JP2002544282A - ジ−及びトリ−ヘテロ原子置換インデニル金属錯体 - Google Patents

ジ−及びトリ−ヘテロ原子置換インデニル金属錯体

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JP2002544282A JP2000618287A JP2000618287A JP2002544282A JP 2002544282 A JP2002544282 A JP 2002544282A JP 2000618287 A JP2000618287 A JP 2000618287A JP 2000618287 A JP2000618287 A JP 2000618287A JP 2002544282 A JP2002544282 A JP 2002544282A
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ジェイ ジュニア クラッパー,ウィリアム
エヌ ニクラス,ピーター
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高い触媒効率をもち高温下でも失活しにくいオレフィン重合触媒として有用な新規錯体を提供する。 【解決手段】 インデニル又は置換インデニル基に結合した少なくとも2個のヘテロ原子をもち、これがリガンド基で連結されていることで金属に共有又は配位/共有結合を形成している金属錯体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、一群の金属錯体、これらの金属錯体を製造するのに使用されるリガ
ンドに関し、そしてα−オレフィン及びα−オレフィンの混合物の重合によりポ
リマーを製造する重合方法で使用するのに特に好適な、それらから誘導されるオ
レフィン重合触媒に関する。
【0002】
【従来の技術とその課題】
拘束ジオメトリー金属錯体及びその製造方法は、US−A−5,703,18
7;US−A−5,321,106;US−A−5,721,185;US−A
−5,374,696;US−A−5,055,438;US−A−5,057
,475;US−A−5,096,867;US−A−5,064,802;U
S−A−5,132,380;US−A−5,470,993さらにはEP−A
−514,828その他に開示されている。
【0003】 US−A−5,703,187及び5,304,614は、ジルコニウム錯体
及び橋かけメタロセンリガンドを開示しており、2個のインデニル基は炭素又は
珪素を含む橋かけによりともに共有結合されており、プロピレンの重合に有用で
ある。 EP−A−577581は、ヘテロ原子置換基を有するフルオレンリガンドを
含む非対称ビス−Cpメタロセンを開示している。
【0004】 E.Barsties;S.Schaible;M.−H.Prosenc;
U.Rief;W.Roll;O.Weyland;B.Dorerer;H.
−H.Brintzinger “J.Organometallic Che
m.”1996,520,63−68及びH.Plenio;D.Birth“
J.Organometallic Chem.”1996,519,269−
272は、イソタクティックポリプロピレン及びポリエチレンの形成に有用な、
インデニルのシクロペンタジエニル環が非橋かけ及びSi橋かけビス−インデニ
ルのジメチルアミノ基により置換されている系を開示している。
【0005】 モノ−Cpメタロセンのランダムなヘテロ原子置換の開示は、EP−A−41
6815、WO95/07942、WO96/13529、US−A−5096
867及びUS−A−5621126に見いだされる。4族金属のインデニル錯
体の3−及び2−位の特定ヘテロ原子置換はWO98/06727及びWO/9
8/06728にそれぞれ開示されている。前記した特別に置換した金属錯体は
改良された触媒効果をもたらしている。しかし触媒効率及び高温重合条件下での
触媒の失活に問題が残っている。より高い分子量を有するポリオレフィンを生成
できることは、有利である。オレフィン重合触媒系に使用されるメタロセン錯体
のシクロペンタジエニル基の回りに置換を部分的に変えることにより生成される
ポリマーの他の物理的な特徴を改良できることも有利である。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明に従えば、式:
【0007】
【化4】
【0008】 ここでMは元素周期律表の3〜13族、ランタニド類又はアクチニド類の1つ
からの+2、+3又は+4形式酸化状態にある金属である; RA はそれぞれの場合独立に水素、RB 又はTRB j であり、但し2又は3個
のRA はTRB j である; jは1又は2であり、そしてjが1のときTは酸素又は硫黄でありまたjが2
のときTは窒素又はリンである; RB はそれぞれの場合独立に水素を計算に入れない原子数が1〜80である基
であってヒドロカルビル、ヒドロカルビルシリル、ハロゲン置換ヒドロカルビル
、ヒドロカルビルオキシ置換ヒドロカルビル、ヒドロカルビルアミノ置換ヒドロ
カルビル又はヒドロカルビルシリル置換ヒドロカルビルであるか、又は2個のR B 基がいっしょになって2価のリガンド基を形成している; Zは置換インデニル基に結合し且つ共有結合又は共有/配位結合のいずれかで
Mに結合している2価の基であってホウ素又は元素周期律表の14族の1員をも
つと共に窒素、リン、硫黄又は酸素をももつ; Xは60以下の原子をもつアニオン性又はジアニオン性リガンド基である(こ
れには環状、非局在化、π−結合リガンド基であるリガンドも包含される); X’はそれぞれの場合独立に20以下の原子をもつルイス塩基リガンドである
; pは0〜5の数であり、(各Xがアニオン性リガンドである時はpはMの形式
酸化状態より2少なく、いくつか又はすべてのX基がジアニオン性リガンド基で
ある時は各ジアニオン性X基は2価としpの数はそれに応じて少なくなる);そ
して qは0,1又は2である、 に相当する金属錯体が提供される。
【0009】 上記金属錯体のうち金属が3族金属又はランタニド金属であるものは活性化剤
又は共触媒の添加なしにオレフィン重合の触媒活性をもつ。しかしその場合も共
触媒を存在させることが望ましい。従って、本発明の一態様では、(A)前記に
規定する金属錯体からなる触媒成分及び(B)活性化共触媒からなる共触媒成分
、ここで(A):(B)のモル比は1:10,000〜100:1とからなるか
又は所望により触媒成分(A)が活性化技術を用いて活性化されている、オレフ
ィン重合用触媒組成物が提供される。 本発明の別の態様では、(A)前記に規定する金属錯体からなる触媒成分及び
(B)活性化共触媒からなる共触媒成分、ここで(A):(B)のモル比は1:
10,000〜100:1、とからなり、金属媒体がラジカルカチオンの形であ
る、オレフィン重合用触媒組成物が提供される。
【0010】 さらに本発明によれば、1種以上のC2-20α−オレフィンを重合条件下で上記
の触媒組成物の一つと接触させることからなるオレフィンの重合方法が提供され
る。 本発明の好ましい方法は、約100−約250℃の温度で、1種以上のC2-20 α−オレフィンを重合条件下で上記の触媒組成物の一つと接触させることからな
るオレフィンの高温溶液重合方法である。 本発明の範囲内に、前記の方法により生成されたポリオレフィン生成物がある
。好ましい生成物は、長鎖の枝分かれ及び/又は逆分子構造を有する。
【0011】 本発明は、また前記の金属錯体の一つのシクロペンタジエニル含有リガンドを
提供する;ここで該リガンドは、 (A)脱プロトン化が可能な2プロトンを有する遊離塩基; (B)ジリチウム塩、ジナトリウム塩又はジカリウム塩; (C)マグネシウム塩;又は (D)モノ又はジシリル化ジアニオン の形である。
【0012】 本発明のこの態様の範囲内に、本発明の金属錯体を生成するための合成、又は
元素に周期律表の3−13族、ランタニド又はアクチニドの一つそしてリガンド
の1−4個からの金属からなる金属錯体を生成するための合成のためのこれらリ
ガンドのひとつの使用がある。
【0013】 本発明の触媒及び方法は、広い範囲の重合条件にわたってそして特に高温度で
、高分子量のオレフィンポリマーの高能率の生成をもたらす。それらは、特に、
エチレン/プロピレン(EPポリマー)、エチレン/オクテン(EOポリマー)
、エチレン/スチレン(ESポリマー)、プロピレン及びエチレン/プロピレン
/ジエン(EPDMポリマー)の溶液又はバルク重合に有用である。ここでジエ
ンはエチリデンノルボルネン、1,4−ヘキサジエン又は同様な非共役ジエンで
ある。高温度の使用は、高温度の増大したポリマー溶解性が、重合装置の溶液粘
度の制限を超えることなく、並びに反応生成物を脱揮発化するのに必要なエネル
ギーのコストの低下なしに、増加した転換(ポリマー生成物の高濃度)の使用を
可能にする事実により、これらの方法の生産性を劇的に増大させる。 本発明の触媒は、また、支持物質に支持され、そしてスラリー又は気相でのオ
レフィン重合方法に使用できる。触媒は重合反応槽でその場で1種以上のオレフ
ィンモノマーにより予備重合できるか、又は主な重合方法前に予備重合された触
媒の中間的な回収による別に方法で予備重合できる。
【0014】
【発明の実施の形態】
本明細書の周期律表に関するすべての引用は、1989年にCRC Pres
.Inc.により発行されそして著作権を有する周期律表からである。また、族
に関するすべての引用は、族を数えるIUPACシステムを使用してこの周期律
表に示されている。本明細書で引用した従来例はその内容全体が引用されるもの
である。逆分子構造(reverse molecular architec
ture)なる語は2以上のオレフィンのコポリマーであってポリマーの高分子
量フラクションが増加した量の高分子量コモノマーを含有するものをいう。
【0015】 本発明で使用されるとき、オレフィンは、ビニル性不飽和結合を含むC2-20
肪族又は芳香族の化合物、並びに環状の化合物例えばシクロブテン、シクロペン
テン、及びノルンボルネン(C1-20ヒドロカルビル基により5−及び6−位で置
換されているノルンボルネンを含む)である。またこれらオレフィンの混合物、
並びにこれらオレフィンとC4-40ジオレフィン化合物との混合物も包含される。
後者の化合物の例は、エチリデンノルボルネン、1,4−ヘキサジエン、ノルボ
ルナジエンなどを含む。本発明の触媒及び方法は、エチレン/1−ブテン、エチ
レン/1−ヘキセン、エチレン/スチレン、エチレン/プロピレン、エチレン/
1−ペンテン、エチレン/4−メチル−1−ペンテン及びエチレン/1−オクテ
ンコポリマー、並びにエチレン、プロピレン及び非共役ジエンのターポリマー例
えばEPDMターポリマーの製造に使用するのに特に適している。
【0016】 本発明の好ましい配位錯体は式II〜Vに相当する錯体である:
【0017】
【化5】
【0018】 ここでT,RB ,j,M,Z,X,X’,p及びqは前記で定義したとおりで
あり、そしてRB'はそれぞれの場合独立に水素、又はヒドロカルビル、ヒドロカ
ルビルシリル、ハロゲン置換ヒドロカルビル、ヒドロカルビルオキシ置換ヒドロ
カルビル、ヒドロカルビルアミノ置換ヒドロカルビル又はヒドロカルビルシリル
置換ヒドロカルビルであって水素を計算に入れない原子数が1〜80である基で
ある基であるか又は2個のRB'基がいっしょになって2価のリガンド基を形成し
ている。
【0019】 好ましいRB 基及びRB'基は水素及びヒドロカルビル、ヒドロカルビルシリル
、ヒドロカルビルオキシ置換ヒドロカルビル、ヒドロカルビルアミノ置換ヒドロ
カルビル及びハロゲン置換ヒドロカルビル及びハロゲン置換ヒドロカルビルであ
って、水素を計算に入れないで1〜20個の原子をもつものであり、特に水素、
アルキル、アリール又はアラルキルが好ましい。
【0020】 より好ましいRB 基は水素、ヒドロカルビル、ヒドロカルビルシリル、ヒドロ
カルビルオキシ置換ヒドロカルビル、ヒドロカルビルアミノ置換ヒドロカルビル
(水素を計算に入れないで1〜20個のげんしをもつ)であり、特に好ましいの
は水素、アルキル、アリール又はアラルキルであるか、又は2個のRB 基はいっ
しょになって1〜10個の炭素原子をもつアルキレン基を形成している。 好ましいT基はO又はNであり、特にNが好ましい。
【0021】 好ましいヘテロ原子含有置換基は置換インデニル基の3、5又は6位にあり、
そしてTRB j 基がメトキシ、エトキシ、プロポキシ、メチルエチルオキシ、1
,1−ジメチルエチルオキシ、トリメチルシロキシ、1,1−ジメチルエチル(
ジメチルシリル)オキシ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、メチルエチルアミ
ノ、メチルフェニルアミノ、ジプロピルアミノ、ジブチルアミノ、ピペリジニル
、モルホリニル、ピロリジニル、ヘキサヒドロ−1H−アゼピン−1−イル、ヘ
キサヒドロ−1(2H)−アゾシニル、オクタヒドロ−1H−アゾニン−1−イ
ル又はオクタヒドロ−1(2H)−アゼシニルであるもの、又は2個の隣接する
TRB j 基が−OCH2 O−であるものである。より好ましいのはTRB j 基が
ジメチルアミノ、メチルフェニルアミノ、ピペリジニル又はピロリジニルである
ものである。
【0022】 好ましいX基はハライド、アルキル、シクロアルキル、アリール、アラルキル
又はシクロアルカジエニル基であり、該Xは水素を計算に入れないで1〜20個
の原子をもつ。 好ましいX’基は一酸化炭素;ホスフィン類、好ましくはトリメチルホスフィ
ン、トリエチルホスフィン、トリフェニルホスフィン及びビス(1,2−ジメチ
ルホスフィノ)エタン;P(ORi3 、ここでRi はヒドロカルビル、シリル
又はそれらの組合せ;エーテル類、好ましくはテトラヒドロフラン;アミン類、
好ましくはピリジン、ビピリジン、テトラメチルエチレンジアミン(TMEDA
)及びトリエチルアミン;オレフィン類、及び4〜40個の炭素をもつ共役ジエ
ンである。後者のX’基をもつ錯体には金属が+2形式酸化状態にあるものが包
含される。
【0023】 本発明の一態様では、リガンド又は金属錯体のいずれかがCp又はインデニル
の他に1以上の縮合環又は環系をもつ、ここで1以上の縮合環又は環系は、N,
O,S又はPである2以上の環ヘテロ原子を含有するものである。好ましい環ヘ
