JP3445567B2 - 健康茶および健康飲料並びにその製造方法 - Google Patents

健康茶および健康飲料並びにその製造方法

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JP3445567B2
JP3445567B2 JP2000264530A JP2000264530A JP3445567B2 JP 3445567 B2 JP3445567 B2 JP 3445567B2 JP 2000264530 A JP2000264530 A JP 2000264530A JP 2000264530 A JP2000264530 A JP 2000264530A JP 3445567 B2 JP3445567 B2 JP 3445567B2
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慎二 津崎
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は健康茶および健康飲
料並びにその製造方法に係り、特に栄養価値の高い新規
な健康茶およびその製造方法並びに栄養価値の高い新規
な健康飲料およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】健康食品として、γ−アミノ酪酸(γ-a
minobutyric acid)を含有する食品が用いられている。
このγ−アミノ酪酸は、血圧降下作用を有することか
ら、高血圧症の人々のためにγ−アミノ酪酸を多く含有
する食品の開発が検討されている。例えば、従来から、
お茶の製造過程で、摘採した茶葉を嫌気条件に置き、茶
葉中にγ−アミノ酪酸を多量に蓄積させたいわゆるギャ
バロン茶が知られている。また、特開平8−17311
1号公報には、コーヒー生葉を無酸素状態で処理した
後、110℃以上の高温で熱処理、乾燥処理をすること
により、γ−アミノ酪酸濃度の高いコーヒー葉茶が得ら
れることが記載されている。さらに、特開平9−205
989号公報には、茶葉に赤外線を照射してγ−アミノ
酪酸の含量を向上させることが記載されている。一方、
麦類の若葉等のイネ科植物の緑葉は、ビタミン類,ミネ
ラル類,不溶性食物繊維に富み、有害物質の吸着,腸内
環境の改善,コレステロールの吸収抑制,食後血糖値の
急上昇防止,スーパーオキサイドディスムターゼ(SO
D)の活性化などの効果を有する健康食品の素材として
注目を浴びている。しかし、麦類の若葉等のイネ科植物
の緑葉は、通常、単に粉砕,搾汁,抽出等を行うことに
より健康食品に加工されている。したがって、その加工
の方法は限られており、栄養価値の高いイネ科植物の緑
葉を用いた新たな加工食品の開発が望まれていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、イネ
科植物の緑葉を用いた新規な健康茶および健康飲料並び
にその製造方法を提供することにある。また、本発明の
他の目的は、イネ科植物の緑葉を用いた、機能性食品と
しての価値の高い健康茶および健康飲料並びにその製造
方法を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、イネ科植
物の緑葉を用いた新規な健康食品について鋭意研究を行
った結果、イネ科植物の緑葉に、製茶の製造工程を適用
することにより、栄養価値の高い健康茶および健康飲料
が製造可能であることを見出した。そしてさらに、γ−
アミノ酪酸富化処理工程を行うことにより、イネ科植物
の緑葉に含まれたγ−アミノ酪酸が増加するため、イネ
科植物の緑葉の高い栄養価値と、γ−アミノ酪酸の抗高
血圧作用とを併せ持つ新規で栄養価値の高い健康茶およ
び健康食品が得られることを発見するに至った。上記課
題は、請求項1に係る発明によれば、γ−アミノ酪酸
(γ-aminobutyric acid)を含むイネ科植物の緑葉が処
理されてなる緑葉処理物を含む健康茶であって、前記緑
葉処理物は、揉み処理されていると共に、γ−アミノ酪
酸を乾燥時重量で500mg/100gより多く含有す
ることにより解決される。このように、栄養価値の高い
イネ科植物の緑葉を原料とするとともに、γ−アミノ酪
酸を500mg/100gより多く含有しているため、
健康茶は、イネ科植物の緑葉の高い栄養価値とγ−アミ
ノ酪酸の血圧降下作用とを併せ持つ新規で栄養価値の高
いものとなる。
【0005】上記課題は、請求項2に係る発明によれ
ば、γ−アミノ酪酸(γ-aminobutyric acid)を含むイ
ネ科植物の緑葉が処理されてなる緑葉処理物を含む健康
茶であって、前記緑葉処理物は、蒸熱および揉み処理さ
れていると共に、γ−アミノ酪酸を乾燥時重量で20m
g/100gより多く含有することにより解決される。
このように、蒸熱処理された健康茶は、栄養価値の高い
イネ科植物の緑葉を原料とするとともに、γ−アミノ酪
酸を20mg/100gより多く含有しているため、蒸
熱処理されているにも関わらず、イネ科植物の緑葉の高
い栄養価値とγ−アミノ酪酸の血圧降下作用とを併せ持
つ新規で栄養価値の高いものとなる。
【0006】上記課題は、請求項3に係る発明によれ
ば、γ−アミノ酪酸(γ-aminobutyric acid)を含むイ
ネ科植物の緑葉が処理されてなる緑葉処理物を含む健康
茶であって、前記緑葉処理物は、揉み処理されていると
共に、γ−アミノ酪酸富化処理されていることにより解
決される。このように、γ−アミノ酪酸富化処理されて
いるため、γ−アミノ酪酸富化処理せずに得られる健康
茶よりもγ−アミノ酪酸が増加した健康茶を得ることが
できる。したがって、イネ科植物の緑葉の高い栄養価値
とγ−アミノ酪酸の血圧降下作用とを併せ持つ新規で栄
養価値の高い健康茶を得ることが可能となる。
【0007】上記課題は、請求項4に係る発明によれ
ば、γ−アミノ酪酸(γ-aminobutyric acid)を含むイ
ネ科植物に由来するイネ科植物の緑葉健康茶と、昆布
茶,松葉茶,エゾウコギ茶,ソバ茶,明日葉茶,グァバ
茶,ユーカリ茶,ビワの葉茶,アロエ茶,ゲンノショウ
コ茶,センブリ茶,ウコン茶,スギナ茶,河原決明茶,
ウラジロガシ茶,ドクダミ茶,ハブ茶,菊花茶,シソ
茶,アマチャヅル茶,オオバコ茶,桜茶,甘茶,柿の葉
茶,カモミールティ,しょうが湯,紅花茶,サフラン
茶,コンフリー茶,シイタケ茶,杜仲茶,ギムネマ茶,
マテ茶,ウーロン茶,ハトムギ茶,ルイボスティ,クコ
茶,ヨモギ茶,イチョウ葉茶,紅茶,玄米茶,麦茶,ウ
ラジロガシ茶,カキオドシ茶,カミツレ茶,カリン茶,
桑の葉茶,ゲンノショウコ茶,ゴボウ茶,サフラン茶,
シソ茶,ショウガ茶,スギナ茶,セキショウ茶,タラノ
キ茶,タンポポ茶,ナタマメ茶,ニワトコ茶,ネズミモ
チ茶,ビワの葉茶,メグスリノキ茶,ユーカリ茶,羅漢
果茶,緑茶,しょうが茶とからなる群より選択された一
つまたは複数の茶とが混合された健康茶であって、前記
イネ科植物の緑葉健康茶は、揉み処理されていると共
に、γ−アミノ酪酸を乾燥時重量で500mg/100
gより多く含有することにより解決される。このように
構成しているため、健康茶は、イネ科植物の緑葉の高い
栄養価値と、γ−アミノ酪酸の血圧降下作用と、昆布茶
等からなる群より選択された一つまたは複数の茶の栄養
価値とを併せ持つ新規で栄養価値の高いものとなる。
【0008】上記課題は、請求項5に係る発明によれ
ば、γ−アミノ酪酸(γ-aminobutyric acid)を含むイ
ネ科植物に由来するイネ科植物の緑葉健康茶と、昆布
茶,松葉茶,エゾウコギ茶,ソバ茶,明日葉茶,グァバ
茶,ユーカリ茶,ビワの葉茶,アロエ茶,ゲンノショウ
コ茶,センブリ茶,ウコン茶,スギナ茶,河原決明茶,
ウラジロガシ茶,ドクダミ茶,ハブ茶,菊花茶,シソ
茶,アマチャヅル茶,オオバコ茶,桜茶,甘茶,柿の葉
茶,カモミールティ,しょうが湯,紅花茶,サフラン
茶,コンフリー茶,シイタケ茶,杜仲茶,ギムネマ茶,
マテ茶,ウーロン茶,ハトムギ茶,ルイボスティ,クコ
茶,ヨモギ茶,イチョウ葉茶,紅茶,玄米茶,麦茶,ウ
ラジロガシ茶,カキオドシ茶,カミツレ茶,カリン茶,
桑の葉茶,ゲンノショウコ茶,ゴボウ茶,サフラン茶,
シソ茶,ショウガ茶,スギナ茶,セキショウ茶,タラノ
キ茶,タンポポ茶,ナタマメ茶,ニワトコ茶,ネズミモ
チ茶,ビワの葉茶,メグスリノキ茶,ユーカリ茶,羅漢
果茶,緑茶,しょうが茶とからなる群より選択された一
つまたは複数の茶とが混合された健康茶であって、前記
イネ科植物の緑葉健康茶は、蒸熱処理および揉み処理さ
れていると共に、γ−アミノ酪酸を乾燥時重量で20m
g/100gより多く含有することにより解決される。
このように構成しているため、健康茶は、イネ科植物の
緑葉が蒸熱処理されているにも関わらず、イネ科植物の
緑葉の高い栄養価値と、γ−アミノ酪酸の血圧降下作用
と、昆布茶等からなる群より選択された一つまたは複数
の茶の栄養価値とを併せ持つ新規で栄養価値の高いもの
となる。
【0009】上記課題は、請求項6に係る発明によれ
ば、γ−アミノ酪酸(γ-aminobutyric acid)を含むイ
ネ科植物に由来するイネ科植物の緑葉健康茶と、昆布
