以下、本発明の実施形態を図1〜図19を用いて説明する。ここで、本発明は、各種表示入力装置に適用可能であるが、複合機100(画像形成装置に相当)の操作パネル1(表示入力装置に相当)を例に挙げて説明する。但し、本実施の形態に記載されている構成、配置等の各要素は、発明の範囲を限定するものではなく説明例にすぎない。
(画像形成装置の概略)
まず、図1を用いて、本発明の実施形態に係る複合機100の概略を説明する。図1は本発明の実施形態に係る複合機100の一例を示す正面模型的断面図である。
図1に示すように、複合機100の正面前方には、複合機100に関して各種設定を行うための操作パネル1が設けられる(詳細は後述)。そして、本実施形態の複合機100は、上部に、画像読取部2と原稿搬送装置3が設けられる。複合機100は、本体内部に、給紙部4a、搬送路4b、画像形成部5、中間転写部6a、定着部6b、排出搬送部7a、両面搬送路7b等を備える。
原稿搬送装置3は、読み取る原稿を載置する原稿トレイ31を有する。そして、原稿搬送装置3は、原稿トレイ31から原稿を1枚ずつ、自動的に連続して読取位置(送り読取用コンタクトガラス21)に搬送する。又、原稿搬送装置3は、図1の紙面奥側を支点として画像読取部2に上下方向に開閉自在に取り付けられ、画像読取部2のコンタクトガラス(送り読取用コンタクトガラス21及び載置読取用コンタクトガラス22)を上方から押さえるカバーとして機能する。
次に、画像読取部2は、図1に示すように、上面に送り読取用コンタクトガラス21と、書籍等の原稿を1枚ずつ読み取る際に原稿を載置する載置読取用コンタクトガラス22が配される。画像読取部2内には、ランプ、ミラー、レンズ、イメージセンサ等(不図示)が配される。イメージセンサは、送り読取用コンタクトガラス21を通過する原稿、あるいは、載置読取用コンタクトガラス22に載置された原稿の反射光を元に、原稿を読み取る。そして、イメージセンサは、反射光を画像濃度に応じたアナログの電気信号に変換し、その後、量子化を行い、原稿の画像データが得られる。尚、本実施形態の画像読取部2は、カラーでも読み取り可能であり、白黒でも読み取り可能である。
複合機100本体内の複数の給紙部4aは、それぞれ、各サイズ(例えば、A4、B4等のA型、B型用紙等)、各種用紙(例えば、コピー用紙、再生紙、厚紙、OHPシート等)を複数枚収容する。各給紙部4aは、それぞれ回転駆動する給紙ローラ41を備え、印刷時、1枚ずつ搬送路4bに用紙を送り込む。
搬送路4bは、給紙部4aから画像形成部5まで装置内で用紙を搬送する通路である。そして、搬送路4bには、用紙の案内のためのガイド板や、用紙搬送時に回転駆動する搬送ローラ対42、43、44や、搬送される用紙を画像形成部5の手前で待機させ、形成されたトナー像の転写タイミングに合わせ用紙を送り出すレジストローラ対45等が設けられる。
画像形成部5は、複数の画像形成ユニット50(ブラック用の50Bk、イエロー用の50Y、シアン用の50C、マゼンタ用の50M)と露光装置51を含む。露光装置51は、画像読取部2で読み取られた画像データや後述の記憶装置92に記憶される画像データ等に基づき、レーザ光を点消灯しつつ出力し、各感光体ドラムを走査露光する。画像形成ユニット50は、回転駆動可能に支持された感光体ドラムや、感光体ドラムの周囲に配設された帯電装置、現像装置、清掃装置等を備える。そして、各画像形成ユニット50と露光装置51によって、感光体ドラムの周面上にトナー像が形成される。
中間転写部6aは、各画像形成ユニット50からトナー像の1次転写を受け、シートに2次転写を行う。中間転写部6aは、各1次転写ローラ61Bk〜61M、中間転写ベルト62、駆動ローラ63、複数の従動ローラ64、2次転写ローラ65、ベルト清掃装置66等で構成される。各1次転写ローラ61Bk〜61Mは、対応する感光体ドラムと無端状の中間転写ベルト62を挟み込む。各1次転写ローラ61Bk〜61Mには、転写用電圧が印加され、トナー像は中間転写ベルト62に転写される。
中間転写ベルト62は、駆動ローラ63等に張架され、モータ等の駆動機構(不図示)に接続される駆動ローラ63の回転駆動により周回する。中間転写ベルト62は、又、駆動ローラ63は、2次転写ローラ65とで中間転写ベルト62を挟み込む。各画像形成ユニット50で形成されたトナー像(ブラック、イエロー、シアン、マゼンタの各色)は、順次、ずれなく重畳して中間転写ベルト62に1次転写された後、所定の電圧を印加された2次転写ローラ65により、シートに転写される。
定着部6bは、用紙に転写されたトナー像を定着させる。定着部6bは、主として、発熱体を内蔵する加熱ローラ67とこれに圧接する加圧ローラ68で構成される。そして、用紙が、加熱ローラ67と加圧ローラ68のニップを通過すると、トナーが溶融・加熱され、トナー像が用紙に定着する。定着部6bから排出された用紙は、排出トレイ72方向に送られる。
排出搬送部7aは、回転駆動し、用紙を排出トレイ72方向に送り出す、或いは、両面印刷のため逆回転しスイッチバックを行う排出ローラ対71を有する。両面搬送路7bは定着部6bの下流側と、レジストローラ対45の上流側とを結ぶ。両面搬送路7bには、両面印刷のため、回転駆動する複数の両面搬送ローラ対73、74、75が設けられ、片面印刷済の用紙が搬送される。
(操作パネル1)
次に、図2を用いて、本発明の実施形態に係る操作パネル1の一例を説明する。図2は本発明の実施形態に係る操作パネル1の一例を示す平面図である。
操作パネル1は、図1及び図2に示すように、複合機100の正面上方に設けられ、複合機100や後処理装置2の設定や動作指示を与えるためのメニューやキー(図5等参照)や複合機100等の状態メッセージ等の各種画像、画面を表示する液晶表示部8(表示部に相当)を有する。使用者は、液晶表示部8に表示されたキーを押下して、複合機100のコピーにおける各種設定や動作指示を行える。
又、液晶表示部8の上面にタッチパネル部11(入力部に相当)が設けられる。タッチパネル部11は、使用者が液晶表示部8に押下した部分の位置、座標を検出するためのものである。このタッチパネル部11を用いた検出座標と、液晶表示部8に示される各種キーの位置、座標を比較し、使用者が押下して選択したキーが特定される。尚、タッチパネル部11としては、抵抗膜方式、表面弾性波方式、赤外線方式、静電容量方式等、各方式のものを採用でき特に制限はない。
又、操作パネル1には、以下のようなハードとしてのキー(ボタン)が設けられる。例えば、数字入力用のテンキー部12(入力部に相当)や、各種設定後、コピー等の処理開始指示用のスタートキー13(入力部に相当)等が設けられる。又、コピー機能を利用する際に押下されるコピーキー14(入力部に相当)、スキャナ機能、FAX機能を利用する際に押下される送信キー15(入力部に相当)等が設けられる。又、ワークフローの作成、登録やワークフローの呼び出しの際に押下されるワークフローキー16(入力部に相当)も設けられる。又、操作パネル1の左上方には、使用者や部門の登録や管理を行う際に押下されるシステムキー17(入力部に相当)も設けられる。このように、操作パネル1に備えられるタッチパネル部11や各種ハードキーが、複合機100の各機能について、各種設定、モード選択等を行うための入力部として機能する。
(複合機100のハードウェア構成)
次に、図3を用いて、本発明の実施形態に係る複合機100のハードウェア構成の一例を説明する。図3は、本発明の実施形態に係る複合機100のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
まず、複合機100本体内には、制御部9が設けられる。制御部9は、例えば、操作パネル1、原稿搬送装置3、画像読取部2、給紙部4a、搬送路4b、画像形成部5、定着部6b、排出搬送部7a等と接続され、これらの制御を行う。
制御部9は、例えば、CPU91等の素子を含む。CPU91は記憶装置92(記憶部に相当)に格納され、展開される制御プログラムに基づき演算等を行い、複合機100の各部を制御する。尚、制御部9は、全体制御や画像処理を行うメイン制御部や、画像形成や各種回転体を回転させるモータ等のON/OFF等を行い、印刷を制御するエンジン制御部等、機能ごとに分割して複数種設けられてもよい。本説明では、これらの制御部9をまとめた形態で示し、説明する。
記憶装置92は、制御部9と接続される。記憶装置92は、ROM、RAM、HDD等の不揮発性と揮発性の記憶装置92を組み合わせて構成される。記憶装置92は、複合機100の制御用プログラム、制御用データ、設定データ、画像データ等の各種データを記憶できる。又、例えば、記憶装置92は、作成したワークフロー(プログラムに相当)を記憶できる。尚、ワークフローとは、予め複数の設定項目の中から選択され、登録された設定項目の組み合わせであり、呼び出すことにより予め選択、登録された設定項目を設定するための画面を表示部に表示させるプログラムである。
