JP2024016764A - 画像読取装置及び画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】原稿束を読み取って、各ページを読みやすい向きに回転させてページ順に並べ替えたファイルを生成する第1部分を提供する。【解決手段】画像読取装置は、画像読取部5が原稿を読み取り、文字変換部102が原稿画像を文字データに変換し、ページ番号抽出部103がページ番号を抽出する。ページ番号が正立していなければ、画像回転部104がページ番号が正立する向きに原稿画像を回転する。全ての原稿について上記処理を行った後、ページソート部105は、ページ番号抽出部が抽出したページ番号の種類が複数あるか否か判定する。ページ番号の種類が一種類の場合、ページソート部105はそのページ番号の順番に従って原稿画像を並べ替える。ページ番号の種類が複数ある場合、ページソート部105は、ユーザーが指示した順番に原稿画像を並べ替える。【選択図】図3
Description
本発明は、画像読取装置及び画像形成装置に関し、特に、原稿束を一枚ずつ読み取ってページ番号を検出し、ページ番号の順番にページを並べ直したファイルを生成する技術に関する。
特許文献1には、原稿を一枚ずつ読み取って各ページからページ番号を検出し、ページをページ番号順に並べ替える技術について記載されている。具体的には、画像読取部が原稿束の原稿を一枚ずつ読み取ってページ画像データを取得する。制御部はページ画像データからページの番号を示すページ順情報(ページ番号)を検出し、ページ順情報の種類ごとにページ画像データのグループ分けを行う。そして制御部はグループごとにページ順情報に従ってページ画像データを並べ替える。
しかし、ページ順がバラバラに並べられて複数の向きの原稿が存在する原稿束の場合、特許文献1に記載の技術では、ページ順情報に従って並べ替えることはできても、ページ画像データの向きをユーザーが読みやすい向きに回転させることはできない。原稿を読みやすい向きにして画像読取装置に読み取らせるには、原稿をスキャンする度に、ユーザーが手動で原稿の向きに設定する必要があり、とても不便だった。
本発明は、原稿束を読み取って、各ページを読みやすい向きに回転させてページ順に並べ替えたファイルを生成することを目的とする。
本発明の一局面に係る画像読取装置は、原稿束をなす原稿を1枚ずつ読み取って原稿画像を取得する画像読取部と、前記原稿画像に含まれる文字を認識して文字データに変換する文字変換部と、前記変換された文字データからページ番号を検出して抽出するページ番号抽出部と、予め定められた条件に従って前記原稿画像を回転する画像回転部と、前記原稿画像を前記抽出されたページ番号の順番に並べ替え、前記並べ替え後の複数の前記原稿画像を用いて1つのファイルを生成するページソート部と、を備える。
本発明の一局面に係る画像形成装置は、本発明の一局面に係る上記画像読取装置と、前記画像読取装置が取得した画像データに基づいて用紙に画像を印刷する画像形成部と、を備える。
本発明の一局面に係る画像形成装置は、本発明の一局面に係る上記画像読取装置と、前記画像読取装置が取得した画像データに基づいて用紙に画像を印刷する画像形成部と、を備える。
本発明によれば、ページ番号の順番がバラバラに並べられてた上に複数の向きの原稿が存在する原稿束であっても、読み取って得られた原稿画像はページ番号の順番に並べられると共に、上記予め定められた条件をページ番号の文字が正立する向きとすれば、原稿画像の向きをページ番号の文字が正立する向きに回転処理させることができる。従って、ユーザーはスキャンする際に自分で原稿をページ順に並べ替えたり、正しい向きに変えたりする必要なく、原稿束を読み取って得られる原稿画像を、各原稿画像が読みやすい向きに回転させてページ順に並べ替えたファイルを生成できるため、本発明によれば、作業の手間を省くことができ、画像読取装置の利便性を向上させることができる。
以下、本発明の一実施形態に係る画像読取装置及び画像形成装置について図面を参照して説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る画像読取装置を備えた画像形成装置の構造を示す正面断面図である。
本発明の一実施形態に係る画像形成装置1は、例えば、コピー機能、プリンター機能、スキャナー機能及びファクシミリ機能のような複数の機能を兼ね備えた複合機であってもよいし、スキャナー機能を備えたコピー機であってもよい。また本実施の形態では電子写真方式を用いた画像形成装置を例に説明するが、インクジェット方式等の他の方式を用いた画像形成装置であってもよい。
