JP2005057405A - 画像読み取り装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ジャム回復時にページの連続性を容易に確保可能な画像読み取り装置を提供する。
【解決手段】自動原稿送り装置20でジャムが発生した後に原稿の読み取りが再開されたとき、読み取り再開後1枚原稿の画像を再読込用記憶領域122に格納する。重複防止手段101は、読み取り再開後1枚目原稿の表ページと裏ページとそれぞれジャム発生前に正常に読み取られた最終ページの画像と比較し、画像の一致するページが存在する場合にそのページに対応する画像を再読込用記憶領域122から削除してページの重複を防止する。
【選択図】図1

Description

本発明は、自動原稿送り装置を用いて連続給紙される原稿上の画像を順次読み取って記憶する画像読み取り装置に関する。
近年、コピー機能を備えた複写機やこれにスキャナ機能、プリンタ機能、ファクシミリ機能などを付加したデジタル複合機などの装置は、自動原稿送り装置を用いて複数枚の原稿を連続的に読み取り、これらを画像メモリに順次蓄積記憶するようになっている。
また、原稿の連続読み取り中にジャムが発生した場合には、「1枚戻してから読み取りを再開してください。」などの案内メッセージを表示するように構成されている(たとえば、特許文献1参照。)。
特開平10−271287号公報
原稿の表裏両面を読み取る場合には、表ページの読み取り中にジャムが発生する場合と、表面の読み取りは正常に終了したが裏面の読み取り中にジャムが発生する場合とがある。従来の装置では、読み取り再開後の1枚目から原稿の表裏両面を読み取るように構成されており、このような装置では裏面でジャムが発生すると表面の画像が2つのページに重複記憶されるという問題があった。
また、再開後の1ページ目について一方の面を読み飛ばす設定が可能な場合であっても、装置側からは「何枚戻せばよいか」という情報しかユーザに提示されない。このため、ジャムの発生した原稿がその表裏面のどこまで正常に読み取られているかをユーザが紙詰まりの発生場所などから感覚的に判断しなければならなかった。そして、ユーザがその判断を誤ると、同一面の重複読み取りが生じたり、一方の面が欠落したりする不具合があった。さらにジャムの発生した原稿を自動原稿送り装置に再セットするときユーザは原稿の表裏を間違えないように充分注意して再セットしなければならず、適切なジャム回復に伴うユーザ負担が大きかった。
本発明は上記の問題を解決しようとする課題とするものであり、ジャム回復時にページの連続性を容易に確保可能な画像読み取り装置を提供することを目的としている。
請求項1にかかわる発明は、自動原稿送り装置(20)を用いて読み取った原稿画像をページ単位に記憶する画像記憶手段(120)と、
前記自動原稿送り装置(20)でジャムが発生した後に原稿の読み取りが再開されたとき、ジャム発生前に正常に読み取られた最終ページの画像と読み取り再開後1枚目の原稿から読み取った画像とをページ毎に比較し、画像の一致するページが存在する場合にそのページに対応する画像のうち最終原稿から読み取ったものと再開後1枚目の原稿から読み取ったもののいずれか一方を前記画像記憶手段(120)から廃棄する重複防止手段(101)と
を有する
ことを特徴とする画像読み取り装置である。
上記発明によれば、正常に読み取られた最終ページの画像と、再開後1枚目の原稿から読み取った画像とをページ毎に比較し、重複するページについてその一方の画像が画像記憶手段(120)から廃棄される。これにより、ジャム発生の前後で同一ページが2ページに重複して記憶されることが回避される。たとえば、片面原稿の場合に、ある原稿の読み取り完了後、その排紙前にスタートさせた次の原稿の給紙でジャムが発生すると、ユーザは、読み取りが完了している原稿でジャムが発生したと判断してこの原稿を再セットしてしまう。このような場合でも、ジャム発生前に正常に読み取った最終ページと読み取り再開後の1ページ目の画像の一致を認識して一方の画像を画像記憶手段(120)から廃棄するので、ジャム発生の前後で同一ページが重複記憶されなくなる。
また原稿の両面を読み取る場合にあっては、ジャム発生前に紙詰まりを起した原稿の表面だけが正常に読み取られている場合と、両面とも正常に読み取られている場合のいずれにおいても、同一ページの重複やページの欠落が生じなくなる。さらに、紙詰まりを起した原稿の表裏を間違えて自動原稿送り装置(20)に再セットした場合にも、正しいページ順序が維持される。
請求項2にかかわる発明は、自動原稿送り装置(20)を用いて原稿の表面と裏面のそれぞれから読み取った原稿画像をページ単位に記憶する画像記憶手段(120)と、
前記自動原稿送り装置(20)でジャムが発生した後に原稿の読み取りが再開されたとき、ジャム発生前に正常に読み取られた最終ページの画像と読み取り再開後1枚目の原稿から読み取った表裏面の画像とをページ毎に比較し、画像の一致するページが存在する場合にそのページに対応する画像のうち最終原稿から読み取ったものと再開後1枚目の原稿から読み取ったもののいずれか一方を前記画像記憶手段(120)から廃棄する重複防止手段(101)と、
前記重複防止手段(101)によって画像の一致するページが存在しないとされた場合に、ジャム発生時に途中まで読み取ったページの画像と読み取り再開後1枚目の原稿から読み取った表裏面の画像とをページ毎に比較し、再開時に読み取った2つのページのうち前記途中まで読み取ったページと画像の一致度が高い方を読み取り再開後の1ページ目に、他方を2ページ目に順序設定するページ管理手段(105)と
を有する
ことを特徴とする画像読み取り装置である。
上記発明によれば、正常に読み取られた最終ページの画像と、再開後1枚目の原稿から読み取った画像とをページ毎に比較し、重複するページについてその一方の画像が画像記憶手段(120)から廃棄される。これにより、ジャム発生の前後で同一ページが2つのページに重複して記憶されることが回避される。さらに画像の一致するページが存在しないとされた場合には、再開後1枚目の表ページと裏ページのうち、ジャム発生時に途中まで読み取ったページの画像と一致度の高い方が読み取り再開後の1ページ目に、他方が2ページ目になるようにページ順序が設定される。
