JP3452699B2 - ファクシミリ装置 - Google Patents

ファクシミリ装置

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JP3452699B2
JP3452699B2 JP22247995A JP22247995A JP3452699B2 JP 3452699 B2 JP3452699 B2 JP 3452699B2 JP 22247995 A JP22247995 A JP 22247995A JP 22247995 A JP22247995 A JP 22247995A JP 3452699 B2 JP3452699 B2 JP 3452699B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ファクシミリ装置
に関し、詳細には、ワンタッチダイヤル機能を備えたフ
ァクシミリ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近時、ワンタッチダイヤル機能を備えた
ファクシミリ装置が普及している。
【0003】このファクシミリ装置においては、時刻指
定送信等の各種送信条件の指定や複数の宛先電話番号等
のワンタッチ情報をワンタッチキーに割り付けてファク
シミリ装置のメモリに登録することができ、このワンタ
ッチ情報は、従来、ファクシミリ装置の操作部から相手
先のファクシミリ電話番号、名称、端末識別番号及びワ
ンタッチナンバー等をキー入力して、ファクシミリ装置
のメモリに登録させている。また、ワンタッチキーに割
り付けて登録したワンタッチ情報の内容やその送信条件
等は、操作部における所定のキー操作によって変更する
ことができる。このワンタッチダイヤル機能を利用する
ことにより、例えば、頻繁に送信する宛先の送信操作手
順を簡略化して、ファクシミリ装置の操作性を向上させ
ることができる。
【0004】このようなワンタッチダイヤル機能を備え
た従来の通信装置としては、例えば、特開昭61−14
8945号公報に記載されたものがある。この従来の通
信装置は、略称に対応して電話番号を登録する手段及び
自動発信手段を有する通信装置において、略称を入力す
ることで、その略称に対応した相手先に自動発信するこ
とを特徴としている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のファクシミリ装置にあっては、ワンタッチ情
報の登録及び変更(更新)を操作部からのキー入力によ
ってのみ行うようになっていたため、ワンタッチ情報の
登録操作及び更新操作が面倒であり、ワンタッチダイヤ
ル機能の利用性が悪いという問題があった。
【0006】また、上記従来例で示した通信装置にあっ
ては、略称を用いて自動発信させることはできるが、ワ
ンタッチ情報の登録及び更新については、記載されてお
らず、上記従来の操作部のキー入力によりワンタッチ情
報の登録及び更新を行うこととなり、上記と同様の問題
があった。
【0007】そこで、本発明は、ワンタッチ情報を自動
で登録し、また、自動で更新することができ、ワンタッ
チダイヤル機能の利用性を向上させたファクシミリ装置
を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明のフ
ァクシミリ装置は、ファクシミリ受信時、相手ファクシ
ミリ装置から受信した端末識別番号、名称及びファクシ
ミリ電話番号等の送信端末識別情報をワンタッチナンバ
ーに対応して予めワンタッチ情報記憶手段に登録させ、
該ワンタッチ情報記憶手段に登録されたワンタッチ情報
に基づいて発呼するファクシミリ装置において、 前記送
信端末識別情報は、 前記ワンタッチ情報の自動更新を許
可するファクシミリ装置に共通に設定される更新許可情
報を含み、 前記受信した送信端末識別情報の端末識別番
号に対応するワンタッチ情報が既に前記ワンタッチ情報
記憶手段に登録されていると、 前記受信した送信端末識
別情報の更新許可情報と前記ファクシミリ装置に登録さ
れている前記更新許可情報とが一致し、かつ、前記受信
した送信端末識別情報の内容と前記ワンタッチ情報記憶
手段に登録されているワンタッチ情報の内容とが異なる
場合に、当該相手先のワンタッチ情報を当該受信した送
信端末識別情報に基づいて更新するようになっている。
【0009】すなわち、上記構成によれば、更新許可情
報が一致し、かつ、ワンタッチ情報に変更があった場合
にのみ、ワンタッチ情報の自動更新を行うことができ、
不用意にワンタッチ情報の内容が変更されることを防止
しつつ、ワンタッチ情報の内容を常に最新のものとする
ことができる。その結果、ワンタッチ情報の適確性を向
