JP3394997B2 - 特異的に置換されたインデニル配位子を持つメタロセンを用いてオレフィンポリマーを製造する方法 - Google Patents
特異的に置換されたインデニル配位子を持つメタロセンを用いてオレフィンポリマーを製造する方法Info
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Description
ンデニル配位子を持つメタロセンを用いるオレフィンポ
リマーまたは−コポリマーの製造方法に関する。
て対掌性(chiral) メタロセンを用いることは公知であ
りそして高結晶質で且つ高融点の高アイソタクチック−
ポリオレフィンをもたらす(Angew.Chem.9
7(1985)、第507頁およびドイツ特許第4,0
35,886.0号明細書参照)。
ると、釣合いの取れていない不適当な生成物特性を有す
るので、限定された工業的重要性しかないアタクチック
−ポリマーが得られる。
ィールを持つ生成物は非常に興味が持たれている。
は、軽減した結晶性、増加した衝撃強度、向上した透明
度、加工温度での高い流動性、低い分子量および軽減し
た融点のポリマーの製造を可能とする適する方法および
それに適する触媒系を見出すことである。
び潤滑剤処方、ホットメルト接着剤、被覆剤、シーリン
グ剤、絶縁剤、充填材または防音剤がある。
もよく、水素原子または炭素原子数1〜14の炭化水素
基であるかまたはRa およびRb はそれらが結合する原
子と一緒に環を形成し得る。〕で表されるオレフィンを
溶液状態で、懸濁状態でまたは気相で−60〜200℃
の温度、0.5〜100bar の圧力のもとで遷移金属化
合物としてのメタロセンと助触媒から形成される触媒の
存在下に重合または共重合することによってオレフィン
ポリマーを製造する方法において、メタロセンとして式
IまたはIa
の金属であり、R1 およびR2 は互いに同じでも異なっ
ていてもよく、水素原子、炭素原子数1〜10のアルキ
ル基、炭素原子数1〜10のアルコキシ基、炭素原子数
6〜10のアリール基、炭素原子数6〜10のアリール
オキシ基、炭素原子数2〜10のアルケニル基、炭素原
子数7〜40のアリールアルキル基、炭素原子数7〜4
0のアルキルアリール基、炭素原子数8〜40のアリー
ルアルケニル基またはハロゲン原子であり、R3 および
R4 は互いに同じでも異なっていてもよく、水素原子、
ハロゲン原子、ハロゲン化されていてもよい炭素原子数
1〜10のアルキル基、炭素原子数6〜10のアリール
基または−NR2 10 、−SR10、−OSiR3 10 、−S
iR 3 10 または−PR2 10 基であり、その際R10はハロ
ゲン原子、炭素原子数1〜10のアルキル基または炭素
原子数6〜10のアリール基であり、R5 およびR6 は
互いに同じでも異なっていてもよく、R5 およびR6 は
水素原子でないという条件のもとでR3 およびR4 につ
いて記載した意味を有し、R7 は
−S−、=SO、=SO 2 、=NR11、=CO、=PR
11または=P(O)R11であり、その際R11、R12およ
びR13は互いに同じでも異なっていてもよく、水素原
子、ハロゲン原子、炭素原子数1〜10のアルキル基、
炭素原子数1〜10のフルオロアルキル基、炭素原子数
6〜10のアリール基、炭素原子数6〜10のフルオロ
アリール基、炭素原子数1〜10のアルコキシ基、炭素
原子数2〜10のアルケニル基、炭素原子数7〜40の
アリールアルキル基、炭素原子数8〜40のアリールア
ルケニル基または炭素原子数7〜40のアルキルアリー
ル基であるかまたはR11とR12またはR11とR13とはそ
れぞれそれらの結合する原子と一緒に成って環を形成し
てもよく、そしてM2 は珪素、ゲルマニウムまたは錫で
あり、R8 およびR9 は互いに同じでも異なっていても
よく、R11について記載した意味を有しそしてmおよび
nは互いに同じでも異なっていてもよく、0、1または
2であり、m+nは0、1または2である。〕で表され
る化合物を使用することを特徴とする、上記方法に関す
る。
アルキル基である。ハロゲン(ハロゲン化)は弗素原
子、塩素原子、臭素原子または沃素原子、特に弗素原子
または塩素原子である。
触媒および式IまたはIaで表されるメタロセンより成
る。式IまたはIa中、M1 は周期律表の第IVb 、第Vb
または第VIb 族の金属であり、例えばチタニウム、ジル
コニウム、ハフニウム、バナジウム、ニオブ、タンタ
ル、クロム、モリブデンまたはタングステン、特にジル
コニウム、ハフニウムまたはチタニウムである。
いてもよく、水素原子、炭素原子数1〜10のアルキル
基、好ましくは炭素原子数1〜3のアルキル基、炭素原
子数1〜10のアルコキシ基、好ましくは炭素原子数1
〜3のアルコキシ基、炭素原子数6〜10、殊に6〜8
のアリール基、炭素原子数6〜10、殊に6〜8のアリ
ールオキシ基、炭素原子数2〜10、殊に2〜4のアル
ケニル基、炭素原子数7〜40、殊に7〜10のアリー
ルアルキル基、炭素原子数7〜40、殊に7〜12のア
ルキルアリール基、炭素原子数8〜40、殊に8〜12
のアリールアルケニル基またはハロゲン原子、殊に塩素
原子である。
いてもよく、水素原子、ハロゲン原子、殊に弗素原子、
塩素原子または臭素原子、ハロゲン化されていてもよい
炭素原子数1〜10のアルキル基、殊に炭素原子数1〜
4のアルキル基、炭素原子数6〜10のアリール基、殊
に6〜8のアリール基または−NR10 2 、−SR10、−
OSiR10 3 、−SiR10 3 または−PR10 2 基であ
り、その際R10はハロゲン原子、殊に塩素原子、または
炭素原子数1〜10のアルキル基、好ましくは炭素原子
数1〜3のアルキル基、または炭素原子数6〜10のア
リール基、殊に6〜8のアリール基である。R3 および
R4 は特に好ましくは水素原子またはメチルである。
