JP3646523B2 - 通信端末装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、キャッチホン(登録商標)機能と発信元情報を受信可能な受信手段とを備えた通信端末装置に関し、特に、キャッチホン(登録商標)機能を利用して、再度、先の通話者と通話を開始しても通話相手の発信元情報や対応する関連情報が表示手段に表示されるため、通話相手を正確に知ることが可能となると共に、通話中に第三者から着信があった場合には、この第三者の発信元情報や対応する関連情報が、通話相手の発信元情報や対応する関連情報と共に表示手段に表示されるため、この第三者からの着信に適切に対応することが可能な通信端末装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、電話機等の通信端末装置においては、キャッチホン(登録商標)機能と発信元情報を受信可能な受信手段とを備えた通信端末装置が知られている。かかる通信端末装置では、通話相手の発信元情報や対応する関連情報が表示手段に表示されているが、キャッチホン(登録商標)機能を利用して、第三者からの通話に切り替えた場合には、この第三者の発信元情報や対応する関連情報が表示手段に表示される。これにより、着信側では、表示手段に表示されている第三者の発信元情報や対応する関連情報から、この第三者を正確に知ることが可能となると共に、第三者との通話内容等に適切な対応をとることが可能となる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来の通信端末装置においては、キャッチホン(登録商標)機能を利用して、第三者から先の通話者に通話を切り替えても、表示手段にはこの第三者の発信元情報や対応する関連情報が表示され続けられるため、先の通話相手を正確に知ることが困難であるという問題がある。また、第三者からの着信があった場合には、第三者からの通話に切り替えなければ第三者の発信元情報や対応する関連情報が表示手段に表示されず、通話を切り替える前にこの第三者を知ることができないという問題がある。
【0004】
そこで、本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、キャッチホン(登録商標)機能を利用して、再度、先の通話者と通話を再開しても通話相手の発信元情報や対応する関連情報が表示手段に表示されるため、先の通話相手を正確に知ることが可能となり、また、通話中に第三者から着信があった場合には、この第三者の発信元情報や対応する関連情報が、通話中の相手の発信元情報や対応する関連情報と共に表示手段に表示されるため、この第三者からの着信に適切に対応することが可能な通信端末装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため請求項1に係る通信端末装置は、通信回線を介して発信元情報を受信可能な受信手段と、前記発信元情報を記憶する発信元記憶手段と、通話相手の発信元情報を表示する表示手段と、通話状態において通信回線を介して第三者からの入力情報を受信可能なキャッチホン(登録商標)機能と、を備えた通信端末装置において、前記表示手段に、通話中に前記受信手段によって前記第三者の発信元情報を受信した場合には、通話相手及びこの第三者の発信元情報を該表示手段に表示するとともに、通話相手が切り替えられる場合には、切り替え後の通話相手の前記発信元情報のみを表示することを特徴とする。
【0006】
このような特徴を有する請求項1に係る通信端末装置によれば、通話状態において通信回線を介して第三者からの入力情報を受信可能なキャッチホン(登録商標)機能を備えており、通話中に受信手段によって第三者の発信元情報を受信した場合には、通話相手及びこの第三者の発信元情報が表示手段によって表示されるとともに、通話相手が切り替えられる場合には、切り替え後の通話相手の発信元情報のみが表示される。
これにより、通話中に第三者から着信があった場合には、この第三者の発信元情報が、通話相手の発信元情報とともに表示手段によって表示されるため、この第三者との通話開始前に、通話相手と第三者とを正確に知ることが可能となり、第三者からの着信に適切に対応することが可能となる。また、通話相手が切り替えられる場合には、切り替え後の通話相手の発信元情報のみが表示されるため、通話相手を容易に知ることが可能となると共に、より適切な対応をとることが可能となる。
【0007】
