JP3437359B2 - 振動波駆動装置の制御装置 - Google Patents

振動波駆動装置の制御装置

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    • H02NELECTRIC MACHINES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
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    • H02N2/10Electric machines in general using piezoelectric effect, electrostriction or magnetostriction producing rotary motion, e.g. rotary motors
    • H02N2/14Drive circuits; Control arrangements or methods
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02NELECTRIC MACHINES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
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    • H02N2/10Electric machines in general using piezoelectric effect, electrostriction or magnetostriction producing rotary motion, e.g. rotary motors
    • H02N2/14Drive circuits; Control arrangements or methods
    • H02N2/142Small signal circuits; Means for controlling position or derived quantities, e.g. speed, torque, starting, stopping, reversing

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧電素子の振動に
よって振動体に振動波を発生させ、その振動エネルギー
を利用して移動体に駆動力を与える振動波駆動装置に関
し、さらに詳しくは、この振動波駆動装置の制御に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】上記のような振動波駆動装置の制御方法
に関しては、従来多くの提案がなされており、代表的な
ものとしては、圧電素子に印加する電圧信号(駆動信
号)の周波数や振幅を変化させることにより動作速度を
制御する方法がある。
【0003】ここで、駆動信号の周波数および振幅と動
作(回転)速度との関係は、図12に示すようになる。
すなわち、回転速度は、振動体の共振周波数をピークと
して、高周波数側にはなだらかに低下し、低周波数側に
は急激に低下するという特性を有する。また、回転速度
は、駆動信号の振幅が大きくなるほど大きくなるという
特性を有する。
【0004】ところで、周波数を変化させて速度を制御
する(以下、周波数速度制御という)場合は、入力電圧
に対して比較的細かい周波数分解能が得られるVCO
(電圧制御発振器)が用いられる場合が多い。但し、コ
スト面からは、VCOのようなアナログ回路を用いず
に、デジタル回路(ゲートアレイ)を用いた方が好まし
い。ところが、ゲートアレイを用いる場合は、クロック
信号の周波数によって駆動信号の周波数が決まり、その
クロック周波数には限界があるため、VCOほど周波数
分解能が上げられず、その結果、振動波駆動装置の速度
を段階的にしか制御できず、速度ムラが大きくなり易い
という欠点がある。
【0005】一方、振幅を変化させて速度を制御する
(以下、振幅速度制御という)場合は、デジタル回路に
よる周波数速度制御に比べれば速度ムラの少ない制御を
行うことができる。但し、振幅速度制御により正確な速
度制御を行うためには、駆動周波数を共振周波数より高
くかつ共振周波数に近い周波数に常時設定しておく必要
があるが、共振周波数は温度等の環境や負荷の変化によ
って変動するため、正確な速度制御が難しいという欠点
がある。
【0006】そこで、例えば、(1)特開平3−239
168号公報や特開平4−222476号公報には、振
動波駆動装置の振動周波数を検出して駆動信号の周波数
が常に共振周波数の近傍となるように制御する一方、動
作速度については実際の動作速度を検出しながら目標速
度との差を小さくするように駆動信号の振幅を変化させ
る手法が提案されている。また、(2)特開平6−23
7584号公報には、起動時に周波数のみを変化させて
動作速度を目標速度に近づけ、その後駆動信号の振幅の
みを制御して動作速度を制御する手法が提案されてい
る。これら公報記載の手法によれば、デジタル回路にお
いて速度ムラの少ない制御を行うことが可能である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記
(1)の手法では、動作速度を検出する手段のほかに振
動周波数が共振周波数近傍であるかどうかを検出する手
段が必要となるためコスト高になり易いという問題があ
る。
