JP2004064523A - 通信端末装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】以前に受信した相手先に対する返信する場合、従来技術に比較して簡単な操作で返信できる。
【解決手段】ファクシミリ装置20の主制御部1は、受信した呼の相手先の電話番号を含む受信履歴を通信管理テーブル7aとしてRAM7に記憶し、相手先からファクシミリ受信した後にファクシミリ送信するファクシミリ受信返信時において、操作部5の返信キーがオンされたとき(図4のステップS14でYES)、通信管理テーブル7aから受信履歴情報を読み出して、表示部4に、受信履歴情報内の相手先のファクシミリ番号で示す送信予定先の一覧表を表示し(図5のステップS21)、操作者が操作部5を用いて当該一覧表から返信先を選択して指定したとき(ステップS22−S37)、画像データを上記指定された返信先に送信する(ステップS42)。
【選択図】 図1
【解決手段】ファクシミリ装置20の主制御部1は、受信した呼の相手先の電話番号を含む受信履歴を通信管理テーブル7aとしてRAM7に記憶し、相手先からファクシミリ受信した後にファクシミリ送信するファクシミリ受信返信時において、操作部5の返信キーがオンされたとき(図4のステップS14でYES)、通信管理テーブル7aから受信履歴情報を読み出して、表示部4に、受信履歴情報内の相手先のファクシミリ番号で示す送信予定先の一覧表を表示し(図5のステップS21)、操作者が操作部5を用いて当該一覧表から返信先を選択して指定したとき(ステップS22−S37)、画像データを上記指定された返信先に送信する(ステップS42)。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、受信履歴からの返信機能を有するファクシミリ装置などの通信端末装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来技術のファクシミリ装置において、相手先に送信するときに相手先を指定する方法として、以下の方法がある。
(a)直接に相手先のファクシミリ番号を入力して指定する直接ダイヤル。
(b)予め短縮番号に対応して相手先のファクシミリ番号を入力しておき短縮番号を入力して指定する短縮ダイヤル。
(c)予めワンタッチキーに対応して相手先のファクシミリ番号を入力しておきワンタッチキーを押下して指定するワンタッチダイヤル。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、以前にファクシミリ受信した相手先に対する返信であっても、上述の従来の方法により相手先を指定する必要があるという問題点があった。
【0004】
本発明の目的は以上の問題点を解決し、以前に受信した相手先に対する返信する場合、従来技術に比較して簡単な操作で返信できるファクシミリ装置などの通信端末装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る通信端末装置は、受信した呼の相手先の電話番号を含む受信履歴を記憶する受信履歴記憶手段と、表示手段に受信履歴を表示し、受信履歴の中から返信先を選択して指定する表示操作手段と、画像データを上記指定された返信先に送信する送信手段とを備えたことを特徴とする。
【0006】
上記通信端末装置において、上記表示操作手段は、好ましくは、表示手段に受信履歴の一覧表を表示し、受信履歴の一覧表から返信先を選択して指定することを特徴とする。
【0007】
また、上記通信端末装置において、上記受信履歴は、暦情報と、受信のシリアル番号とからなる通信管理情報をさらに含むことを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明に係る実施形態について説明する。
【0009】
<実施形態>
図1は、本発明に係る実施形態である、受信履歴からの返信機能を有するファクシミリ装置20の構成を示すブロック図である。この実施形態に係るファクシミリ装置20の主制御部1は、受信した呼の相手先の電話番号を含む受信履歴を通信管理テーブル7aとしてRAM7に記憶し、相手先からファクシミリ受信した後にファクシミリ送信するファクシミリ受信返信時において、操作部5の返信キーがオンされたとき(図4のステップS14でYES)、通信管理テーブル7aから受信履歴情報を読み出して、表示部4に、受信履歴情報内の相手先のファクシミリ番号で示す送信予定先の一覧表を表示し(図5のステップS21)、操作者が操作部5を用いて当該一覧表から返信先を選択して指定したとき(ステップS22−S37)、画像データを上記指定された返信先に送信する(ステップS42)ように制御することを特徴としている。
【0010】
