JP3381450B2 - 自動車の電子制御部品取付構造 - Google Patents

自動車の電子制御部品取付構造

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JP3381450B2
JP3381450B2 JP10206695A JP10206695A JP3381450B2 JP 3381450 B2 JP3381450 B2 JP 3381450B2 JP 10206695 A JP10206695 A JP 10206695A JP 10206695 A JP10206695 A JP 10206695A JP 3381450 B2 JP3381450 B2 JP 3381450B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動車の電子制御部品取
付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車の中には、例えばBMW、REP
AIR MANUAL NO.4 SERIES 3E
36 ’92/12に示されているように、カウルボッ
クスにその前壁に開口する格納部を形成して、該格納部
に電子制御部品を配設して保護するようにしたものが知
られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】カウルボックスの前壁
には各種のエンジンルーム内部品が近接配置されている
ため、該カウルボックスの前壁に開口した格納部に電子
制御部品を配設した場合、該電子制御部品の交換時や保
守点検時にこれらカウルボックス前壁に近接配置された
エンジンルーム内部品が作業の邪魔になって作業に手間
取ってしまう不具合を生じる。
【0004】また、電子制御部品は格納部に前方の開口
部から奥まった位置に取付けられているため、該電子制
御部品の脱着作業性が悪くなってしまうばかりでなく、
作業者に無理な姿勢を強いてしまう不具合を生じる。
【0005】そこで、本発明は電子制御部品をカウルボ
ックス内に配設して保護できることは勿論、該電子制御
部品の保守点検作業および交換作業を容易に行うことが
でき、しかも、電子制御部品の防水対策およびハーネス
貫通部から車室内への水侵入防止対策を徹底することが
できる自動車の電子制御部品取付構造を提供するもので
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1にあっては、カ
ウルボックスの上壁から前壁に亘って開口部を形成し、
該開口部を外側から閉塞してその周縁部に締結固定され
るリッド部材の上壁下面に電子制御部品を取付けて、該
電子制御部品をカウルボックスの閉断面空間に吊設配置
すると共に、前記開口部の前縁とカウルボックスの後斜
上方に傾斜した傾斜底壁の上側部とに跨って電子制御部
品の底部および周側部を離間状態で覆う樹脂製のケース
カバーを定置し、かつ、該ケースカバーの底壁と前記傾
斜底壁の上側部との重合部分に、該上側部の立上り部分
に設けたハーネス貫通部への水の浸透を遮断するシール
部材を介装したことを特徴としている。
【0007】請求項2にあっては、請求項1に記載のケ
ースカバーの側壁上縁部にカウルボックスの上壁裏面に
圧接する突起縁を形成したことを特徴としている。
【0008】請求項3にあっては、請求項1,2に記載
のケースカバーの後側部に電子制御部品の後端部を把持
するホルダー部を設けたことを特徴としている。
【0009】請求項4にあっては、請求項1〜3に記載
のケースカバーの前縁部にカウルボックスの開口部前縁
に嵌着されて、リッド部材の前壁下縁を受けるシール縁
を形成したことを特徴としている。
【0010】請求項5にあっては、ケースカバーの底壁
後半部をカウルボックスの傾斜底壁の上側部形状に合わ
せて後斜上方に傾斜成形し、該底壁後半部と底壁前半部
との連設部にドレーン孔を設けたことを特徴としてい
る。
【0011】
【作用】請求項1によれば、電子制御部品はカウルボッ
クスの開口部を外側から閉塞するリッド部材の下面に取
付けて該カウルボックス内に吊設配置し、カウルボック
スの閉断面空間を有効利用して格納してあるから、他の
エンジンルーム内部品との干渉や該エンジンルーム内部
品の整備作業等の際に電子制御部品に工具、機材等が干
渉するのを回避できて、電子制御部品を保護することが
できる。
【0012】電子制御部品はリッド部材の下面に取付け
てある一方、開口部はカウルボックスの上壁から前壁に
亘って形成して、リッド部材をこの開口部を外側から閉
塞して該開口部周縁に締結固定してあるから、電子制御
部品の保守点検時や交換時にはエンジンフードを開けれ
