以下、図面に基づいて本発明の実施形態を詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る画像形成装置1の内部構造の概略を説明する説明図である。画像形成装置1は、例えば、コピー、プリンター、スキャナー及びファクシミリの機能を有するデジタル複合機に適用することができる。画像形成装置1は、装置本体100、装置本体100の上に配置された原稿読取部200、原稿読取部200の上に配置された原稿給送部300及び装置本体100の上部前面に配置された操作部400を備える。
原稿給送部300は、自動原稿送り装置として機能し、原稿載置部301に置かれた複数枚の原稿を連続的に原稿読取部200で読み取ることができるように送ることができる。
原稿読取部200は、露光ランプ等を搭載したキャリッジ201、ガラス等の透明部材により構成された原稿台203、不図示のCCD(Charge Coupled Device)センサー及び原稿読取スリット205を備える。原稿台203に載置された原稿を読み取る場合、キャリッジ201を原稿台203の長手方向に移動させながらCCDセンサーにより原稿を読み取る。これに対して、原稿給送部300から給送された原稿を読み取る場合、キャリッジ201を原稿読取スリット205と対向する位置に移動させて、原稿給送部300から送られてきた原稿を、原稿読取スリット205を通してCCDセンサーにより読み取る。CCDセンサーは読み取った原稿を画像データとして出力する。
装置本体100は、用紙貯留部101、画像形成部103及び定着部105を備える。用紙貯留部101は、装置本体100の最下部に配置されており、用紙の束を貯留することができる用紙トレイ107を備える。用紙トレイ107に貯留された用紙の束において、最上位の用紙がピックアップローラー109の駆動により、用紙搬送路111へ向けて送出される。用紙は、用紙搬送路111を通って、画像形成部103へ搬送される。
画像形成部103は、搬送されてきた用紙にトナー像を形成する。画像形成部103は、感光体ドラム113、露光部115、現像部117及び転写部119を備える。露光部115は、画像データ(原稿読取部200から出力された画像データ、パソコンから送信された画像データ、ファクシミリ受信の画像データ等)に対応して変調された光を生成し、一様に帯電された感光体ドラム113の周面に照射する。これにより、感光体ドラム113の周面には、画像データに対応する静電潜像が形成される。この状態で感光体ドラム113の周面に現像部117からトナーを供給することにより、周面には画像データに対応するトナー像が形成される。このトナー像は、転写部119によって先ほど説明した用紙貯留部101から搬送されてきた用紙に転写される。
トナー像が転写された用紙は、定着部105に送られる。定着部105において、トナー像と用紙に熱と圧力が加えられて、トナー像は用紙に定着される。用紙はスタックトレイ121又は排紙トレイ123に排紙される。
操作部400は、操作キー部401と表示部403を備える。表示部403は、タッチパネル機能を有しており、ソフトキーを含む画面が表示される。ユーザーは、画面を見ながらソフトキーを操作することによって、コピー等の機能の実行に必要な設定等をする。
操作キー部401には、ハードキーからなる操作キーが設けられている。具体的には、スタートキー405、テンキー407、ストップキー409、リセットキー411、コピー、プリンター、スキャナー及びファクシミリを切り換えるための機能切換キー413等が設けられている。
スタートキー405は、コピー、ファクシミリ送信等の動作を開始させるキーである。テンキー407は、コピー部数、ファクシミリ番号等の数字を入力するキーである。ストップキー409は、コピー動作等を途中で中止させるキーである。リセットキー411は、設定された内容を初期設定状態に戻すキーである。
機能切換キー413は、コピーキー及び送信キー等を備えており、コピー機能、送信機能等を相互に切り替えるキーである。コピーキーを操作すれば、コピーの初期画面が表示部403に表示される。送信キーを操作すれば、ファクシミリ送信及びメール送信の初期画面が表示部403に表示される。
