JP3360976B2 - 軸受装置 - Google Patents
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- Component Parts Of Construction Machinery (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば油圧ショベル等
の建設機械に装備される作業装置のピン結合部等に好適
に用いられる軸受装置に関する。
の建設機械に装備される作業装置のピン結合部等に好適
に用いられる軸受装置に関する。
【0002】
【従来の技術】油圧ショベル等の建設機械に装備される
作業装置には、ブーム、アームおよびバケット等を連結
ピンを介して回動可能に支持するために複数の軸受装置
が設けられている。
作業装置には、ブーム、アームおよびバケット等を連結
ピンを介して回動可能に支持するために複数の軸受装置
が設けられている。
【0003】そして、この種の従来技術による軸受装置
として、例えば実開昭59−135951号公報には、
油圧ショベルのアーム先端とバケットとの間に設けら
れ、バケットをアームに対して回動可能に連結するピン
結合部に適用されたものが開示されている。
として、例えば実開昭59−135951号公報には、
油圧ショベルのアーム先端とバケットとの間に設けら
れ、バケットをアームに対して回動可能に連結するピン
結合部に適用されたものが開示されている。
【0004】この軸受装置は、アームの先端側に設けら
れたボス部材としてのアーム側ボス部と、バケットに設
けられた相手方部材としての左,右一対のバケット側の
ブラケット部と、アーム側ボス部とバケット側のブラケ
ット部とを相対回動可能に連結する連結ピンと、アーム
側ボス部の軸方向両端側に位置して連結ピンと該ボス部
との間に設けられた左,右一対のブッシュ等とから大略
構成されている。そして、アームの先端側に配設された
バケットは、リンク機構を介してバケットに連結された
バケットシリンダを作動させることにより、連結ピンを
中心としてアームに対して回動し掘削作業等を行なうよ
うになっている。
れたボス部材としてのアーム側ボス部と、バケットに設
けられた相手方部材としての左,右一対のバケット側の
ブラケット部と、アーム側ボス部とバケット側のブラケ
ット部とを相対回動可能に連結する連結ピンと、アーム
側ボス部の軸方向両端側に位置して連結ピンと該ボス部
との間に設けられた左,右一対のブッシュ等とから大略
構成されている。そして、アームの先端側に配設された
バケットは、リンク機構を介してバケットに連結された
バケットシリンダを作動させることにより、連結ピンを
中心としてアームに対して回動し掘削作業等を行なうよ
うになっている。
【0005】ここで、軸受装置の一部を構成する一対の
ブッシュは、連結ピンの軸方向両端側に挿通された内側
ブッシュと、外周側がアーム側ボス部の軸方向両端側に
圧入され、内周側が内側ブッシュの外周側に摺動可能に
嵌合した外側ブッシュとからなり、内側ブッシュには、
ノックピンを介してバケット側のブラケット部に固定さ
れる拡径した鍔部が設けられている。そして、外側ブッ
シュの軸方向外側の端面と内側ブッシュの鍔部との間に
は、両者の隙間を介して内側ブッシュと外側ブッシュと
の摺動面に土砂等が侵入するのを防止するシール部材が
設けられている。また、内側ブッシュと外側ブッシュと
の間には、該シール部材よりも径方向内側に位置してス
ペーサが設けられている。
ブッシュは、連結ピンの軸方向両端側に挿通された内側
ブッシュと、外周側がアーム側ボス部の軸方向両端側に
圧入され、内周側が内側ブッシュの外周側に摺動可能に
嵌合した外側ブッシュとからなり、内側ブッシュには、
ノックピンを介してバケット側のブラケット部に固定さ
れる拡径した鍔部が設けられている。そして、外側ブッ
シュの軸方向外側の端面と内側ブッシュの鍔部との間に
は、両者の隙間を介して内側ブッシュと外側ブッシュと
の摺動面に土砂等が侵入するのを防止するシール部材が
設けられている。また、内側ブッシュと外側ブッシュと
の間には、該シール部材よりも径方向内側に位置してス
ペーサが設けられている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術によるピン結合装置では、バケットによる掘削作
業時において内側ブッシュと外側ブッシュとの間に土砂
等が侵入するのを防止するため、互いに摺動する内側ブ
ッシュと外側ブッシュとの間に形成される軸方向の隙間
を小さくする必要がある。
来技術によるピン結合装置では、バケットによる掘削作
業時において内側ブッシュと外側ブッシュとの間に土砂
等が侵入するのを防止するため、互いに摺動する内側ブ
ッシュと外側ブッシュとの間に形成される軸方向の隙間
を小さくする必要がある。
【0007】このため、上述の軸受装置では、内側ブッ
シュの鍔部と外側ブッシュの端縁部との隙間内にシール
部材を設けるために、内側ブッシュの鍔部と外側ブッシ
ュの端面とに、それぞれシール部材を保持するためのシ
ール受部を形成する必要があり、シール部材の取付構造
が複雑化して製造コストの上昇を招くという問題があ
る。
シュの鍔部と外側ブッシュの端縁部との隙間内にシール
部材を設けるために、内側ブッシュの鍔部と外側ブッシ
ュの端面とに、それぞれシール部材を保持するためのシ
ール受部を形成する必要があり、シール部材の取付構造
が複雑化して製造コストの上昇を招くという問題があ
る。
【0008】また、内側ブッシュの鍔部と外側ブッシュ
の端面との間に配設したスペーサは、その軸方向寸法
(肉厚)が小さいため、掘削作業時に軸方向荷重を受け
て比較的早期に摩耗してしまい、内側ブッシュの鍔部と
外側ブッシュとの摺動面にガタ等が発生することによ
り、アームに対するバケットの円滑な回動が長期に亘っ
て補償できなくなるという不具合がある。
の端面との間に配設したスペーサは、その軸方向寸法
(肉厚)が小さいため、掘削作業時に軸方向荷重を受け
て比較的早期に摩耗してしまい、内側ブッシュの鍔部と
外側ブッシュとの摺動面にガタ等が発生することによ
