JP2004072689A - 通信端末装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ファクシミリの着信呼を、従来技術に比較してきわめて簡単な操作で、所定の転送先に転送することができる。
【解決手段】ファクシミリ装置20は付属電話機を備え、ファクシミリ装置20の主制御部1は、ファクシミリ通信呼の着信後の付属電話機30からのダイヤル信号又はオンフックに基づいて、ダイヤル信号の複数の種類の信号に対応した転送先を予め登録したRAM7内の転送先テーブル7aを参照して、上記ファクシミリ通信呼を対応する転送先に転送するように制御する。
【選択図】 図1
【解決手段】ファクシミリ装置20は付属電話機を備え、ファクシミリ装置20の主制御部1は、ファクシミリ通信呼の着信後の付属電話機30からのダイヤル信号又はオンフックに基づいて、ダイヤル信号の複数の種類の信号に対応した転送先を予め登録したRAM7内の転送先テーブル7aを参照して、上記ファクシミリ通信呼を対応する転送先に転送するように制御する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、転送機能を有するファクシミリ装置などの通信端末装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来技術のファクシミリ装置において、着信呼を受信して受話器を上げたときに、ファクシミリ装置に接続された付属電話機からDTMF信号(いわゆるプッシュボタン信号)や受話器を下ろすことで本体のファクシミリ装置を起動し受信させるように構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来技術のファクシミリ装置において、発信元からのファクシミリ送信の呼び出しにより、当該ファクシミリ装置に接続してある付属電話機で応答した場合、ファクシミリ送信の画像データを所定の転送先に転送したいとき、一旦自装置のファクシミリ装置によりファクシミリ受信して、受信した画像データの画像(以下、受信原稿という。)を印刷した後、当該受信原稿を手動で読み取らせ、再度転送先に手動でダイヤルして送信する必要がある。従って、余分な作業時間が発生し、大変不便であるという問題点があった。
【0004】
本発明の目的は以上の問題点を解決し、ファクシミリの着信呼を、従来技術に比較してきわめて簡単な操作で、所定の転送先に転送することができるファクシミリ装置などの通信端末装置を提供することにある。
【0005】
本発明の別の目的は以上の問題点を解決し、ファクシミリの着信呼を、従来技術に比較してきわめて簡単な操作で、自装置で受信するか、もしくは所定の転送先に転送するかを選択することができるファクシミリ装置などの通信端末装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
第1の発明に係る通信端末装置は、付属電話機が接続された通信端末装置において、ファクシミリ通信呼の着信後の付属電話機からのダイヤル信号又はオンフックに基づいて、上記ファクシミリ通信呼を所定の転送先に転送するように制御する制御手段を備えたことを特徴とする。
【0007】
上記第1の発明に係る通信端末装置において、上記ダイヤル信号は複数の種類の信号を含み、上記各種類の信号に対応した転送先を予め登録する転送先テーブルを記憶する記憶手段をさらに備え、上記制御手段は、上記ファクシミリ通信呼の着信後の付属電話機からのダイヤル信号に基づいて、上記転送先テーブルを参照して、上記ファクシミリ通信呼を対応する転送先に転送するように制御することを特徴とする。
【0008】
また、第2の発明に係る通信端末装置は、付属電話機が接続された通信端末装置において、ファクシミリ通信呼の着信後の付属電話機からのダイヤル信号に基づいて、自装置を動作させて上記ファクシミリ通信呼をファクシミリ受信するか、もしくは上記ファクシミリ通信呼を所定の転送先に転送するかを選択的に実行するように制御する制御手段を備えたことを特徴とする。
【0009】
上記第2の発明に係る通信端末装置において、上記ダイヤル信号は複数の種類の信号を含み、上記各種類の信号に対応した転送先及び自装置を予め登録する転送先テーブルを記憶する記憶手段をさらに備え、上記制御手段は、上記ファクシミリ通信呼の着信後の付属電話機からのダイヤル信号に基づいて、上記転送先テーブルを参照して、上記ファクシミリ通信呼を自装置でファクシミリ受信し、又は対応する転送先に転送するように制御することを特徴とする。
【0010】
上記第1及び第2の発明に係る通信端末装置において、上記制御手段は、上記ファクシミリ着信呼を、ボイスワープサービスの応答後転送機能を利用して、所定の転送先に転送することを特徴とする。もしくは、上記制御手段は、上記ファクシミリ着信呼を自動的にファクシミリ受信することにより画像データを受信して画像記憶装置に記憶した後、所定の転送先に自動的に発呼して上記記憶した画像データを送信することにより転送することを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明に係る実施形態について説明する。
【0012】
<実施形態>
図1は、本発明に係る実施形態である、転送機能を有するファクシミリ装置20の構成を示すブロック図である。
【0013】
本実施形態においては、付属電話機30が接続されたファクシミリ装置20において、ファクシミリの着信呼を、NTT(日本電信電話株式会社)が提供するボイスワープサービスの応答後転送の機能を用いてそのまま転送し、もしくは、自装置でファクシミリ受信した後、所定の転送先に自動的に発呼してファクシミリ受信した画像データを自動的にファクシミリ送信することを特徴としている。ここで、NTTが提供するボイスワープサービスの応答後転送の機能においては、一旦受けた着信呼を、フッキング操作の後、別の電話番号をダイヤルすることにより、当該着信呼を当該別の電話番号に転送することができる。
