JP3436520B2 - 多機能周辺装置 - Google Patents

多機能周辺装置

Info

Publication number
JP3436520B2
JP3436520B2 JP2000291012A JP2000291012A JP3436520B2 JP 3436520 B2 JP3436520 B2 JP 3436520B2 JP 2000291012 A JP2000291012 A JP 2000291012A JP 2000291012 A JP2000291012 A JP 2000291012A JP 3436520 B2 JP3436520 B2 JP 3436520B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mail data
mail
data
stored
identification information
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2000291012A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002101250A (ja
Inventor
篤典 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Brother Industries Ltd filed Critical Brother Industries Ltd
Priority to JP2000291012A priority Critical patent/JP3436520B2/ja
Publication of JP2002101250A publication Critical patent/JP2002101250A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3436520B2 publication Critical patent/JP3436520B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Information Transfer Between Computers (AREA)
  • Facsimiles In General (AREA)
  • Facsimile Transmission Control (AREA)
  • Telephonic Communication Services (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、メールデータを送
信する多機能周辺装置に関し、特に、効率的かつ低価格
でメールデータを送信することができる多機能周辺装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ファクシミリ装置においては、電
話回線を利用して相手側装置とデータの送受信を行って
おり、通話によるアナログ音声データや、画像データを
送受信することが可能である。しかしながら、近年、イ
ンターネットが普及してきたことから、ファクシミリ装
置においてもインターネットサービスの一つであるE−
mailサービスが利用できるようになっている。E−
mailサービスは、インターネットを利用して、イン
ターネットに接続される1の装置と他の装置との間で、
文字情報であるメールデータの送信或いは受信を行うも
のである。
【0003】ファクシミリ装置において、メールデータ
を作成するには、液晶表示画面(以下単に「LCD」と
略す)の操作パネルや入力キー等を使用して文字等を入
力する。その作成されたメールデータは、一旦、ファク
シミリ装置のメモリに記憶される。そして、その記憶さ
れたメールデータは、メールセンタに発呼し、回線が閉
結された後、メモリから呼び出され、電話回線を介して
メールセンタに送信される。メールデータは、一旦、メ
ールセンタに保持され、所定の操作によりメールアドレ
スにより特定される相手側装置へとインターネットを介
して送信される。
【0004】ここで、メールデータを送信する際におい
て、1のメールデータを作成する度にメールセンタへ発
呼し、送信していたのでは、その度に通話料が必要とな
り、電話代がかさんでしまう。そこで、メールデータの
送信においては、一日に送信回数を数回程度に設定でき
るように構成されている。これによれば、一日のうち予
め指定された送信時刻においてのみメールデータを送信
することができる(遅延配信)。つまり作成されたメー
ルデータは、その都度送信されるのではなく、メモリに
記憶されたまま保持され、指定時刻に達した場合に、そ
のメモリから読み出され、複数のメールデータが一括し
てメールセンタへ送信されるので、発呼回数が少なくな
る分、電話代が節約されるのである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た遅延配信を利用したメールデータの送信においては、
その送信が1日に数回と設定されているので、作成した
メールデータは指定時刻が到来するまで長時間メモリに
記憶されたままとなる。このため、メールデータが送信
される前に相手側装置に対応する人から電話がかかって
くる場合が往々に生じ、メールデータの内容を電話で話
してしまった後で、電話で話した内容のメールが相手側
装置に送信されることにより、不必要なメールデータの
送信のために電話代が発生するという問題点があった。
【0006】本発明は上述した問題点を解決するために
なされたものであり、効率的かつ低価格でメールデータ
を送信することができる多機能周辺装置を提供すること
を目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に請求項1記載の多機能周辺装置は、呼出信号に伴って
回線を介して送信される相手側装置の識別情報を受信す
る受信手段と、送信するメールデータを記憶するメール
データ記憶手段と、そのメールデータ記憶手段に記憶さ
れる前記メールデータを指定されたメールアドレスへ指
定時刻に送信するメールデータ送信手段とを備えてお
り、前記受信手段が識別情報を受信した場合に、その受
信した識別情報に対応するメールデータが前記メールデ
ータ送信手段により送信されずに未送信の状態で前記メ
ールデータ記憶手段に記憶されているか否かを判断する
判断手段と、その判断手段により前記識別情報に対応す
るメールデータが前記メールデータ送信手段により送信
されずに未送信の状態で前記メールデータ記憶手段に記
憶されていると判断された場合に、その旨を報知する報
知手段とを備えている。
【0008】この請求項1記載の多機能周辺装置によれ
ば、相手側装置の識別情報が受信手段により受信される
と、その識別情報に対応するメールデータがメールデー
タ送信手段により送信されずに未送信の状態でメールデ
ータ記憶手段に記憶されているか否かが判断手段により
判断される。判断手段によりメールデータが未送信と判
断された場合には、その旨が報知手段により報知され
る。
【0009】請求項2記載の多機能周辺装置は、請求項
1記載の多機能周辺装置において、前記報知手段は、報
知されたメールデータを編集するメールデータ編集手段
を備えている。
【0010】請求項3記載の多機能周辺装置は、請求項
2記載の多機能周辺装置において、前記メールデータ編
集手段は、前記メールデータをメールデータ記憶手段か
ら削除するメールデータ削除手段を備えている。
【0011】請求項4記載の多機能周辺装置は、請求項
1から3のいずれかにに記載の多機能周辺装置におい
て、前記報知手段は、報知されたメールデータを前記メ
ールデータ記憶手段より読み出して表示するメールデー
タ表示手段を備えている。
【0012】請求項5記載の多機能周辺装置は、請求項
1から4のいずれかに記載の多機能周辺装置において、
特定の相手側装置の識別情報とメールアドレスとを予め
対応付けして記憶するアドレス情報記憶手段を備え、前
記判断手段は、そのアドレス情報記憶手段に記憶される
識別情報に対応するメールアドレスに基づいて未送信の
メールデータが前記メールデータ記憶手段に記憶されて
いるか否かを判断するものである。
【0013】請求項6記載の多機能周辺装置は、請求項
1から5のいずれかに記載の多機能周辺装置において、
前記報知手段は、前記判断手段により前記識別情報に対
応する未送信のメールデータが前記メールデータ記憶手
段に記憶されていると判断された場合に、通常の着信音
とは異なる着信音を出力する着信音出力手段を備えてい
る。
【0014】請求項7記載の多機能周辺装置は、請求項
5または6に記載の多機能周辺装置において、前記アド
レス情報記憶手段は、電力供給が途絶えても相手側装置
の識別情報とメールアドレスとを対応付けして記憶し続
ける不揮発性のメモリにより構成されている。
【0015】請求項8記載の多機能周辺装置は、請求項
5から7のいずれかに記載の多機能周辺装置において、
前記アドレス情報記憶手段には、1の識別情報に対して
2以上のメールアドレスが記憶可能に構成されている。
【0016】請求項9記載の多機能周辺装置は、請求項
5から8のいずれかに記載の多機能周辺装置において、
前記アドレス情報記憶手段には、1のメールアドレスに
対して2以上の識別情報が記憶可能に構成されている。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施例に
ついて、添付図面を参照して説明する。図1は、本発明
の1実施例である多機能周辺装置(以下「MFD」Mu
lti Function Deviceと略す)1を
示した外観斜視図である。本実施例のMFD1は、電話
回線26に接続され、相手側装置との間でデータの送受
信が行えるように構成されており、更に、メールデータ
の送受信ができるように、電話番号とともにメールアド
レスが付与され、文字入力ができるように構成されてい
る。また、MFD1は、発信電話番号表示サービス
(「ナンバーディスプレイ」、「Caller I
D」)が利用できるように構成され、相手側装置の識別
情報、即ち、受信した発信者番号を表示できるよう構成
されている。
【0018】このMFD1の本体2の側部には、受話器
3が取り付けられている。受話器3は、非通話時には本
体2に設けられた図示しないフック上に置かれ、通話時
にはフックから取り上げられて使用される。前者をオン
フック状態、後者をオフフック状態と称している。
【0019】本体2の上面前部には、数値や文字などを
入力する入力キーやコマンドを入力するコマンド入力キ
ーなどの複数のキーを備えた操作パネル4が設けられて
いる。この操作パネル4の左上端部にはコマンド入力キ
ーの1つである設定キー4aが設けられている。この設
定キー4aは、各種の設定やコマンドを入力する入力画
面を液晶表示器(以下単に「LCD」と略す)5に表示
