JP3432736B2 - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JP3432736B2
JP3432736B2 JP03642298A JP3642298A JP3432736B2 JP 3432736 B2 JP3432736 B2 JP 3432736B2 JP 03642298 A JP03642298 A JP 03642298A JP 3642298 A JP3642298 A JP 3642298A JP 3432736 B2 JP3432736 B2 JP 3432736B2
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篤 生川
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雅清 奥田
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/387Composing, repositioning or otherwise geometrically modifying originals
    • H04N1/3876Recombination of partial images to recreate the original image

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  • Multimedia (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Multi Processors (AREA)
  • Editing Of Facsimile Originals (AREA)
  • Image Processing (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像処理装置に関
し、特に、複数の画像を入力して、それぞれの画像を繋
ぎ合わせて出力する画像処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、複写機、FAX等の画像処理
装置において、スキャナ等の読取り装置で読取り可能な
最大サイズ(スキャナサイズ)の画像を越えた原稿を読
み取る場合、少なくとも2回原稿を読取り、読み取った
画像を繋ぎ合わせてプリンタ等の出力装置から出力する
ことが考えられている。
【0003】具体的には、上記画像処理装置において、
スキャナサイズより大きな原稿を重複された領域を含む
ようにして、複数回読み取った後、その重複領域を検出
し、繋ぎ合わせの処理を行う事により、元の原稿を復元
し、ペーパサイズに応じて出力している。
【0004】このような画像の繋ぎ合わせ処理を行うこ
とのできる画像処理装置として、例えば、特開平4−3
14263号公報に開示されている『画像処理装置』が
ある。この画像処理装置では、読み取り装置で読み取れ
る最大の画像サイズより大きい原稿の画像を読み取っ
て、その画像を2値化しエッジを抽出してパターンマッ
チングを施し、画像を繋ぎ合わせている。
【0005】また、例えば特開平7−131631号公
報に開示されているように、原稿載置台にて支持できる
最大サイズよりも大きな原稿の画像を1つの画像として
複写可能にする画像編集機能を備えたデジタル複写装置
が知られている。
【0006】この公報には、デジタル複写機における原
稿画像を複数回に分けて読み取り、そしてこの読み取ら
れた複数の原稿画像の接合部分の特徴をパターンマッチ
ング処理により確認して縮小されたそれぞれの原稿画像
を1つの原稿画像として再現する画像の繋ぎ合わせ処理
方法が開示されいてる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
画像処理装置では、画像を2値化しエッジを抽出してパ
ターンマッチングを施し、画像を繋ぎ合わせているた
め、文字等のテキスト画像であれば繋ぎ合わせる事が可
能である。
【0008】しかしながら、網点画像若しくは写真画像
の場合、2値化され微分処理した特徴点を用いても、同
様な画像の領域が広いため、マッチング精度が非常に悪
くなり、繋ぎ合わせる事が不可能である事が多い。
【0009】さらに、従来の画像繋ぎ合わせ処理方法を
備えたデジタル複写機では以下のような問題点を有して
いる。
【0010】例えば原稿台上にセットされたA2サイズ
の原稿は、それぞれA3サイズの原稿画像として2回の
スキャンにより読み取られる。
【0011】そしてA3サイズの画像として取り込まれ
たそれぞれの原稿画像と、それぞれの原稿画像の繋ぎ合
わせ部分に相当するパターンマッチング画像は、一旦画
像データとして画像メモリに記憶管理される。
【0012】その後、それぞれの原稿画像の繋ぎ合わせ
部分に相当するパターンマッチング画像から、パターン
マッチング処理によりA3サイズの画像として取り込ま
れたそれぞれの原稿画像を繋ぎ合わせている。
【0013】以上のように、パターンマッチング結果に
よりA3サイズの原稿画像同士を繋ぎ合わせると、A3
サイズの画像データを移動させるために画像データの移
動、データの転送などあらゆる処理上において時間がか
かることとなる。
【0014】また、上述のように、原稿台上にセットさ
れたA2サイズの原稿は、それぞれA3サイズの原稿画
像として2回のスキャンにより読み取られる。そして、
上記メモリには、A3サイズの画像として取り込まれた
それぞれの原稿画像はもちろんのこと、それぞれの繋ぎ
合わせ部分に相当するパターンマッチング画像共に、大
きなデータ量の画像データが記憶されることになる。
【0015】このため、これらの画像データを記憶管理
しておくための画像メモリの容量は大きなものを確保し
ておかなければならず、原稿画像データおよびパターン
マッチングデータの画像転送に要する時間も問題とな
り、パターンマッチング結果によりA3サイズの原稿画
像同士を繋ぎ合わせようとしても時間がかかることとな
る。
【0016】したがって、本発明は、上記の各問題点を
解決するためになされたもので、その目的は、対象とす
る原稿は、文字/網点/写真のどのような画像であって
も、高精度に画像を繋ぎ合わせ、且つ繋ぎ合わせ処理を
高速に行うことができ、さらに、必要最小限のメモリ容
量で、処理時間を掛けることなく、原稿載置台サイズよ
りも大きな原稿を1つの画像として再現し得る画像処理
装置を提供することである。
【0017】
【課題を解決するための手段】請求項1の画像処理装置
は、上記の課題を解決するために、複数の画像を読取
り、それぞれの画像を多値のデジタル画像データとして
入力する入力手段と、上記入力手段により入力された画
像データを記憶する第1の記憶手段と、上記第1の記憶
手段に記憶された画像データに基づいて、入力画像をそ
れぞれ繋ぎ合わせるためのマッチング用データを生成す
るマッチング用データ生成手段と、上記マッチング用デ
ータ生成手段にて得られたマッチング用データを記憶す
る第2の記憶手段と、上記入力手段により入力された各
画像データを2値化する2値化処理手段と、上記2値化
処理手段により2値化された画像データを合成用の画像
データとして記憶する第3の記憶手段と、上記第2の記
憶手段に記憶されたマッチング用データに基づいて、上
記第3の記憶手段に記憶された各画像データに対応する
2値データ同士を繋ぎ合わせる繋ぎ合わせ手段と、上記
繋ぎ合わせ手段にて繋ぎ合わされた画像を出力する出力
手段とが備えられ、さらに、上記繋ぎ合わせ手段は、上
記第2の記憶手段に記憶されたマッチング用データから
繋ぎ合わせに必要なマッチングポイントを抽出するマッ
チングポイント抽出手段と、このマッチングポイントに
基づいて入力画像の繋ぎ合わせのために用いられる上記
第2および第3の記憶手段のアドレスを各画素毎に対応
するように生成するアドレス生成手段とを有し、上記第
3の記憶手段に記憶された各画像データに対応する2値
データ同士を、上記アドレス生成手段にて得られた第2
および第3の記憶手段のアドレスに従って繋ぎ合わせる
ことを特徴としている。
【0018】上記の構成によれば、画像を繋ぎ合わせる
ためのマッチング用データが入力画像に基づいて生成さ
れ、このマッチング用データに基づいて、2値化された
画像データを繋ぎ合わせるようにしているので、入力画
像の情報に応じて画像の繋ぎ合わせを行うことができ
る。
【0019】したがって、入力画像を2値化処理した場
合に、網点画像若しくは写真画像の同様な画像の領域が
広がるような原稿であっても、2値化処理前の多値の入
力画像に基づいてマッチング用データが生成されるの
で、マッチングポイントを正確に抽出することができ、
どのような画像であっても精度良く画像を繋ぎ合わせる
ことができる。
【0020】しかも、多値のマッチング用データを記憶
する第2の記憶手段と、2値の合成用の画像データとし
て記憶する第3の記憶手段とのアドレスが各画素毎に対
応していることで、多値のマッチング用データを用いた
パターンマッチングにより得られたマッチングポイント
に対して、スムーズに2値の合成用データを繋ぎ合わせ
ることができる。これにより、画像の繋ぎ合わせ処理の
高速化が図れる。
【0021】請求項1の画像処理装置は、さらに、上記
マッチングポイント抽出手段は、上記第2の記憶手段に
記憶されている所定量のマッチング用データを数段階の
縮小率で縮小し、縮小率が小さくなる毎にパターンマッ
チングする領域を狭くし、各縮小率でのマッチングポイ
ントの結果をマッチングポイントのアドレスとする階層
化マッチングを用いてマッチングポイントを抽出するこ
とを特徴としている。
【0022】上記の構成によれば、マッチングポイント
抽出手段は、上記第2の記憶手段に記憶されている所定
量のマッチング用データを数段階の縮小率で縮小し、縮
小率が小さくなる毎にパターンマッチングする領域を狭
くし、各縮小率でのマッチングポイントの結果をマッチ
ングポイントのアドレスとする階層化マッチングを用い
てマッチングポイントを抽出することで、精度良く、し
かも高速にパターンマッチングを行うことができる。
【0023】つまり、所定量の探索画像データと参照画
像データにおいて、そのままのサイズでパターンマッチ
ングを行うより、縮小画像を生成し、パターンマッチン
グする範囲を絞り込みながら、マッチングポイントを抽
出して行く方が、格段に精度が向上すると共に、繋ぎ合
わせ処理の演算回数が約3000分の1に減少され、結
果としてパターンマッチングの処理を格段に高速化する
ことができる。
【0024】しかも、幾つかの縮小画像を生成して階層
化マッチングを行う場合に、参照画像を幾つかの領域に
分割し、それに対応した探索画像の領域においてパター
ンマッチングすることにより、繋ぎ合わせ処理回路の規
模を、そのままのサイズで分割せずにパターンマッチン
グを行う繋ぎ合わせ処理回路に比べて領域数分の1に削
減することができ、この結果、コスト削減を図ることが
できる。
【0025】請求項2の画像処理装置において、上記マ
ッチングポイント抽出手段は、第2の記憶手段に記憶さ
れているマッチング用データを複数の領域に分割し、パ
ターンマッチングして得られたマッチングポイントに対
して、該パターンマッチングの演算結果にしきい値を設
け、上記マッチングポイントが上記のしきい値以下の場
合には、該マッチングポイントに対応する領域内の画像
が全面白または黒と判断し、そのマッチングポイントを
上記アドレス生成手段に出力しないことを特徴としてい
る。
【0026】上記の構成によれば、マッチング用画像デ
ータを複数の領域に分割し、パターンマッチングして得
られたマッチングポイントに対して、そのパターンマッ
チングの演算結果にしきい値を設け、そのしきい値以下
の場合、その領域内の画像が全面白または黒と判断する
事により、階層化のマッチングにおいて、その領域を省
いてパターンマッチングを進める事ができるので、更に
高速化できる。
【0027】請求項3の画像処理装置において、上記マ
ッチングポイント抽出手段は、マッチングポイントに対
応する領域内の画像が全面白または黒と判断された場
合、そのマッチングポイントに対応する領域の上下に配
置された2つの領域のマッチングポイントに基づいて直
線近似的に中間点を求め、この中間点を全面白または黒
と判断された上記領域のマッチングポイントとして、上
記アドレス生成手段に出力することを特徴としている。
【0028】上記の構成によれば、マッチングポイント
として使用されないと判断された濃淡の少ない領域に対
して、上下に配置された2つの領域のマッチングポイン
トにより、直線近似的に中間点を求め、上記領域のマッ
チングポイントとして使用する事で適切な繋ぎ合わせが
可能となる。
【0029】請求項4の画像処理装置において、上記ア
ドレス生成手段は、マッチング用画像データを矩形に分
割し、パターンマッチングして得られたマッチングポイ
ントに対して、合成用データを繋ぎ合わせる時に、入力
手段による入力時に傾いた画像の傾きを補正するような
アドレスを生成することを特徴としている。
【0030】一般に、オペレータは、必ずしも入力手段
としてのスキャナに対して垂直/水平に原稿をセットす
るとは限らず、傾きが生じている場合に画像全体の傾き
を検知し、回転させることは、処理時間の大幅な増加で
あり、回路規模を大きく増加し、コスト高にもなる。
【0031】そこで、上記の構成によれば、アドレス生
成手段によって、マッチング用画像データを矩形に分割
し、パターンマッチングして得られたマッチングポイン
トに対して、合成用データを繋ぎ合わせる時に、入力手
段による入力時に傾いた画像の傾きを補正するようなア
ドレスを生成すること、即ち、画像を分割し、マッチン
グポイントを矩形数個算出し、アドレス生成部(CP
U)がその矩形間の傾きだけを演算により導き、繋ぎ合
わせ処理部に合成用メモリのアドレスを生成することに
より、原稿の傾きを補正し、画像を繋ぎ合わせることが
できる。
【0032】これにより、原稿が傾いていても、傾いた
原稿を読み取って、その読取り画像に対して傾きの補正
を行っているので、原稿の傾き検知装置等が不要であ
り、回路規模を小さくすることができる。
【0033】請求項5の画像処理装置は、上記の課題を
解決するために、請求項2から4の何れかに記載の構成
に加えて、上記領域の形状は矩形であることを特徴とし
ている。
【0034】上記の構成によれば、分割する領域の形状
を矩形とすることで、迅速に画像を複数の領域に分割す
ることができ、パターンマッチングを正確に且つ迅速に
行うことができる。
【0035】請求項6の画像処理装置は、上記の課題を
解決するために、複数の画像を読取り、それぞれの画像
を多値のデジタル画像データとして入力する入力手段
と、上記入力手段により入力された画像データを記憶す
る第1の記憶手段と、上記第1の記憶手段に記憶された
画像データに基づいて、入力画像をそれぞれ繋ぎ合わせ
るためのマッチング用データを生成するマッチング用デ
ータ生成手段と、上記マッチング用データ生成手段にて
得られたマッチング用データを記憶する第2の記憶手段
と、上記入力手段により入力された各画像データを2値
化する2値化処理手段と、上記第2の記憶手段に記憶さ
れたマッチング用データに基づいて、上記第1の記憶手
段に記憶された各画像データに対応する2値データ同士
を繋ぎ合わせる繋ぎ合わせ手段と、上記繋ぎ合わせ手段
にて繋ぎ合わされた画像を出力する出力手段と有し、上
記繋ぎ合わせ手段は、上記第2の記憶手段に記憶された
マッチング用データから繋ぎ合わせに必要なマッチング
ポイントを抽出するマッチングポイント抽出手段と、こ
のマッチングポイントに基づいて入力画像の繋ぎ合わせ
のための記憶手段のアドレスを生成するアドレス生成手
段とを有し、上記マッチングポイント抽出手段は、画像
が全面白または黒と判断された場合のマッチングポイン
トに対応する領域数の全領域数に対する割合に応じて、
各領域毎に得られたマッチングポイントを上記アドレス
生成手段に出力するか否かを制御する制御手段を備え、
上記制御手段は、画像が全面白または黒と判断された場
合のマッチングポイントに対応する領域数の全領域数に
対する割合が所定値よりも小さい場合には、各マッチン
グポイントを使用して画像を繋ぎ合わせ、また所定値以
上の場合には、画像を繋ぎ合わせずに連続して並べるよ
うに画像処理を施すことを特徴としている。
【0036】上記の構成によれば、画像を繋ぎ合わせる
ためのマッチング用データが入力画像に基づいて生成さ
れ、このマッチング用データに基づいて2値化された画
像データを繋ぎ合わせるようにしているので、入力画像
の情報に応じて画像の繋ぎ合わせを行うことができる。
【0037】したがって、入力画像を2値化処理した場
合に、網点画像若しくは写真画像の同様な画像の領域が
広がるような原稿であっても、2値化処理前の多値の入
力画像に基づいてマッチング用データが生成されるの
で、マッチングポイントを正確に抽出することができ、
どのような画像であっても精度良く画像を繋ぎ合わせる
ことができる。
【0038】しかも、パターンマッチングの演算結果に
より、マッチングポイントとして使用されないと判断さ
れた矩形数の全矩形数に対する割合により、マッチング
ポイントを使用して画像を繋ぎ合わせるか、繋ぎ合わせ
ずに連続して画像を並べるか自動的に、若しくは手動的
に制御できる様にする事で、例えば繋ぎ合わせ処理モー
ドに設定し、A4サイズの本を開いたA3サイズの2枚
の原稿をスキャンし、単純に画像を並べて出力する様な
使い方もできる。
【0039】請求項7の画像処理装置は、上記の課題を
解決するために、請求項6に記載の構成に加えて、上記
領域の形状は矩形であることを特徴としている。
【0040】上記の構成により、分割する領域の形状を
矩形とすることで、迅速に画像を複数の領域に分割する
ことができるので、パターンマッチングを正確に且つ迅
速に行うことができる。
【0041】請求項8の画像処理装置は、上記の課題を
解決するために、請求項1から7の何れかに記載の構成
に加えて、上記出力手段の出力先が印刷装置であること
を特徴としている。
【0042】上記の構成によれば、スキャナサイズより
大きな画像を複数回読み取り、所望のサイズで繋ぎ合わ
された(復元された)画像を印刷出力できることによ
り、従来の人の手で切り張りして見栄えの悪い印刷物を
作る必要がなくなる。
【0043】請求項9の画像処理装置は、上記の課題を
解決するために、原稿画像を複数回に分けて走査するこ
とにより複数の原稿画像として入力するための原稿画像
走査入力手段と、上記原稿画像走査入力手段により入力
された原稿画像毎の所定エッジ領域に基づいて、原稿画
像の繋がり関係を確定する繋がり確定手段と、上記繋が
り確定手段により確定された原稿画像の繋がり関係に基
づいて、複数の原稿画像を1つの原稿画像として再現す
る画像再現手段とを備え、上記繋がり確定手段は、原稿
画像毎の所定エッジ領域画像の1つを基準として、他の
原稿画像の所定エッジ領域画像を、エッジ領域画像長手
方向に移動させて繋ぎ合わせると共に、この移動により
形成されるずれ領域に対して白データを、上記原稿画像
の繋がり関係に追加することを特徴としている。
【0044】上記の構成によれば、原稿画像毎の所定エ
ッジ領域画像の1つを基準として、他の原稿画像の所定
エッジ領域画像を、エッジ領域画像長手方向に移動させ
て繋ぎ合わせると共に、この移動により形成されるずれ
領域に対して白データを、上記原稿画像の繋がり関係に
追加することで、画像再現手段は、一方のマッチング処
理画像に対して他方のマッチング処理画像をマッチング
処理させたときに発生するずれの部分を白画像で埋める
ようになる。
【0045】これにより、原稿再現手段により1つの画
像として再現された繋ぎ合わせ処理後の画像は、大きな
原稿から所望するサイズの用紙に忠実に再現されること
になるので、大きな原稿を複数回に分けて読み取る際
に、原稿の原稿載置台に対するセット位置のずれなどか
ら生じる原稿の影や、原稿でない部分などの黒画像が、
一つの画像として再現した場合に黒画像として再現され
ることを防止することができる。
【0046】したがって、複数の原稿画像を繋ぎ合わせ
て1つの原稿画像とする場合において、原稿画像の再現
を、忠実に且つ高品位に行うことができる。
【0047】請求項9の画像処理装置は、さらに、上記
繋がり確定手段による原稿画像の繋がり確定処理の経過
状態を表示する処理経過状態表示手段と、上記繋がり確
定手段により原稿画像の繋がり関係を確定する際の確定
処理時間を管理する処理時間管理手段と、上記処理時間
管理手段により所定時間以上の経過が確認されると、上
記繋がり確定手段による繋がり処理を中断させると共
に、繋がり処理を中断したことを上記処理経過状態表示
手段に表示させる制御手段とを備えていることを特徴と
している。
【0048】上記の構成によれば、制御手段によって、
繋がり関係を確定する際の確定処理時間が、所定時間以
上の経過が確認されると、上記繋がり確定手段による繋
がり処理が中断されると共に、繋がり処理を中断したこ
とを上記処理経過状態表示手段に表示させることで、原
稿の読み取り入力時の条件などが適していなくて処理に
必要以上の時間を要する場合に、再度適切な条件での読
み取り入力を操作者に促すことができ、無駄な待機時間
をかけさせないようにすることができる。
【0049】請求項10の画像処理装置は、上記の課題
を解決するために、請求項9の構成に加えて、上記繋が
り確定手段は、原稿画像毎の所定エッジ領域画像の1つ
を基準として、他の原稿画像の所定エッジ領域画像を繋
ぎ合わせる時のエッジ領域画像長手方向に対する移動量
を、原稿画像の繋がり関係として管理することを特徴と
している。
【0050】上記の構成によれば、請求項9の作用に加
えて、繋がり確定手段が、原稿画像毎の所定エッジ領域
画像の1つを基準として、他の原稿画像の所定エッジ領
域画像を繋ぎ合わせる時のエッジ領域画像長手方向に対
する移動量を、原稿画像の繋がり関係として管理するこ
とで、原稿再現手段は、上記の移動量に基づいて、他の
原稿画像を、基準とする1つの原稿画像に繋ぎ合わせる
ようになる。
【0051】これにより、2つの原稿画像を繋ぎ合わせ
て1つの原稿画像とする場合、基準となる一方の原稿の
所定エッジ領域画像に対する他方の原稿の所定エッジ領
域画像の繋ぎ合わせ時の移動量に応じて、基準の原稿画
像に対して他方の原稿画像が繋がるように原稿画像の再
現を調整するようになる。
【0052】したがって、1つの原稿画像に対して他方
の原稿画像を確実に繋ぎ合わせて1つの画像として再現
することができる。
【0053】例えば、基準となる一方の原稿画像に対し
て他方の原稿画像が繋ぎ合わせ処理(マッチング)によ
る接続画像を介して1つの画像として繋ぎ合わされるよ
うに、マッチングにより得られたお互いのマッチング画
像のずれ量から、他方の原稿画像の画像メモリからの読
み出しタイミングなどの調整を行うことで、画像メモリ
上で1つの原稿画像として再現した後出力する方法とは
異なり、原稿画像の読み取りから出力までの処理時間を
短縮できる。
【0054】請求項11の画像処理装置は、上記の課題
を解決するために、請求項9または10の構成に加え
て、画像を再現する用紙のサイズを指示する用紙サイズ
指示手段を備え、上記画像再現手段は、上記用紙サイズ
指示手段により指示されたサイズの用紙上に画像を記録
再現すると共に、上記繋がり確定手段により確定された
原稿画像の繋がり関係に応じて1つの原稿画像として再
現する場合、原稿画像を再現するサイズの用紙の略中央
部分に再現することを特徴としている。
【0055】上記の構成によれば、請求項9または10
の作用に加えて、画像再現手段は、上記用紙サイズ指示
手段により指示されたサイズの用紙上に画像を記録再現
すると共に、上記繋がり確定手段により確定された原稿
画像の繋がり関係に応じて1つの原稿画像として再現す
る場合、原稿画像を再現するサイズの用紙の略中央部分
に原稿画像を再現することで、繋ぎ合わされた原稿画像
のセンターと繋ぎ合わされた画像が記録される用紙のセ
ンターとが略一致するように画像位置が制御される。
【0056】これにより、原稿載置台上における原稿の
セット状態に関わらず、1つの画像として再現された原
稿画像は所望するサイズの用紙上の略中央付近に形成さ
れ、出力物としての原稿画像の片寄りをなくすことがで
きる。
【0057】請求項12の画像処理装置は、上記の課題
を解決するために、原稿画像を複数回に分けて走査する
ことにより複数の原稿画像として入力するための原稿画
像走査入力手段と、上記原稿画像走査入力手段により入
力された原稿画像毎の所定エッジ領域に基づいて、原稿
画像の繋がり関係を確定する繋がり確定手段と、上記繋
がり確定手段により確定された原稿画像の繋がり関係に
基づいて、複数の原稿画像を1つの原稿画像として再現
する画像再現手段とを備え、上記繋がり確定手段は、原
稿画像毎の所定エッジ領域画像を抽出するエッジ領域画
像抽出手段と、上記エッジ領域画像抽出手段により抽出
された各エッジ領域画像を、所定サイズのマトリクス内
においてマッチング処理を施すマッチング処理手段と、
上記マッチング処理手段によるマッチング処理を行う際
に、マトリクスを第1のエリア数に分割して第1のマッ
チング処理を行った後、この第1のマッチング処理の結
果に基づいて上記マトリクスを第2のエリア数に分割し