【0014】
具体的には、ファクシミリ装置20の主制御部1は、ファクシミリ通信呼の着信後の付属電話機30からのダイヤル信号又はオンフックに基づいて、ダイヤル信号の複数の種類の信号に対応した転送先を予め登録したRAM7内の転送先テーブル7aを参照して、上記ファクシミリ通信呼を対応する転送先に転送するように制御することを特徴とする。
【0015】
また、ファクシミリ装置20の主制御部1は、付属電話機が接続された通信端末装置において、ファクシミリ通信呼の着信後の付属電話機30からのダイヤル信号に基づいて、ダイヤル信号の複数の種類の信号に対応した転送先及び自装置を予め登録したRAM7内の転送先テーブル7aを参照して、自装置を動作させて上記ファクシミリ通信呼をファクシミリ受信するか、もしくは上記ファクシミリ通信呼を所定の転送先に転送するかを選択的に実行するように制御することを特徴としている。
【0016】
ここで、上記ファクシミリ装置20の主制御部1は、上記ファクシミリ着信呼を、ボイスワープサービスの応答後転送機能を利用してそのまま所定の転送先に転送し、もしくは、上記ファクシミリ着信呼を自動的にファクシミリ受信することにより画像データを受信して画像記憶装置に記憶した後、所定の転送先に自動的に発呼して上記記憶した画像データを送信することにより転送することを特徴としている。
【0017】
図1において、ファクシミリ装置20は、従来のG3方式等のファクシミリ通信機能を備えるとともに、転送機能を有している。主制御部1は具体的にはCPUで構成されており、バス13を介して以下のハードウェア各部と接続されていてそれらを制御するほか、後述する種々のソフトウェアの機能を実行する。画像読取部2は、CCD等を利用したスキャナで原稿を読み取り、白黒2値に変換したドットイメージデータを出力する。画像記録部3は電子写真方式等のプリンタ装置であり、他のファクシミリ装置からファクシミリ通信により受信したイメージデータをハードコピーとしてプリントアウトして記録する。表示部4は、液晶表示装置(LCD)又はCRTディスプレイ等の表示装置であり、当該ファクシミリ装置20の動作状態を表示したり、送信すべき原稿のイメージデータ、及び受信したイメージデータの表示を行う。
【0018】
操作部5は、当該ファクシミリ装置20を操作するために必要なキーを備え、具体的には、テンキー、ワンタッチキー及び各種のファンクションキー等を備える。ここで、テンキーは、”0”から”9”までの1桁の数字キーと、*キー(アスタリスクキー)と、#キー(シャープキー)とからなる。なお、上述の表示部4の少なくとも一部をタッチパネル方式とすることにより、この操作部5の各種キーの内の一部又は全部を代用するように構成してもよい。
【0019】
ROM6は、当該ファクシミリ装置20の動作に必要であって主制御部1によって実行される種々のソフトウェアのプログラムを予め格納し、ここで、当該プログラムは、少なくとも、図3乃至図5の着信処理のプログラムを含む。RAM7は、SRAM又はフラッシュメモリ等で構成され、主制御部1のワーキングエリアとして使用されてプログラムの実行時に発生する一時的なデータを記憶する。なお、RAM7としてフラッシュメモリを使用した場合には、停電、装置の移動等のために電源が遮断された場合にもそのデータの内容が失われない。画像メモリ8はDRAM等で構成され、送信すべきイメージデータ又は受信したイメージデータを記憶する。なお、RAM7及び画像メモリ8をハードディスクメモリで構成してもよい。
【0020】
ファックスモデム10は、NCU(ネットワーク制御回路:Network Control Unit)11を介して公衆電話回線Lに接続され、通常のファクシミリ通信用のファックスモデムの機能を有するモデムであり、FSK信号として受信される発信電話番号情報のデータを復調して主制御部1に出力する。NCU11はそれぞれ、アナログの公衆電話回線Lの直流ループなどの閉結及び開放の動作を行いかつ自動ダイヤル機能を有するハードウェア回路であり、必要に応じてファックスモデム10を公衆電話回線Lに接続する。ここで、NCU11は、発信電話番号通知サービスにおけるID受信端末起動信号、通常の電話呼出信号の検出を行うとともに、必要に応じて発信電話番号通知サービスにおける1次応答信号及び2次応答信号を発信することができる。
【0021】
なお、NCU11を所定のターミナルアダプタ及びDSU(加入者線終端装置:Digital Service Unit)を介して、ベースバンド伝送方式のデジタル通信回線(例えば、ISDN回線)に接続するようにしてもよい。
【0022】
付属電話機30はNCU11に接続され、いわゆるプッシュボタン信号と呼ばれるDTMF信号をダイヤル信号として用いて発呼可能な電話機であり、ファクシミリの画像データの送受信中でないとき、付属電話機30の受話器をオフフックしたとき、公衆電話回線Lは付属電話機30に接続されるとともに、付属電話機30からのDTMF信号やオンフック信号はNCU11を介して主制御部1に出力されるように構成されている。なお、ファクシミリ装置20がファクシミリの画像データの送受信中は付属電話機30の受話器をオフフックしても公衆電話回線Lに接続されないように構成されている。
【0023】
以上のように構成された本実施形態のファクシミリ装置20は、通常のG3方式等のファクシミリ通信機能に加えて、転送機能を有している。ファクシミリ通信機能において、画像読取部2により読み取られたドットイメージデータはファクシミリ通信の規格で定められているMH,MR,MMR等の符号化方式に従ってソフトウェアにより符号化された後、相手先のファクシミリ装置に送信される一方、逆に相手先のファクシミリ装置から受信した符号化データもソフトウェアによりイメージデータに復号化されて画像記録部3からハードコピーとして出力される。なお、画像メモリ8はイメージデータを必要に応じて記憶し、また逆に記憶しているイメージデータを必要に応じて出力する。
