JP3614013B2 - 電話機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、通信回線を介して得られる相手方の識別情報を受信した際に、識別情報に基づいて、その識別情報を不揮発性の管理情報記憶手段から検索することができる電話機に関し、特に、高機能な着信応答を維持しながらも、不揮発性の管理情報記憶手段を検索する時間を短縮することができる電話機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年ISDNデジタル電話網の拡充に伴い、相手方の発信元電話番号を表示する機能を備えた電話機(IDナンバーディスプレイ対応電話機)が販売され、操作性の高い電話機が種々登場するようになった。
かかる電話機の一つに、相手先の発信元電話番号の他に、相手先名、呼び出し音の情報を、相手先毎に不揮発性の記憶装置に記憶しておき、発信元電話番号の情報を付加した着信があった際に、その不揮発性の記憶装置を検索して必要な情報を呼び出し、発信元電話番号の他に相手先名を電話機のディスプレイに表示したり、更に、指定された呼び出し音で鳴動するものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような電話機では、不揮発性の記憶装置に記憶されている相手先毎の情報が膨大になった場合、不揮発性の記憶装置を検索して必要な情報を呼び出すのに要する時間が長くなって、着信時から呼び出し音が鳴るまでの着信応答時間が長くなる弊害が生じやすい。特に、かかる弊害は、不揮発性の記憶装置として、安価な不揮発性記憶装置(例えばシリアル型インターフェイスを備えるEEPROM等の場合)を使用する場合に、顕著であった。
【0004】
そこで、本発明は、上述した弊害を解決するためになされたものであり、高機能な着信応答を維持しながらも、不揮発性の記憶装置を検索する時間を短縮することができる電話機を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため請求項1に係る電話機は、通信回線を介して得られる相手方の識別情報を受信する受信手段と、識別情報を予め記憶しておくための不揮発性の管理情報記憶手段と、前記管理情報記憶手段に記憶されている識別情報の一部または全部が転送されることが可能な検索用情報記憶手段と、前記受信手段により受信された識別情報に基づいて前記管理情報記憶手段に記憶されている識別情報、または、検索用情報記憶手段に転送され記憶されている前記識別情報の一部または全部を検索する検索手段とを備え、その検索手段による検索結果に基づいて各種機能を実行可能な電話機であって、前記管理情報記憶手段から前記検索用情報記憶手段への識別情報の一部または全部の転送が着信の待機状態中に行われるとともに、前記転送された識別情報は着信により前記検索用情報記憶手段から削除されることを特徴とする。
【0006】
係る請求項1に記載する電話機によれば、受信手段が通信回線を介して相手方の識別情報を受信し、その識別情報に基づいて、検索手段は、識別情報を記憶する不揮発性の管理情報記憶手段で検索するに際し、管理情報記憶手段に記憶されている識別情報の一部または全部を検索用情報記憶手段に転送した後に、不揮発性の管理情報記憶手段の代わりに、検索用情報記憶手段で検索する。それにより、不揮発性の管理情報記憶手段を検索する場合に比べて検索するのに要する時間が短縮され、例えば着信時から呼び出し音が鳴るまでの時間が長くなるという弊害を防止できる。
【0007】
ここで、識別情報の一部が検索用情報記憶手段に転送された場合、検索手段が検索用情報記憶手段を検索し、その検索結果に基づいて、該当する管理情報を管理情報記憶手段から呼び出すことにより、例えば、発信元電話番号及び相手先名等をディスプレイに表示するといった高機能な着信応答が可能となる。また、識別情報の一部を転送するため、検索用情報記憶手段の容量を削減することができる。また、識別情報の全部が検索用情報記憶手段に転送された場合、検索手段が検索用情報記憶手段を検索し、その検索された識別情報をそのまま用いることにより、同様に高機能な着信応答が短時間で可能となる。
更に、前記管理情報記憶手段から前記検索用情報記憶手段への識別情報の一部または全部の転送が着信の待機状態中に行われるとともに、前記転送された識別情報は着信により前記検索用情報記憶手段から削除される。これは、着信の待機状態中以外の時には、識別情報の使用予定がないので、あえて転送する必要がなく、前記検索用情報記憶手段における識別情報分の容量が開放することで、識別情報分の記憶容量を有効に利用使用するものである。この結果、更に高機能な着信応答を実行することが可能となる。尚、識別情報は、管理情報記憶手段内に固定的に設けられる記憶エリアに記憶される形態(すなわち、所定データ量分だけ予め記憶できるように確保してある記憶エリアに記憶される形態)であっても、通常時は存在しないが必要に応じて形成される記憶エリアに記憶される形態であってもよい。
【0008】
また、請求項2に係る発明によれば、請求項1に記載の電話機において、前記検索用情報記憶手段の空き容量を検知する検知手段を備え、その検知手段により空き容量が所定値以上であると判断された場合には、前記管理情報記憶手段に記憶されている識別情報の全部が転送され、所定値未満であると判断された場合には、前記管理情報記憶手段に記憶されている識別情報の一部が転送されることを特徴とする。
【0009】