ば作業者の目の前に該リッド部材が現われ、従って、作
業者に無理な姿勢を強いることなくリッド部材を容易に
脱着できて、電子制御部品の保守点検作業あるいは交換
作業を迅速かつ容易に行うことができる。
【0013】電子制御部品はリッド部材の下面に取付け
てカウルボックスの閉断面空間に吊設配置してあると共
に、その底部および周側部をカウルボックスの開口部前
縁と傾斜底壁の上側部とに跨って定置した樹脂製のケー
スカバーで離間状態で覆ってあるから、電子制御部品が
カウルボックス内に侵入してカウルボックス底部から排
水される雨水、洗車水の影響や塵埃の影響を受けること
がなく、電子制御部品の機能低下を回避することができ
る。
【0014】ケースカバーの底壁とカウルボックスの傾
斜底壁上側部との重合部分にシール部材を介装してある
から、カウルボックス底部から排水される雨水、洗車水
が前記重合部分を浸透して傾斜底壁上側部のハーネス貫
通部から車室内へ侵入するのを防止することができる。
【0015】請求項2によれば、ケースカバーの側壁上
縁部の突起縁がカウルボックスの上壁裏面に圧接するこ
とにより、ケースカバーを専用の締結部材を用いること
なくカウルボックスの開口部前縁と傾斜底壁の上側部と
に跨って確実に固定できて、部品点数および組付作業工
数を削減することができる。
【0016】また、ケースカバーの底壁と傾斜底壁の上
側部との間に介装したシール部材が圧締されてシール性
を高めることができる。
【0017】請求項3によれば、ケースカバー後側部の
ホルダー部で電子制御部品の後端部を把持するため、電
子制御部品の支持安定性を高めることができる。
【0018】請求項4によれば、カウルボックスの開口
部前縁にケースカバー前縁のシール縁が嵌着されて、該
シール縁でリッド部材の前壁下縁を受けるため、ケース
カバーの固定をより確実に行えると共に、リッド部材の
前壁下縁と開口部前縁とを良好にシールすることができ
る。
【0019】請求項5によれば、ケースカバーの底壁後
半部とカウルボックスの傾斜底壁上側部との整合性が良
好になって、これら両者の重合部分に介装したシール部
材のシール効果をより一層高められる。
【0020】また、万一ケースカバー内に水が入り込む
ようなことがあっても、流入水をドレーン孔部分に集流
させてケースカバー外へ速やかに排水することができ
る。
【0021】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面と共に詳述す
る。
【0022】図1〜3において、1は車体フロントウエ
スト部に車幅方向に配設した車幅方向骨格部材のカウル
ボックスを示し、ダッシュアッパパネル2とカウルトッ
プパネル3とで閉断面に形成してある。
【0023】このカウルボックス1は、カウルトップパ
ネル3の略中央部に形成した外気取入れ口から外気を取
入れて空調装置へ送る外気導入部としても機能していて
(外気取入口および空調装置は何れも図示省略)、ダッ
シュアッパパネル2の上端部は後斜上方に傾斜した傾斜
底壁4を形成して、カウルボックス1の底部に樋部5を
構成し、前記外気取入口から外気と共に流入する雨水あ
るいは洗車水をこの樋部5によりカウルボックス1の両
側端部に誘導してカウルボックス1外へ排水するように
してある。
【0024】カウルボックス1の一側寄りには、カウル
トップパネル3の上壁3aから前壁3bに亘って、後述
する電子制御部品の幅寸法よりも十分に大きな開口幅で
開口部6を形成してある。
【0025】開口部6の上縁部と左右両側縁部は若干外
側へ高く有段成形してシール面6aを形成している。
【0026】7は前記開口部6を外側から閉塞するリッ
ド部材で断面略L字状に形成してあり、その上壁7aの
中央部分には取付面7cを下側に向けて膨出成形して、
該取付面7cの下面に電子制御部品8の前端部を適宜の
手段により固定してある。
【0027】リッド部材7の上壁7aと前壁7bの裏面
周縁部には前記開口部6のシール面6aに密接するシー
ル部材9を貼着してあり、該リッド部材7は前記上壁7
aと前壁7bの各シール部材9よりも外側の両側部をボ
ルト・ナット10により開口部6の周縁部に締結固定す
るようにしてある。
【0028】リッド部材7の前壁7bの下縁中央部には
エンジンルームE・R側のハーネス12のグロメット1
3を係着固定するハーネス挿通部11を切欠形成してあ
る。
【0029】エンジンルーム側ハーネス12はその端部
のターミナルプラグ14を電子制御部品8の側部に設け
たターミナルソケット15に差し込んで接続してある。
【0030】車室側R側のハーネス16はカウルボック
ス1の傾斜底壁4の上端に続いて形成した立上り壁4a