て第2のマッチング処理を行うように該マッチング処理
手段に指示する指示手段とを備えていることを特徴とし
ている。
【0058】上記の構成によれば、マッチング処理手段
によるマッチング処理を行う際に、マトリクスを第1の
エリア数に分割して第1のマッチング処理を行った後、
この第1のマッチング処理の結果に基づいて上記マトリ
クスを第2のエリア数に分割して第2のマッチング処理
を行うように該マッチング処理手段に指示する指示手段
を設けることで、2つの画像の繋がりを確認するための
所定サイズのマトリクスを第1のエリア数に分割して粗
い確認を行うと共に、さらに、所定サイズのマトリクス
を第2のエリア数に分割して細かい確認を行うようにな
る。
【0059】これにより、2つの原稿画像の接続部分に
おけるパターンマッチングの処理時間を短縮でき、この
結果、画像処理装置における画像処理の時間を大幅に短
縮することができる。
【0060】請求項13の画像処理装置は、上記の課題
を解決するために、請求項12の構成に加えて、上記マ
ッチング処理手段は、所定サイズのマトリクス内におい
て所定の濃度変化が確認できる部分についてさらにマッ
チング処理を行うことを特徴としている。
【0061】上記の構成によれば、請求項12の作用に
加えて、所定のマトリクスサイズ内において、所定の濃
度変化が確認できる部分について、さらなる細かいマッ
チング処理を行うようになっているので、2つの画像の
接続部分におけるパターンマッチングの処理時間が短縮
できる。
【0062】請求項14の画像処理装置は、上記の課題
を解決するために、請求項12の構成に加えて、上記マ
ッチング処理手段は、所定サイズのマトリクス内におい
て各画素の特徴点を所定の閾値を基準に抽出すると共
に、この抽出した特徴点に基づいてマッチング処理を行
い、所定の時間内にマッチング処理が完了しないと判断
した場合、特徴点抽出のための閾値の基準を変更するこ
とを特徴としている。
【0063】上記の構成によれば、請求項12の作用に
加えて、所定の時間内にマッチング処理ができない場合
は、特徴点抽出のための閾値(濃度差)の基準を変更す
るようになっているので、2つの画像の接続部分におけ
るパターンマッチングを確実にできる。
【0064】請求項15の画像処理装置は、上記の課題
を解決するために、請求項12の構成に加えて、マッチ
ング処理手段は、所定サイズのマトリクス内において各
画素の特徴点を所定の閾値を基準に抽出すると共に、こ
の抽出した特徴点に基づいてマッチング処理を行い、原
稿画像サイズ毎に設定されているマッチング処理時間内
にマッチング処理が完了しないと判断した場合、特徴点
抽出のための閾値の基準を変更することを特徴としてい
る。
【0065】上記の構成によれば、請求項12の作用に
加えて、マッチング処理を行う原稿画像サイズに応じて
確定される所定の時間内にマッチング処理ができない場
合は、特徴点抽出のための閾値(濃度差)の基準を変更
するようになっているので、2つの画像の接続部分にお
けるパターンマッチングを原稿画像サイズに応じて確実
にできる。
【0066】請求項16の画像処理装置は、上記の課題
を解決するために、原稿画像を複数回に分けて走査する
ことにより複数の原稿画像として入力するための原稿画
像走査入力手段と、上記原稿画像走査入力手段により入
力された原稿画像毎の所定エッジ領域に基づいて、原稿
画像の繋がり関係を確定する繋がり確定手段と、上記繋
がり確定手段により確定された原稿画像の繋がり関係に
基づいて、複数の原稿画像を1つの原稿画像として再現
する画像再現手段とを備え、上記繋がり確定手段は、原
稿画像毎の所定エッジ領域画像を抽出するエッジ領域画
像抽出手段と、上記エッジ領域画像抽出手段により抽出
された各エッジ領域画像を、所定サイズのマトリクス内
においてマッチング処理を施すマッチング処理手段と、
上記マッチング処理手段による各エッジ領域画像のマッ
チング処理中に、所定のタイミングで上記画像再現手段
による原稿画像の一部の再現を開始するように制御する
制御手段とを備えていることを特徴としている。
【0067】上記の構成によれば、マッチング処理手段
による各エッジ領域画像のマッチング処理中に、所定の
タイミングで上記画像再現手段による原稿画像の一部の
再現を開始するように制御する制御手段を備えているこ
とで、例えば2つの原稿画像の繋がりを確認している所
定のタイミングで一方の原稿画像の記録を開始するよう
に制御される。
【0068】これにより、2つの原稿画像を順次記録し
て繋ぎ合わせる場合に比べて、繋ぎ合わせて1つの原稿
画像として出力するまでの時間を短縮できる。
【0069】請求項17の画像処理装置は、上記の課題
を解決するために、請求項16の構成に加えて、上記制
御手段は、上記原稿画像走査入力手段により入力された
原稿画像のうち、上記エッジ領域画像抽出手段によりエ
ッジ領域画像が抽出された側と反対側の画像から順に記
録再現するように上記画像再現手段を制御することを特
徴としている。
【0070】上記の構成によれば、請求項16の作用に
加えて、一方の原稿画像を繋ぎ合わせる部分の反対側か
ら順次読み出して記録している間に2つの原稿画像の繋
ぎあわせを行うようになっているので、原稿画像の繋ぎ
あわせ部分を記録する段階に来るまでに、それまでの原
稿画像の記録が行われることとなり、2つの原稿画像を
繋ぎあわせて1つの原稿画像として出力するまでの時間
が短縮できる。
【0071】請求項18の画像処理装置は、上記の課題
を解決するために、請求項16の構成に加えて、上記制
御手段は、上記原稿画像走査入力手段により入力された
原稿画像のうち、上記エッジ領域画像抽出手段によりエ
ッジ領域画像が抽出された側と反対側の画像から順に、
長手方向に搬送される用紙上に対して記録再現するよう
に画像再現手段を制御することを特徴としている。
【0072】上記の構成によれば、請求項16の作用に
加えて、用紙を縦送り方向にして記録部に向かって供給
すると共に、一方の画像を繋ぎあわせる部分の反対側か
ら順次読み出して記録している間に2つの画像の繋ぎ合
わせを行い、以降繋ぎ合わせ部分の原稿画像と、他方の
原稿画像を続けて記録するようになっているので、原稿
画像の繋ぎあわせ部分を記録する段階に来るまでに、そ
れまでの原稿画像の記録が行われることとなり、2つの
原稿画像を繋ぎあわせて1つの画像として出力するまで
の時間が短縮できる。
【0073】請求項19の画像処理装置は、上記の課題
を解決するために、請求項16の構成に加えて、上記制
御手段は、上記原稿画像の大きさに基づいて、上記画像
再現手段による原稿画像の一部の再現を開始するタイミ
ングを制御することを特徴としている。
【0074】上記の構成によれば、請求項16の作用に
加えて、2つの原稿画像の繋がりを確認している段階で
一方の原稿画像の記録を開始するタイミングは、原稿の
サイズに応じて確定されるようになっているので、処理
される原稿のサイズに左右される事なく、2つの原稿画
像を繋ぎあわせて1つの原稿画像として出力するまでの
時間が短縮できる。
【0075】請求項20の画像処理装置は、上記の課題
を解決するために、請求項19の構成に加えて、上記画
像再現手段による原稿画像の一部の再現を開始するタイ
ミングは、上記マトリクス内におけるマッチング候補数
が所定の数に達したときであることを特徴としている。
【0076】上記の構成によれば、請求項19の作用に
加えて、2つの原稿画像の繋がりを確認するための所定
サイズのマトリクス内において、マッチング候補数が所
定の数になると1つの原稿画像の記録を開始するように
なる。
【0077】これにより、2つの原稿画像を繋ぎあわせ
て1つの原稿画像として出力するまでの時間が短縮でき
ると共に、1つの原稿画像が記録されるまでに繋ぎあわ
せ処理が完了せずに、原稿画像の記録が停止するといっ
た問題をなくすことができる。
【0078】請求項21の画像処理装置は、上記の課題
を解決するために、請求項20の構成に加えて、上記マ
ッチング候補数の基準数は、原稿画像の大きさに基づい
て変更されることを特徴としている。
【0079】上記の構成によれば、請求項20の作用に
加えて、2つの原稿画像の繋がりを確認するための所定
サイズのマトリクス内において、マッチング侯補数が所
定の数になると1つの画像の記録を開始することで、処
理する原稿画像のサイズに応じて所定の数を変更するよ
うになる。
【0080】これにより、原稿画像のサイズに左右され
ることなく、2つの原稿画像を繋ぎあわせて1つの原稿
画像として出力するまでの時間が短縮できると共に、1
つの原稿画像が記録されるまでに繋ぎあわせ処理が完了
せずに、原稿画像の記録が停止するといった問題をなく
すことができる。
【0081】請求項22の画像処理装置は、上記の課題
を解決するために、原稿画像を複数回に分けて走査する
ことにより複数の原稿画像として入力するための原稿画
像走査入力手段と、上記原稿画像走査入力手段により入
力された原稿画像毎の所定エッジ領域に基づいて、原稿
画像の繋がり関係を確定する繋がり確定手段と、上記繋
がり確定手段により確定された原稿画像の繋がり関係に
基づいて、複数の原稿画像を1つの原稿画像として再現
する画像再現手段とを備え、上記繋がり確定手段は、原
稿画像毎の所定エッジ領域画像の1つを基準として、他
の原稿画像の所定エッジ領域画像を、エッジ領域画像長
手方向に移動させて、原稿画像を繋ぎ合わせる繋ぎ合わ
せ手段と、上記繋ぎ合わせ手段により確定された基準と
なるエッジ領域画像に対する他のエッジ領域画像のずれ
量を検出するためのずれ量検出手段と、上記ずれ量検出
手段により検出されたずれ量に応じて、一方の原稿画像
に他方の原稿画像が一致するように、上記画像再現手段
による原稿画像の再現時に他方の原稿画像をシフト再現
させる原稿画像シフト再現手段とを備えていることを特
徴としている。
【0082】上記の構成によれば、繋がり確定手段によ
って、一方の原稿画像は第1のタイミングでもって原稿
画像の一端側から順に記録されると共に、2つの原稿画
像の繋がりが確認され他方の原稿画像のずれが確認され
た場合は、そのずれ量に応じて原稿画像が再現される位
置を調整するようデータがシフトされる。
【0083】これにより、2つの原稿画像を繋ぎあわせ
て1つの原稿画像として出力するまでの時間が短縮でき
ると共に、繋ぎあわせ部分のずれ量に応じて、他方の原
稿画像全体をメモリ上でシフトさせる処理も必要がな
く、繋ぎあわせ処理自身が短時間で完成することができ
る。
【0084】
【発明の実施の形態】〔実施の形態1〕 本発明の実施の一形態について以下に説明する。尚、本
発明の画像処理装置は、CCDやA/D変換器等を用い
て原稿を読み取り、得られたデジタル化された画像デー
タを画像メモリに記憶し、所定の画像加工(画像処理)
を施し、出力手段としての各種プリンタに出力して画像
を得る画像複写装置等の電子機器に適用されるものであ
る。
【0085】本実施の形態に係る画像処理装置は、図1
に示すように、スキャナ(入力手段)1、前処理部2、
ページメモリ(第1の記憶手段)3、中処理部4、マッ
チング用データ生成部(マッチング用データ生成手段)
5、マッチング用メモリ(第2の記憶手段)6、後処理
部(2値化処理手段)7、合成用メモリ(第3の記憶手
段)8、繋ぎ合わせ処理部9、CPU(繋ぎ合わせ手
段)10、ROM11、RAM12、出力制御部13、
プリンタ(出力手段)14から成っている。
【0086】スキャナ1は、原稿画像を読み取ってデジ
タル化した多値の画像データを前処理部2に出力するよ
うになっている。
【0087】前処理部2は、スキャナ1によって入力さ
れた多値のデジタル画像データに対して、白/黒基準デ
ータ生成、γ補正、シェーディング補正等の前処理を行
うようになっている。
【0088】ページメモリ3は、前処理部2で前処理し
た多値の画像データを一時記憶するようになっている。
【0089】中処理部4は、ページメモリ3から送られ
る多値の画像データに対して、領域分離、フィルタ処
理、拡大/縮小等の中処理を行うようになっている。
【0090】マッチング用データ生成部5は、中処理部
4での中処理後の多値の画像データに対して、マトリク
ス処理を施し、該マトリクス内の各画素データの濃度ま
たは輝度の最大値と最小値の差をマッチング用データと
して生成するようになっている。尚、濃度から求めたマ
ッチング用データと、輝度から求めたマッチング用デー
タとの何れであってもパターンマッチングの精度には違
いはないが、輝度を用いる場合には、輝度と濃度の色空
間の変換装置が必要となる。
【0091】マッチング用メモリ6は、マッチング用デ
ータ生成部5によって生成されたマッチング用データを
記憶するようになっている。
【0092】後処理部7は、中処理部4において中処理
後の多値の画像データに対して、2値化処理等の処理を
施して、2値の画像データを出力するようになってい
る。
【0093】合成用メモリ8は、後処理部7で処理した
2値の画像データを合成用データとして記憶すると共
に、繋ぎ合わせ処理部9で指示されたアドレスに基づい
て合成された2値の画像データを記憶するようになって
いる。
【0094】繋ぎ合わせ処理部9は、マッチング用メモ
リ6からのマッチング用データを元にパターンマッチン
グを行い、合成用メモリ8に記憶された合成用データ
(2値の画像データ)の繋ぎ合わせを指示するようにな
っている。
【0095】CPU10は、繋ぎ合わせ処理部9に対し
てパターンマッチングの指示を出し、各階層で求められ
たマッチングポイントを抽出するマッチングポイント抽
出部10aと、マッチングポイント抽出部10aからの
マッチングポイント情報に基づいて、2値の画像データ
同士を繋ぎ合わせる位置を示すための合成用メモリ8の
アドレスを繋ぎ合わせ処理部9に指示するアドレス生成
部10bとを備えている。
【0096】上記繋ぎ合わせ処理部9とCPU10とで
2つの画像を繋ぎ合わせる繋ぎ合わせ手段を構成してい
る。
【0097】ROM11は、CPU10のメインプログ
ラムを記憶し、RAM12は、CPU10のワーク用メ
モリであり、例えばSRAMからなる。
【0098】出力制御部13は、合成用メモリ8から繋
ぎ合わされた2値の画像データを受け取り、レーザー及
び出力機器等の出力手段を制御するようになっている。
【0099】プリンタ14は、出力制御部13からの画
像データをコピー用紙等の出力媒体に印刷するようにな
っている。尚、出力手段としては、上記プリンタ14以
外にFAX等の他の装置であっても良い。
【0100】上記構成の画像処理装置は、特に原稿サイ
ズがスキャナ1で読み取れる画像サイズを越えた場合に
も適用可能となっている。即ち、上記構成の画像処理装
置は、スキャナ1で1度に読み取れる画像サイズ内のサ
イズに納まる原稿サイズを使用する通常モードと、原稿
サイズがスキャナ1で1度に読み取れる画像サイズを越
えた場合に実行される繋ぎ合わせモードとが切り替え可
能となっている。
【0101】つまり、上記通常モードでは、図1に示す
後処理部7で2値化処理された画像データは、合成用メ
モリ8を介することなく、直接出力制御部13に出力さ
れる。
【0102】一方、上記繋ぎ合わせモードでは、図1に
示す後処理部7で2値化処理された画像データは、繋ぎ
合わせ処理のために合成用メモリ8、繋ぎ合わせ処理部
9を介して出力制御部13に出力される。
【0103】尚、本実施の形態では、繋ぎ合わせモード
について説明する。
【0104】上記繋ぎ合わせモードでは、例えば、スキ
ャナ1の原稿の読取り最大サイズがA3サイズであり、
このスキャナ1に読み込ませる原稿がA2サイズの場合
に、先ず、図2(a)に示すように、原稿中心を含む重
複画像領域が形成されるように、原稿Gをスキャナ1に
セットする。このときの原稿Gの読取りイメージは、図
2(b)に示すように、スキャナ1上にセットされた原
稿Gの第1領域G1に相当し、且つ原稿中心を含む重複
画像領域有する第1画像イメージ(探索画像)G1’と
なる。
【0105】次に、図3(a)に示すように、重複画像
領域を固定する為、2回目のスキャン時は原稿Gを18
0度回転させてスキャナ1にセットする。このときの原
稿Gの読取りイメージは、図3(b)に示すように、図
2(b)に示す原稿Gの第1領域G1の重複画像領域を
有する原稿Gの残りの部分、即ち第2領域G2に相当す
る第2画像イメージ(参照画像)G2’となる。
【0106】このようにして原稿Gの第1領域と第2領
域とが別々に読み込まれて、繋ぎ合わせ処理が行われ、
図4(b)に示すように、原稿イメージG’が形成され
る。
【0107】上記繋ぎ合わせ処理は、CPU10と繋ぎ
合わせ処理部9との連係により行われる。即ち、CPU
10は、合成用メモリ8に記憶されている探索画像デー
タ及び参照画像データを一つに繋ぎ合わせて、次の出力
制御部13へ送るための繋ぎ合わせ部分のアドレスを、
合成用メモリ8に対して指示するアドレス指示部でもあ
る。
【0108】例えば、CPU10は、図4の(a)にお
いて、探索画像G1’のマッチングポイントが原稿の中
心線上にあり、繋ぎ合わせアドレスとして、それぞれの
座標を(xm,y0)、(xm,yn)、また、参照画
像G2’のマッチングポイントも同様に原稿の中心線上
にあり、それぞれの座標を(Xp,Y0)、(Xp,Y
q)とすると、(xm,y0)に(Xp,Y0)を、
(xm、yn)に(Xp,Yq)を対応する様に座標の
変換を指示する。この結果、上記探索画像G1’と参照
画像G2’とが繋ぎ合わされ、図4(b)に示すよう
に、原稿Gに対応した原稿イメージG’が合成メモリ8
上で形成される。
【0109】また、上記マッチングに用いられるマッチ
ング用データは、上述のように、マッチング用データ生
成部5によって生成されたマッチング用データが、例え
ば図5に示すように、入力画像データに対してマトリク
ス処理を施し、7×7画素のマトリクスとし、該マトリ
クス内のそれぞれの画素の濃度若しくは輝度の最大値と
最小値の差とし、この差を注目画素Sのマッチング用デ
ータとしてマッチング用メモリ6に格納されている。
【0110】ここで、繋ぎ合わせ処理の詳細について、
図6ないし図8に示すフローチャートを参照しながら以
下に説明する。尚、図6は、本実施の形態の画像処理に
係る1画像処理手順の全体の流れを説明するフローチャ
ートであり、図7および図8は、図6に示した繋ぎ合わ
せ処理の詳細を示すフローチャートである。また、図6
においてはCPU10が全体を制御し、個々の処理は各
部で行われるが、図7および図8の繋ぎ合わせ処理にお
いては、CPU10と繋ぎ合わせ処理部9が連係し、処
理を実行していく。
【0111】先ず、図1のブロック図および図6のフロ
ーチャートを参照しながら繋ぎ合わせ処理の全体の流れ
を説明する。尚、ここでは、説明の便宜上、原稿サイズ
はA2、スキャナ1の読取り最大サイズはA3とする。
よって、原稿のスキャンは、図2(a)(b)に示すよ
うに、2回に分けて行われる。したがって、原稿のスキ
ャン回数は、原稿サイズとスキャナ1の読取り最大サイ
ズとによって決まるので、原稿のサイズに応じて適宜変
更するものとする。
【0112】はじめに、スキャナ1によって一回目の原
稿スキャンを行う(S1)。つまり、図2(a)に示す
ように、原稿Gの第1領域G1(以下、探索画像領域と
称する)が、1回目のオペレータの作業により、スキャ
ナ1によって読みとられてデジタルデータ(探索画像デ
ータ)化される。
【0113】次に、スキャナ1によってデジタル化され
た探索画像領域の探索画像データは、前処理部2にて前
処理される(S2)。この前処理部2では、デジタル化
された探索画像データは、γ補正及び黒/白基準データ
を元にシェーディング補正されるといった一連の処理が
行われる。
【0114】続いて、前処理部2にて前処理された探索
画像データは、ページメモリ3に一旦格納される(S
3)。
【0115】その後、一旦ページメモリ3に格納された
探索画像データは、中処理部4で中処理される(S
4)。この中処理部4では、上記探索画像データに対し
て、領域分離処理を行って文字/写真/網点の領域を分
離し、それぞれの領域に併せてフィルタ処理を行い、出
力サイズに応じて拡大/縮小されるといった処理が行わ
れる。
【0116】次いで、マッチング用データ生成部5にお
いて、中処理部4にて中処理された探索画像データから
マッチング用データを生成する(S5)。具体的には、
中処理された探索画像に対してマトリクス(例えば7×
7等)をかけ、その中での濃度若しくは輝度の最大値と
最小値の差を注目画素のマッチング用データとするマッ
チング用データ生成を行う。
【0117】そして、マッチング用データ生成部5で生
成したマッチング用データをマッチング用メモリ6に格
納する(S6)。
【0118】一方、S4において中処理された多値の探
索画像データは、後処理部7において2値化処理され
(S7)、2値化されたデータを合成用メモリ8に格納
する(S8)。
【0119】次に、原稿の2回目のスキャンが完了した
か否かを判断する(S9)。ここで、原稿の2回目のス
キャンが完了したと判断されれば、S10に移行する。
一方、原稿の2回目のスキャンが完了していないと判断
されれば、S1に移行して2回目の原稿のスキャンを行
う。
【0120】上記2回目の原稿のスキャンとは、原稿の
残りの領域、即ち図2(a)に示す原稿Gの第2領域G
2をスキャンすることである。このように、重複領域を
含む未読み取り部分の第2領域G2(以下、参照画像領
域と称する)を処理する為、スキャナ1にセットされた
原稿を180度回転させ、探索画像領域と同様の処理を
行う、すなわちステップS1〜S8を行う。但し、ペー
ジメモリ3に参照画像領域の参照画像データを記憶する
時には、探索画像データと同一方向になる様に回転し、
記憶しておく。
【0121】以上のS1〜S8までの処理によって、原
稿のパターンマッチングを行う為のマッチング用データ
を探索画像/参照画像とも生成する。
【0122】また、上記の処理において、パターンマッ
チングの処理時間の短縮、及びメモリの削減の為にも各
画像の重複領域の画像のみに対してマッチング用画像を
生成する方が望ましいのは言うまでもない。
【0123】次に、S10において、マッチング用メモ
リ6に記憶されたマッチング用探索画像データ及びマッ
チング用参照画像データから、繋ぎ合わせ処理部9でパ
ターンマッチングを行い、画像の一致するポイントを探
し当て、得られた結果をアドレス指示部(CPU)10
に出力する。尚、S10における繋ぎ合わせ処理の詳細
については後述する。
【0124】次いで、上記の繋ぎ合わせ処理が、問題な
く終了したか否かを判定する(S11)。ここで、問題
無く繋ぎ合わせ処理が終了したと判定した場合には、上
記繋ぎ合わせ処理の結果を出力制御部13に出力する
(S12)。そして、この出力制御部13から繋ぎ合わ
された画像の画像データが出力され、プリンタ14にて
繋ぎ合わせ画像として出力する(S13)。
【0125】一方、S11で、繋ぎ合わせ処理に問題が
あったと判定した場合、例えば、一致するマッチングポ
イント(以下、単にポイントと称する)が得られなかっ
た場合や、そのポイントの正当性が低いとアドレス指示
部(CPU)10が判断した場合は、エラー表示を行
う。尚、このとき、エラー表示を行って、エラーとして
処理を終了させるか、再度参照画像の読み取りをオペレ
ータに要求するメッセージを表示して、再度S1〜S8
の処理をした後、再びS11で問題無く繋ぎ合わせ処理
が終了したか否かを判定しても良い。
【0126】ここで繋ぎ合わせ処理について詳しく説明
する。尚、繋ぎ合わせ処理には、図5に示すように、7
×7のマトリクスにおいて濃度若しくは輝度の最大値と
最小値の差を注目画素Sのマッチング用データとし、こ
の差を用いる。
【0127】また、パターンマッチングの高速化と精度
向上の為に、幾つかの階層を持たせてマッチングを行
う。本実施の形態では、原稿サイズに対する幾つかの縮
小率を用いて縮小した幾つかの画像データ(縮小画像デ
ータ)に対してパターンマッチングを行うものとする。
【0128】例えば、元の探索画像データのX方向/Y
方向にそれぞれ1/8,1/4,1/2の縮小率で縮小
することにより、それぞれの縮小率で縮小された画像サ
イズは、1/64,1/16,1/4となり、それぞれ
のサイズの縮小画像データに対してパターンマッチング
を行う。つまり、本実施の形態では、1/1を含めて4
階層でパターンマッチングを行うことになる。
【0129】縮小画像データの生成方法としては、例え
ば図9に示すように、隣接4画素のデータの単純平均す
る方法がある。尚、図9は、16×16画素の画像デー
タの場合について説明している。
【0130】ここで、16×16画素の画像に対して、
隣接する4画素の画像データの単純平均を縮小画像デー
タとすると、8×8画素の画像データが得られる。よっ
て、元の画像の1/8の縮小率の縮小画像データ(1/
64サイズの画像データ)を得たことになる。
【0131】続いて、上記の8×8画素の画像に対し
て、隣接する4画素の画像データの単純平均を求める
と、4×4画素の画像データが得られる。よって、元の
画像の1/4の縮小率の縮小画像データ(1/16サイ
ズの画像データ)を得たことになる。
【0132】最後に、上記の4×4画素に対して、隣接
する4画素の画像データの単純平均を求めると、2×2
画素の画像データが得られる。よって、元の画像の1/
2の縮小率の縮小画像データ(1/4サイズの画像デー