【0024】
図2は図1のRAM7内の転送先テーブル7aの一例を示す図である。図2の転送先テーブル7aはDTMF転送起動モードにおける一例であって、DTMF信号の各信号(”1”から”0”までの数字と”*”及び”#”の複数の種類を有する)毎に、自装置の指定又は転送先電話番号が予め操作部5を用いて入力されて記憶されている。
【0025】
図3及び図4は図1の主制御部1によって実行される着信処理を示すフローチャートである。
【0026】
図3のステップS1において、まず、着呼したか否かが判断され、YESとなったとき、ステップS2に進み、付属電話機30がオフフックしたか否かが判断され、YESのときはステップS3に進む一方、NOのときはステップS4に進む。また、ステップS3において遠隔転送設定モードか否かが判断され、YESのときはステップS6に進む一方、NOのときはステップS4に進む。ステップS4において通常のファクシミリ受信処理を実行した後、ステップS5において回線開設して当該着信処理を終了する。
【0027】
次いで、ステップS6においてDTMF転送起動モードか否かが判断され、YESのときはステップS12に進む一方、NOのときはステップS7に進む。ステップS7においてオンフック転送起動モードか否かが判断され、YESのときはステップS8に進む一方、NOのときはステップS9に進む。ステップS8において付属電話機30のオンフックを検出したか否かが判断され、YESとなるまで待機し、YESとなったときに、ステップS9において公衆電話回線Lに対してフッキング操作の信号を送出し、ステップS10において予め入力されて登録された1ヶ所の転送先をダイヤルして当該着信呼を転送した後、ステップS11において回線開放し、当該着信処理を終了する。ここで、ステップS9乃至S11までの処理は、ボイスワープサービスの応答後転送機能のための処理である。
【0028】
ステップS12においては、付属電話機30からのDTMF信号を検出したか否かが判断され、YESのときはステップS13に進む一方、NOのときはステップS6に戻る。次いで、ステップS13において自装置のファクシミリ受信用のDTMF信号か否かが判断され、YESのときはステップS14に進む一方、NOのときは図4のステップS21に進む。ステップS14では、自装置のファクシミリ受信処理を実行し、ステップS15において回線開放して当該着信処理を終了する。
【0029】
図4のステップS21においては、少なくとも1つDTMF信号のデータをRAM7に一時的に記憶し、ステップS22において画像データをファクシミリ受信し画像メモリ8に一時的に記憶し、ステップS23において回線開放する。次いで、ステップS24において記憶されたDTMF信号に対応する転送先を転送先テーブル7aから検索し、ステップS25において検索された転送先から未転送の1つの転送先を選択する。さらに、ステップS26において選択された転送先にダイヤルして発呼し、ステップS27において画像メモリ8に一時的に記憶された画像データをファクシミリ送信し、ステップS28において回線開放し、ステップS29に進む。ステップS29において指定されたすべての転送先への転送が終了したか否かが判断され、NOのときはステップS25に戻り別の転送先への転送処理を実行する一方、YESのときは当該着信処理を終了する。
【0030】
図5は変形例に係る上記着信処理の一部を示すフローチャートである。図5に示すように、ステップS2のYESから分岐してステップS31に進み、付属電話機30のオンフックを検出したか否かが判断され、YESのときはステップS33に進む一方、NOのときはステップS32に進む。ステップS32において付属電話機30からのDTMF信号を検出したか否かが判断され、YESのときは図3のステップS9又は図4のステップS21に進む一方、NOのときはステップS31に戻る。ステップS33においては、自装置のファクシミリ受信処理を実行し、ステップS34において回線開放して当該変形例の着信処理を終了する。従って、この変形例に示すように、付属電話機30のオンフックを検出したときは、自装置でのファクシミリ受信処理を行う一方、付属電話機30からのDTMF信号を検出したときは、NTTのボイスワープサービスの応答後転送機能を利用して当該ファクシミリ着信呼をそのまま転送し、もしくは図4の自装置でファクシミリ受信した後、転送先に再発呼してファクシミリ送信するようにしてもよい。
【0031】
以上説明したように、本実施形態や変形例によれば、ファクシミリ装置20の主制御部1は、ファクシミリ通信呼の着信後の付属電話機30からのダイヤル信号又はオンフックに基づいて、ダイヤル信号の複数の種類の信号に対応した転送先を予め登録したRAM7内の転送先テーブル7aを参照して、上記ファクシミリ通信呼を対応する転送先に転送するように制御する。従って、ファクシミリの着信呼を、従来技術に比較してきわめて簡単な操作で、所定の転送先に転送することができる。
【0032】
また、ファクシミリ装置20の主制御部1は、付属電話機が接続された通信端末装置において、ファクシミリ通信呼の着信後の付属電話機30からのダイヤル信号に基づいて、ダイヤル信号の複数の種類の信号に対応した転送先及び自装置を予め登録したRAM7内の転送先テーブル7aを参照して、自装置を動作させて上記ファクシミリ通信呼をファクシミリ受信するか、もしくは上記ファクシミリ通信呼を所定の転送先に転送するかを選択的に実行するように制御する。従って、ファクシミリの着信呼を、従来技術に比較してきわめて簡単な操作で、自装置で受信するか、もしくは所定の転送先に転送するかを選択することができる。