させるためのキーであり、この設定キー4aが操作者に
より押下されると入力画面がLCD5に表示される(図
3および図4参照)。
【0020】設定キー4aの下方には、同じくコマンド
入力キーの1つであるメールデータ作成キー4bが設け
られている。このメールデータ作成キー4bは、MFD
1から相手側装置へ送信するメールデータを作成するメ
ールデータ画面をLCD5に表示させるためのキーであ
り、このメールデータ作成キー4bが操作者により押下
されるとメールデータ画面がLCD5に表示される。そ
して、操作パネル4上に設けられた入力キーが押下され
ることにより、入力キーに対応づけられた数値や文字な
どが入力されメールデータが作成される。このメールデ
ータは、本文に、ヘッダデータとして、その本文の件名
「subject」と送信日時「date」と相手側装
置のメールアドレス「to」とが付加された文字情報で
ある。
【0021】作成されたメールデータはメールデータ作
成キー4bの下方に設けられているメールデータ送信キ
ー4cが操作者により押下されることにより、後述の送
信メールデータメモリ14bにヘッダデータと共に記憶
される。
【0022】ここで、本実施例のMDF1においては、
作成されたメールデータを即時に送信する即時配信と、
指定した時間に送信する遅延配信とが選択できるように
構成されている。メールデータ作成画面は作成したメー
ルデータの即時配信を指定できるように構成されてお
り、画面上で即時配信が指定されたメールデータは、即
時配信指定コマンドが付加されて送信メールデータメモ
リ14bに記憶されることとなる。尚、メールデータ作
成画面で作成されたメールデータの遅延配信の設定方法
については後述する。
【0023】メールデータに即時配信が指定されている
と、メールデータを相手側装置へ送信するための処理
(メールセンタへの発呼など)が直ちに開始される。ま
た、該メールデータに遅延配信が指定されていると、予
め設定されている指定時刻が到来するまでメールデータ
メモリ14bにそのデータは保持される。
【0024】操作パネル4の中央部には、LCD5が設
けられている。このLCD5は、MFD1により実行さ
れている処理や、MFD1と電話回線26を介して接続
されている相手側装置との通信状態を表示する表示器で
ありタッチパネルで構成されている。MFD1が、操作
パネル4上に設けられたコマンド入力キー等のキーによ
り操作されると、その操作状態や操作手順などはこのL
CD5へ表示される。また、LCD5に表示される画面
上には、LCD5の画面上からコマンドを入力するため
の各種のコマンド入力ボタンや、MFD1における各処
理を実行する上で必要となる設定を入力するための入力
欄が表示される。この画面上に表示された各種のコマン
ド入力ボタンが操作者により押下されると、押下された
コマンド入力ボタンに対応するコマンドがMFD1に入
力される。また、画面上に表示される入力欄へは、操作
パネル4上に設けられた入力キーが押下されることによ
り、入力キーに対応づけられた数値や文字などが入力さ
れる。
【0025】操作パネル4及びLCD5の後部には原稿
挿入口6が設けられている。ファクシミリ送信される原
稿は、この原稿挿入口6に原稿面を下向きにして挿入さ
れ、読み取りが行われた後に、本体2の前面であって操
作パネル4の下方に設けられた原稿排出口7から排出さ
れる。原稿挿入口6の後部には記録紙ホルダ装着部9が
設けられており、この記録紙ホルダ装着部9には、複数
枚の記録紙を積層収納可能な記録紙ホルダ10が着脱可
能に取り付けられている。記録紙ホルダ10から供給さ
れ印刷に使用された記録紙は、原稿排出口7の下方に設
けられた記録紙排出口8から排出される。
【0026】図2は、MFD1の電気的構成を示したブ
ロック図である。MFD1には、CPU12、ROM1
3、RAM14、EEPROM15、画像メモリ16、
音声メモリ17、音声LSI18、ネットワーク・コン
トロール・ユニット(以下単に「NCU」と称す)1
9、モデム20、バッファ21、スキャナ22、符号化
部23、複合化部24、プリンタ25、操作パネル4、
LCD5およびアンプ27が設けられ、これらはバスラ
イン29を介して互いに接続されている。
【0027】CPU12は、NCU19を介して送受信
される各種信号に従って、バスライン29により接続さ
れた各部を制御し、ファクシミリ動作や電話動作あるい
はメールデータの送受信などのデータ通信を実行するも
のである。ROM13は、このMFD1で実行される制
御プログラム等を格納した書換不能なメモリであり、図
6から図8のフローチャートに示すプログラム(制御プ
ログラムの一部)は、このROM13内に格納されてい
る。
【0028】制御プログラムは、MFD1で実行される
ファクシミリ動作や電話動作あるいはメールデータの送
受信に関する動作を制御するためのプログラムである。
本実施例の制御プログラムにおいては、相手側装置の識
別情報であり、発信電話番号表示サービスにより送信さ
れる相手側装置(発呼側装置、発信者)の電話番号(発
信者番号)を受信した場合に、その発信者番号に対応す
る未送信のメールデータが後述の送信メールデータメモ
リ14bに記憶されていると実行される着呼処理やメー
ルデータ選択処理のプログラムが備えられている。
【0029】着呼処理は、発信者番号を受信した場合
に、その発信者番号に対応する未送信のメールデータが
後述の送信メールデータメモリ14bに記憶されている
と、通常の着呼音(着呼音A)と異なる着呼音(着呼音
B)を出力する処理である。この着呼処理は、後述の電
話帳メモリに15aに設定されているデータに基づいて
実行される。具体的には、この着呼処理では、発信者番
号が受信されると電話帳メモリ15aを参照して、該発
信者番号に対応するメールアドレスを調べ、更にそのメ
ールアドレスをヘッダデータに有するメールデータ(発
信者番号に対応するメールデータ)が送信メールデータ
メモリ14bに記憶されているかが調べられる。また、
発信者番号に対応する未送信のメールデータの報知が電
話帳メモリ15aに設定されているか否かについても調
べられる。そして、報知が設定されていた場合に、対応
するメールデータが送信メールデータメモリ14bに記
憶されていると、通常の着呼音(着呼音A)と異なる着
呼音(着呼音B)が出力される。
【0030】一方、受信した発信者番号に対応する未送
信のメールデータが送信メールデータメモリ14bに記
憶されていなかった場合や、該発信者番号が電話帳メモ
リ15aに記憶されていなかった場合、或いは未送信の
メールデータの報知が設定されていなかった場合には着
呼音Aが出力される。このため、MFD1の操作者は、
出力された着呼音により相手側装置(発信者)に対応す
る未送信のメールデータの有無を知ることができる。
【0031】メールデータ選択処理は、閉結された回線
が開放された後に実行される処理であり、受信した発信
者番号に対応するメールデータが送信メールデータメモ
リ14bに記憶されていた場合に、操作者の操作に基づ
いて該メールデータの編集方法を選択する処理である。
また、そのメールデータについて、その編集や削除を実
行するLCD表示処理S16を実行する処理である。ま
た、このメールデータ選択処理も着呼処理と同じく、受
信した発信者番号に対応する未送信のメールデータの報
知が電話帳メモリ15aに設定されている場合に実行さ
れる。
【0032】このメールデータ選択処理は、後述のメー
ルデータ編集画面32から入力されるコマンド(データ
編集ボタン32a〜32c)に基づいて実行される処理
であり、入力された各データ編集ボタンに対応する編集
方法をそのメールデータの編集方法として決定する処理
である。データ編集ボタンとしては、メールデータの削
除を選択する「1,取り消す」ボタン32aと、メール
データの無修正(削除および編集を実行しない)を選択
する「2,取り消さない」ボタン32bと、メールデー
タの編集(内容の変更)を選択する「3,編集する」ボ
タン32cとが設けられており、操作者によりいずれか
のデータ編集ボタン32a〜32cが入力されると、入
力されたボタンに対応する編集方法がそのメールデータ
の編集方法として決定される。
【0033】LCD表示処理S16は、メールデータ選
択処理において実行される処理であり、メールデータ編
集画面32から入力されたデータ編集ボタン32a〜3
2cに基づいてメールデータの編集を実行する処理であ
る。入力されたデータ編集ボタンが「1,取り消す」ボ
タン32aであれば、このLCD表示処理S16によ
り、発信者番号に対応するメールデータが送信メールデ
ータメモリ14bから消去され、消去が実行された旨が
LCD5に表示される。また、入力されたデータ編集ボ
タンが「2,取り消さない」ボタン32bであれば、メ
ールデータは削除も編集もされず、作成時と変わらぬ状
態のまま送信メールデータメモリ14bに保持され、そ
の旨がLCD5に表示される。更に、入力されたデータ
編集ボタンが「3,編集する」ボタン32cであれば、
メールデータを編集(内容の変更)するために、そのメ
ールデータの内容35aがLCD5に表示される。この
画面上に表示されるメールデータの内容35aは、操作
パネル4上からのキー入力により変更される。変更後の
内容は送信メールデータメモリ14bに書き込まれ、先
に記憶されている対応するメールデータは更新される
(図5参照)。
【0034】このように発信者番号を受信した際にその
発信者番号に対応するメールデータが送信メールデータ
メモリ14bに記憶されていると、かかる着呼処理及び
メールデータ選択処理によりその旨が報知される。更
に、メールデータ選択処理においては回線開放後、(操
作者の操作によらず)直ちにメールデータ編集画面32
がLCD5に表示されてその存在が視覚的に報知される
と共に、簡便にメールデータの編集や削除を行うことが
できる。よって、口頭で話してしまったメールデータの
内容を編集や削除を効率的に行って、相手側装置の操作
者に伝達される情報の重複を防ぐことや、メールデータ
送信時の通信時間を短縮することができる。
【0035】RAM14は、各種のデータを一時的に記
憶するためのメモリであり、相手側装置から送信される
メールデータや相手側装置へ送信するメールデータを記
憶するメールデータ記憶手段である。このRAM14
は、発信者番号メモリ14aと、送信メールデータメモ
リ14bとを備えている。発信者番号メモリ14aは、
相手側装置から送信されたその電話番号(発信者番号)
を記憶するためのメモリである。MFD1は、発信者番
号表示サービス(「ナンバーディスプレイ」、「Cal
ler ID」)に加入しているので、相手側装置から
のデータの着呼の際には、まず、相手側装置(発呼側装
置、発信者)の電話番号(発信者番号)がMFD1へ送
信される。発信者番号が送信されるタイミングは、呼出
信号の直前の無音区間である。このため発信者番号は、
