JPH07125609A - フードエアバッグ装置の防水構造 - Google Patents

フードエアバッグ装置の防水構造

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JPH07125609A
JPH07125609A JP5294639A JP29463993A JPH07125609A JP H07125609 A JPH07125609 A JP H07125609A JP 5294639 A JP5294639 A JP 5294639A JP 29463993 A JP29463993 A JP 29463993A JP H07125609 A JPH07125609 A JP H07125609A
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忠 清水
Kenji Ogata
健二 緒方
Hirotaka Obara
弘貴 小原
Masanobu Ishikawa
雅信 石川
Kazunori Sakamoto
和教 坂本
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Aisin Corp
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Toyota Motor Corp
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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Superstructure Of Vehicle (AREA)
  • Vehicle Waterproofing, Decoration, And Sanitation Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 外部に露出させて配置されるフード用のエア
バッグ装置の防水を確実に行う。 【構成】 インフレータ5で発生するガスによってエア
バッグ6をエンジンフード2の表面側に膨張展開させる
フードエアバッグ装置の防水構造であって、エンジンフ
ード2の所定箇所に開口部12が形成されるとともに、
その開口部12内に、前記インフレータ5およびエアバ
ッグ6を収納しかつエンジンフード2の表面側に向けて
開口したバックアッププレート3が配置され、前記開口
部12に嵌合するとともに、前記バックアッププレート
3の開口端を覆うリッド7が、その周縁部を折り曲げて
バックアッププレート3の開口縁部に係合させることに
よりバックアッププレート3に取り付けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、インフレータで発生
させたガス圧によって緩衝作用を行わせるエアバッグ装
置に関するものであり、特にフードの表面側にエアバッ
グを展開させるエアバッグ装置の防水構造に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】周知のようにエアバッグ装置は、車体の
構成部材と搭乗者などの人体との間にガス圧で膨張する
エアバッグを展開させ、人体が車体構造部材に直接接触
することを防止して衝撃を緩和するものであり、従来で
は、ステアリングホイールや助手席の前方のインストル
メントパネルに内蔵したエアバッグ装置あるいはサイド
ドアの内部に設けたサイドエアバッグ装置などが知られ
ている。実開平3−108563号公報には、アームレ
ストに内蔵したエアバッグ装置が記載され、また特開平
4−283145号公報にはステアリングホイールに内
蔵したエアバッグが記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の公報に記載され
ているように、従来の一般的なエアバッグ装置は、乗員
の保護を目的としたものであって車室内に設けられてい
る。これに対して最近では、車体外面での緩衝すなわち
歩行者と車体との間の緩衝の必要性についても着目され
るようになってきており、例えばエンジンフード上での
緩衝を行う必要性が着目されている。このような要請を
満たすためにエアバッグ装置をエンジンフードに設ける
ことが考えられるが、上述したように従来のエアバック
装置は、車室内に配置することを前提とした構造である
から防水機能がなく、これに対してエンジンフードは外
部に露出していて風雨に曝されるから防水の必要があ
り、したがって従来のエアバッグ装置は、エンジンフー