正常に読み取られた最終ページと再開後1枚目の原稿から読み取った画像が一致しない場合には、再開後の原稿の表裏面ともに有効になるが、それらの正しいページ順序は最終ページの画像と比較しても判定できない。ジャム発生時に途中まで読み取られたページと同じ画像のページが再開後の最初のページになれば良いので、途中まで読み取られたページと画像比較し、正しいページ順序を判定するようになっている。これにより、ユーザが紙詰まりの生じた原稿の表裏を間違えて自動原稿送り装置(20)にセットした場合でも、装置側で自動的にページ順序が正しく設定されるので、ユーザは、表裏を気にすること無く自動原稿送り装置(20)に原稿を再セットすることができる。
請求項3にかかわる発明は、自動原稿送り装置(20)を用いて原稿の表面と裏面のそれぞれから読み取った原稿画像をページ単位に記憶する画像記憶手段(120)と、
前記自動原稿送り装置(20)でジャムが発生した後に原稿の読み取りが再開されたとき、ジャム発生前に正常に読み取られた最終2ページ分の画像のそれぞれと読み取り再開後1枚目の原稿から読み取った表裏面の画像とをページ毎に比較し、画像の一致するページが存在する場合にそのページに対応する画像のうち最終原稿から読み取ったものと再開後1枚目の原稿から読み取ったもののいずれか一方を前記画像記憶手段(120)から廃棄する重複防止手段(101)と
を有する
ことを特徴とする画像読み取り装置である。
上記発明によれば、正常に読み取られた最終2ページ分の画像のそれぞれと読み取り再開後1枚目の原稿から読み取った表裏面の画像とをページ毎に比較し、画像の一致するページがある場合にその重複を排除している。紙詰まり発生後に自動原稿送り装置(20)に再セットした原稿が、ジャム発生前にその両面とも正常に読み取りを完了している場合がある。このような場合には、正常に読み取られた最終の2ページとそれぞれ比較することで、再開後の1枚目の原稿の表裏両面が廃棄され、ページの重複が回避される。なお、両面読み取りの場合は、最終2ページ分の画像と比較し、片面読み取りの場合は最終ページの画像のみと比較するように構成してもよい。
請求項4にかかわる発明は、自動原稿送り装置(20)を用いて原稿の表面と裏面のそれぞれから読み取った原稿画像をページ単位に記憶する画像記憶手段(120)と、
前記自動原稿送り装置(20)でジャムが発生した後に原稿の読み取りが再開されたとき、ジャム発生前に正常に読み取られた最終2ページ分の画像のそれぞれと読み取り再開後1枚目の原稿から読み取った表裏面の画像とをページ毎に比較し、画像の一致するページが存在する場合にそのページに対応する画像のうち最終原稿から読み取ったものと再開後1枚目の原稿から読み取ったもののいずれか一方を前記画像記憶手段(120)から廃棄する重複防止手段(101)と、
前記重複防止手段(101)によって画像の一致するページが存在しないとされた場合に、ジャム発生時に途中まで読み取ったページの画像と読み取り再開後1枚目の原稿から読み取った表裏面の画像とをページ毎に比較し、再開時に読み取った2つのページのうち前記途中まで読み取ったページと画像の一致度が高い方を読み取り再開後の1ページ目に、他方を2ページ目に順序設定するページ管理手段(105)と
を有する
ことを特徴とする画像読み取り装置である。
上記発明によれば、請求項3に記載の発明に加えて、さらに画像の一致するページが存在しないとされた場合には、再開後1枚目の表ページと裏ページのうち、ジャム発生時に途中まで読み取ったページの画像と一致度の高い方が読み取り再開後の1ページ目に、他方が2ページ目になるようにページ順序が設定される。
請求項5にかかわる発明は、前記画像記憶手段(120)は、自動原稿送り装置(20)を用いて読み取った原稿画像を連続する記憶領域(121)に順次記憶するとともに、前記読み取り再開後1枚目の原稿から読み取った画像を前記連続する記憶領域(121)と異なる記憶領域(122)に記憶し、
前記重複防止手段(101)は、一致するページについて、再開後1枚目の原稿から読み取った画像を廃棄する
ことを特徴とする請求項1、2、3または4に記載の画像読み取り装置である。
上記発明によれば、読み取り再開後1枚目の原稿から読み取った画像は、通常状態で読み取った画像が格納される所定の連続記憶領域と異なる記憶領域(122)に記憶され、一致するページについては再開後1枚目の原稿から読み取った画像が廃棄される。これにより、一致するページについては連続する記憶領域(121)に記憶された画像が残り、歯抜けの領域ができなくなる。また異なる記憶領域(122)に保存されるページが少なくなり、ページ管理が容易になる。
請求項6にかかわる発明は、前記重複防止手段(101)は、比較対象の各ページを所定の様式で複数のブロックに分割し、前記ブロック毎に画像の特色を抽出し、比較対象のページ間で同一位置にあるブロック同士の特色の一致性に基づいてページ全体の同一性を判断する
ことを特徴とする請求項1、2、3、4または5に記載の画像読み取り装置である。
上記発明によれば、ブロック毎の特色を抽出し、その特色の一致性に基づいてページの同一性を判断するので、再セットした原稿の位置が多少ずれた場合にも、ページの同一性を的確に判断することができる。ブロックの特色としては、濃度や輝度、文字領域か網点領域かなどがある。多数のブロックの特色を比較することで、ページ全体としての濃度分布や輝度分布、領域分布などを認識してページの一致性が判断される。
請求項7にかかわる発明は、各ブロックが文字領域か網点領域かを前記画像の特色として抽出する
ことを特徴とする請求項6に記載の画像読み取り装置である。
上記発明によれば、文字領域と網点領域のいずれであるかが各ブロックの特色として抽出される。
請求項8にかかわる発明は、自動原稿送り装置(20)を用いて原稿の表面と裏面のそれぞれから読み取った原稿画像をページ単位に記憶する画像記憶手段(120)と、
前記自動原稿送り装置(20)でジャムが発生した後に原稿の読み取りが再開されたとき、ジャム発生前に正常に読み取られた最終ページがその原稿の表ページである場合に読み取り再開後1枚目の原稿の表ページを読み飛ばすかまたは読み取った表ページの画像を前記画像記憶手段(120)から廃棄する重複防止手段(101)と
を有する
ことを特徴とする画像読み取り装置である。
