JP3528638B2 - 通信端末装置 - Google Patents

通信端末装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、画像データを送信するファクシ
ミリ装置などの通信端末装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来例のファクシミリ装置では、原稿の
画像データを送信するときに、原稿をイメージリーダの
原稿台にセットした後、送信すべき相手先の電話番号を
入力し、又は短縮ダイヤルキーとともに短縮番号を入力
し、もしくはワンタッチダイヤルキーをオンした後、ス
タートキーをオンすることにより、原稿画像を読み取
り、その読み取りが完了したとき、相手先のファクシミ
リ装置に対してダイヤルして発呼し、原稿画像の画像デ
ータを送信するように構成されている。
【0003】また、別の従来例のファクシミリ装置で
は、スタートキーをオンしたとき、相手先のファクシミ
リ装置に対してダイヤルして発呼し、原稿画像を読み取
りながら、原稿画像の画像データを送信するように構成
されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来例
のファクシミリ装置では、送信すべき相手先の電話番号
を指定しスタートキーをオンするまで原稿画像の読み取
りを開始しないので番号入力の操作時間が無駄であると
いう問題点があった。
【0005】本発明の目的は以上の問題点を解決し、従
来例に比較して早く相手先の装置に画像データの送信を
開始することができる通信端末装置を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る請求項1記
載の通信端末装置は、原稿画像を読み取り画像データに
変換する読取手段と、変換された画像データを記憶する
記憶手段と、記憶された画像データを送信する送信手段
と、通信端末装置の動作を操作する操作手段と、操作手
段を用いて送信すべき宛先に関する操作をしたとき原稿
画像の読み取りを開始して記憶するように読取手段及び
記憶手段を制御する制御手段とを備え 送信すべき宛先
に関する操作をした後、操作手段のスタートキーが操作
されたとき、制御手段は、相手先へのダイヤル発呼を開
始するように送信手段を制御することを特徴とする。
【0007】
【0008】また、請求項2記載の通信端末装置は、請
求項記載の通信端末装置において、操作手段を用いて
通信モードに関する操作を行なったとき、制御手段は、
原稿画像の読み取りを開始することを防止するように制
御することを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明に係
る実施形態について説明する。
【0010】<実施形態>図1は、本発明に係る実施形
態であるファクシミリ装置20の構成を示すブロック図
である。この実施形態のファクシミリ装置20は、原稿
画像を読み取り画像データに変換する画像読取部2と、
変換された画像データを記憶する画像メモリ8と、記憶
された画像データを送信するファックスモデム10及び
NCU11と、当該ファクシミリ装置20の動作を操作
する操作部5とを備え、主制御部1は、操作部5を用い
て例えばダイヤル用テンキー、同報キー、短縮ダイヤル
キー又はワンタッチダイヤルキーをオンすることにより
送信すべき宛先に関する操作をしたとき原稿画像の読み
取りを開始して記憶するように画像読取部2及び画像メ
モリ8を制御することを特徴としている。
【0011】また、上記送信すべき宛先に関する操作を
した後、操作部5のスタートキーをオンしたとき、主制
御部1は、相手先へのダイヤル発呼を開始するようにN
CU11を制御することを特徴としている。さらに、操
作部5を用いて例えば線密度キー又は読取濃度キーをオ
ンすることにより通信モードに関する操作を行なったと
き、主制御部1は、原稿画像の読み取りを開始すること
を防止するように制御することを特徴としている。
【0012】図1において、ファクシミリ装置20は、
従来のG3方式等のファクシミリ通信機能を備えてい
る。主制御部1は具体的にはCPUで構成されており、
バス13を介して以下のハードウェア各部と接続されて
いてそれらを制御するほか、後述する種々のソフトウェ
アの機能を実行する。画像読取部2は、CCD等を利用
したスキャナで原稿を読み取り、白黒2値に変換したド
