以下、本発明の実施形態を図1〜図10を用いて説明する。ここで、本発明は、各種表示入力装置に適用可能であるが、複合機100(画像形成装置に相当)に搭載される操作パネル1(表示入力装置に相当)を例に挙げ説明する。但し、本実施の形態に記載される構成、配置等の各要素は、発明の範囲を限定するものではなく単なる説明例にすぎない。
(画像形成装置の概要)
次に、図1に基づき、本発明の実施形態に係る複合機100を説明する。図1は本発明の実施形態に係る複合機100の一例を示す模型的正面断面図である。
図1に示すように、本実施形態の複合機100は、最上部に原稿カバー101を有し、複合機100本体内には、操作パネル1(詳細は後述)、画像読取部102、給紙部2、搬送路3、画像形成部4、定着部5、排出搬送部6、両面搬送路7等が設けられる。
まず、原稿カバー101は、複合機100の上面かつ背面位置に支点を有し、上下に振るように開閉可能である。原稿カバー101は、原稿の複写時、載置読取用コンタクトガラス102Aに載置された原稿を押さえる。画像読取部102は、原稿を読み取り、原稿の画像データを形成する。又、画像読取部102内には露光ランプ、ミラー、レンズ、イメージセンサ(例えば、CCD)等の光学系部材(不図示)が設けられる。尚、原稿カバー101に変えて、原稿を1枚ずつ、自動的、連続的に、画像読取部102の読み取り位置(送り読取用コンタクトガラス102B)に向けて送る原稿搬送装置を設けてもよい。
そして、これらの光学系部材を用い、載置読取用コンタクトガラス102Aに載置される原稿に光を照射し、その原稿の反射光を受けたイメージセンサの各画素の出力値をA/D変換し、画像データが生成される。複合機100は、読み取りにより得られた画像データに基づき印刷を行うことができる(コピー機能)。
給紙部2は、複数の用紙(例えば、コピー用紙、再生紙、厚紙、OHPシート等の各種シート)を収容し、1枚ずつ搬送路3に送り込む。給紙部2は、収納用紙が載置されるカセット21を含む(図1で上方のものに21A、下方のものに21Bの符号を付す)。又、カセット21から搬送路3に送り出すため回転駆動する給紙ローラ22が設けられる(図1で上方のものに22A、下方のものに22Bの符号を付す)。例えば、印刷時には、給紙ローラ22が回転駆動し、印刷に要する用紙が1枚ずつ搬送路3に送り出される。
搬送路3は、給紙部2から排出トレイ31まで用紙を搬送する通路である。尚、搬送経路上には画像形成部4、定着部5等が配される。そして、搬送路3には、用紙の案内のためのガイドや、用紙搬送の際に回転駆動する搬送ローラ対32や、搬送されてくる用紙を画像形成部4の手前で待機させ、トナー像形成のタイミングを合わせて用紙を送り出すレジストローラ対33等が設けられる。
画像形成部4は、画像データに基づきトナー像を形成し、搬送される用紙にトナー像を転写する。そのため、画像形成部4は、図1中に示す矢印方向に回転駆動可能に支持された感光体ドラム41、及び、感光体ドラム41の周囲に配設された帯電装置42、露光装置43、現像装置44、転写ローラ45、清掃装置46等を備える。
トナー像形成及び転写プロセスを説明すると、画像形成部4の略中心に設けられ、所定方向に回転駆動する感光体ドラム41は、図1において、感光体ドラム41の右斜め上方に設けられる帯電装置42により、所定電位に帯電される。図4において、露光装置43は、帯電装置42の右側方に設けられ、画像データに基づき、レーザ光を出力し、感光体ドラム41表面を走査露光して画像データに応じた静電潜像を形成する。尚、画像データは、画像読取部102で得られた画像データや、ネットワーク等により接続される外部のコンピュータ200や相手方FAX装置300(図3参照)から送信された画像データ等が用いられる。
そして、図1において、感光体ドラム41の右斜め下方に設けられる現像装置44は、感光体ドラム41に形成された静電潜像にトナーを供給して現像する。感光体ドラム41の左方に設けられる転写ローラ45は感光体ドラム41に圧接し、ニップが形成される。そして、トナー像にあわせタイミングを図られつつ、用紙はニップに進入する。用紙進入時、転写ローラ45には所定の電圧が印加され、用紙に感光体ドラム41上のトナー像が転写される。清掃装置46は、転写後に感光体ドラム41に残留するトナーを除去する。
定着部5は、用紙に転写されたトナー像を定着させる。本実施形態における定着部5は主として発熱体を内蔵する加熱ローラ51と加圧ローラ52で構成される。加熱ローラ51と加圧ローラ52は圧接しニップを形成する。そして、用紙が、このニップを通過することで、用紙表面のトナーが溶融・加熱され、トナー像が用紙に定着する。トナー定着後の用紙は、排出トレイ31に排出される。このようにして、コピー機能、プリンタ機能の使用時、画像形成(印刷)が行われる。
排出搬送部6は、印刷済の用紙を排出トレイ31方向又は両面搬送路7方向に用紙搬送方向を仕分ける。そして、排出搬送部6には、正回転方向に回転駆動して排出トレイ31方向に送り出す、或いは、両面印刷のため逆回転しスイッチバックを行う排出ローラ対61を有する。又、排出搬送部6は、用紙の搬送方向を切り替えるため、切替弁62を有する。切替弁62は、両面搬送路7を閉じて用紙を排出トレイ31方向に導く位置を基本位置とする。そして、両面印刷の際、回動してスイッチバックされた片面印刷済みの用紙を両面搬送路7に導く際、切替弁62は回動し、定着部への通路を閉じる。
両面搬送路7は、定着部5の下流側と、レジストローラ対33の上流側とを結ぶ。両面搬送路7には、両面印刷のため、回転駆動する複数の両面搬送ローラ対71〜73(計3つ)が設けられ、両面搬送路7は片面印刷済の用紙を搬送する。
(操作パネル1)
