JP3523175B2 - 多機能周辺装置 - Google Patents

多機能周辺装置

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JP3523175B2
JP3523175B2 JP2000299343A JP2000299343A JP3523175B2 JP 3523175 B2 JP3523175 B2 JP 3523175B2 JP 2000299343 A JP2000299343 A JP 2000299343A JP 2000299343 A JP2000299343 A JP 2000299343A JP 3523175 B2 JP3523175 B2 JP 3523175B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像読取装置を備
えた多機能周辺装置に関し、特に、汎用の無線通信の規
格に準ずるインターフェースを備えることにより、各種
装置間でのデータの通信を実現する多機能周辺装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】多機能周辺装置は、電話機能、ファクシ
ミリ機能に加えて、コピー機能や画像読取機能などの多
くの機能を備えた情報通信装置である。また、近年では
インターネットの普及により、インターネットサービス
の一つであるE−mailサービスが利用できる多機能
周辺装置が普及しつつある。このE−mailサービス
は、インターネットを利用して、インターネットに接続
される1の装置と他の装置との間で、文字情報であるメ
ールデータ(電子メール)の送信と受信とを行うもので
ある。
【0003】このため、E−mailサービスを利用す
ることのできる多機能周辺装置は、電子メールを作成す
るために、文字入力ができるように構成されている。こ
の文字入力は、操作パネルに設けられたテンキーと呼ば
れる数値入力キー(0〜9の数値入力キー)を使用して
実行される。各テンキーには文字が対応つけられてお
り、各テンキーが押下されると、そのキーに対応する文
字が入力される。1のテンキーには複数の文字が対応し
ており、所定の操作(例えばキーの押下回数)により各
文字は入力される。入力された文字情報は、多機能周辺
装置の液晶表示器(以下単に「LCD」と略す)に表示
され、その内容を見ることができる。また、受信した文
字情報(電子メール)についても、このLCDに表示さ
せることができ、その内容を読み取ることができる。こ
の多機能周辺装置でE−mailサービスを利用すれ
ば、他の携帯端末装置(携帯電話やパーソナル・データ
・アシスタント(以下単に「PDA」と略す))などに
おいてE−mailサービスを利用するよりも安価にそ
のサービスを利用することができる。
【0004】また、多機能周辺装置に備えられたコピー
機能は、装置本体の所定の位置に備えられたスキャナ
で、読取原稿に描かれた画像を読み取り、読み取った画
像データを内蔵するプリンタで出力することによって実
行される。スキャナで読み取られた画像データは、スキ
ャナと多機能周辺装置との間に設けられた専用のインタ
ーフェースを介して、順次、多機能周辺装置本体へ入力
され、印刷される。この多機能周辺装置本体に備えられ
たスキャナを使用したコピー機能では、読取原稿は装置
内部の所定の位置まで駆動ローラで搬送され、読み取り
後は装置内部から排出されるようになっている。これに
よれば、装置内部に搬入することのできない原稿、例え
ば分厚い原稿や、製本されているものはコピーすること
はできない。このため、多機能周辺装置では、装置内に
挿入できる原稿だけでなく、装置内に挿入することので
きない原稿についてもそのコピーを行うことができるよ
うに、スキャナが多機能周辺装置の本体から脱着可能に
構成されていることが多い。更に、本体から離れた場所
においても画像の読み取り(コピー)を実行できるよう
に、本体のスキャナとは別にハンディスキャナを設け、
コピー機能の使い勝手を向上させることも行われてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上述した
従来の多機能周辺装置によれば、文字情報の入力は操作
パネルに設けられたテンキーで行わねばならないので、
メールデータを作成する際の操作性が悪いという問題点
がある。更に、多機能周辺装置は、データの加工などの
複雑な情報処理を実行する装置ではないので、受信した
データに対し複雑な処理を行うことはできない。また、
受信した文字情報(テキストデータ)を読み取ることは
できるが、電子メールに添付された実行ファイルを読み
取ることはできないという問題点がある。
【0006】この問題を解決するために、多機能周辺装
置に外部装置としてパーソナルコンピュータ(以下単に
「PC」と略す)やPDAを接続し、かかる外部装置に
おいてメールデータの作成や、受信したデータの閲覧
(読み取り)、更にはその加工を実行する方法が、例え
ば、特開平6−253086などにより提案されてい
る。しかし、この方法では、多機能周辺装置と外部装置
との間でデータ通信を行うための装置を新たに設ける必
要があり、構成が冗長になる上、新たに装置を設けるた
めのコストが発生するという問題点がある。また、デー
タ通信を行うために設けられる装置は、多機能周辺装置
および外部装置に固定される装置であるため、任意の外
部装置と多機能周辺装置との間や、両者の設置される場
所に隔たりがある場合には、データ通信を実行させるこ
とはできないという問題点がある。
【0007】更に、一般的に、多機能周辺装置とスキャ
ナとは専用のインターフェースで接続されているため
に、スキャナで読み取られた画像データは多機能周辺装
置でなければ処理できず、PCなどの他の装置へ入力し
て処理することはできない。このため、読み取った画像
データは、加工や修正することができない上、ファクシ
ミリデータ、或いはコピーデータとして紙面に印刷され
た状態でしか入手できないという問題点がある。
【0008】本発明は上述した問題点を解決するために
なされたものであり、画像読取装置を備えた多機能周辺
装置に関し、特に、汎用の無線通信の規格に準ずるイン
ターフェースを備えることにより、各種装置間でのデー
タの通信を実現する多機能周辺装置を提供することを目
的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に請求項1記載の多機能周辺装置は、原稿画像を読み取
る画像読取装置と、その画像読取装置により読み取られ
た画像データを入力して所定の処理を実行する処理実行
装置と、前記画像読取装置と前記処理実行装置とを接続
する汎用の無線通信の規格に準ずるインターフェースと
を備えており、前記画像読取装置は、前記処理実行装置
に対し着脱可能もしくは別体で設けられ且つ前記インタ
ーフェースにより外部装置と無線通信可能に構成され、
前記処理実行装置は、回線を介して接続される相手側装
置から送信されるデータを受信するデータ受信手段と、
そのデータ受信手段により受信されたデータをその処理
実行装置から前記インターフェースを介して前記外部装
置へ送信する第1データ送信手段とを備えている。
【0010】この請求項1記載の多機能周辺装置によれ
ば、まず、画像読取装置により原稿画像が読み取られ
る。読み取られた画像データは、汎用の無線通信の規格
に準ずるインターフェースにより接続される処理実行装
置へ入力され、処理実行装置により所定の処理が実行さ
れる。また、回線を介して接続される相手側装置から送
信されたデータは処理実行装置に備えられたデータ受信
手段により受信され、受信されたデータは第1データ送
信手段により処理実行装置からインターフェースを介し
て外部装置へ送信される。
【0011】請求項2記載の多機能周辺装置は、原稿画
像を読み取る画像読取装置と、その画像読取装置により
読み取られた画像データを入力して所定の処理を実行す
る処理実行装置とを備えたものであって、前記画像読取
装置と前記処理実行装置とは汎用の無線通信の規格に準
ずるインターフェースにより接続されており、前記画像
読取装置は、前記処理実行装置に対し着脱可能もしくは
別体で設けられ且つ前記インターフェイスにより外部装
置と無線通信可能に構成され、前記処理実行装置は、回
線を介して接続される相手側装置から送信されるデータ
を受信するデータ受信手段と、そのデータ受信手段によ
り受信されたデータを、前記インターフェースを介して
前記画像読取装置へ送信する第2データ送信手段とを備
えている。
【0012】この請求項2記載の多機能周辺装置によれ
ば、まず、画像読取装置により原稿画像が読み取られ
る。読み取られた画像データは、汎用の無線通信の規格
に準ずるインターフェースにより接続される処理実行装
置へ入力され、処理実行装置により所定の処理が実行さ
れる。また、回線を介して接続される相手側装置から送
信されたデータは処理実行装置に備えられたデータ受信
手段により受信され、受信されたデータは第2データ送
信手段によりインターフェースを介して画像読取装置へ
送信される。
【0013】請求項3記載の多機能周辺装置は、請求項
1又は2に記載の多機能周辺装置において、前記画像読
取装置は、前記外部装置から入力されたデータを記憶す
る入力データ記憶手段と、その入力データ記憶手段に記
