以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。なお、以下に説明される実施形態は本発明を具体化した一例にすぎず、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
まず、図1及び図2を参照して本発明の実施形態に係る画像処理装置1の概略構成について説明する。画像処理装置1は、画像読取機能、ファクシミリー機能、及び画像形成機能などを備える複合機である。図1及び図2に示されるように、画像処理装置1は、画像読取部2、原稿カバー3、ADF(自動原稿送り装置)4、画像形成部5、操作表示部6、給紙カセット7、通信部8、及び制御部9を備えている。なお、本発明に係る画像処理装置の一例として複合機である画像処理装置1を例示して説明するが、本発明はこれに限られず、例えばプリンター、ファクシミリー装置、複写機あるいはスキャナー装置も本発明に係る画像処理装置に該当する。
画像読取部2は、原稿から画像データを読み取る画像読取処理を実行する。図1に示されるように、画像読取部2は、コンタクトガラス10、読取ユニット11、ミラー12、ミラー13、光学レンズ14及びCCD15などを備えている。また、画像読取部2には、原稿カバー3が回動自在に設けられている。原稿カバー3が回動操作されることにより、画像読取部2の上面のコンタクトガラス10が開閉される。
読取ユニット11は、LED光源16及びミラー17を備えており、ステッピングモーター等の駆動モーターを用いた移動機構(不図示)により副走査方向18(図1における左右方向)へ移動可能に構成されている。ミラー17は、LED光源16から光が照射されたときに、原稿又は原稿カバー3の裏面で反射した反射光をミラー12へ向けて反射させる。ミラー17で反射した光は、ミラー12、13により光学レンズ14に導かれる。光学レンズ14は、入射した光を集光してCCD15に入射させる。CCD15は、受光した光をその光量(輝度の強度)に応じた電気信号(電圧)に変換して制御部9へ出力する光電変換素子である。
画像読取部2による原稿画像の読み取りは、以下の手順で行われる。まず、原稿がコンタクトガラス10上に載置され、その後、原稿カバー3が閉姿勢にされる。その後、操作表示部6から画像読取指示が入力されると、読取ユニット11を副走査方向18の右向きへ移動させつつLED光源16から連続して順次1ライン分の光が照射される。そして、原稿又は原稿カバー3の裏面からの反射光がミラー17、12、13及び光学レンズ14を介してCCD15に導かれる。CCD15にて受光した光量に応じた光量データは、不図示の画像処理回路による画像処理が施される。この画像処理回路は、前記光量データに対し、γ補正処理、RGBカラーバランスの調整である色補正処理、RGBデータからCMYKデータへの色変換処理等を行う。前記画像処理後のデータは、原稿から読み取られる入力画像として記憶部28に記憶される。
また、原稿カバー3には、ADF4が設けられている。ADF4は、原稿セット部19にセットされた一以上の原稿を複数の搬送ローラーにより順次搬送して、コンタクトガラス10上に定められた自動原稿読取位置を副走査方向18の右向きへ通過するように原稿を移動させる。ADF4には、原稿センサー48が設けられており、原稿センサー48の検知信号に基づいてシートの搬送枚数が検出可能である。画像読取部2では、ADF4による原稿の搬送時に、前記自動原稿読取位置の下方に読取ユニット11が移動され、移動中の原稿から画像が読み取られる。
画像形成部5は、画像読取部2で読み取られた画像、又は外部のパーソナルコンピューター等の情報処理装置から通信部8を通じて入力された印刷ジョブに基づいて画像形成処理(印刷処理)を実行する。具体的に、画像形成部5は、図1に示されるように、感光体ドラム20、帯電部21、現像部22、トナーコンテナ23、転写ローラー24、除電部25、定着ローラー26、及び加圧ローラー27などを備えている。