画像形成装置1は、画像読取装置11、入力受付部20、画像形成部12、定着部15、給紙部14及び原稿搬送部6等を備えて構成されている。装置本体の前面には、入力受付部20が配置されている。入力受付部20は、操作画面やメッセージ等を表示し、タッチパネルと一体的に構成された表示部21を備えている。その他、メニューを呼び出すメニューキー、各種動作や設定の確定操作を行う決定キー、スタートキー等のハードキーを備えている。表示部21は、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)や有機EL(OLED:Organic Light-Emitting Diode)ディスプレイ等で構成される。
画像読取装置11がスキャン動作を行う場合、原稿搬送部6により給送されてくる原稿又は第一プラテンガラス161上に載置された原稿の画像を画像読取部5が光学的に読み取り、原稿画像を取得する。画像読取部5が取得した原稿画像は後述する画像メモリー191に保存される。
画像形成装置1が印刷動作を行う場合、スキャン動作により取得した原稿画像や後述する通信制御部193を介して外部装置から取得した画像データ等に基づいて、画像形成部12が、給紙部14から給紙される記録媒体としての用紙Pにトナー像を形成する。
カラー印刷を行う場合、画像形成部12のマゼンタ用の画像形成ユニット3M、シアン用の画像形成ユニット3C、イエロー用の画像形成ユニット3Y及びブラック用の画像形成ユニット3Bkは、それぞれに、画像データを構成するそれぞれの色成分からなる画像に基づいて、帯電、露光及び現像の工程により感光体ドラム4上にトナー像を形成し、トナー像を一次転写ローラー126により中間転写ベルト125上に転写させる。
中間転写ベルト125上に転写される各色のトナー画像は、転写タイミングを調整して中間転写ベルト125上で重ね合わされ、カラーのトナー像となる。二次転写ローラー210aは、中間転写ベルト125の表面に形成されたカラーのトナー像を、中間転写ベルト125を挟んで駆動ローラー210bとのニップ部Nにおいて、給紙部14から搬送されてきた用紙Pに転写させる。
この後、定着部15が用紙P上のトナー像を熱圧着により定着させる。定着処理の完了したカラー画像形成済みの用紙Pは、排出トレイ17に排出される。
給紙部14は複数の給紙カセットを備える。後述する制御部101は、いずれかの給紙カセットのピックアップローラー145を回転駆動させて、各給紙カセットに収容されている用紙Pをニップ部Nに向けて搬送させる。
図2は、画像読取部5の機械的構成を示す概略図である。画像読取部5は、第1プラテンガラス161、第2プラテンガラス162、キャリッジ51、光学系ユニット52、集光レンズ53、及び撮像素子54等を備えている。
キャリッジ51は、原稿に光を照射する光源を備えた光照射部51Aと、原稿で反射された光を反射するミラー51B等を備えている。
光学系ユニット52は、ミラー52Aと、ミラー52B等を備えている。ミラー52Aは、キャリッジ51のミラー51Bで反射された光を受けて、さらに略垂直下方に方向転換させる。ミラー52Bは、ミラー52Aで反射された光を、さらに略水平に方向転換させて、集光レンズ53を通じて撮像素子54へと導く。撮像素子54は、CCDやCIS等の光学センサーである。
また、本実施形態の画像読取装置11は、ユーザーが第1プラテンガラス161上に載置した原稿をキャリッジ51と光学系ユニット52が副走査方向Xに移動しながら読み取る手動モードと、原稿搬送部6が第2プラテンガラス162の上を経由して原稿排出部(不図示)に向けて原稿を搬送し、原稿が第2プラテンガラス162上を通過した時に画像読取部5がその原稿の画像を読み取る自動原稿搬送モードとを切り替えることができる。後述する制御部101(図3)が当該各モードでの動作及びモード切替を制御する。
図3は、画像形成装置1の電気的構成を示すブロック図である。図1及び図2を用いて説明した構成要素の説明は省略する。
記憶部192は、画像データ、各種のプログラム、データテーブルなどを記憶するSSD又はHDDからなる大容量の記憶装置である。
通信制御部193は、通信モジュール等から構成され、通信制御部193に接続されたネットワークを介して外部装置と種々のデータの送受信を行う。
制御ユニット100は、プロセッサー、RAM(Random Access Memory)及びROM(Read Only Memory)等から構成される。プロセッサーは、CPU(Central Processing Unit)、MPU、又はASIC等である。この制御ユニット100は、プロセッサーがROM等に記憶された制御プログラムを実行することにより、制御部101、文字変換部102、ページ番号抽出部103、画像回転部104、ページソート部105及び文字向き検出部106として機能する。なお、制御ユニット100の上記各部は、制御プログラムに基づく動作によらず、それぞれハード回路により構成されてもよい。
