JP2000196731A - 電話機 - Google Patents

電話機

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JP2000196731A
JP2000196731A JP10371054A JP37105498A JP2000196731A JP 2000196731 A JP2000196731 A JP 2000196731A JP 10371054 A JP10371054 A JP 10371054A JP 37105498 A JP37105498 A JP 37105498A JP 2000196731 A JP2000196731 A JP 2000196731A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高機能な着信応答を維持しながらも、不揮発
性の記憶装置を検索する時間を短縮することができる通
信機を提供する。 【解決手段】 電話機1は、電話回線20を介して相手
方の発信元情報を受信する発信元電話番号判別手段5
と、その発信元情報を含む管理情報を予め記憶するため
のEEPROM14内の電話帳記憶エリア14Aと、受
信された発信元情報に基づいて電話帳記憶エリア14A
に記憶されている情報を検索するCPU12とを備え
る。電話機1は、電話帳記憶エリア14Aに記憶された
電話帳データテーブル31の管理情報の一部を転送する
ために、検索用データテーブル33をRAM15内の検
索用情報記憶エリア15Bに設ける。CPU12は検索
用情報記憶エリア15B内の検索用データテーブル33
に転送された管理情報の一部を検索する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、通信回線を介して
得られる相手方の識別情報を受信した際に、識別情報に
基づいて、その識別情報を含む管理情報を不揮発性の管
理情報記憶手段から検索することができる電話機に関
し、特に、高機能な着信応答を維持しながらも、不揮発
性の管理情報記憶手段を検索する時間を短縮することが
できる電話機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年ISDNデジタル電話網の拡充に伴
い、相手方の発信元電話番号を表示する機能を備えた電
話機(IDナンバーディスプレイ対応電話機)が販売さ
れ、操作性の高い電話機が種々登場するようになった。
かかる電話機の一つに、相手先の発信元電話番号の他
に、相手先名、呼び出し音の情報を、相手先毎に不揮発
性の記憶装置に記憶しておき、発信元電話番号の情報を
付加した着信があった際に、その不揮発性の記憶装置を
検索して必要な情報を呼び出し、発信元電話番号の他に
相手先名を電話機のディスプレイに表示したり、更に、
指定された呼び出し音で鳴動するものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな電話機では、不揮発性の記憶装置に記憶されている
相手先毎の情報が膨大になった場合、不揮発性の記憶装
置を検索して必要な情報を呼び出すのに要する時間が長
くなって、着信時から呼び出し音が鳴るまでの着信応答
時間が長くなる弊害が生じやすい。特に、かかる弊害
は、不揮発性の記憶装置として、安価な不揮発性記憶装
置(例えばシリアル型インターフェイスを備えるEEP
ROM等の場合)を使用する場合に、顕著であった。
【0004】そこで、本発明は、上述した弊害を解決す
るためになされたものであり、高機能な着信応答を維持
しながらも、不揮発性の記憶装置を検索する時間を短縮
することができる電話機を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
請求項1に係る電話機は、通信回線を介して得られる相
手方の識別情報を受信する受信手段と、識別情報を含む
管理情報を予め記憶しておくための不揮発性の管理情報
記憶手段と、前記受信手段により受信された識別情報に
基づいて前記管理情報記憶手段に記憶されている情報を
検索する検索手段とを備え、その検索手段による検索結
果に基づいて各種機能を実行可能な電話機において、前
記管理情報記憶手段に記憶されている管理情報の一部ま
たは全部が転送されることが可能な検索用情報記憶手段
を有し、前記検索手段は、前記管理情報記憶手段の代わ
りに、その検索用情報記憶手段に記憶されている情報を
用いて検索を行うことを可能とする。
【0006】かかる電話機によれば、受信手段が通信回
線を介して相手方の識別情報を受信し、その識別情報に
基づいて、検索手段は、管理情報を記憶する不揮発性の
管理情報記憶手段で検索するに際し、管理情報記憶手段
に記憶されている管理情報の一部または全部を検索用情
報記憶手段に転送した後に、不揮発性の管理情報記憶手
段の代わりに、検索用情報記憶手段で検索する。それに
より、不揮発性の管理情報記憶手段を検索する場合に比
べて検索するのに要する時間が短縮され、例えば着信時
から呼び出し音が鳴るまでの時間が長くなるという弊害
を防止できる。
【0007】ここで、管理情報の一部が検索用情報記憶
手段に転送された場合、検索手段が検索用情報記憶手段
を検索し、その検索結果に基づいて、該当する管理情報
を管理情報記憶手段から呼び出すことにより、例えば、
発信元電話番号及び相手先名等をディスプレイに表示す
るといった高機能な着信応答が可能となる。また、管理
情報の一部を転送するため、検索用情報記憶手段の容量
を削減することができる。また、管理情報の全部が検索
用情報記憶手段に転送された場合、検索手段が検索用情
報記憶手段を検索し、その検索された管理情報をそのま
ま用いることにより、同様に高機能な着信応答が短時間
で可能となる。尚、管理情報は、管理情報記憶手段内に
固定的に設けられる記憶エリアに記憶される形態(すな
わち、所定データ量分だけ予め記憶できるように確保し
てある記憶エリアに記憶される形態)であっても、通常
時は存在しないが必要に応じて形成される記憶エリアに
記憶される形態であってもよい。
【0008】また、請求項2に係る発明によれば、請求
項1に記載の電話機において、前記検索用情報記憶手段
への、前記管理情報の一部または全部の転送は、着信の
待機状態中に行われることを特徴とする。これは、着信