MFD1の操作者によって受話器3が取り上げられる前
に(受話器がオンフック状態のまま)MFD1によって
受信される。受信された発信者番号は、MFD1の受話
器を取り上げる前に、MFD1のLCD5へ表示されて
MFD1の操作者に発信者を認識させると共に、発信者
番号メモリ14aに記憶される。この発信者番号メモリ
14aに記憶された発信者番号は、電話帳メモリ15a
において記憶されているか否かが確認され、記憶されて
いれば、該発信者番号に対応する未送信のメールデータ
を報知するべく、上記した着呼処理やメールデータ選択
処理が実行される。
【0036】送信メールデータメモリ14bは、MFD
1から送信するメールデータを記憶するメモリである。
つまり、MFD1において作成されたメールデータは、
一旦、この送信メールデータメモリ14bに記憶され
る。ここで、遅延配信が指定されていると、制御プログ
ラムにより、指定時刻において送信されるまで、この送
信メールデータメモリ14bに記憶(保持)される。送
信メールデータメモリ14bに記憶されたメールデータ
は、指定時刻の到来または所定の操作によりこの送信メ
ールデータメモリ14bから読み出され、回線を介して
メールセンタへと送信される。尚、送信されたメールデ
ータはこの送信メールデータメモリ14bから消去され
る。
【0037】EEPROM15は、書換可能な不揮発性
のメモリであり、EEPROM15へ記録されたデータ
は電源オフ後も保持される。このEEPROM15は、
相手側装置の識別情報とメールアドレスとを予め対応付
けして記憶するアドレス情報記憶手段として電話帳メモ
リ15aを備えている。この電話帳メモリ15aは、相
手側装置の識別情報としての発信者番号と、その発信者
番号に対応づけられたメールアドレス(メールデータの
ヘッダデータであり相手側装置のメールアドレス「t
o」)と、未送信のメールデータ報知の有無とを予め記
憶しておくためのメモリである。この電話帳メモリ15
aへのデータ入力は後述の電話帳設定画面30上から行
われ、操作者により任意のデータが入力される(図3参
照)。尚、上記した着呼処理とメールデータ選択処理と
は、この電話帳メモリ15aに記憶されている各データ
に基づいて実行される。また、このEEPROM15に
は後述の各種設定画面31aで設定されるデータ(遅延
配信の実行または非実行など)が記憶されており、MF
D1はそのデータに基づいて動作する。
【0038】画像メモリ16は通信履歴、画像データ及
び印刷のためのビットイメージを記憶するためのメモリ
であり、安価な大容量メモリであるダイナミックRAM
(DRAM)により構成されている。受信された画像デ
ータは、一旦画像メモリ16に記憶され、プリンタ25
によって記録紙に印刷された後に、この画像メモリ16
から消去される。一般に画像データは大容量であるが、
画像データが印刷されることを条件にその画像データを
消去しているので、画像メモリ16を有効に使用するこ
とができる。
【0039】音声メモリ17は、相手側装置へ送出され
る応答メッセージや、相手側装置から送られてきた入来
メッセージを記憶するためのメモリである。画像メモリ
と同様に、安価な大容量メモリであるダイナミックRA
M(DRAM)により構成されている。音声メモリ17
に記憶された入来メッセージは、操作パネル4を介して
消去操作がなされることにより、或いは、電話回線26
に接続された他の装置から送られる消去コマンドを受信
することによって、消去される。
【0040】音声LSI18は、NCU19によって受
信されたアナログ音声信号をデジタル音声信号に変換す
ると共に、このMFD1の内部で生成されたデジタル音
声信号をアナログ音声信号に変換してNCU19やスピ
ーカ28(アンプ27)へ出力する音声合成処理とを行
うためのものである。
【0041】NCU19とモデム20とバッファ21と
は相手側装置から送信される各種データを受信する受信
手段であり、相手側装置の識別情報、即ちその発信者番
号を受信する受信手段である。NCU19は、回線制御
を行うためのものであり、MFD1はこのNCU19を
介して電話回線26に接続されている。このNCU19
は、交換機から送信される呼出信号や各種信号を受信す
るとともに、操作パネル4上の入力キーの操作に応じた
発信時のダイヤル信号を交換機へ送信したり、通話時に
おけるアナログ音声信号や、データ通信時におけるメー
ルデータの送受信を行うものである。
【0042】モデム20は、画像データやメールデータ
を変調及び復調して伝送すると共に伝送制御用の各種手
順信号を送受信するものである。バッファ21は、他の
ファクシミリ装置との間で送受信される符号化されたフ
ァクシミリデータや、スキャナ22により読みとられた
原稿の画像データを一時的に格納するものである。
【0043】スキャナ22は原稿挿入口6に挿入された
原稿の画像を読みとるためのものであり、符号化部23
はスキャナ22により読みとられた原稿画像の符号化を
行うものである。複合化部24は、バッファ21に記憶
された受信したファクシミリデータを読み出して、これ
を複合化するものであり、複合化されたデータは、プリ
ンタ25により記録用紙に印刷される。操作パネル4
は、上記したように操作者がこのMFD1の設定等の各
種の操作を行うための入力キーやコマンド入力キーを備
えるものである。アンプ27は、そのアンプ27に接続
されたスピーカ28を鳴動して、着呼処理において着呼
音などを出力するためのものである。
【0044】次に、図3を参照して、電話帳メモリ15
aに記憶される各データ(名前、電話番号、ファクシミ
リ番号、メールアドレス、未送信のメールデータの報
知)の設定方法について説明する。図3は、設定キー4
aが操作者により押下されるとLCD5に表示される入
力画面の一つである電話帳設定画面30を模式的に表し
たものである。この電話帳設定画面30は第1画面と第
2画面との2画面で構成されており、第1画面の上方に
は、左から順に「電話帳」ボタン30a、「原稿サイ
ズ」ボタン、「応答メッセージ」ボタン、「各種設定」
ボタン31aが設けられている。これらのボタンは画面
の表示を要求するコマンド入力ボタンであり、これらの
ボタンが操作者により押下されると、それぞれのボタン
に記されている画面へと、画面表示が切り替わる。図3
においては、「電話帳」ボタン30aが押下され、電話
帳設定画面30が表示されている状態が示されている。
【0045】コマンド入力ボタン30a,31aの下方
には、電話帳メモリ15aに登録されている相手側装置
(相手先)を表す名前が一覧表示された名前欄30bが
表示されている。この名前欄30bは、電話帳メモリ1
5aに登録されている全てのデータ(名前)が表示でき
るように、複数頁に渡って設けられている。各名前欄3
0bは、操作者により押下されると選択された状態とな
り、選択状態の名前に対応するデータが第2画面に表示
される。
【0046】この名前欄30bの下方には、左から順に
「終了」ボタン30c、「次頁」ボタン30d、「新
規」ボタン30e、「編集」ボタン30fが表示されて
いる。これらのボタンは、MFD1へコマンドを入力す
るコマンド入力ボタンであり、各ボタン30c〜30f
が押下されると各ボタンに対応したコマンドがMFD1
に入力される。「終了」ボタン30cは、電話帳設定画
面30を終了して初期画面(データの送信又は受信を待
機する画面)へと復帰するボタンであり、この「終了」
ボタン30cが押下されると電話帳設定画面30での全
ての操作は終了あるいは中止される。「次頁」ボタン3
0dは、複数頁に渡って設けられている名前欄30bに
ついて、表示されている頁を次頁の表示へと切り替える
ボタンである。
【0047】「新規」ボタン30eと「編集」ボタン3
0fとは、電話帳設定画面30の第2画面を表示するボ
タンである。「編集」ボタン30fは既存のメールデー
タの変更を行うべく第2画面を表示させるボタンであ
る。名前欄30bのいずれかが選択されたのちに押下さ
れると、その選択された名前に対応するデータを編集す
るための第2画面が表示される。「新規」ボタン30e
は、新しいデータを追加登録するための第2画面を表示
するボタンであり、この「新規」ボタン30eが押下さ
れると、入力データの記されていない第2画面が表示さ
れる。
【0048】尚、図3の第1画面においては、名前欄3
0bの最上段の名前が選択された後に、「編集」ボタン
30fが押下されており、選択された名前に対応するデ
ータを編集するための第2画面が表示されている。
【0049】第2画面は、第1画面で「新規」ボタン3
0eまたは「編集」ボタン30fが入力されると表示さ
れる画面であり、データの登録(新規登録または既存デ
ータの変更)を実行する画面である。ここでは、既存デ
ータの変更を行う場合(第1画面において「編集」ボタ
ン30fが押下された場合)の第2画面について説明を
行う。
【0050】この第2画面には、登録する詳細なデータ
を入力する詳細データ欄30gが表示される。具体的に
は、詳細データ欄30gの左端には、上から順に、「名
前」、「電話番号(発信者番号)」30i、「ファクシ
ミリ番号」、「メールアドレス」、「未送信メール報
知」と表示される項目欄が設けられている。該項目欄の
右側には、各項目欄に対応するデータを入力する入力欄
が設けられている。
【0051】「名前」に対応する入力欄には、第1画面
で選択された名前が表示されており、「電話番号(発信
者番号)」30i、「ファクシミリ番号」、「メールア
ドレス」30k、「未送信メール報知」30lに対応す
る入力欄には、それぞれ登録されたデータが表示されて
いる。
【0052】ここで「電話番号(発信者番号)」30i
の入力欄に表示される電話番号は発信者番号となる番号
であり、「メールアドレス」30kの入力欄には、この
発信者番号(発信者)に対応するメールアドレスが表示
されている。該メールアドレスは、該発信者番号を受信
した際に、未送信か否かが調査される対象となるメール
データのメールアドレスである。言い換えれば、該発信
者番号を受信した際に、該メールアドレス宛のメールデ
ータが送信メールデータメモリ14bに記憶されていれ
ば(未送信であれば)、その報知を所望するメールデー
タのメールアドレスである。
【0053】また、「未送信メール報知」30lに対応
する入力欄は、データを選択する選択欄となっており、
「あり」と「なし」とが表示されている。この「あり」
と「なし」についてもその表示が押下されることにより
選択され、選択状態では、その表示の背景色が白から黒
へと反転する。
【0054】ここで、「あり」が選択されていると、詳
細データ欄30gの「電話番号(発信者番号)」30i
の入力欄に表示されている電話番号(発信者番号)が受
信された場合に、「メールアドレス」30kの入力欄に
表示されているメールアドレスを有するメールデータが
送信メールデータメモリ14bに記憶されているか否か