り、アームに対するバケットの円滑な回動が長期に亘っ
て補償できなくなるという不具合がある。
【0009】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みて
なされたもので、ボス部材と相手方部材との間の摺動部
にダスト等が浸入するのを確実に防止でき、構造を大幅
に簡略化できる上に、内側ブッシュと連結ピンとの相対
回動を確実に規制でき、ボス部材に対する相手方部材の
円滑な回動を長期に亘って補償できるようにした軸受装
置を提供することを目的とする。
なされたもので、ボス部材と相手方部材との間の摺動部
にダスト等が浸入するのを確実に防止でき、構造を大幅
に簡略化できる上に、内側ブッシュと連結ピンとの相対
回動を確実に規制でき、ボス部材に対する相手方部材の
円滑な回動を長期に亘って補償できるようにした軸受装
置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、本発明は軸方向にブッシュ嵌合穴が形成された
ボス部材と、該ボス部材を相手方部材に回転可能に連結
する連結ピンとからなる軸受装置に適用される。
ために、本発明は軸方向にブッシュ嵌合穴が形成された
ボス部材と、該ボス部材を相手方部材に回転可能に連結
する連結ピンとからなる軸受装置に適用される。
【0011】そして、請求項1の発明が採用する構成の
特徴は、前記ボス部材のブッシュ嵌合穴内に嵌着された
外側ブッシュと、外周側が該外側ブッシュ内に摺動可能
に嵌合し、内周側に前記連結ピン用のピン挿通穴が形成
された内側ブッシュと、前記外側ブッシュの端面に摺接
するように該内側ブッシュの外周側に形成され、前記ボ
ス部材の内周面との間に環状のシール収容空間を形成す
る鍔部と、該鍔部と前記ボス部材との間のシール収容空
間内に配設され、前記外側ブッシュと内側ブッシュとの
間をシールするシール部材と、前記内側ブッシュに設け
られ、前記連結ピンと内側ブッシュとの相対回転を規制
する規制部材とを備えたことにある。
特徴は、前記ボス部材のブッシュ嵌合穴内に嵌着された
外側ブッシュと、外周側が該外側ブッシュ内に摺動可能
に嵌合し、内周側に前記連結ピン用のピン挿通穴が形成
された内側ブッシュと、前記外側ブッシュの端面に摺接
するように該内側ブッシュの外周側に形成され、前記ボ
ス部材の内周面との間に環状のシール収容空間を形成す
る鍔部と、該鍔部と前記ボス部材との間のシール収容空
間内に配設され、前記外側ブッシュと内側ブッシュとの
間をシールするシール部材と、前記内側ブッシュに設け
られ、前記連結ピンと内側ブッシュとの相対回転を規制
する規制部材とを備えたことにある。
【0012】この場合、請求項2に記載した発明のよう
に、前記規制部材は、前記内側ブッシュと連結ピンとの
間に締代をもって配設された弾性リングにより構成する
のが好ましい。
に、前記規制部材は、前記内側ブッシュと連結ピンとの
間に締代をもって配設された弾性リングにより構成する
のが好ましい。
【0013】
【作用】請求項1の構成によれば、ボス部材のブッシュ
嵌合穴に嵌着された外側ブッシュと、内周側に連結ピン
が挿通された内側ブッシュとが摺動することによりボス
部材と相手方部材とが相対回動し、外側ブッシュの端面
に摺接する鍔部が確実に軸方向荷重を受ける。このと
き、ボス部材のブッシュ嵌合穴内周面と鍔部の外周面と
の間に形成されたシール収容空間内に配設したシール部
材が、外側ブッシュと内側ブッシュとの摺動面へのダス
トの侵入を阻止する。
嵌合穴に嵌着された外側ブッシュと、内周側に連結ピン
が挿通された内側ブッシュとが摺動することによりボス
部材と相手方部材とが相対回動し、外側ブッシュの端面
に摺接する鍔部が確実に軸方向荷重を受ける。このと
き、ボス部材のブッシュ嵌合穴内周面と鍔部の外周面と
の間に形成されたシール収容空間内に配設したシール部
材が、外側ブッシュと内側ブッシュとの摺動面へのダス
トの侵入を阻止する。
【0014】また、ボス部材と相手方部材とが相対回動
するときに、内側ブッシュがシール部材から大きな摩擦
抵抗を受けた場合にも、規制部材が連結ピンと内側ブッ
シュとの相対回転を確実に規制し、該内側ブッシュと連
結ピンおよび相手方部材とを一体に回動させる。
するときに、内側ブッシュがシール部材から大きな摩擦
抵抗を受けた場合にも、規制部材が連結ピンと内側ブッ
シュとの相対回転を確実に規制し、該内側ブッシュと連
結ピンおよび相手方部材とを一体に回動させる。
【0015】そして、請求項2の構成によれば、内側ブ
ッシュと連結ピンとの間に締代をもって配設された弾性
リングによって規制部材を構成することにより、該弾性
リングが内側ブッシュと連結ピンとの隙間を確実にシー
ルする。
ッシュと連結ピンとの間に締代をもって配設された弾性
リングによって規制部材を構成することにより、該弾性
リングが内側ブッシュと連結ピンとの隙間を確実にシー
ルする。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1ないし図8に基
づき説明する。
づき説明する。
【0017】まず、図1ないし図4は第1の実施例を示
している。
している。
【0018】図1において、1は本発明による軸受装置
が適用された油圧ショベルを示し、該油圧ショベル1の
上部旋回体2には、掘削作業等を行なう作業装置3が俯
仰動可能に配設されている。
が適用された油圧ショベルを示し、該油圧ショベル1の
上部旋回体2には、掘削作業等を行なう作業装置3が俯
仰動可能に配設されている。
【0019】そして、作業装置3は、上部旋回体2にピ
ン結合されたブーム4と、該ブーム4の先端側にピン結
合された支持部材としてのアーム5と、該アーム5の先
端側にピン結合された回動部材としてのバケット6等と
から大略構成され、これらブーム4、アーム5およびバ
ケット6は、それぞれピン結合部を介して連結されたブ
ームシリンダ7、アームシリンダ8、バケットシリンダ
9およびリンク10等を作動させることにより回動動作
を行なうようになっている。そして、これら各ピン結合
部には、本実施例の軸受装置が装備されており、例え
ば、アーム5とバケット6とは、図2および図3に示す