上させ、ワンタッチ情報の利用性をより一層向上させる
ことができる。
【0010】ここで、送信端末識別情報とは、ファクシ
ミリ通信時に送信側から受信側に送信する自己端末に関
する情報であり、送信端末識別情報には、端末識別番
号、名称、ファクシミリ電話番号等が含まれている。こ
の送信端末識別情報は、ファクシミリ通信制御手順と
は、別に、例えば、キャラクタデータ等の形態でワンタ
ッチ情報専用の情報として送信してもよいし、後述する
ように、ファクシミリ通信制御手順にを用いて自己端末
を識別させるための情報として送信してもよい。
【0011】また、ワンタッチ情報とは、所定のワンタ
ッチナンバーに割り当てて登録され、当該ワンタッチナ
ンバーが入力されたときに、発呼し、また、その後のフ
ァクシミリ通信処理を指示するための情報であり、ワン
タッチ情報は、割り当てられたワンタッチナンバー、相
手先の名称、ファクシミリ電話番号、端末識別番号及び
時刻指定送信等の送信条件等からなる。
【0012】さらに、ワンタッチ情報記憶手段は、読み
/書きが可能なメモリ、例えば、RAM(Random Acces
s Memory)等が使用され、停電時やファクシミリ装置の
電源がオフの場合にも記憶内容が保持されるように、バ
ックアップされていることが望ましい。ここで、更新許
可情報とは、送信端末識別情報に基づいてワンタッチ情
報を自動更新することを許可するファクシミリ装置間で
共通に設定される情報であり、更新許可情報は、例え
ば、所定桁数からなるグループ番号等が利用される。
た、請求項2に記載するように、 ファクシミリ受信時、
相手ファクシミリ装置から受信した端末識別番号、名称
及びファクシミリ電話番号等の送信端末識別情報をワン
タッチナンバーに対応して予めワンタッチ情報記憶手段
に登録させ、該ワンタッチ情報記憶手段に登録されたワ
ンタッチ情報に基づいて発呼するファクシミリ装置にお
いて、 前記送信端末識別情報は、 前記ワンタッチ情報の
自動登録を許可するファクシミリ装置に共通に設定され
る登録許可情報を含み、 前記ファクシミリ装置に登録さ
れている前記登録許可情報と一致する前記登録許可情報
を含んだ前記送信端末許可情報を受信し、かつ、該受信
した送信端末識別情報の端末識別情報に対応した前記ワ
ンタッチ情報が前記ワンタッチ情報記憶手段に登録され
ていないときには、 当該送信端末識別情報に基づいて前
記ワンタッチ情報を空きのワンタッチナンバーに対応さ
せて前記ワンタッチ情報記憶手段に登録するようにして
もよい。このようにすると、ワンタッチ情報として未登
録であって、登録許可情報の一致する送信端末識別情報
を受信した際に、空きのワンタッチナンバーに割り当て
て、受信した送信端末識別情報に対応するワンタッチ情
報を自動登録することができ、不必要な相手先のワンタ
ッチ情報が不用意に登録されることを防止しつつ、登録
操作を行うことなく、必要なワンタッチ情報を自動登録
することができる。その結果、ワンタッチ情報の適確性
を維持しつつ、ワンタッチ情報の利用性をより一層向上
させることができる。 ここで、登録許可情報とは、送信
端末識別情報に基づいてワンタッチ情報を自動登録する
ことを許可するファクシミリ装置間で共通に設定される
情報であり、登録許可情報は、例えば、所定桁数からな
るグループ番号等が利用される。
【0013】この場合、例えば、請求項に記載するよ
うに、前記送信端末識別情報は、前記相手ファクシミリ
装置からファクシミリ通信制御手順により送信されてく
るものであってもよい。このようにすると、ファクシミ
リ通信制御手順により送信端末識別情報を取得すること
ができ、ワンタッチ情報を容易に自動登録及び自動更新
することができる。
【0014】ここで、送信端末識別情報を送信するファ
クシミリ通信制御手順としては、例えば、NSS信号
(非標準機能設定信号)が利用される。
【0015】
【0016】
【0017】
【0018】
【0019】
【0020】
【0021】さらに、例えば、請求項に記載するよう
に、前記ワンタッチ情報記憶手段への前記ワンタッチ情
報の登録あるいは更新を行うと、その登録内容あるいは
更新内容を出力手段により出力するようにしてもよい。
このようにすると、ワンタッチ情報が自動登録あるいは
自動更新されたことを容易に知ることができるととも
に、ワンタッチ情報の登録内容あるいは更新内容を知る
ことができ、ワンタッチ情報の適確性をより一層向上さ
せることができる。
【0022】ここで、出力するとは、オペレータが認識
できる状態でワンタッチ情報の登録内容あるいは更新内
容を出力することをいい、例えば、表示出力、記録紙へ
