JP2004235852A - 通信端末装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】送信証用のヘッダー部の情報と、画像データとをリンクさせるためのリンク情報を別に格納する必要がない、ファクシミリ装置などの通信端末装置を提供する。
【解決手段】ファクシミリ装置20の主制御部1は、送信用原稿画像を読み取るとき、当該原稿画像のページ毎に、ジョブ番号、ページ数及び宛先を含む送信証用ヘッダー部の画像をヘッダー部の画像データに符号化して記憶装置に格納した後(ステップS2)、当該ページの原稿画像を読み取って送信用画像データに符号化し、符号化された送信用画像データに送信用ヘッダー部の画像データを付加して画像メモリ8に格納する(ステップS3)ように制御することを特徴としている。次いで、主制御部1は、送信用画像データのページ毎に、ヘッダー部の画像データが付加された送信用画像データのうちヘッダー部の画像データを読み飛ばして、送信用画像データのみを相手先に送信する(ステップS7,S9)。
【選択図】 図2
【解決手段】ファクシミリ装置20の主制御部1は、送信用原稿画像を読み取るとき、当該原稿画像のページ毎に、ジョブ番号、ページ数及び宛先を含む送信証用ヘッダー部の画像をヘッダー部の画像データに符号化して記憶装置に格納した後(ステップS2)、当該ページの原稿画像を読み取って送信用画像データに符号化し、符号化された送信用画像データに送信用ヘッダー部の画像データを付加して画像メモリ8に格納する(ステップS3)ように制御することを特徴としている。次いで、主制御部1は、送信用画像データのページ毎に、ヘッダー部の画像データが付加された送信用画像データのうちヘッダー部の画像データを読み飛ばして、送信用画像データのみを相手先に送信する(ステップS7,S9)。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、送信証プリント機能を備えたファクシミリ装置などの通信端末装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、ファクシミリ装置などの通信端末装置間で相互に送信が実行される毎に、送信したことを証明する、送信画像付きのレポートである送信証(又は送信結果レポート)をプリントする通信端末装置が実用化されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開平11−252347号公報。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来技術の通信端末装置では、送信時にヘッダー部の画像データを作成して送信用画像データに付加して送信しているため、送信証用のヘッダー部の情報と、画像データとをリンクさせるためのリンク情報を別に格納する必要があった。
【0005】
本発明の目的は以上の問題点を解決し、送信証用のヘッダー部の情報と、画像データとをリンクさせるためのリンク情報を別に格納する必要がない、ファクシミリ装置などの通信端末装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る通信端末装置は、送信用原稿画像を読み取るとき、当該原稿画像のページ毎に、ジョブ番号及びページ数を含むヘッダー部の画像をヘッダー部の画像データに符号化して記憶装置に格納した後、当該ページの原稿画像を読み取って送信用画像データに符号化し、上記符号化された送信用画像データに上記ヘッダー部の画像データを付加して上記記憶装置に格納するように制御する制御手段を備えたことを特徴とする。
【0007】
上記通信端末装置において、上記制御手段は、上記送信用画像データのページ毎に、上記ヘッダー部の画像データが付加された送信用画像データのうちヘッダー部の画像データを読み飛ばして、上記送信用画像データのみを相手先に送信するように制御することを特徴とする。
【0008】
また、上記通信端末装置において、上記ヘッダー部は宛先をさらに含むことを特徴とする。
【0009】
さらに、上記通信端末装置において、上記制御手段は、上記送信用画像データのページ毎に、上記送信用画像データを送信する前に、TTI(Transmitter Terminal Identification:発信元名称記録)の画像データを上記送信用画像データに付加した後、上記送信用画像データを送信するように制御する。
【0010】
またさらに、上記通信端末装置において、上記制御手段は、送信証のプリント指示に基づいて、上記送信の通信結果に加えて、上記記憶装置に格納された、ヘッダー部の画像データを付加した送信用画像データを送信証としてプリントするように制御することを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明に係る実施形態について説明する。