軸受装置を介して相対回動可能に結合されている。
ン結合されたブーム4と、該ブーム4の先端側にピン結
合された支持部材としてのアーム5と、該アーム5の先
端側にピン結合された回動部材としてのバケット6等と
から大略構成され、これらブーム4、アーム5およびバ
ケット6は、それぞれピン結合部を介して連結されたブ
ームシリンダ7、アームシリンダ8、バケットシリンダ
9およびリンク10等を作動させることにより回動動作
を行なうようになっている。そして、これら各ピン結合
部には、本実施例の軸受装置が装備されており、例え
ば、アーム5とバケット6とは、図2および図3に示す
軸受装置を介して相対回動可能に結合されている。
【0020】図2において、11はアーム5の先端側に
設けられたボス部材としてのアームボスを示し、該アー
ムボス11の軸方向には貫通孔12が形成されている。
そして、該貫通孔12の軸方向両端側は、後述の外側ブ
ッシュ16が嵌着される大径のブッシュ嵌合穴13,1
3となり、該各ブッシュ嵌合穴13と貫通孔12との間
には、径方向内向きに突出しブッシュ嵌合穴13よりも
小径となった環状突起部14,14が形成されている。
設けられたボス部材としてのアームボスを示し、該アー
ムボス11の軸方向には貫通孔12が形成されている。
そして、該貫通孔12の軸方向両端側は、後述の外側ブ
ッシュ16が嵌着される大径のブッシュ嵌合穴13,1
3となり、該各ブッシュ嵌合穴13と貫通孔12との間
には、径方向内向きに突出しブッシュ嵌合穴13よりも
小径となった環状突起部14,14が形成されている。
【0021】15,15はバケット6から外側に突設さ
れ、アーム5のアームボス11を挟むように配置された
相手方部材としての一対のブラケットで、該各ブラケッ
ト15には後述の連結ピン18が挿通されるピン挿通穴
15A,15Aが穿設されている。そして、各ブラケッ
ト15の内側端面はピン挿通穴15Aの周囲に位置する
部位が後述の各鍔部17Cに対する当接面15B,15
Bとなっている。
れ、アーム5のアームボス11を挟むように配置された
相手方部材としての一対のブラケットで、該各ブラケッ
ト15には後述の連結ピン18が挿通されるピン挿通穴
15A,15Aが穿設されている。そして、各ブラケッ
ト15の内側端面はピン挿通穴15Aの周囲に位置する
部位が後述の各鍔部17Cに対する当接面15B,15
Bとなっている。
【0022】16,16はアームボス11の軸方向両端
側に位置して各ブッシュ嵌合穴13内に嵌着された一対
の外側ブッシュで、該各外側ブッシュ16は、例えば焼
結含油合金、または高力黄銅系合金(金属母材)に固体
潤滑剤が埋め込まれたリング状の無給脂軸受(ドライ軸
受)として形成されている。そして、各外側ブッシュ1
6は各ブッシュ嵌合穴13内に軸方向から圧入嵌合さ
れ、アームボス11に一体的に固定されている。
側に位置して各ブッシュ嵌合穴13内に嵌着された一対
の外側ブッシュで、該各外側ブッシュ16は、例えば焼
結含油合金、または高力黄銅系合金(金属母材)に固体
潤滑剤が埋め込まれたリング状の無給脂軸受(ドライ軸
受)として形成されている。そして、各外側ブッシュ1
6は各ブッシュ嵌合穴13内に軸方向から圧入嵌合さ
れ、アームボス11に一体的に固定されている。
【0023】ここで、外側ブッシュ16の軸方向寸法L
は、図3に示すように、アームボス11に穿設されたブ
ッシュ嵌合穴13の軸方向寸法(深さ)LA よりも短く
なるように設定され、これによって外側ブッシュ16を
ブッシュ嵌合穴13内に圧入した状態では、アームボス
11の端面と外側ブッシュ16の軸方向外側の端面16
A(以下、外側端面16Aという)との間に間隔Cの隙
間が形成されるようになっている。
は、図3に示すように、アームボス11に穿設されたブ
ッシュ嵌合穴13の軸方向寸法(深さ)LA よりも短く
なるように設定され、これによって外側ブッシュ16を
ブッシュ嵌合穴13内に圧入した状態では、アームボス
11の端面と外側ブッシュ16の軸方向外側の端面16
A(以下、外側端面16Aという)との間に間隔Cの隙
間が形成されるようになっている。
【0024】17,17は各外側ブッシュ16の内周側
に摺動可能に嵌合された一対の内側ブッシュを示し、該
各内側ブッシュ17は、例えば機械構造用炭素鋼管(S
TKM材)等により一体形成され、軸方向に内径dのピ
ン挿通穴17Aが穿設された円筒部17Bと、該円筒部
17Bの外周側から径方向外向きに突出した鍔部17C
と、各ブラケット15側に近接して円筒部17Bのピン
挿通穴17A側に形成され、後述の弾性リング24が装
着される環状溝17Dと、アームボス11の環状突起部
14と対向する位置で、円筒部17Bの外周側に形成さ
れ、後述の各ストッパ25が取付けられる取付溝17E
とを備えている。
に摺動可能に嵌合された一対の内側ブッシュを示し、該
各内側ブッシュ17は、例えば機械構造用炭素鋼管(S
TKM材)等により一体形成され、軸方向に内径dのピ
ン挿通穴17Aが穿設された円筒部17Bと、該円筒部
17Bの外周側から径方向外向きに突出した鍔部17C
と、各ブラケット15側に近接して円筒部17Bのピン
挿通穴17A側に形成され、後述の弾性リング24が装
着される環状溝17Dと、アームボス11の環状突起部
14と対向する位置で、円筒部17Bの外周側に形成さ
れ、後述の各ストッパ25が取付けられる取付溝17E
とを備えている。
【0025】ここで、各鍔部17Cの外径は、各外側ブ
ッシュ16の内径よりも大きく、かつ外径よりも小さい
所定の寸法に設定され、アームボス11の各ブッシュ嵌
合穴13との間に後述のシール部材21が配設される環
状のシール収容空間Pを形成している。また、各鍔部1
7Cの軸方向寸法は、上述したアームボス11の端面部
と各外側ブッシュ16の外側端面16Aとの間隔Cより
も若干大きく設定されている。そして、各鍔部17C
は、軸方向内側の端面が各外側ブッシュ16の外側端面
16Aに摺動可能に当接すると共に、その軸方向外側の
端面が各ブラケット15の当接面15Bに対して当接す
る当接面17F,17Fとなっている。
ッシュ16の内径よりも大きく、かつ外径よりも小さい