画像形成部5では、給紙カセット7から供給されるシートに対する画像形成処理が以下の手順で行われる。まず、通信部8を通じて印刷指示を含む印刷ジョブが入力されると、帯電部21により感光体ドラム20が所定の電位に一様に帯電される。次に、レーザスキャニングユニット(不図示)により感光体ドラム20の表面に印刷ジョブに含まれる画像データに基づく光が照射される。これにより、感光体ドラム20の表面に静電潜像が形成される。そして、感光体ドラム20上の静電潜像は現像部22によりトナー像として現像(可視像化)される。なお、現像部22には、トナーコンテナ23からトナー(現像剤)が補給される。続いて、感光体ドラム20に形成されたトナー像は転写ローラー24によりシートに転写される。前記シートは、紙、コート紙、ハガキ、封筒、及びOHPシートなどである。その後、シートに転写されたトナー像は、そのシートが定着ローラー26及び加圧ローラー27の間を通過して排出される際に定着ローラー26で加熱されて溶融定着する。なお、感光体ドラム20の電位は除電部25で除電される。
通信部8は、画像処理装置1にインターネット又はLANのような通信ネットワークを介して接続された外部装置との間でデータ通信を実行する。記憶部28は、EEPROM等の不揮発性メモリーで構成される。本実施の形態において、記憶部28は、画像読取部2で読み取られる読取画像又は外部から入力される画像データなどの処理対象の入力画像を記憶する画像メモリーとして利用される。
制御部9は、CPUと、ROMと、RAMとを備える。前記CPUは、各種の演算処理を実行するプロセッサーである。前記ROMは、前記CPUに各種の処理を実行させるための制御プログラムなどの情報が予め記憶される不揮発性の記憶部である。制御部9は、前記ROMに記憶されているプログラムを前記CPUで実行することにより、画像処理装置1の動作を制御する。前記RAMは、前記CPUが実行する各種の処理の一次記憶メモリー(作業領域)として使用される揮発性の記憶部である。
また、制御部9のROMには、制御部9の前記CPUに後述の画像処理(図4〜図9のフローチャート参照)を実行させる為の画像処理プログラムが予め記憶されている。なお、前記画像処理プログラムは、CD、DVD、フラッシュメモリなどのコンピューター読み取り可能な記録媒体に記録されており、前記記録媒体から前記制御部9の前記EEPROM又は不図示のハードディスク等の記憶手段にインストールされてもよい。本発明は、前記画像処理装置1において前記画像処理の各処理手順を実行する方法、制御部9に前記画像処理の各処理手順を実行させるための画像処理プログラム、又は前記画像処理プログラムを記録したコンピューター読み取り可能な記録媒体として捉えてもよい。
操作表示部6は、表示部29と操作部30とを有する。表示部29は、例えばカラー液晶ディスプレイなどを有し、操作表示部6を操作するユーザーに対して各種の情報を表示する。操作部30は、表示部29に隣接配置された各種の押しボタンキー及び表示部29の表示画面上に配置されるタッチパネルセンサーなどを有し、画像処理装置1のユーザー操作に応じた操作信号を制御部9に入力する。
本実施形態に係る画像処理装置1は、画像読取部2による読取動作によって得られた読取画像などの入力画像に基づき、前記入力画像に対応するページが、原稿の各ページが描画像のあるページであるのか、描画像の無い白紙のページであるのかを判定する白紙判定機能を有する。前記描画像とは、例えば白色などの背景色と異なる黒色などの濃度値を有する画像である。この白紙判定機能は、特に、ADF4を用いて複数の原稿を含む原稿束の画像が連続して読み取られる場合であって、描画像の無い原稿が前記原稿束に含まれている場合に有効な機能である。前記白紙判定機能を有する前記画像処理装置1では、描画像の無い原稿が前記白紙判定機能によって検出された場合に、その原稿の画像を削除(破棄)して無駄な処理を省くことが可能である。
ところで、従来採用されている白紙判定方法として、画像読取部2によって読み込まれた原稿の入力画像全体における黒画素の数をカウントし、カウントされた黒画素数が所定の画素数よりも小さい場合に、原稿を白紙と判定する方法がある。