【0033】
ここで、上記ファクシミリ装置20の主制御部1は、上記ファクシミリ着信呼を、ボイスワープサービスの応答後転送機能を利用して所定の転送先に転送する。従って、付属電話機30で応答した場合にファクシミリ着信呼であっても、一旦自装置でファクシミリ受信することなくリアルタイムに転送することが可能となり、大変便利であり、操作性を大幅に向上できる。
【0034】
また、上記ファクシミリ着信呼を自動的にファクシミリ受信することにより画像データを受信して画像記憶装置に記憶した後、所定の転送先に自動的に発呼して上記記憶した画像データを送信することにより転送する。従って、付属電話機30で応答した場合にファクシミリ着信呼であっても、ファクシミリの画像データを自動的に転送することができるので、大変便利であり、操作性を大幅に向上できる。
【0035】
<別の変形例>
以上の実施形態においては、ファクシミリ装置20の例について述べているが、本発明はこれに限らず、公衆電話網又は公衆デジタル通信回線網などの公衆網に接続された、例えば電話機、データ通信装置などを含む通信端末装置に適用することができる。
【0036】
【発明の効果】
以上詳述したように、第1の発明に係る通信端末装置によれば、付属電話機が接続された通信端末装置において、ファクシミリ通信呼の着信後の付属電話機からのダイヤル信号又はオンフックに基づいて、上記ファクシミリ通信呼を所定の転送先に転送するように制御する制御手段を備える。従って、ファクシミリの着信呼を、従来技術に比較してきわめて簡単な操作で、所定の転送先に転送することができる。
【0037】
上記第1の発明に係る通信端末装置において、上記ダイヤル信号は複数の種類の信号を含み、上記各種類の信号に対応した転送先を予め登録する転送先テーブルを記憶する記憶手段をさらに備え、上記制御手段は、上記ファクシミリ通信呼の着信後の付属電話機からのダイヤル信号に基づいて、上記転送先テーブルを参照して、上記ファクシミリ通信呼を対応する転送先に転送するように制御する。従って、ファクシミリの着信呼を、従来技術に比較してきわめて簡単な操作で、複数の転送先のうちの指定された対応する転送先に転送することができる。
【0038】
また、第2の発明に係る通信端末装置によれば、付属電話機が接続された通信端末装置において、ファクシミリ通信呼の着信後の付属電話機からのダイヤル信号に基づいて、自装置を動作させて上記ファクシミリ通信呼をファクシミリ受信するか、もしくは上記ファクシミリ通信呼を所定の転送先に転送するかを選択的に実行するように制御する制御手段を備える。従って、ファクシミリの着信呼を、従来技術に比較してきわめて簡単な操作で、自装置で受信するか、もしくは所定の転送先に転送するかを選択することができる。
【0039】
上記第2の発明に係る通信端末装置において、上記ダイヤル信号は複数の種類の信号を含み、上記各種類の信号に対応した転送先及び自装置を予め登録する転送先テーブルを記憶する記憶手段をさらに備え、上記制御手段は、上記ファクシミリ通信呼の着信後の付属電話機からのダイヤル信号に基づいて、上記転送先テーブルを参照して、上記ファクシミリ通信呼を自装置でファクシミリ受信し、又は対応する転送先に転送するように制御する。従って、ファクシミリの着信呼を、従来技術に比較してきわめて簡単な操作で、自装置で受信するか、もしくは所定の転送先に転送するかを選択することができる。ここで、後者の場合、複数の転送先のうちの指定された対応する転送先に転送することができる。
【0040】
上記第1及び第2の発明に係る通信端末装置において、上記制御手段は、上記ファクシミリ着信呼を、ボイスワープサービスの応答後転送機能を利用して、所定の転送先に転送する。従って、付属電話機で応答した場合にファクシミリ着信呼であっても、一旦自装置でファクシミリ受信することなくリアルタイムに転送することが可能となり、大変便利であり、操作性を大幅に向上できる。
【0041】
もしくは、上記制御手段は、上記ファクシミリ着信呼を自動的にファクシミリ受信することにより画像データを受信して画像記憶装置に記憶した後、所定の転送先に自動的に発呼して上記記憶した画像データを送信することにより転送する。従って、付属電話機で応答した場合にファクシミリ着信呼であっても、ファクシミリの画像データを自動的に転送することができるので、大変便利であり、操作性を大幅に向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施形態である、転送機能を有するファクシミリ装置20の構成を示すブロック図である。
【図2】図1のRAM7内の転送先テーブル7aの一例を示す図である。
【図3】図1の主制御部1によって実行される着信処理の第1の部分を示すフローチャートである。
【図4】図1の主制御部1によって実行される着信処理の第2の部分を示すフローチャートである。
【図5】変形例に係る上記着信処理の一部を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1…主制御部、
2…画像読取部、
3…画像記録部、
4…表示部、
5…操作部、
6…ROM、
7…RAM、
7a…転送先テーブル、
8…画像メモリ、
9…クロック回路、
10…ファックスモデム、
11…NCU、
13…バス、
20…ファクシミリ装置、
L…公衆電話回線。
【発明の属する技術分野】