が調べられる。該当するメールデータが存在すれば、通
常の着呼音Aと異なる着呼音Bが出力される。また、回
線開放後にメールデータ選択処理により、メールデータ
編集画面32が表示され、その電話の発信者宛の未送信
のメールデータがあることがMFD1の操作者に報知さ
れる。一方、「なし」が選択されていると、未送信メー
ルデータの報知は実行されない。尚、図中においては未
送信メール報知「あり」が選択されている。
【0055】各入力欄に表示されている既存データの消
去や所望のデータ(文字)の入力は、操作パネル4上の
入力キーの操作により行われる。入力されたデータは詳
細データ欄30gの上方に設けられた「終了」ボタン3
0hが押下されると、第2画面の終了と共にEEPRO
M15の電話帳メモリ15aに不揮発に記憶され、先に
記憶されているデータは更新される。尚、「終了」ボタ
ン30hが押下され、第2画面が終了するとLCD5の
画面表示は第1画面へと切り替わる。
【0056】次に、図4を参照にして、メールデータの
遅延配信の設定方法について説明する。図4は、図3に
おいて、設定キー4aが操作者により押下されるとLC
D5に表示される入力画面の一つである各種設定画面3
1を模式的に表したものである。この各種設定画面31
は、MFD1における電話動作やファクシミリ動作、メ
ールデータの送受信に関する動作について各種設定を行
う画面であり、第1画面と第2画面との2画面で構成さ
れている。
【0057】第1画面の上方には、左から順に「電話
帳」ボタン30a、「原稿サイズ」ボタン、「応答メッ
セージ」ボタン、「各種設定」31aボタンが設けられ
ている。これらのボタンは画面の表示を要求するコマン
ド入力ボタンであり、これらのボタンが操作者により押
下されると、それぞれのボタンに記されている画面へ
と、画面表示が切り替わる。図4においては、「各種設
定」ボタン31aが押下されており、各種設定画面31
が表示されている。
【0058】かかるコマンド入力ボタンの下方には、M
FD1の電話動作やファクシミリ動作またはメールデー
タの送受信の動作に関する設定が行えるように、上から
順に「電話」、「FAX」、「メール」と表示されたボ
タンが設けられている。各ボタンはMFD1の動作を選
択するための選択ボタンであり、各ボタンが押下される
と各ボタンに対応する動作について設定を行うための第
2画面が表示される。
【0059】選択ボタンの下方には、各種設定画面31
を終了して初期画面(データの送信又は受信を待機する
画面)へと復帰する「終了」ボタン31cが設けられて
おり、この「終了」ボタン31cが押下されると各種設
定画面31での全ての操作は終了あるいは中止される。
尚、かかる第1画面においては、選択ボタンの内「メー
ル」ボタン31bが選択されており、その表示の背景色
が白から黒へと反転している。
【0060】第2画面は、第1画面において選択された
選択ボタンに対応する動作(電話動作、ファクシミリ動
作、メールデータ送受信の動作のいずれか)に関する各
種設定を実行するための画面であり、第1画面において
「メール」ボタン31bが選択された場合の画面が表示
されている。
【0061】具体的には、この第2画面の左端上方部に
は「メール」が表示されており、該画面で設定されるデ
ータがメールデータの送受信に関するものであることが
示されている。この「メール」表示の下方には、メール
データの送受信に関する設定のひとつである遅延配信を
設定するための詳細データ欄31fが表示されている。
この詳細データ欄31fは上段と下段との2段で構成さ
れ、その左端には設定される項目が表示された項目欄3
1h,31iが備えられている。また、各項目欄にはデ
ータの入力を受け付ける入力欄が備えられており、各項
目に対するデータの入力ができるように構成されてい
る。
【0062】上段の項目欄は「遅延配信」と表示される
「遅延配信」欄31hであり、遅延配信の実行と非実行
とを設定する欄である。この「遅延配信」欄31hに備
えられた入力欄はデータを選択するデータ選択欄となっ
ており、「する」と「しない」とが表示されている。こ
の「する」と「しない」との表示は、操作者により押下
されることにより選択され、選択状態では、その表示の
背景色が黒から白へと反転することで選択状態が示され
る。ここで、「する」が選択されると、作成されたメー
ルデータは指定時刻が到来するまで送信メールデータ1
4bに保持され、指定時刻において相手側装置(メール
センタ)へ送信される。即ち、遅延配信の実行が設定さ
れるのである。「しない」が選択されると、遅延配信は
設定されず、作成されたメールデータは即時に相手側装
置(メールセンタ)へ送信される。尚、図中においては
遅延配信「する」が選択されており、遅延配信の実行が
設定されている。
【0063】下段の項目欄は「指定時刻」と表示される
「指定時刻」欄31iであり、遅延配信「する」が選択
された場合に、実際に遅延配信が行われる時刻が表示さ
れ、操作者に報知するための欄である。具体的には、1
日のうちで遅延配信を所定回数、例えば4回行うように
指定されているとすると、その4回の時刻を予め装置が
記憶しており、遅延配信が選択された時点で、上記4回
の時刻の内で最も近い時刻が、実際に遅延配信が行われ
る時刻として「指定時刻」欄31iに表示され、操作者
が確認できるようになっている。
【0064】また、操作者が表示された指定時刻に変え
て、「指定時刻」欄31iに操作パネル4上の入力キー
の操作により、データ(所望の時刻)を入力することも
可能とされている。ここで、入力された時刻は、いわゆ
るファクシミリ送信のタイマ送信機能における指定時刻
と同様であり、ユーザの希望する時刻にメールデータを
送信することが可能となる。
【0065】ここで入力された表示された時刻が、遅延
配信あるいはタイマ送信の実行される指定時刻となり、
図中においては12:00が指定時刻として設定されて
いる。
【0066】詳細データ欄31fの下方には、メールデ
ータの送受信に関する他の(遅延配信以外)設定を行う
画面を表示する「次頁」ボタン31dが表示されいる。
この「次頁」ボタン31dが押下されると他の(遅延配
信以外)設定を行う画面が表示される。また、詳細デー
タ欄31fの上方には、「終了」ボタン31gが表示さ
れており、このボタンが押下されると第2画面の設定を
終了し、第1画面へと画面表示が切り替わる。この第2
画面で設定されたデータは第2画面終了時にEEPRO
M15へ書き込まれ、不揮発に記憶される。
【0067】次に、図5を参照にして、報知された未送
信のメールデータの編集方法について説明する。図5
(a)は、相手側装置の電話番号(発信者番号)受信時
に、該発信者番号に対応するメールデータが送信メール
データ14bに記憶されていると、回線解放後に表示さ
れるメールデータ編集画面32を模式的に表したもので
ある。メールデータ編集画面32は、発信者番号に対応
する未送信のメールデータがあることを操作者に報知す
る画面であり、また、そのメールデータの削除や編集を
指定する画面である。このメールデータ編集画面32の
画面上方には、指定時刻「12:00」にメールアドレ
ス「XXXXXXX@aaa.com」へ送信予定のメ
ールデータ(発信者番号に対応する未送信のメールデー
タ)について、その送信の取り消しを問う表示がなされ
ている。かかる表示の下方には、該メールデータの編集
方法を選択するデータ編集ボタン32a〜32cが表示
されている。
【0068】データ編集ボタンは、「1,取り消す」ボ
タン32a、「2,取り消さない」ボタン32b、
「3,編集する」ボタン32cで構成されており、上記
した順で上から順に表示されている。かかるデータ編集
ボタン32a〜32cは、MFD1へコマンドを入力す
るコマンド入力ボタンであり、各ボタンが押下されると
各ボタンに対応したコマンドがMFD1に入力されると
共に、対応する画面がLCD5に表示される。
【0069】「1,取り消す」ボタン32aは、受信し
た発信者番号に対応する未送信のメールデータ(表示さ
れているメールアドレス「XXXXXXX@aaa.c
om」へ送信されるメールデータ)を送信メールデータ
メモリ14bから削除するボタンであり、この「1,取
り消す」ボタン32aが押下されると、対応するメール
データが送信メールデータメモリ14bから削除され、
該メールデータの削除を報知する画面33(図5
(b))が表示される。
【0070】「2,取り消さない」ボタン32bは、受
信した発信者番号に対応する未送信のメールデータにつ
いて、その内容を変更しない(編集および削除を行わな
い)旨をMFD1に入力するボタンである。この「2,
取り消さない」ボタン32bが押下されるとそのメール
データは修正されず、そのままの状態で指定時刻が到来
するまで送信メールデータメモリ14bに保持され、該
メールデータの無修正を報知する画面34(図5
(c))が表示される。
【0071】「3,編集する」ボタン32cは、受信し
た発信者番号に対応する未送信のメールデータの編集を
選択するボタンであり、この「3,編集する」ボタン3
2cが押下されると、対応するメールデータの内容35
aが表示される画面35(図5(d))が表示される。
【0072】かかるデータ編集ボタン32a〜33cの
右方には「キャンセル」ボタン32dが表示されてい
る。「キャンセル」ボタン32dは、メールデータ編集
画面32を終了して初期画面(データの送信又は受信を
待機する画面)へと復帰するボタンであり、この「キャ
ンセル」ボタン32dが押下されるとメールデータ編集
画面32での全ての操作は終了あるいは中止される。
【0073】図5(d)に示した画面35は、上記した
ように、受信した発信者番号に対応する未送信のメール
データを編集する画面であり、該メールデータの内容3
5aが表示されている。この画面35に表示されるメー
ルデータの内容35aにおいては、ヘッダデータとし
て、送信日「date」、相手側装置のメールアドレス
「to」、本件の件名「subject」とが表示され
ており、かかるヘッダデータの下方に本文が表示されて
いる。表示されるメールデータの内容35aについて
は、操作パネル4上のキー操作によりデータの削除や入
力を行うことができるように構成されており、画面35
においてヘッダデータ及び本文の修正を実行することが
できる。
【0074】メールデータの内容35aの上方には「終
了」ボタン35bが表示されている。「終了」ボタン3
5bが押下されると、修正されたデータが送信メールデ
ータメモリ14bに書き込まれ、先に記憶されているメ
ールデータの内容が更新された後、LCD5の表示画面
は初期画面(データの送信又は受信を待機する画面)へ
と復帰する。
【0075】尚、図5(b)に示したメールデータの削
除を報知する画面33と、図5(c)に示したメールデ
ータの無修正を報知する画面34とは、一定時間表示さ