タ)を得たことになる。
【0133】以上のようにして得られたそれぞれの縮小
率での画像データを記憶しておき、それぞれの縮小率の
画像データを用いてマッチングポイントを抽出して、パ
ターンマッチングを行い、探索画像と参照画像とを繋ぎ
合わせる。
【0134】上記の繋ぎ合わせ処理の流れについて図7
および図8のフローチャートを参照しながら以下に説明
する。尚、上述したように、1/1を含めて4階層でパ
ターンマッチングを行うものとする。
【0135】先ず、上記した方法により、マッチング用
メモリ6に格納された探索画像データに対して所定の縮
小率で縮小し、探索画像の縮小画像データを生成する
(S21)。この縮小画像データは、1階層分のデータ
として一旦RAM12に格納される。
【0136】続いて、マッチング用メモリ6に格納され
た参照画像データに対して所定の縮小率で縮小し、参照
画像の縮小画像データを生成する(S22)。この縮小
画像データは、1階層分のデータとして一旦RAM12
に格納される。
【0137】次に、3階層分の縮小画像データの生成が
終了したか否かを判断する(S23)。上記縮小画像デ
ータの生成は、1/2の縮小率、1/4の縮小率、1/
8の縮小率の順で行われる。ここで、3階層分の縮小画
像データの生成が終了していなければ、S21に移行
し、次の縮小率の縮小画像データを生成する。
【0138】一方、S23で、3階層分の縮小画像デー
タの生成が終了したと判断すれば、CPU10は、それ
ぞれの階層においてパターンマッチングを行う(S2
4)。尚、パターンマッチングの詳細については、後述
する。
【0139】そして、上記パターンマッチングが問題な
く終了したか否かを判断する(S25)。ここでは、パ
ターンマッチングの演算結果に対するしきい値を1つ設
け、このしきい値以下では、黒または白(濃淡がない)
と判断し、マッチングポイントとして使用しない。この
とき、上記のしきい値に上限を設けて、この上限値以上
のパターンマッチングの演算結果が得られた場合、重複
部分がないと判断できる。尚、原理的には、矩形を用い
てパターンマッチングを行う場合、2個の矩形のマッチ
ングポイントが求まれば、直線近似することで画像を繋
ぎ合わせることが可能である。しかしながら、信頼性が
非常に低くなるため、実際に精度良く画像を繋ぎ合わせ
るには、各処理段階で細かい判定基準を設ける必要があ
る。
【0140】以上のことから、S25において、パター
ンマッチングに問題があると判断された場合には、探索
画像と参照画像との間で重複部分がないと判断され、図
6に示すS11と同様のエラー処理を施す。即ち、上記
エラー処理では、エラー表示を行って、エラーとして処
理を終了させるか、再度参照画像の読み取りをオペレー
タに要求するメッセージ表示して、再度S21〜S24
の処理をした後、再びS25で問題無くパターンマッチ
ング処理が終了したか否かを判定しても良い。
【0141】一方、S25でパターンマッチングが問題
なく終了すれば、CPU10は、パターンマッチングに
より得られた結果(マッチングポイント)から、繋ぎ合
わせ位置を算出し、アドレス位置を繋ぎ合わせ処理部9
に指示する(S26)。
【0142】そして、繋ぎ合わせ処理部9では、合成用
メモリ8上でCPU10から指示されたアドレス位置に
基づいて探索画像と参照画像とを繋ぎ合わせる(S2
7)。
【0143】続いて、パターンマッチングの処理の流れ
について図8に示すフローチャートを参照しながら以下
に説明する。
【0144】先ず、CPU10内のマッチングポイント
抽出部10aは、上述したRAM12に格納された各縮
小率の縮小画像データを用いてパターンマッチングを行
う(S31)。
【0145】そして、上記パターンマッチングの結果か
らマッチングポイントを抽出する(S32)。
【0146】そして、4階層分の縮小画像データ(1/
1を含む)のマッチングポイントの抽出が終了したか否
かを判断する(S33)。ここで、4階層分の縮小画像
データ(1/1を含める)のマッチングポイントの抽出
が終了していなければ、S31に移行し、次の縮小率で
パターンマッチングを行い、マッチングポイントを抽出
する。
【0147】尚、各縮小率でのマッチングポイントの結
果をCPU10のアドレス生成部10bに返し、次の階
層のマッチングポイントとパターンマッチングする領域
を繋ぎ合わせ処理部9に指示する。
【0148】最後に元のサイズの画像データにて、1/
4サイズのパターンマッチングで得られたマッチングポ
イントを中心に数画素の範囲でパターンマッチングし、
最終マッチングポイントを算出する。
【0149】一方、4階層分の縮小画像データ(1/1
を含める)のマッチングポイントの抽出が終了したと判
断すれば、パターンマッチングを終了して、図7に示す
S25に移行する。
【0150】つまり、上記のパターンマッチング処理で
は、1/4,1/16,1/64サイズの探索画像デー
タと参照画像データを順次生成し、縮小率の大きい1/
64サイズの縮小画像データからマッチングポイントを
抽出する。このように、縮小率が小さくなる毎にパター
ンマッチングする領域を狭くして行くことで、パターン
マッチングの高速化及び精度の向上を図る。
【0151】アドレス生成部10bは、得られたマッチ
ングポイントを元に合成用メモリ8上での繋ぎ合わせる
合成用画像データアドレスを繋ぎ合わせ処理部9に渡
し、繋ぎ合わせ処理部9が合成用メモリ8上で繋ぎ合わ
された合成データを生成する。
【0152】以上のように、上記構成の画像処理装置に
よれば、画像を繋ぎ合わせるためのマッチング用データ
が入力画像に基づいて生成され、このマッチング用デー
タに基づいて2値化された画像データを繋ぎ合わせるよ
うにしているので、入力画像の情報に応じて画像の繋ぎ
合わせを行うことができる。
【0153】したがって、入力画像を2値化処理した場
合に、網点画像若しくは写真画像の同様な画像の領域が
広がるような原稿であっても、2値化処理前の多値の入
力画像に基づいてマッチング用データが生成されるの
で、マッチングポイントを正確に抽出することができ、
どのような画像であっても精度良く画像を繋ぎ合わせる
ことができる。
【0154】尚、本実施の形態における画像の繋ぎ合わ
せ処理では、探索画像データに対して、参照画像データ
を動かし、パターンマッチングを行っている。しかしな
がら、重複領域の画像データでさえも処理するデータ量
が多く、また原稿の回転等が発生している場合に大幅な
時間をパターンマッチングに要する。そこで、繋ぎ合わ
せようとする画像それぞれのデータを幾つかの矩形に分
割して、パターンマッチングを行う事で、より高速で精
度が高く柔軟なパターンマッチングができる。
【0155】このような方法として、図10に一例を示
す。図10では、図2、図3で示した重複画像領域の画
像を反時計回りに90度回転したイメージを示してい
る。
【0156】図10では、参照画像の重複領域を複数の
矩形に分割し、それぞれの矩形毎に探索画像に対してマ
ッチング領域を対応させている。
【0157】このように、パターンマッチングを行う際
に、参照画像を幾つかの矩形に分割した場合、その分割
数だけマッチングポイントが求まるので、図11に示す
ように、原稿が傾いている場合に、合成用の参照画像デ
ータを、短冊に分割したものを台形に変換して繋ぎ合わ
せるようにアドレス生成部(CPU)10が繋ぎ合わせ
処理部9に指示する。このようにする事で、原稿の傾き
による画像の歪みを防ぐ事ができる。
【0158】原稿と等倍の場合、図10に示すように、
原稿の参照画像領域である第2領域G2側の矩形の一つ
のサイズは、幅(X方向)64dot 、高さ (Y方向) 256d
otに設定され、この第2領域G2の第1矩形の原稿の探
索画像領域である第1領域G1側でのパターンマッチン
グ領域のサイズは、幅(X方向)256dot、高さ (Y方
向)512dot に設定される。但し、探索画像の一つの大き
さは、幅256dot、高さ7,232dotに設定されている。尚、
縮小率が1/2,1/4,1/8の場合には、上記矩形
サイズの幅と高さとをそれぞれ1/2,1/4,1/8
にする。
【0159】ここで、上記矩形によるパターンマッチン
グにおけるマッチングポイントの抽出処理の流れについ
て、図12に示すフローチャートおよび図13を参照し
ながら以下に説明する。
【0160】まず、参照画像に対して矩形の設定を行う
(S41)。ここでは、図13に示すように、参照画像
を複数の矩形に分割する。
【0161】次いで、参照画像に設定された各矩形毎
に、パターンマッチング処理を行う(S42)。ここで
のパターンマッチング処理は、前記実施の形態1の図8
のS31と同じ方法で行う。
【0162】続いて、パターンマッチング処理の結果
(マッチングポイント)に基づいて、演算結果を算出す
る(S43)。ここでの演算とは、参照側と探索側とで
対応する画素同士の差の絶対値の総和を求めることであ
る。
【0163】次に、S43における演算結果により、そ
の絶対値の総和が予め設定した値(しきい値)よりも大
きいか否かを判断する(S44)。ここで、しきい値よ
りも小さければ、矩形内の画像が全面白または黒である
と判断して、パターンマッチング処理を終了する。よっ
て、パターンマッチング処理において得られた演算結果
が上記しきい値よりも小さいときには、その矩形におけ
るマッチングポイントを繋ぎ合わせ処理に使用しないも
のとする。
【0164】一方、S44でパターンマッチング処理に
おいて得られた演算結果が上記しきい値よりも大きけれ
ば、探索画像のマッチングポイントを抽出し(S4
5)、マッチングポイント処理を終了する。
【0165】以上のようにマッチングポイントを抽出し
た場合、例えば図13に示すように、参照画像で設定さ
れた矩形のうち、上から2番目、5番目、7番目の矩形
はパターンマチングの結果による演算値がしきい値以下
であり、その探索画像においてはマッチングポイントが
抽出されないことになる。
【0166】このような場合、探索画像における抽出さ
れていないマッチングポイントは、その上下の抽出され
たマッチングポイントを利用して求める。つまり、上下
2つのマッチングポイントから直線近似を行い、抽出さ
れなかったマッチングポイント(中間点)を算出する。
【0167】上述したように、マッチング用画像データ
を矩形に分割し、パターンマッチングして得られたマッ
チングポイントに対して、そのパターンマッチングの演
算結果にしきい値を設け、そのしきい値以下の場合、そ
の矩形内の画像が全面白または黒と判断する事により、
階層化のマッチングにおいて、その矩形を省いてパター
ンマッチングを進める事ができるので、更に高速化でき
る。
【0168】マッチングポイントとして使用されないと
判断された領域内で濃淡の少ない矩形に対して、上下に
配置された2つの矩形のマッチングポイントにより、直
線近似的に中間点を求め、上記矩形のマッチングポイン
トとして使用する事で適切な繋ぎ合わせが可能となる。
【0169】また、画像の繋ぎ合わせ処理に係る時間を
考慮した場合、矩形のマッチングポイントがある程度の
数の割合で存在すれば、画像の繋ぎ合わせを正確に行う
ことができるが、上述のように直線近似を行わなければ
ならないような場合には、繋ぎ合わせの精度が低下する
と共に、処理時間が長くなる虞がある。
【0170】したがって、繋ぎ合わせ処理を行う場合
に、設定された矩形のパターンマッチングから得られる
マッチングポイントが所定の数以上であれば、中間点の
数が少なくなるので、処理時間の短縮と繋ぎ合わせ精度
の向上を図ることができると考えられる。一方、設定さ
れた矩形のパターンマッチングから得られるマッチング
ポイントが所定の数を下回れば、中間点の数が多くなる
ので、処理時間が長くなると共に、繋ぎ合わせ精度が低
下すると考えられる。
【0171】よって、繋ぎ合わせ処理を行う場合に、設
定された矩形のパターンマッチングから得られるマッチ
ングポイントの数に応じて、画像をそのマッチングポイ
ントを用いて繋ぎ合わせるか、あるいは画像を単純に並
べるかを判断して画像の繋ぎ合わせを行うことが考えら
れる。
【0172】具体的には、パターンマッチングの演算結
果を用いることで、マッチングポイントとして使用され
ないと判断された矩形数の全矩形数に対する割合によ
り、マッチングポイントを使用して画像を繋ぎ合わせる
繋ぎ合わせモードか、繋ぎ合わせずに連続して画像を並
べる通常モードかを自動で、若しくは手動で切り替え制
御すれば良い。この場合、繋ぎ合わせモードに設定して
も、A4サイズの本を開いたA3サイズの2枚の原稿を
スキャンし、そのマッチングポイントとして使用されな
いと判断された矩形数の全矩形数に対する割合が多けれ
ば、単純に画像を並べて出力するような使い方もでき
る。
【0173】本実施の形態に係る画像処理装置は、繋ぎ
合わせモードを手動で行うか、あるいは自動で行うかを
切り替え可能となっている。したがって、手動繋ぎ合わ
せモードを選択した場合には、マッチングポイント等を
演算して求めることなく、読み取った原稿画像を単純に
並べるような処理が施される。一方、自動繋ぎ合わせモ
ードを選択した場合には、前述したような参照画像およ
び探索画像においてマッチングポイントを抽出し、この
マッチングポイントを利用して繋ぎ合わせ処理が施され
る。
【0174】ここで、繋ぎ合わせモードを切り替え可能
な画像処理装置での繋ぎ合わせ処理の流れを図14に示
すフローチャートを参照しながら以下に説明する。
【0175】まず、繋ぎ合わせ処理が開始されると、操
作者によって選択された繋ぎ合わせモードが手動である
か自動であるかを判断する(S51)。ここで、自動繋
ぎ合わせモードが選択されたと判断した場合、参照画像
および探索画像を用いてマッチングポイントを抽出する
処理を施す(S52)。一方、S51で手動繋ぎ合わせ
モードが選択されたと判断した場合、読み取った画像を
そのまま単純に並べて、画像を繋ぎ合わせる(S5
3)。
【0176】S52でマッチングポイントが抽出された
後、そのマッチングポイント数がしきい値よりも大きい
か否かを判断する(S54)。ここで、マッチングポイ
ント数がしきい値よりも小さいと判断されれば、S53
に移行し、各画像を単純に並べて繋ぎ合わせる。一方、
マッチングポイント数がしきい値よりも大きいと判断さ
れれば、抽出したマッチングポイントを用いて画像の繋
ぎ合わせを行う(S55)。
【0177】尚、上記繋ぎ合わせ処理において、参照画
像を幾つかの矩形に分割して、それぞれの矩形毎にマッ
チングポイントを求めていたが、上記参照画像を矩形で
なくその他の形状の領域、例えば正方形、三角形等にし
ても同様の効果を奏する。
【0178】〔実施の形態2〕本発明の他の実施の形態
について以下に説明する。尚、説明の便宜上、前記実施
の形態と同一機能を有する部材には、同一の符号を付記
し、その説明は省略する。
【0179】本実施の形態に係る画像処理装置は、図1
5に示すように、前記実施の形態1の図1に示すブロッ
ク図におけるページメモリ3、マッチング用メモリ6、
合成用メモリ8に替えて画像メモリ20が設けられた構
成となっている。
【0180】上記画像メモリ20は、イメージバス22
を介して前処理部2や中処理部4、マッチング用データ
生成部5、後処理部7や出力制御部13と接続されてお
り、このイメージバス22を介して画像データの転送が
行われる。
【0181】また、画像メモリ20内では、ビット数を
揃えた状態、例えば32ビットの状態でデータが格納さ
れている。
【0182】上記イメージバス22は、多ビット(ここ
では、32ビット)のデータを該イメージバス22に接
続されたデバイス間に転送するようになっている。
【0183】また、イメージバス22には、該イメージ
バス22に接続されているデバイス間でのデータのDM
A(Direct Memory Access)転送を制御するDMAコン
トローラ21と、繋ぎ合わせ処理部9とが接続されてい
る。
【0184】繋ぎ合わせ処理部9には、繋ぎ合わせ処理
時に画像データを一時格納するための記憶手段としての
メモリA〜メモリEが並列に接続されている。
【0185】メモリAは、重複領域のマッチング用の探
索画像データを記憶するメモリであり、1アドレス1画
素データ(多ビット)として記憶している。
【0186】メモリBは、重複領域のマッチング用の参
照画像データを記憶するメモリであり、1アドレス1画
素データ(多ビット)として記憶している。
【0187】メモリCは、マッチング用探索画像の各階
層の縮小画像を記憶するメモリであり、1アドレス1画
素データ(多ビット)として記憶している。
【0188】メモリDは、マッチング用参照画像の各階
層の縮小画像を記憶するメモリであり、1アドレス1画
素データ(多ビット)として記憶している。
【0189】メモリEは、探索画像及び参照画像の合成
用の画像データを記憶するメモリであり、1アドレス1
画素データ(1ビット)として記憶している。
【0190】上記構成の画像処理装置の動作について以
下に説明する。
【0191】先ず、前記実施の形態1と同様に、CCD
センサやA/D変換器等を使用したスキャナ1は、デジ
タル化した画像データを前処理部2に入力する。ここで
γ補正及び黒/白基準データを元にシェーディング補正
されるといった一連の処理が行われ、8ビットデータの
4画素分の画像データを、1アドレスに格納するように
DMAコントローラ21を介して画像メモリ20に転送
される。
【0192】次に、実施の形態1と同様に、前処理部2
からの8ビットデータの4画素分の画像データから中処
理部4にて領域分離処理を行い、文字/写真/網点の領
域を分離し、領域に併せてフィルタ処理を行い、出力サ
イズに応じて拡大/縮小するような一連の処理を行う。
この中処理部4により中処理されたデータは、マッチン
グ用データ生成部5に転送される。
【0193】そして、マッチング用データ生成部5で
は、中処理部4にて中処理された探索画像に対してマト
リクス(例えば7×7等)をかけ、その中での濃度若し
くは輝度の最大値と最小値の差を注目画素のマッチング
用データとするマッチング用データ生成を行う。このと
き、上記マッチング用データである8ビットデータの4
画素分の画像データを1アドレスに格納するように、D
MAコントローラ21を介して画像メモリ20に転送す
る。
【0194】また、後処理部7においては、中処理部4
で中処理されたデータは2値化され、この2値化された
データ、即ち2値化された1画素1ビットの32画素分
のデータを1アドレスに格納するようにDMAコントロ
ーラ21を介して画像メモリ20に転送する。
【0195】ここで、繋ぎ合わせ処理部9に接続されて
いるメモリA〜メモリEに対するデータ格納処理につい
て以下に説明する。尚、上記の各メモリA〜Eへの画像
データの格納のタイミングは、図16に示すタイミング
チャートに基づいて行われる。
【0196】まず、マッチング用探索画像データとマッ
チング用参照画像データとが、DMAコントローラ21
を介して画像メモリ20からイメージバス22を通り、
繋ぎ合わせ処理部9に入力され、パラレル/シリアル変
換される。そして、繋ぎ合わせ処理部9に接続されてい
るメモリA、メモリBに、マッチング用の画像データが
格納される。即ち、メモリAにはマッチング用の探索画
像データが順次格納され、メモリBにはマッチング用の
参照画像データが順次格納される。
【0197】次に、繋ぎ合わせ処理部9は、メモリAに
格納されたマッチング用探索画像データを読み出し、各
階層の縮小データを生成した後、そのマッチング用探索
画像データの各階層の縮小画像データをメモリCに格納
する。一方、メモリBに格納されたマッチング用参照画
像データを読み出し、各階層の縮小データを生成した
後、メモリDに格納する。
【0198】一方、合成用の画像データが、DMAコン
トローラ21を介して画像メモリ20からイメージバス
22を通り、繋ぎ合わせ処理部9に入力され、パラレル
/シリアル変換される。そして、繋ぎ合わせ処理部9に
接続されているメモリEに、合成用の画像データが順次
格納される。
【0199】ここで、上記繋ぎ合わせ処理部9のパター
ンマッチングのサイクルについて、図17および図18
を参照しながら以下に説明する。尚、図17は、本実施
の形態におけるパターンマッチングのサイクルを示し、
図18は、実施の形態1のパターンマッチングのサイク
ルを示している。
【0200】実施の形態1では、繋ぎ合わせ処理部9に
はマッチング用メモリ6から時系列にマッチング用の探
索画像データ、参照画像データを読み出される。即ち、
実施の形態1のパターンマッチングのサイクルは、図1
8に示すように、繋ぎ合わせ処理部9が、マッチング用
メモリ6から探索画像データを読み出してから参照画像
データを読み出し、データが揃ってからマッチング演算
を行っている。このため、パターンマッチングの処理に
係る時間が長くなるという問題が生じる。
【0201】これに対して、本実施の形態では、繋ぎ合
わせ処理部9には繋ぎ合わせ処理に必要な画像データ
(マッチング用の探索画像データや参照画像データ等)
を格納したメモリA〜メモリEが並列に接続され、これ
ら各メモリA〜メモリEに格納された画像データは平行
に読み出すことが可能となっている。
【0202】したがって、本実施の形態におけるパター
ンマッチングのサイクルは、図17に示すように、縮小
画像に関しては、メモリCとメモリDのデータを平行に
読み出す事ができる。これにより、実施の形態1のよう
に、繋ぎ合わせ処理部9が、マッチング用メモリ6から
探索画像データを読み出してから参照画像データを読み
出し、データが揃ってからマッチング演算を行う場合よ
りも、パターンマッチングの処理に係る時間を短縮する
ことができる。
【0203】また、本実施の形態では、元画像において
はメモリAとメモリBとを平行に読み出す事ができるの
で、実施の形態1でのメモリアクセス時間が半分にな
り、更に高速化が図れる。
【0204】また、マッチングの結果を用いてアドレス
の生成を行うのは前記実施の形態1と同様でアドレス生
成部(CPU10)10bである。このアドレスに従っ
て、メモリEの合成用データ上で繋ぎ合わせ処理を行
い、1アドレス32ビットデータとして、DMAコント
ローラ21を介して画像メモリ20に格納される。
【0205】出力制御部13では、画像メモリ20に格
納されている繋ぎ合わされたデータをDMAコントロー
ラ21を介して入力し、プリンタ14等へ出力される。
【0206】本実施の形態の画像処理装置のように、イ
メージバス22を用いたイメージバス構成にすることに
より、繋ぎ合わされた画像データをイメージバス22に
接続されているデバイス全てが取り出す事ができる。ま
た、SCSIバスを介して他の出力機器に出力でき、ま
たスキャナ等がないPC(パーソナルコンピュータ)等
への入力データとしても使用できる。
【0207】さらに、実施の形態1でも述べたが、出力
先がプリンタ14であろうとFAXであろうと出力装置
に限定はない。また、画像入力装置が、出力装置と分離
された状態であってもイメージデータバスに、如何なる
形態であれ、接続されていれば、繋ぎ合わせた後の画像
を取り込む事ができる。
【0208】尚、前記の実施の形態1および実施の形態
2では、第1画像(探索画像)と第2画像(参照画像)
との2つの画像を繋ぎ合わせて元の原稿の画像を得る手
順を説明したが、本発明はこれに限定されるものではな
い。
【0209】例えば、画像処理装置に繋ぎ合わせを行わ
せるための操作部(図示せず)を設けて、ここれによっ
てスキャナ1の画像入力回数を設けて、スキャナ1の画
像入力回数を設定し、この設定された回数分の画像デー
タから各画像のマッチング用データを生成し、複数の画
像を繋ぎ合わせるようにしても良い。
【0210】3つ以上の画像を繋ぎ合わせる場合、1つ
の画像に対して、最低1つ以上の重複した画像領域を確
保している画像があれば可能である。また、この方式
は、モノクロ画像に限ったものではなく、カラーの場合
においても、1つの色もしくは、1つの色空間のパラメ
ータに着目して、繋ぎ合わせる事は可能である。
【0211】上述の実施の形態1,2では、対象とする
原稿は、文字/網点/写真のどのような画像であって
も、高精度に画像を繋ぎ合わせ、且つ繋ぎ合わせ処理を
高速に行うことができる画像処理装置について説明し
た。
【0212】以下の実施の形態3では、文字/網点/写
真のどのような画像であっても、高精度に画像を繋ぎ合
わせ、且つ繋ぎ合わせ処理を高速に行うことができ、さ
らに必要最小限のメモリ容量で、処理時間を掛けること
なく、原稿載置台サイズよりも大きな原稿を1つの画像
として再現し得る画像処理装置について説明する。
【0213】〔実施の形態3〕 本発明の他の実施の形態を図19ないし図38に基づい
て説明すれば、以下の通りである。尚、本実施の形態で
は、本願発明の画像処理装置をデジタル画像形成装置に
適用した場合について説明する。また、本デジタル画像
形成装置は、コピー、ファックス、プリンタの機能を有
する複合機である。
【0214】本実施の形態に係るデジタル画像形成装置
は、図19に示すように、デジタル複写機本体30を有
している。このデジタル複写機本体30は、大きく分け
て原稿画像走査入力手段としてのスキャナ部31と、画
像再現手段としてのレーザ記録部32とで構成されい
る。
【0215】上記スキャナ部31は、透明ガラスからな
る原稿載置台35、原稿載置台35上へ自動的に原稿を