茶,松葉茶,エゾウコギ茶,ソバ茶,明日葉茶,グァバ
茶,ユーカリ茶,ビワの葉茶,アロエ茶,ゲンノショウ
コ茶,センブリ茶,ウコン茶,スギナ茶,河原決明茶,
ウラジロガシ茶,ドクダミ茶,ハブ茶,菊花茶,シソ
茶,アマチャヅル茶,オオバコ茶,桜茶,甘茶,柿の葉
茶,カモミールティ,しょうが湯,紅花茶,サフラン
茶,コンフリー茶,シイタケ茶,杜仲茶,ギムネマ茶,
マテ茶,ウーロン茶,ハトムギ茶,ルイボスティ,クコ
茶,ヨモギ茶,イチョウ葉茶,紅茶,玄米茶,麦茶,ウ
ラジロガシ茶,カキオドシ茶,カミツレ茶,カリン茶,
桑の葉茶,ゲンノショウコ茶,ゴボウ茶,サフラン茶,
シソ茶,ショウガ茶,スギナ茶,セキショウ茶,タラノ
キ茶,タンポポ茶,ナタマメ茶,ニワトコ茶,ネズミモ
チ茶,ビワの葉茶,メグスリノキ茶,ユーカリ茶,羅漢
果茶,緑茶,しょうが茶とからなる群より選択された一
つまたは複数の茶とが混合された健康茶であって、前記
緑葉処理物は、揉み処理されていると共に、γ−アミノ
酪酸富化処理されていることにより解決される。このよ
うに構成しているため、健康茶は、イネ科植物の緑葉の
高い栄養価値と、γ−アミノ酪酸の血圧降下作用と、昆
布茶等からなる群より選択された一つまたは複数の茶の
栄養価値とを併せ持つ新規で栄養価値の高いものとな
る。
【0010】上記課題は、請求項7に係る発明によれ
ば、γ−アミノ酪酸(γ-aminobutyric acid)を含むイ
ネ科植物の緑葉が処理されてなる緑葉処理物を含む健康
飲料であって、前記緑葉処理物は、揉み処理されている
と共に、γ−アミノ酪酸を乾燥時重量で500mg/1
00gより多く含有することにより解決される。 このよ
うに構成しているため、健康飲料は、イネ科植物の緑葉
の高い栄養価値と、γ−アミノ酪酸の血圧降下作用とを
併せ持つ新規で栄養価値の高いものとなる。
【0011】上記課題は、請求項8に係る発明によれ
ば、γ−アミノ酪酸(γ-aminobutyric acid)を含むイ
ネ科植物の緑葉が処理されてなる緑葉処理物を含む健康
飲料であって、前記緑葉処理物は、蒸熱処理および揉み
処理されていると共に、γ−アミノ酪酸を乾燥時重量で
20mg/100gより多く含有することにより解決さ
れる。このように構成しているため、健康飲料は、イネ
科植物の緑葉が蒸熱処理されているにも関わらず、イネ
科植物の緑葉の高い栄養価値と、γ−アミノ酪酸の血圧
降下作用とを併せ持つ新規で栄養価値の高いものとな
る。
【0012】上記課題は、請求項9に係る発明によれ
ば、γ−アミノ酪酸(γ-aminobutyric acid)を含むイ
ネ科植物の緑葉が処理されてなる緑葉処理物を含む健康
飲料であって、前記緑葉処理物は、揉み処理されている
と共に、γ−アミノ酪酸富化処理されていることにより
解決される。 このようにγ−アミノ酪酸富化処理されて
いるため、γ−アミノ酪酸富化処理せずに得られる健康
茶よりもγ−アミノ酪酸が増加した健康飲料を得ること
ができる。したがって、イネ科植物の緑葉の高い栄養価
値とγ−アミノ酪酸の血圧降下作用とを併せ持つ新規で
栄養価値の高い健康飲料を得ることが可能となる。
【0013】上記課題は、請求項10に係る発明によれ
ば、γ−アミノ酪酸(γ-aminobutyric acid)を含むイ
ネ科植物の緑葉から健康茶を製造する方法であって、前
記緑葉中に含まれるγ−アミノ酪酸を増加させるγ−ア
ミノ酪酸富化処理工程と、加熱して前記緑葉の酵素を失
活させる酵素失活工程と、該酵素失活工程で得られた緑
葉を冷却させる冷却工程と、該冷却工程で得られた緑葉
を揉む揉み工程と、該揉み工程で得られた緑葉を乾燥す
る乾燥工程と、を備えることにより解決される。このよ
うに構成しているため、栄養価値の高いイネ科植物の緑
葉を用いた新たな風味、形態の健康茶を製造することが
可能となる。 また、血圧降下作用を有するγ−アミノ酪
酸を増加させることができ、イネ科植物の緑葉の栄養価
値とγ−アミノ酪酸の血圧降下作用とを併せ持つ新規で
栄養価値の高い健康茶を製造することが可能となる。
【0014】このとき、前記酵素失活工程は、前記緑葉
を蒸熱処理する蒸熱工程と,前記緑葉を茹でる茹で工程
と,前記緑葉にマイクロウェーブを照射するマイクロウ
ェーブγ−アミノ酪酸保持工程と,炒り葉処理を行う炒
り葉γ−アミノ酪酸保持工程とからなる群のうち少なく
とも一つを含むと好適である。このように構成している
ため、γ−アミノ酪酸の減少を防ぎながら酵素失活工程
を行うことができ、血圧降下作用を有するγ−アミノ酪
を比較的に多く含む栄養価値の高い健康茶の製造が可
能となる。
【0015】上記課題は、請求項12に係る発明によれ
ば、γ−アミノ酪酸(γ-aminobutyric acid)を含む
ネ科植物の緑葉から健康茶を製造する方法であって、所
定温度および所定湿度の雰囲気に所定時間放置して、前
記緑葉を萎凋させる萎凋工程と、該萎凋工程で得られた
緑葉を揉む揉み工程と、所定温度および所定湿度の雰囲
気に所定時間放置して、前記揉み工程で得られた緑葉を
発酵させる発酵工程と、該発酵工程で得られた緑葉を乾
燥させる乾燥工程と、を備え、該乾燥工程前の任意の段
階で、緑葉中に含まれるγ−アミノ酪酸を増加させるγ
−アミノ酪酸富化処理工程を行うことにより解決され
る。このように構成しているため、栄養価値の高いイネ
科植物の緑葉を用いた新たな風味、形態の健康茶を製造
することが可能となる。
【0016】上記課題は、請求項13に係る発明によれ
ば、γ−アミノ酪酸(γ-aminobutyric acid)を含むイ
ネ科植物の緑葉から健康飲料を製造する方法であって、
前記緑葉中に含まれるγ−アミノ酪酸を増加させるγ−
アミノ酪酸富化処理工程と、加熱して前記緑葉の酵素を
失活させる酵素失活工程と、該酵素失活工程で得られた
緑葉を冷却させる冷却工程と、該冷却工程で得られた緑
葉を揉む揉み工程と、該揉み工程で得られた緑葉を乾燥
させる乾燥工程と、該乾燥工程で得られた緑葉を水に入
れて、成分を水に浸出させて浸出液を得る浸出工程と、
該浸出工程で得られた浸出液を乾燥して、緑葉の成分を
析出させる乾燥析出工程と、を備えることにより解決さ
れる。このように構成しているため、栄養価値の高いイ
ネ科植物の緑葉を用いた新たな風味、形態の健康飲料を
製造するこが可能となる。
【0017】上記課題は、請求項14に係る発明によれ
ば、γ−アミノ酪酸(γ-aminobutyric acid)を含む
ネ科植物の緑葉から健康飲料を製造する方法であって、
所定温度および所定湿度の雰囲気に所定時間放置して、
前記緑葉を萎凋させる萎凋工程と、該萎凋工程で得られ
た緑葉を揉む揉み工程と、所定温度および所定湿度の雰
囲気に所定時間放置して、前記揉み工程で得られた緑葉
を発酵させる発酵工程と、該発酵工程で得られた緑葉を
乾燥させる乾燥工程と、該乾燥工程で得られた緑葉を水
に入れて、成分を水に浸出させて浸出液を得る浸出工程
と、該浸出工程で得られた浸出液を乾燥して、緑葉の成
分を析出させる乾燥析出工程を備え、該乾燥析出工程前
の任意の段階で、緑葉中に含まれるγ−アミノ酪酸を増
加させるγ−アミノ酪酸富化処理工程を行うことにより
解決される。
【0018】このように構成しているため、栄養価値の
高いイネ科植物の緑葉を用いた新たな風味、形態の健康
飲料を製造することが可能となる。
【0019】(実施の形態1) 本発明の一の実施の形態に係る健康茶の製造方法につい
て説明する。本実施の形態は、請求項10に係る発明の
実施の形態の一つであって、γ−アミノ酪酸(γ-amino
butyric acid、以下GABAという)富化処理工程を行
ったイネ科植物の緑葉に、煎茶の製造工程を適用するも
のである。
【0020】本発明におけるイネ科植物とは、植物分類
表でイネ科に分類されるすべての植物を指す。具体的に
は、大麦,小麦,ライ麦,えん麦などの麦類;イネ,イ
タリアンライグラス,あわ,ひえ,きび,とうもろこ
し,ソルガム,サトウキビ等が含まれるが、これに限定
されない。例えば、笹を含んでもよい。
【0021】本発明におけるイネ科植物の緑葉とは、収
穫されたイネ科植物の葉および/または茎をいう。この
緑葉は、成熟期前に収穫された若葉であることが好まし
い。イネ科植物が麦類である場合、緑葉として大麦、小
麦、ライ麦、えん麦などの麦類の若葉を用いると好適で
ある。これらの麦類の若葉として、分けつ開始期から出
穂開始前期(背丈が20〜40cm程度)に収穫された
麦類の若葉を用いると好適である。
【0022】以下、本実施の形態の製造方法について、
大麦を例として説明する。まず、収穫したイネ科植物の
緑葉の一例である大麦の若葉を、洗浄機に通し、若葉に
付着した泥などを水で洗浄する洗浄工程を行う。この洗
浄工程は、浸漬によるバッチ式の洗浄機,浸漬,シャワ
ー式等による連続式の洗浄機のいずれを用いてもよい。
また、水で洗浄する代わりに、所定の圧力の空気を若葉
に吹き付けるエアシャワーにより、若葉に付着,混入し
た異物を取り除くように構成してもよい。
【0023】次に、大麦の若葉を、適当な大きさに切断
する切断工程を行う。この工程では、茶の切断に用いら
れる一般的な切断装置を用い、5〜10cm程度の長さ
に切断する。
【0024】その後、若葉に含まれるGABAを増加さ
