以下、本発明の実施形態を図1〜図21を用いて説明する。ここで、本発明は、各種表示入力装置に適用可能であるが、操作パネル1(表示入力装置に相当)を例に挙げ、複合機100(画像形成装置に相当)に取り付けられた場合を例に挙げて説明する。但し、本実施の形態に記載されている構成、配置等の各要素は、発明の範囲を限定するものではなく単なる説明例にすぎない。
(画像形成装置の概略)
まず、図1と図2を用いて、本発明の実施形態に係る複合機100の概略を説明する。図1は本発明の実施形態に係る複合機100の一例を示す正面模型的断面図である。図2は、本発明の実施形態に係る後処理装置2の一例を示す正面模型的断面図である。
図2に示すように、本実施形態の複合機100(画像形成装置に相当)は、左側面に取り付けられたオプション装置としての後処理装置2を含む。後処理装置2は、複合機100が印刷した用紙を取り込み、ステープル処理等の各種処理を行う。又、複合機100の正面前方には、複合機100に関して各種設定を行うための操作パネル1が設けられる(詳細は後述)。
図1に示すように、本実施形態の複合機100は、上部に、画像読取部3と原稿搬送装置4が設けられる。複合機100は、本体内部に、給紙部5a、搬送路5b、画像形成部6、中間転写部7a、定着部7b、排出搬送部8a、両面搬送路8b等を備える。
原稿搬送装置4は、読み取る原稿を載置する原稿トレイ41を有する。そして、原稿搬送装置4は、原稿トレイ41から原稿を1枚ずつ、自動的に連続して読取位置(送り読取用コンタクトガラス31)に搬送する。又、原稿搬送装置4は、図1の紙面奥側を支点として画像読取部3に上下方向に開閉自在に取り付けられ、画像読取部3のコンタクトガラス(送り読取用コンタクトガラス31及び載置読取用コンタクトガラス32)を上方から押さえるカバーとして機能する。
次に、画像読取部3は、図1に示すように、上面に送り読取用コンタクトガラス31と、書籍等の原稿を1枚ずつ読み取る際に原稿を載置する載置読取用コンタクトガラス32が配される。画像読取部3内には、ランプ、ミラー、レンズ、イメージセンサ等(不図示)が配される。イメージセンサは、送り読取用コンタクトガラス31を通過する原稿、あるいは、載置読取用コンタクトガラス32に載置された原稿の反射光を元に、原稿を読み取る。そして、イメージセンサは、反射光を画像濃度に応じたアナログの電気信号に変換し、その後、量子化を行い、原稿の画像データが得られる。尚、本実施形態の画像読取部3は、カラーでも読み取り可能であり、白黒でも読み取り可能である。
複合機100本体内の複数の給紙部5aは、それぞれ、各サイズ(例えば、A4、B4等のA型、B型用紙等)、各種用紙(例えば、コピー用紙、再生紙、厚紙、OHPシート等)を複数枚収容する。各給紙部5aは、それぞれ回転駆動する給紙ローラ51を備え、印刷時、1枚ずつ搬送路5bに用紙を送り込む。
搬送路5bは、給紙部5aから画像形成部6まで、装置内で用紙を搬送する通路である。そして、搬送路5bには、用紙の案内のためのガイド板や、用紙搬送時に回転駆動する搬送ローラ対52(図3おいて、上方から52A、52B、52Cの計3つ)や、搬送される用紙を画像形成部6の手前で待機させ、形成されたトナー像の転写タイミングに合わせ用紙を送り出すレジストローラ対53等が設けられる。
画像形成部6は、複数の画像形成ユニット60(ブラック用の60Bk、イエロー用の60Y、シアン用の60C、マゼンタ用の60M)と露光装置61を含む。露光装置61は、画像読取部3で読み取られた画像データや後述の記憶装置92に記憶される画像データ等に基づき、レーザ光を点消灯しつつ出力し、各感光体ドラムを走査露光する。画像形成ユニット60は、回転駆動可能に支持された感光体ドラムや、感光体ドラムの周囲に配設された帯電装置、現像装置、清掃装置等を備える。そして、各画像形成ユニット60と露光装置61によって、感光体ドラムの周面上にトナー像が形成される。
中間転写部7aは、各画像形成ユニット60からトナー像の1次転写を受け、シートに2次転写を行う。中間転写部7aは、各1次転写ローラ71Bk〜71M、中間転写ベルト72、駆動ローラ73、複数の従動ローラ74、2次転写ローラ75、ベルト清掃装置76等で構成される。各1次転写ローラ71Bk〜71Mは、対応する感光体ドラムと無端状の中間転写ベルト72を挟み込む。各1次転写ローラ71Bk〜71Mには、転写用電圧が印加され、トナー像は中間転写ベルト72に転写される。
中間転写ベルト72は、駆動ローラ73等に張架され、モータ等の駆動機構(不図示)に接続される駆動ローラ73の回転駆動により周回する。中間転写ベルト72は、又、駆動ローラ73は、2次転写ローラ75とで中間転写ベルト72を挟み込む。各画像形成ユニット60で形成されたトナー像(ブラック、イエロー、シアン、マゼンタの各色)は、順次、ずれなく重畳して中間転写ベルト72に1次転写された後、所定の電圧を印加された2次転写ローラ75により、シートに転写される。
定着部7bは、用紙に転写されたトナー像を定着させる。定着部7bは、主として、発熱体を内蔵する加熱ローラ77とこれに圧接する加圧ローラ78で構成される。そして、用紙が、加熱ローラ77と加圧ローラ78のニップを通過すると、トナーが溶融・加熱され、トナー像が用紙に定着する。定着部7bから排出された用紙は、排出トレイ81又は後処理装置2方向に送られる。
排出搬送部8aは、印刷済の用紙を後処理装置2方向、排出トレイ81方向、両面搬送路8b方向への用紙搬送方向の仕分る。そして、排出搬送部8aには、用紙を後処理装置2に向けて送り出す排出ローラ対82と、排出トレイ81方向に送り出す、或いは、両面印刷のため逆回転しスイッチバックを行う排出ローラ対83を有する。各排出ローラ対82、83は、回転駆動する。又、排出搬送部8aは、用紙の搬送方向を切り替えるため、例えば、2つの切替弁84、85を有する。各切替弁84、85は回動し、操作パネル1等で指定された排出先に導き、或いは、両面印刷の際、片面印刷済みの用紙を両面搬送路8bに導く。
両面搬送路8bは、定着部7bの下流側と、レジストローラ対53の上流側とを結ぶ。両面搬送路8bには、両面印刷のため、回転駆動する複数の両面搬送ローラ対86(86A、86B、86Cの計3つ)が設けられ、片面印刷済の用紙が搬送される。
一方、図2に示すように、後処理装置2内には、用紙束を一時的に蓄えるスタック部21、穿孔処理を行うパンチ部22、スタック部21の用紙束に対し、ステープル処理を行うステープル部23(スタック方向から見て用紙先端側をステープル)、ステープル部24(用紙後端側をステープル)、中折ユニット25などが備えられる。スタック部21は複数枚の用紙を積み重ねて束とする処理を行う。中折ユニット25は、中綴じステープル部251を含み、中綴じステープル部251による処理により中央綴じされた用紙束を中央でステープルに沿って折り曲げる。
具体的に、後処理装置2での各処理を説明する。まず、複合機100から後処理装置2に向けて排出された印刷済用紙は、後処理装置2の側面に設けられた搬入口26を通って後処理装置2内に搬入される。又、搬入口26の下流には、パンチ部22が設けられる。パンチ部22は、用紙に穿孔処理を行う。そして、パンチ部22の下流には、回転駆動して用紙を搬送する搬送ローラ対27A、27Bと、用紙の搬送先にあわせて回動する案内爪28が設けられる。操作パネル1への入力等で、ステープル処理等を行う選択されている場合、案内爪28は用紙を案内爪28下方のスタック部21に送り込むように回動する。その結果、用紙は、スタック部21に向けて搬送される。尚、折曲処理を行う場合は、用紙は、スタック部21でスタックされた後、更に下方の中折ユニット25に向けて搬送される。
一方、穿孔処理やステープル処理等を行う選択がなされていない場合(後処理装置2で何ら処理を行わせない場合)や、操作パネル1で排出先を副排出トレイ210に設定した場合など、案内爪28は、例えば、用紙を案内爪28の上方の排出ローラ対29に送り込むように回動する。その結果、用紙は、排出ローラ対29から、副排出トレイ210に排出される。