【0008】また、上記(2)の手法では、周波数速度
制御と振幅速度制御とを切り換える必要があるため、制
御が複雑になったり切換え時に駆動装置の動作が不安定
になったりするという問題がある。さらに、上記(2)
の手法では、実速度が目標速度に近付いた時点で駆動周
波数を固定してしまうため、前述のような振動体の共振
点の変動に対処できないという問題もある。
【0009】そこで、本発明の第1の目的は、簡単かつ
安価に構成でき、デジタル回路を用いた場合でも速度ム
ラを小さくでき、さらに制御の切換えによる不安定動作
を防止できるように振動波駆動装置の制御装置を提供す
ることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本願第1の発明では、振動波駆動装置の駆動信号
の周波数を変化させて振動波駆動装置の動作速度を制御
する周波数速度制御と、駆動信号の振幅を変化させて振
動波駆動装置の動作速度を制御する振幅速度制御とを行
えるようにした振動波駆動装置の制御装置において、周
波数速度制御および振幅速度制御により駆動信号の周波
数および振幅を常に同時に変化させる速度制御手段を設
けている。
【0011】すなわち、周波数速度制御および振幅速度
制御のうち一方を行いながら他方も行うことにより、両
制御の切換えを行う必要をなくし、制御を簡単にすると
ともに、従来のように制御の切換えによって駆動装置の
動作が不安定になるのを防止している。
【0012】ここで、2つの速度制御を同時に行う場合
において、振動波駆動装置の実速度と目標速度との速度
に応じて両速度制御の重み付けを変化させるのが望ま
しい。具体的には、上記速度差が所定範囲内であるとき
は振幅速度制御を主として行い、細かな速度制御によっ
て速度ムラを少なくし、上記速度差が所定範囲を超えて
いるときは周波数速度制御を主として行い、大まかな速
度制御によって実速度を迅速に目標速度に近づけるよう
にするのが望ましい。
【0013】なお、上記のような重み付け制御を実現す
るために、周波数速度制御による制御量を、速度差が所
定範囲内であるときは小さく、速度差が所定範囲を超え
ているときは大きくし、振幅速度制御による制御量を、
速度差が所定範囲内であるときは大きく、速度差が所定
範囲を超えているときは小さくすることが望ましい。ま
た、速度制御手段は、周波数速度制御および振幅速度制
御による制御量を予め設定したテーブルを用いて決定し
たり、ソフトウェアを用いて決定したり、ファジイ推論
を用いて決定したりしてもよい。
【0014】また、駆動信号がパルス発生器で出力され
たパルス信号を昇圧した信号である場合に、速度制御手
段に、周波数速度制御によりパルス発生器に入力される
パルス信号の周波数データを変化させ、振幅速度制御に
よりパルス発生器に入力されるパルス信号のパルス幅デ
ータを変化させるようにして、本発明をデジタル回路に
適用できるようにするのが望ましい。
【0015】さらに、本願第2の発明では、上記振幅速
度制御に代えて、(2つの)駆動信号の位相差を変化さ
せて振動波駆動装置の動作速度を制御する位相差速度制
御を行えるようにし、周波数速度制御および位相差速度
制御により駆動信号の周波数および位相差を常に同時に
変化させる速度制御手段を設けて、第1の発明と同様の
効果が得られるようにしている。
【0016】なお、駆動信号がパルス発生器で出力され
た位相の異なる2つのパルス信号を昇圧した2相の信号
である場合に、速度制御手段に、周波数速度制御により
パルス発生器に入力されるパルス信号の周波数データ
変化させ、位相差速度制御によりパルス発生器に入力さ
れるパルス信号の位相差データを変化させるようにし
て、本発明をデジタル回路に適用できるようにするのが
望ましい。
【0017】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)図1は本発明の第1の実施形態である
振動波モータ(振動波駆動装置)の制御装置の構成を示
すブロック図である。
【0018】図1において、1はパルス発生器であり、
入力される周波数データとパルス幅データに応じたパル
スを2相出力する。これら2相のパルスは90°の位相
差をもって出力される。パルス発生器1は回路にかかる
コストを安くするためにすべてデジタル回路により構成
されている。ここで、パルス発生器1の構成および動作
を図2を用いて説明する。
【0019】図2は、パルス発生器1の内部回路を示す
ブロック図である。この図において8は駆動パルスの周
期を決めるための10ビットのカウンタであり、ダウン
カウントのみを行う。このカウンタ8では、カウント値
が0となったときにキャリー出力がハイレベルとなる。
キャリー出力がロード入力に接続されているので、カウ
ンタ8は駆動周波数データを周期としたリングカウンタ
となる。
【0020】9aおよび9bは駆動パルスのパルス幅を
決定するための9ビットのカウンタであり、ダウンカウ
ンタのみを行う。これらカウンタ9a,9bでは、ロー
ド入力がハイレベルになるとパルス幅データをロード
し、カウント値が0となったときにキャリー出力がハイ
レベルとなる。なお、カウンタ9aがA相駆動用、カウ
ンタ9bがB相駆動用である。
【0021】10は10ビットイコールコンパレータで
あり、カウンタ8のカウント値と、周波数データを2ビ
ット右にシフトした値とが一致したとき、すなわちカウ
ンタ8が周波数データの4分の1をカウントした時に出
力がハイレベルとなる。
【0022】11aおよび11bはRSフリップフロッ