次に、図2を用いて、本発明の実施形態に係る操作パネル1の一例を説明する。図2は本発明の実施形態に係る操作パネル1の一例を示す平面図である。
操作パネル1は、図1に示すように、複合機100の正面上方に設けられ、複合機100の設定や動作指示を与えるためのメニューやキーや複合機100の状態メッセージ等の各種画像、画面を表示する液晶表示部11(表示部に相当)を有する。使用者は、液晶表示部11に表示されたキーを押下し、複合機100の機能の各種設定を入力できる。
又、液晶表示部11の上面にタッチパネル部12(入力部に相当)が設けられ、タッチパネル部12は、使用者が液晶表示部11を押下した部分の位置、座標を検出するためのものである。このタッチパネル部12を用いた検出座標と、液晶表示部11に示される各種キーの位置、座標を比較し、使用者が押下して選択したキーが特定される。尚、タッチパネル部12としては、抵抗膜方式、表面弾性波方式、赤外線方式、静電容量方式等、各方式のものを採用でき特に制限はない。
又、操作パネル1には、以下のようなハードとしてのキー(ボタン)が設けられる。例えば、数字入力用のテンキー部13や、各種設定後、コピー等の処理開始指示用のスタートキー14が設けられる。又、設定内容をリセットしデフォルト状態に戻すためのリセットキー15も設けられる。又、コピー機能を利用する際に押下されるコピーキー161、スキャナ機能、FAX機能を利用する際に押下される送信キー162等が設けられる。また、液晶表示部11での表示言語の切替を行うシステムメニュー画面S4を表示するためのシステムメニューキー163も設けられる。又、プログラムの登録やプログラムの呼び出しの際に押下されるプログラムキー17も設けられる。このように、操作パネル1には各種ハードキーが備えられ、各種ハードキーは、複合機100の各機能について、選択、等を行うための入力部として機能する。
(複合機100のハードウェア構成)
次に、図3を用いて、本発明の実施形態に係る複合機100のハードウェア構成の一例を説明する。図3は、本発明の実施形態に係る複合機100のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
まず、複合機100の本体側から説明する。複合機100本体内には、本体制御部8が設けられる。本体制御部8は、例えば、操作パネル1、画像読取部102、給紙部2、搬送路3、画像形成部4、定着部5、排出搬送部6等と接続され、これらの制御を行う。
本体制御部8は、例えば、CPU81等の素子を含む。CPU81は記憶装置82に格納され、展開される制御プログラムに基づき演算等を行い、複合機100の各部を制御する。尚、本体制御部8は、全体制御や画像処理を行うメイン制御部や、画像形成や各種回転体を回転させるモータ等のON/OFF等を行い、印刷を制御するエンジン制御部等、機能ごとに分割して複数種設けられてもよい。本説明では、これらの制御部を本体制御部8としてまとめた形態を示し、説明する。
記憶装置82は、本体制御部8と接続される。記憶装置82は、ROM、RAM、HDD等の不揮発性と揮発性の記憶用の装置を組み合わせて構成される。記憶装置82は、複合機100の制御用プログラム、制御用データ、設定データ、画像データ等の各種データを記憶できる。
そして、本体制御部8は、各種コネクタ、ソケットやFAXモデム等を備えたインターフェイス部(以下、I/F部83)と接続される。I/F部83はネットワークや公衆回線等により複数の外部のコンピュータ200(例えば、パーソナルコンピュータ)や相手方FAX装置300(図7では、いずれも便宜上1つのみ図示)と接続される。例えば、画像読取部102で得られた画像データを記憶装置82に記憶させることや、外部のコンピュータ200や相手方FAX装置300に送信することができる(スキャナ機能、FAX機能)。又、外部のコンピュータ200や相手方FAX装置300から送信され、複合機100に入力される画像データに基づき印刷、FAX送信等を行うこともできる(プリンタ機能、FAX機能)。
又、本体制御部8は、操作パネル1になされた入力を認識し、使用者の設定にあわせてコピー等が行われるように複合機100を制御する。操作パネル1で、例えば、両面印刷の設定がなされたうえで印刷が実行されると、例えば、本体制御部8は、排出搬送部6を制御して切替弁62を回動させる。
又、例えば、本体制御部8には、画像読取部102で原稿を読み取って得られた画像データやI/F部83を介して複合機100に入力された画像データに対し、画像処理を施す画像処理部84が設けられる。例えば、画像処理部84は、回転、拡大/縮小、濃度変換、ページ番号挿入、エッジ強調、平滑化等の各種の画像処理を行う。例えば、コピーに関して、複数ページを1ページに収まるように印刷を行う集約機能が設定され、印刷が指示されると、画像処理部84は、画像データの縮小処理や回転処理などを行う。このように、画像処理部84は、操作パネル1で設定された機能に応じて動作する。
そして、画像処理部84が処理した画像データは、例えば、露光装置43に送信され、感光体ドラムの走査・露光に用いられる。尚、画像処理部84が行える画像処理は多数に及ぶので、公知の画像処理を行えるものとし、画像処理部84の行う画像処理の詳細は割愛する。
次に、本実施形態の操作パネル1のハードウェア構成を説明する。操作パネル1は、表示制御部10、記憶部18、ドライバ回路19、液晶表示部11、タッチパネル部12を有する。表示制御部10はCPUやIC等で構成され、ドライバ回路19に指示を与え、液晶表示部11の表示を制御する。又、表示制御部10はタッチパネル部12の出力を受け、液晶表示部11で押下された座標を特定する。タッチパネル部12の出力と座標の対応を示すテーブル等のデータは、記憶部18に記憶される。表示制御部10は、押下位置の座標と、各設定画面の画像データを比較する等により、設定画面上で選択された(押下された)キーを特定、認識する。