れた後に、初期画面(データの送信又は受信を待機する
画面)へと復帰する。
【0076】次に、図6から図8のフローチャートを参
照して、上記のように構成されたMFD1の動作につい
て説明する。図6は、ROM13に記憶される制御プロ
グラムの一部である着呼処理を示したフローチャートで
ある。着呼処理は、MFD1において受信された相手側
装置の電話番号(発信者番号)に基づいて、着呼音の切
り換えを実行する処理であり、受信した発信者番号に対
応する未送信のメールデータを着呼音により報知する処
理である。
【0077】図6に示すように、この着呼処理では、ま
ず、相手側装置からの発呼に基づいて交換機(図示せ
ず)からの呼出信号が着呼したか否かを確認する(S
1)。確認の結果、呼出信号が着呼していなければ(S
1:No)、この着呼処理を終了する。一方、S1の処
理で確認した結果、呼出信号が着呼していれば(S1:
Yes)、相手側装置の電話番号(発信者番号)を受信
したか否かを確認する(S2)。確認の結果、発信者番
号を受信していれば(S2:Yes)、受信した発信者
番号を発信者番号メモリ14aに書き込む(S3)。次
に、電話帳メモリ15aに記憶されているデータに基づ
いて、書き込まれた発信者番号に対応するメールアドレ
スを確認し、その確認された(発信者番号に対応する)
メールアドレスへ送信するメールデータが送信メールデ
ータメモリ14bに記憶されているか否かを確認する
(S4)。ここで、該当するメールデータが送信メール
データメモリ14bに記憶されていれば(S4:Ye
s)、更に電話帳メモリ14aにおいて、該発信者番号
に対応する未送信のメールデータの報知の指定がされて
いるか否かを確認する(S5)。その結果、未送信のメ
ールデータの報知が指定されていれば(S5:Ye
s)、通常の着呼音とは異なる着呼音Bをスピーカ28
から出力する(S6)。これにより、受信した発信者番
号に対応するメールデータ(発信者番号の送信元の相手
側装置の操作者へ送信される予定のメールデータ)が送
信メールデータメモリ14bに記憶されていることが操
作者に報知される。
【0078】その後、操作者が受話器を上げる等の操作
を行うことで、回線が閉結されたか否かを確認し(S
8)、確認の結果、回線が閉結されていれば(S8:Y
es)、相手側装置の操作者との間で通話を行うための
電話処理を行い(S9)、この着呼処理を終了する。
【0079】一方、S2の処理において確認した結果、
発信者番号を受信しなかった場合や(S2:No)、S
4の処理において確認した結果、該当するメールデータ
が送信メールデータメモリ14bに記憶されていなかっ
た場合(S4:No)、及び、S5の処理において確認
した結果、受信した発信者番号に対応する未送信のメー
ルデータの報知が指定されていなかった場合(S5:N
o)には、その処理をS7に移行して、通常の着呼音A
をスピーカ28から出力する(S7)。また、S8の処
理において確認した結果、回線が閉結されていなければ
(S8:No)、回線が閉結されるまでS9以降の処理
を待機する。尚、相手側装置がファクシミリ装置の場合
も考えられるため、回線を介してファクシミリ通信を示
す信号が送信されてきた時には、通常のファクシミリ受
信を行い、本処理を行わない。
【0080】図7は、ROM13に記憶される制御プロ
グラムの一部であるメールデータ選択処理を示したフロ
ーチャートである。このメールデータ選択処理は、受信
した発信者番号に対応するメールデータが送信メールデ
ータメモリ14bに記憶されていた場合において、回線
開放後に実行される処理である。また、このメールデー
タ処理は、送信メールデータメモリ14bに記憶されて
いる対応するメールデータの編集を実行する処理であ
る。
【0081】このメールデータ選択処理では、まず、閉
結された回線が解放されたか否かを確認する(S1
1)。確認の結果、閉結された回線が解放されていなけ
れば(S11:No)、このメールデータ選択処理を終
了する。一方、確認の結果、回線が解放されていれば
(S11:Yes)、発信者番号メモリ14aに記憶さ
れている発信者番号に対応するメールデータが送信メー
ルデータメモリ14bに記憶されているか否かを調べる
(S12)。その結果、対応するメールデータが記憶さ
れていなければ(S12:No)、このメールデータ選
択処理を終了する。一方、S12の処理において確認し
た結果、対応するメールデータが記憶されていれば(S
12:Yes)、メールデータ編集画面32(図5
(a))をLCD5に表示する(S13)。
【0082】その後は、メールデータ編集画面32にお
いて「キャンセル」ボタン32dが選択されたか否かを
確認し(S14)、その結果、「キャンセル」ボタン3
2dが選択されていれば(S14:Yes)、このメー
ルデータ選択処理を終了する。一方、「キャンセル」ボ
タン32dが選択されていなければ(S14:No)、
データ編集ボタン(「1,取り消す」ボタン32a、
「2,取り消さない」ボタン32b、「3,編集する」
ボタン32cのいずれか)が選択されたか否かを確認す
る(S15)。ここで、データ編集ボタン32a〜32
cが選択されていれば(S15:Yes)、LCD表示
処理を行い(S16)、このメールデータ選択処理を終
了する。また、データ編集ボタン32a〜32cが選択
されていなければ(S15:No)、その処理をS14
の処理へ移行してキャンセルボタン32dまたはメール
データ編集ボタン32a〜32cの入力を待機する。
【0083】図8メールデータ選択処理の中で実行され
るLCD表示処理S16を示したフローチャートであ
る。LCD表示処理S16は、メールデータ編集画面3
2で報知されたメールデータについてその編集を実行す
る処理である。このLCD表示処理S16では、まず、
選択されたデータ編集ボタンが何であるかを調べる(S
21)。ここで、選択されたデータ編集ボタンが「1,
取り消す」ボタン32aであれば(S21:「1,取り
消す」ボタン32a)、送信メールデータメモリ14b
に記憶される対応するメールデータを削除する(S2
2)。その後、対応するメールデータの削除を実行した
ことを報知する画面33(図5(b))をLCD5に表
示した後(S23)、このLCD表示処理S16を終了
する。
【0084】また、選択されたデータ編集ボタンが
「2,取り消さない」ボタン32bであれば(S21:
「2,取り消さない」ボタン32b)、対応するメール
データを無修正で処理することを報知する画面34(図
5(c))をLCD5に表示した後(S24)、このL
CD表示処理S16を終了する。一方、選択されたデー
タ編集ボタンが「3,編集する」ボタン32cであれば
(S21:「3,編集する」ボタン32c)、メールデ
ータの内容を編集する編集処理を実行した後(S2
5)、このLCD表示処理S16を終了する。
【0085】このように、発信者番号表示サービスに加
入しているMFD1において、予め、相手側装置の電話
番号(受信する発信者番号)に対応させてメールアドレ
スを記憶させておけば、発信者番号を受信した際に、そ
の発信者番号に対応するメールアドレスをヘッダデータ
に有するメールデータが送信メールデータメモリ14b
に未送信の状態で記憶されているか否かを確認(判断)
することができる。確認の結果、対応する未送信のメー
ルデータがあれば、その旨を報知することができるの
で、操作者は対応するメールデータが送信メールデータ
メモリ14bに記憶されていることに簡単に気づくこと
ができる。また、回線開放後には、対応するメールデー
タが表示によって報知され、さらに表示される画面上に
おいて簡便な操作で、メールデータの削除やその内容の
編集を行うことができるので、効率的な操作でメールデ
ータを編集(削除)してメールデータのデータ量を削減
することができる。その結果、メールデータを送信する
ための通信時間を短縮して回線の使用料(通話料金)を
削減することができる。
【0086】尚、本実施例において、請求項1記載の判
断手段としては図6のS4及び図7のS12の処理が該
当する。請求項1に記載の報知手段としては図6のS6
及びS7の処理と図7のS13の処理とが該当する。請
求項2記載のメールデータ編集手段としては図7のS1
6の処理が該当する。請求項3記載のメールデータ削除
手段としては図8のS22の処理が該当する。請求項4
記載のメールデータ表示手段としては図7のS13の処
理が該当する。請求項6記載の着呼音出力手段としては
図6のS6の処理が該当する。
【0087】以上、実施例に基づき本発明を説明した
が、本発明は上記実施例に何ら限定されるものではな
く、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形
が可能であることは容易に推察できるものである。
【0088】例えば、本実施例の電話帳メモリ15a
は、1の相手側装置の識別情報に対して1のメールアド
レスを記憶するように構成したが、これに代えて、1の
相手側装置の識別情報に対して2以上のメールアドレス
を対応付けて電話帳メモリ15aに記憶させておくよう
構成しても良い。これによれば、1の識別情報に対して
複数のメールアドレスが登録されるので、1の識別情報
に対して、その識別情報を有する相手側装置のメールア
ドレスだけでなく、例えば、相手側装置の操作者により
操作(所有)される他のファクシミリ装置、携帯電話、
自宅のコンピュータ或いは仕事先のコンピュータ等のメ
ールアドレスを対応づけて電話帳メモリ15aに記憶さ
せておくことができる。このため、相手側装置からの識
別情報を受信するだけで、その相手側装置に関連する他
の装置へ送信される未送信のメールデータについてもそ
の旨を報知することができる。これによれば、相手側装
置からの識別情報を受信した場合に、その相手側装置に
関連する他の装置へ送信される(相手側装置の操作者宛
の)未送信のメールデータが、送信メールデータメモリ
14bに記憶されているか否かを確認する確認作業をわ
ざわざ行う必要がない。よって、操作者は、送信メール
データメモリ14bに記憶されているメールデータの中
から所望の(相手側装置の操作者宛の)メールデータを
探し出して出力する操作をいちいち行うことなく、簡便
且つ効率的に所望のメールデータの編集作業や削除作業
を行うことができる。また、相手側装置の操作者に送信
される情報が重複することを確実に防止することができ
る。
【0089】また、電話帳メモリ15aにおいて、1の
メールアドレスに対して2以上の相手側装置の識別情報
を対応づけて記憶するように構成しても良い。ここで、
2以上の相手側装置は互いに関連のある装置であり、例
えばその操作者が同一であるファクシミリ装置や電話装
置、携帯電話、パーソナルコンピュータ等である。これ
によれば、1の相手側装置へ送信するべく記憶されてい
るメールデータがあった場合に、その相手側装置の操作
者が別の装置からMFD1を発呼しても、該メールデー