本発明は、転送機能を有するファクシミリ装置などの通信端末装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来技術のファクシミリ装置において、着信呼を受信して受話器を上げたときに、ファクシミリ装置に接続された付属電話機からDTMF信号(いわゆるプッシュボタン信号)や受話器を下ろすことで本体のファクシミリ装置を起動し受信させるように構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来技術のファクシミリ装置において、発信元からのファクシミリ送信の呼び出しにより、当該ファクシミリ装置に接続してある付属電話機で応答した場合、ファクシミリ送信の画像データを所定の転送先に転送したいとき、一旦自装置のファクシミリ装置によりファクシミリ受信して、受信した画像データの画像(以下、受信原稿という。)を印刷した後、当該受信原稿を手動で読み取らせ、再度転送先に手動でダイヤルして送信する必要がある。従って、余分な作業時間が発生し、大変不便であるという問題点があった。
【0004】
本発明の目的は以上の問題点を解決し、ファクシミリの着信呼を、従来技術に比較してきわめて簡単な操作で、所定の転送先に転送することができるファクシミリ装置などの通信端末装置を提供することにある。
【0005】
本発明の別の目的は以上の問題点を解決し、ファクシミリの着信呼を、従来技術に比較してきわめて簡単な操作で、自装置で受信するか、もしくは所定の転送先に転送するかを選択することができるファクシミリ装置などの通信端末装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
第1の発明に係る通信端末装置は、付属電話機が接続された通信端末装置において、ファクシミリ通信呼の着信後の付属電話機からのダイヤル信号又はオンフックに基づいて、上記ファクシミリ通信呼を所定の転送先に転送するように制御する制御手段を備えたことを特徴とする。
【0007】
上記第1の発明に係る通信端末装置において、上記ダイヤル信号は複数の種類の信号を含み、上記各種類の信号に対応した転送先を予め登録する転送先テーブルを記憶する記憶手段をさらに備え、上記制御手段は、上記ファクシミリ通信呼の着信後の付属電話機からのダイヤル信号に基づいて、上記転送先テーブルを参照して、上記ファクシミリ通信呼を対応する転送先に転送するように制御することを特徴とする。
【0008】
また、第2の発明に係る通信端末装置は、付属電話機が接続された通信端末装置において、ファクシミリ通信呼の着信後の付属電話機からのダイヤル信号に基づいて、自装置を動作させて上記ファクシミリ通信呼をファクシミリ受信するか、もしくは上記ファクシミリ通信呼を所定の転送先に転送するかを選択的に実行するように制御する制御手段を備えたことを特徴とする。
【0009】
上記第2の発明に係る通信端末装置において、上記ダイヤル信号は複数の種類の信号を含み、上記各種類の信号に対応した転送先及び自装置を予め登録する転送先テーブルを記憶する記憶手段をさらに備え、上記制御手段は、上記ファクシミリ通信呼の着信後の付属電話機からのダイヤル信号に基づいて、上記転送先テーブルを参照して、上記ファクシミリ通信呼を自装置でファクシミリ受信し、又は対応する転送先に転送するように制御することを特徴とする。
【0010】
上記第1及び第2の発明に係る通信端末装置において、上記制御手段は、上記ファクシミリ着信呼を、ボイスワープサービスの応答後転送機能を利用して、所定の転送先に転送することを特徴とする。もしくは、上記制御手段は、上記ファクシミリ着信呼を自動的にファクシミリ受信することにより画像データを受信して画像記憶装置に記憶した後、所定の転送先に自動的に発呼して上記記憶した画像データを送信することにより転送することを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明に係る実施形態について説明する。
【0012】
<実施形態>
図1は、本発明に係る実施形態である、転送機能を有するファクシミリ装置20の構成を示すブロック図である。
【0013】
本実施形態においては、付属電話機30が接続されたファクシミリ装置20において、ファクシミリの着信呼を、NTT(日本電信電話株式会社)が提供するボイスワープサービスの応答後転送の機能を用いてそのまま転送し、もしくは、自装置でファクシミリ受信した後、所定の転送先に自動的に発呼してファクシミリ受信した画像データを自動的にファクシミリ送信することを特徴としている。ここで、NTTが提供するボイスワープサービスの応答後転送の機能においては、一旦受けた着信呼を、フッキング操作の後、別の電話番号をダイヤルすることにより、当該着信呼を当該別の電話番号に転送することができる。
【0014】
具体的には、ファクシミリ装置20の主制御部1は、ファクシミリ通信呼の着信後の付属電話機30からのダイヤル信号又はオンフックに基づいて、ダイヤル信号の複数の種類の信号に対応した転送先を予め登録したRAM7内の転送先テーブル7aを参照して、上記ファクシミリ通信呼を対応する転送先に転送するように制御することを特徴とする。
【0015】
また、ファクシミリ装置20の主制御部1は、付属電話機が接続された通信端末装置において、ファクシミリ通信呼の着信後の付属電話機30からのダイヤル信号に基づいて、ダイヤル信号の複数の種類の信号に対応した転送先及び自装置を予め登録したRAM7内の転送先テーブル7aを参照して、自装置を動作させて上記ファクシミリ通信呼をファクシミリ受信するか、もしくは上記ファクシミリ通信呼を所定の転送先に転送するかを選択的に実行するように制御することを特徴としている。
【0016】
ここで、上記ファクシミリ装置20の主制御部1は、上記ファクシミリ着信呼を、ボイスワープサービスの応答後転送機能を利用してそのまま所定の転送先に転送し、もしくは、上記ファクシミリ着信呼を自動的にファクシミリ受信することにより画像データを受信して画像記憶装置に記憶した後、所定の転送先に自動的に発呼して上記記憶した画像データを送信することにより転送することを特徴としている。
【0017】