ここで、検索用情報記憶手段が他の機能により使用される可能性がある場合、その空き容量が不十分、例えば所定値未満になることが考えられる。その場合、管理情報記憶手段に記憶されている各識別情報の全てを転送しようとすると、識別情報を記憶しきれず、正確な検索ができなかったり、他の機能に関わるデータが消去されてしまうおそれがある。そのため、空き容量が所定値未満の場合は、予め各識別情報の一部ずつを記憶させる方式を選択し、上記の不具合を防止しつつ、短時間で検索処理を行うことができる。また、検索用情報記憶手段が他の機能により使用されておらず、十分な空き容量、例えば所定値以上であれば、各識別情報の全てを転送し、それを用いて検索を行う方式を選択することで、より短時間で検索処理を行うことができる。また、検索用情報記憶手段に識別情報を転送するための記憶エリアが固定的に設けられている場合(すなわち、所定データ量分だけ記憶できる記憶エリアが予め確保してある場合)であっても、転送しようとする識別情報の数が増えてきた場合、全ての情報を記憶しきれない可能性が出てくる。そのため、記憶エリアの空き容量を検知し、所定値未満の場合は、予め各識別情報の一部ずつを記憶エリアに転送させる方式を選択し、上記の不具合を防止しつつ、短時間で検索処理を行うことができる。逆に、所定値以上であれば、各識別情報の全てを転送し、それを用いて検索を行う方式を選択することで、より短時間で検索処理を行うことができる。
【0010】
また、請求項3に係る発明によれば、請求項1又は2に記載の電話機において、前記管理情報記憶手段に記憶されている識別情報の数が所定値を越えたか否かを判断する判断手段を備え、その判断手段により識別情報の数が所定値未満であると判断された場合に、識別情報の全部が転送され、識別情報の数が所定値を越えたと判断された場合に、前記識別情報の一部が転送されることを特徴とする。
【0011】
ここで、検索用情報記憶手段が他の機能により使用される可能性がある場合、大容量の識別情報が転送されることにより、他の機能に使用する領域が無くなってしまったり、既に記憶されていたデータに影響を及ぼす可能性がある。そのため、管理情報記憶手段に記憶されている識別情報の数が所定値を越えた場合には、各識別情報の一部を転送するようにすることで、検索用情報記憶手段に転送するデータ量を削減し、上記のような不具合を防止する。また、管理情報記憶手段に記憶されている識別情報の数が所定値を越えない場合には、各識別情報の全部を転送してもさほど影響がないと考えられ、より短時間で検索処理を行うことができる。
また、検索用情報記憶手段に識別情報を転送するための記憶エリアが固定的に設けられている場合(すなわち、所定データ量分だけ記憶できる記憶エリアが予め確保してある場合)であっても、転送しようとする識別情報の数が増えてきた場合、各識別情報を全て転送すると記憶しきれない可能性が出てくる。そのため、管理情報記憶手段に記憶されている識別情報の数が所定値を越えた場合には、各識別情報の一部を転送するようにすることで、確実に全ての識別情報を転送し、正確に検索を行うことができる。逆に、識別情報の数が所定値を越えない場合には、各識別情報の全部を転送することで、より短時間で検索処理を行うことができる。
【0012】
また、請求項4に係る発明によれば、請求項1に記載の電話機において、前記管理情報記憶手段に記憶されている識別情報の数が所定値を越えたか否かを判断する判断手段を備え、その判断手段により識別情報の数が所定値を越えたと判断された場合に、前記検索用情報記憶手段への識別情報の一部または全部の転送を実行することを特徴とする。
ここで、管理情報記憶手段に記憶されている各識別情報の数が少ない、例えば所定値未満の場合は、検索対象となるものが少ないため、不揮発性の管理情報記憶手段に記憶された状態であっても検索に要する時間がそれほど問題にならない。これに対し、管理情報記憶手段に記憶されている識別情報の数が多い、例えば所定値を越える場合は、不揮発性の管理情報記憶手段に記憶させたままでは検索に時間がかかるため、検索用情報記憶手段に各識別情報の一部、または全部を転送し、それを用いて検索を行う方式を選択したほうが、短時間で検索処理を行うことができる。
【0013】
また、請求項5に係る発明によれば、請求項1乃至のいずれか一に記載の電話機において、前記管理情報記憶手段には、識別情報とその識別情報に対応する名称とが記憶されていることを特徴とする。このように管理情報記憶手段には、識別情報とその識別情報に対応する名称が記憶されているので、例えば識別情報とその識別情報に対応する名称をディスプレイに表示するといった高機能な着信応答が可能となる。
【0014】
また、請求項6に係る発明によれば、請求項5に記載の電話機において、前記管理情報記憶手段には、更に呼び出し先を判別する呼出先情報が記憶されていることを特徴とする。このように管理情報記憶手段には、呼び出し先を判別する呼出先情報が記憶されているので、例えば識別情報に対応して鳴動音を替えるといった高機能な着信応答の他に、例えば電話機が呼び出し先に指定された場合に限り鳴動するといった高機能な着信応答も可能となる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る電話機を具体化した実施形態に基づいて図面を参照しつつ詳細に説明する。尚、本発明に係る電話機は、電話機能を有するものを総称していい、それ以外の機能、例えば留守番電話機能、ファクシミリ送受信機能等を備える構成であっても良いことは言うまでもない。
【0016】
先ず、本実施形態に係る電話機の概略構成について図1に基づき説明する。図1は本実施形態に係る電話機の概略構成を示すブロック図である。
図1に示すように、電話回線20に接続される電話機1の概略構成は、発信元電話番号付加判別手段2、着信信号検出手段3、ライン閉結用のラインリレー4、発信元電話番号判別手段5、終話検出手段6、通話回路7、応答メッセージ送出手段8、伝言メッセージ録音手段9、アンプ10、スピーカ11、CPU12、ROM13、EEPROM14、RAM15、ダイヤル発信手段16、音出力部17、操作パネル入出力部19、タイマ22、呼び出し手段23、及びフックスイッチ24等を備えている。
【0017】
前記発信元電話番号付加判別手段2は、電話回線20に前記ラインリレー4を介さずに直接に接続され、交換機(図示せず)から送出される識別情報としての発信元電話番号のデータ等を受信する。同様に、前記着信信号検出手段3は、電話回線20にラインリレー4を介さずに直接に接続され、着信信号を検出する。