憶されるデータを前記処理実行装置へ送信する入力デー
タ送信手段とを備えており、前記処理実行装置は、その
入力データ送信手段により送信されたデータを入力して
所定の処理を実行するものである。
【0014】この請求項3記載の多機能周辺装置によれ
ば、請求項1又2に記載の多機能周辺装置と同様に作用
する上、処理実行装置に対し着脱可能もしくは別体で設
けられた画像読取装置は、外部装置と無線通信可能に構
成されている。この画像読取装置に外部装置から入力さ
れたデータは入力データ記憶手段に記憶され、入力デー
タ記憶手段に記憶されたデータは、入力データ送信手段
により処理実行装置へ送信される。送信されたデータは
処理実行装置に入力され、処理実行装置ではこの入力さ
れたデータに基づいて所定の処理が実行される。
【0015】請求項4記載の多機能周辺装置は、請求項
または2に記載の多機能周辺装置において、前記画像
読取装置は、前記外部装置から入力されたデータを記憶
する入力データ記憶手段と、その入力データ記憶手段に
記憶されるデータを前記処理実行装置へ送信する入力デ
ータ送信手段とを備え、前記処理実行装置は、前記イン
ターフェースにより前記外部装置と接続可能に構成さ
れ、その外部装置から入力されたデータ又は前記画像読
取装置の入力データ送信手段により送信されたデータを
記憶するデータ記憶手段を備えており、そのデータ記憶
手段に記憶されるデータに基づいて所定の処理を実行す
るものである。
【0016】請求項5記載の多機能周辺装置は、請求項
4に記載の多機能周辺装置において、前記処理実行装置
は、相手側装置と回線を介して接続され、その相手側装
置へ送信するメールデータを前記データ記憶手段に記憶
されるデータに基づいて作成するメールデータ作成手段
を備えている。
【0017】請求項6記載の多機能周辺装置は、請求項
5に記載の多機能周辺装置において、前記処理実行装置
は、前記メールデータ作成手段により作成されたメール
データに、前記データ記憶手段に記憶されるデータまた
は前記画像読取装置により読み取られた画像データを付
加するデータ付加手段を備えている。
【0018】請求項7記載の多機能周辺装置は、請求項
1から6のいずれかに記載の多機能周辺装置において、
前記画像読取装置は、読み取った画像データまたは前記
処理実行装置から送信されたデータをその画像読取装置
から前記外部装置へ送信する外部データ送信手段を備え
ている。
【0019】
【0020】
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施例に
ついて、添付図面を参照して説明する。図1は、ハンデ
ィスキャナを画像読取装置として備えた多機能周辺装置
と外部装置との接続状態を示した外観斜視図である。本
実施例の多機能周辺装置1は、ファクシミリ機能に加
え、電話機能、コピー機能、スキャナ機能を備えてい
る。また、メールデータの送受信が行えるように電話番
号とともにメールアドレスが付与され、文字入力ができ
るように構成されている。更に、多機能周辺装置1とハ
ンディスキャナとPCとには、汎用の無線通信の規格で
あるBluetoothのインターフェースが備えられており、
無線により相互に通信できるよう構成されている。
【0022】多機能周辺装置1の本体2の側部には、受
話器3が取り付けられている。受話器3は、非通話時に
は本体2に設けられた図示しないフック上に置かれ、通
話時にはフックから取り上げられて使用される。前者を
オンフック状態、後者をオフフック状態と称している。
【0023】本体2の上面前部には、数値や文字などを
入力する入力キーやコマンドを入力するコマンド入力キ
ーなどの複数のキーを備えた操作パネル4が設けられて
いる。この操作パネル4の左上端部にはコマンド入力キ
ーの一つであるメールデータ作成キー4aが設けられて
いる。メールデータ作成キー4aは、メールデータを作
成するための画面(メールデータ作成画面45〜48、
図3参照)を液晶表示器(以下単に「LCD」と略す)
5に表示させるためのキーであり、このメールデータ作
成キー4aが操作者により押下されるとメールデータ画
面45がLCD5に表示される。
【0024】このメールデータ作成キー4aの下方に
は、コマンド入力キーの一つであるメールデータ受信キ
ー4bが設けられている。メールデータ受信キー4b
は、電話回線26を介して接続されているメールサーバ
に、該多機能周辺装置1に割り当てられているメールア
ドレスに対応するメールデータの送信を要求するための
キーである。このメールデータ受信キー4bが押下され
ると、メールサーバに対する発呼が行われ、メールサー
バにメールデータの送信が要求される。ここで発呼先の
メールサーバと回線が閉結されると、要求したメールデ
ータがメールサーバにより送信され、多機能周辺装置1
に受信される。受信したメールデータは、後述の受信メ
ールデータメモリ14aに記憶されると共に、そのイン
デックス情報がLCD5に表示される。
【0025】メールデータ受信キー4bの下方には、コ
マンド入力キーの一つであるメールデータ表示キー4c
が設けられている。メールデータ表示キー4cは後述す
る受信メールデータメモリ14aに記憶されている(受
信済みの)メールデータをLCD5に表示するためのキ
ーである。このメールデータ表示キー4cが押下される
と、受信メールデータメモリ14aに記憶されるメール
データのインデックス情報がLCD5に表示される。こ
の画面においては、インデックス情報と共にメールデー
タの出力先装置(本体2、ハンディスキャナ31、PC
35)を指定する指定ボタンが表示される。操作者はこ
の画面において、インデックス情報を選択することで対
応するメールデータを指定し、更に、指定ボタンの入力
により指定したメールデータを指定の出力先装置(本体
2、ハンディスキャナ31、PC35のいずれか)に出
力することができる。
【0026】操作パネル4の中央部には、上記したLC
D5が設けられている。このLCD5は、多機能周辺装
置1により実行される処理や、多機能周辺装置1と接続
されているスキャナ31やPC35、或いは電話回線2
6を介して接続されている相手側装置との通信状態を表
示する表示器であり、タッチパネルで構成されている。
多機能周辺装置1が、操作パネル4上に設けられた各コ
マンド入力キーにより操作されると、その操作状態や操
作手順などはこのLCD5へ表示される。
【0027】ここで操作者により押下されたコマンド入
力キーがメールデータ作成キー4aであれば、LCD5
には、上記したようにメールデータ作成画面45〜48
が表示される。また、押下されたキーがメールデータ受
信キー4bであれば、LCD5には、メールサーバとの
通信状態が表示され、メールデータの受信時には、その
インデックス情報が表示される。更に、押下されたキー
がメールデータ表示キー4cであれば受信メールデータ
メモリ14aに記憶されるメールデータのインデックス
情報が表示される。尚、LCD5はタッチパネルで構成
されているので、上記した各画面上からコマンドを入力
することができるようになっており、各画面にはコマン
ドを入力するコマンド入力ボタンが表示されている。
【0028】操作パネル4及びLCD5の後部には原稿
挿入口6が設けられている。ファクシミリ送信される原
稿は、この原稿挿入口6に原稿面を下向きにして挿入さ
れ、読み取りが行われた後に、本体2の前面であって操
作パネル4の下方に設けられた原稿排出口7から排出さ
れる。原稿挿入口6の後部には記録紙ホルダ装着部9が
設けられており、この記録紙ホルダ装着部9には、複数
枚の記録紙を積層収納可能な記録紙ホルダ10が着脱可
能に取り付けられている。記録紙ホルダ10から供給さ
れ印刷に使用された記録紙は、原稿排出口7の下方に設
けられた記録紙排出口8から排出される。
【0029】また、本体2には、ハンディスキャナ31
やPC35とのデータ通信を行うための接続手段として
インターフェース30aが内蔵されており、インターフ
ェース30a〜30c(図2参照)を介して、ハンディ
スキャナ31やPC35と無線通信により接続されてい
る。
【0030】このインターフェース30a,30bを介
して本体2と無線により接続されているハンディスキャ
ナ31は、光源とセンサと駆動ローラとを備え、原稿面
を走査してその原稿に描かれた画像を読み取る画像読取
装置である。このハンディスキャナ31は、また、内蔵
するインターフェース30bを介して本体2およびPC
35と無線通信によりデータ通信を行えるように構成さ
れており、通信により入力されたデータを記憶するため
のメモリを備えている。このため、ハンディスキャナ3
1で読み取った画像データは、本体2のみならず、PC
35へ送信することができる。また、PC35と本体2
とはハンディスキャナ31を介してデータ通信をするこ
とができるので、PC35と本体2とが離れた場所に設
置されていてもこのハンディスキャナ31を介してデー
タ通信ができる。つまり、ハンディスキャナ31に本体
2(PC35)からデータを送信し、そのデータをハン
ディスキャナ31に記憶させた後、PC35(本体2)
とデータ通信可能な距離までハンディスキャナを携帯
し、データの出力を行えば、本体2とPC35とが離れ
た場所に位置していても相互のデータ通信ができるので
ある。