所定の寸法に設定され、アームボス11の各ブッシュ嵌
合穴13との間に後述のシール部材21が配設される環
状のシール収容空間Pを形成している。また、各鍔部1
7Cの軸方向寸法は、上述したアームボス11の端面部
と各外側ブッシュ16の外側端面16Aとの間隔Cより
も若干大きく設定されている。そして、各鍔部17C
は、軸方向内側の端面が各外側ブッシュ16の外側端面
16Aに摺動可能に当接すると共に、その軸方向外側の
端面が各ブラケット15の当接面15Bに対して当接す
る当接面17F,17Fとなっている。
【0026】18はアームボス11を各ブラケット15
間に連結した連結ピンを示し、該連結ピン18は両端側
が各ブラケット15のピン挿通穴15Aに挿通され、バ
ケット6をアーム5に対して回動可能に結合している。
ここで、連結ピン18は、貫通孔12内に位置する両側
が各内側ブッシュ17のピン挿通穴17Aに各弾性リン
グ24を介して挿通されている。
間に連結した連結ピンを示し、該連結ピン18は両端側
が各ブラケット15のピン挿通穴15Aに挿通され、バ
ケット6をアーム5に対して回動可能に結合している。
ここで、連結ピン18は、貫通孔12内に位置する両側
が各内側ブッシュ17のピン挿通穴17Aに各弾性リン
グ24を介して挿通されている。
【0027】そして、連結ピン18は、その軸方向一端
側に設けられた大径頭部18A側が一方のブラケット1
5に取付られると共に、軸方向他端側は抜止ピン19お
よび固定リング20を介して他方のブラケット15に取
付られ、一対のブラケット15に対して抜止め、廻り止
め状態に保持されている。
側に設けられた大径頭部18A側が一方のブラケット1
5に取付られると共に、軸方向他端側は抜止ピン19お
よび固定リング20を介して他方のブラケット15に取
付られ、一対のブラケット15に対して抜止め、廻り止
め状態に保持されている。
【0028】21,21はシール収容空間P内に配設さ
れたシール部材を示し、該各シール部材21は、各ブッ
シュ嵌合穴13内に圧入された金属材料からなる環状の
外殻22と、該外殻22内に金属ホルダ(図示せず)等
を介して固着されたリップシール23とから構成されて
いる。
れたシール部材を示し、該各シール部材21は、各ブッ
シュ嵌合穴13内に圧入された金属材料からなる環状の
外殻22と、該外殻22内に金属ホルダ(図示せず)等
を介して固着されたリップシール23とから構成されて
いる。
【0029】ここで、各リップシール23は、ウレタン
ゴム等の弾性材料から環状に形成され、その先端側(内
周縁)が各鍔部17Cの外周面に押付けるようにしてば
ね性をもって摺接し、これによって各外側ブッシュ16
と内側ブッシュ17との摺動面に土砂等が侵入するのを
防止している。そして、各シール部材21のリップ部2
3は、内側ブッシュ17が連結ピン18と共に回動する
ときに、内側ブッシュ17の各鍔部17Cに対して大き
な摩擦抵抗を作用させる。
ゴム等の弾性材料から環状に形成され、その先端側(内
周縁)が各鍔部17Cの外周面に押付けるようにしてば
ね性をもって摺接し、これによって各外側ブッシュ16
と内側ブッシュ17との摺動面に土砂等が侵入するのを
防止している。そして、各シール部材21のリップ部2
3は、内側ブッシュ17が連結ピン18と共に回動する
ときに、内側ブッシュ17の各鍔部17Cに対して大き
な摩擦抵抗を作用させる。
【0030】24,24は各内側ブッシュ17のピン挿
通穴17Aと連結ピン18との間に設けられた規制部材
としての弾性リングを示し、該各弾性リング24はゴム
等の弾性材料により横断面が長方形状をなすように形成
され、その外周側は焼付け、溶接等の手段を用いて各内
側ブッシュ17の環状溝17D内に固着されている。そ
して、弾性リング24は図4に示すように、その内径d
1 がピン挿通穴17A(内側ブッシュ17)の内径dよ
りも若干小さく(d1 <d)なるように形成されてい
る。
通穴17Aと連結ピン18との間に設けられた規制部材
としての弾性リングを示し、該各弾性リング24はゴム
等の弾性材料により横断面が長方形状をなすように形成
され、その外周側は焼付け、溶接等の手段を用いて各内
側ブッシュ17の環状溝17D内に固着されている。そ
して、弾性リング24は図4に示すように、その内径d
1 がピン挿通穴17A(内側ブッシュ17)の内径dよ
りも若干小さく(d1 <d)なるように形成されてい
る。
【0031】ここで、各弾性リング24は、連結ピン1
8を内側ブッシュ17のピン挿通穴17Aに挿入したと
きに、内周面24Aが連結ピン18の外周面で拡径され
るように弾性変形し、これにより連結ピン18と各内側
ブッシュ17との間を摩擦接触状態に保持している。そ
して、各弾性リング24は連結ピン18と内側ブッシュ
17との間に、各シール部材21から受ける摩擦抵抗よ
りも大きな摩擦力を生じさせ、連結ピン18と内側ブッ
シュ17とが相対回転するのを確実に規制している。
8を内側ブッシュ17のピン挿通穴17Aに挿入したと
きに、内周面24Aが連結ピン18の外周面で拡径され
るように弾性変形し、これにより連結ピン18と各内側
ブッシュ17との間を摩擦接触状態に保持している。そ
して、各弾性リング24は連結ピン18と内側ブッシュ
17との間に、各シール部材21から受ける摩擦抵抗よ
りも大きな摩擦力を生じさせ、連結ピン18と内側ブッ
シュ17とが相対回転するのを確実に規制している。
【0032】また、各弾性リング24は内側ブッシュ1
7の内周面(ピン挿通穴17A)と連結ピン18の外周
面との間にシール性を与え、内側ブッシュ17の当接面
17Fとブラケット15の当接面15Bとの間に外部か
らのダスト等が浸入するような場合でも、このようなダ
ストが連結ピン18とピン挿通穴17Aとの間にまで浸
入するのを確実に防止している。
7の内周面(ピン挿通穴17A)と連結ピン18の外周
面との間にシール性を与え、内側ブッシュ17の当接面
17Fとブラケット15の当接面15Bとの間に外部か
らのダスト等が浸入するような場合でも、このようなダ
ストが連結ピン18とピン挿通穴17Aとの間にまで浸
入するのを確実に防止している。
【0033】25,25は止め輪等からなるストッパ