スタック部21はカバートレイ21A及びスタックトレイ21Bからなる。そして、搬送されてきた用紙は、カバートレイ21Aとスタックトレイ21Bとの間に通される。用紙はスタックトレイ21Bの上面に積み重ねられる。カバートレイ21Aは、用紙束を上方から押さえるカバーとして機能する。スタックトレイ21Bには、搬送されてきた用紙を受け止めるストッパ21Cが設けられる。ストッパ21Cは上下動し、スタックされた用紙束を上方、又は、下方に搬送する。
そして、スタック部21に付随して、用紙の先端側(スタックされた用紙の下方側)をステープルするステープル部23と、用紙の後端側(スタックされた用紙の上方側)をステープルするステープル部24が設けられる。各ステープル部23、24は、例えば、用紙束の先端の一方の隅を斜め45°に1箇所綴じる斜め綴じなどを行う。そして、スタック部21は、ステープル処理等が施された用紙束を上方へと搬送し、主排出トレイ211に排出する。
スタック部21の下方に、中折ユニット25が配置される。操作パネル1への入力等で、折曲処理が選択されている場合、スタック部21で一旦スタックされた用紙束は、中折ユニット25に向けて搬送される。中綴じステープル部251は、用紙束の長手方向の中央を短手方向に沿って、例えば、2箇所ステープルで綴じる中央綴じ等を行える。中央綴じされた用紙束は、中折ユニット25の突出棒252で折り曲げられた後、ブックレットトレイ253に排出される。
(操作パネル1)
次に、図3を用いて、本発明の実施形態に係る操作パネル1の一例を説明する。図3は本発明の実施形態に係る操作パネル1の一例を示す平面図である。
操作パネル1は、図1及び図3に示すように、複合機100の正面上方に設けられ、複合機100や後処理装置2の設定や動作指示を与えるためのメニューやキー(図5等参照)や複合機100等の状態メッセージ等の各種画像、画面を表示する液晶表示部11(表示部に相当)を有する。使用者は、液晶表示部11に表示されたキーを押下して、複合機100のコピーにおける各種設定や、後処理装置2の設定や動作指示を行える。例えば、使用者は、後処理装置2でステープル処理を行う指示や用紙の排出先を設定入力できる。
又、液晶表示部11の上面に透明なタッチパネル部12(入力部に相当)が設けられ、タッチパネル部12は、使用者が液晶表示部11に押下した部分の位置、座標を検出するためのものである。このタッチパネル部12を用いた検出座標と、液晶表示部11に示される各種キーの位置、座標を比較し、使用者が押下して選択したキーが特定される。尚、タッチパネル部12としては、抵抗膜方式、表面弾性波方式、赤外線方式、静電容量方式等、各方式のものを採用でき特に制限はない。
又、操作パネル1には、以下のようなハードとしてのキー(ボタン)が設けられる。例えば、数字入力用のテンキー部13(入力部に相当)や、各種設定後、コピー等の処理開始指示用のスタートキー14(入力部に相当)等が設けられる。又、コピー機能を利用する際に押下されるコピーキー15(入力部に相当)、スキャナ機能、FAX機能を利用する際に押下される送信キー16(入力部に相当)等が設けられる。又、ワークフローの作成、登録やワークフローの呼び出しの際に押下されるワークフローキー17(入力部に相当)も設けられる(詳細は後述)。このように、操作パネル1には、タッチパネル部12や各種ハードキーが備えられ、複合機100の各機能について、各種設定、モード選択等を行う入力部として機能する。
(複合機100等のハードウェア構成)
次に、図4を用いて、本発明の実施形態に係る複合機100等のハードウェア構成の一例を説明する。図4は、本発明の実施形態に係る複合機100等のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
まず、複合機100の本体側から説明する。複合機100本体内には、本体制御部9が設けられる。本体制御部9は、例えば、操作パネル1、原稿搬送装置4、画像読取部3、給紙部5a、搬送路5b、画像形成部6、定着部7b、排出搬送部8a等と接続され、これらの制御を行う。
本体制御部9は、例えば、CPU91等の素子を含む。CPU91は記憶装置92(記憶部に相当)に格納され、展開される制御プログラムに基づき演算等を行い、複合機100の各部を制御する。尚、本体制御部9は、全体制御や画像処理を行うメイン制御部や、画像形成や各種回転体を回転させるモータ等のON/OFF等を行い、印刷を制御するエンジン制御部等、機能ごとに分割して複数種設けられてもよい。本説明では、これらの本体制御部9をまとめた形態を示し、説明する。
記憶装置92は、本体制御部9と接続される。記憶装置92は、ROM、RAM、HDD等の不揮発性と揮発性の記憶装置92を組み合わせて構成される。記憶装置92は、複合機100の制御用プログラム、制御用データ、設定データ、画像データ等の各種データを記憶できる。又、特に、本発明に関し、記憶装置92は、作成したワークフロー(プログラムに相当)を記憶できる。尚、ワークフローとは、予め複数の設定項目の中から選択され、登録された設定項目の組み合わせであり、呼び出すことにより予め選択、登録された設定項目を設定するための画面を表示部に表示させるプログラムである。
そして、本体制御部9は、各種コネクタ、ソケットやFAXモデム等を備えたインターフェイス部(以下、I/F部93)と接続される。I/F部93はネットワークや公衆回線等により複数の外部のコンピュータ200(例えば、パーソナルコンピュータ)や相手方FAX装置300(図7では、いずれも便宜上1つのみ図示)と接続される。例えば、画像読取部3で得られた画像データを画像データを記憶装置92に記憶させることや、外部のコンピュータ200や相手方FAX装置300に送信することができる(スキャナ機能、FAX機能)。又、外部のコンピュータ200や相手方FAX装置300から送信され、複合機100に入力される画像データに基づき印刷、FAX送信等を行うこともできる(プリンタ機能、FAX機能)。
又、本体制御部9は、操作パネル1になされた入力を認識し、使用者の設定にあわせてコピー等が行われるように複合機100を制御する。操作パネル1で、後処理装置2を利用してステープルを行う設定や、副排出トレイ210に排出させる設定がなされると、例えば、本体制御部9は、排出搬送部8aを制御し、印刷済用紙が後処理装置2に向けて搬送されるように、切替弁84、85を回動させる。又、例えば、操作パネル1で、複合機100の胴内の排出トレイ81に排出を行う設定がなされると、本体制御部9は、排出搬送部8aを制御し、印刷済用紙が胴内の排出トレイ81に搬送されるように、切替弁84、85を回動させる。
又、例えば、本体制御部9には、画像読取部3で原稿を読み取って得られた画像データやI/F部93を介して複合機100に入力された画像データに対し、画像処理を施す画像処理部94が設けられる。画像処理部94が処理した画像データは、例えば、露光装置61に送信され、感光体ドラムの走査・露光に用いられる。
又、本体制御部9は、後処理装置2内に設けられ、後処理装置2の動作の制御を行う後処理制御部20と通信可能に接続される。例えば、後処理制御部20は、本体制御部9の指示に基づき、パンチ部22やステープル部23、24等の動作を制御する。例えば、例えば、後処理制御部20は、案内爪28を回動させるモータの回転を制御する。そして、後処理制御部20は、本体制御部9からの指示にあわせ(例えば、副排出トレイ210や主排出トレイ211への排出や、穿孔処理のためにスタック部21への搬送等)、後処理装置2内のモータを正逆回転させ、用紙の搬送方向を制御する。
本実施形態の操作パネル1は、表示制御部10、メモリ101(記憶部に相当)、ドライバ回路102、液晶表示部11、タッチパネル部12を有する。表示制御部10は、CPUやIC等で構成され、液晶表示部11の表示を制御し、タッチパネル部12の出力を受け、液晶表示部11で押下された座標を特定する。タッチパネル部12の出力と座標の対応を示すテーブル等のデータは、メモリ101に記憶される。表示制御部10は、押下位置の座標と、各設定画面DSの画像データを比較する等により、設定画面DS上で選択された(押下された)キーを特定、認識する。