テロ原子はN又はOであり、Nが特に好ましい。 好ましい錯体には式IV〜IXに相当するものがある。
【0024】
【化6】
【0025】 ここでZ,T,RB ,RB',j,M,X,X’,p及びqは式II,III, IV 及
びVに関し前記に定義したとおりである。 特に好ましいのは、金属錯体、そのヘテロ原子含有リガンド及びその金属化誘
導体であって、−Z−が−(Z* −Y)−、ここでZ* はCpに結合しまたYは
Mに結合している、であり、そしてYが−O−,−S−,−NR* −,−NR* 2 ,−PR* −,−PR* 2 ,−OR* 又は−SR* であり;Z* がSiR* 2
CR* 2 ,SiR* 2 SiR* 2 ,CR* 2 CR* 2 ,CR* =CR* ,CR* 2 SiR* 2 ,CR* 2 SiR* 2 CR* 2 ,SiR* 2 CR* 2 SiR* 2
CR* 2 CR* 2 SiR* 2 ,CR* 2 CR* 2 CR* 2 又はGeR* 2 であり
;R* がそれぞれの場合独立に水素、又はヒドロカルビル、ヒドロカルビルオキ
シ、シリル、ハロゲン化アルキル、ハロゲン化アリール及びそれらの組合せから
選ばれ、ここで該R* は水素を計算に入れないで20個以下の原子をもち、そし
て所望によりZからの2個のR* 基、又はZからの1個のR* 基及びYからの1
個のR* 基は環系を形成しており;pが2の時、qは0であり、Mは+3又は+
4形式酸化状態にあり、そしてXがそれぞれの場合独立に、クロライド、メチル
、ベンジル、トリメチルシリルメチル、アリル、シクロペンタジエニル、ピロリ
ルであるか又は2個のX基がいっしょになって1,4−ブタン−ジイル、2−ブ
テン−1,4−ジイル、2,3−ジメチル−2−ブテン−1,4−ジイル、2−
メチル−2−ブテン−1,4−ジイル又はキシランジイルを形成しているもので
ある。
【0026】 またより好ましいのは、−Z−が−(Z* −Y)−、ここでZ* はCpに結合
しまたYはMに結合している、であり、そしてYが−O−,−S−,−NR*
又は−PR* であり;Z* がSiR* 2 ,CR* 2 ,SiR* 2 SiR* 2 ,C
* 2 CR* 2 ,CR* =CR* ,CR* 2 SiR* 2 ,CR* 2 SiR* 2
* 2 ,SiR* 2 CR* 2 SiR* 2 ,CR* 2 CR* 2 SiR* 2 ,CR* 2 CR* 2 CR* 2 又はGeR* 2 であり;そしてR* がそれぞれの場合独立に
水素、又はヒドロカルビル、ヒドロカルビルオキシ、シリル、ハロゲン化アルキ
ル、ハロゲン化アリール及びそれらの組合せから選ばれ、ここで該R* は水素を
計算に入れないで20個以下の原子をもち、そして所望によりZからの2個のR * 基、又はZからの1個のR* 基及びYからの1個のR* 基は環系を形成してお
り;pが1の時、qは0であり、Mは+2又は+3形式酸化状態にあり、そして
Xが2−(N,N−ジメチル)アミノベンジル、2−(N,N−ジメチルアミノ
メチル)フェニル、アリル、メタリル、トリメチルシリルアリル又はシクロペン
タジエニルである、金属錯体、そのヘテロ原子含有リガンド及びその金属化誘導
体である。
【0027】 また更に好ましいのは−Z−が−(Z* −Y)−、ここでZ* はCpに結合し
またYはMに結合している、であり、そしてYが−O−,−S−,−NR* −又
は−PR* であり;Z* がSiR* 2 ,CR* 2 ,SiR* 2 SiR* 2 ,CR * 2 CR* 2 ,CR* =CR* ,CR* 2 SiR* 2 ,CR* 2 SiR* 2 CR * 2 ,SiR* 2 CR* 2 SiR* 2 ,CR* 2 CR* 2 SiR* 2 ,CR* 2
CR* 2 CR* 2 又はGeR* 2 であり;R* がそれぞれの場合独立に水素、又
はヒドロカルビル、ヒドロカルビルオキシ、シリル、ハロゲン化アルキル、ハロ
ゲン化アリール及びそれらの組合せから選ばれ、ここで該R* は水素を計算に入
れないで20個以下の原子をもち、そして所望によりZからの2個のR* 基、又
はZからの1個のR* 基及びYからの1個のR* 基は環系を形成しており;pが
0の時、qは1であり、Mは+2形式酸化状態にあり、そしてX’が1,4−ジ
フェニル−1,3−ブタジエン、1,3−ペンタジエン又は2,4−ヘキサジエ
ンである、金属錯体、そのヘテロ原子含有リガンド及びその金属化誘導体である
【0028】 種々の金属が、本発明の金属錯体の製造に使用できる。望ましくはMは+2、
+3又は+4形式酸化状態にある元素の周期律表の3−13族、ランタニド又は
アクチニドの一つからの金属、さらに望ましくは3−13族の一つからの金属で
ある。最も好ましいのは、Mが4族からの金属であるものである。最も好ましい
金属はチタンである。
【0029】 更に好ましい本発明の配位錯体は式X〜XIIIに相当するものである:
【化7】
【0030】 ここでTRB j はジメチルアミノ、ピロリジノ又はメトキシであるか、又は2
個の隣接するTRB j 基がいっしょになって−OCH2 O−を形成しており;X D はそれぞれの場合独立にクロライド又はメチルであるか、又は2個のXD がい
っしょになって中性の2,4−ヘキサジエン又は1,4−ジフェニルブタジエン
基を形成しており、そしてRD はt−ブチル、イソプロピル又はシクロヘキシル
である。特に好ましい錯体は前記式X、XI、XII 及びXIIIにおいてRB'が水素又
はメチルであり、TRB j がジメチルアミノ又はピロリジノであり、そしてXD
がハロゲン又はメチルであるものである。
【0031】 錯体は、周知の合成技術の使用により製造できる。所望により還元剤を使用し
て低い酸化状態の錯体を生成することができる。この方法は、US−A−5,4
70,993に開示されている。反応は、−100から300℃、好ましくは−
78℃から100℃、最も好ましくは0−50℃の温度で、好適な非干渉性溶媒
中で行われる。本明細書で使用される用語「還元剤」は、還元条件下で金属Mを
して高い酸化状態から低いものに還元させる金属又は化合物を意味する。好適な
金属還元剤の例は、アルカリ金属、アルカリ土類金属、アルミニウム及び亜鉛、
アルカリ金属或いはアルカリ土類金属の合金、例えばナトリウム/水銀アマルガ
ム及びナトリウム/カリウム合金である。好適な還元剤化合物の例は、ナトリウ
ムナフタレニド、カリウムグラファイト、リチウムアルキル、リチウム或いはカ
リウムアルカジエニル、及びグリニャール試薬である。最も好ましい還元剤は、
アルカリ金属又はアルカリ土類金属、特にリチウム及びマグネシウム金属である
【0032】 錯体を形成するための好適な反応媒体は、脂肪族及び芳香族炭化水素、エーテ
ル、及び環状エーテル、特に枝分かれ鎖炭化水素、例えばイソブタン、ブタン、
ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン及びこれらの混合物;環状及び脂環状
の炭化水素、例えばシクロヘキサン、シクロヘプタン、メチルシクロヘキサン、
メチルシクロヘプタン、及びこれらの混合物;芳香族及びヒドロカルビル置換芳
香族化合物、例えばベンゼン、トルエン、及びキシレン、C1-4 ジアルキルエー
テル、(ポリ)アルキレングリコールのC1-4 ジアルキルエーテル誘導体、及び
テトラヒドロフランを含む。前記の混合物も好適である。
【0033】 置換インデン−1−イル含有化合物は、標準的な合成技術を用いて、ケトンを
アミン又はアルコールと縮合させることによって製造しうる。アミンとの縮合は
周知であり、W.E.Noland,V.Kameswaran J.Org.
Chem.1981,46,1940−1944その他に開示されている。p−
トルエンスルホン酸等の酸触媒を用い、水副生物を望ましくはベンゼン又はトル
エン溶媒を用い還流下に共沸的に除去する。
【0034】 同様の方法は、O.Cervinka,The Chemistry ofE
namines,Part 1,Ch.9;Z.Rappoport,Ed.;
Wiley Interscience,New York,1994,468
−500にも開示されている。より立体障害のあるケトン又はジメチルアミン等
のより揮発性の高いアミンと共にチタンクロロアミド等のより強い脱水剤を用い
ることが好ましい。後者は四塩化チタンと縮合アミンからその場で生成させうる
。これらの方法はR.Carison,A.Nilsson,Acta Che
mica Scandinavica,B 38,1984,49−53に開示
されている。
【0035】 その後の置換リガンド基及び最終の金属錯体自体の製造には、一般的な有機金
属合成法を用いうる。中性アミノ置換インデンは不活性希釈剤中25〜150℃
でケトンとチタンテトラアミドとを接触させて直接製造しうる。 本発明に従って製造される置換インデン及び中間体は十分に純度が高く、ケト
ン出発物質、アルドール副生物及び典型的な同伴物である高分子量生成物を含有
しないことが望ましい。また中間生成物をクロマトグラフ精製、蒸留、再結晶そ
の他の精製法に供して所望の純度をもつ最終生成物をうることが望ましい。ポリ
アミン化合物の急速蒸留は高温での熱重合を防ぐために望ましい。
【0036】 置換インデニルリガンドの対応するアニオン塩への変換は適宜の非干渉性溶媒
中で適度の強さをもつ塩基と反応させることによって行いうる。嫌気性、無水条
件下に濾過し、洗浄し、乾燥してほぼ定量的に目的とする塩を得ることができる
【0037】 置換インデン金属化合物からの−Z−官能基を含有するリガンドの製造は、対
応するアルキルアミン又はシリルアミン置換化合物を与えるハロゲン化2級アル
キルアミン又はハロゲン化2級シリルアミン等の求電子体との反応によって行い
うる。好ましいハロゲン化2級アルキルアミン又はハロゲン化2級シリルアミン
の例としては、(t−ブチル)(クロロジメチルシリル)アミン、(t−ブチル
)(クロロジメチルシリルメチル)アミン、(t−ブチル)(ブロモメチルジメ
チルシリル)アミン、(t−ブチル)(2−クロロエチル)アミン、(クロロジ
メチルシリル)(フェニル)アミン、(アダマンチル)(クロロジメチルシリル
)アミン、(クロロジメチルシリル)(シクロヘキシル)アミン、(ベンジル)
(クロロジメチルシリル)アミン及び(t−ブチル)(クロロジメチルシリル)
アミンがある。この方法はWO93/08199及びOrganometall
ics,1996,15(6),1572−81に開示されているアニオンアル
キル化法に基づいている。好ましい態様では上記のアニオン塩のリチオ誘導体を
エーテル溶媒にとかした過剰モル量の(t−ブチル)(クロロジメチルシリル)
アミンに徐々に加える。このリガンドはまた上記の遊離塩基を適宜の非干渉性溶
媒中で2等量の適当な強さの塩基と反応させることによって不活性アニオン塩に
変換することもできる。
【0038】 ここで適宜の非干渉性溶媒とは、所望の生成物の形成を干渉しない又は所望の
生成物と有害に反応しない溶媒を意味する。本発明のアニオン性塩及びジアニオ
ン性塩の製造に好適なこれらの溶媒は、脂肪族及び芳香族の炭化水素、特に直鎖
及び枝分かれ鎖の炭化水素例えばブタン、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、オク
タン、デカン(それらの枝分かれ鎖の異性体及びそれらの混合物を含む);環状
及び脂環状の炭化水素例えばシクロヘキサン、シクロヘプタン、メチルシクロヘ
キサン、メチルシクロヘプタン及びこれらの混合物;芳香族及びヒドロカルビル
置換芳香族化合物例えばベンゼン、トルエン、キシレン、エチルベンゼン、ジエ
チルベンゼン及びこれらの混合物;エーテル及び環状エーテル、特にC1-6 ジア
ルキルエーテル例えばジエチルエーテル、ジブチルエーテル及びメチル−t−ブ
チルエーテル、(ポリ)アルキレングリコールのC1-6 ジアルキルエーテル誘導
体例えばジメトキシエタン、及びジオキサン及びTHF及びこれらの混合物を含
む上記の混合物も好ましい。
【0039】 本発明のジアニオン性塩の製造のための好適な強さの塩基は、1及び2族の金
属のヒドロカルビル塩、特にリチウム又はマグネシウムのアルキル又はアリール
塩、例えばメチルリチウム、エチルリチウム、n−ブチルリチウム、s−ブチル
リチウム、t−ブチルリチウム、フェニルリチウム、メチルマグネシウムクロリ
ド、エチルマグネシウムブロミド、1−プロピルマグネシウムクロリド、ジブチ
ルマグネシウム(ブチル)(エチル)マグネシウム、ジヘキシルマグネシウム;
1又は2族の金属、例えばリチウム、ナトリウム、カリウム及びマグネシウム;
1,2又は13族の金属ヒドリド、例えば水素化リチウム、水素化ナトリウム、
水素化カリウム又はリチウムアルミニウムヒドリド;1又は2族の金属のアミド
錯体、例えばリチウムジイソプロピルアミド、リチウムジメチルアミド、リチウ
ムヘキサメチルジシラジド、ソーダミド及びマグネシウムジイソプロピルアミド
を含む。
【0040】 本発明のアニオン性塩の製造のための好適な強さの塩基は、前記のもの並びに
1又は2族の金属アルコキシド錯体、例えばナトリウムエトキシド、ナトリウム
t−ブトキシド、カリウムブトキシド、及びカリウムアミレートを含む。
【0041】 ジアニオン塩の金属化(メタレーション)は周知の方法で行いうる。ジアニオ
ン塩をTiCl3 ・(THF)3 と反応させ、Chem.Ber.,1996,
129,1429−1431又はEP−A−514,828に記載の方法に準じ
て塩化メチレン又は二塩化鉛で酸化して極めて高収率にてチタン(IV) ジクロラ
イド錯体を得る。次いでこのジクロライドを、メチルリチウム、メチルマグネシ
ウムクロライド、ベンジルカリウム、アリルリチウム、トリメチルシリルメチル
リチウム、ネオペンチルマグネシウムブロマイド及びフェニルリチウム等の適宜
のシリル化剤又はヒドロカルビル化剤でリガンド交換してシリル化又はヒドロカ
ルビル化する。 対応するチタン(IV) ジクロライドからチタン(II)ジエン錯体を製造する好
ましい一般的方法はジクロライドを適宜のジエンの存在下にn−ブチルリチウム
で処理することを含む。同様の方法は、Organometallics,19
95,14,3132−3134及びUS−A−5,556,928に開示され
ている。
【0042】 本発明における金属が+3形式酸化状態の金属錯体の製造は、いくつかの合成
法を用いて行いうる。1の方法は、嫌気性且つ無水の条件下に、ジアニオン塩を