図2は、図1に示す画像形成装置1の構成を示すブロック図である。画像形成装置1は、装置本体100、原稿読取部200、原稿給送部300、操作部400、制御部500及び通信部600がバスによって相互に接続された構成を有する。原稿読取部200、操作部400及び制御部500によって、原稿読取装置2が構成される。装置本体100、原稿読取部200、原稿給送部300及び操作部400に関しては既に説明したので、説明を省略する。
制御部500は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)及び画像メモリー等を備える。CPUは、画像形成装置1を動作させるために必要な制御を、装置本体100等の画像形成装置1の上記構成要素に対して実行する。ROMは、画像形成装置1の動作の制御に必要なソフトウェアを記憶している。RAMは、ソフトウェアの実行時に発生するデータの一時的な記憶及びアプリケーションソフトの記憶等に利用される。画像メモリーは、画像データ(原稿読取部200から出力された画像データ、パソコンから送信された画像データ、ファクシミリ受信の画像データ等)を一時的に記憶する。
通信部600は、ファクシミリ通信部601及びネットワークI/F部603を備える。ファクシミリ通信部601は、相手先ファクシミリとの電話回線の接続を制御するNCU(Network Control Unit)及びファクシミリ通信用の信号を変復調する変復調回路を備える。ファクシミリ通信部601は、電話回線605に接続される。
ネットワークI/F部603は、LAN(Local Area Network)607に接続される。ネットワークI/F部603は、LAN607に接続されたパソコン等の端末装置との間で通信を実行するための通信インターフェイス回路である。
制御部500は、機能ブロックとして、表示制御部501、操作画面データ記憶部503、読取制御部505、原稿セット判定部507、言語判定部509、言語選択画面データ記憶部511、言語選択受付部513、自動設定モード設定部515及び表示言語設定部517を含む。
表示制御部501は、画像形成装置1を操作するための操作画面を表示部403に表示させる。本発明を原稿読取装置2に適用した場合、原稿読取装置2を操作するための操作画面となる。以下、本発明を原稿読取装置2に適用した場合、画像形成装置1は原稿読取装置2を意味する。
表示部403に表示させる操作画面の表示言語を第1の言語とする。複数の第1の言語として、本実施形態では、例えば、日本語、英語、スペイン語、フランス語、ロシア語及びウクライナ語が用意されている。
操作画面データ記憶部503は、日本語を表示言語とする操作画面を示す操作画面データ、英語を表示言語とする操作画面を示す操作画面データ、スペイン語を表示言語とする操作画面を示す操作画面データ、フランス語を表示言語とする操作画面を示す操作画面データ、ロシア語を表示言語とする操作画面を示す操作画面データ、及び、ウクライナ語を表示言語とする操作画面を示す操作画面データを予め記憶している。すなわち、操作画面データ記憶部503は、複数の第1の言語毎に用意された複数の操作画面データを予め記憶している。
上述したように、原稿読取部200では、原稿がスキャンされ、原稿の画像データが生成される。スキャンとして、本スキャン、及び、本スキャン前に原稿の言語を認識するためのプレスキャンがある。本実施形態において、本スキャンとは、図1に示すスタートキー405が押下されて、原稿読取部200が原稿をスキャンして、画像データを生成することである。画像形成部103は、本スキャンによって原稿読取部200が生成した画像データで示される画像を用紙に印刷する。
表示制御部501は、スキャン可能な状態に原稿が画像形成装置1にセットすることを示す画像を含む画面を、初期画面として、表示部403に表示させる。スキャン可能な状態に原稿が画像形成装置1にセットとは、原稿が図1に示す原稿台203(プラテンガラス)上にセットされたり、自動原稿送りの場合、原稿が図1に示す原稿載置部301にセットされたりすることである。