そして、発信元電話番号付加判別手段2及び着信信号検出手段3は、前記CPU12に接続されているので、CPU12は着信時の通信に発信元電話番号が付加されているか否かを判別できる他、着信信号が到達したか否かを判別できる。
尚、発信元電話番号が付加されている場合には、加入者線交換機からの着信信号が、発信元電話番号の無い信号と異なるため、発信元電話番号付加判別手段2が着信信号の違いを判別し、発信元電話番号が付加されたものであるか否かを判別可能となっている。
【0018】
また、前記ラインリレー4は、電話回線20に直接に接続される他に、発信元電話番号データを検出する発信元電話番号判別手段5、発信者の終話を検出する終話検出手段6と接続され、これら発信元電話番号判別手段5及び終話検出手段6は、CPU12に接続されている。そのため、CPU12は、発信元電話番号判別手段5を用いることにより発信元電話番号のデータを検出できる他に、終話検出手段6を用いることにより発信元が終話したことを検出できる。
【0019】
また、前記ラインリレー4は、相手方と通話を行う際に使用される通話回路7と接続され、この通話回路7は、前記発信元電話番号判別手段5及び終話検出手段6以外に、相手方に対し応答メッセージを送出する応答メッセージ送出手段8と、発信者の伝言メッセージを記録し再生する伝言メッセージ録音手段9とに接続される。これら応答メッセージ送出手段8及び伝言メッセージ録音手段9は、CPU12に接続されているので、CPU12は応答メッセージ送出手段8及び伝言メッセージ録音手段9を制御する。また、伝言メッセージ録音手段9は、アンプ10を介して伝言メッセージを発声するスピーカ11に接続されている。
【0020】
そして、応答メッセージ送出手段8は、通信相手に電話回線20を介して応答メッセージを送出する。また、利用者が所定の操作を行った場合に、電話機1は留守番電話機としても機能し、伝言メッセージ録音手段9に録音された伝言メッセージをスピーカ11を介して利用者に向かって発声したり、通信相手に電話回線20を介して伝言メッセージ録音手段9に録音された伝言メッセージを送出できる。
【0021】
また、電話機1の全体を制御するCPU12は、留守番電話機機能等を実行するのに必要な各種プログラムやデータ等を記憶しているROM13、各種の登録データやフラッグ等を記憶しているEEPROM14、及び各種デジタルデータを一時記憶するRAM15に接続されている。
【0022】
そして、EEPROM14は、例えばシリアル型のインターフェイスを備える不揮発性のメモリであり、相手方の電話番号の情報を記憶する電話帳記憶エリア14A等を備え、その他の領域には、電話機1用の設定情報等を記憶している。また、RAM15は、受信IDデータを記憶するための受信ID記憶エリア15A及び後述する検索データを記憶するための検索用情報記憶エリア15Bを備えており、これらエリア15A、15B以外の領域には、留守番電話用の音声情報等も記憶することができる。尚、本実施の形態においては検索用情報記憶エリア15Bは固定的ではなく、そのサイズも可変であるとする。そして、検索手段として機能するCPU12は、発信元電話番号判別手段5により受信された発信元電話番号のデータに基づいて、電話帳記憶エリア14Aを検索できる他、受信ID記憶エリア15A及び検索用情報記憶エリア15Bを検索でき、これらエリア14A、15A、15Bから必要なデータを読み出すこともできる。
【0023】
また、前記ダイヤル発信手段16は、CPU12及び通話回路7に接続され、識別情報としての相手方電話番号のダイヤル信号を、電話回線20を介して交換機(図示せず)に対し発信する。また、前記音出力部17はCPU12に接続され、CPU12の制御の下、デジタルデータを音信号に変換し、種々の音を出力する。また、前記操作パネル入出力部19はCPU12に接続され、CPU12は、操作パネル入出力部19を介して電話機1の操作面に設けられた表示装置1b及び操作パネルユニット1aを制御する。
【0024】
この表示装置1bは、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)等からなり、電話番号のデータ等が上下2段に表示される(図2参照)。尚、図2は、着信があった旨、着信日時、その発信元電話番号及び相手先名(チャクシン 98/10/17 13:13 2−22−2222 △△△)を表示する表示装置1bを示す。
また、その操作パネルユニット1cには、一般的なダイアルキーが配置されており、このダイアルキーは、「1」乃至「0」の数値キーの他に、「*」キー及び「#」キー等を包含する。
【0025】
また、前記タイマ22、呼び出し手段23、及びフックスイッチ24は、CPU12に接続され、CPU12によって制御される。そして、タイマ22は、年月日時の計測を行って、年月日時のデータ等をCPU12に出力する。また、呼び出し手段23は所定の鳴動パターンにより着信を知らせる。更に、フックスイッチ24は、不図示の受話器等の操作による回線開閉(オンフック状態またはオフフック状態)の指示信号をCPU12に送出する。
【0026】
次に、EEPROM14の電話帳記憶エリア14Aに記憶されている電話帳データテーブル31について、図3に基づいて説明する。図3は本実施形態に係る電話機1の電話帳データテーブル31を示す図である。
この電話帳データテーブル31には、図3に示すように、アドレス番地、識別情報としての電話番号データ、その電話番号データに対応する相手先名称のデータ、呼び出し先指定用のデータ(呼出先情報)並びに呼び出し時の鳴動パターンデータからなる管理情報が複数件記憶可能に構成される。
【0027】
具体的には、アドレス番地「1」には、電話番号データとして「1−11−1111」、相手先名称のデータとして「○○○」、呼び出し先指定用のデータ「1A」並びに、呼び出し時の鳴動パターンデータとして「K1」が記憶されている。同様に、アドレス番地「2」には、電話番号データとして「2−22−2222」、相手先の名称のデータとして「△△△」、及び呼び出し先指定用のデータとして「1B」並びに、呼び出し時の鳴動パターンデータとして「K2」が記憶されている。