、4族金属(III)ハライド又はアルコキシド錯体等の3価金属塩と反応させ、次
いで所望により適当なシリル化剤又はヒドロカルビル化剤でシリル化又はヒドロ
カルビル化して対応する本発明のハライド、アルコキシド、シリル又はヒドロカ
ルビル錯体を得るものである。更なる合成法には適宜の金属(IV)錯体を適当な
還元剤で還元して対応する金属(III)錯体とする方法が含まれる。適当な還元剤
の例には、亜鉛、アルミニウム、リチウム及びマグネシウムがある。
【0043】 本発明の金属錯体用の適当なシリル化剤及びヒドロカルビル化剤の例としては
、1、2又は13族金属の対応するシリル又はヒドロカルビル誘導体又は2族金
属、好ましくはリチウム、ナトリウム、カリウム、マグネシウム及びアルミニウ
ム、のハライド、又は2族金属グリニアがある。好ましいヒドロカルビル基及び
シリル基の例としては、アルキル、例えばメチル、エチル、プロピル、ブチル、
ネオペンチル及びヘキシル;アリール例えばフェニル、ナフチル及びビフェニル
;アラルキル例えばベンジル、トリルメチル、ジフェニルメチル;アルカリール
例えばトリル及びキシリル;アリル;シリル−又はアルキル−置換アリル、例え
ばメチルアリル、トリメチルアリル、ジメチルアリル及びトリメチルアリル、ト
リアルキルシリル例えばトリメチルシリル及びトリエチルシリル;トリアルキル
シリルアルキル例えばトリメチルシリルメチル;ペンタジエニル;アルキル−又
はシリル−置換ペンタジエニル例えばメチルペンタジエニル、ジメチルペンタジ
エニル、トリメチルシリルペンタジエニル、ビス(トリメチルシリル)ペンタジ
エニル、シクロヘキサジエニル及びジメチルシクロヘキサジエニル;ジアルキル
アミノアルカリール例えばo−(N,N−ジメチルアミノメチル)フェニル;並
びにジアルキルアミノアルカリ例えばo−(N,N−ジメチルアミノ)ベンジル
がある。好ましいシリル化及びヒドロカルビル化剤は、トリメチルアルミニウム
、メチルリチウム、メチルマグネシウムクロリド、ネオペンチルリチウム、トリ
メチルシリルメチルマグネシウムクロリド及びフェニルリチウムを含む。安定化
基含有ヒドロカルビル化剤も含まれ、特に安定化基含有ヒドロカルビル化剤及び
US−A−5,504,224に記述された安定化基含有ヒドロカルビル基の塩
が含まれ、その塩は、例えば、ベンジルカリウム、2−(N,N−ジメチルアミ
ノ)ベンジルリチウム、アリルリチウム及びジメチルペンタジエニルカリウムを
含む。これらの安定化基はUS−A−5,374,696その他にも開示されて
いる。
【0044】 これらの錯体は活性化共触媒との組合せにより、又は活性化技術の使用により
触媒的に活性にされる。本発明で使用される好適な活性化共触媒は、ポリマー状
又はオリゴマー状のアルモキサン、特にメチルアルモキサン、トリイソブチルア
ルミニウム変性メチルアルモキサン、又はイソブチルアルモキサン;中性ルイス
酸、例えばC1-45ヒドロカルビル置換13族化合物、特にトリ(ヒドロカルビル
)アルミニウム−又はトリ(ヒドロカルビル)ホウ素化合物及びこれらのハロゲ
ン化(パーハロゲン化を含む)誘導体であって、各ヒドロカルビル又はハロゲン
化ヒドロカルビル基に1−15個の炭素を有し、さらに特にパーフッ素化トリ(
アリール)ホウ素化合物、そして最も特にトリス(ペンタフルオロフェニル)ボ
ラン;非ポリマー性の相溶性且つ非配位性のイオン形成化合物(酸化条件下のこ
れら化合物の使用を含む)、特に相溶性且つ非配位性のアニオンのアンモニウム
−、ホスホニウム−、オキソニウム−、カルベニウム−、シリリウム−又はスル
ホニウム−塩、又は相溶性且つ非配位性のアニオンのフェロセニウム塩の使用;
バルク電解(以下にさらに詳細に説明される);並びに前記の活性化共触媒及び
技術の組合せを含む。前記の活性化共触媒及び活性化技術は、以下の文献におい
て異なる金属錯体に関して既に教示されている。
【0045】 中性ルイス酸の組合せ、特に各アルキル基に1−4個の炭素を有するトリアル
キルアルミニウム化合物及び各ヒドロカルビル基に1−20個の炭素を有するハ
ロゲン化トリ(ヒドロカルビル)ホウ化合物特にトリス(ペンタフルオロフェニ
ル)ボラン及びトリス(o−ノナフルオロビフェニル)ボランの組合せ、さらに
これら中性ルイス酸混合物並びにポリマー性又はオリゴマー性アルモキサンの組
合せ、そしてたった一つの中性ルイス酸、特にトリス(ペンタフルオロフェニル
)ボランとポリマー性又はオリゴマー性のアルモキサンとの組合せが、特に望ま
しい活性化共触媒である。本発明による利点は、トリス(ペンタフルオロフェニ
ル)ボラン/アルモキサン混合物のこの組合せを使用する最も能率的な触媒活性
化が、低下したレベルのアルモキサンで生ずるという発見である。金属錯体:ト
リス(ペンタフルオロフェニル)ボラン:アルモキサンの好ましいモル比は、1
:1:1−1:5:5、さらに好ましくは1:1:1.5−1:5:3である。
本発明による低いレベルのアルモキサンの驚くべき能率的な使用は、高価なアル
モキサン共触媒を少なく使用して高い触媒能率でオレフィンポリマーの生成を可
能にする。さらに、低いレベルのアルミニウム残留物を有し、そのためより大き
な透明性を有するポリマーが得られる。
【0046】 本発明の一の態様における共触媒として有用な好適なイオン形成性化合物は、
プロトンを供与できるブレンステッド酸であるカチオン、並びに相溶性且つ配位
性のアニオンA- からなる。ここで非配位性とは、金属錯体及びそれから誘導さ
れる触媒性誘導体に配位しないアニオン又は物質、又はこれらの錯体にわずかに
弱く配位してそれにより中性のルイス酸により十分に置換されやすいままである
アニオン又は物質の何れかを意味する。非配位性のアニオンは、特に、カチオン
性金属錯体において電荷バランスアニオンとして機能するとき、アニオン性置換
基又はそのフラグメントを該カチオンに輸送せずそれにより中性の錯体を形成す
るアニオンを言う。相溶性アニオンとは、最初に形成された錯体が分解するとき
中性に低下することなく、そして所望の後の重合又は錯体の他の使用に干渉しな
いアニオンである。
【0047】 好ましいアニオンは、そのアニオンが、二つの成分が組み合わされるとき形成
できる活性触媒種(金属カチオン)の電荷をバランスできる。電荷をもつ金属又
はメタロイドコアからなる単一の配位錯体を含むものである。また、該アニオン
は、オレフィン性、ジオレフィン性及びアセチレン性不飽和の化合物又は他の中
性のルイス酸例えばエーテル又はニトリルにより十分に置換されやすくなければ
ならない。好適な金属は、アルミニウム、金及び白金を含むがこれらに限定され
ない。好適なメタロイドは、ホウ素、リン及びケイ素を含むが、これらに限定さ
れない。たった一つの金属又はメタロイド原子を含む配位錯体からなるアニオン
を含む化合物は、もちろん、周知であり、そして多くのもの、特にアニオン部分
にたった一つのホウ素原子を含むこれら化合物は、市販されている。
【0048】 好ましくは、これらの共触媒は、以下の一般式 (L* −H)+ d (A)d- (式中、L* は中性のルイス塩基であり; (L* −H)+ はブレンステッド酸であり; (A)d-はd−の電荷を有する非配位性且つ相溶性のアニオンであり; dは1−3の整数である) により示すことができる。
【0049】 さらに好ましくは(A)d-は、式 〔M’Q4- (但し、M’は+3形式酸化状態のホウ素又はアルミニウムであり;そして Qはそれぞれの場合独立してヒドリド、ジアルキルアミド、ハライド、ヒドロカ
ルビル、ヒドロカルビルオキシド、ハロゲン置換ヒドロカルビル、ハロゲン置換
ヒドロカルビルオキシ、及びハロゲン置換シリルヒドロカルビル基(ペルハロゲ
ン化ヒドロカルビル−パーハロゲン化ヒドロカルビルオキシ−及びパーハロゲン
化シリルヒドロカルビル基を含む)から選ばれ、該Qは20個以内の炭素を有す
るが、但し1回以下はQハライドである) に相当する。好適なヒドロカルビルオキシドQの例は、US−A−5,296,
433に開示されている。
【0050】 さらに好ましい態様では、dは1であり、すなわち対イオンはたった一つの負
の電荷を有しそしてA- である。本発明の触媒の製造に特に有用なホウ素を含む
活性化共触媒は、以下の一般式 (L* −H)* (BQ4 ) (式中、L* は前記同様であり; Bは3の形式酸化状態のホウ素であり;そして Qは20個以内の非水素原子のヒドロカルビル−、ヒドロカルビルオキシ−、フ
ッ素化ヒドロカルビル−、フッ素化ヒドロカルビルオキシ−、又はフッ素化シリ
ルヒドロカルビル−基であり、但し1回以下でQヒドロカルビルである) により示すことができる。 最も好ましくは、Qはそれぞれの場合フッ素化アリール基、特にペンタフルオ
ロフェニル基である。
【0051】 本発明の改良された触媒の製造において活性化共触媒として使用できるプロト
ン供与可能なカチオンからなるイオン形成性化合物の例示であるが制限するもの
ではない例は、以下の通りである。 トリ−置換アンモニウム塩、例えば、 トリメチルアンモニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、 メチルジオクタデシルアンモニウムテトラフェニルボレート、 トリエチルアンモニウムテトラフェニルボレート、 トリプロピルアンモニウムテトラフェニルボレート、 トリ(n−ブチル)アンモニウムテトラフェニルボレート、 メチルテトラデシルオクタデシルアンモニウムテトラフェニルボレート、 N,N−ジメチルアニリニウムテトラフェニルボレート、 N,N−ジエチルアニリニウムテトラフェニルボレート、 N,N−ジメチル(2,4,6−トリメチルアニリニウム)テトラフェニルボ
レート、
【0052】 トリメチルアンモニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、 トリエチルアンモニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、 トリプロピルアンモニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、 トリ(n−ブチル)アンモニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレ
ート、 トリ(sec−ブチル)アンモニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)
ボレート、 N,N−ジメチルアニリニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレー
ト、 N,N−ジエチルアニリニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレー
ト、 N,N−ジメチル(2,4,6−トリメチルアニリニウム)テトラキス(ペン
タフルオロフェニル)ボレート、
【0053】 トリメチルアンモニウムテトラキス(2,3,4,6−テトラフルオロフェニ
ル)ボレート、 トリエチルアンモニウムテトラキス(2,3,4,6−テトラフルオロフェニ
ル)ボレート、 トリプロピルアンモニウムテトラキス(2,3,4,6−テトラフルオロフェ
ニル)ボレート、 トリ(n−ブチル)アンモニウムテトラキス(2,3,4,6−テトラフルオ
ロフェニル)ボレート、 ジメチル(t−ブチル)アンモニウムテトラキス(2,3,4,6−テトラフ
ルオロフェニル)ボレート、 N,N−ジメチルアニリニウムテトラキス(2,3,4,6−テトラフルオロ
フェニル)ボレート、 N,N−ジエチルアニリニウムテトラキス(2,3,4,6−テトラフルオロ
フェニル)ボレート、及び N,N−ジメチル−(2,4,6−トリメチルアニリニウム)テトラキス(2
,3,4,6−テトラフルオロフェニル)ボレート;
【0054】 ジアルキルアンモニウム塩例えば; ジ−(i−プロピル)アンモニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボ
レート、及び ジシクロヘキシルアンモニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレー
ト; トリ置換ホスホニウム塩例えば; トリフェニルホスホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、 トリ(o−トリル)ホスホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレ
ート、及び トリ(2,6−ジメチルフェニル)ホスホニウムテトラキス(ペンタフルオロ
フェニル)ボレート。
【0055】 好ましいのは、長鎖アルキルモノ及びジ置換アンモニウム錯体のテトラキス(
ペンタフルオロフェニル)ボレート塩、特にC14-20 アルキルアンモニウム錯体
、殊にメチルジ(オクタデシル)アンモニウムテトラキス(ペンタフルオロフェ
ニル)ボレート及びメチル(テトラデシル)アンモニウムテトラキス(ペンタフ
ルオロフェニル)ボレートである。
【0056】 活性化共触媒の特に好ましい群は、トリス(ペンタフルオロフェニル)ボラン
、(R1 2 NHCH3+ (C64 OH)B(C653 - ,(R1 2 NH
CH3+ B(C654 - ,又は〔(C65 )NHR2 2+ B(C6 54 - ,ここでR1 はそれぞれの場合独立に12〜30個の炭素原子をもつ置
換又は非置換ヒドロカルビル基であり、R2 はそれぞれの場合独立に1〜8個の
炭素原子をもつ置換又は非置換ヒドロカルビル基である、である。
【0057】 他の好ましいイオン形成性、活性化共触媒はある種のイミダゾリン、置換イミ
ダゾリン、イミダゾリニド、置換イミダゾリニド、ベンズイミダゾリド、又は置
換ベンズイミダゾリドアニオンであり、次式で示される:
【0058】
【化8】
【0059】 ここでA*+は1価カチオン、好ましくは1又は2個のC10-40 アルキル基をも
つトリヒドロカルビルアンモニウムカチオン、より好ましくはメチルビス(テト
ラデシル)アンモニウム−又はメチルビス(オクタデシル)アンモニウム−カチ
オンであり、R3 はそれぞれの場合独立に水素、ハロゲン、ヒドロカルビル、ハ
ロカルビル、ハロヒドロカルビル、シリルヒドロカルビル又はシリル(モノ−、
ジ−及びトリ(ヒドロカルビル)シリルを包含する)基で、水素を計算に入れな
い原子数が30以下のもの、好ましくはC1-20アルキルであり、そしてJ*1はト