図1において、ファクシミリ装置20は、従来のG3方式等のファクシミリ通信機能を備えるとともに、受信履歴からの返信機能を有している。主制御部1は具体的にはCPUで構成されており、バス13を介して以下のハードウェア各部と接続されていてそれらを制御するほか、後述する種々のソフトウェアの機能を実行する。画像読取部2は、CCD等を利用したスキャナで原稿を読み取り、白黒2値に変換したドットイメージデータを出力する。画像記録部3は電子写真方式等のプリンタ装置であり、他のファクシミリ装置からファクシミリ通信により受信したイメージデータをハードコピーとしてプリントアウトして記録する。表示部4は、液晶表示装置(LCD)又はCRTディスプレイ等の表示装置であり、当該ファクシミリ装置20の動作状態を表示したり、送信すべき原稿のイメージデータ、及び受信したイメージデータの表示を行う。
【0011】
操作部5は、当該ファクシミリ装置20を操作するために必要なキーを備え、具体的には、テンキー、ワンタッチキー及び各種のファンクションキー等を備える。ここで、テンキーは、”0”から”9”までの1桁の数字キーと、*キー(アスタリスクキー)と、#キー(シャープキー)とからなる。なお、上述の表示部4の少なくとも一部をタッチパネル方式とすることにより、この操作部5の各種キーの内の一部又は全部を代用するように構成してもよい。
【0012】
ROM6は、当該ファクシミリ装置20の動作に必要であって主制御部1によって実行される種々のソフトウェアのプログラムを予め格納し、ここで、当該プログラムは、少なくとも、図3のファクシミリ受信処理、並びに図4乃至図6のファクシミリ返信処理のプログラムを含む。RAM7は、SRAM又はフラッシュメモリ等で構成され、主制御部1のワーキングエリアとして使用されてプログラムの実行時に発生する一時的なデータを記憶する。なお、RAM7としてフラッシュメモリを使用した場合には、停電、装置の移動等のために電源が遮断された場合にもそのデータの内容が失われない。画像メモリ8はDRAM等で構成され、送信すべきイメージデータ又は受信したイメージデータを記憶する。なお、RAM7及び画像メモリ8をハードディスクメモリで構成してもよい。
【0013】
ファックスモデム10は、NCU(ネットワーク制御回路:Network Control Unit)11を介して公衆電話回線Lに接続され、通常のファクシミリ通信用のファックスモデムの機能を有するモデムであり、FSK信号として受信される発信電話番号情報のデータを復調して主制御部1に出力する。NCU11はそれぞれ、アナログの公衆電話回線Lの直流ループなどの閉結及び開放の動作を行いかつ自動ダイヤル機能を有するハードウェア回路であり、必要に応じてファックスモデム10を公衆電話回線Lに接続する。ここで、NCU11は、発信電話番号通知サービスにおけるID受信端末起動信号、通常の電話呼出信号の検出を行うとともに、必要に応じて発信電話番号通知サービスにおける1次応答信号及び2次応答信号を発信することができる。
【0014】
なお、NCU11を所定のターミナルアダプタ及びDSU(加入者線終端装置:Digital Service Unit)を介して、ベースバンド伝送方式のデジタル通信回線(例えば、ISDN回線)に接続するようにしてもよい。
【0015】
以上のように構成された本実施形態のファクシミリ装置20は、通常のG3方式等のファクシミリ通信機能に加えて、受信履歴からの返信機能を有している。ファクシミリ通信機能において、画像読取部2により読み取られたドットイメージデータはファクシミリ通信の規格で定められているMH,MR,MMR等の符号化方式に従ってソフトウェアにより符号化された後、相手先のファクシミリ装置に送信される一方、逆に相手先のファクシミリ装置から受信した符号化データもソフトウェアによりイメージデータに復号化されて画像記録部3からハードコピーとして出力される。なお、画像メモリ8はイメージデータを必要に応じて記憶し、また逆に記憶しているイメージデータを必要に応じて出力する。
【0016】
図2は図1のRAM7内の通信管理テーブル7aの一例を示す図である。図2の通信管理テーブル7aにおいては、各送信又は各受信毎に、送信又は受信の別、相手先のファクシミリ番号、通信日時、通信結果(送信結果又は受信結果)、通信管理情報とが格納される。ここで、通信管理情報は、通信した年と月内とを含む暦情報と、その暦内でのシリアル番号とを含む。この例では、受信のみについて通信管理情報を付与しているが、送信について付与してもよい。その場合、シリアル番号は、送信及び受信でシリアル番号を付与してもいいし、送信と受信とを分けてシリアル番号を付与してもよい。さらに、上記暦内でのシリアル番号は、月毎のシリアル番号であるが、各年毎のシリアル番号であってもよい。
【0017】
図3は図1の主制御部1によって実行されるファクシミリ受信処理を示すフローチャートである。
【0018】