ットイメージデータを出力する。画像記録部3は電子写
真方式等のプリンタ装置であり、他のファクシミリ装置
からファクシミリ通信により受信したイメージデータを
ハードコピーとしてプリントアウトして記録する。表示
部4は、液晶表示装置(LCD)又はCRTディスプレ
イ等の表示装置であり、当該ファクシミリ装置20の動
作状態を表示したり、送信すべき原稿のイメージデー
タ、及び受信したイメージデータの表示を行う。
【0013】操作部5は、当該ファクシミリ装置20を
操作するために必要な文字キー、ダイヤル用テンキー、
短縮ダイヤルキー、ワンタッチダイヤルキー、同報送信
を指示するための同報キー、ファクシミリ通信の通信モ
ードを設定するための線密度キーや読取濃度キー、及び
各種のファンクションキー等を備える。ここで、線密度
キーは、副走査線密度を設定するためのキーであり、読
取濃度キーは原稿画像を読み取るときの濃度を設定する
ためのキーである。なお、読取濃度キーは、原稿画像の
濃度を設定して、例えば原稿画像がうすいときは濃く読
み取るように設定する原稿濃度キーであってもよい。こ
こで、上述の表示部4をタッチパネル方式とすることに
より、この操作部5の各種キーの内の一部又は全部を代
用するように構成してもよい。
【0014】ROM6は、当該ファクシミリ装置20の
動作に必要であって主制御部1によって実行される種々
のソフトウェアのプログラムを予め格納し、ここで、当
該プログラムは、少なくとも図2及び図3のファクシミ
リ発信処理のプログラムを含む。RAM7は、SRAM
又はフラッシュメモリ等で構成され、主制御部1のワー
キングエリアとして使用されてプログラムの実行時に発
生する一時的なデータを記憶する。なお、RAM7とし
てフラッシュメモリを使用した場合には、停電、装置の
移動等のために電源が遮断された場合にもそのデータの
内容が失われない。画像メモリ8はDRAM等で構成さ
れ、送信すべきイメージデータ又は受信したイメージデ
ータを記憶する。なお、RAM7及び画像メモリ8をハ
ードディスクメモリで構成してもよい。
【0015】ファックスモデム10は、公衆電話回線L
に接続され、通常のファクシミリ通信用のファックスモ
デムの機能を有するモデムであり、FSK信号として受
信される発信電話番号情報のデータを復調して主制御部
1に出力する。NCU(ネットワーク制御回路:Networ
k Control Unit)11はアナログの公衆電話回線Lの直
流ループなどの閉結及び開放の動作を行いかつ自動ダイ
ヤル機能を有するハードウェア回路であり、必要に応じ
てファックスモデム10を公衆電話回線Lに接続する。
ここで、NCU11は、発信電話番号通知サービスにお
けるID受信端末起動信号、通常の電話呼出信号の検出
を行うとともに、必要に応じて発信電話番号通知サービ
スにおける1次応答信号及び2次応答信号を発信するこ
とができる。なお、NCU11を所定のターミナルアダ
プタ及びDSU(加入者線終端装置:Digital Service
Unit)を介して、ベースバンド伝送方式のデジタル回線
(例えば、ISDN回線)に接続するようにしてもよ
い。
【0016】以上のように構成された本実施形態のファ
クシミリ装置20は、通常のG3方式等のファクシミリ
通信機能に加えて、特有のファクシミリ発信処理機能を
有している。ファクシミリ通信機能において、画像読取
部2により読み取られたドットイメージデータはファク
シミリ通信の規格で定められているMH,MR,MMR
等の符号化方式に従ってソフトウェアにより符号化され
て変換された後、相手先のファクシミリ装置に送信され
る一方、逆に相手先のファクシミリ装置から受信した符
号化データもソフトウェアによりイメージデータに復号
化されて画像記録部3からハードコピーとして出力され
る。なお、画像メモリ8はイメージデータを必要に応じ
て記憶し、また逆に記憶しているイメージデータを必要
に応じて出力する。
【0017】次いで、本発明に係るファクシミリ発信処
理について、図2及び図3を参照して説明する。
【0018】図2において、まず、ステップS1におい
て原稿をセットしたか否かが判断され、セットされたと
き(ステップS1でYES)、ステップS2において線
密度キーがオンされたか否かが判断され、次いで、ステ
ップS2,S3,S4,S5,S6,S7,S8の処理
が順次実行される。ここで、ステップS3において読取
濃度キーがオンされたか否かが判断され、ステップS4