具体的に、複合機100の各機能の設定項目を選択し、設定値を設定するには、液晶表示部11における最上層の表示から、液晶表示部11に表示されるキーの選択を繰り返す。そして、キー選択ごとに、表示制御部10は、液晶表示部11の表示を切り換えさせ、最終的に、選択、設定しようとする機能の設定値が設定される。この機能の選択、設定が行われたことを表示制御部10は認識し、その内容を本体の本体制御部9に送信する。これにより、操作パネル1で選択、設定された機能を反映した動作を本体制御部9が、画像形成部6等の各部に行わせ、使用者の意思が、印刷等において反映される(例えば、濃度設定や拡大縮小など)。
そして、液晶表示部11が表示する画面、画像の画像データは、例えば、操作パネル1内のメモリ101に記憶される。従って、表示制御部10は、設定項目の選択画面や各設定画面DS中のキーが押下されるごとに、表示制御部10は、次に表示すべき画面の画像データをメモリ101から読み出す。
又、液晶表示部11が表示する画面、画像の画像データは、例えば、本体側の記憶装置92に記憶させてもよい。この場合、操作パネル1は、液晶表示部11で表示を行うための画像データを、本体制御部9を介し、記憶装置92から受信する。この画像データを受けて、表示制御部10は、液晶画面の表示を実際に制御するドライバ回路102に指示を与える。尚、操作パネル1には、ドライバ回路102や、液晶表示部11やタッチパネル部12や各種ハードキーだけを設け、表示制御部10、メモリ101の機能を本体制御部9の構成(CPU91や記憶装置92)に代用させても良い。
(ワークフローの呼出、利用)
次に、図5〜図7を用いて、本発明の実施形態に係るワークフローの概要とワークフローの呼出、利用の一例を説明する。図5は、本発明の実施形態に係るワークフローを選ぶ際の呼出画面D1の一例を示す説明図である。図6は、ワークフローをウィザード形式で表示した際の流れの一例を示す説明図である。図7は、ワークフローをメニュー形式で表示した際のメニュー画面D3の一例を示す説明図である。
本実施形態の複合機100では、多数にわたる設定可能な機能を有し、多様な設定項目がある。そして、液晶表示部11は、複数の設定項目のうちから設定を行う設定項目を選び出すための選択画面DFを表示し、使用者は、印刷や送信で用いる設定項目(機能)を選ぶ(押下する)。例えば、液晶表示部11は、各設定項目をキーとして表示する。又、液晶表示部11は、選択された設定項目用の各設定画面DSを表示する。使用者は各設定画面DSに表示されるキーや、液晶表示部11の周辺に配されたハードキー等を押下して、多種多様な機能選択、設定を行える。尚、設定項目及びその設定画面DSの種類はあまりに多数にわたるため、便宜上、例として後述する場合を除き図示を避け、設定できる機能(設定項目)を以下に列挙するに留める。
まず、コピーとして利用する場合(コピーキー15の押下でコピーモードとなる)、複合機100には、例えば、原稿の画質(文字、写真、文字+写真等)、コピー濃度、用紙選択、倍率、エコプリント、とじしろ、センター移動、枠消し、両面/分割(片面→両面、両面→片面、見開き→両面等)、小冊子、表紙付け、原稿セット向き、原稿サイズ、ソート、仕分け、白黒反転、鏡像印刷、ページ付け、イメージ合成、集約(2in1、4in1等)、余白追加、連続読込一括印刷、試しコピー、再コピー、ステープル、パンチ等の設定項目が用意される。使用者は、液晶表示部11に表示される各設定項目の設定画面DSへの入力により、設定項目内の設定値を設定する。
次に、複合機100をスキャナとして利用する場合(送信キー16の押下で複合機100をスキャナとして利用できる)、例えば、複合機100には、原稿サイズ、送信サイズ、解像度、原稿セット向き、保存ファイル形式、画質(濃度、カラーモード、圧縮率、写真や文字等の原稿の画質等)、分割、枠消し、ページ毎出力、連続読み込み、ファイル名入力、センター移動、送信先選択、送信先登録、パスワード、Eメール送信、相手方受信確認等の設定項目が用意される。使用者は、液晶表示部11に表示される各設定項目の設定画面DSへの入力により、設定項目内の設定値を設定する。
次に、複合機100をFAXとして利用する場合(送信キー16の押下で複合機100をスキャナとして利用できる)、例えば、複合機100には、自局情報登録(FAX番号、ID等)、ダイレクト送信、メモリ送信、回転通信、一括送信、Fコード通信、用紙切れ時受信、短縮番号、原稿濃度、原稿サイズ、送信先選択、送信先登録、リダイヤル、両面送信、拡大・縮小送信、予約送信、割込送信、時刻指定通信、ポーリング通信、中継送信、受信画像データの転送、暗号通信、通信結果通知、用紙サイズ確認、集約(2in1等)、両面受信等の設定項目が容易される。使用者は、液晶表示部11に表示される各設定項目の設定画面DSへの入力により、設定項目内の設定値を設定する。
ここで、例えば、用紙の消費を抑えるため、集約と両面が組み合わせて設定される場合や、画像読取部3で読み取って得られた画像データの送信方法と送信先など、使用者が複合機100を利用する上で、頻繁に組み合わせられる設定項目が存在する。ところが、上記のように、複合機100の有する設定項目(機能)は多岐にわたり、複合機100を利用するたびに、同様の設定を行うことは煩わしく、利便性が悪い。
そこで、本実施形態の複合機100では、予め頻繁に用いる設定項目の組み合わせを予め選択、作成し、設定項目の組み合わせをワークフローとして記憶させることができる(詳細は後述)。そして、使用者は、記憶装置92に記憶されたワークフロー(予め選択した設定項目や表示順や表示形式を示すデータを含むプログラム)を呼び出すと、予め選択した設定項目について設定するための画面が液晶表示部11に表示される。
例えば、使用者は、予め登録されたワークフローを呼び出す場合、ワークフローキー17(図3参照)を押下する。そうすると、図5に示すように、予め登録されたワークフローのうち、用いる(呼び出す)ワークフローを選択するための呼出画面D1が液晶表示部11に表示される。例えば、図5では、「きれいにコピー」、「節約コピー」、「かんたんFAX」、「かんたんメール」、「かんたんフォルダ」、「自分のフォルダへ保存」と名付けられたワークフローが表示される。そして、各ワークフローを示す画像を押下することで、押下されたワークフローが記憶装置92やメモリ101から呼び出され、液晶表示部11にワークフローによる設定のための画面が表示される。
又、呼出画面D1の下方には、新たにワークフローを作成する場合や既に登録されたワークフローの編集を行う際に押下される登録/編集キーK1が配される。又、ワークフローの呼び出しを止めるためのキャンセルキーK2も配される。又、図5で示すように、1画面中に表示できるワークフローには限りがある。そこで、次キーK3を押下すると、次ページの呼出画面D1に切り替わり、図5とは異なるワークフローを示す画像が表示される。又、前キーK4を押下すると、前ページの呼出画面D1に切り替えられる。
次に、ワークフローを呼び出した際の表示、設定を説明する。尚、ワークフローを呼び出した際、設定のための画面の表示形式としては、ウィザード表示形式、メニュー表示形式、一覧表示形式が用意される。いずれの表示形式で表示するかは、例えば、ワークフローの登録時等に設定することができる。そこで、表示形式ごとにワークフローの呼び出した際の概要を説明する。
[ウィザード表示形式]
まず、図6を用いて、ワークフローでのウィザード表示形式を説明する。例えば、図6は、図5における「節約コピー」のワークフローを呼び出した際のウィザード形式でのワークフローの一例を示している。