通常の操作において、複合機100の各機能を選択し、設定値を設定するには、液晶表示部11における最上層の表示から、液晶表示部11に表示されるキー(ボタン)の押下を繰り返す。そして、キー押下ごとに、表示制御部10は、液晶表示部11の表示を切り換えさせ、最終的に、機能の設定値が設定される。この機能の選択、設定内容を表示制御部10は認識し、設定内容を本体制御部8に送信する。これにより、本体制御部8は、操作パネル1で選択、設定された機能を反映した動作を画像形成部4等の各部に行わせ、使用者の意思が、印刷等において反映される(例えば、濃度設定や拡大縮小など)。
そして、液晶表示部11で表示される画面、画像の画像データは、例えば、操作パネル1内の記憶部18が記憶する。従って、表示制御部10は、設定項目の選択画面や各設定画面中のキーやボタンが押下されるごとに、表示制御部10は、次に表示すべき画面の画像データを記憶部18から読み出す。尚、本実施形態の複合機100(操作パネル1)は多言語に対応する。そのため、記憶部18は言語別に表示用の画像データを記憶できる。
又、記憶部18は、後述するプログラムを記憶する。そのため、記憶部18は、プログラムの設定内容(設定条件)の記憶領域としてプログラム条件記憶部180を含む。又、本実施形態の複合機100(操作パネル1)では、プログラムに名称を付して登録することができる。そのため、記憶部18は、プログラム名称の記憶領域としてプログラム名称記憶部181を含む。尚、本実施形態の複合機100(操作パネル1)は、多言語に対応し、使用者は、同じプログラムにつき、言語ごとに名称を付すことができる。
又、多言語に対応して表示を行うには、機能名の表示を言語ごとに行う必要がある。そのため、記憶部18は、各言語における機能名の記憶領域として機能名記憶部182を含む。尚、操作パネル1はメッセージ表示も行うので、機能名記憶部182や他の記憶部18に、各言語に対応したメッセージを記憶させてもよい。
(プログラムの登録)
次に、図4、図5を用いて、本発明の実施形態に係る複合機100でのプログラムの登録の概要を説明する。図4は、本発明の実施形態に係る設定画面の一例を示す説明図である。図5は、本発明の実施形態に係るプログラムに名称付けをおこなうための名称入力画面の一例を示す説明図である。
まず、本実施形態の複合機100は、多数にわたる設定可能な機能を有する。そして、液晶表示部11は、複数の機能のうちから設定を行う機能を選び出すため、機能選択画面(不図示)を表示する。機能選択画面では、例えば、機能名はキーとして並べて表示される。そして使用者は、印刷や送信で用いる機能(機能)を選ぶ(押下する)。
更に、液晶表示部11は、選択された機能用の各設定画面を表示する。使用者は各設定画面に表示されるキーや、液晶表示部11の周辺に配されたハードキー等を押下し、多種多様な機能選択、設定を行う。尚、複合機100に搭載される機能及びその設定画面の種類はあまりに多数にわたるため、便宜上、例として後述する場合を除き図示を避け、設定できる機能を以下に列挙するに留める。
例えば、複合機100をコピーとして利用する場合(コピーキー161の押下でコピーモードとなる)、複合機100には、例えば、原稿の画質(文字、写真、文字+写真等)、コピー濃度、用紙選択、倍率、エコプリント、とじしろ、センター移動、枠消し、両面/分割(片面→両面、両面→片面、見開き→両面等)、小冊子、表紙付け、原稿セット向き、原稿サイズ、ソート、仕分け、白黒反転、鏡像印刷、ページ付け、イメージ合成、集約(2in1、4in1等)、余白追加、連続読込一括印刷、試しコピー、再コピー、ステープル、パンチ等の機能が用意される。使用者は、コピーの際、操作パネル1を操作して、コピーに関する機能を選択し、機能での設定値を設定する。
次に、複合機100をスキャナとして利用する場合(送信キー162の押下で複合機100をスキャナとして利用できる)、例えば、複合機100には、原稿サイズ、送信サイズ、解像度、原稿セット向き、保存ファイル形式、画質(濃度、カラーモード、圧縮率、写真や文字等の原稿の画質等)、分割、枠消し、ページ毎出力、連続読み込み、ファイル名入力、センター移動、送信先選択、送信先登録、パスワード、Eメール送信、相手方受信確認等の機能が用意される。使用者は、スキャンに関し、操作パネル1を操作して、スキャンに関する機能を選択し、機能での設定値を設定する。
次に、複合機100をFAXとして利用する場合(送信キー162の押下で複合機100をスキャナとして利用できる)、例えば、複合機100には、自局情報登録(FAX番号、ID等)、ダイレクト送信、メモリ送信、回転通信、一括送信、Fコード通信、用紙切れ時受信、短縮番号、原稿濃度、原稿サイズ、送信先選択、送信先登録、リダイヤル、両面送信、拡大・縮小送信、予約送信、割込送信、時刻指定通信、ポーリング通信、中継送信、受信画像データの転送、暗号通信、通信結果通知、用紙サイズ確認、集約(2in1等)、両面受信等の機能が用意される。使用者は、FAXに関し、操作パネル1を操作して、FAXに関する機能を選択し、機能での設定値を設定する。
ここで、用紙やトナーの消費を抑えるため、集約印刷と両面印刷が組み合わせて設定される場合や、画像読取部102で得られた画像データの送信方法と送信先など、使用者が複合機100を利用する上で、頻繁に組み合わせられる機能が存在する。ところが、上記のように、複合機100の有する機能(機能)は多岐にわたり、複合機100を利用するたびに、同様の設定を行うことは煩わしく、利便性が悪い。