の待機状態中以外の時には、管理情報の使用予定がない
ので、あえて転送する必要がなく、記憶手段を有効に利
用するためである。
【0009】また、請求項3に係る発明によれば、請求
項1または請求項2に記載の電話機において、前記検索
用情報記憶手段の空き容量を検知する検知手段を備え、
その検知手段により空き容量が所定値以上であると判断
された場合には、前記管理情報記憶手段に記憶されてい
る管理情報の全部が転送され、所定値未満であると判断
された場合には、前記管理情報記憶手段に記憶されてい
る管理情報の一部が転送されることを特徴とする。
【0010】ここで、検索用情報記憶手段が他の機能に
より使用される可能性がある場合、その空き容量が不十
分、例えば所定値未満になることが考えられる。その場
合、管理情報記憶手段に記憶されている各管理情報の全
てを転送しようとすると、管理情報が記憶しきれず、正
確な検索ができなかったり、他の機能に関わるデータが
消去されてしまうおそれがある。そのため、空き容量が
所定値未満の場合は、予め各管理情報の一部ずつを記憶
させる方式を選択し、上記の不具合を防止しつつ、短時
間で検索処理を行うことができる。また、検索用情報記
憶手段が他の機能により使用されておらず、十分な空き
容量、例えば所定値以上であれば、各管理情報の全てを
転送し、それを用いて検索を行う方式を選択すること
で、より短時間で検索処理を行うことができる。また、
検索用情報記憶手段に管理情報を転送するための記憶エ
リアが固定的に設けられている場合(すなわち、所定デ
ータ量分だけ記憶できる記憶エリアが予め確保してある
場合)であっても、転送しようとする管理情報の数が増
えてきた場合、全ての情報を記憶しきれない可能性が出
てくる。そのため、記憶エリアの空き容量を検知し、所
定値未満の場合は、予め各管理情報の一部ずつを記憶エ
リアに転送させる方式を選択し、上記の不具合を防止し
つつ、短時間で検索処理を行うことができる。逆に、所
定値以上であれば、各管理情報の全てを転送し、それを
用いて検索を行う方式を選択することで、より短時間で
検索処理を行うことができる。
【0011】また、請求項4に係る発明によれば、請求
項1乃至3のいずれか一に記載の電話機において、前記
管理情報記憶手段に記憶されている管理情報の数が所定
値を越えたか否かを判断する判断手段を備え、その判断
手段により管理情報の数が所定値未満であると判断され
た場合に、管理情報の全部が転送され、所定値を越えた
と判断された場合に、前記管理情報の一部の転送が実行
されることを特徴とする。
【0012】ここで、検索用情報記憶手段が他の機能に
より使用される可能性がある場合、大容量の管理情報が
転送されることにより、他の機能に使用する領域が無く
なってしまったり、既に記憶されていたデータに影響を
及ぼす可能性がある。そのため、管理情報記憶手段に記
憶されている管理情報の数が所定値を越えた場合には、
各管理情報の一部を転送するようにすることで、検索用
情報記憶手段に転送するデータ量を削減し、上記のよう
な不具合を防止する。また、管理情報記憶手段に記憶さ
れている管理情報の数が所定値を越えない場合には、各
管理情報の全部を転送してもさほど影響がないと考えら
れ、より短時間で検索処理を行うことができる。また、
検索用情報記憶手段に管理情報を転送するための記憶エ
リアが固定的に設けられている場合(すなわち、所定デ
ータ量分だけ記憶できる記憶エリアが予め確保してある
場合)であっても、転送しようとする管理情報の数が増
えてきた場合、各管理情報を全て転送すると記憶しきれ
ない可能性が出てくる。そのため、管理情報記憶手段に
記憶されている管理情報の数が所定値を越えた場合に
は、各管理情報の一部を転送するようにすることで、確
実に全ての管理情報を転送し、正確に検索を行うことが
できる。逆に、管理情報の数が所定値を越えない場合に
は、各管理情報の全部を転送することで、より短時間で
検索処理を行うことができる。
【0013】また、請求項5に係る発明によれば、請求
項1または2に記載の電話機において、前記管理情報記
憶手段に記憶されている管理情報の数が所定値を越えた
か否かを判断する判断手段を備え、その判断手段により
管理情報の数が所定値を越えたと判断された場合に、前
記検索用情報記憶手段への管理情報の一部または全部の
転送を実行することを特徴とする。ここで、管理情報記
憶手段に記憶されている各管理情報の数が少ない、例え
ば所定値未満の場合は、検索対象となるものが少ないた
め、不揮発性の管理情報記憶手段に記憶された状態であ
っても検索に要する時間がそれほど問題にならない。こ
れに対し、管理情報記憶手段に記憶されている管理情報
の数が多い、例えば所定値を越える場合は、不揮発性の
管理情報記憶手段に記憶させたままでは検索に時間がか
かるため、検索用情報記憶手段に各管理情報の一部、ま
たは全部を転送し、それを用いて検索を行う方式を選択
したほうが、短時間で検索処理を行うことができる。
【0014】また、請求項6に係る発明によれば、請求
項1乃至5のいずれか一に記載の電話機において、管理
情報には、識別情報とその識別情報に対応する名称が含
まれていることを特徴とする。このように管理情報に
は、識別情報とその識別情報に対応する名称が含まれて
いるので、例えば識別情報とその識別情報に対応する名
称をディスプレイに表示するといった高機能な着信応答
が可能となる。
【0015】また、請求項7に係る発明によれば、請求
項6に記載の電話機において、前記管理情報には、更に
呼び出し先を判別する呼出先情報が含まれていることを
特徴とする。このように管理情報には、呼び出し先を判
別する呼出先情報が含まれているので、例えば識別情報
に対応して鳴動音を替えるといった高機能な着信応答の
他に、例えば電話機が呼び出し先に指定された場合に限
り鳴動するといった高機能な着信応答も可能となる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る電話機を具体
化した実施形態に基づいて図面を参照しつつ詳細に説明
する。尚、本発明に係る電話機は、電話機能を有するも
のを総称していい、それ以外の機能、例えば留守番電話
機能、ファクシミリ送受信機能等を備える構成であって
も良いことは言うまでもない。
【0017】先ず、本実施形態に係る電話機の概略構成