また、アドレス番地「3」には、電話番号データとして「3−33−3333」、相手先名称のデータとして「□□□」、呼び出し先指定用のデータとして「1C」並びに、呼び出し時の鳴動パターンデータとして「K3」が記憶されている。更に、アドレス番地「4」には、電話番号データとして「4−44−4444」、相手先名称のデータとして「△△□」、及び呼び出し先指定用のデータとして「1B」並びに呼び出し時の鳴動パターンデータとして「K1」が記憶されている。
【0028】
この場合、呼び出し先指定用のデータとしての「1A」、「1B」及び「1C」は、例えば親機のみを鳴動させるように設定する場合、子機のみを鳴動させるように設定する場合、親機及び子機の両方を鳴動させるように設定する場合を使い分けるために使用される。また、呼び出し時の鳴動パターンデータとして「K1」〜「K3」は、鳴動パターンを例えば相手先(識別情報)毎または着信者毎に異ならせることにより、例えば相手先を鳴動音のみで事前に知らせたり、また、呼び出す着信者を鳴動音のみで知らせたりすることができる。
【0029】
次に、RAM15の受信ID記憶エリア15Aに記憶されている受信IDデータテーブル32について、図4(a)に基づいて説明する。図4(a)は本実施形態に係る電話機1のRAM15に記憶される受信IDデータテーブル32を示す図である。
受信IDデータテーブル32は、図4(a)に示すように、「受信日時」のデータ及びこの「受信日時」に対応する「電話番号」のデータから構成されている。この「受信日時」のデータは、着信信号検出手段3から出力した着信検出信号が、CPU12に入力した際の年月日及びその時刻のデータである。また図4(a)に示される「電話番号」のデータは、前記発信元電話番号判別手段5によって検出される電話番号データである。
【0030】
具体的には、「1998年10月16日、8時5分」に発信元電話番号データとして「1−11−1111」の受信があると、受信IDデータテーブル32の「受信日時」に「98/10/16 08:05」が記憶され、更に発信元電話番号データとして「1−11−1111」が記憶される。
同様に、「1998年10月17日、13時13分」に発信元電話番号データとして「2−22−2222」の受信があると、受信IDデータテーブル32の「受信日時」に「98/10/17 13:13」が記憶され、更に電話番号データとして「2−22−2222」が記憶される。
【0031】
次に、RAM15の検索用情報記憶エリア15Bに記憶されている検索用データテーブルについて、図4(b)に基づいて説明する。図4(b)は本実施形態に係る電話機1のRAM15の検索用情報記憶エリア15Bに記憶される検索用データテーブル33の一例を示す図である。
検索用データテーブル33は、図4(b)に示すように、アドレス番地と、電話番号データの下4桁の電話番号からなる検索用データとによって構成されている。そして、図4(b)に示すアドレス番地は、図3に示す電話帳データテーブル31に記憶されるアドレス番地に対応する。また、図4(b)に示す検索用データとしての電話番号データの下4桁の電話番号は、電話帳データテーブル31内のアドレス番地に対応付けて記憶される電話番号データの下4桁をコピーしたものであり、これを用いて、発信元電話番号判別手段5によって検出された発信元電話番号データの下4桁(検索対象データ)との比較が行われる。
【0032】
具体的には、図4(b)に示すように、アドレス番地「1」には、電話番号データとして「1−11−1111」の下4桁の「1111」が検索用データとして記憶される。同様に、アドレス番地「2」には、電話番号データとして「2−22−2222」の下4桁の検索用データ「2222」が対応して記憶され、アドレス番地「3」には、電話番号データとして「3−33−3333」の下4桁の検索用データ「3333」が対応して記憶され、アドレス番地「4」には、電話番号データとして「4−44−4444」の下4桁の検索用データ「4444」が対応して記憶される。
【0033】
このような検索用データテーブル33をCPU12が検索する場合、電話帳記憶エリア14Aに記憶されている電話帳データテーブル31を検索する場合に比べてデータ量が少ないことから、CPU12は検索用データテーブル33を短時間で検索できる。そして、CPU12は、検索された結果すなわちアドレス番地「2」及び検索用データ「2222」に基づいて、図3の電話帳データテーブル31から必要なデータを読み出すことができるので、電話帳データテーブル31のみを検索する場合と同様に必要なデータを入手することができる。また、電話番号データの一部をRAM15に転送するようにしているので、使用するメモリ容量を削減でき、RAM15を効率よく使用できる。
【0034】
以上のように構成された電話機1の動作を、図5に示されるフローチャートに従って説明する。図5は本実施形態に係る電話機1における制御処理のフローチャートである。尚、以下各ステップSを、単にSと略記する。
最初に、電話機1に着信があった場合(S1)、その着信信号中に発信元電話の番号データが付加されたものかどうかを、CPU12が判別する(S2)。一般にIDナンバーディスプレイのサービスの場合、交換器から送出される着信信号は、発信元電話番号のデータの付加の有無によって異なっている。そのため、電話機1のCPU12は、着信信号の相違を判別することにより、発信元電話番号のデータ付きの着信か否かを判別できる。
【0035】
ここで、電話機1は、相手先の発信元電話番号のデータが付加されていないと判別した場合には(S2:NO)、表示装置1bに相手先の発信元電話番号のデータを表示せずに、後述するS10に進む。