【0031】PC35は外部装置として、上記した多機
能周辺装置1に接続されるものであり、データ入力を行
うためのキーボード42と入力されたデータの表示を行
うLCD43とを備えている。このPC35は多機能周
辺装置1へデータを入力する入力装置であると共に、多
機能周辺装置1では実行できない処理を行うための装置
である。例えば、多機能周辺装置1から送信するメール
データは、このPC35で作成した後、多機能周辺装置
1を介して、相手側装置へ送信することができる。これ
によれば、多機能周辺装置1の操作パネル4を使用しな
くとも、キーボード42により簡便に文字入力を行うこ
とができる。また、ハンディスキャナ31から送信され
た画像データなどの処理や、本体2から送信されたメー
ルデータの閲覧、或いはメールデータに添付された実行
ファイルの処理についてもこのPC35において実行さ
れる。
【0032】図2は、ハンディスキャナ31を備えた多
機能周辺装置1とPC35との電気的構成を示したブロ
ック図である。多機能周辺装置1には、CPU12、R
OM13、RAM14、EEPROM15、画像メモリ
17、音声LSI18、ネットワーク・コントロール・
ユニット(以下単に「NCU」と称す)19、受話器
3、モデム20、バッファ21、スキャナ22、符号化
部23、復号化部24、プリンタ25、操作パネル4、
LCD5、アンプ27、インターフェース30a〜30
cが設けられ、これらはバスライン29を介して互いに
接続されている。
【0033】NCU19は回線制御を行うためのもので
あり、多機能周辺装置1はこのNCU19を介して電話
回線26に接続されている。NCU19は、交換機から
送信される呼出信号や各種信号を受信するとともに、操
作パネル4上の入力キーの操作に応じた発信時のダイヤ
ル信号を交換機へ送信したり、電話回線26の閉結時に
おいて、アナログ音声信号や、ファクシミリデータ及び
メールデータの送受信を行うものである。相手側装置へ
と送信されるメールデータは、このNCU19を経由し
てSimple Mail Transfer Pro
tocolサーバ(SMTPサーバ、以下単に「メール
サーバ」と略す)へと送信される。
【0034】CPU12は、NCU19を介して送受信
される各種信号に従って、バスライン29により接続さ
れた各部を制御し、ファクシミリ動作や電話動作あるい
はメールデータの送受信などのデータ通信を実行するも
のである。ROM13は、この多機能周辺装置1で実行
される制御プログラム等を格納した書換不能なメモリで
あり、図5から図7のフローチャートに示すプログラム
は、このROM13内に格納されている。
【0035】制御プログラムは、多機能周辺装置1で実
行されるファクシミリ動作や電話動作あるいはメールデ
ータの送受信に関する動作や、本体2とPC35または
ハンディスキャナ31とのデータ通信動作を制御するた
めのプログラムである。本実施例の制御プログラムにお
いては、かかる制御を行うプログラムとして、特に、メ
ールデータ送信処理、外部データ入力処理、データ出力
処理のプログラムが備えられている。
【0036】メールデータ送信処理は、相手側装置へ送
信するメールデータを作成し、その作成したメールデー
タを電話回線26に接続されるメールサーバを介して相
手側装置へ送信するための処理である。この処理は、操
作パネル4上に設けられたメールデータ作成キー4aが
入力されることにより開始され、メールデータ画面45
からの入力に従って実行される。この処理では、PC3
5において作成されたデータに基づいてメールデータを
作成することや、作成したメールデータに添付ファイル
として画像データなどを付加することができるようにな
っている。
【0037】外部データ入力処理は、PC35から送信
されたデータについて、そのデータの形式により区別し
て記憶するための処理である。この外部データ入力処理
により記憶されたデータは、メールデータ作成処理にお
いて相手側装置へ送信するメールデータとして使用する
ことや、メールデータに添付する添付データとして使用
できるようになっている。データ出力処理は受信データ
メモリ14aに記憶されるメールデータを、指定の出力
先へ出力するための処理である。
【0038】RAM14は、各種のデータを一時的に記
憶するためのメモリであり、受信メールデータメモリ1
4aと、送信メールデータメモリ14bと、テキストデ
ータメモリ14cとを備えている。受信メールデータメ
モリ14aは、相手側装置から送信されたメールデータ
を記憶するためのメモリである。多機能周辺装置1にお
いてメールサーバから送信されたメールデータが受信さ
れると、受信されたメールデータはこの受信メールデー
タメモリ14aに記憶される。
【0039】ここで、メールデータは本文に、送信元の
メールアドレスと、送信先(受信側)のメールアドレス
と、メールデータの内容を示す件名とが付された文字情
報である。メールデータを受信した際には、この本文に
付された各情報と受信日時とをそのメールデータのヘッ
ダデータとして付加して、この受信メールデータメモリ
14aに書き込む。記憶されたメールデータのヘッダデ
ータはインデックス情報としてメールデータ表示キー4
cが押下されるとLCD5に表示される。上記したよう
に、かかる画面において、操作者によりインデックス情
報とメールデータの出力先装置(本体2、ハンディスキ
ャナ31、PC35)が指定されると、この受信メール
データメモリ14aから読み出され、指定された出力先
装置に出力される。尚、この受信メールデータメモリ1
4aに記憶されるメールデータは所定の操作により消去
される。
【0040】送信メールデータメモリ14bは、相手側
装置へ送信するメールデータを一時的に記憶するための
メモリである。メールデータ送信処理により作成された
メールデータは、この送信メールデータメモリ14bへ
書き込まれる。送信メールデータメモリ14bに記憶さ
れるメールデータは、電話回線26を介してメールサー
バへと送信され、メールデータがメールサーバへ送信さ
れた後は、送信メールデータメモリ14bから消去され
る。
【0041】テキストデータメモリ14cは、PC35
から入力されたテキストデータを記憶するためのメモリ
である。このテキストデータメモリ14cに記憶される
テキストデータは、メールデータ送信処理の実行時に読
み出して、メールデータとして相手側装置へ送信するこ
とができる。つまり、PC35で入力されたテキストデ
ータをメールデータとすることができ、操作パネル4に
備えられた入力キーに依らず、メールデータを作成する
ことができるのである。
【0042】尚、テキストデータメモリ14cに記憶さ
れるテキストデータに、メールデータの送信先となる相
手側装置のメールアドレスや件名が所定の書式(例えば
「to:」、「subject:」)で記述されていれ
ば、その部分の記述はそれぞれ相手側装置のメールアド
レス或いは件名として認識され、メールデータ作成画面
の第2画面46の対応する部分に表示される。
【0043】EEPROM15は、書換可能な不揮発性
のメモリであり、このEEPROM15へ記憶されたデ
ータは電源オフ後も保持される。EEPROM15は、
操作者によって設定或いは登録される各種のデータや設
定値を不揮発に記憶しておくためのメモリであり、アド
レス帳メモリ15aと設定値メモリ15bを備えてい
る。多機能周辺装置1は、所定の操作によりLCD5に
各種のデータや設定値を入力するための入力画面を表示
させることができ、かかる入力画面において入力された
データがこのアドレス帳メモリ15aに記憶されるよう
になっている。
【0044】アドレス帳メモリ15aは、多機能周辺装
置1に割り当てられているメールアドレス(送信元メー
ルアドレス)とメールデータの送信先となる相手側装置
のメールアドレス(送信先メールアドレス)と相手側装
置の電話番号とを記憶するメモリである。このアドレス
帳メモリ15aに記憶される各データは、電話動作時や
メールデータの作成時などの必要時に読み出すことがで
きる。
【0045】設定値メモリ15bは、本体2とハンディ
スキャナ31或いはPC35と無線通信を行うために必
要となる設定値を記憶しておくためのメモリである。本
体2とハンディスキャナ31或いはPC35とのデータ
通信は無線通信で行われており、この無線通信に使用さ
れている媒体は電波である。このため、その傍受を防ぐ
ためのセキュリティが必要となる。つまり、無線通信を
実行するにあたって、本体2とハンディスキャナ31と
PC35とにおいてのみ相互に通信ができるように予め
設定しておく必要があり、ここで設定された設定値がこ
の設定値メモリ15bに記憶されている。無線通信時に
は、この設定値メモリ15bに記憶されている設定値に
基づいて通信が実行される。
【0046】具体的には、この設定値メモリ15bに記
憶される設定値は、インターフェース30a〜30cの
チャンネルとExtended Service Set ID(以下単に「E
SSID」と略す)とである。チャンネルは見えないデ
ータの通り道であり、無線のインターフェース30a〜
30cが相互に通信するためには、通信する装置に備え
られたそれぞれのインターフェース30a〜30cにお
いて、同一のチャンネルに設定されていなくてはならな
い。このため、本体2のチャンネルとPC35とハンデ