について図1に基づき説明する。図1は本実施形態に係
る電話機の概略構成を示すブロック図である。図1に示
すように、電話回線20に接続される電話機1の概略構
成は、発信元電話番号付加判別手段2、着信信号検出手
段3、ライン閉結用のラインリレー4、発信元電話番号
判別手段5、終話検出手段6、通話回路7、応答メッセ
ージ送出手段8、伝言メッセージ録音手段9、アンプ1
0、スピーカ11、CPU12、ROM13、EEPR
OM14、RAM15、ダイヤル発信手段16、音出力
部17、操作パネル入出力部19、タイマ22、呼び出
し手段23、及びフックスイッチ24等を備えている。
【0018】前記発信元電話番号付加判別手段2は、電
話回線20に前記ラインリレー4を介さずに直接に接続
され、交換機(図示せず)から送出される識別情報とし
ての発信元電話番号のデータ等を受信する。同様に、前
記着信信号検出手段3は、電話回線20にラインリレー
4を介さずに直接に接続され、着信信号を検出する。そ
して、発信元電話番号付加判別手段2及び着信信号検出
手段3は、前記CPU12に接続されているので、CP
U12は着信時の通信に発信元電話番号が付加されてい
るか否かを判別できる他、着信信号が到達したか否かを
判別できる。尚、発信元電話番号が付加されている場合
には、加入者線交換機からの着信信号が、発信元電話番
号の無い信号と異なるため、発信元電話番号付加判別手
段2が着信信号の違いを判別し、発信元電話番号が付加
されたものであるか否かを判別可能となっている。
【0019】また、前記ラインリレー4は、電話回線2
0に直接に接続される他に、発信元電話番号データを検
出する発信元電話番号判別手段5、発信者の終話を検出
する終話検出手段6と接続され、これら発信元電話番号
判別手段5及び終話検出手段6は、CPU12に接続さ
れている。そのため、CPU12は、発信元電話番号判
別手段5を用いることにより発信元電話番号のデータを
検出できる他に、終話検出手段6を用いることにより発
信元が終話したことを検出できる。
【0020】また、前記ラインリレー4は、相手方と通
話を行う際に使用される通話回路7と接続され、この通
話回路7は、前記発信元電話番号判別手段5及び終話検
出手段6以外に、相手方に対し応答メッセージを送出す
る応答メッセージ送出手段8と、発信者の伝言メッセー
ジを記録し再生する伝言メッセージ録音手段9とに接続
される。これら応答メッセージ送出手段8及び伝言メッ
セージ録音手段9は、CPU12に接続されているの
で、CPU12は応答メッセージ送出手段8及び伝言メ
ッセージ録音手段9を制御する。また、伝言メッセージ
録音手段9は、アンプ10を介して伝言メッセージを発
声するスピーカ11に接続されている。
【0021】そして、応答メッセージ送出手段8は、通
信相手に電話回線20を介して応答メッセージを送出す
る。また、利用者が所定の操作を行った場合に、電話機
1は留守番電話機としても機能し、伝言メッセージ録音
手段9に録音された伝言メッセージをスピーカ11を介
して利用者に向かって発声したり、通信相手に電話回線
20を介して伝言メッセージ録音手段9に録音された伝
言メッセージを送出できる。
【0022】また、電話機1の全体を制御するCPU1
2は、留守番電話機機能等を実行するのに必要な各種プ
ログラムやデータ等を記憶しているROM13、各種の
登録データやフラッグ等を記憶しているEEPROM1
4、及び各種デジタルデータを一時記憶するRAM15
に接続されている。
【0023】そして、EEPROM14は、例えばシリ
アル型のインターフェイスを備える不揮発性のメモリで
あり、相手方の電話番号の情報を記憶する電話帳記憶エ
リア14A等を備え、その他の領域には、電話機1用の
設定情報等を記憶している。また、RAM15は、受信
IDデータを記憶するための受信ID記憶エリア15A
及び後述する検索データを記憶するための検索用情報記
憶エリア15Bを備えており、これらエリア15A、1
5B以外の領域には、留守番電話用の音声情報等も記憶
することができる。尚、本実施の形態においては検索用
情報記憶エリア15Bは固定的ではなく、そのサイズも
可変であるとする。そして、検索手段として機能するC
PU12は、発信元電話番号判別手段5により受信され
た発信元電話番号のデータに基づいて、電話帳記憶エリ
ア14Aを検索できる他、受信ID記憶エリア15A及
び検索用情報記憶エリア15Bを検索でき、これらエリ
ア14A、15A、15Bから必要なデータを読み出す
こともできる。
【0024】また、前記ダイヤル発信手段16は、CP
U12及び通話回路7に接続され、識別情報としての相
手方電話番号のダイヤル信号を、電話回線20を介して
交換機(図示せず)に対し発信する。また、前記音出力
部17はCPU12に接続され、CPU12の制御の
下、デジタルデータを音信号に変換し、種々の音を出力
する。また、前記操作パネル入出力部19はCPU12
に接続され、CPU12は、操作パネル入出力部19を
介して電話機1の操作面に設けられた表示装置1b及び
操作パネルユニット1aを制御する。
【0025】この表示装置1bは、液晶ディスプレイ
(LCD:Liquid Crystal Display)等からなり、電話
番号のデータ等が上下2段に表示される(図2参照)。
尚、図2は、着信があった旨、着信日時、その発信元電
話番号及び相手先名(チャクシン 98/10/17
13:13 2−22−2222 △△△)を表示する
表示装置1bを示す。また、その操作パネルユニット1
cには、一般的なダイアルキーが配置されており、この
ダイアルキーは、「1」乃至「0」の数値キーの他に、
「*」キー及び「# 」キー等を包含する。
【0026】また、前記タイマ22、呼び出し手段2
3、及びフックスイッチ24は、CPU12に接続さ
れ、CPU12によって制御される。そして、タイマ2
2は、年月日時の計測を行って、年月日時のデータ等を
CPU12に出力する。また、呼び出し手段23は所定
の鳴動パターンにより着信を知らせる。更に、フックス
イッチ24は、不図示の受話器等の操作による回線開閉
(オンフック状態またはオフフック状態)の指示信号を
CPU12に送出する。
【0027】次に、EEPROM14の電話帳記憶エリ
ア14Aに記憶されている電話帳データテーブル31に