リス(ペンタフルオロフェニル)ボラン又はトリス(ペンタフルオロフェニル)
アルマンである。
【0060】 他の好ましいイオン形成性、活性化共触媒は式: (Oxe+d (Ad-)e ここで、Oxe+はe+の電荷を有するカチオン性酸化剤であり; eは1−3の整数であり;そしてAd-及びdは前記同様である) により示されるカチオン性酸化剤及び非配位性且つ相溶性のアニオンの塩からな
る。
【0061】 カチオン性酸化剤の例は、以下のものを含む:フェロセニウム、ヒドロカルビ
ル置換フェロセニウム、Ag+ 又はPb+2。Ad-の好ましい態様は、ブレンステ
ッド酸含有活性化共触媒について既に定義されたアニオン、特にテトラキス(ペ
ンタフルオロ)ボレートである。
【0062】 他の好ましいイオン形成性の活性化共触媒は、式: (c)+- ここで、(c)+ はC1-20カルベニウムイオンであり;そして A- 前記同様である、 により示されるカルベニウムイオン及び非配位性且つ相溶性のアニオンの塩であ
る化合物からなる。好ましいカルベニウムイオンは、トリチルカチオン、すなわ
ちトリフェニルメチリウムである。
【0063】 さらなる好ましいイオン形成性の活性化共触媒は、式: R3 Si(X′)q 4- ここで、RはC1-10ヒドロカルビルであり、そしてX′、q及びA- は前記同様
である、 により示されるシリリウムイオン及び非配位性且つ相溶性のアニオンの塩である
化合物からなる。
【0064】 好ましいシリリウム塩活性化共触媒は、トリメチルシリリウムテトラキス(ペ
ンタフルオロフェニル)ボレート、トリエチルシリリウムテトラキス(ペンタフ
ルオロフェニル)ボレート、及びこれらのエーテル置換付加物である。シリリウ
ム塩は、J.Chem Soc.Chem.Comm.1993、383−38
4、並びにLambert,J.B.ら、Organometallics、1
994、13、2430−2443に既に概括的に開示されている。付加重合触
媒用の活性化共触媒としての上記のシリリウム塩の使用は、US−A−5,62
5,078に開示されている。 アルコール、メルカプタン、シラノール及びオキシムとトリス(ペンタフルオ
ロフェニル)ボランの或る錯体も、有効な触媒活性剤であり、そして本発明に従
って使用できる。これらの共触媒は、US−A−5,296,433に開示され
ている。
【0065】 バルク電解の技術は、非配位性の不活性アニオンからなる支持電解質の存在下
電解条件下金属錯体の電気化学的酸化を含む。技術において、電解のための溶媒
、支持電解質及び電解電圧は、金属錯体を接触的に不活性にするであろう電解副
生物が反応中実質的に形成されないように使用される。さらに特に、好適な溶媒
は、支持電解質を溶解できそして不活性である、電解の条件(一般に0−100
℃の温度)下液体である物質である。ここで不活性溶媒は、電解に使用される反
応条件下還元又は酸化されないものである。所望の電解に使用される電圧下に影
響されない溶媒及び支持電解質を選ぶことは、一般に、所望の電解反応から可能
である。好ましい溶媒は、ジフルオロベンゼン(全異性体)、ジメトキシエタン
(DME)及びこれらの混合物を含む。
【0066】 電解は、陽極及び陰極(またそれぞれ作業電極及び対電極とよばれる)を含む
標準電解槽で行うことができる。槽のための構築の好適な物質は、ガラス、プラ
スチック、セラミック及びガラス被覆金属である。電極は、不活性の伝導性物質
から製造され、それにより反応混合物又は反応条件により影響されない伝導性物
質を意味する。白金又はパラジウムは好ましい不活性伝導性物質である。通常、
イオン浸透性膜例えば細かいガラスフリットは、槽を別々のコンパートメント、
作業電極コンパートメント及び対電極コンパートメントに分離する。作業電極は
、活性されるべき金属錯体、溶媒、支持電解質、並びに電解をおだやかにするか
又は得られる錯体を安定化するのに望まれる任意の他の物質を含む反応媒体中に
浸漬される。対電極は、溶媒及び支持電解質の混合物中に浸漬される。所望の電
圧は、理論的な計算により決定されるか、又は槽の電解質に浸漬された銀電極の
ような参照電極を使用して槽を掃引することにより実験的に決定される。バック
グラウンド槽電流、所望の電解の不存在下の電流ドローも決定される。電解は、
電流が所望のレベルからバックグラウンドレベルに低下したときに、完了する。
このやり方では、最初の金属錯体の完全な転換は、容易に検出できる。
【0067】 好適な支持電解質は、カチオン及び相溶性且つ非配位性のアニオンA- からな
る塩である。好ましい支持電解質は、式: G+- ここで、G+ は原料錯体及び生成錯体に対して非反応性であるカチオンであり、 そしてA- は前記同様である、 に相当する塩である。 カチオンG+ の例は、40個以内の非水素原子を有するテトラヒドロカルビル
置換アンモニウム又はホスホニウムカチオンを含む。好ましいカチオンは、テト
ラn−ブチルアンモニウム−及びテトラエチルアンモニウム−カチオンである。
【0068】 バルク電解による本発明の錯体の活性化中、支持電解質のカチオンは、対電極
に移動し、A- は作業電極に移動して得られる酸化された生成物のアニオンにな
る。溶媒又は支持電極のカチオンの何れかは、作業電極で形成された酸化された
金属錯体の量と等しいモル量で対電極で還元される。好ましい支持電解質は、そ
れぞれのヒドロカルビル又はペルフルオロアリール基に1−10個の炭素を有す
るテトラキス(ペルフルオロアリール)ボレートのテトラヒドロカルビルアンモ
ニウム塩、特にテトラn−ブチルアンモニウムテトラキス(ペンタフルオロフェ
ニル)ボレートである。
【0069】 活性化共触媒の発生のためのさらなる最近発見された電気化学的技術は、非配
位性且つ相溶性のアニオンの源の存在下のジシラン化合物の電解である。この技
術はUS−A−5,372,682に開示されている。 前記の活性化技術及びイオン形成性共触媒は、また好ましくは、組合せで使用
できる。特に好ましい組合せは、各ヒドロカルビル基に1−4個の炭素を有する
トリ(ヒドロカルビル)アルミニウム又はトリ(ヒドロカルビル)ボラン化合物
とオリゴマー性又はポリマー性のアルモキサン化合物の混合物との組合せで使用
される。
【0070】 使用される触媒/共触媒のモル比は、好ましくは、1:10000−100:
1、さらに好ましくは1:5000−10:1、最も好ましくは1:1000−
1:1に及ぶ。アルモキサンは、活性化共触媒としてそれ自身で使用されるとき
、モル基準で金属錯体の量より少なくとも100倍多い、多量で使用される。ト
リス(ペンタフルオロフェニル)ボランは、活性化共触媒として使用されるとき
、0.5:1−10:1、さらに好ましくは1:1−6:1、最も好ましくは1
:1−5:1の金属錯体に対するモル比で使用される。残りの活性化共触媒は、
一般に、金属錯体とほぼ等モルの量で使用される。
【0071】 適当な重合性モノマーにはエチレン性不飽和モノマー、アセチレン性化合物、
共役又は非共役ジエン及びポリマーがある。好ましいモノマーには、オレフィン
類、たとえば2〜20,000、好ましくは2〜20、より好ましくは2〜8個
の炭素原子をもつα−オレフィン、2以上のこれらのα−オレフィンの組合せが
ある。特に好ましいα−オレフィンの例としては、エチレン、プロピレン、1−
ブテン、1−ペンテン、4−メチルペンテン−1、1−ヘキセン、1−ヘプテン
、1−オクテン、1−ノネン、1−デセン、1−ウンデセン、1−ドデセン、1
−トリデセン、1−テトラデセン、1−ペンタデセン又はそれらの組合せ、さら
には重合中に形成される長鎖ビニル末端オリゴマー状又はポリマー状生成物及び
生成ポリマー中に比較的長鎖の分枝をつくるために反応生成物中に特に加えたC 10-30 α−オレフィン等がある。好ましいα−オレフィンはエチレン、プロピレ
ン、1−ブテン、4−メチル−ペンテン−1、1−ヘキセン、1−オクテン及び
エチレン及び/又はプロピレンと1以上の前記α−オレフィンとの組合せである
。他の好ましいモノマーにはスチレン、ハロゲン−又はアルキル置換スチレン、
テトラフルオロエチレン、ビニルシクロブテン、1,4−ヘキサジエン、ジシク
ロペンタジエン、エチリデンノルボルネン及び1,7−オクタジエンがある。上
記モノマーの混合物も用いうる。
【0072】 一般に、重合は、チグラー・ナッタ又はカミンスキー・シンのタイプの重合反
応に関する従来技術に周知の条件にて行いうる。これらの周知の重合法の例はU
S−A−5,084,534、US−A−5,405,922、US−A−4,
588,790、US−A−5,032,652、US−A−4,543,39
9、US−A−4,564,647、US−A−4,522,987等に開示さ
れている。好ましい重合温度は0−250℃である。好ましい重合圧力は大気圧
〜3000気圧である。分子量調節剤を共触媒との組合せで用いうる。これらの
分子量調節剤の例としては、水素、シラン及び他の公知の連鎖移動剤がある。触
媒組成物はそれ自身を均一系で用いてもよくまたシリカ、アルミナ又はポリマー
等の支持体上に支持して用いてもよい。
【0073】 当業者はここに特に開示しなかった成分の非存在下に本発明を実施しうる。次
の例は本発明を例証するためのものであり本発明を制限するためのものではない
。特に断りのない限り、部及び%は重量基準で示している。室温なる語は20−
25℃の温度を意味し、1夜なる語は12−18時間を意味し、混合アルカンな
る語はExxon Chemicals IncからIsopar(商標)Eの
商標名で販売されているプロピレンオリゴマーの混合物を意味する。
【0074】1 H及び13C NMRスペクトルはVarian XL(300MHz)スペク
トロメーター上に記録した。化学シフトはTMSに関し又はTMSに関しCDC
3 中の残存CHCl3 又はC66 中の残存C6 HD5 を介して求めた。溶媒
は活性アルミナ及びアルミナ支持混合金属酸化物触媒(Engelhard C
orpから市販されているQ−5(商標)触媒)を充填した2重カラムを通して
用いた。n−BuLi及びグリニヤ試薬はいずれも適宜の溶媒にとかした市販品
を購入しそのまま用いた。すべての合成はグローブボックスと高真空技術の組合
せを用い乾燥窒素雰囲気中で行った。リチウム錯体の表示は簡略化し必ずしも厳
密なものとはなっていない。
【0075】 例1: −ジクロロ(N−(1,1−ジメチルエチル)−1−((1,2,3,3a,
7a−η)−5−メトキシ−3−(1−ピロリジノ)−1H−インデン−1−イ
ル)−1,1−ジメチルシランアミナト(2−)−N)チタンの製造− 工程1:1−(5−メトキシ−1H−インデン−3−イル)ピロリジンの製造
【0076】
【化9】
【0077】 6−メトキシ−1−インデノン(7.30g、45.01ミリモル)をディー
ン−スタークアダプタを備えたフラスコ中のトルエン20mLにとかした。この
溶液に、ピロリジン18.8mL(225ミリモル)を加え、次いでP25
.5gを加えた。この反応混合物を約5時間還流した。この時点でディーン−ス
タークアダプタのフィンガー部(容積10mL)は空となり、フラスコにさらに
10mLのピロリジンを加えた。14時間還流後、GC分析は1−(5−メトキ
シ−1H−インデン−3−イル)ピロリジンへの完全な変換を示した。フラスコ
を室温に冷却し、溶媒を真空蒸発させると褐赤色の油状物が残った。この油状物
を10mLのエーテルにとかし、次いで60mLのヘキサンを加えた。この溶液
を1夜−27℃に冷却した。固体を濾別し、溶媒を溶液から蒸発させ、目的生成
物8.15gを赤色油状物として得た。収率84%。 1H NMR(C66 )δ1.54(m,4H),3.20(m,4H),
3.27(s,2H),3.47(s,3H),5.09(s,1H),6.7
5(dd,1H, 3H-H =8.0Hz, 3H-H =2.2Hz),7.22(
d,1H, 3H-H =8.0Hz),7.38(d,1H, 3H-H =2.2H
z).13C{ 1H}NMR(C66 )δ25.32,35.04,50.19
,55.07,102.08,107.77,109.95,124.55,1
37.70,143.98,150.47,159.13.GC−MS:C14 17 NO:計算215.13;実測215.15.
【0078】 工程2:(5−メトキシ−3−(1−ピロリジノ)−1H−インデン−1−イル
)リチウムの製造
【0079】
【化10】
【0080】 1−(5−メトキシ−1H−インデン−3−イル)ピロリジン(8.15g、
37.9ミリモル)を80mLのヘキサンにとかし、1.6M n−BuLi2
3.7mLを5分かけてシリンジから滴加してオレンジ色沈澱を得た。この反応
混合物を2時間攪拌し、濾過し、60mLのヘキサンで洗い、真空乾燥して目的
生成物をオレンジ色の固体として得た(7.26g、収率87%)。
【0081】 工程3:N−(1,1−ジメチルエチル)−1−(5−メトキシ−3−(1−ピ
ロリジノ)−1H−インデン−1−イル)−1,1−ジメチルシランアミンの製
【0082】
【化11】
【0083】 (5−メトキシ−3−(1−ピロリジノ)−1H−インデン−1−イル)リチ
ウム(4.00g、18.08ミリモル)を40mLのTHFにとかし、120
mLのTHFにN−(3級ブチル)−N−(1−クロロ−1,1−ジメチルシリ
ル)アミン(4.2g、25.3ミリモル)をとかした溶液に25分かけて加え
、攪拌を24時間つづけた。この溶液を真空蒸発させ、暗赤色油状物を得これを
ヘキサン(40mL)にとかした。この溶液からLiClを濾取し、真空下に溶
媒を除いて6.20gの目的生成物を暗赤色油状物として得た(収率99%)。 1H NMR(C66 )δ−0.03(s,3H),0.08(s,3H)
,0.57(s,1H),1.12(s,9H),1.66(m,4H),3.
24(m,4H),3.34(d,1H, 3H-H =1.8Hz),3.51(
s,3H),5.41(d,1H, 3H-H =1.8Hz),6.84(dd,
1H, 3H-H =8.3Hz, 3H-H =2.2Hz),7.35(d,1H,
3H-H =2.2Hz),7.46(d,1H, 3H-H =8.3Hz).13
1H}NMR(C66 )δ−0.76,0.33,25.22,34.03
,42.57,49.50,50.72,55.05,106,62,106.
68,110.33,124.05,139.19,142.75,149.3
6,158.13.
