JP2005191671A - 通信端末装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】グローバル着信するターミナルアダプタに複数の通信回線を接続可能な通信端末装置において、着信した1つの回線以外の他の回線に接続されたファックスモデムはその状態を検出した後、使用可能な状態に戻すことができる。
【解決手段】ファクシミリ装置20の主制御部1は、2つの通信回線LL1,LL2で着信呼び出し信号を検出した後、2つの通信回線LL1,LL2のうちの予め決められた優先回線LLmが着信するまで、他の通信回線LLn(≠LLm)の着信処理を遅延させるように制御する。
【選択図】図3
【解決手段】ファクシミリ装置20の主制御部1は、2つの通信回線LL1,LL2で着信呼び出し信号を検出した後、2つの通信回線LL1,LL2のうちの予め決められた優先回線LLmが着信するまで、他の通信回線LLn(≠LLm)の着信処理を遅延させるように制御する。
【選択図】図3
Description
本発明は、グローバル着信するターミナルアダプタに複数の通信回線を接続可能な、例えばファクシミリ装置などの通信端末装置に関する。
従来より、2つの公衆電話回線(PSTN)を接続可能なファクシミリ装置が実用化されている。例えば、特許文献1においては、複数回線を収容するファクシミリ装置において、緊急性のある情報や重要度の高い情報を優先的に受信できるように構成したファクシミリ装置が提案されている。
上述のファクシミリ装置の2つの公衆電話回線接続用端子(モジュラー・ジャック)に、グローバル着信する設定を有するターミナルアダプタ及びDSU(加入者線終端装置:Digital Service Unit)を介して、基礎インターフェースのISDN回線(2B+Dチャンネル)を接続した場合に、1つの着信呼があったときに、グローバル着信により、2つの回線ともに着信してしまい、一方の回線に接続されたファックスモデムを用いてファクシミリ通信を行うことができるが、他方の回線に接続されたファックスモデムは通信エラーとなり、いわゆるT1タイマー(ITU−T勧告のT.30の通信手順において、発呼端末装置でCNG信号の送出後GI信号を検出しない時間が時間T1(例えば、30秒ないし40秒の範囲で設定される。)が計時している間は話中状態が続き、当該他方の回線は使用できない状態が続くという問題点があった。
本発明の目的は以上の問題点を解決し、グローバル着信するターミナルアダプタに複数の通信回線を接続可能な通信端末装置において、着信した1つの回線以外の他の回線に接続されたファックスモデムはその状態を検出した後、使用可能な状態に戻すことができる、ファクシミリ装置などの通信端末装置を提供することにある。
本発明に係る通信端末装置は、グローバル着信するターミナルアダプタに複数の通信回線を接続可能な通信端末装置において、複数の通信回線で着信呼び出し信号を検出した後、上記複数の通信回線のうちの予め決められた優先回線が着信するまで、他の通信回線の着信処理を遅延させるように制御する制御手段を備えたことを特徴とする。
上記通信端末装置において、上記ターミナルアダプタは、加入者線終端装置(DSU)を介してISDN回線に接続されたことを特徴とする。
また、上記通信端末装置において、上記通信端末装置はファクシミリ装置であることを特徴とする。
従って、本発明に係る通信端末装置によれば、複数の通信回線で着信呼び出し信号を検出した後、上記複数の通信回線のうちの予め決められた優先回線が着信するまで、他の通信回線の着信処理を遅延させるように制御する。これにより、他の通信回線が無駄に通信回線を捕捉している状態を防止できる。
以下、図面を参照して本発明に係る実施形態について説明する。
<実施形態>
図1は、本発明に係る実施形態である、2回線接続機能を有するファクシミリ装置20並びに、その周辺装置であるDSU30及びターミナルアダプタ40の構成を示すブロック図である。
図1は、本発明に係る実施形態である、2回線接続機能を有するファクシミリ装置20並びに、その周辺装置であるDSU30及びターミナルアダプタ40の構成を示すブロック図である。