しかし、この白紙判定方法には次のような課題があった。すなわち、例えば複数枚の原稿を複写する場合に、或る特定画像しか印刷されていない原稿、例えば図3(A)に示されるように、ヘッダー領域A1に特定画像のみが形成されており、ヘッダー領域A1を除く主領域A2に描画像が形成されていない原稿についてはその複写物が作成されるのを避けたいという状況が生じ得る。しかしながら、従来では、黒画素数のみに基づいて原稿が白紙と判定される。そのため、ヘッダー領域A1の所定領域に或る特定画像しか印刷されていない原稿(例えば図3(A)に示される原稿)と、前記特定画像と黒画素数が近似する画像だけが前記所定領域に印刷されている原稿(例えば図3(B)に示される原稿)とを区別することができなかった。
これに対し、画像処理装置1では、後述の白紙判定処理が実行されることにより、予め定められた特定画像だけが印刷された原稿を白紙と判定し、前記特定画像と黒画素数が同一又は近似する画像だけが印刷された原稿を白紙と判定することが可能である。ここでは、画像読取部2により、ヘッダー領域A1に特定画像のみが形成されている原稿(図3(A))と、黒画素数が近似する画像だけが前記特定画像と同じ領域に印刷されている原稿(図3(B))の画像が入力画像である場合を例に挙げて説明する。なお、ヘッダー領域A1は、本発明の第1領域の一例であり、主領域A2は、本発明の第2領域の一例である。また、入力画像のフッター、又は左右の余白領域なども前記第1領域の一例として考えられる。
具体的に、本実施形態に係る画像処理装置1は、白紙判定処理に係る白紙判定モードとして、通常判定モード、第1特別判定モード、第2特別判定モード及び第3特別判定モードを備える。そして、図2に示されるように、画像処理装置1の操作部30は、4つの白紙判定モードの中から1つの白紙判定モードを選択する操作を行うためのモード選択操作部31を備える。ユーザーは、モード選択操作部31を用いてこれらの白紙判定モードの中から所望の白紙判定モードを選択することができる。モード選択操作部31は、例えば、表示部29に表示される不図示のモード設定画面に含まれる操作キーである。
記憶部28は、入力画像におけるヘッダー領域A1に存在することがある一又は複数の特定画像であって、後述する白紙判定処理で用いられる特定画像が記憶される特定画像記憶部281を有する。前記入力画像は、画像読取部2により原稿から読み取られた読取画像、及び、他の通信機器から受信した画像を含む。
制御部9は、前記CPUを用いて前記画像処理プログラムを実行することにより、第1判定部901、第2判定部902、第3判定部903、第4判定部904、第5判定部905、画像処理部906及びモード設定部907として機能する。なお、制御部9が有する機能の一部又は複数が電子回路として設けられる構成も他の実施形態として考えられる。
第1判定部901は、処理対象の入力画像におけるヘッダー領域A1に存在する描画像が記憶部28に記憶されている前記特定画像であるか否かを判定する。第2判定部902は、前記入力画像における主領域A2の画像が白画像であるか否かを判定する。第3判定部903は、第1判定部901で前記描画像が前記特定画像であると判定された場合は第2判定部902の判定結果に従って前記入力画像が白画像であるか否かを判定し、第1判定部901で前記描画像が前記特定画像でないと判定された場合は前記入力画像が白画像でないと判定する。第4判定部904は、前記入力画像全体が白画像であるか否かを判定する。第5判定部905は、第4判定部904により前記入力画像全体が白画像でないと判定され、且つ、第1判定部901で前記描画像が前記特定画像であると判定された場合に、前記入力画像全体が白画像でないと判定する。
画像処理部906は、第3判定部903又は第4判定部904により前記入力画像が白画像であると判定された場合、記憶部28に記憶された前記入力画像を記憶部28から削除(消去)する処理を行う。一方、画像処理部906は、第3判定部903、第4判定部904又は第5判定部905により前記入力画像が白画像でないと判定された場合、本実施形態では、前記入力画像を画像形成部5に出力する処理を行う。