制御部101は、画像形成装置1の全体的な動作制御を司る。文字変換部102は、光学文字認識(OCR(Optical Character Recognition))等の技術を用いて、画像読取部5が読み取った原稿画像に含まれる文字を特定してコンピューター等が認識可能な文字データ(例えばテキストデータ)に変換する。ページ番号抽出部103は、文字変換部102が変換した文字データの中からページ番号を抽出する。
画像回転部104は、画像の回転処理を行う。具体的には、画像回転部104は、画像回転部104は画像の中心を回転の中心として、時計まわりまたは反時計に画像を90°回転する処理を行う。ページソート部105は、ページ番号抽出部103が抽出したページ番号の順番に従って原稿画像を並べ替え、当該並べ替えた後の複数の原稿画像を用いて1つのファイルを生成する処理を行う。文字向き検出部106は、文字変換部102が変換した文字データに基づいて、原稿画像に含まれる文字の向きを検出する。
図4は、画像形成装置1によるページソート処理の流れの一実施形態を示したフローチャートである。図5~図13は、ページソート処理の流れを説明するための図である。
図5は、入力受付部20の一部であり、表示部21が表示する操作画面の一例を示した図である。ユーザーが表示部21に表示された項目キー71をタッチすることで、入力受付部20を介して、制御部101に、ページソート機能のオンとオフを切り替える指示が受け付けられる。上記タッチにより、ページソート機能を有効(オン)にする指示が入力受付部20を介して制御部101に受け付けられると、制御部101は、項目キー71の表示を「ON」に切り替える。
その後、ユーザーがスタートボタン72を押下すると、入力受付部20を介して、制御部101に、原稿読取指示が受け付けられる。制御部101は、画像読取部5に、第1プラテンガラス161上に載置された原稿、または原稿搬送部6が搬送する原稿を読み取らせる(S11)。なお、ここでは、原稿サイズ:A4,読取方向:横で、画像読取部5により原稿が読み取られるものとする。そして、文字変換部102は、画像読取部5による原稿読取で得られた原稿画像を文字データに変換し(S12)、ページ番号抽出部103が当該原稿画像からページ番号を抽出する(S13)。
図6は、原稿画像の一例を示した図である。以下、説明を簡単にするために、単に「原稿」と適宜表記する。まず、画像読取部5が原稿読取により原稿(原稿画像)P1を得ると、文字変換部102が原稿P1を文字データに変換し、ページ番号抽出部103が当該文字データからページ番号を検出して抽出する。ページ番号抽出部103は、例えば、原稿画像の中心から離れて位置する余白領域に存在する孤立した文字データを検出し、その文字をページ番号として抽出する。図6の原稿P1の場合、ページ番号抽出部103は「i」の文字データを抽出する。
続いて、画像回転部104は、ページ番号抽出部103が抽出したページ番号が、予め定められた方向に正立しているか否かを判断する(S14)。例えば、原稿サイズ:A4,読取方向:縦で、画像読取部5により原稿が読み取られる場合、当該原稿読取で得られた原稿画像の長さ方向が、予め定められた方向となる。例えば、原稿サイズ:A4,読取方向:横で、画像読取部5により原稿が読み取られる場合、当該原稿読取で得られた原稿画像の幅方向(長さ方向に直交する方向。原稿画像の短い方の辺に平行な方向)が、予め定められた方向となる。また、正立とは、上記予め定められた方向において、文字が傾いていたり、逆さまになっていたりせず、上記予め定められた方向に直立して正しく配置されている状態をいう。図6の原稿P1の場合、ページ番号「i」は正しい方向に配置されているため(S14;YES)、処理はS16へ移動する。
更に画像回転部104は、ページ番号とページ番号以外の文字(本文)の向きが同じか否かを判断する(S16)。図6の原稿P1の場合、ページ番号「i」とページ番号以外の文字(例えば「目次」)の方向が同じであるため(S16;YES)、処理はS18へ移動する。
読取対象となる全ての原稿の読み取りが終了していない場合(S18;NO)、処理はS11へ移動する。制御部101は、自動原稿搬送モードの場合、原稿搬送部6が次の原稿を搬送し、画像読取部5が原稿の読み取りを行う。制御部101は、手動モードの場合、表示部21は次の原稿を第1プラテンガラス161上に載置してスタートボタン72を押すことをユーザーに促すメッセージを表示する。ユーザーが原稿をセットした後にスタートボタン72を押下すると、入力受付部20を介して制御部101に原稿読取続行指示が受け付けられ、制御部101が、画像読取部5に更なる原稿の読み取りを開始させる。