供給搬送するための両面対応自動原稿送り装置(RAD
F)36、及び原稿載置台35上に載置された原稿の画
像を走査して読み取るための原稿画像読み取りユニッ
ト、即ちスキャナユニット40から構成されている。こ
のスキャナ部31にて読み取られた原稿画像は、画像デ
ータとして後述する画像データ入力部へと送られ、画像
データに対して所定の画像処理が施される。
【0216】上記RADF36には、備えられた図示し
ない原稿トレイ上に複数枚の原稿を一度にセットしてお
き、セットされた原稿を1枚ずつ自動的にスキャナユニ
ット40の原稿載置台35上へ給送する装置である。ま
た、RADF36は、オペレータの選択に応じて原稿の
片面または両面をスキャナユニット40に読み取らせる
ように、片面原稿のための搬送経路、両面原稿のための
搬送経路、搬送経路切り換え手段、各部を通過する原稿
の状態を把握し管理するセンサ群、および制御部などか
ら構成されている。このRADF36については、従来
から多くの出願、商品化がなされているので、これ以上
の説明は省略する。
【0217】原稿載置台35上の原稿の画像を読み取る
ためのスキャナ部31を構成するスキャナユニット40
は、原稿面上を露光するランプリフレクターアセンブリ
41と、原稿からの反射光像を光電変換素子であるCC
D素子44に導くための原稿からの反射光を反射する第
1の反射ミラー42aとを搭載してなる第1の走査ユニ
ット40a、また、第1の反射ミラーユニット42aか
らの反射光像をCCD素子44に導くための第2、第3
反射ミラー42b,42cを搭載してなる第2の走査ユ
ニット40b、原稿からの反射光像を上述した各反射ミ
ラーを介して電気的画像信号に変換するCCD素子44
上に結像させるための光学レンズ43、および原稿から
の反射光像を電気的画像信号に変換する上述したCCD
素子44から構成される。
【0218】スキャナ部31は、上記RADF36とス
キャナユニット40の関連した動作により、原稿載置台
35上に読み取るべき原稿を順次載置させながら、原稿
載置台35の下面に沿ってスキャナユニット40を移動
させて原稿画像を読み取るように構成されている。特に
第1走査ユニット40aは、原稿載置台35に沿って図
中左から右へと一定速度Vで走行され、また第2走査ユ
ニット40bは、上記第1走査ユニット40aの速度V
に対してV/2の速度で同一方向に平行に走査制御され
る。これにより、原稿載置台35上に載置された原稿の
画像を1ライン毎に順次CCD素子44へと結像させて
画像を読み取ることとなる。
【0219】原稿画像をスキャナユニット40にて読み
取ることにより得られた画像データは、後述する画像処
理部へ送られ、各種処理が施された後、画像処理部のメ
モリに一旦記憶され、出力指示に応じて上記メモリー内
の画像を読み出してレーザ記録部32に転送して記録シ
ート上に画像を形成させる。
【0220】上記レーザ記録部32は、画像を形成させ
るための記録材であるシートの搬送系、レーザ書き込み
ユニット(LSU)46、および画像を形成するための
電子写真プロセス部47を備えている。
【0221】LSU46は、上述したスキャナユニット
40にて読み取った後のメモリから読み出した画像デー
タ、または外部の装置から転送されてきた画像データに
応じてレーザ光を出射する半導体レーザ光源、レーザ光
を等角速度偏向するポリゴンミラー、等角速度で偏向さ
れたレーザ光が電子写真プロセス部47を構成する感光
体ドラム48上で等角速度で偏向されるように補正する
f・θレンズなどを有している。
【0222】上記電子写真プロセス部47は、周知であ
る感光体ドラム48の周囲に帯電器、現像器、転写器、
剥離器、クリーニング器、除電器を備えている。
【0223】一方、シートの搬送系は、上述した画像形
成を行う電子写真プロセス部47の特に転写器が配置さ
れた転写位置へとシートPを搬送する搬送部、該搬送部
へとシートPを送り込むためのカセット給紙装置51,
52、または、必要なサイズのシートを適宜給紙するた
めの手差し給紙装置54、転写後のシートPに形成され
た画像、特にトナー像を定着するための定着器49、定
着後のシートPの裏面に再度画像を形成するためにシー
トPを再供給するための再供給経路53とを備えてい
る。
【0224】また、定着器49の下流側には、画像が記
録されたシートPを受け取り、このシートPに対して所
定の処理を施す後処理装置34が配置されると共に、定
着後のシートPを上記後処理装置34に搬送するための
搬送路50および搬送ローラ57と、定着後のシートP
を上記再供給経路53に搬送するための再搬送路58と
が設けられている。
【0225】LSU46及び電子写真プロセス部47に
おいて、画像メモリから読み出された画像データは、L
SU46によってレーザ光線を走査させることにより感
光体ドラム48の表面上に静電潜像として形成され、ト
ナーにより可視像化されたトナー像は多段給紙ユニット
のいずれかの給紙部から搬送されたシートPの面上に静
電転写され定着される。
【0226】このようにして画像が形成されたシートP
は定着器49から、搬送路50および搬送ローラ57を
介して後処理装置34内へと搬送される。
【0227】ここで、上記構成のデジタル複写機本体3
0を制御する制御回路について図20を参照しながら以
下に説明する。
【0228】図20は、図19に示すデジタル複写機本
体30を構成している各種ユニット部、画像処理部など
の全体ブロック構成図であり、略中央に位置するメイン
の中央演算処理装置401(CPU)により各ユニット
部毎に搭載されたサブの中央演算処理装置(CPU)と
の連携を取りながら動作管理している状態を示す図であ
る。
【0229】このブロック図から分かるように、本制御
回路は、図面略右上に位置する操作パネルを管理制御す
るオペレーションパネルボード100と、図面略左上に
位置するデジタル複写機本体30を構成する各ユニット
を管理制御するマシンコントロールボード200と、図
面略左下に位置する原稿画像を電気的に読み取り電子デ
ータとするCCDボード300と、図面略中央に位置す
る前記CCDボード300にて電子データ化された原稿
画像に対して所定の画像処理を施すメイン画像処理ボー
ド400と、このメイン画像処理ボード400にて処理
された画像情報に対してさらに所定の画像処理を施すサ
ブ画像処理ボード500と、さらに、図面略右下に位置
する前記サブ画像処理ボード500にインターフェイス
を介して接続されたその他の拡張ボード群600(プリ
ンタボード601、機能拡張ボード602、ファクシミ
リボード603)などから構成されている。
【0230】以下、各ボード毎に管理制御している内容
について説明する。
【0231】オペレーションパネルボード100は、基
本的にサブの中央演算処理装置(CPU)101により
制御されており、操作パネル103上に配置されたLC
D表示部104の表示画面、各種モードに関する指示を
入力する操作キー群105からの操作入力などを管理し
ている。
【0232】そして、操作キー群105から入力された
データ、LCD画面に表示させる情報などの操作パネル
における各種制御情報を記憶しておくメモリ102が設
けられている。
【0233】この構成において、サブの中央演算処理装
置101は、メインの中央演算処理装置(CPU)40
1との制御データ通信を行い、デジタル複写機本体30
の動作指示を行う。
【0234】また、メインの中央演算処理装置401か
らは、デジタル複写機本体30の動作状態を示す制御信
号をサブの中央演算処理装置101へと転送され、これ
により、操作パネル103のLCD表示部104を通し
て装置が現在どのような状態にあるのかを操作者に示す
ために動作状態を表示するようになっている。つまり、
操作パネル103は、処理経過状態表示手段としての機
能を有している。
【0235】また、上記操作パネル103は、再現する
画像を記録するための用紙サイズを指示するための用紙
サイズ指示手段としての機能を有してる。
【0236】尚、上記メインの中央演算処理装置401
には、繋ぎ合わせ処理にかかる時間を計測して管理する
ための処理時間管理手段としての機能を有している。
【0237】マシンコントロールボード200は、サブ
の中央演算処理装置201により全体が制御されてお
り、ADF・RADFなどの自動原稿送り装置203、
原稿画像を読み取る読み取りスキャナ部204(図19
のスキャナ部31に相当)、画像情報を画像として再現
するプロセス部205、画像が記録される用紙を収納部
からプロセス部205(図19のレーザ記録部32に相
当)へ向かって順次搬送する給紙搬送部206、画像が
記録された用紙を反転させて用紙の両面に画像が形成さ
れるように用紙を反転搬送する両面ユニット207、画
像が記録された用紙に対してステープルなどの後処理を
行うフィニッシャ208などを管理している。
【0238】上記自動原稿送り装置203およびフィニ
ッシャ208には、それぞれの装置を制御するための中
央演算処理装置(CPU)203a,208aが設けら
れている。
【0239】また、上記マシンコントロールボード20
0には、サブの中央演算処理装置201による制御を行
うための各種制御プログラムを記憶しておくメモリ20
2が設けられている。
【0240】CCDボード300は、原稿画像を電気的
に読み取るためのCCD301、CCD301を駆動す
る回路(CCDゲートアレイ)302、CCD301か
ら出力されるアナログデータのゲイン調整などを行うア
ナログ回路303、CCD301のアナログ出力をデジ
タル信号に変換して電子データとして出力するA/D変
換器304などから構成され、制御管理はメインの中央
演算処理装置401により行われている。尚、上記CC
D301は、図19に示すCCD素子44を示してい
る。
【0241】メイン画像処理ボード400は、メインの
中央演算処理装置401により制御され、前記CCDボ
ード300から送られてきた原稿画像の電子データをも
とに、画像の階調性を所望の状態で表現できるように、
シェーディング補正、濃度補正、領域分離、フィルタ処
理、MTF補正、解像度変換、電子ズーム(変倍処
理)、ガンマ(γ)補正など多値の画像データの状態の
まま処理を施す多値画像処理部402、処理が施された
画像データあるいは処理の手順管理など各種制御情報を
記憶させておくメモリ403、処理が施された画像情報
でもって画像を再現するためにLSU46側へとデータ
を転送制御するレーザコントロール404などから構成
される。
【0242】サブ画像処理ボード500は、メイン画像
処理ボード400側に設けられたコネクタ接続部405
と、該サブ画像処理ボード500側に設けられたコネク
タ接続部505とによって上記メイン画像処理ボード4
00にコネクタ接続されている。つまり、サブ画像処理
ボード500は、メイン画像処理ボード400のメイン
の中央演算処理装置401によって制御管理されてい
る。
【0243】上記サブ画像処理ボード500は、メイン
画像処理ボード400上のメインの中央演算処理装置4
01により制御された2値画像処理部501、画像処理
の施された2値画像情報、あるいは処理上での制御情報
などを記憶管理するメモリ502aおよびこのメモリ5
02aを制御するゲートアレイ(メモリ G/A)50
2、複数枚の原稿画像情報を記憶管理しておき、複数枚
の原稿画像を繰り返し所望部数の数だけ読み出して複数
の複写物を生成するためのハードディスク(HD)50
3aおよびこのハードディスク503aを制御するゲー
トアレイ(RDH G/A)503、外部インターフェ
イスとしてのSCSI504a・504aおよびこれら
SCSI504a・504aを制御するゲートアレイ
(SCSIG/A)504などから構成される。
【0244】尚、本実施の形態では、SCSI504a
の規格として、SCSI−2規格のものを使用する。し
かしながら、これに限定するものではない。
【0245】また、前述の2値画像処理部501は、多
値画像情報を2値画像に変換する多値2値変換処理部、
画像を回転する画像回転処理部、2値画像の変倍処理を
行う2値変倍(2値ズーム)処理部、画像の圧縮伸長処
理を行う圧縮伸長処理部などから構成され、さらに、フ
ァックス画像を通信手段を介して送受信することが出来
るようにファックスインターフェイス(FAX I/
F)も備えている。
【0246】拡張ボード600としては、パーソナルコ
ンピュータなどから送られてくるデータをデジタル複写
機本体30のレーザ記録部32からプリンタモードとし
て出力可能とするためのプリンタボード601、デジタ
ル複写機本体30の編集機能を拡張してデジタル複写機
本体30の特徴を有効活用するための機能拡張ボード6
02、デジタル複写機のスキャナ部から読み込んだ原稿
画像を相手先に対して送信したり、相手先から送られて
きた画像情報をデジタル複写機本体30のレーザ記録部
32から出力することを可能にするファクシミリボード
603などがある。
【0247】上記プリンタボード601には、サブ画像
処理ボード500のSCSI504aと接続されるSC
SI601aと、このSCSI601aを制御するため
のCPU601bとが設けられている。
【0248】上記機能拡張ボード602には、サブ画像
処理ボード500のSCSI504aと接続されるSC
SI602aと、このSCSI602aを制御するため
のCPU602bとが設けられている。尚、本実施の形
態では、上記機能拡張ボード602が、読み取った画像
の繋ぎ合わせ処理に使用する画像繋ぎ合わせ処理ボード
として機能するものとして説明する。
【0249】尚、上記のプリンタボード601および機
能拡張ボード602に設けられているSCSI601
a,602aの規格は、SCSI−2規格とする。
【0250】また、上記ファクシミリボード603に
は、ファクシミリゲートアレイ(FAX G/A)60
3cと、このファクシミリゲートアレイ603cを制御
するCPU603aと、該CPU603aにおける制御
プログラム等を記憶しているメモリ603bとが設けれ
ている。
【0251】以下、上記構成のデジタル画像形成装置に
おいて、コピー、ファックス、プリンタの各モードにお
ける画像データの処理、画像データの流れについて、図
19および図20を参照しながら詳細に説明する。
【0252】まず、コピーモードについて説明する。
【0253】デジタル複写機本体30のRADF36の
所定位置にセットされた原稿は、1枚ずつスキャナユニ
ット40の原稿載置台35上へと順次供給され、原稿の
画像は先に説明したスキャナユニット40の構成により
順次読み取られ、CCDボード300を介して8ビット
の電子データとしてメイン画像処理ボード400へと転
送される。
【0254】メイン画像処理ボード400に転送された
8ビットの電子データは、8ビットの電子画像データと
して多値画像処理部402上で所定の処理が施される。
【0255】そして、8ビットの電子画像データにガン
マ補正などの処理を行いレーザコントロール404を介
してLSU46へと送られる。
【0256】これにより、デジタル複写機本体30のス
キャナ部31にて読み取られた原稿画像は、レーザ記録
部32から階調性のあるコピー画像として出力される。
【0257】次に、コピーモードにおける電子RDH機
能について説明する。
【0258】同じくデジタル複写機本体30のRADF
36の所定位置にセットされた原稿は、1枚ずつスキャ
ナユニット40の原稿載置台35上へと順次供給され、
原稿の画像は先に説明したスキャナユニット40の構成
により順次読み取られ、CCDボード300を介して8
ビットの電子データとしてメイン画像処理ボード400
へと転送される。
【0259】メイン画像処理ボード400に転送された
8ビットの電子データは、8ビットの電子画像データと
して多値画像処理部402上で所定の処理が施される。
【0260】そして、この8ビットの電子画像データ
は、次にメイン画像処理ボード400側のコネクタ40
5からサブ画像処理ボード500側のコネクタ505を
介してサブ画像処理ボード500側に送られ、2値画像
処理部501の多値2値変換部において誤差拡散などの
処理と共に8ビツトの電子画像データから1ビットの電
子画像データに変換される。
【0261】なお、8ビットの電子画像データを誤差拡
散などの処理を含めて1ビットの電子画像データに変換
しているのは、ただ多値2値変換を行っただけでは画質
的に問題があるので、画質の劣化が少なくなるように配
慮しているためである。
【0262】また、8ビットの電子画像データを1ビッ
トの電子画像データに変換するのは、画像の記憶容量な
どを考慮したためである。
【0263】このようにして変換された1ビットの電子
画像データは、原稿1枚毎にハードディスク503aな
どのディスクメモリへと転送されて一時的に記憶管理さ
れる。
【0264】デジタル複写機本体30のRADF36に
セットされた原稿群の全てが読み取り処理されると、先
程一時的にハードディスク503aに記憶された1ビッ
トの電子画像データをゲートアレイ503の制御により
指定された部数の数だけ繰り返し読み出して、読み出さ
れた1ビットの電子画像データは、再度コネクタ40
5,505を介してメイン画像処理ボード400へ送ら
れ、ガンマ補正などの処理を行いレーザコントロール4
04を介してLSU46へと送られる。
【0265】なお、全ての原稿群画像が読み取られてか
ら画像群を所望する部数の数だけ繰り返し読み出すよう
にして説明したが、1部目の画像出力は所定分の画像が
準備出来た段階で順次出力するように構成することも可
能である。
【0266】これにより、デジタル複写機本体30のス
キャナ部31にて読み取られた原稿画像は、レーザ記録
部32から階調性のあるコピー画像として出力される。
【0267】続いて、プリンタモードについて説明す
る。
【0268】パーソナルコンピュータなどのネットワー
ク接続された外部機器から送られてきた画像は、プリン
タボード601上でページ単位の画像として展開された
後、SCSI601aおよびSCSI504aを介して
インターフェイスであるゲートアレイ504から一旦サ
ブ画像処理ボード500側へ転送されハードディスク5
03aなどのメモリヘと記憶される。
【0269】なお、プリンタボード601上でページ画
像として展開された画像は、サブ画像処理ボード500
側に送られるが、ページ画像に2値画像処理は行わず、
ハードディスク503aに一時記憶されるだけである。
【0270】また、一旦記憶されたページ画像がハード
ディスク503aから読み出される時も、ページ画像に
対する2値画像処理は行わない。
【0271】そして、ハードディスク503aへ一時記
憶された画像情報は、所定のページ順となるように該ハ
ードディスク503aから読み出されながらメイン画像
処理ボード400へと送られてガンマ補正が行われ、レ
ーザコントロール404からLSU46にて画像を再現
するよう画像の書き込みが制御される。
【0272】次に、ファックスモードについて説明す
る。
【0273】ファックスモードには、相手先に対する原
稿の送信と、相手先からの原稿の受信に対する処理があ
る。
【0274】始めに、相手先に対する原稿の送信処理に
ついて説明する。
【0275】原稿の送信処理では、デジタル複写機本体
30のRADF36の所定位置にセットされた送信原稿
が、1枚ずつスキャナユニット40の原稿載置台35上
へと順次供給され、送信原稿の画像は先に説明したスキ
ャナユニット40の構成により順次読み取られ、8ビッ
トの電子データとしてメイン画像処理ボード400へと
転送される。
【0276】続いて、メイン画像処理ボード400に転
送された8ビットの電子データは、8ビットの電子画像
データとして多値画像処理部402上で所定の処理が施
される。
【0277】そして、この8ビットの電子画像データ
は、次にメイン画像処理ボード400側のコネクタ40
5からサブ画像処理ボード500側のコネクタ505を
介してサブ画像処理ボード500側に送られ、2値画像
処理部501の多値2値変換部において誤差拡散などの
処理と共に8ビットの電子画像データから1ビットの電
子画像データに変換される。
【0278】なお、8ビットの電子画像データを誤差拡
散などの処理を含めて1ビットの電子画像データに変換
しているのは、ただ多値2値変換を行っただけでは画質
的に問題があるので、画質の劣化が少なくなるように配
慮しているためである。
【0279】このようにして2値画像化された送信原稿
は、所定の形式で圧縮されメモリ502aに記憶され
る。
【0280】そして、相手先との送信手続きを行い送信
可能な状態が確保されると、メモリ502aから読み出
された所定の形式で圧縮された送信原稿画像はファクシ
ミリボード603側へと転送され、このファクシミリボ
ード603上で圧縮形式の変更など必要な処理を施し
て、相手先に対して通信回線を介して順次送信されるこ
ととなる。
【0281】次に、相手先から送信されてきた原稿画像
の処理について説明する。
【0282】相手先から通信回線を介して原稿が送信さ
れてくると、ファクシミリボード603での通信手続き
を行いながら相手先から送信されてくる原稿画像を受信
すると共に、所定の形式に圧縮された状態の受信画像
は、サブ画像処理ボード500の2値画像処理部501
に設けられたファックスインターフェイスから2値画像
処理部501へと送られ、圧縮伸張処理部などによりペ
ージ画像として送信されてきた原稿画像を再現する。
【0283】そして、ページ単位の画像として再現され
た原稿画像は、メイン画像処理ボード400側へと転送
されガンマ補正を行い、レーザコントロール404から
LSU46にて画像を再現するよう画像の書き込みが制
御される。
【0284】以上の構成から分かるように、画像情報に
所定の処理を施す画像処理部は、主としてスキャナ部3
1から読み取り入力された原稿画像を多値の画像情報と
して処理するメイン画像処理ボード400と、このメイ
ン画像処理ボード400にて多値画像情報として処理さ
れた原稿画像情報に対して2値化処理など所定の処理を
施したり、外部インターフェイスを介して接続された機
器から送られてきた画像情報に対して所定の処理を施し
た後、メイン画像処理ボード400の多値画像処理部4
02側へと転送したりするサブ画像処理ボード500と
に分割構成されている。
【0285】また、メイン画像処理ボード400には、
2画像をLSU46から電子写真プロセスの感光体ドラ
ム48上に再現させるため、LSU46の画像情報の書
き込みを制御するためのレーザコントロール404が含
まれている。
【0286】この構成により、スキャナ部31から読み
取り入力された原稿画像は、多値画像として原稿が有す
る画像の特徴を損なうことなくレーザ記録部32からコ
ピー画像として再現可能であり、大量の原稿を電子RD
H機能などを用いて高速出力処理する場合などは、サブ
画像処理ボード500、ハードディスク503aなどを
用いることで可能となっている。
【0287】さらに、ファックス、プリンタなど外部機
器からの画像情報に対する処理および出力、ファックス
に限ってはさらに、多値画像処理が施された(原稿画像
の特徴が保たれた)送信原稿に対する2値化処理など、
デジタル複写機本体30として備えられたデジタルの特
徴機能に合わせて画像情報に適切な処理を施すことが可
能な構成となっている。
【0288】さらに、画像処理部を分散させることで、
デジタル複写機本体30のバリエーション(ラインナッ
プ)を多種多様揃えることが可能であり、ユーザーの要
望に合わせてデジタル複写機を設置することができ、ま
た、設置後もユーザーの要望に合わせてシステム展開を
簡単にはかることが可能である。
【0289】メイン画像処理ボード400上に配置され
た中央演算処理装置401は、上記構成においてサブ画
像処理ボード500をも管理制御しているので、それぞ
れの処理部において、連続して処理される画像全体の流
れが管理され、データおよび処理の流れもスムーズにな
る。したがって、画像データが失われることもない。
【0290】次に、拡張機能としてデジタル複写機本体
30の拡張ボードとして機能アップ可能な画像の繋ぎ合
わせ処理について説明する。
【0291】始めに、画像繋ぎ合わせモードについて説
明する。
【0292】図21(a)〜(c)は、デジタル複写機
本体30の上面に配置された、原稿を載置する透明なガ
ラスなどからなる原稿載置台35およびその周辺の状態
を表した図である。
【0293】図21(a)に示す原稿載置台35の図中
左側側辺が、スキャナ部31におけるスキャナユニット
40の走査開始基準位置側であって、スキャナユニット
40は、この原稿載置台35の下面に沿って原稿載置台
35下面と一定の距離関係を保ちながら右側に向かって
平行に走査駆動される。
【0294】この原稿載置台35の図中左側側辺部分に
は、読み取られる原稿の一辺を位置決めするための原稿
基準位置合わせ板35aが配置されており、操作パネル
OP側には、原稿副走査方向に向かって延びた原稿サイ
ズ目盛り板35bが配置されている。
【0295】そして、原稿基準位置合わせ板35aの操
作パネルOP側には、原稿画像繋ぎ合わせモード時の繋
ぎ合わせ処理に用いる画像領域であることを表すマーキ
ング領域35cが記されており、また、原稿サイズ目盛
り板35bには、原稿副走査方向に向かって、原稿載置
台35上にセットされる原稿の大きさを分かりやすくす
るための目盛り35dが記されている。尚、このマーキ