いてもよく、好ましくは同じであり、R5 およびR6 は
水素原子でないという条件のもとでR3 およびR4 につ
いて記載した意味を有する。R5 およびR6 は好ましく
は、ハロゲン化されていてもよい炭素原子数1〜4のア
ルキル基、例えばメチル、エチル、プロピル、イソプロ
ピル、ブチル、イソブチルまたはトリフルオロメチル、
特にメチルである。
−S−、=SO、=SO 2 、=NR11、=CO、=PR
11または=P(O)R11であり、その際R11、R12およ
びR13は互いに同じでも異なっていてもよく、水素原
子、ハロゲン原子、炭素原子数1〜10のアルキル基、
殊に炭素原子数1〜4のアルキル基、特にメチル基、炭
素原子数1〜10のフルオロアルキル基、好ましくはC
F 3 基、炭素原子数6〜10のアリール基、好ましくは
炭素原子数6〜8のアリール基、炭素原子数6〜10の
フルオロアリール基、好ましくはペンタフルオロフェニ
ル基、炭素原子数1〜10のアルコキシ基、好ましくは
炭素原子数1〜4のアルコキシ基、特にメトキシ基、炭
素原子数2〜10のアルケニル基、好ましくは炭素原子
数2〜4のアルケニル基、炭素原子数7〜40のアリー
ルアルキル基、好ましくは炭素原子数7〜10のアリー
ルアルキル基、炭素原子数8〜40のアリールアルケニ
ル基、好ましくは炭素原子数8〜12のアリールアルケ
ニル基または炭素原子数7〜40のアルキルアリール
基、好ましくは炭素原子数7〜12のアルキルアリール
基であるかまたはR11とR12またはR11とR13とはそれ
ぞれそれらの結合する原子と一緒に成って環を形成して
もよい。
珪素またはゲルマニウムである。R7 は=CR11R12、
=SiR11R12、=GeR11R12、−O−、−S−、=
SO、=PR11または=P(O)R11であるのが有利で
ある。
いてもよく、R11と同じ意味を持つ。mおよびnは互い
に同じでも異なっていてもよく、0、1または2、殊に
0または1であり、m+nは0、1または2、殊に0ま
たは1である。
びBの化合物およびそれの水素化された式Iaの意味の
形
は(C1 〜C3 )−アルキルまたは塩素原子であり;R
3 およびR4 は水素原子または(C1 〜C4 )−アルキ
ルであり;R5 およびR6 はハロゲン化されていてもよ
い(C1 〜C4 )−アルキルでありそしてR8 、R9 、
R11およびR12が上記の意味、特に実施例に記載した化
合物IおよびIaの意味を有する。
用するのが有利である。しかしながら純粋なR型または
S型を使用することも可能である。光学活性ポリマーが
それらの純粋な立体異性体の状態で使用して製造でき
る。しかしながらメタロセン類のメソ型は、この化合物
中に重合活性中心(金属原子)が、該中心金属の所で鏡
面対称である為にもはや対掌性でなくそしてそれ故に高
アイソタクチック−ポリマーを製造することができない
ので分離するべきである。もしメソ型を分離しない場合
には、アタックチック−ポリマーがアイソタクチック性
ポリマーの他に生じる。ある用途──例えば柔軟な成形
体───にとっては、このことは全く望ましいことであ
る。
る。上に記載したメタロセンは以下の反応式に従って製
造できる: H2 Rc +ブチル−Li─→HRc Li X−(CR8R9)m −R7−(CR8R9)n −X ────────────────→ H2 Rd +ブチル−Li─→HRd Li 2 ブチル−Li HRc −(CR8R9)m −R7−(CR8R9)n −Rd H ───────→ M1 Cl4 LiRc −(CR8R9)m −R7−(CR8R9)n −Rd Li ───────→
照)
anometallic Chem. 288 ( 1985)、第63〜67
頁、ヨーロッパ特許出願公開第320,762号明細書
および実施例参照。
ll.Soc.Chim.Fr.6(1969)、19
81および実施例に従って製造できる。本発明による
と、式II
素原子数1〜6のアルキル基、炭素原子数6〜18のア
リール基、ベンジルまたは水素原子でありそしてpは2
〜50、殊に10〜35の整数である。〕で表される線
状の種類および/または式III
れる環状の種類のアルミノキサンを助触媒として用いる
のが有利である。
イソブチル、フェニルまたはベンジル、特に好ましくは
メチルである。基R14が異なる場合には、メチルと水素
原子または場合によってはメチルとイソブチルであるの
が好ましく、水素原子またはイソブチルは0.01〜4
0% の量で含有されているのが有利である(基R14の
数)。
なルートで製造できる。かゝる方法の一つは、例えばア
ルミニウム−炭化水素化合物および/またはアルミニウ
ムヒドリド−炭化水素化合物を水(気体、固体、液体ま
たは結合した、例えば結晶水)と不活性溶剤(例えばト
ルエン)中で反応させることより成る。異なるアルキル
基R14を持つアルミノキサンを製造する為には、二種類
の異なったアルミニウム−トリアルキル(AlR3 +A
lR'3 )を、所望の組成に依存して、水と反応させる
(S.Pasynkiewicz、Polyhedron 9 (1990) 429 およびヨ
ーロッパ特許出願公開第302,424号明細書参
照〕。
は知られていない。製造方法の種類に無関係に、全ての
アルミノキサン溶液の共通の性質は、遊離状態でまたは
付加物として存在する未反応アルミニウム出発化合物の
含有量が変化することである。
以前に式IIおよび/または式III のアルミノキサンで予
備活性化することができる。この処置で、重合活性が著
しく向上しそしてポリマーの粒子形態が改善される。
実施する。この目的の為にはメタロセンは、不活性炭化
水素中にアルミノキサンを溶解した溶液に溶解するのに
特に有利である。適する不活性炭化水素は、脂肪族炭化
水素または芳香族炭化水素である。トルエンを使用する
のが有利である。
