JP4140944B2 - 画像形成装置、画像形成方法、及び記憶媒体 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、読み取った原稿画像に電気的に変倍処理を行い、得た画像データに基づいて用紙へ画像形成を行う画像形成装置(例えば、複写機、ファクシミリ装置等)であり、シートスルー方式で原稿画像を読み取る動作とともに検出した原稿サイズと指示された用紙サイズから算出した縦、横倍率によって、最適な変倍率の画像を形成することが可能な前記画像形成装置、画像形成方法、及び記憶媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
原稿を給送しながら原稿画像を読み取る、いわゆるシートスルー(或いはADF:自動原稿給紙装置)読み取り方式により読み取った画像データに基づいて用紙へ画像形成を行う複写機、ファクシミリ装置等の画像形成装置において、変倍を行う場合に、これまでは、予め変倍率が確定した状態で読みとりを行う必要があった。
複写機のコピーモードとして知られている用紙指定変倍モード(サイズを指定した用紙に適した倍率で原稿にコピー動作を行う)において、読み取り時に変倍率を確定しておくための方法として、一つは、ADFの原稿載置部(トレイ)に原稿サイズを検知するセンサを設け、読み取り時に載置部に原稿を載せたときにサイズを検知する方法である。この方法によれば、ADF読み取りを行う前に原稿のサイズを知り、変倍率を確定できる。
ところで、シートスルー読み取り方式では、トレイに載置した原稿束から一枚ずつ取り出した複数枚の原稿を連続して読み取る動作を行うが、複数枚の原稿束に対して、トレイに設けたセンサによりサイズを検知する場合、センサの構成上、原稿束の最大サイズが検知されることになる。同一サイズの原稿の束であれば、検知したサイズで確定した変倍率により全ての原稿を処理をしても、問題は起きない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、サイズの異なる原稿が混在する原稿束の場合は、原稿束の最大サイズで確定してしまうと、異なるサイズの原稿に対しては最適な変倍率の読み取りができなくなる。
そこで、サイズの異なる原稿が混在する原稿束に対しても適切な変倍率を確定するために、もう一つの方法を併用する。この方法は、原稿を読み取りながら原稿サイズをチェックするという動作による。具体化手段としては、ADFにより定速で給送される原稿を検知するセンサを搬送路に設け、原稿の給送動作によりセンサを動作させることにより、原稿画像を読み取る動作と伴に原稿サイズを検知する。
このようなセンサにより給送中に検知した原稿サイズが、先に変倍率の確定に用いた最大サイズと異なると、同時に読み取っている原稿画像は最適変倍率によるデータとならない。よって、この場合は、同時に読み取った原稿読み取り画像データは採用できない。結果的に、このときの原稿の給送は、適正な倍率を確定するために、原稿画像の読み取りに先立って原稿サイズを検知するだけのために給送動作を行ったことになり、原稿サイズを検知した後に原稿を読み取り開始位置まで戻して、改めて原稿画像の読みとりを行うという動作を必要とした。
【0004】
このように、従来の用紙指定変倍モードにより、異なるサイズが混在する原稿の連続読み取りを行う場合のサイズが小さい原稿、或いは原稿載置部で原稿のサイズチェックができないような原稿に対して、最適な変倍率で読み取りができなかったり、再読み取りを必要とし、装置のパフォーマンスを低下させていた。
本発明は、上述の従来技術の問題点に鑑みてなされたものであって、その目的は、原稿画像の読み取りとその読み取り動作に伴い原稿サイズの検出を行うことが可能な読み取り手段により用紙指定変倍の読み取りが可能な機能を備えた画像形成装置において、種々のサイズの原稿に対して再読み取りを行わなくても一度の読み取り動作により、適正な倍率の画像データを生成し、生成した画像データにより画像形成を行うことを可能とすることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、原稿画像の読み取りを行う原稿読み取り手段と、該読み取り動作に伴い原稿サイズの検出を行う原稿サイズ検出手段と、読み取った原稿画像データを蓄積する手段と、検出された原稿サイズと指定された用紙サイズとから原稿サイズに対する用紙サイズの縦倍率及び横倍率をそれぞれ算出し、小さい方の倍率を最大値として原稿画像に対する変倍率を決定する変倍率決定手段と、決定された変倍率に従い、蓄積された原稿画像データに基づいて前記用紙に画像を印刷する手段と、検出された原稿サイズと指定された用紙サイズとから、原稿及び用紙の縦横の長短関係に基づいて原稿及び用紙の縦横の設定を判定する手段と、互いの設定が異なる場合に警告表示を行う手段と、該警告表示が行われているときに前記決定された変倍率に従う画像の印刷を中断するか否かを指示するための操作手段とを備えたことを特徴とする画像形成装置である。