ド用のエアバッグ装置としてそのまま使用することがで
きない不都合があった。
【0004】この発明は上記の事情を背景としてなされ
たもので、フード用のエアバッグ装置に好適な防水構造
を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載した発明は、インフレータで発生
するガスによってエアバッグをフードの表面側に膨張展
開させるフードエアバッグ装置の防水構造において、前
記フードの所定箇所に開口部を形成するとともに、その
開口部内に、前記インフレータおよびエアバッグを収納
しかつフードの表面側に向けて開口したバックアッププ
レートを配置し、前記開口部に嵌合するとともに、前記
バックアッププレートの開口端を覆うリッドを、その周
縁部およびバックアッププレートの開口縁部のいずれか
一方を他方を包み込むように折り曲げてバックアッププ
レートの開口縁部に係合させることによりバックアップ
プレートに取り付けたことを特徴とするものである。
【0006】また請求項2に記載した発明は、インフレ
ータで発生するガスによってエアバッグをフードの表面
側に膨張展開させるフードエアバッグ装置の防水構造に
おいて、前記フードの所定箇所に開口部が形成され、そ
の開口部内に、前記インフレータおよびエアバッグを収
納しかつフードの表面側に向けて開口したバックアップ
プレートが配置されるとともに、前記開口部に嵌合しか
つ該開口部を閉じるリッドが設けられ、さらに前記バッ
クアッププレートの開口端部の近傍に水受け部が設けら
れるとともに、その水受け部内の水を所定箇所に排出さ
せる導水部が設けられていることを特徴とするものであ
る。
【0007】さらに請求項3に記載した発明は、インフ
レータで発生するガスによってエアバッグをフードの表
面側に膨張展開させるフードエアバッグ装置の防水構造
において、前記フードの所定箇所に開口部が形成され、
その開口部内に、前記インフレータおよび折り畳まれた
エアバッグが配置されるとともに、前記開口部に嵌合し
かつ該開口部を閉じるリッドが設けられ、さらに前記折
り畳まれたエアバッグを覆うカバー部材と、そのカバー
部材の内部と外部とを連通させて換気するベント孔とが
設けられていることを特徴とするものである。
【0008】そして請求項4に記載した発明は、インフ
レータで発生するガスによってエアバッグをフードの表
面側に膨張展開させるフードエアバッグ装置の防水構造
において、前記フードの所定箇所に開口部が形成され、
その開口部内に、前記インフレータおよび折り畳まれた
エアバッグが配置されるとともに、前記開口部に嵌合し
かつ該開口部を閉じるリッドが設けられ、そのリッドの
外周部もしくは前記開口部の内周部のいずれか一方に、
これらの外周部と内周部との間を水密状態とするための
シール材が設けられていることを特徴とするものであ
る。
【0009】
【作用】請求項1に記載した発明においては、インフレ
ータおよびエアバッグを収納したバックアッププレート
は、フードに形成した開口部の内部に配置されており、
そのバックアッププレートの上側の開口端は、ここに被
せたリッドによって閉じられている。そしてこのリッド
は、例えばその周縁部を折り曲げてバックアッププレー
トの開口縁部に係合させられているから、バックアップ
プレートの内部への水の浸入が防止される。またエアバ
ッグがインフレータで発生するガスによって膨張させら
れた場合には、リッドのバックアッププレートに対する
係合が外れてバックアッププレートが開かれる。
【0010】また請求項2に記載した発明では、バック
アッププレートの開口部の近傍にまで浸入した水は、水
受け部に集められ、ここから導水部を介して所定の箇所
に排出される。したがってフード上から浸入した水やバ
ックアッププレートの下方から飛来するタイヤの飛び跳
ね水などの水は、水受け部で捕捉されて導水部から排出
されるので、バックアッププレートの内部への浸水が防
止される。
【0011】さらに請求項3に記載した発明では、リッ
ドおよびカバー部材がエアバッグの防水を行う。またカ
バー部材の内部はベント孔を介して外部と連通している
ので、カバー部材の内部と外気との圧力差が生じず、し
たがって温度変化に基づくカバー部材の内部の空気の膨
張収縮によるカバー部材の変形が生じない。したがって
エアバッグおよびインフレータは、リッドによらずに防
水することができるので、リッドの形状や取付け位置に
制約されずに設置でき、その取付け位置の自由度が増
す。
【0012】そして請求項4に記載した発明では、リッ
ドを開閉可能とすることに伴って生じる隙間がシール材