また、請求項2に係る通信端末装置は、通信回線を介して発信元情報を受信可能な受信手段と、前記発信元情報を記憶する発信元記憶手段と、通話相手の発信元情報を表示する表示手段と、通話状態において通信回線を介して第三者からの入力情報を受信可能なキャッチホン(登録商標)機能と、を備えた通信端末装置において、前記表示手段に、通話中に前記受信手段によって前記第三者の発信元情報を受信した場合には、通話相手及びこの第三者の発信元情報及び対応する関連情報を該表示手段に表示するとともに、通話相手が切り替えられる場合には、切り替え後の通話相手の前記発信元情報及び対応する関連情報のみを表示することを特徴とする。
【0008】
このような特徴を有する請求項2に係る通信端末装置によれば、通話状態において通信回線を介して第三者からの入力情報を受信可能なキャッチホン(登録商標)機能を備えて おり、通話中に受信手段によって第三者の発信元情報を受信した場合には、通話相手及びこの第三者の発信元情報及び対応する関連情報が表示手段によって表示されるとともに、通話相手が切り替えられる場合には、切り替え後の通話相手の発信元情報及び対応する関連情報のみが表示される。
これにより、通話中に第三者から着信があった場合には、この第三者の発信元情報及び対応する関連情報が、通話相手の発信元情報及び対応する関連情報とともに表示手段によって表示されるため、この第三者との通話開始前に、通話相手と第三者とを正確に知ることが可能となり、第三者からの着信に適切に対応することが可能となる。また、通話相手が切り替えられる場合には、切り替え後の通話相手の発信元情報及び対応する関連情報のみが表示されるため、通話相手を正確に知ることが可能となると共に、より適切な対応をとることが可能となる。
【0009】
また、請求項3に係る通信端末装置は、請求項1又は請求項2に記載の通信端末装置において、通話相手の切り替えは、キャッチキー及び回線の開放を入力する開放入力手段により切り替えることができるとともに、前記キャッチキーによる通話相手の切り替えの場合には、再度、先の通話相手に切り替えることができ、前記開放入力手段による切り替えの場合には、通話相手との通話を終了させることを特徴とする。
【0010】
このような特徴を有する請求項3に係る通信端末装置によれば、請求項1又は請求項2に記載の通信端末装置において、キャッチキーによる通話相手の切り替えの場合、即ちキャッチホン(登録商標)機能を利用して、再度、先の通話者と通話を再開しても通話相手の発信元情報や対応する関連情報が表示手段に表示されるため、先の通話相手を正確に知ることが可能となる。また、電話の用件が終了した場合には、開放入力手段による切り替えによって、通話相手との通話を終了させることができる。
【0011】
また、請求項4に係る通信端末装置は、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の通信端末装置において、前記発信元情報は、電話番号であることを特徴とする。
【0012】
このような特徴を有する請求項4に係る通信端末装置によれば、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の通信端末装置において、前記発信元情報は、電話番号であるため、前記表示手段には通話相手の電話番号やこの電話番号に対応する関連情報が表示される。これにより、着信側は、表示された電話番号等から通話相手を正確に知ることが可能となると共に、適切な対応をとることが可能となる。
【0013】
更に、請求項5に係る通信端末装置は、請求項2乃至請求項4のいずれかに記載の通信端末装置において、前記関連情報は、発信者名を含むことを特徴とする。
【0014】
このような特徴を有する請求項5に係る通信端末装置によれば、請求項2乃至請求項4のいずれかに記載の通信端末装置において、前記関連情報には、発信者名が含まれるため、表示手段には通話相手の名前等が表示される。これにより、着信側は、表示された名前等から通話相手を容易に知ることが可能となると共に、より適切な対応をとることが可能となる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る通信端末装置について、本発明をパーソナルコンピュータ(以下、「PC」という。)と、このPCに接続される留守番録音機能付きの電話機とから構成される通信端末装置につき具体化した実施形態に基づいて図面を参照しつつ詳細に説明する。先ず、本実施形態に係るPC及びこのPCに接続される留守番録音機能付きの電話機の概略構成について図1に基づき説明する。図1は本実施形態に係るPC及びこのPCに接続される留守番録音機能付きの電話機の概略構成を示すブロック図である。
【0016】
図1に示すように、電話回線20に接続される電話機1の概略構成は、発信元電話番号付加判別手段2、着信信号検出手段3、ラインリレー4、発信元電話番号判別手段5、終話検出手段6、通話回路7、応答メッセージ送出手段8、伝言メッセージ録音手段9、アンプ10、スピーカ11、CPU12、ROM13、EEPROM14、RAM15、ダイヤル発信手段16、PC用インターフェース17、操作パネル19、タイマ22、呼び出し手段23、及びフックスイッチ24等を備え、PC18に接続されている。