の記録出力、あるいは、音声出力等である。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を添付図面に基づいて詳細に説明する。尚、以下に述べ
る実施の形態は、本発明の好適な実施の形態であるか
ら、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本
発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定す
る旨の記載がない限り、これらの態様に限られるもので
はない。
【0024】図1〜図6は、本発明のファクシミリ装置
の一実施の形態を示す図である。図1は、本発明のファ
クシミリ装置の一実施の形態を適用したファクシミリ装
置1の回路ブロック図である。
【0025】図1において、ファクシミリ装置1は、ス
キャナ2、プロッタ3、符号化・復号化部4、操作表示
部5、ワンタッチキー6、CPU(Central Processing
Unit )7、ROM(Read Only Memory)8、RAM
(Random Access Memory)9、画像メモリ10、モデム
11及びNCU12等を備えており、各部は、バス13
により接続されている。
【0026】スキャナ2は、例えば、CCD(Charge C
oupled Device)を利用したラインイメージスキャナ等
が用いられており、スキャナ2は、原稿の画像を所定の
解像度で読み取って画像データとして出力する。
【0027】プロッタ3は、例えば、サーマル素子を利
用したサーマル記録装置あるいは電子写真式記録装置等
が用いられており、プロッタ3は、例えば、サーマル記
録装置が用いられているときには、感熱記録紙に直接あ
るいはインクシートを介して間接的に普通記録紙に画像
データ、後述する更新レポート20(図5参照)、登録
レポート21(図6参照)及びその他の情報を記録出力
する。
【0028】符号化・復号化部4は、画像データの画像
メモリ10への蓄積の効率化や伝送時間の短縮化を図る
ためのものであり、所定の符号化方式に従って画像デー
タを符号化し、また、符号化された画像データを復号化
する。
【0029】操作表示部5は、テンキーやスタートキー
等の各種操作キーを備えるとともに、ディスプレイ(例
えば、液晶ディスプレイ)を備え、操作キーからは、送
信操作等の各種命令が入力され、ディスプレイには、操
作キーから入力された命令内容やファクシミリ装置から
オペレータに通知する各種情報が表示され、特に、後述
するワンタッチ情報の登録に必要な各種ガイド情報やワ
ンタッチ情報の登録内容及び更新内容等が表示される。
【0030】また、操作表示部5は、複数のワンタッチ
キー6を備え、ワンタッチ情報の登録操作時やワンタッ
チキー6を使用したワンタッチダイヤル機能を利用する
際に使用される。
【0031】ここで、ワンタッチ情報とは、ワンタッチ
ダイヤル機能を利用するのに必要な各種情報であり、相
手先の名称、ファクシミリ電話番号、端末識別番号及び
電話番号等の情報及び時刻指定送信等の各種送信条件等
である。
【0032】また、ワンタッチダイヤル機能とは、ワン
タッチキー6の一つが投入されることにより、当該ワン
タッチキー6に対応して登録されているワンタッチ情報
に対応する処理を行わせることのできる機能であり、例
えば、CPU7は、ワンタッチキー6の一つが投入され
ると、投入されたワンタッチキー6に対応して登録され
ている相手先に自動ダイヤルして、ワンタッチ情報の送
信条件等に応じて画像データを送信する。
【0033】ROM8は、ファクシミリ装置1の基本処
理プログラム、後述するワンタッチ情報の自動登録処理
プログラム及びワンタッチ情報の自動更新処理プログラ
ム等の各種プログラムを格納しているとともに、このワ
ンタッチ情報の自動登録処理、自動更新処理プログラム
及び基本処理プログラム等を実行するために必要な各種
データやシステムデータ等が格納されている。
【0034】CPU7は、モデム11から所定のファク
シミリ制御信号、例えば、NSS信号が入力されると、
このファクシミリ制御信号から相手先の端末識別番号、
相手先名称及び相手先ファクシミリ電話番号等の相手先
識別情報を取得し、取得した相手先識別情報に基づい
て、後述するワンタッチ情報の自動登録処理や自動更新
処理を行う。
【0035】RAM9は、CPU7のワークメモリとし
て利用されるとともに、ワンタッチ情報記憶領域を有し
ており、ワンタッチ情報記憶領域には、ワンタッチキー
6の一つに対応させて、端末識別番号、相手先名称、フ
ァクシミリ電話番号、電話番号及びグループ番号(登録
許可情報、更新許可情報)等のワンタッチ情報が記憶さ
れる。