【0084】 工程4:(1−(((1,1−ジメチルエチル)アミノ)ジメチルシリル)−5
−メトキシ−3−(1−ピロリジノ)−1H−インデン−1−イル)リチウム,
リチウム塩の製造
【0085】
【化12】
【0086】 6.2g(18.0ミリモル)のN−(1,1−ジメチルエチル)−1−(5
−メトキシ−3−(1−ピロリジノ)−1H−インデン−1−イル)−1,1−
ジメチルシランアミンを80mLのヘキサンと合した。この溶液に24.7mL
(39.6ミリモル)のn−BuLi(1.6M)を滴加した。n−BuLiの
添加後に溶液を室温で5時間攪拌した。得られた沈澱を濾取し、60mLのヘキ
サンで洗って6.45gの目的生成物を黄色固体として得た。収率98%。
【0087】 工程5:ジクロロ(N−(1,1−ジメチルエチル)−1−((1,2,3,3
a,7a−η)−5−メトキシ−3−(1−ピロリジノ)−1H−インデン−1
−イル)−1,1−ジメチルシランアミナト(2−)−N)チタンの製造
【0088】
【化13】
【0089】 4.68g(12.6ミリモル)のTiCl3 (THF)3 を80mLのTH
Fに懸濁させた。この溶液に、4.5g(12.6ミリモル)の(1−(((1
,1−ジメチルエチル)アミノ)ジメチルシリル)−5−メトキシ−3−(1−
ピロリジノ)−1H−インデン−1−イル)リチウムを40mLのTHFにとか
した溶液を5分かけて加えた。次いでこの溶液を50分攪拌した。その後、2.
28gのPbCl2 (8.21ミリモル)を加え、この溶液を12時間攪拌した
。次いで減圧下にTHFを除いた。残渣を120mLのトルエンで抽出し、溶液
を濾過し、トルエンを減圧除去した。次いで残渣を60mLのヘキサンで洗い、
沈澱をフリット上に濾取し、60mLのヘキサンで洗い、真空乾燥して3.87
gのジクロロ(N−(1,1−ジメチルエチル)−1−((1,2,3,3a,
7a−η)−5−メトキシ−3−(1−ピロリジノ)−1H−インデン−1−イ
ル)−1,1−ジメチルシリルアミナト(2−)−N)チタンを黒色微結晶固体
として得た。収率66%。 1H NMR(C66 )δ0.54(s,3H),0.61(s,3H),
1.39(s,9H),1.54(m,4H),3.32(s,2H),3.4
0(s,3H),3.68(m,2H),5.68(s,1H),6.97(s
,1H),6.99(d,1H, 3H-H =9.1Hz),7.48(d,1H
3H-H =9.1Hz).13C{ 1H}NMR(C66 )δ1.46,3.
58,25.82,33.00,50.52,55.06,60.73,92.
75,103.48,107.76,122.61,129.25,130.2
1,130.40,148.86,160.35.
【0090】 例2: −(N−(1,1−ジメチルエチル)−1−((1,2,3,3a,7a−η
)−5−メトキシ−3−(1−ピロリジニル)−1H−インデン−1−イル)−
1,1−ジメチルシランアミナト(2−)−N)ジメチルシランの製造−
【0091】
【化14】
【0092】 0.70g(1.5ミリモル)のジクロロ(N−(1,1−ジメチルエチル)
−1−((1,2,3,3a,7a−η)−5−メトキシ−3−(1−ピロリジ
ニル)−1H−インデン−1−イル)−1,1−ジメチルシランアミナト(2−
)−N)チタンを部分的に50mLのEt2 Oにとかした。この溶液に1.06
mL(3.2ミリモル)のMeMgI(3.0M)を5分間攪拌しつつ滴加した
。溶液の色が黒から暗赤色に変化した。MeMgIの添加終了後、溶液を60分
間攪拌した。減圧下にEt2 Oを除き、残渣をヘキサン(2×20mL)で抽出
し、溶液を濾過し、濾液を減圧下に蒸発乾固して、0.450gのジメチルチタ
ン錯体を固体として得た。収率71%。 1H NMR(C66 )δ0.15(s,3H),0.50(s,3H),
0.63(s,3H),0.79(s,3H),1.53(s,9H),1.5
8(m,4H),3.43(m,2H),3.43(s,3H),3.51(m
,3H),5.49(s,1H),6.88(dd,1H, 3H-H =9.1H
z, 4H-H =1.9Hz),7.11(d,1H, 3H-H =1.9Hz),
7.3911(d,1H, 3H-H =9.1Hz).13C{ 1H}NMR(C6
6 )δ2.29,4.44,25.96,34.70,48.49,50.5
3,53.78,54.87,57.77,83.72,102.52,105
.64,119.36,125.97,129.52,143.60,158.
37.
【0093】 例3: −シクロペンタジエニル(N−(1,1−ジメチルエチル)−1,1−ジメチ
ル−1−((1,2,3,3a,7a−η)−5−メトキシ−3−(1−ピロリ
ジノ)−1H−インデン−1−イル)シランアミナト(2−)−N)チタンの製
造−
【0094】
【化15】
【0095】 約120mLのTHFに2.822gのビス(シクロペンタジエニル)チタン
クロリド(13.22ミリモル)をとかし十分攪拌した溶液に(N−(1,1−
ジメチルエチル)−1,1−ジメチル−1−(5−メトキシ−3−ピロリジノ−
1H−インデン−1−イル)シランアミンのジリチウム塩4.900g(純度9
6%、13.22ミリモル)を粉末で30分かけて徐々に加えた。この反応混合
物は色が緑から黄褐色にかわった。1夜攪拌をつづけた。溶媒を減圧除去し、残
渣をヘキサンで抽出し、得られた溶液を濾過して黄褐緑色の溶液を得た。生成物
を分別し、第1フラクションをヘキサンで再抽出し再濾過した。溶媒を除くと暗
色固体が得られた。これをヘキサンに懸濁させ、フリーザー中で1夜冷却し、濾
過し、固体を冷ヘキサンで洗い減圧乾燥して1.223gの目的生成物を暗いオ
リーブ緑色粉末として得た。 ESRはg=1.978にTi(III)錯体を示す信号を示した。磁気感受
率(エバンス法):1.62μB
【0096】 例4: −クロロ(シクロペンタジエニル)(N−(1,1−ジメチルエチル)−1,
1−ジメチル−1−((1,2,3,3a,7a−η)−5−メトキシ−3−(
1−ピロリジノ)−1H−インデン−1−イル)シランアミナト(2−)−N)
チタンの製造−
【0097】
【化16】
【0098】 0.2052gのシクロペンタジエニル(N−(1,1−ジメチルエチル)−
1,1−ジメチル−1−((1,2,3,3a,7a−η)−5−メトキシ−3
−(1−ピロリジニル)−1H−インデン−1−イル)シランアミナト(2−)
−N)チタン(0.450ミリモル)を約6mLのCH2 Cl2 と混合した。色
が直ちに強い紫にかわった。この反応混合物を数時間攪拌し、溶媒を減圧除去し
、残渣をヘキサンで抽出し、濾過し、溶媒を減圧除去して0.0688gの目的
錯体を極めて強い紫色の粉末として得た。収率31.1%。 1H(C66 )δ0.51(s,3H),0.65(s,3H),1.18
(br,4H),1.35(s,9H),3.20(br,2H),3.46(
s,3H),3.55(br,2H),5.78(s,5H),5.87(s,
1H),6.89(d,1H, 3H-H =8.5Hz),6.93(s,1H)
,7.25(d,1H, 3H-H =8.6Hz).13C(C66 )δ167.
5,155.4,152.7,126.9,121.6,116.6,115.
2,107.9,94.6,89.1,60.9,55.3,50.7,33.
0,25.2,3.9,2.9.MS:C2433ClN2 SiTi:計算490
.2;実測490.1
【0099】 例5: −(1−((1,2,3,3a,7a−η)−5−メトキシ−3−(ピロリジ
ニル)−1H−インデン−1−イル)−N−(1,1−ジメチルエチル)−1,
1−ジメチルシランアミナト(2−)−N)(2−(ジメチルアミノ−N)フェ
ニル)メチル−C)チタンの製造−
【0100】
【化17】
【0101】 0.5567gのシクロペンタジエニル(N−(1,1−ジメチルエチル)−
1,1−ジメチル−1−((1,2,3,3a,7a−η)−5−メトキシ−3
−(1−ピロリジニル)−1H−インデン−1−イル)シランアミナト(2−)
−N)チタン(1.222ミリモル)を約40mLのEt2 Oにとかした溶液に
、約0.1811gの(2−(N,N−ジメチルアミノ)ベンジルリチウム(1
.283ミリモル)を約15mLのEt2 Oに懸濁させたスラリーを徐々に加え
た。この暗赤系オリーブ緑色/褐色反応混合物を1夜攪拌した。さらに0.01
56gの(2−(N,N−ジメチルアミノ)ベンジル)リチウムを加えた(合計
1.394ミリモル)。さらに1夜攪拌後、溶媒を減圧下に除き、残渣をヘキサ
ンで抽出し、濾過し、蒸発乾固した。約5mLのヘキサンを加えて生成物を溶解
させ、溶液をフリーザーに入れた。上澄液を除き、黒色残渣を減圧乾燥した。目
的物を黒色固体として0.3418g得た。収率53.3%。 MS:C29423 OSiTi:計算524.3;実測523.3 ESR分析はTi(III)錯体と一致した。磁気感受率(エバンス法):1
。57μB
【0102】 例6: −クロロ(1−((1,2,3,3a,7a−η)−5−メトキシ−3−ピロ
リジニル−1H−インデン−1−イル)−N−(1,1−ジメチルエチル)−1
,1−ジメチルシランアミナト(2−)−N)((2−(ジメチルアミノ)フェ
ニル)メチル)チタンの製造−
【0103】
【化18】
【0104】 0.079gの(1−((1,2,3,3a,7a−η)−5−メトキシ−3
−ピロリジニル−1H−インデン−1−イル)−N−(1,1−ジメチルエチル
)−1,1−ジメチルシランアミナト(2−)−N)((2−(ジメチルアミノ
−N)フェニル)メチル−C)チタンを約10mLのEt2 Oにとかした溶液に
約0.732gのPbCl2 を加えた。この反応混合物を数日間攪拌した。溶媒
を除き、残渣をヘキサンで抽出し、濾過し、溶媒を減圧除去して生成物を得た。
NMRスペクトルは2つの異性体の存在と極少量の(クロロ)(シクロペンタジ
エニル)錯体の存在を示した。 1H(C66 )δ0.67,0.70,0.73,0.84,1.28,1
.35,1.40,1.61,1.62,2.1,2.15,2.20,2.2
9,2.44,2.47,2.58,2.60,2.83,3.22,3.46
,3.63,5.15,5.64,5.78,6.35,6.6−6.78,6
.83−7.0,7.32,7.37,7.78,7.82.13C(C66
δ158.5,156.3,154.1,153.1,151.1,149.5
,147.2,143.3,131.6,130.4,129.4,127.7
,126.6,126.4,125.9,123.6,123.4,122.7
,121.6,120.1,118.4,118.1,117.5,116.6
,115.2,107.9,102.7,101.7,101.4,100.3
,98.7,97.1,89.2,72.1,69.5,55.3,54.1,
50.8,50.1,47.5,45.3,35.1,33.2,32.1,3
0.3,25.8,25.4,24.4,23.2,21.0,14.5,4.
5,3.2,2.6,1.4.
【0105】 例7: −ジクロロ(1−((1,2,3,3a,7a−η)−5,6−ジメトキシ−
3−(1−ピロリジニル)−1H−インデン−1−イル)−N−(1,1−ジメ
チルエチル)−1,1−ジメチルシランアミナト(2−)−N)チタンの製造− 工程1:1−(5,6−ジメトキシ−1H−インデン−3−イル)ピロリジンの
製造
【0106】
【化19】
【0107】 5,6−ジメトキシ−1−インデノン(5.1g、26.53ミリモル)を1
20mLのトルエンにとかした。この溶液に17.7mL(212ミリモル)の
ピロリジンを加えてから0.5gのP25 を加えた。この溶液をディーン−ス
タークアダプタを備えたフラスコ中で約20時間還流した。フラスコを室温に冷
却し、溶媒を真空蒸発させて褐赤色固体を得た。この固体を50mLのエーテル
で抽出して濾過した。エーテルを蒸発して褐色固体を得た。この固体を120m
Lの熱ヘキサンで抽出し、濾過した。ヘキサンを除き、固体を30mLのトルエ
ンと60mLのヘキサンとの混合液にとかし、濾過した。赤色固体を1液−27
℃に冷却した。傾斜によって固体を回収し、冷ヘキサンで洗い、減圧乾燥して2
.97gの1−(5,6−ジメトキシ−1H−インデン−3−イル)ピロリジン
を得た。収率46%。 1H NMR(C66 )δ1.60(m,4H),3.26(m,4H),
3.29(s,2H),3.51(s,3H),3.59(s,3H),5.0
5(s,1H),6.85(s,1H),7.25(s,1H).13C{ 1H}
NMR(C66 )δ25.39,35.73,50.24,55.67,56
,49,99.27,106.85,109.59,135.48,138.7
0,148.63,148.90,150.61.GC−MS:C1519NO2
:計算245.14;実測245.15
【0108】 工程2:(5,6−ジメトキシ−3−(1−ピロリジノ)−1H−インデン−1
−イル)リチウムの製造
【0109】
【化20】
【0110】 1−(5,6−ジメトキシ−1H−インデン−3−イル)ピロリジン(2.8
7g、11.7ミリモル)を40mLのトルエンと40mLのヘキサンとの混合
液にとかし、次いで7.0mLの1.6M n−BuLiを5分かけてシリンジ
から滴加した。この反応混合物を3時間攪拌した。次いで固体を濾過し、30m
Lのトルエンで洗い、60mLのヘキサンで洗い、真空乾燥して目的物2.67
gを黄色固体として得た。収率95%。
【0111】 工程3:1−(5,6−ジメトキシ−3−(1−ピロリジノ)−1H−インデン
−1−イル)−N−(1,1−ジメチルエチル)−1,1−ジメチルシランアミ
ンの製造
【0112】
【化21】
【0113】 (5,6−ジメトキシ−3−(1−ピロリジノ)−1H−インデン−1−イル
)リチウム(2.67g、10.63ミリモル)を100mLのTHFに懸濁さ
せ、N−(3級ブチル)−N−(1−クロロ−1,1−ジメチルシリル)アミン
(2.73g、16.47ミリモル)を150mLのTHFにとかした溶液に2
5分かけて加えてから、20時間攪拌をつづけた。溶媒を真空蒸発させて暗赤色
油状物を得た。この油状物をヘキサン(40mL)で抽出し、濾過し、溶媒を真
空蒸発させて3.86gの1−(5,6−ジメトキシ−3−(1−ピロリジニル
)−1H−インデン−1−イル)−N−(1,1−ジメチルエチル)−1,1−
ジメチルシランアミンを暗赤色油状物として得た。収率96%。 1H NMR(C66 )δ−0.07(s,3H),0.16(s,3H)
,0.57(s,1H),1.13(s,9H),1.66(m,4H),3.