図6に示すワークフローは、「用紙選択」と「排出先選択」と「倍率」と「集約」と「両面/分割」の設定項目が含まれるように作成、登録されている。又、ワークフローは、「用紙選択」の設定画面DS1→「排出先選択」の設定画面DS2→「倍率」の設定画面DS3→「集約」の設定画面DS4→「両面/分割」の設定画面DS5の順に、各設定項目の設定画面DSを表示するように作成、登録されている。尚、図6での黒線矢印は、表示順を示す。
各設定画面DSでは、前キーK5と次キーK6がそれぞれ配される。前キーK5が押下されると、液晶表示部11は、1つ前の設定項目の設定画面DSを表示する。又、次キーK6が押下されると、液晶表示部11は、1つ先の設定項目の設定画面DSを表示する。使用者は、各設定画面DS内に配された設定用のキーを押下することで、各設定項目での設定値を設定することができる。例えば、図6に示すように、押下された設定用のキーは白黒反転(黒背景に白文字)状態で表示される。
尚、ワークフローの作成、登録時には、各設定画面DSを表示する際に、選択、設定されている設定値のデフォルト値を定めておくことができる。このデフォルト値は、ワークフローの一部として記憶装置92に記憶される。例えば、集約では「4in1」をデフォルト値とするように、ワークフローが作成された場合、初めて「倍率」の設定画面DS3→「集約」の設定画面DS4に表示を切り替えた際、図6に示すように、4in1キーK29は、既に選択されている状態として液晶表示部11に表示される。
そして、ワークフローとして予め登録された5つの設定項目について全て設定が完了し、「両面/分割」の設定画面DS5で次キーK6を押下すると、設定一覧D2が表示される。この設定一覧D2には、ワークフローに含まれる各設定項目と、各設定項目における設定値が表示される。又、設定一覧D2では、実行開始キーK7と設定変更キーK8が表示される。実行開始キーK7を押下すると、本体制御部9は、設定一覧D2に示される内容を把握し、把握した内容で複合機100を制御し、コピーが行われる。設定変更キーK8が押下されると、例えば、再び、「用紙選択」の設定画面DS1が表示され、使用者は、ワークフローに含まれる設定項目について再度、設定を行える。
[メニュー表示形式]
次に、図7を用いて、ワークフローでのメニュー表示形式を説明する。例えば、図7は、図5における「節約コピー」のワークフローを呼び出した際のメニュー表示形式でのメニュー画面D3の一例を示している。
図7に示すように、メニュー表示形式では、例えば、「節約コピー」のワークフローを呼び出すと「用紙選択」のメニュー画像i1、「排出先選択」のメニュー画像i2、「倍率」のメニュー画像i3、「集約」のメニュー画像i4、そして「両面/分割」のメニュー画像i5が表示される。従って、選択されるワークフローによって、メニュー画面D3に表示されるメニュー画像が異なることになる。そして、それぞれのメニュー画像には、デフォルトの設定値も表示される。このように、メニュー表示形式では、ワークフローに含まれる設定項目がメニューとして表示される。
使用者は、設定値を変更したい設定項目のメニュー画像を押下する。これにより、液晶表示部11の表示は、例えば、図6に示したような、設定項目ごとの設定画面DSに切り替わる。そして、設定画面DSでの設定が完了すると、液晶表示部11の表示は、図7に示すメニュー画面D3に再び切り替わる。
又、メニュー画面D3には、OKキーK9とキャンセルキーK10が配される。OKキーK9が押下されると、図6に示した設定一覧D2が液晶表示部11に表示される。設定一覧D2の詳細は、図6を用いて説明した場合と同様でよく、説明を省略する。一方、キャンセルキーK10が押下されると、ワークフローを用いた設定がキャンセルされる。
[一覧表示形式]
次に、図6を用いて、ワークフローでの一覧表示形式を説明する。この一覧表示形式では、図5の呼出画面D1で使用するワークフローを選択すると、いきなり、図6に示した設定一覧D2が液晶表示部11に表示される。設定一覧D2の詳細は、図6を用いてウィザード表示形式で説明した場合と同様でよいので、説明を省略する。
このように、表示入力装置(操作パネル1)の表示部(液晶表示部11)は、ワークフローが呼び出された際、ワークフローに含められた各設定項目を対話型で順次表示するウィザード表示形式、ワークフローに含められた各設定項目を並列させて一覧表示する一覧表示形式、又は、ワークフローに含められた各設定項目を示す画像を(一画面に)表示するメニュー形式表示の何れかの表示形式で表示する。
(ワークフローの作成、登録)
次に、図8〜図18を用いて、本発明の実施形態に係る複合機100でのワークフローの作成、登録の概要を説明する。図8は、本発明の実施形態に係る複合機100でのワークフローの作成、登録の流れの一例を示すフローチャートである。
まず、図8におけるスタートは、例えば、ワークフローキー17が押下され、呼出画面D1で、登録/編集キーK1が押下され(図5参照)た場合等、ワークフローの新規登録が開始された時点である。言い換えると、操作パネル1のモードが、コピー等の設定を行う通常の入力モードから、ワークフロー登録モードに移行した時点である。次に、操作パネル1は、作成するワークフローに含める設定項目を選択する入力を受け付ける(ステップ♯1)。そして、表示制御部10や本体制御部9は、選択された設定項目を認識する。
[設定項目の選択]
ここで、図9及び図10を用いて、ワークフローに含める設定項目の選択の一例を説明する。図9は、コピーに関するワークフロー作成における設定項目の選択画面の一例を示す説明図である。図10は、送信に関するワークフロー作成における設定項目の選択画面の一例を示す説明図である。
まず、図9を用いて、コピーに関するワークフローを作成する場合の設定項目の選択を説明する。図9に示すように、液晶表示部11は、例えば、図8に示すスタートの後、コピーキー15が押下されると、コピーの機能に関する設定項目の選択画面DF1を表示する。液晶表示部11は、選択画面DF1内に、原稿/用紙/仕上げタブTB1、画質タブTB2、レイアウト/編集タブTB3、応用/その他タブTB4といった複数のタブを表示する。尚、タブは、更に複数種設けられてもよい。
例えば、原稿/用紙/仕上げタブTB1が押下されると、液晶表示部11は、図9(a)に示すように、原稿/用紙/仕上げに関する設定項目を表示する。設定項目は、キーとして配される。例えば、原稿/用紙/仕上げタブTB1を押下すると、読み取る原稿のサイズを設定するための原稿サイズキーK11や、印刷に用いる用紙を設定するための用紙選択キーK12や、載置読取用コンタクトガラス32や原稿搬送装置4への原稿のセット向きを設定するための原稿セット向きキーK13や、複数部印刷する際の各ページの印刷順等を設定するためのソート/仕分けキーK14、ステープル処理に関して設定するためのステープルキーK15や、パンチ処理に関して設定するためのパンチキーK16や、排出先を設定するための排出先キーK17が配される。
又、例えば、レイアウト/編集タブTB3を押下すると、図9(b)に示すように、コピーでのページや画像のレイアウトや編集に関する設定項目が表示される。そして、この選択画面でも、設定項目は、キーとして配される。例えば、レイアウト/編集タブTB3を押下すると、拡大や縮小等、画像の倍率を設定するための拡大/縮小キーK18や、両面印刷や、両面印刷済みの原稿や見開き印刷された原稿の各ページの分割印刷を設定するための両面/分割キーK19や、複数枚の原稿を1ページに収める複写に関し設定するための集約キーK20等が配される(他の設定項目のキーにも設定内容が割り振られるが、説明は割愛)。又、画質タブTB2が押下されると、液晶表示部11は、画質に関する設定項目(例えば、濃度設定)に対応するキーを表示する。又、応用/その他タブTB4が押下されると、液晶表示部11は、コピーに関する応用的な設定項目(例えば、鏡像印刷や白黒反転印刷等)をキーとして表示する。
次に、図10を用いて、送信に関するワークフローを作成する場合の設定項目の選択を説明する。図10に示すように、液晶表示部11は、例えば、図8に示すスタートの後、送信キー16が押下されると、FAXやスキャン等、原稿の読み取りにより得られた画像データの送信の機能に関する設定項目の選択画面DF2(図10参照)が表示される。