上記発明によれば、ジャム発生前に正常に読み取られた最終ページがその原稿の表ページである場合には、読み取り再開後1枚目の原稿の表ページを読み飛ばすか画像記憶手段(120)から廃棄するようになっている。表ページか否かは、正常に読み取ったページ数が奇数ページ目か偶数ページ目かによって判断される。
本発明に係る画像読み取り装置によれば、自動原稿送り装置でジャムが発生した後に原稿の読み取りが再開されたとき、ジャム発生前に正常に読み取られた最終ページの画像と、再開後1枚目の原稿から読み取った画像とをページ毎に比較し、重複するページについて、その一方の画像を画像記憶手段から廃棄するので、ジャム発生の前後で同一ページの重複記憶が回避される。
また原稿の両面を読み取る場合にあっては、ジャム発生の前後で同一ページの重複や欠落が生じない。さらにユーザが紙詰まりを起した原稿の表裏を間違えて自動原稿送り装置に再セットした場合にも、正しいページ順序が維持される。これにより、ユーザがどのページまで正常に読み取られているかを判断したり、再セット時に原稿の表裏を間違えないように注意を払う必要がなくなり、ジャム回復時のユーザ負担が低減して利便性が向上する。
画像の一致するページが存在しないとされた場合に、再開後1枚目原稿の表ページと裏ページのうち、ジャム発生時に途中まで読み取ったページの画像と一致度の高い方を読み取り再開後の1ページ目に、他方を2ページ目にするようにページ順序を設定するものでは、紙詰まりを起した原稿の表裏いずれもがジャム発生前に正常に読み取られておらず、かつユーザが原稿の表裏を間違えてセットした場合にも、読み取り再開後の1枚目の原稿の表裏を正しいページ順序にすることができる。
ジャム発生前に正常に読み取られた最終2ページ分の画像のそれぞれと読み取り再開後1枚目の原稿から読み取った表裏面の画像とをページ毎に比較し、画像の一致するページがある場合にその重複を排除するものでは、ジャム発生前に表裏両面とも正常に読み取られた原稿を再セットした場合にも、ページの重複が回避される。
読み取り再開後1枚目の原稿から読み取った画像を、通常状態で読み取った画像が格納される連続記憶領域と異なる記憶領域に記憶するとともに、一致するページについては再開後1枚目の原稿から読み取った画像を廃棄するものでは、異なる記憶領域に保存されるページが少なくなってページ管理が容易になる。
比較対象の各ページを複数のブロックに分割し、ブロック毎に画像の特色を抽出し、比較対象のページ間で同一位置にあるブロック同士の特色の一致性に基づいてページ全体の同一性を判断するものでは、再セットした原稿の位置がジャム発生前と厳密に一致しなくても、ページの同一性を判断することができる。また各ブロックが文字領域か網点領域かを特色として抽出するものでは、ページの同一性をより的確に判断することができる。
ジャム発生前に正常に読み取られた最終ページがその原稿の表ページである場合に、読み取り再開後1枚目の原稿の表ページを読み飛ばすかもしくは画像記憶手段から廃棄するものでは、紙詰まりを起した原稿の表裏を間違えずに自動原稿送り装置に原稿を再セットするだけで、同一ページの重複記憶が回避される。また画像を比較してページの一致を判断しないので、装置の処理負担が少ないという利点がある。
以下、図面に基づき本発明の実施の形態を説明する。
図2は、本発明の実施の形態にかかわる画像読み取り装置を備えた画像形成装置10の断面構成を示している。画像形成装置10は、原稿を読み取りその複製画像を記録紙上に形成するコピー機能や、パーソナルコンピュータなどから印刷データを受信し、対応する印刷物を出力するプリンタ機能などを有する、いわゆるデジタル複合機と称される装置である。
画像形成装置10は、自動原稿送り装置20と、読取部30と、プリンタ部40とから構成される。自動原稿送り装置20は、原稿載置トレイ21に積載された原稿2を1枚ずつ読取部30の読取箇所に送り込む機能を果たす。また両面原稿については、片面読取後、表裏を反転して再び読取部30へ送り込む機能を備えている。
自動原稿送り装置20は、原稿載置トレイ21に積載された原稿を最上部から順に送り出す給紙ローラ22と、原稿の読取箇所であるコンタクトガラス31に原稿を密着させながら通過させるための密着ローラ23と、給紙ローラ22によって送り込まれた原稿を密着ローラ23に沿って案内する案内ローラ24を備えている。さらに、コンタクトガラス31を通過した原稿の進行方向を切り替える切替爪25と、両面原稿の表裏を反転させるための反転ローラ26と、読み取りが完了した原稿が排出される排紙トレイ27とを備えている。
両面原稿の場合には、密着ローラ23に送られてコンタクトガラス31上を通過した後、一対の反転ローラ26の間を通るように切替爪25によって案内される。原稿の終端部分が反転ローラ26に到達する直前に反転ローラ26の回転方向が反転し、かつ切替爪25が変位して、今度は密着ローラ23の上側に向けて原稿が送り出される。これにより原稿の表裏が反転する。密着ローラ23に送られてコンタクトガラス31上を再び通過した原稿は、切替爪25により排紙トレイ27に向けて案内され排出される。片面原稿の場合には、原稿載置トレイ21から送り出された原稿は密着ローラ23に沿ってコンタクトガラス31上を通過した後、そのまま排紙トレイ27に向けて案内され排出される。
読取部30は、自動原稿送り装置20によって送り込まれた原稿の読取箇所となるコンタクトガラス31と、ユーザの手で原稿が載置されるプラテンガラス32とを上面に備えている。コンタクトガラス31およびプラテンガラス32の下方には、光源33とミラー34とから成る露光走査部35が設けてある。露光走査部35は、図示省略の駆動手段によりプラテンガラス32の下面に沿って移動可能に構成されている。光源33は、コンタクトガラス31やプラテンガラス32を通じて原稿を照射し、ミラー34は原稿からの反射光を受け、その進路をプラテンガラス32と略平行にする機能を果たす。
読取部30は、原稿からの反射光を受光し、その光強度に応じた電気信号を出力するラインセンサ36と、原稿からの反射光をラインセンサ36へ集光する集光レンズ37と、露光走査部35のミラー34からの反射光をラインセンサ36へ導くための光学経路を形成する各種のミラー38を備えている。ラインセンサ36は、原稿を主走査方向に走査する機能を有し、たとえば、多数のCCD素子で構成される。