それに対して、CPU12が、相手先の発信元電話番号のデータが付加されていると判別した場合には(S2:YES)、ラインリレー4を用いて電話回線20を自動閉結し(S3)、CPU12は、識別電話番号判別手段5を利用して相手先の発信元電話番号のデータを読み取る(S4)。その後、CPU12は、ラインリレー4を用いて電話回線20を自動開放する(S5)。
【0036】
尚、この時の電話回線20の自動閉結は、電話機1が相手方の発信元電話番号のデータを受信するためのものであるので、IDナンバーディスプレイのサービスの場合においては、通話料金はかからないように設定されている。但し、この電話回線20の自動閉結は、発信元電話番号のデータを読み取るためのみに使用される。尚、この実施の形態の場合、電話回線20を介して相手方装置から送信されてきた発信元電話番号のデータは、「2−22−2222」であり、発信元電話番号判別手段5が、その「2−22−2222」の発信元電話番号のデータを検出する。それにより、CPU12は、「2−22−2222」の発信元電話番号のデータから、その下4桁の検索対象データ「2222」を抽出する。
【0037】
次に、CPU12は、発信元電話番号のデータの下4桁の検索対象データについて、検索用情報記憶エリア15Bに記憶されている検索用データテーブル33を用いて検索する(S6)。この場合、CPU12によって、検索対象データ「2222」と同一である電話番号データの下4桁からなる検索用データ「2222」及びアドレス番地「2」が、図4(b)の検索用データテーブル33から検索される。
このようにCPU12が、RAM15にコピーされたデータ量の少ない検索用データテーブル33から、検索用データ「2222」及びアドレス番地「2」を検索して読み出すので、CPU12が検索に要する時間は、不揮発性のEEPROM14に記憶された電話帳データテーブル31を直接検索するよりも極めて短いものとなる。
【0038】
そして、CPU12は、その検索結果に基づいて、電話帳記憶エリア14Aに記憶されている電話帳データテーブル31から必要なデータを読み出す(S7)。すなわち、検索用データ「2222」及びアドレス番地「2」に関連付けられる電話番号データとして「2−22−2222」、相手先の名称のデータとして「△△△」、及び、呼び出し先指定用のデータとして「1B」並びに、呼び出し時の鳴動パターンデータとして「K2」が、図4(a)に示す電話帳データテーブル31から読み出される。このようにCPU12は、検索用データ「2222」及びアドレス番地「2」の検索結果に基づいて、電話帳データテーブル31から必要なデータを読み出すことにより、直接に電話帳データテーブル31を検索する場合と同様なデータを入手できる。
【0039】
そして、CPU12は、表示装置1bに発信元電話番号及び相手先名等を表示するとともに、呼び出し手段23を用いて呼び出しを行う(S8)。具体的には、この呼び出し先指定用のデータ「1B」は、子機のみを鳴動させるように指定するものであるので、電話機1が仮に親機として設定された場合は、鳴動音が生じないのに対し、仮に子機として設定された場合は、呼び出し時の鳴動パターンデータとして「K2」に対応する鳴動で呼び出される。
また、図2に示す表示装置1bには、着信があった旨(チャクシン)、着信日時「98/10/17 13:13」、相手先の発信元電話番号のデータ「2−22−2222」、相手先名「△△△」が表示される。それにより、この実施の形態の電話機1の場合であっても、発信元電話番号及び相手先名等を、その表示装置1bに表示するといった高機能な着信応答を可能にする。
【0040】
次に、S9において、CPU12はフックスイッチ24がオフフックしたか否かを判断する。受話器がオフフックでない場合(S9:NO)、利用者が受話器を操作してオフフックするのを待つ。受話器がオフフックされた場合(S9:YES)、CPU12はRAM15から検索用データテーブル33を削除する(S10)。これは、受話器がオフフックされた後には、検索用データテーブル33はRAM15では不要であるので、検索用データテーブル33をRAM15から削除して、RAM15の記憶領域を有効に利用するためである。
【0041】
次に、CPU12はフックスイッチ24がオンフックしたか否かを判断する(S11)。フックスイッチ24がオンフックでない場合(S11:NO)、利用者が受話器を操作してオンフックして、通信が終了するのを待つ。
一方、フックスイッチ24がオンフックした場合(S11:YES)、通信が終了した状態になるので、CPU12は、図3に示す電話帳データテーブル31からデータを読み出し、RAM15内にアドレス番地及びこれに対応する電話番号データの下4桁の電話番号からなる検索用データによって構成される検索用データテーブル33を作成する(S12)。このように電話帳記憶エリア14AからRAM15への電話番号データの一部の転送、すなわち検索用データテーブル33の作成が通信終了後の着信の待機状態中に行われるのは、着信の待機状態以外の時には、検索用データテーブル33はRAM15では不要であるので、検索用データテーブル33をRAM15内に設けずに、RAM15の記憶領域を有効に利用するためである。
【0042】
それにより、CPU12が電話帳記憶エリア14Aから検索用データテーブル33へ電話番号データの一部を転送し、検索用データテーブル33を作成したので、次の着信があった場合、この検索用データテーブル33を用いて必要なデータを電話帳記憶エリア14Aから入手できる。従って、電話帳記憶エリア14Aから発信元電話番号及び相手先名等の必要な情報を長時間かけることなく入力でき、それを表示装置1bに表示するといった高機能な着信応答が可能となる。
【0043】