【0012】
<実施形態>
図1は、本発明に係る実施形態である、送信証プリント機能を有するファクシミリ装置20の構成を示すブロック図である。
【0013】
本実施形態に係るファクシミリ装置20の主制御部1は、送信用原稿画像を読み取るとき、当該原稿画像のページ毎に、ジョブ番号、ページ数及び宛先を含む送信証用ヘッダー部の画像をヘッダー部の画像データに符号化して記憶装置に格納した後(図2のステップS2)、当該ページの原稿画像を読み取って送信用画像データに符号化し、上記符号化された送信用画像データに上記送信用ヘッダー部の画像データを付加して画像メモリ8に格納する(ステップS3)ように制御することを特徴としている。次いで、主制御部1は、上記送信用画像データのページ毎に、上記ヘッダー部の画像データが付加された送信用画像データのうちヘッダー部の画像データを読み飛ばして、上記送信用画像データのみを相手先に送信する(ステップS7,S9)ように制御する。ここで、上記送信用画像データのページ毎に、上記送信用画像データを送信する前に、TTI(Transmitter Terminal Identification:発信元名称記録)の画像データを上記送信用画像データに付加した後、上記送信用画像データを送信する(ステップS8)。さらに、主制御部1は、送信証のプリント指示に基づいて、上記送信の通信結果に加えて、上記記憶装置に格納された、ヘッダー部の画像データを付加した送信用画像データを送信証としてプリントするように制御する(図3のステップS21−S23)。
【0014】
図1において、ファクシミリ装置20は、従来のG3方式等のファクシミリ通信機能を備えるとともに、送信証プリント機能を備えている。主制御部1は具体的にはCPUで構成されており、バス13を介して以下のハードウェア各部と接続されていてそれらを制御するほか、後述する種々のソフトウェアの機能を実行する。画像読取部2は、CCD等を利用したスキャナで原稿を読み取り、白黒2値に変換したドットイメージデータを出力する。画像記録部3は電子写真方式等のプリンタ装置であり、他のファクシミリ装置からファクシミリ通信により受信したイメージデータをハードコピーとしてプリントアウトして記録する。表示部4は、液晶表示装置(LCD)又はCRTディスプレイ等の表示装置であり、当該ファクシミリ装置20の動作状態を表示したり、送信すべき原稿のイメージデータ、及び受信したイメージデータの表示を行う。
【0015】
操作部5は、当該ファクシミリ装置20を操作するために必要な文字キー、ダイヤル用テンキー、短縮ダイヤルキー、ワンタッチダイヤルキー、及び各種のファンクションキー等を備える。なお、上述の表示部4をタッチパネル方式とすることにより、この操作部5の各種キーの内の一部又は全部を代用するように構成してもよい。
【0016】
ROM6は、当該ファクシミリ装置20の動作に必要であって主制御部1によって実行される種々のソフトウェアのプログラムを予め格納し、ここで、当該プログラムは、少なくとも図2のファクシミリ送信処理及び図3の送信証プリント処理のプログラムを含む。RAM7は、SRAM又はフラッシュメモリ等で構成され、主制御部1のワーキングエリアとして使用されてプログラムの実行時に発生する一時的なデータを記憶する。ここで、RAM7は、通信管理テーブル7aを含む。なお、RAM7としてフラッシュメモリを使用した場合には、停電、装置の移動等のために電源が遮断された場合にもそのデータの内容が失われない。画像メモリ8はDRAM等で構成され、送信すべきイメージデータ又は受信したイメージデータを記憶する。なお、RAM7及び画像メモリ8をハードディスクメモリで構成してもよい。
【0017】
ファックスモデム10は、公衆電話回線Lに接続され、通常のファクシミリ通信用のファックスモデムの機能を有するモデムであり、FSK信号として受信される発信電話番号情報のデータを復調して主制御部1に出力する。NCU(ネットワーク制御回路:Network Control Unit)11はアナログの公衆電話回線Lの直流ループなどの閉結及び開放の動作を行いかつ自動ダイヤル機能を有するハードウェア回路であり、必要に応じてファックスモデム10を公衆電話回線Lに接続する。ここで、NCU11は、発信電話番号通知サービスにおけるID受信端末起動信号、通常の電話呼出信号の検出を行うとともに、必要に応じて発信電話番号通知サービスにおける1次応答信号及び2次応答信号を発信することができる。なお、NCU11を所定のターミナルアダプタ及びDSU(加入者線終端装置:Digital Service Unit)を介して、ベースバンド伝送方式のデジタル回線(例えば、ISDN回線)に接続するようにしてもよい。