で、該各ストッパ25は内周側が各内側ブッシュ17の
各取付溝17Eに装着され、外周側は内側ブッシュ17
の円筒部17Bから径方向に突出している。そして、各
ストッパ25は当該軸受装置の組付時等において、各内
側ブッシュ17が各外側ブッシュ16に対して軸方向に
位置ずれするのを規制するものである。
で、該各ストッパ25は内周側が各内側ブッシュ17の
各取付溝17Eに装着され、外周側は内側ブッシュ17
の円筒部17Bから径方向に突出している。そして、各
ストッパ25は当該軸受装置の組付時等において、各内
側ブッシュ17が各外側ブッシュ16に対して軸方向に
位置ずれするのを規制するものである。
【0034】本実施例による軸受装置は上述の如き構成
を有するもので、その組付時においては、例えば内側ブ
ッシュ17の環状溝17Dに弾性リング24を焼付け等
で固着した後に、外側ブッシュ16内に内側ブッシュ1
7を挿嵌し、外側ブッシュ16の外側端面16Aと内側
ブッシュ17の鍔部17Cとを当接させた状態で、スト
ッパ25により内側ブッシュ17を抜止めする。そし
て、内側ブッシュ17が組付けられた外側ブッシュ16
を、アームボス11の左,右のブッシュ嵌合穴13,1
3にそれぞれ圧入した後、鍔部17Cの外周面とブッシ
ュ嵌合穴13の内周面との間のシール収容空間P内にシ
ール部材21を圧入する。
を有するもので、その組付時においては、例えば内側ブ
ッシュ17の環状溝17Dに弾性リング24を焼付け等
で固着した後に、外側ブッシュ16内に内側ブッシュ1
7を挿嵌し、外側ブッシュ16の外側端面16Aと内側
ブッシュ17の鍔部17Cとを当接させた状態で、スト
ッパ25により内側ブッシュ17を抜止めする。そし
て、内側ブッシュ17が組付けられた外側ブッシュ16
を、アームボス11の左,右のブッシュ嵌合穴13,1
3にそれぞれ圧入した後、鍔部17Cの外周面とブッシ
ュ嵌合穴13の内周面との間のシール収容空間P内にシ
ール部材21を圧入する。
【0035】このようにして、軸方向両端側に外側ブッ
シュ16、内側ブッシュ17およびシール部材21等が
配設されたアームボス11を、一対のブラケット15,
15の間に配置した状態で、一方のブラケット15のピ
ン挿通穴15A、各内側ブッシュ17のピン挿通穴17
A、他方のブラケット15のピン挿通穴15Aに順次連
結ピン18を圧入した後、他方のブラケット15から突
出した連結ピン18の他端側に、抜止ピン19を固定リ
ング20を介して装着することにより、アームボス11
と各ブラケット15とが相対回動可能に結合される。
シュ16、内側ブッシュ17およびシール部材21等が
配設されたアームボス11を、一対のブラケット15,
15の間に配置した状態で、一方のブラケット15のピ
ン挿通穴15A、各内側ブッシュ17のピン挿通穴17
A、他方のブラケット15のピン挿通穴15Aに順次連
結ピン18を圧入した後、他方のブラケット15から突
出した連結ピン18の他端側に、抜止ピン19を固定リ
ング20を介して装着することにより、アームボス11
と各ブラケット15とが相対回動可能に結合される。
【0036】上述の如く構成された軸受装置を介してア
ーム5の先端側にピン結合されたバケット6は、アーム
ボス11に取付けた各外側ブッシュ16に対し、各内側
ブッシュ17が連結ピン18および各ブラケット15を
伴って回動することにより、アーム5の先端側で回動動
作を行なう。
ーム5の先端側にピン結合されたバケット6は、アーム
ボス11に取付けた各外側ブッシュ16に対し、各内側
ブッシュ17が連結ピン18および各ブラケット15を
伴って回動することにより、アーム5の先端側で回動動
作を行なう。
【0037】このとき、各外側ブッシュ16の外側端面
16Aが、各内側ブッシュ17に一体形成された厚肉の
鍔部17Cに摺接することにより、軸方向荷重を確実に
受けることができるから、各外側ブッシュ16と各内側
ブッシュ17との摺動面が早期に摩耗を生じるのを防止
できる。
16Aが、各内側ブッシュ17に一体形成された厚肉の
鍔部17Cに摺接することにより、軸方向荷重を確実に
受けることができるから、各外側ブッシュ16と各内側
ブッシュ17との摺動面が早期に摩耗を生じるのを防止
できる。
【0038】また、内側ブッシュ17を構成する鍔部1
7Cの外周面とブッシュ嵌合穴13の内周面との間に形
成されたシール収容空間P内に各シール部材21を配設
し、各外側ブッシュ16と各内側ブッシュ17との摺動
面への土砂等の侵入を阻止することにより、各外側ブッ
シュ16と各内側ブッシュ17との摺動面にガタ等が発
生するのを防止でき、バケット6の円滑な作動を長期に
亘って補償することができる。
7Cの外周面とブッシュ嵌合穴13の内周面との間に形
成されたシール収容空間P内に各シール部材21を配設
し、各外側ブッシュ16と各内側ブッシュ17との摺動
面への土砂等の侵入を阻止することにより、各外側ブッ
シュ16と各内側ブッシュ17との摺動面にガタ等が発
生するのを防止でき、バケット6の円滑な作動を長期に
亘って補償することができる。
【0039】さらに、各シール部材21を鍔部17Cの
外周面とブッシュ嵌合穴13の内周面との間に形成され
たシール収容空間P内に配設することにより、各シール
部材21の取付構造を簡素化でき、製造コストを大幅に
低減できる。
外周面とブッシュ嵌合穴13の内周面との間に形成され
たシール収容空間P内に配設することにより、各シール
部材21の取付構造を簡素化でき、製造コストを大幅に
低減できる。
【0040】しかも、各弾性リング24を、各内側ブッ
シュ17と連結ピン18との間に締代をもって装着して
いるから、アームボス11と各ブラケット15とを相対
回動させることによって、各内側ブッシュ17に各シー
ル部材21からの大きな摩擦抵抗が作用した場合でも、
弾性リング24が滑止めとなって各内側ブッシュ17と
連結ピン18とが互いに摺動して相対回転するのを確実
に阻止することができ、これによって内側ブッシュ17
をブラケット15および連結ピン18と共に一体に回動
させることができ、内側ブッシュ17のピン挿通穴17
Aおよび連結ピン18外周面等に摩耗、損傷が生じるの