【0007】
請求項2の発明は、請求項1に記載された画像形成装置において、警告表示が行われた場合、原稿及び用紙の縦横の設定の変更を可能にしたことを特徴とする。
【0008】
請求項3の発明は、原稿画像の読み取りを行う工程と、該読み取り動作に伴い原稿サイズの検出を行う工程と、読み取った原稿画像データを蓄積する工程と、検出された原稿サイズと指定された用紙サイズとから原稿サイズに対する用紙サイズの縦倍率及び横倍率をそれぞれ算出する工程と、算出された縦倍率、横倍率のうち小さい方の倍率を最大値として原稿画像に対する変倍率を決定する工程と、決定された変倍率に従い、蓄積された原稿画像データに基づいて前記用紙に画像を印刷する工程とを備えた画像形成方法であって、さらに、検出された原稿サイズと指定された用紙サイズとから、原稿及び用紙の縦横の長短関係に基づいて原稿及び用紙の縦横の設定を判定する工程と、互いの設定が異なる場合に警告表示を行う工程と、該警告表示が行われているときに、前記決定された変倍率に従う画像の印刷を中断するか否かの指示を確認する工程とを備え、前記決定された変倍率に従う画像の印刷を中断することが指示された場合に前記画像を印刷する工程を中断することを特徴とする画像形成方法である。
請求項4の発明は、原稿読み取り手段と、読み取った原稿画像データを蓄積する手段と、蓄積された原稿画像データに基づいて用紙に画像を形成する手段と、操作手段と、表示手段とを有する画像形成装置のコンピュータに、前記原稿読み取り手段による読み取り動作に伴い原稿サイズの検出を行う手順と、検出された原稿サイズと指定された用紙サイズとから原稿サイズに対する用紙サイズの縦倍率及び横倍率をそれぞれ算出する手順と、算出された縦倍率、横倍率のうち小さい方の倍率を最大値として原稿画像に対する変倍率を決定する手順と、検出された原稿サイズと指定された用紙サイズとから、原稿及び用紙の縦横の長短関係に基づいて原稿及び用紙の縦横の設定を判定する手順と、互いの設定が異なる場合に警告表示を前記表示手段に行わせる手順と、該警告表示が行われているときに、前記決定された変倍率に従う画像の印刷を中断するか否かの指示を確認する手順と、前記決定された変倍率に従う画像の印刷を中断することが指示された場合に前記画像を印刷する手段による前記決定された変倍率に従う画像の印刷を中断させる手順とを実行させるためのプログラムを記憶したコンピュータ読取可能な記憶媒体である。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明を添付する図面とともに示す以下の実施例に基づき説明する。ここで示す実施例は、画像形成装置としてのデジタル複写機に適用した例を示すものである。
図1は、本発明の実施例に係わるデジタル複写機の全体構成を概略図として示す。
図1を参照し、本機の装置構成及び動作を、原稿の読み取り、読み取った画像データの処理、処理後のデータによる画像形成、という原稿のコピー作成動作に沿って、以下に説明する。
自動原稿送り装置(以下「ADF」と記す)1に設けた原稿台に原稿束を載置し、ユーザにより操作部30(図2参照)のプリントキー34が押下されると、シートスルー(ADF)方式の読み取りのために、読み取り位置に原稿を一枚ずつ給送するADF1の動作が始まる。
【0010】
図2は、図1のADF1の詳細を示す。
図2を参照すると、ADF1は、プラテン624の上方に原稿給紙トレイ620と原稿排出トレイ623とを上下2段に配置し、原稿を反転させるための反転経路を設けるために、反転トレイ621を原稿給紙トレイ620と原稿排出トレイ623との間に設ける。原稿給紙トレイ620には、原稿セットを検知する原稿セットセンサ693、原稿を給紙口まで移動させる底板ソレノイド692、給紙ベルトを駆動するための給紙クラッチ634を備える。原稿セットセンサ693は透過型センサで、原稿で押し上げられたフィラーで原稿の存在を検知する。
反転切り替え爪630は、原稿読取位置632から搬送される原稿を反転トレイ621に搬送するか、原稿排出トレイ623に排出するかの選択をする。反転切り替え爪630はソレノイドで動作させる。
原稿の搬送を制御するためにセンサを3つ設けてあり、それぞれ、レジストセンサ601、排紙センサ602、反転トレイセンサ603である。この3つのセンサはフィルタ付きの反射型センサである。
ステッピングモータ(図示せず)を2つ持ち、一つは反転給紙モータ(正転、逆転可能)で、搬送ベルト610、分離ローラ611、反転ローラ615を駆動し、もう一つは搬送モータ(1方向のみ)で、プルアウトローラ612、補助ローラ613、排紙ローラ614を駆動する。反転ローラ615にはトルクリミッタを設けてあり、原稿が回転方向に逆らって動く場合にも対応可能とする。
読み取り位置632の原稿画像は、露光ランプ、ミラー、結像レンズからなる読み取り光学系と結像位置に設けたCCDラインイメージセンサで構成する読み取りユニット50(図1)により画像信号に変換される。読み取り位置で原稿は一定速度で搬送を制御され、つまり原稿読み取り面の副走査(CCDの主ライン走査に対し)を行う。