【0018】
以上のように構成された本実施形態のファクシミリ装置20は、通常のG3方式等のファクシミリ通信機能に加えて、送信証プリント機能を有している。ファクシミリ通信機能において、画像読取部2により読み取られたドットイメージデータはファクシミリ通信の規格で定められているMH,MR,MMR等の符号化方式に従ってソフトウェアにより符号化された後、相手先のファクシミリ装置に送信される一方、逆に相手先のファクシミリ装置から受信した符号化データもソフトウェアによりイメージデータに復号化されて画像記録部3からハードコピーとして出力される。なお、画像メモリ8はイメージデータを必要に応じて記憶し、また逆に記憶しているイメージデータを必要に応じて出力する。
【0019】
図1の通信管理テーブル7aは、送信又は受信の通信毎に、通信の宛先(名称又は電話番号を含む)、送信又は受信枚数、通信結果(OK、NG、通信エラー、通信エラーコードなど)などの情報を格納している。
【0020】
図2は、図1のファクシミリ装置20の主制御部1によって実行されるファクシミリ送信処理を示すフローチャートである。
【0021】
図2において、まず、ステップS1においてスタートキーをオンしたか否かが判断され、YESとなるまでステップS1の処理を繰り返し、YESとなったとき、ステップS2に進み、ジョブ番号、ページ数及び宛先を含む送信証用ヘッダー部の画像を符号化して画像メモリ8に送信証用ヘッダー部の画像データとして格納する。次いで、ステップS3において原稿画像を読み取って画像データに変換して符号化し、符号化された画像データに送信証用ヘッダー部の画像データを付加して(好ましくは、原稿画像の上部に上書きして、又は追加して、付加する)画像メモリ8に送信用画像データとして格納する。そして、ステップS4において次のページがあるか否かが判断され、YESのときはステップS2に戻る一方、NOのときはステップS5に進む。
【0022】
次いで、ステップS5において相手先のファクシミリ番号をダイヤルして発呼し、ステップS6においてファクシミリのハンドシェーク処理を実行し、ステップS7において送信用画像データを画像メモリ8から読み出すとき、送信用ヘッダー部の画像データを読みとばす。さらに、ステップS8においてTTIを送信用画像データに付加し、ステップS9において、TTIが付加された送信用画像データをファクシミリ送信する。そして、ステップS10において次のページがあるか否かが判断され、YESのときはステップS7に進む一方、NOのときはステップS11に進む。ステップS11においてファクシミリのポストメッセージ処理を実行し、ステップS12において回線開放し、ステップS13において、OK又はNGなどの通信結果を通信管理テーブル7aに格納し、ステップS1戻る。
【0023】
図2のステップS8において、TTIを送信用画像データに付加しているが、付加しないようにしてもよい。
【0024】
図3は、図1のファクシミリ装置20の主制御部1によって実行される送信証プリント処理を示すフローチャートである。
【0025】
図3のステップS21において送信証のプリントキーをオンしたか否かが判断され、YESとなるまでステップS21の処理を繰り返し、YESとなったとき、ステップS22において通信管理テーブル7a内の通信結果に基づいて、通信結果を含む送信証を画像記録部3を用いてプリントする。次いで、ステップS23において、送信証用ヘッダー部の画像データが付加された送信用画像データを画像記録部3を用いてプリントする。そして、ステップS24において次のページがあるか否かが判断され、YESのときはステップS22に進む一方、NOのときはステップS25に進む。ステップS25において上記プリントした、対応する画像データを画像メモリ8から消去し、ステップS21に戻る。
【0026】
以上説明したように、本実施形態によれば、ファクシミリ装置20の主制御部1は、送信用原稿画像を読み取るとき、当該原稿画像のページ毎に、ジョブ番号、ページ数及び宛先を含む送信証用ヘッダー部の画像をヘッダー部の画像データに符号化して記憶装置に格納した後(図2のステップS2)、当該ページの原稿画像を読み取って送信用画像データに符号化し、上記符号化された送信用画像データに上記送信用ヘッダー部の画像データを付加して画像メモリ8に格納する(ステップS3)ように制御することを特徴としている。次いで、主制御部1は、上記送信用画像データのページ毎に、上記ヘッダー部の画像データが付加された送信用画像データのうちヘッダー部の画像データを読み飛ばして、上記送信用画像データのみを相手先に送信する(ステップS7,S9)ように制御する。ここで、上記送信用画像データのページ毎に、上記送信用画像データを送信する前に、TTI(Transmitter Terminal Identification:発信元名称記録)の画像データを上記送信用画像データに付加した後、上記送信用画像データを送信する(ステップS8)。さらに、主制御部1は、送信証のプリント指示に基づいて、上記送信の通信結果に加えて、上記記憶装置に格納された、ヘッダー部の画像データを付加した送信用画像データを送信証としてプリントするように制御する(図3のステップS21−S23)。