プであり、駆動パルスの立ち上がりをS入力、立ち下が
りをR入力で決められるように構成されている。RSフ
リップフロップ11aはA相用であり、カウンタ8のキ
ャリー出力で立ち上がり、カウンタ9aのキャリー出力
で立ち下がる。すなわち周波数データを周期として、パ
ルス幅データに応じた時間だけハイレベルとなるパルス
を出力する。
【0023】RSフリップフロップ11bはB相用であ
り、イコールコンパレータ10の出力がハイレベルにな
ったときに立ち上がり、カウンタ9bのキャリー出力で
立ち下がる。この結果、RSフリップフロップ11b
は、周波数とパルス幅はA相と同じであるが、90°時
間的に位相差をもつパルスを出力する。本説明において
周波数データとは駆動パルス周期の指令値であるので、
実際の周波数は周波数データの逆数に比例した値とな
る。
【0024】なお、本実施形態では、説明を簡単にする
ためにA相とB相の位相差は常に同じで振動波モータの
回転方向は1方向のみとしているが、モータを両方回転
させる場合は不図示のセレクタを用いて回転方向に応じ
てRSフリップフロップ11a,11bの出力を入れ替
えればよい。
【0025】図1における2は昇圧手段であり、例えば
図3に示すような回路構成を有する。昇圧手段3では、
パルス発生器1で出力されたパルスの周波数で、そのパ
ルス幅に応じた電圧に昇圧される。
【0026】図1の3は進行波型の振動波モータであ
り、位置的に1/4λだけずらして配置されている圧電
素子(図示せず)に昇圧手段3で昇圧された2相の交流
電圧が印加される。
【0027】図1の4は振動波モータの回転を検出する
エンコーダであり、振動波モータ3の出力軸をエンコー
ダ4の軸に取り付けることにより上記回転を検出する。
エンコーダ4からは振動波モータ3の回転に応じたパル
スが出力される。エンコーダ4からのパルスは速度差検
出器5に入力される。
【0028】速度差検出器5では、エンコーダ4からの
パルスの周期と目標とするパルス周期の差を検出してい
る。出力値はパルス周期により検出するので、駆動速度
の逆数と目標速度の逆数の差に比例した数値になる。
【0029】図4に速度差検出器の回路構成を表すブロ
ック図を示す。図4において13は立ち上がりエッジを
検出するブロックであり、エンコーダパルスの立ち上が
りエッジが入るとクロックの1周期の間ハイレベルとな
るような信号が出力される。立ち上がりエッジ検出13
は図示しないフリップフロップやアンドゲートなどで構
成される。14は8ビットダウンカウンタであり、ロー
ド入力がハイレベルとなると目標とするエンコーダパル
スの周期に相当する目標速度データをロードする。デー
タ入力がローレベルの時は1ずつカウントダウンされ、
次のエンコーダパルスの立ち上がりエッジまでの時間を
カウントする。
【0030】15はイネーブル付きのレジスタであり、
イネーブル入力がハイレベルの時に8ビットの入力(D
[7..0])がレジスタに書き込まれ、イネーブル入
力がローレベルの時はレジスタの値が保持されるような
構成になっている。
【0031】図4のような構成により、エンコーダパル
ス入力がローレベルからハイレベルになったときに8ビ
ットダウンカウンタ14値がレジスタ15に書き込まれ
ると同時に8ビットダウンカウンタ14のデータがロー
ドされる。すなわち、エンコーダパルスの周期と目標周
期の差をクロックでカウントした値が常にレジスタ15
に更新されることになる。
【0032】図1の6aは周波数制御用メモリ、6bは
パルス幅制御用メモリであり、それぞれ速度差検出器5
の検出結果がアドレスとして入力され、入力された情報
に応じてそれに対応するデータを出力する。各メモリ6
a,6bには、入力される速度(エンコーダのパルス周
期)に対して周波数(メモリ6a)、パルス幅(メモリ
6b)をどのように制御するかの情報が予め書き込まれ
ている。
【0033】図1の7aは周波数制御用加算器(アダ
ー)、7bはパルス幅制御用加算器(アダー)である。
加算器7a,7bにはともに振動波モータ3の駆動がオ
フになっている間は予め設定されている初期値(保持情
報)が保持されている。振動波モータ3の駆動がオンに
なると、加算器7aは周波数制御用のメモリ6aから入
力される情報をある一定間隔ごとに保持情報に加算して
加算結果保持し、ある一定間隔ごとに保持情報に加算し
て加算結果を保持する構成になっている。
【0034】加算器7a,7bの出力は周波数データお
よびパルス幅データとしてパルス発生器1に入力され
る。加算器7a,7bは16ビットで構成されており、
周波数制御用加算器7aは加算結果の上位10ビット
を、パルス幅制御用加算器7bは加算結果の上位8ビッ
トをそれぞれパルス発生器1に出力している。このこと
により、周波数やパルス幅が急激に変化することがない
ようになっている。
【0035】以上説明したような構成で振動波モータ3
の速度を制御するのであるが、制御をどのように行うか
はメモリ6a,6bに書き込まれた情報に基づいて行わ
れる。以下、具体的な制御方法を詳細に説明する。
【0036】図5は周波数制御用のメモリ6aに書き込
まれる情報をプロットした図である。メモリ6aとして
は、アドレスが8ビット、データも8ビットのものを用
いている。図5において横軸はメモリ6aのアドレスす
なわち速度差検出器5から得られる値であり、符号付き
で表している。縦軸はメモリ6aに記憶されているデー
タ、すなわち周波数の加算量であり、符号付きで表して
いる。例えば、振動波モータ3の1回転あたりのパルス
