JP6583164B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、原稿を自動給送して読み取る原稿読取部を備えた画像形成装置に関する。
複写機、スキャナー、複合機等の画像形成装置には、複数の原稿を重ねて載置(セット)し、複数の原稿を順次給送するADF(Auto Document Feeder)と称される原稿給送部と、原稿給送部によって給送されてくる原稿を読み取る原稿読取部とが設けられていることが多い。このような画像形成装置では、何枚かの原稿が重なったまま給送される重送が発生し、原稿の読み取りに抜けが生じてしまうことがある。そこで、原稿読取部によって読み取った原稿の枚数をカウントして表示することで、原稿の読み取りが正常に終了したか否かを判断可能にする技術(例えば、特許文献1参照)や、重送の発生を検出する技術(例えば、特許文献2参照)が提案されている。
特開2007−221246号公報 特開平7−237787号公報
しかしながら、特許文献1では、原稿枚数を予め把握しておく必要があり、原稿枚数が多くなると、手動で原稿枚数を数える負担が大きくなる。そして、原稿読取部によって読み取った原稿の枚数をカウントと原稿枚数とが異なる場合、どの頁で重送が生じたか全く分からないという問題点があった。また、特許文献2では、重送を検知することはできても、重送が発生しなかったことは証明できないため、原稿の読み取りが正常に終了したか否かを判断することができないという問題点があった。
本発明の目的は、上記問題点に鑑み、従来技術の問題を解決し、事前に原稿枚数を把握しておくことなく、原稿の読み取りが正常に終了したか否かを判断することができると共に、重送が発生した場合には、重送発生箇所に見当をつけることができる画像形成装置を提供することにある。
本発明の画像形成装置は、セットされた原稿束を1枚ずつ順次搬送する原稿給送部と、前記原稿給送部によって搬送されてくる原稿を読み取って原稿画像データを取得する原稿読取部とを有する画像形成装置であって、前記原稿画像データにおける上下余白の一部もしくは全部を抽出領域として特定する抽出領域特定部と、前記原稿読取部によって取得された複数の前記原稿画像データから前記抽出領域特定部によって特定された前記抽出領域の画像をノンブル画像としてそれぞれ抽出するノンブル画像抽出部と、前記ノンブル画像抽出部によって抽出された複数の前記ノンブル画像を集約したノンブル検証頁を生成するノンブル画像集約部とを具備し、前記原稿画像データから前記ノンブル画像を抽出する抽出頁間隔が設定可能であることを特徴とする。
さらに、本発明の画像形成装置において、設定可能な抽出頁間隔は、偶数であっても良
い。
また、本発明の画像形成装置は、セットされた原稿束を1枚ずつ順次搬送する原稿給送部と、前記原稿給送部によって搬送されてくる原稿を読み取って原稿画像データを取得する原稿読取部とを有する画像形成装置であって、前記原稿画像データにおける上下余白の一部もしくは全部を抽出領域として特定する抽出領域特定部と、前記原稿読取部によって取得された複数の前記原稿画像データから前記抽出領域特定部によって特定された前記抽出領域の画像をノンブル画像としてそれぞれ抽出するノンブル画像抽出部と、前記ノンブル画像抽出部によって抽出された複数の前記ノンブル画像を集約したノンブル検証頁を生成するノンブル画像集約部とを具備し、前記抽出領域特定部は、前記原稿画像データの上辺から下方向に上余白に存在する閾値以上の黒点を探していき、最初に見つかった黒点を含む所定の領域を前記抽出領域として特定すると共に、前記原稿画像データの下辺から上方向に下余白に存在する閾値以上の黒点を探していき、最初に見つかった黒点を含む所定の領域の前記抽出領域として特定することを特徴とする。
さらに、本発明の画像形成装置において、前記ノンブル画像集約部は、前記ノンブル画像と、抽出した抽出頁数とを対応付けして配置した前記ノンブル検証頁を生成しても良い。
さらに、本発明の画像形成装置において、前記抽出領域特定部によって複数の前記抽出領域が特定された場合、前記ノンブル画像集約部は、前記ノンブル画像を前記抽出領域毎に分けて配置した前記ノンブル検証頁を生成しても良い
本発明によれば、ノンブル検証頁として集約した複数のノンブル画像を見ることで、事前に原稿枚数を把握しておくことなく、原稿の読み取りが正常に終了したか否かを判断することができるという効果を奏する。そして、重送が発生した場合には、複数のノンブル画像によって重送発生箇所に見当をつけることができ、見当をつけた範囲で読み取った原稿画像データと原稿とを検証することで、重送発生箇所を簡単に特定することができる。