せるためのGABA富化処理工程を行う。なお、本実施
の形態では、GABA富化処理工程を、洗浄工程の後に
行っているが、これに限定されるものでなく、GABA
富化処理工程を、洗浄工程の前に行ってもよい。GAB
A富化処理は、酵素失活工程の前に行うと好適である。
【0025】本実施の形態では、GABA富化処理工程
として、嫌気保温処理工程を行う。この嫌気保温処理工
程は、嫌気処理と保温処理とを同時に行う工程である。
ここで、嫌気処理とは、嫌気条件下,すなわち無酸素下
または極めて酸素濃度の低い雰囲気下に若葉を所定時間
置くことをいう。
【0026】嫌気保温処理工程では、まず、若葉を、密
閉性および温度調整機能を有する嫌気処理装置内に入れ
る。この装置内の空気を、二酸化炭素ガスで置換し、嫌
気条件とする。同時に、嫌気処理装置内の温度を約20
〜50℃の温度に調節して保温する。その後、嫌気条件
および温度条件をほぼ一定に保ちながら、10分〜24
時間の間放置することにより、嫌気保温処理を行う。
【0027】本実施の形態では、嫌気処理の置換ガスと
して二酸化炭素ガスを用いているが、窒素ガス等他のガ
スを用いてもよい。また、置換ガスで空気を置換せず
に、嫌気処理装置内を減圧して真空度の高い状態に保持
してもよい。
【0028】また、嫌気保温処理の温度を約20〜50
℃としているのは、保温処理の温度が20℃未満,50
℃より高い温度となると、GABAの含量が充分増加し
ないためである。なお、嫌気保温処理の温度は、約30
〜45℃,さらには約38℃〜42℃とすると、多くの
GABAが得られ、好適である。嫌気保温処理の時間を
10分〜24時間としているが、1〜6時間とすると、
天然の大麦特有の良好な風味を保持することができ、好
適である。
【0029】なお、本実施の形態では、GABA富化処
理工程として嫌気保温処理工程を行っているが、これに
限定されず、嫌気処理,保温処理,浸漬処理を単独また
は組み合わせて行ってもよい。嫌気処理は、温度調整を
行わない点を除いては、上記嫌気保温処理と同様の手
順,条件で行う。
【0030】保温処理工程は、所定の温度に維持した温
水中に若葉を浸漬する温水浸漬処理,所定の温度に設定
された温水シャワーを若葉にかける温水シャワー処理,
若葉に赤外線を照射する赤外線照射処理,所定の温度に
設定された恒温槽中に若葉を放置するインキュベーター
処理等により行う。
【0031】保温処理工程は、約20〜50℃で行う。
保温処理の温度を約20〜50℃としているのは、保温
処理の温度が20℃未満,50℃より高い温度となる
と、GABAの含量が充分増加しないためである。な
お、保温処理の温度は、約30〜45℃,さらには約3
8℃〜42℃とすると、多くのGABAが得られ、好適
である。保温処理の時間は、10分〜24時間とする。
また、1〜6時間とすると、天然の大麦特有の良好な風
味を保持することができ、好適である。
【0032】GABA富化処理工程としての浸漬処理工
程は、若葉を所定の浸漬溶液に浸漬することにより行
う。ここで、所定の浸漬溶液とは、グルタミン酸水溶
液,グルタミン酸塩水溶液,グルタミン酸およびグルタ
ミン酸塩の水溶液,グルタミン酸およびグルタミン酸塩
のうちいずれか少なくとも一方を含有する食品素材を含
む水溶液をいう。水溶液は、飽和水溶液,過飽和水溶液
のいずれであってもよい。また、浸漬溶液として、水溶
液の代わりに、上記グルタミン酸等の物質を含む懸濁液
を用いてもよい。また、浸漬溶液として、これらの水溶
液または懸濁液に、当業者が通常用いる緩衝剤を添加し
たものを用いても良い。
【0033】ここで、浸漬溶液に用いるグルタミン酸塩
として、例えば、グルタミン酸ナトリウム、グルタミン
酸カリウム、グルタミン酸カルシウム、グルタミン酸マ
グネシウムなどの当業者に公知のグルタミン酸塩を用い
る。
【0034】また、浸漬溶液に用いるグルタミン酸およ
びグルタミン酸塩のうちいずれか少なくとも一方を含有
する食品素材として、例えば、昆布、ワカメなどの海
藻、シイタケ、マイタケのようなきのこ類、かつお(か
つお節を含む)、いわしなどの魚類、あさり、しじみな
どの貝類、米、小麦、大豆(これらの胚芽を含む)、茶
葉、桑葉、野菜(例えば、トマト)、柑橘類(中果皮、
じょうのう膜)などを用いる。グルタミン酸またはその
塩を比較的高濃度に含む食品素材を用いると好適であ
る。
【0035】また、グルタミン酸およびグルタミン酸塩
のうちいずれか少なくとも一方を含有する食品素材とし
ては、可食性タンパク質に酵素処理、加熱処理などを施
してグルタミン酸を遊離または生成させたものを用いて
もよい。
【0036】これらの食品素材は、元の形態のまま水等
に添加して浸漬溶液とする。また、それに限定されず、
これらの食品素材を細片化,乾燥粉末化,搾汁等して、
水等に添加したものを、浸漬溶液としてもよい。
【0037】また、これらの食品素材を水、エタノール
などに入れ、必要に応じて加熱して、これらの食品素材
に含まれる成分を溶出させた水溶液またはエタノール溶
液等を作製し、この溶液を浸漬溶液としてもよい。ま
た、この溶液を水等に添加したものを浸漬溶液としても
よい。
【0038】さらに、これらの食品素材を溶出させた溶
液を乾燥粉末化し、これにより得た乾燥粉末を水等に添
加したものを浸漬溶液としても良い。
【0039】例えば、グルタミン酸を含有する食品素材
として乾燥昆布を用いた場合、乾燥昆布を水に添加し、
加熱することにより、昆布の成分を溶出させた水溶液と
してのだし汁を作製する。このだし汁を、浸漬溶液とし
て用いる。この浸漬溶液を、若葉の浸漬処理工程に用い
ることにより、効率的にGABAを増加させることが可
能となる。
【0040】浸漬処理工程は、グルタミン酸からGAB
Aへの変換を触媒する酵素が失活されない範囲の温度で
行う。具体的には、20〜50℃の温度で行うとよい。
20℃未満の温度とすると、GABAの増加が充分でな
く、50℃より高い温度とすると、グルタミン酸からG
ABAへの変換を触媒する酵素が働かないからである。
好ましくは25〜45℃の温度で浸漬処理工程を行う
と、GABA増加の効率の点から好適である。
【0041】浸漬処理工程は、浸漬溶液のpHを所定の
値に調整して行う。浸漬溶液のpHの調整は、当業者が
通常用いるpH調整剤、例えば、クエン酸、コハク酸、
酒石酸、炭酸、リン酸およびそれらの塩などを添加して
調整する。あるいは、食酢、かんすいなどの食品または
食品添加物を用いてもよい。
【0042】浸漬処理工程は、pH3.5〜9.0で行
う。pH3.5以下になると、強い酸性のため、イネ科
植物の緑葉が褐変してしまうからである。また、pHが
9.0より高い値になると、グルタミン酸からGABA
への変換を触媒する酵素が働かないからである。また、
pHを、4.0〜8.0の範囲内、好ましくは4.5〜
7.0の範囲内、さらに好ましくは5.0〜6.0の範
囲内に調整するとGABA増加の効率の点から好適であ
る。
【0043】浸漬処理工程において、若葉を浸漬する浸
漬溶液がpH8の場合でも、若葉中のGABA量は、若
葉中に元々含まれていたGABAの量の2倍以上とな
る。また、pH8の浸漬溶液に浸漬した場合の若葉は、
酸性の浸漬溶液に浸漬した場合や、pHを調整していな
い浸漬溶液に浸漬した場合と対比して、鮮やかな緑色を
呈するようになる。
【0044】浸漬処理工程では、浸漬溶液中のグルタミ
ン酸とグルタミン酸塩の濃度を、グルタミン酸とグルタ
ミン酸塩の合計の濃度が0.1〜40重量%となるよう
に調整する。グルタミン酸とグルタミン酸塩の合計の濃
度が0.1重量%未満であると、充分GABAが増加し
ないためである。また、グルタミン酸とグルタミン酸塩
の合計の濃度を40重量%以下としたのは、40重量%
が、グルタミン酸とグルタミン酸塩との溶液の飽和濃度
であるためである。また、40重量%以上の濃度におけ
るGABA富化の効果は、濃度40重量%のときに得ら
れる効果と同程度であり、40重量%より高い濃度とし
ても、それ以上の効果は得られないからである。なお、
グルタミン酸とグルタミン酸塩の合計の濃度は、5%以
下とすると、最終的に得られる健康茶の風味が良好とな
るため、好ましい。
【0045】また、グルタミン酸とグルタミン酸塩の合
計の濃度は、0.2〜20重量%、さらには0.5〜1
0重量%に調整すると好適である。GABA富化の効果
は、グルタミン酸とグルタミン酸塩とを、合計濃度が1
0〜20重量%となるように添加したときに、最も高い
効果が得られる。したがって、グルタミン酸とグルタミ
ン酸塩とを、合計濃度が20重量%以上となるように添
加しても、20重量%添加したときに得られる効果以上
の劇的な効果は期待できない。
【0046】なお、グルタミン酸またはグルタミン酸塩
のいずれか一方のみを浸漬溶液に添加する場合には、グ
ルタミン酸またはグルタミン酸塩の濃度が上記グルタミ
ン酸とグルタミン酸塩の合計濃度の範囲内になるように
調整する。
【0047】上記浸漬処理工程では、嫌気処理を併せて
行うと、さらに効率的なGABA富化が可能となり、好
適である。浸漬処理工程と併せて行う嫌気処理は、例え
ば、窒素などの気体を、直接浸漬溶液にバブリングする
ことにより行う。また、浸漬処理工程と併せて行う嫌気