そして、制御部9は、各種コネクタ、ソケットやFAXモデム等を備えたインターフェイス部(以下、I/F部93)と接続される。I/F部93はネットワークや公衆回線等により複数の外部のコンピュータ200(例えば、パーソナルコンピュータ)や相手方FAX装置300(図6では、いずれも便宜上1つのみ図示)と接続される。例えば、画像読取部2で得られた画像データを画像データを記憶装置92に記憶させることや、外部のコンピュータ200や相手方FAX装置300に送信することができる(スキャナ機能、FAX機能)。又、外部のコンピュータ200や相手方FAX装置300から送信され、複合機100に入力される画像データに基づき印刷、FAX送信等を行うこともできる(プリンタ機能、FAX機能)。
又、制御部9は、操作パネル1になされた入力を認識し、使用者の設定にあわせてコピー等が行われるように複合機100を制御する。例えば、操作パネル1で、画像データの送信を行う設定がなされると、制御部9は、I/F部93を制御し、設定された宛先に画像データを送信する。
又、例えば、制御部9には、画像読取部2で原稿を読み取って得られた画像データやI/F部93を介して複合機100に入力された画像データに対し、画像処理を施す画像処理部94が設けられる。画像処理部94が処理した画像データは、例えば、露光装置51に送信され、感光体ドラムの走査・露光に用いられる。
本実施形態の操作パネル1は、表示制御部10、メモリ18(記憶部に相当)、ドライバ回路19、液晶表示部8、タッチパネル部11を有する。表示制御部10は、CPUやIC等で構成され、液晶表示部8の表示を制御し、タッチパネル部11の出力を受け、液晶表示部8で押下された座標を特定する。タッチパネル部11の出力と座標の対応を示すテーブル等のデータは、メモリ18に記憶される。表示制御部10は、押下位置の座標と、各設定画面の画像データを比較する等により、設定画面上で選択された(押下された)キーを特定、認識する。
具体的に、複合機100の各機能の設定項目を選択し、設定値を設定するには、液晶表示部8における最上層の表示から、液晶表示部8に表示されるキーの選択を繰り返す。そして、キー選択ごとに、表示制御部10は、液晶表示部8の表示を切り換えさせ、最終的に、選択、設定しようとする機能の設定値が設定される。この機能の選択、設定が行われたことを表示制御部10は認識し、その内容を本体の制御部9に送信する。これにより、操作パネル1で選択、設定された機能を反映した動作を制御部9が、画像形成部5等の各部に行わせ、使用者の意思が、印刷等において反映される(例えば、濃度設定や拡大縮小など)。
そして、液晶表示部8が表示する画面、画像の画像データは、例えば、操作パネル1内のメモリ18に記憶される。従って、表示制御部10は、設定項目の選択画面や各設定画面中のキーが押下されるごとに、表示制御部10は、次に表示すべき画面の画像データをメモリ18から読み出す。
又、液晶表示部8が表示する画面、画像の画像データは、例えば、本体側の記憶装置92に記憶させてもよい。この場合、操作パネル1は、液晶表示部8で表示を行うための画像データを、制御部9を介し、記憶装置92から受信する。この画像データを受けて、表示制御部10は、液晶画面の表示を実際に制御するドライバ回路19に指示を与える。尚、操作パネル1には、表示制御部10とメモリ18を設けず、表示制御部10メモリ18の機能を制御部9の構成(CPU91や記憶装置92)に行わせても良い。
(ワークフローの呼出、利用)
次に、図4〜図6を用いて、本発明の実施形態に係るワークフローの概要とワークフローの呼出、利用の一例を説明する。図4は、本発明の実施形態に係るワークフローを選ぶ際の呼出画面D1の一例を示す説明図である。図5は、ワークフローをウィザード形式で表示した際の流れの一例を示す説明図である。図6は、ワークフローをメニュー形式で表示した際のメニュー画面D2の一例を示す説明図である。
本実施形態の複合機100では、多数にわたる設定可能な機能を有し、多様な設定項目がある。そして、液晶表示部8は、複数の設定項目のうちから設定を行う設定項目を選び出すための選択画面を表示し、使用者は、印刷や送信で用いる設定項目(機能)を選ぶ(押下する)。例えば、液晶表示部8は、各設定項目をキーとして表示する。又、液晶表示部8は、選択された設定項目用の各設定画面を表示する。使用者は各設定画面に表示されるキーや、液晶表示部8の周辺に配されたハードキー等を押下して、多種多様な機能選択、設定を行える。尚、設定項目及びその設定画面の種類はあまりに多数にわたるため、便宜上、例として後述する場合を除き図示を避け、設定できる機能(設定項目)を以下に列挙するに留める。
まず、コピーとして利用する場合(コピーキー14の押下でコピーモードとなる)、複合機100には、例えば、原稿の画質(文字、写真、文字+写真等)、コピー濃度、用紙選択、倍率、エコプリント、とじしろ、センター移動、枠消し、両面/分割(片面→両面、両面→片面、見開き→両面等)、小冊子、表紙付け、原稿セット向き、原稿サイズ、ソート、仕分け、白黒反転、鏡像印刷、ページ付け、イメージ合成、集約(2in1、4in1等)、余白追加、連続読込一括印刷、試しコピー、再コピー、ステープル、パンチ等の設定項目が用意される。使用者は、液晶表示部8に表示される各設定項目の設定画面への入力により、設定項目内の設定値を設定する。
次に、複合機100をスキャナとして利用する場合(送信キー15の押下で複合機100をスキャナとして利用できる)、例えば、複合機100には、原稿サイズ、送信サイズ、解像度、原稿セット向き、保存ファイル形式、画質(濃度、カラーモード、圧縮率、写真や文字等の原稿の画質等)、分割、枠消し、ページ毎出力、連続読み込み、ファイル名入力、センター移動、送信先選択、送信先登録、パスワード、Eメール送信、相手方受信確認等の設定項目が用意される。使用者は、液晶表示部8に表示される各設定項目の設定画面への入力により、設定項目内の設定値を設定する。
次に、複合機100をFAXとして利用する場合(送信キー15の押下で複合機100をスキャナとして利用できる)、例えば、複合機100には、自局情報登録(FAX番号、ID等)、ダイレクト送信、メモリ送信、回転通信、一括送信、Fコード通信、用紙切れ時受信、短縮番号、原稿濃度、原稿サイズ、送信先選択、送信先登録、リダイヤル、両面送信、拡大・縮小送信、予約送信、割込送信、時刻指定通信、ポーリング通信、中継送信、受信画像データの転送、暗号通信、通信結果通知、用紙サイズ確認、集約(2in1等)、両面受信等の設定項目が容易される。使用者は、液晶表示部8に表示される各設定項目の設定画面への入力により、設定項目内の設定値を設定する。
ここで、例えば、用紙の消費を抑えるため、集約と両面が組み合わせて設定される場合や、画像読取部2で読み取って得られた画像データの送信方法と送信先など、使用者が複合機100を利用する上で、頻繁に組み合わせられる設定項目が存在する。ところが上記のように、複合機100の有する設定項目(機能)は多岐にわたり、複合機100を利用するたびに、同様の設定を行うことは煩わしく、利便性が悪い。
そこで、本実施形態の複合機100では、予め頻繁に用いる設定項目の組み合わせを予め選択、作成し、設定項目の組み合わせをワークフローとして記憶させることができる。そして、使用者は、記憶装置92やメモリ18に記憶されたワークフロー(予め選択した設定項目や表示順や表示形式を示すデータを含むプログラム)を呼び出すと、予め選択した設定項目について設定するための画面が液晶表示部8に表示される。
例えば、使用者は、予め登録されたワークフローを呼び出す場合、ワークフローキー16(図2参照)を押下する。そうすると、図4に示すように、予め登録されたワークフローのうち、用いる(呼び出す)ワークフローを選択するための呼出画面D1が液晶表示部8に表示される。例えば、図4では、「きれいにコピー」、「節約コピー」、「かんたんFAX」、「かんたんメール」、「かんたんフォルダ」、「自分のフォルダへ保存」と名付けられたワークフローを示す画像が表示される。そして、各ワークフローを示す画像を押下することで、押下されたワークフローが記憶装置92やメモリ18から呼び出され、液晶表示部8にワークフローによる設定のための画面が表示される。