% 乃至飽和限界までの範囲、殊に5〜30重量% の範囲
内である( それぞれの重量% は溶液全体を基準とする)
。メタロセンも同じ濃度で使用することができるが、
1molのアルミノキサン当たり10-4〜1molの量
で使用するのが好ましい。予備活性化時間は5分〜60
時間、殊に5〜60分である。予備活性化は−78〜1
00℃、殊に0〜70℃の温度で実施する。
担持させてもよい。重合で用いるオレフィン類(または
その一種類)は予備重合の為に使用するのが有利であ
る。適する担体には例えばシリカーゲル、酸化アルミニ
ウム、固体のアルミノキサンまたは他の無機系担体があ
る。細かいポリオレフィン粉末も適する担体材料であ
る。
にまたはアルミノキサンの他に式R X NH4-X BR'4、
RX PH4-X BR'4、R3 CBR'4またはBR'3 の化
合物を適する助触媒として使用することができる。これ
らの式中、xは1〜4、殊に3であり、基Rは互いに同
じでも異なっていてもよく、好ましくは同じであり、炭
素原子数1〜10のアルキル基または炭素原子数6〜1
8のアリール基であり、または二つの基Rはそれらの結
合する原子と一緒に環を形成しそして基R’は同じであ
るかまたは異なり、好ましくは同じであり、アルキル、
ハロゲン化アルキルまたは弗素で置換されていてもよい
炭素原子数6〜18のアリールである。
フェニルでありそしてR’はフェニル、ペンタフルオロ
フェニル、3,5−ビストリフルオロメチルフェニル、
メシチル、キシリルまたはトルイルである(ヨーロッパ
特許出願公開第277,003号明細書、同第277,
004号明細書よび同第426,638号明細書参
照)。
(活性)重合触媒はメタロセンの反応生成物および上記
化合物の一種類で構成されている。それ故にこの反応生
成物は別の段階で重合反応器の外で適当な溶剤を用いて
製造するのが好ましい。
て、中性のメタロセンをカチオンでき、それ(“不安定
な配位”)を安定化することのできるあらゆる化合物
が、本発明に従って助触媒として用いるのに適してい
る。更に助触媒またはそれから形成されるアニオンは、
生じるメタロセン−カチオンと更に如何なる反応もする
べきでない(ヨーロッパ特許出願公開第427,697
号明細書参照)。
に、アルミニウム−アルキル、例えばAlMe3 または
AlEt3 を用いて精製するのが有利である。この精製
は重合系自体において実施してもよいしまたはオレフィ
ンを重合系に導入する以前にアルミニウム化合物と接触
させ、次いで再び分離する。
態、懸濁状態または気相中で連続的にまたは不連続的に
一段階または多段階で−60〜200℃、好ましくは3
0〜80℃の温度で実施する。式 Ra −CH=CH−
Rb で表されるオレフィンを重合または共重合する。こ
の式中、Ra およびRb は互いに同じでも異なっていて
もよく、水素原子または炭素原子数1〜14のアルキル
基である。しかしながらRa およびRb はそれらが結合
するC−原子と一緒に環を形成していてもよい。この種
のオレフィンの例には、エチレン、プロピレン、1−ブ
テン、1−ヘキセン、4−メチル−1−ペンテン、1−
オクテン、ノルボルネンまたはノルボルナジエンがあ
る。プロピレンおよびエチレンを重合するのが特に有利
である。
ておよび/または活性を向上させる為に添加する。重合
系の全圧は0.5〜100barである。特に工業的に
興味の持たれる5〜64barの圧力範囲内で重合する
のが有利である。
溶剤あるいは1dm3 の反応器容積当たり遷移金属に関
して10-3〜10-8モル、殊に10-4〜10-7モルの濃
度で使用する。アルミノキサンは、1dm3 の溶剤ある
いは1dm3 の反応器容積当たり10-5〜10-1モル、
殊に10-4〜10-2モルの濃度で使用する。上記の他の
助触媒をメタロセンの量と約等モル量使用する。しかし
ながら原則として更に高濃度も可能である。
する場合には、チグラー低圧法で慣用される不活性の溶
剤を用いる。例えば重合を脂肪族- または脂環式炭化水
素中で実施する。挙げることのできるかゝる溶剤の例と
しては、プロパン、ブタン、ペンタン、ヘキサン、ヘプ
タン、イソオクタン、シクロヘキサンおよびメチルシク
ロヘキサンが挙げられる。
油留分も使用できる。トルエンも使用できる。重合を液
状のモノマー中で実施するのが有利である。もし不活性
溶剤を用いる場合には、モノマーを反応系に気体または
液体として配量供給する。
間の経過と共に重合活性が僅かしか下がらないことが判
っているので、任意である。本発明の方法では、記載し
たメタロセン触媒系が工業的に興味の持てる30〜80
℃の温度範囲において高い重合活性で所望の性質範囲の
ポリマーを有利に形成するという事実に特徴がある。
に高分子量の同属体の如きオレフィンをメタロセンIお
よびIaを用いて重合して、低分子量のポリマーをもた
らすことができるが、エチレンに対するこれらメタロセ
ンの挙動は全く相違して、非常に高分子量のポリエチレ
ンを優れた活性をもって形成することを見出した。
る。 VN=粘度数(cm3 /g) MW =重量平均分子量〔g/mol〕;ゲルパーミッシ
ョン・クロマトグラフィーを用いて測定する。 MW /Mn =分子量分散性;ゲルパーミッション・クロ
マトグラフィーを用いて測定する。 融点=示差走査熱量測定で測定した融点(20℃/分の
加熱−/冷却速度) II=13C−NMR−分光分析法で測定したアイソタク
チック指数(II = mm+1/2 mr) BD =ポリマー嵩密度(g/cm3 )実施例で使用するメタロセン類の合成 :I. rac−〔ジメチルシリルビス{1−(4,7−
ジメチルインデニル)}〕ジルコニウム−ジクロライドI.1. 4,7−ジメチルインデン 23g (1.0mol)のナトリウムを250mlの無
水メタノール中に回分的溶解する。次いで45.6g
(0.40mol)の2,5−ヘキサンジオンと39.