本発明に係る画像形成装置の実施の形態の内部構成を示す断面模式図である。 図1に示す操作部の構成を示す図である。 図1に示す画像形成装置の概略構成を示すブロック図である。 図1に示すタッチパネルに表示される原稿読み取り画面例及びノンブル検証設定画面例を示す図である。 本発明に係る画像形成装置の実施の形態におけるノンブル検証動作を説明するフローチャートである。 図3に示す抽出領域特定部によるノンブル画像の抽出例を説明する説明図である。 図3に示すノンブル画像集約部によって生成されたノンブル検証頁例を示す図である。
次に、本発明の実施の形態を、図面を参照して具体的に説明する。
本実施の形態は、複写機、スキャナー、複合機等のスキャナー機能を備えた画像形成装置1であり、ノンブル(頁番号)が印刷されている原稿束(例えば、のど部を切断した本や雑誌等)を読み取る際に、読み取ったノンブルによって原稿の読み取りが正常に終了したか否かを検証する機能を備えている。画像形成装置1は、図1を参照すると、原稿読取部2と、原稿給送部3と、本体部4と、操作部5とを備えている。原稿読取部2は、本体部4の上部に配設され、原稿給送部3は、原稿読取部2の上部に配設されている。
画像形成装置1の手前側には、画像形成装置1の設定や動作指示を行う操作部5が配設されている。操作部5は、図2を参照すると、液晶表示パネルの表面に透明の感圧センサーが設けられたタッチパネル51、印刷枚数等の数値を入力するためのテンキー52、設定情報を初期化させる指示を入力するためのリセットキー53、複写動作を停止させたり、入力された数値を消去させたりするためのストップキー54、割り込みコピーを指示する割り込みキー55、印刷動作を開始させる出力指示を入力するためのスタートキー56、等の各種操作キーを備えている。
また、操作部5は、モード切替キーとして、コピー機能を指示するコピーキー57と、スキャナー機能を指示するスキャナーキー58と、印刷機能を指示する印刷キー59とを備え、これらのモード切替キーによって指示された機能モードに対応する操作画面がタッチパネル51に表示される。なお、コピー機能は、原稿読取部2によって読み取った原稿MSの画像データを記録紙Pに印刷するモードである。また、スキャナー機能は、原稿読取部2によって読み取った原稿MSの画像データを記憶手段に記憶させるモードである。さらに、印刷機能は、記憶手段に記憶されている画像データを記録紙Pに印刷するモードである。
原稿読取部2は、図1を参照すると、スキャナー21と、プラテンガラス22と、原稿読取スリット23とを備えている。スキャナー21は、LED(Light Emitting Diode)を用いた光源24と、CCD(Charge Coupled Device)ラインセンサーやCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)ラインセンサー等からなる受光部25とを備えており、原稿給送部3による原稿MSの搬送方向に移動可能に構成されている。プラテンガラス22は、ガラス等の透明部材により構成された原稿台である。原稿読取スリット23は、原稿給送部3による原稿MSの搬送方向と直交する方向に形成されたスリットである。
原稿給送部3は、ADF(Auto Document Feeder)と称される自動原稿送り装置であり、原稿載置部31と、原稿排出部32と、原稿搬送機構33とを備えている。原稿載置部31にセットされた原稿MSは、原稿搬送機構33によって、1枚ずつ順次繰り出されて原稿読取スリット23に対向する位置へ搬送され、その後、原稿排出部32に排出される。また、原稿給送部3と原稿読取部2とは、画像形成装置1の奥側でヒンジ機構によって接続されており、原稿給送部3は、プラテンガラス22上面を開閉するプラテンカバーとして機能する。原稿給送部3を上方に開くことで、プラテンガラス22上面が開放され、プラテンガラス22に原稿MSをセットできる状態となる。
原稿搬送機構33は、ピックアップローラー34と、給紙ローラー35と、搬送ローラー36と、切替爪37と、反転ローラー38とを備えている。ピックアップローラー34によって原稿載置部31からピックアップされた原稿MSは、給紙ローラー35によって、原稿の搬送路に沿って複数配置された搬送ローラー36に供給される。そして、原稿MSは、搬送ローラー36によって、原稿読取スリット23に対向する位置へ搬送される。これにより、原稿MSの表面が読み取られる。