によって水密状態に閉じられるので、エアバッグおよび
インフレータに対する防水性が、より確実になる。
【0013】
【実施例】つぎにこの発明を実施例に基づいて詳細に説
明する。図1はこの発明の一実施例を模式的に示す断面
図であり、ここに示すエアバック装置1は車両のエンジ
ンフード2(図2参照)に設けられている。このエアバ
ッグ装置1におけるバックアッププレート3は、上部に
開口部4を設けた凹断面形状に形成されており、その底
部の中央部に電気信号に基づいてガス(例えば窒素ガ
ス)を発生するインフレータ5がそのフランジ部をボル
ト止めして固定されている。またこのインフレータ5を
包囲するように、エアバッグ6の開口端がバックアップ
プレート3にボルトなどの固定手段によって固定されて
いる。このエアバッグ6は、可及的に小さくなるよう
に、かつ展開に支障を来さないように折り畳まれて前記
バックアッププレート3の内部に収容されており、また
そのバックアッププレート3の開口部4はリッド7によ
って通常時は閉じられ、その全体がモジュール化されて
いる。
【0014】このリッド7は、バックアッププレート3
の開口部4を水密状態に閉じるものであり、バックアッ
ププレート3に対して以下のようにして取り付けられて
いる。すなわちバックアッププレート3の開口部4の周
縁には、図3に示すようにフランジ部8が全周に亘って
形成されており、またリッド7の周縁部の全体にほぼ直
角に折り曲げたフランジ部9が形成されている。さらに
リッド7は図3に示すように全体として長方形状であっ
て、その一つの長辺におけるフランジ部9の一部は、下
向きに延ばされて延長部10を形成している。そしてリ
ッド7は、バックアッププレート3の開口部4側を覆う
状態でそのフランジ部9を、バックアッププレート3の
フランジ部8を包み込むように折り曲げて(かしめて)
フランジ部8に係合させることにより、バックアッププ
レート3に取り付けられている。また前記延長部10
が、図1に示すようにバックアッププレート3の側壁部
にリベット(もしくはビスおよびナット)11によって
固定されている。なお、バックアッププレート3とリッ
ド9との間の水密性を高めるために、互いに密着する前
記フランジ部8,9の間にシール剤を介在させることが
好ましい。
【0015】一方、車両のエンジンフード2の所定箇所
には、矩形状に切り取って形成した開口部12が設けら
れている。そして上記のリッド7を水密状態に取り付け
て全体を一体としたエアバッグモジュール13が、その
エンジンフード2における開口部12に配置されてい
る。その状態は図1に示すとおりであって、リッド7の
表面がエンジンフード2の表面と面一となるように設定
されている。エアバッグモジュール13をこのような状
態に固定するための手段の一例を説明すると、エンジン
フード2の下面側に設けられている骨格部材14には、
先端部が前記開口部12の下方に延びた保持部材(ステ
ーもしくはブラケット)15の基部が取り付けられてお
り、その保持部材15の先端部にバックアッププレート
3の底部が、溶接もしくはボルトなどの固定手段で固定
されている。なお、図1で左側が車両前方であって、エ
アバッグ装置1は、リッド7におけるフランジ部9の延
長部10をリベット11などでバックアッププレート3
に固定した箇所が車両後方側となるように設定されてい
る。
【0016】したがって上記のエアバッグ装置1は、そ
のモジュール13を外部に直接露出させた状態に配置さ
れるが、エンジンフード2と面一のリッド7が、インフ
レータ5およびエアバッグ6を収容したバックアッププ
レート3の開口部4を水密状態に閉じているから、その
内部にエンジンフード2上面からの雨水や洗車水が浸入
することはない。
【0017】そして図示しない歩行者との衝突を検出す
るセンサが衝突を検出した場合、前記インフレータ5に
着火信号が送られてインフレータ5がガスを発生し、エ
アバッグ6を膨張させる。その結果、リッド7は、その
ガス圧によって押し上げられてそのフランジ部9の折り
曲げ部分が曲げ戻され、バックアッププレート3に対す
る係合が外れる。またリベット11で取り付けた延長部
10はバックアッププレート3に固定された状態で残
る。したがってリッド7は図1に鎖線で示すように、延
長部10を形成した長辺部分を中心として車両前方側が
開いて車両後方側に押し曲げられる。このようにしてバ
ックアッププレート3の開口部4が開かれて、ここから
エアバッグ6が膨張してエンジンフード2の表面側に展
開する。
【0018】ところでリッド7はモジュール13と一体