【0027】
従って、送信用のための画像データをプリントすると、その画像データの画像には送信証用のヘッダー部の画像が付加されているので、送信証と、原稿画像とを別に管理する必要がなく、すなわち、送信証用のヘッダー部の情報と、画像データとをリンクさせるためのリンク情報を別に格納する必要がない。これにより、画像データの管理が容易になり、装置内部の処理を簡単化できる。
【0028】
<変形例>
以上の実施形態においては、ファクシミリ装置20の例について述べているが、本発明はこれに限らず、公衆電話網又は公衆デジタル回線網などの公衆網に接続された、例えば電話機、データ通信装置などを含む通信端末装置に適用することができる。
【0029】
以上の実施形態においては、送信証用ヘッダー部の画像はジョブ番号、ページ数及び宛先を含んでいるが、本発明はこれに限らず、少なくともジョブ番号、ページ数を含むように構成してもよい。
【0030】
【発明の効果】
以上詳述したように本発明に係る通信端末装置によれば、送信用原稿画像を読み取るとき、当該原稿画像のページ毎に、ジョブ番号及びページ数を含むヘッダー部の画像をヘッダー部の画像データに符号化して記憶装置に格納した後、当該ページの原稿画像を読み取って送信用画像データに符号化し、上記符号化された送信用画像データに上記ヘッダー部の画像データを付加して上記記憶装置に格納するように制御する制御手段を備える。ここで、上記制御手段は、上記送信用画像データのページ毎に、上記ヘッダー部の画像データが付加された送信用画像データのうちヘッダー部の画像データを読み飛ばして、上記送信用画像データのみを相手先に送信するように制御する。また、上記ヘッダー部は宛先をさらに含む。さらに、上記制御手段は、上記送信用画像データのページ毎に、上記送信用画像データを送信する前に、TTI(Transmitter Terminal Identification:発信元名称記録)の画像データを上記送信用画像データに付加した後、上記送信用画像データを送信するように制御する。またさらに、上記制御手段は、送信証のプリント指示に基づいて、上記送信の通信結果に加えて、上記記憶装置に格納された、ヘッダー部の画像データを付加した送信用画像データを送信証としてプリントするように制御する。
【0031】
従って、送信用のための画像データをプリントすると、その画像データの画像には送信証用のヘッダー部の画像が付加されているので、送信証と、原稿画像とを別に管理する必要がなく、すなわち、送信証用のヘッダー部の情報と、画像データとをリンクさせるためのリンク情報を別に格納する必要がない。これにより、画像データの管理が容易になり、装置内部の処理を簡単化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施形態である、送信証プリント機能を有するファクシミリ装置20の構成を示すブロック図である。
【図2】図1のファクシミリ装置20の主制御部1によって実行されるファクシミリ送信処理を示すフローチャートである。
【図3】図1のファクシミリ装置20の主制御部1によって実行される送信証プリント処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1…主制御部、
2…画像読取部、
3…画像記録部、
4…表示部、
5…操作部、
6…ROM、
7…RAM、
7a…通信管理テーブル、
8…画像メモリ、
10…ファックスモデム、
11…NCU、
13…バス、
20…ファクシミリ装置、
L…公衆電話回線。
【発明の属する技術分野】
本発明は、送信証プリント機能を備えたファクシミリ装置などの通信端末装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、ファクシミリ装置などの通信端末装置間で相互に送信が実行される毎に、送信したことを証明する、送信画像付きのレポートである送信証(又は送信結果レポート)をプリントする通信端末装置が実用化されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開平11−252347号公報。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来技術の通信端末装置では、送信時にヘッダー部の画像データを作成して送信用画像データに付加して送信しているため、送信証用のヘッダー部の情報と、画像データとをリンクさせるためのリンク情報を別に格納する必要があった。