サイズ検知センサ群650とレジストセンサ601により、原稿サイズの検知を行う。搬送方向のサイズはレジストセンサ601の通過時間を測定することによって計測し(読み取り動作状態では定速搬送されるので)、搬送方向に直角の方向のサイズは、同方向に複数並んだサイズセンサ群650の検知信号により計測する。
【0011】
図3は、図1の装置においてユーザが指令入力を行うために設けられた操作部30を示す。操作部30には、液晶タッチパネル31、テンキー32、クリア/ストップキー33、プリントキー34、モードクリアキー35、初期設定キー38があり、液晶タッチパネル31には、各種機能キー37、部数、画像形成装置の動作状態等の装置状態を示すメッセージなどが表示される。
図4は、操作部30(図3)の液晶タッチパネル31の表示の一例を示す。
オペレータが液晶タッチパネル31に表示されたキーにタッチする事で、選択された機能を示すキーが黒く反転する。また、機能の詳細を指定しなければならない場合(例えば、変倍であれは変倍値等)は、キーにタッチする事で、詳細機能の設定画面が表示される。このように、液晶タッチパネル31は、ドット表示器を使用している為、その時の最適な表示をグラフィカルに行う事が可能である。
図4において左上は、「コピーできます」、「お待ちください」等のメッセージを表示するメッセージエリア、その右は、セットした枚数を表示するコピー枚数表示部、その下の画像濃度を自動的に調整する自動濃度キー、転写紙を自動的に選択する自動用紙選択キー、倍率を等倍にセットする等倍キー、コピーを一部ずつページ順にそろえる処理を指定するソートキー、コピーをページ毎に仕分けする処理を指定するスタックキー、ソート処理されたものを一部ずつ綴じる処理を指定するステープルキー、拡大/縮小倍率をセットする変倍キー、両面/分割モードを設定する両面/分割キー、集約モードを設定する集約キー、指定したサイズの用紙に変倍処理した画像を印刷するモードを設定する用紙指定変倍キーである。
【0012】
図1に戻り、原稿読み取りから、画像の書き込みまでの本実施例のデジタル複写機の動作をより詳細に説明する。この動作は、読み取りユニット50と書き込みユニット57での動作が中心である。
ここでは、読み取りユニット50は、固定原稿読み取り(ブック読み取り)方式にも対応することができるようにコンタクトガラス6に載置した固定原稿を読み取る走査光学系を備える。走査光学系は、露光ランプ51、第1ミラー52、レンズ53、CCDイメージセンサ54等で構成されている。
ただし、シートスルー読み取り時には、走査光学系は図2の読み取り位置632に固定させ、ADF1により給送される原稿を読み取る。
書き込みユニット57はレーザ出力ユニット58、結像レンズ59、ミラー60により構成され、レーザ出力ユニット58の内部には、レーザ光源であるレーザダイオード及びモータによって高速で定速回転する多角形ミラー(ポリゴンミラー)が装備されている。
レーザ出力ユニット58より照射されるレーザ光は、定速回転するポリゴンミラーで偏向され、結像レンズ59を通り、ミラー60で折り返され、感光体15面上に集光結像する。
偏向されたレーザ光は感光体15が回転する方向と直行する方向(主走査方向)に露光走査され、後述する画像処理部のセレクタ64より出力された画像信号のライン単位の記録を行う。感光体15の回転速度と記録密度に対応した所定の周期で主走査を繰り返すことによって、感光体面上に画像(静電潜像)が形成される。
書き込みユニット57から出力されるレーザ光が、画像作像系の感光体15を主走査を伴い照射すると同時に、感光体15の一端近傍の受光位置に設けたビームセンサ(図示せず)を照射することにより、主走査同期信号を発生する。この主走査同期信号をもとに主走査方向の画像記録開始タイミングの制御、および後述する画像信号の入出力を行うための制御信号の生成を行う。
【0013】
次に、読み取りユニット50で読み取った画像信号から、書き込みユニット57に入力する画像データを生成するまでの本実施例における画像処理ユニット(IPU)を中心にした画像データの処理について、詳細に説明する。
図5は画像処理ユニット(IPU)の回路構成のブロック図を示す。
読み取りユニット50では、露光ランプ51により照射される原稿からの反射光を、CCDイメージセンサ54にて光電変換する。イメージセンサ54から出力される原稿画像信号をA/Dコンバータ61にてデジタル信号に変換した後、シェーディング補正部62及びMTF補正、γ補正部63にて各補正が施される。セレクタ64では、画像信号の送り先を、変倍部71又は画像メモリコントローラ65へその切り替えが行われる。変倍部71を経由した画像信号は変倍率に合せて拡大縮小され、書き込みユニット57に送られる。画像メモリコントローラ65とセレクタ64間は、双方向に画像信号を入出力可能な構成となっている。