自動原稿送り装置20によって送り込まれた原稿を読み取るときは、露光走査部35がコンタクトガラス31の下方の読取箇所へ移動して停止し、その上を密着ローラ23によって搬送される原稿を読み取るようになっている。プラテンガラス32上に載置された原稿を読み取る場合には、プラテンガラス32の下面に沿って左から右へと露光走査部35が移動して静止状態の原稿を読み取る。
プリンタ部40は、画像データに応じた画像を電子写真プロセスによって記録紙上に形成する機能を果たす。プリンタ部40は、画像データに応じてON/OFFするレーザー光を出力するレーザーユニット42と、表面に静電潜像が形成される感光体43と、その周囲に配置された帯電装置44と、現像装置45と、転写装置46と、分離装置47と、クリーニング装置48とを備えている。
感光体43は、円筒形状を成すとともに、図示省略の駆動部によって一定方向(図中の矢印A方向)に回転される。帯電装置44は、感光体43をコロナ放電によって一様に帯電させる機能を果たす。このように一様に帯電された感光体43の表面を画像データに応じてON/OFFするレーザー光で走査することで、感光体43の表面に静電潜像が形成される。現像装置45は、感光体43の表面に形成された静電潜像をトナー像として顕像化する機能を果たす。
転写装置46は、電界を与えることで感光体表面のトナー像を記録紙に静電的に転写する機能を果たし、分離装置47は、除電により感光体43から記録紙を分離する機能を果たす。クリーニング装置48は、転写後に感光体43上に残ったトナーをブレード等で擦って除去し回収する機能を果たす。回収されたトナーは図示省略の経路を通じて現像装置45に戻される。定着装置49は、記録紙上のトナー像を加圧加熱して記録紙に固着させる機能を果たす。
給紙部60は、複数の給紙カセット61を有する。これらには、通常、サイズや紙種の異なる転写紙が収容される。第1給紙ローラ62は、給紙カセット61に収容された転写紙を最上部から1枚ずつ搬送部70に向けて送り出す機能を果たす。搬送部70は、給紙カセット61から送り出された転写紙を感光体43と転写装置46との間の転写位置を通過させ、さらにその下流の定着装置49を経て機外の排紙トレイに排出する通常経路70aと、定着装置49を通った転写紙の表裏を反転させた後、転写箇所の上流で再び通常経路70aに合流させる反転経路70bとから構成される。各経路70a、70bは、最小サイズの転写紙の送り方向サイズより短い間隔で多数の搬送ローラ71を有している。
図1は、画像形成装置10の主として電気的構成を示すブロック図である。制御管理装置100は、画像形成装置10の動作を統括制御する機能を果たし、図示省略のCPU(中央処理装置)やROM(リード・オンリ・メモリ)、RAM(ランダム・アクセス・メモリ)などを主要部として構成されている。画像処理部110は画像データを圧縮・伸張する機能や画像を拡大・縮小する機能、画像を回転させる機能などを果たす。画像記憶手段120は、画像データを記憶する機能を果たし、半導体メモリおよびハードディスク装置(HDD)で構成される。
画像記憶手段120は、通常の動作状態で、原稿を読取部30で読み取って得た画像データを記憶する通常記憶領域121と、自動原稿送り装置20でジャム(紙詰まり)が発生した後、紙詰まりを起した原稿を自動原稿送り装置20に再セットして、当該原稿から読み取りを再開したときその1枚目の原稿から読み取った画像を記憶する再読込用記憶領域122とを有している。通常記憶領域121には、通常、自動原稿送り装置20から読み取った順に画像データが連続するメモリ空間に順次格納される。
制御管理装置100は、重複防止手段101と、ページ管理手段105としての機能を備えている。重複防止手段101は、特色抽出部102と、一致判定部103と、重複画像廃棄部104としての機能を果たす。重複防止手段101は、ジャムの発生前後で、同一ページが重複して読み取られて記憶されることを防止する機能を果たす。すなわち重複防止手段101は、自動原稿送り装置20でジャムが発生した後に原稿の読み取りが再開されたとき、ジャム発生前に正常に読み取られた最終ページの画像と読み取り再開後1枚目の原稿から読み取った画像とをページ毎に比較し、画像の一致するページが存在する場合にそのページに対応する画像を再読込用記憶領域122から廃棄する機能を果たす。
特色抽出部102は、比較対象の各ページを所定の様式で複数のブロックに分割し、ブロック毎に画像の特色を抽出する機能を果たす。一致判定部103は、比較対象のページ間で同一位置にあるブロック同士の特色の一致性を判断し、多数のブロックにおける一致を総合評価することでページ全体の同一性を判断する機能を果たす。ここでは、各ブロックが文字領域か網点領域かをそのブロックの画像が有する特色として抽出するようになっている。
重複画像廃棄部104は、画像の一致するページが存在する場合にそのページに対応する画像データを再読込用記憶領域122から削除し、その部分のメモリ空間を開放する機能を果たす。ページ管理手段105は、読み取った画像データの格納場所とページ順序を管理する機能を果たす。自動原稿送り装置20と、読取部30と、重複防止手段101と、ページ管理手段105と、画像記憶手段120とによって画像読み取り装置としての機能が実現される。
図3は、コピー動作中におけるジャム発生前後の動作の流れを示している。ここでは、原稿の両面を読み取るものとする。ジャムが発生すると(ステップS201)、ジャムの発生がユーザに通知される(ステップS202)。このとき、たとえば、「原稿を1枚戻して読み取りを再開させてください。」のようなメッセージが画像形成装置10の有する図示省略の表示部に表示される。
図4は、ジャム発生までの画像データの格納状態の一例を示している。原稿の1枚目からn−1枚目までは表ページと裏ページが共に正常に読み取られ、通常記憶領域121の連続するメモリ空間に各ページの画像データ131が順次格納される。なお、自動原稿送り装置20に載せた原稿の最初に読み取られる面を表ページ、反転後に読み取られる面を裏ページとする。また原稿自体の表面をA面、裏面をB面とする。