切替爪37は、回動可能に取り付けられており、原稿MSの搬送先を原稿排出部32と反転ローラー38とのいずれかに切り換える。反転ローラー38は、原稿MSの原稿搬送方向の前後を反転するためのローラーであり、正逆回転の切り替えが可能となっている。反転ローラー38によって原稿搬送方向の前後が反転された原稿MSは、表裏が反転された状態で原稿読取スリット23よりも原稿搬送方向上流側に戻され、搬送ローラー36によって、原稿読取スリット23に対向する位置へ搬送される。これにより、原稿MSの裏面が読み取られる。
原稿載置部31に原稿MSがセットされていない状態や、原稿給送部3(プラテンカバー)が開いた開状態で、操作部5のスタートキー56によって原稿MSの読み取りが指示されると、プラテンガラス22にセットされた原稿MSが読み取られる。プラテンガラス22に載置された原稿MSを読み取る場合には、スキャナー21は、プラテンガラス22に対向する位置に移動され、プラテンガラス22にセットされた原稿MSを主走査方向と直交する副走査方向に副走査方向基準線Bから走査しながら読み取って原稿画像データを取得し、取得した原稿画像データを本体部4に出力する。
原稿載置部31に原稿MSがセットされた状態で、操作部5のスタートキー56によって原稿MSの読み取りが指示されると、スキャナー21は、原稿読取スリット23と対向する位置に移動され、原稿読取スリット23を介して、原稿給送部3により搬送される原稿MSが読み取られる。スキャナー21は、原稿給送部3による搬送動作と同期して原稿MSを読み取って原稿画像データを取得し、取得した原稿画像データを本体部4に出力する。原稿MSは、表面(原稿画像を読み取る面)を上にして原稿載置部31にセットされる。そして、原稿載置部31にセットされた原稿MSは、原稿給送部3によって左側から搬送され、原稿MSの表面が原稿読取スリット23と対向位置に導かれる。
本体部4は、記録部6を備えると共に、給紙部41と、給紙ローラー42と、用紙搬送路43と、搬送ローラー44と、排出ローラー45とを備えている。給紙部41は、複数枚の記録紙Pが収納される給紙カセットであり、給紙ローラー42は、給紙部41から記録紙Pを1枚ずつ用紙搬送路43に繰り出す。給紙ローラー42によって用紙搬送路43に繰り出された記録紙Pは、搬送ローラー44によって記録部6に搬送される。そして、記録部6によって記録が施された記録紙Pは、排出ローラー45によって、原稿読取部2と本体部4との間に形成された排出空間46に排出される。このように、給紙ローラー42、搬送ローラー44及び排出ローラー45は、記録紙Pの搬送部40として機能する。
記録部6は、感光体ドラム61と、帯電部62と、露光部63と、画像形成部64と、転写部65と、定着部66と、クリーニング部67とを備えている。露光部63は、レーザー装置やミラー等を備えた光学ユニットであり、帯電部62によって一様に帯電された感光体ドラム61に対し、原稿画像データに基づくレーザー光を出力して露光し、感光体ドラム61の表面に静電潜像を形成する。画像形成部64は、トナーを用いて感光体ドラム61に形成された静電潜像を現像する現像ユニットであり、静電潜像に基づいたトナー像を感光体ドラム61上に形成させる。転写部65は、画像形成部64によって感光体ドラム61上に形成されたトナー像を記録紙Pに転写させる。定着部66は、転写部65によってトナー像が転写された記録紙を加熱してトナー像を記録紙Pに定着させる。そして感光体ドラム61上に残存するトナーは、クリーニング部67によって除去される。
図3には、画像形成装置1の概略構成を示すブロック図が示されている。上述の原稿読取部2、原稿給送部3、搬送部40(給紙ローラー42、搬送ローラー44、排出ローラー45)、操作部5及び記録部6は、制御部7に接続され、制御部7によって動作制御される。また、制御部7には、画像処理部8と、記憶部9とが接続されている。
画像処理部8は、原稿画像データに対して所定の画像処理を行う手段であり、例えば、回転処理、拡大縮小処理や、階調調整、濃度調整等の画像改善処理が行われる。
記憶部9は、半導体メモリーやHDD(Hard Disk Drive)等の記憶手段であり、原稿読取部2によって原稿MSを読み取ることで取得された原稿画像データが記憶されると共に、各種の管理情報が記憶されている。