そこで、本実施形態の複合機100では、1又は複数の機能を選択し、設定値を設定した状態をプログラムとして、例えば、記憶部18に記憶(登録)させることができる。そして、記憶されたプログラムを呼び出すという動作だけで、プログラムの内容に基づき、操作パネル1を複数の機能について設定済みの状態とできる。
次に、操作パネル1でのプログラムの登録の一例を具体的に説明する。ここでは、図4を用いて、コピーにおける集約機能と両面印刷機能についてプログラム登録する例を説明する。尚、プログラムは、コピーだけではなく、スキャン機能やFAX機能のようなデータの送信に関しても登録できる。
集約機能と両面印刷機能についてプログラムを登録するとき、使用者は、まず、集約機能を選択する入力をタッチパネル部12に行って、図4の上段に示すような、集約設定画面S1を表示させる。このように、各機能に対し、設定画面が用意される(他の機能については、例示する場合を除き、図示を省略)。
液晶表示部11は、集約設定画面S1に、例えば、1ページに含めるページの枚数を定めるための設定無しキーK1、2in1キーK2(1ページに2ページを集約)、4in1キーK3(1ページに4ページを集約)等を表示する。使用者は、設定無しキーK1、2in1キーK2、4in1キーK3のいずれかのキーを押下し、1ページに集約する枚数の設定値を定める。尚、表示制御部10は、設定された設定値(押下されたキー)を白黒反転した状態で液晶表示部11に表示させる。又、液晶表示部11は、集約設定画面S1に、集約時のページレイアウトや境界線を定めるキー等も表示し、レイアウトや境界線について設定を行えるようになっている。
ここで、表示制御部10は、機能の各設定画面に、例えば、OKキーK4とキャンセルキーK5を液晶表示部11に表示させる。OKキーK4が押下されると、表示制御部10は、設定画面内で押下されたキーを設定値とする設定がなされたと認識する。キャンセルキーK5は、設定を取りやめる場合に押下される。そして、OKキーK4や、キャンセルキーが押下されると、例えば、表示制御部10は、現在の設定画面を閉じ、機能の選択画面を表示させ、次の機能を選択できる状態とする。
次に、使用者は、両面印刷機能を選択する入力をタッチパネル部12に行い、図4の下段に示すような、両面印刷設定画面S2を表示させる。両面印刷設定画面S2では、両面印刷の他、複数ページ分の情報を含む原稿(両面の原稿や、書籍等の見開きページの原稿)を1ページずつに分割して印刷する分割印刷の設定も行える。そのため、液晶表示部11は、両面印刷設定画面S2では、両面印刷や分割印刷の態様を定めるためのキーを複数表示する。例えば、片面印刷された原稿に基づいて両面印刷(両面コピー)を行う場合、使用者は、片面→両面キーK6を押下して、両面印刷を行う設定とする。
プログラムに含める機能の選択と設定値の設定が終了すれば、使用者は、プログラムキー17を押下する。そして、例えば、プログラムの登録番号の選択入力等が使用者によって行われた後、表示制御部10は、図5に示すようなプログラム名称入力画面S3を液晶表示部11に表示させる。
プログラム名称入力画面S3は、いわゆるソフトウェアキーボードであり、日本語(かな文字、漢字を含む)でプログラム名称を付すことができる。又、アルファベットを用いてプログラム名称を付すこともできる。尚、本実施形態の複合機100(操作パネル1)は、多言語対応であり、言語切替が行われると、切替後の言語に対応し、ソフトウェアキーボード内のキー配置やキー内の文字、記号が変わる。例えば、フランス語に言語が切り替えられると、ソフトウェアキーボードは、フランス語用のものとなる。
そして、表示制御部10は、使用者によるソフトキーボードへの入力に従って、名称表示欄S31の表示を変化させる(図5では、「節約コピー」が入力された状態を例示)。更に、表示制御部10は、OKキーK4が押下されたときの名称表示欄S31に示された内容を作成中のプログラムに付ける名称と把握する。
そして、プログラム名称入力画面S3で、OKキーK4が押下されると、記憶部18に含まれるプログラム条件記憶部180は、プログラムの設定内容(選択された機能や選択された機能での設定値)を示すデータ(プログラムにおける設定条件)を記憶する。又、記憶部18に含まれるプログラム名称記憶部181は、プログラム名称を記憶する。尚、記憶部18は、数十個(例えば50個)以上のプログラムを記憶できる。
(プログラムの呼出、利用)
次に、図6を用い、本発明の実施形態に係るプログラムの呼出、利用の一例を説明する。図6は、本発明の実施形態に係るプログラムの呼出画面9の一例を示す説明図である。
例えば、予め登録されたプログラムを呼び出す場合、プログラムキー17(図2参照)を押下する。そうすると、図6に示すように、登録済プログラムを選択するための呼出画面9が液晶表示部11に表示される。各プログラムは、プログラムボタン91(プログラム名表示領域に相当)として一覧表示される。登録済プログラムと対応づけられた各プログラムボタン91内には、プログラム名称が表示される。尚、まだ、プログラムが登録されていない番号のプログラムボタン91は、空欄である。
例えば、図6では、「節約コピー」、「稟議書スキャン」、「クライアント配布」と名付けられた3つプログラムが登録され、呼出画面9にボタン(プログラムボタン910〜912)として表示された例を示している。そして、名称を含むプログラムボタン91を押下すると、対応するプログラムが記憶部18から呼び出される。