処理は、密閉可能でかつ気体を導入・排出可能なガス導
入・排出口を備えた浸漬処理槽内に浸漬溶液および若葉
を入れ、当該槽内の空気を、窒素ガス,二酸化炭素ガス
等の置換ガスに置換することにより行ってもよい。ま
た、当該槽内を減圧して真空度の高い状態にすることに
より行ってもよい。
【0048】また、浸漬処理工程は、浸漬溶液にピリド
キサールリン酸、無機塩化物などを添加して行ってもよ
い。これにより、GABA富化効率を高めることができ
る。ここで、無機塩化物としては、例えば、塩化ナトリ
ウム(食塩)、塩化カルシウム、塩化カリウム、塩化マ
グネシウムなどの当業者に公知の無機塩を用いる。ま
た、にがり、粗塩などを用いても良い。ここで、にがり
とは、苦塩,苦汁とも呼ばれ、海水を煮詰めて製塩した
後に残る母液をいい、塩化マグネシウムを主成分とす
る。
【0049】ピリドキサールリン酸、無機塩化物など
は、終濃度が0.05〜20%、好ましくは0.1〜1
0%となるように添加すると好適である。なお、ピリド
キサールリン酸、無機塩化物などは、これ以外の濃度で
添加してもよい。
【0050】ここで、湿重量100gの大麦の若葉を、
pH6.0、30℃の浸漬溶液に5時間浸漬する場合に
ついて、浸漬溶液に塩化ナトリウムを添加した場合と添
加しない場合とを対比した例について説明する。
【0051】塩化ナトリウムを終濃度で1重量%となる
ように添加した3重量%のグルタミン酸ナトリウム溶液
からなる浸漬溶液に、若葉を5時間浸漬したところ、塩
化ナトリウムを添加していない3重量%のグルタミン酸
ナトリウム溶液からなる浸漬溶液に若葉を5時間浸漬し
た場合と対比して、GABAは3割程度増加されること
が分かった。
【0052】また、浸漬処理工程は、有機酸もしくはA
TPなどの阻害剤を反応系から取り除くように行っても
よい。また、浸漬処理工程において、過剰のグルタミン
酸などの添加物を加えた場合には、この添加物を抜く工
程を設けてもよい。
【0053】GABA富化処理工程として浸漬処理工程
を行った場合には、若葉を水洗いした後に、付着した水
を切る脱水工程を行う。脱水工程は、具体的には、遠心
分離装置等を用いた圧縮操作により行う。
【0054】上記嫌気処理,保温処理,浸漬処理等のG
ABA富化処理工程により、イネ科植物の緑葉の一例と
しての大麦の若葉中に含まれるGABAの含量が増加
し、通常、若葉中に元来含まれていたGABAの量の2
倍以上に増加する。条件を適宜選択することにより、若
葉中に元来含まれていたGABAの量の3倍以上、また
は5倍以上に増加させることも可能である。
【0055】すなわち、イネ科植物の緑葉としての大麦
の若葉について上記GABA富化処理工程を行った場
合、GABA富化処理工程を経た若葉には、通常、乾燥
重量換算で、500mg/100g以上のGABAが含
まれている。適当な条件を選択した場合、GABA富化
処理工程を経た若葉には、乾燥重量換算で、800mg
/100g以上、または1000mg/100g以上、
さらには1500mg/100g以上のGABAが含ま
れる。これに対し、天然の大麦の若葉は、イネ科植物の
中ではGABAを多く含んでいるものの、乾燥重量換算
で、通常200〜300mg/100g程度しか含まれ
ていない。
【0056】その後、一般的な煎茶の製造工程と同様の
工程を行う。すなわち、GABA富化処理工程を行った
後に、若葉中の酵素を失活させ、若葉の組織を軟化させ
る蒸熱工程を行う。蒸熱工程は、請求項10に係る発明
の酵素失活工程の一例である。若葉中の酵素とは、色や
味の変化等の変質に関与する酵素である。この工程によ
って、若葉の組織が軟化するため、後の工程において揉
捻しやすくなるのである。また、生葉の青臭が除かれ、
鮮緑色が保たれ、香気が発生する。
【0057】蒸熱工程は、具体的には、網胴回転攪拌型
蒸機、送帯式蒸機などに若葉を入れ、60〜240秒間
蒸気を若葉に当て、蒸熱することにより行う。60秒未
満であると、酵素の失活、組織の軟化が不充分となり、
240秒より長い時間であると、若葉中のGABAが多
量に失われるからである。本工程の蒸熱時間が長くなる
に従い、GABAが失われる傾向にある。
【0058】蒸熱工程の後には、蒸した若葉の水分を除
き、冷却する冷却工程を行う。緑葉の緑の色彩を保持す
るため、蒸熱工程が終わった後直ちに冷却することが好
ましい。冷却工程では、若葉に冷風を当てる冷風冷却、
若葉に温風を当てる気化冷却を行う。
【0059】冷却工程の後、若葉を熱風の中で攪拌揉圧
することにより、よれ・しまりをつける粗揉工程を行
う。本工程により、若葉に、色調・香味が現れる。製茶
の分野において一般的に用いられる粗揉機を用いて行
う。粗揉は、若葉の品温が30〜40℃、好ましくは3
4〜36℃となり、若葉の水分含量が40〜60%程度
となるように、40〜50分間行う。
【0060】粗揉工程の後、水分を均一にするために、
若葉に力を加えて揉む揉捻工程を行う。前工程である粗
揉工程の揉み不足を補うものである。製茶の分野におい
て一般的に用いられる揉捻機を用いて、通常10〜20
分間行う。
【0061】揉捻工程の後、熱風の中で若葉の水分を適
度に除く中揉工程を行う。中揉工程では、若葉を軽くも
みながら上乾きを起こさず、均一に水分が除去されるよ
うに乾燥を行う。工程を通して、若葉の品温を30〜4
0℃に保持する。本工程の前半は、90〜100℃の熱
風を若葉に当て、本工程の後半は、熱風温度および風量
を下げて緩やかに乾燥する。本工程は、若葉の水分含量
が20〜30%前後となるまで行う。
【0062】中揉工程の後、若葉に熱と力を加え、若葉
の形状を整えてしまりをつける精揉工程を行う。本工程
では、精揉機を用い、加熱した揉盤上で若葉をもむこと
により、若葉の形を整えながら徐々に乾燥する。ここ
で、粗揉工程、揉捻工程、中揉工程、精揉工程は、請求
項10に係る発明の揉み工程に該当する。
【0063】その後、若葉を貯蔵可能な水分とするため
の乾燥工程を行う。乾燥工程では、若葉を乾燥し、「荒
茶」とする。これにより、イネ科植物の緑葉の一例であ
る大麦の若葉を原料として製造された健康茶の保存性が
向上すると同時に、該健康茶の青臭みがなくなり、香り
が良くなる。
【0064】本工程は、具体的には、回分式棚型乾燥
機,連続式送帯式乾燥機等に若葉を入れ、熱風を若葉に
当てることにより行う。熱風の温度は、通常80〜10
0℃とするが、60℃以下の比較的低温で乾燥した後、
さらに70〜80℃で乾燥すれば、若葉が変色しにく
く、好適である。本工程は、若葉の水分含量が5%以
下、好ましくは3%以下となるよう行う。最終的な水分
含量が5%より高い値となると、健康茶の貯蔵中に所望
の風味、香味が失われるため好ましくない。ただし、乾
燥工程後の若葉の水分は、12%以下としてもよい。5
%より高い値であっても、乾燥工程後の貯蔵等の条件を
選択して、風味の変化を防げばよい。
【0065】本実施の形態では、GABA富化処理工程
を行った後に、蒸熱工程、冷却工程、粗揉工程、揉捻工
程、中揉工程、精揉工程、乾燥工程を順次行っている
が、これに限定されるものではなく、製茶の分野におい
て一般的に行われている手揉み製茶の方法を行ってもよ
い。
【0066】すなわち、GABA富化処理工程を行った
後、ボイラーで発生させた蒸気を導入した蒸機,こしき
等を用いた酵素失活工程としての蒸熱工程、うちわで扇
ぐ等による冷却工程、助炭面の若葉を拾い上げ、葉が重
ならないようにしながら50cm程度の高さから若葉を
助炭面に振るい落とす葉打ち工程、助炭面で葉を集散し
ながら回転揉捻する揉み工程としての回転揉み工程、回
転揉み工程の終わりに徐々に力を緩めて若葉を左右に転
がし、次第に指先で前後左右にかき混ぜ、最後にもみき
りして助炭外に取り出す玉解き工程、玉解きを終えた若
葉を放熱し、水分の均一化を図り、仕上げ揉みを行いや
すくするために若葉を浅い中火籠に薄く広げる中上げ工
程、茶に撚れ形をつけながら乾かす揉み工程としての中
揉工程、転繰揉み,小繰り等を行う揉み工程としての仕
上げ揉み工程、70℃程度の助炭の上に若葉を薄く広
げ、時々反転しながら若葉を乾燥させる乾燥工程等を、
順次行ってもよい。
【0067】なお、助炭とは、略長方形型の平皿からな
り、助炭の下に炭火等を配置することにより、助炭面が
加熱可能に構成されている。若葉は、加熱された助炭面
上に載せることにより、加熱可能となる。また、上記工
程の名称に関して、「葉打ち」は、「葉振るい」,「露
切り」とも呼ばれ、「玉解き」は、「塊解き」とも呼ば
れ、「中揉」は、「より切り」,「もみ切り」とも呼ば
れている。
【0068】本実施の形態では、精揉機を用いた精揉工
程を行っているが、精揉工程の代わりに、玉緑茶の製造
に一般的に用いられる再乾機を用い、再乾工程を行って
もよい。ここで、この再乾工程を行う健康茶の製造方法
は、GABA富化処理工程を行ったイネ科植物の緑葉
に、蒸し製玉緑茶の製造工程を適用するものである。再
乾機は回転乾燥機であり、胴内には、若葉がある高さま
で引き上げられ攪拌されるように「サン」が取り付けら
れている。再乾工程の前の中揉工程までで、すでに若葉
中の水分はかなり低くなっているため、再乾工程では、