ング領域35cおよび目盛り35dにも、それぞれ分か
りやすくするために工夫が施されている。
【0296】まず、原稿基準位置合わせ板35aにマー
キングされたマーキング領域35cは、図21(b)に
示すように、繋ぎ合わせ処理に用いる画像領域の範囲で
あることを明確にすると共に、この領域の中央部分を表
すセンタ目印35eが記されている。
【0297】また、原稿サイズ目盛り板35bに記され
ている目盛り35dは、図21(c)に示すように、各
目盛りの右側に目盛りの数値情報が合わせて記されてい
る。
【0298】それぞれの目的および効果は、後述する画
像繋ぎ合わせモード時における原稿読み取り操作方法の
説明段階で明確になるので、ここでの説明はこれまでと
する。
【0299】次に、図20で示したデジタル複写機本体
30の装置全体を制御する制御ブロック図を用いて、画
像繋ぎ合わせモードにおける画像処理の流れを簡単に説
明する。
【0300】スキャナ部31から読み取り入力された複
数の対象原稿画像は、メイン画像処理ボード400上で
通常の多値画像処理が施された後、多値画像データとし
てサブ画像処理ボード500側へと転送される。
【0301】そして、サブ画像処理ボード500上で多
値画像データから2値画像データとして変換された複数
の対象原稿画像は、一旦画像を一時的に退避可能なメモ
リ502に退避される。
【0302】その後、複数の対象原稿画像の繋ぎ合わせ
領域画像のみがそれぞれの対象原稿画像から抽出され、
この抽出された繋ぎ合わせ領域画像のみが、機能拡張ボ
ード602として拡張接続された画像繋ぎ合わせ処理ボ
ードに送られ、それぞれの繋ぎ合わせ領域画像からマッ
チング処理を行い、繋ぎ合わせ領域におけるマッチング
画像として確定される。つまり、上記画像繋ぎ合わせ処
理ボードは、繋がり確定手段としての機能を有する。
【0303】あとは、一時的にメモリ502aもしくは
ハードディスク503aに退避された複数の対象原稿画
像を、画像繋ぎ合わせ処理ボード上にて、繋ぎ合わせ領
域におけるマッチング画像として確定されたマッチング
画像により接続して、レーザ記録部32から1枚の画像
として出力される。
【0304】なお、画像繋ぎ合わせモードにおける画像
の抽出、画像のマッチング、画像の繋ぎ合わせについて
は、後述する画像処理手順でもって明確にする。
【0305】次に、画像繋ぎ合わせモードにおいて、デ
ジタル複写機本体30のスキャナ部31にて原稿画像を
読み取らせるためのセット方法、および入力された原稿
画像を繋ぎ合わせるための処理手順などについて説明す
る。
【0306】図22(a)(b)は、デジタル複写機本
体30におけるスキャナ部31の原稿載置台35上にセ
ットされる大きめの原稿Gの状態、および読み取られた
それぞれの原稿画像を、繋ぎ合わせ処理の対象画像とし
て記憶管理させるまでの処理について説明したものであ
る。尚、本処理では、A2サイズの原稿をA3サイズの
用紙に複写する場合について説明する。
【0307】図22(a)は、原稿載置台35上にセッ
トされた原稿Gの上半分である第1領域G1を、また図
22(b)は、原稿載置台35上にセットされた原稿G
の下半分である第2領域G2を、それぞれ画像繋ぎ合わ
せ処理の対象画像として別々に読み取り、この複数の繋
ぎ合わせ対象画像として読み取られた画像に対して、画
像繋ぎ合わせ処理のための準備を行う処理の流れを表し
ている。
【0308】まず、原稿Gの第1領域G1をデジタル複
写機本体30のスキャナ部31にて読み取らせる。
【0309】先にも説明したように、原稿載置台35の
基準側に配置された原稿基準位置合わせ板35aの操作
パネルOP側には、繋ぎ合わせ処理のためのマッチング
領域であることを表すためのマーキング領域35cが記
されており、このマーキング領域35c内に原稿を繋ぎ
合わせる部分がくるようにセットする。
【0310】そして、スキャナ部31から読み取り入力
された第1領域G1は、メイン画像処理ボード400上
にて多値画像データとして所定の処理が施され、結果と
してA2サイズの原稿がA3サイズの画像として処理で
きるように70%縮小された多値画像データとなるよう
に処理される。
【0311】そして、この70%縮小された第1領域G
1に対応する多値画像データG1’は、サブ画像処理ボ
ード500上にて多値2値変換された後、第1の繋ぎ合
わせ処理対象画像Ga1と、第1の繋ぎ合わせ処理マッ
チング画像Ga2とに分割され、さらに第1の繋ぎ合わ
せ処理対象画像Ga1は90度の回転処理が施され、第
1の繋ぎ合わせ処理マッチング画像Ga2は180度の
回転処理が施される。
【0312】ここで、作成準備された第1の繋ぎ合わせ
処理対象画像Ga1と、第1の繋ぎ合わせ処理マッチン
グ画像Ga2は、一旦画像を蓄積することが可能なメモ
リ502aに退避される。
【0313】次に、図22(b)に示すように、原稿G
の上下を180度反転させて原稿Gの第2領域G2をデ
ジタル複写機本体30のスキャナ部31にて読み取らせ
る。
【0314】ここでも原稿Gの第1領域G1を読み取り
入力するときに説明したように、原稿載置台35の基準
側に配置された原稿基準位置合わせ板35aの操作パネ
ルOP側に記された、繋ぎ合わせ処理のためのマッチン
グ領域であることを表すためのマーキング領域35c内
に、先に読み取らせた部分と相対する原稿の繋ぎ合わせ
る部分がくるようにセットする。
【0315】そして、スキャナ部31から読み取り入力
された第2領域G2の原稿画像は、メイン画像処理ボー
ド400上にて多値画像データとして所定の処理が施さ
れ、結果としてA2サイズの原稿がA3サイズの画像と
して処理できるように70%縮小された多値画像データ
G2’となるように処理される。
【0316】そして、この70%縮小された多値画像デ
ータG2’は、サブ画像処理ボード500上にて多値2
値変換された後、第2の繋ぎ合わせ処理対象画像Gb1
と、第2の繋ぎ合わせ処理マッチング画像Gb2とに分
割され、さらに第2の繋ぎ合わせ処理対象画像Gb1は
270度の回転処理が施される。
【0317】ここで、作成準備された第2の繋ぎ合わせ
処理対象画像Gb1と、第2の繋ぎ合わせ処理マッチン
グ画像Gb2は、一旦画像を蓄積することが可能なサブ
画像処理ボード500内のメモリ502aに退避され
る。
【0318】なお、原稿Gの上下を180度回転させた
上、先に読み取らせた上半分の原稿である第1領域G1
の繋ぎ合わせ領域に相対する部分を、原稿下半分である
第2領域G2の画像の中から繋ぎ合わせ領域内に一致さ
せるよう原稿を再度セットすることは非常に困難であ
る。
【0319】そこで、繋ぎ合わせ処理を行う原稿を2つ
に折る、もしくは原稿の両端に相対する印を付しておく
などして、この折り目、もしくは印を、原稿基準位置合
わせ板35aの操作パネルOP側に記された繋ぎ合わせ
処理のためのマッチング領域マーキングのセンタ目印3
5eに合わせるようにセットすれば、原稿Gの上半分、
下半分共に正確にセットして読み取らせることが可能と
なると共に、マッチング精度の向上による繋ぎ合わせら
れた画像の正確さ、および繋ぎ合わせ処理における処理
速度の短縮につながる。
【0320】次に、図23(a)〜(d)を用いて、第
1の繋ぎ合わせ処理マッチング画像Ga2と第2の繋ぎ
合わせ処理マッチング画像Gb2によるパターンマッチ
ング処理、およびマッチング処理された画像による第1
の繋ぎ合わせ処理対象画像Ga1と第2の繋ぎ合わせ処
理対象画像Gb1の繋ぎ合わせ処理について説明する。
【0321】まず、サブ画像処理ボード500上で作成
されメモリ502aに一時的に記憶されている第1の繋
ぎ合わせ処理マッチング画像Ga2と第2の繋ぎ合わせ
処理マッチング画像Gb2を、画像繋ぎ合わせ処理ボー
ド602へ転送する。
【0322】そして、画像繋ぎ合わせ処理ボード602
上では、図23(a)に示すように、第1の繋ぎ合わせ
処理マッチング画像Ga2と第2の繋ぎ合わせ処理マッ
チング画像Gb2のそれぞれから、原稿Gの原稿載置台
35上にそれぞれ載置したときに同時に取り込まれた不
要な原稿の後端部分をカットした後、所定のアルゴリズ
ムに基づいてパターンマッチングを行い、第1の繋ぎ合
わせ処理マッチング画像Ga2と第2の繋ぎ合わせ処理
マッチング画像Gb2が繋ぎ合わされた原稿中央部分の
接続画像GGが生成される。
【0323】ここで作成された接続画像GGは、再びサ
ブ画像処理ボード500側に送られ、図23(b)に示
すように、第1の繋ぎ合わせ処理対象画像Ga1と第2
の繋ぎ合わせ処理対象画像Gb1との向きが一致するよ
うに270度の処理が施されて、メモリ502aに一時
記憶される。
【0324】そして、メモリ502aに記憶されている
第1の繋ぎ合わせ処理対象画像Ga1と接続画像GG、
さらに第2の繋ぎ合わせ処理対象画像Gb1というよう
にメモリ502aから順次読み出してメイン画像処理ボ
ード400側に送り、図23(c)に示すように、ガン
マ補正を行った上でレーザコントロール404を介して
LSU46から電子写真プロセスの感光体ドラム48に
向かって画像記録を行うことで、図23(d)に示すよ
うに、1つの繋ぎ合わされたA3サイズの画像(原稿イ
メージ)G’として再現されることとなる。
【0325】なお、メモリ502aに記憶されている第
1の繋ぎ合わせ処理対象画像Ga1と接続画像GG、さ
らに第2の繋ぎ合わせ処理対象画像Gb1から、先に繋
ぎ合わされた最終画像を完成させて記憶しておき、画像
出力段階でメモリ502aから順次読み出してメイン画
像処理ボード400側に送り、ガンマ補正を行った上で
レーザコントロール404を介してLSU46から電子
写真プロセスの感光体ドラム48に向かって画像記録を
行うことで、1つの繋ぎ合わされたA3サイズの画像と
して再現することも可能である。
【0326】以上が原稿画像を複数回に分けて読み込ま
せ、それぞれの画像を1つの縮小された画像として再現
する画像繋ぎ合わせモードの説明である。
【0327】次に、この画像繋ぎ合わせモードにおい
て、操作性、および機能のさらなる向上を目的とした構
成について説明する。
【0328】一般に、原稿には定形サイズのものと、不
定形サイズのものとが存在する。
【0329】そこで、この画像繋ぎ合わせモードが選択
されると、操作パネルOPの液晶ドットマトリクス表示
部に、図24の表示画像が表示され、原稿の幅が入力で
きるようになっている。
【0330】なお、液晶ドットマトリクス表示部の表示
画面上には、透明のタッチパネルタブレットが表示画面
を覆うように配置されており、表示画面を確認しながら
所望するキー表示部分をタッチ操作することで、入力指
示があったということになり、入力を受け付ける。
【0331】この構成で、表示画面の略中央には、現在
設定されている原稿幅が数値表示されており、その下方
に配置されたアップキー、ダウンキーでもって所定の単
位毎に増減することが可能である。
【0332】また、表示画面の右側には、所定の原稿幅
サイズを良く使用するものとして予め登録しておき、タ
ッチ操作により原稿幅のダイレクト入力を可能にした登
録キーが4つ配列表示されている。
【0333】これらのキーにより原稿幅が設定された
後、操作パネルOP上に設けられたプリントスイッチを
操作すると原稿の上半分が、そして原稿を上下反転させ
てプリントスイッチを操作すると原稿の下半分が読み取
られる。
【0334】このとき、デジタル複写機本体30におけ
るスキャナ部31のスキャナユニット40は、入力され
た原稿幅情報に応じて原稿の読み取り走査範囲が確定さ
れると共に、読み取られた繋ぎ合わせ対象画像の繋ぎ合
わせ処理に用いるマッチング画像をも限定して抽出する
ことが可能となるので、画像繋ぎ合わせ処理ボード60
2上におけるマッチング処理速度も向上する。したがっ
て、短時間でマッチング処理が完了する。
【0335】また、原稿の幅が分からない状態で原稿を
原稿載置台35にセットしたとしても、原稿の幅が分か
るように、原稿サイズ目盛り板35bには目盛り35d
が設けられており、さらに、この目盛り35dの右側に
は、すなわち原稿載置台35上にセットされた原稿によ
り隠れて見えなくなることのないような位置に数値情報
が付されている。
【0336】この目盛り35d、および目盛り35d近
傍に記された数値情報を確認して、図24の表示画面か
らタッチパネルを操作入力することで原稿幅が簡単に入
力確定される。
【0337】さらに、原稿の幅を設定する方法として
は、原稿載置台35上に載置された原稿をスキャナユニ
ット40により予備スキャンして、読み取られた原稿画
像データから原稿の後端部分を検出することにより自動
的に判別して設定するようにしてもよいし、画像繋ぎ合
わせ処理モードとしてスキャナ部31から読み取り入力
された原稿画像データからマッチング領域長手方向にお
ける原稿の幅を自動的に判別して設定するようにしても
よい。
【0338】なお、原稿の後端部分を検出する方法とし
ては、スキャナユニット40により読み取られた原稿載
置面全体の画像データの中から、原稿のエッジに関する
データを、例えば原稿と原稿抑圧カバー表面の濃度差か
ら抽出して、マッチング領域長手方向における原稿の幅
を確定することにより行う方法がある。
【0339】このようにして得られた原稿の幅情報に基
づいて、スキャナユニット40により読み取られた原稿
画像データのマッチング領域画像から不要な画像データ
は含むことなく、パターンマッチング処理のための原稿
画像データを確定すれば、画像繋ぎ合わせ処理ボード6
02上における、先に読み取られた原稿上半分のパター
ンマッチング画像と、後から読み取られた原稿下半分の
パターンマッチング画像による処理が短時間で確実に処
理できるようになる。
【0340】次に、繋ぎ合わされた画像を記録する用紙
サイズおよび用紙の向きに応じて、第1の繋ぎ合わせ処
理対象画像と第2の繋ぎ合わせ処理対象画像の向きを変
更する回転制御方法について説明する。
【0341】先の説明では、A2サイズの原稿をスキャ
ナ部31から入力して、レーザ記録部32からA3用紙
に記録して出力するように説明したが、デジタル複写機
本体30が通紙可能な用紙サイズであれば給紙部に用紙
がセットされている限り出力可能であるので、繋ぎ合わ
された画像を指定された用紙のサイズに応じて変倍して
出力するように考慮しておかなければならない。
【0342】具体的には、A3サイズの用紙以外に、B
4,A4,B5などの用紙サイズがあり、A4とB5の
用紙においては用紙の向きが変更された場合もあるの
で、A4R,B5Rとして考慮しておく必要がある。
【0343】そこで、本発明における画像繋ぎ合わせ処
理としては、原稿載置台35が最大A3サイズの原稿を
セットした上で読み取りが可能であることから、画像繋
ぎ合わせモードとして処理できる原稿の最大サイズは必
然的にA2となり、また、デジタル複写機本体30のレ
ーザ記録部32において搬送出来る最大サイズとしては
A3であることから、第1段階としては、A2サイズの
原稿からA3サイズの用紙にコピーする場合の第1の倍
率として70%でもって画像繋ぎ合わせ処理が実行され
るように構成されている。
【0344】そして、A3サイズの1つの画像としてつ
なぎ合わされた画像を指定された用紙サイズに収まるよ
うにさらなる変倍処理を行い、指定された用紙上に画像
を記録して出力するようになっている。
【0345】つまり、A3の繋ぎ合わされた画像を指定
された用紙サイズに合わせて、第2の倍率としてのB4
は86%、A4は70%、B5は61%として変倍処理
する。
【0346】したがって、本実施の形態では、メイン画
像処理ボード400の多値画像処理部402が、スキャ
ナ部31により入力された原稿画像に対して予め設定さ
れた第1の倍率で変倍処理を行う第1変倍処理手段と、
上記LSU46により再現された画像の大きさから第2
の倍率を確定して、上記第1変倍処理手段により変倍処
理された原稿画像に対して上記第2の倍率で変倍処理を
行う第2変倍処理手段との機能を有している。
【0347】そして、繋がり確定手段としての画像繋ぎ
合わせ処理ボードは、上記第1変倍処理手段により変倍
処理された複数の原稿画像毎の所定エッジ領域に基づい
て、原稿画像の繋がり関係を確定するようになってい
る。
【0348】さらに、繋がり確定手段としての画像繋ぎ
合わせ処理ボードは、原稿画像毎の所定エッジ領域画像
の1つを基準として、他の原稿画像の所定エッジ領域画
像を繋ぎ合わせる時のエッジ領域画像長手方向に対する
移動量を、原稿画像の繋がり関係として管理する。
【0349】また、画像再現手段であるレーザ記録部3
2は、上記繋がり確定手段により確定された原稿画像の
繋がり関係に基づいて、複数の原稿画像を1つの原稿画
像として再現するようになっている。
【0350】さらに、操作パネル103は、上記画像再
現手段により再現される画像の大きさを指示する指示手
段としての機能を有している。
【0351】上記の構成により、上記画像再現手段は、
上記指示手段により指示された大きさの1つの原稿画像
として再現するようになっている。
【0352】また、先にも述べたように、用紙のサイズ
および用紙の向きを考慮して繋ぎ合わされた画像を再現
する必要がある。
【0353】出力する用紙サイズとしてA3,B4,A
4R,B5Rのいずれかが指定されたのであれば、図2
2および図23を用いて先に説明した流れに基づいて処
理した後、B4,A4R,B5Rは、それぞれの変倍率
でもってA3サイズの繋ぎ合わされた画像を縮小すれば
よい。
【0354】しかしながら、出力する用紙サイズがA
4,B5である場合は、図25(a)(b)、図26
(a)〜(d)に示すように、複数に分けて読み取らせ
た原稿からの第1の繋ぎ合わせ処理対象画像Ga1と、
第2の繋ぎ合わせ処理対象画像Gb1、さらには第1の
繋ぎ合わせ処理マッチング画像Ga2と、第2の繋ぎ合
わせ処理マッチング画像Gb2を必要に応じて回転処理
させ、パターンマッチング処理後、1つのA3画像とし
て再現してからA4もしくはB5の画像となるように変
倍処理している。
【0355】尚、図25および図26では、第1の繋ぎ
合わせ処理対象画像Ga1および第1の繋ぎ合わせ処理
マッチング画像Ga2は、0度回転され(回転処理され
ず)、第2の繋ぎ合わせ処理対象画像Gb1および第2
の繋ぎ合わせ処理マッチング画像Gb2は、180度回
転された例を示している。
【0356】また、図22および図23のようにマッチ
ング処理して1つのA3画像として再現した後、A4も
しくはB5の変倍処理を行うと同時に90度の回転処理
を行って用紙上に記録して出力することも可能である。
【0357】以上のようにして画像の繋ぎ合わせ処理と
しては完成するが、原稿の原稿載置台に対する載置状態
によっては、それぞれの原稿画像の位置ズレ補正などを
考慮しておかなければならない。
【0358】この点について図27および図28を用い
て説明する。
【0359】前半の原稿スキャン時には、図27(a)
に示すように、A2サイズ原稿Gの原稿載置台35に対
する載置状態が適切であり、適切な状態で読み取り入力
され、後半の原稿スキャン時には、図27(b)に示す
ように、A2サイズ原稿Gの原稿載置台に対する載置状
態が原稿基準位置合わせ板35aからズレた状態で読み
取り入力される場合がある。
【0360】このような状態で読み取り入力された原稿
画像は、当然ながらズレた状態で画像メモリ内に記憶さ
れ、パターンマッチングのためのマッチング画像も当然
のことながらズレた状態で確定されることとなる。
【0361】つぎに、それぞれの原稿画像から確定され
たパターンマッチングのためのマッチング画像でもっ
て、基準となる1方のマッチング画像に対して他方のマ
ッチング画像をマッチングさせると、図28(a)に示
すように、当然のことながらズレた状態で接続される。
【0362】この状態では、基準となる一方の原稿画像
と他方の原稿画像との間において、それぞれの原稿画像
を繋ぎ合わせることはできないので、ズレのためにパタ
ーンマッチング画像が移動したことにより形成された空
白の部分には白画像データが付与され、矩形の接続画像
として確定される。
【0363】また、このときのパターンマッチング処理
により得られたずれ量に関するデータは、ずれ量データ
として記憶管理されている。尚、上記ずれ量は、画像繋
ぎ合わせ処理ボード602内のCPU602bによって
検出される。即ち、CPU602bは、ずれ量検出手段
の機能を有している。
【0364】そして、図28(b)に示すように、基準
となる原稿画像をライン画像として画像メモリから所定
のタイミングで順次読み出し、続けて接続画像GGを同
じく基準側から所定のタイミングでライン画像として読
み出すことで、図28(c)に示すように、まず基準と
なる一方の原稿画像と接続画像GGが1つの画像として
再現される。
【0365】次に、この再現された画像と残りの他方の
原稿画像を先程記憶管理されたずれ量データを考慮して
タイミングを確定し、その確定されたタイミングでもっ
て続けて残りの原稿画像を画像メモリからライン画像と
して読み出すことで、図28(d)に示すように、最終
的な1つの原稿イメージG’として再現されることとな
る。
【0366】また、原稿の大きさは、定形サイズに限ら
れるものではなく、不定形サイズの原稿もある。
【0367】この不定形サイズの原稿の繋ぎ合わせモー
ド処理について、図29を参照しながら以下に説明す
る。
【0368】例えば、図29(a)(b)に示すよう
に、不定形サイズの原稿Gを繋ぎ合わせモードにより処
理する場合、1つの画像として再現された画像は、利用
者が所望する大きさの用紙上において、図29(d)に
示すように、画像が再現される用紙の幅cの中心線に対
して一方に片寄った状態で出力される。
【0369】そこで、図29(c)に示すように、1つ
の画像として繋ぎ合わせられた画像のセンタを原稿最大
幅間a、もしくは縮小原稿画像幅間bから割り出すと共
に、画像が再現される用紙の幅c(図29(d))との
関係から、1つの画像として再現された画像が用紙の略
中央付近に形成されるように、それぞれの原稿画像のラ
イン画像の読み出しタイミングを制御することにより完
成される(図29(e))。
【0370】なお、図29に示した画像繋ぎ合わせ処理
では、ずれた状態で原稿載置台35上にセットされた原
稿が読み取り入力される場合のことを考慮したアルゴリ
ズムとはなっているが、必要以上にマッチング処理がか
かる場合などは、利用者を待たせてしまうことになるの
で、所定時間以上処理時間が経過した場合は、図30に
示すように、そのことを利用者に伝え、最適な状態での
原稿の再読み取り入力を促すようになっている。
【0371】つまり、本画像処理装置は、画像の繋がり
確定処理の経過状態を表示する処理経過状態表示手段
と、原稿画像毎の所定エッジ領域に基づいて原稿画像の
繋がり関係を確定する際の確定処理時間を管理する処理
時間管理手段とを備え、上記処理時間管理手段により所
定時間以上の経過が確認されると、繋がり処理を中断
し、その旨を上記処理経過状態表示手段に表示するよう
になっている。
【0372】具体的には、図30に示すように、まず、
原稿第1面(第1領域)の読み取りを行う(S61)。
引続き、原稿第2面(第2領域)の読み取りを行う(S
62)。
【0373】次に、画像処理装置内に設けられた処理時
間管理手段としてのタイマーをセットし(S63)、例
えば図29に示すようなマッチング処理を行う(S6
4)。
【0374】続いて、上記タイマーが所定時間経過した
か否かを判断する(S65)。ここで、所定時間が経過
していれば、デジタル画像形成装置における操作パネル
OPの処理経過状態表示手段としての表示パネルにおい
てその旨を表示する(S66)。
【0375】これにより、利用者は、マッチング処理に
おいて常に最適な状態での原稿の再読み取り入力を行う
ことができる。
【0376】一方、所定時間経過していなければ、マッ
チングが完了したか否かを判断する(S67)。ここ
で、マッチングが完了していなければ、S64に移行
し、引続きマッチング処理を行う。そして、マッチング
が完了していれば、画像接続処理を行う(S68)。
【0377】上記の処理によれば、上述したように、必
要以上にマッチング処理がかかる場合において、利用者
を待たせることがなくなる。
【0378】さらに、2つの画像の繋がり部分を確認し
て1つの画像として繋ぎ合わせて再現する処理を行う場
合の処理時間を短縮するための異なる方法について図3
1ないし図37を参照しながら以下に説明する。ここで
は、例として、A2原稿をA3サイズに縮小して記録す
る場合について説明する。
【0379】また、上記繋がり確定手段としての画像繋
ぎ合わせ処理ボード602は、原稿画像毎の所定エッジ
領域画像を抽出するエッジ領域画像抽出手段と、上記エ
ッジ領域画像抽出手段により抽出された各エッジ領域画
像を、所定サイズのマトリクス内においてマッチング処
理を施すマッチング処理手段と、上記マッチング処理手
段によるマッチング処理を行う際に、マトリクスを第1
のエリア数に分割して第1のマッチング処理を行った
後、この第1のマッチング処理の結果に基づいて上記マ
トリクスを第2のエリア数に分割して第2のマッチング
処理を行うように該マッチング処理手段に指示する指示
手段との機能を備えている。
【0380】さらに、画像繋ぎ合わせ処理ボード602
は、上記マッチング処理手段による各エッジ領域画像の