以上詳細に説明した通り、本実施形態に係る発明では、相手方から電話回線20を介して発信元電話番号のデータ(識別情報)を受信する発信元電話番号判別手段5と、その発信元情報を予め記憶しておくためのEEPROM14(不揮発性の管理情報記憶手段)の電話帳記憶エリア14Aと、発信元電話番号判別手段5により受信された発信元情報に基づいてEEPROM14に記憶されている情報を検索するCPU12(検索手段)とを備え、その検索結果に基づいて各種機能を実行可能な電話機1において、電話帳記憶エリア14A内の電話帳データテーブル31に記憶された識別情報の一部(電話番号データの一部「2222」)を転送するための検索用データテーブル33を、RAM15内の検索用情報記憶エリア15Bに備える。
それにより、CPU12は、比較的検索速度の速いRAM15に設けられた検索用情報記憶エリア15B内の検索用データテーブル33に転送された識別情報の一部を用いて検索した後に、その検索結果に基づいて、電話帳データテーブル31から必要なデータを読み出すので、検索時間の遅い不揮発性の電話帳データテーブル31を検索する場合に比べて、必要なデータを取得するまでに要する時間を短縮することができる。
【0044】
尚、この実施形態において、表示装置1bが表示手段を構成する。また、CPU12は、受話器がオンフックされるか否かを検出することにより、相手方と通信可能な状態になったか否かを検出する検出手段を構成する。
また、CPU12は、電話帳記憶エリア14Aに記憶されている電話帳データテーブル31及び検索用情報記憶エリア15Bに記憶されている検索用データテーブル33を検索する検索手段を構成する。また、RAM15により検索用情報記憶手段が構成され、EEPROM14により管理情報記憶手段が構成される。
【0045】
尚、本発明は前記実施形態に限定されることはなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることは勿論である。例えば、以下のようにしてもよい。
例えば、第1の変更例としては、RAM15内の検索用情報記憶エリア15Bとして大きな記憶容量(例えば数十キロバイト程度の容量)を確保できる場合、電話帳記憶エリア14Aに記憶される電話帳データテーブル31の識別情報の一部を転送するのではなく、電話帳記憶エリア14Aの各識別情報の全部(例えば、電話番号データの全部「2−22−2222」)を転送して、電話帳記憶エリア14Aの電話帳データテーブル31の代わりに、その検索用情報記憶エリア15Bに記憶されている電話帳データテーブル31を用いて検索を行う態様を採用するのが望ましい。
【0046】
このようにした理由は、検索用情報記憶エリア15Bとして大きな記憶容量を確保できる場合、例えば図3に示す電話帳データテーブル31の電話番号データの全部を、検索用情報記憶エリア15Bに転送しても、検索用情報記憶エリア15Bに記憶できる記憶容量を越えるおそれが少なく、このような方式によれば、検索速度の比較的速い検索用データテーブル33を用いて検索し、必要な情報も読み出すことができるため、短時間で検索を完了することができる。また、電話帳データテーブル31から必要な情報を読み出す処理を必要としないため、処理が簡素化される。
【0047】
また、第2の変更例としては、CPU12は、RAM15内の空き容量を検知する検知手段として機能を有しても良い。そして、CPU12は、RAM15の空き容量、すなわち、検索用情報記憶エリア15Bとして使用できるRAM15の空き容量が所定値(例えば数十キロバイト程度の容量)以上であると判断した場合には、例えば図3に示す電話帳データテーブル31の電話番号データの全部を、検索用情報記憶エリア15Bに転送する。
これは、RAM15の空き容量が所定値(例えば数十キロバイト程度の容量)以上の場合、例えば図3に示す電話帳データテーブル31の電話番号データの全部を、検索用情報記憶エリア15Bに転送しても、RAM15の他のデータに影響を及ぼしたり、他の機能の作動に影響を及ぼさないためである。そして、CPU12は、図3に示す電話帳データテーブル31の各電話番号データの全部をRAM15内の検索用情報記憶エリア15Bに転送した後に、その検索用情報記憶エリア15Bを検索し、その検索された電話番号データをそのまま用いることにより、例えば、発信元電話番号を表示装置1bに表示するといった高機能な着信応答を短時間で可能とする。
【0048】
一方、CPU12は、RAM15の空き容量が所定値(例えば数十キロバイト程度の容量)未満であると判断した場合には、電話帳記憶エリア14Aに記憶されている各電話番号データの一部を検索用情報記憶エリア15Bに転送する。
このようにした理由は、RAM15の空き容量、すなわち、検索用情報記憶エリア15Bとして使用できる容量が所定値(例えば数十キロバイト程度の容量)未満である場合、例えば図3に示す電話帳データテーブル31の電話番号データの全部を、検索用情報記憶エリア15Bに転送すると、上記のような不具合を生じる可能性があるためである。
そのためCPU12は、電話帳データテーブル31に記憶される電話番号データの一部を、RAM15内の検索用情報記憶エリア15Bに転送した後に、転送した検索用データテーブル33を検索し、その検索結果に基づいて、該当する管理情報を電話帳データテーブル31から呼び出すことにより、例えば、発信元電話番号及び相手先名等を表示装置1bに表示するといった高機能な着信応答を可能とする。
【0049】
更に、第3の変更例としては、CPU12は、電話帳記憶エリア14Aに記憶されている電話番号データの数が所定値(例えば20個)を越えたか否かを判断する判断手段として機能を有しても良い。
そして、CPU12は、電話番号データの数が所定値(例えば20個)未満であると判断した場合には、電話帳データテーブル31の電話番号データのRAM15への転送を行わず、電話番号データの数が所定値を越えたと判断した場合には、電話帳記憶エリア14Aに記憶されている電話番号データの一部または全部をRAM15に転送し、検索用データテーブル33を作成する態様を採用する。
【0050】