の部材であるうえに、エアバッグ6が膨張する際にはバ
ックアッププレート3の開口部4を開くように動作しな
ければならないから、エンジンフード2の開口部12の
内周縁に固着することはできない。そのために開口部1
2の内周縁とこれに隣接するリッド7の周縁部との間に
は、リッド7を開閉可能とするためにある程度の隙間が
形成される。図4に示す防水構造は、その隙間を介して
浸入する水を、水受け部20によって積極的に集めると
ともに、導水部21によって所定箇所に排出するように
構成したものである。
【0019】すなわち図4はこの発明の第2の実施例を
示しており、エンジンフード2の開口部12の内周縁と
リッド7の周縁部との間の下方には、凹断面形状あるい
は樋状の水受け部20が設けられている。これは、予め
図示の形状にプレス成形した部材を溶接などによってエ
ンジンフード2に取り付けて形成され、あるいはエンジ
ンフード2の開口部12の内周縁を、エンジンフード2
のプレス形成の際に同時に成形して形成したものであ
り、リッド7の全周に亘って設けられている。そしてこ
の水受け部20のうち最も低い位置の底部には、導水部
21が接続されている。これは、水受け部20内の水
を、支障とならない箇所に導いて排出するためのもので
あり、パイプあるいはホースもしくは溝などからなるも
のである。そしてこの水受け部20は、リッド7の折り
曲げたフランジ部9を下方から覆うように設けられてい
る。他の構成は図1に示す構成と同じである。
【0020】したがって図4に示すように構成したエア
バッグ装置では、バックアッププレート3の内部への浸
水を防止することができることに加え、外部に露出して
いるリッド7の周辺部からエンジンフード2の内部に浸
入した水を、水受け部20および導水部21によってエ
ンジンフード2の内側から所定の箇所に排出することが
できる。またバックアッププレート3の下方から飛来す
るタイヤによる飛び跳ね水等の水がバックアッププレー
ト3の内部に浸入することを、水受け部20によって防
止することができる。
【0021】なお、この発明におけるリッド7の形状は
上記の実施例で示した単純な平板形状に限定されるもの
ではないのであって、必要に応じて種々の形状を採用す
ることができる。図5はその一例を示しており、ここに
示すリッド17は、上方向に窪んだいわゆるハット形状
に形成されたものである。またそれに伴ってバックアッ
ププレート23は上記の実施例で示したパックアッププ
レート3より浅い凹断面形状に形成されている。そして
このリッド17は、その開口端の周縁部を、バックアッ
ププレート23のフランジ部を巻き込むように折り曲げ
ることにより、バックアッププレート23に取り付けら
れている。この場合も両者の密着箇所の間にシール剤を
介在させることが好ましい。
【0022】上述したリッド7は、バックアッププレー
ト3の開口部を閉じて水の浸入を防止するためのもので
あるが、エアバッグ6が膨張する際には、エアバッグ6
の膨張を阻害しないように容易にバックアッププレート
3の開口部を開く必要がある。このような要請を満たす
ために、リッド7をバックアッププレー3の開口部に係
合させる強度を低くした場合には、その係合部分から水
が浸入することが考えられ、図6に示す実施例はこのよ
うな浸水に対処する水受け部20Aと排水のための導水
部21Aとを設けたものである。
【0023】すなわち図6において、インフレータ5お
よび折り畳んだエアバッグ6を収容しかつリッド7で開
口部を閉じられたバックアッププレート3の内周面のう
ち、リッド7で閉じられた開口端に近い箇所の全周に、
凹断面形状あるいは樋状の水受け部20Aが設けられて
いる。これは、予め図示の形状にプレス成形した部材を
溶接などによってバックアッププレート3に取り付けて
形成され、あるいはバックアッププレート3の開口部の
内周縁を、バックアッププレート3のプレス形成の際に
同時に成形して形成したものである。そしてこの水受け
部20Aのうち最も低い位置の底部には、導水部21A
が接続されている。これは、水受け部20A内の水を、
支障とならない箇所に導いて排出するためのものであ
り、パイプあるいはホースもしくは溝などからなるもの
である。他の構成は図1に示す構成と同じである。
【0024】したがって図6に示すように構成したエア
バッグ装置では、バックアッププレート3の下方から飛
来するタイヤによる飛び跳ね水等の水がバックアッププ
レート3とリッド7との係合部分からバックアッププレ
ート3の内部に浸入した場合、その水を、水受け部20