読取制御部505は、本スキャン及びプレスキャンを原稿読取部200に実行させる。
原稿セット判定部507は、スキャン可能な状態に原稿が画像形成装置1にセットされたか否かを判定する。詳しく説明すると、原稿セット判定部507は、原稿台203にセットされた原稿を検知するセンサーを備え、このセンサーから出力される信号を利用して、原稿台203に原稿がセットされているか否かを判定する。また、原稿セット判定部507は、原稿載置部301にセットされた原稿を検知するセンサーを備え、このセンサーから出力される信号を利用して、原稿載置部301に原稿がセットされているか否かを判定する。
読取制御部505は、原稿セット判定部507によって、原稿が画像形成装置1にセットされたと判定された場合、原稿読取部200にプレスキャンを実行させる。
言語判定部509は、プレスキャンされた原稿の言語が、操作画面の表示言語でない予め定められた第2の言語か否かを判定する。詳しく説明すると、言語判定部509は、第2の言語として予め定めた言語の情報である第2の言語情報を予め記憶している。本実施形態では、第2の言語として、例えば、イタリア語、セルビア語及びカタルーニャ語が予め定められている。本実施形態では、第2の言語として予め定めた言語が複数の場合であるが、1つの場合でもよい。
言語判定部509は、プレスキャンされた原稿の画像データで示される画像を文字認識し、認識された文字が何語であるかを、言語判定ソフトを利用して判定する。言語判定部509は、何語であるか判定された言語について、第2の言語情報を参照して、第2の言語に該当するか否かを判定する。
また、言語判定部509は、プレスキャンされた原稿の言語が、複数の第1の言語のいずれかに該当するか否かを判定する。詳しく説明すると、言語判定部509は、複数の第1の言語の情報である第1の言語情報を予め記憶している。言語判定部509は、プレスキャンされた原稿の画像データで示される画像を文字認識し、認識された文字が何語であるかを、言語判定ソフトを利用して判定する。言語判定部509は、何語であるか判定された言語について、第1の言語情報を参照して、複数の第1の言語のいずれかに該当するか否かを判定する。
言語選択画面データ記憶部511は、言語選択画面を示す言語選択画面データを予め記憶する。言語選択画面は、複数の第1の言語の中で第2の言語と予め定められた関係を有する言語を用いて、その予め定められた関係を有する言語の選択を促す画面である。本実施形態では、第2の言語として、複数の言語が定められているので、言語選択画面データ記憶部511には、複数の第2の言語のそれぞれに用意された複数の言語選択画面データが予め記憶されている。
複数の第1の言語の中で第2の言語と予め定められた関係を有する言語とは、複数の第1の言語のうち、第2の言語と近い言語であり、第2の言語を理解できる者であれば、理解可能な言語である。
イタリア語(第2の言語)の場合、複数の第1の言語の中でスペイン語が予め定められた言語である。イタリア語とスペイン語とは、共に、ラテン語から派生した言語であり、イタリア語が理解できれば、スペイン語が理解可能である。イタリア語を理解できるユーザーにとって、操作画面の表示言語を英語にするよりも、スペイン語にするほうが、操作画面の表示言語を理解できる可能性が高い。
セルビア語(第2の言語)の場合、複数の第1の言語の中でロシア語及びウクライナ語が予め定められた言語である。セルビア語、ロシア語及びウクライナ語は、いずれもキリル文字を使用する。セルビア語を理解できるユーザーにとって、操作画面の表示言語を英語にするよりも、ロシア語やウクライナ語にするほうが、操作画面の表示言語を理解できる可能性が高い。
カタルーニャ語(第2の言語)の場合、複数の第1の言語の中でフランス語が予め定められた言語である。カタルーニャ語を理解できるユーザーにとって、操作画面の表示言語を英語にするよりも、フランス語にするほうが、操作画面の表示言語を理解できる可能性が高い。