の電子制御部品8後方に対応する部分を貫通してグロメ
ット17を介してカウルボックス1内に引出してあり、
前記エンジンルーム側ハーネス12と車室側ハーネス1
6とを各端部に設けたコネクタ18,19により接続し
てある。
【0031】コネクタ18,19の何れか一方、例えば
エンジンルーム側ハーネス12端のコネクタ18は、電
子制御部品8の下面に突設したブラケット20に固定し
てある。
【0032】21は電子制御部品8の底部および周側部
を離間状態で覆う樹脂製のケースカバーで、該ケースカ
バー21はカウルボックス1の開口部6前縁と傾斜底壁
4の上側部とに跨って、つまり、樋部5を跨いでカウル
ボックス1内に定置してある。
【0033】ケースカバー21の底壁22の後半部22
aはカウルボックス1の傾斜底壁4の上側部形状に合わ
せて後斜上方に傾斜成形し、その下面にブチルテープ・
発泡ウレタン等のシール部材23を貼着して、該シール
部材23をこれら底壁後半部22aと傾斜底壁4の上側
部との重合部分に介装してある。
【0034】ケースカバー21の底壁22の前半部22
bは底壁後半部22a側に向けて斜め下方に傾斜成形し
てあり、これら底壁後半部22aと底壁前半部22bと
の連設部分にドレーン孔24を設けてある。
【0035】ケースカバー21の側壁上縁部にはカウル
トップパネル3の上壁3aの裏面に圧接する突起縁25
を形成してあり、これら突起縁25とカウルトップパネ
ル3の上壁3aとの圧接反力によりケースカバー21の
底壁後半部22aとカウルボックス1の傾斜底壁4の上
側部との間でシール部材23を圧締するようにしてあ
る。
【0036】また、ケースカバー21の後側部には断面
コ字状のホルダー部26を一体成形して、該ホルダー部
26によって電子制御部品8の後端部を把持している。
【0037】他方、ケースカバー21の前縁部にはカウ
ルボックス1の開口部6の前縁に嵌着するシール縁27
を一体成形してあり、該シール縁27上でリッド部材7
の前壁7bの下縁およびグロメット13の下縁を受け
て、ケースカバー21前縁の固定と、リッド部材7の前
壁7b下縁と開口部6前縁との間のシールを行えるよう
にしてある。
【0038】以上の実施例構造によれば、電子制御部品
8のカウルボックス1内への取付けに際しては、先ずケ
ースカバー21をカウルボックス1の開口部6に挿入
し、側壁上縁部の突起縁25をカウルトップパネル3の
上壁3aの裏面に圧接させると共に前縁部のシール縁2
7を開口部6前縁に嵌着し、ケースカバー21の底壁後
半部22aをカウルボックス1の傾斜底壁4の上側部に
重合して定置する。
【0039】次に、車室側ハーネス16端のコネクタ1
9を電子制御部品8下面のブラケット20に係着固定し
たエンジンルーム側ハーネス12端のコネクタ18に嵌
合接続して電子制御部品8を開口部6の前側斜め上方よ
り挿入すると共にその後端部をケースカバー21の後端
部のホルダー部26に挿入、把持させる。
【0040】そして、リッド部材7の周縁を開口部6の
周縁外面に重合してボルト・ナット10により該リッド
部材7を締結固定する。
【0041】場合によって、ケースカバー21のホルダ
ー部26を電子制御部品8の後端部に係合してサブアッ
センブリし、電子制御部品8と共にケースカバー21を
開口部6に挿入してカウルボックス1内に定置するよう
にしてもよい。
【0042】これにより、電子制御部品8はカウルボッ
クス1の閉断面空間に吊設配置されると共に、該電子制
御部品8の底部と周側部とがケースカバー21によって
離間状態で覆われる。
【0043】このように電子制御部品はカウルボックス
1の閉断面空間を有効利用して格納してあるから、他の
エンジンルーム内部品との干渉や該エンジンルーム内部
品の整備作業等の際に電子制御部品8に工具、機材等が
干渉するのを回避できて、該電子制御部品8を確実に保
護することができる。
【0044】また、電子制御部品8はリッド部材7の下
面に取付けてある一方、開口部6はカウルトップパネル
3の上壁3aから前壁3bに亘って形成して、リッド部
材7をこの開口部6を外側から閉塞して該開口部6の周
縁に締結固定してあるから、電子制御部品8の保守点検
時や交換時には、図外のエンジンフードを開ければ作業
者の目の前にリッド部材7が現われ、従って、作業者に
無理な姿勢を強いることなくリッド部材7を容易に脱着
できて、電子制御部品8の保守点検作業あるいは交換作
業を迅速かつ容易に行うことができる。
【0045】本実施例のように開口部6をカウルボック
ス1の一側寄りに設けてあっても、該開口部6をカウル
トップパネル3の上壁3aから前壁3bに亘って形成