ついて、図3に基づいて説明する。図3は本実施形態に
係る電話機1の電話帳データテーブル31を示す図であ
る。この電話帳データテーブル31には、図3に示すよ
うに、アドレス番地、識別情報としての電話番号デー
タ、その電話番号データに対応する相手先名称のデー
タ、呼び出し先指定用のデータ(呼出先情報)並びに呼
び出し時の鳴動パターンデータからなる管理情報が複数
件記憶可能に構成される。
【0028】具体的には、アドレス番地「1」には、電
話番号データとして「1−11−1111」、相手先名
称のデータとして「」、呼び出し先指定用のデータ「1
A」並びに、呼び出し時の鳴動パターンデータとして
「K1」が記憶されている。同様に、アドレス番地
「2」には、電話番号データとして「2−22−222
2」、相手先の名称のデータとして「△△△」、及び呼
び出し先指定用のデータとして「1B」並びに、呼び出
し時の鳴動パターンデータとして「K2」が記憶されて
いる。また、アドレス番地「3」には、電話番号データ
として「3−33−3333」、相手先名称のデータと
して「□□□」、呼び出し先指定用のデータとして「1
C」並びに、呼び出し時の鳴動パターンデータとして
「K3」が記憶されている。更に、アドレス番地「4」
には、電話番号データとして「4−44−4444」、
相手先名称のデータとして「△△□」、及び呼び出し先
指定用のデータとして「1B」並びに呼び出し時の鳴動
パターンデータとして「K1」が記憶されている。
【0029】この場合、呼び出し先指定用のデータとし
ての「1A」、「1B」及び「1C」は、例えば親機の
みを鳴動させるように設定する場合、子機のみを鳴動さ
せるように設定する場合、親機及び子機の両方を鳴動さ
せるように設定する場合を使い分けるために使用され
る。また、呼び出し時の鳴動パターンデータとして「K
1」〜「K3」は、鳴動パターンを例えば相手先(識別
情報)毎または着信者毎に異ならせることにより、例え
ば相手先を鳴動音のみで事前に知らせたり、また、呼び
出す着信者を鳴動音のみで知らせたりすることができ
る。
【0030】次に、RAM15の受信ID記憶エリア1
5Aに記憶されている受信IDデータテーブル32につ
いて、図4(a)に基づいて説明する。図4(a)は本
実施形態に係る電話機1のRAM15に記憶される受信
IDデータテーブル32を示す図である。受信IDデー
タテーブル32は、図4(a)に示すように、「受信日
時」のデータ及びこの「受信日時」に対応する「電話番
号」のデータから構成されている。この「受信日時」の
データは、着信信号検出手段3から出力した着信検出信
号が、CPU12に入力した際の年月日及びその時刻の
データである。また図4(a)に示される「電話番号」
のデータは、前記発信元電話番号判別手段5によって検
出される電話番号データである。
【0031】具体的には、「1998年10月16日、
8時5分」に発信元電話番号データとして「1−11−
1111」の受信があると、受信IDデータテーブル3
2の「受信日時」に「98/10/16 08:05」
が記憶され、更に発信元電話番号データとして「1−1
1−1111」が記憶される。同様に、「1998年1
0月17日、13時13分」に発信元電話番号データと
して「2−22−2222」の受信があると、受信ID
データテーブル32の「受信日時」に「98/10/1
7 13:13」が記憶され、更に電話番号データとし
て「2−22−2222」が記憶される。
【0032】次に、RAM15の検索用情報記憶エリア
15Bに記憶されている検索用データテーブルについ
て、図4(b)に基づいて説明する。図4(b)は本実
施形態に係る電話機1のRAM15の検索用情報記憶エ
リア15Bに記憶される検索用データテーブル33の一
例を示す図である。検索用データテーブル33は、図4
(b)に示すように、アドレス番地と、電話番号データ
の下4桁の電話番号からなる検索用データとによって構
成されている。そして、図4(b)に示すアドレス番地
は、図3に示す電話帳データテーブル31に記憶される
アドレス番地に対応する。また、図4(b)に示す検索
用データとしての電話番号データの下4桁の電話番号
は、電話帳データテーブル31内のアドレス番地に対応
付けて記憶される電話番号データの下4桁をコピーした
ものであり、これを用いて、発信元電話番号判別手段5
によって検出された発信元電話番号データの下4桁(検
索対象データ)との比較が行われる。
【0033】具体的には、図4(b)に示すように、ア
ドレス番地「1」には、電話番号データとして「1−1
1−1111」の下4桁の「1111」が検索用データ
として記憶される。同様に、アドレス番地「2」には、
電話番号データとして「2−22−2222」の下4桁
の検索用データ「2222」が対応して記憶され、アド
レス番地「3」には、電話番号データとして「3−33
−3333」の下4桁の検索用データ「3333」が対
応して記憶され、アドレス番地「4」には、電話番号デ
ータとして「4−44−4444」の下4桁の検索用デ
ータ「4444」が対応して記憶される。
【0034】このような検索用データテーブル33をC
PU12が検索する場合、電話帳記憶エリア14Aに記
憶されている電話帳データテーブル31を検索する場合
に比べてデータ量が少ないことから、CPU12は検索
用データテーブル33を短時間で検索できる。そして、
CPU12は、検索された結果すなわちアドレス番地
「2」及び検索用データ「2222」に基づいて、図3
の電話帳データテーブル31から必要なデータを読み出
すことができるので、電話帳データテーブル31のみを
検索する場合と同様に必要なデータを入手することがで
きる。また、管理情報の一部をRAM15に転送するよ
うにしているので、使用するメモリ容量を削減でき、R
AM15を効率よく使用できる。
【0035】以上のように構成された電話機1の動作
を、図5に示されるフローチャートに従って説明する。
図5は本実施形態に係る電話機1における制御処理のフ
ローチャートである。尚、以下各ステップSを、単にS
と略記する。最初に、電話機1に着信があった場合(S
1)、その着信信号中に発信元電話の番号データが付加
されたものかどうかを、CPU12が判別する(S
2)。一般にIDナンバーディスプレイのサービスの場
合、交換器から送出される着信信号は、発信元電話番号