制御部7は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等を備えたマイクロコンピューター等の情報処理部である。ROMには画像形成装置1の動作制御を行うための制御プログラムが記憶されている。制御部7は、ROMに記憶されている制御プログラムを読み出し、制御プログラムをRAMに展開させることで、操作部5から入力された所定の指示情報に応じて装置全体の制御を行う。また、制御部7は、抽出領域特定部71、ノンブル画像抽出部72、ノンブル画像集約部73として機能する。
次に、本実施の形態の画像形成装置1におけるノンブル検証動作について図4乃至図6を参照して詳細に説明する。
ユーザーが原稿MSを原稿給送部3の原稿載置部31にセットし、操作部5のスキャナーキー58を操作すると、制御部7は、図4(a)に示す原稿読み取り画面80をタッチパネル51に表示させる。原稿読み取り画面80は、スキャナー動作の各種設定を受け付ける画面であり、読み取る色(白黒orカラー等)を選択するカラー選択キー81と、読み取り面(両面or片面)を選択する読み取り面選択キー82と、読み込み解像度(150dpi、300dpi等)を選択する読み込み解像度選択キー83と、原稿セット向き(上辺を上向きor上辺を左向き等)を選択する原稿セット向き選択キー84と、原稿の濃度(濃いorふつうor薄い)を選択する濃度選択キー85と、ノンブル検証設定キー86とを備えている。
原稿読み取り画面80において、ユーザーがノンブル検証設定キー86を操作すると、制御部7は、図4(b)に示すノンブル検証設定画面90をタッチパネル51に表示させ、ノンブル検証の各種設定を受け付ける。ノンブル検証設定画面90には、ノンブル検証を「する」か「しない」かを設定するノンブル検証可否設定欄91と、ノンブル画像の抽出領域の特定方法を設定する抽出領域設定欄92と、ノンブル画像を抽出する間隔を設定する抽出頁間隔設定欄93と、ノンブル検証の結果であるノンブル集約頁の出力方法を設定する出力方法設定欄94とが設けられている。
以下、ノンブル検証可否設定欄91においてノンブル検証を「する」に設定され、且つ抽出領域設定欄92において抽出領域の特定方法が「自動」に設定された場合のノンブル検証動作について説明する(ステップ101、102)。
制御部7は、スタートキー56の操作を監視し(ステップ103)、スタートキー56が操作されると、原稿給送部3によって原稿MSを給紙・搬送させて、原稿読取部2によって原稿MSを読み取り(ステップ104)、読み取った原稿画像データを記憶部9に記憶させる(ステップ105)。
次に、制御部7は、抽出領域特定部71として機能し、ノンブル画像を抽出する抽出領域を特定する抽出領域特定動作(ステップ106〜ステップ109)を行う。ノンブルは、一般的に本文とは離して上下余白の部分に印字される。従って、抽出領域特定部71は、原稿画像データの上下余白からノンブル画像を自動抽出する(ステップ106)。ノンブル画像の自動抽出は、読み取った原稿画像データの上辺から出発し、上下余白の部分で最初に文字の出現する領域を探す。例えば、図6(a)に示すように、上辺から下方向に上余白に存在する閾値以上の黒点Aを探していき、最初に見つかった黒点Aを含む所定の領域の画像をノンブル画像として抽出すると共に、下辺から上方向に下余白に存在する閾値以上の黒点Aを探していき、最初に見つかった黒点Aを含む所定の領域の画像をノンブル画像として抽出する。なお、ノンブル画像を抽出する上下余白の領域は、予め設定しておいても良く、ユーザーが設定可能にしても良い。
行の中ではノンブルは、頁の小口側に置かれる場合が多いので、小口側から数文字分を抜き出すと良い。このためには、頁の「のど」と「小口」とを認識する必要がある。そこで、一般的に横書き文書では奇数頁の左側がノド、右側が小口であり、縦書きの文書ではその反対であるため、原稿MSが縦書きと横書きとのいずれであるかを区別することで、「のど」と「小口」を認識することが可能になる。縦書き・横書きの区別は、図示しない設定画面からユーザーが設定するようにしても良く、原稿画像データを分析して判別するようにしても良い。また、原稿MSが見開きの場合は外側が小口と認識できる。