図3において、まず、ステップS1において通信管理機能モードが設定されているか否かが判断され、NOのときはステップS2に進む一方、YESのときはステップS4に進む。ステップS2においてファクシミリ受信及び受信原稿のプリント処理を実行し、ステップS3において相手先の送信ファクシミリ番号、通信日時、受信結果を通信管理テーブル7aに記憶して当該ファクシミリ受信処理を終了する。一方、ステップS4においてファクシミリ受信処理を実行し、ステップS5においてファクシミリ受信された画像データの画像を通信管理情報とともに画像記録部3を用いて印字し、ステップS6において相手先の送信ファクシミリ番号、通信日時、受信結果、通信管理情報を通信管理テーブル7aに記憶する。なお、ステップS3又はS6における相手先のファクシミリ番号は、ファクシミリの画像データの送受信に先だって行われるファクシミリシーケンスにおけるTSI信号からその情報を得てもいいし、発信電話番号通知サービスを用いて検出した発信電話番号であってもよい。
【0019】
図4乃至図6は、図1の主制御部1によって実行されるファクシミリ返信処理を示すフローチャートである。
【0020】
図4のステップS11において、まず、通信管理テーブル7aから受信履歴情報を読み出して、指示された通信の受信結果を表示部4に表示し、ここで、シリアル番号が入力されて通信が指示されていないときは、直前にファクシミリ受信した通信のうち所定の個数(例えば、5個)の通信の相手先のファクシミリ番号、通信日時及び受信結果を表示し、シリアル番号が入力されて通信が指示されているときは、指示された通信に関するこれらの情報を表示する。次いで、ステップS12において結果表示のスクロールキーがオンされたか否かが判断され、YESのときは、スクロールキーに応じて表示情報を変更し、具体的には、ステップS11において、下矢印のスクロールキーがオンされたときはより若い通信日時における情報を表示し、上矢印のスクロールキーがオンされたときはより古い通信日時における情報を表示する。ステップS12でNOであるときは、ステップS13において通信管理情報のシリアル番号が入力されたか否かが判断され、YESのときはステップS13に戻る一方、NOのときはステップS14に進む。ステップS14において返信キーがオンされたか否かが判断され、YESのときは図5のステップS21に進む一方、NOのときはステップS15に進み、その他の処理を実行して当該ファクシミリ返信処理を終了する。
【0021】
図5のステップS21において、指定された送信元を含む、受信履歴情報内の相手先のファクシミリ番号で示す送信予定先の一覧表を表示部4に表示し、ここで、送信予定先のうち選択された送信先には送信先マークTが付与されて「送信先」として表示される。次いで、ステップS22において下向き矢印キーがオンされたか否かが判断され、YESのときはステップS23に進む一方、NOのときはステップS24に進む。ステップS23において送信予定先のうちの1つの送信先を指示するカーソルを1段だけ下げた後、ステップS21に戻る。また、ステップS24において上向き矢印キーがオンされたか否かが判断され、YESのときはステップS25に進む一方、NOのときはステップS26に進む。ステップS25において送信先のうちの1つの送信先を指示するカーソルを1段上げた後、ステップS21に戻る。
【0022】
さらに、ステップS26において選択キーがオンされたか否かが判断され、YESのときはステップS27に進む一方、NOのときはステップS28に進む。ステップS27においてカーソルで指示された送信先を送信先として選択してRAM7内に記憶し、ステップS21に戻る。また、ステップS28において削除キーがオンされたか否かが判断され、YESのときはステップS29に進む一方、NOのときは図6のステップS31に進む。ステップS29においてカーソルで指示された送信予定先を削除してステップS21に戻る。
【0023】
図6のステップS31において追加キーがオンされたか否かが判断され、YESのときはステップS32に進む一方、NOのときはステップS38に進む。ステップS32においてテンキーを用いて送信先が入力されたか否かが判断され、YESのときはステップS33に進む一方、NOのときはステップS34に進む。ステップS33において入力された送信先を送信先として選択しRAM7内に記憶した後、図5のステップS21に戻る。また、ステップS34においてワンタッチキーを用いて送信先が指定されたか否かが判断され、YESのときはステップS35に進む一方、NOのときはステップS36に進む。ステップS35において指定された送信先を送信先として選択しRAM7内に記憶した後、図5のステップS21に戻る。さらに、ステップS36において短縮番号を用いて送信先が指定されたか否かが判断され、YESのときはステップS37に進む一方、NOのときはステップS32に進む。ステップS37において指定された送信先を送信先として選択しRAM7内に記憶した後、図5のステップS21に戻る。
【0024】