ィスキャナ31とは同一のチャンネルに設定されてお
り、その値が設定値として設定値メモリ15bに記憶さ
れている。ESSIDは、無線のネットワークにおい
て、個々のネットワークを区別するための文字列であ
る。このESSIDはユーザが決定して装置毎に設定さ
れる。
【0047】画像メモリ17は、画像データ(イメージ
データ)を記憶するためのメモリであり、大容量のDR
AMで構成されている。多機能周辺装置1において、フ
ァクシミリデータが受信されると、そのファクシミリデ
ータは、一旦、この画像メモリ17に記憶された後、プ
リンタ25が正常に稼働する状態にあればプリンタ25
へ出力されて記録される。出力されたファクシミリデー
タは、プリンタ25によって記録紙に印刷された後に、
画像メモリ17から消去される。ファクシミリデータが
画像データである場合、一般に、そのデータ量は大容量
であるが、ファクシミリデータが印刷されることを条件
にそのファクシミリデータを消去しているので、画像メ
モリ17を有効に使用することができる。
【0048】また、画像メモリ17には、PC35から
入力された画像データが、画像データファイルとして記
憶されている。このPC35から入力された画像データ
には、入力時に付されている(PC35で付された)フ
ァイル名で管理され、メールデータ送信処理の実行時に
そのファイル名が指定されることにより、対応するイメ
ージファイルをこの画像メモリ17から読み出して添付
することができるようになっている。尚、このPC35
から入力された画像データについては、所定の操作によ
り消去処理を行うまで、この画像メモリ17に保持され
る。
【0049】音声LSI18は、NCU19によって受
信されたアナログ音声信号をデジタル音声信号に変換す
るとともに、この多機能周辺装置1の内部で生成された
デジタル音声信号をアナログ音声信号に変換してNCU
19に出力するものである。モデム20は、画像データ
やメールデータを変調および復調して伝送するとともに
伝送制御用の各種手順信号を送受信するものである。バ
ッファ21は、他のファクシミリ装置との間で送受信さ
れる符号化されたファクシミリデータや本体2に備えた
れたスキャナ22およびハンディスキャナ31により読
み取られた原稿の画像データを一時的に格納するもので
ある。
【0050】スキャナ22は原稿挿入口6に挿入された
原稿の画像を読み取るためのものであり、符号化部23
はスキャナ22およびハンディスキャナ31により読み
取られた原稿画像の符号化を行うものである。復号化部
24は、バッファ21に記憶された受信したデータを読
み出して、これを複合化するものであり、複合化された
データは、プリンタ25により記録用紙に印刷される。
操作パネル4は、上記したように操作者がこの多機能周
辺装置1の設定等の各種の操作を行うためのものであ
る。アンプ27は、そのアンプ27に接続されたスピー
カ28を鳴動して、呼出音などを出力するためのもので
ある。
【0051】インターフェース30a〜30cは、本体
2とハンディスキャナ31またはPC35とを接続する
ためのものである。インターフェース30a〜30cは
異なる装置間でのデータ通信におけるその接点の規定で
あり、電気的な規格である。本実施例で使用されるイン
ターフェース30a〜30cには、汎用の無線通信の規
格であるBluetoothのインターフェースが用いられてい
る。Bluetoothは、免許無しで使うことのできる2.4
5GHz帯の電波を利用し、1Mbps以上の速度で通
信を行うことのできるインターフェースである。このBl
uetoothは一般的に消費電力が小さく製造コストも低く
押さえることのできる上、機器間の距離が10m以内で
あれば、障害物があってもデータ通信を行うことができ
る。
【0052】ハンディスキャナ31は、携帯可能に設計
されている画像読取装置であり、読取画像の描かれた原
稿面上を手動で走査させて、画像データを読み取るもの
である。このハンディスキャナ31の画像読取部に関す
る構成は、光源とセンサと原稿を走査するための駆動ロ
ーラと読み取った画像データの処理装置とで構成される
ものであり、一般的に良く知られたものであるのでその
説明を省略する。本実施例のハンディスキャナ31は、
CPU32、ROM33、RAM34とを備え、インタ
ーフェース30bを介して本体2のインターフェース3
0aおよびPC35のインターフェース30cと接続さ
れている。
【0053】ROM33は、このハンディスキャナ31
で実行される制御プログラム等を格納した書換不能なメ
モリであり、図4のフローチャートに示すプログラム
は、このROM33内に格納されている。RAM34
は、各種のデータを一時的に記憶するためのメモリであ
る。ハンディスキャナ31で読み取られた画像データ
は、このRAM34に一旦記憶された後、インターフェ
ース30bを介して接続される各装置(本体2またはP
C35)へ出力される。
【0054】ここで、画像データの読取が、接続される
各装置(本体2またはPC35)からの読取要求コマン
ドを受信して実行された場合には、RAM34に記憶さ
れた画像データの出力先装置は、読取要求コマンド送信
元の装置となる。また、画像データの読取が、読取要求
コマンドを受信せずに実行された場合(図示しない電源
ボタン(読取開始ボタン)の操作)には、RAM34に
記憶された読取画像データの出力先装置は本体2とな
る。
【0055】インターフェース30bは、本体2に搭載
されるインターフェース30aと同じ規格のインターフ
ェースであり、Bluetoothで構成されている。このイン
ターフェース30bにより、ハンディスキャナ31は本
体2とPC35との両装置と接続される。これによりハ
ンディスキャナ31は、本体2やPC35から入力され
るテキストデータ(メールデータを含む)や画像データ
などを受信することができる。受信したデータはRAM
34に記憶され、記憶されたデータは所定の出力操作に
より所望の装置(本体2またはPC35)へ出力するこ
とができる。つまり、ハンディスキャナ31を介して、
本体2とPC35とがデータ通信が行うことができるの
である。
【0056】PC35は、パーソナルコンピュータで構
成され、多機能周辺装置1の本体2およびハンディスキ
ャナ31との間でデータ通信を実行する外部装置であ
る。このため、PC35は、PC35の有する(入力さ
れた)データを多機能周辺装置1やハンディスキャナ3
1へ送信することができ、また、多機能周辺装置1やハ
ンディスキャナ31から送信されるメールデータや画像
データを受信してそのデータに対する処理を実行するこ
とができるようになっている。また、ハンディスキャナ
31に画像データの読取を要求する読取要求コマンドを
送信し、PC35において処理を所望する画像データの
読取りをハンディスキャナ31に実行させることができ
る。
【0057】このPC35は、CPU36、ROM3
7、RAM38、ハードディスク39、入出力ポート4
1、キーボード42、LCD43、インターフェース3
0cを備えている。CPU36はROM37に記憶され
る固定値やプログラム或いはインターフェース30cを
介して送受信される各種信号に基づいて、バスライン4
0により接続される各部を制御するものである。ROM
37は、PC35で実行される制御プログラム等を格納
した書換不能なメモリである。RAM38は、各種のデ
ータを一時的に記憶するためのメモリである。
【0058】ハードディスク39は書き換え可能な不揮
発性のメモリであり、必要に応じてインストールされる
プログラムや、各種データを記憶しておくためのメモリ
である。具体的には、このハードディスク39には、P
C35で作成されたデータを多機能周辺装置1の本体2
やハンディスキャナ31へ送信するプログラムや、ハン
ディスキャナ31に画像データの読取を実行させるプロ
グラム、更には、多機能周辺装置1やハンディスキャナ
31から送信されるメールデータや画像データを処理す
るプログラムなどが記憶されている。
【0059】キーボード42は文字を入力する入力装置
となっており、このキーボード42に備えられた各キー
が押下されることにより、各キーに対応付けられた文字
などが入力される。入力された文字はLCD43に表示
される。ここで、キーボード42から入力されたデータ
を多機能周辺装置1へ送信すれば、多機能周辺装置1に
おいて相手側装置へ送信するメールデータとして使用す
ることができる。これによれば、多機能周辺装置1にお
いて、使い勝手の悪い操作パネル4上の入力キーを操作
してメールデータを作成する必要がなく、簡便かつ効率
的にメールデータを作成することができる。
【0060】インターフェース30cは、多機能周辺装
置1の本体2に搭載されるインターフェース30aと同
じ規格のインターフェースであり、Bluetoothで構成さ
れている。このインターフェース30cにより、PC3
5は本体2とハンディスキャナ31との両装置と接続さ
れる。これによりPC35は、本体2やハンディスキャ
ナ31から入力されるテキストデータ(メールデータを
含む)や画像データなどを受信することができる。受信
したデータはRAM38に記憶され、記憶されたデータ
は所定の出力操作によりLCD43に表示される。
【0061】図2に示すように、上記したCPU36、
ROM37、RAM38はバスライン40を介して互い