減率乾燥を行う。再乾工程は、排気温度が40〜45℃
より低い温度となるように再乾機内の温度を調整し、2
5〜35分程度行う。再乾工程の後は、熱風を用いた乾
燥工程を行う。このようにして、健康茶の一例としての
健康麦若葉茶の荒茶を完成する。
【0069】上記のようにして得られた荒茶について
は、保存安定性および香味を向上させるために、さらに
仕上げ加工工程を行う。仕上げ加工工程は、再乾燥工
程、火入れ工程、篩分工程、切断による整形工程と選別
工程、殺菌工程などを含む。火入れ工程は、荒茶に熱風
を吹き付けて火入れする方法、加熱した鉄板上で荒茶を
炒る方法、遠赤外線を荒茶に照射する方法などにより行
う。火入れ機としては、熱風型火入れ機,回転ドラム型
火入れ機,遠赤外線火入れ機などを用いることができ
る。熱風型火入れ機を用いる場合には、80〜120℃
の熱風を導入して20分〜40分間火入れを行う。回転
ドラム型火入れ機を用いる場合には、鉄板またはドラム
を120〜140℃に保持して、20分〜40分間火入
れを行う。
【0070】篩分工程では、荒茶を往復運動型または旋
回運動型の平面ふるいまたは振動ふるいにかけ、切れ葉
や細かい葉を除いて所定の粒度以上の葉を選別する。切
断による整形工程では、製茶の分野において一般的に用
いられる切断機を用いて若葉を小形に切断する。その
後、葉の選別工程を行う。その後、気流殺菌,高圧殺
菌,加熱殺菌などによる殺菌工程を行う。このようにし
て、健康茶の一例としての健康麦若葉茶を完成する。な
お、このようにして仕上げ加工した健康麦若葉茶を、静
電気分離機,色彩選別機などの木茎分離機にかけ、健康
麦若葉茶に含まれる茎を除去しても良い。
【0071】本実施の形態で製造した健康茶の一例とし
ての健康麦若葉茶は、最終的に、水分含量が5%以下、
好ましくは3%以下となるように製造される。最終的な
水分含量が5%より高い値となると、健康茶の貯蔵中に
所望の風味、香味が失われるため好ましくない。ただ
し、健康麦若葉茶の水分は、12%以下としてもよい。
5%より高い値であっても、その後の貯蔵等の条件を選
択して、風味の変化を防げばよい。
【0072】本実施の形態に係る健康茶の製造方法によ
り製造された健康茶としての健康麦若葉茶は、少なくと
も20mg/100g以上のGABAを含有する。条件
を選択することによって、50mg/100g以上、さ
らに100mg/100g以上、200mg/100g
以上のGABAを含む健康麦若葉茶を製造することも可
能である。GABA富化処理を行わない大麦の若葉につ
いて一般的な煎茶の製造工程を適用した場合、得られる
麦若葉茶には、多くとも10mg/100gのGABA
しか含まれない。以上のように、本実施の形態に係る健
康茶の製造方法によれば、高いGABA含量の健康麦若
葉茶を製造することが可能である。また、本実施の形態
に係る健康茶の製造方法によれば、イネ科植物の緑葉と
しての大麦の若葉について蒸熱処理工程を行っても、高
いGABA含量の健康麦若葉茶を製造することが可能で
ある。
【0073】本実施の形態に係る健康茶の製造方法によ
って製造された健康麦若葉茶は、他の種類の茶葉または
薬草茶を合組し、請求項4に係る発明の健康茶の一例と
しての健康合組茶とすることもできる。ここで、合組と
は、異なる種類の茶を組み合わせることをいう。合組
は、茶葉の合組機を用いて行う。合組工程により、消費
地の嗜好性や価格に適するように、種々の健康合組茶を
製造することが可能となる。
【0074】合組に用いる他の種類の茶葉または薬草茶
には、例えば、昆布茶,松葉茶,エゾウコギ茶,ソバ
茶,明日葉茶,グァバ茶,ユーカリ茶,ビワの葉茶,ア
ロエ茶,ゲンノショウコ茶,センブリ茶,ウコン茶,ス
ギナ茶,河原決明茶,ウラジロガシ茶,ドクダミ茶,ハ
ブ茶,菊花茶,シソ茶,アマチャヅル茶,オオバコ茶,
桜茶,甘茶,柿の葉茶,カモミールティ,しょうが湯,
紅花茶,サフラン茶,コンフリー茶,シイタケ茶,杜仲
茶,ギムネマ茶,マテ茶,ウーロン茶,ハトムギ茶,ル
イボスティ,クコ茶,ヨモギ茶,イチョウ葉茶,紅茶,
玄米茶,麦茶(麦の穂を原料としたもの),ウラジロガ
シ茶,カキオドシ茶,カミツレ茶,カリン茶,桑の葉
茶,ゲンノショウコ茶,ゴボウ茶,サフラン茶,シソ,
ショウガ茶,スギナ茶,セキショウ茶,タラノキ茶,タ
ンポポ茶,ナタマメ茶,ニワトコ茶,ネズミモチ茶,ビ
ワの葉茶,メグスリノキ茶,ユーカリ茶,羅漢果茶,緑
茶,しょうが茶などを用いることができる。これらの他
の種類の茶葉または薬草茶は、粉末化し、粉末状の形態
で、健康麦若葉茶と合組してもよい。本実施の形態で製
造した健康茶の一例としての健康合組茶は、最終的に、
水分含量が5%以下、好ましくは3%以下となるように
製造される。最終的な水分含量が5%より高い値となる
と、健康合組茶の貯蔵中に所望の風味、香味が失われる
ため好ましくない。ただし、健康合組茶の水分は、12
%以下としてもよい。5%より高い値であっても、その
後の貯蔵等の条件を選択して、風味の変化を防げばよ
い。
【0075】なお、本実施の形態では、イネ科植物の緑
葉の一例である大麦の若葉についてGABA富化処理工
程を行った後、蒸熱工程、冷却工程、粗揉工程、揉捻工
程、中揉工程、精揉工程、乾燥工程を順次行っている
が、これに限定されるものでなく、GABA富化処理工
程を行わずに蒸熱工程乃至乾燥工程を行ってもよい。ま
た、本実施の形態では、イネ科植物の緑葉の一例である
大麦の若葉についてGABA富化処理工程を行った後、
そのまま蒸熱工程を行っているが、これに限定されるも
のでなく、GABA富化処理工程を行った後、若葉を粗
砕する粗砕工程を行ってから蒸熱工程を行ってもよい。
【0076】また、本実施の形態では、一般的な煎茶の
製造工程を、GABA富化処理工程を行った大麦の若葉
に適用して健康茶を製造するものであるが、これに限定
されず、他の不発酵茶(緑茶),例えば玉露,かぶせ
茶,てん茶,抹茶,玉緑茶,番茶,ほうじ茶のような蒸
し製の不発酵茶,その他ギャバロン茶,低カフェイン
茶,水出し煎茶の製法を、GABA富化処理工程を行っ
た若葉に適用してもよい。
【0077】また、GABA富化処理された大麦若葉に
ついて、特公平6−28562の麦若葉茶の製法のよう
に、若葉を適当な長さに切断した後、圧搾して青汁を分
離し、分離した残りの水不溶性固形分を焙炒することに
より健康茶を製造してもよい。このとき若葉は切断せず
にそのまま圧搾してもよい。なお、これらの茶の製造方
法については、「茶の栽培と利用加工」(養賢堂(19
94年))、「日本茶全書」(農山漁村文化協会(19
99年))、「茶の大事典」(「お茶の大事典」刊行会
(平成3年))「緑茶・紅茶・烏龍茶の化学と機能」
(弘学出版社(1991年))、「お茶の科学」(裳華
房(1992年))、「お茶の科学」(朝倉書店、19
91年))に、当業者が通常行う不発酵茶、発酵茶など
の製造方法が開示されている。
【0078】本実施の形態により製造した健康茶として
の健康麦若葉茶または健康合組茶は、発酵茶,不発酵茶
等の茶を飲む場合と同様に、健康茶の茶葉に含まれる成
分を熱水、温水、常温水、冷水に浸出させ、この浸出液
を飲むことにより利用される。あるいは、本実施の形態
により製造した健康茶としての健康麦若葉茶または健康
合組茶は、これらの健康茶の茶葉を粉末化して粉末状加
工健康茶としてもよい。また、この粉末状加工健康茶に
賦形剤,増量剤,結合剤,増粘剤,乳化剤,着色料,香
料,食品添加物,調味料等の添加剤を添加してもよい。
【0079】(実施の形態2) 本発明の他の実施の形態に係る健康茶の製造方法につい
て説明する。本実施の形態は、請求項10に係る発明の
実施の形態の一つであって、GABA富化処理工程を行
ったイネ科植物の緑葉に、上記実施の形態1の蒸熱工程
に代えて、マイクロウェーブを照射するマイクロウェー
ブ処理工程、または実施の形態3において後述する炒り
葉工程を行うものである。本実施の形態は、酵素失活工
程として、蒸熱工程に代えて、若葉にマイクロウェーブ
を照射するマイクロウェーブ処理工程、または実施の形
態3において後述する炒り葉工程を行う点を除けば、上
記実施の形態1と同様であるので、実施の形態1と同様
の工程については記載を省略し、本実施の形態特有の工
程についてのみ説明する。マイクロウェーブ処理工程
は、マイクロウェーブの波長、マイクロウェーブ照射装
置の出力、照射時間を適宜調節することにより、若葉中
に存在する、緑色の褪色や風味の変化などの変質に関与
する酵素が失活するか、照射による品温上昇により緑色
が失われない範囲で行えばよい。
【0080】具体的には、2450MHz、500Wの
マイクロウェーブ照射装置を用いる場合は、若葉が湿重
量で100gあたり、0.5〜10分照射するとよい。
照射時間が0.5分に満たないと酵素の失活が不充分と
なり、処理後に若葉が褪色しやすくなるからである。ま
た、照射時間が10分を越えると若葉が褪色し、GAB
Aも減少する傾向にあるからである。また、0.5〜5
分間、より好ましくは0.5〜1分間処理するとさらに
好適である。マイクロウェーブ処理工程によれば、変質
に関する酵素が失活するという蒸熱工程同様の効果を得
ることができると同時に、若葉中のGABAを保持させ
