JP3177944B2 - ファクシミリ装置 - Google Patents
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Description
を備えたファクシミリ装置に関し、特に、発呼側装置に
応じて転送先装置を変更することができるファクシミリ
装置に関するものである。
送することができる転送機能を備えたファクシミリ装置
が知られている。このファクシミリ装置は、データが受
信されると、転送先装置を自動発呼し、その受信された
データを転送するように構成されている。転送先装置の
電話番号は予め操作者により入力され、その転送先装置
は1箇所のみならず、複数箇所をも指定することが可能
であった。転送先装置が1箇所指定されている場合に
は、受信データはその指定された1箇所の転送先装置へ
転送され、転送先装置が複数箇所指定されている場合に
は、同一の受信データが指定されている複数箇所の転送
先装置へ転送される。
先装置を変更したいという要望がある。例えば、1のフ
ァクシミリ装置を数人の営業マンが使用する場合を考え
ると、営業マンAが営業所Aに出張し、営業マンBが営
業所Bに出張している場合には、営業マンA宛に送信さ
れたデータは営業所Aに転送し、営業マンB宛に送信さ
れたデータは営業所Bに転送したい。また、A、B以外
の他の営業マン宛に送信されたデータは、いずれの装置
にも転送せず、当該ファクシミリ装置で出力させたい。
2番目の例としては、FAX代行サービスの場合があ
る。このFAX代行サービスとは、依頼者から送信され
たデータをその依頼者が予め指定した複数の受信者へ代
行送信するサービスである。この場合には、転送先を指
定した依頼毎に転送先装置を変更できるようにしたい。
更に、3番目の例としては、大代表の電話回線に接続さ
れたファクシミリ装置の場合がある。大代表の電話回線
に接続されたファクシミリ装置には各部門に対するデー
タが送信されるので、このファクシミリ装置で受信され
たデータのうち、あるデータは当該ファクシミリ装置で
出力し、あるデータは他の部門へ転送し、また、あるデ
ータは所定の数部門あるいは全部門へ転送したい等とい
う場合がある。
てみると、受信されたデータ毎に転送先装置を変更しな
くても、発呼側装置に応じて転送先装置を変更するよう
にすれば、上記の要望をほぼ満足できるということが、
本発明者によって判明された。
のデータ送信者は営業マン毎に定まっており、かかる顧
客などのデータ送信者は、送信者毎に同一の装置を使用
してデータを送信する。よって、発呼側装置に応じて転
送先装置を変更するようにすれば、営業マンA宛のデー
タは営業所Aに、営業マンB宛のデータは営業所Bにそ
れぞれ転送することができる。また、2番目の例では、
1の依頼者が2パターン以上の転送依頼をしない限り、
転送先は依頼者毎に決定される。各依頼者は、通常、同
一の装置からFAX代行者に対してデータを送信するの
で、発呼側装置に応じて転送先装置を変更するようにす
れば、依頼毎に転送先を変更することが可能になる。更
に、3番目の例では、1番目の例と同様に、発呼者によ
り連絡をとりたい相手、即ち、データ送信したい相手の
部門は定まっており、その発呼者は、通常、発呼者毎に
同一の装置を使用してデータを送信する。よって、発呼
側装置に応じて転送先装置を変更するようにすれば、大
代表の電話回線に接続されたファクシミリ装置を介し
て、各部門に必要なデータを転送することができる。
クシミリ装置では、転送先装置を複数箇所指定すること
はできても、受信データは共通の転送先装置へ転送する
しかなく、発呼側装置に応じて転送先装置を変更するこ
とはできないという問題点があった。
なされたものであり、発呼側装置に応じて転送先装置を
変更することができるファクシミリ装置を提供すること
を目的としている。
めに、請求項1記載のファクシミリ装置は、発呼側装置
の電話番号とその発呼側装置から送信される画像データ
及び音声データとを受信可能であり、発呼側装置の電話
番号にその発呼側装置から送信されてくるデータの種類
と転送先装置の電話番号とを対応つけて記憶する記憶手
段と、その記憶手段に記憶されたデータの種類毎にそれ
ぞれ転送許可又は転送禁止を設定する転送状態設定手段
と、受信された発呼側装置の電話番号が前記記憶手段に