に接続されており、バスライン40はまた入出力ポート
41に接続されている。この入出力ポート41は、バス
ライン40の他にハードディスク39、キーボード4
2、LCD43、インターフェース30cに接続されて
いる。
【0062】次に、図3を参照して、多機能周辺装置1
において、相手側装置へ送信するメールデータの作成方
法について説明する。図3は、多機能周辺装置1のLC
D5に表示されるメールデータ作成画面45〜48を示
した図である。かかるメールデータ作成画面45〜48
はメールデータ送信処理を実行する画面であり、メール
データ作成キー4aが押下されるとメールデータ作成画
面の第1画面45がLCD5に表示される。
【0063】メールデータ作成画面の第1画面45は、
メールデータの作成方法を選択する画面であり、この第
1画面45において、操作パネル4上の入力キーの操作
によりメールデータを作成するか、テキストデータメモ
リ14cに記憶されているテキストファイルに基づいて
メールデータを作成するかが選択される。この第1画面
45には、「メールデータ作成」ボタン45aが表示さ
れている。この「メールデータ作成」ボタン45aは、
メールデータの作成を操作パネル4上の入力キーの操作
により行うことを指定するボタンである。この「メール
データ作成」ボタン45aが押下されると、メールデー
タを入力するための第2画面46が表示される。
【0064】この「メールデータ作成」ボタン45aの
下方には、「テキストファイル」と表示され、この「テ
キストファイル」の表示の下方には、テキストデータメ
モリ14cに記憶されているテキストファイルのファイ
ル名が、テキストファイルが多機能周辺装置1に入力さ
れた日付と共に表示されるテキストファイル一覧表45
bが表示されている。このテキストファイル一覧表45
bに表示される各ファイル名の表示は、そのファイル名
に対応するデータを指定するデータ指定ボタンとなって
いる。該データ指定ボタンが押下されると、そのデータ
指定ボタン(ファイル名)に対応するテキストファイル
がテキストデータメモリ14cから読み出され、かかる
テキストファイルがメールデータとして記載される第2
画面46が表示される。
【0065】このテキストファイル一覧表45bの右側
下方には、「キャンセル」ボタン45dが表示されてい
る。この「キャンセル」ボタン45dは、メールデータ
の作成を中止して、初期画面(データの受信または送信
を待機する画面)へと復帰するためのボタンである。
「キャンセル」ボタン45dが押下されると、メールデ
ータ送信処理が中止されると共に、メールデータ作成画
面の第1画面45の表示が終了されてLCD5の表示画
面は初期画面に復帰する。
【0066】尚、図中においては、テキストファイル一
覧表45bに表示されるファイル名(データ指定ボタ
ン)「xxxxxxx」が押下され、その対応するテキ
ストファイルに基づいてメールデータを作成するように
指示されている。
【0067】メールデータ作成画面の第2画面46は、
「メールデータ作成」ボタン45aまたはテキストファ
イルを指定するデータ指定ボタンが押下されることによ
り表示され、送信するメールデータの編集を行う画面で
ある。第2画面46の上方には、作成(編集)するメー
ルデータに付されるヘッダデータが示されるヘッダデー
タ欄46aが設けられている。このヘッダデータ欄46
aには入力欄が設けられており、各ヘッダデータ(相手
側装置のメールアドレス「to」と、メールデータ本文
の内容に関する件名「subjest」)が入力できる
ようになっている。ここで、ヘッダデータ欄46aの送
信元アドレス「from」にはディフォルトのデータが
表示されている。送信元アドレスとして表示されている
データは、多機能周辺装置1に割り当てられ、通常使用
されるたメールアドレスであり、送信元アドレスとして
電話帳メモリに15aに記憶されており、ディフォルト
で表示される。
【0068】このヘッダデータ欄46aの下方には、メ
ールデータ本文の入力欄46bとなっており、操作パネ
ル4上の入力キーから文字情報を入力することができる
ようになっている。また、第1画面45においてテキス
トファイルが指定された場合には、対応するテキストフ
ァイルがテキストデータメモリ14cから読み出され、
そのデータがメールデータ本文として該入力欄46bに
表示される。
【0069】尚、テキストデータメモリ14cに記憶さ
れているデータに、送信先の相手側装置のメールアドレ
スと本文の件名が記述されていた場合には、(例えば
「to」や「subject」の表示などを目印にする
などして)そのデータが読み取られ、ヘッダデータ欄4
6aの対応する部分に表示される。
【0070】このメールデータ本文の入力欄46bの下
方には、コマンドを入力するためのコマンド入力ボタ
ン、「送信」ボタン46c、「キャンセル」ボタン46
d、「添付Fax」ボタン46e、「添付イメージ」ボ
タン46fが左から順に、上記した順番で備えられてい
る。「送信」ボタン46cは、入力欄46bに表示され
るメールデータ本文をヘッダデータ欄46aに示された
相手側装置のメールアドレスへと送信する送信処理(S
21)を実行するボタンである。この「送信」ボタン4
6cが押下されると、第2画面46において作成された
メールデータが送信メールデータメモリ14bに書き込
まれ、送信処理(S21)が実行される。
【0071】「キャンセル」ボタン46dは、メールデ
ータ送信処理を終了するボタンであり、該ボタン46d
が押下されるとメールデータ送信処理は終了されて、L
CD5の表示画面は初期画面に復帰する。「添付Fa
x」ボタン46eは、作成されたメールデータにファク
シミリデータ(本体2のスキャナ22で読み取られた画
像データ)を添付するためのボタンであり、「添付Fa
x」ボタン46eが押下されるとファクシミリデータの
入力を待機する待機状態となる。ここでファクシミリデ
ータが入力されると、入力されたファクシミリデータが
第2画面46で作成されたメールデータに添付され、続
いて、送信処理(S21)が実行される。「添付イメー
ジ」ボタン46fは、作成されたメールデータにイメー
ジデータ(ハンディスキャナ31で読取った画像データ
やPC35から送信された画像データ)を添付するため
のボタンであり、「添付イメージ」ボタン46fが押下
されると第3画面47が表示される。
【0072】第3画面47は、メールデータに添付する
イメージデータ(画像データ)を選択するための画面で
ある。この第3画面47には、ハンディスキャナ31に
画像の読取を要求する読取要求コマンドを送信する「画
像入力」ボタン47aと、メールデータに添付する画像
データを画像メモリ17に記憶されている画像データフ
ァイルから選択するための「画像データファイル」ボタ
ン47bとが表示されている。
【0073】この第3画面47において、「画像入力」
ボタン47aが押下されると、ハンディスキャナ31へ
画像の読取要求コマンドが送信され、その読取要求コマ
ンドに基づいて画像の読取りを実行するハンディスキャ
ナ31からの画像データの入力を待機する待機状態とな
る。ここで、ハンディスキャナ31から画像データが入
力されると、入力された画像データが、第2画面46で
作成されたメールデータに添付され、続いて、送信処理
(S21)が実行される。一方、「画像データファイ
ル」ボタン47bが押下されると、画像データファイル
を選択するための第4画面48が表示される。図中にお
いては「画像データファイル」ボタン47bが選択され
ている。
【0074】この「画像データファイル」ボタン47b
の下方には「キャンセル」ボタン47cが表示されてい
る。「キャンセル」ボタン47cは、第3画面47を終
了するボタンであり、該ボタン47cが押下されると第
3画面は終了され、先に表示されたメールデータを作成
する第2画面が再び表示される。
【0075】第4画面48は、第3画面47において
「画像データファイル」ボタン47bが押下されことに
より表示される画面であり、第2画面46で作成された
メールデータに添付する画像データを指定するための画
面である。この第4画面48には、画像メモリ17に記
憶(管理)されている画像データファイルのファイル名
と、その画像データが入力された日時とが表示されるフ
ァイル名一覧表48aが表示されている。このファイル
名一覧表48aに表示される各ファイル名は押下するこ
とにより選択状態となり、この選択状態でファイル名一
覧表48aの下方に設けられた「指定」ボタン48bを
押下することにより、指定されたファイル名に対応する
画像データが画像メモリ17から読み出されて、第2画
面46で作成されたメールデータに添付される。その
後、送信処理(S21)が実行され、画像データが添付
されたメールデータは相手側装置へと送信される。
【0076】この「指定」ボタン48bの右方には、メ
ールデータ送信処理を終了する「キャンセルボタン」4
8cが備えられいる。この「キャンセル」ボタン48c
が押下されると、メールデータ送信処理は終了されて、
LCD5の表示画面は初期画面に復帰する。
【0077】次に、図4から図7のフローチャートを参
照して、上記のように構成された多機能周辺装置1で実
行される処理について説明する。図4は、ハンディスキ
ャナ31のROM33に記憶される制御プログラムの一