処理がS11に戻ると、画像読取部5が更に2枚目の原稿を読み取る(S11)。そして文字変換部102は読み取った原稿画像(原稿P2)を文字データに変換し(S12)、このとき、この例では、ページ番号抽出部103はページ番号「3」を抽出することになる(S13)。
ここで、画像回転部104は、ページ番号抽出部103が抽出したページ番号が上記予め定められた方向に正立しているか否かを判断する(S14)。原稿P2の場合、ページ番号「3」は図6で90°反時計回りに回転して配置されているため、画像回転部104は、ページ番号抽出部103が抽出したページ番号が上記予め定められた方向に正立していないと判断する(S14;NO)。画像回転部104は、原稿画像を、ページ番号が正立する向き、ここでは、図6で90°時計回りに回転させる(S15)。原稿P2の場合、画像回転部104は原稿P2を図6で90°時計回りに回転させる。
更に、画像回転部104は、ページ番号とページ番号以外の文字(本文)の向きが同じか否かを判断する(S16)。原稿P2の場合、ページ番号「3」とページ番号以外の文字(例えば「第3章」)の方向が同じであるため、画像回転部104は、ページ番号とページ番号以外の文字(本文)の向きが同じと判断し(S16;YES)、処理はS18へ移動する。
全原稿のスキャンが終わっていない場合(S18;NO)、制御部101は、画像読取部5に更に3枚目の原稿を読み取らせ(S11)、S12からS18の処理を実行する。
更に、まだ全原稿のスキャンが終わらない場合(S18;NO)、制御部101は、画像読取部5に更に4枚目の原稿を読み取らせる(S11)。そして文字変換部102は原稿読取りで得られた原稿画像(原稿P4)を文字データに変換し(S12)、ページ番号抽出部103がページ番号「2」を抽出する(S13)。
画像回転部104は、ページ番号抽出部103が抽出したページ番号が、上記予め定められた方向に正立しているか否かを判断する(S14)。原稿P4の場合、ページ番号「2」は逆さまに配置されていることになるため、画像回転部104は、ページ番号抽出部103が抽出したページ番号が、上記予め定められた方向に正立していないと判断し(S14;NO)、画像回転部104は、原稿画像をページ番号が上記予め定められた方向において正立する向きに回転させる(S15)。図7は、画像回転部104による原稿P4の回転処理について説明するための図である。画像回転部104は、まず原稿P4を(A)180°回転させる。
続いて、画像回転部104は、(A)180°回転した後の原稿P4について、ページ番号と本文の文字の向きが同じか否かを判断する(S16)。原稿P2の場合、ページ番号「2」と本文の文字(例えば「第2章」)の方向が異なるため、画像回転部104は、(A)180°回転した後の原稿P4について、ページ番号と本文の文字の向きが異なると判断する(S16;NO)。言い換えると、ページ番号「2」は正立しているが、本文の文字は逆さまである。従って、画像回転部104は、本文のある領域を検出して、検出した領域を本文領域73として設定し、本文の文字が正立するように(B)本文領域73を180°回転させる(S17)。これにより、ページ番号と本文の文字が共に正立する。
そして、読取対象となる全ての原稿について処理S11からS18の処理が終了した時点では、各原稿画像は、図13における(2)ページ回転後に示す状態となる。つまり、この例では、原稿P2、P5及びP6は、読取時の原稿の向きに拘わらず、ページが正立する向きに回転される。原稿P4は上述したように、原稿画像全体が180°回転された後、更に本文の領域が180°回転されることで、本文の文字とページ番号が正立する向きになっている。
S11~S18を繰り返し、全ての原稿を読み終わった後(S18;YES)、ページソート部105は、ページ番号抽出部103が抽出したページ番号の種類が複数あるか否か判定する。ページソート部105は、ページ番号の種類が一種類であると判定した場合(S19;NO)、ページ番号に従って原稿画像を頁順に並べ替える(S21)。ページソート部105が、ページ番号の種類が複数あると判定したとき(S19;YES)、制御部101は、表示部21に、ページ番号の種類の優劣を示す順番の入力を促す画面を表示する(S20)。図8は、このときの表示部21の表示内容の一例を示した図である。