28(m,4H),3.38(d,1H, 3H-H =1.7Hz),3.60(
s,3H),3.65(s,3H),5.34(d,1H, 3H-H =1.7H
z),7.20(s,1H),7.29(s,1H).13C{ 1H}NMR(C 66 )δ−1.49,0.61,25.24,34.00,43.13,49
.48,50.73,56.06,56.31,103.58,106.14,
108.93,134.57,139.92,148.11,148.28,1
49.48
【0114】 工程4:(1−(((1,1−ジメチルエチル)アミノ)ジメチルシリル)−5
,6−ジメトキシ−3−(1−ピロリジノ)−1H−インデン−1−イル)ジリ
チウム塩の製造
【0115】
【化22】
【0116】 3.68g(9.82ミリモル)の1−(5,6−ジメトキシ−3−(1−ピ
ロリジノ)−1H−インデン−1−イル)−N−(1,1−ジメチルエチル)−
1,1−ジメチルシランアミンを60mLのヘキサンと30mLのトルエンとの
混合液と合した。この溶液に12.3mL(19.6ミリモル)のn−BuLi
(1.6M)を滴加した。この溶液を室温で7時間攪拌した。沈澱を濾取し、6
0mLのヘキサンで洗い、減圧乾燥して3.71gのジリチウム塩を黄色固体と
して得た。収率98%。
【0117】 工程5:ジクロロ(1−((1,2,3,3a,7a−η)−5,6−ジメトキ
シ−3−(1−ピロリジノ)−1H−インデン−1−イル)−N−(1,1−ジ
メチルエチル)−1,1−ジメチルシランアミナト(2−)−N)チタンの製造
【0118】
【化23】
【0119】 3.557g(9.6ミリモル)のTiCl3 ・(THF)3 を70mLのT
HFに懸濁させた。この液に、3.71g(9.6ミリモル)の(1−(((1
,1−ジメチルエチル)アミノ)ジメチルシリル)−5,6−ジメトキシ−3−
(1−ピロリジノ)−1H−インデン−1−イル)ジリチウム塩を40mLのT
HFに懸濁させた液を5分以内に加えた。この溶液を50分攪拌してから、1.
735gのPbCl2 (6.24ミリモル)を加え、さらに50分攪拌した。次
いでTHFを減圧除去した。残渣を120mLのトルエンで抽出し、得た溶液を
濾過し、トルエンを減圧除去した。次いで残渣を60mLのヘキサンで処理し、
沈澱をフリット上に濾取し、60mLのヘキサンで洗い、真空乾燥して3.25
gの粗生成物を暗緑色固体として得た。収率69%。この錯体を−27℃でトル
エン/ヘキサン混合液から再結晶して高純度のジクロロ(1−((1,2,3,
3a,7a−η)−5,6−ジメトキシ−3−(1−ピロリジノ)−1H−イン
デン−1−イル)−N−(1,1−ジメチルエチル)−1,1−ジメチルシラン
アミナト(2−)−N)チタンを得た。 1H NMR(CD2 Cl2 )δ0.65(s,3H),0.82(s,3H
),1.29(s,9H),2.04(m,4H),3.68(m,2H),3
.81(s,3H),3.91(s,3H),3.98(m,2H),5.54
(s,1H),6.77(s,1H),7.10(s,1H)13C{ 1H}NM
R(CD2 Cl2 )δ1.50,3.74,26.10,32.88,50.8
3,56.00,56.26,60.73,92.56,103.79,106
.83,106.02,122.29,132.17,149.43,152.
70,153.26
【0120】 例8: −(1−((1,2,3,3a,7a−η)−5,6−ジメトキシ−3−(1
−ピロリジノ)−1H−インデン−1−イル)−N−(1,1−ジメチルエチル
)−1,1−ジメチルシランアミナト(2−)−N)ジメチルチタンの製造−
【0121】
【化24】
【0122】 0.3g(0.61ミリモル)のジクロロ(1−((1,2,3,3a,7a
−η)−5,6−ジメトキシ−3−(1−ピロリジニル)−1H−インデン−1
−イル)−N−(1,1−ジメチルエチル)−1,1−ジメチルシランアミナト
(2−)−N)チタンを部分的に50mLのEt2 Oにとかした。攪拌しながら
この溶液に、0.85mL(1.28ミリモル)のMeLi(1.5M)を5分
かけて滴加した。溶液の色が黒から暗赤色にかわった。この溶液をさらに2時間
攪拌した。溶媒を減圧除去し、残渣をヘキサン(3×40mL)で抽出し、濾過
した。濾液を減圧下に蒸発乾固して0.147gの目的生成物を暗赤色結晶固体
として得た。収率53%。 1H NMR(C66 ):δ0.19(s,3H),0.54(s,3H)
,0.69(s,3H),0.77(s,3H),1.56(s,9H),1.
59(m,4H),3.34(m,2H),3.36(s,3H),3.50(
s,3H),3.51(m,2H),5.42(s,1H),6.76(s,1
H),7.09(s,1).13C{ 1H}(C66 ):δ2.41,4.76
,25.99,34.76,47.83,50.49,52.51,55.07
,55.62,57.51,82.52,103.44,103.81,106
.12,119.63,129.79,143.61,151.45,151.
65.
【0123】 例9: −ジクロロ(N−(1,1−ジメチルエチル)−1,1−ジメチル−5−((
4a,5,6,7,7a−η)−6−メチル−5H−インデノ(5,6−d)−
1,3−ジオキソール−5−イル)シランアミナト(2−)−N)チタンの製造
− 工程1:1,3−ジオキソール−5−(N,N−ジメチルアミノ)−6−メチル
−2,5H−s−インダセンの製造
【0124】
【化25】
【0125】 リンオキソクロリド(23.2mL、0.249モル)をアルゴン下の氷浴中
のジメチルホルムアミド(98mL、1.264モル)に攪拌しながら約20分
かけてシリンジから滴加した。イソサフロール(30.0mL、0.207モル
)をこの攪拌溶液に滴加ロートから滴加した。滴加終了後、この反応混合物を3
時間110℃に加熱した。次いでこれを800mLの氷に注入し、ジメチルエー
テル(300mL×3)で洗い、水層を10%NaOH水溶液(約40gのNa
OHを400mLの水に溶解)を加えて塩基性(pH=8)にした。次いで目的
生成物をエーテル(300mL×4)で抽出し、合体した有機抽出液をMgSO 4 で乾燥した。エーテルを減圧除去し褐色固体を得た。この生成物をヘキサンか
ら再結晶して17.0gの軽黄色固体を得た。収率51.8%。 1H NMR(C66 ):δ1.91(s,3H);2.18(s,6H)
;3.79(s,1H);5.42(s,1H);5.44(s,1H);6.
04(s,1H);6.65(s,1H);7.04(s,1H).13C{ 1
}NMR(C66 ):δ15.41,40.92,74.08,100.83
,101.96,106.73,127.25,137.39,138.62,
145.39,147.09,147.55.
【0126】 工程2:1,3−ジオキソール−6−メチル−2,5,6,7H−s−インダセ
ン−5−オンの製造
【0127】
【化26】
【0128】 2Lフラスコ中で400mLのエタノールと400mLの水を合し、36gの
NaOH(0.900モル)と共に攪拌した。この混合液に17.00g(0.
078モル)の1,3−ジオキソール−5−(N,N−ジメチルアミノ)−6−
メチル−2,5H−s−インダセンを加え1夜攪拌をつづけた。溶液の色が褐/
オレンジ色にかわった。次いで800mLの水を加え、生成物をジエチルエーテ
ルで抽出した。エーテル層を400mLの飽和NaCl溶液で洗い、MgSO4
で乾燥した。エーテルを除去してから、暗褐/オレンジ色油状物を蒸留して12
.0gの軽黄色固体を得た。収率80.6%。 1H NMR(C66 ):δ1.09(d,3H, 3H-H =7.44Hz
),2.05−2.11(dd,1H, 3H-H =3.42Hz, 2H-H =1
6.8Hz),2.33(m,1H),2.66−2.71(dd,1H, 3 H-H =7.68, 3H-H =16.8Hz),5.39(s,2H),6.38
(s,1H),7.12(s,1H).13C{ 1H}NMR(C66 ):δ1
6.46,34.74,42.39,102.13,102.44,105,6
8,131.37,148.49,150.35,154.13,205.60
GC−MS:C11103 :計算190.06;実測190.05.
【0129】 工程3:1,3−ジオキソール−5−ヒドロキシ−6−メチル−2,5,6,7
H−s−インダセンの製造
【0130】
【化27】
【0131】 250mLの丸底フラスコ中で、2.438g(64.45ミリモル)のナト
リウムボロハイドライドを約150mLの無水エタノールに攪拌した。この攪拌
溶液に12.01g(63.19ミリモル)の1.3−ジオキソール−6−メチ
ル−2,5,6,7H−s−インダセン−5−オンを加え室温で1夜攪拌した。
これに水(200mL)を加え約10分攪拌した。この溶液を酢酸エチル(3×
200mL)で抽出した。酢酸エチル層をさらに2回各200mL部で洗い、M
gSO4 で乾燥した。次いで酢酸エチルを減圧除去して10.65gの目的生成
物を白色固体として得た。収率87.7%。 GC−MS:C11123 :計算192.08;実測192.05.
【0132】 工程4:1,3−ジオキソール−6−メチル−2,5H−s−インダセンの製造
【0133】
【化28】
【0134】 250mL丸底フラスコ中にて6.00g(31.2ミリモル)の1,3−ジ
オキソール−5−ヒドロキシ−6−メチル−2,5,6,7H−s−インダセン
を100mLの無水ジメチルスルホキシド(DMSO)にとかし、約5時間還流
した。この溶液を250mLの氷に注ぎ、ジエチルエーテル(3×200mL)
で抽出した。合体した有機フラクションをMgSO4 で乾燥した。エーテルを減
圧除去すると軽褐/オレンジ色の固体が得られた。これを冷ヘキサンから再結晶
して4.15gの高純度目的物を得た。 13C{ 1H}NMR(C66 ):δ16.48,42.45,100.70
,101.45,105.38,127.35,137.05,140.02,
144.32,145.42,147.01
【0135】 工程5:(3,5−ジオキソール−8−メチル−1,4H−s−インダセン−1
−イル)リチウムの製造
【0136】
【化29】
【0137】 1,3−ジオキソール−6−メチル−2,5H−s−インダセン(4.150
g、23.8ミリモル)を150mLのヘキサンにとかし、14.9mLの1.
6M n−BuLiを15分かけてシリンジから滴加した。この反応混合物を2
0時間攪拌した。次いで固体を濾過し、60mLのヘキサンで洗い、真空乾燥し
て目的生成物を暗白色固体として得た(3.64g)、収率85%。
【0138】 工程6:(N−(1,1−ジメチルエチル)アミノ)(3,5−ジオキソール−
8−メチル−1,4H−s−インダセン−1−イル)ジメチルシランの製造
【0139】
【化30】
【0140】 250mL丸底フラスコ中にて、2.76g(16.65ミリモル)のN−(
3級ブチル)−N−(1−クロロ−1,1−ジメチルシリル)アミンを約75m
LのTHF中に攪拌した。2.00g(11.10ミリモル)の3,5−ジオキ
ソール−8−メチル−1,4H−s−インダセン−1−イル)リチウムを約20
mLのTHFにとかした液を攪拌下に滴加した。この反応混合物を1液攪拌した
。揮発分を減圧下に除去して残渣をヘキサンで抽出した。濾過後、揮発分を減圧
除去して軽褐/緑色油状物3.14gを得た。収率92.9%。 13C{ 1H}NMR(C66 ):δ0.29,0.82,1.11,1.2
0,18.19,33.85,49.54,51.12,100.60,100
.72,100.95,105.08,125.90,139.06,139.
41,144.75,146.22.
【0141】 工程7:5−(((1,1−ジメチルエチル)アミノ)ジメチルシリル)−5H
−6−メチル−インデノ(5,6−d)−1,3−ジオキソール−5−イル)リ
チウム,リチウム塩の製造
【0142】
【化31】
【0143】 100mLの丸底フラスコ中にて、3.14g(10.3ミリモル)の(N−
(1,1−ジメチルエチル)アミノ)(3,5−ジオキソール−8−メチル−1
,4H−s−インダセン−1−イル)ジメチルシランを約75mLのヘキサン中
で攪拌した。この攪拌溶液に8.26mL(20.6ミリモル)の2.5M n
−BuLiをシリンジから滴加した。3日間攪拌後、沈澱を濾過し、ヘキサンで
洗い、真空乾燥して3.51gの軽褐色固体を得た。
【0144】 工程8:ジクロロ(N−(1,1−ジメチルエチル)−1,1−ジメチル−((
4a,5,6,7,7a−η)−6−メチル−5H−インデノ(5,6−d)−
1,3−ジオキソール−5−イル)シランアミナト(2−)−N)チタンの製造
【0145】
【化32】
【0146】 0.924g(2.92ミリモル)の(5−(((1,1−ジメチルエチル)
アミノ)ジメチルシリル)−5H−6−メチル−インデノ(5,6−d)−1,
3−ジオキソール−5−イル)リチウム,リチウム塩を1.08g(2.92ミ
リモル)のTiCl3 ・(THF)3 のTHFスラリーに加えた。この反応生成
物を約1時間攪拌してから、0.528g(1.90ミリモル)のPbCl2
加えさらに1時間攪拌した。揮発分を減圧下に除き、残渣をトルエンで抽出した
。濾過後、揮発分を減圧下に除いた。固体をフリット上に集め、ヘキサンで洗っ
て、真空乾燥して暗赤/褐色固体を得た。生成物を再結晶して450mgの高純
度錯体を得た。 1H NMR(C66 ):δ0.40(s,3H),0.44(s,3H)
,1.34(s,9H),2.11(s,3H),5.14(s,1H),5.
16(s,1H),6.54(s,1H),6.55(s,1H),7.00(
s,1H).13C{ 1H}NMR(C66 ):δ4.89,5.00,19.
52,32.46,62.09,93.39,101.20,101.61,1
02.94,121.58,132.54,133.88,143.97,15
1.57,151.87.