ステップS38においてスタートキーがオンされたか否かが判断され、YESのときはステップS39に進む一方、NOのときは図5のステップS22に進む。ステップS39において読み取り部に原稿があるか否かが判断され、YESのときはステップS41に進む一方、NOのときはステップS40に進み、ステップS40において拒絶ブザーを鳴動し、ステップS38に進む。次いで、ステップS41において送信原稿の画像データを画像メモリ8に記憶し、ステップS42において指定された送信先にファクシミリ送信処理を実行することにより、上記送信原稿の画像データを送信し、当該ファクシミリ返信処理を終了する。
【0025】
以上説明したように、本実施形態によれば、ファクシミリ装置20の主制御部1は、受信した呼の相手先の電話番号を含む受信履歴を通信管理テーブル7aとしてRAM7に記憶し、相手先からファクシミリ受信した後にファクシミリ送信するファクシミリ受信返信時において、操作部5の返信キーがオンされたとき(図4のステップS14でYES)、通信管理テーブル7aから受信履歴情報を読み出して、表示部4に、受信履歴情報内の相手先のファクシミリ番号で示す送信予定先の一覧表を表示し(図5のステップS21)、操作者が操作部5を用いて当該一覧表から返信先を選択して指定したとき(ステップS22−S37)、画像データを上記指定された返信先に送信する(ステップS42)ように制御する。従って、以前に受信した相手先に対する返信する場合、受信履歴の一覧表から選択して相手先を指定できるので、従来技術に比較して簡単な操作で返信でき、操作性を大幅に向上できる。
【0026】
また、通信管理情報のシリアル番号を指定して受信履歴のうちの1つの受信を指定でき、これにより返信の相手先を指定できるので(ステップS13からS11)、従来技術に比較して簡単な操作で返信でき、操作性を大幅に向上できる。
【0027】
<変形例>
以上の実施形態においては、ファクシミリ装置20の例について述べているが、本発明はこれに限らず、公衆電話網又は公衆デジタル通信回線網などの公衆網に接続された、例えば電話機、データ通信装置などを含む通信端末装置に適用することができる。
【0028】
【発明の効果】
以上詳述したように本発明にに係る通信端末装置によれば、受信した呼の相手先の電話番号を含む受信履歴を記憶する受信履歴記憶手段と、表示手段に受信履歴を表示し、受信履歴の中から返信先を選択して指定する表示操作手段と、画像データを上記指定された返信先に送信する送信手段とを備える。従って、以前に受信した相手先に対する返信する場合、従来技術に比較して簡単な操作で返信でき、操作性を大幅に向上できる。
【0029】
上記通信端末装置において、上記表示操作手段は、好ましくは、表示手段に受信履歴の一覧表を表示し、受信履歴の一覧表から返信先を選択して指定する。従って、以前に受信した相手先に対する返信する場合、受信履歴の一覧表から選択して相手先を指定できるので、従来技術に比較して簡単な操作で返信でき、操作性を大幅に向上できる。
【0030】
また、上記通信端末装置において、上記受信履歴は、暦情報と、受信のシリアル番号とからなる通信管理情報をさらに含む。従って、以前に受信した相手先に対する返信する場合、通信管理情報を参照して相手先を指定できるので、従来技術に比較して簡単な操作で返信でき、操作性を大幅に向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施形態である、受信履歴からの返信機能を有するファクシミリ装置20の構成を示すブロック図である。
【図2】図1のRAM7内の通信管理テーブル7aの一例を示す図である。
【図3】図1の主制御部1によって実行されるファクシミリ受信処理を示すフローチャートである。
【図4】図1の主制御部1によって実行されるファクシミリ返信処理の第1の部分を示すフローチャートである。
【図5】図1の主制御部1によって実行されるファクシミリ返信処理の第2の部分を示すフローチャートである。
【図6】図1の主制御部1によって実行されるファクシミリ返信処理の第3の部分を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1…主制御部、
2…画像読取部、
3…画像記録部、
4…表示部、
5…操作部、
6…ROM、
7…RAM、
7a…通信管理テーブル、
8…画像メモリ、
9…クロック回路、
10…ファックスモデム、
11…NCU、
13…バス、
20…ファクシミリ装置、
L…公衆電話回線。
【発明の属する技術分野】
本発明は、受信履歴からの返信機能を有するファクシミリ装置などの通信端末装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来技術のファクシミリ装置において、相手先に送信するときに相手先を指定する方法として、以下の方法がある。
(a)直接に相手先のファクシミリ番号を入力して指定する直接ダイヤル。
(b)予め短縮番号に対応して相手先のファクシミリ番号を入力しておき短縮番号を入力して指定する短縮ダイヤル。