のデータの付加の有無によって異なっている。そのた
め、電話機1のCPU12は、着信信号の相違を判別す
ることにより、発信元電話番号のデータ付きの着信か否
かを判別できる。
【0036】ここで、電話機1は、相手先の発信元電話
番号のデータが付加されていないと判別した場合には
(S2:NO)、表示装置1bに相手先の発信元電話番
号のデータを表示せずに、後述するS10に進む。それ
に対して、CPU12が、相手先の発信元電話番号のデ
ータが付加されていると判別した場合には(S2:YE
S)、ラインリレー4を用いて電話回線20を自動閉結
し(S3)、CPU12は、識別電話番号判別手段5を
利用して相手先の発信元電話番号のデータを読み取る
(S4)。その後、CPU12は、ラインリレー4を用
いて電話回線20を自動開放する(S5)。
【0037】尚、この時の電話回線20の自動閉結は、
電話機1が相手方の発信元電話番号のデータを受信する
ためのものであるので、IDナンバーディスプレイのサ
ービスの場合においては、通話料金はかからないように
設定されている。但し、この電話回線20の自動閉結
は、発信元電話番号のデータを読み取るためのみに使用
される。尚、この実施の形態の場合、電話回線20を介
して相手方装置から送信されてきた発信元電話番号のデ
ータは、「2−22−2222」であり、発信元電話番
号判別手段5が、その「2−22−2222」の発信元
電話番号のデータを検出する。それにより、CPU12
は、「2−22−2222」の発信元電話番号のデータ
から、その下4桁の検索対象データ「2222」を抽出
する。
【0038】次に、CPU12は、発信元電話番号のデ
ータの下4桁の検索対象データについて、検索用情報記
憶エリア15Bに記憶されている検索用データテーブル
33を用いて検索する(S6)。この場合、CPU12
によって、検索対象データ「2222」と同一である電
話番号データの下4桁からなる検索用データ「222
2」及びアドレス番地「2」が、図4(b)の検索用デ
ータテーブル33から検索される。このようにCPU1
2が、RAM15にコピーされたデータ量の少ない検索
用データテーブル33から、検索用データ「2222」
及びアドレス番地「2」を検索して読み出すので、CP
U12が検索に要する時間は、不揮発性のEEPROM
14に記憶された電話帳データテーブル31を直接検索
するよりも極めて短いものとなる。
【0039】そして、CPU12は、その検索結果に基
づいて、電話帳記憶エリア14Aに記憶されている電話
帳データテーブル31から必要なデータを読み出す(S
7)。すなわち、検索用データ「2222」及びアドレ
ス番地「2」に関連付けられる電話番号データとして
「2−22−2222」、相手先の名称のデータとして
「△△△」、及び、呼び出し先指定用のデータとして
「1B」並びに、呼び出し時の鳴動パターンデータとし
て「K2」が、図4(a)に示す電話帳データテーブル
31から読み出される。このようにCPU12は、検索
用データ「2222」及びアドレス番地「2」の検索結
果に基づいて、電話帳データテーブル31から必要なデ
ータを読み出すことにより、直接に電話帳データテーブ
ル31を検索する場合と同様なデータを入手できる。
【0040】そして、CPU12は、表示装置1bに発
信元電話番号及び相手先名等を表示するとともに、呼び
出し手段23を用いて呼び出しを行う(S8)。具体的
には、この呼び出し先指定用のデータ「1B」は、子機
のみを鳴動させるように指定するものであるので、電話
機1が仮に親機として設定された場合は、鳴動音が生じ
ないのに対し、仮に子機として設定された場合は、呼び
出し時の鳴動パターンデータとして「K2」に対応する
鳴動で呼び出される。また、図2に示す表示装置1bに
は、着信があった旨(チャクシン)、着信日時「98/
10/17 13:13」、相手先の発信元電話番号の
データ「2−22−2222」、相手先名「△△△」が
表示される。それにより、この実施の形態の電話機1の
場合であっても、発信元電話番号及び相手先名等を、そ
の表示装置1bに表示するといった高機能な着信応答を
可能にする。
【0041】次に、S9において、CPU12はフック
スイッチ24がオフフックしたか否かを判断する。受話
器がオフフックでない場合(S9:NO)、利用者が受
話器を操作してオフフックするのを待つ。受話器がオフ
フックされた場合(S9:YES)、CPU12はRA
M15から検索用データテーブル33を削除する(S1
0)。これは、受話器がオフフックされた後には、検索
用データテーブル33はRAM15では不要であるの
で、検索用データテーブル33をRAM15から削除し
て、RAM15の記憶領域を有効に利用するためであ
る。
【0042】次に、CPU12はフックスイッチ24が
オンフックしたか否かを判断する(S11)。フックス
イッチ24がオンフックでない場合(S11:NO)、
利用者が受話器を操作してオンフックして、通信が終了
するのを待つ。一方、フックスイッチ24がオンフック
した場合(S11:YES)、通信が終了した状態にな
るので、CPU12は、図3に示す電話帳データテーブ
ル31からデータを読み出し、RAM15内にアドレス
番地及びこれに対応する電話番号データの下4桁の電話
番号からなる検索用データによって構成される検索用デ
ータテーブル33を作成する(S12)。このように電
話帳記憶エリア14AからRAM15への管理情報の一
部の転送、すなわち検索用データテーブル33の作成が
通信終了後の着信の待機状態中に行われるのは、着信の
待機状態以外の時には、検索用データテーブル33はR
AM15では不要であるので、検索用データテーブル3
3をRAM15内に設けずに、RAM15の記憶領域を
有効に利用するためである。
【0043】それにより、CPU12が電話帳記憶エリ
ア14Aから検索用データテーブル33へ管理情報の一
部を転送し、検索用データテーブル33を作成したの
で、次の着信があった場合、この検索用データテーブル
33を用いて必要なデータを電話帳記憶エリア14Aか
ら入手できる。従って、電話帳記憶エリア14Aから発
信元電話番号及び相手先名等の必要な情報を長時間かけ
ることなく入力でき、それを表示装置1bに表示すると
いった高機能な着信応答が可能となる。