言語選択受付部513は、表示部403に表示された言語選択画面がユーザーによって操作されることにより、選択された言語の選択を受け付ける。
表示制御部501は、言語判定部509によって第2の言語と判定された場合、判定された第2の言語に用意された言語選択画面データを前記言語選択画面データ記憶部511から読み出し、読み出した言語選択画面データで示される言語選択画面を前記表示部403に表示させる。
具体的に説明すると、プレスキャンされた原稿の言語が、言語判定部509によってイタリア語と判定された場合、表示制御部501は、スペイン語を用いて、スペイン語の選択を促す言語選択画面を示す言語選択画面データを、言語選択画面データ記憶部511から読み出し、その言語選択画面を表示部403に表示させる。プレスキャンされた原稿の言語が、言語判定部509によってセルビア語と判定された場合、表示制御部501は、ロシア語を用いて、ロシア語の選択を促す言語選択画面を示す言語選択画面データ及びウクライナ語を用いて、ウクライナ語の選択を促す言語選択画面を示す言語選択画面データを、言語選択画面データ記憶部511から読み出し、それらの言語選択画面を表示部403に表示させる。プレスキャンされた原稿の言語が、言語判定部509によってカタルーニャ語と判定された場合、表示制御部501は、フランス語を用いて、フランス語の選択を促す言語選択画面を示す言語選択画面データを、言語選択画面データ記憶部511から読み出し、その言語選択画面を表示部403に表示させる。
そして、表示部403に表示された言語選択画面が操作されて、言語選択受付部513によって言語の選択が受け付けられた場合、表示制御部501は、受け付けられた言語に用意された操作画面データを操作画面データ記憶部503から読み出し、読み出した操作画面データで示される操作画面を表示部403に表示させる。
例えば、第2の言語がセルビア語であり、ロシア語が選択されると、ロシア語を表示言語とする操作画面が表示部403に表示される。
表示制御部501は、プレスキャンされた前記原稿の言語が、複数の第1の言語のいずれかに該当すると判定された場合、プレスキャンされた原稿の言語に用意された操作画面データを操作画面データ記憶部503から読み出し、読み出した操作画面データで示される操作画面を前記表示部403に表示させる。
プレスキャンされた前記原稿の言語が、例えば、日本語(第1の言語)であれば、日本語を表示言語とする操作画面が表示部403に表示される。
自動設定モード設定部515及び表示言語設定部517は、後で説明する。
次に、本実施形態に係る画像形成装置1において、操作画面を表示させる動作について説明する。図3は、その動作を説明するフローチャートである。前提として、図2に示す自動設定モード設定部515において、操作画面の表示言語の自動設定モードを実行するか否かが予め設定されている。表示言語設定部517において、複数の第1の言語のうち、初期設定となる言語が予め設定されている。これらの設定は、ユーザーやサービスマンが操作部400を操作することにより、自動設定モード設定部515や表示言語設定部517において設定することができる。
まず、制御部500は、自動設定モード設定部515において、操作画面の表示言語の自動設定モードが設定されているか否かを判断する(ステップS1)。
制御部500が、自動設定モードが設定されていないと判断した場合(ステップS1でNo)、表示制御部501は、複数の第1の言語のうち、表示言語設定部517に予め設定された言語を表示言語とする操作画面を表示部403に表示させる(ステップS3)。例えば、予め設定された言語が英語であれば、英語を表示言語とする操作画面が表示部403に表示される。
ステップS3の操作画面が表示部403に表示された状態で、画像形成装置1は待機する(ステップS5)。読取制御部505は、図1に示すスタートキー405が押下されると、原稿読取部200に本スキャンを実行させる。