ることができるというGABA保持工程としての効果を
も得ることが可能となる。また、マイクロウェーブ処理
工程を行う代わりに実施の形態3において後述する炒り
葉工程を行ってもよい。
【0081】このように、本実施の形態に係る健康茶の
製造方法により製茶された健康茶は、少なくとも20m
g/100g以上のGABAを含有する。条件を選択す
ることによって、100mg/100g以上、さらには
200mg/100g以上、500mg/100g以
上、800mg/100g以上、1000mg/100
以上のGABAを含む健康茶を製造することも可能であ
る。天然の麦若葉に含まれるGABA含量は、通常20
0〜300mg/100g程度である。したがって、本
実施の形態に係る健康茶の製造方法によれば、天然の麦
若葉に含まれる殆どの量のGABAを含む新規な健康茶
の製造が可能であり、また、条件を選択することによっ
て天然の麦若葉に含まれる量以上のGABAを含む新規
な健康茶の製造が可能である。
【0082】なお、本実施の形態では、イネ科植物の緑
葉の一例である大麦の若葉についてGABA富化処理工
程を行った後、マイクロウェーブ処理工程または炒り葉
工程、冷却工程、粗揉工程、揉捻工程、中揉工程、精揉
工程、乾燥工程を順次行っているが、これに限定される
ものでなく、GABA富化処理工程を行わずにマイクロ
ウェーブ処理工程または炒り葉工程乃至乾燥工程を行っ
てもよい。また、本実施の形態では、イネ科植物の緑葉
の一例である大麦の若葉についてGABA富化処理工程
を行った後、そのままマイクロウェーブ処理工程または
炒り葉工程を行っているが、これに限定されるものでな
く、GABA富化処理工程を行った後、若葉を粗砕する
粗砕工程を行ってからマイクロウェーブ処理工程または
炒り葉工程を行ってもよい。
【0083】(実施の形態3) 本発明の他の実施の形態に係る健康茶の製造方法につい
て説明する。本実施の形態は、請求項10に係る発明の
実施の形態の一つであって、GABA富化処理工程を行
ったイネ科植物の緑葉に、一般的な釜炒り茶の製造工程
を適用するものである。本実施の形態では、まず、収穫
したイネ科植物の緑葉の一例である大麦の若葉につい
て、上記実施の形態1と同様の手順により、洗浄工程、
切断工程、GABA富化処理工程を行う。
【0084】その後、一般的な釜炒り茶の製造工程と同
様の工程を行う。まず、酵素失活工程としての炒り葉工
程を行う。炒り葉工程は、上記実施の形態1に係る製造
方法における蒸熱工程と粗揉工程に相当し、鉄釜を備え
た回分式炒り葉機,または回転炉を備えた連続式炒り葉
機を用いて行う。本工程では、230℃以上に熱した鉄
釜か回転炉を用いて、若葉を7〜10分炒る。このと
き、若葉の品温が150℃を超えない範囲とすると好適
である。若葉の品温が150℃を超えると、若葉中のG
ABAが減少する傾向にあるからである。
【0085】炒り葉工程の後は、若葉を冷却する冷却工
程,若葉を揉む揉み工程としての揉捻工程を、上記実施
の形態1と同様の手順により行う。その後、若葉を乾燥
する乾燥工程としての水乾工程を行う。水乾工程は、回
転式の胴と、該胴に取り付けられた1〜2枚の集葉板と
を備えた回分式水乾機,傾斜のつけられた回転式の円筒
が、該円筒の略軸方向に複数並べられた連続式水乾機、
または中揉機などを用いて行う。排気温度を60℃程度
に調整し、乾燥の度合いが均等になるよう、5〜7分程
度若葉を乾燥する。水乾工程の後、上記実施の形態1と
同様の手順により、中揉工程を30〜40分程度行って
もよい。その後、若葉を乾燥すると共に、釜炒り茶類似
の特有の形を作り、特有の香味の一層の向上を図る締め
炒り工程を行う。締め炒り工程は、回転型または固定型
の回分式締め炒り機,または水乾機を用いて90分程度
行う。その後、必要に応じて最終乾燥工程を行う。この
ようにして、健康茶を完成する。なお、本実施の形態で
は、炒り葉工程を行っているが、この炒り葉工程に代え
て、実施の形態1と同様にマイクロウェーブ処理工程を
行ってもよい。
【0086】なお、本実施の形態では、イネ科植物の緑
葉の一例である大麦の若葉についてGABA富化処理工
程を行った後、炒り葉工程、冷却工程、揉捻工程、水乾
工程を順次行っているが、これに限定されるものでな
く、GABA富化処理工程を行わずに炒り葉工程乃至乾
燥工程を行ってもよい。また、本実施の形態では、イネ
科植物の緑葉の一例である大麦の若葉についてGABA
富化処理工程を行った後、そのまま炒り葉工程を行って
いるが、これに限定されるものでなく、GABA富化処
理工程を行った後、若葉を粗砕する粗砕工程を行ってか
ら炒り葉工程を行ってもよい。
【0087】(実施の形態4) 本発明のさらに他の実施の形態に係る健康茶の製造方法
について説明する。本実施の形態は、請求項13に係る
発明の実施の形態の一つであって、GABA富化処理工
程を行ったイネ科植物の緑葉に、一般的な紅茶の製造工
程を適用するものである。本実施の形態では、まず、収
穫したイネ科植物の緑葉の一例である大麦の若葉につい
て、上記実施の形態1と同様の手順により、洗浄工程、
切断工程を行う。
【0088】その後、一般的な紅茶の「オーソドックス
製法」と呼ばれる製造工程と同様の工程を行う。まず、
生葉を萎れさせて柔らかくすると同時に酵素を活性化し
て香りや味を生成するための萎凋工程を行う。萎凋工程
は、温度22〜27℃、湿度60%以下に調整した萎凋
室に、15〜18時間若葉を静置することにより、若葉
の重量が30〜40%減になるまで行う。若葉を、風通
しのよい部屋内の網状体に広げることにより行ってもよ
い。
【0089】その後、実施の形態1と同様の手順によ
り、GABA富化処理工程を行う。このように、萎凋工
程の後に、GABA富化処理工程を行うと、効率的にG
ABAが増加するため、好適である。なお、GABA富
化処理工程は、萎凋工程の後に限定されず、後述する乾
燥工程の前の任意の段階で行ってもよい。萎凋工程によ
り柔らかくなった若葉を揉む揉み工程としての揉捻工程
を行う。本工程は、若葉の組織や細胞を破砕して、本工
程および後の発酵工程において酵素による発酵を均一か
つ速やかに進めるために行う。本工程は、45分〜50
分程度行うとよい。その後、若葉中の酵素により若葉を
発酵させる発酵工程を行う。本工程は、20〜25℃、
湿度は90%以上の条件下に若葉を放置し、若葉が乾燥
しないように行う。
【0090】その後、若葉に熱を加えて発酵を止めると
同時に若葉を乾燥する乾燥工程を行う。乾燥工程では、
100℃前後の熱風を若葉に吹き込み、水分が5%以
下、好ましくは3%以下となるように乾燥する。このよ
うにして、健康茶を完成する。なお、上記工程の途中
で、発酵しやすくする工程,若葉の大きさを揃える工程
等を適宜行ってもよい。また、揉捻工程の後、発酵工程
の前に、揉捻によって塊となったものに打圧を加えて解
きほぐす玉解き工程と、篩分工程とを行ってもよい。さ
らに、揉捻工程と玉解き工程と篩分工程とを1セットと
した操作を3〜5回繰り返してもよい。
【0091】また、本実施の形態では、紅茶の製法のう
ち「オーソドックス製法」と呼ばれる製法を、GABA
富化処理工程を行った大麦の若葉に適用して健康茶を製
造するものであるが、これに限定されず、CTC製法,ロ
ーターベン製法,レッグカット製法等の紅茶の製法を、
GABA富化処理工程を行った大麦の若葉に適用しても
よい。CTC製法,ローターベン製法を適用した場合に
は、より微細な健康茶を製造することが可能となる。
【0092】さらに、紅茶以外の発酵茶の製茶法を、G
ABA富化処理工程とを組み合わせてもよい。例えば、
ウーロン茶,包種茶のような半発酵茶,碁石茶,阿波番
茶,バタバタ茶,プーアール茶のような後発酵茶,強発
酵茶等の発酵茶の製茶法を、GABA富化処理工程を行
った大麦の若葉に適用することができる。
【0093】なお、本実施の形態では、イネ科植物の緑
葉の一例である大麦の若葉について萎凋工程を行った
後、GABA富化処理工程を行っているが、これに限定
されるものでなく、GABA富化処理工程を行わずに萎
凋工程の後、直接揉捻工程乃至乾燥工程を行ってもよ
い。また、本実施の形態では、イネ科植物の緑葉の一例
である大麦の若葉について切断工程を行った後、そのま
ま萎凋工程を行っているが、これに限定されるものでな
く、切断工程を行った後、若葉を粗砕する粗砕工程を行
ってから萎凋工程を行ってもよい。
【0094】(実施の形態5) 本発明のさらに他の実施の形態に係る健康飲料の製造方
法について説明する。なお、本明細書において、「健康
飲料」とは、健康増進に役立つ飲料を意味し、健康を増
進しうる飲料であれば、いかなる飲料をも含むものであ
る。具体的には、粉末,顆粒,濃縮液,固形体,冷凍品
等の形態からなる健康飲料の素を水等の液体に溶かして
調製した飲料も含む。また、「健康飲料」には、水等の
液体に溶かすことにより健康飲料を調製可能な「健康飲
料の素」も含むものとする。ここで、「健康飲料の素」
とは、健康飲料の原料.健康飲料抽出物,健康飲料素材
等ともいわれるものである。本実施の形態は、請求項1
に係る発明の実施の形態の一つであって、GABA富
化処理工程を行ったイネ科植物の緑葉に、一般的な緑茶