7g (0.60mol)のシクロペンタジエンとの混合
物を1時間にわたって0℃で滴加する。この混合物を室
温で1時間攪拌した後に、50mlの水を添加しそして
この混合物を約2リットルのジエチルエーテルで抽出処
理する。溶剤をストリッピング除去した後に残る残留物
を1.4kg のシリカゲル60でクロマトグラフィー処
理する。38g (65% )の4,7−ジメチルインデン
(帯黄色の油)をヘキサン/メチレンクロライド(1
0:1)で溶出させる。2. ビス{1−(4,7−ジメイルインデニル)}−
ジメチルシラン 7.0g (48.5mmol)の4,7−ジメチルイン
デンを60mlのジエチルエーテルに溶解しそしてヘキ
サンにブチルリチウムを溶解した19.4ml(48.
5mmol)の2.5M溶液をAr雰囲気で添加する。
短時間後に白色の沈澱物が分離しそして再び4mlのテ
トラヒドロフランを添加して溶解する。この溶液を室温
で2時間攪拌した後に、15mlのジエチルエーテルに
3.1g(24.3mmol)のジメチルジクロロシラ
ンを溶解した溶液にゆっくり滴加する。この混合物を1
9時間攪拌した後に、氷水に注ぎ込みそしてエーテルで
数回抽出処理する。一緒にしたエーテル抽出物を水で洗
浄しそして硫酸ナトリウムで乾燥する。溶剤を減圧下で
ストリッピング除去した後に残留する黄色の油を350
g のシリカゲル60でクロマトグラフィー処理する。
3.1g (37% )の生成物(白色の粉末、2種類の異
性体、融点67℃)をヘキサン/メチレンクロライド
(20:1)の流動相混合物を用いて溶出させる。 3. rac−〔ジメチルシリル−ビス{1−(4,7
−ジメチルインデニル)}〕−ジルコニウム−ジクロラ
イド ヘキサンにブチルリチウムを溶解した2.5M溶液4.
0ml(10mmol)を、15mlのジエチルエーテ
ルに1.5g (4.86mmol)の配位子系を溶解し
た溶液に室温にて添加し、そしてこの混合物をガスの発
生が終了するまで、5時間攪拌する。黄色の溶液を蒸発
処理しそして残留物を過剰のブチルリチウムを除く為に
ヘキサンで洗浄する。40〜50℃で油圧式真空ポンプ
で乾燥した後に、ジリチウム塩を、10mlのメチレン
クロライドに1.08g (4.3mmol)の四塩化ジ
ルコニウムを懸濁させた懸濁液に−78℃で添加する。
混合物を夜通し加温した後に、オレンジ色に着色した懸
濁液をG4フリットで濾過する。オレンジ色に着色した
濾液を蒸発処理する。1.58g (72% )の錯塩がラ
セミ型とメソ型との5:1の割合の混合物として得られ
る。純粋のラセミ体が、メチレンクロライドでの再結晶
処理によってオレンジ色の大きな結晶の状態で得られ
る。ラセミ体の 1H−NMR(CDCl3 ):7.07
(d、2、β−H);6.75〜7.05(m、4、芳
香族H);6.17(d、2、α−H);2.53
(s、6、CH3 );2.38(s、6、CH3 );
1.14(s、6、Si(CH3 )2 )。II: rac−〔1,2−エタンジイルビス{1−(2−
メチル−4,7−ジメチルインデニル)}〕−ジルコニ
ウム−ジクロライド1. 4,7−ジメチル−2−インダノン 8.2g (57mmol)の4,7−ジメチルインデン
(製法に関しては、実施例I参照)を、34mlの蟻酸
と8ml(80mmol)のH2 O2 (35%濃度)と
の混合物に80分の間に、激しい攪拌下に滴加する(発
熱反応)。この混合物を夜通し攪拌した後に、蟻酸を減
圧(40℃/20mmHg)のもとでストリッピング除
去する。200mlの7% 濃度硫酸を残留するオレンジ
色に着色した油に添加し、そしてこの混合物を蒸留処理
する。生成物を全部で800mlの水と一緒に蒸留処理
し、その際に水を定常的に後配量供給する。生成物の一
部は冷却器中で固体として沈澱しそして短時間加温する
ことによって受器に移す。水性蒸留液を飽和炭酸ナトリ
ウム溶液で中和しそしてエーテルで抽出処理する。有機
相を硫酸ナトリウムで乾燥しそして濃縮し、次いで生成
物を結晶化させる。5.6g (62% )のインダノンが
無色の針状物の形で得られる。2. 2,4,7−トリメチルインデン ジエチルエーテルにメチル−マグネシウム−ブロマイド
を溶解した3M溶液20ml(60mmol)を、10
0mlのジエチルエーテルに5.5g (34.3mmo
l)の上記インダノンを溶解した溶液に、溶剤が静かに
沸騰する様にゆっくり添加する。この混合物を還流下に
1時間煮沸した後に、白色の懸濁液を夜通し攪拌する。
この混合物をHCl酸性の氷の上に注ぎ、そしてジエチ
ルエーテルで抽出処理する。抽出物を硫酸ナトリウムで
乾燥した後に、溶剤を完全にストリッピング除去する。
せ、0.65g(3.14mmol)のp−トルエンス
ルホン酸を添加しそしてこの混合物を還流下に1.5時
間加熱する。水を添加した後に有機相を分離し、硫酸ナ
トリウムで乾燥しそして十分に蒸発処理する。残留物を
350g のシリカゲル60でクロマトグラフィー処理す
る。3.0g (60% )の2,4,7−トリメチルイン
デン(白色の固体)がヘキサン/メチレンクロライド
(10:1)を用いて溶出される。3. 1,2−ビス−{1−(2,4,7−トリメチル
インデニル)}−エタン ヘキサンにブチルリチウムを溶解した2.5M溶液4.
2ml(10.5mmol)を、50mlのテトラヒド
ロフランに1.7g (10.5mmol)の2,4,7
−トリメチルインデンを溶解した溶液に室温で添加し、
そしてこの混合物を40℃で1時間攪拌する。0.98
g(5.25mmol)のジブロモエタンを−78℃で
添加する。この混合物を夜通し室温で加温し、塩酸を含
有する氷水(pH2)に注ぎそしてジエチルエーテルで
抽出処理する。エーテル相をNaHCO3 溶液およびN
aCl溶液で洗浄しそして硫酸マグネシウムで乾燥す
る。エーテル抽出物を濃縮した時に、350mgの生成
物が無色の結晶粉末の形で結晶化する(二種類の異性
体)。未使用の2,4,7−トリメチルインデン430
mgおよび別の生成物50mgが、ヘキサン/メチレン
クロライド(10:1)を用いての母液のシリカゲル6
0でのクロマトグラフィー処理で得られる。全収率は2
2% である。4. rac−〔1,2−エタンジイルビス{1−
(2,4,7−トリメチルインデニル)}〕−ジルコニ
ウム−ジクロライド ヘキサンにブチルリチウムを溶解した2.5M溶液1.