図4の例では、n枚目の原稿は、表ページが正常に読み取られた後、裏ページの読み取り中にジャムが発生し、読み取りが中断されている。したがって、n枚目表ページの画像データがジャム発生前に正常に読み取られた最終ページの画像データ132になる。ジャム発生時に読み取り中であったn枚目裏ページの画像データ133は、ジャム回復時に廃棄される。
紙詰まりを起していた原稿をユーザが自動原稿送り装置20から取り除き、これを原稿載置トレイ21に再セットしてから図示省略のスタートボタンを操作すると、原稿の読み取り動作が再開する(図3、ステップS203)。図5に示すように、読み取り再開後1枚目表ページの画像データおよび1枚目裏ページの画像データ135、136はそれぞれ再読込用記憶領域122に格納される(ステップS204、S205)。
重複防止手段101は、再開後1枚目表ページの画像データ135と、最終ページの画像データ132とを比較し(ステップS206)、画像の一致に基づいて、両者が同一原稿の同一ページであるか否かを判定する(ステップS207)。一致する場合は(ステップS207;Y)、再開後1枚目表ページの画像データ135を再読込用記憶領域122から削除し、そのメモリ空間を開放する(ステップS208)。
次に再開後1枚目裏ページの画像データ136と最終ページの画像データ132とを比較し(ステップS209)、画像の一致により両者が同一原稿の同一ページである場合は(ステップS210;Y)、再開後1枚目裏ページの画像データ136を再読込用記憶領域122から削除し、そのメモリ空間を開放する(ステップS211)。図5に示す例では、最終ページの画像データ132と再開後1枚目裏ページの画像データ136とが一致しており、再開後1枚目裏ページの画像データ136が再読込用記憶領域122から削除される。
ページ管理手段105は、再読込用記憶領域122に削除されないページが残っている場合には、そのページを最終ページの画像データ132の次のページとして順序付けしてページ管理を行なう(ステップS212)。読み取り再開後2枚目以降の原稿については、ジャム発生前に正常に読み取られた最終ページの画像データ132の後ろに連続させて再読込用記憶領域122に格納する(ステップS213)。図6に示す例では、最終ページの画像データ132の後ろに通算でn+1枚目表ページの画像データ137が格納され、さらにその後ろにn+1枚目裏ページの画像データ138が格納されている。
ページ管理手段105は、図6の矢印139a、139bで示すように、ページ順が最終ページの画像データ132、再開後1枚目表ページの画像データ135、n+1枚目表ページの画像データ137であることと、それぞれの画像データの格納アドレスを管理する。
また図5に示す例では、読み取り再開後1枚目の原稿をユーザが表裏を間違えてセットし、再開後1枚目表ページの画像データ135として原稿のB面が、再開後1枚目裏ページの画像データ136としてA面が読み取られている。しかし、最終ページの画像データ132との画像比較によって再開後1枚目裏ページの画像データ136が削除される結果、図6に示すように正しいページ順序で原稿画像が記憶される。
図7および図8は、n枚目表ページの読み取り中にジャムが発生した場合における画像データの格納状態等を示している。ジャム発生前に正常に読み取られた最終ページはn−1枚目裏ページ141である。読み取り再開後の1枚目は、ジャムを起した、通算n枚目の原稿である。再開後1枚目表ページの画像データ142と再開後1枚目裏ページの画像データ143は再読込用記憶領域122に格納され、それぞれ、ジャム前に正常に読み取られた最終ページであるn−1枚目裏ページ141と比較される。
この場合、画像の一致するページは無いので、図8に示すように、再開後1枚目表ページの画像データ142と再開後1枚目裏ページの画像データ143が共に再読込用記憶領域122に残る。またn+1ページ目以降の画像データはn−1枚目裏ページ141の画像データの後ろに続けて通常記憶領域121に格納される。ページ管理手段105は、図8の矢印144、145が示すように、ページ順序とそれらの格納アドレスを管理する。
図9から図13は、同一原稿の同一ページであるか否かの判定原理を示している。ジャム発生前と読み取り再開後では原稿のセット位置が多少異なるので、その誤差があっても同一原稿の同一ページであるか否かを判定する必要がある。たとえば、600dpiの解像度で原稿を読み取る場合には、画素間隔が約42.3μmになるので、1画素単位に画像の一致を判定する場合には、この精度で原稿のセット位置や原稿の搬送を行なわなければならない。このような精度の確保は現実には困難である。
そこで、画素単位よりも広範囲なエリアをもつブロックを単位に画像の比較を行なう。まず、図9に示すように、比較対象の各ページ151、152を、それぞれ所定の様式で多数のブロック153に分割し、ブロック毎にその画像の特色を抽出する。ここでは、文字領域か網点領域か空白領域であるか画像の特色として抽出する。そして、比較対象のページ間で同一位置にあるブロック同士の特色の一致性に基づいてページ全体の同一性を判断する。
詳細には、同一位置にあって特色が一致するブロックの数を計数し、ページ全体の中での一致率が所定値以上のとき、同一原稿の同一ページであると判定する。たとえば、1ページを1000ブロックに分割し、900ブロック以上で特色が一致するとき、同一画像であると判定する。ブロックによる比較はページ全体について行なっても良いし、ページ内の数箇所だけで行なうように構成してもよい。
図10から図13は、10画素×10画素の範囲での画像比較の一例を示している。図10はジャム発生前に読み取った初回の画像161を、図11は再読み取り画像162を示している。再読み取り画像162は初回の画像161に対して左に1画素分位置ずれし、かつ下方に1ライン分位置ずれしている。各画素は、文字領域に含まれる文字画素(図中、黒い菱形で表した画素)と、網点領域に含まれる網点画素(図中、白い菱形で表した画素)と、空白領域に含まれる空白画素(白い四角で表した画素)に判別される。なお、文字領域は、実際に文字と判別された画素の周囲数画素に拡張されている。
10画素×10画素の領域を5画素×5画素の4つのブロックに分割し、各ブロックに含まれる最多の画素の種類をそのブロックの特色とする。図12は、図10に示す初回の画像161におけるブロック毎の特色を、図13は、図11に示す再読み取り画像162におけるブロック毎の特色をそれぞれ示している。たとえば初回の画像161の右上のブロックは、25画素中の20画素が網点画素なので網点領域と判定されている。この例では4つのブロックの内の3つが同一の特色を持つブロックと判定されている。