図1において、ファクシミリ装置20は、従来のG3方式等のファクシミリ通信機能を備えるとともに、転送機能を有している。主制御部1は具体的にはCPUで構成されており、バス13を介して以下のハードウェア各部と接続されていてそれらを制御するほか、後述する種々のソフトウェアの機能を実行する。画像読取部2は、CCD等を利用したスキャナで原稿を読み取り、白黒2値に変換したドットイメージデータを出力する。画像記録部3は電子写真方式等のプリンタ装置であり、他のファクシミリ装置からファクシミリ通信により受信したイメージデータをハードコピーとしてプリントアウトして記録する。表示部4は、液晶表示装置(LCD)又はCRTディスプレイ等の表示装置であり、当該ファクシミリ装置20の動作状態を表示したり、送信すべき原稿のイメージデータ、及び受信したイメージデータの表示を行う。
【0018】
操作部5は、当該ファクシミリ装置20を操作するために必要なキーを備え、具体的には、テンキー、ワンタッチキー及び各種のファンクションキー等を備える。ここで、テンキーは、”0”から”9”までの1桁の数字キーと、*キー(アスタリスクキー)と、#キー(シャープキー)とからなる。なお、上述の表示部4の少なくとも一部をタッチパネル方式とすることにより、この操作部5の各種キーの内の一部又は全部を代用するように構成してもよい。
【0019】
ROM6は、当該ファクシミリ装置20の動作に必要であって主制御部1によって実行される種々のソフトウェアのプログラムを予め格納し、ここで、当該プログラムは、少なくとも、図3乃至図5の着信処理のプログラムを含む。RAM7は、SRAM又はフラッシュメモリ等で構成され、主制御部1のワーキングエリアとして使用されてプログラムの実行時に発生する一時的なデータを記憶する。なお、RAM7としてフラッシュメモリを使用した場合には、停電、装置の移動等のために電源が遮断された場合にもそのデータの内容が失われない。画像メモリ8はDRAM等で構成され、送信すべきイメージデータ又は受信したイメージデータを記憶する。なお、RAM7及び画像メモリ8をハードディスクメモリで構成してもよい。
【0020】
ファックスモデム10は、NCU(ネットワーク制御回路:Network Control Unit)11を介して公衆電話回線Lに接続され、通常のファクシミリ通信用のファックスモデムの機能を有するモデムであり、FSK信号として受信される発信電話番号情報のデータを復調して主制御部1に出力する。NCU11はそれぞれ、アナログの公衆電話回線Lの直流ループなどの閉結及び開放の動作を行いかつ自動ダイヤル機能を有するハードウェア回路であり、必要に応じてファックスモデム10を公衆電話回線Lに接続する。ここで、NCU11は、発信電話番号通知サービスにおけるID受信端末起動信号、通常の電話呼出信号の検出を行うとともに、必要に応じて発信電話番号通知サービスにおける1次応答信号及び2次応答信号を発信することができる。
【0021】
なお、NCU11を所定のターミナルアダプタ及びDSU(加入者線終端装置:Digital Service Unit)を介して、ベースバンド伝送方式のデジタル通信回線(例えば、ISDN回線)に接続するようにしてもよい。
【0022】
付属電話機30はNCU11に接続され、いわゆるプッシュボタン信号と呼ばれるDTMF信号をダイヤル信号として用いて発呼可能な電話機であり、ファクシミリの画像データの送受信中でないとき、付属電話機30の受話器をオフフックしたとき、公衆電話回線Lは付属電話機30に接続されるとともに、付属電話機30からのDTMF信号やオンフック信号はNCU11を介して主制御部1に出力されるように構成されている。なお、ファクシミリ装置20がファクシミリの画像データの送受信中は付属電話機30の受話器をオフフックしても公衆電話回線Lに接続されないように構成されている。
【0023】
以上のように構成された本実施形態のファクシミリ装置20は、通常のG3方式等のファクシミリ通信機能に加えて、転送機能を有している。ファクシミリ通信機能において、画像読取部2により読み取られたドットイメージデータはファクシミリ通信の規格で定められているMH,MR,MMR等の符号化方式に従ってソフトウェアにより符号化された後、相手先のファクシミリ装置に送信される一方、逆に相手先のファクシミリ装置から受信した符号化データもソフトウェアによりイメージデータに復号化されて画像記録部3からハードコピーとして出力される。なお、画像メモリ8はイメージデータを必要に応じて記憶し、また逆に記憶しているイメージデータを必要に応じて出力する。
【0024】
図2は図1のRAM7内の転送先テーブル7aの一例を示す図である。図2の転送先テーブル7aはDTMF転送起動モードにおける一例であって、DTMF信号の各信号(”1”から”0”までの数字と”*”及び”#”の複数の種類を有する)毎に、自装置の指定又は転送先電話番号が予め操作部5を用いて入力されて記憶されている。
【0025】
図3及び図4は図1の主制御部1によって実行される着信処理を示すフローチャートである。
【0026】
図3のステップS1において、まず、着呼したか否かが判断され、YESとなったとき、ステップS2に進み、付属電話機30がオフフックしたか否かが判断され、YESのときはステップS3に進む一方、NOのときはステップS4に進む。また、ステップS3において遠隔転送設定モードか否かが判断され、YESのときはステップS6に進む一方、NOのときはステップS4に進む。ステップS4において通常のファクシミリ受信処理を実行した後、ステップS5において回線開設して当該着信処理を終了する。
【0027】