4ml(3.5mmol)を、60mlのジエチルエー
テルに400mg(1.16mmol)のキレート配位
子を溶解した溶液に室温で添加する。その際に赤橙色か
ら出発する。この混合物を室温で2〜3時間攪拌した後
に、20mlのヘキサンを添加する。沈澱物を上澄み溶
液のデカンテイション除去によって単離し、ヘキサンで
洗浄しそして3〜4時間の油圧式真空ポンプでの減圧処
理下に乾燥する。ジリチウム塩を次いで、15mlのメ
チレンクロライドに240mg(1.03mmol)の
四塩化ジルコニウムを懸濁させた懸濁液に−78℃で添
加する。この混合物を室温に加温した後に、オレンジ色
の懸濁液をG4フリットで濾過しそして固体をメチレン
クロライドで洗浄する。濾液を油圧式真空ポンプでの減
圧処理下に乾燥するまで濃縮する。120mg(24%
)の錯塩がオレンジ色の粉末として得られる。ラセミ
体の 1H−NMR(CDCl3 ):6.8〜7.1
(m、4、芳香族H);6.30(s、2、β−H);
3.3〜3.5(m、4、C2 H4 );2.60(s、
6、CH3 );2.27(s、6、CH3 );1.57
(s、6、CH3 )。III : rac−〔ジメチルシリル−ビス{1−(3,
4,7−トリメチルインデニル)}−ジルコニウム−ジ
クロライド1 3,4,7−トリメチルインデン 12g (150mmol)のメチルシクロペンタジエン
および17.1g (150mmol)の2,5−ヘキサ
ンジオンの混合物を、200mlのメタノールに8.6
g (975mmol)のナトリウムを溶解した溶液に1
時間に亘って0℃で滴加する。室温で18時間攪拌した
後に、暗赤色の混合物を氷水の上に注ぎそしてエーテル
で抽出処理する。抽出液を硫酸ナトリウムで乾燥した後
に、溶剤をストリッピング除去しそして残留する油状物
を600g のシリカゲル60でクロマトグラフィー処理
する。可動相としてヘキサンを使用して、最初に3.2
g(13% )の3,4,7−トリメチルインデンをそし
て次に1.5g (6% )の2,4,7−トリメチルイン
デンを続けて溶出する。次いでヘキサンで再結晶処理し
て純粋な生成物を得る。2. ビス{1−(3,4,7−トリメチルインデニ
ル)}−ジメチルシラン ヘキサンにブチルリチウムを溶解した2.5M溶液8.
1ml(20.2mmol)を、40mlのテトラヒド
ロフランに3.2g (20.2mmol)の3,4,7
−トリメチルインデンを溶解した溶液に0℃で添加しそ
してこの混合物を更に1時間還流下に加熱しそして次に
10mlのテトラヒドロフランに1.3g (10.1m
mol)のジメチルジクロロシランを溶解した溶液に室
温で添加する。この赤色懸濁物を室温で17時間攪拌し
そして還流下に更に4時間、沸点に加熱する。この混合
物を氷の上に注ぎそしてエーテルで抽出処理する。エー
テル抽出物を一緒にし、硫酸ナトリウムで乾燥しそして
乾燥するまで蒸発処理する。ヘキサンでの再結晶処理
で、ベージュ色に着色した結晶の状態で1.4g (37
% )の生成物(複数の異性体)が得られる。3. rac−〔ジメチルシリルビス{1−(3,4,7
−ジメチルインデニル)}〕−ジルコニウム−ジクロラ
イド ヘキサンにブチルリチウムを溶解した2.5M溶液3.
4ml(8.4mmol)を、25mlのジエチルエー
テルに1.4g (3.8mmol)の配位子系を溶解し
た溶液に0℃で添加する。この混合物を室温で2〜3時
間、攪拌した後に、15mlに濃縮しそして沈澱物をG
4フリットで濾過する。ヘキサンで洗浄した後に、油圧
式真空ポンプで乾燥する。淡いベージュ色のジリチウム
塩を、20mlのメチレンクロライドに800mg
(3.5mmol)の四塩化ジルコニウムを入れた液に
−78℃で添加する。この混合物を3〜4時間に亘って
室温に加温しそしてG4フリットで濾過する。20ml
のヘキサンを濾液に添加しそしてこの混合物を10ml
の体積まで濃縮する。500mgの錯塩(純粋なラセミ
体)が−35℃で結晶化する。 1H−NMR(CDCl
3 ):6.6〜6.9(m、4、芳香族H);5.75
(s、2、α−H);2.50(s、6、CH3);
2.45(s、6、CH3 );2.40(s、6、CH
3 );1.07(s、6、Si−CH3 )。IV. rac−〔1,2−エタンジイルビス{1−(4,
7−ジメチルインデニル)}〕−ジルコニウム−ジクロ
ライド1. 1,2−ビス(4,7−ジメチルインデニル)エ
タン ヘキサンにブチルリチウムを溶解した1.6M溶液27
ml(43.2mmol)を、150mlのテトラヒド
ロフラン中の6.19g (42.9mmol)の4,7
−ジメチルインデンにAr雰囲気で滴加しそしてこの混
合物を60℃で1.5時間攪拌する。−78℃に冷却
し、1.86ml(21.5mmol)の1,2−ジブ
ロモエタンを添加しそして攪拌を室温で2時間継続す
る。反応混合物を2NのHCl水溶液に注ぎそして有機
相を分離し、NaHCO3 飽和水溶液でおよび次いでN
aCl溶液で洗浄しそして乾燥する(MgSO4 )。溶
剤を減圧下にストリッピング除去した後に残留する油状
物をヘキサンに取りそして生じる沈澱物を分離する。油
圧式真空ポンプで乾燥した後に、4.2g (62% )の
生成物が得られる。2. rac−〔1,2−エタンジイルビス{1−(4,
7−ジメチルインデニル)}〕−ジルコニウム−ジクロ
ライド 2.14g (6.8mmol)の配位子系を80mlの
テトラヒドロフランに溶解し、ヘキサンにブチルリチウ
ムを溶解した1.6M濃度溶液8.7ml(13.9m
mol)をマグネット・スターラーでの攪拌下に室温で
15分間に亘って滴加し、そしてガスの発生が終了する
までこの混合物を50℃で1時間攪拌する。溶剤を油圧
式真空ポンプで除きそして残留物を、過剰のブチルリチ
ウムを除く為にヘキサンで洗浄する。油圧式真空ポンプ
で乾燥した後に、100mlのテトラヒドロフランに溶
解したジリチウム塩および、100mlのテトラヒドロ
フランに溶解した2.65g (7.1mmol)のZr
Cl4 ・2THFを、50mlのテトラヒドロフランに
1時間に亘って同時に滴加する。この混合物を夜通し攪
拌した後に、減圧下に溶剤を除き、残留物をトルエンに
取り、混合物を濾過しそして溶剤を除く。残留物をn−
ペンタンと攪拌して一緒にしそして−35℃でトルエン
にて結晶化させる。1.9g (59% )の錯塩がラセミ
型とメソ型との3:1の比の混合物として得られる。純
粋なラセミ体がトルエン/ペンタンでの再結晶処理によ
って得られる。ラセミ体の 1H−NMR(CDC
l3 ):6.80(d、2、β−H);6.70〜7.