【0036】ここで、端末識別番号とは、ファクシミリ
装置の1台一台に当該ファクシミリ装置を特定するため
に予め与えられた識別番号であり、相手先名称とは、相
手先の会社名や部署名あるいは個人名等である。
【0037】また、ファクシミリ電話番号とは、自動ダ
イヤルする相手先のファクシミリ装置に与えられている
電話番号であり、電話番号とは、当該相手先の電話装置
の電話番号である。
【0038】さらに、グループ番号とは、後述するワン
タッチ情報の自動登録あるいは自動更新を行うファクシ
ミリ装置がグループとし共通して持っている番号であ
り、各ファクシミリ装置1の操作表示部5により設定さ
れる。ファクシミリ装置1は、このグループ番号が一致
しないときには、ワンタッチ情報の自動登録あるいは自
動更新を行わず、また、このグループ番号は、グループ
毎に設定することができ、1つのファクシミリ装置が複
数のグループ番号を持つことができる。
【0039】このワンタッチ情報は、CPU7により管
理され、後述するワンタッチ情報の自動登録処理や自動
更新処理により、自動登録及び自動更新される。すなわ
ち、受信時、ファクシミリ通信制御手順の所定のファク
シミリ制御信号に送信端末識別情報が含まれており、こ
の送信端末識別情報をCPU7が取り出して、後述する
ワンタッチ情報の自動登録処理及び自動更新処理を行
う。
【0040】画像メモリ10は、例えば、大容量のハー
ドディスク装置等で構成され、主に画像データを蓄積す
る。画像メモリ10には、送信用の画像データや受信し
た画像データが蓄積され、所定時期に読み出されて送信
処理や記録処理等が行われる。
【0041】モデム11は、送信信号の変調を行い、ま
た、受信信号の復調を行う。
【0042】NCU(網制御部)12は、回線L、例え
ば、公衆電話回線に接続されており、CPU7の制御下
で動作して、相手ファクシミリ装置との間でファクシミ
リ制御信号を交換して、ファクシミリ通信制御手順を実
行する。また、NCU12は、回線Lからの発呼に対し
て自動着呼し、また、回線Lへの自動発呼処理を行う。
【0043】特に、NCU12は、CPU7の制御下で
動作し、受信時、ファクシミリ通信制御手順により送信
されてくる所定のファクシミリ制御信号、例えば、NS
S信号を取り出して、CPU7に出力し、また、送信
時、RAM9に格納されている自己の名称、ファクシミ
リ電話番号、端末識別番号及びグループ番号がある時に
は、当該グループ番号を所定のファクシミリ制御信号、
例えば、NSS信号に送信端末識別情報として付加し
て、送信する。
【0044】次に、作用を説明する。上記ファクシミリ
装置1は、ファクシミリ通信制御手順により送信されて
くる送信端末識別情報に基づいて、RAM9のワンタッ
チ情報記憶領域に、ワンタッチ情報を自動登録し、ま
た、自動更新するところにその特徴がある。
【0045】ファクシミリ通信においては、例えば、図
2に示すようなファクシミリ通信制御手順に基づいて、
ファクシミリ通信が行われる。なお、図2において、本
ファクシミリ装置1が受信側(Rx)のファクシミリ装
置であり、送信側(Tx)は、通常のファクシミリ装置
である。
【0046】ファクシミリ装置1は、送信側ファクシミ
リ装置から発呼があると、CED信号(被呼端末識別信
号)を送出し、その後、NSF信号(非標準機能識別信
号)、DIS信号(デジタル識別信号)を送出する。
【0047】これに応じて、送信側ファクシミリ装置か
らNSS(TSI)信号(非標準機能設定信号)、DC
S信号(ディジタル命令信号)が送信されてくると、フ
ァクシミリ装置1は、NSS信号に含まれている送信端
末識別情報を取り出し、後述するワンタッチ情報の自動
登録処理あるいは自動更新処理を行う。
【0048】そして、送信側ファクシミリ装置は、さら
に、TCF信号(トレーニングチェック)を送出して、
受信側のファクシミリ装置1からCFR信号(受信準備
確認信号)が送信されてくると、RETRAIN(リト
レーニング)を行った後、画情報(画像データ)を送信
する。
【0049】ファクシミリ装置1は、画像データが送信
されてくると、画像メモリ10に一旦蓄積した後、ある
いは、直接、符号化・復号化部4で復号化して、プロッ
タ3により記録紙に記録出力する。
【0050】送信側ファクシミリ装置は、全ての画像デ
ータを送信すると、EOM信号(メッセージ終了信号)
あるいはEOP信号(手順終了信号)を送出し、ファク
シミリ装置1からMCF信号(メッセージ確認信号)を
受信すると、回線を切断して、送信処理を終了する。
【0051】ファクシミリ装置1は、上記NSS信号を
受信すると、NSS信号に含まれている端末識別情報を