例えば、この時点での各原稿画像が、図6に示す原稿P1から原稿P8である場合、ページ番号抽出部103は、アラビア数字(1~4)とローマ数字(i、ii)の二種類を抽出する。制御部101は、表示部21に、各ページ番号の順番を指定する旨を示すメッセージと、各ページ番号の種類を示すアイコン82とアイコン84を含むウィンドウ81を表示させる。
そして、制御部101は、表示部21に、ユーザーが各アイコンをタッチした順に、各アイコンが示す種類についての順番を示す番号を表示させる。例えばユーザーがローマ数字を示すアイコン82を最初にタッチすると、制御部101は、このタッチ操作に対応する指示を、入力受付部20を介して受け付け、この指示に従って、表示部21に、アイコン82の上に「1」を示す番号83を表示させる。この次にユーザーがアラビア数字を示すアイコン84をタッチすると、制御部101は、このタッチ操作に対応する指示を、入力受付部20を介して受け付け、この指示に従って、表示部21に、アイコン84の上に「2」を示す番号85を表示させる。ユーザーがOKボタン86をタッチすると、この順番を確定させて当該順番で各原稿画像を並べ替える指示が入力受付部20を介してページソート部105に受け付けられる。すなわち、ページソート部105は、入力受付部20及び制御部101を介して、ユーザーからのローマ数字(i、ii)のページ番号を有する原稿画像を先の順となるように並べ、これの次の順で、アラビア数字(1、2、3、4)のページ番号を有する原稿画像を並べる指示の入力を受け付ける。ページソート部105は、各ページ番号の種類の順番を指示された番号に設定する。
ページソート部105は、処理S20で設定されたページ番号の種類の順番に従って、原稿画像の頁順を並べ替える(S21)。この並べ替え後は、図13の(3)ページソート後に示す状態となる。この例では、ページ番号がローマ数字(i、ii)である原稿P1とP5が最初に移動し、続いてページ番号がアラビア数字(1~4)である原稿P3、P4、P2及びP6がページ番号の順番に従って並べ替えられる。ページソート部105は、ページ番号がない原稿P7と原稿P8を、ページ番号がアラビア数字の原稿の後ろに、原稿P7と原稿P8の順番はそのままで配置する。
すなわち、入力受付部20は、ページ番号抽出部103が複数の種類のページ番号を抽出した場合、当該ページ番号の上記種類毎にそれぞれの順番を受け付け、ページソート部105は、上記種類毎に作成した原稿画像のグループを、入力受付部20が受け付けた上記ページ番号の種類の順番に従って順に並べ、更に、当該グループ内においては、当該ページ番号の順番に従って当該原稿画像を並べ替える。
続いて、制御部101は、読み取った原稿画像にページ番号のないページがある場合(S22;YES)、図9に示すように表示部21に、ページ番号のないページがあったことを通知するメッセージ87を表示させる。ユーザーがOKボタン188をタッチすると、制御部101は、入力受付部20を介して、画面切換指示を受け付け、この画面切換指示に従って、表示部21に、図10に例を示すような、ページの入れ替えの指示入力を受け付ける画面を表示させる(S23)。なお、制御部101が、読み取った原稿画像にページ番号のないページがないと判断した場合(S22;NO)、処理はS26に移り、ページソート部105は、ここでは、原稿P1~P7を用いて1つのファイルを生成する(S26)。
制御部101は、図10に示すように、表示部21に、原稿P1から原稿P8のサムネイル画像を画面下部の領域89に一覧表示させる。ユーザーがページを移動したいサムネイル画像をタッチすると(例えばサムネイル88)、入力受付部20を介して、当該タッチされた位置に表示している原稿画像を指定する指示が制御部101に受け付けられ、制御部101は、表示部21に、領域89の上部領域にサムネイル88が示す原稿画像(つまり原稿P8)の縮小画像91を表示させる。
そして、ユーザーが、縮小画像91をタッチして図10で左にドラッグすると、制御部101は、表示部21に、領域89のサムネイル88(原稿P8)を図10で左へ移動して表示させ、ここでは頁順が左から先に並ぶものとしているため、原稿P8のページ順を先の順に変更する。また、制御部101は、ユーザーが縮小画像91をタッチして図10で右にドラッグすると、サムネイル88を図10で右へ移動して表示させ、原稿P8のページ順を後の順に変更する。
図11は、縮小画像91が図10で左にドラッグされて、その頁順がページの先頭に移動したときにおける表示部21の表示内容の一例を示した図である。領域89におけるサムネイル88は、図10において、ページの先頭である一番左に表示される。