モード設定部907は、モード選択操作部31により通常判定モード、第1特別判定モード、第2特別判定モード及び第3特別判定モードの中からいずれかのモードを選択する操作が行われると、画像処理装置1の白紙判定モードをその選択された白紙判定モードに設定する。
前記通常判定モードでは、第2判定部902により前記主領域が白画像であるか否かの判定のみが行われる。前記主領域が白画像である場合は、ヘッダー領域A1が白画像か否かが判定されることなく前記入力画像は白画像であると判定される。前記主領域A2が白画像でない場合、入力画像は白画像ではないと判定される。
前記第1特別判定モードでは、まず、第1判定部901によりヘッダー領域A1に存在する描画像が前記記憶部28に記憶されている前記特定画像であるか否かの判定が行われる。具体的には、第1判定部901によりヘッダー領域A1の前記描画像が前記特定画像である場合、ヘッダーA1が白画像であると判断される。そして、ヘッダー領域A1が白画像であると判定された場合は、第2判定部902により主領域A2が白画像であるか否かの判定が行われる。この第2判定部902の判定結果に従い、第3判定部903により前記入力画像が白画像であるか否かが判定される。すなわち、第2判定部902で主領域A2が白画像であると判定された場合に第3判定部903により前記入力画像が白画像であると判定され、第2判定部902で主領域A2が白画像でないと判定された場合に第3判定部903により前記入力画像が白画像でないと判定される。また、第1判定部901で前記描画像が前記特定画像でないと判定された場合、第3判定部903により前記入力画像が白画像でないと判定される。
前記第2特別判定モードでは、まず、第2判定部902により主領域A2が白画像であるか否かの判定が行われる。第2判定部902により主領域A2が白画像であると判定された場合は、第1判定部901によりヘッダー領域A1の前記描画像が前記特定画像であるか否かの判定が行われる。
前記第3特別判定モードでは、まず、第4判定部904により入力画像全体が白画像であるか否かの判定が行われる。その結果、第4判定部904により入力画像全体が白画像でないと判定された場合に、第1判定部901によりヘッダー領域A1に前記描画像があるか否かが判定され、前記描画像がある場合に、前記描画像が前記特定画像であるか否かを判定される。
次に、図4を用いて、前記特定画像を特定画像記憶部281に記憶させる処理について説明の流れについて説明する。この処理は、ユーザー操作により新たな特定画像を画像処理装置1に登録させる特定画像登録モードに設定された場合に行われる。なお、図4のフローチャートにおいてステップS401、S402、・・・は処理手順(ステップ)番号を表している。
図4に示されるように、前記特定画像のみが印刷された基準原稿がユーザーにより原稿セット部19にセットされ、ユーザーにより読取開始指示が入力されると(ステップS401でYES)、制御部9は、画像読取部2に前記基準原稿の読み取り動作を行わせる(ステップS402)。そして、制御部9は、その読取画像のうちヘッダー領域に存在する描画像を含む一定領域の画像を特定画像として抽出し(ステップS403)、前記特定画像を特定画像記憶部281に記憶させる(ステップS404)。制御部9は、前記読取画像における前記特定画像の位置情報も前記特定画像とともに特定画像記憶部281に記憶させる。
次に、図5〜図9を用いて、前記各白紙判定モードに応じた制御部9の白紙判定処理を含む一連の処理の流れについて説明する。なお、図5〜図9のフローチャートにおいてステップS501、S502、・・・は処理手順(ステップ)番号を表している。また、同様の処理には同一のステップ番号を付している。