このようにブロック単位の特色を比較するので、画像の同一性を粗野に観察して判定することができ、原稿のセット位置や搬送による位置ずれが多少あっても画像の同一性を判定することができる。
なお、画像の同一性判断において、まず大きなサイズのブロックで一次判定を行ない、画像が一致すると判定された場合に、ブロックサイズを小さくして二次判定を行なうようにすれば、効率的な判定が可能になる。ブロックサイズが大きい場合は、大まかに画像の同一性を確認しているので、たとえば、文の構成や改行位置が同じ画像を比較すると、実際には異なる画像であっても同一画像と判定される場合がある。そこで、大きなブロックサイズで画像が一致すると判定された場合にだけ、ブロックサイズを小さくし、画像の同一性を細かく観察して判定するようにすれば、判定の効率化と精度の向上を両立させることができる。
次に、ジャム発生後にユーザが再セットした原稿が、実際には両面とも正常に読み取られていた場合に対応可能な処理について説明する。たとえば、原稿の両面を正常に読み取った後、その排紙前にスタートさせた次の原稿の給紙でジャムが発生する場合がある。このようなときユーザは読み取りの完了している原稿をジャムの発生した原稿であると判断すると、ジャム回復後にその原稿から読み取りを再開させてしまう。
図14は、このような場合における画像データの格納状態の一例を示している。ジャム発生前に正常に読み取られた最終ページ171はn枚目裏ページの画像で、最終ページの前のページ172はn枚目表ページの画像になっている。n枚目の表ページと裏ページの双方が正常に読み取られているにもかかわらず、同じn枚目の原稿から読み取りを再開させると、n枚目表ページが再開後1枚目表ページの画像173として、n枚目裏ページが再開後1枚目裏ページの画像174としてそれぞれ再読込用記憶領域122に格納される。
このように、ジャム発生前に正常に読み取られた最終ページ171のみならず最終ページの前のページ172についても同一の画像が再読込用記憶領域122に格納される。したがって、最終ページ171のみと比較して画像の一致するページを再読込用記憶領域122から削除するだけでは、他方のページが通常記憶領域121と再読込用記憶領域122の双方に残り、同一ページの重複が生じてしまう。そこで、図中の矢印で示すように、再開後1枚目表ページの画像173と再開後1枚目裏ページの画像174のそれぞれを最終ページ171とその前のページ172の双方と比較し、画像が一致する場合に削除することで、同一ページが重複して保存されることが防止される。
図15は、読み取り再開後1枚目の原稿画像を、ジャム発生前に正常読み取りされた最終の2ページとそれぞれ比較する場合の処理の流れを示している。ステップS301〜S308までは図3のステップS201〜S208と同一処理であり、それらの説明は省略する。再開後1枚目表ページの画像173と最終ページ171とが一致しないとき(ステップS307;N)、再開後1枚目表ページの画像173と最終ページの前のページ172とを比較し(ステップS309)、一致する場合は(ステップS310;Y)、再読込用記憶領域122から再開後1枚目表ページの画像173を削除する(ステップS311)。
次に再開後1枚目裏ページの画像174についても最終ページ171と比較し(ステップS312)、一致する場合は(ステップS313;Y)再開後1枚目裏ページの画像174を削除し(ステップS314)、不一致の場合は(ステップS313;N)再開後1枚目裏ページの画像174と最終ページの前のページ172とを比較し(ステップS315)、これらが一致する場合は(ステップS316;Y)再開後1枚目裏ページの画像174を削除する(ステップS317)。その後は、図2のステップS212以降と同様の処理となる。
図16は、再開後1枚目表ページの画像173と再開後1枚目裏ページの画像174のそれぞれが最終ページ171と最終ページの前のページ172のいずれかと一致し、再読込用記憶領域122からの再開後1枚目表ページの画像173と再開後1枚目裏ページの画像174の双方が削除された状態を示している。このように、最終2ページと比較することで画像の重複が排除される。
次に、再開後1枚目の表ページと裏ページのいずれもがジャム発生前に正常に読み取られていない場合におけるページ順序の判定について説明する。図17は、上記場合における読み取り再開後の画像の格納状態の一例を示している。この例では、再開時にユーザが表裏を間違えてセットした為に、再開後1枚目表ページの画像181が原稿のB面に、再開後1枚目裏ページの画像182がA面になっている。
再開後1枚目表ページの画像181と再開後1枚目裏ページの画像182は共に正常に読み取られた最終ページの画像183と一致しないので、双方が有効な画像として再読込用記憶領域122に残る。しかし、最終ページの画像183や最終の2ページと比較しても、再読込用記憶領域122に残っている2つのページのページ順序を判定することはできないので、図17に示すようにユーザが表裏を間違えて原稿をセットすると、一連の印刷物の中でページ順序が一部狂ってしまう。そこで、図18に示すように、ジャムが発生したときに読み取り中であったページの画像184(以後、ジャム発生ページ184とする。)を削除せずに保存しておき、このジャム発生ページ184と再開後1枚目の原稿画像181、182とを比較して、ページ順序を判定する。
図19は、上記の処理の流れを示している。ステップS401〜S411までは、図2のステップS201〜S211と同一でありそれらの説明は省略する。再開後1枚目表ページの画像181と再開後1枚目裏ページの画像182のいずれもが最終ページの画像183と一致しない場合は(ステップS412;N)、再開後1枚目表ページの画像181とジャム発生ページ184とを比較する(ステップS413)。このときジャム発生ページ184はページの一部分しかないので、その中での画像の一致率を、先に説明したブロック単位での特性比較によって求める。また再開後1枚目裏ページの画像182とジャム発生ページ184とを同様に比較する(ステップS414)。