取り出し、端末識別情報に基づいてワンタッチ情報の自
動登録処理あるいは自動更新処理を行う。
【0052】まず、ワンタッチ情報の自動登録処理につ
いて説明する。CPU7は、NSS信号から端末識別情
報を取り出すと、ワンタッチキー6のうち、RAM9に
既に登録されているワンタッチ情報に割り当てられてい
ない空きのワンタッチキー6を探して、当該空きのワン
タッチキー6に割り当てて、今回受信した端末識別情報
をワンタッチ情報として登録する。
【0053】したがって、相手先名称やファクシミリ電
話番号等のワンタッチ情報を操作表示部5からキー入力
することなく、ファクシミリ受信時に、相手先から送信
されてくる送信端末識別情報からワンタッチ情報に必要
な内容を取得して、ワンタッチ情報としてRAM9のワ
ンタッチ情報記憶領域に自動登録することができ、ワン
タッチ情報を手入力により登録する手間を省いて、ワン
タッチ情報の利用性を向上させることができる。
【0054】なお、このとき、RAM9に既に登録され
ているワンタッチ情報に、今回取得した端末識別情報の
端末識別番号と一致するワンタッチ情報があるかどうか
チェックし、端末識別番号の一致するワンタッチ情報が
登録されていないときには、上記端末識別情報をワンタ
ッチ情報として登録する自動登録処理を行い、端末識別
情報の一致するワンタッチ情報が既にRAM9に登録さ
れているときには、登録処理を行わずに処理を終了して
もよいし、後述するように、自動更新処理を行うように
しても良い。
【0055】次に、ワンタッチ情報の自動更新処理につ
いて説明する。CPU7は、図3に示すように、NSS
信号から端末識別情報を取り出すと、端末識別情報のグ
ループ番号がファクシミリ装置1に登録されているグル
ープ番号と一致するかどうかチェックし(ステップS
1)、グループ番号が一致しないときには、ワンタッチ
情報の自動登録及び自動更新が許可されていないと判断
して、そのまま処理を終了する。
【0056】なお、この場合、送信側ファクシミリ装置
は、受信側であるファクシミリ装置1と同様の自動登録
及び自動更新を許可するグループ番号をNSS信号に付
加して送信する機能を有している必要がある。
【0057】上記ステップS1で、グループ番号が一致
していると、ワンタッチ情報の自動更新が許可されてい
ると判断して、RAM9に既に登録されているワンタッ
チ情報に、今回取得した端末識別情報の端末識別番号と
一致する端末識別番号のワンタッチ情報があるかどうか
チェックし(ステップS2)、端末識別番号の一致する
ワンタッチ情報が登録されていないときには、そのまま
処理を終了する。
【0058】ステップS2で、今回取得した端末識別情
報の端末識別番号と一致する端末識別番号のワンタッチ
情報があるときには、取得した端末識別情報の内容が当
該ワンタッチ情報の内容と変わっているかどうかチェッ
クし(ステップS3)、変わっていないときには、その
まま処理を終了する。
【0059】ステップS3で、端末識別情報の内容がワ
ンタッチ情報の内容と変わっているときには、ワンタッ
チ情報の登録内容を、今回取得した端末識別情報に基づ
いて更新し(ステップS4)、処理を終了する。
【0060】なお、この場合、端末識別情報の内容がワ
ンタッチ情報の内容と変わっていない場合であっても、
今回取得した端末識別情報に基づいてワンタッチ情報の
内容を書き換えるようにしてもよい。
【0061】したがって、相手先のファクシミリ電話番
号や名前が変わった場合に、いちいち、操作表示部5の
キー操作を行って、RAM9のワンタッチ情報の登録内
容を変更する手間を省くことができ、ワンタッチダイヤ
ル機能の利用性を向上させることができる。
【0062】また、ワンタッチ情報の自動登録及び自動
更新処理は、上記の方法に限るものではなく、例えば、
図4に示すように、受信した端末識別情報に対応するワ
ンタッチ情報が既に登録されているか否かにより自動登
録処理を行い、また、既に登録されているときには、そ
の内容に変更があったか否かにより自動更新処理を行う
ようにしてもよい。
【0063】この場合、CPU7は、端末識別情報を受
信すると、当該端末識別情報からまずグループ番号を取
り出し、取り出したグループ番号がファクシミリ装置1
のRAM9に登録されているグループ番号と一致するか
チェックする(ステップP1)。
【0064】ステップP1で、グループ番号が一致しな
いときには、自動登録及び自動更新が許可されていない
と判断して、そのまま処理を終了し、グループ番号が一
致するときには、自動登録及び自動更新が許可されてい
ると判断して、RAM9に既に登録されているワンタッ
チ情報に、今回取得した端末識別情報の端末識別番号と