又、呼出画面D1の下方には、新たにワークフローを作成する場合や既に登録されたワークフローの編集を行う際に押下される登録/編集キーK1が配される。又、ワークフローの呼び出しを止めるためのキャンセルキーK2も配される。又、図4で示すように、1画面中に表示できるワークフローには限りがある。そこで、次キーK3を押下すると、次ページの呼出画面D1に切り替わり、図4とは異なるワークフローを示す画像が表示される。又、前キーK4を押下すると、前ページの呼出画面D1に切り替えられる。
次に、ワークフローを呼び出した際の表示、設定を説明する。尚、ワークフローを呼び出した際、設定のための画面の表示形式としては、ウィザード表示形式、メニュー表示形式、一覧表示形式が用意される。いずれの表示形式で表示するかは、例えば、ワークフローの登録時等に設定することができる。そこで、表示形式ごとにワークフローの呼び出した際の概要を説明する。
[ウィザード表示形式]
まず、図5を用いて、ワークフローのウィザード表示形式を説明する。例えば、図5は、図4における「節約コピー」のワークフローを呼び出した際のウィザード形式でのワークフローの一例を示している。
図5に示すワークフローは、「部数」と「集約」と「両面/分割」の設定項目が含まれるように予め作成、登録されている(ワークフローの作成、登録についての詳細は後述)。又、ワークフローは、「部数」の設定画面S1→「集約」の設定画面S2→「両面/分割」の設定画面S3の順に、各設定項目の設定画面を表示するように作成、登録されている。尚、図5での黒線矢印は、表示順を示す。
ワークフローで呼び出された各設定画面では、前キーK5と次キーK6がそれぞれ配される。前キーK5が押下されると、液晶表示部8は、1つ前の設定項目の設定画面を表示する。又、次キーK6が押下されると、液晶表示部8は、1つ先の設定項目の設定画面を表示する。使用者は、各設定画面内に配された設定用のキーを押下することで、各設定項目での設定値を設定することができる。例えば、図5に示すように、押下された設定用のキーは白黒反転(黒背景に白文字)状態で表示される。
尚、ワークフローの作成、登録時には、各設定画面を表示する際に、選択、設定されている設定値のデフォルト値を定めておくことができる。このデフォルト値は、ワークフローの一部として記憶装置92やメモリ18に記憶される。例えば、集約では「4in1」をデフォルト値とするように、ワークフローが作成された場合、初めて「部数」の設定画面S1→「集約」の設定画面S2に表示を切り替えた際、図5に示すように、4in1キーK7は、既に選択されている状態として液晶表示部8に表示される。
そして、ワークフローに予め含められた3つの設定項目の設定が全て完了し、「両面/分割」の設定画面S3で次キーK6を押下すると、設定一覧S4が表示される。この設定一覧S4には、ワークフローに含まれる各設定項目と、各設定項目における設定値が表示される。又、設定一覧S4では、実行開始キーK8と設定変更キーK9が表示される。実行開始キーK8を押下すると、制御部9は、設定一覧S4に示される内容を把握し、把握した内容で複合機100を制御し、コピーが行われる。設定変更キーK9が押下されると、例えば、再び、「用紙選択」の設定画面S1が表示され、使用者は、ワークフローに含まれる設定項目について再度、設定を行える。
[メニュー表示形式]
次に、図6を用いて、ワークフローでのメニュー表示形式を説明する。例えば、図6は図4における「節約コピー」のワークフローを呼び出した際のメニュー表示形式でのメニュー画面D2の一例を示している。
図6に示すように、メニュー表示形式では、例えば、「節約コピー」のワークフローを呼び出すと「部数」のメニュー画像D21、「集約」のメニュー画像D22、そして「両面/分割」のメニュー画像D23が表示される。そして、選択されるワークフローによって、メニュー画面D2に表示されるメニュー画像が異なる。そして、それぞれのメニュー画像には、デフォルトの設定値も表示される。このように、メニュー表示形式では、ワークフローに含まれる設定項目がメニューとして表示される。
使用者は、設定値を変更したい設定項目のメニュー画像を押下する。これにより、液晶表示部8の表示は、例えば、図5に示したような、設定項目ごとの設定画面に切り替わる。そして、設定画面での設定が完了すると、液晶表示部8の表示は、図6に示すメニュー画面D2に再び切り替わる。
又、メニュー画面D2には、OKキーK10とキャンセルキーK11が配される。OKキーK10が押下されると、図5に示した設定一覧S4が液晶表示部8に表示される。設定一覧S4の詳細は、図5を用いて説明した場合と同様でよく、説明を省略する。一方、キャンセルキーK11が押下されると、ワークフローを用いた設定がキャンセルされる。
[一覧表示形式]
次に、図5を用いて、ワークフローでの一覧表示形式を説明する。この一覧表示形式では、図4の呼出画面D1で使用するワークフローを選択すると、いきなり、図5に示した設定一覧S4が液晶表示部8に表示される。設定一覧S4の詳細は、図5を用いてウィザード表示形式で説明した場合と同様でよいので、説明を省略する。
このように、表示入力装置(操作パネル1)の表示部(液晶表示部8)は、プログラムが呼び出された際、プログラムに含められた各設定項目を対話型で順次表示するウィザード表示形式、プログラムに含められた各設定項目を並列させて一覧表示する一覧表示形式、又は、プログラムに含められた各設定項目を示す画像を(一画面に)表示するメニュー形式表示の何れかの表示形式で表示する。
(新規ワークフローの作成)
次に、図7を用いて、本発明の実施形態に係る複合機100でのワークフローの作成を説明する。図7は、ワークフロー作成における設定項目の選択画面D3の一例を示す説明図である。
ワークフローを作成する場合、使用者は、例えば、ワークフローキー16を押下し、呼出画面D1で、登録/編集キーK1を押下する。これにより、ワークフローの新規登録が開始され、操作パネル1のモードが、コピー等の設定を行う通常の入力モードからワークフロー登録モードに移行する。次に、操作パネル1は、作成するワークフローに含める設定項目を選択する入力を受け付ける。そして、表示制御部10や制御部9は、選択された設定項目を認識する。
ここで、図7を用い、ワークフローに含める設定項目の選択の一例を説明する。まず、図7(a)、(b)を用いて、コピーに関するワークフローを作成する場合の設定項目の選択を説明する。ワークフロー登録モードに移行した後、コピーキー14が押下されると図7(a)、(b)に示すように、液晶表示部8は、コピーの機能に関する設定項目の選択画面D3のうちの1つである選択画面D31を表示する。液晶表示部8は、選択画面D31内に、原稿/用紙/仕上げタブTB1、画質タブTB2、レイアウト/編集タブTB3、応用/その他タブTB4といった複数のタブを表示する。尚、タブは、更に複数種設けられてもよい。
そして、図7(a)に示すように、例えば、原稿/用紙/仕上げタブTB1が押下されると、液晶表示部8は、原稿/用紙/仕上げに関する設定項目を表示する。各設定項目は、キーとして配される。例えば、原稿/用紙/仕上げタブTB1が押下されると、読み取る原稿のサイズを設定するための原稿サイズキーK13や、印刷に用いる用紙を設定するための用紙選択キーK14等が表示される。尚、他の設定項目のキーにも設定内容、機能が割り振られるが、説明は割愛する。
又、図7(b)に示すように、例えば、レイアウト/編集タブTB3が押下されると、液晶表示部8は、コピーでのページや画像のレイアウトや編集に関する設定項目を表示する。そして、この選択画面D31でも、設定項目は、キーとして配される。例えば、レイアウト/編集タブTB3を押下すると、両面印刷や、両面印刷済みの原稿や見開き印刷された原稿の各ページの分割印刷を設定するための両面/分割キーK15や、複数枚の原稿を1ページに収める複写に関し設定するための集約キーK16等が配される。尚、他の設定項目のキーにも設定内容、機能が割り振られるが、説明は割愛する。
又、画質タブTB2が押下されると、液晶表示部8は、画質に関する設定項目(例えば、濃度設定)に対応するキーを表示する。又、応用/その他タブTB4が押下されると、液晶表示部8は、コピーに関する応用的な設定項目(例えば、鏡像印刷や白黒反転印刷等)をキーとして表示する。
次に、図7(c)を用いて、送信に関するワークフローを作成する場合の設定項目の選択を説明する。ワークフロー登録モードに移行した後、コピーキー14が押下されると、図7(c)に示すように、液晶表示部8は、選択画面D3のうちの1つであり、送信機能に関する設定項目の選択画面D32を表示する。
例えば、図7(c)に示すように、液晶表示部8は、送信用の選択画面D32内に、宛先タブTB5、原稿/送信形式タブTB6、カラー/画質タブTB7、応用/その他タブTB8といった複数のタブを表示する。尚、タブは、更に複数種設けられてもよい。