そして、再開後1枚目表ページの画像181と再開後1枚目裏ページの画像182のうちジャム発生ページ184との画像の一致度の高い方のページを再開後1枚目原稿の1ページ目に設定し、他方を再開後1枚目原稿の2ページ目に設定する(ステップS415〜S417)。その後、ジャム発生ページ184を削除する。再開後2枚目以降の原稿については、最終ページの画像183の後ろに続けて通常記憶領域121に順次格納される(ステップS419)。なお、ジャム発生ページ184を他の記憶エリアに移してから再開後1枚目表ページの画像181等との画像比較を行なえば、比較中に並行して再開後2枚目以降の原稿を読み取って記憶することが可能になる。
図20は、図17のように格納された画像に対して上記の処理により再開後1枚目表ページの画像181と再開後1枚目裏ページの画像182のページ順序を設定した様子を示している。再開後1枚目の原稿は表裏を間違えてセットされたが、ジャム発生ページ184との画像の一致度が高い、再開後1枚目裏ページの画像182が再開後の1ページ目であると判定され、正しいページ順序に修正されている。
次に、画像比較を行なわずにページの重複を回避する場合について説明する。原稿の読み取りを開始してから通算のページ数をカウントしておき、ジャム発生前に正常に読み取られた最終ページが奇数ページか偶数ページかを判定する。そして、図21に示すように、最終ページ191が偶数ページの場合は、ジャムの発生した原稿の表ページと裏ページの双方が正常に読み取られていないと判定し、読み取り再開後1枚目表ページ192と裏ページ193の双方を有効なページとして読み取って記憶する。
一方、図22に示すように、最終ページ194が奇数ページの場合は、ジャムの発生した原稿の表ページは既に正常に読み取られていると判定し、読み取り再開後1枚目表ページを自動的に読み飛ばすか、あるいは読み取ってもこれを保存しないようにし、再開後1枚目裏ページ195から有効なページとして読み取って記憶する。これにより、同一ページの重複記憶が防止される。
以上、本発明の各種実施形態を図面によって説明してきたが、具体的な構成は実施の形態に示したものに限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。たとえば、画像の比較は、実施の形態で例示した方法に限定されず、各種の方法を採用することができる。
また実施の形態では、本発明に係る画像読み取り装置をデジタル複合機に適用した場合を例に説明したが、ファクシミリ装置など他の装置に適用してもよい。また、自動原稿送り装置20や読取部30を含まず、これらの装置から画像データやジャム情報などを受け取って、画像データを順次記憶する機能だけを持つ装置やプログラムとして実現してもよい。
本発明の実施の形態に係る画像読み取り装置を含む画像形成装置の電気的構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態に係る画像形成装置の断面構成を示す説明図である。 原稿読み取り中におけるジャム発生前後の動作を示す流れ図である。 n枚目裏ページの読み取り中にジャム発生した場合における画像データの格納状態の一例を示す説明図である。 読み取り再開後1枚目の原稿の画像データを格納した状態の一例を示す説明図である。 重複ページを削除した後における画像データの格納状態の一例を示す説明図である。 n枚目表ページの読み取り中にジャム発生した場合における画像データの格納状態の一例を示す説明図である。 n枚目表ページの読み取り中にジャム発生した場合において重複ページの削除処理を実行した後における画像データの格納状態の一例を示す説明図である。 比較対象の各ページを多数のブロックに分割し、対応するブロック同士の画像特色を比較する様子を示す説明図である。 10画素×10画素の範囲での画像比較において、ジャム発生前に読み取った初回の画像の一例を示す説明図である。 10画素×10画素の範囲での画像比較において、再読み取り画像の一例を示す説明図である。 図10に示す画像を5×5画素の4ブロックに分けてブロック毎に画像の特色(文字・網点・空白)を抽出した結果を示す説明図である。 図11に示す画像を5×5画素の4ブロックに分けてブロック毎に画像の特色(文字・網点・空白)を抽出した結果を示す説明図である。 ユーザの再セットした原稿がジャム発生前に両面とも正常に読み取られていた場合における読み取り再開後の画像データの格納状態の一例を示す説明図である。 読み取り再開後1枚目の原稿画像を、ジャム発生前に正常読み取りされた最終の2ページとそれぞれ比較する場合の処理を示す流れ図である。 図14に示す状態から図15に示す処理によって重複する画像を削除した後の画像データの格納状態を示す説明図である。 再開1枚目の表ページと裏ページの双方がジャム発生前に正常に読み取られていない場合における読み取り再開後の画像の格納状態の一例を示す説明図である。 ジャム発生ページと読み取り再開後1枚目の原稿画像とを比較する様子を示す説明図である。 ジャム発生ページと再開後1枚目の原稿画像を比較してページ順序を判定する処理を示す流れ図である。 図17に示す格納状態の画像に対して図19に示す処理を施して再開後1枚目表ページの画像と再開後1枚目裏ページの画像のページ順序が設定された状態を示す説明図である。 ジャム発生前に正常読み取りされた最終ページが偶数ページの場合におけるジャム発生前後の画像データの格納状態の一例を示す説明図である。 ジャム発生前に正常読み取りされた最終ページが奇数ページの場合におけるジャム発生前後の画像データの格納状態の一例を示す説明図である。
符号の説明
2…原稿
10…画像形成装置
20…自動原稿送り装置
21…原稿載置トレイ
22…給紙ローラ
23…密着ローラ
24…案内ローラ
25…切替爪
26…反転ローラ
27…排紙トレイ
30…読取部
31…コンタクトガラス
32…プラテンガラス
33…光源
34…ミラー
35…露光走査部
36…ラインイメージセンサ
37…集光レンズ
38…各種ミラー
40…プリンタ部
42…レーザーユニット
43…感光体
44…帯電装置
45…現像装置
46…転写装置
47…分離装置
48…クリーニング装置
49…定着装置
60…給紙部
61…給紙カセット
62…第1給紙ローラ
70…搬送部