マッチング処理中に、所定のタイミングで上記画像再現
手段による原稿画像の一部の再現を開始するように制御
する制御手段としてのCPU602bを有している。
【0381】図31は、上記画像繋ぎ合わせ処理ボード
602における繋ぎ合わせ処理の一連の流れを示すフロ
ーチャートである。
【0382】図32(a)(b)は、デジタル複写機本
体30におけるスキャナ部31の原稿載置台35上にセ
ットされる大きめの原稿の状態、および読み取られたそ
れぞれの原稿画像を、繋ぎ合わせ処理の対象画像として
記憶管理させるまでの処理について説明したものであ
る。
【0383】図32(a)の図面左側は、原稿載置台3
5上にセットされた原稿Gの上半分である第1領域G1
を、また図32(a)の図面右側は、原稿載置台35上
にセットされた原稿Gの下半分である第2領域G2を、
それぞれ画像繋ぎ合わせ処理の対象画像として別々に読
み取り、この複数の繋ぎ合わせ対象画像として読み取ら
れた画像に対して、画像繋ぎ合わせ処理のための準傭を
行う処理の流れを表している。
【0384】原稿載置台35上にセットされた原稿G
は、図32(b)に示すように主走査方向にライン毎に
走査されると共に、副走査方向に走査される。つまり、
第1領域G1を走査するときには、原稿載置台35の上
端部側から順に走査し、第2領域G2を走査するときに
は、原稿載置台35の下端部側から順に走査すること
で、原稿Gを上端部側から下端部側まで順に走査するこ
とになる。
【0385】ここで、画像の繋ぎ合わせ処理の流れにつ
いて、図31に示すフローチャートを参照しながら以下
に説明する。この画像の繋ぎ合わせ処理では、2つの画
像の繋がりを確認するための所定サイズのマトリクスを
第1のエリア数に分割して粗い確認(第1のマッチング
処理)を行うと共に、この第1のマッチング処理の結果
を利用して、さらに所定サイズのマトリクスを第2のエ
リア数に分割して細かい確認(第2のマッチング処理)
を行うようになっている。尚、本説明は、A2原稿Gを
A3用紙に記録する場合について行う。
【0386】はじめに、原稿の画像データの読み込みが
行われる(S71)。ここで、原稿Gの第1領域G1と
第2領域G2とが読み込まれ、多値データG1’,G
2’として記憶される。
【0387】具体的には、図32(a)に示すように、
原稿載置台35上で原稿Gの第1領域G1をデジタル複
写機本体30のスキャナ部31にて読み取らせる。
【0388】上述したように、原稿載置台35の基準側
に配置された原稿基準位置合わせ板35aの操作パネル
OP側には、繋ぎ合わせ処理のためのマッチング領域で
あることを表すためのマーキング領域35cが記されて
おり、このマーキング領域35c内に原稿を繋ぎ合わせ
る部分(第1の繋ぎ合わせ処理マッチング画像Ga2)
がくるようにセットする。
【0389】そして、スキャナ部31から読み取り入力
された原稿Gの第1領域G1の原稿画像は、メイン画像
処理ボード400上にて多値画像データとして所定の処
理が施され、結果としてA2原稿がA3用紙に記録でき
るように70%縮小された第1領域G1に対応する多値
画像データG1’となるように処理される。
【0390】そして、この70%縮小された多値画像デ
ータG1’は、サブ画像処理ボード500上にて多値2
値変換された後、図32(a)に示すように、第1の繋
ぎ合わせ処理対象画像Ga1と、第1の繋ぎ合わせ処理
マッチング画像Ga2とに分割され、さらに第1の繋ぎ
合わせ処理対象画像Ga1および第1の繋ぎ合わせ処理
マッチング画像Ga2は90度の回転処理が施される。
【0391】次に、原稿載置台35上で原稿Gの上下を
180度反転させて原稿の下半分である第2領域G2を
デジタル複写機本体30のスキャナ部31にて読み取ら
せる。
【0392】ここでも原稿Gの上半分を読み取り入力す
るときに説明したように、原稿載置台35の基準側に配
置された原稿基準位置合わせ板35aの操作パネルOP
側に記された、繋ぎ合わせ処理のためのマッチング領域
であることを表すためのマーキング領域35c内に、先
に読み取らせた部分と相対する原稿を繋ぎ合わせる部分
がくるようにセットする。
【0393】そして、スキャナ部31から読み取り入力
された第2領域G2の原稿画像は、メイン画像処理ボー
ド400上にて多値画像データとして所定の処理が施さ
れ、結果としてA2原稿をA3用紙に記録できるように
70%縮小された多値画像データG2’となるように処
理させる。
【0394】そして、この70%縮小された多値画像デ
ータG2’は、サブ画像処理ボード500上にて多値2
値変換された後、図32(a)に示すように、第2の繋
ぎ合わせ処理対象画像Gb1と、第2の繋ぎ合わせ処理
マッチング画像Gb2とに分割され、さらに第2の繋ぎ
合わせ処理対象画像Gb1および第2の繋ぎ合わせ処理
マッチング画像Gb2は、270度の回転処理が施され
る。
【0395】ここで、第1の繋ぎ合わせ処理マッチング
画像Ga2と第2の繋ぎ合わせ処理マッチング画像Gb
2とは、図33に示すように、それぞれマトリクスに分
割され、各マトリクスにおける特徴点を抽出して、この
特徴点を利用することによりマッチングされる。
【0396】続いて、第1のマッチング処理について説
明する。
【0397】S71で読み込んだ画像データ(多値デー
タG1’,G2’)に基づいて縮小画像の生成を行い
(S72)、この縮小画像からマッチング用の特徴点を
抽出する(S73)。そして、得られた特徴点に基づい
て縮小画像のマッチングを行う(S74)。具体的に
は、上述のように生成された多値画像データG1’,G
2’の縮小画像から縮小マッチング用特徴点を抽出す
る。
【0398】つまり、格納された第1の繋ぎ合わせ処理
マッチング画像Ga2および第2繋ぎ合わせ処理マッチ
ング画像Gb2の原画像を、図34に示すように、隣接
4画素(例えばa1,a2,a3,a4)の単純平均を
計算し、第1の繋ぎ合わせ処理マッチング画像および第
2の繋ぎ合わせ処理マッチング画像全体にわたって繰り
返すことにより原画像の4分の1の縮小画像を作成す
る。
【0399】4分の1に縮小された画像に、同様の処理
を再び行うことにより、原画像の16分の1の縮小画像
を作成しメモリに格納する。
【0400】この16分の1縮小画像を用いることによ
り、精度の粗い第1のマッチング処理を行う。即ち、縮
小画像のマッチングを行う。
【0401】ここで、縮小画像マッチングにおける特徴
点の抽出について説明する。
【0402】まず、第1の繋ぎ合わせ処理マッチング画
像Ga2領域をN個のマトリクスに分割する。
【0403】個々のマトリクスにおいて、図35に示す
ように、注目1画素(L)の右隣接画素(R)および下
隣接画素(D)の濃度差を計算する。得られた濃度差
が、ある定められた閾値以上になるような画素を特徴点
として、中心座標をメモリに格納する。
【0404】この処理をマトリクス内の全画素について
繰り返す。ただし、1つのマトリクス内で特徴点の数が
所定数まで達した場合には、そのマトリクスについて特
徴点の抽出を終了する。
【0405】これら、特徴点抽出の処理を分割したN個
のマトリクスについて繰り返す。
【0406】次に、図36に示すように、上の操作で得
られた特徴点の数が、所定数以上ある第1の繋ぎ合わせ
処理マッチング画像Ga2のマトリクス全てについて、
第2の繋ぎ合わせ処理マッチング画像Gb2領域内でx
方向に1画素ずつ移動させ、先に記録した特徴点およ
び、その右隣接画素ならびに下隣接画素について、互い
の差和演算を行う。
【0407】マトリクスが第2の繋ぎ合わせ処理マッチ
ング画像Gb2の最右端に達したときは、最左端に移動
しy方向に1画素ずらした位置より探索し、これを探索
画素の終端に達するまで繰り返す。
【0408】ここでは、x方向の探索後y方向対象を移
動させ処理を行っているが、探索方向はy方向から始め
てもよい。
【0409】得られた結果がある閾値以下のものを候補
領域として、位置をメモリに格納する。
【0410】また、得られた値が、所定の値以下の領域
が見つかった場合、直ちに確定領域として決定する。
【0411】また、所定の時間内に候補領域が所定数発
見できなかった場合には、特徴点抽出の基準となる閾値
を小さく変化させる。
【0412】また、この場合所定時間は、原稿サイズに
よって変化し、大きい原稿の場合には長く、小さい原稿
の場合短くする。
【0413】得られた確定領域あるいは候補領域に範囲
を絞り、縮小されていない原稿画像を用いて、全てにつ
いてより詳細な第2のマッチング処理を行う。
【0414】次に、第2のマッチング処理について説明
する。
【0415】S74における縮小画像のマッチングによ
り得られた第1の繋ぎ合わせ処理マッチング画像Ga2
および第2の繋ぎ合わせ処理マッチング画像Gb2の確
定領域あるいは候補領域から、詳細マッチング用(第2
のマッチング処理用)の特徴点を抽出し(S75)、こ
の特徴点に基づいて詳細マッチングのパラメータをセッ
トする(S76)。そして、上記セットされたパラメー
タに基づいて詳細マッチング(第2のマッチング処理)
を行う(S77)。
【0416】上記第2のマッチング処理の手順は、上述
の第1のマッチング処理である縮小画像を用いた場合と
同様であるため省略する。
【0417】上記S71〜S77の処理によって得られ
た結果の内最小の値を持つ領域について、第1の繋ぎ合
わせ処理マッチング画像Ga2と第2の繋ぎ合わせ処理
マッチング画像Gb2とのずれ量(図32(a)参照)
をメモリに格納する。
【0418】即ち、メモリには、第1の繋ぎ合わせ処理
マッチング画像Ga2と第2の繋ぎ合わせ処理マッチン
グ画像Gb2とをマッチングさせた場合、例えば図37
に示すように、x方向に+1画素、y方向に+2画素の
ずれ量が格納されていることになる。
【0419】また、以上の操作の結果、確定領域が一つ
に決定されなかった場合には、図30に示すフローチャ
ートによる処理と同様な処理で、そのことを利用者に伝
え、最適な状態での原稿の再読み取り入力を促すように
なっている。
【0420】次に、マッチングされた結果に基づいて、
一方の画像(第1領域G1)と他方の画像(第2領域G
2)を1つの画像として出力するための出力手順につい
て説明する。ここでは、上述のように、A2原稿をA3
用紙に記録する場合について説明する。
【0421】本手法では繋ぎ合わせ処理を行っている所
定のタイミングで、一方の画像の記録を開始する。
【0422】この例のように、A2原稿をA3用紙に記
録する場合、用紙を縦送り方向にして記録部に供給する
事により、繋ぎ合わせ処理を行っている最中に、一方の
画像の記録が開始可能である。
【0423】記録を開始するタイミングは、原稿のサイ
ズに応じて確定し、繋ぎ合わせる部分の反対側の画像終
端部の記録が終了するまでに、繋ぎ合わせ処理を終了さ
せる。
【0424】次に、上述した繋ぎ合わせ処理により得ら
れたマッチング画像部分と残りの原稿画像を順次出力さ
せて1つの画像とする。
【0425】原稿のサイズが大きければ繋ぎ合わせ処理
に要する時間が多く必要となり、例えばA2サイズの大
きい原稿の場合には、開始タイミングを遅く、A4サイ
ズの小さい原稿の場合には早くする。
【0426】これにより、繋ぎ合わせ処理が完全に終了
するまで待機することがなくなり、2つの画像を繋ぎ合
わせて1つの画像として出力するまでの時間が短縮可能
となる。
【0427】また、繋ぎ合わせる部分の反対側の画像デ
ータから順に記録している間に、上述の繋ぎ合わせ処理
を行うので、処理が完全に終了するまで、記録を待機さ
せることがなくなるため、2つの画像を繋ぎ合わせて1
つの画像として出力するまでの時間が短縮可能となる。
【0428】また、記録を開始するタイミングは、パタ
ーンマッチング処理中に得られた特徴点の数によって
も、変化するようにすることも可能である。
【0429】すなわち、特徴点の数が多い場合には、一
方の画像の記録終了までに繋ぎ合わせ処理が終了しない
可能性があり、特徴点が所定の数以下の場合に限って繋
ぎ合わせる部分の反対側の画像の記録を繋ぎ合わせ処理
終了前に開始する。
【0430】また、サイズによって比較する第2の繋ぎ
合わせ処理のマッチング画像データ量が変化し、候補領
域が変化することにより詳細マッチングが完了するまで
の時間が異なるため、また、原稿が大きい場合には、記
録にかかる時間が長く、小さい場合には短いため、一方
の画像を記録開始する時の特徴点の所定数は原稿のサイ
ズに応じて変化する。
【0431】これにより、画像の記録が停止するといっ
た問題もなくなる。
【0432】次に、一方の画像と他方の画像を確実に1
つの画像として出力するための記録方法について説明す
る。
【0433】上述したように、繋ぎ合わせ処理はメモリ
上でずれ量に相当する白画像データを画像の左端部また
は右端部に付加することで行っており、処理が複雑とな
るためメモリ上での出力画像形成時間およびメモリ消費
量が多く必要であった。
【0434】したがって、本手法では、メモリ上で出力
画像を完全に構成したものを出力するのではなく、原稿
画像シフト再現手段としての多値画像処理部402に接
続されたメインの中央演算処理装置401によって、図
38に示すように、ずれ量を時間量に換算し、その時間
量分だけ記録開始タイミングをずらしてやることで、2
つの画像を繋ぎあわせて1つの画像として記録してい
る。
【0435】まず、メインの中央演算処理装置401
は、LSU46(図20)などの書き込み装置から出力
される書き込みタイミング出力信号にタイミングを合わ
せてメモリ403から画像データを読み込む。
【0436】メモリ403から読みとられた画像データ
は、ずれ量を含んだままである。即ち、このずれ量は、
前述のずれ量検出手段としての画像繋ぎ合わせ処理ボー
ド602によって検出される。
【0437】このずれ量を補正する形で、繋ぎ合わせ処
理で得たずれ量を、1画素を所定クロックとした時間量
に変換し、その分だけ記録開始信号を変化させることに
より、2つの画像を繋ぎあわせて1つの画像として記録
する。即ち、図38に示すように、繋ぎ合わせ処理で得
られたずれ量ΔNに応じて、記録開始信号をシフトさせ
て画像データ(D0 ,D1 ,D2 ,D3 ,…)の記録開
始時期を変化させる。
【0438】このように、一方の画像を記録した後、他
方の画像を繋ぎ合わせる場合、検出されたずれ量に応じ
て記録タイミングをずらして他方の画像の形成を行うこ
とで、処理の簡略化が可能となり、記録時間の短縮につ
ながるうえに、メモリ消費量の節約が可能となる。
【0439】本発明の画像処理装置は、複数の画像を読
取り、それぞれの画像を多値のデジタル画像データとし
て入力する入力手段と、上記入力手段により入力された
画像データに基づいて、入力画像をそれぞれ繋ぎ合わせ
るためのマッチング用データを生成するマッチング用デ
ータ生成手段と、上記入力手段により入力された各画像
データを2値化する2値化処理手段と、上記マッチング
用データ生成手段にて得られたマッチング用データに基
づいて、上記2値化処理手段にて得られた各画像データ
に対応する2値データ同士を繋ぎ合わせる繋ぎ合わせ手
段と、上記繋ぎ合わせ手段にて繋ぎ合わされた画像を出
力する出力手段とが備えられていることを特徴としてい
る。
【0440】上記の構成によれば、画像を繋ぎ合わせる
ためのマッチング用データが入力画像に基づいて生成さ
れ、このマッチング用データに基づいて2値化された画
像データを繋ぎ合わせるようにしているので、入力画像
の情報に応じて画像の繋ぎ合 わせを行うことができる。
【0441】したがって、入力画像を2値化処理した場
合に、網点画像若しくは写真画像の同様な画像の領域が
広がるような原稿であっても、2値化処理前の多値の入
力画像に基づいてマッチング用データが生成されるの
で、マッチングポイントを正確に抽出することができ、
どのような画像であっても精度良く画像を繋ぎ合わせる
ことができる。
【0442】本発明の画像処理装置は、複数の画像を読
取り、それぞれの画像を多値のデジタル画像データとし
て入力する入力手段と、上記入力手段により入力された
画像データを記憶する第1の記憶手段と、上記第1の記
憶手段に記憶された画像データに基づいて、入力画像を
それぞれ繋ぎ合わせるためのマッチング用データを生成
するマッチング用データ生成手段と、上記マッチング用
データ生成手段にて得られたマッチング用データを記憶
する第2の記憶手段と、上記入力手段により入力された
各画像データを2値化する2値化処理手段と、上記2値
化処理手段により2値化された画像データを合成用の画
像データとして記憶する第3の記憶手段と、上記第2の
記憶手段に記憶されたマッチング用データに基づいて、
上記第3の記憶手段に記憶された2値の各画像データ同
士を繋ぎ合わせる繋ぎ合わせ手段と、上記繋ぎ合わせ手
段にて繋ぎ合わされた画像を出力する出力手段とが備え
られていることを特徴としている。
【0443】上記の構成によれば、画像を繋ぎ合わせる
ためのマッチング用データが入力画像に基づいて生成さ
れ、このマッチング用データに基づいて2値化された画
像データを繋ぎ合わせるようにしているので、入力画像
の情報に応じて画像の繋ぎ合わせを行うことができる。
【0444】したがって、入力画像を2値化処理した場
合に、網点画像若しくは写真画像の同様な画像の領域が
広がるような原稿であっても、2値化処理前の多値の入
力画像に基づいてマッチング用データが生成されるの
で、マッチングポイントを正確 に抽出することができ、
どのような画像であっても精度良く画像を繋ぎ合わせる
ことができる。
【0445】本発明の画像処理装置において、上記マッ
チング用データ生成手段は、上記入力手段により入力さ
れた画像データに対してマトリクス処理を施し、このマ
トリクス内の画素データに基づいてマッチング用データ
を生成することを特徴としている。
【0446】上記の構成によれば、入力手段により入力
された画像データに対してマトリクス処理を施し、この
マトリクス内の画素データに基づいてマッチング用デー
タを生成することで、各画素データに対してマトリクス
を施した画素データ(多値データ)を用いてパターンマ
ッチングすることにより、2値データによるマッチング
より、高精度にマッチングポイントを決定することがで
きるので、複数の画像を精度良く繋ぎ合わせることが可
能となる。
【0447】本発明の画像処理装置は、上記マッチング
用データとして、マトリクス内の画素の輝度の最大値と
最小値との差を用いることを特徴としている。
【0448】上記の構成によれば、マッチング用データ
として、マトリクス内の画素の輝度の最大値と最小値と
の差を用いてパターンマッチングすることで、原稿の種
類(文字/写真/網点)にとらわれない高精度のマッチ
ングポイントが決定し、複数の画像を繋ぎ合わせること
ができる。
【0449】本発明の画像処理装置は、上記マッチング
用データとして、マトリクス内の画素の濃度の最大値と
最小値との差を用いることを特徴としている。
【0450】上記の構成によれば、マッチング用データ
として、マトリクス内の画素の濃度の最大値と最小値と
の差を用いてパターンマッチングすることで、原稿の種
類(文字/写真/網点)にとらわれない高精度のマッチ
ングポイントが決定し、複数 の画像を繋ぎ合わせること
ができる。
【0451】本発明の画像処理装置において、アドレス
生成手段は、繋ぎ合わせようとする2つの画像のうち一
方の画像の画像データを幾つかの領域に分割し、これら
の領域に対応する他方の画像の画像データでのパターン
マッチング領域を設定するためのアドレスを生成するこ
とを特徴としている。
【0452】上記の構成によれば、上記アドレス生成手
段によって、片側の画像データ(参照画像)を幾つかの
領域に分割し、これらの領域に対応する他方側の画像デ
ータ(探索画像)でのパターンマッチング領域を設定す
ることで、マッチングポイントが複数個求まり、これに
より、マッチング精度の向上を図ることができる。
【0453】しかも、幾つかの縮小画像を生成して階層
化マッチングを行う場合に、参照画像を幾つかの領域に
分割し、それに対応した探索画像の領域においてパター
ンマッチングすることにより、繋ぎ合わせ処理回路の規
模を領域数分の1に削減することができ、この結果、コ
スト削減を図ることができる。
【0454】上記の分割領域の形状としては、矩形が考
えられる。このように、分割領域を矩形にすることで、
迅速に画像を複数の領域に分割することができるので、
パターンマッチングを正確に且つ迅速に行うことができ
る。
【0455】本発明の画像処理装置は、上記の課題を解
決するために、原稿画像を複数回に分けて走査すること
により複数の原稿画像として入力するための原稿画像走
査入力手段と、上記原稿画像走査入力手段により入力さ
れた原稿画像に対して予め設定された第1の倍率で変倍
処理を行う第1変倍処理手段と、上記第1変倍処理手段
により変倍処理された複数の原稿画像毎の所定エッジ領
域に基づいて、原稿画像の繋がり関係を確定する繋がり
確定手段と、上記繋がり確定手段により確定された原稿
画像の繋がり関係に基づいて、複数の原稿画像を1つの
原稿画像として再現する画像再現手段と、上記画像再現
手段により再現される画像の大きさを指 示するための指
示手段と、上記指示手段により指示された画像の大きさ
と、上記画像再現手段により再現された画像の大きさか
ら第2の倍率を確定して、上記第1変倍処理手段により
変倍処理された原稿画像に対して上記第2の倍率で変倍
処理を行う第2変倍処理手段とを備えていることを特徴
としている。
【0456】上記の構成によれば、複数回に分けて読み
取られた原稿画像は所定の第1倍率により変倍処理され
た形で繋ぎ合わせ処理され、繋ぎ合わされた画像となっ
た段階で所定の大きさの画像となるように第2の倍率に
より変倍処理を行うようになっているので、パターンマ
ッチングのためのアルゴリズムとしては、あらゆる大き
さの画像に対応した複雑なものを備えるのと異なり、必
要最小限の簡略化したものを備えるだけでよいことにな
る。
【0457】したがって、あらゆる大きさの画像に対応
したアルゴリズムを、デジタル複写機に高価な機能とし
て付加することにもならないので、一機能としてコスト
を上げることなく搭載させることができる。
【0458】また、複雑なアルゴリズムでないので、処
理時間が短くなり、この機能のために画像出力速度を低
下させることもない。
【0459】しかも、繋ぎ合わせられた原稿画像を利用
者が希望するサイズの用紙に対して記録して再現出力す
ることが可能であるから、大きな原稿を所望するサイズ
の用紙にコピーしてファイルすることができる。
【0460】本発明の画像処理装置において、上記第1
変倍処理手段で変倍処理に使用される第1の倍率は、上
記原稿画像走査入力手段における複数回の原稿走査によ
り入力することが可能な原稿サイズと、上記画像再現手
段により再現可能な最大画像サイズとに基づいて設定さ
れていることを特徴としている。
【0461】上記の構成により、第1の倍率、即ちN回
に分けて読み取られた原稿画像を繋 ぎ合わせ処理すると
きの倍率は、原稿台における最大サイズのN倍の大きさ
と、記録可能な用紙の最大サイズとの関係から設定され
ることになる。
【0462】これにより、読み取って入力された原稿画
像を必ず縮小するようになるので、原稿画像のデータ量
を抑えることができ、この結果、記憶メモリ容量を抑
え、データの転送もスムーズに行える。
【0463】また、原稿画像走査入力手段により入力さ
れた原稿画像毎の所定エッジ領域に基づいて、原稿画像
の繋がり関係を確定する場合、即ちパターンマッチング
においても処理時間が少なくてすむので、読み取りから
出力までの時間短縮が可能となる。
【0464】
【発明の効果】請求項1の発明の画像処理装置は、以上
のように、複数の画像を読取り、それぞれの画像を多値
のデジタル画像データとして入力する入力手段と、上記
入力手段により入力された画像データを記憶する第1の
記憶手段と、上記第1の記憶手段に記憶された画像デー
タに基づいて、入力画像をそれぞれ繋ぎ合わせるための
マッチング用データを生成するマッチング用データ生成
手段と、上記マッチング用データ生成手段にて得られた
マッチング用データを記憶する第2の記憶手段と、上記
入力手段により入力された各画像データを2値化する2
値化処理手段と、上記2値化処理手段により2値化され
た画像データを合成用の画像データとして記憶する第3
の記憶手段と、上記第2の記憶手段に記憶されたマッチ
ング用データに基づいて、上記第3の記憶手段に記憶さ
れた各画像データに対応する2値データ同士を繋ぎ合わ
せる繋ぎ合わせ手段と、上記繋ぎ合わせ手段にて繋ぎ合
わされた画像を出力する出力手段とが備えられ、さら
に、上記繋ぎ合わせ手段は、上記第2の記憶手段に記憶
されたマッチング用データから繋ぎ合わせに必要なマッ
チングポイントを抽出するマッチングポイント抽出手段
と、このマッチングポイントに基づいて入力画像の繋ぎ
合わせのために用いられる上記第2および第3の記憶手
段のアドレスを各画素毎に対応するように生成するアド
レス生成手段とを有し、上記第3の記憶手段に記憶され
た各画像データに対応する2値データ同士を、上記アド
レス生成手段にて得られた第2および第3の記憶手段の
アドレスに従って繋ぎ合わせる構成である。
【0465】それゆえ、入力画像を2値化処理した場合
に、網点画像若しくは写真画像の同様な画像の領域が広
がるような原稿であっても、2値化処理前の多値の入力