し、電子制御部品8を開口部6の前側斜め上方から挿入
して取付けられるようにしてあるから、F・F型車のよ
うにカウルボックス1とストラットタワー28との間の
前後距離が短い場合でも、電子制御部品8の脱着作業に
些かも支障を来すことはない。
【0046】開口部6はこのようにカウルトップパネル
3の上壁3aから前壁3bに亘って形成してあるので、
電子制御部品8の挿入時に該電子制御部品8がカウルト
ップパネル3の前壁3bに干渉するのを回避でき、該開
口部6への電子制御部品8の挿入性を向上することがで
きる。
【0047】電子制御部品8は前述のようにリッド部材
7の下面に取付けてカウルボックス1の閉断面空間に吊
設配置してカウルボックス1の底部の樋部5よりも高所
に位置していることに加えて、該電子制御部品8の底部
および周側部をケースカバー21で離間状態に覆ってい
るため、前記樋部5で排水ガイドされる雨水、洗車水が
電子制御部品8に触れることは全くなく、従って、水や
塵埃等の影響を受けて電子制御部品8の機能が低下する
のを回避することができる。
【0048】このケースカバー21の底壁22とカウル
ボックス1の傾斜底壁4の上側部との重合部分にはシー
ル部材23を介装してあるから、車両の走行時振動等に
よって樋部5で排水ガイドされる水が傾斜底壁4とケー
スカバー21の底壁22との重合部分に流動するような
ことがあっても、このシール部材23によって車室側ハ
ーネス16の貫通部分へ水が浸透するのを阻止して、該
ハーネス貫通部から車室R内への水侵入防止を徹底する
ことができる。
【0049】特に本実施例にあっては、ケースカバー2
1の底壁後半部22aはカウルボックス1の傾斜底壁4
の上側部形状に合わせて傾斜成形してあるから両者の整
合性が良く、シール部材23のシール性を良好にするこ
とができる。
【0050】しかも、このケースカバー21は側壁上縁
部の突起縁25をカウルトップパネル3の上壁3a裏面
に圧接させて、その反力によりシール部材23をケース
カバー21の底壁上半部22aとカウルボックス1の傾
斜底壁4の上側部との間で圧締してあるから、該シール
部材23のシール効果を高めることができることはもと
より、ケースカバー21を専用の締結部材を用いること
なくカウルボックス1の開口部6前縁と傾斜底壁4の上
側部とに跨って確実に固定することができる。
【0051】そして、このケースカバー21の後側部の
ホルダー部26で電子制御部品8の後端部を把持してい
るため、電子制御部品8の支持安定性を高めることがで
きる。
【0052】更に、開口部6の上縁および両側縁のシー
ル面6aを一段高く形成して該シール面6aにリッド部
材7周縁のシール部材9を密接させ、かつ、ケースカバ
ー21前縁のシール縁27にリッド部材7の前壁7b下
縁を密接させてあるため、開口部6周りからの水侵入を
確実に防止できると共に、シール部材7,23およびケ
ースカバー21がソフトマウント部材としても機能し
て、電子制御部品8の防振作用が得られ、振動による電
子制御部品の機能低下を回避することができる。
【0053】また、万一リッド部材7と開口部6周縁と
の間から水が侵入してケースカバー21内に滴下し、あ
るいはケースカバー21の内側が結露するようなことが
あっても、ケースカバー21は電子制御部品8と離間状
態にあるから、水をドレーン孔24部分にスムーズに集
流させてケースカバー21外へ速やかに排水することも
できる。
【0054】
【発明の効果】以上、本発明によれば次に述べる効果を
奏せられる。
【0055】請求項1によれば、電子制御部品はカウル
ボックスの開口部を外側から閉塞するリッド部材の下面
に取付けて該カウルボックス内に吊設配置し、カウルボ
ックスの閉断面空間を有効利用して格納してあるから、
電子制御部品を確実に保護することができることは勿
論、エンジンフードを開ければ作業者の目の前にリッド
部材が現われるので、電子制御部品の保守点検時や交換
時には作業者に無理な姿勢を強いることなくリッド部材
と共に電子制御部品を容易に脱着できて、作業を迅速か
つ容易に行うことができる。
【0056】また、カウルボックス内に吊設配置した電
子制御部品の底部および周側部をカウルボックスの開口
部前縁と傾斜底壁の上側部とに跨って定置した樹脂製の
ケースカバーで離間状態で覆ってあるから、電子制御部
品がカウルボックス内に侵入してカウルボックス底部か
ら排水される雨水、洗車水の影響や塵埃の影響を受ける
ことがなく、電子制御部品の機能低下を回避することが
できる。
【0057】更に、ケースカバーの底壁とカウルボック
スの傾斜底壁上側部との重合部分にシール部材を介装し
てあるから、カウルボックス底部から排水される雨水、