また、図5には特に明示していないが、IPUは、読み取りユニット50から入力される画像データ以外にもネットワークを介して外部のホスト機から供給される画像データ、例えば、PC等のデータ処理装置から出力され、本機のプリンタ機能を利用して生成された画像データも処理できるよう、複数のデータの入出力の選択を行う機能を有している。
IPUは、画像メモリコントローラ65等への設定や、読み取りユニット50、書き込みユニット57の制御を行うCPU68、及びそのプログラムやデータを格納するROM69、RAM70を備えている。また、CPU68は、メモリコントローラ65を介して、画像メモリ66のデータの書き込み、読み出しを行う。
また、CPU68は、上述の操作部30との間で行うデータ、即ち操作部30で入力された指令データ或いは指令に応答してCPU68からオペレータに伝えるデータの転送をI/Oポート67を介して行う。
【0014】
ここで、図6を用いて、セレクタ64において操作される1ページ分の画像信号のタイミングについて説明する。
図6において、/FGATEはフレームゲート信号であり、1ページの画像データの副走査方向の有効期間を表している。/LSYNCは1ライン毎の主走査同期信号であり、この信号が立ち上がった後の所定クロックで、画像信号が有効となる。/LGATEはラインゲート信号であり、主走査方向の画像信号が有効であることを示す信号である。これらの信号は、画素クロック(画素同期信号)VCLKに同期しており、VCLKの1周期に対し1画素8ビット(256階調)のデータが送られてくる。図5の画像処理部(IPU)は、画像入力、出力それぞれに対して別個の/FGATE、/LSYNC、/LGATE、VCLKの発生機構を有しており、様々な画像入出力の組み合わせが実現可能になる。
【0015】
図7を用いて、図5における画像メモリコントローラ65と、画像メモリ66の詳細を説明する。
画像メモリコントローラ65は、入力データセレクタ101、画像合成部102、1次圧縮/伸長部103、出力データセレクタ104、2次圧縮/伸長部105のブロックを有している。各ブロックへの制御データの設定はCPU68より行われる。図5に示されるアドレス、データは画像データを扱うための信号を示しており、CPU68に接続されるデータ、アドレスは図示していない。
画像メモリ66は、1次記憶装置106および2次記憶装置107からなる。1次記憶装置106は、入力画像データの転送速度に略同期してメモリへのデータ書き込み、または画像出力時のメモリからのデータ読み出しが高速に行えるように、例えばDRAM等の高速アクセスが可能なメモリを使用する。
【0016】
また、1次記憶装置106は、処理を行う画像データの大きさにより複数のエリアに分割して画像データの入出力を同時に実行可能な構成(画像メモリコントローラ65とのインターフェース部)をとっている。各分割したエリアに画像データの入力、出力をそれぞれ並列に実行可能にするために画像メモリコントローラ65とのインターフェースにリード用とライト用の二組のアドレス・データ線で接続されている。これによりエリア1に画像を入力(ライト)する間にエリア2より画像を出力(リード)するという動作が可能になる。
2次記憶装置107は、入力された画像の合成、ソーティングを行うためにデータを保存しておく大容量のメモリである。1次、2次記憶装置とも、高速アクセス可能な素子を使用すれば、1次、2次の区別なくデータの処理が行え、制御も比較的簡単になるが、DRAM等の素子は高価なため、2次記憶装置107にはアクセス速度はそれほど速くないが、安価で、大容量の記録媒体を使用し、入出力データの処理を一次記憶装置106を介して行う構成になっている。
上述のような画像メモリーの構成を採用することにより、大量の画像データの入出力、保存、加工等の処理が可能な画像形成装置を安価、かつ比較的簡単な構成で実現することが可能になる。
【0017】
次に、画像メモリコントローラ65の動作の概略を説明する。
<1> 画像入力(画像メモリ66への保存)
入力データセレクタ101は複数のデータの中から、画像メモリ66(1次記憶装置106)への書き込みを行う画像データの選択を行う。
入力データセレクタ101によって選択された画像データは、画像合成部102に供給され、既に画像メモリに保存されているデータとの合成を行う。
画像合成部102によって処理された画像データは、1次圧縮/伸長部103によりデータを圧縮し、圧縮後のデータを1次記憶装置106に書き込む。
1次記憶装置106に書き込まれたデータは、必要に応じて2次圧縮/伸長部105で更に圧縮を行った後に2次記憶装置107に保存される。
<2> 画像出力(画像メモリ66からの読み出し)
画像出力時は、1次記憶装置106に記憶されている画像データの読み出しを行う。出力対象となる画像が1次記憶装置106に格納されている場合には、1次圧縮/伸長部103で1次記憶装置106の画像データの伸長を行い、伸長後のデータ、もしくは伸長後のデータと入力データとの画像合成を行った後のデータを出力データセレクタ104で選択し、出力する。