を効果的に防止できる。
シュ17と連結ピン18との間に締代をもって装着して
いるから、アームボス11と各ブラケット15とを相対
回動させることによって、各内側ブッシュ17に各シー
ル部材21からの大きな摩擦抵抗が作用した場合でも、
弾性リング24が滑止めとなって各内側ブッシュ17と
連結ピン18とが互いに摺動して相対回転するのを確実
に阻止することができ、これによって内側ブッシュ17
をブラケット15および連結ピン18と共に一体に回動
させることができ、内側ブッシュ17のピン挿通穴17
Aおよび連結ピン18外周面等に摩耗、損傷が生じるの
を効果的に防止できる。
【0041】また、各内側ブッシュ17と連結ピン18
との相対変位が防止されることにより、各ブラケット1
5と各鍔部17Cとの相対変位も防止できるから、これ
によって、各当接面15B,17Fとの間で生じる摩
耗、損傷等をも効果的に防止できる。
との相対変位が防止されることにより、各ブラケット1
5と各鍔部17Cとの相対変位も防止できるから、これ
によって、各当接面15B,17Fとの間で生じる摩
耗、損傷等をも効果的に防止できる。
【0042】さらに、各内側ブッシュ17のピン挿通穴
17Aと連結ピン18との間は、弾性リング24によっ
て確実にシールされているから、各ブラケット15の当
接面15Bと各内側ブッシュ17の当接面17Fとの間
に外部からダスト等が浸入した場合でも、弾性リング2
4によってこのようなダストがピン挿通穴17Aと連結
ピン18との間に浸入するのを防止でき、内側ブッシュ
17と連結ピン18とが早期に摩耗、損傷してしまう等
の問題を確実に解消することができると共に、当該軸受
装置の円滑な作動を長期に亘って補償することができ
る。
17Aと連結ピン18との間は、弾性リング24によっ
て確実にシールされているから、各ブラケット15の当
接面15Bと各内側ブッシュ17の当接面17Fとの間
に外部からダスト等が浸入した場合でも、弾性リング2
4によってこのようなダストがピン挿通穴17Aと連結
ピン18との間に浸入するのを防止でき、内側ブッシュ
17と連結ピン18とが早期に摩耗、損傷してしまう等
の問題を確実に解消することができると共に、当該軸受
装置の円滑な作動を長期に亘って補償することができ
る。
【0043】さらにまた、貫通孔12内にグリス等の潤
滑油を充填する場合には、このような潤滑油が内側ブッ
シュ17と連結ピン18との間を介して外部に漏洩して
しまうのを弾性リング24によって確実に防止でき、外
側ブッシュ16と内側ブッシュ17との間の潤滑性をさ
らに高めることができる。
滑油を充填する場合には、このような潤滑油が内側ブッ
シュ17と連結ピン18との間を介して外部に漏洩して
しまうのを弾性リング24によって確実に防止でき、外
側ブッシュ16と内側ブッシュ17との間の潤滑性をさ
らに高めることができる。
【0044】次に、図5ないし図7は本発明の第2の実
施例を示し、本実施例では前記第1の実施例と同一の構
成要素に同一の符号を付し、その説明を省略する。しか
し、本実施例の特徴は、ピン挿通穴17Aに環状溝17
Dの替わりに環状溝31,31(一個のみ図示)を設
け、該各環状溝31内に規制部材としての弾性リング3
2,32(一個のみ図示)を圧入した状態で嵌合したこ
とにある。
施例を示し、本実施例では前記第1の実施例と同一の構
成要素に同一の符号を付し、その説明を省略する。しか
し、本実施例の特徴は、ピン挿通穴17Aに環状溝17
Dの替わりに環状溝31,31(一個のみ図示)を設
け、該各環状溝31内に規制部材としての弾性リング3
2,32(一個のみ図示)を圧入した状態で嵌合したこ
とにある。
【0045】ここで、各環状溝31は前記第1の実施例
で述べた各環状溝17Dとほぼ同様に各内側ブッシュ1
7の当接面17F側に位置してピン挿通穴17Aに形成
されているものの、該各環状溝31は図5および図6に
示すように弾性リング32の形状と対応するように断面
略コ字状に形成されている。
で述べた各環状溝17Dとほぼ同様に各内側ブッシュ1
7の当接面17F側に位置してピン挿通穴17Aに形成
されているものの、該各環状溝31は図5および図6に
示すように弾性リング32の形状と対応するように断面
略コ字状に形成されている。
【0046】また、各弾性リング32は前記第1の実施
例で述べた各弾性リング24とほぼ同様に形成されてい
るものの、該各弾性リング32は、図7に示す如くゴム
状の角型リングからなり、その内径d2 がピン挿通穴1
7A(内側ブッシュ17)の内径dよりも若干小さく
(d2 <d)なるように形成されている。これによって
各弾性リング32を各環状溝31内に装着したときに、
該各弾性リング32の内周面32Aはピン挿通穴17A
から径方向内向きに突出し、連結ピン18の外周面に締
代をもって摩擦接触するようになっている。
例で述べた各弾性リング24とほぼ同様に形成されてい
るものの、該各弾性リング32は、図7に示す如くゴム
状の角型リングからなり、その内径d2 がピン挿通穴1
7A(内側ブッシュ17)の内径dよりも若干小さく
(d2 <d)なるように形成されている。これによって
各弾性リング32を各環状溝31内に装着したときに、
該各弾性リング32の内周面32Aはピン挿通穴17A
から径方向内向きに突出し、連結ピン18の外周面に締
代をもって摩擦接触するようになっている。
【0047】かくして、このように構成される本実施例
でも、各弾性リング32が滑止めとなって内側ブッシュ
17と連結ピン18とが相対回転するのを確実に阻止で
きると共に、各弾性リング32の内周面側により内側ブ
ッシュ17のピン挿通穴17Aと連結ピン18との間を
確実にシールすることができ、前記第1の実施例とほぼ
同様の効果を奏する。
でも、各弾性リング32が滑止めとなって内側ブッシュ
17と連結ピン18とが相対回転するのを確実に阻止で
きると共に、各弾性リング32の内周面側により内側ブ
ッシュ17のピン挿通穴17Aと連結ピン18との間を
確実にシールすることができ、前記第1の実施例とほぼ
同様の効果を奏する。
【0048】なお、前記各実施例では、シール部材21