数が3600のエンコーダ4で10s-1を目標速度する
制御を行う場合、速度差検出器5のクロックを3.6M
Hzとすると、目標速度データは以下の式(1)により
100という値が得られる。
【0037】 3.6[MHz]/(10[s-1]×3600[p/r]=100…(1) よって、速度差検出器5には目標速度データとして10
0が入力される。振動波モータ3の駆動速度が目標より
も遅いときは、速度検出器5でのダウンカウントが10
0よりも多く行われるので、メモリ6aからは0よりも
小さい値(負の値)が出力される。一方、駆動速度が目
標速度よりも速いときはメモリ6aからは0より大きい
値(正の値)が出力される。
【0038】このことより、アドレスが負の値のときは
駆動速度が目標速度よりも遅い時であるから、駆動周波
数を小さくする方向すなわちデータを正の値に設定すれ
ば目標速度に速度制御される。また、アドレスが正の値
のときは駆動速度が目標速度よりも速い時であるから、
データは負の値となるように設定すれば目標速度に制御
される。
【0039】図5においてAの領域はアドレスが−50
すなわち次式(2)により求められる速度6.6s-1
りも速い駆動速度が検出されたときの領域である。
【0040】 3.6[MHz]/((100+50)×3600[p/r]) =6.6[s-1]…(2) 図5において、Aの領域では100という一定のデータ
が出力される。Bの領域はアドレスが−50から−2
0、すなわち前述の式(2)を用いれば、6.6s-1
ら8.3s-1の間駆動速度が検出されたときの領域であ
る。この場合は図5で示されるように、検出されたエン
コーダパルス周期の差に比例したデータが出力される。
Cの領域は8.3s-1から12.5s-1の間の駆動速度
が検出されたときの領域である。
【0041】この場合も、Bの領域と同様に、検出され
たエンコーダパルス周期の差に比例したデータが出力さ
れるが、Bの領域よりもデータの変化率は小さくなって
いる。同様に、Dの領域(12.5s-1から20s-1
ではデータの変化率がCの領域よりも大きくなってお
り、Eの領域(20s-1よりも遅い時)では−100と
いう一定の値がデータとして出力される。
【0042】上述のように、領域に応じてデータの変化
率を変化させることによって、目標速度と検出された駆
動速度との速度差がある範囲(AとEの領域)を超えた
ときは、振動波モータ3の動作が不安定にならない程度
でなるべく大きなデータの値で制御され、速度差が上記
範囲内ではあるがその速度差が比較的大きいとき(Bと
Dの領域にあるときは)は、速度差に応じて大きく周波
数が変更され、速度差が0に近くなると(Cの領域にあ
るとき)、速度差に応じて小さく周波数が変更されるこ
とになる。
【0043】一方、図6はパルス幅制御用のメモリ6b
に書き込まれる情報をプロットした図である。図6も図
5と同様にアドレス(速度情報)を横軸、データ(出
力)を縦軸として表されている。図6において、領域A
〜Eは図5の領域と同じ領域を示している。図6のよう
にデータを構成すると、周波数の制御が大きく働くA,
B,DおよびEの領域ではパルス幅制御用のメモリ6a
からは一定の小さな値が出力され、周波数の制御があま
り働かないCの領域では、パルス幅制御用のメモリ6a
からの出力は速度差に応じた大きな値が出力されるよう
になる。
【0044】以上のように、振動波モータ3の制御を行
うと、振動波モータ3の駆動速度が目標速度に対して離
れているときは周波数の制御が主体となった重み付け速
度制御が行われるため、駆動速度は迅速に目標速度に近
づく。そして、振動波モータ3の駆動速度が目標速度に
近づくと、パルス幅(電圧振幅)の制御が主体となった
重み付け速度制御が行われ、ムラのない細かな速度制御
が行える。
【0045】なお、周波数制御およびパルス幅制御は常
に同時に行われているため、従来のような制御の切換に
よるモータの不安定動作を防止することができる。
【0046】また、本実施形態では、図5におけるA,
E領域および図6におけるA,B.D,E領域でのデー
タを各アドレスに対して一定の値に設定した場合につい
て説明したが、これら領域のデータをアドレスに応じて
変化させてもよい。
【0047】(第2実施形態)図7は本発明の第2の実
施形態である振動波モータの制御装置の構成を示すブロ
ック図である。図7はマイクロコンピュータ16を除い
ては図1と同様の構成となっている。本実施形態は第1
の実施形態でメモリ6a,6bおよび加算器7a,7b
というハードウエアを用いて行っていた制御を、マイク
ロコンピュータ16によりソフトウエアで制御を行うも
のである。図8は図7のマイクロコンピュータ16内で
行っている制御の様子を表したフローチャートである。
図8のフローチャートでの定数は、図5と図6で表され
る第1の実施形態と同様な制御となるように設定してあ
る。以下、フローチャートに基づいて説明する。
【0048】STEP1では、一定時間ごとに発生する
タイマー割り込みを持つ。そして、割り込みが入るとS
TEP2へ進む。
【0049】STEP2では、速度差検出器5から得ら
れるエンコーダパルスの周期と目標周期との差に相当す
る値ΔTを取り込む。
【0050】STEP3では、STEP2で取り込んだ
ΔTが、−50より小さいか否かを判断する。ΔT<−
50の場合はSTEP4へ進む。この場合、STEP2
で取り込まれたΔTが第1の実施形態の図5および図6
における領域Aに含まれることになる。