記憶された発呼側装置の電話番号と一致するか否かを判
断する第1判断手段と、前記記憶手段に記憶された種類
のデータが前記転送状態設定手段により転送許可状態に
設定されているか否かを判断する第2判断手段と、前記
第1判断手段により発呼側装置の電話番号が一致すると
判断され、かつ、前記第2判断手段により発呼側装置の
電話番号に対応させて記憶された種類のデータが転送許
可状態に設定されていると判断された場合に、発呼側装
置から送られるデータをその発呼側装置の電話番号に対
応つけて記憶される電話番号の転送先装置へ転送する転
送手段とを備えている。
れば、受信された発呼側装置の電話番号が第1判断手段
によって記憶手段に記憶される電話番号と一致するか否
か判断される。更に、第2判断手段により発呼側装置の
電話番号に対応させて記憶された種類のデータが、転送
状態設定手段により転送許可状態に設定されているか否
か判断される。第1判断手段により電話番号の一致が判
断され、かつ、第2判断手段により発呼側装置の電話番
号に対応させて記憶された種類のデータが転送許可状態
に設定されていると判断された場合には、転送手段によ
り、発呼側装置から送られるデータはその発呼側装置の
電話番号に対応つけて記憶手段に記憶される電話番号の
転送先装置へ転送される。
項1記載のファクシミリ装置において、前記ファクシミ
リ装置は、呼出信号が発せられる直前又は一の呼出信号
と次の呼出信号との間に交換機側から送られる発呼側装
置の電話番号を受信可能な電話番号受信手段を備えてお
り、前記第1判断手段は、その電話番号受信手段によ り
受信された発呼側装置の電話番号が前記記憶手段に記憶
された発呼側装置の電話番号と一致するか否かを回線を
閉結する前に判断するものであり、前記第2判断手段
は、前記第1判断手段により一致すると判断された発呼
側装置の電話番号と対応つけて記憶された種類のデータ
が前記転送状態設定手段により転送許可状態に設定され
ているか否かを回線を閉結する前に判断するものであ
る。
れば、請求項1記載のファクシミリ装置と同様に作用す
る上、回線を閉結する前に、電話番号受信手段によって
交換機側から送られる発呼側装置の電話番号が受信さ
れ、その受信された電話番号が第1判断手段によって記
憶手段に記憶される電話番号と一致するか否か判断され
る。更に、第2判断手段により、第1判断手段により電
話番号の一致が判断された発呼側装置の電話番号に対応
させて記憶された種類のデータが、転送状態設定手段に
より転送許可状態に設定されているか否か判断される。
について、添付図面を参照して説明する。図1に、ファ
クシミリ装置1の外観斜視図を示す。ファクシミリ装置
1の本体2の側部には、受話器3が取り付けられてい
る。受話器3は非通話時には本体2に設けられた図示し
ないフック上に置かれ、通話時にはフックから取り上げ
られる。前者をオンフック状態、後者をオフフック状態
と称する。本体2の上面の前部には複数のボタンを備え
た操作パネル4が設けられ、その操作パネル4の左後部
には液晶表示器(LCD)5が設けられている。ファク
シミリ装置1は、この操作パネル4上に設けられたボタ
ンが押下されることにより操作され、その操作された状
態や操作手順などはLCD5に表示される。
挿入口6が設けられている。ファクシミリ送信される原
稿はこの原稿挿入口6に原稿面を下向きにして挿入さ
れ、読み取りが行われた後に、本体2の前面であって操
作パネル4の下方に設けられた原稿排出口7から排出さ
れる。原稿挿入口6の後部には記録紙ホルダ装着部9が
設けられ、この記録紙ホルダ装着部9には、複数枚の記
録紙を積層収納可能な記録紙ホルダ10が着脱可能に取
り付けられている。記録紙ホルダ10から供給され印字
に使用された記録紙は、原稿排出口7の下方に設けられ
た記録紙排出口8から排出される。
成を示したブロック図である。ファクシミリ装置1に
は、CPU11、ROM12、EEPROM13、RA
M14、画像メモリ15、音声メモリ16、音声LSI
17、ネットワーク・コントロール・ユニット(以下、
「NCU」と称する)19、モデム20、バッファ2
1、スキャナ22、符号化部23、復号化部24、プリ
ンタ25、操作パネル4、アンプ27が備えられ、これ
らはバスライン30を介して接続されている。