部であり、ハンディスキャナ31で実行されるHDS読
取処理を示したフローチャートである。このHDS読取
処理は、ハンディスキャナ31において読取ったデータ
を他の装置へ出力するための処理である。
【0078】図4に示すように、このHDS読取処理で
は、まず、ハンディスキャナ31に接続される装置(本
体2またはPC35)から、画像読取を指示する読取要
求コマンドを受信したか否かを調べ(S1)、その結
果、読取要求コマンドを受信していなければ(S1:N
o)、電源ボタンがオンされたかいなかを調べる(S
2)。ここで電源ボタンがオンされていなければ(S
2:No)、このHDS読取処理を終了する。一方、S
2の処理で確認した結果、電源ボタンがオンされていれ
ば(S2:Yes)、多機能周辺装置1の本体2を読取
った画像データの出力先装置として記憶する(S3)。
次に、画像読取を実行するために必要となる光量調整や
2値データへ変換するためのしきい電圧値の設定などの
初期設定を実行する(S4)。続いて、画像データの読
取が実行し、更にその画像データの読取りが正常に終了
したか否かを調べる(S5)。ここで、画像データの読
取りが正常に終了した場合には(S5:Yes)、読取
った画像データがRAM34に記憶されているので、そ
の記憶される画像データを記憶される出力先装置へ出力
して(S6)、このHDS読取処理を終了する。
【0079】また、S1の処理で確認した結果、読取要
求コマンドを受信していれば(S1:Yes)、読取要
求コマンドの要求元装置を確認し、確認した装置を読取
った画像データの出力先装置として記憶する(S7)。
その後、その処理をS4の処理へ移行する。また、S5
の処理で確認した結果、画像データの読取が正常に終了
しなかった場合には(S5:No)、エラーを報知して
(S8)このHDS読取処理を終了する。
【0080】図5は、多機能周辺装置1のROM13に
記憶される制御プログラムの一部であり、本体2で実行
されるメールデータ送信処理のフローチャートを示した
図である。このメールデータ送信処理は、主に、相手側
装置へ送信するメールデータの作成と、作成したメール
データを相手側装置へ送信する送信処理(S21)とを
実行する処理である。
【0081】このメールデータ送信処理は、メールデー
タ作成画面45〜48から入力されるボタンやコマンド
に基づいて実行される。また、このメールデータ送信処
理において作成されるメールデータには、画像データな
どを添付することができるようになっている。尚、添付
する画像データは、本体2に備えられたスキャナ22に
よって読み取ったデータであっても、ハンディスキャナ
31で読み取ったデータであっても添付することがで
き、更に、PC35から入力されたデータであっても添
付できるようになっている。
【0082】このメールデータ送信処理では、まず、メ
ールデータ作成キー4aが入力されたか否かを確認し
(S11)、入力されていなかった場合には(S11:
No)このメールデータ送信処理を終了する。一方、S
11の処理で確認した結果、メールデータ作成キー4a
が入力されていると(S11:Yes)、テキストデー
タメモリ14cに記憶されるテキストファイルのファイ
ル名が表示されるテキストファイル一覧表45bが表示
されたメールデータ作成画面の第1画面45をLCD5
に出力する(S12)。次に、このLCD5に表示され
る第1画面45からの入力に基づいてメールデータ送信
処理が実行されることとなり、この第1画面45におい
て入力されたボタンが何かが確認される(S13)。
【0083】その結果、入力されたボタンが「キャンセ
ル」ボタン45dであれば(S13:「キャンセル」ボ
タン)、このメールデータ送信処理を終了する。一方、
S13の処理で確認した結果、入力されたボタンがデー
タ指定ボタンであれば(S13:データ指定ボタン)、
データ指定ボタンで指定されたテキストファイルをテキ
ストデータメモリ14cから読み出し、読み出されたテ
キストファイルが表示されたメールデータ作成画面の第
2画面46をLCD5に出力する(S14)。その後、
第2画面46において入力されたボタンが確認され(S
15)、その結果、入力されたボタンが「キャンセル」
ボタン46dであれば、このメールデータ送信処理を終
了する。また、S15の処理で確認した結果、入力され
たボタンが「添付イメージ」ボタン46fであると(S
15:「添付イメージ」ボタン)、メールデータに添付
する画像データを選択するための画面である第3画面4
7をLCD5に出力する(S16)。
【0084】次に、この第3画面47において入力され
たボタンを確認し(S17)、ここで入力されたボタン
が「キャンセル」ボタン45dであれば(S17:「キ
ャンセル」ボタン)、このメールデータ送信処理を終了
する。更に、S17の処理で確認した結果、入力された
ボタンが「画像入力」ボタン47aであれば(S17:
「画像入力」ボタン)、ハンディスキャナ31において
画像の読取を実行させるための読取要求コマンドをハン
ディスキャナ31に送信する(S18)。そして、ハン
ディスキャナ31からの画像データを受信したか否かを
確認し(S19)、その結果、画像データを受信してい
れば(S19:Yes)、受信した画像データを添付フ
ァイルとして、メールデータ作成画面の第2画面46で
作成されたメールデータに添付した後(S20)、かか
るメールデータを相手側装置へ送信するための送信処理
を実行して(S21)、このメールデータ送信処理を終
了する。
【0085】この送信処理S21は、作成されたメール
データに付加されている相手側装置のメールアドレス
(送信先メールアドレス「to」)へ、そのメールデー
タを送信するための処理である。このため送信処理S2
1では、作成されたメールデータが添付ファイルと共に
送信メールデータメモリ14bに書き込まれ、メールサ
ーバと多機能周辺装置1との間の電話回線26が閉結さ
れると、その送信メールデータメモリ14bに記憶され
るメールデータを(添付ファイルと共に)メールサーバ
へ送信する。
【0086】また、S13の処理で確認した結果、入力
されたボタンが「メールデータ作成」ボタン45aであ
れば(S13:「メールデータ作成」ボタン)、メール
データ作成画面の第2画面をLCD5に出力し、操作者
により押下された入力キーに対応する文字を入力して、
第2画面に表示する(S22)。これにより、メールデ
ータ(文字情報)が作成される。このS22の処理の後
は、その処理をS15に移行する。
【0087】更に、S15の処理で確認した結果、入力
されたボタンが「添付Fax」ボタン46eであると
(S15:「添付Fax」ボタン)、スキャナ22によ
る読取りを実行し、ここで読み取られた原稿のファクシ
ミリデータを添付ファイルとしてメールデータに添付す
るFax添付処理を実行し(S27)、次いで、送信処
理(S21)を実行した後、このメールデータ送信処理
を終了する。
【0088】一方、S15の処理で確認した結果、入力
されたボタンが「送信」ボタン46cであると(S1
5:「送信」ボタン)、第2画面において作成されたメ
ールデータに添付される添付ファイルはないということ
であり、作成したメールデータを送信する送信処理(S
21)を実行して、このメールデータ送信処理を終了す
る。
【0089】また、S17の処理で確認した結果、入力
されたボタンが「画像データファイル」ボタン47bで
あれば、画像メモリ17に記憶される画像データファイ
ルのファイル名が表示されたファイル名一覧表48aを
表示するメールデータ作成画面の第4画面48をLCD
5に出力する(S23)。そして、この第4画面におい
て、「キャンセル」ボタン48cが入力されたか否かを
確認し(S24)、「キャンセル」ボタン48cが入力
されていなければ(S24:No)、画像データファイ
ルが指定されたか否かを確認する(S25)。ここで画
像データファイルが指定されていれば(S25:Ye
s)、指定された画像データファイルを画像メモリ17
から読み出して、添付ファイルとしてメールデータ作成
画面の第2画面46で作成されたメールデータに添付し
(S26)、次いで送信処理(S21)を実行してこの
メールデータ送信処理を終了する。
【0090】尚、S24の処理で確認した結果、「キャ
ンセル」ボタン48cが入力されていれば(S24:Y
es)、その処理をS16へ移行して第3画面を表示す
る。更に、S25の処理で確認した結果、画像データフ
ァイルが指定されていなければ(S25:No)、「キ
ャンセル」ボタン48cの入力または画像データファイ
ルの指定を待機する。
【0091】また、S19の処理で確認した結果、ハン
ディスキャナ31から送信される画像データを受信して
いなかった場合(S19:No)、ハンディスキャナ3
1から送信される画像データを受信するまで、S20以
降の処理を待機する。
【0092】図6は、多機能周辺装置1のROM13に
記憶される制御プログラムの一部であり、本体2で実行
される外部データ入力処理のフローチャートを示した図
である。この外部データ入力処理は、PC35からイン
ターフェース30a、30cを介して無線で入力される
データを、多機能周辺装置1において記憶するための処
理である。インターフェース30a、30cは同じ規格
のインターフェース(Bluetooth)であるので、同じプ