尚、呼出画面9の下方には、複数のタブが設けられる。呼出タブTB1は、登録したプログラムを呼び出す際に押下される。登録タブTB2は、プログラムの登録の際、プログラムの登録番号を指定する際(対応づけるプログラムボタン91を選択する際)等に押下される。編集タブTB3は、登録したプログラムの削除や、設定値の追加、変更を行い、プログラムの内容を改変する際に押下される。更に、プログラムは、例えば、数十個以上登録できるので、1画面内で全てのプログラムを表示仕切れない場合がある。そのため、呼出画面9の右側には、スクロールバーSBが設けられる。スクロールバーSBが押下されることにより、表示制御部10は、異なるプログラムボタン91を液晶表示部11に表示させる。
又、後述する言語の切替が行われた場合、登録済みのプログラムについて、切替後の言語でプログラム名称付けを行える。この場合、例えば、呼出画面9で、編集タブTB3を押下し、プログラムボタン91を押下し、切替語の言語での新たな名称入力を行える。そして、プログラム名称記憶部181は、言語ごとにプログラム名称を記憶する。本実施形態の操作パネル1の場合、4つの言語に対応するので(詳細は後述)、プログラム名称記憶部181は言語の種類に応じ、同じプログラムにつき4種類まで名称を記憶する。
(使用する言語の切替)
次に、図7を用い、本発明の実施形態に係る操作パネル1での使用言語の切替の一例を説明する。図7は、本発明の実施形態に係る操作パネル1に表示されるシステムメニュー画面S4の一例を示す説明図である。
近年の国際化により、国境を越えて人や物が移動する場合が増えつつある。又、複合機100の共同使用者の全員が、同じ母国語とは限らない。又、フランス人が日本で働くなど、自己の母国語とは異なる公用語の使用場所で働く者もいる。これらの背景から操作パネル1の多言語化の要望がある。そこで、本実施形態の複合機100(操作パネル1)では操作パネル1への入力により、使用言語を切り替えることができる。これにより複合機100を用いる者の利便性が向上する。
言語を切り替える場合、使用者は、例えば、操作パネル1のシステムメニューキー163を押下する。システムメニューキー163が押下されると、表示制御部10は、複合機100の共通的、全体的な設定を行うためのシステムメニュー画面S4(図7上段に例示)を液晶表示部11に表示させる。例えば、このシステムメニュー画面S4に、言語切替キーK7が設けられる。
そして、システムメニュー画面S4で言語切替キーK7が押下されると、表示制御部10は、図7下段に示すような言語設定画面S5を液晶表示部11に表示させる。図7下段に示すように言語設定画面S5に、言語を選択するためのキーが設けられる。本実施形態の複合機100(操作パネル1)は、英語、フランス語、ドイツ語、日本語に対応する。そのため、英語キーK8、フランス語キーK9、ドイツ語キーK10、日本語キーK11が言語設定画面S5に表示される。そして、使用者は、使用したい言語を示すキーを押下する。そして、表示制御部10は、言語が選択されると(いずれかのキーが押下されると)、以後、メッセージや、機能の選択画面や設定画面で使用される言語を切り替える。
例えば、機能名などは、言語ごとに予め機能名記憶部182が記憶している。表示制御部10は、記憶部18内のデータを用い、日本語での「集約」の機能名を、英語で「Combine」、ドイツ語で「Kombinieren」、フランス語で「Combiner」と翻訳する。機能の選択画面や各機能の設定画面に表示されるキーやメッセージは、予め決まっているので、記憶部18は、各国語ごとにキーやメッセージの翻訳を予め記憶する。又、記憶部18は、言語ごとに設定画面等の画像データを記憶する。これにより、操作パネル1は、指示された言語に応じて表示を行う。
ここで、プログラム名称は、使用者の入力により付される。そのため、予め、記憶部18等に、プログラム名称の翻訳を記憶させておくことができない。そこで、本実施形態の複合機100、操作パネル1は、言語切替があったとき、切替後の言語でのプログラム名称が記憶されていなければ、プログラム名称を自動生成する。そこで、以下、プログラム名称の自動生成を説明する。
(プログラム名称の自動生成例)
次に、図8、図9を用いて、本発明の実施形態に係るプログラム名称の自動生成の一例を説明する。図8は、プログラム名称の自動生成で用いられる機能名データの一例を示す説明図である。図9は、自動生成名称が表示されたプログラムの呼出画面9の一例を示す説明図である。
言語が切り替えられ、更に、プログラム名称を表示する必要が生じたとき、表示制御部10は、切替後の言語でプログラム名称の登録がなければ、プログラム名称を自動生成する。例えば、プログラムキー17が押下されて、プログラムの呼出画面9を表示させるとき、表示制御部10は、各プログラムボタン91内に表示されるプログラム名称を自動生成する。
自動生成では、表示制御部10は、プログラム条件記憶部180の記憶内容を確認し、設定におけるデフォルト値とプログラムにおける設定内容を比較し、デフォルト値と異なる機能を把握する。そして、表示制御部10は、言語に応じ、デフォルト値と異なる機能を並べてプログラム名称を自動生成する。
ここで、デフォルト値とは、複合機100に搭載された各機能における初期設定値である。例えば、リセットキー15が押された場合や、主電源投入直後など、操作パネル1に対して設定入力がなされていない状態では、複合機100の搭載機能に関する設定値は、デフォルト値となっている。例えば、リセットキー15が押された直後にスタートキー14が押下されると、表示制御部10や、複合機100の本体制御部8は、各機能の設定値がデフォルト値でコピーを開始するとの指示がなされたと認識する。