画像合成部102は、1次記憶装置106のデータと、入力データとを合成(画像データの位相調整機能を有する)し、合成後のデータの出力先の選択(画像出力、1次記憶装置106へのライトバック、両方の出力先への同時出力も可能)等の処理を行う。
出力対象となる画像が1次記憶装置106に格納されていない場合には、2次記憶装置107に格納されている出力対象画像データを2次圧縮/伸長部105で伸長を行い、伸長後のデータを1次記憶装置106に書き込んでから、画像出力動作を行う。
【0018】
図1に戻り、書き込み以降の画像形成部について説明すると、潜像を担う感光体15は現像ユニット27を通過することによって潜像にトナーを付着させ、トナー像が形成される。トナー像を保持する感光体15の回転と等速で搬送ベルト16によって転写紙を搬送しながら、転写紙に感光体15上のトナー像を転写する。第1トレイ8、第2トレイ9、第3トレイ10に積載された転写紙は、各々第1給紙装置11、第2給紙装置12、第3給紙装置13によって給紙され、縦搬送ユニット14によって感光体15に当接する位置まで搬送される。転写後のトナー像を担った転写紙は、その後、定着ユニット17にて画像を定着させ、排紙ユニット18によって排紙トレイ120に排出される。
【0019】
転写紙の両面に画像を作像する場合は、各給紙トレイ8〜10から給紙され作像された転写紙を排紙トレイ104側に導かないで、経路切り替えの為の分岐爪112を上側にセットする事で、一旦両面給紙ユニット111にストックする。
その後、両面給紙ユニット111にストックされた転写紙は再び感光体15に作像されたトナー画像を転写するために、両面給紙ユニット111から再給紙され、経路切り替えの為の分岐爪112を今度は下側にセットし、排紙トレイ104に導く。この様に転写紙の両面に画像を作成する場合に両面給紙ユニット111は使用される。
感光体15、搬送ベルト16、定着ユニット17、排紙ユニット18、現像ユニット27はメインモータ(図示せず)によって駆動され、各給紙装置11〜13はメインモータの駆動力を各々給紙クラッチ(図示せず)によって伝達し駆動される。縦搬送ユニット14はメインモータの駆動力を中間クラッチ(図示せず)によって伝達し駆動される。
【0020】
次に、上記したデジタル複写機において、用紙指定変倍処理を可能にした画像形成動作に係わる実施例を示す。
この実施例においては、指定したサイズの用紙に、読み取った様々なサイズの原稿の画像を欠けることがない状態で印刷するようにして、用紙を最大限に利用できる変倍率を決定し、決定した変倍率で画像形成を行うようにする。そのために、ここでは、シートスルー方式の読み取り動作とともに検出される原稿サイズを用いて、縦、横の変倍率を算出し、上記変倍率を決定する。また、このとき、決定した変倍率により形成した画像によって余白を生じる場合をチェックすることができるようにし、チェック結果を知ったユーザーが画像形成動作を中断する処理を行うことができるようにするものである。
こうした動作を、上記デジタル複写機では、操作部30の設定画面(図4)における用紙指定変倍キーを押下し、用紙サイズを指定することにより起動する。動作は、複写機全体を制御するシステムコントローラによって実行され、ここではCPU68により行うことが可能である。
【0021】
図8は、本実施例の画像形成動作のフローチャートを示す。
図8を参照して、本実施例の動作について説明すると、この処理は、用紙指定変倍キーの操作により、用紙指定変倍モードの処理が設定され、プリントキーが押下されると始動し、ADF1の原稿トレイに載置された原稿をフィードインする(S11)。
ADFの搬送動作の間に、ADF読み取り位置で原稿画像の読み取りを行うとともに、この読み取り動作のために定速で搬送される原稿の送り方向のサイズが端部の通過時間(レジストセンサ601による検知)から求められ、又、横方向のサイズ(幅)がサイズセンサ650により検知される(S12)。
次に、用紙指定変倍モードの設定操作時に指定された用紙サイズと原稿読み取り動作に伴って検出された原稿サイズから、変倍率を計算する(S13)。ここでは、変倍率の算出に加えて、余白のチェックを行う。
【0022】
余白のチェック結果により処理を分岐するので、余白があるか否かを調べ(S14)、余白がない、即ち同一サイズか相似形(縦と横の倍率が等しい)の場合には、そのまま算出した変倍率を設定値として決定して、適用する。一方、余白がある場合、余白が生じる旨の警告を提示、例えば、図9に示すように、操作画面に、「原稿の縦横比が異なるため余白ができます。」といった表示を行う(S15)。
この後、警告表示を見たユーザーが、ユーザー所望のコピーが得られないと判断する場合に、処理を中断することができるようにする。