次に、抽出領域特定部71は、上下余白のノンブル画像が抽出できたか否かを判断する(ステップ107)。図6(b)に示すように、上下余白のいずれでも閾値以上の黒点Aを見つけることができず、ノンブル画像を抽出できなかった場合、制御部7は、次の原稿MSがあるか否か、すなわち原稿給送部3の原稿載置部31に原稿MSが載置されているか否かを判断し(ステップ108)、ステップ108で次の原稿MSがある場合には、ステップ104に戻って原稿給送部3によって次の原稿MSを給紙・搬送させて、原稿読取部2によって原稿MSを読み取る。ノンブルは、目次の頁、白紙の頁、図表の頁等で省略されることがあるため、そのような頁ではノンブル画像を抽出することができない。従って、最初にノンブル画像が抽出される頁まで、順次原稿MSの読み取りを行う。なお、ステップ108で次の原稿MSがない場合、ノンブル画像が抽出されることなく、全頁の読み取りが終わったことになり、制御部7は、ノンブル検証動作を終了させる。
ステップ107で上下余白のいずれか若しくは両方からノンブル画像が抽出できた場合、抽出領域特定部71は、ノンブル画像を抽出した領域を抽出領域として特定する(ステップ109)。なお、抽出したノンブル画像は、あくまでノンブルであると推定される箇所であり、図6(a)の上余白部分に示すように、有効なノンブルではない場合がある。従って、上下余白の両方からノンブル画像が抽出できた場合、抽出領域特定部71は、上下余白の両方において、それぞれ抽出領域を特定する。
次に、抽出領域特定部71は、抽出したノンブル画像を抽出頁数及び抽出領域と対応させて記憶部9に記憶させる(ステップ110)。なお、抽出領域設定欄92において抽出領域の特定方法が「ユーザー設定」に設定されている場合、抽出領域特定部71は、ステップ106〜109の抽出領域特定動作の代わりに、「ユーザー設定」を抽出領域として特定して、特定した抽出領域の画像をノンブル画像として抽出し、記憶部9に記憶させる。
次に、制御部7は、ノンブル画像抽出部72として機能する。ノンブル画像抽出部72は、変数nを0にセットし(ステップ111)、原稿MSがあるか否か、すなわち原稿給送部3の原稿載置部31に原稿MSが載置されているか否かを判断する(ステップ112)。
ステップ112で次の原稿MSがある場合、ノンブル画像抽出部72は、原稿給送部3によって原稿MSを給紙・搬送させて、原稿読取部2によって原稿MSを読み取り(ステップ113)、読み取った原稿画像データを記憶部9に記憶させ(ステップ114)、変数nをインクリメントする(ステップ115)。
次に、ノンブル画像抽出部72は、変数nが抽出頁間隔設定欄93において設定された抽出頁間隔Nに到達したか否かを判断する(ステップ116)。ステップ116で変数nが抽出頁間隔Nに到達していない場合、ステップ112に戻って次の原稿MSがあるか否かを判断する。
ステップ116で変数nが抽出頁間隔Nに到達した場合、ノンブル画像抽出部72は、ステップ109で抽出領域特定部71によって特定された抽出領域の画像をノンブル画像として抽出し(ステップ117)、抽出したノンブル画像を抽出頁数及び抽出領域と対応させて記憶部9に記憶させ(ステップ118)、ステップ111に戻る。なお、抽出頁間隔設定欄93において設定可能な抽出頁間隔Nは、図4(b)に示す2、10、20頁のように、偶数である。ノンブル記載位置が小口側である場合、奇数頁と偶数頁とでは記載位置が異なってくる。従って、抽出頁間隔Nを偶数とすることで、奇数頁のみ、もしくは偶数頁のみからノンブル画像を抽出することができ、抽出領域を奇数頁と偶数頁とで変更させる必要がなくなる。
ステップ112で次の原稿MSがない場合、制御部7は、ノンブル画像集約部73として機能し、記憶部9に記憶させたノンブル画像を集約したノンブル検証頁100を生成する(ステップ119)。ノンブル画像集約部73は、図7に示すように、ノンブル検証頁100において、抽出頁数とノンブル画像とを対応付けして配置すると共に、ノンブル画像を抽出領域毎に分けて配置する。また、ノンブル検証頁100には、総読み取り頁と、抽出領域を示す表記101とが配置されている。
次に、ノンブル画像集約部73は、ステップ119で生成したノンブル検証頁100を出力方法設定欄94で設定された出力先に出力し(ステップ120)、ノンブル検証動作を終了させる。