制御部500が、自動設定モードに設定されていると判断した場合(ステップS1でYes)、表示制御部501は、図4に示す初期画面3を表示部403に表示させる(ステップS7)。初期画面3には、図1に示す原稿載置部301に原稿41をセットすることを示す画像43が含まれる。画像43の替わりに、原稿台203に原稿をセットすることを示す画像を初期画面3に含めてもよいし、また、これら両方の画像を初期画面3に含めてもよい。すなわち、初期画面3は、スキャン可能な状態に原稿をセットすることを示す画像が含まれる。
原稿セット判定部507は、スキャン可能な状態に原稿がセットされたか否かを判断する(ステップS9)。
原稿セット判定部507が、スキャン可能な状態に原稿がセットされていないと判断した場合(ステップS9でNo)、ステップS7に戻る。
原稿セット判定部507が、スキャン可能な状態に原稿がセットされていると判断した場合(ステップS9でYes)、例えば、原稿台203に原稿がセットされていると判断した場合、読取制御部505は、原稿台203にセットされた原稿のプレスキャンを、原稿読取部200に実行させる(ステップS11)。
プレスキャンとは、原稿の言語を認識するためのスキャンであり、1ページの原稿の全部をスキャンしてもよいし、1ページの原稿の一部をスキャンしてもよい。例えば、原稿の先端から原稿の半分までをスキャンする。または、原稿の先端から原稿の四分の一までをスキャンする。
言語判定部509は、プレスキャンにより、原稿読取部200が生成した画像データで示される画像から文字認識技術を利用して、原稿の言語が何語であるかを認識する(ステップS13)。言い換えれば、原稿の言語の種類を認識する。
原稿に複数の言語が含まれる場合(例えば、日本語と英語)、複数の言語のうち、比率が多い言語を、原稿の言語と認識する。
言語判定部509は、ステップS13で認識された言語が、第1の言語であるか否かを判断する(ステップS15)。
言語判定部509が、ステップS13で認識された言語を、第1の言語であると判断した場合(ステップS15でYes)、表示制御部501は、ステップS13で認識された言語に用意された操作画面データを操作画面データ記憶部503から読み出し、読み出した操作画面データで示される操作画面を表示部403に表示させる(ステップS17)。ステップS13で認識された言語が、例えば、日本語であれば、日本語を表示言語とする操作画面が表示部403に表示される。
ステップS17の操作画面が表示部403に表示された状態で、画像形成装置1は待機する(ステップS19)。読取制御部505は、図1に示すスタートキー405が押下されると、原稿読取部200に本スキャンを実行させる。
言語判定部509が、ステップS13で認識された言語を、第1の言語でないと判断した場合(ステップS15でNo)、言語判定部509は、ステップS13で認識された言語が第2の言語であるか否かを判定する(ステップS21)。
言語判定部509が、ステップS13で認識された言語を、第2の言語でないと判断した場合(ステップS21でNo)、ステップS3へ進む。
言語判定部509が、ステップS13で認識された言語を、第2の言語であると判断した場合(ステップS21でYes)、表示制御部501は、複数の第2の言語のうち、ステップS13で認識された言語に用意された言語選択画面データを、言語選択画面データ記憶部511から読み出し、読み出した言語選択画面データで示される言語選択画面を表示部403に表示させる(ステップS23)。
ステップS21において、ステップS13で認識された言語が、セルビア語と判断された場合を例として説明する。表示制御部501は、図5〜図7に示すように、ロシア語を選択するための言語選択画面5a、ウクライナ語を選択するための言語選択画面5b、及び、表示言語設定部517に予め設定されていた言語(ここでは、英語)を選択するための言語選択画面5cが用意されている。言語選択画面5a,5b,5cを区別しない場合、言語選択画面5と記載する。複数の第1の言語の中で第2の言語と予め定められた関係を有する言語が、ロシア語及びウクライナ語なので、言語選択画面5cが用意されていない態様も可能である。
言語選択画面5a,5bは、複数の第1の言語の中で第2の言語と予め定められた関係を有する言語が複数の場合、複数の言語のそれぞれに割り当てられ、割り当てられた言語を選択するための複数の言語選択画面5である。