U19を介して送受信される各種信号に従って、バスラ
イン30により接続された装置各部を制御してファクシ
ミリ動作や電話動作、即ち、データ通信を実行するもの
である。ROM12は、このファクシミリ装置1で実行
される制御プログラムなどを格納した書換不能なメモリ
である。図4から図6に示されるフローチャートのプロ
グラムはROM12内に格納されている。
メモリであり、このファクシミリ装置1の各設定値を記
憶する設定項目エリア13aと、画像データ転送フラグ
13bと、音声データ転送フラグ13cと、操作者によ
って登録された発呼側装置の電話番号等を記憶する電話
番号エリア13dとを備えている。手動受信モードや自
動受信モード(FAX受信モード又は留守番電話受信モ
ード)の各受信モードは操作者により操作パネル4を介
して設定され、その設定値は設定項目エリア13aに記
憶される。画像データ転送フラグ13bは、画像データ
の転送を許可又は禁止するフラグである。画像データ転
送フラグ13bがONの場合は画像データの転送が許可
され、OFFの場合は禁止される。このフラグ13bの
ON/OFFは、操作者により操作パネル4を介して設
定される。音声データ転送フラグ13cは、画像データ
転送フラグ13bと同様の働きをするフラグであり、音
声データの転送を許可又は禁止する。音声データ転送フ
ラグ13cがONの場合は音声データの転送が許可さ
れ、OFFの場合は禁止される。このフラグ13cのO
N/OFFも、画像データ転送フラグ13bと同様に、
操作者により操作パネル4を介して設定される。画像デ
ータ転送フラグ13bや音声データ転送フラグ13cの
ON/OFFを操作することにより、後述する電話番号
エリア13dに発呼側装置や転送先装置の電話番号を記
憶したままの状態で、データ転送の許可又は禁止を設定
することができる。
3の電話番号エリア13dについて説明する。図3は、
電話番号エリア13dの構成を模式的に表わした図であ
る。図3に示すように、電話番号エリア13dには、発
呼側電話番号エリア131、VFフラグエリア132、
転送先電話番号エリア133の3つの記憶エリアが設け
られている。これらのエリアに記憶される電話番号等
は、操作者により操作パネル4を介して入力される。
クシミリ装置1を発呼する発呼側装置の電話番号が記憶
される。国際電話の電話番号も記憶できるように、1項
目には最大20桁の数字が記憶可能とされている。VF
フラグエリア132には、受信されるデータの種類を示
すためのフラグが、発呼側電話番号エリア131に記憶
される発呼側装置の電話番号に対応してそれぞれ記憶さ
れている。VFフラグエリア132に記憶されるフラグ
の「0」は画像データを、フラグの「1」は音声データ
を示している。通常、送信されるデータの種類は、発呼
側装置によって、即ち、発呼側装置の電話番号によって
固定されることが多い。例えば、発呼側装置が電話機で
あれば、その電話番号の発呼側装置から送信されるデー
タは常に音声データであり、また、発呼側装置がファク
シミリ装置専用で使用されていれば、その電話番号の発
呼側装置から送信されるデータは常に画像データであ
る。このように特定の電話番号の発呼側装置から送られ
るデータは、常に、音声データであったり、画像データ
であったりする。このため操作者は、その電話番号の発
呼側装置から送信されるデータの種類を認識した上で、
VFフラグエリア132のフラグを設定する。
電話番号エリア131に記憶される電話番号の発呼側装
置から受信したデータを転送する転送先装置の電話番号
が記憶されている。国際電話の電話番号も記憶できるよ
うに、1項目には最大20桁の数字が記憶可能であり、
転送先電話番号エリア133の各電話番号は、発呼側電
話番号エリア131に記憶される電話番号に対応してそ
れぞれ記憶されている。転送先電話番号エリア133に
記憶される電話番号は、1の発呼側装置の電話番号に対
して2以上記憶することが可能である。2以上の転送先
装置の電話番号が記憶されている場合には、受信された
同一のデータが、その2以上の転送先装置へ転送され
る。
呼側装置の電話番号に対応して転送先装置の電話番号を
記憶するので、本ファクシミリ装置1を他の装置へデー
タ転送するための中継機とすることができる。具体的に