【0044】以上詳細に説明した通り、本実施形態に係
る発明では、相手方から電話回線20を介して発信元情
報(識別情報)を受信する発信元電話番号判別手段5
と、その発信元情報を含む管理情報を予め記憶しておく
ためのEEPROM14(不揮発性の管理情報記憶手
段)の電話帳記憶エリア14Aと、発信元電話番号判別
手段5により受信された発信元情報に基づいてEEPR
OM14に記憶されている情報を検索するCPU12
(検索手段)とを備え、その検索結果に基づいて各種機
能を実行可能な電話機1において、電話帳記憶エリア1
4A内の電話帳データテーブル31に記憶された管理情
報の一部を転送するための検索用データテーブル33
を、RAM15内の検索用情報記憶エリア15Bに備え
る。それにより、CPU12は、比較的検索速度の速い
RAM15に設けられた検索用情報記憶エリア15B内
の検索用データテーブル33に転送された管理情報の一
部を用いて検索した後に、その検索結果に基づいて、電
話帳データテーブル31から必要なデータを読み出すの
で、検索時間の遅い不揮発性の電話帳データテーブル3
1を検索する場合に比べて、必要なデータを取得するま
でに要する時間を短縮することができる。
【0045】尚、この実施形態において、表示装置1b
が表示手段を構成する。また、CPU12は、受話器が
オンフックされるか否かを検出することにより、相手方
と通信可能な状態になったか否かを検出する検出手段を
構成する。また、CPU12は、電話帳記憶エリア14
Aに記憶されている電話帳データテーブル31及び検索
用情報記憶エリア15Bに記憶されている検索用データ
テーブル33を検索する検索手段を構成する。また、R
AM15により検索用情報記憶手段が構成され、EEP
ROM14により管理情報記憶手段が構成される。
【0046】尚、本発明は前記実施形態に限定されるこ
とはなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改
良、変形が可能であることは勿論である。例えば、以下
のようにしてもよい。例えば、第1の変更例としては、
RAM15内の検索用情報記憶エリア15Bとして大き
な記憶容量(例えば数十キロバイト程度の容量)を確保
できる場合、電話帳記憶エリア14Aに記憶される電話
帳データテーブル31の管理情報の一部を転送するので
はなく、電話帳記憶エリア14Aの各管理情報全部を転
送して、電話帳記憶エリア14Aの電話帳データテーブ
ル31の代わりに、その検索用情報記憶エリア15Bに
記憶されている電話帳データテーブル31を用いて検索
を行う態様を採用するのが望ましい。
【0047】このようにした理由は、検索用情報記憶エ
リア15Bとして大きな記憶容量を確保できる場合、例
えば図3に示す電話帳データテーブル31の管理情報の
全部を、検索用情報記憶エリア15Bに転送しても、検
索用情報記憶エリア15Bに記憶できる記憶容量を越え
るおそれが少なく、このような方式によれば、検索速度
の比較的速い検索用データテーブル33を用いて検索
し、必要な情報も読み出すことができるため、短時間で
検索を完了することができ、また、電話帳データテーブ
ル31から必要な情報を読み出す処理を必要としないた
め、処理が簡素化される。
【0048】また、第2の変更例としては、CPU12
は、RAM15内の空き容量を検知する検知手段として
機能を有しても良い。そして、CPU12は、RAM1
5の空き容量、すなわち、検索用情報記憶エリア15B
として使用できるRAM15の空き容量が所定値(例え
ば数十キロバイト程度の容量)以上であると判断した場
合には、例えば図3に示す電話帳データテーブル31の
管理情報の全部を、検索用情報記憶エリア15Bに転送
する。これは、RAM15の空き容量が所定値(例えば
数十キロバイト程度の容量)以上の場合、例えば図3に
示す電話帳データテーブル31の管理情報の全部を、検
索用情報記憶エリア15Bに転送しても、RAM15の
他のデータに影響を及ぼしたり、他の機能の作動に影響
を及ぼさないためである。そして、CPU12は、図3
に示す電話帳データテーブル31の各管理情報の全部を
RAM15内の検索用情報記憶エリア15Bに転送した
後に、その検索用情報記憶エリア15Bを検索し、その
検索された管理情報をそのまま用いることにより、例え
ば、発信元電話番号及び相手先名等を表示装置1bに表
示するといった高機能な着信応答を短時間で可能とす
る。
【0049】一方、CPU12は、RAM15の空き容
量が所定値(例えば数十キロバイト程度の容量)未満で
あると判断した場合には、電話帳記憶エリア14Aに記
憶されている各管理情報の一部を検索用情報記憶エリア
15Bに転送する。このようにした理由は、RAM15
の空き容量、すなわち、検索用情報記憶エリア15Bと
して使用できる容量が所定値(例えば数十キロバイト程
度の容量)未満である場合、例えば図3に示す電話帳デ
ータテーブル31の管理情報の全部を、検索用情報記憶
エリア15Bに転送すると、上記のような不具合を生じ
る可能性があるためである。そのためCPU12は、電
話帳データテーブル31に記憶される管理情報の一部
を、RAM15内の検索用情報記憶エリア15Bに転送
した後に、転送した検索用データテーブル33を検索
し、その検索結果に基づいて、該当する管理情報を電話
帳データテーブル31から呼び出すことにより、例え
ば、発信元電話番号及び相手先名等を表示装置1bに表
示するといった高機能な着信応答を可能とする。
【0050】更に、第3の変更例としては、CPU12
は、電話帳記憶エリア14Aに記憶されている管理情報
の数が所定値(例えば20個)を越えたか否かを判断す
る判断手段として機能を有しても良い。そして、CPU
12は、管理情報の数が所定値(例えば20個)未満で
あると判断した場合には、電話帳データテーブル31の
管理情報のRAM15への転送を行わず、管理情報の数
が所定値を越えたと判断した場合には、電話帳記憶エリ
ア14Aに記憶されている管理情報の一部または全部を
RAM15に転送し、検索用データテーブル33を作成
する態様を採用する。
【0051】このようにした理由は、電話帳記憶エリア
14A(電話帳データテーブル31)に記憶された管理
情報の数が少ない場合には、RAM15に検索用データ
テーブル33としてコピーしたものを検索しても、EE