Aで捕捉して導水部21Aから所定の箇所に排出するこ
とができる。
【0025】つぎにこの発明の更に他の実施例について
図7を参照して説明する。エンジンフード2の所定箇所
に形成した開口部12の内部には、バッグホルダー30
で保持したインフレータ5および折り畳んだエアバッグ
6が配置されている。このバッグホルダー30は、図7
に示すように上部が開口した凹断面形状の部材であっ
て、インナフードなどの骨格部材14に基端部を取り付
けた保持部材15の先端部に固定されている。そしてこ
のバッグホルダー30の開口部は、撥水性あるいは遮水
性のあるゴムなどのシールカバー31によって覆われて
いる。このシールカバー31は、その外周部分をバッグ
ホルダー30の開口端に近い箇所の外側面に接着するこ
とによりバッグホルダー30に取り付けられている。し
たがってバッグホルダー30のシールカバー31によっ
て水密状態に閉じられている。
【0026】またバッグホルダー30の底部には、換気
用のベント孔32が形成されており、そのベント孔32
のバッグホルダー30の内面側の開口端には、塵埃ある
いは異物の侵入を防止するためのフィルタもしくはこれ
に類するシート材33が設置されている。
【0027】さらにエンジンフード2に形成した開口部
12には、エンジンフード2と面一となるようにリッド
34が嵌合させられている。このリッド34の外周縁と
開口部12の内周縁との間には、これらの外周縁と内周
縁とのいずれか一方に取り付けたシール材(ウェザース
トリップ)35が介在させられている。そしてリッド3
4は塑性変形するヒンジ36によって骨格部材14に開
閉可能に連結されている。すなわちリッド34を開閉可
能とするために生じる開口部12との間の隙間が、シー
ル材35によって水密状態に維持されている。
【0028】この図7に示す構成のフードエアバッグ装
置では、インフレータ5およびエアバッグ6を収容した
バッグホルダー30がシールカバー31によって水密状
態に遮蔽されているから、インフレータ5やエアバッグ
6が浸水によって劣化するなどの不都合が未然に防止さ
れる。またシールカバー31を設ければ、バッグホルダ
ー30にインフレータ5およびエアバッグ6を収容して
なるエアバッグモジュールの取付け位置がリッド34に
よって特に制約されることがないので、エアバッグモジ
ュールの取付け位置の自由度を拡大することができる。
さらにベント孔32によってバッグホルダー30の内部
と外気とが連通させられるので、バッグホルダー30の
内部と外気との圧力差が生じず、したがって温度変化に
起因するバッグホルダー30の内圧の上昇低下によるバ
ッグホルダー30の変形を防止でき、ひいてはバッグホ
ルダー30の劣化などによる防水性の低下を防止でき
る。そしてリッド34を開閉可能とすることに伴って形
成されるリッド34の外周側の隙間が、シール材35に
よって水密状態に閉じられるので、エンジンフード2の
上面側からの水の浸入を防止することができる。
【0029】なお、上記の各実施例では、エンジンフー
ド用のエアバッグ装置を例に採って説明したが、この発
明は上記の各実施例に限定されないのであって、エンジ
ンフード以外のフードに使用するエアバッグ装置に適用
することができる。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に記載した
発明によれば、リッドによってインフレータおよびエア
バッグへの浸水を有効に防止することができるので、常
時外部に露出させられるフードでのエアバッグ装置の使
用が可能になる。またリッドとバックアッププレートと
はそれらの縁部を折り曲げ加工によって互いに係合させ
たので、エアバッグが膨張した場合にリッドを容易に開
放させることができる。
【0031】また請求項2に記載した発明では、水受け
部および導水部を設けたので、フード上側からの水の浸
入を防止できるとともに、バックアッププレート下方か
ら飛来する水などの侵入を防止することもでき、より確
実な防水が可能になる。
【0032】さらに請求項3に記載した発明では、カバ
ー部材によってインフレータおよびエアバッグの防水を
行い、かつベント孔を介してカバー部材の内部の換気を
行うことができるので、リッドによらずにインフレータ
とエアバッグとの防水が可能になり、したがってエアバ
ッグモジュールの取付け位置がリッドによって特には制
約されず、その取付け位置の自由度が増大する。
【0033】そして請求項4に記載した発明では、リッ
ドの外周側の隙間をシール材で密閉したので、フード上
面側からの浸水を確実に防止でき、インフレータおよび