は、発呼者には大代表の電話番号のみを知らせておき、
その大代表の回線へ本ファクシミリ装置1を設置する。
そして、EEPROM13の電話番号エリア13dに
は、発呼者の電話番号とその発呼者の関係する部門の電
話番号とを登録しておく。この状態で発呼側電話番号エ
リア131に登録された発呼者から発呼されると、本フ
ァクシミリ装置1は、受信モードに拘らず自動的に回線
を閉結して送信されたデータを受信し、その受信された
データを転送先電話番号エリア133に記憶される電話
番号の装置へ転送するのである。
側装置から送信されてきたデータの転送が行われる場合
には、複数の発呼側装置の電話番号に対して1の転送先
装置の電話番号を記憶するようにしても良い。これによ
り、発呼側装置の電話番号毎に転送先装置の電話番号を
それぞれ入力する必要がなく、電話番号入力時の操作性
を向上することができる。また、このように複数の発呼
側装置の電話番号に対して1の転送先装置の電話番号を
記憶することにより、電話番号エリア13dの使用容量
を小さくすることができ、EEPROM13を有効に使
用することができる。
や音声データの転送を禁止したい場合には、前述の画像
データ転送フラグ13bや音声データ転送フラグ13c
をOFFすることにより、発呼側装置や転送先装置の電
話番号を電話番号エリア13dに記憶したまま、かかる
種類のデータ転送を禁止することができる。この禁止状
態を解除するには、改めて発呼側装置や転送先装置の電
話番号を入力することなく、画像データ転送フラグ13
bや音声データ転送フラグ13cの設定をONすること
により転送許可状態に復帰させることができるので、そ
の操作性が向上される。
リ装置1の各動作の実行時に各種のデータを一時的に記
憶するためのメモリである。画像メモリ15は、通信履
歴、画像データ及び印刷のためのビットイメージを記憶
するメモリであり、安価な大容量メモリであるダイナミ
ックRAM(DRAM)により構成されている。受信さ
れた画像データは、一旦画像メモリ15に記憶され、プ
リンタ25により記録紙に印刷されるか、あるいは、N
CU19を介して他の装置に転送された後に、この画像
メモリ15から消去される。一般に、画像データは大容
量であるが、画像データが印刷又は転送されることを条
件にその画像データを消去するので、画像メモリ15を
有効に使用することができる。音声メモリ16は、発呼
側装置へ送出される応答メッセージや、発呼側装置から
送られてきた入来メッセージを記憶するメモリである。
画像メモリ15と同様に、安価な大容量メモリであるダ
イナミックRAM(DRAM)により構成されている。
音声メモリ16に記憶された入来メッセージは、操作パ
ネル4を介して消去操作がなされることにより、あるい
は、電話回線に接続された他の装置から送られる消去コ
マンドを受信することによって、消去される。
信されたアナログ音声信号をデジタル音声信号に変換す
ると共に、このファクシミリ装置1の内部で生成された
デジタル音声信号をアナログ音声信号に変換してNCU
19に出力するものである。モデム20は、画情報を変
調・復調して伝送すると共に伝送制御用の各種手順信号
を送受信するものであり、バッファ21は、相手側ファ
クシミリ装置との間で送受信される符号化された画情報
を含むデータを一時的に格納するものである。
原稿から画像を読み取るためのものであり、符号化部2
3はスキャナ22により読み取られた画像の符号化を行
うものである。復号化部24は、バッファ21又は画像
メモリ15に記憶された受信画像データを読み出して、
これを復号化するものであり、復号化されたデータは、
プリンタ25により記録紙に印刷される。操作パネル4
は、操作者がこのファクシミリ装置1の設定等を行う場
合に各種の操作をするためのものである。アンプ27
は、そのアンプ27に接続されたスピーカ28を鳴動し
て、呼出音などを出力するためのものである。
は、NCU19を介して、電話回線31に接続されてい
る。この電話回線31は、本ファクシミリ装置1の交換
機29に接続され、この交換機29は電話回線32を介
して、他の交換機に接続されている。他の交換機は、更
に、電話回線を介して発呼側装置や転送先となる他の装
置に接続されている。
ている発呼者側電話番号受信サービス(Caller ID)に