PROM14内の電話帳データテーブル31をそのまま
検索しても時間的にそれほど差がないと考えられ、不必
要なデータ転送を行わないようにするためである。逆に
記憶された管理情報の件数が多い場合には、RAM15
に検索用データテーブル33としてコピーしたものを検
索した方が短時間で検索し、必要なデータを取得するこ
とができるためである。また、上記実施形態では、RA
M15内に必要に応じて検索用情報記憶エリア15B
(検索用データテーブル33)を形成するように構成し
ているが、予め検索用情報記憶エリア15Bを所定量分
(可変であってもよい)確保しておき、その専用エリア
内に管理情報を転送するように構成してもよい。この場
合、他の機能によるRAM15の使用状況や、RAM1
5内に記憶された他のデータを考慮することなく、確実
に管理情報をRAM15に転送できるため、常にRAM
15を用いた速度の速い検索を行うことができる。ま
た、専用エリアを確保していても、その容量には限度が
あるため、管理情報を転送する際には予め専用エリアの
空き容量を検出し、容量が少なければ(所定値未満)管
理情報の一部を転送するようにしたり、転送すべき管理
情報の数が所定値を越えた場合には、各管理情報の全部
を専用エリアに記憶しきれない可能性があるため、各管
理情報の一部をそれぞれ転送するように、適宜転送の形
式を変更することが望ましい。
【0052】尚、電話帳記憶エリア14Aに記憶される
データは、必ずしも上述したデータテーブルに限定され
る訳ではなく、例えば「受信日時」等のデータを記憶し
ても良い。また、検索用データテーブル33に記憶され
るデータは、必ずしも上述した検索用データからなる必
要はなく、それ以外の形式のデータからなっていても良
いのはいうまでもない。
【0053】
【発明の効果】以上説明した通り、請求項1に係る発明
によれば、通信回線を介して得られる相手方の識別情報
を受信する受信手段と、識別情報を含む管理情報を予め
記憶しておくための不揮発性の管理情報記憶手段と、前
記受信手段により受信された識別情報に基づいて前記管
理情報記憶手段に記憶されている情報を検索する検索手
段とを備え、その検索手段による検索結果に基づいて各
種機能を実行可能な電話機において、前記管理情報記憶
手段に記憶されている管理情報の一部または全部が転送
されることが可能な検索用情報記憶手段を有し、前記検
索手段は、前記管理情報記憶手段の代わりに、その検索
用情報記憶手段に記憶されている情報を用いて検索を行
うことを可能とするので、管理情報記憶手段に記憶され
ている管理情報の一部または全部が検索用情報記憶手段
に転送され、受信された識別情報に基づき、検索手段は
検索用情報記憶手段に記憶されている情報を用いて検索
を行う。従って、検索用情報記憶手段に記憶された管理
情報の一部または全部を検索する時間は、検索手段が管
理情報記憶手段において管理情報を検索する時間に比べ
て短縮できる。そして、管理情報の一部が検索用情報記
憶手段に転送された場合、その検索結果に基づいて管理
情報記憶手段から管理情報が読み出されることにより、
例えば発信元電話番号及び相手先名等を電話機の表示装
置に表示するといった高機能な着信応答を維持しながら
も、管理情報記憶手段を検索する時間を短縮して、例え
ば着信時から呼び出し音が鳴るまでの間が長くなるとい
う弊害を防止できる。また、管理情報の全部が検索用情
報記憶手段に転送された場合、検索手段が検索用情報記
憶手段を検索し、その検索された管理情報をそのまま用
いることにより、同様な高機能な着信応答が短時間で可
能となる。
【0054】また、請求項2に係る電話機によれば、検
索用情報記憶手段への、管理情報の一部または全部の転
送は、着信の待機状態中に行われるので、着信の待機状
態以外の時には、管理情報を記憶手段に保有する必要が
なく、その分だけ記憶手段を有効に利用できる。
【0055】また、請求項3に係る電話機によれば、検
索用情報記憶手段の空き容量を検知する検知手段を備
え、その検知手段により空き容量が所定値以上であると
判断された場合には、管理情報記憶手段に記憶されてい
る管理情報の全部が転送され、所定値未満であると判断
された場合には、管理情報記憶手段に記憶されている管
理情報の一部が転送されるので、所定値未満になる場
合、仮に管理情報記憶手段に記憶されている各管理情報
の全てを転送すると、管理情報記憶しきれずに、正確な
検索ができなかったり、他の機能に関わるデータが消去
されてしまうおそれがあるが、各管理情報の一部ずつを
記憶させる方式を選択した場合、そのような不具合を防
止でき、短時間で検索処理を行うことができるのに対
し、所定値以上の場合、各管理情報の全てを転送し、転
送した管理情報を用いて検索を行う方式を選択するた
め、より短時間で検索処理を行うことができる。特に、
検索用情報記憶手段に管理情報を転送しようとするため
の記憶エリアが固定的に設けられている場合(すなわ
ち、所定データ量分だけ記憶できる記憶エリアが予め確
保してある場合)であっても、転送しようとする管理情
報の数が増してきた場合、全ての情報を記憶しきれない
可能性が出てくる。そのため、記憶エリアの空き容量を
検知し、所定値未満の場合は、予め各管理情報の一部ず
つを記憶エリアに転送する方式を選択することによっ
て、上記の不具合を防止しつつ、短時間で検索処理を行
うことができる。逆に、例えば所定値以上であれば、各
管理情報の全てを転送し、それを用いて検索を行う方式
を選択することにより、より短時間で検索処理を行うこ
とができる。
【0056】また、請求項4に係る電話機によれば、管
理情報記憶手段に記憶されている管理情報の数が所定値
を越えたか否かを判断する判断手段を備え、その判断手
段により管理情報の数が所定値未満であると判断された
場合に、管理情報の全部が転送され、管理情報の数が所
定値を越えたと判断された場合に、管理情報の一部の転
送が実行されるので、検索用情報記憶手段が他の機能に
より使用される可能性がある場合、大容量の管理情報が
転送されることにより、他の機能により使用する領域が
無くなってしまったり、既に記憶されていたデータに影
響を及ぼす可能性があるが、検索用情報記憶手段へ転送
するデータ量を削減することにより、そのような不具合
を防止する。特に、検索用情報記憶手段に管理情報を転