図5に示されるように、制御部6は、ユーザー操作により白紙判定モードに設定されたか否かを判定する(ステップS501)。制御部6は、白紙判定モードに設定されたと判定するまで待機し(ステップS501でNO)、白紙判定モードに設定されたと判定すると(ステップS501でYES)、ステップS502に進む。なお、記憶部28に特定画像が複数記憶されている場合には、表示部29にそれらの特定画像を表示して、ユーザー操作によって選択可能としてもよい。
制御部6は、原稿がユーザーにより原稿セット部19にセットされ、且つ、ユーザーにより読取開始指示が入力されたか否かを判定する(ステップS502)。制御部6は、ユーザーにより読取開始指示が入力されるまで待機し(ステップS502でNO)、前記読取開始指示が入力されたと判定すると(ステップS502でYES)、制御部9は、画像読取部2に前記原稿の読み取り動作を開始させる(ステップS503)。また、制御部9は、ADF4に設けられた原稿センサー48の検知信号に基づいて、ADF4からのシートの搬送枚数の検出を開始する。制御部9は、ステップS402で設定された白紙判定モードが前記通常判定モードであるか否かを判定する(ステップS504)。制御部9は、前記通常判定モードであると判定すると(ステップS504でYES)、図6に示す通常判定モードでの処理を実行する(ステップS505)。
ステップS504において、制御部9は、ステップS402で設定された白紙判定モードが前記通常判定モードではないと判定すると(ステップS504でNO)、ステップS402で設定された白紙判定モードが前記第1特別判定モードであるか否かを判定する(ステップS506)。制御部9は、前記第1特別判定モードであると判定すると(ステップS506でYES)、図7に示す第1特別判定モードでの処理を実行する(ステップS507)。
ステップS506において、制御部9は、ステップS402で設定された白紙判定モードが前記第1特別判定モードではないと判定すると(ステップS506でNO)、ステップS402で設定された白紙判定モードが前記第2特別判定モードであるか否かを判定する(ステップS508)。制御部9は、前記第2特別判定モードであると判定すると(ステップS508でYES)、図8に示す第2特別判定モードでの処理を実行する(ステップS509)。
ステップS508において、制御部9は、ステップS402で設定された白紙判定モードが前記第2特別判定モードではないと判定すると(ステップS508でNO)、図9に示す第3特別判定モードでの処理を実行する(ステップS510)。
[通常判定モード]
図6に示されるように、前記通常判定モードにおいては、制御部9は、1ページ分の入力画像を記憶部28から読み出す(ステップS601)。第2判定部902は、前記入力画像から前記主領域の画像を抽出し(ステップS602)、抽出した前記主領域の画像が白画像であるか否かを判定する(ステップS603)。
第2判定部902の判定は、判定対象領域における黒画素数に基づいて行われる。すなわち、第2判定部902は、前記主領域における黒画素の数をカウントし、そのカウント値が予め定められた閾値より小さい場合に、前記主領域が白画像であると判定する。一方、第2判定部902は、前記カウント値が前記閾値以上である場合に、前記主領域が白画像ではないと判定する。
前記主領域の画像を白画像であると第2判定部902が判定すると(ステップS603でYES)、第3判定部903は、前記入力画像を白画像と判定し(ステップS604)、画像処理部906は、前記入力画像を削除する処理を行う(ステップS605)。
ステップS603において、前記主領域の画像を白画像でないと第2判定部902が判定すると(ステップS603でNO)、第3判定部903は、前記入力画像を白画像でないと判定し(ステップS606)、画像処理部906は、前記入力画像を画像形成部5に出力する処理を行う(ステップS607)。