一致する端末識別番号のワンタッチ情報があるかどうか
チェックする(ステップP2)。
【0065】ステップP2で、端末識別番号の一致する
ワンタッチ情報が登録されているときには、取得した端
末識別情報の内容が当該ワンタッチ情報の内容と変わっ
ているかどうかチェックし(ステップP3)、変わって
いないときには、そのまま処理を終了する。
【0066】ステップP3で、端末識別情報の内容がワ
ンタッチ情報の内容と変わっているときには、ワンタッ
チ情報の登録内容を、今回取得した端末識別情報に基づ
いて更新し(ステップP4)、図5に示すようなワンタ
ッチ情報の登録内容を更新したことを記録した更新レポ
ート20をプロッタ3により記録紙に記録出力させた
後、処理を終了する(ステップP5)。
【0067】更新レポート20には、変更したワンタッ
チ情報の内容として、ワンタッチキー6のキーNo. (図
5では、「キーNo. 10」)、変更前後(旧と新)の名
称、電話番号(TEL)及びファクシミリ電話番号(F
AX)が記録される。
【0068】なお、この場合、端末識別情報の内容がワ
ンタッチ情報の内容と変わっていない場合であっても、
今回取得した端末識別情報に基づいてワンタッチ情報の
内容を書き換えるようにしてもよい。
【0069】また、上記ステップP2で、今回取得した
端末識別情報の端末識別番号と一致する端末識別番号の
ワンタッチ情報がRAM9に登録されていないときに
は、ワンタッチキー6に空があるかどうか、すなわち、
ワンタッチ情報として登録されていない未使用のワンタ
ッチキー6があるかどうかチェックし(ステップP
6)、ワンタッチキー6に空があるときには、当該空の
ワンタッチキー6の一つに割り当てて、今回取得した端
末識別情報に基づいてワンタッチ情報を登録する(ステ
ップP4)。
【0070】ワンタッチ情報情報の登録が完了すると、
図6に示すようなワンタッチ情報の当該登録内容を記録
した登録レポート21をプロッタ3により記録紙に記録
出力させ(ステップP5)、その後、処理を終了する。
【0071】登録レポート21には、図6に示すよう
に、登録したワンタッチ情報の内容として、ワンタッチ
キー6のキーNo. (図6では、「キーNo. 9」、名称、
電話番号及びファクシミリ電話番号が記録される。
【0072】そして、上記ステップP6で、ワンタッチ
キー6に空がないときには、ワンタッチ情報の登録を行
うことができないため、処理をそのまま終了する。
【0073】したがって、取得した端末識別情報の端末
識別番号に対応するワンタッチ情報がRAM9のワンタ
ッチ情報記憶領域に登録されていないときには、取得し
た端末識別情報によりワンタッチ情報を自動登録するこ
とができ、また、取得した端末識別情報に対応するワン
タッチ情報が既に登録されているときには、その登録内
容に変更があると、ワンタッチ情報を取得した端末識別
情報に基づいて更新することができる。
【0074】その結果、操作表示部5のキー操作により
ワンタッチ情報を登録する手間を省くことができるとと
もに、操作表示部5のキー操作によりワンタッチ情報の
更新を行うことなく、ワンタッチ情報の内容を常に最新
のものにすることができ、ワンタッチダイヤル機能を利
用する上での手間をより一層省いて、ワンタッチダイヤ
ル機能の利用性をより一層向上させることができる。
【0075】また、ワンタッチ情報の自動登録及び自動
更新を行うと、その登録内容及び更新内容を登録レポー
ト21及び更新レポート20として記録紙に記録出力す
ることができ、ワンタッチ情報の自動登録及び自動更新
があったこと及びその内容を容易に知ることができる。
【0076】その結果、ワンタッチ情報の内容をより一
層適切なものとすることができるとともに、ワンタッチ
ダイヤル機能の利用性をより一層向上させることができ
る。
【0077】さらに、上記ワンタッチ情報の自動更新処
理においては、グループ番号が一致し、かつ、端末識別
番号が一致する場合にのみ、自動更新するようにしてい
るので、不用意にワンタッチ情報が更新されることを防
止することができ、ユーザー(オペレータ)の意図する
相手先のワンタッチ情報のみを自動更新して、ワンタッ
チ情報、すなわち、ワンタッチダイヤル機能の利用性及
び適確性をより一層向上させることができる。
【0078】また、上記ワンタッチ情報の自動登録処理
においては、グループ番号が一致する場合にのみ、自動
登録するようにしているので、不必要な相手先のワンタ
ッチ情報が自動登録されることを防止することができ、
ワンタッチダイヤル機能の利用性及び適確性をより一層
向上させることができる。
【0079】以上、本発明者によってなされた発明を好