図1において、DSU30の外線接続端子には、例えばNTTなどの電気通信事業者の市内交換機が接続されたISDN回線L(メタルのペアケーブル)が接続される一方、DSU30のバス配線側端子には、S/T点35を介して、グローバル着信の設定を有するターミナルアダプタ40のバス配線側端子が接続されている。また、ターミナルアダプタ40の2つのアナログ回線接続端子41a,41bはそれぞれ、2つの通信回線LL1,LL2を介して、ファクシミリ装置20の外線接続端子15a,15bに接続されている。ここで、外線接続端子15aは、NCU(ネットワーク制御回路:Network Control Unit)11bを介してファックスモデム10aに接続され、外線接続端子15bは、NCU11bを介してファックスモデム10bに接続されている。ここで、DSU30は、デジタル回線ISDN回線Lとターミナルアダプタ40との間に挿入されるインターフェース装置であって、ISDN回線Lとの同期や速度変換などを行う装置である。また、ターミナルアダプタ40は、DSU30に、従来のアナログ公衆電話回線(PSTN)で利用してきた電話機やファクシミリ装置、モデム、パソコンなどを接続するために、信号変換などを行うインターフェース装置であって、本実施形態では、ターミナルアダプタ40にファクシミリ装置20が接続されている。
以上のように接続されたファクシミリ装置20の主制御部1は、2つの通信回線LL1,LL2で着信呼び出し信号を検出した後、2つの通信回線LL1,LL2のうちの予め決められた優先回線LLmが着信するまで、他の通信回線LLn(≠LLm)の着信処理を遅延させるように制御することを特徴としている。このことは、図3の通信回線着信処理において、ステップS13でNOでかつステップS14でNOでのみ、ステップS15乃至S21に進むので、優先回線LLmが着信呼び出し信号を検出中であって未だ着信処理に移行していないときは、他の通信回線LLn(≠LLm)の着信は遅延されることになる。
図1において、ファクシミリ装置20は、従来のG3方式等のファクシミリ通信機能を備えるとともに、2回線接続機能を有している。主制御部1は具体的にはCPUで構成されており、バス13を介して以下のハードウェア各部と接続されていてそれらを制御するほか、後述する種々のソフトウェアの機能を実行する。画像読取部2は、CCD等を利用したスキャナで原稿を読み取り、白黒2値に変換したドットイメージデータを出力する。画像記録部3は電子写真方式等のプリンタ装置であり、他のファクシミリ装置からファクシミリ通信により受信したイメージデータをハードコピーとしてプリントアウトして記録する。表示部4は、液晶表示装置(LCD)又はCRTディスプレイ等の表示装置であり、当該ファクシミリ装置20の動作状態を表示したり、送信すべき原稿のイメージデータ、及び受信したイメージデータの表示を行う。
操作部5は、当該ファクシミリ装置20を操作するために必要なキーを備え、具体的には、テンキー、ワンタッチキー及び各種のファンクションキー等を備える。ここで、テンキーは、”0”から”9”までの1桁の数字キーと、*キー(アスタリスクキー)と、#キー(シャープキー)とからなる。なお、上述の表示部4の少なくとも一部をタッチパネル方式とすることにより、この操作部5の各種キーの内の一部又は全部を代用するように構成してもよい。
ROM6は、当該ファクシミリ装置20の動作に必要であって主制御部1によって実行される種々のソフトウェアのプログラムを予め格納し、ここで、当該プログラムは、少なくとも図2の着信制御処理のプログラムを含む。RAM7は、SRAM又はフラッシュメモリ等で構成され、主制御部1のワーキングエリアとして使用されてプログラムの実行時に発生する一時的なデータを記憶する。なお、RAM7としてフラッシュメモリを使用した場合には、停電、装置の移動等のために電源が遮断された場合にもそのデータの内容が失われない。画像メモリ8はDRAM等で構成され、送信すべきイメージデータ又は受信したイメージデータを記憶する。なお、RAM7及び画像メモリ8をハードディスクメモリで構成してもよい。
各ファックスモデム10a,10bはそれぞれ、通常のファクシミリ通信用のファックスモデムの機能を有するモデムであり、FSK信号として受信される発信電話番号情報のデータを復調して主制御部1に出力する。各NCU11a,11bはそれぞれ、ターミナルアダプタ40及びDSU30を介してISDN回線Lに接続され、ターミナルアダプタ40のアナログ接続端子41a,41bのターミナルアダプタ装置側以降が擬似的なアナログの公衆電話回線となる各通信回線に関して、直流ループなどの閉結及び開放の動作を行いかつ自動ダイヤル機能を有するハードウェア回路であり、必要に応じてファックスモデム10a,10bをそれぞれターミナルアダプタ40のアナログ接続端子41a,41bに接続する。ここで、NCU11a,11bは、発信電話番号通知サービスにおけるID受信端末起動信号、通常の電話呼出信号の検出を行うとともに、必要に応じて発信電話番号通知サービスにおける1次応答信号及び2次応答信号を発信することができる。