例えば、図10に示すように、液晶表示部11は、送信用の選択画面DF2内に、宛先タブTB5、原稿/送信形式タブTB6、カラー/画質タブTB7、応用/その他タブTB8といった複数のタブを表示する。尚、タブは、更に複数種設けられてもよい。
例えば、各設定項目は、キーとして配される。図10に示すように、原稿/送信形式タブTB6が押下されると、読み取る原稿や画像データの送信形式に関する設定項目が表示される。そして、液晶表示部11は、読み取る原稿のサイズを設定するための原稿サイズキーK21や、送信する画像データのサイズを設定するための送信サイズキーK22や、原稿搬送装置4に載置される原稿のサイズが統一されていないとき、自動判別を行うかを設定するための原稿サイズ混載キーK23や、原稿が片面印刷か両面印刷か、1ページ分の画像データに含めるページ数等を設定するための片面両面選択キーK24や、送信する画像データの形式(例えば、PDFやTIFF)等を設定するためのファイル形式キーK25等が配される(他の設定項目のキーにも設定内容が割り振られるが、説明は割愛)。
これら選択画面DF(DF1、DF2等)で設定項目の設定が行われると、表示制御部10は選択された設定項目内の設定値を設定するための設定画面DSを表示する(ステップ♯2)。そして、表示制御部10は設定画面DSで使用者によって設定された設定値(押下された設定値を示すキー)をデフォルトの設定値として把握する(ステップ♯3)。
[デフォルトの設定値の設定]
ここで、図11及び図12を用いて、ワークフローに含める設定項目の設定値の設定の一例を説明する。図11は、コピーに関するワークフロー作成での設定値の設定画面DSの一例を示す説明図である。図12は、送信に関するワークフロー作成における設定値の設定画面DSの一例を示す説明図である。
例えば、図11では、用紙選択の設定項目の設定画面DS1(図11(a))と、集約の設定項目の設定画面DS2(図11(b))と、両面/分割の設定項目の設定画面DS3(図11(c))を示している。このように、各設定項目に対し、設定画面DSが用意されている(他の設定項目については、図示を省略)。
例えば、図11(a)は、用紙選択キーK12を押下した際に(用紙選択の設定項目を選択した際に)表示される設定画面DSの一例である。液晶表示部11は、用紙選択の設定画面DS1では、自動用紙選択キーK26や、給紙部5aの用紙の種類を示すキーを表示する。又、図11(b)は、集約キーK20を押下した際に(集約の設定項目を選択した際に)表示される設定画面DSの一例である。液晶表示部11は、集約の設定画面DSでは、1ページに含めるページの枚数を定めるための設定無しキーK27(1ページに1ページを含ませる)、2in1キーK28(1ページに2ページを集約)、4in1キーK29(1ページに2ページを集約)を表示する。又、集約時のページレイアウトや境界線を定めるキー等も表示する。又、図11(c)は、両面/分割キーK19を押下した際に(両面/分割の設定項目を選択した際に)表示される設定画面DSの一例である。液晶表示部11は、両面/分割キーK19の設定画面DSでは、両面印刷や分割印刷の態様を定めるためのキーを複数表示する。
表示制御部10は、各設定画面DSで押下されたキーを白黒反転させて表示させる。そして、表示制御部10は、各設定画面DSに、例えば、OKキーK30とキャンセルキーK31を表示させる。表示制御部10は、OKキーK30が押下されたとき、設定されている設定値をワークフローでのデフォルトの設定値と定める(例えば、図11(c)では、片面印刷された原稿に基づき両面印刷を行う片面原稿→両面印刷がデフォルトの設定値とされる。)。
例えば、図12では、画像データの送信に関し、送信サイズの設定項目の設定画面DS4(図12(a))と、送信先(宛先)の設定画面DS5(図12(b))を示している。このように、送信に関しても、各設定項目に対し設定画面DSが用意される(他の送信に関する設定項目については、図示を省略)。又、送信に関する設定画面DSでも、設定を了承する際に押下されるOKキーK30と、設定を取りやめる際に押下されるキャンセルキーK31が設けられる。
例えば、図12(a)は、送信サイズキーK22を押下した際に(送信サイズの設定項目を選択した際に)表示される設定画面DS4の一例である。例えば、液晶表示部11は送信サイズの設定画面DS4では、原稿を読み取って得られた画像データのサイズを定めるためのキーを複数表示する。
又、図12(b)は、宛先タブTB5を押下した際に、液晶表示部11が表示できる送信先(宛先)の設定画面DS5としてのアドレス帳画面D4の一例である。例えば、使用者は、アドレス帳画面D4に表示される宛先名やFAX番号やアドレス等の送信先情報を押下することで宛先を1又は複数設定できる(図12(b)では、指定された送信先にはチェックが付された状態を示す。白黒反転表示させてもよい)。そして、表示制御部10は、アドレス帳画面D4で指定された送信先をデフォルトの送信先(宛先)として把握する。例えば、図12(b)に示すアドレス帳画面D4には、例えば、宛先名の頭文字で絞り込むための複数の第1絞り込みキーK32が表示される。尚、図10(b)は、「か行」で絞り込まれた状態を示している。
宛先名や、宛先のFAX番号や、Eメールアドレスや、ネットワークアドレス等の送信先情報は、記憶装置92に記憶される。尚、宛先名及びこれに対応する送信先情報は、操作パネル1への入力により、新規に追加できる。又、複数件分の宛先名及びこれに対応する送信先情報を示すデータを、外部のコンピュータからI/F部93を介して複合機100に送信することで、記憶装置92に、宛先名及びこれに対応する送信先情報を記憶させてもよい。
又、液晶表示部11は、アドレス帳画面D4に、複数の送信方法によって送信先を絞り込むための第2絞り込みキーを表示する。第2絞り込みキーは、EメールキーK33、フォルダキーK34(外部のコンピュータ200や記憶装置92のHDD内のフォルダに画像データを記憶)、FAXキーK35、i−FAXキーK36(インターネットFAX)、等の種類がある。これらの第2絞り込みキーを押下することで、送信方法による絞り込みが行える。具体的には、押下された送信方法について送信先情報のない送信先は、アドレス帳画面D4に表示されなくなる(例えば、FAXキーK35が押下されると、Eメールアドレスを送信先情報とするNo9997は表示されなくなる)。
表示制御部10は、各設定項目の設定画面DSで押下されたキーを白黒反転させて表示させる。又、表示制御部10は、送信先として選択された宛先名や送信先情報にチェックを入れる。そして、表示制御部10は送信に関する各設定画面DSでも、例えば、OKキーK30とキャンセルキーK31を表示させる。表示制御部10は、OKキーK30が押下されたとき、設定されている設定値をワークフローでのデフォルトの設定値と定める。
このような、設定項目でのデフォルトの設定値の設定の後、表示制御部10は、設定項目の選択が終了したかを確認する(ステップ♯4)。具体的には、例えば、表示制御部10はワークフローに含める設定項目の選択を終了する旨の入力が行われたかを確認する。ワークフローに含める設定項目の選択を終了する旨の入力は、複数種とできる。例えば、設定項目の選択画面DFでのスタートキー14の押下やワークフローキー17の押下等、任意に定めることができる。又、OKキーK30が押下されるごとに、設定項目の選択を終了してよいかを使用者に確認する確認の画面を表示させても良い。
もし、ワークフローに含める設定項目の選択が終了していなければ(ステップ♯4のNo)、設定項目の追加がなされるので、例えば、ステップ♯1に戻る。一方、ワークフローに含める設定項目の選択が終了すれば(ステップ♯4のYes)、表示制御部10は、図13に示すようなワークフローの名称入力画面D5を表示させる。図13は、作成されたワークフローの名称入力画面D5の一例を示す説明図である。