例えば、各設定項目は、キーとして配される。図7(c)に示すように、原稿/送信形式タブTB6が押下されると、読み取る原稿や画像データの送信形式に関する設定項目が表示される。そして、液晶表示部8は、読み取る原稿のサイズを設定するための原稿サイズキーK17や、送信する画像データのサイズを設定するための送信サイズキーK18や、送信する画像データの形式(例えば、PDFやTIFF)等を設定するためのファイル形式キーK19等が配される。尚、他の設定項目のキーにも設定内容、機能が割り振られるが、説明は割愛する。
これら選択画面D3で設定項目の選択が行われると、表示制御部10は選択された設定項目内の設定値を設定するための設定画面を液晶表示部8に表示させる(例えば、図5の各図参照)。そして、表示制御部10は設定画面で使用者によって設定された設定値(押下された設定値を示すキー)をデフォルトの設定値として把握する。
このような、設定項目でのデフォルトの設定値の設定の後、表示制御部10は、設定項目の選択が終了したかを確認する。具体的に、表示制御部10はワークフローに含める設定項目の選択を終了する旨の入力が行われたかを確認する。ワークフローに含める設定項目の選択を終了する旨の入力は、複数種とできる。例えば、設定項目の選択画面D3でのスタートキー13の押下やワークフローキー16の押下等、任意に定めることができる。
(ワークフローの登録)
次に、図8、図9を用いて、本発明の実施形態に係るワークフローの登録の一例を説明する。図8は、本発明の実施形態に係るワークフローの登録での必須入力項目のウィザード形式よる表示の一例を示す説明図であり、(a)は、名称の入力画面N1の一例を示し、(b)は表示形式の入力画面N2の一例を示す。図9は、本発明の実施形態に係るワークフローの登録での確認画面C1の一例を示す説明図である。
ワークフローに含める設定項目の選択や、デフォルトの設定値の設定が完了すると、ワークフローの登録のための入力画面Nが表示される。この入力画面Nは、ワークフローの登録後、使用、管理する上で必須の項目(必須入力項目)の1項目ずつ、ウィザード形式(対話形式)で表示される。尚、どのような項目を必須入力項目と扱うかは、予め、製造者が任意に定めることができる。
本説明では、ワークフローの名称と表示形式を必須入力項目として扱う例を説明する。そして、図8(a)に示すようにワークフローの名称の入力画面N1と、表示形式の入力画面N2が用意される。尚、表示順は、入力画面N1→入力画面N2である。
そして、液晶表示部8は、入力画面N1と入力画面N2に、それぞれ、次キーK20と、前キーK21を表示する。尚、以下の説明では(図8〜図19)、複数の入力画面Nを例示するが、各入力画面Nに表示される次キーK20と前キーK21は、ウィザード形式での次画面に移るという同じ機能なので、便宜上同じ符号を付して説明する。
使用者は、各入力画面Nで入力完了と判断すれば、次キーK20を押下する。言い換えると、液晶表示部8は、次キーK20が押下されると、次に用意された画面を表示する。前の必須入力項目を入力し直す場合、使用者は、前キーK21を押下する。言い換えると、液晶表示部8は、前キーK21が押下されると、1つ前の段階の画面を表示する。
又、液晶表示部8は、入力画面N1と入力画面N2のそれぞれの最上部の設定順表示欄M1に、必須入力項目の設定順を表示する。ワークフローの登録の場合でいえば、例えば、液晶表示部8は、「名称>表示形式」と表示する。
そして、例えば、液晶表示部8は、現在表示している入力画面Nに対応する項目に下線を付して表示する。これにより、現在位置と後どれほど必須入力項目を入力すべきか確認できる。尚、下線に変えて、文字色や文字部分の背景色を変える等により、現在位置を示してもよく、現在位置の示し方は、上記の例に限られない。
図8(a)に示す名称の入力画面N1では、文字、数字、記号等の文字列入力が必要なので、設定順表示欄M1の下方に、入力結果表示領域Fが配される。入力結果表示領域Fには、使用者によるソフトキーボードを用いた入力結果が表示される。
入力結果表示領域Fの下方には、入力用キー群G1が配される。入力用キー群G1には、アルファベットの各文字のほか、「@」や「<」や「.」等の記号が含まれる。又、入力用キー群G1の上方には、日本語キーK22や、記号キーK23や、大文字小文字切替キーK24や4種の矢印キーK25等が設けられる。
例えば、日本語キーK22を押下すると、使用者は、ローマ字による文字入力を行うことができる。図8(a)に示すように、日本語入力モードでは、例えば、日本語キーK22が白黒反転状態となる。再度、日本語キーK22を押下すれば、日本語入力モードが解除され、アルファベット入力を行うことができる。尚、テンキー部12を用いて、数字入力を行うこともできる。
又、例えば、記号キーK23が押下されると、液晶表示部8は、各アルファベットのキーに変えて、「!」、「#」、「%」、「'」、「*」等の記号が記されたキーを表示する。この記号が記されたキーを押下することで、使用者は、各種記号入力を行うことができる。又、例えば、大文字小文字切替キーK24が押下されると、液晶表示部8は、各アルファベットのキーの大文字、小文字を切り替えて表示する。この大文字小文字切替キーK24押下することで、使用者は、アルファベットを大文字でも小文字でも入力することができる。
そして、図8(a)に示すように、入力における漢字変換のため、液晶表示部8は、入力結果表示領域Fに隣接する隣接エリアに、変換ボタンBを表示する。変換ボタンBは、日本語入力での仮名を漢字に変換する際に押下される。例えば、確定前(変換)の仮名文字には、図8(a)に示すように破線の下線が付される。
変換ボタンBが押下されると、液晶表示部8は、変換候補を一覧表示する。例えば、図8(a)の例では、変換ボタンBが押下されると、例えば、「節約コピー」などの漢字を含む文字列が変換候補として表示される。そして、使用者は、矢印キーK25等を用いて変換する漢字を選択、確定する。液晶表示部8は、選択された漢字を入力結果表示領域Fに表示する。これにより、使用者は、漢字入力を行うことができる。
一方、図8(a)での名称入力完了で、次キーK20が押下されると、液晶表示部8は、表示形式を入力するための入力画面N2を表示する。入力画面N2には、メニュー表示形式に対応するメニュー方式キーK26と、一覧表示形式に対応するショートカット方式キーK27と、ウィザード表示形式に対応するウィザード形式キーK28が表示される。使用者は、いずれかのキーを押下して、ワークフローの表示形式を選択する入力を行う。
入力画面N2で次キーK20が押されると、本例では、必須入力項目の入力が完了したので、液晶表示部8は、図9に示すように、ワークフローの名称登録における確認画面C1を表示する。液晶表示部8は、確認画面C1で、必須入力項目の項目名と入力結果を、矩形の1つのバー内に表示しつつ、バーを複数段積み重ねて表示する。具体的には、図9の例では名称バーB1と、表示形式バーB2が表示される。このように、液晶表示部8は入力結果を一覧表示する。これにより、使用者は入力内容を確認できる。
又、確認画面C1で名称バーB1が押下されると、液晶表示部8は、入力画面N1を表示する。又、確認画面C1で表示形式バーB2が押下されると、液晶表示部8は、入力画面N2を表示する。言い換えると、必須入力項目(必須入力項目のバー)を選択する入力がタッチパネル部11等で受け付けられると、選択された必須入力項目に対応する入力画面Nが表示され、タッチパネル部11等で、修正入力が受け付けられる。これにより、確認画面C1での操作により、修正を希望する必須入力項目を直接指示して、必須入力項目の入力内容の修正を行うことができる。
この確認画面C1では、必須入力項目の入力結果に加え、液晶表示部8は、ワークフローを利用する上で必ずしも必要ではない任意の入力項目(任意入力項目)のバーを表示する。図9に示す確認画面C1では、番号バーB3が任意入力項目に該当する。尚、ワークフローの番号とは、ワークフローの通し番号を意味し、例えば、ワークフローの呼出画面D1での表示順に関係する。
そして、使用者は、番号バーB3を押下することで、ワークフローの番号を定めることができる。例えば、番号バーB3が押下されると、液晶表示部8は、ワークフローの「番号」入力用の画面を表示し、操作パネル1やタッチパネル部11等は、番号(例えば、4桁)の入力を受け付ける。
そして、確認画面C1に設けられるOKキーK29が押下されると、ワークフローに含まれる設定項目やデフォルトの設定値や、名称や表示形式を示す情報がメモリ18や記憶装置92に記憶される。その結果、ワークフローの登録が完了する。一方、確認画面C1内のキャンセルキーK30が押下されると、ワークフローの登録が中止される。