手順としては、警告表示画面に「コピーを継続しますか。」というメッセージとともに、「中断」するか、動作を継続し「コピーする」かを選択するために表示されたキー(図9)の押し下げの有無をチェックする(S16)。ここで、中断キーが押下された場合、中断処理を行い(S19)、リターンさせる。
コピーを継続するキーが選択された場合には、余白無し(ステップS14-NO)の場合と同様に、先のステップで算出した変倍率を設定値として決定して印刷を実行する(S17)。決定した変倍率は、上記実施例の複写機においては、IPUの変倍部71に設定され、変倍部71は書き込みユニット57に送る画像信号を変倍率に合せて拡大縮小する。
以上のフローを原稿毎に行うので、一つの原稿の印刷が終了した後、最終原稿まで印刷を終えたかを確認して(S18)、確認後にリターンさせる。
なお、上記のフローにおいては、ステップS16の中断キー押し下げの有無のチェック結果を待って、印刷処理へ移行するフローとして示したが、印刷処理を始動させ印刷処理中に、中断キーをチェックするようにしても構わない。
【0023】
ここで、図8のフローに示した変倍率計算ステップ(ステップS13)の実施例を詳細に説明する。
この実施例では、変倍率を、検出された原稿の縦、横のサイズと指定された用紙の縦、横のサイズから原稿に対する用紙の縦倍率及び横倍率をそれぞれ算出し、小さい方の倍率を最大値として、それ以下の変倍率(最大値が用紙を最大限に利用できる最適値となる)を決定する。また、変倍率の決定に加え、決定した変倍率により余白が生じるか否かの決定状態をチェックする。
図10は、本実施例に係わる変倍率計算のフローを示す。
図10を参照すると、先ず、用紙指定変倍モードの設定操作時に指定された用紙サイズと、ステップS12(図8)で原稿読み取り動作に伴って検出された原稿サイズから、縦変倍率(=転写紙縦長さ/原稿縦長さ)と横変倍率(=転写紙横長さ/原稿横長さ)を算出する(S21,22)。
次いで、算出した縦変倍率と横変倍率とが等しくないか、即ち縦変倍率≠横変倍率であるか、否か(つまり、用紙と原稿が同一或いは相似であるか)をチェックし(S23)、等しい場合、この変倍率を設定値として用いて形成される画像に欠けが生じることが無い。この場合、転写紙縦長さ/原稿縦長さとして変倍率を決定し、この設定によると余白をなくすこともできるので、この決定状態を「成功」とする(S24)。なお、転写紙縦長さ/原稿縦長さを最大値として、これ以下の値を設定すれば、画像に欠けが生じることが無い。
【0024】
縦変倍率と横変倍率が等しくない場合(S23-YES)、小さい方の倍率を設定値として用いないと、形成される画像に欠けが生じることになるので、次いで、どちらが小さいか、即ち縦変倍率>横変倍率であるか、否かをチェックする(S25)。縦変倍率が小さい場合(S25-NO)、縦変倍率を設定値として用いて形成される画像に欠けが生じることが無いので、転写紙縦長さ/原稿縦長さとして変倍率を決定するが、この設定によると横方向に余白を生じることになるので、この決定状態を「余白あり」とし(S26)、リターンさせる。
一方、横変倍率が小さい場合(S25-YES)、横変倍率を設定値として用いて形成される画像に欠けが生じることが無いので、転写紙横長さ/原稿横長さとして変倍率を決定するが、この設定によると縦方向に余白を生じることになるので、この決定状態を「余白あり」とし(S27)、リターンさせる。
なお、いずれの場合も決定した倍率を最大値として、これ以下の値を設定すれば、画像に欠けが生じることが無い。
【0025】
次いで、図8のフローに示した変倍率計算ステップ(ステップS13)の他の実施例を示す。
この実施例では、上記実施例と変倍率を決定する過程は変わらないが、決定状態の判断を異にしている。この実施例では、余白が生じても、その程度が著しくない場合には、決定状態を「余白あり」としない、と判断する。即ち、原稿の縦横比と用紙の縦横比の関係により判断し、縦横比の関係が逆の場合に、程度が著しいと考えられるので、決定状態を「余白あり」とし、正の場合に、「余白あり」としないようにする。
図11は、本実施例に係わる変倍率計算のフローを示す。
図11を参照すると、先ず、用紙指定変倍モードの設定操作時に指定された用紙サイズと、ステップS12(図8)で原稿読み取り動作に伴って検出された原稿サイズから、縦変倍率(=転写紙縦長さ/原稿縦長さ)と横変倍率(=転写紙横長さ/原稿横長さ)を算出する(S31,32)。
次いで、算出した縦変倍率と横変倍率とが等しくないか、即ち縦変倍率≠横変倍率であるか、否か(つまり、用紙と原稿が同一或いは相似であるか)をチェックし(S33)、等しい場合、この変倍率を設定値として用いて形成される画像に欠けが生じることが無い。この場合、転写紙縦長さ/原稿縦長さとして変倍率を決定し(S34)、この設定によると余白をなくすこともできるので、この決定状態を「成功」とし(S35)、リターンさせる。
【0026】