ついて簡単に説明する。このサービスは、被呼側装置が
当該サービスに加入している場合に、交換機から発呼側
装置の電話番号を被呼側装置に送信するサービスであ
る。発呼側装置の電話番号が送信されるタイミングは、
イギリスでは、最初の呼出信号の直前の無音区間であ
り、アメリカでは、最初の呼出信号と次の呼出信号の間
の無音区間である。この発呼側装置の電話番号は、受話
器をオンフック状態にしたまま、即ち、電話回線を開放
したまま受信できる。よって、このサービスを利用すれ
ば、発呼側装置に電話料金の課金がされない状態で、被
呼側装置は発呼側装置の電話番号を認識することができ
る。
呼者側電話番号受信サービス(Caller ID)を利用し
て、データ転送を行うようにしているので、電話回線の
閉結前にデータ転送するか否かと、発呼側装置から送信
されるデータの種類とが決定される。よって、例え、手
動受信モードやFAX受信モードに設定されていても、
VFフラグ132により音声データの受信が設定されて
いれば、自動的に回線を閉結し、音声データの受信シー
ケンスを実行する。一方、手動受信モードや留守番電話
モードに設定されていても、VFフラグ132により画
像データの受信が設定されていれば、同様に、自動的に
回線を閉結し、画像データの受信シーケンスを実行す
る。受信されたデータは、発呼側装置の電話番号に対応
して記憶された電話番号の転送先装置へ転送される。即
ち、本ファクシミリ装置1では、特定の電話番号の発呼
側装置から送信されたデータは、受信モードに拘らず受
信され、その発呼側装置の電話番号に対応して記憶され
た転送先装置へ転送されるのである。
種類の判断は、操作者により予め設定されたVFフラグ
132に基づいて、電話回線を閉結する前に行うように
なっている。また、データ転送が許可されているか否か
についての判断は、例えば、画像データであれば画像デ
ータ転送フラグ13bをチェックし、音声データであれ
ば音声データ転送フラグ13cをチェックすることによ
って行い、許可されていれば回線を閉結するようになっ
ている。
リ装置1の着信時の処理を図4から図6のフローチャー
トに基づいて説明する。まず、図4のフローチャートに
おいて、ファクシミリ装置1は、呼出信号が着信される
まで待機し(S1:No)、呼出信号が着信されると
(S1:Yes)、電話回線を開放したままの状態で、
交換機29から発呼側装置の電話番号(Caller ID)が
送られてきたか否かを判断する(S2)。発呼側装置の
電話番号が送られてきたならば(S2:Yes)、その
電話番号が発呼側電話番号エリア131に記憶されてい
るか否か調べられ(S3)、その電話番号が発呼側電話
番号エリア131に記憶されていれば(S3:Ye
s)、その電話番号に対応して記憶されるVFフラグ1
32の状態が調べられる(S4)。VFフラグ132が
「0」に設定されていれば(S4:「0」)、その発呼
側装置から送信されるデータの種類は画像データなの
で、画像データ転送フラグ13bの状態が調べられ、そ
のフラグ13bがONであれば(S5:ON)、受信モ
ードに拘らず、図5に示されるフローチャートに処理を
移行し(S10)、画像データの受信処理及びその転送
処理が実行される。一方、VFフラグ132が「1」に
設定されていれば(S4:「1」)、その発呼側装置か
ら送信されるデータの種類は音声データなので、音声デ
ータ転送フラグ13cの状態が調べられ、そのフラグ1
3cがONであれば(S6:ON)、受信モードに拘ら
ず、図6に示されるフローチャートに移行し(S3
0)、音声データの受信処理及びその転送処理が実行さ
れる。
号が送られない場合や(S2:No)、交換機29から
発呼側装置の電話番号が送られても、その電話番号が発
呼側電話番号エリア131に記憶されていない場合には
(S2:Yes,S3:No)、通常の受信処理を行っ
た後に(S7)、処理を終了する(S8)。また、交換
機29から発呼側装置の電話番号が送られ(S2:Ye
s)、その電話番号が発呼側電話番号エリア131に記
憶されていても(S3:Yes)、その電話番号に対応
して記憶されたVFフラグ132が「0」に設定されて
いる場合に、画像データ転送フラグ13bがOFFであ
ったり(S4:「0」,S5:OFF)、その電話番号