尚、以下の説明では(図9〜図19)、複数の確認画面Cを例示するが、各確認画面Cに表示されるOKキーK29とキャンセルキーK30は、いずれの場合も登録の完了に関するものであり、便宜上同じ符号を付して説明する。
このように、本発明では、記憶部(記憶装置92、メモリ18)は、予め複数の機能の設定項目の中から選択され、登録された設定項目の組み合わせであり、呼び出すことにより予め選択、登録された設定項目を設定するための画面を表示部(液晶表示部8)に表示させるプログラム(ワークフロー)を記憶し、表示部は、プログラムに関し、少なくともプログラムの名称と表示形式を必須入力項目として、プログラムの名称と表示形式の入力画面Nをウィザード表示形式で表示する。
(送信先情報の登録)
次に、図10〜図12を用いて、本発明の実施形態に係る送信先情報の登録の一例を説明する。図10は、本発明の実施形態に係る送信での設定画面の一例を示す説明図であり、(a)は、送信基本画面D4の一例を示し、(b)はアドレス帳画面D5の一例を示す。図11は、本発明の実施形態に係る送信先情報の登録での必須入力項目のウィザード形式よる表示の一例を示す説明図であり、(a)は、宛先名の入力画面N3の一例を示し、(b)はフリガナの入力画面N4の一例を示す。図12は、本発明の実施形態に係る送信先情報の登録での確認画面C2の一例を示す説明図である。
本実施形態の複合機100は、画像読取部2での読み取りにより得られた画像データを外部のコンピュータ200やFAX装置300等に送信できる。画像データを送信する場合、使用者は、例えば、送信キー15を押下する。送信キー15の押下があると、液晶表示部8は、例えば、図10(a)に示すような、送信基本画面D4を表示する。
そして、送信基本画面D4の中央位置には、画像データの送信方法を選択するための送信方法選択キー群G2が配される。例えば、送信方法選択キー群G2内に、液晶表示部8は、FAX送信キーK31、E−mail送信キーK32、PC送信キーK33を表示する。尚、1画面内に表示できる送信方法選択用のキーには限りがある(図4の例では3つ)。そこで、送信方法選択キー群G2の右側に配された矢印キーK34が押下されると、液晶表示部8は、他の送信方法(例えば、インターネットFAX等)を示すキーを新たに表示する。
そして、図10(b)は、E−mail送信キーK32が押下された後、液晶表示部8が表示するアドレス帳画面D5の一例を示している。E−mail送信キーK32が押下されると、液晶表示部8は、例えば、E−mailアドレスが登録されている宛先を一覧表示したアドレス帳画面D5を表示する。尚、FAX送信キーK31が押下されると、液晶表示部8は、例えば、FAX番号が登録されている宛先を一覧表示したアドレス帳画面D5を表示する。又、PC送信キーK33が押下されると、液晶表示部8は、例えば、ネットワークアドレスやパス等が登録されている宛先を一覧表示したアドレス帳画面D5を表示する。
画像データの送信先に関する情報(送信先情報)は、記憶装置92やメモリ18に記憶させておくことができる。そして、送信先情報には、詳細は後述するが、宛先名や宛先名のフリガナや、相手方のアドレス情報(ネットワークアドレスやメールアドレスやFAX番号等)が含まれる。アドレス帳画面D5では、宛先名とアドレス情報が一覧表示される。そして、例えば、表示制御部10が、操作パネル1になされた入力に対応し、表示する送信先情報を絞り込み、絞り込み後の送信先情報を液晶表示部8に表示させる。
尚、アドレス帳画面D5には、絞り込みキー群G3が表示される。絞り込みキー群G3は、宛先名の頭文字、又は、宛先名のフリガナの頭文字で送信先情報を絞り込むためのものである。絞り込みキー群G3には、50音の各行の先頭文字や、数字や、アルファベットが記されたキーが含まれる。絞り込みキー群G3内のキーが押下されると、表示制御部10は、押下されたキーに対応して送信先情報を絞り込み、絞り込んだ結果を液晶表示部8に表示させる。尚、図10(b)は、「か行」で送信先情報を絞り込んだ時のアドレス帳画面D5の一例を示している。
そして、アドレス帳画面D5には、新規追加キーK35が含まれる。新規追加キーK35は、アドレス帳画面D5に表示されない新規の送信先情報を登録する際に押下される。新規追加キーK35が押下されると、液晶表示部8は、送信先情報の入力画面Nをウィザード形式で表示する。
送信先情報の入力画面Nは、登録後、アドレス帳を使用、管理する上で必須入力項目を1項目ずつ、ウィザード形式(対話形式)で表示される。尚、どのような項目を必須入力項目と扱うかは、予め、製造者が任意に定めることができる。
尚、本説明では、送信先情報のうち、宛先名、宛先名のふりがな、メールアドレスを必須入力項目として扱う例を説明する。尚、画像データをFAXで送信する場合のアドレス帳画面D5で新規追加キーK35が押下された場合、FAX番号が必須入力項目とされる。又、画像データを外部のコンピュータ200(PC)に送信する場合のアドレス帳画面D5で新規追加キーK35が押下された場合、ネットワークアドレスやパス等が必須入力項目とされる。
この場合では、図11(a)に示すように、宛先名の入力画面N3と、図11(b)に示すように、宛先名のフリガナの入力画面N4が用意される。尚、メールアドレスの入力画面Nは、入力画面N3や入力画面N4と同様でよいので、図示を省略する。
そして、送信先情報の登録の場合も、ウィザード形式による表示のため、液晶表示部8は、入力画面N3や入力画面N4に、それぞれ、次キーK20と、前キーK21を表示する。使用者は、各入力画面Nで入力完了と判断すれば、次キーK20を押下する。言い換えると、液晶表示部8は、次キーK20が押下されると、次に用意された画面を表示する。前の必須入力項目を入力し直す場合、使用者は、前キーK21を押下する。言い換えると、液晶表示部8は、前キーK21が押下されると、1つ前の段階の画面を表示する。
又、液晶表示部8は、入力画面N3や入力画面N4のそれぞれの最上部の設定順表示欄M2に、必須入力項目の設定順を表示する。メールアドレスの送信先情報の登録の場合でいえば、例えば、液晶表示部8は、「宛先名>フリガナ>アドレス」と表示する。
そして、例えば、液晶表示部8は、現在表示している入力画面Nに対応する項目に下線を付して表示する。これにより、現在位置と後どれほど必須入力項目を入力すべきか確認できる。尚、下線に変えて、文字色や文字部分の背景色を変える等により、現在位置を示してもよく、現在位置の示し方は、上記の例に限られない。
送信先情報の各入力画面Nでは、文字、数字、記号等の文字列入力が必要なので、設定順表示欄M2の下方に、入力結果表示領域Fが配される。入力結果表示領域Fに、使用者によるソフトキーボードを用いた入力結果が表示される。尚、ソフトキーボードを用いた入力手順は、図8(a)の場合と同様であるので詳細な説明を省略する。
そして、図11(a)での宛先名称の入力完了により次キーK20が押下されると、液晶表示部8は、図11(b)に示すように、宛先名のフリガナを入力するための入力画面N4を表示する。
入力画面N2でのフリガナ入力完了によって、次キーK20が押されると、本例では液晶表示部8は、アドレスの入力画面Nを表示する。アドレスの入力画面Nで次キーK20が押下されると、必須入力項目の入力が完了したので、液晶表示部8は、図12に示すように、送信先情報の登録における確認画面C2を表示する。
液晶表示部8は、確認画面C2で、必須入力項目の項目名と入力結果を、矩形の1つのバー内に表示しつつ、バーを複数段積み重ねて表示する。具体的に、図12の例では宛先名バーB4と、フリガナバーB5と、アドレスバーB6が表示される。このように、液晶表示部8は、必須入力項目の入力結果を一覧表示する。これにより、使用者は入力内容を確認できる。
又、例えば、ワークフローの登録の場合と同様、確認画面C2で宛先名バーB4が押下されると、液晶表示部8は、入力画面N3を表示する。言い換えると、必須入力項目(必須入力項目のバー)を選択する入力がタッチパネル部11等で受け付けられると、選択された必須入力項目に対応する入力画面Nが表示され、タッチパネル部11等で、修正入力が受け付けられる。これにより、確認画面C2での操作により、修正を希望する必須入力項目を直接指示して、必須入力項目の入力内容の修正を行うことができる。
この確認画面C2でも、必須入力項目の入力結果に加え、液晶表示部8は、Eメール送信の送信先情報を利用する上、必ずしも必要ではない任意入力項目のバーを表示する。図12に示す確認画面C2では、SMBバーB7(画像データのPC送信用)と、FAX番号バーB8が任意入力項目に該当する。