【0005】
本発明の目的は以上の問題点を解決し、送信証用のヘッダー部の情報と、画像データとをリンクさせるためのリンク情報を別に格納する必要がない、ファクシミリ装置などの通信端末装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る通信端末装置は、送信用原稿画像を読み取るとき、当該原稿画像のページ毎に、ジョブ番号及びページ数を含むヘッダー部の画像をヘッダー部の画像データに符号化して記憶装置に格納した後、当該ページの原稿画像を読み取って送信用画像データに符号化し、上記符号化された送信用画像データに上記ヘッダー部の画像データを付加して上記記憶装置に格納するように制御する制御手段を備えたことを特徴とする。
【0007】
上記通信端末装置において、上記制御手段は、上記送信用画像データのページ毎に、上記ヘッダー部の画像データが付加された送信用画像データのうちヘッダー部の画像データを読み飛ばして、上記送信用画像データのみを相手先に送信するように制御することを特徴とする。
【0008】
また、上記通信端末装置において、上記ヘッダー部は宛先をさらに含むことを特徴とする。
【0009】
さらに、上記通信端末装置において、上記制御手段は、上記送信用画像データのページ毎に、上記送信用画像データを送信する前に、TTI(Transmitter Terminal Identification:発信元名称記録)の画像データを上記送信用画像データに付加した後、上記送信用画像データを送信するように制御する。
【0010】
またさらに、上記通信端末装置において、上記制御手段は、送信証のプリント指示に基づいて、上記送信の通信結果に加えて、上記記憶装置に格納された、ヘッダー部の画像データを付加した送信用画像データを送信証としてプリントするように制御することを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明に係る実施形態について説明する。
【0012】
<実施形態>
図1は、本発明に係る実施形態である、送信証プリント機能を有するファクシミリ装置20の構成を示すブロック図である。
【0013】
本実施形態に係るファクシミリ装置20の主制御部1は、送信用原稿画像を読み取るとき、当該原稿画像のページ毎に、ジョブ番号、ページ数及び宛先を含む送信証用ヘッダー部の画像をヘッダー部の画像データに符号化して記憶装置に格納した後(図2のステップS2)、当該ページの原稿画像を読み取って送信用画像データに符号化し、上記符号化された送信用画像データに上記送信用ヘッダー部の画像データを付加して画像メモリ8に格納する(ステップS3)ように制御することを特徴としている。次いで、主制御部1は、上記送信用画像データのページ毎に、上記ヘッダー部の画像データが付加された送信用画像データのうちヘッダー部の画像データを読み飛ばして、上記送信用画像データのみを相手先に送信する(ステップS7,S9)ように制御する。ここで、上記送信用画像データのページ毎に、上記送信用画像データを送信する前に、TTI(Transmitter Terminal Identification:発信元名称記録)の画像データを上記送信用画像データに付加した後、上記送信用画像データを送信する(ステップS8)。さらに、主制御部1は、送信証のプリント指示に基づいて、上記送信の通信結果に加えて、上記記憶装置に格納された、ヘッダー部の画像データを付加した送信用画像データを送信証としてプリントするように制御する(図3のステップS21−S23)。
【0014】
図1において、ファクシミリ装置20は、従来のG3方式等のファクシミリ通信機能を備えるとともに、送信証プリント機能を備えている。主制御部1は具体的にはCPUで構成されており、バス13を介して以下のハードウェア各部と接続されていてそれらを制御するほか、後述する種々のソフトウェアの機能を実行する。画像読取部2は、CCD等を利用したスキャナで原稿を読み取り、白黒2値に変換したドットイメージデータを出力する。画像記録部3は電子写真方式等のプリンタ装置であり、他のファクシミリ装置からファクシミリ通信により受信したイメージデータをハードコピーとしてプリントアウトして記録する。表示部4は、液晶表示装置(LCD)又はCRTディスプレイ等の表示装置であり、当該ファクシミリ装置20の動作状態を表示したり、送信すべき原稿のイメージデータ、及び受信したイメージデータの表示を行う。