においてテンキーがオンされたか否かが判断され、ステ
ップS5において同報キーがオンされたか否かが判断さ
れ、次いで、図3のステップS6において短縮ダイヤル
キーがオンされたか否かが判断され、ステップS7にお
いてワンタッチダイヤルキーがオンされたか否かが判断
され、ステップS8においてスタートキーがオンされた
か否かが判断される。
【0019】図2のステップS2でYESであるとき
は、ステップS11において副走査線密度を選択してセ
ットし、ステップS2に戻る。また、ステップS3でY
ESであるときは、ステップS12において読取濃度を
選択してセットし、ステップS2に戻る。従って、副走
査密度や読取濃度などのファクシミリ通信の通信モード
を設定したときは、原稿画像の読み取りを開始しない
で、次のキーがオンされるのを待つ。
【0020】図2のステップS4でYESのときは、ス
テップS13において原稿画像を画像読取部2を用いて
読み取って画像データに変換した後、その画像データを
画像メモリ8に格納する。次いで、ステップS14にお
いてテンキーによる電話番号の入力設定処理を実行し、
ここで、テンキーを用いて入力された電話番号をRAM
7内の一時メモリに格納して設定し、ステップS2に戻
り、次のキーがオンされるのを待つ。
【0021】図2のステップS5でYESのときは、ス
テップS15において原稿画像を画像読取部2を用いて
読み取って画像データに変換した後、その画像データを
画像メモリ8に格納する。次いで、ステップS16にお
いてテンキー、短縮ダイヤルキーやワンタッチダイヤル
キー等による電話番号の入力設定処理を実行し、ここ
で、テンキー等を用いて入力設定された複数の電話番号
をRAM7内の一時メモリに格納して設定し、ステップ
S2に戻り、次のキーがオンされるのを待つ。
【0022】図3のステップS6でYESのときは、ス
テップS17において原稿画像を画像読取部2を用いて
読み取って画像データに変換した後、その画像データを
画像メモリ8に格納する。次いで、ステップS18にお
いてテンキーによる短縮番号の入力設定処理を実行し、
ここで、テンキーを用いて入力設定された短縮番号に対
応する電話番号を、RAM7内の短縮番号テーブル(図
示せず。)から読み出してその電話番号をRAM7内の
一時メモリに格納して設定し、ステップS2に戻り、次
のキーがオンされるのを待つ。
【0023】図3のステップS7でYESのときは、ス
テップS19において原稿画像を画像読取部2を用いて
読み取って画像データに変換した後、その画像データを
画像メモリ8に格納する。次いで、ステップS20にお
いて対応する宛先の設定処理を実行し、ここで、オンさ
れたワンタッチダイヤルキーに対応する電話番号を、R
AM7内のワンタッチダイヤルテーブル(図示せず。)
から読み出してその電話番号をRAM7内の一時メモリ
に格納して設定し、ステップS2に戻り、次のキーがオ
ンされるのを待つ。
【0024】図3のステップS8でNOであるときは、
ステップS2に戻り、次のキーがオンされるのを待つ。
一方、ステップS8でYESであるときは、ステップS
9で宛先がすべて指定されたか否かが判断され、NOの
ときはステップS2に戻り、次のキーがオンされるのを
待つ一方、YESのときはステップS21において指定
宛先の電話番号をダイヤルして発呼し、ステップS22
においてファクシミリ送信処理を実行した後、ステップ
S23において回線開放して当該ファクシミリ発信処理
を終了する。
【0025】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、主制御部1は、操作部5を用いて例えばダイヤル用
テンキー、同報キー、短縮ダイヤルキー又はワンタッチ
ダイヤルキーをオンすることにより送信すべき宛先に関
する操作をしたとき原稿画像の読み取りを開始して記憶
するように画像読取部2及び画像メモリ8を制御する。
従って、従来例のファクシミリ装置に比較してより早く
原稿画像の読み取りが開始できるので、その終了も早
く、それ故、原稿をすぐに持帰ることができる。これに
より、ファクシミリ装置の操作性を大幅に向上させるこ
とができる。
【0026】また、本実施形態によれば、上記送信すべ
き宛先に関する操作をした後、操作部5のスタートキー
をオンしたとき、主制御部1は、相手先へのダイヤル発
呼を開始するようにNCU11を制御する。従って、宛