洗車水が前記重合部分を浸透して傾斜底壁上側部のハー
ネス貫通部から車室内へ侵入するのを防止できて、電子
制御部品の防水対策と車室内への水侵入防止対策とを徹
底することができる。
【0058】請求項2によれば、ケースカバーの側壁上
縁部の突起縁がカウルボックスの上壁裏面に圧接するこ
とにより、ケースカバーを専用の締結部材を用いること
なくカウルボックスの開口部前縁と傾斜底壁の上側部と
に跨って確実に固定できて、部品点数および組付作業工
数を削減することができる。
【0059】また、ケースカバーの底壁と傾斜底壁の上
側部との間に介装したシール部材が圧接されてシール性
を高めることができる。
【0060】請求項3によれば、ケースカバー後側部の
ホルダー部で電子制御部品の後端部を把持するため、電
子制御部品の支持安定性を高めることができる。
【0061】請求項4によれば、カウルボックスの開口
部前縁にケースカバー前縁のシール縁が嵌着されて、該
シール縁でリッド部材の前壁下縁を受けるため、ケース
カバーの固定をより確実に行えると共に、リッド部材の
前壁下縁と開口部前縁とを良好にシールすることができ
る。
【0062】請求項5によれば、ケースカバーの底壁後
半部とカウルボックスの傾斜底壁上側部との整合性が良
好になって、これら両者の重合部分に介装したシール部
材のシール効果をより一層高めることができる。
【0063】また、万一ケースカバー内に水が入り込む
ようなことがあっても、流入水をドレーン孔部分に集流
させてケースカバー外へ速やかに排水することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す分解斜視図。
【図2】図1のA−A線に沿う断面図。
【図3】図1のB−B線に沿う断面図。
【符号の説明】
1 カウルボックス 3a カウルボックスの上壁 3b カウルボックスの前壁 4 傾斜底壁 6 開口部 7 リッド部材 7a リッド部材の上壁 7b リッド部材の前壁 8 電子制御部品 17 ハーネス貫通部(グロメット) 21 ケースカバー 22 底壁 22a 底壁後半部 23 シール部材 24 ドレーン孔 25 突起縁
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−61293(JP,A) 特開 昭63−284069(JP,A) 実開 昭56−93381(JP,U) 実開 平3−83145(JP,U) 実開 昭61−59301(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60R 16/02 610 B62D 25/08

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カウルボックスの上壁から前壁に亘って
    開口部を形成し、該開口部を外側から閉塞してその周縁
    部に締結固定されるリッド部材の上壁下面に電子制御部
    品を取付けて、該電子制御部品をカウルボックスの閉断
    面空間に吊設配置すると共に、前記開口部の前縁とカウ
    ルボックスの後斜上方に傾斜した傾斜底壁の上側部とに
    跨って電子制御部品の底部および周側部を離間状態で覆
    う樹脂製のケースカバーを定置し、かつ、該ケースカバ
    ーの底壁と前記傾斜底壁の上側部との重合部分に、該上
    側部の立上り部分に設けたハーネス貫通部への水の浸透
    を遮断するシール部材を介装したことを特徴とする自動
    車の電子制御部品取付構造。
  2. 【請求項2】 ケースカバーの側壁上縁部にカウルボッ
    クスの上壁裏面に圧接する突起縁を形成したことを特徴
    とする請求項1記載の自動車の電子制御部品取付構造。
  3. 【請求項3】 ケースカバーの後側部に電子制御部品の
    後端部を把持するホルダー部を設けたことを特徴とする
    請求項1,2記載の自動車の電子制御部品取付構造。
  4. 【請求項4】 ケースカバーの前縁部にカウルボックス
    の開口部前縁に嵌着されて、リッド部材の前壁下縁を受
    けるシール縁を形成したことを特徴とする請求項1〜3
    の何れかに記載の自動車の電子制御部品取付構造。
  5. 【請求項5】 ケースカバーの底壁後半部をカウルボッ
    クスの傾斜底壁の上側部形状に合わせて後斜上方に傾斜
    成形し、該底壁後半部と底壁前半部との連設部にドレー
    ン孔を設けたことを特徴とする請求項1〜4の何れかに
    記載の自動車の電子制御部品取付構造。
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