以上のように構成された本実施形態のファクシミリ装置20は、通常のG3方式等のファクシミリ通信機能に加えて、2回線接続機能とを有している。ファクシミリ通信機能において、画像読取部2により読み取られたドットイメージデータはファクシミリ通信の規格で定められているMH,MR,MMR等の符号化方式に従ってソフトウェアにより符号化された後、相手先のファクシミリ装置に送信される一方、逆に相手先のファクシミリ装置から受信した符号化データもソフトウェアによりイメージデータに復号化されて画像記録部3からハードコピーとして出力される。なお、画像メモリ8はイメージデータを必要に応じて記憶し、また逆に記憶しているイメージデータを必要に応じて出力する。
図2は図1の主制御部1によって実行される優先回線の設定処理を示すフローチャートである。図2において、まず、ステップS1において複数N本の通信回線LL1乃至LLNのうち、いずれの通信回線LLmを優先回線に設定するかを入力し、ステップS2において、入力された優先回線の通信回線LLmを優先回線としてRAM7に格納し、当該優先回線の設定処理を終了する。
図3は図1の主制御部1によって実行される通信回線着信処理を示すフローチャートである。
図3において、まず、ステップS11通信回線LLnの着信呼び出し信号を検出したか否かが判断され、YESのときはステップS12に進む一方、NOのときはステップS11に戻る。次いで、ステップS12において、通信回線LLnの着信呼び出し信号を検出した着信検出開始時刻TnをRAM7に格納し、ステップS13において、優先回線LLmの着信検出開始時刻Tmは通信回線LLnの着信検出開始時刻Tnに一致するか否かが判断され、YESのときはステップS31に進む一方、NOのときはステップS14に進む。そして、ステップS14において、優先回線LLmの着信呼び出し信号を検出中であるか否かが判断され、YESのときはステップS31に進む一方、NOのときはステップS15に進む。ステップS31では、例えば1秒ないし2秒などの所定時間だけ待機した後、ステップS13に戻る。従って、ステップS13でNOでかつステップS14でNOでのみステップS15乃至S21に進むので、優先回線LLmが着信呼び出し信号を検出中であって未だ着信処理に移行していないときは、他の通信回線LLn(≠LLm)の着信は遅延されることになる。
次いで、ステップS15において、通信回線LLnの着信呼び出し信号を検出中であるか否かが判断され、YESのときはステップS16に進む一方、NOのときはステップS11に戻る。さらに、ステップS16で着信呼び出し音の回数Cnを0にリセットし、ステップS17において、通信回線LLnの着信呼び出し音を1回鳴動させ、ステップS18において通信回線LLnの着信呼び出し音の回数Cnを1だけインクリメントした後、ステップS19に進む。ステップS19では、回数Cnが所定のしきい値回数(例えば、4回ないし8回)以上であるか否かが判断され、YESのときはステップS20に進む一方、NOのときはステップS17に戻る。そして、ステップS20において、通信回線LLnの着信検出開始時刻Tnをクリアし、ステップS21において、通信回線LLnの着信処理を実行し、ステップS22において、通信回線LLnを回線開放した後、ステップS11に戻る。
以上説明したように本実施形態によれば、ファクシミリ装置20の主制御部1は、2つの通信回線LL1,LL2で着信呼び出し信号を検出した後、2つの通信回線LL1,LL2のうちの予め決められた優先回線LLmが着信するまで、他の通信回線LLn(≠LLm)の着信処理を遅延させるように制御する。従って、1つの着信呼があったときに、グローバル着信により複数の通信回線ともに着信し、1つの通信回線を用いて通信を行うことができる一方、他の通信回線は上述の制御により、他の通信回線の着信処理を遅延させるように制御する。これにより、他の通信回線が無駄に通信回線を捕捉している状態を防止できる。
<変形例>
以上の実施形態においては、ファクシミリ装置20の例について述べているが、本発明はこれに限らず、公衆電話網又は公衆デジタル通信回線網などの公衆網に接続された、例えば電話機、データ通信装置などを含む通信端末装置に適用することができる。すなわち、例えば、ファックスモデム10a,10bは、例えばパーソナルコンピュータに内蔵するものであってもよい。
以上の実施形態においては、ファクシミリ装置20の例について述べているが、本発明はこれに限らず、公衆電話網又は公衆デジタル通信回線網などの公衆網に接続された、例えば電話機、データ通信装置などを含む通信端末装置に適用することができる。すなわち、例えば、ファックスモデム10a,10bは、例えばパーソナルコンピュータに内蔵するものであってもよい。