例えば、使用者は、名称入力画面D5内のソフトキーボードを入力し、かな、漢字、アルファベット等でワークフローの名称を付ける入力を行っていく(ステップ♯5)。表示制御部10は、使用者によるソフトキーボードへの入力に従って、名称表示欄D51の表示を変化させる。そして、例えば、表示制御部10は、次キーK37が押下されたときの名称表示欄D51に示された内容を作成中のワークフローに付ける名称と把握する。
更に、表示制御部10は、作成したワークフローが呼び出されたときの表示形式を定めるための表示形式決定画面D6を表示し、使用者は、ワークフローの表示形式を選択する(ステップ♯6)。例えば、表示制御部10は、図14に示すような表示形式決定画面D6を表示させる。図14は、ワークフローを呼び出す際の表示形式を定めるため表示形式決定画面D6の一例を示す説明図である。即ち、入力部(タッチパネル部12等)は、ワークフローを作成し、登録する際、ウィザード表示形式、一覧表示形式、メニュー表示形式のうちの少なくとも2つ以上の中から、ワークフローが呼び出されたときの表示形式を選択する入力を受け付け、記憶部(記憶装置92、メモリ101)は、ワークフローの内容として、ワークフローが呼び出された際の表示形式を記憶する。その結果、表示制御部10は、ワークフローが呼び出された際、表示部(液晶表示部11)に、選択された表示形式でワークフローを表示させる。
例えば、使用者は、表示形式決定画面D6で、メニュー形式キーK38(メニュー表示形式)、ショートカット方式キーK39(一覧表示形式)、ウィザード形式キーK40(ウィザード表示形式)の何れかのキーを押下する。表示制御部10は、次キーK41が押下されたときに選ばれたキーに対応する表示形式を作成中のワークフローの表示形式と把握する。
次に、表示制御部10は、例えば、各設定項目の選択順に、ワークフロー呼出時の表示に関する詳細設定画像D7を表示する(ステップ♯7、図15参照)。そして、使用者によって、詳細設定画像D7を利用してワークフロー呼出時の表示に関する詳細な設定がなされ、表示制御部10に受け付けられる(ステップ♯8)。例えば、ワークフローに含める設定項目として、用紙選択→集約→両面/分割の順に設定項目が選択された場合、用紙選択→集約→両面/分割の順にワークフローを呼出時の表示に関する詳細設定画像D7の表示がなされる。
[ワークフロー呼出時の表示の詳細設定入力]
ここで、図15〜図18を用いて、ワークフロー呼出時の表示に関する詳細設定を説明する。図15は、ワークフローでの設定項目の表示や設定値に関して定めるための決定画面の一例を示す説明図である。図16〜図18は、ワークフローでの設定項目の表示や設定値に関して定めるための決定画面の一例を示す説明図である。尚、設定項目としては、一例として、コピーに関する両面/分割の設定項目を例として挙げる。
まず、図15に示すように、例えば、作成中のワークフローに含めた設定項目の設定画面DSの上方に、ワークフロー呼出時の表示に関する詳細な設定を行うための詳細設定画像D7が重ねられて表示される。詳細設定画像D7には、例えば、設定項目表示キーK42、デフォルト設定値変更キーK43、設定可能設定値キーK44、前キーK45、次キーK46の5つのキーが表示される。
設定項目表示キーK42が押下されると、表示制御部10は、例えば、図16に示すような詳細設定画面DS6を表示させる。この詳細設定画面DS6では、ワークフローの呼出時に、設定項目を表示するか否かを設定することができる。そして、詳細設定画面DS6には、非表示キーK47(「しない」と付されたキー)と、表示キーK48(「する」と付されたキー)とOKキーK49とキャンセルキーK50が配される。例えば、非表示キーK47を押下し、OKキーK49を押下すると、呼び出されたワークフローをメニュー表示形式やウィザード表示形式でする場合、設定項目及びその設定画面DSを一切表示しないようにすることができる。これにより、ワークフローの呼出時、設定項目が外されることや、設定値の変更を一切行えないようにすることができる。一方、表示キーK48が押下され、OKキーK49が押下されると、呼び出されたワークフローをメニュー表示形式やウィザード表示形式でする場合に、設定項目は表示される。
次に、デフォルト設定値変更キーK43が押下されると、表示制御部10は、例えば、図17に示すような詳細設定画面DS7を表示する。この詳細設定画面DS7では、ワークフローの呼出時に、デフォルトの設定値の変更を認めるか否かを設定することができる。そして、詳細設定画面DS7には、変更不許可キーK51(「変更を認めない」と付されたキー)と、変更許可キーK52(「変更を認める」と付されたキー)とOKキーK53とキャンセルキーK54が配される。例えば、変更不許可キーK51を押下し、OKキーK53を押下すると、呼び出されたワークフローをメニュー表示形式やウィザード表示形式でする場合、設定項目及びその設定画面DSは表示されるが、デフォルトの設定値から(ワークフロー作成時に設定した設定値から)変更できないようにすることができる。
例えば、アルバイトの者や、新入社員など、業務や複合機100の操作に慣れていない者がコピーをする場合でも、資源消費を押さえる観点から、必ず集約印刷や両面印刷を行わせるようにすることができる。又、送信先(宛先としての設定値)の変更をできないようにすることで、アルバイトの者や、新入社員など、業務や複合機100の操作に慣れていない者がデータの送信をする場合でも、誤送信を防ぐことができる。言い換えると、ワークフローの作成者の意図しない誤操作の発生を防ぐことができる。一方、変更許可キーK52が押下されOKキーK53が押下されると、呼び出されたワークフローをメニュー表示形式やウィザード表示形式でする場合に、デフォルトの設定値は、変更可能となる。
次に、設定可能設定値キーK44が押下されると、表示制御部10は、例えば、図18に示すような詳細設定画面DS8を表示する。この詳細設定画面DS8では、ワークフローの呼出時に、デフォルトの設定値の変更を認める場合に、設定可能な設定値に制限をかけることができる。そして、例えば、両面分割の設定項目では両面印刷に関し、複数の設定値を選択できるところ、例えば、液晶表示部11は、詳細設定画面DS8内に、片面→片面キーK55(片面原稿→片面印刷に対応)、片面→両面キーK56(片面原稿→両面印刷に対応)、両面→片面キーK57(両面原稿→片面印刷に対応)、両面→両面キーK58(片面原稿→片面印刷に対応)等、両面/分割の設定項目に含まれる設定値を示すキーや、OKキーK59とキャンセルキーK60等を表示する。尚、1画面内に収まらない場合、他のキー(例えば、見開き原稿→両面印刷等)は、詳細設定画面DS8の右部のスクロールバーK61を利用することで表示させることができる。
そして、表示制御部10は、ワークフローの呼出時、設定可能として使用者が押下したキーについては、各キーの左端に設けられたチェックボックスにチェックを入れる態様で液晶表示部11に表示させる(白黒反転表示でもよい)。例えば、OKキーK53を押下すると、呼び出されたワークフローをメニュー表示形式やウィザード表示形式でする場合チェックが入れられた設定値のみ、設定できるようにすることができる。
これにより、無制限な設定値の変更を無くし、例えば、アルバイトの者や、新入社員など、業務や複合機100の操作に慣れていない者によって、不必要な設定値の設定による無駄なコピーや画像データの送信をなくすことができる。
このように、表示制御部10は、ワークフロー呼出時の表示に関する詳細な設定を受け付ける(ステップ♯8)。そして、表示制御部10は、例えば、詳細設定画像D7の次キーが押されるごとに、作成中のワークフローに含められた設定項目の全てについて、ワークフローの呼出時の詳細な表示の設定がなされたか(完了したか)を確認する(ステップ♯9)。もし、完了していなければ(ステップ♯9のNo)、例えば、ステップ♯7に戻り、次の選択順の設定項目について、詳細な設定が行われる。