(c)予めワンタッチキーに対応して相手先のファクシミリ番号を入力しておきワンタッチキーを押下して指定するワンタッチダイヤル。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、以前にファクシミリ受信した相手先に対する返信であっても、上述の従来の方法により相手先を指定する必要があるという問題点があった。
【0004】
本発明の目的は以上の問題点を解決し、以前に受信した相手先に対する返信する場合、従来技術に比較して簡単な操作で返信できるファクシミリ装置などの通信端末装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る通信端末装置は、受信した呼の相手先の電話番号を含む受信履歴を記憶する受信履歴記憶手段と、表示手段に受信履歴を表示し、受信履歴の中から返信先を選択して指定する表示操作手段と、画像データを上記指定された返信先に送信する送信手段とを備えたことを特徴とする。
【0006】
上記通信端末装置において、上記表示操作手段は、好ましくは、表示手段に受信履歴の一覧表を表示し、受信履歴の一覧表から返信先を選択して指定することを特徴とする。
【0007】
また、上記通信端末装置において、上記受信履歴は、暦情報と、受信のシリアル番号とからなる通信管理情報をさらに含むことを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明に係る実施形態について説明する。
【0009】
<実施形態>
図1は、本発明に係る実施形態である、受信履歴からの返信機能を有するファクシミリ装置20の構成を示すブロック図である。この実施形態に係るファクシミリ装置20の主制御部1は、受信した呼の相手先の電話番号を含む受信履歴を通信管理テーブル7aとしてRAM7に記憶し、相手先からファクシミリ受信した後にファクシミリ送信するファクシミリ受信返信時において、操作部5の返信キーがオンされたとき(図4のステップS14でYES)、通信管理テーブル7aから受信履歴情報を読み出して、表示部4に、受信履歴情報内の相手先のファクシミリ番号で示す送信予定先の一覧表を表示し(図5のステップS21)、操作者が操作部5を用いて当該一覧表から返信先を選択して指定したとき(ステップS22−S37)、画像データを上記指定された返信先に送信する(ステップS42)ように制御することを特徴としている。
【0010】
図1において、ファクシミリ装置20は、従来のG3方式等のファクシミリ通信機能を備えるとともに、受信履歴からの返信機能を有している。主制御部1は具体的にはCPUで構成されており、バス13を介して以下のハードウェア各部と接続されていてそれらを制御するほか、後述する種々のソフトウェアの機能を実行する。画像読取部2は、CCD等を利用したスキャナで原稿を読み取り、白黒2値に変換したドットイメージデータを出力する。画像記録部3は電子写真方式等のプリンタ装置であり、他のファクシミリ装置からファクシミリ通信により受信したイメージデータをハードコピーとしてプリントアウトして記録する。表示部4は、液晶表示装置(LCD)又はCRTディスプレイ等の表示装置であり、当該ファクシミリ装置20の動作状態を表示したり、送信すべき原稿のイメージデータ、及び受信したイメージデータの表示を行う。
【0011】
操作部5は、当該ファクシミリ装置20を操作するために必要なキーを備え、具体的には、テンキー、ワンタッチキー及び各種のファンクションキー等を備える。ここで、テンキーは、”0”から”9”までの1桁の数字キーと、*キー(アスタリスクキー)と、#キー(シャープキー)とからなる。なお、上述の表示部4の少なくとも一部をタッチパネル方式とすることにより、この操作部5の各種キーの内の一部又は全部を代用するように構成してもよい。
【0012】
ROM6は、当該ファクシミリ装置20の動作に必要であって主制御部1によって実行される種々のソフトウェアのプログラムを予め格納し、ここで、当該プログラムは、少なくとも、図3のファクシミリ受信処理、並びに図4乃至図6のファクシミリ返信処理のプログラムを含む。RAM7は、SRAM又はフラッシュメモリ等で構成され、主制御部1のワーキングエリアとして使用されてプログラムの実行時に発生する一時的なデータを記憶する。なお、RAM7としてフラッシュメモリを使用した場合には、停電、装置の移動等のために電源が遮断された場合にもそのデータの内容が失われない。画像メモリ8はDRAM等で構成され、送信すべきイメージデータ又は受信したイメージデータを記憶する。なお、RAM7及び画像メモリ8をハードディスクメモリで構成してもよい。
【0013】