次いで、ステップS6においてDTMF転送起動モードか否かが判断され、YESのときはステップS12に進む一方、NOのときはステップS7に進む。ステップS7においてオンフック転送起動モードか否かが判断され、YESのときはステップS8に進む一方、NOのときはステップS9に進む。ステップS8において付属電話機30のオンフックを検出したか否かが判断され、YESとなるまで待機し、YESとなったときに、ステップS9において公衆電話回線Lに対してフッキング操作の信号を送出し、ステップS10において予め入力されて登録された1ヶ所の転送先をダイヤルして当該着信呼を転送した後、ステップS11において回線開放し、当該着信処理を終了する。ここで、ステップS9乃至S11までの処理は、ボイスワープサービスの応答後転送機能のための処理である。
【0028】
ステップS12においては、付属電話機30からのDTMF信号を検出したか否かが判断され、YESのときはステップS13に進む一方、NOのときはステップS6に戻る。次いで、ステップS13において自装置のファクシミリ受信用のDTMF信号か否かが判断され、YESのときはステップS14に進む一方、NOのときは図4のステップS21に進む。ステップS14では、自装置のファクシミリ受信処理を実行し、ステップS15において回線開放して当該着信処理を終了する。
【0029】
図4のステップS21においては、少なくとも1つDTMF信号のデータをRAM7に一時的に記憶し、ステップS22において画像データをファクシミリ受信し画像メモリ8に一時的に記憶し、ステップS23において回線開放する。次いで、ステップS24において記憶されたDTMF信号に対応する転送先を転送先テーブル7aから検索し、ステップS25において検索された転送先から未転送の1つの転送先を選択する。さらに、ステップS26において選択された転送先にダイヤルして発呼し、ステップS27において画像メモリ8に一時的に記憶された画像データをファクシミリ送信し、ステップS28において回線開放し、ステップS29に進む。ステップS29において指定されたすべての転送先への転送が終了したか否かが判断され、NOのときはステップS25に戻り別の転送先への転送処理を実行する一方、YESのときは当該着信処理を終了する。
【0030】
図5は変形例に係る上記着信処理の一部を示すフローチャートである。図5に示すように、ステップS2のYESから分岐してステップS31に進み、付属電話機30のオンフックを検出したか否かが判断され、YESのときはステップS33に進む一方、NOのときはステップS32に進む。ステップS32において付属電話機30からのDTMF信号を検出したか否かが判断され、YESのときは図3のステップS9又は図4のステップS21に進む一方、NOのときはステップS31に戻る。ステップS33においては、自装置のファクシミリ受信処理を実行し、ステップS34において回線開放して当該変形例の着信処理を終了する。従って、この変形例に示すように、付属電話機30のオンフックを検出したときは、自装置でのファクシミリ受信処理を行う一方、付属電話機30からのDTMF信号を検出したときは、NTTのボイスワープサービスの応答後転送機能を利用して当該ファクシミリ着信呼をそのまま転送し、もしくは図4の自装置でファクシミリ受信した後、転送先に再発呼してファクシミリ送信するようにしてもよい。
【0031】
以上説明したように、本実施形態や変形例によれば、ファクシミリ装置20の主制御部1は、ファクシミリ通信呼の着信後の付属電話機30からのダイヤル信号又はオンフックに基づいて、ダイヤル信号の複数の種類の信号に対応した転送先を予め登録したRAM7内の転送先テーブル7aを参照して、上記ファクシミリ通信呼を対応する転送先に転送するように制御する。従って、ファクシミリの着信呼を、従来技術に比較してきわめて簡単な操作で、所定の転送先に転送することができる。
【0032】
また、ファクシミリ装置20の主制御部1は、付属電話機が接続された通信端末装置において、ファクシミリ通信呼の着信後の付属電話機30からのダイヤル信号に基づいて、ダイヤル信号の複数の種類の信号に対応した転送先及び自装置を予め登録したRAM7内の転送先テーブル7aを参照して、自装置を動作させて上記ファクシミリ通信呼をファクシミリ受信するか、もしくは上記ファクシミリ通信呼を所定の転送先に転送するかを選択的に実行するように制御する。従って、ファクシミリの着信呼を、従来技術に比較してきわめて簡単な操作で、自装置で受信するか、もしくは所定の転送先に転送するかを選択することができる。
【0033】
ここで、上記ファクシミリ装置20の主制御部1は、上記ファクシミリ着信呼を、ボイスワープサービスの応答後転送機能を利用して所定の転送先に転送する。従って、付属電話機30で応答した場合にファクシミリ着信呼であっても、一旦自装置でファクシミリ受信することなくリアルタイムに転送することが可能となり、大変便利であり、操作性を大幅に向上できる。
【0034】
また、上記ファクシミリ着信呼を自動的にファクシミリ受信することにより画像データを受信して画像記憶装置に記憶した後、所定の転送先に自動的に発呼して上記記憶した画像データを送信することにより転送する。従って、付属電話機30で応答した場合にファクシミリ着信呼であっても、ファクシミリの画像データを自動的に転送することができるので、大変便利であり、操作性を大幅に向上できる。
【0035】
<別の変形例>
以上の実施形態においては、ファクシミリ装置20の例について述べているが、本発明はこれに限らず、公衆電話網又は公衆デジタル通信回線網などの公衆網に接続された、例えば電話機、データ通信装置などを含む通信端末装置に適用することができる。
【0036】
【発明の効果】
以上詳述したように、第1の発明に係る通信端末装置によれば、付属電話機が接続された通信端末装置において、ファクシミリ通信呼の着信後の付属電話機からのダイヤル信号又はオンフックに基づいて、上記ファクシミリ通信呼を所定の転送先に転送するように制御する制御手段を備える。従って、ファクシミリの着信呼を、従来技術に比較してきわめて簡単な操作で、所定の転送先に転送することができる。
【0037】