更に、ページ番号のない原稿画像の回転処理が、ユーザーからの指示に応じて行われる。図12を用いて説明する。例えば、白紙ページである原稿P7を回転させたい場合、ユーザーは表示部21に表示された、白紙ページである原稿P7を示すサムネイル92をタッチする。このとき、入力受付部20を介して、当該タッチされた位置に表示している原稿画像を指定する指示が制御部101に受け付けられ、制御部101は、表示部21に、領域89の上部領域にサムネイル92が示す原稿画像(つまり原稿P7)の縮小画像94を表示させる。
そして、ユーザーが表示部21に表示されている回転ボタン93をタッチすると、入力受付部20を介して、当該タッチされた位置に表示している原稿画像を回転させる回転指示が制御部101に受け付けられ、制御部101は、この回転指示に従って、縮小画像94をこの指示に対応付けて予め定められている角度、例えば時計回りに90°回転させた画像を表示部21に表示させる。ユーザーが回転ボタン93をタッチして、当該回転指示を受け付ける度に、制御部101は、表示部21に、縮小画像94を時計回りに90°回転させた画像を表示させる。縮小画像94が所望の向きで表示されたときに、ユーザーがOKボタン95をタッチすると、入力受付部20を介して、画像回転部104に、この時点で表示部21に表示されている縮小画像94の向きに、該当する原稿画像(図6では原稿P7)を回転させる指示が受け付けられ、画像回転部104は、当該縮小画像94の向きに、該当する原稿画像(図6では原稿P7)に対して回転処理を行う。
このようにページ番号のないページを移動した後の一例を、図13の(4)ページ移動後に示す。原稿画像P8はページの先頭に移動して配置され、原稿画像P7は90°回転して配置される。ページソート部105は、このように原稿画像の頁順の並べ替え、及び回転処理が行われた複数の原稿画像、ここでは、原稿P1~P7を用いて1つのファイルを生成する(S26)。制御部101は、当該生成されたファイルを記憶部192の予め定められた領域に保存する。
また、制御部101による制御の下、ページソート処理が施された文書を画像形成部12が印刷する際、原稿画像の向きが混在する場合は、制御部101は、原稿画像の向きによって記録紙を排出するトレイを異ならせるようにしてもよい。
以上説明したように、読取対象とする複数の原稿が、原稿に付されたページ番号通りに並んでおらず順番がバラバラであり、更に、読取の向きが異なっていても、このような原稿群からなる複数の原稿(例えば原稿束)であっても、画像形成装置1が当該複数の原稿を纏めてスキャンすることで、スキャンした各原稿画像はページ番号の順番に並べ替えられると共に、各原稿画像の向きはページ番号の文字が正立する向きに回転処理される。従って、ユーザーはスキャン前に自分で原稿を、原稿に付されたページ番号が示すページ順に並べ替えたり、原稿の向きを正しい方向に変えたりする必要なく、当該読取で得られる各原稿画像が読みやすい向きに回転されてページ順に並べ替えられたファイルを生成できる。これにより、本発明の一実施形態に係る画像形成装置1によれば、ユーザーの作業の手間を省くことができ、画像読取装置の利便性を向上させることができる。
更に、本発明の一実施形態に係る画像形成装置1によれば、ページ番号の文字の向きと本文の文字の向きが異なる場合、画像回転部104がページ番号の文字の向きが正立する向きに原稿画像を回転した後で、本文の文字の向きが正立する向きに原稿画像内の本文領域を回転処理するため、この点からも利便性が向上している。
本発明の一実施形態に係る画像形成装置1によれば、上記の原稿画像の回転処理は、文字認識されたページ番号の文字に基づいて処理される。ページ場合のない原稿画像については、ユーザーが表示部21に表示される画面を介して任意の方向に変更することができるため、更に利便性が高められている。
また、本発明は上記実施の形態の構成に限られず種々の変形が可能である。図1乃至図13を用いて説明した上記実施形態の構成及び処理は、本発明の一例に過ぎず、本発明を当該構成に限定する趣旨ではない。例えば、上記に示した画像読取装置11が、更に、文字変換部102と、ページ番号抽出部103と、画像回転部104と、ページソート部105とを備えた構成1は、特許請求の範囲における画像読取装置の一例となる。また、当該構成1からなる画像読取装置11が更に文字向き検出部106を備えた構成2と、当該構成1からなる画像読取装置11が更に入力受付部20を備えた構成3も、特許請求の範囲における画像読取装置の一例となる。
1 画像形成装置
5 画像読取部
12 画像形成部
20 入力受付部
21 表示部
91 画像メモリ
92 記憶部
93 通信制御部