【0051】STEP4においてFは周波数データ、P
はパルス幅データを表し、共に16ビットの変数であ
る。図5のAの領域ではデータが常に100であるの
で、STEP4では記憶された周波数データに100が
足される。また、図6のAの領域ではデータが常に10
であるので、記憶されたパルス幅データに10が足され
る。なお、STEP3でΔT≧−50と判断されたとき
はSTEP5に進む。
【0052】STEP5では、ΔTが−50以上−20
未満か否かを判断する。−50≦ΔT<−20の場合は
STEP6へ進む。この場合はSTEP2で取り込まれ
たΔTが図5および図6におけるBの領域に含まれる。
図5においてBの領域では、データは傾きが−3の直線
で表されているので、STEP6では記憶された周波数
のデータにΔT×(−3)が加算される。また、図6の
Bの領域では、Aの領域と同様データが常に10である
ので、パルス幅データに10が足される。なお、ΔT≧
−20の場合はSTEP7に進む。
【0053】STEP7ではΔTが−20以上20以下
か否かを判断し、−20≦ΔT≦20の場合はSTEP
8へ進む。この場合はSTEP2で取り込まれたΔTが
図5および図6におけるCの領域に含まれる。
【0054】STEP8では、図5においてCの領域で
はデータは傾きが−0.5の直線で表されているので、
記憶された周波数のデータにΔT×(−0.5)が加算
される。また、図6のCの領域では、データは傾きが−
4の直線で表されているので、記憶されたパルス幅デー
タにΔT×(−4)が加算される。なお、ΔT>20の
ときはSTEP9に進む。
【0055】STEP9では、ΔTが20より大きく5
0以下か否かを判断し、20<ΔT≦50のときはST
EP10へ進む。この場合はSTEP2で取り込まれた
ΔTが図5および図6におけるD領域に含まれる。
【0056】図5においてDの領域では、データは傾き
が−3の直線で表されているので、STEP10では記
憶された周波数のデータにΔT×(−3)が加算され
る。また、図6のDの領域では、データは常に−10で
あるので、記憶されたパルス幅データから10が差し引
かれる。
【0057】STEP9でΔT>50と判断した場合
は、STEP11に進む。この場合、STEP2で取り
込まれたΔTがEの領域に含まれることになる。図5に
おいてEの領域では、データは常に−100であるの
で、記憶された周波数データから100が差し引かれ
る。また、図6のEの領域では、データはDの領域と同
様常に−10であるので、記憶されたパルス幅データか
ら10が差し引かれる。
【0058】上述したようなステップを経てパルス幅の
データPおよび周波数のデータFが決定される。STE
P12では、図12の加算器7a,7bと同様に、周波
数データについては16ビットのうち上位10ビット
が、パルス幅データについては16ビットのうち上位8
ビットがパルス発生器1へ出力される。
【0059】STEP13で割り込みが終了し、次のタ
イマー割り込みを待つ。
【0060】上述したような手順により振動波モータの
制御を行うと、本発明の第1の実施形態と同様な効果が
ソフトウエアによっても実現することができる。
【0061】(第3実施形態)図9は本発明の第3の実
施形態である振動波モータの制御装置の構成を示すブロ
ック図である。図9においてファジィコントローラ17
以外は本発明の第1の実施形態である図1と同様な構成
になっている。図9において、ファジィコントローラ1
7はソフトウエアおよびハードウエアのどちらによって
構成されていてもよい。以下、ファジィコントローラの
働きについて説明する。
【0062】ファジィコントローラは、周知のように、
入力される情報に対して人間の思考のような曖昧さを持
って分析し、その結果得られた値を出力するコントロー
ラである。本実施形態においてはファジィコントローラ
17に対する入力としては速度差検出器5から得られる
データと目標速度データの2入力とする。また、出力デ
ータは周波数とパルス幅のそれぞれの加算器7a,7b
に出力されるデータとする。
【0063】ファジィコントローラを行うにはいくつか
のif−thenルールを設定する必要がある。振動波
モータ3は図12に示したように回転速度のピークを過
ぎると急激に回転速度が小さくなるという特性があり、
振動波モータ3の目標速度が大きい場合に、周波数を大
きく変化させると駆動状態が不安定になる。よって、目
標速度が速い場合には周波数の変化をあまり大きくしな
いようにする必要がある。また、目標速度が遅い場合は
周波数に対する速度の勾配がなだらかになるため、周波
数制御である程度はなめらかな速度制御が可能となり、
パルス幅の制御をそれほど働かせなくてもよい。
【0064】上述した本発明の第1および第2の実施形
態では10s-1の目標速度に対する制御を目的としてい
る。このため、目標速度が違う場合はより最適なフィー
ドバックゲインを設定する必要がある。本実施形態では
ファジィコントロール17を用いて第1,第2の実施形
態に関するルールと目標速度に対するルールの両方を設
定するようにし、幅広い速度に対応した制御を行うこと
を目的としている。
【0065】本発明における制御方法を実現するため
に、以下のようなルールを設定する。
【0066】
【表1】
【0067】上記の表は目標速度と速度差入力に対する
周波数とパルス幅の変化のさせ方を表したものである。
速度差の入力状態として「負に大」「負に小」「ほぼ
0」「正に小」「正に大」の5つの状態を設定した。ま