【0015】
操作部5は、当該ファクシミリ装置20を操作するために必要な文字キー、ダイヤル用テンキー、短縮ダイヤルキー、ワンタッチダイヤルキー、及び各種のファンクションキー等を備える。なお、上述の表示部4をタッチパネル方式とすることにより、この操作部5の各種キーの内の一部又は全部を代用するように構成してもよい。
【0016】
ROM6は、当該ファクシミリ装置20の動作に必要であって主制御部1によって実行される種々のソフトウェアのプログラムを予め格納し、ここで、当該プログラムは、少なくとも図2のファクシミリ送信処理及び図3の送信証プリント処理のプログラムを含む。RAM7は、SRAM又はフラッシュメモリ等で構成され、主制御部1のワーキングエリアとして使用されてプログラムの実行時に発生する一時的なデータを記憶する。ここで、RAM7は、通信管理テーブル7aを含む。なお、RAM7としてフラッシュメモリを使用した場合には、停電、装置の移動等のために電源が遮断された場合にもそのデータの内容が失われない。画像メモリ8はDRAM等で構成され、送信すべきイメージデータ又は受信したイメージデータを記憶する。なお、RAM7及び画像メモリ8をハードディスクメモリで構成してもよい。
【0017】
ファックスモデム10は、公衆電話回線Lに接続され、通常のファクシミリ通信用のファックスモデムの機能を有するモデムであり、FSK信号として受信される発信電話番号情報のデータを復調して主制御部1に出力する。NCU(ネットワーク制御回路:Network Control Unit)11はアナログの公衆電話回線Lの直流ループなどの閉結及び開放の動作を行いかつ自動ダイヤル機能を有するハードウェア回路であり、必要に応じてファックスモデム10を公衆電話回線Lに接続する。ここで、NCU11は、発信電話番号通知サービスにおけるID受信端末起動信号、通常の電話呼出信号の検出を行うとともに、必要に応じて発信電話番号通知サービスにおける1次応答信号及び2次応答信号を発信することができる。なお、NCU11を所定のターミナルアダプタ及びDSU(加入者線終端装置:Digital Service Unit)を介して、ベースバンド伝送方式のデジタル回線(例えば、ISDN回線)に接続するようにしてもよい。
【0018】
以上のように構成された本実施形態のファクシミリ装置20は、通常のG3方式等のファクシミリ通信機能に加えて、送信証プリント機能を有している。ファクシミリ通信機能において、画像読取部2により読み取られたドットイメージデータはファクシミリ通信の規格で定められているMH,MR,MMR等の符号化方式に従ってソフトウェアにより符号化された後、相手先のファクシミリ装置に送信される一方、逆に相手先のファクシミリ装置から受信した符号化データもソフトウェアによりイメージデータに復号化されて画像記録部3からハードコピーとして出力される。なお、画像メモリ8はイメージデータを必要に応じて記憶し、また逆に記憶しているイメージデータを必要に応じて出力する。
【0019】
図1の通信管理テーブル7aは、送信又は受信の通信毎に、通信の宛先(名称又は電話番号を含む)、送信又は受信枚数、通信結果(OK、NG、通信エラー、通信エラーコードなど)などの情報を格納している。
【0020】
図2は、図1のファクシミリ装置20の主制御部1によって実行されるファクシミリ送信処理を示すフローチャートである。
【0021】
図2において、まず、ステップS1においてスタートキーをオンしたか否かが判断され、YESとなるまでステップS1の処理を繰り返し、YESとなったとき、ステップS2に進み、ジョブ番号、ページ数及び宛先を含む送信証用ヘッダー部の画像を符号化して画像メモリ8に送信証用ヘッダー部の画像データとして格納する。次いで、ステップS3において原稿画像を読み取って画像データに変換して符号化し、符号化された画像データに送信証用ヘッダー部の画像データを付加して(好ましくは、原稿画像の上部に上書きして、又は追加して、付加する)画像メモリ8に送信用画像データとして格納する。そして、ステップS4において次のページがあるか否かが判断され、YESのときはステップS2に戻る一方、NOのときはステップS5に進む。
【0022】
次いで、ステップS5において相手先のファクシミリ番号をダイヤルして発呼し、ステップS6においてファクシミリのハンドシェーク処理を実行し、ステップS7において送信用画像データを画像メモリ8から読み出すとき、送信用ヘッダー部の画像データを読みとばす。さらに、ステップS8においてTTIを送信用画像データに付加し、ステップS9において、TTIが付加された送信用画像データをファクシミリ送信する。そして、ステップS10において次のページがあるか否かが判断され、YESのときはステップS7に進む一方、NOのときはステップS11に進む。ステップS11においてファクシミリのポストメッセージ処理を実行し、ステップS12において回線開放し、ステップS13において、OK又はNGなどの通信結果を通信管理テーブル7aに格納し、ステップS1戻る。