電話回線20には、加入者線交換機からアナログ回線等に送出される発信元情報としての発信元電話番号データ等を受信する機能を有する発信元電話番号受信端末を起動するために、交換機から送られる発信元電話番号受信端末起動信号を受信する発信元電話番号付加判別手段2が、回線閉結用のラインリレー4を介さずに直接接続されている。同様に、電話回線20には、着信信号を検出する着信信号検出手段3が、回線閉結用のラインリレー4を介さずに直接接続されている。さらに、電話回線20には、ラインリレー4を介して、発信元電話番号データ等を含む通話情報を受信し、発信元電話番号データを検出する発信元電話番号判別手段5、発信者の終話を検出する終話検出手段6、及び電話回線20との通話を行う通話回路7が接続されている。
【0017】
一方、電話機1の全体を制御するCPU12が設けられ、発信元電話番号付加判別手段2、着信信号検出手段3、ラインリレー4、発信元電話番号判別手段5、及び終話検出手段6はCPU12に接続されている。また、通話回路7には、応答メッセージを送出する応答メッセージ送出手段8と、発信者の伝言メッセージを記録し再生する伝言メッセージ録音手段9とが接続され、この応答メッセージ送出手段8と伝言メッセージ録音手段9とは、CPU12にも接続されている。そして、伝言メッセージ録音手段9には、アンプ10を介して伝言メッセージを発声するスピーカ11が接続されている。
【0018】
また、CPU12には、電話機機能等を実行するのに必要な各種プログラムやデータ等を記憶しているROM13、各種の登録データやフラッグ等を記憶しているEEPROM14、及び各種ディジタルデータを一時記憶するRAM15が接続されている。また、EEPROM14には、「電話番号」とそれに対応する「名前」及び「会社名」より構成される後述の電話番号データテーブル25(図2参照)が記憶される電話番号データテーブル記憶エリア14Aや、応答メッセージが記憶される応答メッセージ記憶エリア14B等が設けられている。また、RAM15には、「受信日時」とそれに対応する「電話番号」より構成される後述の受信IDテーブル26が記憶される受信IDテーブル記憶エリア15A等が設けられている。
【0019】
また、CPU12には、通話回路7に接続され、テンキー等で構成されるダイヤル発信手段16、PC18との情報の入出力用インターフェースとしてのPC用インターフェース17、LCD(Liquid Crystal Display)等のディスプレイ19Aやキャッチホン(登録商標)を受けるためのキャッチキー21等の各種操作を行うための種々のキーが配置されている操作パネル19、年月日や時間の計測を行うと共に一定時間を計測して、日時データやタイムアウト信号を出力するタイマ22、呼び出し音により着信を知らせる呼び出し手段23、及び不図示の受話器等による押下により回線開放指示信号を送出するフックスイッチ24等が接続されている。
【0020】
さらに、PC用インターフェース17には、CRT(Cathode Ray Tube)やLCD(Liquid Crystal Display)等のディスプレイ18Aが設けられたPC18が接続されている。
【0021】
ここで、EEPROM14の電話番号データ記憶エリア14Aに記憶されている電話番号データテーブル25について図2に基づいて説明する。図2は本実施形態に係る電話機1のEEPROM14の電話番号データ記憶エリア14Aに記憶される電話番号データテーブル25の一例を示す図である。
図2に示されるように、電話番号データテーブル25は、「電話番号」、この「電話番号」に対応する「名前」、及びこの「電話番号」に対応する「会社名」から構成されている。
よって、「電話番号」が「0123456789」の場合には、この「電話番号」に対応する「名前」は「YY」、「会社名」は「○○○○ガイシャ」である。また、「電話番号」が「0123451234」の場合には、この「電話番号」に対応する「名前」は「WW」、「会社名」は「△△△△ガイシャ」である。さらに、「電話番号」が「0123452345」の場合には、この「電話番号」に対応する「名前」は「VV」、「会社名」は「××××ガイシャ」である。 本実施形態の電話番号データテーブル25の「電話番号」に対応する「名前」は、この「電話番号」の発信者の名前を表すデータであり、「電話番号」に対応する「会社名」は、この「電話番号」の発信者の属する会社名を表すデータである。尚、図2には、電話番号データテーブル記憶エリア14Aに予め登録されたデータ例として3件の例が示されているが、最大登録件数は記憶容量が許す限り任意である。