本実施形態の複合機100、操作パネル1では、例えば、集約機能のデフォルト値(初期設定値)は、「利用しない」に設定される。又、両面印刷機能のデフォルト値(初期設定値)は、「片面印刷→片面印刷」に設定される。又、読み取りにおける解像度が3種類用意されている場合、中間の解像度が、デフォルト値(初期設定値)と設定される。又、コピーやスキャンでの拡大、縮小の倍率は、100%(変倍なし)がデフォルト値(初期設定値)と設定される。
通常、メーカが、複合機100の各搭載機能のデフォルト値を決定する。操作パネル1への入力によりデフォルト値が変更できてもよい。そして、各機能のデフォルト値は、例えば、記憶部18や記憶装置82が記憶する。本体制御部8は、設定内容を操作パネル1から受信する。そして、本体制御部8は、操作パネル1に設定入力があった機能及び設定値に関しては、設定された設定値を利用し、設定入力がなかった機能に関しては、デフォルト値による設定がなされたものとして、コピーや送信を制御する。
そして、表示制御部10は、機能名記憶部182を参照し、デフォルト値と異なる機能名を「&」の記号で結合し、自動的に名称を生成する(自動生成名称)。機能名記憶部182に記憶される機能名データは、例えば、図9に示すような、各国語についての機能名の対応を示すテーブルである。複合機100に搭載される機能は、多数に及ぶので、図9では、複合機100に含まれる機能のうち一部のみを示している。
例えば、上記で説明した「節約コピー」の名称のプログラム(図6参照)では、「集約」と「両面印刷」の機能がデフォルト値と異なる設定値で登録される。そこで、「節約コピー」のプログラムの場合、表示制御部10は、機能名データを参照し、現在の使用言語が英語の場合は「Combine & Duplex」という名称を生成する。
図8に示すように、英語の場合、表示制御部10は、「節約コピー」のプログラムに対応するプログラムボタン910内に、「Combine & Duplex」と変換して液晶表示部11に表示させる。尚、表示制御部10は、現在の使用言語がドイツ語の場合は「Kombinieren & Duplex」という名称を、現在の使用言語がフランス語の場合は「Combiner & Recto verso」という名称を自動生成し、液晶表示部11に表示させる。
このように、記憶部18は、機能ごと、かつ、言語ごとに機能名を定めた機能名データを記憶し、表示制御部10は、機能名データを用い、プログラムの設定内容に応じて、プログラム名称を自動生成する。
しかし、各プログラムボタン91の大きさは一定である。そのため、自動生成した名称がプログラムボタン91での制限文字数に収まらない場合がある。この場合、表示制御部10は、自動生成名称の機能名のうち、一部、又は、全ての機能名を省略機能名に置き換えた名称を自動生成する。尚、制限文字数は、液晶表示部11のサイズや、表示可能な最小フォントサイズや、プログラムボタン91のサイズなど、仕様により定まる(例えば、半角25〜45文字程度)。
例えば、図9に示すように、機能名ごとに、省略形の機能名(省略機能名)を示す省略機能名データが機能名データに含められる。又、省略機能名は言語ごとにも定められる。例えば、プログラムに集約機能が含まれ、英語で自動生成した名称が制限文字数を超えるとき、表示制御部10は、「Combine」の機能名を「Comb.」に置き換えてプログラム名称を自動生成する。
例えば、上記で説明した「稟議書スキャン」の名称のプログラム(図6参照)で、「保存サイズ(保存する画像データのサイズ)」、「原稿の画質(例えば、文字原稿や写真原稿の区別等)」、「読み込み解像度」の機能がデフォルト値と異なる設定値で登録されているとする。そうすると、表示制御部10は、まず、英語では、最初に「Storing Size & Original Image & Scan Resolution」(計半角47文字、スペース、&を含む。以下同様)の名称を自動生成する。
しかし、各プログラムボタン91での制限文字数が46文字以下であれば、47文字の自動生成名称は、表示しきれない。そこで、表示制御部10は、機能名を省略機能名に変換する。例えば、表示制御部10は、自動生成名称のうち、前位置の機能名から順に、制限文字数内に収まるまで、図9の機能名データを参照して、機能名を省略機能名に変換してゆく。例えば、表示制御部10は、制限文字数内に収まるまで、「Storing Size & Original Image & Scan Resolution」の自動生成名称を以下のように変換してゆく。
「StorSize & Original Image & Scan Resolution」(計半角43文字)
↓
「StorSize & Quality & Scan Resolution」(計半角36文字)
↓
「StorSize & Quality & Resltion」(計半角29文字)
尚、どの段階で留めるかは、制限文字数により定まる。又、上記の例では、自動生成名称のうち、前位置側の機能名から順に省略機能名への変換を行っているが、後端位置側からでもよいし、文字数が多い機能名からでもよいし、任意に定めることができる。図8に示す例では、表示制御部10は、「稟議書スキャン」のプログラムに対応するプログラムボタン911内に、「StorSize & Quality & Resltion」と変換したプログラム名称を液晶表示部11に表示させる。
しかし、全ての機能名を省略機能名に置き換えても、制限文字数の範囲内に自動生成名称の文字数を収めきれない場合がある。例えば、プログラムで、多数の機能がデフォルト値と異なる場合などが該当する。
このような場合、例えば、表示制御部10は、プログラムボタン91内に、限界まで省略した自動生成名称の先頭からプログラムボタン91内に自動生成名称の一部を表示させる。そして、表示制御部10は、一部の自動生成名称のうち、例えば、末尾3文字程度をピリオド(「...」)に置き換え、省略表現を液晶表示部11に行わせる。あるいは、表示制御部10は、自動生成名称のうち、一定時間ごとに表示部分を少しずつずらし、スクロールさせて、最終的には、自動生成名称の全体を確認できるようにして、省略表現が行われてもよい。