縦変倍率と横変倍率が等しくない場合(S33-YES)、小さい方の倍率を設定値として用いないと、形成される画像に欠けが生じることになるので、次いで、どちらが小さいか、即ち縦変倍率>横変倍率であるか、否かをチェックする(S36)。縦変倍率が小さい場合(S36-NO)、縦変倍率を設定値として用いて形成される画像に欠けが生じることが無いので、転写紙縦長さ/原稿縦長さとして変倍率を決定する(S37)。一方、横変倍率が小さい場合(S36-YES)、横変倍率を設定値として用いて形成される画像に欠けが生じることが無いので、転写紙横長さ/原稿横長さとして変倍率を決定する(S38)。
縦変倍率≠横変倍率のとき、上記のように決定した倍率によると余白が生じているので、倍率を決定した後、余白の程度を判断するために、原稿の縦横比と用紙の縦横比の関係が正であるか逆であるかを判断する。
【0027】
先ず、(原稿縦サイズ>原稿横サイズ)かつ(転写紙縦サイズ>転写紙横サイズ)であるか否かを判断し(S39)、正の関係にある場合(S39-YES)には、余白の程度は著しくなく、決定状態を「成功」として(S35)、リターンさせる。
逆の関係にある場合(S39-NO)には、縦長である場合に対する決定状態は「余白あり」となるが、横長である場合の判断をしていないので、同様に、(原稿縦サイズ<原稿横サイズ)かつ(転写紙縦サイズ<転写紙横サイズ)であるか否かを判断し(S40)、正の関係にある場合(S40-YES)には、余白の程度は著しくなく、決定状態を「成功」として(S35)、リターンさせる。
横長に対しても、逆の関係にある場合(S40-NO)には、間違いなく余白の程度が著しいと判断されるので、決定状態は「余白あり」として(S41)、リターンさせる。
【0028】
図11に示したフローにより、図8のステップS13における変倍率計算を行い、変倍率の決定に伴って、決定状態が「余白あり」であるか否かという判断結果を得る。図8のフローでは、決定状態の判断結果に従って、「余白あり」の警告表示をステップS15で行うが、判断結果は、余白の程度が著しい場合であり、その中には、ユーザーの設定ミスにより起きたものが入っている場合も考えられ、縦横の設定を変更することにより是正できるので、この時の警告表示を図9と異なるメッセージにより伝えることが望ましい。
図12は、この場合の操作画面を示す。図12に示すように、操作画面に、例えば「原稿と用紙の縦横が逆です。」といったメッセージの表示を行うことにより、明らかにその状況を知らせることが可能になる。
【0029】
次いで、図8のフローに示した中断処理ステップ(ステップS19)の実施例を示す。
この実施例では、変倍率の決定状態が「余白あり」の場合に、図9或いは図12に示した警告メッセージを表示した操作画面において、操作を可能とした中断キーの押し下げ時に、行うコピー動作の中断処理である。ここでは、原稿読み取りを完了した画像データに対して、印刷処理を行う過程の中断を行うもので、中断キーの操作がどのようなタイミングで行われても、対応できるようにしている。
図13は、本実施例の中断処理のフローを示す。
図13を参照すると、まず、印刷処理中であるか否かをチェックし(S51)、印刷中である場合、印刷を停止させ(S52)、中断した画像形成部等を初期状態に復帰させる。
一方、印刷中ではない場合、ステップS52の停止処理はしないで、待機している印刷ジョブをキャンセルする(S53)。なお、印刷ジョブのキャンセルは、印刷中のジョブに対しても行う。ジョブのキャンセルを行った後、リターンさせる。
以上のようにして、変倍率の決定状態が「余白あり」の場合に、指示操作に従って、要求に適わない印刷の中断をすることを可能にしたことにより、ユーザーの意志を反映させることができる。
【0030】
【発明の効果】
(1)請求項1、3、4の発明に対応する効果
原稿読み取り動作に伴い検出された原稿サイズと指定された用紙サイズとから原稿サイズに対する用紙サイズの縦倍率及び横倍率をそれぞれ算出し、小さい方を画像形成時の原稿画像に対する変倍率として決定するようにしたので、一度の読み取り動作により、画像に欠けのない画像データを生成し、適正な画像形成を行うことができる。
また、原稿及び用紙の縦横の長短関係に基づいて、原稿及び用紙の縦横の設定を判定し、互いの設定が異なるか否かにより、生じる余白の程度を判断し、設定が異なる場合、即ち余白の程度が著しい場合にのみ警告表示を行って、決定内容に従う動作の中断を可能とすることで、ユーザーの意図しない画像形成動作が行われるのを防ぐことができ、設定が同じ場合、例えばAB系列とインチ系列の用紙間の違いで、著しい余白が生じない場合には、警告表示等の不要な動作を行わないようにすることで、装置のパフォーマンスを向上させることが可能になる。
(2)請求項2の発明に対応する効果
上記(1)の効果に加えて、原稿及び用紙の縦横の設定の変更を可能にしたことで、ユーザーの設定ミスを是正し、ユーザーの意図しない画像形成動作が行われるのを防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例に係わるデジタル複写機の全体構成を概略図として示す。