画像に基づいてマッチング用データが生成されるので、
マッチングポイントを正確に抽出することができ、どの
ような画像であっても精度良く画像を繋ぎ合わせること
ができる。
【0466】しかも、多値のマッチング用データを記憶
する第2の記憶手段と、2値の合成用の画像データとし
て記憶する第3の記憶手段とのアドレスが各画素毎に対
応していることで、多値のマッチング用データを用いた
パターンマッチングにより得られたマッチングポイント
に対して、スムーズに2値の合成用データを繋ぎ合わせ
ることができる。これにより、画像の繋ぎ合わせ処理の
高速化を図ることができるという効果を奏する。
【0467】請求項1の発明の画像処理装置は、さら
に、上記マッチングポイント抽出手段は、上記第2の記
憶手段に記憶されている所定量のマッチング用データを
数段階の縮小率で縮小し、縮小率が小さくなる毎にパタ
ーンマッチングする領域を狭くし、各縮小率でのマッチ
ングポイントの結果をマッチングポイントのアドレスと
する階層化マッチングを用いてマッチングポイントを抽
出する構成である。
【0468】それゆえ、請求項8に記載の構成による効
果に加えて、マッチングポイント抽出手段は、上記第2
の記憶手段に記憶されている所定量のマッチング用デー
タを数段階の縮小率で縮小し、縮小率が小さくなる毎に
パターンマッチングする領域を狭くし、各縮小率でのマ
ッチングポイントの結果をマッチングポイントのアドレ
スとする階層化マッチングを用いてマッチングポイント
を抽出することで、精度良く、しかも高速にパターンマ
ッチングを行うことができる。
【0469】つまり、所定量の探索画像データと参照画
像データにおいて、そのままのサイズでパターンマッチ
ングを行うより、縮小画像を生成し、パターンマッチン
グする範囲を絞り込みながら、マッチングポイントを抽
出して行く方が、格段に精度が向上すると共に、繋ぎ合
わせ処理の演算回数が約3000分の1に減少され、結
果としてパターンマッチングの処理を格段に高速化する
ことができる。
【0470】しかも、幾つかの縮小画像を生成して階層
化マッチングを行う場合に、参照画像を幾つかの領域に
分割し、それに対応した探索画像の領域においてパター
ンマッチングすることにより、繋ぎ合わせ処理回路の規
模を、そのままのサイズで分割せずにパターンマッチン
グを行う繋ぎ合わせ処理回路に比べて領域数分の1に削
減することができ、この結果、コスト削減を図ることが
できるという効果を奏する。
【0471】請求項2の発明の画像処理装置において、
上記マッチングポイント抽出手段は、第2の記憶手段に
記憶されているマッチング用データを複数の領域に分割
し、パターンマッチングして得られたマッチングポイン
トに対して、該パターンマッチングの演算結果にしきい
値を設け、上記マッチングポイントが上記のしきい値以
下の場合には、該マッチングポイントに対応する領域内
の画像が全面白または黒と判断し、そのマッチングポイ
ントを上記アドレス生成手段に出力しない構成である。
【0472】それゆえ、マッチング用画像データを複数
の領域に分割し、パターンマッチングして得られたマッ
チングポイントに対して、そのパターンマッチングの演
算結果にしきい値を設け、そのしきい値以下の場合、そ
の領域内の画像が全面白または黒と判断する事により、
階層化のマッチングにおいて、その領域を省いてパター
ンマッチングを進める事ができるので、更に高速化でき
るという効果を奏する。
【0473】請求項3の発明の画像処理装置において、
上記マッチングポイント抽出手段は、マッチングポイン
トに対応する領域内の画像が全面白または黒と判断され
た場合、そのマッチングポイントに対応する領域の上下
に配置された2つの領域のマッチングポイントに基づい
て直線近似的に中間点を求め、この中間点を全面白また
は黒と判断された上記領域のマッチングポイントとし
て、上記アドレス生成手段に出力する構成である。
【0474】それゆえ、マッチングポイントとして使用
されないと判断された濃淡の少ない領域に対して、上下
に配置された2つの領域のマッチングポイントにより、
直線近似的に中間点を求め、上記領域のマッチングポイ
ントとして使用する事で適切な繋ぎ合わせができるとい
う効果を奏する。
【0475】請求項4の発明の画像処理装置において、
上記アドレス生成手段は、マッチング用画像データを矩
形に分割し、パターンマッチングして得られたマッチン
グポイントに対して、合成用データを繋ぎ合わせる時
に、入力手段による入力時に傾いた画像の傾きを補正す
るようなアドレスを生成する構成である。
【0476】それゆえ、アドレス生成手段によって、マ
ッチング用画像データを矩形に分割し、パターンマッチ
ングして得られたマッチングポイントに対して、合成用
データを繋ぎ合わせる時に、入力手段による入力時に傾
いた画像の傾きを補正するようなアドレスを生成するこ
と、即ち、画像を分割し、マッチングポイントを矩形数
個算出し、アドレス生成部(CPU)がその矩形間の傾
きだけを演算により導き、繋ぎ合わせ処理部に合成用メ
モリのアドレスを生成することにより、原稿の傾きを補
正し、画像を繋ぎ合わせることができる。
【0477】これにより、原稿が傾いていても、傾いた
原稿を読み取って、その読取り画像に対して傾きの補正
を行っているので、原稿の傾き検知装置等が不要であ
り、回路規模を小さくすることができる。
【0478】請求項5の発明の画像処理装置は、請求項
2から4の何れかに記載の構成に加えて、上記領域の形
状は矩形であることを特徴としている。
【0479】上記の構成によれば、分割する領域の形状
を矩形とすることで、迅速に画像を複数の領域に分割す
ることができるので、パターンマッチングを正確に且つ
迅速に行うことができる。
【0480】請求項6の発明の画像処理装置は、上記の
課題を解決するために、複数の画像を読取り、それぞれ
の画像を多値のデジタル画像データとして入力する入力
手段と、上記入力手段により入力された画像データを記
憶する第1の記憶手段と、上記第1の記憶手段に記憶さ
れた画像データに基づいて、入力画像をそれぞれ繋ぎ合
わせるためのマッチング用データを生成するマッチング
用データ生成手段と、上記マッチング用データ生成手段
にて得られたマッチング用データを記憶する第2の記憶
手段と、上記入力手段により入力された各画像データを
2値化する2値化処理手段と、上記第2の記憶手段に記
憶されたマッチング用データに基づいて、上記第1の記
憶手段に記憶された各画像データに対応する2値データ
同士を繋ぎ合わせる繋ぎ合わせ手段と、上記繋ぎ合わせ
手段にて繋ぎ合わされた画像を出力する出力手段と有
し、上記繋ぎ合わせ手段は、上記第2の記憶手段に記憶
されたマッチング用データから繋ぎ合わせに必要なマッ
チングポイントを抽出するマッチングポイント抽出手段
と、このマッチングポイントに基づいて入力画像の繋ぎ
合わせのための記憶手段のアドレスを生成するアドレス
生成手段とを有し、上記マッチングポイント抽出手段
は、画像が全面白または黒と判断された場合のマッチン
グポイントに対応する領域数の全領域数に対する割合に
応じて、各領域毎に得られたマッチングポイントを上記
アドレス生成手段に出力するか否かを制御する制御手段
を備え、上記制御手段は、画像が全面白または黒と判断
された場合のマッチングポイントに対応する領域数の全
領域数に対する割合が所定値よりも小さい場合には、各
マッチングポイントを使用して画像を繋ぎ合わせ、また
所定値以上の場合には、画像を繋ぎ合わせずに連続して
並べるように画像処理を施す構成である。
【0481】それゆえ、入力画像を2値化処理した場合
に、網点画像若しくは写真画像の同様な画像の領域が広
がるような原稿であっても、2値化処理前の多値の入力
画像に基づいてマッチング用データが生成されるので、
マッチングポイントを正確に抽出することができ、どの
ような画像であっても精度良く画像を繋ぎ合わせること
ができる。
【0482】しかも、パターンマッチングの演算結果に
より、マッチングポイントとして使用されないと判断さ
れた矩形数の全矩形数に対する割合により、マッチング
ポイントを使用して画像を繋ぎ合わせるか、繋ぎ合わせ
ずに連続して画像を並べるか自動的に、若しくは手動的
に制御できる様にする事で、例えば繋ぎ合わせ処理モー
ドに設定し、A4サイズの本を開いたA3サイズの2枚
の原稿をスキャンし、単純に画像を並べて出力する様な
使い方ができるという効果を奏する。
【0483】請求項7の発明の画像処理装置は、以上の
ように、請求項6に記載の構成に加えて、上記領域の形
状は矩形である構成である。
【0484】それゆえ、請求項6に記載の構成による効
果に加えて、分割する領域の形状を矩形とすることで、
迅速に画像を複数の領域に分割することができるので、
パターンマッチングを正確に且つ迅速に行うことができ
るという効果を奏する。
【0485】請求項8の発明の画像処理装置は、以上の
ように、請求項1から7の何れかに記載の構成に加え
て、上記出力手段の出力先が印刷装置である構成であ
る。
【0486】それゆえ、スキャナサイズより大きな画像
を複数回読み取り、所望のサイズで繋ぎ合わされた(復
元された)画像を印刷出力できることにより、従来の人
の手で切り張りして見栄えの悪い印刷物を作る必要がな
くなる。
【0487】請求項9の発明の画像処理装置は、以上の
ように、原稿画像を複数回に分けて走査することにより
複数の原稿画像として入力するための原稿画像走査入力
手段と、上記原稿画像走査入力手段により入力された原
稿画像毎の所定エッジ領域に基づいて、原稿画像の繋が
り関係を確定する繋がり確定手段と、上記繋がり確定手
段により確定された原稿画像の繋がり関係に基づいて、
複数の原稿画像を1つの原稿画像として再現する画像再
現手段とを備え、上記繋がり確定手段は、原稿画像毎の
所定エッジ領域画像の1つを基準として、他の原稿画像
の所定エッジ領域画像を、エッジ領域画像長手方向に移
動させて繋ぎ合わせると共に、この移動により形成され
るずれ領域に対して白データを、上記原稿画像の繋がり
関係に追加する構成である。
【0488】それゆえ、原稿再現手段により1つの画像
として再現された繋ぎ合わせ処理後の画像は、大きな原
稿から所望するサイズの用紙に忠実に再現されることに
なるので、大きな原稿を複数回に分けて読み取る際に、
原稿の原稿載置台に対するセット位置のずれなどから生
じる原稿の影や、原稿でない部分などの黒画像が、一つ
の画像として再現した場合に黒画像として再現されるこ
とを防止することができる。
【0489】したがって、複数の原稿画像を繋ぎ合わせ
て1つの原稿画像とする場合において、原稿画像の再現
を、忠実に且つ高品位に行うことができるという効果を
奏する。
【0490】請求項9の発明の画像処理装置は、さら
に、上記繋がり確定手段による原稿画像の繋がり確定処
理の経過状態を表示する処理経過状態表示手段と、上記
繋がり確定手段により原稿画像の繋がり関係を確定する
際の確定処理時間を管理する処理時間管理手段と、上記
処理時間管理手段により所定時間以上の経過が確認され
ると、上記繋がり確定手段による繋がり処理を中断させ
ると共に、繋がり処理を中断したことを上記処理経過状
態表示手段に表示させる制御手段とを備えている構成で
ある。
【0491】それゆえ、制御手段によって、繋がり関係
を確定する際の確定処理時間が、所定時間以上の経過が
確認されると、上記繋がり確定手段による繋がり処理が
中断されると共に、繋がり処理を中断したことを上記処
理経過状態表示手段に表示させることで、原稿の読み取
り入力時の条件などが適していなくて処理に必要以上の
時間を要する場合に、再度適切な条件での読み取り入力
を操作者に促すことができ、無駄な待機時間をかけさせ
ないようにすることができるという効果を奏する。
【0492】請求項10の発明の画像処理装置は、以上
のように、請求項9の構成に加えて、上記繋がり確定手
段は、原稿画像毎の所定エッジ領域画像の1つを基準と
して、他の原稿画像の所定エッジ領域画像を繋ぎ合わせ
る時のエッジ領域画像長手方向に対する移動量を、原稿
画像の繋がり関係として管理する構成である。
【0493】それゆえ、請求項9の構成による効果に加
えて、2つの原稿画像を繋ぎ合わせて1つの原稿画像と
する場合、基準となる一方の原稿の所定エッジ領域画像
に対する他方の原稿の所定エッジ領域画像の繋ぎ合わせ
時の移動量に応じて、基準の原稿画像に対して他方の原
稿画像が繋がるように原稿画像の再現を調整するように
なる。
【0494】したがって、1つの原稿画像に対して他方
の原稿画像を確実に繋ぎ合わせて1つの画像として再現
することができるという効果を奏する。
【0495】請求項11の発明の画像処理装置は、以上
のように、請求項9または10の構成に加えて、画像を
再現する用紙のサイズを指示する用紙サイズ指示手段を
備え、上記画像再現手段は、上記用紙サイズ指示手段に
より指示されたサイズの用紙上に画像を記録再現すると
共に、上記繋がり確定手段により確定された原稿画像の
繋がり関係に応じて1つの原稿画像として再現する場
合、原稿画像を再現するサイズの用紙の略中央部分に再
現する構成である。
【0496】それゆえ、請求項9または10の構成によ
る効果に加えて、原稿載置台上における原稿のセット状
態に関わらず、1つの画像として再現された原稿画像は
所望するサイズの用紙上の略中央付近に形成され、出力
物としての原稿画像の片寄りをなくすことができるとい
う効果を奏する。
【0497】請求項12の発明の画像処理装置は、以上
のように、原稿画像を複数回に分けて走査することによ
り複数の原稿画像として入力するための原稿画像走査入
力手段と、上記原稿画像走査入力手段により入力された
原稿画像毎の所定エッジ領域に基づいて、原稿画像の繋
がり関係を確定する繋がり確定手段と、上記繋がり確定
手段により確定された原稿画像の繋がり関係に基づい
て、複数の原稿画像を1つの原稿画像として再現する画
像再現手段とを備え、上記繋がり確定手段は、原稿画像
毎の所定エッジ領域画像を抽出するエッジ領域画像抽出
手段と、上記エッジ領域画像抽出手段により抽出された
各エッジ領域画像を、所定サイズのマトリクス内におい
てマッチング処理を施すマッチング処理手段と、上記マ
ッチング処理手段によるマッチング処理を行う際に、マ
トリクスを第1のエリア数に分割して第1のマッチング
処理を行った後、この第1のマッチング処理の結果に基
づいて上記マトリクスを第2のエリア数に分割して第2
のマッチング処理を行うように該マッチング処理手段に
指示する指示手段とを備えている構成である。
【0498】それゆえ、2つの原稿画像の接続部分にお
けるパターンマッチングの処理時間を短縮でき、この結
果、画像処理装置における画像処理の時間を大幅に短縮
することができるという効果を奏する。
【0499】請求項13の発明の画像処理装置は、以上
のように、請求項12の構成に加えて、上記マッチング
処理手段は、所定サイズのマトリクス内において所定の
濃度変化が確認できる部分についてさらにマッチング処
理を行う構成である。
【0500】それゆえ、請求項12の構成による効果に
加えて、所定のマトリクスサイズ内において、所定の濃
度変化が確認できる部分について、さらなる細かいマッ
チング処理を行うようになっているので、2つの画像の
接続部分におけるパターンマッチングの処理時間が短縮
できるという効果を奏する。
【0501】請求項14の発明の画像処理装置は、以上
のように、請求項12の構成に加えて、上記マッチング
処理手段は、所定サイズのマトリクス内において各画素
の特徴点を所定の閾値を基準に抽出すると共に、この抽
出した特徴点に基づいてマッチング処理を行い、所定の
時間内にマッチング処理が完了しないと判断した場合、
特徴点抽出のための閾値の基準を変更する構成である。
【0502】それゆえ、請求項12の構成による効果に
加えて、所定の時間内にマッチング処理ができない場合
は、特徴点抽出のための閾値(濃度差)の基準を変更す
るようになっているので、2つの画像の接続部分におけ
るパターンマッチングを確実にできるという効果を奏す
る。
【0503】請求項15の発明の画像処理装置は、以上
のように、請求項12の構成に加えて、マッチング処理
手段は、所定サイズのマトリクス内において各画素の特
徴点を所定の閾値を基準に抽出すると共に、この抽出し
た特徴点に基づいてマッチング処理を行い、原稿画像サ
イズ毎に設定されているマッチング処理時間内にマッチ
ング処理が完了しないと判断した場合、特徴点抽出のた
めの閾値の基準を変更する構成である。
【0504】それゆえ、請求項12の構成による効果に
加えて、マッチング処理を行う原稿画像サイズに応じて
確定される所定の時間内にマッチング処理ができない場
合は、特徴点抽出のための閾値(濃度差)の基準を変更
するようになっているので、2つの画像の接続部分にお
けるパターンマッチングを原稿画像サイズに応じて確実
にできるという効果を奏する。
【0505】請求項16の発明の画像処理装置は、以上
のように、原稿画像を複数回に分けて走査することによ
り複数の原稿画像として入力するための原稿画像走査入
力手段と、上記原稿画像走査入力手段により入力された
原稿画像毎の所定エッジ領域に基づいて、原稿画像の繋
がり関係を確定する繋がり確定手段と、上記繋がり確定
手段により確定された原稿画像の繋がり関係に基づい
て、複数の原稿画像を1つの原稿画像として再現する画
像再現手段とを備え、上記繋がり確定手段は、原稿画像
毎の所定エッジ領域画像を抽出するエッジ領域画像抽出
手段と、上記エッジ領域画像抽出手段により抽出された
各エッジ領域画像を、所定サイズのマトリクス内におい
てマッチング処理を施すマッチング処理手段と、上記マ
ッチング処理手段による各エッジ領域画像のマッチング
処理中に、所定のタイミングで上記画像再現手段による
原稿画像の一部の再現を開始するように制御する制御手
段とを備えている構成である。
【0506】それゆえ、2つの原稿画像を順次記録して
繋ぎ合わせる場合に比べて、繋ぎ合わせて1つの原稿画
像として出力するまでの時間を短縮できるという効果を
奏する。
【0507】請求項17の発明の画像処理装置は、以上
のように、請求項16の構成に加えて、上記制御手段
は、上記原稿画像走査入力手段により入力された原稿画
像のうち、上記エッジ領域画像抽出手段によりエッジ領
域画像が抽出された側と反対側の画像から順に記録再現
するように上記画像再現手段を制御する構成である。
【0508】それゆえ、請求項16の構成による効果に
加えて、一方の原稿画像を繋ぎ合わせる部分の反対側か
ら順次読み出して記録している間に2つの原稿画像の繋
ぎあわせを行うようになっているので、原稿画像の繋ぎ
あわせ部分を記録する段階に来るまでに、それまでの原
稿画像の記録が行われることとなり、2つの原稿画像を
繋ぎあわせて1つの原稿画像として出力するまでの時間
が短縮できるという効果を奏する。
【0509】請求項18の発明の画像処理装置は、以上
のように、請求項16の構成に加えて、上記制御手段
は、上記原稿画像走査入力手段により入力された原稿画
像のうち、上記エッジ領域画像抽出手段によりエッジ領
域画像が抽出された側と反対側の画像から順に、長手方
向に搬送される用紙上に対して記録再現するように画像
再現手段を制御する構成である。
【0510】それゆえ、請求項16の構成による効果に
加えて、用紙を縦送り方向にして記録部に向かって供給
すると共に、一方の画像を繋ぎあわせる部分の反対側か
ら順次読み出して記録している間に2つの画像の繋ぎ合
わせを行い、以降繋ぎ合わせ部分の原稿画像と、他方の
原稿画像を続けて記録するようになっているので、原稿
画像の繋ぎあわせ部分を記録する段階に来るまでに、そ
れまでの原稿画像の記録が行われることとなり、2つの
原稿画像を繋ぎあわせて1つの画像として出力するまで
の時間が短縮できるという効果を奏する。
【0511】請求項19の発明の画像処理装置は、以上
のように、請求項16の構成に加えて、上記制御手段
は、上記原稿画像の大きさに基づいて、上記画像再現手
段による原稿画像の一部の再現を開始するタイミングを
制御する構成である。
【0512】それゆえ、請求項16の構成による効果に
加えて、2つの原稿画像の繋がりを確認している段階で
一方の原稿画像の記録を開始するタイミングは、原稿の
サイズに応じて確定されるようになっているので、処理
される原稿のサイズに左右される事なく、2つの原稿画
像を繋ぎあわせて1つの原稿画像として出力するまでの
時間が短縮できるという効果を奏する。
【0513】請求項20の発明の画像処理装置は、以上
のように、請求項19の構成に加えて、上記画像再現手
段による原稿画像の一部の再現を開始するタイミング
は、上記マトリクス内におけるマッチング候補数が所定
の数に達したときである構成である。
【0514】それゆえ、請求項19の構成による効果に
加えて、2つの原稿画像を繋ぎあわせて1つの原稿画像
として出力するまでの時間が短縮できると共に、1つの
原稿画像が記録されるまでに繋ぎあわせ処理が完了せず
に、原稿画像の記録が停止するといった問題をなくすこ
とができるという効果を奏する。
【0515】請求項21の発明の画像処理装置は、以上
のように、請求項20の構成に加えて、上記マッチング
候補数の基準数は、原稿画像の大きさに基づいて変更さ
れる構成である。
【0516】それゆえ、請求項20の構成による効果に
加えて、原稿画像のサイズに左右されることなく、2つ
の原稿画像を繋ぎあわせて1つの原稿画像として出力す
るまでの時間が短縮できると共に、1つの原稿画像が記
録されるまでに繋ぎあわせ処理が完了せずに、原稿画像
の記録が停止するといった問題をなくすことができると
いう効果を奏する。
【0517】請求項22の発明の画像処理装置は、以上
のように、原稿画像を複数回に分けて走査することによ
り複数の原稿画像として入力するための原稿画像走査入
力手段と、上記原稿画像走査入力手段により入力された
原稿画像毎の所定エッジ領域に基づいて、原稿画像の繋
がり関係を確定する繋がり確定手段と、上記繋がり確定
手段により確定された原稿画像の繋がり関係に基づい
て、複数の原稿画像を1つの原稿画像として再現する画
像再現手段とを備え、上記繋がり確定手段は、原稿画像
毎の所定エッジ領域画像の1つを基準として、他の原稿
画像の所定エッジ領域画像を、エッジ領域画像長手方向
に移動させて、原稿画像を繋ぎ合わせる繋ぎ合わせ手段
と、上記繋ぎ合わせ手段により確定された基準となるエ
ッジ領域画像に対する他のエッジ領域画像のずれ量を検
出するためのずれ量検出手段と、上記ずれ量検出手段に
より検出されたずれ量に応じて、一方の原稿画像に他方
の原稿画像が一致するように、上記画像再現手段による
原稿画像の再現時に他方の原稿画像をシフト再現させる
原稿画像シフト再現手段とを備えている構成である。
【0518】それゆえ、2つの原稿画像を繋ぎあわせて
1つの原稿画像として出力するまでの時間が短縮できる
と共に、繋ぎあわせ部分のずれ量に応じて、他方の原稿
画像全体をメモリ上でシフトさせる処理も必要がなく、
繋ぎあわせ処理自身が短時間で完成することができると
いう効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る画像処理装置の概
略ブロック図である。
【図2】図1に示す画像処理装置における画像読み込み
の状態を示し、(a)は原稿をスキャナで読み取ってい
る動作を示す説明図であり、(b)は(a)の動作によ
って読み取った画像のイメージを示す説明図である。
【図3】図1に示す画像処理装置における画像読み込み
の状態を示し、(a)は原稿をスキャナで読み取ってい
る動作を示す説明図であり、(b)は(a)の動作によ
って読み取った画像のイメージを示す説明図である。
【図4】同図(a)(b)は、図2(b)および図3
(b)で示した画像のイメージの繋ぎ合わせ処理を示す
説明図である。
【図5】図1に示す画像処理装置で処理される画像をマ
トリクス状に分割した状態を示す説明図である。
【図6】図1に示す画像処理装置の画像処理の流れを示
すフローチャートである。
【図7】図6に示す画像処理における画像の繋ぎ合わせ
処理の流れを示すフローチャートである。
【図8】図7に示す画像の繋ぎ合わせ処理におけるパタ
ーンマッチングの流れを示すフローチャートである。
【図9】図1に示す画像処理装置において、マッチング
用データの縮小データ生成を示す説明図である。
【図10】図1に示す画像処理装置において、パターン
マッチングを矩形単位で行う場合の説明図である。
【図11】図10に示すパターンマッチングの変形例を
示す説明図である。
【図12】図10に示すような矩形単位でパターンマッ
チングを行う場合の処理の流れを示すフローチャートで
ある。
【図13】図1に示す画像処理装置において、パターン
マッチングを矩形単位で行う場合の他の例を示す説明図
である。
【図14】図1に示す画像処理装置の画像の繋ぎ合わせ
処理の流れの他の例を示すフローチャートである。
【図15】本発明の他の実施の形態に係る画像処理装置
の概略ブロック図である。
【図16】図15に示す画像処理装置に備えられた繋ぎ
合わせ処理部におけるデータ転送のタイミングを示すタ
イミングチャートである。
【図17】図15に示す画像処理装置における繋ぎ合わ
せ処理のタイミングを示すタイミングチャートである。
【図18】図1に示す画像処理装置における繋ぎ合わせ
処理のタイミングを示すタイミングチャートである。