に対応して記憶されたVFフラグ132が「1」に設定
されている場合に、音声データ転送フラグ13cがOF
Fである場合には(S4:「1」,S6:OFF)、通
常の受信処理を行った後に(S7)、この処理を終了す
る(S8)。
話番号に対応して記憶されるVFフラグ132が「0」
で、画像データ転送フラグ13bがONの場合には(S
4:「0」,S5:ON)、ファクシミリ装置1は、画
像データの受信・転送処理を行うべく、図5に示される
フローチャートへその処理を移行する(S10)。ここ
では、まず、設定されている受信モードに拘らず電話回
線が閉結され(S11)、画像データの受信シーケンス
に則って交信が行われて、発呼側装置から送信された画
像データが受信される。受信された画像データは、画像
メモリ15に記憶される(S12)。受信後、ファクシ
ミリ装置1は電話回線を開放し、発呼側装置との電話回
線の接続状態を断つ(S13)。
を閉結し、発呼側装置の電話番号に対応して転送先電話
番号エリア133に記憶された電話番号の転送先装置を
発呼する(S14)。発呼された転送先装置との間で電
話回線が接続される(つながる)と(S15:Ye
s)、ファクシミリ装置1は、S12の処理で受信した
画像データを転送先装置へ送信する(S16)。データ
送信後、電話回線を開放し(S17)、1の転送先装置
へのデータ転送を完了する。もし、1の転送先装置を発
呼したときに、ビジー等で回線がつながらないときは
(S15:No)、回線を開放して(S17)、1の転
送先装置への転送手続きをひとまず完了する。
と、発呼側装置の電話番号に対応して転送先電話番号エ
リア133に記憶された電話番号が他にもあるか調べら
れる(S18)。転送先装置の電話番号が他にも記憶さ
れている場合には(S18:No)、処理をS14へ移
行し、S14からS17の処理を繰り返して、S12の
処理で受信した画像データを他の転送先装置へ同様に転
送する。一方、転送先電話番号エリア133に記憶され
たすべての転送先装置に対して、S12の処理で受信し
た画像データの転送が完了した場合には(S18:Ye
s)、画像メモリ15に記憶される転送された画像デー
タを消去し(S19)、この処理を終了する(S2
0)。
話番号に対応して記憶されるVFフラグ132が「1」
で、音声データ転送フラグ13cがONの場合には(S
4:「1」,S6:ON)、ファクシミリ装置1は、音
声データの受信・転送処理を行うべく、図6に示される
フローチャートへその処理を移行する(S30)。ここ
では、まず、設定されている受信モードに拘らず電話回
線が閉結され(S31)、回線閉結後、発呼者に対して
「発信音の後にメッセージをお願いします。」等の応答
メッセージを流し、発呼者から送られた入来メッセージ
(音声データ)を受信する(S32)。受信された音声
データは音声メモリ16に記憶される。受信後、ファク
シミリ装置1は電話回線を開放し、発呼側装置との電話
回線の接続状態を断つ(S33)。
を閉結し、発呼側装置の電話番号に対応して転送先電話
番号エリア133に記憶された電話番号の転送先装置を
発呼する(S34)。発呼された転送先装置との間で電
話回線が接続される(つながる)と(S35:Ye
s)、ファクシミリ装置1は、転送先装置に対して「こ
ちらはXXXX番です。ただいまメッセージを受信しま
した。」等のメッセージを流し、音声データが受信され
たことを転送先装置に知らせる(S36)。そのメッセ
ージを聞いた転送先装置の受信者により音声データ(入
来メッセージ)の取り出し操作がなされると(S37:
Yes)、ファクシミリ装置1は、音声メモリ16に記
憶される受信した音声データを転送先装置へ送信する
(S38)。なお、転送先装置の受信者によってなされ
る操作は、PB信号によりファクシミリ装置1へ送信さ
れる。
は、発呼側装置の電話番号に対応して転送先電話番号エ
リア133に記憶された電話番号が1つだけであるか否
かを調べる(S39)。転送先電話番号エリア133に
記憶された電話番号が1つだけであれば(S39:Ye
s)、この音声データは既に1の転送先装置に送信済み
なので、その音声データを消去するか否かについて転送
先装置の受信者に問い合わせが行われる。具体的には、
「ただいまお聞きになったメッセージを消去しますか?