【0147】 例10: −(N−(1,1−ジメチルエチル)−1,1−ジメチル−5−((4a,5
,6,7,7a−η)−6−メチル−5H−インデノ(5,6−d)−1,3−
ジオキソール−5−イル)シランアミナト(2−)−N)ジメチルチタンの製造
【0148】
【化33】
【0149】 0.30g(0.72ミリモル)のジクロロ(N−(1,1−ジメチルエチル
)−1,1−ジメチル−5−((4a,5,6,7,7a−η)−6−メチル−
5H−インデノ(5,6−d)−1,3−ジオキソール−5−イル)シランアミ
ナト(2−)−N)チタンを30mLのEt2 Oにとかした。この溶液に0.5
2mL(1.57ミリモル)のMeMgI(3.0M)を5分かけて滴加した。
溶液の色が褐赤色から緑黄色に変化した。MeMgI添加後に溶液を60分攪拌
した。Et2 Oを減圧下に除き、濾液を減圧下に蒸発乾固して0.168gの目
的物を黄色固体として得た。収率62%。 13C{ 1H}(C66 )δ5.72,5.80,18.52,34.41,
50.59,54.92,57.88,89.42,100.81,100.8
9,103.38,115.83,130.69,140.08,149.33
,149.68.
【0150】 例11: −ジクロロ(N−(1,1−ジメチルエチル)−1,1−ジメチル−5−((
4a,5,6,7,7a−η)−5−(N,N−ジメチルアミノ)−6−メチル
−5H−インデノ(5,6−d)−1,3−ジオキソール−5−イル)シランア
ミナト(2−)−N)チタンの製造− 工程1:(7−(ジメチルアミノ)−6−メチル−5H−インデノ(5,6−d
)−1,3−ジオキソール−5−イル)リチウムの製造
【0151】
【化34】
【0152】 250mL丸底フラスコ中にて、6.347g(29.91ミリモル)の(7
−(N,N−ジメチルアミノ)−6−メチル−5H−インデノ(5,6−d)−
1,3−ジオキソール−5−イル)リチウムを20mLのトルエン中で攪拌した
。この攪拌溶液に100mLのヘキサンを加えてから、12.0mLの2.5M
n−BuLi(29.91ミリモル)をシリンジから徐々に加え、1夜攪拌し
た。固体を濾別し、真空乾燥して5.404gの目的生成物を得た。収率80.
9%。
【0153】 工程2:(N−(1,1−ジメチルエチル)アミノ(3,5−ジオキソール−7
−(N,N−ジメチルアミノ)−8−メチル−1,4H−s−インダセン−1−
イル)ジメチルシランの製造
【0154】
【化35】
【0155】 100mL丸底フラスコ中にて、2.02mL(12.11ミリモル)のN−
(3級ブチル)−N−(1−クロロ−1,1−ジメチルシリル)アミンを約50
mLのTHF中で攪拌した。(7−ジメチルアミノ)−6−メチル−5H−イン
デノ(5,6−d)−1,3−ジオキソール−5−イル)リチウム(1.802
g、8.07ミリモル)を約10mLのTHFにとかした溶液を滴加した。1夜
攪拌後、揮発分を減圧除去した。残存固体をヘキサンで洗い、濾過した。揮発分
を濾液から除き、2.82gの生成物をオレンジ/褐色油状物として得た。 1H NMR(C66 ):δ -0.03(s,3H); -0.01(s,3
H);1.03(s,9H);2.13(s,3H);2.76(s,6H);
2.99(s,1H);5.47(s,1H);5.50(s,1H);7.0
9(s,1H),7.16(s,1H).13C{ 1H}NMR(C66 ):δ
0.20,0.27,0.60,15.51,33.65,33.79,43.
36,48.27,49.13,49.41,100.46,100.58,1
05.21,132.06,137.37,137.51,144.73,14
5.94.
【0156】 工程3:(7−(ジメチルアミノ)−5−(((1,1−ジメチルエチル)アミ
ノ)ジメチルシリル)−6−メチル−5H−インデノ(5,6−d)−1,3−
ジオキソール−5−イル)リチウム,リチウム塩の製造
【0157】
【化36】
【0158】 250mL丸底フラスコ中にて、3.035g(8.76ミリモル)の1−(
(7−(ジメチルアミノ)−6−メチル−5H−インデノ(5,6−d)−1,
3−ジオキソール−5−イル)−N−(1,1−ジメチルエチル)シランアミン
を約100mLのヘキサン中で攪拌した。7.0mLの2.5M n−BuLi
(17.52ミリモル)をシリンジから滴加し、1夜攪拌した。固体を濾別し、
過剰ヘキサンで洗い、真空乾燥して3.23gの目的物を得た。
【0159】 工程4:ジクロロ(1−((4a,5,6,7,7a−η)−7−(ジメチルア
ミノ)−6−メチル−5H−インデノ(5,6−d)−1,3−ジオキソール−
5−イル)−N−(1,1−ジメチルエチル)−1,1−ジメチルシリルアミナ
ト(2−)−N)チタンの製造−
【0160】
【化37】
【0161】 ドライボックス中にて、1.031g(2.78ミリモル)のTiCl3 ・(
THF)3 を100mLの丸底フラスコ中の約50mLのTHFに懸濁させた。
1.000g(2.78ミリモル)の(7−(ジメチルアミノ)−5−(((1
,1−ジメチルエチル)アミノ)ジメチルシリル)−6−メチル−5H−インデ
ノ(5,6−d)−1,3−ジオキソール−5−イル)リチウム,リチウム塩を
固体として加え1.5時間攪拌した。0.503g(1.81ミリモル)のPb
Cl2 を加えさらに1時間攪拌を続けた。溶媒を減圧除去した。残渣をトルエン
で抽出し、溶液を濾過し、溶媒を減圧除去した。残渣をヘキサンで抽出し、濾過
した。揮発分を減圧除去すると目的物が褐/黒色固体として得られた。 13C{ 1H}NMR(C66 ):δ83,56.00,56.26,60.
73,92.56,103.79,106.83,107.02,122.29
,132.17,149.43,152.70,153.26.
【0162】 例12: −(1−((4a,5,6,7,7a−η)−7−(ジメチルアミノ)−6−
メチル−5H−インデノ(5,6−d)−1,3−ジオキソール−5−イル)−
N−(1,1−ジメチルエチル)−1,1−ジメチルシランアミナト(2−)−
N)ジメチルチタンの製造
【0163】
【化38】
【0164】 ジクロロ(1−(4a,5,6,7,7a−η)−7−(ジメチルアミノ)−
6−メチル−5H−インデノ(5,6−d)−1,3−ジオキソール−5−イル
)−N−(1,1−ジメチルエチル)−1,1−ジメチルシランアミナト(2−
)−N)チタン(0.5ミリモル)を30mLのEt2 Oにとかした。この溶液
に、MeMgI(1.0ミリモル)を5分かけて滴加した。MeMgIの添加終
了後、溶液を60分攪拌した。Et2 Oを減圧除去し、残渣をヘキサン(2×2
0mL)で抽出し、溶液を濾過し、濾液を減圧下に蒸発乾固して目的物を黄色固
体として得た。
【0165】 例13: −ジクロロ(1−((1,2,3,3a,7a−η)−5,6−ジメトキシ−
1H−インデン−1−イル)−N−(1,1−ジメチルエチル)−1,1−ジメ
チルシランアミナト(2−)−N)チタンの製造− 工程1:(5,6−ジメトキシ−1H−インデン−1−イル)リチウムの製造
【0166】
【化39】
【0167】 5,6−ジメトキシ−インデン(4.82g、27.35ミリモル)を20m
Lのトルエンと180mLのヘキサンの混合液にとかし、16.25mLの1.
6M n−BuLiを5分かけてシリンジから滴加して白色沈澱を生成させた。
反応混合物を4時間攪拌してから、濾過した。固体をヘキサンで洗い、減圧乾燥
して4.62gの目的物を軽ピンク色の固体として得た。収率98%。
【0168】 工程2:1−(5,6−ジメトキシ−1H−インデン−1−イル)−N−(1,
1−ジメチルエチル)−1,1−ジメチルシランアミンの製造
【0169】
【化40】
【0170】 (5,6−ジメトキシ−1H−インデン−1−イル)リチウム(2.5g、1
3.73ミリモル)を40mLのTHFに懸濁させ、N−(3級ブチル)−N−
(1−クロロ−1,1−ジメチルシリル)アミン(3.185g、19.22ミ
リモル)を100mLのTHFにとかした溶液に25分かけて加えた。18時間
攪拌後、揮発分を減圧除去した。残留溶液をヘキサン(40mL)で抽出した。
濾過後揮発成分を減圧除去して3.95gの目的生成物を軽黄色油状物として得
た。収率94%。 1H(C66 )δ−0.12(s,3H),0.00(s,3H),0.5
3(s,1H),1.09(s,9H),3.46(s,1H),3.54(s
,3H),3.64(s,3H),6.55(dd,1H, 3H-H =5.2H
z, 3H-H =1.7Hz),6.85(d,1H, 3H-H =4.2Hz),
6.92(s,1H),7.16(s,1H).13C{ 1H}(C66 )δ−
1.36,0.18,33.90,48.66,49.53,55.85,56
.27,105.45,108.68,129.20,134.53,137.
96,138.22,148.02,148.95.
【0171】 工程3:1−(((1,1−ジメチルエチル)アミノ)ジメチルシリル)−5,
6−ジメトキシ−1H−インデン−1−イル)リチウム,リチウム塩の製造
【0172】
【化41】
【0173】 3.80g(12.44ミリモル)の1−(5,6−ジメトキシ−1H−イン
デン−1−イル)−N−(1,1−ジメチルエチル)−1,1−ジメチルシラン
アミンを100mLのヘキサンと合した。この溶液に15.55mL(24.8
8ミリモル)のn−BuLi(1.6M)を滴加した。これを室温で8時間攪拌
した。沈澱を濾取し、60mLのヘキサンで洗い、減圧乾燥して3.95gの目
的物をピンク色の固体として得た。収率99%。
【0174】 工程4:ジクロロ(1−((1,2,3,3a,7a−η)−5,6−ジメトキ
シ−1H−インデン−1−イル)−N−(1,1−ジメトキシエチル)−1,1
−ジメチルシランアミナト(2−)−N)チタンの製造
【0175】
【化42】
【0176】 4.58g(12.4ミリモル)のTiCl3 ・(THF)3 を90mLのT
HFに懸濁させた。このスラリーに3.92g(12.4ミリモル)の1−((
(1,1−ジメチルエチル)アミノ)ジメチルシリル)−5,6−ジメトキシ−
1H−インデン−1−イル)リチウム,リチウム塩を40mLのTHFにとかし
た溶液を5分かけて加えた。50分間攪拌後、2.23gのPbCl2 (8.0
ミリモル)を加え50分攪拌した。次いでTHFを減圧除去した。残渣を70m
Lのトルエンにとかし、溶液を濾過した。トルエンを減圧除去すると粘性の褐色
残渣が残った。これを80mLのヘキサンで処理すると軽褐黄色固体が得られた
。固体をフリット上に集め、30mLのヘキサンで洗い、真空乾燥すると3.4
5gの粗生成物が得られた。次いでこの錯体をトルエン/ヘキサン混合液から−
27℃で結晶化させると1.16gの純粋な生成物が得られた。収率22%。プ
ロトンNMRは錯体とトルエンが1:1で結晶化していることを示している。 1H(CD2 Cl2 )δ0.41(s,3H),0.62(s,3H),1.
37(s,9H),3.30(s,3H),3.34(s,3H),6.24(
d,1H, 3H-H =3.2Hz),6.51(s,1H),6.77(s,1
H),6.93(d,1H, 3H-H =3.2Hz).13C{ 1H}(CD2
2 )δ0.91,3.31,32.47,55.26,55.59,62.2
8,97.30,103.29,104.69,119.01,127.29,
131.78,132.75,154.22,155.06.
【0177】 例14: −(1−((1,2,3,3a,7a−η)−5,6−ジメトキシ−1H−イ
ンデン−1−イル)−N−(1,1−ジメチルエチル)−1,1−ジメチルシラ
ンアミナト(2−)−N)ジメチルチタンの製造−
【0178】
【化43】
【0179】 0.19g(1.42ミリモル)のジクロロ(1−((1,2,3,3a,7
a−η)−5,6−ジメトキシ−1H−インデン−1−イル)−N−(1,1−
ジメチルエチル)−1,1−ジメチルシランアミナト(2−)−N)チタンを部
分的に50mLのEt2 Oにとかした。この溶液に0.63g(0.94ミリモ
ル)のMeLi(1.5M)を5分かけて滴加した。溶液の色が褐色から黄色に
かわった。この溶液をさらに60分攪拌してからEt2 Oを減圧除去し、残渣を
ヘキサン(2×20mL)で抽出した。溶液を濾過し、濾液を減圧下に蒸発乾固
して0.100gの目的生成物を黄色固体として得た。収率58%。 1H NMR(C66 ):δ−0.02(s,3H),0.43(s,3H
),0.59(s,3H),0.85(s,3H),1.51(s,9H),3
.32(s,3H),3.39(s,3H),6.04(d,1H, 3H-H
2.8),6.69(s,1H),6.73(s,1H),6.98(d,1H
3H-H =2.7). 13C{ 1H}NMR(C66 ):δ2.01,4.15,34.50,52
.35,55.20,55.47,58.22,90.95,103.27,1
05.38,113.49,125.14,128.90,129.07,15
2.14,153.09.
【0180】 例15: 工程1:5,6−ジメトキシ−3−フェニル−1H−インデンの製造
【0181】
【化44】
【0182】 2,3−ジヒドロ−5,6−ジメトキシ−3−フェニル−1H−インデン−1
−オン(8.010g、29.85ミリモル)とNaBH4 (1.355g、3
5.82ミリモル)をジエチルエーテル(100mL)に0℃にてエタノール(
100mL)を除々に添加しつつ攪拌した。この混合物を室温で24時間攪拌し
た。次いで氷に注ぎ、ジエチルエーテル(3×100mL)で洗った。有機フラ
クションをMgSO4 で乾燥し、濾過し、揮発分を真空除去して、黄色固体を得
た。この固体を無水DMSO(150mL)中で5時間還流し、室温に冷却した
。次いで氷に注ぎ、H2 Oで全容積を500mLに希釈した。この混合物をジエ
チルエーテル(5×100mL)で洗った。有機フラクションを合し、H2 O(
1×100mL)で洗い、MgSO4 で乾燥した。この混合物を濾過し、揮発分
を除去して暗赤色油状物を得た。ヘキサン/CH2 Cl2 (容積比1:1)を用
いるシリカゲルクロマトグラフで5,6−ジメトキシ−3−フェニル−1H−イ
ンデンが黄色結晶質固体として4.91g得られた。収率65.2%。 1H NMR(C66 ):δ3.17(s,2H),3.43(s,3H)
,3.53(s,3H),6.3(m,1H),6.88(s,1H),7.1
−7.1(m,1H),7.22(s,1H),7.29(t, 3H-H =7.