として単体のリップシール23を配設するものとして説
明したが、例えば、図8の示す変形例のようにシール部
材41を、各ブッシュ嵌合穴13に圧入された環状の外
殻42と、該外殻42内にホルダ43,43を介して配
設され、ウレタンゴム等の弾性材料からなる二重のリッ
プシール44,44とから構成してもよく、また三重以
上のリップシールを配設してもよい。
として単体のリップシール23を配設するものとして説
明したが、例えば、図8の示す変形例のようにシール部
材41を、各ブッシュ嵌合穴13に圧入された環状の外
殻42と、該外殻42内にホルダ43,43を介して配
設され、ウレタンゴム等の弾性材料からなる二重のリッ
プシール44,44とから構成してもよく、また三重以
上のリップシールを配設してもよい。
【0049】また、前記各実施例では、内側ブッシュ1
7と連結ピン18との相対回転を規制するために、内側
ブッシュ17と連結ピン18との間に規制部材として弾
性リング24(32)を設けるものとして述べたが、本
実施例はこれに限らず、例えば、内側ブッシュ17の鍔
部17Cとブラケット15とをボルトまたはピン等を介
して連結してもよく、また両者の間に廻止め用の係合部
等を形成し、内側ブッシュ17と連結ピン18との相対
回転を確実に防止するようにしてもよい。
7と連結ピン18との相対回転を規制するために、内側
ブッシュ17と連結ピン18との間に規制部材として弾
性リング24(32)を設けるものとして述べたが、本
実施例はこれに限らず、例えば、内側ブッシュ17の鍔
部17Cとブラケット15とをボルトまたはピン等を介
して連結してもよく、また両者の間に廻止め用の係合部
等を形成し、内側ブッシュ17と連結ピン18との相対
回転を確実に防止するようにしてもよい。
【0050】さらに、前記各実施例では、外側ブッシュ
16として金属母材と複数の固体潤滑剤とからなるドラ
イ軸受を用いた場合を例に挙げて説明したが、例えば、
焼結含油合金からなる軸受(無給油軸受)等からなる外
側ブッシュ等を用い、該外側ブッシュに潤滑油を含浸さ
せるようにしてもよい。また、アームボス11の貫通孔
12内にグリス等の潤滑油を封入するよにしてもよく、
この場合には外側ブッシュ等を耐摩耗性の高い金属材料
等で形成すればよい。
16として金属母材と複数の固体潤滑剤とからなるドラ
イ軸受を用いた場合を例に挙げて説明したが、例えば、
焼結含油合金からなる軸受(無給油軸受)等からなる外
側ブッシュ等を用い、該外側ブッシュに潤滑油を含浸さ
せるようにしてもよい。また、アームボス11の貫通孔
12内にグリス等の潤滑油を封入するよにしてもよく、
この場合には外側ブッシュ等を耐摩耗性の高い金属材料
等で形成すればよい。
【0051】さらにまた、前記各実施例では、鍔部17
Cを内側ブッシュ17に一体形成した場合を例に挙げて
説明したが、本発明はこれに限らず、例えば、環状の鍔
部材と円筒状の内側ブッシュとをそれぞれ別個に形成
し、内側ブッシュの外周側に鍔部材を嵌合させるように
構成してもよく、さらに、それぞれ別個に形成した鍔部
材と内側ブッシュとをボルトやピン等を介して一体的に
固着するように構成してもよい。
Cを内側ブッシュ17に一体形成した場合を例に挙げて
説明したが、本発明はこれに限らず、例えば、環状の鍔
部材と円筒状の内側ブッシュとをそれぞれ別個に形成
し、内側ブッシュの外周側に鍔部材を嵌合させるように
構成してもよく、さらに、それぞれ別個に形成した鍔部
材と内側ブッシュとをボルトやピン等を介して一体的に
固着するように構成してもよい。
【0052】また、上述した各実施例では、油圧ショベ
ル1のアーム5とバケット6とのピン結合部に軸受装置
を適用した場合を例に挙げて説明したが、本発明はこれ
に限らず、例えばリンク10とバケット6とのピン結合
部、アーム5とアームシリンダ8とのピン結合部等、他
のピン結合部に広く適用することができる。
ル1のアーム5とバケット6とのピン結合部に軸受装置
を適用した場合を例に挙げて説明したが、本発明はこれ
に限らず、例えばリンク10とバケット6とのピン結合
部、アーム5とアームシリンダ8とのピン結合部等、他
のピン結合部に広く適用することができる。
【0053】
【発明の効果】以上詳述した如く、請求項1の発明によ
れば、ボス部材のブッシュ嵌合穴に嵌合された外側ブッ
シュと、連結ピンが挿通された内側ブッシュとが摺動す
ることによりボス部材と相手方部材とが相対回動し、外
側ブッシュの端面に摺接する内側ブッシュの鍔部が軸方
向荷重を受けるように構成したから、外側ブッシュと内
側ブッシュとの摺動面が早期に摩耗を生じるのを防止で
きる。
れば、ボス部材のブッシュ嵌合穴に嵌合された外側ブッ
シュと、連結ピンが挿通された内側ブッシュとが摺動す
ることによりボス部材と相手方部材とが相対回動し、外
側ブッシュの端面に摺接する内側ブッシュの鍔部が軸方
向荷重を受けるように構成したから、外側ブッシュと内
側ブッシュとの摺動面が早期に摩耗を生じるのを防止で
きる。
【0054】また、ボス部材のブッシュ嵌合穴内周面と
鍔部の外周面との間にシール収容空間を形成し、このシ
ール収容空間内にシール部材を配設することにより、外
側ブッシュと内側ブッシュとの摺動面へのダストの侵入
が阻止できるから、外側ブッシュと各内側ブッシュとの
摺動面にガタ等が発生するのを防止でき、ボス部材と相
手方部材の円滑な相対回動を長期に亘って補償すること
ができる。しかも、シール部材をボス部材のブッシュ嵌
合穴内周面と鍔部の外周面との間のシール収容空間内に
配設することにより、シール部材の取付構造を簡素化で
き、製造コストを大幅に低減できる。
鍔部の外周面との間にシール収容空間を形成し、このシ
ール収容空間内にシール部材を配設することにより、外
側ブッシュと内側ブッシュとの摺動面へのダストの侵入
が阻止できるから、外側ブッシュと各内側ブッシュとの
摺動面にガタ等が発生するのを防止でき、ボス部材と相
手方部材の円滑な相対回動を長期に亘って補償すること
ができる。しかも、シール部材をボス部材のブッシュ嵌
合穴内周面と鍔部の外周面との間のシール収容空間内に
配設することにより、シール部材の取付構造を簡素化で
き、製造コストを大幅に低減できる。