言語選択画面データ記憶部511には、複数の言語選択画面5a,5bを示す言語選択画面データが予め記憶されている。このように、言語選択画面データ記憶部511には、複数の第1の言語の中で第2の言語と予め定められた関係を有する言語が複数の場合、複数の言語のいずれか1つの選択を促す言語選択画面5を示す言語選択画面データとして、複数の言語のそれぞれに割り当てられ、割り当てられた言語を選択するための複数の言語選択画面5を示す言語選択画面データが記憶されている。
言語選択画面データ記憶部511には、さらに、言語選択画面5cを示す言語選択画面データが予め記憶されている。
図5に示す言語選択画面5aは、ロシア語を用いて、ロシア語の選択を促す画面である。言語選択画面5aは、文字画像7、同意キー9、画面切替キー11、及び、画面切替キー13を含む。文字画像7は、「表示言語をロシア語にしますか?」を示す画像である。この文字は、ロシア語である。
同意キー9は、操作画面の表示言語としてロシア語を選択する場合に、押下されるキーである。同意キー9には、ロシア語で「はい」を意味する文字画像15が含まれる。
言語選択画面5aの画面切替キー11が押下されると、表示制御部501は、表示部403に表示させる画面を、言語選択画面5aから図6に示す言語選択画面5bに切り替える。言語選択画面5aの画面切替キー13が押下されると、表示制御部501は、表示部403に表示される画面を、言語選択画面5aから図7に示す言語選択画面5cに切り替える。
図6に示す言語選択画面5bは、ウクライナ語を用いて、ウクライナ語の選択を促す画面である。言語選択画面5bは、文字画像17、同意キー19、及び、画面切替キー13を含む。文字画像17は、「表示言語をウクライナ語にしますか?」を示す画像である。この文字は、ウクライナ語である。
同意キー19は、操作画面の表示言語としてウクライナ語を選択する場合に、押下されるキーである。同意キー19には、ウクライナ語で「はい」を意味する文字画像21が含まれる。
言語選択画面5bの画面切替キー13が押下されると、表示制御部501は、表示部403に表示させる画面を、言語選択画面5bから図5に示す言語選択画面5aに切り替える。言語選択画面5bに、画面切替キー11が存在しないのは、セルビア語と予め定まれた関係を有する言語が、ロシア語及びウクライナ語の2つであり、次に切り替えるべき言語選択画面5が存在しないからである。従って、上記予め定められた関係を有する言語が3つ以上であれば、言語選択画面5bに、画面切替キー11が含まれる。
図7に示す言語選択画面5cは、英語を用いて、英語の選択を促す画面である。言語選択画面5cは、文字画像23、同意キー25、及び、画面切替キー11を含む。文字画像23は、「表示言語を英語にしますか?」を示す画像である。この文字は、英語である。
同意キー25は、操作画面の表示言語として英語を選択する場合に、押下されるキーである。同意キー25には、英語で「はい」を意味する文字画像が含まれる。
言語選択画面5cの画面切替キー11が押下されると、表示制御部501は、表示部403に表示させる画面を、言語選択画面5cから図5に示す言語選択画面5aに切り替える。言語選択画面5cに、画面切替キー13が存在しないのは、表示言語設定部517に予め設定された言語が英語であり、次に、切り替えるべき言語選択画面5が存在しないからである。
以上の通り、表示制御部501は、複数の言語選択画面5a,5b,5cを表示部403に切り替えて表示させて、複数の言語のいずれか1つの選択を促す。
そして、表示制御部501は、ユーザーが言語選択画面5を操作することにより、言語選択受付部513が言語の選択を受け付けたか否かを判断する(ステップS25)。表示制御部501が、言語選択受付部513が言語の選択を受け付けていないと判断した場合(ステップS25でNo)、ステップS23に戻る。