例えば、図6における「クライアント配布」の名称のプログラム(図6参照)で、「ページ番号(自動的に印刷物にページ番号を付す機能)」、「両面分割」、「濃度(印刷濃度)」、「書き込み余白(書込用の余白を設ける程度に原稿の画像データを縮小する機能)」、「原稿の画質」の機能がデフォルト値と異なる設定値で登録されているとする。そうすると、例えば、表示制御部10は、英語では、最初に「Page# & Duplex & Density & Memo page & Original image」(計半角53文字)の名称を自動生成する。
そして、表示制御部10は、図8に示す機能名データに基づいて、限界まで省略して、「Page# & Duplex & Dens. & Memo & Quality」(計半角39文字)を生成するが、仕様により制限文字数に収まらない場合がある。そこで、図9に示すように、表示制御部10は、「クライアント配布」に対応するプログラムボタン912では、省略表現を液晶表示部11に行わせる。
(プログラム名称の自動生成制御)
次に、図10を用いて、本発明の実施形態に係るプログラム名称の自動生成制御の流れの一例を説明する。図10は、本発明の実施形態に係るプログラム名称の自動生成制御の流れの一例を示すフローチャートである。
尚、本フローチャートは、1つのプログラム名称に対してのフローチャートであり、1画面中に複数のプログラム名称を表示する必要があれば、複数回繰り返され、最終的に表示すべき全てのプログラムのそれぞれに本フローチャートが実行される。
まず、図10におけるスタートは、プログラム名称を表示する必要が生じた時点である。例えば、プログラムキー17が押下され、表示制御部10が、呼出画面9を液晶表示部11に表示させる場合が該当する。
そして、表示制御部10は、プログラム名称記憶部181の記憶内容を確認し、操作パネル1で現在使用されている言語でプログラム名称が登録されているかを確認する(ステップ♯1)。例えば、日本語で「節約コピー」と名付けられたプログラムがあり、現在、操作パネル1で使用されている言語が日本語であれば、ステップ♯1は、Yesとなる。
もし、操作パネル1で現在使用されている言語でプログラム名称が登録されていれば(ステップ♯1のYes)、表示制御部10は、登録されている名称でプログラム名称を表示させる(ステップ♯2→エンド)。即ち、入力部(タッチパネル部12等)は、同じプログラムにつき、言語ごとにプログラム名称の入力を受け付け、記憶部18は、同じプログラムにつき、言語ごとにプログラム名称を記憶し、制御部(表示制御部10)は、切り替えられた言語におけるプログラム名称を記憶部18が記憶していないとき、自動生成名称の生成を行い、切り替えられた言語におけるプログラム名称を記憶部18が記憶しているとき、記憶されたプログラム名称をプログラム名として表示部(液晶表示部11)に表示させる。
一方、登録されていなければ(ステップ♯1のNo)、表示制御部10は、プログラム条件記憶部180の記憶内容を確認し、設定におけるデフォルト値とプログラムにおける設定内容を比較し、デフォルト値と異なる機能を把握する(ステップ♯3)。
次に、表示制御部10は、機能名記憶部182の機能名データを参照し、把握したプログラムにおける設定内容でデフォルト値と異なる機能名を「&」の記号で結合し、自動的に名称を生成する(自動生成名称の生成)(ステップ♯4)即ち、制御部(表示制御部10)は、プログラムにおける設定値が予め定められたデフォルトの設定値と異なる機能の機能名を並べた文字列を、自動生成名称として生成する。
更に、表示制御部10は、自動生成名称の文字数(空白及び「&」を含む)が、制限文字数以内であるかを確認する(ステップ♯5)。もし、自動生成名称が制限文字数以内に収まるならば(ステップ♯5のYes)、表示制御部10は、自動生成名称をプログラム名称として表示させる(ステップ♯6→エンド)。即ち、表示入力装置(操作パネル1)は、機器の機能設定のための画面を表示する表示部(液晶表示部11)と、機能に関する設定入力を受け付けるとともに、使用言語の切替入力を受け付ける入力部(タッチパネル部12等)と、入力部に対する入力により名称づけられて予め登録され、1又は複数の機能における設定値を示すデータを含むプログラムと、言語ごとの機能名を定めた機能名データを記憶する記憶部18と、切替入力がなされたとき、機能名データに基づき、切替後の言語にあわせ、プログラムにおける設定値が、予め定められたデフォルトの設定値と異なる機能の機能名を含む名称である自動生成名称を生成し、プログラム名称として自動生成名称を表示部に表示させる制御部(表示制御部10)と、を含む。
一方、制限文字数を超えていれば(ステップ♯5のNo)、表示制御部10は、自動生成名称に含まれる機能名のうち、全てを省略した機能名(省略機能名)に置き換えたかを確認する(ステップ♯7)。本発明では、制限文字数を超える場合、制限文字数内に収まるまで、自動生成名称に含まれる機能を一つずつ、省略機能名に置き換えて新たな自動生成名称を生成する。そこで、ステップ♯7で、表示制御部10は、これ以上省略できるか否かを確認する。
もし、これ以上省略できなければ(ステップ♯7のYes)、表示制御部10は、プログラムボタン91内に、省略表現を行いつつ自動生成名称の一部を表示させる(ステップ♯8)。即ち、制御部(表示制御部10)は、自動生成名称における機能名の全てを省略機能名に置き換えても制限文字数に収まらないとき、プログラム名表示領域に、省略表現を行いつつ自動生成名称の一部を表示させる。