ここで、バーの表示数(積み重ね数)には限界があり、送信先情報の確認画面C2の端部には、スクロールバーSBが設けられる。液晶表示部8は、スクロールバーSBが押下により操作されると、確認画面Cの表示内容をスクロールさせる。尚、図12(b)に示すように、FAX番号バーB8は、スクロールバーSBを利用することで表示される。
そして、使用者は、SMBバーB7や、FAX番号バーB8を押下することで、SMBの送信におけるネットワークアドレスや、FAX番号の入力を行える。例えば、SMBバーB7や、FAX番号バーB8が押下されると、液晶表示部8は、ネットワークアドレスや、FAX番号の入力用の画面を表示し、操作パネル1やタッチパネル部11等は、入力を受け付ける。
そして、確認画面C2のOKキーK29が押下されると、宛先名やフリガナやメールアドレスを含む送信先情報がメモリ18や記憶装置92に記憶される。その結果、送信先情報の登録が完了し、以後、アドレス帳画面D5で表示されるようになる。一方、確認画面C2内のキャンセルキーK30が押下されると、送信先情報の登録が中止される。
このように、本発明では、記憶部(記憶装置92、メモリ18)は、画像データの送信先の送信先情報を記憶し、表示部(液晶表示部8)は、送信先情報のうち、少なくとも、送信先情報における宛先名とアドレス情報を必須入力項目として、宛先名とアドレス情報の入力画面Nをウィザード表示形式で表示する。
(使用者情報の登録)
次に、図13〜図15を用いて、本発明の実施形態に係る使用者情報の登録の一例を説明する。図13は、本発明の実施形態に係るログイン画面D6の一例を示す説明図である。図14は、本発明の実施形態に係る使用者情報の登録での必須入力項目のウィザード形式による表示の一例を示す説明図であり、(a)は、名前の入力画面N5の一例を示し、(b)はフリガナの入力画面N6の一例を示す。図15は、本発明の実施形態に係る使用者情報の登録での確認画面C3の一例を示す説明図である。
本実施形態の複合機100では、情報セキュリティを高める観点から複合機100の使用者を限定できる。言い換えると、複合機100に認証機能を持たせる。そのため、管理者等は、複合機100に使用者に関する情報(使用者情報)を登録しておける。使用者情報は、記憶装置92やメモリ18に記憶させておくことができる。そして、使用者情報には、詳細は後述するが、名前や、フリガナや、ログインユーザ名や、パスワードや、アクセスレベルが含まれる。本説明は、使用者情報の登録に関する。
まず、複合機100に認証機能を持たせる場合、使用者は、複合機を使用する前に図13に示すようなログイン画面D6への入力が求められる。例えば、液晶表示部8は、ログイン画面D6に、使用者を特定するためのユーザ名キーK36と、パスワードキーK37を表示する。そして、ユーザ名キーK36やパスワードキーK37が押下されると、液晶表示部8は、図8(a)や図11に示したようなソフトキーボードを表示する。そして、使用者は、ログイン用のユーザ名や、パスワードをソフトキーボードに入力する。
そして、液晶表示部8は、例えば、ログイン画面D6の下右端に、ログインキーK38を表示する。ログインキーK38が押下されると、表示制御部10は、メモリ18や記憶装置92に予め登録された使用者情報の中に、入力された内容と一致するものがあるかを確認する認証処理を行う。一致するものがあり、使用者を特定できれば、表示制御部10は、制御部9に複合機100を使用させてよい旨を通知し、又、表示制御部10は、使用者による入力や設定を受け付ける。尚、認証処理は、制御部9が行ってもよく、この場合、制御部9は、入力された内容を操作パネル1から受信し、メモリ18や記憶装置92に記憶される使用者情報と照合する。
そして、システムキー17の押下や液晶表示部8への押下の繰り返し等で、使用者情報の登録が行える。使用者情報を入力する場合、液晶表示部8は、使用者情報の入力画面Nをウィザード形式で表示する。使用者情報の入力画面Nは、登録後、使用者情報を使用、管理する上で必須の入力項目を1項目ずつ、ウィザード形式(対話形式)で表示される。尚、どのような項目を必須入力項目と扱うかは、複合機100の製造者が予め定める。
尚、本説明では、使用者情報のうち、名前、名前のフリガナ、ログイン画面D6でユーザ名として入力するログインユーザ名(ユーザID)、パスワードの4つの項目を、必須入力項目として扱う例を説明する。
使用者情報の登録では、図14(a)に示すように、名前の入力画面N5や、図14(b)に示すように、フリガナの入力画面N6が用意される。尚、ログインユーザ名やパスワードの入力画面Nは入力画面N5や入力画面N6と同様でよいので、図示を省略する。
そして、使用者情報の登録の場合も、ウィザード形式による表示のため、液晶表示部8は、入力画面N5や入力画面N6等の各入力画面Nに、それぞれ、次キーK20と前キーK21を表示する。管理者や使用者は、各入力画面Nで入力完了と判断すれば、次キーK20を押下する。言い換えると、液晶表示部8は次キーK20が押下されると、次に用意された入力画面N等を表示する。前の必須入力項目を入力し直す場合、管理者や使用者は、前キーK21を押下する。言い換えると、液晶表示部8は、前キーK21が押下されると、1つ前の段階の画面を表示する。
又、液晶表示部8は、入力画面N5や入力画面N6のそれぞれの最上部の設定順表示欄M3に、必須入力項目の設定順を表示する。使用者情報の登録の場合でいえば、例えば、液晶表示部8は「名前>フリガナ>ログインユーザ名>パスワード」と表示する。
そして、例えば、液晶表示部8は、現在表示している入力画面Nに対応する項目に下線を付して表示する。これにより、現在位置と、後どれほど必須入力項目を入力すべきか確認できる。尚、下線に変えて、文字色や文字部分の背景色を変える等により、現在位置を示してもよく、現在位置の示し方は、上記の例に限られない。
使用者情報の各入力画面Nでも、文字、数字、記号等の文字列入力が必要なので、設定順表示欄Mの下方に、入力結果表示領域Fが配される。入力結果表示領域Fには、管理者や使用者によるソフトキーボードを用いた入力結果が表示される。尚、ソフトキーボードを用いた入力手順は、図8(a)の場合と同様であるので、詳細な説明を省略する。
そして、図14(a)での名前の入力完了により、次キーK20が押下されると、液晶表示部8は、図14(b)に示すように、名前のフリガナを入力するための入力画面N6を表示する。
入力画面N6でのフリガナ入力完了によって、次キーK20が押されると、本例では液晶表示部8は、ログインユーザ名の入力画面Nを表示する。ログインユーザ名の入力画面Nでの入力完了によって次キーK20が押されると、本例では、液晶表示部8はパスワードの入力画面Nを表示する。
そして、4つの必須入力項目の入力が完了すると、液晶表示部8は、図15に示すように、使用者情報の登録における確認画面C3を表示する。液晶表示部8は、確認画面C3で、必須入力項目の項目名と入力結果を、矩形の1つのバー内に表示しつつ、バーを複数段積み重ねて表示する。具体的に、図15の例では、必須入力項目に対応するバーとして、名前バーB9と、フリガナバーB10と、ログインユーザ名バーB11と、パスワードバーB12が表示される。このように、液晶表示部8は、入力結果を一覧表示する。これにより、管理者や使用者は入力内容を確認できる。
又、例えば、ワークフローや送信先情報の登録の場合と同様、確認画面C3で名前バーB9が押下されると、液晶表示部8は、入力画面N5を表示する。言い換えると、必須入力項目(必須入力項目のバー)を選択する入力がタッチパネル部11等で受け付けられると、選択された必須入力項目に対応する入力画面Nが表示され、タッチパネル部11等で、修正入力が受け付けられる。これにより、確認画面C3での操作により、修正を希望する必須入力項目を直接指示して、必須入力項目の入力内容の修正を行うことができる。
この確認画面C3でも、必須入力項目の入力結果に加え、液晶表示部8は、使用者情報を利用、管理する上、必ずしも必要ではない任意入力項目のバーを表示する。図15に示す確認画面C3では、アクセスレベルバーB13と、所属部門バーB14が任意入力項目に該当する。
ここで、バーの表示数(積み重ね数)には限界があるので、使用者情報の確認画面C3の端部には、スクロールバーSBが設けられる。液晶表示部8は、スクロールバーSBが押下により操作されると、確認画面C3の表示内容をスクロールさせる。尚、図15(b)に示すように、アクセスレベルバーB13と所属部門バーB14は、スクロールバーSBを利用することで表示される。