100 制御ユニット
101 制御部
102 文字変換部
103 ページ番号抽出部
104 画像回転部
105 ページソート部
106 文字向き検出部
5 画像読取部
12 画像形成部
20 入力受付部
21 表示部
91 画像メモリ
92 記憶部
93 通信制御部
100 制御ユニット
101 制御部
102 文字変換部
103 ページ番号抽出部
104 画像回転部
105 ページソート部
106 文字向き検出部
Claims (7)
- 原稿束をなす原稿を1枚ずつ読み取って原稿画像を取得する画像読取部と、
前記原稿画像に含まれる文字を認識して文字データに変換する文字変換部と、
前記変換された文字データからページ番号を検出して抽出するページ番号抽出部と、
予め定められた条件に従って前記原稿画像を回転する画像回転部と、
前記原稿画像を前記抽出されたページ番号の順番に並べ替え、前記並べ替え後の複数の前記原稿画像を用いて1つのファイルを生成するページソート部と、を備えた画像読取装置。 - 前記画像回転部は、前記抽出されたページ番号が予め定められた方向において正立する姿勢に前記原稿画像を回転させる請求項1に記載の画像読取装置。
- 前記ページ番号抽出部が抽出したページ番号の向きと、当該ページ番号以外の文字である本文の文字の向きとを、前記原稿画像ごとに検出する文字向き検出部と、を更に備え、
前記画像回転部は、前記ページ番号の文字の向きと、前記本文の文字の向きとが異なる場合に、当該ページ番号の文字が前記予め定められた方向において正立する姿勢に前記原稿画像を回転し、その後、当該本文の文字のある範囲を検出して、当該範囲を、当該本文の文字が前記予め定められた方向に正立する姿勢に回転する請求項2に記載の画像読取装置。 - ユーザーからの指示の入力を受け付ける入力受付部を更に備え、
前記入力受付部は、前記ページ番号抽出部が複数の種類のページ番号を抽出した場合、当該ページ番号の前記種類毎にそれぞれの順番を受け付け、前記ページソート部は、前記種類毎に作成した前記原稿画像のグループを、前記入力受付部が受け付けた前記ページ番号の種類の順番に従って順に並べ、更に、当該グループ内においては、当該ページ番号の順番に従って当該原稿画像を並べ替える請求項1に記載の画像読取装置。 - ユーザーからの指示の入力を受け付ける入力受付部を更に備え、
前記原稿画像の中に、前記ページ番号抽出部によって前記ページ番号が検出されなかった原稿画像がある場合、前記入力受付部は当該原稿画像のページ位置の指示入力を受け付ける請求項1に記載の画像読取装置。 - ユーザーからの指示の入力を受け付ける入力受付部を更に備え、
前記入力受付部は各前記原稿画像の回転指示を受け付け、前記画像回転部は前記入力受付部が受け付けた回転指示に従って当該原稿画像の回転処理を行う請求項1に記載の画像読取装置。 - 請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の画像読取装置と、
前記画像読取装置が取得した画像データに基づいて用紙に画像を印刷する画像形成部と、を備えた画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022119117A JP2024016764A (ja) | 2022-07-26 | 2022-07-26 | 画像読取装置及び画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022119117A JP2024016764A (ja) | 2022-07-26 | 2022-07-26 | 画像読取装置及び画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2024016764A true JP2024016764A (ja) | 2024-02-07 |
Family
ID=89806461
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2022119117A Pending JP2024016764A (ja) | 2022-07-26 | 2022-07-26 | 画像読取装置及び画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2024016764A (ja) |
-
2022
- 2022-07-26 JP JP2022119117A patent/JP2024016764A/ja active Pending
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