制御部9は、ステップS605又はS607の処理後、記憶部28に判定対象の入力画像があるか否かを判定する(ステップS608)。制御部9は、入力画像があると判定すると(ステップS608でYES)、ステップS601に戻る。制御部9は、入力画像がないと判定すると(ステップS608でNO)、今回のジョブにおける白紙判定枚数とADF4からのシートの搬送枚数とが一致するか否かを判定する(ステップS609)。ADF4からのシートの搬送枚数は、ADF4に設けられた原稿センサー48の検知信号に基づいて検出可能である。制御部9は、白紙判定枚数とADF4からのシートの搬送枚数とが一致しないと判定すると(ステップS609でNO)、ステップS608に戻る。制御部9は、白紙判定枚数とADF4からのシートの搬送枚数とが一致すると判定すると(ステップS609でYES)、原稿セット部19に原稿があるか否かを判定する(ステップS610)。制御部9は、原稿セット部19に原稿があると判定すると(ステップS610でYES)、ステップS608に戻る。制御部9は、原稿セット部19に原稿がないと判定すると(ステップS610でNO)、一連の処理を終了する。
[第1特別判定モード]
図7に示されるように、前記第1特別判定モードにおいては、制御部9は、ステップS601の処理後、第1判定部901は、前記入力画像からヘッダー領域A1の画像を抽出する(ステップS701)。第1判定部901は、抽出したヘッダー領域A1に描画像が存在するか否かを判定する(ステップS702)。
この判定は、ヘッダー領域A1における黒画素の数に基づいて行われる。すなわち、第1判定部901は、ヘッダー領域A1における黒画素の数が予め定められた閾値より小さい場合、ヘッダー領域A1に描画像が存在しないと判定する。一方、第1判定部901は、ヘッダー領域A1における黒画素の数が予め定められた閾値以上である場合、ヘッダー領域A1に描画像が存在すると判定する。
第1判定部901は、ヘッダー領域A1に描画像が存在しないと判定すると(ステップS702でNO)、ステップS602に進む。一方、第1判定部901は、ヘッダー領域A1に描画像が存在すると判定すると(ステップS702でYES)、前記描画像が前記記憶部28に記憶されている前記特定画像であるか否かを判定する(ステップS703)。この判定は、例えば次のような方法により行われる。
第1判定部901は、前記入力画像におけるヘッダー領域A1の黒画素の分布を検出する。第1判定部901は、この検出した黒画素の分布と、特定画像記憶部281に記憶されている特定画像における黒画素の分布との一致度を判定する。そして、第1判定部901は、これらの一致度から例えば所定の演算式により算出される指標値と予め定められた閾値とを比較する。第1判定部901は、前記指標値が前記閾値より小さい場合は、ヘッダー領域A1に存在する描画像は前記特定画像ではないと判定し、前記指標値が前記予め定められた閾値以上である場合は、ヘッダー領域A1に存在する描画像は前記特定画像であると判定する。なお、前記特定画像と前記描画像との一致及び不一致の判定手法はこれに限らず、従来周知の各種の画像マッチング技術が利用可能である。
第1判定部901は、前記描画像が前記特定画像であると判定すると(ステップS703でYES)、ステップS602に進む。第1判定部901は、前記描画像が前記特定画像ではないと判定すると(ステップS703でNO)、ステップS606に進む。
なお、ここでは、処理対象の入力画像1ページ分全体が記憶部28に格納された後に、その入力画像についてステップS601の処理が行われる。しかし、前記第1特別判定モードにおいては、まずヘッダー領域A1の画像に対して処理が行われるため、そのヘッダー領域A1の画像さえ記憶部28に格納されれば白紙判定を開始できる。よって、ヘッダー領域A1の画像が記憶部28に格納された時点で白紙判定を開始する形態も採用可能であり、第1特別判定モードは、ヘッダー領域A1の画像が記憶部28に格納された時点で白紙判定を開始できる。
[第2特別判定モード]
図8に示されるように、前記第2特別判定モードにおいては、制御部9は、ステップS601〜S603の処理を行う。前記主領域の画像を白画像と第2判定部902が判定すると(ステップS603でYES)、図7に示される前記第1特別判定モードのステップS701〜S703の処理、及び図6に示される前記通常判定モードのステップS604〜S610の処理が行われる。一方、前記主領域の画像を白画像でないと第2判定部902が判定すると(ステップS603でNO)、ステップS701〜S703の処理をスキップして前記ステップS606以降の処理が行われる。