ファックスモデム10は、NCU(ネットワーク制御回路:Network Control Unit)11を介して公衆電話回線Lに接続され、通常のファクシミリ通信用のファックスモデムの機能を有するモデムであり、FSK信号として受信される発信電話番号情報のデータを復調して主制御部1に出力する。NCU11はそれぞれ、アナログの公衆電話回線Lの直流ループなどの閉結及び開放の動作を行いかつ自動ダイヤル機能を有するハードウェア回路であり、必要に応じてファックスモデム10を公衆電話回線Lに接続する。ここで、NCU11は、発信電話番号通知サービスにおけるID受信端末起動信号、通常の電話呼出信号の検出を行うとともに、必要に応じて発信電話番号通知サービスにおける1次応答信号及び2次応答信号を発信することができる。
【0014】
なお、NCU11を所定のターミナルアダプタ及びDSU(加入者線終端装置:Digital Service Unit)を介して、ベースバンド伝送方式のデジタル通信回線(例えば、ISDN回線)に接続するようにしてもよい。
【0015】
以上のように構成された本実施形態のファクシミリ装置20は、通常のG3方式等のファクシミリ通信機能に加えて、受信履歴からの返信機能を有している。ファクシミリ通信機能において、画像読取部2により読み取られたドットイメージデータはファクシミリ通信の規格で定められているMH,MR,MMR等の符号化方式に従ってソフトウェアにより符号化された後、相手先のファクシミリ装置に送信される一方、逆に相手先のファクシミリ装置から受信した符号化データもソフトウェアによりイメージデータに復号化されて画像記録部3からハードコピーとして出力される。なお、画像メモリ8はイメージデータを必要に応じて記憶し、また逆に記憶しているイメージデータを必要に応じて出力する。
【0016】
図2は図1のRAM7内の通信管理テーブル7aの一例を示す図である。図2の通信管理テーブル7aにおいては、各送信又は各受信毎に、送信又は受信の別、相手先のファクシミリ番号、通信日時、通信結果(送信結果又は受信結果)、通信管理情報とが格納される。ここで、通信管理情報は、通信した年と月内とを含む暦情報と、その暦内でのシリアル番号とを含む。この例では、受信のみについて通信管理情報を付与しているが、送信について付与してもよい。その場合、シリアル番号は、送信及び受信でシリアル番号を付与してもいいし、送信と受信とを分けてシリアル番号を付与してもよい。さらに、上記暦内でのシリアル番号は、月毎のシリアル番号であるが、各年毎のシリアル番号であってもよい。
【0017】
図3は図1の主制御部1によって実行されるファクシミリ受信処理を示すフローチャートである。
【0018】
図3において、まず、ステップS1において通信管理機能モードが設定されているか否かが判断され、NOのときはステップS2に進む一方、YESのときはステップS4に進む。ステップS2においてファクシミリ受信及び受信原稿のプリント処理を実行し、ステップS3において相手先の送信ファクシミリ番号、通信日時、受信結果を通信管理テーブル7aに記憶して当該ファクシミリ受信処理を終了する。一方、ステップS4においてファクシミリ受信処理を実行し、ステップS5においてファクシミリ受信された画像データの画像を通信管理情報とともに画像記録部3を用いて印字し、ステップS6において相手先の送信ファクシミリ番号、通信日時、受信結果、通信管理情報を通信管理テーブル7aに記憶する。なお、ステップS3又はS6における相手先のファクシミリ番号は、ファクシミリの画像データの送受信に先だって行われるファクシミリシーケンスにおけるTSI信号からその情報を得てもいいし、発信電話番号通知サービスを用いて検出した発信電話番号であってもよい。
【0019】
図4乃至図6は、図1の主制御部1によって実行されるファクシミリ返信処理を示すフローチャートである。
【0020】
図4のステップS11において、まず、通信管理テーブル7aから受信履歴情報を読み出して、指示された通信の受信結果を表示部4に表示し、ここで、シリアル番号が入力されて通信が指示されていないときは、直前にファクシミリ受信した通信のうち所定の個数(例えば、5個)の通信の相手先のファクシミリ番号、通信日時及び受信結果を表示し、シリアル番号が入力されて通信が指示されているときは、指示された通信に関するこれらの情報を表示する。次いで、ステップS12において結果表示のスクロールキーがオンされたか否かが判断され、YESのときは、スクロールキーに応じて表示情報を変更し、具体的には、ステップS11において、下矢印のスクロールキーがオンされたときはより若い通信日時における情報を表示し、上矢印のスクロールキーがオンされたときはより古い通信日時における情報を表示する。ステップS12でNOであるときは、ステップS13において通信管理情報のシリアル番号が入力されたか否かが判断され、YESのときはステップS13に戻る一方、NOのときはステップS14に進む。ステップS14において返信キーがオンされたか否かが判断され、YESのときは図5のステップS21に進む一方、NOのときはステップS15に進み、その他の処理を実行して当該ファクシミリ返信処理を終了する。
【0021】