2Hz,2H),7.63(d, 3H-H =7.4Hz,2H).13C{ 1H}
NMR(C66 ):δ38.18,55.98,56.13,105.61,
109.59,127.69,128.97,129.46,137.19,1
37.66,145.79,148.94,149.60.
【0183】 工程2:(5,6−ジメトキシ−3−フェニル−1H−インデン−1−イル)リ
チウムの製造
【0184】
【化45】
【0185】 5,6−ジメトキシ−3−フェニル−1H−インデン(1.26g、4.99
ミリモル)を15mLのトルエンと25mLのヘキサンとの混合液にとかし、3
.06mLの1.6M n−BuLiを3分かけてシリンジから滴加した。n−
BuLiの添加中に黄−軽緑色沈澱が生成した。この反応混合物を3時間攪拌し
、濾過し、60mLのヘキサンで洗い、真空乾燥して1.24gの目的生成物を
黄色固体として得た。収率98%。
【0186】 工程3:1−(5,6−ジメトキシ−3−フェニル−1H−インデン−1−イル
)−N−(1,1−ジメチルエチル)−1,1−ジメチルシランアミンの製造
【0187】
【化46】
【0188】 (5,6−ジメトキシ−3−フェニル−1H−インデン−1−イル)リチウム
(1.24g、4.8ミリモル)を20mLのTHFに加え、N−(3級ブチル
)−N−(1−クロロ−1,1−ジメチルシリル)アミン(1.035g、6.
24ミリモル)を50mLのTHFにとかした溶液を25分かけて加え、20時
間攪拌をつづけた。この溶液を減圧蒸発させ、、残渣をヘキサン(50mL)で
抽出した。濾過後、溶媒を減圧除去した。この残渣に、30mLのヘキサンを加
え、そのフラスコをフリーザー(−27℃)に2日間入れた。次いで結晶化した
固体を濾過し、溶媒を除くと1.68gの目的生成物が黄色油状物として得られ
た。
【0189】 工程4:(1−(((1,1−ジメチルエチル)アミノ)ジメチルシリル)−5
,6−ジメトキシ−3−フェニル−1H−インデン−1−イル)リチウム,リチ
ウム塩の製造
【0190】
【化47】
【0191】 01.68g(4.4ミリモル)の1−(5,6−ジメトキシ−3−フェニル−
1H−インデン−1−イル)−N−(1,1−ジメチルエチル)−1,1−ジメ
チルシランアミンを50mLのヘキサンと合した。この溶液に、5.5mL(8
.8ミリモル)のn−BuLi(1.6M)を滴加すると直ちに沈澱が生成した
。室温で7時間攪拌後、沈澱を濾取し、40mLのヘキサンで洗い、減圧乾燥し
て1.71gの目的生成物を黄色固体として得た。収率99%。
【0192】 工程5:ジクロロ(1−((1,2,3,3a,7a−η)−5,6−ジメトキ
シ−3−フェニル−1H−インデン−1−イル)−N−(1,1−ジメチルエチ
ル)−1,1−ジメチルシランアミナト(2−)−N)チタンの製造
【0193】
【化48】
【0194】 1.61g(4.4ミリモル)のTiCl3 ・(THF)3 を40mLのTH
Fに懸濁させた。この溶液に、1.71g(4.4ミリモル)の(1−(((1
,1−ジメチルエチル)アミノ)ジメチルシリル)−5,6−ジメトキシ−3−
フェニル−1H−インデン−1−イル)リチウム,リチウム塩を30mLのTH
Fにとかした溶液を5分かけて加えた。次いで50分攪拌してから0.79gの
PbCl2 (2.8ミリモル)を加えた。さらに50分攪拌してから、THFを
減圧除去した。残渣を50mLのトルエンにとかし、溶液を濾過した。トルエン
を減圧除去すると赤色固体が得られた。これを温ヘキサンから再結晶させ、減圧
乾燥して0.367gの高純度目的生成物を得た。収率17%。 1H NMR(CD2 Cl2 )δ0.51(s,3H),0.69(s,3H
),1.39(s,9H),3.28(s,3H),3.33(s,3H),6
.59(s,1H),6.87(s,1H),7.08(s,1H),7.16
(t,1H, 3H-H =7.7Hz),7.29(t,2H, 3H-H =7.4
Hz),7.74(d,2H, 3H-H =7.5Hz).13C{ 1H}NMR(
CD2 Cl2 )δ0.96,3.58,32.64,55.28,55.39,
62.59,97.82,101.94,105.37,124.90,128
.72,128.97,129.35,131.05,132.67,135.
22,135.88,153.93,155.67.
【0195】 例16: −(1−((1,2,3,3a,7a−η)−5,6−ジメトキシ−3−フェ
ニル−1H−インデン−1−イル)−N−(1,1−ジメチルエチル)−1,1
−ジメチルシランアミナト(2−)−N)ジメチルチタンの製造−
【0196】
【化49】
【0197】 ジクロロ(1−((1,2,3,3a,7a−η)−5,6−ジメトキシ−3
−フェニル−1H−インデン−1−イル)−N−(1,1−ジメチルエチル)−
1,1−ジメチルシランアミナト(2−)−N)チタン(0.107g、0.2
10ミリモル)をジエチルエーテル(50mL)中で攪拌し、その間にMeMg
Br(0.430ミリモル、ジエチルエーテルの3.0M溶液0.306mL)
を滴加した。この混合物を30分攪拌した。次いで揮発分を除去し、残渣をヘキ
サンで抽出し、濾過した。ヘキサンを減圧除去すると0.031gの目的生成物
が黄色残渣として得られた。収率31.7%。 1H NMR(C66 ):δ0.19(s,3H),0.49(s,3H)
,0.66(s,3H),0.71(s,3H),1.51(s,9H),3.
34(s,3H),3.36(s,3H),6.35(s,1H),6.81(
s,1H),7.1−7.4(m,3H),7.30(s,1H),7.74(
d, 3H-H =7.4Hz,2H).13C{ 1H}NMR(C66 ):δ1.
92,4.29,34.54,54.68,55.18,55.31,57.7
4,58.66,91.99,101.95,105.75,122.80,1
27.05,127.37,129.09,130.30,136.96,15
1.83,153.52.
【0198】 重合: 2リッルのParr反応機にIsopar−E(商標)混合アルカン溶媒(E
xxon Chemical Incから市販)740gと1−オクテンコモノ
マー118gを入れた。水素を分子量調節剤として25psi(2070kPa
)にて75mL添加タンクからの差圧膨張によって加えた。反応機を140℃の
重合温度に加熱し、エチレンで500psig(3.4MPa)に飽和した。適
宜の量の触媒と共触媒をトルエンの0.005M溶液としてドライボックス中で
予備混合した。所望の予備混合時間の後、この溶液を触媒添加タンクに移し、反
応機に注入した。重合条件を必要に応じエチレンで15分間維持した。得られた
溶液を反応機から取出し、ヒンダードフェノール抗酸化剤(チバガイギー社から
市販されているイルガノックス(商標)1010)を加えた。得られたポリマー
を120℃にセットした真空オーブン中で約20時間乾燥させた。 結果を表1に示す。
【0199】 表1 実験 触媒 密度a MIb 効率c * A 0.895 5 1.3 2 B 0.905 0.04 1.1 3 C 0.914 0.04 1.0 4 D 0.925 0.889 0.4 * 比較例、本発明の実施例ではない。 A (N−(1,1−ジメチルエチル)−1,1−ジメチル−1−[(1,2
,3,4,5−η)−2,3,4,5−テトラメチル−2,4−シクロペンタジ
エン−1−イル]シランアミナト(2−)−N)ジメチルチタン B N−(1,1−ジメチルエチル)−1−((1,2,3,3a,7a−η
)−5−メトキシ−3−(1−ピロリジニル)−1H−インデン−1−イル)−
1,1−ジメチルシランアミナト(2−)−N)ジメチルチタン(例2) C (1−((1,2,3,3a,7a−η)−5,6−ジメトキシ−3−(
1−ピロリジニル)−1H−インデン−1−イル)−N−(1,1−ジメチルエ
チル)−1,1−ジメチルシランアミナト(2−)−N)ジメチルチタン(例8
) D (N−(1,1−ジメチルエチル)−1,1−ジメチル−5−((4a,
5,6,7,7a−η)−6−メチル−5H−インデノ(5,6−d)−1,3
−ジオキソール−5−イル)シランアミナト(2−)−N)ジメチルチタン(例
10) a g/cm3 b メルトインデックス(ミクロメルト技術による)、g/分 c 触媒効率、ポリマーg/Tiμg
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C07F 7/10 C07F 7/10 S V (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ, BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,C R,CZ,DE,DK,DM,EE,ES,FI,GB ,GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID,IL, IN,IS,JP,KE,KG,KR,KZ,LC,L K,LR,LS,LT,LU,LV,MA,MD,MG ,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL,PT, RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL,T J,TM,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ ,YU,ZA,ZW (72)発明者 ニクラス,ピーター エヌ アメリカ合衆国ミシガン州 48642 ミド ランド マウント バーノン ドライブ 2705 (72)発明者 パットン,ジャッソン ティ アメリカ合衆国ミシガン州 48642 ミド ランド ホワイトホール ストリート 1302 Fターム(参考) 4H049 VN01 VN05 VP01 VP02 VQ08 VQ59 VQ66 VR22 VR23 VR31 VR32 VR51 VR52 VU14 VW02 4H050 AB40 4J028 AA01A AB00A AB01A AC09A AC10A BA00A BA01B BA02B BB00A BB01B BC12B BC13B BC15B BC25B BC26B EB01 EB02 EB04 EB05 EB07 EB08 EB09 EB10 EB15 EB16 EB18 EB21 EB22 EC01 EC02 FA09 FA10

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式: 【化1】 ここでMは元素周期律表の3〜13族、ランタニド類又はアクチニド類の1つ
    からの+2、+3又は+4形式酸化状態にある金属である; RA はそれぞれの場合独立に水素、RB 又はTRB j であり、但し2又は3個
    のRA はTRB j である; jは1又は2であり、そしてjが1のときTは酸素又は硫黄でありまたjが2
    のときTは窒素又はリンである; RB はそれぞれの場合独立に水素を計算に入れない原子数が1〜80である基
    であってヒドロカルビル、ヒドロカルビルシリル、ハロゲン置換ヒドロカルビル
    、ヒドロカルビルオキシ置換ヒドロカルビル、ヒドロカルビルアミノ置換ヒドロ
    カルビル又はヒドロカルビルシリル置換ヒドロカルビルであるか、又は2個のR B 基がいっしょになって2価のリガンド基を形成している; Zは置換インデニル基に結合し且つ共有結合又は共有/配位結合のいずれかで
    Mに結合している2価の基であってホウ素又は元素周期律表の14族の1員をも
    つと共に窒素、リン、硫黄又は酸素をももつ; Xは60以下の原子をもつアニオン性又はジアニオン性リガンド基である(こ
    れには環状、非局在化、π−結合リガンド基であるリガンドも包含される); X’はそれぞれの場合独立に20以下の原子をもつルイス塩基リガンドである
    ; pは0〜5の数であり、(各Xがアニオン性リガンドである時はpはMの形式
    酸化状態より2少なく、いくつか又はすべてのX基がジアニオン性リガンド基で
    ある時は各ジアニオン性X基は2価としpの数はそれに応じて少なくなる);そ
    して qは0,1又は2である、 に相当する金属錯体。
  2. 【請求項2】 式: 【化2】 ここでT,RB ,j,M,Z,X,X’,p及びqは請求項1で定義したとお
    りであり、そしてRB'はそれぞれの場合独立に水素、又は水素を計算に入れない
    原子数が1〜80である基であってヒドロカルビル、ヒドロカルビルシリル、ハ
    ロゲン置換ヒドロカルビル、ヒドロカルビルオキシ置換ヒドロカルビル、ヒドロ
    カルビルアミノ置換ヒドロカルビル又はヒドロカルビルシリル置換ヒドロカルビ
    ルであるか、又は2個のRB'基がいっしょになって2価のリガンド基を形成して
    いる、 に相当する請求項1の金属錯体。
  3. 【請求項3】 式: 【化3】 ここでT,RB ,j,M,Z,X,X’,p及びqは式II,III, IV 及びVに
    関し前記に定義したとおりである、 に相当する請求項2の金属錯体。
  4. 【請求項4】 −Z−が−(Z* −Y)−であってZ* はCpに結合しそし
    てYはMに結合しており、そして Yは−O−,−S−,−NR* −,−NR* 2 ,−PR* −,−PR* 2 ,−
    OR* 又は−SR* であり; Z* はSiR* 2 ,CR* 2 ,SiR* 2 SiR* 2 ,CR* 2 CR* 2 ,C
    * =CR* ,CR* 2 SiR* 2 ,CR* 2 SiR* 2 CR* 2 ,SiR* 2
    CR* 2 SiR* 2 ,CR* 2 CR* 2 SiR* 2 ,CR* 2 CR* 2 CR* 2
    又はGeR* 2 であり;そして R* はそれぞれの場合独立に水素、又はヒドロカルビル、ヒドロカルビルオキ
    シ、シリル、ハロゲン化アルキル、ハロゲン化アリール及びそれらの組合せから
    選ばれる1員であり、ここで該R* は水素を計算に入れない原子数が20以下で
    あり、そして所望によりZからの2個のR* 基又はZからの1個のR* 基及びY
    からの1個のR* 基は環系を形成している; pは2であり、qは0であり、Mは+3又は+4形式酸化状態にあり、そして
    Xはそれぞれの場合独立に、クロライド、メチル、ベンジル、トリメチルシリル
    メチル、アリル、シクロペンタジエニル、ピロリルであるか又は2個のX基がい
    っしょになって1,4−ブタン−ジイル、2−ブテン−1,4−ジイル、2,3
    −ジメチル−2−ブテン−1,4−ジイル、2−メチル−2−ブテン−1,4−
    ジイル又はキシランジイルを形成している、請求項3の金属錯体。
  5. 【請求項5】 Z* がSiR* 2 でありそしてYが−NR* −である請求項
    4の金属錯体。
  6. 【請求項6】 Mが4族金属である請求項1〜5のいずれか1項の金属錯体
  7. 【請求項7】 Mがチタンである請求項6の金属錯体。
  8. 【請求項8】 (A)請求項1〜7のいずれか1項の金属錯体からなる触媒
    成分と(B)活性化共触媒からなる共触媒成分との組合せからなり、且つ(A)
    :(B)のモル比が1:10,000〜100:1であることを特徴とするオレ
    フィン重合用触媒組成物。
  9. 【請求項9】 1以上のC2-20α−オレフィンを請求項8の触媒組成物と接
    触させることを特徴とするオレフィンの重合方法。
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