上記第1の発明に係る通信端末装置において、上記ダイヤル信号は複数の種類の信号を含み、上記各種類の信号に対応した転送先を予め登録する転送先テーブルを記憶する記憶手段をさらに備え、上記制御手段は、上記ファクシミリ通信呼の着信後の付属電話機からのダイヤル信号に基づいて、上記転送先テーブルを参照して、上記ファクシミリ通信呼を対応する転送先に転送するように制御する。従って、ファクシミリの着信呼を、従来技術に比較してきわめて簡単な操作で、複数の転送先のうちの指定された対応する転送先に転送することができる。
【0038】
また、第2の発明に係る通信端末装置によれば、付属電話機が接続された通信端末装置において、ファクシミリ通信呼の着信後の付属電話機からのダイヤル信号に基づいて、自装置を動作させて上記ファクシミリ通信呼をファクシミリ受信するか、もしくは上記ファクシミリ通信呼を所定の転送先に転送するかを選択的に実行するように制御する制御手段を備える。従って、ファクシミリの着信呼を、従来技術に比較してきわめて簡単な操作で、自装置で受信するか、もしくは所定の転送先に転送するかを選択することができる。
【0039】
上記第2の発明に係る通信端末装置において、上記ダイヤル信号は複数の種類の信号を含み、上記各種類の信号に対応した転送先及び自装置を予め登録する転送先テーブルを記憶する記憶手段をさらに備え、上記制御手段は、上記ファクシミリ通信呼の着信後の付属電話機からのダイヤル信号に基づいて、上記転送先テーブルを参照して、上記ファクシミリ通信呼を自装置でファクシミリ受信し、又は対応する転送先に転送するように制御する。従って、ファクシミリの着信呼を、従来技術に比較してきわめて簡単な操作で、自装置で受信するか、もしくは所定の転送先に転送するかを選択することができる。ここで、後者の場合、複数の転送先のうちの指定された対応する転送先に転送することができる。
【0040】
上記第1及び第2の発明に係る通信端末装置において、上記制御手段は、上記ファクシミリ着信呼を、ボイスワープサービスの応答後転送機能を利用して、所定の転送先に転送する。従って、付属電話機で応答した場合にファクシミリ着信呼であっても、一旦自装置でファクシミリ受信することなくリアルタイムに転送することが可能となり、大変便利であり、操作性を大幅に向上できる。
【0041】
もしくは、上記制御手段は、上記ファクシミリ着信呼を自動的にファクシミリ受信することにより画像データを受信して画像記憶装置に記憶した後、所定の転送先に自動的に発呼して上記記憶した画像データを送信することにより転送する。従って、付属電話機で応答した場合にファクシミリ着信呼であっても、ファクシミリの画像データを自動的に転送することができるので、大変便利であり、操作性を大幅に向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施形態である、転送機能を有するファクシミリ装置20の構成を示すブロック図である。
【図2】図1のRAM7内の転送先テーブル7aの一例を示す図である。
【図3】図1の主制御部1によって実行される着信処理の第1の部分を示すフローチャートである。
【図4】図1の主制御部1によって実行される着信処理の第2の部分を示すフローチャートである。
【図5】変形例に係る上記着信処理の一部を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1…主制御部、
2…画像読取部、
3…画像記録部、
4…表示部、
5…操作部、
6…ROM、
7…RAM、
7a…転送先テーブル、
8…画像メモリ、
9…クロック回路、
10…ファックスモデム、
11…NCU、
13…バス、
20…ファクシミリ装置、
L…公衆電話回線。
Claims (6)
- 付属電話機が接続された通信端末装置において、ファクシミリ通信呼の着信後の付属電話機からのダイヤル信号又はオンフックに基づいて、上記ファクシミリ通信呼を所定の転送先に転送するように制御する制御手段を備えたことを特徴とする通信端末装置。
- 上記ダイヤル信号は複数の種類の信号を含み、上記各種類の信号に対応した転送先を予め登録する転送先テーブルを記憶する記憶手段をさらに備え、上記制御手段は、上記ファクシミリ通信呼の着信後の付属電話機からのダイヤル信号に基づいて、上記転送先テーブルを参照して、上記ファクシミリ通信呼を対応する転送先に転送するように制御することを特徴とする請求項1記載の通信端末装置。
- 付属電話機が接続された通信端末装置において、ファクシミリ通信呼の着信後の付属電話機からのダイヤル信号に基づいて、自装置を動作させて上記ファクシミリ通信呼をファクシミリ受信するか、もしくは上記ファクシミリ通信呼を所定の転送先に転送するかを選択的に実行するように制御する制御手段を備えたことを特徴とする通信端末装置。
- 上記ダイヤル信号は複数の種類の信号を含み、上記各種類の信号に対応した転送先及び自装置を予め登録する転送先テーブルを記憶する記憶手段をさらに備え、上記制御手段は、上記ファクシミリ通信呼の着信後の付属電話機からのダイヤル信号に基づいて、上記転送先テーブルを参照して、上記ファクシミリ通信呼を自装置でファクシミリ受信し、又は対応する転送先に転送するように制御することを特徴とする請求項3記載の通信端末装置。
- 上記制御手段は、上記ファクシミリ着信呼を、ボイスワープサービスの応答後転送機能を利用して、所定の転送先に転送することを特徴とする請求項1乃至4のうちのいずれか1つに記載の通信端末装置。
- 上記制御手段は、上記ファクシミリ着信呼を自動的にファクシミリ受信することにより画像データを受信して画像記憶装置に記憶した後、所定の転送先に自動的に発呼して上記記憶した画像データを送信することにより転送することを特徴とする請求項1乃至4のうちのいずれか1つに記載の通信端末装置。
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