た、目標速度としては「速い」「遅い」の2つの状態を
設定した。表の2段になっている部分は出力であり、上
段が周波数制御用加算器7aに対する出力、下段がパル
ス幅制御用加算器7bに対する出力である。出力の状態
は「大きく減らす」「減らす」「小さく減らす」「変え
ない」「小さく増やす」「増やす」「大きく増やす」の
7つの状態を設定した。上記表において例えば、速度入
力が負に小と、目標速度が速いの交差する部分は、「も
し、速度差入力が負に小さく、目標速度が速いならば周
波数データを小さく増やし、パルス幅データを大きく増
やす。」というif−thenが表されている。
【0068】ここで周波数データを増やすとしている
が、パルス発生器1において周波数データは駆動周波数
の周期に相当する値であるので、周波数データを増やす
ということは周波数を下げる、すなわち振動波モータ3
の速度が速くなるように変化させることになる。上記表
によって全ての組み合わせの入力に対するルールを表し
ていることになる。
【0069】ファジィ制御を行う場合、入力データおよ
び出力データをどう扱うのかを表したメンバーシップ関
数を定義する必要がある。図10(a)、(b)、
(c)はそれぞれ速度差入力、目標速度、出力に対する
メンバーシップ関数を示す。速度差入力は5つの状態が
設定されているので、メンバーシップ関数にも5つの状
態が表現されている。
【0070】図10(a)において、横軸は速度差検出
器5からの入力データであり、縦軸はそれぞれの状態に
対する確からしさを0〜1の数値で表している。例えば
「正に小」とう状態は、入力データが20の時に最大の
確からしさである1となり、20を中心として両方向に
小さくなっている。また、「負に大」は入力データが−
20から−50にかけて徐々に確からしさが大きくな
り、−50より小さいときは常に最大の確からしさがで
ある1となるようになっている。
【0071】図10(b)は目標速度に関するメンバー
シップ関数であり、横軸が目標速度に対するエンコーダ
のパルス周期を速度検出器のクロックで数えたときのデ
ータである。故に、値が小さくなるほど目標速度は速い
ということになる。
【0072】図10(c)は出力に関するメンバーシッ
プ関数である。ここでは周波数制御とパルス幅制御のど
ちらもこのメンバーシップ関数を使用する。ただし、状
況によっては周波数制御とパルス幅制御のメンバーシッ
プ関数を独立に設定してもよい。このメンバーシップ関
数は使用するモータの種類および振動波モータにかかる
負荷等に応じて、経験から得たものを曖昧に設定する。
【0073】次に制御の方法を説明する。ファジィ制御
は入力される情報を設定してルールの入力に対してどの
程度確からしいかを判断し、出力を判断した度合いによ
って重み付けをする。出力は各ルールの重み付けをされ
た出力を重ね合わせ、決定値を求める。以下に1例を用
いて詳しく説明する。
【0074】図11(a)は、設定した周波数制御に関
するルールのうちの1つ「もし、速度差入力が負に大き
く、目標速度が速いときは周波数データを大きく増や
す。」を表したもので、左の2つのグラフが入力に関す
るもの(前件部)のメンバーシップ関数で、右のグラフ
が出力に関するもの(後件部)のメンバーシップ関数で
ある。
【0075】まず、前件部に対して入力がどのくらいの
確からしさであるかを求める。ここで、入力された速度
差データが−30で、目標速度データが100だったと
する。図11より速度差入力が−30の時は「負に大」
は0.33の度合いで確からしく、目標速度が100の
時は「速い」は0.5の度合いで確からしいことにな
る。得られた2つの度合いのうち小さい方を後件部の重
み付けに用いる。具体的には0.33で後件部のメンバ
ーシップ関数をカットした形(後件部の斜線部分)をこ
のルールの推論結果とする。
【0076】図11(b)は別のルール「もし、速度差
入力が負に小さく、目標速度が遅いときは周波数データ
を増やす。」を表したものである。(a)と同様に後件
部の斜線部分が推論結果として得られる。このような手
法で、該当する全てのルールに対する推論を行う。
【0077】図11(c)は各ルールの推論結果を重ね
合わせて表示したものである。最終的な周波数加算器7
aに出力する値は(c)の重心をとることによって求め
る。この例では58という値が出力される。
【0078】パルス幅制御に関しても同様な手法でパル
ス幅加算器7bに出力する値を決定する。そして、決定
した周波数加算器7aおよびパルス幅加算器7bに出力
する値に応じて、振動波モータ3の速度の重み付け制御
が行われる。
【0079】なお、振動波モータに印加する2相の信号
の位相差を変化させることによってもパルス幅制御と同
様な効果が得られることがわかっているので、本実施形
態のパルス幅制御の代わりに位相差制御を行ってもよ
い。この場合の制御データは、図6に示したパルス幅制
御のデータと同様に設定される。
【0080】また、本発明は、以上の実施形態および変
形例、またはそれら技術要素を必要に応じて組み合わせ
て用いてもよい。
【0081】(実施形態と請求の範囲との関係)上記実
施形態において、エンコーダ4,速度差検出器5,メモ
リ6a,6b,加算器7a,7b,マイクロコンピュー
タ16,ファジィコントローラ17が請求の範囲にいう
速度制御手段に、パルス発生器1および昇圧手段2が請
求の範囲にいう信号出力手段にそれぞれ相当する。
【0082】なお、以上が本発明の各構成と実施形態の
各構成の対応関係であるが、本発明はこれら実施形態の