そして、管理者や使用者は、アクセスレベルバーB13を押下することで、登録しようとする使用者のアクセスレベル(管理者権限まで認めるか、使用者の権限にとどめるか)を定める入力を行える。又、所属部門バーB14を押下することで、登録しようとする使用者の部門を設定できる。例えば、アクセスレベルバーB13や、所属部門バーB14が押下されると、液晶表示部8は、それぞれの設定のための画面を表示し、操作パネル1やタッチパネル部11等は、入力を受け付ける。
そして、確認画面C3に設けられるOKキーK29が押下されると、宛先名やフリガナやメールアドレスを含む使用者情報がメモリ18や記憶装置92に記憶される。その結果、使用者情報の登録が完了し、以後、ログイン画面D6で入力を行うことにより、ログインできるようになる(複合機100を利用できるようになる)。一方、確認画面C3内のキャンセルキーK30が押下されると、使用者情報の登録が中止される。
このように、本発明では、記憶部(記憶装置92、メモリ18)は、使用者に関する使用者情報を記憶し、表示部(液晶表示部8)は、使用者情報のうち、少なくとも、使用者の名前と、使用者の名前のフリガナを必須入力項目として、使用者の名前と、使用者の名前のフリガナの入力画面Nをウィザード表示形式で表示する。
(部門情報の登録)
次に、図16〜図18を用いて、本発明の実施形態に係る部門情報の登録の一例を説明する。図16は、本発明の実施形態に係る部門リスト画面D7の一例を示す説明図である。図17は、本発明の実施形態に係る部門情報の登録での必須入力項目のウィザード形式よる表示の一例を示す説明図であり、(a)は部門名の入力画面N7の一例を示し、(b)はフリガナの入力画面N8の一例を示す。図18は、本発明の実施形態に係る部門情報の登録での確認画面C4の一例を示す説明図である。
本実施形態の複合機100では、資源の有効活用や複合機100の使用状況の確認、管理の観点から、部門ごとの管理機能を有する。部門ごとの管理機能を用いることで、印刷枚数や読み込み枚数のカウント、集計や、印刷枚数の制限などを行うことができる。そのため、管理者等は複合機100に部門情報を登録しておく。又、部門情報は、記憶装置92やメモリ18に記憶させておく。そして、複合機100の使用の際、部門コードを入力することで、複合機100が利用できるようになる。
そして、部門情報には、詳細は後述するが、部門名や、部門名のフリガナや、部門コード(部門管理用の認識用コード)や、印刷における制限等が含まれる。そこで、以下、部門情報の登録について説明する。
まず、複合機100の部門管理では、システムキー17が押下され、部門リスト画面D7の表示が指示されると、液晶表示部8は、図16に示すような部門リスト画面D7を表示する。例えば、液晶表示部8は、部門リスト画面D7に、部門名や部門コードを一覧表示する。
又、部門リスト画面D7には、詳細キーK39や、削除キーK40、新規登録キーK41が設けられる。液晶表示部8は、一覧表示された各部門のうち、いずれかの部門が押下された後、詳細キーK39が押下されると、コピーでの印刷枚数の制限や、プリンタとしての印刷枚数の制限を設定するための設定画面(不図示)や、読み取りや印刷の累計枚数を表示する画面(不図示)を表示する。そして、管理者は、制限を設定するための設定画面で、印刷制限等の各種設定を行える。
又、一覧表示された各部門のうち、いずれかの部門が押下された後、削除キーK40が押下されると、表示制御部10は部門情報を記憶する記憶装置92やメモリ18に押下により指定された部門に関する情報を消去させる。
そして、新規登録キーK41が押下されると、液晶表示部8は、新たに登録する部門の情報を入力するための入力画面Nを表示する。液晶表示部8は、部門情報のうち、必須入力項目の入力画面Nをウィザード形式で表示する。言い換えると、登録後、部門情報を使用、管理する上で必須の入力項目の入力画面Nは、1項目ずつウィザード形式(対話形式)で表示される。尚、どのような項目を必須入力項目と扱うかは、複合機100の製造者が予め定める。
尚、本説明では、部門情報のうち、部門名、部門名のフリガナ、部門コードの3つの項目を、必須入力項目として扱う例を説明する。
部門情報の登録では、図17(a)に示すように、部門名の入力画面N7や、図17(b)に示すように、部門名のフリガナの入力画面N8が用意される。尚、部門コードの入力画面Nは、入力画面N7や入力画面N8と同様でよいので、図示を省略する。
そして、部門情報の登録の場合も、ウィザード形式による表示のため、液晶表示部8は、入力画面N7や入力画面N8等の各入力画面Nに、それぞれ、次キーK20と、前キーK21を表示する。管理者や使用者は、各入力画面Nで入力完了と判断すれば、次キーK20を押下する。言い換えると、液晶表示部8は、次キーK20が押下されると次に用意された入力画面N等を表示する。前の必須入力項目を入力し直す場合、使用者は、前キーK21を押下する。言い換えると、液晶表示部8は、前キーK21が押下されると1つ前の段階の画面を表示する。
又、液晶表示部8は、入力画面N7や入力画面N8のそれぞれの最上部の設定順表示欄M4に必須入力項目の設定順を表示する。部門情報の登録の場合でいえば、例えば、液晶表示部8は、「部門名>(部門名の)フリガナ>部門コード」と表示する。
そして、例えば、液晶表示部8は、現在表示している入力画面Nに対応する項目に下線を付して表示する。これにより、現在位置と、後どれほど必須入力項目を入力すべきか確認できる。尚、下線に変えて、文字色や文字部分の背景色を変える等により、現在位置を示してもよく、現在位置の示し方は、上記の例に限られない。
部門情報の各入力画面Nでも、文字、数字、記号等の文字列入力が必要なので、設定順表示欄M4の下方に、入力結果表示領域Fが配される。入力結果表示領域Fには使用者や管理者によるソフトキーボードを用いた入力結果が表示される。尚、ソフトキーボードを用いた入力手順は、図8(a)等の場合と同様であるので、詳細な説明を省略する。
そして、図17(a)での部門名の入力完了により、次キーK20が押下されると、液晶表示部8は、図17(b)に示すように、部門名のフリガナを入力するための入力画面N8を表示する。
入力画面N8での部門名のフリガナ入力完了によって、次キーK20が押されると、本例では、液晶表示部8は、部門コードの入力画面Nを表示する。ログインユーザ名の入力画面Nでの入力完了によって、次キーK20が押されると、本例では、液晶表示部8は、部門コードの入力画面Nを表示する。
そして、部門情報の登録での3つの必須入力項目の入力が完了すると、液晶表示部8は、図18に示すように、部門情報の登録における確認画面C4を表示する。液晶表示部8は、確認画面C4で、必須入力項目の項目名と入力結果を、矩形の1つのバー内に表示しつつバーを複数段積み重ねて表示する。具体的に、図18の例では、必須入力項目に対応するバーとして、部門名バーB15と、部門名のフリガナバーB16と、部門コードバーB17が表示される。このように、液晶表示部8は、入力結果を一覧表示する。これにより、使用者は入力内容を確認できる。
又、ワークフローや送信先情報や使用者情報の登録の場合と同様、例えば、確認画面C4で部門名バーB15が押下されると、液晶表示部8は、入力画面N7を表示する。言い換えると、必須入力項目(必須入力項目のバー)を選択する入力がタッチパネル部11等で受け付けられると、選択された必須入力項目に対応する入力画面Nが表示され、タッチパネル部11等で、修正入力が受け付けられる。これにより、確認画面C4での操作により、修正を希望する必須入力項目を直接指示して、必須入力項目の入力内容の修正を行うことができる。
この確認画面C4でも、必須入力項目の入力結果に加え、液晶表示部8は、部門情報を利用、管理するうえでの任意入力項目のバーを表示する。図18に示す確認画面C4では、3種類のコピーの印刷制限に関するバーと、2種のプリンタの印刷制限に関するバーが任意入力項目に該当する。
コピーの印刷制限に関するバーのうち、合計と付されたコピー印刷制限バーB18は、コピーの印刷枚数の総合計に対し制限を課すためのものである。カラーと付されたコピー印刷制限バーB19は、カラーコピーの印刷枚数に対し制限を課すためのものである。単色と付されたコピー印刷制限バーB20は、単色コピー(例えば、白黒印刷)の印刷枚数の総合計に対し制限を課すためのものである。
又、プリンタの印刷制限に関するバーのうち、合計と付されたプリンタ印刷制限バーB21は、プリンタとしての印刷枚数の総合計に対し制限を課すためのものである。カラーと付されたプリンタ印刷制限バーB22は、カラーのプリンタとしての印刷枚数に対し制限を課すためのものである。