このようにした理由は、電話帳記憶エリア14A(電話帳データテーブル31)に記憶された電話番号データの数が少ない場合には、RAM15に検索用データテーブル33としてコピーしたものを検索しても、EEPROM14内の電話帳データテーブル31をそのまま検索しても時間的にそれほど差がないと考えられ、不必要なデータ転送を行わないようにするためである。逆に記憶された電話番号データの件数が多い場合には、RAM15に検索用データテーブル33としてコピーしたものを検索した方が短時間で検索し、必要なデータを取得することができるためである。また、上記実施形態では、RAM15内に必要に応じて検索用情報記憶エリア15B(検索用データテーブル33)を形成するように構成しているが、予め検索用情報記憶エリア15Bを所定量分(可変であってもよい)確保しておき、その専用エリア内に電話番号データを転送するように構成してもよい。この場合、他の機能によるRAM15の使用状況や、RAM15内に記憶された他のデータを考慮することなく、確実に電話番号データをRAM15に転送できるため、常にRAM15を用いた速度の速い検索を行うことができる。また、専用エリアを確保していても、その容量には限度があるため、電話番号データを転送する際には予め専用エリアの空き容量を検出し、容量が少なければ(所定値未満)電話番号データの一部を転送するようにしたり、転送すべき電話番号データの数が所定値を越えた場合には、各電話番号データの全部を専用エリアに記憶しきれない可能性があるため、各電話番号データの一部をそれぞれ転送するように、適宜転送の形式を変更することが望ましい。
【0051】
尚、電話帳記憶エリア14Aに記憶されるデータは、必ずしも上述したデータテーブルに限定される訳ではなく、例えば「受信日時」等のデータを記憶しても良い。また、検索用データテーブル33に記憶されるデータは、必ずしも上述した検索用データからなる必要はなく、それ以外の形式のデータからなっていても良いのはいうまでもない。
【0052】
【発明の効果】
以上説明した通り、請求項1に係る発明によれば、通信回線を介して得られる相手方の識別情報を受信する受信手段と、識別情報を予め記憶しておくための不揮発性の管理情報記憶手段と、前記管理情報記憶手段に記憶されている識別情報の一部または全部が転送されることが可能な検索用情報記憶手段と、前記受信手段により受信された識別情報に基づいて前記管理情報記憶手段に記憶されている識別情報、または、検索用情報記憶手段に転送され記憶されている前記識別情報の一部または全部を検索する検索手段とを備え、その検索手段による検索結果に基づいて各種機能を実行可能な電話機であって、前記管理情報記憶手段から前記検索用情報記憶手段への識別情報の一部または全部の転送が着信の待機状態中に行われるとともに、前記転送された識別情報は着信により前記検索用情報記憶手段から削除するので、管理情報記憶手段に記憶されている識別情報の一部または全部が検索用情報記憶手段に転送され、受信された識別情報に基づき、検索手段は検索用情報記憶手段に記憶されている情報を用いて検索を行う。従って、検索用情報記憶手段に記憶された識別情報の一部または全部を検索する時間は、検索手段が管理情報記憶手段において識別情報を検索する時間に比べて短縮することができる。
そして、識別情報の一部が検索用情報記憶手段に転送された場合、その検索結果に基づいて管理情報記憶手段から管理情報が読み出されることにより、例えば発信元電話番号及び相手先名等を電話機の表示装置に表示するといった高機能な着信応答を維持しながらも、管理情報記憶手段を検索する時間を短縮して、例えば着信時から呼び出し音が鳴るまでの間が長くなるという弊害を防止できる。また、識別情報の全部が検索用情報記憶手段に転送された場合、検索手段が検索用情報記憶手段を検索し、その検索された識別情報をそのまま用いることにより、同様に、高機能な着信応答が短時間で可能となる。
また、検索用情報記憶手段への識別情報の一部または全部の転送は、着信の待機状態中に行われ、一方、識別情報は、着信の待機状態以外の時に記憶手段に保有しておく必要がないので、検索用情報記憶手段から削除される。これにより、削除された識別情報の分だけ記憶手段を有効に利用することができ、高機能な着信応答を行うことが可能になる。
【0053】
また、請求項2に係る発明によれば、検索用情報記憶手段の空き容量を検知する検知手段を備え、その検知手段により空き容量が所定値以上であると判断された場合には、管理情報記憶手段に記憶されている識別情報の全部が転送され、所定値未満であると判断された場合には、前記管理情報記憶手段に記憶されている識別情報の一部が転送されるので、所定値未満になる場合、仮に管理情報記憶手段に記憶されている各識別情報の全てを転送すると、識別情報を記憶しきれずに、正確な検索ができなかったり、他の機能に関わるデータが消去されてしまうおそれがあるが、各識別情報の一部ずつを記憶させる方式を選択した場合、そのような不具合を防止でき、短時間で検索処理を行うことができるのに対し、所定値以上の場合、各識別情報の全てを転送し、転送した識別情報を用いて検索を行う方式を選択するため、より短時間で検索処理を行うことができる。
特に、検索用情報記憶手段に識別情報を転送しようとするための記憶エリアが固定的に設けられている場合(すなわち、所定データ量分だけ記憶できる記憶エリアが予め確保してある場合)であっても、転送しようとする識別情報の数が増してきた場合、全ての情報を記憶しきれない可能性が出てくる。そのため、記憶エリアの空き容量を検知し、所定値未満の場合は、予め各識別情報の一部ずつを記憶エリアに転送する方式を選択することによって、上記の不具合を防止しつつ、短時間で検索処理を行うことができる。逆に、例えば所定値以上であれば、各識別情報の全てを転送し、それを用いて検索を行う方式を選択することにより、より短時間で検索処理を行うことができる。
【0054】