00(m、4、芳香族H);6.30(2、d、α−
H);3.50〜4.30(m、4、2CH2 ):2.
73(s、3、CH3 );2.30(s、3、C
H3 )。V: rac−〔1,2−エタンジイルビス{1−(4,
7−ジメチル−4,5,6,7−テトラヒドロインデニ
ル)}−ジルコニウム−ジクロライド 1.47g (3.1mmol)のCH2 CH2 (4.7
−Me2 −Ind)2ZrCl2 を70mlのメチレン
クロライドに溶解し、100mgのPtO2 を添加しそ
して水素化を100barの加圧下に24時間室温で実
施する。濾過後に溶剤を減圧下に除きそして残留物をヘ
キサン/トルエンで再結晶処理する。1.0g(67%
)の黄色の結晶が得られる。ラセミ体の 1H−NMR
(CDCl3 ):6.60(d、2、β−H);5.8
5(2、d、α−H);2.30〜3.30(m、1
6、CH2 およびCH);1.45(d、3、C
H3 );1.35(d、3、CH3 )。VI: rac−〔1,2−ブタンジイルビス{1−(4,
7−ジメチルインデニル)}−ジルコニウム−ジクロラ
イド1. 1,2−ビス(4,7−ジメチルインデニル)ブ
タン ヘキセンにブチルリチウムを溶解した1.6M溶液52
ml(83.2mmol)を、200mlのテトラヒド
ロフランに11.8g (92mmol)の4,7−ジメ
チルインデンを溶解した溶液に室温でAr雰囲気で滴加
しそしてこの混合物を60℃で1時間攪拌する。−78
℃に冷却し、5ml(40mmol)の1,2−ジブロ
モブタンを添加しそして室温で夜通し攪拌し続ける。反
応混合物を2NのHCl水溶液に注ぎそして有機相を分
離し、NaHCO3 飽和水溶液およびNaCl溶液で引
き続いて洗浄しそして乾燥する(MgSO4 )。溶剤の
減圧下でのストリッピング除去後に残留する油状物を3
50g のシリカゲルでクロマトグラフィー処理する(ヘ
キサン)。油圧式真空ポンプで乾燥した後に、1.4g
(10% )の生成物が得られる。2. rac−〔1,2−ブタンジイルビス{1−
(4,7−ジメチルインデニル)}−ジルコニウム−ジ
クロライド 1.4g ((4mmol)の配位子系を50mlのテト
ラヒドロフランに溶解し、ヘキサンにブチルリチウムを
溶解した1.6M溶液5.1ml(18.2mmol)
を室温で15分間に亘ってマグネット・スターラーでの
攪拌下に滴加し、そしてこの混合物を、ガスの発生が終
了するまで60℃で1.5時間攪拌する。溶剤を油圧式
真空ポンプでの減圧下に除きそして残留物を、過剰のブ
チルリチウムを除く為にヘキサンで洗浄する。油圧式真
空ポンプでの減圧下に乾燥した後に、ジリチウム塩を、
100mlのテトラヒドロフラン中1.55g (4.1
mmol)のZrCl4 ・2THFに50分の間に回分
的に添加しそして攪拌を3.5時間継続する。混合物を
濾過しそして溶剤を除いた後に、残留物をトルエン/ヘ
キサンで抽出処理し、抽出物を濾過しそして溶剤を除
く。残留物をn−ペンタンと攪拌して一緒にしそしてト
ルエンで−35℃で結晶化させる。0.72g(35%
)の錯塩がラセミ型とメソ型との混合物として得られ
る。純粋なラセミ体はトルエン/ペンタンでの再結晶処
理によって得られる。ラセミ体の 1H−NMR(CDC
l3 ):6.80(d、2、β−H);6.70〜7.