ドリンクまたはインスタント茶の製造工程を適用するも
のであり、水等の液体に溶かすことにより健康飲料を調
製可能な粉末状の健康飲料の素を製造するものである。
本実施の形態では、まず、収穫したイネ科植物の緑葉の
一例である大麦の若葉について、上記実施の形態1乃至
3と同様の手順により、洗浄工程、切断工程、GABA
富化処理工程、酵素失活工程、冷却工程、揉み工程とし
ての粗揉工程、揉み工程としての揉捻工程、揉み工程と
しての中揉工程、揉み工程としての精揉工程、乾燥工
程、仕上げ加工工程を行い、麦若葉茶を製造する。その
後、上記工程を経て製造された麦若葉茶を、水または熱
湯に入れて茶の水溶性成分を水または熱湯中に浸出させ
て浸出液を得る浸出工程を行う。その後、浸出液を乾燥
する乾燥析出工程,粉末化する粉砕工程を行う。乾燥析
出工程は、必要に応じてデキストリン、シクロデキスト
リン、デンプン、マルトース等の賦形剤等を必要に応じ
て添加した後、噴霧乾燥,凍結乾燥等により行う。粉砕
工程は、クラッシャー,ミル,ブレンダー,石臼などの
機械を用いた既知の方法で行う。その後、気流殺菌,高
圧殺菌,加熱殺菌などによる殺菌工程を行う。このよう
にして、粉末状の健康飲料の素を完成する。また、粉末
状に限られず、顆粒状,固形体,液状,濃縮液等、所定
の形態とした健康飲料の素としてもよい。なお、蒸熱工
程、冷却工程、粗揉工程、揉捻工程、中揉工程、精揉工
程、乾燥工程を行う代わりに、上記実施の形態4と同様
の手順による萎凋工程、揉み工程としての揉捻工程、発
酵工程、乾燥工程を行ってもよい。
【0095】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を説明するが、
本発明がこの実施例により制限されないことはいうまで
もない。 (実施例1) 本例は、請求項10に係る発明の一実施例である。イネ
科植物の緑葉の一例としての大麦の若葉を、背丈が30
cmになったときに刈り取った。その若葉を水洗して付
着した泥などを洗い流し、洗浄工程を行った。その後、
若葉をビニール袋に詰め、空気を抜いた後、窒素を充填
した後、40℃にて6時間嫌気処理することにより、G
ABA富化処理工程を行った。次いで、若葉を5cm程
度に切断した後、鉄釜に入れ、230〜250℃にて1
0分間、釜炒りし、酵素失活工程を行った。その後、若
葉を室温下において冷却処理を行った後、若葉を10分
間粗揉して揉み工程を行った。その後、若葉を乾燥機に
入れ、70℃にて10時間乾燥させた後、粗砕して健康
茶を得た。
【0096】得られた本例の麦若葉茶(健康茶)を適量
のお湯で煎じて飲んだところ、香ばしく、美味であっ
た。なお、以下のアミノ酸自動分析計操作条件にて、本
例の健康茶に含まれるGABA含量を測定したところ、
891mg/100gであった。また、本例の健康茶1
0gを300mlの湯(95℃)で2分間浸出させたと
ころ、本例の健康茶に含まれる量の70%以上のGAB
Aが浸出しており、その濃度は21.5mg/100m
lであった。また、GABA富化処理工程を行わなかっ
た点を除いては本例の製造工程と同様の工程である製造
方法により、健康茶を製造したところ、健康茶に含まれ
るGABA含量は213mg/100gであった。ここ
で、GABA含量の測定は、アミノ酸自動分析計を用
い、下記の操作条件で行った。
【0097】 <アミノ酸自動分析計操作条件> 機 種:JLC−500/V(日本電子株式会社) カラム:LCR−6,4mm×90mm(日本電子株式会社) 移動相:クエン酸リチウム緩衝液(日本電子株式会社) P−21(pH 2.98, Li 0.105 mol/l) 0→16.3 min P−12(pH 3.28, Li 0.26 mol/l) 16.3→36.1 min P−13(pH 3.46, Li 0.80 mol/l) 36.1→56.0 min P−14(pH 2.83, Li 1.54 mol/l) 56.0→63.4 min P−15(pH 3.65, Li 1.54 mol/l) 63.4→80.0 min 反応液:ニンヒドリン・ヒドリダンチン試液(和光純薬工業株式会社) 温 度:カラム 35℃(0→16.3 min), 64℃(15.3→31.0 min) 44℃(31.0→44.4 min), 72℃(63.4→80.0min) 反応槽 135℃ 流 量:移動相 0.50 ml/min 反応液 0.30 ml/min 測定波長: 570 nm 以上より、本例の製造方法により製造した健康茶は、栄
養価値の高いGABAを多く含有することが分かった。
【0098】(実施例2) 本例は、請求項10に係る発明の他の実施例である。イ
ネ科植物の緑葉の一例としての大麦の若葉を、背丈が3
0cmになったときに刈り取った。その若葉を水洗して
付着した泥などを洗い流し、洗浄工程を行った。この若
葉を3cm程度に切断し、3重量%のグルタミン酸ナト
リウム溶液に30℃にて5時間浸漬することによりGA
BA富化処理工程を行った。
【0099】次いで、若葉を遠心して脱水した後、送帯
蒸し機を用いて120秒間、蒸熱処理による酵素失活工
程を行った。その後、若葉を室温下において冷却処理を
行った後、水分含量が50%程度になるまで粗揉し、さ
らに揉捻、中揉、精揉する揉み工程および乾燥工程によ
り、水分含量を10%程度とした。次いで、若葉を乾燥
機に入れ、70℃にて水分含量が3%以下となるように
乾燥させる乾燥工程を行った後、さらに粗砕して健康茶
としての麦若葉茶を得た。
【0100】なお、実施例1と同様のアミノ酸自動分析
計操作条件にて、本例の健康茶に含まれるGABA含量
を測定したところ、211mg/100gであった。ま
た、GABA富化処理工程において若葉を水道水に浸漬
した点を除いては本例の製造工程と同様の工程である製
造方法により、健康茶を製造したところ、健康茶に含ま
れるGABA含量は5mg/100gであった。以上よ
り、本例の製造方法により製造した健康茶は、蒸熱処理
を行っているにも関わらず、栄養価値の高いGABAを
多く含有することが分かった。
【0101】(実施例3) 本例は、請求項10に係る発明のさらに他の実施例であ
る。イネ科植物の緑葉の一例としてのイネ(コシヒカ
リ)の緑葉を、背丈が20cmになったときに刈り取っ
た。この緑葉100gを5cm程度に切断し、電子レン
ジ(シャープ製RE−121)を用いて2分間、酵素失
活工程としてのマイクロウェーブ処理工程を行った。そ
の後、冷却工程を経て、揉み工程としての粗揉工程を行
った後、60℃にて6時間乾燥して乾燥工程を行った。
ブレンダーを用いて200メッシュを90%程度が通過
するように粉砕して粉末健康茶を得た。実施例1と同様
のアミノ酸自動分析計操作条件にて、本例の粉末健康茶
に含まれるGABA含量を測定したところ、198mg
/100gであった。また、酵素失活工程を、緑葉を1
20秒間蒸熱処理することによって行った点を除いては
本例の製造工程と同様の工程である製造方法により、粉
末健康茶を製造したところ、粉末健康茶に含まれるGA
BA含量は10mg/100gであった。以上より、本
例の製造方法により製造した健康飲料は、栄養価値の高
いGABAを多く含有することが分かった。
【0102】
【発明の効果】以上のように本発明に係る健康茶および
健康飲料は、イネ科植物の緑葉の高い栄養価値とγ−ア
ミノ酪酸の血圧降下作用とを併せ持つ新規で栄養価値の
高いものとなる。また、本発明に係る健康茶および健康
飲料の製造方法によれば、栄養価値の高いイネ科植物の
緑葉を用いた新たな風味,形態の健康茶および健康飲料
を製造することが可能となる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI A23L 1/212 A23L 1/212 A 1/305 1/305 (56)参考文献 特開 昭55−118380(JP,A) 特開 平9−135671(JP,A) 実開 昭63−103285(JP,U) 特公 昭44−6240(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A23L 2/00 - 2/68 A23L 1/30 - 1/305 A23L 1/212 A23F 3/14

Claims (14)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 γ−アミノ酪酸(γ-aminobutyric aci
    d)を含むイネ科植物の緑葉が処理されてなる緑葉処理
    を含む健康茶であって、 前記緑葉処理物は、揉み処理されていると共に、γ−ア
    ミノ酪酸を乾燥時重量で500mg/100gより多く
    含有することを特徴とする健康茶。
  2. 【請求項2】 γ−アミノ酪酸(γ-aminobutyric aci
    d)を含むイネ科植物の緑葉が処理されてなる緑葉処理
    を含む健康茶であって、 前記緑葉処理物は、蒸熱および揉み処理されていると共
    に、γ−アミノ酪酸を乾燥時重量で20mg/100g
    より多く含有することを特徴とする健康茶。
  3. 【請求項3】 γ−アミノ酪酸(γ-aminobutyric aci