構成に限られるものではなく、請求項に示した機構また
は実施形態の構成が持つ機能が達成できる構成であれば
どのようなものであってもよい。
【0083】
【発明の効果】以上説明したように、本願第1の発明で
は、周波数速度制御および振幅速度制御のうち一方を行
いながら他方も行うようにしている。このため、本発明
を用いれば、従来のように両制御を切換える必要がな
く、制御を簡単に行えるとともに、駆動装置の動作を常
に安定的に制御することができる。
【0084】なお、駆動装置の実速度と目標速度との速
度差が所定範囲内であるときは振幅速度制御を主として
行うようにすれば、デジタル回路によって構成した場合
でも、細かな速度制御によって速度ムラを少なくするこ
とができ、また、上記速度差が所定範囲を超えていると
きは周波数速度制御を主として行うようにすれば、大ま
かな速度制御によって実速度を迅速に目標速度に近づけ
ることができる。
【0085】また、本願第2の発明では、上記振幅速度
制御に代えて位相差速度制御を行うようにしており、こ
の発明によっても第1の発明と同様の効果を得ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示すブロック図であ
る。
【図2】上記第1実施形態に用いられる振動波モータの
周波数回転数特性を示すグラフ図である。
【図3】上記第1実施形態の昇圧回路の構成図である。
【図4】上記第1実施形態のパルス発生器のブロック図
である。
【図5】上記第1実施形態の速度検出器のブロック図で
ある。
【図6】上記第1実施形態の周波数制御用メモリの情報
を表す図である。
【図7】上記第1実施形態のパルス幅制御用メモリの情
報を表す図である。
【図8】本発明の第2の実施形態を示すブロック図であ
る。
【図9】本発明の第2の実施形態の制御用フローチャー
トである。
【図10】本発明の第3の実施形態を示すブロック図で
ある。
【図11】本発明の第3の実施形態におけるメンバーシ
ップ関数を示す図である。
【図12】上記第3実施形態のファジィ制御を示す図で
ある。
【符号の説明】
1 パルス発生器 2 昇圧手段 3 振動波モータ 4 エンコーダ 5 速度差検出器 6a 周波数制御用メモリ 6b パルス幅制御用メモリ 7a 周波数制御用加算器 7b パルス幅制御用加算器 8 10ビットダウンカウンタ 9a,9b 9ビットダウンカウンタ 10 10ビットイコールコンパレータ 11a,11b RSフリップフロップ 12 ビットシフト 13 立ち上がり検出ブロック 14 8ビットダウンカウンタ 15 ビットレジスタ 16 マイクロコンピュータ 17 ファジィコントローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02N 2/00

Claims (20)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動信号の周波数を変化させて振動波駆
    動装置の動作速度を制御する周波数速度制御と、前記駆
    動信号の振幅を変化させて前記振動波駆動装置の動作速
    度を制御する振幅速度制御とを行えるようにした振動波
    駆動装置の制御装置において、 前記周波数速度制御および前記振幅速度制御により駆動
    信号の周波数および振幅を常に同時に変化させる速度制
    御手段を有することを特徴とする振動波駆動装置の制御
    装置。
  2. 【請求項2】 前記速度制御手段は、前記振動波駆動装
    置の実速度と目標速度との速度差に応じて、前記周波数
    速度制御と前記振幅速度制御の重み付けを変化させるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の振動波駆動装置の制御
    装置。
  3. 【請求項3】 前記速度制御手段は、前記速度差が所定
    範囲内であるときは前記振幅速度制御を主とした重み付
    けをし、前記速度差が前記所定範囲を超えているときは
    前記周波数速度制御を主とした重み付けをすることを特
    徴とする請求項2に記載の振動波駆動装置の制御装置。
  4. 【請求項4】 前記周波数速度制御による制御量を、前
    記速度差が所定範囲内であるときは小さくし、前記速度
    差が所定範囲を超えているときは大きくすることを特徴
    とする請求項3に記載の振動波駆動装置の制御装置。
  5. 【請求項5】 前記振幅速度制御による制御量を、前記
    速度差が所定範囲内であるときは大きくし、前記速度差
    が所定範囲を超えているときは小さくすることを特徴と
    する請求項3又は4に記載の振動波駆動装置の制御装
    置。
  6. 【請求項6】 駆動信号の周波数を変化させて振動波駆
    動装置の動作速度を制御する周波数速度制御と、前記駆
    動信号の振幅を変化させて前記振動波駆動装置の動作速
    度を制御する振幅速度制御とを行えるようにした振動波
    駆動装置の制御装置において、 前記周波数速度制御および前記振幅速度制御により駆動
    信号の周波数および振幅を同時に変化させる速度制御手
    段を有しており、 前記速度制御手段は、前記振動波駆動装置の実速度と目
    標速度との速度差が所定範囲内であるときは、前記周波
    数速度制御による制御量を小さくするとともに前記振幅
    速度制御による制御量を大きくし、前記振動波駆動装置
    の実速度と目標速度との速度差が所定範囲を超えている