ロトコルにより制御される。これにより、PC35と多
機能周辺装置1とのデータ通信を実行することができる
ようになっている。
【0093】この外部データ入力処理では、まず、PC
35からの入力要求である入力信号を受信したか否かを
確認し(S31)、ここでPC35からの入力信号を受
信していなければ(S31:No)、この外部データ入
力処理を終了する。一方、S31の処理で確認した結
果、PC35からの入力信号を受信していれば(S3
1:Yes)、入力信号のESSIDを確認し(S3
2)、確認したESSIDが設定値メモリ15bに記憶
されているESSIDに一致したか否かを確認する(S
33)。その結果、記憶されているESSIDに一致し
なかった場合には(S33:No)、この外部データ入
力処理を終了する。また、S33の処理で確認した結
果、記憶されているESSIDに一致した場合には(S
33:Yes)、PC35との間でデータ通信を開始
し、PC35にデータの送信を指示する(S34)。次
いで、PC35から送信されたデータを受信したか否か
を確認する(S35)。ここで、PC35から送信され
たデータを受信していれば(S35:Yes)、受信し
たデータの種類(形式)を確認し(S36)、その結
果、受信したデータがテキストデータであると(S3
6:テキストデータ)、受信したテキストデータをテキ
ストデータメモリ14cに書き込んで(S37)、この
外部データ入力処理を終了する。
【0094】また、S36の処理で確認した結果、受信
したデータが画像データであると(S36:画像デー
タ)、受信した画像データを画像メモリ17に書き込ん
で(S38)、この外部データ入力処理を終了する。一
方、S35の処理で確認した結果、PC35から送信さ
れたデータを受信していなければ(S35:No)、P
C35から送信されたデータを受信するまで、S36以
降の処理を待機する。
【0095】図7は、多機能周辺装置1のROM13に
記憶される制御プログラムの一部であり、本体2で実行
されるデータ出力処理のフローチャートを示した図であ
る。このデータ出力処理は、受信したメールデータ(受
信メールデータメモリ14aに記憶されているメールデ
ータ)を所望の装置において出力するための処理であ
り、メールデータ表示キー4cが押下されることにより
LCD5に表示される画面から入力されるコマンドに基
づいて実行される。
【0096】このメールデータ表示キー4cが押下され
ることによりLCD5に表示される画面には、受信メー
ルデータメモリ14aに記憶されるメールデータのイン
デックス情報が表示され、このインデックス情報を選択
することで、対応するメールデータが指定されるように
なっている。また、かかる画面では、出力先装置を指定
するコマンドを入力できるように構成されており、所望
の出力先装置を指定することができるようになってい
る。
【0097】データ出力処理では、まず、メールデータ
表示キー4cが入力されたか否かを確認する(S4
1)。ここで、メールデータ表示キー4cが入力されて
いなければ(S41:No)、このメールデータ出力処
理を終了する。一方、S41の処理で確認した結果、メ
ールデータ表示キー4cが入力されていれば(S41:
Yes)、受信メールデータメモリ14aに記憶されて
いるメールデータに付されたヘッダデータ(送信元メー
ルアドレスやメールデータの件名および受信日時など)
をメールデータのインデックス情報としてLCD5に表
示する(S42)。次に、表示された画面においてキャ
ンセルコマンドが入力されたか否かを確認し(S4
3)、ここで、キャンセルコマンドが入力されていれば
(S43:Yes)、このデータ出力処理を終了する。
また、S43の処理で確認した結果、キャンセルコマン
ドが入力されていなければ(S43:No)、出力する
メールデータと、出力先装置とが指定されたか否かを確
認する(S44)。その結果、出力するメールデータ
と、その出力先装置とが指定されていれば(S44:Y
es)、指定されたメールデータを、指定された出力先
装置へ出力して(S45)、このデータ出力処理を終了
する。一方、S44の処理で確認した結果、メールデー
タと、その出力先装置とが指定されていなければ(S4
4:No)、キャンセルコマンドの入力または出力する
メールデータおよびその出力先装置の指定を待機する。
【0098】以上、上記実施例において説明したよう
に、本発明のハンディスキャナ31を備えた多機能周辺
装置1によれば、ハンディスキャナ31と本体2とを接
続するために必須のインターフェース30a,30b
が、汎用の無線通信の規格に準ずるインターフェースで
あるBluetoothで構成されているので、新たにインター
フェースや装置を設けることなく、PC35などの外部
装置を接続してデータ通信を行うことができる。このた
め、多機能周辺装置1の構成を冗長にすることなく、且
つ、低コストで外部装置を接続して、データ通信を行う
ことできる。
【0099】尚、本実施例において、請求項5記載のメ
ールデータ作成手段としては図5のS14の処理とS2
2の処理とが該当する。請求項6記載のデータ付加手段
としては図5のS20とS26の処理が該当する。請求
項1記載の第1データ送信手段としては、図7のS45
の処理が該当する。請求項2記載の第2データ送信手段
としては図7のS45の処理が該当する。請求項7記載
の外部データ送信手段としては、図4のS6の処理が該
当する。
【0100】以上実施例に基づき本発明を説明したが、
本発明は上記実施例に何ら限定されるものでなく、本発
明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形が可能で
あることは容易に推察できるものである。
【0101】例えば、本実施例では、外部データ入力処
理は、PC35から送信されるデータを多機能周辺装置
1の本体2に入力して記憶するための処理であったが、
これに代えて、PC35から送信されるデータをハンデ
ィスキャナ31へ入力して、その入力されたデータをハ
ンディスキャナ31のRAM34において記憶するよう
に構成してもよい。
【0102】更に、本実施例のHDS読取処理は、読取
要求コマンドに基づいてハンディスキャナ31で読み取
った画像データを、出力先装置へ出力するための処理で
あったが、この読み取った画像データに代えて、RAM
34に記憶されるデータを出力先装置へ出力するように
構成してもよい。また、出力先装置の指定をハンディス
キャナ31において行うように構成してもよい。
【0103】これによれば、RAM34にPC35から
出力されるデータや、多機能周辺装置1から出力される
データを記憶し、出力先としてPC35や多機能周辺装
置1を任意に指定できるようにすることで、ハンディス
キャナ31を介して、PC35と多機能周辺装置1の本
体2とは、相互にデータ通信を実行することができる。
つまり、携帯可能なハンディスキャナ31は、各装置の
側まで持ち運ぶことができるので、このハンディスキャ
ナ31を介すことにより、多機能周辺装置1とPC35
とが離れた位置に設置されていても、多機能周辺装置1
とPC35との間でデータ通信を実行することができる
のである。尚、かかる場合には請求項3記載の入力デー
タ記憶手段としては、RAM34が該当する。請求項3
記載の入力データ送信手段としては図4のS6の処理が
該当する。
【0104】また、本実施例では、汎用の無線通信の規
格に準ずるインターフェース30a〜30cとしてBlue
toothを用いたが、これに代えて、IrDAなどを用い
ても良い。これによれば、情報を通信するための媒体が
光となるので、通信時に情報が漏洩しにくく、セキュリ
ティの高い無線通信を実行することができる。
【0105】更に本実施例では、本体に設置されるスキ
ャナ22とは別体に設けられたハンディスキャナ31を
用いて実施例を説明したが、これに代えて、本体に設置
される分離可能なスキャナ22をハンディスキャナ31
の代わりに使用しても良い。
【0106】また、ハンディスキャナ31において入力
されたデータを記憶するための入力データ記憶手段とし
ては、RAM34を用いたが、これに代えてEEPRO
Mやフラッシュメモリなど、電源が途絶えても不揮発に
情報を記憶しておくことのできるメモリを用いても良
い。
【0107】
【発明の効果】請求項1記載の多機能周辺装置によれ
ば、画像読取装置により読み取られた画像データは、汎
用の無線通信の規格に準ずるインターフェースにより接
続される処理実行装置へ入力され、所定の処理が実行さ
れる。よって、画像読取装置と処理実行装置とのデータ
通信には必須のインターフェースを、汎用の無線通信の
規格に準ずるインターフェースとすることにより、新た
な接続手段や装置を設けることなく、該インターフェー
スを介して様々装置を簡便に接続して、その装置との間
でデータ通信を実行することができるという効果があ
る。また、処理実行装置は、データ受信手段により受信
したデータをインターフェースを介して処理実行装置か
外部装置へ送信することができるので、外部装置にお
いて、受信したデータに対して多様な処理を実行するこ
とができるという効果がある。例えば、受信したデータ
の修正や管理を容易に実行することができ、更に、受信
したメールデータに実行プログラムが付加されていた場