先が確定するまではダイヤルしないので誤ダイヤルを防
止することができる。
【0027】さらに、本実施形態によれば、操作部5を
用いて例えば線密度キー又は読取濃度キーをオンするこ
とにより通信モードに関する操作を行なったとき、主制
御部1は、原稿画像の読み取りを開始することを防止す
るように制御する。従って、副走査線密度や読取濃度な
ど原稿の読み取りなどの通信モードに関する操作では原
稿の読み取りを開始しないので、読み取り開始に先だっ
て読み取りモードを確実に設定することができる。
【0028】<変形例>以上の実施形態においては、フ
ァクシミリ装置20の例について述べているが、本発明
はこれに限らず、公衆電話網又は公衆デジタル回線網な
どの公衆網に接続された、例えばデータ通信装置などを
含む通信端末装置に適用することができる。
【0029】
【発明の効果】以上詳述したように本発明に係る請求項
1記載の通信端末装置によれば、原稿画像を読み取り画
像データに変換する読取手段と、変換された画像データ
を記憶する記憶手段と、記憶された画像データを送信す
る送信手段と、通信端末装置の動作を操作する操作手段
と、操作手段を用いて送信すべき宛先に関する操作をし
たとき原稿画像の読み取りを開始して記憶するように読
取手段及び記憶手段を制御する制御手段とを備え、送信
すべき宛先に関する操作をした後、操作手段のスタート
キーが操作されたとき、制御手段は、相手先へのダイヤ
ル発呼を開始するように送信手段を制御する。従って、
従来例のファクシミリ装置に比較してより早く原稿画像
の読み取りが開始できるので、その終了も早く、それ
故、原稿をすぐに持帰ることができる。これにより、フ
ァクシミリ装置の操作性を大幅に向上させることができ
る。また、宛先が確定するまではダイヤルしないので誤
ダイヤルを防止することができる。
【0030】
【0031】また、請求項2記載の通信端末装置によれ
ば、請求項記載の通信端末装置において、操作手段を
用いて通信モードに関する操作を行なったとき、制御手
段は、原稿画像の読み取りを開始することを防止するよ
うに制御する。従って、副走査線密度や読取濃度など原
稿の読み取りなどの通信モードに関する操作では原稿の
読み取りを開始しないので、読み取り開始に先だって読
み取りモードを確実に設定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る実施形態であるファクシミリ装
置20の構成を示すブロック図である。
【図2】 図1のファクシミリ装置20の主制御部1に
よって実行されるファクシミリ発信処理の第1の部分を
示すフローチャートである。
【図3】 図1のファクシミリ装置20の主制御部1に
よって実行されるファクシミリ発信処理の第2の部分を
示すフローチャートである。
【符号の説明】
1…主制御部、 2…画像読取部、 4…表示部、 5…操作部、 6…ROM、 7…RAM、 8…画像メモリ、 10…ファックスモデム、 11…NCU、 13…バス、 20…ファクシミリ装置、 L…公衆電話回線。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 1/00 - 1/00 108 H04N 1/21 H04N 1/32 - 1/36 101

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿画像を読み取り画像データに変換す
    る読取手段と、変換された画像データを記憶する記憶手
    段と、記憶された画像データを送信する送信手段と、通
    信端末装置の動作を操作する操作手段と、操作手段を用
    いて送信すべき宛先に関する操作をしたとき原稿画像の
    読み取りを開始して記憶するように読取手段及び記憶手
    段を制御する制御手段とを備え 送信すべき宛先に関する操作をした後、操作手段のスタ
    ートキーが操作されたとき、制御手段は、相手先へのダ
    イヤル発呼を開始するように送信手段を制御することを
    特徴とする通信端末装置。
  2. 【請求項2】 操作手段を用いて通信モードに関する操
    作を行なったとき、制御手段は、原稿画像の読み取りを
    開始することを防止するように制御することを特徴とす
    る請求項記載の通信端末装置。
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