図7に示すノンブル検証頁100では、ノンブル画像が3頁目で初めて抽出され、以降、ノンブル画像が抽出頁間隔N=10頁毎に抽出された例が示されている。これによると、ユーザーは、下余白の中央部から抽出されたノンブル画像が有効なノンブルであると分かる。そして、抽出頁数=3頁から33頁と、抽出頁数=43頁から63頁とでは、ノンブル画像として抽出されたノンブルも10頁の間隔になっているため、原稿MSの読み取りが正常に行われたことが分かる。一方、抽出頁数=33頁から43頁では、ノンブル画像として抽出されたノンブルは12頁の間隔になっている。これにより、ユーザーは、原稿MSの31頁から43頁の間で重送が発生している虞があることを把握することができ、この範囲で読み取った原稿画像データと原稿MSとを検証することで、重送発生箇所を簡単に特定することができる。従って、事前に原稿MSの枚数を把握していなくても、原稿MSの読み取りが正常に終了したか否かを判断することができると共に、重送が発生した場合には、重送発生箇所に見当をつけることができる。
大型のタッチパネル51を備えている場合には、ノンブルの位置(上部か下部か、何文字分抜き出せばよいか、特殊なアルゴリズム(のど側から取り出すなど)が必要か)はスキャン開始後にサンプルをタッチパネル51に表示させ、対話的に指示を受け付けるようにしても良い。また、本実施の形態では、原稿画像データにおいて上下余白のそれぞれ一部を抽出領域として特定するように構成したが、上余白の全部と下余白の全部とのいずれかもしくは両方を抽出領域として特定するように構成しても良い。さらに、本実施の形態では、最初にノンブル画像が自動抽出された頁のみで抽出領域を特定するように構成したが、複数の頁でノンブル画像が自動抽出し、頁間でその位置のバラツキが最も小さくなるよう抽出領域を特定するようにしても良い。
以上説明したように、本実施の形態は、セットされた原稿MSの束を1枚ずつ順次搬送する原稿給送部3と、原稿給送部3によって搬送されてくる原稿MSを読み取って原稿画像データを取得する原稿読取部2とを有する画像形成装置1であって、原稿画像データにおける上下余白の一部もしくは全部を抽出領域として特定する抽出領域特定部71と、原稿読取部2によって取得された複数の原稿画像データから抽出領域特定部71によって特定された抽出領域の画像をノンブル画像としてそれぞれ抽出するノンブル画像抽出部72と、ノンブル画像抽出部72によって抽出された複数のノンブル画像を集約したノンブル検証頁100を生成するノンブル画像集約部73とを備えている。
この構成により、ノンブル検証頁100として集約した複数のノンブル画像を見ることで、事前に原稿枚数を把握しておくことなく、原稿MSの読み取りが正常に終了したか否かを判断することができる。そして、重送が発生した場合には、複数のノンブル画像によって重送発生箇所に見当をつけることができ、見当をつけた範囲で読み取った原稿画像データと原稿MSとを検証することで、重送発生箇所を簡単に特定することができる。
さらに、本実施の形態において、ノンブル画像集約部73は、ノンブル画像と、抽出した抽出頁数とを対応付けして配置したノンブル検証頁100を生成する。
この構成により、抽出頁数とノンブルとの食い違いを簡単に見つけることができる。
さらに、本実施の形態において、抽出領域特定部71によって複数の抽出領域が特定された場合、ノンブル画像集約部73は、ノンブル画像を抽出領域毎に分けて配置したノンブル検証頁100を生成する。
この構成により、有効なノンブルでないノンブル画像が含まれていても、有効なノンブルのみ簡単に比較することができる。
さらに、本実施の形態では、原稿画像データからノンブル画像を抽出する抽出頁間隔が設定可能である。
この構成により、ノンブル検証に必要な作業負荷をユーザーが選択することができる。
さらに、本実施の形態において、設定可能な抽出頁間隔は、偶数である。
この構成により、奇数頁のみ、もしくは偶数頁のみからノンブル画像を抽出することができ、抽出領域を奇数頁と偶数頁とで変更させる必要がなくなる。
さらに、本実施の形態において、抽出領域特定部71は、原稿画像データの上辺から下方向に上余白に存在する閾値以上の黒点Aを探していき、最初に見つかった黒点Aを含む所定の領域を抽出領域として特定すると共に、原稿画像データの下辺から上方向に下余白に存在する閾値以上の黒点Aを探していき、最初に見つかった黒点Aを含む所定の領域の抽出領域として特定する。
この構成により、抽出領域を自動設定することができる。