【図2】 図1のデジタル複写機の自動原稿送り装置(ADF)の詳細を示す。
【図3】 図1のデジタル複写機の操作部の一例を示す。
【図4】 図3の操作部に備えた液晶タッチパネルの表示の一例を示す。
【図5】 図1のデジタル複写機における画像処理ユニット(IPU)の回路構成のブロック図を示す。
【図6】 1ページ分の画像に関連する画像データおよび制御信号のタイムチャートを示す。
【図7】 図5における画像メモリコントローラと、画像メモリの詳細を示す。
【図8】 用紙指定変倍処理を可能にした画像形成動作のフローの一例を示す。
【図9】 変倍率計算結果による警告画面表示の一例を示す。
【図10】 図8の変倍率計算(S13)処理の詳細フローの一例を示す。
【図11】 図8の変倍率計算(S13)処理の詳細フローの他の例を示す。
【図12】 変倍率計算結果による警告画面表示の他の例を示す。
【図13】 図8の中断処理(S19)処理の詳細フローの一例を示す。
【符号の説明】
1…自動原稿送り装置(ADF)、 6…コンタクトガラス、
15…感光体、 17…定着ユニット、
27…現像ユニット、 30…操作部、
31…液晶タッチパネル、 50…読み取りユニット、
51…露光ランプ、 54…CCDイメージセンサ、
57…書き込みユニット、 58…レーザ出力ユニット、
68… CPU、 65…画像メモリコントローラ、
66…画像メモリ、 71…変倍部、
620…原稿給紙トレイ 601…レジストセンサ、
632…原稿読み取り位置、 650…サイズセンサ群。
Claims (4)
- 原稿画像の読み取りを行う原稿読み取り手段と、該読み取り動作に伴い原稿サイズの検出を行う原稿サイズ検出手段と、読み取った原稿画像データを蓄積する手段と、検出された原稿サイズと指定された用紙サイズとから原稿サイズに対する用紙サイズの縦倍率及び横倍率をそれぞれ算出し、小さい方の倍率を最大値として原稿画像に対する変倍率を決定する変倍率決定手段と、決定された変倍率に従い、蓄積された原稿画像データに基づいて前記用紙に画像を印刷する手段と、検出された原稿サイズと指定された用紙サイズとから、原稿及び用紙の縦横の長短関係に基づいて原稿及び用紙の縦横の設定を判定する手段と、互いの設定が異なる場合に警告表示を行う手段と、該警告表示が行われているときに前記決定された変倍率に従う画像の印刷を中断するか否かを指示するための操作手段とを備えたことを特徴とする画像形成装置。
- 請求項1に記載された画像形成装置において、
警告表示が行われた場合、原稿及び用紙の縦横の設定の変更を可能にしたことを特徴とする画像形成装置。 - 原稿画像の読み取りを行う工程と、該読み取り動作に伴い原稿サイズの検出を行う工程と、読み取った原稿画像データを蓄積する工程と、検出された原稿サイズと指定された用紙サイズとから原稿サイズに対する用紙サイズの縦倍率及び横倍率をそれぞれ算出する工程と、算出された縦倍率、横倍率のうち小さい方の倍率を最大値として原稿画像に対する変倍率を決定する工程と、決定された変倍率に従い、蓄積された原稿画像データに基づいて前記用紙に画像を印刷する工程とを備えた画像形成方法であって、
さらに、検出された原稿サイズと指定された用紙サイズとから、原稿及び用紙の縦横の長短関係に基づいて原稿及び用紙の縦横の設定を判定する工程と、互いの設定が異なる場合に警告表示を行う工程と、該警告表示が行われているときに、前記決定された変倍率に従う画像の印刷を中断するか否かの指示を確認する工程とを備え、前記決定された変倍率に従う画像の印刷を中断することが指示された場合に前記画像を印刷する工程を中断することを特徴とする画像形成方法。 - 原稿読み取り手段と、読み取った原稿画像データを蓄積する手段と、蓄積された原稿画像データに基づいて用紙に画像を形成する手段と、操作手段と、表示手段とを有する画像形成装置のコンピュータに、前記原稿読み取り手段による読み取り動作に伴い原稿サイズの検出を行う手順と、検出された原稿サイズと指定された用紙サイズとから原稿サイズに対する用紙サイズの縦倍率及び横倍率をそれぞれ算出する手順と、算出された縦倍率、横倍率のうち小さい方の倍率を最大値として原稿画像に対する変倍率を決定する手順と、検出された原稿サイズと指定された用紙サイズとから、原稿及び用紙の縦横の長短関係に基づいて原稿及び用紙の縦横の設定を判定する手順と、互いの設定が異なる場合に警告表示を前記表示手段に行わせる手順と、該警告表示が行われているときに、前記決定された変倍率に従う画像の印刷を中断するか否かの指示を確認する手順と、前記決定された変倍率に従う画像の印刷を中断することが指示された場合に前記画像を印刷する手段による前記決定された変倍率に従う画像の印刷を中断させる手順とを実行させるためのプログラムを記憶したコンピュータ読取可能な記憶媒体。
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