一方、完了していれば(ステップ♯9のYes)、記憶装置92又はメモリ101は、作成されたワークフローを記憶することにより、ワークフローが登録される(ステップ♯10→エンド)。例えば、表示制御部10は、ワークフローの名称、表示形式、含まれる設定項目、設定項目の表示順(ワークフロー作成時の設定項目の選択順と一致)、設定項目内のデフォルトの設定値、呼出時に表示する設定項目と表示しない設定項目の区別、各設定項目での設定値が変更できるか否か、設定値を変更可能とする場合に選ぶことができる設定値を示すデータを本体制御部9に送信し、記憶装置92や、メモリ101がワークフローとして記憶する。この後、操作パネル1は、ワークフロー登録モードから通常の入力モードに復帰する(エンド)
即ち、表示入力装置(操作パネル1)は、実行可能な複数種の機能を設定項目として表示する表示部(液晶表示部11)と、予め複数の設定項目の中から選択され、登録された設定項目の組み合わせであり、呼び出すことにより予め選択、登録された設定項目を設定するための画面を表示部に表示させるワークフローを記憶する記憶部(記憶装置92、メモリ101)と、ワークフローを作成し、登録する際、ワークフローに含める設定項目を選択する入力を受け付けるとともに、ワークフローが呼び出されたとき、ワークフローに含められる各設定項目の表示を行うか否かの入力を受け付ける入力部(タッチパネル部12等)と、表示部での表示を制御するとともに、前記入力部になされた入力を認識する表示制御部10と、を有し、記憶部は、ワークフローの内容として、ワークフローが呼び出された際に、ワークフローに含められた各設定項目について表示を行うか否かを記憶する。その結果、表示制御部10は、表示部(液晶表示部11)に、ワークフローが呼び出された際に、非表示と定められた設定項目については表示を行わせない。
又、入力部(タッチパネル部12等)は、ワークフローを作成し、登録する際、ワークフローに含めると選択された設定項目内のデフォルトの設定値を設定する入力を受け付けるとともに、ワークフローが呼び出されたとき、ワークフローに含められる設定項目のデフォルトの設定値の変更を認めるか否かの入力を受け付け、記憶部(記憶装置92、メモリ101)は、ワークフローの内容として、ワークフローが呼び出されたとき、ワークフローに含められた設定項目のデフォルトの設定値の変更を認めるか否かを記憶する。その結果、表示制御部10は、ワークフローが呼び出された際、変更を認めないとされたデフォルトの設定値を変更する入力を受け付けない(無視する)。
更に、入力部(タッチパネル部12等)は、ワークフローを作成し、登録する際、ワークフローが呼び出されたとき、ワークフローに含めると選択された設定項目内の複数の設定値のうち、選択可能な設定値を定める入力を受け付け、記憶部(記憶装置92、メモリ101)は、ワークフローの内容として、ワークフローが呼び出されたとき、ワークフローに含められた設定項目のうち、選択可能な設定値を記憶し、表示制御部10は、ワークフローが呼び出された際に、選択可能とされた設定値についてのみ設定する入力を受け付ける(選択不可能な設定値に対する入力は無視する)。
(ワークフロー呼出時の流れ)
次に、図19〜図21に基づき、本発明の実施形態に係る複合機100でのワークフロー呼出時の流れの一例を説明する。図19は、本発明の実施形態に係る複合機100でのメニュー表示形式でのワークフロー呼出時の流れの一例を示すフローチャートである。図20は、本発明の実施形態に係る複合機100でのウィザード表示形式でのワークフロー呼出時の流れの一例を示すフローチャートである。図21は、本発明の実施形態に係る複合機100での一覧表示形式でのワークフロー呼出時の流れの一例を示すフローチャートである。
[メニュー表示形式]
まず、ワークフローを呼び出してメニュー表示形式で表示する場合の表示の流れの一例を図19を用いて説明する。例えば、図19のスタートは、ワークフローキー17(図3参照)が押下され予め登録されたワークフローのうち、用いる(呼び出す)ワークフローを選択する入力を表示制御部10が受け付け、かつ、そのワークフローの表示形式がメニュー表示形式である場合である。
次に、表示制御部10は、記憶装置92やメモリ101に、プログラムとして登録されたワークフローの内容を確認する(ステップ♯11)。そして、表示制御部10は、表示しないと設定された設定項目については、メニューとして表示させないでメニュー画面D3を液晶表示部11に表示させる(ステップ♯12、図7参照)。
そして、表示制御部10は、例えば、デフォルトの設定値等を確認した使用者によりOKキーK9が押下されたため、メニュー画面D3の表示を終了させてよいか確認をする(ステップ♯13)。もし、メニュー画面D3の表示を終了させてよければ(ステップ♯13のYes)、設定一覧D2を表示する(ステップ♯14)。
そして、表示制御部10は、ジョブを実行してよいか確認する(ステップ♯15)。具体的には、表示制御部10は、実行開始キーK7(図6参照)やスタートキー14が押下されたかを確認する。もし、設定変更キーK8が押下され(図6参照)、ジョブを実行すべきでない場合(ステップ♯15のNo)、表示制御部10は、メニュー画面D3を液晶表示部11に表示させる(ステップ♯12に戻る)。ジョブを実行してよければ(ステップ♯15のYes)、ワークフロー内の設定項目と各設定値に応じてジョブが行われ(ステップ♯16)、処理は終了する(エンド)。
一方、メニュー画面D3の表示を終了させなければ(ステップ♯13のNo)、メニュー画面D3でメニュー画像の選択により、設定項目が選択されたかを確認する(ステップ♯17)。もし、設定項目が選択されていない場合(ステップ♯17のNo)、例えば、ステップ♯12に戻る。一方、設定項目が選択された場合(ステップ♯17のYes)、表示制御部10は、デフォルトの設定値の変更が認められない場合や、設定可能な設定値が決まっている場合、デフォルトの設定値若しくは設定可能な設定値を示すキー以外のキーを非表示又はグレーアウト表示して設定画面DSを液晶表示部11に表示させる(ステップ♯18)。そして、使用者による設定値の設定が行われ(ステップ♯19)、メニュー画面D3に戻る(ステップ♯12へ)。
[ウィザード表示形式]
まず、ワークフローを呼び出してウィザード表示形式で表示する場合の表示の流れの一例を図20を用いて説明する。例えば、図20のスタートは、ワークフローキー17(図3参照)が押下され予め登録されたワークフローのうち、用いる(呼び出す)ワークフローを選択する入力を表示制御部10が受け付け、かつ、そのワークフローの表示形式がウィザード表示形式である場合である。
次に、表示制御部10は、記憶装置92やメモリ101に、プログラムとして登録されたワークフローの内容を確認する(ステップ♯21)。表示制御部10は、ウィザード表示形式での表示を開始する(ステップ♯22)。そして、表示制御部10は、ワークフローの内容を確認し、最初の設定項目の設定画面DSを表示して良いか確認する(ステップ♯23)。
もし、最初に表示すべき設定項目が、ワークフローの作成、登録時に非表示にする旨が定められていれば(ステップ♯23のNo)、表示制御部10は、最初の設定項目の設定画面DSの表示をスキップする(ステップ♯24)。一方、表示して良ければ(ステップ♯23のYes)、デフォルトの設定値の変更が認められない場合や、設定可能な設定値が決まっている場合、デフォルトの設定値若しくは設定可能な設定値を示すキー以外のキーを非表示又はグレーアウト表示して、ワークフローに含まれる設定項目のうち、最初の設定項目の設定画面DS表示する(ステップ♯25)。
ステップ♯24とステップ♯25の次に、表示制御部10は、次キーK6が押下されると、ワークフローに含められ、表示する必要のある設定項目の設定画面DSを全て表示したかを確認する(ステップ♯26)。もし、表示する必要のある全ての設定項目の設定画面DSを表示していれば、表示制御部10は、設定一覧D2を表示させる(ステップ♯27)。