入力画像全体又は主領域が白画像であるか否かの判定及びヘッダー領域に描画像が存在するか否かの判定は、描画像が特定画像であるか否かの判定に比べて、制御部9の処理負担がやや小さく、処理時間も短い。したがって、前記第2特別判定モードは、描画像が特定画像であるか否かの判定の実行回数を出来る限り低減できるため、前記第1特別判定モードに比べて、処理時間の点で有利である。さらに、前記第2特別判定モードは、前記主領域に画像がある原稿が多い場合に、後述の前記第3特別判定モードよりも処理時間の点で有利である。
[第3特別判定モード]
図9に示されるように、前記第3特別判定モードにおいては、制御部9は、ステップS601の処理後、第4判定部904は、前記入力画像全体が白画像であるか否かを判定する(ステップS901)。
第4判定部904の判定は、判定対象領域における黒画素数に基づいて行われる。すなわち、第4判定部904は、前記入力画像における黒画素の数をカウントし、そのカウント値が予め定められた閾値より小さい場合に、前記入力画像が白画像であると判定する。一方、第4判定部904は、前記黒画素数が前記閾値以上である場合に、前記入力画像が白画像ではないと判定する。
第4判定部904は、前記入力画像全体が白画像であると判定すると(ステップS901でYES)、ステップS604に進む。第4判定部904は、前記入力画像全体が白画像でないと判定すると(ステップS901でNO)、図7に示されるステップS701に進む。以降、図7に示されるステップS701〜S703、図6に示されるステップS602〜S610及びステップS903の処理が行われる。ステップS903では、ステップS703において第1判定部901により前記描画像が前記特定画像でないと判定されると(ステップS703でNO)、前記入力画像全体が白画像でないと第5判定部905が判定する。
前記第3特別判定モードは、前記第2特別判定モードと同様、描画像が特定画像であるか否かの判定の実行回数を出来る限り低減できるため、前記第1特別判定モードに比べて、処理時間の点で有利である。さらに、前記第3特別判定モードは、全面白紙の原稿又はページが多い場合に、前記第2特別判定モードよりも処理時間の点で有利である。
このように、ヘッダー領域A1の描画像が特定画像である場合は、主領域A2が白画像であるか否かに応じて前記入力画像が白画像であるか否かを判定し、前記描画像が前記特定画像でない場合は前記入力画像が白画像でないと判定する。これにより、予め定められた特定画像だけが印刷された原稿を白紙と判定すると共に、前記特定画像と黒画素数が同一又は近似する画像だけが印刷された原稿は白紙と判定しないことが可能となる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は前述した内容のものに限られず、種々の変形例が適用可能である。
前記実施形態では、前記入力画像が白画像であると判定された場合に、記憶部28に記憶された前記入力画像を画像処理部906が記憶部28から削除(消去)する処理が行われる。しかし、この形態に代えて、前記入力画像が記憶されている記憶部28の記憶領域を、画像処理部906によって別のページの入力画像を上書きする対象の領域として設定する形態でもよい。
また、前記実施形態では、前記入力画像が白画像でないと判定された場合に、画像処理部906により前記入力画像が画像形成部5に出力される。しかし、この形態に代えて、画像処理部906が前記入力画像を他の通信機器に送信する形態でもよい。
前記実施形態に係る画像処理装置1は、白紙判定モードとして、第1特別判定モード、第2特別判定モード及び第3特別判定モードの3つの白紙判定モードを備える。しかし、画像処理装置1は、それら全てのモードを搭載している必要は無く、少なくとも何れか一つの白紙判定モードを備えていればよい。