    d)を含むイネ科植物の緑葉が処理されてなる緑葉処理
    を含む健康茶であって、 前記緑葉処理物は、揉み処理されていると共に、γ−ア
    ミノ酪酸富化処理されていることを特徴とする健康茶。
  4. 【請求項4】 γ−アミノ酪酸(γ-aminobutyric aci
    d)を含むイネ科植物に由来するイネ科植物の緑葉健康
    茶と、 昆布茶,松葉茶,エゾウコギ茶,ソバ茶,明日葉茶,グ
    ァバ茶,ユーカリ茶,ビワの葉茶,アロエ茶,ゲンノシ
    ョウコ茶,センブリ茶,ウコン茶,スギナ茶,河原決明
    茶,ウラジロガシ茶,ドクダミ茶,ハブ茶,菊花茶,シ
    ソ茶,アマチャヅル茶,オオバコ茶,桜茶,甘茶,柿の
    葉茶,カモミールティ,しょうが湯,紅花茶,サフラン
    茶,コンフリー茶,シイタケ茶,杜仲茶,ギムネマ茶,
    マテ茶,ウーロン茶,ハトムギ茶,ルイボスティ,クコ
    茶,ヨモギ茶,イチョウ葉茶,紅茶,玄米茶,麦茶,ウ
    ラジロガシ茶,カキオドシ茶,カミツレ茶,カリン茶,
    桑の葉茶,ゲンノショウコ茶,ゴボウ茶,サフラン茶,
    シソ茶,ショウガ茶,スギナ茶,セキショウ茶,タラノ
    キ茶,タンポポ茶,ナタマメ茶,ニワトコ茶,ネズミモ
    チ茶,ビワの葉茶,メグスリノキ茶,ユーカリ茶,羅漢
    果茶,緑茶,しょうが茶とからなる群より選択された一
    つまたは複数の茶とが混合された健康茶であって、 前記イネ科植物の緑葉健康茶は、揉み処理されていると
    共に、γ−アミノ酪酸を乾燥時重量で500mg/10
    0gより多く含有することを特徴とする健康茶。
  5. 【請求項5】 γ−アミノ酪酸(γ-aminobutyric aci
    d)を含むイネ科植物に由来するイネ科植物の緑葉健康
    茶と、 昆布茶,松葉茶,エゾウコギ茶,ソバ茶,明日葉茶,グ
    ァバ茶,ユーカリ茶,ビワの葉茶,アロエ茶,ゲンノシ
    ョウコ茶,センブリ茶,ウコン茶,スギナ茶,河原決明
    茶,ウラジロガシ茶,ドクダミ茶,ハブ茶,菊花茶,シ
    ソ茶,アマチャヅル茶,オオバコ茶,桜茶,甘茶,柿の
    葉茶,カモミールティ,しょうが湯,紅花茶,サフラン
    茶,コンフリー茶,シイタケ茶,杜仲茶,ギムネマ茶,
    マテ茶,ウーロン茶,ハトムギ茶,ルイボスティ,クコ
    茶,ヨモギ茶,イチョウ葉茶,紅茶,玄米茶,麦茶,ウ
    ラジロガシ茶,カキオドシ茶,カミツレ茶,カリン茶,
    桑の葉茶,ゲンノショウコ茶,ゴボウ茶,サフラン茶,
    シソ茶,ショウガ茶,スギナ茶,セキショウ茶,タラノ
    キ茶,タンポポ茶,ナタマメ茶,ニワトコ茶,ネズミモ
    チ茶,ビワの葉茶,メグスリノキ茶,ユーカリ茶,羅漢
    果茶,緑茶,しょうが茶とからなる群より選択された一
    つまたは複数の茶とが混合された健康茶であって、 前記イネ科植物の緑葉健康茶は、蒸熱処理および揉み処
    理されていると共に、γ−アミノ酪酸を乾燥時重量で2
    0mg/100gより多く含有することを特徴とする健
    康茶。
  6. 【請求項6】 γ−アミノ酪酸(γ-aminobutyric aci
    d)を含むイネ科植物に由来するイネ科植物の緑葉健康
    茶と、 昆布茶,松葉茶,エゾウコギ茶,ソバ茶,明日葉茶,グ
    ァバ茶,ユーカリ茶,ビワの葉茶,アロエ茶,ゲンノシ
    ョウコ茶,センブリ茶,ウコン茶,スギナ茶,河原決明
    茶,ウラジロガシ茶,ドクダミ茶,ハブ茶,菊花茶,シ
    ソ茶,アマチャヅル茶,オオバコ茶,桜茶,甘茶,柿の
    葉茶,カモミールティ,しょうが湯,紅花茶,サフラン
    茶,コンフリー茶,シイタケ茶,杜仲茶,ギムネマ茶,
    マテ茶,ウーロン茶,ハトムギ茶,ルイボスティ,クコ
    茶,ヨモギ茶,イチョウ葉茶,紅茶,玄米茶,麦茶,ウ
    ラジロガシ茶,カキオドシ茶,カミツレ茶,カリン茶,
    桑の葉茶,ゲンノショウコ茶,ゴボウ茶,サフラン茶,
    シソ茶,ショウガ茶,スギナ茶,セキショウ茶,タラノ
    キ茶,タンポポ茶,ナタマメ茶,ニワトコ茶,ネズ ミモ
    チ茶,ビワの葉茶,メグスリノキ茶,ユーカリ茶,羅漢
    果茶,緑茶,しょうが茶とからなる群より選択された一
    つまたは複数の茶とが混合された健康茶であって、 前記緑葉処理物は、揉み処理されていると共に、γ−ア
    ミノ酪酸富化処理されていることを特徴とする健康茶。
  7. 【請求項7】 γ−アミノ酪酸(γ-aminobutyric aci
    d)を含むイネ科植物の緑葉が処理されてなる緑葉処理
    を含む健康飲料であって、 前記緑葉処理物は、揉み処理されていると共に、γ−ア
    ミノ酪酸を乾燥時重量で500mg/100gより多く
    含有することを特徴とする健康飲料。
  8. 【請求項8】 γ−アミノ酪酸(γ-aminobutyric aci
    d)を含むイネ科植物の緑葉が処理されてなる緑葉処理
    を含む健康飲料であって、 前記緑葉処理物は、蒸熱処理および揉み処理されている
    と共に、γ−アミノ酪酸を乾燥時重量で20mg/10
    0gより多く含有することを特徴とする健康飲料。
  9. 【請求項9】 γ−アミノ酪酸(γ-aminobutyric aci
    d)を含むイネ科植物の緑葉が処理されてなる緑葉処理
    を含む健康飲料であって、 前記緑葉処理物は、揉み処理されていると共に、γ−ア
    ミノ酪酸富化処理されていることを特徴とする健康飲
    料。
  10. 【請求項10】 γ−アミノ酪酸(γ-aminobutyric ac
    id)を含むイネ科植物の緑葉から健康茶を製造する方法
    であって、前記緑葉中に含まれるγ−アミノ酪酸を増加させるγ−
    アミノ酪酸富化処理工程と、 加熱して前記緑葉の酵素を失活させる酵素失活工程と、 該酵素失活工程で得られた緑葉を冷却させる冷却工程
    と、 該冷却工程で得られた緑葉を揉む揉み工程と、 該揉み工程で得られた緑葉を乾燥する乾燥工程と、 を備えることを特徴とする健康茶の製造方法。
  11. 【請求項11】 前記酵素失活工程は、前記緑葉を蒸熱
    処理する蒸熱工程と,前記緑葉を茹でる茹で工程と,
    緑葉にマイクロウェーブを照射するマイクロウェーブ
    γ−アミノ酪酸保持工程と,炒り葉処理を行う炒り葉γ
    −アミノ酪酸保持工程とからなる群のうち少なくとも一
    つを含むことを特徴とする請求項10記載の健康茶の製
    造方法。
  12. 【請求項12】 γ−アミノ酪酸(γ-aminobutyric ac
    id)を含むイネ科植物の緑葉から健康茶を製造する方法
    であって、 所定温度および所定湿度の雰囲気に所定時間放置して、
    前記緑葉を萎凋させる萎凋工程と、 該萎凋工程で得られた緑葉を揉む揉み工程と、 所定温度および所定湿度の雰囲気に所定時間放置して、
    前記揉み工程で得られた緑葉を発酵させる発酵工程と、 該発酵工程で得られた緑葉を乾燥させる乾燥工程と、を
    備え、該乾燥工程前の任意の段階で、前記緑葉中に含まれるγ
    −アミノ酪酸を増加させるγ−アミノ酪酸富化処理工程
    を行う ことを特徴とする健康茶の製造方法。
  13. 【請求項13】 γ−アミノ酪酸(γ-aminobutyric ac
    id)を含むイネ科植物の緑葉から健康飲料を製造する方
    法であって、前記緑葉中に含まれるγ−アミノ酪酸を増加させるγ−
    アミノ酪酸富化処理工程と、 加熱して前記緑葉の酵素を失活させる酵素失活工程と、 該酵素失活工程で得られた緑葉を冷却させる冷却工程
    と、 該冷却工程で得られた緑葉を揉む揉み工程と、 該揉み工程で得られた緑葉を乾燥させる乾燥工程と、 該乾燥工程で得られた緑葉を水に入れて、成分を水に浸
    出させて浸出液を得る浸出工程と、 該浸出工程で得られた浸出液を乾燥して、緑葉の成分を
    析出させる乾燥析出工程と、 を備えることを特徴とする健康飲料の製造方法。
  14. 【請求項14】 γ−アミノ酪酸(γ-aminobutyric ac
    id)を含むイネ科植物の緑葉から健康飲料を製造する方
    法であって、 所定温度および所定湿度の雰囲気に所定時間放置して、
    前記緑葉を萎凋させる萎凋工程と、 該萎凋工程で得られた緑葉を揉む揉み工程と、 所定温度および所定湿度の雰囲気に所定時間放置して、
    前記揉み工程で得られた緑葉を発酵させる発酵工程と、 該発酵工程で得られた緑葉を乾燥させる乾燥工程と、 該乾燥工程で得られた緑葉を水に入れて、成分を水に浸
    出させて浸出液を得る浸出工程と、 該浸出工程で得られた浸出液を乾燥して、緑葉の成分を
    析出させる乾燥析出工程と、を備え、該乾燥析出工程前の任意の段階で、緑葉中に含まれるγ
    −アミノ酪酸を増加させるγ−アミノ酪酸富化処理工程
    を行う ことを特徴とする健康飲料の製造方法。
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