【0022】
また、RAM15の受信IDテーブル記憶エリア15Aに記憶されている受信IDテーブル26について図3に基づいて説明する。図3は本実施形態に係る電話機1のRAM15の受信IDテーブル記憶エリア15Aに記憶される受信IDテーブル26の一例を示す図である。
図3に示すように、受信IDテーブル26は、「受信日時」、及びこの「受信日時」に対応する「電話番号」から構成されている。そして、この「受信日時」は、CPU12が、発信元電話番号付加判別手段2から発信元電話番号付加検出信号を受信した時の受信年月日及びその時の時間より構成されるデータである。また、この「電話番号」は、前記発信元電話番号判別手段5によって検出される発信元電話番号データである。
よって、「受信日時」が「98/6/16 08:05」のデータに対応する「電話番号」は「0123456789」である。即ち、「1998年6月16日、8時5分」に「電話番号」が「0123456789」の発信元電話番号データが受信されたことを表している。また、「受信日時」が「98/6/16 13:13」のデータに対応する「電話番号」は「0123451234」である。即ち、「1998年6月16日、13時13分」に「電話番号」が「0123451234」の発信元電話番号データが受信されたことを表している。さらに、「受信日時」が「98/6/16 13:15」のデータに対応する「電話番号」は「0123452345」である。即ち、「1998年6月16日、13時15分」に「電話番号」が「0123452345」の発信元電話番号データが受信されたことを表している。尚、図3には、受信IDテーブル記憶エリア15Aに記憶されたデータ例として3件の例が示されているが、最大記憶件数は記憶容量が許す限り任意である。
【0023】
ここで、発信元電話番号付加判別手段2及び発信元電話番号判別手段5により受信手段が構成される。また、EEPROM14の電話番号データテーブル記憶エリア14Aは、発信元情報記憶手段として機能する。また、RAM15の受信IDテーブル記憶エリア15Aは、発信元記憶手段として機能する。また、PC18に設けられるディスプレイ18A、及び操作パネル19に設けられるディスプレイ19Aは、表示手段として機能する。また、フックスイッチ24は、開放入力手段として機能する。また、CPU12、ROM13、EEPROM14、及びRAM15により制御手段が構成される。
【0024】
次に、このように構成されたPC18及び電話機1より構成される通信端末装置における発信元電話番号等の表示処理について図4に基づいて説明する。図4は本実施形態に係るPC18及びこのPC18に接続される留守番録音機能付きの電話機1における発信元電話番号等の表示処理のフローチャートである。
先ず、図4に示されるように、ステップ(以下、Sと略記する)1において、着信信号検出手段3により電話回線20を介して発呼者から呼出信号が着信したか否かが判定される。そして、着信していない場合には(S1:NO)、着信するまで待機し、着信があった場合には(S1:YES)、着信信号検出手段3からCPU12に着信検出信号が出力される。
【0025】
次に、CPU12は、S1で着信検出信号の入力を検知すると、S2において、その着信が発信元電話番号が付加されたものかどうかを発信元電話番号付加判別手段2により判別する。
ここで、発信元電話番号が付加されている場合には、加入者線交換機からの着信信号が、発信元の電話番号の無い信号と異なるため、電話機1の発信元電話番号付加判別手段2により着信信号の違いを判別し、発信元の電話番号が付加されたものであるかそうでないかを判別可能となっている。
【0026】
そして、今回の着信が発信元の電話番号が付加されたものであると発信元電話番号付加判別手段2により判定された場合には、発信元電話番号付加判別手段2からCPU12に発信元電話番号付加検出信号が出力される。
【0027】
続いて、CPU12は、発信元電話番号付加検出信号の入力を検知すると、タイマー22からその時の受信年月日及び時刻のデータを読み込み、受信IDテーブル記憶エリア15Aに記憶されている受信IDテーブル26の「受信日時」データとして記憶する。そして、ラインリレー4をオンして、電話回線20を閉結し、発信元電話番号判別手段5を起動する。発信元電話番号判別手段5は、入力情報から発信元電話番号を判別し、CPU12へ出力する。CPU12は、入力されたこの発信元電話番号を受信IDテーブル記憶エリア15Aの受信IDテーブル26に、前記「受信日時」データに対応する「電話番号」データとして記憶し、ラインリレー4をオフして、一旦回線を開放する。例えば、「受信日時」のデータとして「1998/6/16 13:13」、そして、これに対応する「電話番号」のデータとして「0123451234」が受信IDテーブル26に記憶される。