図5のステップS21において、指定された送信元を含む、受信履歴情報内の相手先のファクシミリ番号で示す送信予定先の一覧表を表示部4に表示し、ここで、送信予定先のうち選択された送信先には送信先マークTが付与されて「送信先」として表示される。次いで、ステップS22において下向き矢印キーがオンされたか否かが判断され、YESのときはステップS23に進む一方、NOのときはステップS24に進む。ステップS23において送信予定先のうちの1つの送信先を指示するカーソルを1段だけ下げた後、ステップS21に戻る。また、ステップS24において上向き矢印キーがオンされたか否かが判断され、YESのときはステップS25に進む一方、NOのときはステップS26に進む。ステップS25において送信先のうちの1つの送信先を指示するカーソルを1段上げた後、ステップS21に戻る。
【0022】
さらに、ステップS26において選択キーがオンされたか否かが判断され、YESのときはステップS27に進む一方、NOのときはステップS28に進む。ステップS27においてカーソルで指示された送信先を送信先として選択してRAM7内に記憶し、ステップS21に戻る。また、ステップS28において削除キーがオンされたか否かが判断され、YESのときはステップS29に進む一方、NOのときは図6のステップS31に進む。ステップS29においてカーソルで指示された送信予定先を削除してステップS21に戻る。
【0023】
図6のステップS31において追加キーがオンされたか否かが判断され、YESのときはステップS32に進む一方、NOのときはステップS38に進む。ステップS32においてテンキーを用いて送信先が入力されたか否かが判断され、YESのときはステップS33に進む一方、NOのときはステップS34に進む。ステップS33において入力された送信先を送信先として選択しRAM7内に記憶した後、図5のステップS21に戻る。また、ステップS34においてワンタッチキーを用いて送信先が指定されたか否かが判断され、YESのときはステップS35に進む一方、NOのときはステップS36に進む。ステップS35において指定された送信先を送信先として選択しRAM7内に記憶した後、図5のステップS21に戻る。さらに、ステップS36において短縮番号を用いて送信先が指定されたか否かが判断され、YESのときはステップS37に進む一方、NOのときはステップS32に進む。ステップS37において指定された送信先を送信先として選択しRAM7内に記憶した後、図5のステップS21に戻る。
【0024】
ステップS38においてスタートキーがオンされたか否かが判断され、YESのときはステップS39に進む一方、NOのときは図5のステップS22に進む。ステップS39において読み取り部に原稿があるか否かが判断され、YESのときはステップS41に進む一方、NOのときはステップS40に進み、ステップS40において拒絶ブザーを鳴動し、ステップS38に進む。次いで、ステップS41において送信原稿の画像データを画像メモリ8に記憶し、ステップS42において指定された送信先にファクシミリ送信処理を実行することにより、上記送信原稿の画像データを送信し、当該ファクシミリ返信処理を終了する。
【0025】
以上説明したように、本実施形態によれば、ファクシミリ装置20の主制御部1は、受信した呼の相手先の電話番号を含む受信履歴を通信管理テーブル7aとしてRAM7に記憶し、相手先からファクシミリ受信した後にファクシミリ送信するファクシミリ受信返信時において、操作部5の返信キーがオンされたとき(図4のステップS14でYES)、通信管理テーブル7aから受信履歴情報を読み出して、表示部4に、受信履歴情報内の相手先のファクシミリ番号で示す送信予定先の一覧表を表示し(図5のステップS21)、操作者が操作部5を用いて当該一覧表から返信先を選択して指定したとき(ステップS22−S37)、画像データを上記指定された返信先に送信する(ステップS42)ように制御する。従って、以前に受信した相手先に対する返信する場合、受信履歴の一覧表から選択して相手先を指定できるので、従来技術に比較して簡単な操作で返信でき、操作性を大幅に向上できる。
【0026】
また、通信管理情報のシリアル番号を指定して受信履歴のうちの1つの受信を指定でき、これにより返信の相手先を指定できるので(ステップS13からS11)、従来技術に比較して簡単な操作で返信でき、操作性を大幅に向上できる。
【0027】
<変形例>
以上の実施形態においては、ファクシミリ装置20の例について述べているが、本発明はこれに限らず、公衆電話網又は公衆デジタル通信回線網などの公衆網に接続された、例えば電話機、データ通信装置などを含む通信端末装置に適用することができる。
【0028】
【発明の効果】
以上詳述したように本発明にに係る通信端末装置によれば、受信した呼の相手先の電話番号を含む受信履歴を記憶する受信履歴記憶手段と、表示手段に受信履歴を表示し、受信履歴の中から返信先を選択して指定する表示操作手段と、画像データを上記指定された返信先に送信する送信手段とを備える。従って、以前に受信した相手先に対する返信する場合、従来技術に比較して簡単な操作で返信でき、操作性を大幅に向上できる。