そして、表示制御部10は、ジョブを実行してよいか確認する(ステップ♯28)。具体的には、表示制御部10は、実行開始キーK7(図6参照)やスタートキー14が押下されたかを確認する。もし、設定変更キーK8が押下され(図6参照)、ジョブを実行すべきでなければ(ステップ♯28のNo)、表示制御部10は、例えば、再びウィザード表示形式での表示を開始する(ステップ♯22に戻る)。ジョブを実行してよければ(ステップ♯28のYes)、ワークフロー内の設定項目と各設定値に応じてジョブが行われ(ステップ♯29)、処理は終了する(エンド)。
一方、表示する必要のある設定項目の設定画面DSを全て表示していなければ(ステップ♯26のNo)、次の設定項目の設定画面DSを、表示して良いか確認する(ステップ♯30)。もし、ワークフローの作成、登録時に非表示にする旨が定められていれば(ステップ♯30のNo)、表示制御部10は、次の設定項目の設定画面DSの表示をスキップする(ステップ♯31)。一方、表示して良ければ(ステップ♯30のYes)、デフォルトの設定値の変更が認められない場合や、設定可能な設定値が決まっている場合、デフォルトの設定値若しくは設定可能な設定値を示すキー以外のキーを非表示又はグレーアウト表示して、ワークフローに含まれる設定項目のうち、最初の設定項目の設定画面DS表示する(ステップ♯32)。その後、例えば、設定値の設定が行われた後、ステップ♯26に戻る。
[一覧表示形式]
まず、ワークフローを呼び出して一覧表示形式で表示する場合の表示の流れの一例を図21を用いて説明する。例えば、図21のスタートは、ワークフローキー17(図3参照)が押下され予め登録されたワークフローのうち、用いる(呼び出す)ワークフローを選択する入力を表示制御部10が受け付け、かつ、そのワークフローの表示形式が一覧表示形式である場合である。
次に、表示制御部10は、記憶装置92やメモリ101に、プログラムとして登録されたワークフローの内容を確認する(ステップ♯41)。次に、表示制御部10は、設定一覧D2を表示させる(ステップ♯42)。そして、表示制御部10は、ジョブを実行してよいか確認する(ステップ♯43)。具体的には、表示制御部10は、実行開始キーK7(図6参照)やスタートキー14が押下されたかを確認する。
もし、設定変更キーK8が押下され(図6参照)、ジョブを実行すべきでなければ(ステップ♯43のNo)、表示制御部10は、例えば、一覧表示形式での表示制御を終了する(エンド)。そして、表示制御部10は、ウィザード表示形式やメニュー表示形式での表示制御をおこなえばよい(図19、図20参照)。この場合、ウィザード表示形式やメニュー表示形式のいずれに移行してもよい。又、この場合、使用者にウィザード表示形式で表示するか、メニュー表示形式で表示するか選択させてもよい。一方、ジョブを実行してよければ(ステップ♯43のYes)、ワークフロー内の設定項目と各設定値に応じてジョブが行われ(ステップ♯44)、処理は終了する(エンド)。
このように、メニュー表示形式やウィザード表示形式では、表示制御部10は、ワークフローが呼び出された際、各設定項目の設定画面DSで、変更を認めないとされた設定値以外の設定値を、表示部(液晶表示部11)に選択不可状態(例えば、グレーアウト状態)として表示させ、又は、表示部(液晶表示部11)に表示させない。又、表示制御部10は、ワークフローが呼び出された際、各設定項目の設定画面DSで、選択可能と定められた設定値以外の設定値を選択不可状態(例えば、グレーアウト状態)として表示部(液晶表示部11)に表示させ、又は、選択可能と定められた設定値以外の設定値を表示部(液晶表示部11)に表示させない。
このようにして、本発明によれば、ワークフローを作成し、登録する際、ワークフローが呼び出されたときにワークフローに含められる各設定項目の表示を行うか否かの入力を行うことができる。これにより、ワークフローが呼び出された際、設定項目の選択を外せないようにすることができる。従って、ワークフローの作成者のニーズに、より細かく的確に応えることができる。例えば、画像形成装置(例えば、複合機100)の場合、必ず、資源節約のため集約印刷が行われるようにしたり、誤送信防止のため送信先を変更できなくしたりする等、ワークフローが呼び出された際、使用者による各設定項目についての誤操作発生を防ぐことができる。
又、ワークフローを作成し、登録する際、ワークフローが呼び出されたときにワークフローに含められる設定項目のデフォルトの設定値の変更を認めるか否かを設定することができる。これにより、変更できる設定値、変更できない設定値の差を設けつつ、ワークフローを作成、登録することができる。従って、ワークフロー登録における使用者のニーズに、より細かく的確に応えることができる。又、例えば、画像形成装置(例えば、複合機100)の場合、必ず集約印刷(4in1や2in1等)が行われるようにしたり、誤送信防止のため送信先を変更できなくしたりする等、ワークフローが呼び出された際、使用者による設定値に対する誤操作を防ぐことができる。
又、ワークフローが呼び出された際、各設定項目の設定画面DSで、変更を認めないとされた設定値以外の設定値は、選択不可状態(例えば、グレーアウト状態)として表示され、又は、変表示されない。これにより、使用者は、設定値の変更ができないことを容易に認識することができ、ワークフロー作成者の意図を容易に把握することができる。従って、誤操作の発生を防ぐことができる。又、ワークフローを作成し、登録する際、ワークフローが呼び出されたときに、設定項目内の複数の設定値のうち、選択可能な設定値を定める入力を受け付ける。これにより、変更できる設定値、変更できない設定値の差を設け、かつ、選べる設定値に制限をかけつつワークフローを作成、登録することができる。従って、ワークフロー登録における使用者のニーズに、より細かく的確に応えることができる。例えば、画像形成装置(例えば、複合機100)の場合、集約印刷をしない旨の設定値は設定不可能として、必ず、集約印刷が行われるようにすることや、誤送信防止のため送信先を必ず入力するようにする等、ワークフローが呼び出された際、使用者による各設定項目内の設定値についての誤操作を防ぐことができる。
又、ワークフローが呼び出された際、選択可能と定められた設定値以外の設定値は、選択不可状態(例えば、グレーアウト状態)として表示され、又は、表示されない。これにより、使用者は、変更できる設定値が限られていることを容易に認識することができ、ワークフロー作成者の意図を容易に把握することができる。従って、誤操作の発生を防ぐことができる。又、ワークフローが呼び出された際、ワークフローに含められた各設定項目は、ウィザード表示形式、一覧表示形式、メニュー形式表示の何れかの表示形式で表示される。これにより、ワークフローの呼出によって、ワークフロー作成者のニーズを細かく反映しつつ、設定可能な設定項目や設定値を限定しつつ、設定が行われる。従って、ワークフローの使用者は、迷うことなく各設定項目や設定値を設定することができる。
又、ワークフローを作成し、登録する際、ウィザード表示形式、一覧表示形式、メニュー表示形式のうちの少なくとも2つ以上の中から、ワークフローが呼び出されたときの表示形式を選択することができる。これにより、任意の形式で、ワークフローが呼び出された際の表示が行われる。又、画像形成装置(例えば、複合機100)は、本発明の表示入力装置(操作パネル1)を備える。これにより、ワークフローの作成者のニーズに、より細かく的確に応えたワークフローの作成を行うことができる。又、ワークフローの使用者の誤操作を減らすこともできる。従って、利便性、操作性の高いユーザインターフェイス(表示入力装置(操作パネル1))を備えた画像形成装置(例えば、複合機100)を提供することができる。
本発明の実施形態を説明したが、本発明の範囲はこれに限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えて実施することができる。