一方、まだ省略できるのであれば(ステップ♯7のNo)、表示制御部10は、機能名データを参照し、自動生成名称のうち、省略した機能名(省略機能名)に置き換えていない機能名のうち、1つを省略機能名に置き換えて、再度、プログラム名称を自動生成する(ステップ♯9)。即ち、記憶部18は、言語ごとに、機能名の省略名を定めた省略機能名データを記憶し、制御部(表示制御部10)は、生成した自動生成名称の文字数が、プログラム名称を表示するためのプログラム名表示領域での制限文字数を超えるか否か判断し、制限文字数を超えるとき、生成した自動生成名称に含まれる機能名を省略機能名に置き換え、新たな自動生成名称を生成する。具体的には、制御部は、制限文字数に収まるまで、自動生成名称における機能名を一つずつ、省略機能名に置き換える。そして、ステップ♯5に戻る。
このようにして、本発明の操作パネル1は、言語の切替入力がなされたとき、制御部(表示制御部10)は機能名データに基づき、切替後の言語にあわせ、プログラムにおける設定値が、予め定められたデフォルトの設定値と異なる機能の機能名を含む名称である自動生成名称を生成し、プログラム名称として自動生成名称を表示部(液晶表示部11)に表示させる。これにより、プログラム機能において、プログラムの内容の特徴点が抽出され、不必要な情報のない名称が自動生成される。従って、使用者は、言語の切替後、プログラムの新たな名称付けを行わなくても、自動生成される名称によって、プログラムの内容を推量できる。このように、プログラム機能を用いるうえで、表示入力装置での使用者にとっての操作のしやすさが向上する。
又、制御部(表示制御部10)は、プログラムにおける設定値が予め定められたデフォルトの設定値と異なる機能の機能名を並べた文字列を、自動生成名称として生成する。これにより、自動生成名称は、プログラムの特徴といえる機能名を列挙したものとなる。従って、使用者は、自動生成名称からプログラムの内容を的確に把握できる。又、プログラム名の表示では、文字数に制限がある場合がある。又、表示部(液晶表示部11)のサイズが小さいほど、プログラム名として表示できる文字数は少なくなる。しかし、制御部(表示制御部10)は、生成した自動生成名称の文字数が、プログラム名表示領域での制限文字数を超えるか否か判断し、制限文字数を超えるとき、生成した自動生成名称に含まれる機能名を省略機能名に置き換え、新たな自動生成名称を生成する。これにより、プログラムの内容の識別性を落とさず、自動生成名称を制限文字数内に収めることができる。
又、制御部(表示制御部10)は、制限文字数に収まるまで、自動生成名称における機能名を一つずつ、省略機能名に置き換える。これにより、プログラム名の表示において、文字数に制限があっても、自動生成名称の文字数を制限文字数内に的確におさめることができる。又、プログラムで設定される機能が、多数に及ぶ場合、制限文字数との関係で、全ての機能を列挙仕切れない場合がある。しかし、制御部は、自動生成名称における機能名の全てを省略機能名に置き換えても制限文字数に収まらないとき、プログラム名表示領域に、省略表現を行いつつ、自動生成名称の一部を表示させる。これにより、使用者は、プログラムの内容の一部を少なくとも把握できるとともに、プログラムに多くの機能が含まれていることを伝えることができる。
又、記憶部18は、同じプログラムにつき、言語ごとにプログラム名称を記憶し、制御部(表示制御部10)は、切り替えられた言語におけるプログラム名称を記憶部18が記憶していないとき、自動生成名称の生成を行い、切り替えられた言語におけるプログラム名称を記憶部18が記憶しているとき、記憶されたプログラム名称をプログラム名として表示部(液晶表示部11)に表示させる。これにより、使用者は、自分でプログラム名称を付すことができるとともに、切替後の言語でプログラム名称が付されていれば、自動生成名称ではなく付されたプログラム名称が優先して表示される。又、画像形成装置(例えば、複合機100)は、言語の切替入力がなされたとき、プログラム名称として自動生成された名称が表示される。これにより、言語の切替後、プログラムの新たな名称付けを行わなくても、自動生成される名称によって、プログラムの内容を推量したうえで、プログラムを呼び出すことができる。従って、プログラム機能を用いるうえで、使用者にとっての操作のしやすさを向上させた画像形成装置を提供することができる。
次に、他の実施形態を説明する。上記の実施形態では、操作パネル1の記憶部18に液晶表示部11に表示される画面の画像データや、プログラムや、機能名データを記憶する例を示した。しかし、画面の画像データや、プログラムや、機能名データを本体側の記憶装置82に格納してもよい。この場合、記憶装置82は、操作パネル1の記憶部としても機能する。そして、表示制御部10は、記憶装置82と通信を行って画像データやプログラムや機能名データの取得や確認を行うことになる。
又、上記の実施形態では、表示制御部10が、液晶表示部11の表示制御や、プログラム名称の自動生成や、プログラムの設定内容の把握や、機能名データの確認を行う例を示した。しかし、表示制御部10が行う処理を、本体制御部8が行ってもよい。この場合、本体制御部8は、操作パネル1の制御部としても機能する。そして、例えば、本体制御部8は、記憶部18や記憶装置82と通信を行って画像データやプログラムや機能名データの取得や確認を行い、表示すべきプログラム名称を表示制御部10に指示する。
本発明の実施形態を説明したが、本発明の範囲はこれに限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えて実施することができる。