00(m、4、芳香族−H);6.25(2、d、α−
H);3.50〜4.30(m、5、2CH2 およびC
H);2.70(s、3、CH3 );2.35(s、
3、CH3 );1.1(t、3、CH3 )。重合例: 実施例1 乾燥した16dm3 反応器を窒素でフラッシュ洗浄しそ
して10dm3 の液状プロピレンを導入する。次いで、
メチルアルミノキサンの30cm3 のトルエン溶液(4
0mmolのAlに相当する、平均オリゴマー度n=2
0)を添加しそしてこの混合物を30℃で15分攪拌す
る。
mol)のrac−ジメチルシリル(4,7−ジメチル
−1−インデニル)2 −ジルコニウム−ジクロライド
を、メチルアルミノキサンの15cm3 のトルエン溶液
(=20mmolのAl)に溶解しそして15分放置す
ることによって予備活性化する。この溶液を次に反応器
に導入し、この混合物を熱の供給によって70℃(10
℃/分)に加熱しそして重合系を冷却によって1時間の
間70℃に維持する。重合は過剰のモノマーをストリッ
ピング除去することによって重合を中止する。1.39
kgのポリプロピレンが得られる。従ってメタロセンの
活性は140.4kg(ポリプロピレン)/g(メタロ
セン)×時間である。
00g/mol、 MW /Mn =2.1、融点=128
℃、 BD=500g/dm3 、 II=90% 。実施例2 50℃の重合温度で実施例1を繰り返す。0.65kg
のポリプロピレンが得られ、これは65.7kg(ポリ
プロピレン)/g(メタロセン)×時に相当する。
0g/mol、MW /Mn =2.1、融点=134℃、
BD=422g /dm3 、 II=95% 。実施例3 メタロセンの量を二倍にし且つ30℃の重合温度で実施
例1を繰り返す。0.28kgのポリプロピレンが得ら
れ、これは14.9kg(ポリプロピレン)/g(メタ
ロセン)×時に相当する。
0g/mol、MW /Mn =2.3、融点=139℃。実施例4 実施例1を繰り返すが、液状のプロピレンを添加する前
に、5Ndm3 の水素を反応器に導入し、メタロセンの
重量を10.6mgとする。2.52kgのポリマーが
得られ、これは237.7kg(ポリプロピレン)/g
(メタロセン)×時に相当する。
0g/mol、MW /Mn =1.9、融点=131℃。実施例5 実施例1を繰り返すが、14.7mg(0.031mm
ol)のrac−エチレン(4,7−ジメチル−1−イ
ンデニル)2 ジルコニウム−ジクロライドをメタロセン
として添加する。2.92kgのポリプロピレンが得ら
れ、これは198.6kg(ポリプロピレン)/g(メ
タロセン)×時に相当する。
/mol、MW /Mn =2.1、融点=124℃、BD
=411g/dm3 、II=90% 。実施例6 50℃の重合温度で実施例5を繰り返す。1.38kg
のポリプロピレンが得られ、これは93.9kg(ポリ
プロピレン)/g(メタロセン)×時に相当する。
g/mol、MW /Mn =2.0、融点=130℃、B
D=453g /dm3 。実施例7 30℃の重合温度で実施例5を繰り返す。0.37kg
のポリプロピレンが得られ、これは25.2kg(ポリ
プロピレン)/g(メタロセン)×時に相当する。
0g/mol、MW /Mn =2.7、融点=150℃、
BD=347g/dm3 、II=94% 。実施例8 実施例1を繰り返すが、14.5mgのrac−エチレ
ン(4,7−ジメチル−4,5,6,7−テトラヒドロ
−1−インデニル)2 ジルコニウム−ジクロライドをメ
タロセンとして使用する。1.37kgのポリプロピレ
ンが得られ、これは94.5kg(ポリプロピレン)/
g(メタロセン)×時に相当する。
0g/mol、MW /Mn =2.3、融点=121℃、
ガラス転移温度Tg=−25℃。実施例9 50℃の重合温度で15.0mgのメタロセンを用いて
実施例8を繰り返す。0.60kgのポリマーが得ら
れ、これは40.0kg(ポリプロピレン)/g(メタ
ロセン)×時に相当する。
0g/mol、MW /Mn =2.4、融点=116℃、
ガラス転移温度Tg=−22℃。実施例10 実施例1を繰り返すが、15.0mgのrac−エチル
エチレン(4,7−ジメチル−1−インデニル)2 ジル
コニウム−ジクロライドをメタロセンとして使用する。
1.45kgのポリマーが得られ、これは96.7kg
(ポリプロピレン)/g(メタロセン)×時に相当す
る。
g/mol、MW /Mn =1.8、融点=129℃。実施例11 50℃の重合温度で実施例10を繰り返す。0.65k
gのポリマーが得られ、これは43.3kg(ポリプロ
ピレン)/g(メタロセン)×時に相当する。
ン(2,4,7−トリメチル−1−インデニル)2 ジル
コニウム−ジクロライドをメタロセンとして使用する。
1.49kgのポリマーが得られ、これは98.0kg
(ポリプロピレン)/g(メタロセン)×時に相当す
る。
0g/mol、MW /Mn =2.3、融点=145℃。実施例13 50℃の重合温度で実施例12を繰り返す。0.41k
gのポリマーが得られ、これは27.0kg(ポリプロ
ピレン)/g(メタロセン)×時に相当する。
0g/mol、MW /Mn =2.5、融点=152℃。実施例14〜18 窒素でフラッシュ洗浄した乾燥した1.5dm3 反応器
に0.75dm3 の炭化水素留分(沸点範囲100〜1
20℃)を導入しそして3.75cm3 のメチルアルミ
ノキサン−トルエン溶液(5mmolのAlに相当す
る、平均オリゴマー度n=20)を攪拌下に添加する。
メチルアルミノキサンを溶解した1.25cm3 のトル
エン溶液(1.66mmolのAl)に溶解しそして1
5分間放置することによって予備活性化する。反応器を
70℃にまで加熱しそして5barのエチレンを攪拌下
に圧入する。メタロセン溶液を耐圧コックを通して添加
し、反応器圧をエチレンを継続的に添加することによっ
て5barに一定に維持し、そして温度はサーモスタッ
トでの制御によって70℃に一定に保つ。
lのイソプロパノールの添加によって反応を中止し、反
応器を空にしそしてポリマーを濾過しそして減圧下に乾
燥する。結果は表1に示す。 表中:Meはメチルを意味し、Indはインデニルをそ
してPEはポリエチレンを意味する。
継続的に配量供給する。1.44kgのC2 /C3 −コ
ポリマーが得られる。これは145.5kg(コポリマ
ー)/g(メタロセン)×時に相当する。
0g/mol、MW /Mn =2.2、融点=122℃。13 C−NMRによるとエチレン含有量3.1% はエチレ
ン単位が独立して組入れられている。融点はコモノマー
としてのエチレンによって低下され得る。
ンを添加する以前に反応器に追加的配量供給する。1.