次に、CPU12は、再度、受信IDテーブル26から最新に記憶した「電話番号」データを読み出し、この「電話番号」データと一致する電話番号が、電話番号データ記憶エリア14Aに予め記憶されている電話番号データテーブル25(図2参照)の「電話番号」のデータに登録されているか否かを判別する。
【0028】
そして、前記発信元電話番号と一致する電話番号が、電話番号データテーブル25の「電話番号」のデータに登録されている場合には、この「電話番号」のデータに対応する電話番号データテーブル25の「名前」及び「会社名」のデータを読み込み、RAM15に記憶する。続いて、CPU12は、受信IDテーブル26から最新に記憶した「受信日時」データ及び「電話番号」データを読み出すと共に、前記「名前」、「会社名」をRAM15から読み出し、PC用インターフェース17を介してPC18に出力すると共に、同時に呼び出し手段21に呼び出し開始を指示する。そして、PC18は、入力されたこの「受信日時」データ、「電話番号」データ、「名前」、及び「会社名」をディスプレイ18Aに表示する。例えば、「1998年6月16日 13時13分受け、TEL.0123451234、WWさん、△△△△会社」とディスプレイ18Aに表示される。
また、前記発信元電話番号と一致する電話番号が、電話番号データテーブル25の「電話番号」のデータに登録されていない場合には、CPU12は、受信IDテーブル26から最新に記憶した「受信日時」データ及び「電話番号」データを読み出し、PC用インターフェース17を介してPC18に出力すると共に、同時に呼び出し手段21に呼び出し開始を指示する。そして、PC18は、入力されたこの「受信日時」データ及び「電話番号」データをディスプレイ18Aに表示する。例えば、「1998年6月16日 13時13分受け、TEL.0123451234」とディスプレイ18Aに表示される。
【0029】
そして、CPU12は、受話器が持ち上げられてフックスイッチ24を介して通話開始信号が入力されると、呼び出し手段21に呼び出し停止を指示すると共に、ラインリレー4をオンして、電話回線20を閉結する。これにより通話回路7を介して通話が開始される。
【0030】
次に、S3において、CPU12は、第三者から着信があるか否か、即ち、第三者からの着信の検出信号が、着信信号検出手段3から入力されているか否か判定する。
そして、第三者からの着信の検出信号が入力されていない場合には(S3:NO)、通話が終了したかどうか、即ち、終話検出手段6から終話の検出信号が入力されているか否か判定される(S4)。そして、終話検出手段6から終話の検出信号が入力されていない場合には(S4:NO)、再度、S3以降の処理が実行される。また、終話検出手段6から終話の検出信号が入力された場合には(S4:YES)、PC用インターフェース17を介してPC18に終話情報を出力して、ラインリレー4をオフして電話回線20を開放し、通話を終了する。また、PC18は、終話情報を入力されると、ディスプレイ18Aの「受信日時」データや「電話番号」データ等の表示を削除し、内蔵されるタイマーに基づいて時計表示を行い、処理を終了する(S15)。
【0031】
また、第三者からの着信検出信号が、着信信号検出手段3から入力された場合には(S3:YES)、S5において、第三者からの着信が発信元電話番号が付加されたものかどうかを発信元電話番号付加判別手段2により判別する。
そして、第三者からの着信が発信元の電話番号が付加されたものであると発信元電話番号付加判別手段2により判定された場合には、発信元電話番号付加判別手段2からCPU12に発信元電話番号付加検出信号が入力される。
続いて、CPU12は、発信元電話番号付加検出信号の入力を検知すると、タイマー22からその時の受信年月日及び時刻のデータを読み込み、受信IDテーブル記憶エリア15Aに記憶されている受信IDテーブル26の「受信日時」データとして記憶する。そして、発信元電話番号判別手段5を起動する。発信元電話番号判別手段5は、入力情報から発信元電話番号を判別し、CPU12へ出力する。CPU12は、入力されたこの発信元電話番号を受信IDテーブル記憶エリア15Aの受信IDテーブル26に、前記「受信日時」データに対応する「電話番号」データとして記憶する。例えば、「受信日時」のデータとして「1998/6/16 13:15」、そして、これに対応する「電話番号」のデータとして「0123452345」が受信IDテーブル26に記憶される。
次に、CPU12は、再度、受信IDテーブル26から最新に記憶した「電話番号」データを読み出し、この「電話番号」データと一致する電話番号が、電話番号データ記憶エリア14Aに予め記憶されている電話番号データテーブル25(図2参照)の「電話番号」のデータに登録されているか否かを判別する。