エアバッグに対する防水性能が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を模式的に示す断面図であ
る。
【図2】この発明にかかるエアバッグ装置の車両での搭
載位置を示すための斜視図である。
【図3】バックアッププレートとリッドとを概略的に示
す斜視図である。
【図4】水受け部および導水部を設けた例を模式的に示
す断面図である。
【図5】この発明の更に他の実施例を模式的に示す断面
図である。
【図6】水受け部をバックアッププレートの内側に設け
た実施例を模式的に示す断面図である。
【図7】インフレータおよびエアバッグをシールカバー
で覆った実施例を模式的に示す断面図である。
【符号の説明】
1 エアバッグ装置 2 エンジンフード 3,23 バックアッププレート 5 インフレータ 6 エアバッグ 7,17,34 リッド 8,9 フランジ部 12 開口部 20,20A 水受け部 21,21A 導水部 31 シールカバー 32 ベント孔 35 シール材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小原 弘貴 愛知県刈谷市朝日町2丁目1番地 アイシ ン精機株式会社内 (72)発明者 石川 雅信 愛知県刈谷市朝日町2丁目1番地 アイシ ン精機株式会社内 (72)発明者 坂本 和教 愛知県刈谷市朝日町2丁目1番地 アイシ ン精機株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インフレータで発生するガスによってエ
    アバッグをフードの表面側に膨張展開させるフードエア
    バッグ装置の防水構造において、 前記フードの所定箇所に開口部が形成されるとともに、
    その開口部内に、前記インフレータおよびエアバッグを
    収納しかつフードの表面側に向けて開口したバックアッ
    ププレートが配置され、前記開口部に嵌合するととも
    に、前記バックアッププレートの開口端を覆うリッド
    が、その周縁部およびバックアッププレートの開口縁部
    のいずれか一方を他方を包みこむように折り曲げてバッ
    クアッププレートの開口縁部に係合させることによりバ
    ックアッププレートに取り付けられていることを特徴と
    するフードエアバッグ装置の防水構造。
  2. 【請求項2】 インフレータで発生するガスによってエ
    アバッグをフードの表面側に膨張展開させるフードエア
    バッグ装置の防水構造において、 前記フードの所定箇所に開口部が形成され、その開口部
    内に、前記インフレータおよびエアバッグを収納しかつ
    フードの表面側に向けて開口したバックアッププレート
    が配置されるとともに、前記開口部に嵌合しかつ該開口
    部を閉じるリッドが設けられ、さらに前記バックアップ
    プレートの開口端部の近傍に水受け部が設けられるとと
    もに、その水受け部内の水を所定箇所に排出させる導水
    部が設けられていることを特徴とするフードエアバッグ
    装置の防水構造。
  3. 【請求項3】 インフレータで発生するガスによってエ
    アバッグをフードの表面側に膨張展開させるフードエア
    バッグ装置の防水構造において、 前記フードの所定箇所に開口部が形成され、その開口部
    内に、前記インフレータおよび折り畳まれたエアバッグ
    が配置されるとともに、前記開口部に嵌合しかつ該開口
    部を閉じるリッドが設けられ、さらに前記折り畳まれた
    エアバッグを覆うカバー部材と、そのカバー部材の内部
    と外部とを連通させて換気するベント孔とが設けられて
    いることを特徴とするフードエアバッグ装置の防水構
    造。
  4. 【請求項4】 インフレータで発生するガスによってエ
    アバッグをフードの表面側に膨張展開させるフードエア
    バッグ装置の防水構造において、 前記フードの所定箇所に開口部が形成され、その開口部
    内に、前記インフレータおよび折り畳まれたエアバッグ
    が配置されるとともに、前記開口部に嵌合しかつ該開口
    部を閉じるリッドが設けられ、そのリッドの外周部もし
    くは前記開口部の内周部のいずれか一方に、これらの外
    周部と内周部との間を水密状態とするためのシール材が
    設けられていることを特徴とするフードエアバッグ装置
    の防水構造。
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