合においても、その実行プログラムを実行させることが
できるという効果がある。
【0108】請求項2記載の多機能周辺装置によれば、
画像読取装置により読み取られた画像データは、汎用の
無線通信の規格に準ずるインターフェースにより接続さ
れる処理実行装置へ入力され、所定の処理が実行され
る。よって、画像読取装置と処理実行装置とのデータ通
信には必須のインターフェースを、汎用の無線通信の規
格に準ずるインターフェースとすることにより、新たな
接続手段や装置を設けることなく、該インターフェース
を介して様々装置を簡便に接続して、その装置との間で
データ通信を実行することができるという効果がある。
また、処理実行装置において受信したデータをインター
フェースを介して画像読取装置へ送信することができる
という効果がある。
【0109】請求項3記載の多機能周辺装置によれば、
請求項1又は2に記載の多機能周辺装置の奏する効果に
加え、画像読取装置は、処理実行装置と分離可能に構成
され、更に外部装置から入力されたデータの記憶と、そ
の記憶したデータの処理実行装置への送信とを行うこと
ができる。よって、外部装置と処理実行装置とが離れた
場所に位置しているがために、外部装置から処理実行装
置へのデータ送信が困難な場合でも、外部装置のデータ
を画像読取装置で一旦受信し、そのデータを画像読取装
置を介して、外部装置と離れた場所に位置する処理実行
装置へ送信することにより、外部装置から処理実行装置
へのデータ入力を実行することができるという効果があ
る。
【0110】請求項4記載の多機能周辺装置によれば、
請求項1または2に記載の多機能周辺装置の奏する効果
に加え、処理実行装置は、外部装置から入力されたデー
タ又は画像読取装置により送信されたデータに基づいて
所定の処理を実行することができるという効果がある。
【0111】請求項5記載の多機能周辺装置によれば、
請求項4記載の多機能周辺装置の奏する効果に加え、処
理実行装置は、データ記憶手段に記憶されるデータに基
づいてメールデータを作成することができる。よって、
文字入力する際の操作性の良い外部装置を使用してメー
ルデータを作成し、そのメールデータに基づいて、相手
側装置へ送信するメールデータを作成することができ
る。このため、メールデータを作成する際に、文字入力
の操作性が悪い処理実行装置で作成する必要がなく、簡
便且つ効率的にメールデータを作成することができると
いう効果がある。
【0112】請求項6記載の多機能周辺装置によれば、
請求項5記載の多機能周辺装置の奏する効果に加え、処
理実行装置は、作成されたメールデータにデータ記憶手
段に記憶されるデータまたは画像読取装置により読み取
られた画像データを付加することができる。これによれ
ば、テキストデータでは表すことのできないデータにつ
いても、メールデータとして相手側装置へ送信すること
ができるという効果がある。
【0113】請求項7記載の多機能周辺装置によれば、
請求項1から6のいずれかに記載の多機能周辺装置の奏
する効果に加え、画像読取装置は、読み取った画像デー
タや処理実行装置から送信されたデータをその画像読取
装置から外部装置へと送信することができる。よって、
外部装置において、かかるデータに複雑な処理や所望の
処理を施すことができるという効果がある。また、処理
実行装置から外部装置へと画像読取装置を介してデータ
を送信することができるので、処理実行装置と外部装置
とが離れていても、処理実行装置と分離可能な画像読取
処理を介することにより、処理実行装置から外部装置へ
データを送信することができるという効果がある。
【0114】
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例の一実施例である多機能周辺装置と外
部装置との接続状態を示した外観斜視図である。
【図2】上記多機能周辺装置と外部装置との電気的構成
を示したブロック図である。
【図3】メールデータ作成画面を示した図である。
【図4】ハンディスキャナで実行されるHDS読取処理
を示したフローチャートである。
【図5】多機能周辺装置本体で実行されるメールデータ
送信処理を示したフローチャートである。
【図6】多機能周辺装置本体で実行される外部データ入
力処理を示したフローチャートである。
【図7】多機能周辺装置本体で実行されるデータ出力処
理を示したフローチャートである。
【符号の説明】
1 多機能周辺装置(多機能周辺装置) 2 本体(処理実行装置) 14c テキストデータメモリ(データ記憶手
段) 17 画像メモリ(データ記憶手段) 19 ネットワーク・コントロール・ユニット
(データ受信手段の一部) 20 モデム(データ受信手段の一部) 21 バッファ(データ受信手段の一部) 26 電話回線(回線) 30a〜30cインターフェース(インターフェース) 31 ハンディスキャナ(画像読取装置) 34 RAM(入力データ記憶手段)
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 1/00 - 1/00 108

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿画像を読み取る画像読取装置と、そ
    の画像読取装置により読み取られた画像データを入力し
    て所定の処理を実行する処理実行装置と、前記画像読取
    装置と前記処理実行装置とを接続する汎用の無線通信の
    規格に準ずるインターフェースとを備えた多機能周辺装
    置において、 前記画像読取装置は、前記処理実行装置に対し着脱可能
    もしくは別体で設けられ且つ前記インターフェースによ
    り外部装置と無線通信可能に構成され 記処理実行装置は、回線を介して接続される相手側装
    置から送信されるデータを受信するデータ受信手段と、
    そのデータ受信手段により受信されたデータをその処理
    実行装置から前記インターフェースを介して前記外部装
    置へ送信する第1データ送信手段とを備えていることを
    特徴とする多機能周辺装置。
  2. 【請求項2】 原稿画像を読み取る画像読取装置と、そ
    の画像読取装置により読み取られた画像データを入力し
    て所定の処理を実行する処理実行装置とを備えた多機能
    周辺装置において、 前記画像読取装置と前記処理実行装置とは汎用の無線通
    信の規格に準ずるインターフェイスにより接続されてお
    り、前記画像読取装置は、前記処理実行装置に対し着脱可能
    もしくは別体で設けられ且つ前記インターフェースによ
    り外部装置と無線通信可能に構成され、 前記処理実行装置は、回線を介して接続される相手側装
    置から送信されるデータを受信するデータ受信手段と、
    そのデータ受信手段により受信されたデータを、前記イ
    ンターフェースを介して前記画像読取装置へ送信する第
    2データ送信手段とを備えていることを特徴とする多機
    能周辺装置。
  3. 【請求項3】 前記画像読取装置は、前記外部装置から
    入力されたデータを記憶する入力データ記憶手段と、そ
    の入力データ記憶手段に記憶されるデータを前記処理実
    行装置へ送信する入力データ送信手段とを備えており、 前記処理実行装置は、その入力データ送信手段により送
    信されたデータを入力して所定の処理を実行するもので
    あることを特徴とする請求項1又は2に記載の多機能周
    辺装置。
  4. 【請求項4】 前記画像読取装置は、前記外部装置から
    入力されたデータを記憶する入力データ記憶手段と、そ
    の入力データ記憶手段に記憶されるデータを前記処理実
    行装置へ送信する入力データ送信手段とを備え、 記処理実行装置は、前記インターフェースにより前記
    外部装置と接続可能に構成され、その外部装置から入力
    されたデータ又は前記画像読取装置の入力データ送信手
    段により送信されたデータを記憶するデータ記憶手段を
    備えており、そのデータ記憶手段に記憶されるデータに
    基づいて所定の処理を実行するものであることを特徴と
    する請求項1または2に記載の多機能周辺装置。
  5. 【請求項5】 前記処理実行装置は、相手側装置と回線
    を介して接続され、その相手側装置へ送信するメールデ
    ータを前記データ記憶手段に記憶されるデータに基づい
    て作成するメールデータ作成手段を備えていることを特
    徴とする請求項4に記載の多機能周辺装置。
  6. 【請求項6】 前記処理実行装置は、前記メールデータ
    作成手段により作成されたメールデータに、前記データ
    記憶手段に記憶されるデータまたは前記画像読取装置に
    より読み取られた画像データを付加するデータ付加手段
    を備えていることを特徴とする請求項5に記載の多機能
    周辺装置。
  7. 【請求項7】 前記画像読取装置は、読み取った画像デ
    ータまたは前記処理実行装置から送信されたデータを
    の画像読取装置から前記外部装置へ送信する外部データ
    送信手段を備えていることを特徴とする請求項1から6
    のいずれかに記載の多機能周辺装置。
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