【図19】本発明のさらに他の実施の形態にかかるデジ
タル複写機の概略構成図である。
【図20】図19に示すデジタル複写機に備えられた制
御回路の制御ブロック図である。
【図21】図19に示すデジタル複写機に備えられた原
稿載置台周辺を示し、(a)は原稿載置台の平面図であ
り、(b)は(a)に示す原稿載置台のX部分を拡大し
た図であり、(c)は(a)に示す原稿載置台のY部分
を拡大した図である。
【図22】A2サイズの原稿画像をA3の画像として繋
ぎ合わせる場合の処理を示すものであって、(a)は第
1領域の読み取り入力の処理の流れを示す説明図であ
り、(b)は第2領域の読み取り入力の処理の流れを示
す説明図である。
【図23】(a)〜(d)は、図22に示す処理により
得られた画像データを用いて、A2サイズの原稿画像を
A3の画像として繋ぎ合わせる場合の処理を示す説明図
である。
【図24】図19に示すデジタル複写機に備えられた操
作パネルの、繋ぎ合わせ処理のために原稿載置台上にセ
ットされる原稿の幅を設定するための表示画面を示す説
明図である。
【図25】最終的に繋ぎ合わされた画像を記録する用紙
の方向を考慮して、A2サイズの原稿画像をA3の画像
として繋ぎ合わせる場合の処理を示すものであって、
(a)は第1領域の読み取り入力の処理の流れを示す説
明図であり、(b)は第2領域の読み取り入力の処理の
流れを示す説明図である。
【図26】(a)〜(d)は、図25に示す処理により
得られた画像データを用いて、A2サイズの原稿画像を
A3の画像として繋ぎ合わせる場合の処理を示す説明図
である。
【図27】原稿がズレた状態で原稿載置台にセットされ
読み取り入力された場合の処理を示すものであって、
(a)は第1領域の読み取り入力の処理の流れを示す説
明図であり、(b)は第2領域の読み取り入力の処理の
流れを示す説明図である。
【図28】(a)〜(d)は、図27に示す処理により
得られた画像データを用いて、A2サイズの原稿画像を
A3の画像として繋ぎ合わせる場合の処理を示す説明図
である。
【図29】(a)〜(e)は、定形外の原稿を読み取る
場合の処理の流れを示す説明図である。
【図30】図19に示すデジタル複写機で実行される画
像繋ぎ合わせモードにおける処理の流れを示すフローチ
ャートである。
【図31】図19に示すデジタル複写機で実行される他
の画像繋ぎ合わせモードにおける処理の流れを示すフロ
ーチャートである。
【図32】(a)(b)は、原稿載置台より大きい原稿
を2度に分けて取り込む処理の流れを示す説明図であ
る。
【図33】図32に示す処理の流れにおいて、適用され
る繋ぎ合わせ処理マッチング画像を所定数のマトリクス
に分割した状態を示す説明図である。
【図34】図33で示した繋ぎ合わせ処理マッチング画
像の縮小画像を生成する工程を示す説明図である。
【図35】図34で生成した第1の繋ぎ合わせ処理マッ
チング画像の縮小画像における特徴点抽出を示す説明図
である。
【図36】図35で抽出した第1の繋ぎ合わせ処理マッ
チング画像の特徴点を用いて、第1の繋ぎ合わせ処理マ
ッチング画像と第2の繋ぎ合わせ処理マッチング画像と
をマッチング処理している状態を示す説明図である。
【図37】第1の繋ぎ合わせ処理マッチング画像と第2
の繋ぎ合わせ処理マッチング画像とのマッチング処理後
のずれ量を示す説明図である。
【図38】マッチング処理後のずれ量を考慮した画像デ
ータ記録開始のタイミングを示すタイミングチャートで
ある。
【符号の説明】
1 スキャナ(入力手段) 3 ページメモリ(第1の記憶手段) 5 マッチング用データ生成部(マッチング用データ
生成手段) 6 マッチング用メモリ(第2の記憶手段) 7 後処理部(2値化処理手段) 8 合成用メモリ(第3の記憶手段) 9 繋ぎ合わせ処理部(繋ぎ合わせ手段) 10 CPU(繋ぎ合わせ手段,アドレス指示手段) 10a マッチングポイント抽出部(マッチングポイン
ト抽出手段) 10b アドレス生成部(アドレス生成手段) 14 プリンタ(出力手段) 31 スキャナ部(原稿画像走査入力手段) 32 レーザ記録部(画像再現手段) 103 操作パネル(処理経過状態表示手段,用紙サ
イズ指示手段) 401 メインの中央演算処理装置(制御手段) 402 多値画像処理部(第1変倍処理手段,第2変
倍処理手段,原稿画像シフト再現手段) 602 画像繋ぎ合わせ処理ボード(繋がり確定手
段,エッジ領域画像抽出手段,マッチング処理手段,指
示手段,ずれ量検出手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中井 嘉之 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (72)発明者 奥田 雅清 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (72)発明者 村上 剛 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (72)発明者 西町 孝 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−290066(JP,A) 特開 平9−93431(JP,A) 特開 平6−164893(JP,A) 特開 平5−145742(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 1/38 - 1/393

Claims (22)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の画像を読取り、それぞれの画像を多
    値のデジタル画像データとして入力する入力手段と、 上記入力手段により入力された画像データを記憶する第
    1の記憶手段と、 上記第1の記憶手段に記憶された画像データ に基づい
    て、入力画像をそれぞれ繋ぎ合わせるためのマッチング
    用データを生成するマッチング用データ生成手段と、上記マッチング用データ生成手段にて得られたマッチン
    グ用データを記憶する第2の記憶手段と、 上記入力手段により入力された各画像データを2値化す
    る2値化処理手段と、上記2値化処理手段により2値化された画像データを合
    成用の画像データとして記憶する第3の記憶手段と、 上記第2の記憶手段に記憶された マッチング用データに
    基づいて、上記第3の記憶手段に記憶された各画像デー
    タに対応する2値データ同士を繋ぎ合わせる繋ぎ合わせ
    手段と、 上記繋ぎ合わせ手段にて繋ぎ合わされた画像を出力する
    出力手段とが備えられ さらに、上記繋ぎ合わせ手段は、 上記第2の記憶手段に記憶されたマッチング用データか
    ら繋ぎ合わせに必要なマッチングポイントを抽出するマ
    ッチングポイント抽出手段と、 このマッチングポイントに基づいて入力画像の繋ぎ合わ
    せのために用いられる上記第2および第3の記憶手段の
    アドレスを各画素毎に対応するように生成するアドレス
    生成手段とを有し、 上記第3の記憶手段に記憶された各画像データに対応す
    る2値データ同士を、上記アドレス生成手段にて得られ
    た第2および第3の記憶手段のアドレスに従って繋ぎ合
    わせ、 上記マッチングポイント抽出手段は、上記第2の記憶手
    段に記憶されている所定量のマッチング用データを数段
    階の縮小率で縮小し、縮小率が小さくなる毎にパターン
    マッチングする領域を狭くし、各縮小率でのマッチング
    ポイントの結果をマッチングポイントのアドレスとする
    階層化マッチングを用いてマッチングポイントを抽出す
    ことを特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】複数の画像を読取り、それぞれの画像を多
    値のデジタル画像データとして入力する入力手段と、 上記入力手段により入力された画像データを記憶する第
    1の記憶手段と、 上記第1の記憶手段に記憶された画像データに基づい
    て、入力画像をそれぞれ繋ぎ合わせるためのマッチング
    用データを生成するマッチング用データ生成手段と、 上記マッチング用データ生成手段にて得られたマッチン
    グ用データを記憶する第2の記憶手段と、 上記入力手段により入力された各画像データを2値化す
    る2値化処理手段と、 上記2値化処理手段により2値化された画像データを合
    成用の画像データとして記憶する第3の記憶手段と、 上記第2の記憶手段に記憶されたマッチング用データに
    基づいて、上記第3の記憶手段に記憶された各画像デー
    タに対応する2値データ同士を繋ぎ合わせる繋ぎ合わせ
    手段と、 上記繋ぎ合わせ手段にて繋ぎ合わされた画像を出力する
    出力手段とが備えられ さらに、上記繋ぎ合わせ手段は、 上記第2の記憶手段に記憶されたマッチング用データか
    ら繋ぎ合わせに必要なマッチングポイントを抽出するマ
    ッチングポイント抽出手段と、 このマッチングポイントに基づいて入力画像の繋ぎ合わ
    せのために用いられる上記第2および第3の記憶手段の
    アドレスを各画素毎に対応するように生成するアドレス
    生成手段とを有し、 上記第3の記憶手段に記憶された各画像データに対応す
    る2値データ同士を、 上記アドレス生成手段にて得られ
    た第2および第3の記憶手段のアドレスに従って繋ぎ合
    わせ、 上記マッチングポイント抽出手段は、第2の記憶手段に
    記憶されているマッチング用データを複数の領域に分割
    し、パターンマッチングして得られたマッチングポイン
    トに対して、該パターンマッチングの演算結果にしきい
    値を設け、上記マッチングポイントが上記のしきい値以
    下の場合には、該マッチングポイントに対応する領域内
    の画像が全面白または黒と判断し、そのマッチングポイ
    ントを上記アドレス生成手段に出力しない ことを特徴と
    する画像処理装置。
  3. 【請求項3】複数の画像を読取り、それぞれの画像を多
    値のデジタル画像データとして入力する入力手段と、 上記入力手段により入力された画像データを記憶する第
    1の記憶手段と、 上記第1の記憶手段に記憶された画像データに基づい
    て、入力画像をそれぞれ繋ぎ合わせるためのマッチング
    用データを生成するマッチング用データ生成手段と、 上記マッチング用データ生成手段にて得られたマッチン
    グ用データを記憶する第2の記憶手段と、 上記入力手段により入力された各画像データを2値化す
    る2値化処理手段と、 上記2値化処理手段により2値化された画像データを合
    成用の画像データとして記憶する第3の記憶手段と、 上記第2の記憶手段に記憶されたマッチング用データに
    基づいて、上記第3の記憶手段に記憶された各画像デー
    タに対応する2値データ同士を繋ぎ合わせる繋ぎ合わせ
    手段と、 上記繋ぎ合わせ手段にて繋ぎ合わされた画像を出力する
    出力手段とが備えられ、 さらに、上記繋ぎ合わせ手段は、 上記第2の記憶手段に記憶されたマッチング用データか
    ら繋ぎ合わせに必要なマッチングポイントを抽出するマ
    ッチングポイント抽出手段と、 このマッチングポイントに基づいて入力画像の繋ぎ合わ
    せのために用いられる 上記第2および第3の記憶手段の
    アドレスを各画素毎に対応するように生成するアドレス
    生成手段とを有し、 上記第3の記憶手段に記憶された各画像データに対応す
    る2値データ同士を、上記アドレス生成手段にて得られ
    た第2および第3の記憶手段のアドレスに従って繋ぎ合
    わせ、 上記マッチングポイント抽出手段は、マッチングポイン
    トに対応する領域内の画像が全面白または黒と判断され
    た場合、そのマッチングポイントに対応する領域の上下
    に配置された2つの領域のマッチングポイントに基づい
    て直線近似的に中間点を求め、この中間点を全面白また
    は黒と判断された上記領域のマッチングポイントとし
    て、上記アドレス生成手段に出力する ことを特徴とす
    像処理装置。
  4. 【請求項4】複数の画像を読取り、それぞれの画像を多
    値のデジタル画像データとして入力する入力手段と、 上記入力手段により入力された画像データを記憶する第
    1の記憶手段と、 上記第1の記憶手段に記憶された画像データに基づい
    て、入力画像をそれぞれ繋ぎ合わせるためのマッチング
    用データを生成するマッチング用データ生成手段と、 上記マッチング用データ生成手段にて得られたマッチン
    グ用データを記憶する第2の記憶手段と、 上記入力手段により入力された各画像データを2値化す
    る2値化処理手段と、 上記2値化処理手段により2値化された画像データを合
    成用の画像データとして記憶する第3の記憶手段と、 上記第2の記憶手段に記憶されたマッチング用データに
    基づいて、上記第3の記憶手段に記憶された各画像デー
    タに対応する2値データ同士を繋ぎ合わせる繋ぎ合わせ
    手段と、 上記繋ぎ合わせ手段にて繋ぎ合わされた画像を出力する
    出力手段とが備えられ、 さらに、上記繋ぎ合わせ手段は、 上記第2の記憶手段に記憶されたマッチング用データか
    ら繋ぎ合わせに必要なマッチングポイントを抽出するマ
    ッチングポイント抽出手段と、 このマッチングポイントに基づいて入力画像の繋ぎ合わ
    せのために用いられる上記第2および第3の記憶手段の
    アドレスを各画素毎に対応するように生成するアドレス
    生成手段とを有し、 上記第3の記憶手段に記憶された各画像データに対応す
    る2値データ同士を、上記アドレス生成手段にて得られ
    た第2および第3の記憶手段のアドレスに従って繋ぎ合
    わせ、 上記アドレス生成手段は、上記マッチングポイント抽出
    手段によって、複数の領域に分割されたマッチング用画
    像データにパターンマッチングして得られたマッチング
    ポイントに対して、合成用データを繋ぎ合わせる時に、
    入力手段による入力時に傾いた画像の傾きを補正するよ
    うなアドレスを生成する ことを特徴とする画像処理装
    置。
  5. 【請求項5】上記領域の形状は矩形であることを特徴と
    する請求項2から4の何れかに記載の画像処理装置。
  6. 【請求項6】複数の画像を読取り、それぞれの画像を多
    値のデジタル画像データとして入力する入力手段と、 上記入力手段により入力された画像データを記憶する第
    1の記憶手段と、 上記第1の記憶手段に記憶された画像データに基づい
    て、入力画像をそれぞれ繋ぎ合わせるためのマッチング
    用データを生成するマッチング用データ生成手段と、 上記マッチング用データ生成手段にて得られたマッチン
    グ用データを記憶する第2の記憶手段と、 上記入力手段により入力された各画像データを2値化す
    る2値化処理手段と、 上記第2の記憶手段に記憶されたマッチング用データに
    基づいて、上記第1の記憶手段に記憶された各画像デー
    タに対応する2値データ同士を繋ぎ合わせる繋ぎ合わせ
    手段と、 上記繋ぎ合わせ手段にて繋ぎ合わされた画像を出力する
    出力手段と有し、 上記繋ぎ合わせ手段は、 上記第2の記憶手段に記憶されたマッチング用データか
    ら繋ぎ合わせに必要なマッチングポイントを抽出するマ
    ッチングポイント抽出手段と、 このマッチングポイントに基づいて入力画像の繋ぎ合わ
    せのための記憶手段のアドレスを生成するアドレス生成
    手段とを有し、 上記マッチングポイント抽出手段は、 画像が全面白または黒と判断された場合のマッチングポ
    イントに対応する領域数の全領域数に対する割合に応じ
    て、各領域毎に得られたマッチングポイントを上記アド
    レス生成手段に出力するか否かを制御する制御手段を備
    え、 上記制御手段は、画像が全面白または黒と判断された場
    合のマッチングポイントに対応する領域数の全領域数に
    対する割合が所定値よりも小さい場合には、各マッチン
    グポイントを使用して画像を繋ぎ合わせ、また所定値以
    上の場合には、画像を繋ぎ合わせずに連続して並べるよ
    うに画像処理を施すことを特徴とする 画像処理装置。
  7. 【請求項7】上記領域の形状は矩形であることを特徴と
    する請求項6に記載の画像処理装置。
  8. 【請求項8】上記出力手段が印刷装置であることを特徴
    とする請求項1から7の何れかに記載の画像処理装置。
  9. 【請求項9】原稿画像を複数回に分けて走査することに
    より複数の原稿画像として入力するための原稿画像走査
    入力手段と、 上記原稿画像走査入力手段により入力された原稿画像毎
    の所定エッジ領域に基づいて、原稿画像の繋がり関係を
    確定する繋がり確定手段と、 上記繋がり確定手段により確定された原稿画像の繋がり
    関係に基づいて、複数の原稿画像を1つの原稿画像とし
    て再現する画像再現手段とを備え、 上記繋がり確定手段は、原稿画像毎の所定エッジ領域画
    像の1つを基準として 、他の原稿画像の所定エッジ領域
    画像を、エッジ領域画像長手方向に移動させて繋ぎ合わ
    せると共に、この移動により形成されるずれ領域に対し
    て白データを、上記原稿画像の繋がり関係に追加するも
    のであり、 上記繋がり確定手段による原稿画像の繋がり確定処理の
    経過状態を表示する処理経過状態表示手段と、 上記繋がり確定手段により原稿画像の繋がり関係を確定
    する際の確定処理時間を管理する処理時間管理手段と、 上記処理時間管理手段により所定時間以上の経過が確認
    されると、上記繋がり確定手段による繋がり処理を中断
    させると共に、繋がり処理を中断したことを上記処理経
    過状態表示手段に表示させる制御手段とを備えているこ
    とを特徴とする 画像処理装置。
  10. 【請求項10】上記繋がり確定手段は、原稿画像毎の所
    定エッジ領域画像の1つを基準として、他の原稿画像の
    所定エッジ領域画像を繋ぎ合わせる時のエッジ領域画像
    長手方向に対する移動量を、原稿画像の繋がり関係とし
    て管理することを特徴とする請求項に記載の画像処理
    装置。
  11. 【請求項11】原稿画像を再現する用紙のサイズを指示
    する用紙サイズ指示手段を備え、 上記画像再現手段は、上記用紙サイズ指示手段により指
    示されたサイズの用紙上に原稿画像を記録再現すると共
    に、上記繋がり確定手段により確定された原稿画像の繋
    がり関係に応じて1つの原稿画像として再現する場合、
    原稿画像を再現するサイズの用紙の略中央部分に再現す
    ことを特徴とする請求項または10に記載の画像処
    理装置。
  12. 【請求項12】原稿画像を複数回に分けて走査すること
    により複数の原稿画像として入力するための原稿画像走
    査入力手段と、 上記原稿画像走査入力手段により入力された原稿画像毎
    の所定エッジ領域に基づいて、原稿画像の繋がり関係を
    確定する繋がり確定手段と、 上記繋がり確定手段により確定された原稿画像の繋がり
    関係に基づいて、複数 の原稿画像を1つの原稿画像とし
    て再現する画像再現手段とを備え、 上記繋がり確定手段は、 原稿画像毎の所定エッジ領域画像を抽出するエッジ領域
    画像抽出手段と、 上記エッジ領域画像抽出手段により抽出された各エッジ
    領域画像を、所定サイズのマトリクス内においてマッチ
    ング処理を施すマッチング処理手段と、 上記マッチング処理手段によるマッチング処理を行う際
    に、マトリクスを第1のエリア数に分割して第1のマッ
    チング処理を行った後、この第1のマッチング処理の結
    果に基づいて上記マトリクスを第2のエリア数に分割し
    て第2のマッチング処理を行うように該マッチング処理
    手段に指示する指示手段とを備えていることを特徴とす
    画像処理装置。
  13. 【請求項13】上記マッチング処理手段は、所定サイズ
    のマトリクス内において所定の濃度変化が確認できる部
    分についてさらにマッチング処理を行うことを特徴とす
    る請求項12に記載の画像処理装置。
  14. 【請求項14】上記マッチング処理手段は、所定サイズ
    のマトリクス内において各画素の特徴点を所定の閾値を
    基準に抽出すると共に、この抽出した特徴点に基づいて
    マッチング処理を行い、所定の時間内にマッチング処理
    が完了しないと判断した場合、特徴点抽出のための閾値
    の基準を変更することを特徴とする請求項12に記載の
    画像処理装置。
  15. 【請求項15】上記マッチング処理手段は、所定サイズ
    のマトリクス内において各画素の特徴点を所定の閾値を
    基準に抽出すると共に、この抽出した特徴点に基づいて
    マッチング処理を行い、原稿画像サイズ毎に設定されて
    いるマッチング処理時間内にマッチング処理が完了しな
    いと判断した場合、特徴点抽出のための閾値の基準を変
    更することを特徴とする請求項12に記載の画像処理装
    置。
  16. 【請求項16】原稿画像を複数回に分けて走査すること
    により複数の原稿画像として入力するための原稿画像走
    査入力手段と、 上記原稿画像走査入力手段により入力された原稿画像毎
    の所定エッジ領域に基づいて、原稿画像の繋がり関係を
    確定する繋がり確定手段と、 上記繋がり確定手段により確定された原稿画像の繋がり
    関係に基づいて、複数の原稿画像を1つの原稿画像とし
    て再現する画像再現手段とを備え、 上記繋がり確定手段は、 原稿画像毎の所定エッジ領域画像を抽出するエッジ領域
    画像抽出手段と、 上記エッジ領域画像抽出手段により抽出された各エッジ
    領域画像を、所定サイズのマトリクス内においてマッチ
    ング処理を施すマッチング処理手段と、 上記マッチング処理手段による各エッジ領域画像のマッ
    チング処理中に、所定のタイミングで上記画像再現手段
    による原稿画像の一部の再現を開始するように制御する
    制御手段とを備えていることを特徴とする 画像処理装
    置。
  17. 【請求項17】上記制御手段は、上記原稿画像走査入力
    手段により入力された原稿画像のうち、上記エッジ領域
    画像抽出手段によりエッジ領域画像が抽出された側と反
    対側の画像から順に記録再現するように上記画像再現手
    段を制御することを特徴とする請求項16に記載の画像
    処理装置。
  18. 【請求項18】上記制御手段は、上記原稿画像走査入力
    手段により入力された原稿画像のうち、上記エッジ領域
    画像抽出手段によりエッジ領域画像が抽出された側と反
    対側の画像から順に、長手方向に搬送される用紙上に対
    して記録再現するように画像再現手段を制御することを
    特徴とする請求項16に記載の画像処理装置。
  19. 【請求項19】上記制御手段は、上記原稿画像の大きさ
    に基づいて、上記画像再現手段による原稿画像の一部の
    再現を開始するタイミングを制御することを特徴とする
    請求項16に記載の画像処理装置。
  20. 【請求項20】上記画像再現手段による原稿画像の一部
    の再現を開始するタイミングは、上記マトリクス内にお
    けるマッチング候補数が所定の数に達したときである
    とを特徴とする請求項19に記載の画像処理装置。
  21. 【請求項21】上記マッチング候補数の基準数は、原稿
    画像の大きさに基づいて変更されることを特徴とする
    求項20に記載の画像処理装置。
  22. 【請求項22】原稿画像を複数回に分けて走査すること
    により複数の原稿画像として入力するための原稿画像走
    査入力手段と、 上記原稿画像走査入力手段により入力された原稿画像毎
    の所定エッジ領域に基づいて、原稿画像の繋がり関係を
    確定する繋がり確定手段と、 上記繋がり確定手段により確定された原稿画像の繋がり
    関係に基づいて、複数の原稿画像を1つの原稿画像とし
    て再現する画像再現手段とを備え、 上記繋がり確定手段は、 原稿画像毎の所定エッジ領域画像の1つを基準として、
    他の原稿画像の所定エッジ領域画像を、エッジ領域画像
    長手方向に移動させて、原稿画像を繋ぎ合わせる繋ぎ合
    わせ手段と、 上記繋ぎ合わせ手段により確定された基準となるエッジ
    領域画像に対する他のエッジ領域画像のずれ量を検出す
    るためのずれ量検出手段と、 上記ずれ量検出手段により検出されたずれ量に応じて、
    一方の原稿画像に他方の原稿画像が一致するように、上
    記画像再現手段による原稿画像の再現時に他方の原稿画
    像をシフト再現させる原稿画像シフト再現手段とを備え
    ていることを特徴とする 画像処理装置。
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