【0023】
図2のステップS8において、TTIを送信用画像データに付加しているが、付加しないようにしてもよい。
【0024】
図3は、図1のファクシミリ装置20の主制御部1によって実行される送信証プリント処理を示すフローチャートである。
【0025】
図3のステップS21において送信証のプリントキーをオンしたか否かが判断され、YESとなるまでステップS21の処理を繰り返し、YESとなったとき、ステップS22において通信管理テーブル7a内の通信結果に基づいて、通信結果を含む送信証を画像記録部3を用いてプリントする。次いで、ステップS23において、送信証用ヘッダー部の画像データが付加された送信用画像データを画像記録部3を用いてプリントする。そして、ステップS24において次のページがあるか否かが判断され、YESのときはステップS22に進む一方、NOのときはステップS25に進む。ステップS25において上記プリントした、対応する画像データを画像メモリ8から消去し、ステップS21に戻る。
【0026】
以上説明したように、本実施形態によれば、ファクシミリ装置20の主制御部1は、送信用原稿画像を読み取るとき、当該原稿画像のページ毎に、ジョブ番号、ページ数及び宛先を含む送信証用ヘッダー部の画像をヘッダー部の画像データに符号化して記憶装置に格納した後(図2のステップS2)、当該ページの原稿画像を読み取って送信用画像データに符号化し、上記符号化された送信用画像データに上記送信用ヘッダー部の画像データを付加して画像メモリ8に格納する(ステップS3)ように制御することを特徴としている。次いで、主制御部1は、上記送信用画像データのページ毎に、上記ヘッダー部の画像データが付加された送信用画像データのうちヘッダー部の画像データを読み飛ばして、上記送信用画像データのみを相手先に送信する(ステップS7,S9)ように制御する。ここで、上記送信用画像データのページ毎に、上記送信用画像データを送信する前に、TTI(Transmitter Terminal Identification:発信元名称記録)の画像データを上記送信用画像データに付加した後、上記送信用画像データを送信する(ステップS8)。さらに、主制御部1は、送信証のプリント指示に基づいて、上記送信の通信結果に加えて、上記記憶装置に格納された、ヘッダー部の画像データを付加した送信用画像データを送信証としてプリントするように制御する(図3のステップS21−S23)。
【0027】
従って、送信用のための画像データをプリントすると、その画像データの画像には送信証用のヘッダー部の画像が付加されているので、送信証と、原稿画像とを別に管理する必要がなく、すなわち、送信証用のヘッダー部の情報と、画像データとをリンクさせるためのリンク情報を別に格納する必要がない。これにより、画像データの管理が容易になり、装置内部の処理を簡単化できる。
【0028】
<変形例>
以上の実施形態においては、ファクシミリ装置20の例について述べているが、本発明はこれに限らず、公衆電話網又は公衆デジタル回線網などの公衆網に接続された、例えば電話機、データ通信装置などを含む通信端末装置に適用することができる。
【0029】
以上の実施形態においては、送信証用ヘッダー部の画像はジョブ番号、ページ数及び宛先を含んでいるが、本発明はこれに限らず、少なくともジョブ番号、ページ数を含むように構成してもよい。
【0030】
【発明の効果】
以上詳述したように本発明に係る通信端末装置によれば、送信用原稿画像を読み取るとき、当該原稿画像のページ毎に、ジョブ番号及びページ数を含むヘッダー部の画像をヘッダー部の画像データに符号化して記憶装置に格納した後、当該ページの原稿画像を読み取って送信用画像データに符号化し、上記符号化された送信用画像データに上記ヘッダー部の画像データを付加して上記記憶装置に格納するように制御する制御手段を備える。ここで、上記制御手段は、上記送信用画像データのページ毎に、上記ヘッダー部の画像データが付加された送信用画像データのうちヘッダー部の画像データを読み飛ばして、上記送信用画像データのみを相手先に送信するように制御する。また、上記ヘッダー部は宛先をさらに含む。さらに、上記制御手段は、上記送信用画像データのページ毎に、上記送信用画像データを送信する前に、TTI(Transmitter Terminal Identification:発信元名称記録)の画像データを上記送信用画像データに付加した後、上記送信用画像データを送信するように制御する。またさらに、上記制御手段は、送信証のプリント指示に基づいて、上記送信の通信結果に加えて、上記記憶装置に格納された、ヘッダー部の画像データを付加した送信用画像データを送信証としてプリントするように制御する。