【0032】
そして、前記発信元電話番号と一致する電話番号が、電話番号データテーブル25の「電話番号」のデータに登録されている場合には、この「電話番号」のデータに対応する電話番号データテーブル25の「名前」及び「会社名」のデータを読み込み、RAM15に記憶する。続いて、CPU12は、受信IDテーブル26から最新に記憶した「受信日時」データ及び「電話番号」データを読み出すと共に、前記「名前」、「会社名」をRAM15から読み出し、PC用インターフェース17を介してPC18に出力すると共に、同時に第三者からの着信を受話器を介して着信音等により通知する。そして、PC18は、入力されたこの「受信日時」データ、「電話番号」データ、「名前」、及び「会社名」をディスプレイ18Aに表示する。例えば、ディスプレイ18Aの上側に「1998年6月16日 13時13分から話し中、TEL.0123451234、WWさん、△△△△会社」と表示し、ディスプレイ18Aの下側に「1998年6月16日 13時15分受け、TEL.0123452345、VVさん、××××会社」と表示される。
また、前記発信元電話番号と一致する電話番号が、電話番号データテーブル25の「電話番号」のデータに登録されていない場合には、CPU12は、受信IDテーブル26から最新に記憶した「受信日時」データ及び「電話番号」データを読み出し、PC用インターフェース17を介してPC18に出力すると共に、同時に第三者からの着信を受話器を介して着信音等により通知する。そして、PC18は、入力されたこの「受信日時」データ及び「電話番号」データをディスプレイ18Aに表示する。例えば、ディスプレイ18Aの上側に「1998年6月16日 13時13分から話し中、TEL.0123451234、WWさん、△△△△会社」と表示し、ディスプレイ18Aの下側に「1998年6月16日 13時15分受け、TEL.0123452345」と表示される。
【0033】
次に、S6において、CPU12は、キャッチキー21が押下されたか否か、即ち、キャッチ信号が入力されたか否か判定する。そして、キャッチキー21が押下されていない場合は(S6:NO)、通話が終了したかどうか、即ち、終話検出手段6から終話の検出信号が入力されているか否か判定される(S7)。そして、終話検出手段6から終話の検出信号が入力されていない場合には(S7:NO)、再度、S6以降の処理が実行される。また、終話検出手段6から終話の検出信号が入力された場合には(S7:YES)、PC用インターフェース17を介してPC18に終話情報を出力して、ラインリレー4をオフして電話回線20を開放し、通話を終了する。また、PC18は、終話情報を入力されると、ディスプレイ18Aの「受信日時」データや「電話番号」データ等の表示を削除し、内蔵されるタイマーに基づいて時計表示を行い、処理を終了する(S15)。
【0034】
また、CPU12は、キャッチ信号を入力された場合には(S6:YES)、S8において、通話回路7を介して、先の通話者(例えば、△△△△会社のWWさん)との通話を保留して、第三者(例えば、××××会社のVVさん)との回線を接続する。
【0035】
また、S9において、PC用インタフェース17を介してPC18に第三者との通話開始情報を出力する。そして、PC18は、この第三者との通話開始情報を入力されると、第三者のみの「受信日時」データや「電話番号」データ等をディスプレイ18Aに表示する。例えば、ディスプレイ18Aに「1998年6月16日 13時15分受け、TEL.0123452345、VVさん、××××会社」だけが表示される。
【0036】
次に、S10において、CPU12は、第三者との通話中にフックスイッチ24が所定の第1の時間であるT1時間(本実施形態では、T1時間=2.2秒)よりも長い時間押下されているか否か判定する。そして、フックスイッチ24がT1時間よりも長い時間押下された場合には(S10:YES)、PC用インターフェース17を介してPC18に終話情報を出力して、ラインリレー4をオフして電話回線20を開放し、通話を終了する。また、PC18は、終話情報を入力されると、ディスプレイ18Aの「受信日時」データや「電話番号」データ等の表示を削除し、内蔵されるタイマーに基づいて時計表示を行い、処理を終了する(S15)。
【0037】
また、フックスイッチ24がT1時間よりも長い時間押下されていない場合には(S10:NO)、S11において、CPU12は、第三者との通話中にフックスイッチ24が所定の第2の時間であるT2時間(本実施形態では、T2時間=0.3秒)よりも長い時間押下されているか否か判定する。そして、フックスイッチ24がT2時間よりも長い時間押下されていない場合には(S11:NO)、再度、S10以降の処理が実行される。