70a…通常経路
70b…反転経路
100…制御管理装置
101…重複防止手段
102…特色抽出部
103…一致判定部
104…重複画像廃棄部
105…ページ管理手段
110…画像処理部
120…画像記憶手段
121…通常記憶領域
122…再読込用記憶領域
132…最終ページの画像データ
133…n枚目裏ページの画像データ
135…再開後1枚目表ページの画像データ
136…再開後1枚目裏ページの画像データ
137…n+1枚目表ページの画像データ
138…n+1枚目裏ページの画像データ
141…n−1枚目裏ページ
142…再開後1枚目表ページの画像データ
143…再開後1枚目裏ページの画像データ
153…ブロック
161…初回の画像
162…再読み取り画像
171…最終ページ
172…最終ページの前のページ
173…再開後1枚目表ページの画像
174…再開後1枚目裏ページの画像
181…再開後1枚目表ページの画像
182…再開後1枚目裏ページの画像
183…最終ページの画像
184…ジャム発生ページ
191…最終ページ
192…読み取り再開後1枚目表ページ
193…裏ページ
194…最終ページ
195…再開後1枚目裏ページ

Claims (8)

  1. 自動原稿送り装置を用いて読み取った原稿画像をページ単位に記憶する画像記憶手段と、
    前記自動原稿送り装置でジャムが発生した後に原稿の読み取りが再開されたとき、ジャム発生前に正常に読み取られた最終ページの画像と読み取り再開後1枚目の原稿から読み取った画像とをページ毎に比較し、画像の一致するページが存在する場合にそのページに対応する画像のうち最終原稿から読み取ったものと再開後1枚目の原稿から読み取ったもののいずれか一方を前記画像記憶手段から廃棄する重複防止手段と
    を有する
    ことを特徴とする画像読み取り装置。
  2. 自動原稿送り装置を用いて原稿の表面と裏面のそれぞれから読み取った原稿画像をページ単位に記憶する画像記憶手段と、
    前記自動原稿送り装置でジャムが発生した後に原稿の読み取りが再開されたとき、ジャム発生前に正常に読み取られた最終ページの画像と読み取り再開後1枚目の原稿から読み取った表裏面の画像とをページ毎に比較し、画像の一致するページが存在する場合にそのページに対応する画像のうち最終原稿から読み取ったものと再開後1枚目の原稿から読み取ったもののいずれか一方を前記画像記憶手段から廃棄する重複防止手段と、
    前記重複防止手段によって画像の一致するページが存在しないとされた場合に、ジャム発生時に途中まで読み取ったページの画像と読み取り再開後1枚目の原稿から読み取った表裏面の画像とをページ毎に比較し、再開時に読み取った2つのページのうち前記途中まで読み取ったページと画像の一致度が高い方を読み取り再開後の1ページ目に、他方を2ページ目に順序設定するページ管理手段と
    を有する
    ことを特徴とする画像読み取り装置。
  3. 自動原稿送り装置を用いて原稿の表面と裏面のそれぞれから読み取った原稿画像をページ単位に記憶する画像記憶手段と、
    前記自動原稿送り装置でジャムが発生した後に原稿の読み取りが再開されたとき、ジャム発生前に正常に読み取られた最終2ページ分の画像のそれぞれと読み取り再開後1枚目の原稿から読み取った表裏面の画像とをページ毎に比較し、画像の一致するページが存在する場合にそのページに対応する画像のうち最終原稿から読み取ったものと再開後1枚目の原稿から読み取ったもののいずれか一方を前記画像記憶手段から廃棄する重複防止手段と
    を有する
    ことを特徴とする画像読み取り装置。
  4. 自動原稿送り装置を用いて原稿の表面と裏面のそれぞれから読み取った原稿画像をページ単位に記憶する画像記憶手段と、
    前記自動原稿送り装置でジャムが発生した後に原稿の読み取りが再開されたとき、ジャム発生前に正常に読み取られた最終2ページ分の画像のそれぞれと読み取り再開後1枚目の原稿から読み取った表裏面の画像とをページ毎に比較し、画像の一致するページが存在する場合にそのページに対応する画像のうち最終原稿から読み取ったものと再開後1枚目の原稿から読み取ったもののいずれか一方を前記画像記憶手段から廃棄する重複防止手段と、
    前記重複防止手段によって画像の一致するページが存在しないとされた場合に、ジャム発生時に途中まで読み取ったページの画像と読み取り再開後1枚目の原稿から読み取った表裏面の画像とをページ毎に比較し、再開時に読み取った2つのページのうち前記途中まで読み取ったページと画像の一致度が高い方を読み取り再開後の1ページ目に、他方を2ページ目に順序設定するページ管理手段と
    を有する
    ことを特徴とする画像読み取り装置。
  5. 前記画像記憶手段は、自動原稿送り装置を用いて読み取った原稿画像を連続する記憶領域に順次記憶するとともに、前記読み取り再開後1枚目の原稿から読み取った画像を前記連続する記憶領域と異なる記憶領域に記憶し、
    前記重複防止手段は、一致するページについて、再開後1枚目の原稿から読み取った画像を廃棄する
    ことを特徴とする請求項1、2、3または4に記載の画像読み取り装置。
  6. 前記重複防止手段は、比較対象の各ページを所定の様式で複数のブロックに分割し、前記ブロック毎に画像の特色を抽出し、比較対象のページ間で同一位置にあるブロック同士の特色の一致性に基づいてページ全体の同一性を判断する
    ことを特徴とする請求項1、2、3、4または5に記載の画像読み取り装置。
  7. 各ブロックが文字領域か網点領域かを前記画像の特色として抽出する
    ことを特徴とする請求項6に記載の画像読み取り装置。
  8. 自動原稿送り装置を用いて原稿の表面と裏面のそれぞれから読み取った原稿画像をページ単位に記憶する画像記憶手段と、
    前記自動原稿送り装置でジャムが発生した後に原稿の読み取りが再開されたとき、ジャム発生前に正常に読み取られた最終ページがその原稿の表ページである場合に読み取り再開後1枚目の原稿の表ページを読み飛ばすかまたは読み取った表ページの画像を前記画像記憶手段から廃棄する重複防止手段と
    を有する
    ことを特徴とする画像読み取り装置。
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