消去する場合にはX番を、消去しない場合にはX番を入
力して下さい。」等の消去メッセージを転送先装置に対
して流す(S40)。この消去メッセージを受けて音声
データの消去操作がなされた場合には(S41:Ye
s)、ファクシミリ装置1はその音声データを音声メモ
リ16から消去する(S42)。音声データの消去後、
ファクシミリ装置1は、電話回線を開放して(S4
3)、1の転送先装置へのデータ送信を完了する。
話番号エリア133に記憶された電話番号が2以上ある
場合や(S39:No)、1つだけであっても音声デー
タの消去操作がなされない場合には(S39:Yes,
S41:No)、転送された音声データを音声メモリ1
6から消去することなく、電話回線を開放し(S4
3)、1の転送先装置へのデータ送信を完了する。
(S34)、回線が接続されなかった(つながらなかっ
た)場合や(S35:No)、音声データが受信された
ことを転送先装置に知らせたにも拘らず(S36)、転
送先装置の受信者により音声データの取り出し操作がな
されない場合には(S37:No)、処理をS43に移
行し、1の転送先装置へのデータ送信を完了する。
と、発呼側装置の電話番号に対応して転送先電話番号エ
リア133に記憶された電話番号が他にもあるか調べら
れる(S44)。転送先装置の電話番号が他にも記憶さ
れている場合には(S44:No)、処理をS34に移
行し、S34からS43の処理を他の転送先装置に対し
ても同様に繰り返す。一方、転送先電話番号エリア13
3に記憶されたすべての転送先装置に対して発呼した場
合には(S44:Yes)、S45に移行し、この処理
を終了する。
ミリ装置によれば、発呼側装置の電話番号に対応して記
憶される電話番号の転送先装置へ受信したデータを転送
することができる。即ち、発呼側装置に応じて転送先装
置を変更することができるので、本ファクシミリ装置を
中継機として使用することが可能となる。また、本ファ
クシミリ装置1が所定の発呼側装置から発呼された場合
には、設定されている受信モードに拘らずデータを受信
し、そのデータを転送することができる。データ転送を
するか否かの判断は回線閉結前になされるので、発呼者
に課金される電話料金を極力低額にすることができる。
画像データ転送フラグ13b及び音声データ転送フラグ
13cにより、電話番号エリア13dに電話番号を記憶
したまま、データ転送禁止の設定をすることができる。
よって、データ転送の禁止を解除する場合には、かかる
フラグ13b,13cを操作するだけで良く、電話番号
エリア13dに発呼側装置や転送先装置の電話番号を再
入力したり、VFフラグを再セットする必要がない。更
に、比較的大容量の画像データは、すべての転送先装置
に転送されると画像メモリ15から消去されるので(S
19)、画像メモリ15を有効に使用することができ
る。
置では、記憶手段としてはEEPROM13の電話番号
エリア13dが、電話番号受信手段としてはS2の処理
が、判断手段としてはS3の処理が、転送手段としては
S11からS19の処理とS31からS44の処理がそ
れぞれ該当する。また、請求項3記載のファクシミリ装
置では、上記に加えて更に、転送状態設定手段としては
画像データ転送フラグ13bと音声データ転送フラグ1
3cが、第2判断手段としてはS4からS6の処理がそ
れぞれ該当する。
が、本発明は上記実施例に何ら限定されるものではな
く、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形
が可能であることは容易に推察できるものである。
送は、転送先装置との間で電話回線が接続されることに
より無条件に行われた。しかし、これを音声データの場
合と同じように、転送先装置には画像データが受信され
たことのみを知らせ、転送先装置から送信指示がなされ
た場合に画像データを転送するように構成してもよい。
また、逆に、音声データの転送を画像データの転送の場
合と同様に、転送先装置との間で電話回線が接続される
ことにより無条件に転送するように構成しても良い。
転送先装置との間で電話回線が開放された後に行われる
送信指示に基づいて、受信データを転送するように構成
しても良い。即ち、ファクシミリ装置1から転送先装置
へ発呼し閉結された回線が一旦開放され、その後、転送
先装置あるいは他の装置からファクシミリ装置1が発呼
され回線が閉結された際に行われる送信指示により、フ
ァクシミリ装置1が受信データを転送先装置へ転送する
ように構成しても良い。この場合には、かかる送信指示
を受けて転送されるデータが、各請求項記載の転送手段
により転送されるデータに該当する。
れば、受信されたデータは発呼側装置の電話番号に対応
つけて記憶される電話番号の転送先装置へ転送されるの
で、発呼側装置に応じて転送先装置を変更することがで
きるという効果がある。更に、受信されたデータはデー
タの種類に応じてデータ転送の許可又は禁止を設定でき
るという効果がある。即ち、データ転送を欲しない場合