【0038】
また、フックスイッチ24がT2時間よりも長い時間押下された場合には(S11:YES)、S12において、第三者との通話を終了し、即ち、通話回路7を介して第三者との回線を開放して、再度、先の通話者との回線を接続する。
【0039】
そして、S13において、CPU12は、PC用インターフェース17を介してPC18に第三者との通話終了情報を出力すると共に、先の通話者の「受信日時」データや「電話番号」データ等をRAM15より読み出してPC18に出力する。そして、第三者との通話終了情報と先の通話者の「受信日時」データ等を入力されたPC18は、第三者の「受信日時」データや「電話番号」データ等の表示を削除し、入力された先の通話者の「受信日時」データや「電話番号」データ等をディスプレイ18Aに表示する。例えば、「1998年6月16日 13時13分受け、TEL.0123451234、WWさん、△△△△会社」とディスプレイ18Aに表示される。
【0040】
次に、S14において、CPU12は、フックスイッチ24が前記T1時間よりも長い時間押下されているか否か、及び、終話検出手段6から終話の検出信号が入力されているか否か判定する。そして、フックスイッチ24が前記T1時間よりも長い時間押下されるか、終話検出手段6から終話の検出信号が入力されるまで待ち(S14:NO)、フックスイッチ24が前記T1時間よりも長い時間押下されるか、終話検出手段6から終話の検出信号が入力された場合には(S14:YES)、PC用インターフェース17を介してPC18に終話情報を出力して、ラインリレー4をオフして電話回線20を開放し、通話を終了する。また、PC18は、終話情報を入力されると、ディスプレイ18Aの「受信日時」データや「電話番号」データ等の表示を削除し、内蔵されるタイマーに基づいて時計表示を行い、処理を終了する(S15)。
【0041】
以上詳細に説明した通り本実施形態に係る通信端末装置では、着信があると(S1:YES)、PC18のディスプレイ18Aに着信日時、発信元電話番号、この発信元電話番号に対応する電話番号データテーブル25の「名前」、及び「会社名」が表示される(S2)。そして、通話中に第三者からの着信があった場合には(S3:YES)、通話中の相手の着信日時や発信元電話番号等と共に、第三者の着信日時や発信元電話番号等も同時にディスプレイ18Aに表示される(S5)。そして、キャッチされた場合には(S6:YES)、第三者の着信日時や発信元電話番号等だけがディスプレイ18Aに表示される(S8)。そして、フックスイッチ24がT1時間(本実施形態では、T1=2.2秒)よりも長く押下された場合には(S10:YES)、回線が開放されて通話が終了する。また、フックスイッチ24がT1時間以下でT2時間(本実施形態では、T1=0.3秒)よりも長く押下された場合には(S10:NO、S11:YES)、通話が第三者から先の通話者に切り替えられると共に(S12)、先の通話者の着信日時や発信元電話番号等がディスプレイ18Aに表示される(S13)。また、フックスイッチ24がT2時間(本実施形態では、T1=0.3秒)以下押下された場合には(S10:NO、S11:NO)、フックスイッチ24の押下は、無視される。そして、通話が終了すると(S14:YES)、回線は開放されて、ディスプレイ18Aに時計表示がされ、処理が終了する(S15)。
【0042】
したがって、通話中に第三者から着信があった場合には、この第三者の受信日時、発信元電話番号、及びこの発信元電話番号に対応する「名前」や「会社名」が、通話相手の受信日時、発信元電話番号、及びこの発信元電話番号に対応する「名前」や「会社名」と共にPC18のディスプレイ18Aに表示されるため、この第三者を通話開始前に正確に知ることが可能となり、第三者からの着信に適切に対応することが可能となる。
また、フックスイッチ24を介して、回線開放の指示をT1時間以下で、且つT2時間よりも長い時間入力し、キャッチホン(登録商標)機能を利用して、再度、先の通話者と通話を再開しても、通話相手の受信日時、発信元電話番号、及びこの発信元電話番号に対応する「名前」や「会社名」がPC18のディスプレイ18Aに表示されるため、先の通話相手を正確に知ることが可能となる。
また、フックスイッチ24を介して、回線開放の指示がT2時間以下の短時間入力された場合には、CPU12によってこの回線開放の指示はなっかたものとして制御されるため、前記フックスイッチ24の押下による誤動作を防止することが可能となる。
さらに、PC18のディスプレイ18Aには通話相手の電話番号や名前等が表示されるため、通話相手を容易に知ることが可能となると共に、より適切な対応をとることが可能となる。