以上の実施形態においては、DSU30と、ターミナルアダプタ40とを別々の装置で構成しているが、例えば、DSU付きターミナルアダプタで構成してもよい。
以上の実施形態においては、ターミナルアダプタ40と、ファクシミリ装置20との間は2つの通信回線で接続しているが、本発明はこれに限らず、3本以上の複数の通信回線で接続してもよい。この場合、ターミナルアダプタ40は3個以上のアナログ回線接続端子を有し、ファクシミリ装置20は3個以上の外線接続端子を有する。そして、主制御部1は、複数の通信回線で着信があったときに、1つの通信回線で着信するが、他の通信回線で着信しないように制御する。
1…主制御部、
2…画像読取部、
3…画像記録部、
4…表示部、
5…操作部、
6…ROM、
7…RAM、
8…画像メモリ、
10a,10b…ファックスモデム、
11a,11b…NCU、
13…バス、
15a,15b…外線接続端子15a,15b、
20…ファクシミリ装置、
30…DSU、
35…S/T点、
40…ターミナルアダプタ、
41a,41b…アナログ回線接続端子、
L…ISDN回線、
LL1,LL2…通信回線。
2…画像読取部、
3…画像記録部、
4…表示部、
5…操作部、
6…ROM、
7…RAM、
8…画像メモリ、
10a,10b…ファックスモデム、
11a,11b…NCU、
13…バス、
15a,15b…外線接続端子15a,15b、
20…ファクシミリ装置、
30…DSU、
35…S/T点、
40…ターミナルアダプタ、
41a,41b…アナログ回線接続端子、
L…ISDN回線、
LL1,LL2…通信回線。
Claims (3)
- グローバル着信するターミナルアダプタに複数の通信回線を接続可能な通信端末装置において、複数の通信回線で着信呼び出し信号を検出した後、上記複数の通信回線のうちの予め決められた優先回線が着信するまで、他の通信回線の着信処理を遅延させるように制御する制御手段を備えたことを特徴とする通信端末装置。
- 上記ターミナルアダプタは、加入者線終端装置(DSU)を介してISDN回線に接続されたことを特徴とする請求項1記載の通信端末装置。
- 上記通信端末装置はファクシミリ装置であることを特徴とする請求項1又は2記載の通信端末装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003427564A JP2005191671A (ja) | 2003-12-24 | 2003-12-24 | 通信端末装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003427564A JP2005191671A (ja) | 2003-12-24 | 2003-12-24 | 通信端末装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005191671A true JP2005191671A (ja) | 2005-07-14 |
Family
ID=34786801
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003427564A Pending JP2005191671A (ja) | 2003-12-24 | 2003-12-24 | 通信端末装置 |
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JP (1) | JP2005191671A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102196237A (zh) * | 2010-03-03 | 2011-09-21 | 株式会社理光 | 传送终端、传送方法、传送系统 |
-
2003
- 2003-12-24 JP JP2003427564A patent/JP2005191671A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN102196237A (zh) * | 2010-03-03 | 2011-09-21 | 株式会社理光 | 传送终端、传送方法、传送系统 |
CN102196237B (zh) * | 2010-03-03 | 2013-12-18 | 株式会社理光 | 传送终端、传送方法、传送系统 |
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