ここで、バーの表示数(積み重ね数)には限界があるので、部門情報の確認画面C4でも、端部にスクロールバーSBが設けられる。液晶表示部8は、スクロールバーSBが押下により操作されると、確認画面Cの表示内容をスクロールさせる。尚、図18(b)に示すように、コピー印刷制限バーB19、コピー印刷制限バーB20、プリンタ印刷制限バーB21、プリンタ印刷制限バーB22は、スクロールバーSBを利用することで表示される。
そして、使用者は、上記の任意入力項目のバーを押下することで、それぞれの印刷について、印刷枚数の制限を定める入力を行える。例えば、コピー印刷制限バーB18が押下されると、液晶表示部8は、部門でのカラーや白黒を含めた印刷枚数の制限を定めるための画面を表示し、操作パネル1やタッチパネル部11等は、入力を受け付ける。
そして、確認画面C4に設けられるOKキーK29が押下されると、部門名や部門名のフリガナやメールアドレスや、場合により印刷枚数の制限を含む部門情報が、メモリ18や記憶装置92に記憶される。その結果、部門情報の登録が完了し、以後、部門リスト画面D7で表示されるようになる。一方、確認画面C4内のキャンセルキーK30が押下されると、部門情報の登録が中止される。
このように、本発明では、記憶部(記憶装置92、メモリ18)は、部門情報を記憶し、表示部(液晶表示部8)は、部門情報のうち、少なくとも、部門名と部門コードを必須入力項目として、部門名と部門コードの入力画面Nをウィザード表示形式で表示する。
(情報の登録の流れ)
次に、図19に基づき、本発明の実施形態に係る操作パネル1での各種情報の登録時の流れの一例を総括的に説明する。図19は、本発明の実施形態に係る操作パネル1での各種情報の登録時の流れの一例を示すフローチャートである。
まず、図19のスタートは、情報の登録の開始時点である。上記の例で言えば、
・ワークフロー作成時にスタートキー13等が押下され、ワークフローの登録が指示された場合
・アドレス帳画面D5で、新規追加キーK35が押下され、送信先情報の新規登録が指示された場合
・使用者情報の登録が指示された場合
・部門リスト画面D7で、新規登録キーK41が押下され、部門情報の新規登録が指示された場合などが該当する。
そして、表示制御部10は、各種情報の登録における必須入力項目の最初の入力画面Nを液晶表示部8に表示させる(ステップ♯1)。このとき、使用者や管理者によって、ソフトキーボード等を用いた入力が行われる。そして、表示制御部10は、次キーK20が押下されたかを確認する(ステップ♯2)。
もし、次キーK20が押下されていなければ(ステップ♯2のNo)、例えば、ステップ♯1に戻る。一方、次キーK20が押下されれば(ステップ♯2のYes)、表示制御部10は、全ての必須入力項目の入力が完了したかを確認する(ステップ♯3)。言い換えると、必須入力項目の入力画面Nのうち、最後の必須入力項目の入力画面Nで次キーK20が押下されたかを確認する(ステップ♯3)。
もし、全必須入力項目の入力が完了していれば(ステップ♯3のYes)、表示制御部10は、液晶表示部8に確認画面Cを表示させる(ステップ♯4)。そして、場合により、タッチパネル部11等は、使用者や管理者によって、任意入力項目の入力や、必須入力項目の修正を受け付ける(ステップ♯5)。尚、任意入力項目の入力や必須入力項目の修正は、使用者や管理者が必要と認める場合のみ行われる。使用者や管理者が必要ないと考えた場合、ステップ♯5はスキップされる。
即ち、表示部(液晶表示部8)は、全ての必須入力項目の入力が完了した場合、必須入力項目についてなされた入力内容を表示する確認画面Cを表示するとともに、確認画面Cに任意の入力項目である任意入力項目もあわせて表示し、入力部(タッチパネル部11等)は、任意入力項目を選択する入力を受け付け、任意入力項目が選択されると、選択された任意入力項目を設定する入力を受け付ける。又、表示部は、全ての必須入力項目の入力が完了した場合、各必須入力項目についてなされた入力内容を表示する確認画面Cを表示し、入力部は、必須入力項目を選択する入力を受け付け、必須入力項目が選択されると、選択された必須入力項目を修正する入力を受け付ける。
その後、OKキーK29の押下等によって、各種情報は記憶装置92やメモリ18に記憶され、登録される(ステップ♯6→エンド)。一方、全必須入力項目の入力が完了していなければ(ステップ♯3のNo)、表示制御部10は、次の必須入力項目の入力画面Nを液晶表示部8に表示させる(ステップ♯7)。そして、表示制御部10は、前キーK21が押下されたかを確認する(ステップ♯8)。もし、前キーK21が押下されれば(ステップ♯8のYes)、表示制御部10は、1つ前の必須入力項目の入力画面Nを表示させる(ステップ♯9)。ステップ♯9の後、例えば、ステップ♯8に戻る。一方、前キーK21が押下されていなければ(ステップ♯8のNo)、表示制御部10は、次キーK20が押下されたかを確認する(ステップ♯10)。
もし、次キーK20が押下されると(ステップ♯10のYes)、ステップ♯3に戻る。一方、次キーK20が押下されていなければ(ステップ♯10のNo)、例えば、ステップ♯8に戻ればよい。
このようにして、本発明の表示入力装置(操作パネル1)は、情報を記憶する記憶部(記憶装置92、メモリ18)と、情報を記憶部(記憶装置92、メモリ18)に記憶させ、登録するための入力画面Nを表示する表示部(液晶表示部8)と、入力画面Nに表示された入力項目に対する入力を受け付ける入力部(タッチパネル部11等)と、を備え、表示部(液晶表示部8)は、データを登録するうえで、予め定められた必須の入力項目である必須入力項目の入力画面Nを、対話型で順次表示するウィザード表示形式で表示する。
この本発明の構成によれば、情報を登録するうえで、予め定められた必須の入力項目である必須入力項目の入力画面Nが、対話型で順次表示するウィザード表示形式で表示される。これにより、ウィザード形式に従って、入力を行えば、使用者は、必須入力項目について漏れなく入力を行える。従って、必須入力項目への入力漏れのミスなく効率的に情報の入力を行うことができ、表示入力装置(操作パネル1)での入力、登録のしやすさを高めることができる。又、全ての入力項目への使用者の入力を強いず、情報の記憶、登録作業に要する時間を減らすことができる。
又、確認画面Cに表示される任意入力項目を選択する入力が、受け付けられ、任意入力項目の選択で任意入力項目の入力画面Nが表示され、選択された任意入力項目を設定する入力が、受け付けられる。これにより、使用者は、任意入力項目の入力も自由、容易に行うことができる。従って、任意入力項目の入力が強制されず、設定したい場合だけ設定すればよい。又、必須入力項目を選択する入力が受け付けられ、必須入力項目の選択で必須入力項目の入力画面Nが表示され、必須入力項目を修正する入力が受け付けられる。これにより、確認画面Cから簡易に必須入力項目の入力のやり直しをすることができる。従って、表示入力装置(操作パネル1)での入力、登録を効率的に行うことができる。
又、少なくとも、プログラム(ワークフロー)の名称と表示形式を必須入力項目として、プログラムの名称と表示形式の入力画面Nがウィザード表示形式で表示される。これにより、プログラムの記憶、登録において、重要な情報が確実に入力される。又、少なくとも、送信先情報における宛先名とアドレス情報の宛先名とアドレス情報の入力画面Nが、必須入力項目としてウィザード表示形式で表示される。これにより、送信先情報の記憶、登録において、重要な情報が確実に入力される。又、使用者情報のうち、少なくとも、使用者の名前と、使用者の名前のフリガナの入力画面Nが、必須入力項目としてウィザード表示形式で表示される。これにより、使用者情報の記憶、登録において、重要な情報が確実に入力される。又、部門情報のうち、少なくとも、部門名と部門に属する使用者の入力画面Nが、必須入力項目として、ウィザード表示形式で表示される。これにより、部門情報の記憶、登録において、重要な情報が確実に入力される。
又、画像形成装置(例えば、複合機100)は、本発明の表示入力装置(操作パネル1)を備える。これにより、全ての入力項目への使用者の入力を強いず、必須入力項目への入力漏れのミスがなく、効率的に情報の入力を行うことができる画像形成装置を提供することができる。又、情報の記憶、登録作業に要する時間が少なく、表示入力装置での入力、登録のしやすさが高い画像形成装置を提供することができる。
本発明の実施形態を説明したが、本発明の範囲はこれに限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えて実施することができる。例えば、登録する情報は、ワークフローや送信先情報や使用者情報や部門情報に限られない。