【0043】
尚、本発明は前記実施形態に限定されることはなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることは勿論である。
例えば、通話相手に関する情報を電話機1のディスプレイ19Aに表示させてもよい。この場合、表示領域のスペースに限界があることから、電話番号、名前、会社名をそれぞれ順番に表示を繰り返してもよい。
また、前記実施形態では、PC18のディスプレイ18Aに、通話相手等の「受信日時」、「電話番号」、「名前」、及び「会社名」が表示されるが、更に、通話相手に関する「所属課名」、「役職名」、「住所」、「顔写真」、「趣味」、「生年月日」、「年齢」、「血液型」、及び「家族構成」等の情報を同時に表示するようにしてもよい。
【0044】
【発明の効果】
以上説明した通り本発明は、キャッチホン(登録商標)機能を利用して、再度、先の通話者と通話を再開しても通話相手の発信元情報や対応する関連情報が表示手段に表示されるため、先の通話相手を正確に知ることが可能となり、また、通話中に第三者から着信があった場合には、この第三者の発信元情報や対応する関連情報が、通話中の相手の発信元情報や対応する関連情報と共に表示手段に表示されるため、この第三者からの着信に適切に対応することが可能な通信端末装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施形態に係るPC及びこのPCに接続される留守番録音機能付きの電話機の概略構成を示すブロック図である。
【図2】 本実施形態に係る電話機のEEPROMの電話番号データ記憶エリアに記憶される電話番号データテーブルの一例を示す図である。
【図3】 本実施形態に係る電話機のRAMの受信IDテーブル記憶エリアに記憶される受信IDテーブルの一例を示す図である。
【図4】 本実施形態に係るPC及びこのPCに接続される留守番録音機能付きの電話機における発信元電話番号等の表示処理のフローチャートである。
【符号の説明】
1 電話機
2 発信元電話番号付加判別手段
3 着信信号検出手段
4 ラインリレー
5 発信元電話番号判別手段
6 終話検出手段
7 通話回路
12 CPU
13 ROM
14 EEPROM
14A 電話番号データテーブル記憶エリア
15 RAM
15A 受信IDテーブル記憶エリア
17 PC用インターフェース
18 PC
18A、19A ディスプレイ
19 操作パネル
20 電話回線
21 キャッチキー
24 フックスイッチ
Claims (5)
- 通信回線を介して発信元情報を受信可能な受信手段と、
前記発信元情報を記憶する発信元記憶手段と、
通話相手の発信元情報を表示する表示手段と、
通話状態において通信回線を介して第三者からの入力情報を受信可能なキャッチホン(登録商標)機能と、を備えた通信端末装置において、
前記表示手段に、通話中に前記受信手段によって前記第三者の発信元情報を受信した場合には、通話相手及びこの第三者の発信元情報を該表示手段に表示するとともに、通話相手が切り替えられる場合には、切り替え後の通話相手の前記発信元情報のみを表示することを特徴とする通信端末装置。 - 通信回線を介して発信元情報を受信可能な受信手段と、
前記発信元情報を記憶する発信元記憶手段と、
通話相手の発信元情報を表示する表示手段と、
通話状態において通信回線を介して第三者からの入力情報を受信可能なキャッチホン(登録商標)機能と、を備えた通信端末装置において、
前記表示手段に、通話中に前記受信手段によって前記第三者の発信元情報を受信した場合には、通話相手及びこの第三者の発信元情報及び対応する関連情報を該表示手段に表示するとともに、通話相手が切り替えられる場合には、切り替え後の通話相手の前記発信元情報及び対応する関連情報のみを表示することを特徴とする通信端末装置。 - 通話相手の切り替えは、キャッチキー及び回線の開放を入力する開放入力手段により切り替えることができるとともに、前記キャッチキーによる通話相手の切り替えの場合には、再度、先の通話相手に切り替えることができ、前記開放入力手段による切り替えの場合には、通話相手との通話を終了させることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の通信端末装置。
- 前記発信元情報は、電話番号であることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の通信端末装置。
- 前記関連情報は、発信者名を含むことを特徴とする請求項2乃至請求項4のいずれかに記載の通信端末装置。
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