表示制御部501が、言語選択受付部513が言語の選択を受け付けたと判断した場合(ステップS25でYes)、表示制御部501は、言語選択受付部513によって受け付けられた言語に用意された操作画面データを操作画面データ記憶部503から読み出し、読み出した操作画面データで示される操作画面を表示部403に表示させる(ステップS27)。
例えば、図5に示す言語選択画面5aが表示部403に表示された状態で、ユーザーが同意キー9を押下すれば、表示言語としてロシア語が選択され、ロシア語を表示言語とする操作画面が表示部403に表示される。
ステップS27の操作画面が表示部403に表示された状態で、画像形成装置1は待機する(ステップS29)。読取制御部505は、図1に示すスタートキー405が押下されると、原稿読取部200に本スキャンを実行させる。
本実施形態の主な効果を説明する。本発明者は、操作画面の表示言語である第1の言語が複数あり(日本語、英語、スペイン語、フランス語、ロシア語及びウクライナ語)、原稿の言語が操作画面の表示言語でない予め定められた第2の言語(イタリア語、セルビア語及びカタルーニャ語)の場合に着目した。本実施形態では、プレスキャンされた原稿の言語が第2の言語(例えば、セルビア語)と判定された場合、図5及び図6に示す言語選択画面5a,5bを表示させる。
ユーザーが言語選択画面5a又は言語選択画面5bを操作して、第2の言語と予め定められた関係を有する言語を選択する指示をすると、この言語を表示言語(例えば、ロシア語)とする操作画面が表示部403に表示される。従って、ユーザーが第2の言語(セルビア語)を理解できれば、操作画面の表示言語(ロシア語)を理解できることが期待できる。
以上より、本実施形態によれば、原稿読取部200で読み取られた原稿の言語を認識し、それを表示言語とする操作画面を表示する場合において、原稿の言語が、操作画面の表示言語に対応していなくても、ユーザーが理解可能な表示言語の操作画面を表示できる。
また、本実施形態によれば、図5及び図6に示すように、複数の第1の言語の中で第2の言語と予め定められた関係を有する言語が複数の場合、複数の言語のそれぞれに割り当てられ、割り当てられた言語を選択するための複数の言語選択画面5a,5bを切り替えて表示部403に表示させ、複数の言語のいずれか1つを選択させる。従って、本実施形態によれば、複数の言語のいずれか1つを直感的に選択することができる。複数の言語のうち、第2の言語に近い言語から先に、表示部403に表示させることが好ましい。
また、本実施形態によれば、図3のステップS7で説明したように、スキャン可能な状態に原稿を画像形成装置1にセットすることを示す画像を含む画面を、初期画面3にしている。これにより、ユーザーが画面の表示言語を理解できなくても、原稿を画像形成装置1にセットすることを促すことができる。スキャン可能な状態に原稿を画像形成装置1にセットすることを示す画像として、図や絵で示す静止画や動画がある。
そして、本実施形態によれば、図3のステップS9で説明したように、スキャン可能な状態に原稿が画像形成装置1にセットされたとき、読取制御部505は、原稿読取部200にプレスキャンを実行させる(ステップS11)。従って、スキャン可能な状態に原稿が画像形成装置1にセットされたとき、図1に示すスタートキー405の押下等がなくても、自動的にプレスキャンが実行される。
以上説明したように、スキャン可能な状態に原稿を画像形成装置1にセットすることを示す画像、及び、自動プレスキャンにより、操作画面の表示言語の自動設定をスムーズに実行できる。
本実施形態の変形例を説明する。本実施形態によれば、図5〜図7に示すように、第2の言語と予め定められた関係を有する言語が複数の場合、複数の言語のそれぞれに割り当てられ、割り当てられた言語を選択するための複数の言語選択画面5を切り替えて表示部403に表示させている。変形例によれば、図8に示すように、1つの言語選択画面31には、図5に示す文字画像7及び同意キー15、図6に示す文字画像17及び同意キー19、並びに、図7に示す文字画像23及び同意キー25が含まれる。このように、変形例によれば、第2の言語と予め定められた関係を有する言語が複数の場合、1つの言語選択画面31を用いて、複数の言語のいずれか1つを選択することができる。