送しようとするための記憶エリアが固定的に設けられて
いる場合(すなわち、所定データ量分だけ記憶できる記
憶エリアが予め確保してある場合)であっても、転送し
ようとする管理情報の数が増してきた場合、全ての情報
を記憶しきれない可能性が出てくる。そのため、管理情
報記憶手段に記憶されている管理情報の数が所定値を越
えた場合には、各管理情報の一部を転送することで、確
実に全ての管理情報を転送し、正確に検索を行うことが
できる。逆に管理情報の数が所定値を越えない場合に
は、各管理情報の全部を転送することで、より短時間で
検索処理を行うことができる。
【0057】また、請求項5に係る発明によれば、前記
管理情報記憶手段に記憶されている管理情報の数が所定
値を越えたか否かを判断する判断手段を備え、その判断
手段により管理情報の数が所定値を越えたと判断された
場合に、前記検索用情報記憶手段への管理情報の一部ま
たは全部の転送を実行するので、所定値未満の場合は、
検索対象となるものが少ないため、不揮発性の管理情報
記憶手段に記憶された状態であっても検索に要する時間
がそれほど問題にならないのに対し、所定値を越える場
合は、不揮発性の管理情報記憶手段に記憶させたままで
は検索に時間がかかるため、検索用情報記憶手段に各管
理情報の一部、または全部を転送し、それを用いて検索
を行う方式を選択したほうが、短時間で検索処理を行う
ことができる。
【0058】また、請求項6に係る電話機によれば、管
理情報には、識別情報とその識別情報に対応する名称が
含まれているので、識別情報とその識別情報に対応する
名称を例えばディスプレイに表示するといった高機能な
着信応答が可能となる。
【0059】また、請求項7に係る電話機によれば、管
理情報には、更に呼び出し先を判別する呼出先情報が含
まれているので、例えば識別情報に対応して鳴動音を替
えるといった高機能な着信応答の他に、例えば電話機が
呼び出し先に指定された場合に限り鳴動するといった高
機能な着信応答も可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係る電話機の概略構成を示すブロ
ック図である。
【図2】本実施形態に係る電話機の表示装置を拡大して
示す正面図である。
【図3】本実施形態に係る電話機のEEPROMの電話
帳記憶エリアに記憶される電話帳データテーブルを示す
図である。
【図4】本実施形態に係る電話機のRAMに記憶される
データテーブルの一例を示す図であって、(a)は、受
信IDデータテーブルを示す図、(b)は、検索用デー
タテーブルを示す図である。
【図5】本実施形態に係る電話機における制御処理のフ
ローチャートである。
【符号の説明】
1 電話機 2 発信元電話番号付加判別手段 3 着信信号検出手段 4 ラインリレー 5 発信元電話番号判別手段 7 通話回路 12 CPU 13 ROM 14 EEPROM 14A 電話帳記憶エリア 15 RAM 15A 受信ID記憶エリア 15B 検索用情報記憶エリア 17 音声出力部 19 操作パネル入出力部 20 電話回線 23 呼び出し手段 24 フックスイッチ 31 電話帳データテーブル 32 受信IDデータテーブル 33 検索用データテーブル

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通信回線を介して得られる相手方の識別
    情報を受信する受信手段と、識別情報を含む管理情報を
    予め記憶しておくための不揮発性の管理情報記憶手段
    と、前記受信手段により受信された識別情報に基づいて
    前記管理情報記憶手段に記憶されている情報を検索する
    検索手段とを備え、その検索手段による検索結果に基づ
    いて各種機能を実行可能な電話機において、 前記管理情報記憶手段に記憶されている管理情報の一部
    または全部が転送されることが可能な検索用情報記憶手
    段を有し、 前記検索手段は、前記管理情報記憶手段の代わりに、そ
    の検索用情報記憶手段に記憶されている情報を用いて検
    索を行うことを可能とする電話機。
  2. 【請求項2】 前記検索用情報記憶手段への、前記管理
    情報の一部または全部の転送は、着信の待機状態中に行
    われることを特徴とする請求項1に記載の電話機。
  3. 【請求項3】 前記検索用情報記憶手段の空き容量を検
    知する検知手段を備え、その検知手段により空き容量が
    所定値以上であると判断された場合には、前記管理情報
    記憶手段に記憶されている管理情報の全部が転送され、
    所定値未満であると判断された場合には、前記管理情報
    記憶手段に記憶されている管理情報の一部が転送される
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の電話
    機。
  4. 【請求項4】 前記管理情報記憶手段に記憶されている
    管理情報の数が所定値を越えたか否かを判断する判断手
    段を備え、その判断手段により管理情報の数が所定値未
    満であると判断された場合に、管理情報の全部が転送さ
    れ、管理情報の数が所定値を越えたと判断された場合
    に、前記管理情報の一部が転送されることを特徴とする
    請求項1乃至3のいずれか一に記載の電話機。
  5. 【請求項5】 前記管理情報記憶手段に記憶されている
    管理情報の数が所定値を越えたか否かを判断する判断手
    段を備え、その判断手段により管理情報の数が所定値を
    越えたと判断された場合に、前記検索用情報記憶手段へ
    の管理情報の一部または全部の転送を実行することを特
    徴とする請求項1もしくは2に記載の電話機。
  6. 【請求項6】 前記管理情報には、識別情報とその識別
    情報に対応する名称とが含まれていることを特徴とする
    請求項1乃至5のいずれか一に記載の電話機。
  7. 【請求項7】 前記管理情報には、更に呼び出し先を判
    別する呼出先情報が含まれていることを特徴とする請求
    項6に記載の電話機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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