タが記憶されていることを報知することができる。よっ
て、報知の必要のあるメールデータを、確実に報知する
ことができるのである。
【0090】また、未送信のメールデータを報知する着
呼音として、1つの着呼音(着呼音B)を備えるように
構成したが、これに代えて、複数種類の着呼音を用意し
て、その中から1の着呼音を未送信のメールデータを報
知する着呼音として選択するように構成しても良い。ま
た、着呼音Aを変調させることにより未送信のメールデ
ータを報知する着呼音Bとしても良い。これによれば、
操作者の所望する着呼音により未送信のメールデータを
報知することができるので、出力される着呼音により操
作者が未送信のメールデータの報知を容易に理解するこ
とができる。
【0091】更に、同一のメールデータを2以上の相手
側装置に送信する設定がなされた場合(CCメールな
ど)には、設定された相手側装置の内の1の相手側装置
から送信された発信者番号を受信した場合には、その相
手側装置に送信されるメールデータのみを編集または削
除することができ、他の相手側装置に送信されるメール
データはそのまま送信できるよう構成しても良い。この
ため他の相手側装置に送信するメールデータを新たに作
成する必要がない。
【0092】更に、本実施例においては、未送信が報知
されたメールデータを編集処理(S25)により編集し
た後は、該メールデータは遅延配信が実行される指定時
刻まで送信メールデータメモリ14bに記憶されたが、
これに代えて、編集処理(S25)の実行後に即時に送
信できるよう構成しても良い。
【0093】また、本実施例におけるメールデータ選択
処理においては、回線開放後に自動的に対応するメール
データ編集画面32がLCD5に表示されるように構成
したが、着呼音の違いにより、未送信のメールデータが
存在することを把握した上で、操作者の所定操作により
メールデータ編集画面32が表示されても良い。また、
複数人で本装置を共有する場合には、着呼音に対して実
際に電話に出た人が、メールデータを作成した本人とは
限らないため、メールデータの表示については、パスワ
ード等による管理を行い、他の人がメールデータの内容
を容易に見られないように設定可能としても良い。
【0094】さらに、メールデータを作成した人が回線
閉結中(通話中)にその内容を話してしまいたい場合も
考えられることから、通話中においても所定操作により
メールデータ編集画面32をLCD5に表示させ、メー
ルデータの内容を表示可能とし、その内容を確認しなが
ら通話を行うことができるように構成しても良い。
【0095】加えて、電話帳メモリ15aはEEPRO
M15で構成されていたが、これに換えて、フラッシュ
メモリを用いても良い。更に、MFD1が接続される回
線にはアナログ回線である電話回線26を用いたが、こ
れに換えて、ISDNなどのデジタル回線や光ファイバ
ーを用いても良い。
【0096】
【発明の効果】請求項1記載の多機能周辺装置によれ
ば、呼出信号に伴って受信した識別情報に対応するメー
ルデータを未送信の状態でメールデータ記憶手段に記憶
していると、その旨を報知手段により報知する。よっ
て、操作者は、未だ送信されていないメールデータ(未
送信のデータ)があることに気づくことができ、また、
その未送信のデータが、呼び出してきた相手側装置(通
話相手)に対応するメールデータであることを知ること
ができるという効果がある。
【0097】請求項2記載の多機能周辺装置によれば、
請求項1記載の多機能周辺装置の奏する効果に加えて、
受信した識別情報に対応するメールデータ、即ち、相手
側装置の操作者(通話相手)へ送信するメールデータを
編集することができる。このため、送信するメールデー
タの内容の内、通話中に口頭で話してしまった部分の内
容を変更することができるので、通話相手に情報が重複
して伝達されることがない。また、例えば、口頭で話し
たメールデータの内容を短く編集すれば、送信するデー
タ量を削減することができる。このため、メールデータ
送信時の通信時間(通話時間)を短縮して、回線を効率
的に使用することができるとともに、メールデータを送
信するためのコスト(通話料)を削減することができる
という効果がある。
【0098】請求項3記載の多機能周辺装置によれば、
請求項2記載の多機能周辺装置の奏する効果に加えて、
未送信のメールデータを削除することができる。よっ
て、通話時にそのメールデータの内容を口頭で話してし
まって送信する必要の無くなったメールデータを削除す
ることができる。このため、送信するメールデータの量
を削減することができ、回線の通信時間(通話時間)を
短縮して、メールデータを送信するためのコスト(通話
料)を削減することができるという効果がある。
【0099】請求項4記載の多機能周辺装置によれば、
請求項1から3のいずれかに記載の多機能周辺装置の奏
する効果に加えて、報知手段により報知されたメールデ
ータをメールデータ記憶手段より読み出して表示手段に
表示する。よって、表示手段に表示されるメールデータ
を画面上で確認しながら、その編集作業や削除作業を行
うことができるので、メールデータの内容の変更やその
削除を行いたい場合に、その編集作業や削除作業を誤る
ことなく正確、且つ、迅速に行うことができるという効
果がある。
【0100】請求項5記載の多機能周辺装置によれば、
請求項1から4のいずれかに記載の多機能周辺装置の奏
する効果に加え、特定の相手側装置の識別情報とその識
別情報に対応するメールアドレスとを予め記憶するアド
レス情報記憶手段を備え、そのアドレス情報記憶手段に
記憶されるメールアドレスに基づいて、識別情報に対応
する未送信のメールデータがメールデータ記憶手段に記
憶されているか否かを判断する。よって、受信した識別
情報とメールデータ記憶手段に記憶されている未送信の
メールデータのメールアドレスとを調べるだけで、該識
別情報と該未送信のメールデータが対応するものである
か否かを判断することができ、その判断を迅速かつ的確
に行うことができるという効果がある。
【0101】請求項6記載の多機能周辺装置によれば、
請求項1から5のいずれかに記載の多機能周辺装置の奏
する効果に加えて、受信した識別情報に対応する未送信
のメールデータがメールデータ記憶手段に記憶されてい
ると、通常の着呼音とは異なる着呼音を出力する。よっ
て、出力される着呼音の変化によって、呼び出してきた
相手側装置へのメールデータが未送信である(メールデ
ータ記憶手段に未だ記憶されている)ことに気づくこと
ができる。このため、通話相手はそのメールデータの内
容を知らないことを認識した上で、その通話相手との通
話に臨むことができ、両者で情報の共有を始めることか
ら会話を進めていけるので、両者の会話をスムーズに進
めることができるという効果がある。
【0102】請求項7記載の多機能周辺装置によれば、
請求項5または6に記載の多機能周辺装置の奏する効果
に加えて、アドレス情報記憶手段は、不揮発性のメモリ
により構成されているので、一度入力された相手側装置
の識別情報とメールアドレスとは、電力供給が途絶えて
も消去されない。よって、煩雑な識別情報やメールアド
レスの入力操作を繰り返して行う必要がないという効果
がある。
【0103】請求項8記載の多機能周辺装置によれば、
請求項5から7のいずれかに記載の多機能周辺装置の奏
する効果に加えて、アドレス情報記憶手段には、1の識
別情報に対して2以上のメールアドレスが記憶可能に構
成されている。よって、1の識別情報に対して複数のメ
ールアドレスを登録することができる。このため、1の
識別情報に対して、その識別情報を有する相手側装置の
メールアドレスだけでなく、例えば、相手側装置の操作
者により操作(所有)される他のファクシミリ装置、携
帯電話、自宅のコンピュータ或いは仕事先のコンピュー
タ等のメールアドレスを対応づけてアドレス情報記憶手
段に記憶させておくことができる。これによれば、通話
に使用した相手側装置の識別情報を受信するだけで、そ
の相手側装置に関連する他の装置へ送信される未送信の
メールデータについてもその旨を報知することができ
る。よって、相手側装置の識別情報を受信した場合に、
その相手側装置に関連する他の装置へ送信される(相手
側装置の操作者宛の)未送信のメールデータが、メール
データ記憶手段に記憶されているか否かを確認する確認
作業をわざわざ行う必要がない。このため、操作者は、
メールデータ記憶手段に記憶されているメールデータの
中から所望の(相手側装置の操作者宛の)メールデータ
を探し出して出力する操作をいちいち行うことなく、簡
便且つ効率的に所望のメールデータの編集作業や削除作
業を行うことができるという効果がある。また、相手側
装置の操作者(通話相手)に送信される情報が重複する
ことを確実に防止することができるという効果がある。
【0104】請求項9記載の多機能周辺装置によれば、
請求項5から8のいずれかに記載の多機能周辺装置の奏
する効果に加えて、アドレス情報記憶手段には、1のメ
ールアドレスに対して2以上の識別情報が記憶可能に構
成されている。よって、相互に関連する相手側装置、例
えば、その操作者が同一である2以上の相手側装置の識
別情報を、1のメールアドレスに対して記憶させておけ
ば、1の相手側装置へ送信するべく記憶されているメー
ルデータがあった場合に、1の相手側装置に関連する別
の相手側装置から発呼されても、該メールデータが記憶
されていることを報知することができる。よって、報知
の必要のあるメールデータを確実に報知することができ
るという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である多機能周辺装置(MF
D)の外観斜視図である。
【図2】上記多機能周辺装置(MFD)の電気的構成を
示したブロック図である。
【図3】MFDの液晶表示器に表示される入力画面の一
つであり、発信者番号やメールアドレスなどを入力する
電話帳設定画面を模式的に表した図である。
【図4】MFDの液晶表示器に表示される入力画面の一
つであり、遅延配信の指定時刻などを入力する各種設定
画面を模式的に表した図である。
【図5】メールデータ選択処理及びLCD表示処理によ
り報知されたメールデータがMFDの液晶表示器に表示
された画面を示した図である。
【図6】着呼処理を示したフローチャートである。
【図7】メールデータ選択処理を示したフローチャート
である。
【図8】LCD表示処理を示したフローチャートであ
る。
【符号の説明】
1 MFD(多機能周辺装置) 14b 送信メールデータメモリ(メールデータ
記憶手段) 15a 電話帳メモリ(アドレス情報記憶手段) 19 ネットワーク・コントロール・ユニット
(NCU)(受信手段の一部、メールデータ送信手段の
一部) 20 モデム(受信手段の一部、メールデータ
送信手段の一部) 21 バッファ(受信手段の一部、メールデー
タ送信手段の一部) 26 電話回線(回線)