また、請求項3に係る発明によれば、管理情報記憶手段に記憶されている識別情報の数が所定値を越えたか否かを判断する判断手段を備え、その判断手段により識別情報の数が所定値未満であると判断された場合に、識別情報の全部が転送され、識別情報の数が所定値を越えたと判断された場合に、識別情報の一部が転送されるので、検索用情報記憶手段が他の機能により使用される可能性がある場合、大容量の識別情報が転送されることにより、他の機能により使用する領域が無くなってしまったり、既に記憶されていたデータに影響を及ぼす可能性があるが、検索用情報記憶手段へ転送するデータ量を削減することにより、そのような不具合を防止する。特に、検索用情報記憶手段に識別情報を転送しようとするための記憶エリアが固定的に設けられている場合(すなわち、所定データ量分だけ記憶できる記憶エリアが予め確保してある場合)であっても、転送しようとする識別情報の数が増してきた場合、全ての情報を記憶しきれない可能性が出てくる。そのため、管理情報記憶手段に記憶されている識別情報の数が所定値を越えた場合には、各識別情報の一部を転送することで、確実に全ての識別情報を転送し、正確に検索を行うことができる。逆に識別情報の数が所定値を越えない場合には、各識別情報の全部を転送することで、より短時間で検索処理を行うことができる。
【0055】
また、請求項4に係る発明によれば、管理情報記憶手段に記憶されている識別情報の数が所定値を越えたか否かを判断する判断手段を備え、その判断手段により識別情報の数が所定値を越えたと判断された場合に、検索用情報記憶手段への識別情報の一部または全部の転送を実行するので、所定値未満の場合は、検索対象となるものが少ないため、不揮発性の管理情報記憶手段に記憶された状態であっても検索に要する時間がそれほど問題にならないのに対し、所定値を越える場合は、不揮発性の管理情報記憶手段に記憶させたままでは検索に時間がかかるため、検索用情報記憶手段に各識別情報の一部、または全部を転送し、それを用いて検索を行う方式を選択したほうが、短時間で検索処理を行うことができる。
【0056】
また、請求項5に係る発明によれば、管理情報記憶手段には、識別情報とその識別情報に対応する名称とが記憶されているので、識別情報とその識別情報に対応する名称を例えばディスプレイに表示するといった高機能な着信応答が可能となる。
【0057】
また、請求項6に係る発明によれば、管理情報記憶手段には、更に呼び出し先を判別する呼出先情報が記憶されているので、例えば識別情報に対応して鳴動音を替えるといった高機能な着信応答の他に、例えば電話機が呼び出し先に指定された場合に限り鳴動するといった高機能な着信応答も可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係る電話機の概略構成を示すブロック図である。
【図2】本実施形態に係る電話機の表示装置を拡大して示す正面図である。
【図3】本実施形態に係る電話機のEEPROMの電話帳記憶エリアに記憶される電話帳データテーブルを示す図である。
【図4】本実施形態に係る電話機のRAMに記憶されるデータテーブルの一例を示す図であって、(a)は、受信IDデータテーブルを示す図、(b)は、検索用データテーブルを示す図である。
【図5】本実施形態に係る電話機における制御処理のフローチャートである。
【符号の説明】
1 電話機
2 発信元電話番号付加判別手段
3 着信信号検出手段
4 ラインリレー
5 発信元電話番号判別手段
7 通話回路
12 CPU
13 ROM
14 EEPROM
14A 電話帳記憶エリア
15 RAM
15A 受信ID記憶エリア
15B 検索用情報記憶エリア
17 音声出力部
19 操作パネル入出力部
20 電話回線
23 呼び出し手段
24 フックスイッチ
31 電話帳データテーブル
32 受信IDデータテーブル
33 検索用データテーブル

Claims (6)

  1. 通信回線を介して得られる相手方の識別情報を受信する受信手段と、識別情報を予め記憶しておくための不揮発性の管理情報記憶手段と、前記管理情報記憶手段に記憶されている識別情報の一部または全部が転送されることが可能な検索用情報記憶手段と、前記受信手段により受信された識別情報に基づいて前記管理情報記憶手段に記憶されている識別情報、または、検索用情報記憶手段に転送され記憶されている前記識別情報の一部または全部を検索する検索手段とを備え、その検索手段による検索結果に基づいて各種機能を実行可能な電話機であって、
    前記管理情報記憶手段から前記検索用情報記憶手段への識別情報の一部または全部の転送が着信の待機状態中に行われるとともに、前記転送された識別情報は着信により前記検索用情報記憶手段から削除されることを特徴とする電話機。
  2. 前記検索用情報記憶手段の空き容量を検知する検知手段を備え、その検知手段により空き容量が所定値以上であると判断された場合には、前記管理情報記憶手段に記憶されている識別情報の全部が転送され、所定値未満であると判断された場合には、前記管理情報記憶手段に記憶されている識別情報の一部が転送されることを特徴とする請求項1に記載の電話機。
  3. 前記管理情報記憶手段に記憶されている識別情報の数が所定値を越えたか否かを判断する判断手段を備え、その判断手段により識別情報の数が所定値未満であると判断された場合に、識別情報の全部が転送され、識別情報の数が所定値を越えたと判断された場合に、前記識別情報の一部が転送されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の電話機。
  4. 前記管理情報記憶手段に記憶されている識別情報の数が所定値を越えたか否かを判断する判断手段を備え、その判断手段により識別情報の数が所定値を越えたと判断された場合に、前記検索用情報記憶手段への識別情報の一部または全部の転送を実行することを特徴とする請求項1に記載の電話機。
  5. 前記管理情報記憶手段には、識別情報とその識別情報に対応する名称とが記憶されていることを特徴とする請求項1乃至のいずれか一に記載の電話機。
  6. 前記管理情報記憶手段には、更に呼び出し先を判別する呼出先情報が記憶されていることを特徴とする請求項に記載の電話機。
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