    ときは、前記周波数速度制御による制御量を大きくする
    とともに前記振幅速度制御による制御量を小さくするこ
    とを特徴とする振動波駆動装置の制御装置。
  7. 【請求項7】 前記速度制御手段は、前記制御量を予め
    設定したテーブルを用いて決定することを特徴とする請
    求項4から6のいずれかに記載の振動波駆動装置の制御
    装置。
  8. 【請求項8】 前記速度制御手段は、前記制御量をソフ
    トウェアを用いて決定することを特徴とする請求項4か
    ら6のいずれかに記載の振動波駆動装置の制御装置。
  9. 【請求項9】 前記速度制御手段は、前記制御量をファ
    ジイ推論を用いて決定することを特徴とする請求項4か
    ら6のいずれかに記載の振動波駆動装置の制御装置。
  10. 【請求項10】 前記駆動信号はパルス発生器で出力さ
    れたパルス信号を昇圧した信号であり、 前記速度制御手段は、前記周波数速度制御により前記パ
    ルス発生器に入力されるパルス信号の周波数データを変
    化させ、前記振幅速度制御により前記パルス発生器に入
    力されるパルス信号のパルス幅データを変化させること
    を特徴とする請求項1から9のいずれかに記載の振動波
    駆動装置の制御装置。
  11. 【請求項11】 駆動信号の周波数を変化させて振動波
    駆動装置の動作速度を制御する周波数速度制御と、前記
    駆動信号の位相差を変化させて前記振動波駆動装置の動
    作速度を制御する位相差速度制御とを行えるようにした
    振動波駆動装置の制御装置において、 前記周波数速度制御および前記位相差速度制御により駆
    動信号の周波数および位相差を常に同時に変化させる速
    度制御手段を有することを特徴とする振動波駆動装置の
    制御装置。
  12. 【請求項12】 前記速度制御手段は、前記振動波駆動
    装置の実速度と目標速度との速度差に応じて、前記周波
    数速度制御と前記位相差速度制御の重み付けを変化させ
    ることを特徴とする請求項11に記載の振動波駆動装置
    の制御装置。
  13. 【請求項13】 前記速度制御手段は、前記速度差が所
    定範囲内であるときは前記位相差速度制御を主とした重
    み付けをし、前記速度差が前記所定範囲を超えていると
    きは前記周波数速度制御を主とした重み付けをすること
    を特徴とする請求項12に記載の振動波駆動装置の制御
    装置。
  14. 【請求項14】 前記周波数速度制御による制御量を、
    前記速度差が所定範囲内であるときは小さくし、前記速
    度差が所定範囲を超えているときは大きくすることを特
    徴とする請求項13に記載の振動波駆動装置の制御装
    置。
  15. 【請求項15】 前記位相差速度制御による制御量を、
    前記速度差が所定範囲内であるときは大きくし、前記速
    度差が所定範囲を超えているときは小さくすることを特
    徴とする請求項13又は14に記載の振動波駆動装置の
    制御装置。
  16. 【請求項16】 駆動信号の周波数を変化させて振動波
    駆動装置の動作速度を制御する周波数速度制御と、前記
    駆動信号の位相差を変化させて前記振動波駆動装置の動
    作速度を制御する位相差速度制御とを行えるようにした
    振動波駆動装置の制御装置において、 前記周波数速度制御および前記位相差速度制御により駆
    動信号の周波数および位相差を同時に変化させる速度制
    御手段を有しており、 前記速度制御手段は、前記振動波駆動装置の実速度と目
    標速度との速度差が所定範囲内であるときは、前記周波
    数速度制御による制御量を小さくするとともに前記位相
    差速度制御による制御量を大きくし、前記振動波駆動装
    置の実速度と目標速度との速度差が所定範囲を超えてい
    るときは、前記周波数速度制御による制御量を大きく
    るとともに前記位相差速度制御による制御量を小さく
    ることを特徴とする振動波駆動装置の制御装置。
  17. 【請求項17】 前記速度制御手段は、前記制御量を予
    め設定したテーブルを用いて決定することを特徴とする
    請求項14から16のいずれかに記載の振動波駆動装置
    の制御装置。
  18. 【請求項18】 前記速度制御手段は、前記制御量をソ
    フトウェアを用いて決定することを特徴とする請求項
    4から16のいずれかに記載の振動波駆動装置の制御装
    置。
  19. 【請求項19】 前記速度制御手段は、前記制御量をフ
    ァジイ推論を用いて決定することを特徴とする請求項
    4から16のいずれかに記載の振動波駆動装置の制御装
    置。
  20. 【請求項20】 前記駆動信号はパルス発生器で出力さ
    れた位相の異なる2つのパルス信号を昇圧した2相の信
    号であり、 前記速度制御手段は、前記周波数速度制御により前記パ
    ルス発生器に入力されるパルス信号の周波数データを変
    化させ、前記位相差速度制御により前記パルス発生器に
    入力されるパルス信号の位相差データを変化させること
    を特徴とする請求項11から19のいずれかに記載の振
    動波駆動装置の制御装置。
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