【0029】
上記通信端末装置において、上記表示操作手段は、好ましくは、表示手段に受信履歴の一覧表を表示し、受信履歴の一覧表から返信先を選択して指定する。従って、以前に受信した相手先に対する返信する場合、受信履歴の一覧表から選択して相手先を指定できるので、従来技術に比較して簡単な操作で返信でき、操作性を大幅に向上できる。
【0030】
また、上記通信端末装置において、上記受信履歴は、暦情報と、受信のシリアル番号とからなる通信管理情報をさらに含む。従って、以前に受信した相手先に対する返信する場合、通信管理情報を参照して相手先を指定できるので、従来技術に比較して簡単な操作で返信でき、操作性を大幅に向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施形態である、受信履歴からの返信機能を有するファクシミリ装置20の構成を示すブロック図である。
【図2】図1のRAM7内の通信管理テーブル7aの一例を示す図である。
【図3】図1の主制御部1によって実行されるファクシミリ受信処理を示すフローチャートである。
【図4】図1の主制御部1によって実行されるファクシミリ返信処理の第1の部分を示すフローチャートである。
【図5】図1の主制御部1によって実行されるファクシミリ返信処理の第2の部分を示すフローチャートである。
【図6】図1の主制御部1によって実行されるファクシミリ返信処理の第3の部分を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1…主制御部、
2…画像読取部、
3…画像記録部、
4…表示部、
5…操作部、
6…ROM、
7…RAM、
7a…通信管理テーブル、
8…画像メモリ、
9…クロック回路、
10…ファックスモデム、
11…NCU、
13…バス、
20…ファクシミリ装置、
L…公衆電話回線。
Claims (3)
- 受信した呼の相手先の電話番号を含む受信履歴を記憶する受信履歴記憶手段と、表示手段に受信履歴を表示し、受信履歴の中から返信先を選択して指定する表示操作手段と、画像データを上記指定された返信先に送信する送信手段とを備えたことを特徴とする通信端末装置。
- 上記表示操作手段は、表示手段に受信履歴の一覧表を表示し、受信履歴の一覧表から返信先を選択して指定することを特徴とする請求項1記載の通信端末装置。
- 上記受信履歴は、暦情報と、受信のシリアル番号とからなる通信管理情報をさらに含むことを特徴とする請求項1又は2記載の通信端末装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002221510A JP2004064523A (ja) | 2002-07-30 | 2002-07-30 | 通信端末装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2002221510A JP2004064523A (ja) | 2002-07-30 | 2002-07-30 | 通信端末装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2004064523A true JP2004064523A (ja) | 2004-02-26 |
Family
ID=31941801
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002221510A Pending JP2004064523A (ja) | 2002-07-30 | 2002-07-30 | 通信端末装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2004064523A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010093604A (ja) * | 2008-10-09 | 2010-04-22 | Nec Access Technica Ltd | ネットワークファクシミリ装置、およびネットワークファクシミリ装置の送信方法 |
-
2002
- 2002-07-30 JP JP2002221510A patent/JP2004064523A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2010093604A (ja) * | 2008-10-09 | 2010-04-22 | Nec Access Technica Ltd | ネットワークファクシミリ装置、およびネットワークファクシミリ装置の送信方法 |
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