適な実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は
上記のものに限定されるものではなく、その要旨を逸脱
しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもな
い。
【0080】例えば、送信側ファクシミリ装置が、端末
識別情報として予め送信側ファクシミリ装置に登録され
ている当該端末特有のデータを送信するようにすると、
ワンタッチ情報の登録をより一層適切に行うことができ
る。
【0081】また、ファクシミリ装置1のRAM9を電
池等によりバックアップすると、ファクシミリ装置1の
電源がオフされたり、停電の場合においても、ワンタッ
チ情報が消失することを防止することができ、ワンタッ
チダイヤル機能の利用性をより一層向上させることがで
きる。
【0082】さらに、送信側ファクシミリ装置から、端
末識別情報として、複数のファクシミリ電話番号や名称
及び電話番号等を送信して、ファクシミリ装置1が、こ
れらの複数のファクシミリ電話番号や名称及び電話番号
等を一つのワンタッチキー6に対応させてワンタッチ情
報として登録するようにしてもよく、このようにする
と、例えば、一つのファクシミリ電話番号がビジー(通
信中)や故障中等の理由でファクシミリ送信ができない
場合にも、当該ワンタッチ情報に登録されている他のフ
ァクシミリ電話番号先にファクシミリ送信することがで
き、確実にファクシミリ送信することができる。
【0083】その結果、ワンタッチダイヤル機能の利用
性をさらにより一層向上させることができる。
【0084】また、上記実施の形態においては、ワンタ
ッチナンバーに対応させてワンタッチ情報を自動登録及
び自動更新する場合について説明したが、これに限るも
のではなく、例えば、短縮ナンバーに対応させて、ワン
タッチ情報と同様の内容の短縮情報を自動登録及び自動
更新させる場合にも同様に適用することができる。
【0085】このようにすると、短縮ナンバーを利用し
た短縮ダイヤル機能の利用性をより一層向上させること
ができる。
【0086】
【発明の効果】請求項1記載のファクシミリ装置によれ
ば、送信端末識別情報が、ワンタッチ情報の自動更新を
許可するファクシミリ装置に共通に設定される更新許可
情報を含み、受信した送信端末識別情報の端末識別番号
に対応するワンタッチ情報が既にワンタッチ情報記憶手
段に登録されていると、受信した送信端末識別情報の更
新許可情報とファクシミリ装置に登録されている更新許
可情報とが一致し、かつ、受信した送信端末識別情報の
内容とワンタッチ情報記憶手段に登録されているワンタ
ッチ情報の内容とが異なる場合に、当該相手先のワンタ
ッチ情報を当該受信した送信端末識別情報に基づいて更
新するようにすると、更新許可情報が一致し、かつ、ワ
ンタッチ情報に変更がある場合にのみ、ワンタッチ情報
の自動更新を行うことができ、不用意にワンタッチ情報
の内容が変更されることを防止しつつ、ワンタッチ情報
の内容を常に最新のものとして、ワンタッチ情報の適確
性を向上させることができる。 また、請求項2に記載す
るように、 送信端末識別情報が、ワンタッチ情報の自動
登録を許可するファクシミリ装置に共通に設定される登
録許可情報を含み、ファクシミリ装置に登録されている
登録許可情報と一致する登録許可情報を含んだ送信端末
識別情報を受信し、かつ、受信した送信端末識別情報の
端末識別番号に対応したワンタッチ情報がワンタッチ情
報記憶手段に登録されていないときには、当該送信端末
識別情報に基づいてワンタッチ情報を空きのワンタッチ
ナンバーに対応させてワンタッチ情報記憶手段に登録す
るようにすると、ワンタッチ情報として未登録であっ
て、登録許可情報の一致する送信端末識別情報を受信し
た際に、空きのワンタッチナンバーに割り当てて、受信
した送信端末識別情報に対応するワンタッチ情報を自動
登録することができ、不必要な相手先のワンタッチ情報
が不用意に登録されることを防止しつつ、登録操作を行
うことなく、必要なワンタッチ情報を自動登録すること
ができる。その結果、ワンタッチ情報の適確性を維持し
つつ、ワンタッチ情報の利用性をより一層向上させるこ
とができる。
【0087】この場合、例えば、請求項に記載するよ
うに、送信端末識別情報は、相手ファクシミリ装置から
ファクシミリ通信制御手順により送信されてくるように
すると、ファクシミリ通信制御手順により送信端末識別
情報を取得することができ、ワンタッチ情報を容易に自
動登録及び自動更新することができる。
【0088】
【0089】
【0090】
【0091】
【0092】
【0093】さらに、例えば、請求項に記載するよう