【0031】
従って、送信用のための画像データをプリントすると、その画像データの画像には送信証用のヘッダー部の画像が付加されているので、送信証と、原稿画像とを別に管理する必要がなく、すなわち、送信証用のヘッダー部の情報と、画像データとをリンクさせるためのリンク情報を別に格納する必要がない。これにより、画像データの管理が容易になり、装置内部の処理を簡単化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施形態である、送信証プリント機能を有するファクシミリ装置20の構成を示すブロック図である。
【図2】図1のファクシミリ装置20の主制御部1によって実行されるファクシミリ送信処理を示すフローチャートである。
【図3】図1のファクシミリ装置20の主制御部1によって実行される送信証プリント処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1…主制御部、
2…画像読取部、
3…画像記録部、
4…表示部、
5…操作部、
6…ROM、
7…RAM、
7a…通信管理テーブル、
8…画像メモリ、
10…ファックスモデム、
11…NCU、
13…バス、
20…ファクシミリ装置、
L…公衆電話回線。
Claims (5)
- 送信用原稿画像を読み取るとき、当該原稿画像のページ毎に、ジョブ番号及びページ数を含むヘッダー部の画像をヘッダー部の画像データに符号化して記憶装置に格納した後、当該ページの原稿画像を読み取って送信用画像データに符号化し、上記符号化された送信用画像データに上記ヘッダー部の画像データを付加して上記記憶装置に格納するように制御する制御手段を備えたことを特徴とする通信端末装置。
- 上記制御手段は、上記送信用画像データのページ毎に、上記ヘッダー部の画像データが付加された送信用画像データのうちヘッダー部の画像データを読み飛ばして、上記送信用画像データのみを相手先に送信するように制御することを特徴とする請求項1記載の通信端末装置。
- 上記ヘッダー部は宛先をさらに含むことを特徴とする請求項1又は2記載の通信端末装置。
- 上記制御手段は、上記送信用画像データのページ毎に、上記送信用画像データを送信する前に、TTI(Transmitter Terminal Identification:発信元名称記録)の画像データを上記送信用画像データに付加した後、上記送信用画像データを送信するように制御する請求項1乃至3のうちの少なくとも1つに記載の通信端末装置。
- 上記制御手段は、送信証のプリント指示に基づいて、上記送信の通信結果に加えて、上記記憶装置に格納された、ヘッダー部の画像データを付加した送信用画像データを送信証としてプリントするように制御することを特徴とする請求項4記載の通信端末装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003020510A JP2004235852A (ja) | 2003-01-29 | 2003-01-29 | 通信端末装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2003020510A JP2004235852A (ja) | 2003-01-29 | 2003-01-29 | 通信端末装置 |
Publications (1)
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JP2004235852A true JP2004235852A (ja) | 2004-08-19 |
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ID=32950126
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2003020510A Pending JP2004235852A (ja) | 2003-01-29 | 2003-01-29 | 通信端末装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2004235852A (ja) |
-
2003
- 2003-01-29 JP JP2003020510A patent/JP2004235852A/ja active Pending
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