には、記憶手段に記憶された発呼側装置又は転送先装置
の電話番号をそれぞれ削除することなく、転送状態設定
手段の設定を禁止状態に設定することで、データの種類
毎にデータ転送を禁止することができる。また、データ
転送を禁止状態から許可状態に復帰させる場合には、発
呼側装置又は転送先装置の電話番号を再入力することな
く、転送状態設定手段の設定を許可状態に設定すること
で、データの種類毎にデータ転送を許可することができ
る。
ば、電話番号の一致の判断及び転送可否の判断は回線閉
結前になされるので、発呼側に課金される電話料金を低
額にできるという効果がある。
斜視図である。
ブロック図である。
式的に表わした図である。
チャートである。
信転送処理を示したフローチャートである。
信転送処理を示したフローチャートである。
グ(転送状態設定手段) 13c 音声データ転送フラ
グ(転送状態設定手段) 13d 電話番号エリア(記
憶手段) 131 発呼側電話番号エリ
ア 132 VFフラグエリア 133 転送先電話番号エリ
ア 15 画像メモリ 16 音声メモリ 29 交換機 31,32 電話回線
Claims (2)
- 【請求項1】 発呼側装置の電話番号とその発呼側装置
から送信される画像データ及び音声データとを受信可能
なファクシミリ装置において、 発呼側装置の電話番号にその発呼側装置から送信されて
くるデータの種類と転送先装置の電話番号とを対応つけ
て記憶する記憶手段と、 その記憶手段に記憶されたデータの種類毎にそれぞれ転
送許可又は転送禁止を設定する転送状態設定手段と、 受信された発呼側装置の電話番号が前記記憶手段に記憶
された発呼側装置の電話番号と一致するか否かを判断す
る第1判断手段と、 前記記憶手段に記憶された種類のデータが前記転送状態
設定手段により転送許可状態に設定されているか否かを
判断する第2判断手段と、 前記第1判断手段により発呼側装置の電話番号が一致す
ると判断され、かつ、前記第2判断手段により発呼側装
置の電話番号に対応させて記憶された種類のデータが転
送許可状態に設定されていると判断された場合に、発呼
側装置から送られるデータをその発呼側装置の電話番号
に対応つけて記憶される電話番号の転送先装置へ転送す
る転送手段とを備えていることを特徴とするファクシミ
リ装置。 - 【請求項2】 前記ファクシミリ装置は、呼出信号が発
せられる直前又は一の呼出信号と次の呼出信号との間に
交換機側から送られる発呼側装置の電話番号を受信可能
な電話番号受信手段を備えており、 前記第1判断手段は、その電話番号受信手段により受信
された発呼側装置の電話番号が前記記憶手段に記憶され
た発呼側装置の電話番号と一致するか否かを回線を閉結
する前に判断するものであり、 前記第2判断手段は、前記第1判断手段により一致する
と判断された発呼側装置の電話番号と対応つけて記憶さ
れた種類のデータが前記転送状態設定手段により転送許
可状態に設定されているか否かを回線を閉結する前に判
断するものであることを特徴とする請求項1記載のファ
クシミリ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10220096A JP3177944B2 (ja) | 1996-04-24 | 1996-04-24 | ファクシミリ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10220096A JP3177944B2 (ja) | 1996-04-24 | 1996-04-24 | ファクシミリ装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09289578A JPH09289578A (ja) | 1997-11-04 |
JP3177944B2 true JP3177944B2 (ja) | 2001-06-18 |
Family
ID=14321028
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10220096A Expired - Fee Related JP3177944B2 (ja) | 1996-04-24 | 1996-04-24 | ファクシミリ装置 |
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Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3177944B2 (ja) |
-
1996
- 1996-04-24 JP JP10220096A patent/JP3177944B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH09289578A (ja) | 1997-11-04 |
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