なお、本発明が上記各実施の形態に限定されず、本発明の技術思想の範囲内において、各実施の形態は適宜変更され得ることは明らかである。また、上記構成部材の数、位置、形状等は上記実施の形態に限定されず、本発明を実施する上で好適な数、位置、形状等にすることができる。なお、各図において、同一構成要素には同一符号を付している。
1 画像形成装置
2 原稿読取部
3 原稿給送部
4 本体部
5 操作部
6 記録部
7 制御部
8 画像処理部
9 記憶部
21 スキャナー
22 プラテンガラス
23 原稿読取スリット
24 光源
25 受光部
31 原稿載置部
32 原稿排出部
33 原稿搬送機構
34 ピックアップローラー
35 給紙ローラー
36 搬送ローラー
37 切替爪
38 反転ローラー
40 搬送部
41 給紙部
42 給紙ローラー
43 用紙搬送路
44 搬送ローラー
45 排出ローラー
46 排出空間
51 タッチパネル
52 テンキー
53 リセットキー
54 ストップキー
55 割り込みキー
56 スタートキー
57 コピーキー
58 スキャナーキー
59 印刷キー
61 感光体ドラム
62 帯電部
63 露光部
64 画像形成部
65 転写部
66 定着部
67 クリーニング部
71 抽出領域特定部
72 ノンブル画像抽出部
73 ノンブル画像集約部
80 原稿読み取り画面
81 カラー選択キー
82 読み取り面選択キー
83 読み込み解像度選択キー
84 原稿セット向き選択キー
85 濃度選択キー
86 ノンブル検証設定キー
90 ノンブル検証設定画面
91 ノンブル検証可否設定欄
92 抽出領域設定欄
93 抽出頁間隔設定欄
94 出力方法設定欄
100 ノンブル検証頁
101 表記

Claims (5)

  1. セットされた原稿束を1枚ずつ順次搬送する原稿給送部と、前記原稿給送部によって搬送されてくる原稿を読み取って原稿画像データを取得する原稿読取部とを有する画像形成装置であって、
    前記原稿画像データにおける上下余白の一部もしくは全部を抽出領域として特定する抽出領域特定部と、
    前記原稿読取部によって取得された複数の前記原稿画像データから前記抽出領域特定部によって特定された前記抽出領域の画像をノンブル画像としてそれぞれ抽出するノンブル画像抽出部と、
    前記ノンブル画像抽出部によって抽出された複数の前記ノンブル画像を集約したノンブル検証頁を生成するノンブル画像集約部とを具備し、
    前記原稿画像データから前記ノンブル画像を抽出する抽出頁間隔が設定可能であることを特徴とする画像形成装置。
  2. 設定可能な抽出頁間隔は、偶数であることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. セットされた原稿束を1枚ずつ順次搬送する原稿給送部と、前記原稿給送部によって搬送されてくる原稿を読み取って原稿画像データを取得する原稿読取部とを有する画像形成装置であって、
    前記原稿画像データにおける上下余白の一部もしくは全部を抽出領域として特定する抽出領域特定部と、
    前記原稿読取部によって取得された複数の前記原稿画像データから前記抽出領域特定部によって特定された前記抽出領域の画像をノンブル画像としてそれぞれ抽出するノンブル画像抽出部と、
    前記ノンブル画像抽出部によって抽出された複数の前記ノンブル画像を集約したノンブル検証頁を生成するノンブル画像集約部とを具備し、
    前記抽出領域特定部は、前記原稿画像データの上辺から下方向に上余白に存在する閾値以上の黒点を探していき、最初に見つかった黒点を含む所定の領域を前記抽出領域として特定すると共に、前記原稿画像データの下辺から上方向に下余白に存在する閾値以上の黒点を探していき、最初に見つかった黒点を含む所定の領域の前記抽出領域として特定することを特徴とする画像形成装置。
  4. 前記ノンブル画像集約部は、前記ノンブル画像と、抽出した抽出頁数とを対応付けして配置した前記ノンブル検証頁を生成することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の画像形成装置。
  5. 前記抽出領域特定部によって複数の前記抽出領域が特定された場合、前記ノンブル画像集約部は、前記ノンブル画像を前記抽出領域毎に分けて配置した前記ノンブル検証頁を生成することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の画像形成装置。
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