【0055】さらに、連結ピンと内側ブッシュとの相対
回転を規制する規制部材を内側ブッシュに設けたから、
連結ピンと内側ブッシュのピン挿通穴との間、内側ブッ
シュの鍔部と相手方部材との間で生じる摩耗、損傷を効
果的に防止でき、当該軸受装置の寿命を確実に延ばすこ
とができる。
回転を規制する規制部材を内側ブッシュに設けたから、
連結ピンと内側ブッシュのピン挿通穴との間、内側ブッ
シュの鍔部と相手方部材との間で生じる摩耗、損傷を効
果的に防止でき、当該軸受装置の寿命を確実に延ばすこ
とができる。
【0056】また、請求項2に記載の発明によれば、内
側ブッシュと連結ピンとの間にダスト等が外部から浸入
するのを弾性リングによって確実に阻止できると共に、
ピン挿通穴と連結ピンとの間にグリス等の潤滑油を封入
する場合には、該潤滑油が外部に漏洩してしまうのを確
実に阻止することができ、当該軸受装置の円滑な作動を
長期に亘って補償することができる。
側ブッシュと連結ピンとの間にダスト等が外部から浸入
するのを弾性リングによって確実に阻止できると共に、
ピン挿通穴と連結ピンとの間にグリス等の潤滑油を封入
する場合には、該潤滑油が外部に漏洩してしまうのを確
実に阻止することができ、当該軸受装置の円滑な作動を
長期に亘って補償することができる。
【図1】本発明の第1の実施例による軸受装置が適用さ
れる油圧ショベルの作業装置等を示す外観図である。
れる油圧ショベルの作業装置等を示す外観図である。
【図2】図1中の矢示II−II方向からみた軸受装置を示
す縦断面図である。
す縦断面図である。
【図3】図2中の外側ブッシュ、内側ブッシュ等を拡大
して示す縦断面図である。
して示す縦断面図である。
【図4】図3中の内側ブッシュに弾性リングを装着した
状態を示す縦断面図である。
状態を示す縦断面図である。
【図5】本発明の第2の実施例による軸受装置を示す図
3と同様の縦断面図である。
3と同様の縦断面図である。
【図6】図5中の内側ブッシュを示す縦断面図である。
【図7】図5中の弾性リングを示す縦断面図である。
【図8】本発明の変形例による軸受装置を示すシール部
材等の拡大縦断面図である。
材等の拡大縦断面図である。
11 アームボス(ボス部材)
13 ブッシュ嵌合穴
15 ブラケット(相手方部材)
16 外側ブッシュ
16A 外側端面(端面)
17 内側ブッシュ
17A ピン挿通穴
17C 鍔部
18 連結ピン
21,41 シール部材
24,32 弾性リング(規制部材)
24A,32A 内周面
P シール収容空間
─────────────────────────────────────────────────────
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(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
E02F 9/00
E02F 3/38
F16C 11/04
Claims (2)
- 【請求項1】 軸方向にブッシュ嵌合穴が形成されたボ
ス部材と、該ボス部材を相手方部材に回転可能に連結す
る連結ピンとからなる軸受装置において、前記ボス部材
のブッシュ嵌合穴内に嵌着された外側ブッシュと、外周
側が該外側ブッシュ内に摺動可能に嵌合し、内周側に前
記連結ピン用のピン挿通穴が形成された内側ブッシュ
と、前記外側ブッシュの端面に摺接するように該内側ブ
ッシュの外周側に形成され、前記ボス部材の内周面との
間に環状のシール収容空間を形成する鍔部と、該鍔部と
前記ボス部材との間のシール収容空間内に配設され、前
記外側ブッシュと内側ブッシュとの間をシールするシー
ル部材と、前記内側ブッシュに設けられ、前記連結ピン
と内側ブッシュとの相対回転を規制する規制部材とを備
えたことを特徴とする軸受装置。 - 【請求項2】 前記規制部材は、前記内側ブッシュと連
結ピンとの間に締代をもって配設された弾性リングによ
り構成してなる請求項1に記載の軸受装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17674395A JP3360976B2 (ja) | 1995-06-20 | 1995-06-20 | 軸受装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17674395A JP3360976B2 (ja) | 1995-06-20 | 1995-06-20 | 軸受装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH093970A JPH093970A (ja) | 1997-01-07 |
| JP3360976B2 true JP3360976B2 (ja) | 2003-01-07 |
Family
ID=16019031
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP17674395A Expired - Fee Related JP3360976B2 (ja) | 1995-06-20 | 1995-06-20 | 軸受装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3360976B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN104948569B (zh) * | 2014-03-24 | 2020-01-31 | 联想(北京)有限公司 | 一种电子设备和连接装置 |
| JP2017166511A (ja) * | 2016-03-14 | 2017-09-21 | 日立建機株式会社 | 軸受装置 |
-
1995
- 1995-06-20 JP JP17674395A patent/JP3360976B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH093970A (ja) | 1997-01-07 |
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