50kgのポリプロピレンが得られる。これは151.
5kg(ポリマー)/g(メタロセン)×時のメタロセ
ン活性に相当する。
g/mol、MW /Mn =2.0、融点=132℃、B
D=520g /dm3 、II=92% 。
Claims (8)
- 【請求項1】 式 Ra −CH=CH−Rb〔式中、
Ra およびRb は互いに同じでも異なっていてもよく、
水素原子または炭素原子数1〜14の炭化水素基である
かまたはRa およびRb はそれらが結合する原子と一緒
に環を形成し得る。〕で表されるオレフィンを溶液状態
で、懸濁状態でまたは気相で−60〜200℃の温度、
0.5〜100bar の圧力のもとで遷移金属化合物とし
てのメタロセンと助触媒から形成される触媒の存在下に
重合または共重合することによってオレフィンポリマー
を製造する方法において、メタロセンとして式Iまたは
Ia 【化1】 〔式中、M1 は周期律表の第IVb 族の金属であり、 R1 およびR2 は互いに同じでも異なっていてもよく、
水素原子、炭素原子数1〜10のアルキル基、炭素原子
数1〜10のアルコキシ基、炭素原子数6〜10のアリ
ール基、炭素原子数6〜10のアリールオキシ基、炭素
原子数2〜10のアルケニル基、炭素原子数7〜40の
アリールアルキル基、炭素原子数7〜40のアルキルア
リール基、炭素原子数8〜40のアリールアルケニル基
またはハロゲン原子であり、 R3 およびR4 は互いに同じでも異なっていてもよく、
水素原子、ハロゲン化 されていてもよい炭素原子数1〜
10のアルキル基、炭素原子数6〜10のアリール基ま
たは−NR2 10 、−SR10、−OSiR3 10 、−SiR
3 10 または−PR2 10 基であり、その際R10はハロゲン
原子、炭素原子数1〜10のアルキル基または炭素原子
数6〜10のアリール基であり、 R5 およびR6 は互いに同じでも異なっていてもよく、
R5 およびR6 は水素原子でないという条件のもとでR
3 およびR4 について記載した意味を有し、 R7 は 【化2】 =BR11、=AlR11、−Ge−、−Sn−、−O−、
−S−、=SO、=SO2 、=NR11、=CO、=PR
11または=P(O)R11であり、その際R11、R12およ
びR13は互いに同じでも異なっていてもよく、水素原
子、ハロゲン原子、炭素原子数1〜10のアルキル基、
炭素原子数1〜10のフルオロアルキル基、炭素原子数
6〜10のアリール基、炭素原子数6〜10のフルオロ
アリール基、炭素原子数1〜10のアルコキシ基、炭素
原子数2〜10のアルケニル基、炭素原子数7〜40の
アリールアルキル基、炭素原子数8〜40のアリールア
ルケニル基または炭素原子数7〜40のアルキルアリー
ル基であるかまたはR11とR12またはR11とR13とはそ
れぞれそれらの結合する原子と一緒に成って環を形成し
てもよく、そしてM2 は珪素、ゲルマニウムまたは錫で
あり、 R8 およびR9 は互いに同じでも異なっていてもよく、
R11について記載した意味を有しそしてmおよびnは互
いに同じでも異なっていてもよく、0、1または2であ
り、m+nは0、1または2である。〕で表される化合
物を使用することを特徴とする、上記方法。 - 【請求項2】 式IまたはIa中、M1 はZrまたはH
fであり、R1 およびR2 は互いに同じでも異なってい
てもよく、(C1 〜C3 )−アルキルまたは塩素原子で
あり、R3 およびR4 は互いに同じでも異なっていても
よく、水素原子または(C1 〜C4 )−アルキルであ
り、R5 およびR6 は互いに同じでも異なっていてもよ
く、ハロゲン化されていてもよい(C1 〜C4 )−アル
キルであり、R7 は 【化3】 または 【化4】 で表される残基でありそしてn+mは0または1である
請求項1に記載の方法。 - 【請求項3】 式IまたはIa中、置換基R5 とR6 が
同じである請求項1または2に記載の方法。 - 【請求項4】 式IまたはIaのメタロセンとしてra
c−〔ジメチルシリル−ビス−(1−(4,7−ジメチ
ルインデニル))〕ジルコニウム−ジクロライド、ra
c−〔1,2−エタンジイルビス(1−(2−メチル−
4,7−ジメチルインデニル))〕ジルコニウム−ジク
ロライド、rac−〔ジメチルシリル−ビス−(1−
(3,4,7−トリメチルインデニル))〕ジルコニウ
ム−ジクロライド、rac−〔1,2−エタンジイルビ
ス(1−(4,7−ジメチルインデニル))〕ジルコニ
ウム−ジクロライド、rac−(1,2−エタンジイル
ビス(1−(4,7−ジメチル−4,5,6,7−テト
ラヒドロインデニル))〕−ジルコニウム−ジクロライ
ドまたはrac−〔1,2−ブタンジイル−ビス(1−
(4,7−ジメチルインデニル))〕ジルコニウム−ジ
クロライドを使用する請求項 1〜3 のいずれか一つに記
載の方法。 - 【請求項5】 用いる助触媒として式II 【化5】 〔式中、R14は互いに同じでも異なっていてもよく、炭
素原子数1〜6のアルキル基、炭素原子数6〜18のア
リール基、ベンジル基または水素原子でありそしてpは
2〜50の整数である。〕で表される線状の種類および
/または式III 【化6】 〔式中、R14およびpは上記の意味を有する。〕で表さ
れる環状の種類のアルミノキサンである請求項1〜4の
いずれか一つに記載の方法。 - 【請求項6】 助触媒としてメチルアルミノキサンを用
いる請求項1〜5のいずれか一つに記載の方法 - 【請求項7】 式1またはIaのメタロセンを重合反応
で使用する前に式IIおよび/またはIII のアルミノキサ
ンにて予備活性化する請求項5または6に記載の方法。 - 【請求項8】 請求項1〜4のいずれか一つに記載の式
IまたはIaのメタロセンをオレフィン重合において触
媒として用いる方法。
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