に、ワンタッチ情報記憶手段へのワンタッチ情報の登録
あるいは更新を行うと、その登録内容あるいは更新内容
を出力手段により出力するようにすると、ワンタッチ情
報が自動登録あるいは自動更新されたことを容易に知る
ことができるとともに、ワンタッチ情報の登録内容ある
いは更新内容を知ることができ、ワンタッチ情報の適確
性をより一層向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のファクシミリ装置の一実施の形態を適
用したファクシミリ装置の回路ブロック図。
【図2】図1のファクシミリ装置によるファクシミリ通
信制御手順の一例を示すシーケンス図。
【図3】図1のファクシミリ装置によるワンタッチ情報
の自動更新処理の一例を示すフローチャート。
【図4】図1のファクシミリ装置によるワンタッチ情報
の自動登録/自動更新処理の一例を示すフローチャー
ト。
【図5】図4のワンタッチ情報の自動更新処理によるワ
ンタッチ情報の更新内容を示す更新レポートの一例を示
す図。
【図6】図4のワンタッチ情報の自動登録処理によるワ
ンタッチ情報の登録内容を示す登録レポートの一例を示
す図。
【符号の説明】
1 ファクシミリ装置 2 スキャナ 3 プロッタ 4 符号化・復号化部 5 操作表示部 6 ワンタッチキー 7 CPU 8 ROM 9 RAM 10 画像メモリ 11 モデム 12 NCU 13 バス 20 更新レポート 21 登録レポート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 1/00 - 1/00 108 H04N 1/32 - 1/36 H04N 1/42 - 1/44

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ファクシミリ受信時、相手ファクシミリ装
    置から受信した端末識別番号、名称及びファクシミリ電
    話番号等の送信端末識別情報をワンタッチナンバーに対
    応して予めワンタッチ情報記憶手段に登録させ、該ワン
    タッチ情報記憶手段に登録されたワンタッチ情報に基づ
    いて発呼するファクシミリ装置において、 前記送信端末識別情報は、 前記ワンタッチ情報の自動更新を許可するファクシミリ
    装置に共通に設定される更新許可情報を含み、 前記受信した送信端末識別情報の端末識別番号に対応す
    るワンタッチ情報が既に前記ワンタッチ情報記憶手段に
    登録されていると、 前記受信した送信端末識別情報の更新許可情報と前記フ
    ァクシミリ装置に登録されている前記更新許可情報とが
    一致し、かつ、前記受信した送信端末識別情報の内容と
    前記ワンタッチ情報記憶手段に登録されているワンタッ
    チ情報の内容とが異なる場合に、当該相手先のワンタッ
    チ情報を当該受信した送信端末識別情報に基づいて更新
    する ことを特徴とするファクシミリ装置。
  2. 【請求項2】ファクシミリ受信時、相手ファクシミリ装
    置から受信した端末識別番号、名称及びファクシミリ電
    話番号等の送信端末識別情報をワンタッチナンバーに対
    応して予めワンタッチ情報記憶手段に登録させ、該ワン
    タッチ情報記憶手段に登録されたワンタッチ情報に基づ
    いて発呼するファクシミリ装置において、 前記送信端末識別情報は、 前記ワンタッチ情報の自動登録を許可するファクシミリ
    装置に共通に設定される登録許可情報を含み、 前記ファクシミリ装置に登録されている前記登録許可情
    報と一致する前記登録許可情報を含んだ前記送信端末許
    可情報を受信し、かつ、該受信した送信端末識別情報の
    端末識別情報に対応した前記ワンタッチ情報が前記ワン
    タッチ情報記憶手段に登録されていないときには、 当該送信端末識別情報に基づいて前記ワンタッチ情報を
    空きのワンタッチナン バーに対応させて前記ワンタッチ
    情報記憶手段に登録することを特徴とするファクシミリ
    装置。
  3. 【請求項3】前記送信端末識別情報は、 前記相手ファクシミリ装置からファクシミリ通信制御手
    順により送信されてくることを特徴とする請求項1また
    は請求項2記載のファクシミリ装置。
  4. 【請求項4】前記ワンタッチ情報記憶手段への前記ワン
    タッチ情報の登録あるいは更新を行うと、その登録内容
    あるいは更新内容を出力手段により出力することを特徴
    とする請求項1または請求項2記載のファクシミリ装
    置。
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