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 呼出信号に伴って回線を介して送信され
    る相手側装置の識別情報を受信する受信手段と、送信す
    るメールデータを記憶するメールデータ記憶手段と、そ
    のメールデータ記憶手段に記憶される前記メールデータ
    を指定されたメールアドレスへ指定時刻に送信するメー
    ルデータ送信手段とを備えた多機能周辺装置において、 前記受信手段が前記識別情報を受信した場合に、その受
    信した識別情報に対応するメールデータが前記メールデ
    ータ送信手段により送信されずに未送信の状態で前記メ
    ールデータ記憶手段に記憶されているか否かを判断する
    判断手段と、 その判断手段により前記識別情報に対応するメールデー
    タが前記メールデータ送信手段により送信されずに未送
    信の状態で前記メールデータ記憶手段に記憶されている
    と判断された場合に、その旨を報知する報知手段とを備
    えていることを特徴とする多機能周辺装置。
  2. 【請求項2】 前記報知手段は、報知されたメールデー
    タを編集するメールデータ編集手段を備えていることを
    特徴とする請求項1記載の多機能周辺装置。
  3. 【請求項3】 前記メールデータ編集手段は、前記メー
    ルデータをメールデータ記憶手段から削除するメールデ
    ータ削除手段を備えていることを特徴とする請求項2記
    載の多機能周辺装置。
  4. 【請求項4】 前記報知手段は、報知されたメールデー
    タを前記メールデータ記憶手段より読み出して表示する
    メールデータ表示手段を備えていることを特徴とする請
    求項1から3のいずれかに記載の多機能周辺装置。
  5. 【請求項5】 特定の相手側装置の識別情報とメールア
    ドレスとを予め対応付けして記憶するアドレス情報記憶
    手段を備え、 前記判断手段は、そのアドレス情報記憶手段に記憶され
    る識別情報に対応するメールアドレスに基づいて未送信
    のメールデータが前記メールデータ記憶手段に記憶され
    ているか否かを判断するものであることを特徴とする請
    求項1から4のいずれかに記載の多機能周辺装置。
  6. 【請求項6】 前記報知手段は、前記判断手段により前
    記識別情報に対応する未送信のメールデータが前記メー
    ルデータ記憶手段に記憶されていると判断された場合
    に、通常の着信音とは異なる着信音を出力する着信音出
    力手段を備えていることを特徴とする請求項1から5の
    いずれかに記載の多機能周辺装置。
  7. 【請求項7】 前記アドレス情報記憶手段は、電力供給
    が途絶えても前記相手側装置の識別情報とメールアドレ
    スとを対応付けして記憶し続ける不揮発性のメモリによ
    り構成されていることを特徴とする請求項5または6に
    記載の多機能周辺装置。
  8. 【請求項8】 前記アドレス情報記憶手段には、1の識
    別情報に対して2以上のメールアドレスが記憶可能に構
    成されていることを特徴とする請求項5から7のいずれ
    かに記載の多機能周辺装置。
  9. 【請求項9】 前記アドレス情報記憶手段には、1のメ
    ールアドレスに対して2以上の識別情報が記憶可能に構
    成されていることを特徴とする請求項5から8のいずれ
    かに記載の多機能周辺装置。
JP2000291012A 2000-09-25 2000-09-25 多機能周辺装置 Expired - Fee Related JP3436520B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000291012A JP3436520B2 (ja) 2000-09-25 2000-09-25 多機能周辺装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000291012A JP3436520B2 (ja) 2000-09-25 2000-09-25 多機能周辺装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002101250A JP2002101250A (ja) 2002-04-05
JP3436520B2 true JP3436520B2 (ja) 2003-08-11

Family

ID=18774159

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000291012A Expired - Fee Related JP3436520B2 (ja) 2000-09-25 2000-09-25 多機能周辺装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3436520B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4581429B2 (ja) * 2004-03-05 2010-11-17 ブラザー工業株式会社 画像記録装置
JP2013232228A (ja) * 2013-07-24 2013-11-14 Ricoh Co Ltd 情報処理装置、処理フロー実行システム、処理フロー実行方法、プログラム及び記憶媒体

Also Published As

Publication number Publication date
JP2002101250A (ja) 2002-04-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3436520B2 (ja) 多機能周辺装置
JP3472116B2 (ja) 通信装置およびその制御方法
JP2005110012A (ja) 通信装置
JP3637860B2 (ja) 多機能周辺装置
JP3608474B2 (ja) 多機能周辺装置
JP3120688B2 (ja) 通信装置
JP3431884B2 (ja) 多機能周辺装置
JP3452699B2 (ja) ファクシミリ装置
JP3880204B2 (ja) 電話装置
JP2008010962A (ja) 電話機
JP3976039B2 (ja) 電話装置
JP3614013B2 (ja) 電話機
JP3045292B1 (ja) 電話機
JP3815021B2 (ja) 電話装置
JP3998805B2 (ja) 多機能周辺装置
JP3979224B2 (ja) 表示制御装置
JP3177944B2 (ja) ファクシミリ装置
JP3543721B2 (ja) 通信装置
JP4483924B2 (ja) 通信装置
JP2001277627A5 (ja)
JP3455663B2 (ja) 電話装置
JP3134284B2 (ja) ファクシミリ装置
JP3570277B2 (ja) 通信装置および記憶媒体
JP3523175B2 (ja) 多機能周辺装置
JP3596300B2 (ja) メール受信機能付きコードレス親子電話機

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3436520

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080606

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090606

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100606

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110606

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120606

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120606

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130606

Year of fee payment: 10

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees