JP3149381B2 - 軸受装置 - Google Patents

軸受装置

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JP3149381B2
JP3149381B2 JP06735297A JP6735297A JP3149381B2 JP 3149381 B2 JP3149381 B2 JP 3149381B2 JP 06735297 A JP06735297 A JP 06735297A JP 6735297 A JP6735297 A JP 6735297A JP 3149381 B2 JP3149381 B2 JP 3149381B2
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隆史 草間
隆 柳生
知宏 梶田
正行 海老沢
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば油圧ショベ
ル等の建設機械に装備される作業装置のピン結合部等に
好適に用いられる軸受装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、油圧ショベル等の建設機械にあ
っては、例えば作業装置のブーム、アームおよびバケッ
ト間をそれぞれピン結合装置としての軸受装置により回
動可能に連結し、土砂等の掘削作業時にブームシリン
ダ、アームシリンダおよびバケットシリンダを伸縮させ
ることによって、ブーム、アームおよびバケットをそれ
ぞれ俯仰動(回動)するようにしている。
【0003】ここで、前記軸受装置(ピン結合装置)
は、アームの先端側に設けられ内周側にブッシュ嵌合穴
が形成された筒状のボス部材と、該ボス部材のブッシュ
嵌合穴内に圧入嵌合され、内周側にピン挿嵌穴が形成さ
れたボス側のブッシュと、該ブッシュのピン挿通穴内に
摺動可能に挿嵌され、相手方部材となるバケットの各ブ
ラケット間に回動可能に連結した連結ピンとから構成さ
れている。
【0004】そして、この種の従来技術による軸受装置
では、前記連結ピンの軸方向端部をバケットに設けられ
た各ブラケットに対して抜止め手段によって廻止め状態
で固定し、前記アームのボス部材内にはボス側のブッシ
ュを介して前記連結ピンの軸方向中間部を摺動可能に挿
嵌することにより、前記ボス部材を各ブラケットに対し
て連結ピンの周囲で回動させるようにしている。
【0005】また、他の従来技術として、特開平7−1
13246号公報に記載の軸受装置では、ボス部材と各
ブラケットとの内周側に円筒状のブッシュをそれぞれ挿
嵌し、ボス部材と各ブラケットとの軸方向端面間に隙間
を形成するために、ボス部材の内周側に設けたブッシュ
の端面と各ブラケットの内周側に設けたブッシュの端面
とを互いに当接させる構成としている。
【0006】さらに、別の従来技術では、ボス部材と各
ブラケットとの内周側に鍔付き円筒状のブッシュをそれ
ぞれ挿嵌し、ボス部材側のブッシュに一体形成した鍔部
と各ブラケット側のブッシュに一体形成した鍔部とを互
いに摺接させることによって、ボス部材と各ブラケット
との間でスラスト荷重を受承させる構成としたものが、
例えば実開平1−165399号公報に開示されてい
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術による軸受装置では、土砂等の掘削作業時にはバ
ケットに対してスラスト荷重が加わり、ボス部材と各ブ
ラケットとの軸方向端面が互いに摺接するようになるか
ら、バケットの回動に伴いボス部材と各ブラケットとの
各端面が摩耗、損傷されることがある。このため、従来
技術では、ボス部材や各ブラケットの軸方向端面に肉盛
り加工を施すことにより、各端面等の耐久性を高めるよ
うにしている。しかし、この場合には肉盛り加工等の補
修作業に多くの労力と時間とを費やすと共に、メンテナ
ンスコストが高くなるという問題がある。
【0008】一方、他の従来技術では、各ブッシュの端
面を当接させることにより、ボス部材と各ブラケットと
の間に一定の隙間を確保し、両者の端面が摩耗するのを
防止する構成としている。しかし、この場合には各ブッ
シュの端面間でスラスト荷重を受承させるから、各ブッ
シュ端面には大きな面圧が作用し、各ブッシュの端面に
摩耗、損傷が生じ易いという問題がある。
【0009】さらに、別の従来技術では、各ブッシュに
大径の鍔部を一体形成し、ボス部材と各ブラケット側と
でそれぞれのブッシュの鍔部を互いに摺接させ、両者の
面圧が高くなるのを防止している。しかし、この場合に
は大径の鍔部を各ブッシュに一体形成するために、鍔部
の基端側に亀裂や変形が生じ易く、特に大型の建設機械
に用いる大型のブッシュにこのような鍔部を形成するこ
とは難しく、製造コストが上昇すると共に、各鍔部が摩
耗、損傷した場合には、高価な鍔付きブッシュを交換し
なければならないという問題がある。
【0010】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、ボス部材と相手方部材とにそれぞれスラ
ストプレートを設けることによって両者の軸方向端面が
互いに摺接するのを防止でき、耐久性や寿命を高めるこ
とができると共に、全体の構造を簡素化でき、メンテナ
ンス性を向上することができる軸受装置を提供すること
を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、本発明の軸受装置は、軸方向にブッシュ嵌合穴
が形成されたボス部材と、該ボス部材のブッシュ嵌合穴
に圧入嵌合され、内周側にピン挿通穴が形成された第1
のブッシュと、前記ボス部材の軸方向端面側に配設さ
れ、軸方向にブッシュ嵌合穴が形成された相手方部材
と、該相手方部材のブッシュ嵌合穴内に圧入嵌合され、
内周側にピン挿通穴が形成された第2のブッシュと、該
第1,第2のブッシュのピン挿通穴にそれぞれ挿嵌さ
れ、前記ボス部材を相手方部材に対して回動可能に連結
する連結ピンとからなる。 そして、請求項1の発明が採
用する構成の特徴は、前記ボス部材と相手方部材との間
に位置して前記ボス部材の軸方向端面側に着脱可能に固
定されると共に前記ボス部材に対して廻止めされた第1
のスラストプレートと、該第1のスラストプレートに摺
接するように前記相手方部材の軸方向端面側に着脱可能
に固定されると共に前記相手方部材に対して廻止めされ
た第2のスラストプレートとを備える構成としたことに
る。
【0012】上記構成により、第1,第2のスラストプ
レートを互いに摺接させ、両者の間でスラスト荷重を受
承させると共に、ボス部材と相手方部材との軸方向端面
が直接摺接するのを第1,第2のスラストプレートによ
防止でき、ボス部材と相手方部材との端面間を各スラ
ストプレートで保護することができる。そして、各スラ
ストプレートに摩耗等が生じたとしても、この場合には
それぞれのスラストプレートを容易に交換することがで
きる。
【0013】この場合、請求項2の発明では、前記第
1,第2のスラストプレートのうち少なくとも一方のス
ラストプレートには外周側に切欠部を設け、前記ボス部
材と相手方部材のうち少なくとも一方の部材には前記切
欠部に係合することにより前記一方のスラストプレート
の廻止めを行う係合部を一体に設ける構成としている。
【0014】この結果、一方のスラストプレートと一方
の部材との相対回転を規制することができ、前記スラス
トプレートを当該部材に廻止め状態で固定できると共
に、当該部材に作用するスラスト荷重をスラストプレー
トによって受承し、端面を保護することができる。
【0015】また、請求項3の発明では、前記第1,第
2のスラストプレートのうち一方のスラストプレートに
は外周側に切欠部を設け、前記ボス部材と相手方部材と
のうち一方の部材には前記切欠部に係合することにより
前記一方のスラストプレートの廻止めを行う係合部を設
け、かつ前記ボス部材と相手方部材のうち他方の部材に
は他方のスラストプレートを着脱可能に固着するねじ部
材を設ける構成としている。
【0016】上記構成により、一方のスラストプレート
と一方の部材との相対回転を規制することができ、一方
のスラストプレートを一方の部材に廻止め状態で固定で
きると共に、他方のスラストプレートを他方の部材にね
じ止めし、廻止め状態で固定でき、各部材に作用するス
ラスト荷重を各スラストプレート間で受承し、各部材の
端面を保護することができる。
【0017】また、請求項4の発明では、前記第1,第
2のスラストプレートには外周側にそれぞれ切欠部を設
け、前記ボス部材と相手方部材には前記切欠部にそれぞ
れ係合することにより前記第1,第2のスラストプレー
トの廻止めを行う係合部を一体に設ける構成としてい
る。 この結果、第1,第2のスラストプレートとボス部
材,相手方部材との相対回転を規制することができ、前
記スラストプレートを当該部材に廻止め状態で固定でき
ると共に、当該部材に作用するスラスト荷重をスラスト
プレートによって受承し、端面を保護することができ
る。 また、請求項5の発明では、前記ボス部材と相手方
部材とのうち少なくとも一方の部材側では前記ブッシュ
を該部材の端面から一定寸法だけ突出させ、該ブッシュ
の突出端外周側には前記スラストプレートを前記部材の
端面との間で軸方向に位置決めする環状の鍔部を一体に
設ける構成としている。
【0018】上記構成により、前記スラストプレートが
ボス部材と相手方部材との間で軸方向に変位するのを規
制し、前記スラストプレートを前記部材の端面側に当接
した状態で位置決めできると共に、鍔部と別体のスラス
トプレートとを一体化させて固定することができる。
【0019】また、請求項6の発明では、前記第1のス
ラストプレートは前記ボス部材の軸方向端面側にねじ部
材を用いて固着し、前記第2のスラストプレートは前記
相手方部材の軸方向端面側に他のねじ部材を用いて固着
する構成としている。 上記構成により、第1,第2のス
ラストプレートをボス部材,相手方部材にそれぞれねじ
止めし、廻止め状態で固定でき、各部材に作用するスラ
スト荷重を各スラストプレート間で受承し、各部材の端
面を保護することができる。さらに、請求項の発明で
は、前記第1,第2のスラストプレートは互いに異なる
硬度の材料によって形成している。
【0020】上記構成により、例えば第1のスラストプ
レートを第2のスラストプレートよりも低い硬度の材料
で形成した場合には、第2のスラストプレートの摩耗等
をほぼなくすことができ、各スラストプレートに摩耗等
が生じたとしても、この場合には第1のスラストプレー
トのみ交換すればよいことになる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に従って詳細に説明する。
【0022】ここで、図1ないし図5は本発明の第1の
実施例による軸受装置を油圧ショベルに適用した例を示
している。
【0023】図において、1は油圧ショベルの下部走行
体、2は該下部走行体1上に旋回可能に搭載された作業
機本体となる上部旋回体を示し、該上部旋回体2は旋回
フレーム3を有し、該旋回フレーム3上には運転室4、
機械室5およびカウンタウェイト6等が設けられてい
る。
【0024】7は上部旋回体2の前部に俯仰動可能に設
けられた作業装置を示し、該作業装置7は、上部旋回体
2の旋回フレーム3にピン結合されたブーム8と、該ブ
ーム8の先端側にピン結合されたアーム9と、該アーム
9の先端側にピン結合されたバケット10等とから大略
構成され、該バケット10には相手方部材としての左,
右一対のブラケット11,11(図2参照)が溶接等の
手段を用いて一体に設けられ、各ブラケット11には後
述のブラケット側ブッシュ21が嵌合されるブッシュ嵌
合穴11Aが穿設されている。
【0025】また、各ブラケット11には後述するアー
ムボス18と対向する端面11B側にボルト穴11C,
11C,…が設けられると共に、一端側のブラケット1
1には、後述する連結ピン23の抜止め板23Aが係合
する突起部11Dが軸方向外側の端面に固着されてい
る。
【0026】そして、作業装置7のブーム8はブームシ
リンダ12によって上,下に俯仰動され、アーム9はア
ームシリンダ13によりブーム8に対して俯仰動され
る。また、バケットシリンダ14はロッド先端側が一対
のリンク15,16にピン結合され、該各リンク15,
16のうち一方の各リンク15がアーム9の先端側にピ
ン結合され、他方の各リンク16がバケット10の各ブ
ラケット11にピン結合されている。そして、バケット
10はバケットシリンダ14を伸縮させることにより、
アーム9の先端側で各リンク15,16を介して回動さ
れる。
【0027】17はアーム9の先端側とバケット10の
各ブラケット11との間のピン結合部を構成する軸受装
置を示し、該軸受装置17は図2に示す如く、アーム9
の先端側に設けられる後述のアームボス18と、バケッ
ト10の各ブラケット11と、該各ブラケット11間に
アームボス18を回動可能に連結した後述の連結ピン2
3等とから構成されている。
【0028】18はアーム9の先端側に溶接等の手段を
用いて一体的に設けられたボス部材としてのアームボス
を示し、該アームボス18は例えば炭素鋼S35Cおよ
びこれを表面改質した調質鋼等により略円筒状に形成さ
れ、その内周側にはブッシュ嵌合穴18Aが設けられて
いる。また、アームボス18は軸方向両端側の各端面1
8Bが各ブラケット11の端面11Bと対向するように
配設されると共に、該各端面18Bには図3に示す如く
上,下に離間して一対の係合部18C,18Cが切削加
工等の手段を用いて形成されている。
【0029】19,19はアームボス18のブッシュ嵌
合穴18A内にそれぞれ圧入嵌合された第1のブッシュ
としてのボス側ブッシュで、該各ボス側ブッシュ19は
例えば硬質のクロムモリブデン鋼SCM415等により
略円筒状に形成され、アームボス18のブッシュ嵌合穴
18A内に一定の締め代をもって嵌着されている。
【0030】そして、各ボス側ブッシュ19の内周側に
は後述の連結ピン23が摺動可能に挿嵌されるピン挿通
穴19Aが形成され、該ピン挿通穴19Aの周面は連結
ピン23に対する摺動面となっている。また、各ボス側
ブッシュ19の端部には径方向外側に延びる鍔部19B
が設けられ、該鍔部19Bはアームボス18の各端面1
8Bから軸方向に突出すると共に、該鍔部19Bの内周
側にはシール装着用の環状溝19Cが形成されている。
【0031】20,20は各ボス側ブッシュ19の環状
溝19C内に配設されたダストシールで、該各ダストシ
ール20は外部のダスト等がボス側ブッシュ19と連結
ピン23との間に侵入するのを防止すると共に、各油溝
23D内のグリースが外部に漏洩するのを低減させるも
のである。
【0032】21,21は各ブラケット11のブッシュ
嵌合穴11A内に設けた第2のブッシュとしてのブラケ
ット側ブッシュで、該各ブラケット側ブッシュ21は、
ボス側ブッシュ19と同様に例えば硬質のクロムモリブ
デン鋼SCM415等により円筒状に形成され、その内
周側にはピン挿通穴21Aが形成されている。また、各
ブラケット側ブッシュ21は、その軸方向寸法が各ブラ
ケット11の軸方向寸法(板厚寸法)よりも僅かに短く
形成されると共に、各ブラケット11の端面11Bより
も各ブラケット側ブッシュ21の端面がブッシュ嵌合穴
11A内に位置するようにそれぞれ圧入嵌合されてい
る。
【0033】22,22は連結ピン23の軸方向両端側
に位置して各ブラケット11のブッシュ嵌合穴11A内
に装着されたシール部材で、該各シール部材22は外部
のダスト等が各ブラケット側ブッシュ21と連結ピン2
3との間に侵入するのを防止すると共に、前記グリース
等が外部に漏洩するのを抑えるものである。
【0034】23は各ブラケット11間にアームボス1
8を回動可能に連結した連結ピンを示し、該連結ピン2
3は、例えば炭素鋼S45Cおよびこれを表面改質した
調質鋼等により円柱状のロッドとして形成されている。
そして、連結ピン23は各ボス側ブッシュ19および各
ブラケット側ブッシュ21の各ピン挿通穴19A,21
A内に挿嵌され、各ブラケット11間にアームボス18
を回動可能に連結している。
【0035】また、連結ピン23の一端側には非円形状
の抜止め板23Aが固着され、該抜止め板23Aは一端
側のブラケット11に設けられた突起部11Dに係合す
ることによって、連結ピン23が各ブラケット11に対
して相対回転するのを防止している。さらに、連結ピン
23の他端側には連結ピン23を抜止めするための抜止
め部材23Bがボルト23C,23Cによって固着され
ている。
【0036】そして、連結ピン23の外周側には複数の
油溝23D,23D,…が設けられ、該各油溝23Dを
介してアームボス18の内周側に充填されたグリースを
各ボス側ブッシュ19と連結ピン23との間に供給し、
各ボス側ブッシュ19と連結ピン23との間の潤滑性を
保持している。
【0037】24,24はアームボス18の両端側に当
接して設けられた第1のスラストプレートとしてのボス
側スラストプレートを示し、該各ボス側スラストプレー
ト24は図4に示すように、相手方となるブラケット側
スラストプレート25よりも硬い材料(例えばクロムモ
リブデン鋼SCM415等)により略円板状に形成さ
れ、内周側にはボス側ブッシュ19を挿通するブッシュ
挿通穴24Aが形成されている。
【0038】また、ボス側スラストプレート24の内周
側にはブッシュ挿通穴24Aよりも一定寸法分だけ小径
となった環状段部24Bが設けられ、該環状段部24B
はボス側ブッシュ19の鍔部19Bに係合している。こ
れにより、各ボス側スラストプレート24はアームボス
18の各端面18B側に対して軸方向に位置決めされて
いる。さらに、各ボス側スラストプレート24は前記鍔
部19Bよりもアームボス18の各端面18Bから軸方
向に突出し、各鍔部19Bの端面がブラケット側ブッシ
ュ21の端面に当接するのを防止している。
【0039】さらに、各ボス側スラストプレート24の
外周側には一対の切欠部24C,24Cが設けられ、該
各切欠部24Cはアームボス18の各係合部18Cに係
合することにより、各ボス側スラストプレート24がア
ームボス18の各端面18B側で廻止め状態に固定され
るのを補償している。
【0040】25,25は各ブラケット11の端面11
B側に取付けられた第2のスラストプレートとしてのブ
ラケット側スラストプレートで、該各ブラケット側スラ
ストプレート25は図5に示すように、ボス側スラスト
プレート24よりも軟質の材料(例えば炭素鋼SS40
0等)により略円板状に形成され、内周側には連結ピン
23を挿通するピン挿通穴25Aが形成されている。
【0041】また、各ブラケット側スラストプレート2
5には4個のボルト穴25B,25B,…が形成され、
各ボルト穴25Bを介してねじ部材としての各固定ボル
ト26が各ブラケット11に螺着されることによって、
各ブラケット側スラストプレート25は各ブラケット1
1の端面11B側に着脱可能に固着されると共に、各ボ
ス側スラストプレート24に対して僅かな隙間を介して
対向している。
【0042】さらに、各ボス側スラストプレート24と
各ブラケット側スラストプレート25との間には、その
外周側に断面V字状のリング溝27が形成され、該リン
グ溝27にはシール部材としてのOリング28が弾性的
に接触する状態で装着され、各ブラケット11とアーム
ボス18との各端面11B,18B間にダスト等が侵入
するのを防止している。
【0043】本実施例による油圧ショベルの軸受装置1
7は、上述の如き構成を有するもので、当該軸受装置1
7を介してアーム9の先端側にピン結合されたバケット
10は、アーム9のアームボス18内に取付けた各ボス
側ブッシュ19に対し、ブラケット11に固定された連
結ピン23を相対回転させることにより、アーム9の先
端側でバケット10が上,下に回動するのを許すもので
ある。
【0044】ここで、例えば土砂等の掘削作業時に、ア
ームボス18が各ブラケット11側に押付けられるよう
なスラスト荷重が加わる場合には、各ボス側スラストプ
レート24と各ブラケット側スラストプレート25とが
当接し、両者の間でスラスト荷重を受承する。これによ
り、アームボス18と各ブラケット11との各端面11
B,18Bを保護することができ、軸受装置17の耐久
性や寿命を向上させることができる。
【0045】また、各ボス側スラストプレート24と各
ブラケット側スラストプレート25とは大きな受圧面積
をもってスラスト荷重を受承するから、各スラストプレ
ート24,25に加わる面圧を減少させることができ、
各スラストプレート24,25の摩耗、損傷を抑制する
ことができる。
【0046】さらに、各ボス側スラストプレート24の
各切欠部24Cをアームボス18の各係合部18Cに係
合させる構成としたから、各ボス側スラストプレート2
4がアームボス18に対して相対回転(摺動)するのを
防止でき、アームボス18の端面18Bを保護するため
に各ボス側スラストプレート24をアームボス18の各
端面18Bに位置決めすることができる。
【0047】また、各ボス側スラストプレート24の環
状段部24Bを各ボス側ブッシュ19の鍔部19Bに係
合させることよって各ボス側スラストプレート24を軸
方向に位置決めするから、全体の構成を簡素化でき、各
ボス側スラストプレート24をアームボス18の各端面
18B側に固定した状態で連結ピン23を各ボス側ブッ
シュ19内に挿通することができ、軸受装置17の組立
性を向上できる。また、互いに別体の各ボス側スラスト
プレート24と各ボス側ブッシュ19の鍔部19Bとを
一体化して取付けることができるから、大型の鍔部19
Bを形成する必要がなくなると共に、各ボス側ブッシュ
19の製造コストを低減できる。
【0048】また、各ブラケット側スラストプレート2
5を各ボス側スラストプレート24よりも軟質の材料に
よって形成したから、各ボス側スラストプレート24の
摩耗を低減することができる。さらに、各ブラケット側
スラストプレート25を各ブラケット11の端面11B
に各固定ボルト26によって着脱可能に固着するから、
各ブラケット側スラストプレート25が摩耗等したとき
でも、容易に交換することができる。また、各ブラケッ
ト11やアームボス18の端面11B,18Bに対して
肉盛り加工等の補修作業を行う必要がなくなり、メンテ
ナンスコストを低減できると共に、メンテナンス性を向
上できる。
【0049】かくして本実施例では、各ボス側スラスト
プレート24をアームボス18の各端面18Bに着脱可
能に固定すると共に、各ブラケット側スラストプレート
25を各ブラケット11に着脱可能に固定したから、ア
ームボス18と各ブラケット11との各端面18B,1
1Bを保護することができ、耐久性や寿命を向上できる
と共に、各端面11B,18Bに対して肉盛り加工等の
補修作業を行う必要がなくなり、メンテナンス性を向上
することができる。
【0050】また、ボス側スラストプレート24には外
周側に切欠部24Cを設け、該切欠部24Cとアームボ
ス18の係合部18Cとを係合させるから、ボス側スラ
ストプレート24を廻止め状態でアームボス18の端面
18Bに固定することができ、ボス側スラストプレート
24がアームボス18に対して相対回転するのを防止
し、アームボス18の各端面18Bを良好にカバーし続
けることができる。
【0051】さらに、各ブラケット側スラストプレート
25を各ボス側スラストプレート24よりも軟質の材料
によって形成したから、各ボス側スラストプレート24
の摩耗を低減させることができる。また、摩耗し易い各
ブラケット側スラストプレート25を各固定ボルト26
によって各ブラケット11に着脱可能に固着するから、
各ブラケット側スラストプレート25を容易に交換する
ことができ、補修作業を容易に行うことができる。
【0052】次に、図6および図7は本発明の第2の実
施例を示し、本実施例の特徴は、アームボスの各端面側
に各ボス側スラストプレートを固定ボルトによって着脱
可能に固着すると共に、各ブラケットの端面側には各ブ
ラケット側スラストプレートを廻止め状態で固定したこ
とにある。なお、本実施例では前記第1の実施例と同一
の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0053】図中、31は第1のスラストプレートとし
てのボス側スラストプレートで、該ボス側スラストプレ
ート31は相手方となる後述のブラケット側スラストプ
レート35よりも軟質の材料(例えば炭素鋼SS400
等)により略円板状に形成され、その内周側には連結ピ
ンを挿通するピン挿通穴31Aが形成されている。
【0054】また、各ボス側スラストプレート31には
例えば4個のボルト穴31B,31B,…(2個のみ図
示)が形成され、各ボルト穴31Bを介してねじ部材と
しての各固定ボルト32が各ブラケット11に螺着さ
れ、各ボス側スラストプレート31はアームボス18の
各端面18B側に着脱可能に固着される。
【0055】33はアームボス18のブッシュ嵌合穴1
8A内に圧入嵌合されたボス側ブッシュを示し、該ボス
側ブッシュ33は例えば硬質のクロムモリブデン鋼SC
M415等により略円筒状に形成され、アームボス18
のブッシュ嵌合穴18A内に一定の締め代をもって嵌着
されている。
【0056】そして、ボス側ブッシュ33の内周側には
連結ピン23が摺動可能に挿嵌されるピン挿通穴33A
が形成され、該ピン挿通穴33Aの内周面は連結ピン2
3に対する摺動面となっている。また、ボス側ブッシュ
33は、アームボス18の端面18Bよりも各ボス側ブ
ッシュ33の端面がブッシュ嵌合穴18A内に位置する
ように圧入嵌合されている。
【0057】34は各ブラケット11のブッシュ嵌合穴
11A内に設けたブラケット側ブッシュで、該ブラケッ
ト側ブッシュ34は、例えば硬質のクロムモリブデン鋼
SCM415等により円筒状に形成され、その内周側に
はピン挿通穴34Aが形成されている。また、各ブラケ
ット側ブッシュ34の端部には鍔部34Bが設けられ、
該鍔部34Bはブラケット11の端面11Bから突出し
ている。
【0058】35は第2のスラストプレートとしてのブ
ラケット側スラストプレートで、各ブラケット側スラス
トプレート35はボス側スラストプレート31よりも硬
質の材料(例えばクロムモリブデン鋼SCM415等)
により略円板状に形成され、その内周側にはブラケット
側ブッシュ34を挿通するブッシュ挿通穴35Aが形成
されている。
【0059】また、ブラケット側スラストプレート35
の内周側には、第1の実施例で述べたボス側スラストプ
レート24と同様に、ブッシュ挿通穴35Aよりも一定
寸法分だけ小径となった環状段部35Bが設けられ、該
環状段部35Bはブラケット側ブッシュ34の鍔部34
Bに係合している。これにより、各ブラケット側スラス
トプレート35はブラケット11の端面11B側に対し
て軸方向に位置決めされている。さらに、各ブラケット
側スラストプレート35は前記鍔部34Bよりも各ブラ
ケット11の端面11Bから軸方向に突出し、各鍔部3
4Bの端面がボス側ブッシュ33の端面に当接するのを
防止している。
【0060】さらに、ブラケット側スラストプレート3
5の外周側には一対の切欠部35C,35Cが設けら
れ、該各切欠部35Cは図7に示す如くブラケット11
に溶接等によって固着された係合部としての一対の固定
ストッパ36,36に係合することにより、ブラケット
側スラストプレート35が各ブラケット11の端面11
B側で廻止め状態に固定されるのを補償している。
【0061】かくして、このように構成される本実施例
でも、前記第1の実施例とほぼ同様の作用効果を得るこ
とができるが、特に本実施例では、ボス側スラストプレ
ート31を各固定ボルト32によって固定し、ブラケッ
ト側スラストプレート35を固定ストッパ36によって
廻止め状態に固定したから、ブラケット11に各固定ボ
ルト32を螺着するためのねじ穴加工ができないときで
も、ブラケット側スラストプレート35を廻止め状態に
固定することができる。なお、本実施例の場合には、ア
ームボス18の端面18B側に各係合部18Cを設ける
必要はなく、これらは省略してもよいものである。
【0062】次に、図8は本発明の第3の実施例を示
し、本実施例の特徴は、ボス側スラストプレートとブラ
ケット側スラストプレートとをそれぞれブッシュにより
廻止め状態で固定したことにある。なお、本実施例では
前記第1の実施例と同一の構成要素に同一の符号を付
し、その説明を省略するものとする。
【0063】図中、41は各ブラケット11のブッシュ
嵌合穴11A内に設けたブラケット側ブッシュで、該ブ
ラケット側ブッシュ41は、例えば硬質のクロムモリブ
デン鋼SCM415等により円筒状に形成され、その内
周側にはピン挿通穴41Aが形成されている。また、各
ブラケット側ブッシュ41の端部には鍔部41Bが設け
られ、該鍔部41Bはブラケット11の端面11Bから
突出している。
【0064】42は第2のスラストプレートとしてのブ
ラケット側スラストプレートで、各ブラケット側スラス
トプレート42はボス側スラストプレート24よりも軟
質の材料(例えば炭素鋼SS400等)により略円板状
に形成され、その内周側にはブラケット側ブッシュ41
を挿通するブッシュ挿通穴42Aが形成されている。
【0065】また、ブラケット側スラストプレート42
の内周側には、前記第1の実施例で述べたボス側スラス
トプレート24と同様に、ブッシュ挿通穴42Aよりも
一定寸法分だけ小径となった環状段部42Bが設けら
れ、該環状段部42Bはブラケット側ブッシュ41の鍔
部41Bに係合している。これにより、各ブラケット側
スラストプレート42は各ブラケット11の端面11B
側に対して軸方向に位置決めされている。さらに、各ブ
ラケット側スラストプレート42は前記鍔部41Bより
も各ブラケット11の端面11Bから軸方向に突出し、
各鍔部41Bの端面がボス側ブッシュ19の端面に当接
するのを防止している。
【0066】さらに、ブラケット側スラストプレート4
2の外周側には一対の切欠部42C,42Cが設けら
れ、該各切欠部42Cはブラケット11に溶接等によっ
て固着された係合部としての一対の固定ストッパ43,
43に係合することにより、ブラケット側スラストプレ
ート42が各ブラケット11の端面11B側で廻止め状
態に固定されるのを補償している。
【0067】かくして、このように構成される本実施例
でも、前記第1の実施例とほぼ同様の作用効果を得るこ
とができるが、特に本実施例では、ボス側スラストプレ
ート24を係合部18Cによって廻止め状態に固定し、
ブラケット側スラストプレート42を固定ストッパ43
によって廻止め状態に固定したから、各ブラケット11
とアームボス18との各端面11B,18B側にねじ穴
加工等を行う必要がなくなり、製作時や組立時の作業性
を向上させることができる。
【0068】次に、図9は本発明の第4の実施例を示
し、本実施例の特徴は、ボス側スラストプレートを廻止
め状態で固定したことにある。なお、本実施例では前記
第1の実施例と同一の構成要素に同一の符号を付し、そ
の説明を省略するものとする。
【0069】図中、51はアームボス18の両端側に当
接して設けられた第1のスラストプレートとしてのボス
側スラストプレートを示し、該ボス側スラストプレート
51は、相手方となるブラケット側スラストプレート2
5よりも硬質の材料(例えばクロムモリブデン鋼SCM
415等)により略円板状に形成され、内周側には連結
ピン23を挿通するピン挿通穴51Aが形成されてい
る。
【0070】また、ボス側スラストプレート51の外周
側には一対の切欠部51B,51Bが設けられ、該各切
欠部51Bはアームボス18の各係合部18Cに係合す
ることにより、各ボス側スラストプレート51がアーム
ボス18の各端面18B側で廻止め状態に固定されるの
を補償している。
【0071】52はアームボス18のブッシュ嵌合穴1
8A内に圧入嵌合されたボス側ブッシュを示し、該ボス
側ブッシュ52は例えば硬質のクロムモリブデン鋼SC
M415等により略円筒状に形成され、アームボス18
のブッシュ嵌合穴18A内に一定の締め代をもって嵌着
されている。
【0072】そして、ボス側ブッシュ52の内周側には
連結ピン23が摺動可能に挿嵌されるピン挿通穴52A
が形成され、該ピン挿通穴52Aの周面は連結ピン21
に対する摺動面となっている。また、ボス側ブッシュ5
2は、アームボス18の端面18Bよりも各ボス側ブッ
シュ52の端面がブッシュ嵌合穴18A内に位置するよ
うに圧入嵌合されている。
【0073】かくして、このように構成される本実施例
でも、前記第1の実施例とほぼ同様の作用効果を得るこ
とができるが、特に本実施例では、ボス側スラストプレ
ート51を係合部18Cによって廻止めすると共に、ブ
ラケット側スラストプレート25とアームボス18の端
面18Bとの間に挟持する構成としたから、高価な鍔付
きブッシュを用いる必要がなくなり、製造コストを低減
することができる。
【0074】次に、図10は本発明の第5の実施例を示
し、本実施例の特徴は、ボス側スラストプレートとブラ
ケット側スラストプレートとをボルトによって固定した
ことにある。なお、本実施例では前記第1の実施例と同
一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略す
る。
【0075】図中、61は第1のスラストプレートとし
てのボス側スラストプレートで、該ボス側スラストプレ
ート61は相手方となるブラケット側スラストプレート
25よりも硬質の材料(例えばクロムモリブデン鋼SC
M415等)により略円板状に形成され、その内周側に
は連結ピン23を挿通するピン挿通穴61Aが形成され
ている。
【0076】また、各ボス側スラストプレート61には
例えば4個のボルト穴61B,61,…(2個のみ図
示)が形成され、各ボルト穴61Bを介してねじ部材と
しての各固定ボルト62が各ブラケット11に螺着され
ることによって、各ボス側スラストプレート61は各ブ
ラケット11の端面11B側に着脱可能に固着される。
【0077】63はアームボス18のブッシュ嵌合穴1
8A内に圧入嵌合されたボス側ブッシュを示し、該ボス
側ブッシュ63は前記第4の実施例で述べたボス側ブッ
シュ52と同様に構成されている。そして、ボス側ブッ
シュ63の内周側には連結ピン23が摺動可能に挿嵌さ
れるピン挿通穴63Aが形成され、該ピン挿通穴63A
の周面は連結ピン23に対する摺動面となっている。ま
た、ボス側ブッシュ63は、アームボス18の端面18
Bよりも各ボス側ブッシュ63の端面がブッシュ嵌合穴
18A内に位置するように圧入嵌合されている。
【0078】かくして、このように構成される本実施例
でも、前記第1の実施例とほぼ同様の作用効果を得るこ
とができるが、特に本実施例では、ブラケット側スラス
トプレート25とボス側スラストプレート61とを各固
定ボルト26,62によって固定する構成としたから、
高価な鍔付きブッシュを用いる必要がなくなり、コスト
を低減できると共に、各ブッシュ21,63を抜くこと
なく各スラストプレート25,61を容易に交換でき、
補修時間を短縮することができる。
【0079】なお、上述した各実施例では、油圧ショベ
ルのアーム9とバケット10とのピン結合部に軸受装置
を適用した場合を例に挙げて説明したが、本発明はこれ
に限らず、例えばリンク16とバケット10とのピン結
合部、アーム9とアームシリンダ13とのピン結合部
等、他のピン結合部にも軸受装置として広く適用するこ
とができる。
【0080】
【発明の効果】以上詳述した如く、請求項1の発明によ
れば、第1のスラストプレートをボス部材に着脱可能に
固定して廻止めすると共に、第2のスラストプレートを
相手方部材に着脱可能に固定して廻止めし、これらのス
ラストプレートを互いに摺接させる構成としたから、ボ
ス部材と相手方部材との軸方向端面を各スラストプレー
トによって保護でき、両者の耐久性や寿命を向上できる
と共に、各端面に対して肉盛り加工等の補修作業を行う
必要がなくなり、メンテナンス性を向上することができ
る。
【0081】また、請求項2の発明では、一方のスラス
トプレートに切欠部を設け、ボス部材と相手方部材との
いずれか一方の部材に設けた係合部をこの切欠部に係合
させる構成としたから、一方のスラストプレートを廻止
め状態で一方の部材に容易に固定でき、前記スラストプ
レートが当該部材に対して相対回転するのを防止できる
と共に、スラスト荷重を確実に受承でき、一方のスラス
トプレートを簡単に取換えることができる。
【0082】また、請求項3の発明では、他方のスラス
トプレートを他方の部材にねじ部材によって着脱可能に
固着する構成としたから、他方のスラストプレートを容
易に取換えることができ、補修作業の労力や時間を低減
することができる。
【0083】また、請求項4の発明によれば、第1,第
2のスラストプレートの外周側にそれぞれ切欠部を設
け、ボス部材と相手方部材には前記切欠部にそれぞれ係
合することにより前記第1,第2のスラストプレートの
廻止めを行う係合部を一体に設ける構成としているの
で、第1,第2のスラストプレートをボス部材,相手方
部材に廻止め状態で容易に固定でき、各スラストプレー
トがそれぞれの部材に対して相対回転するのを防止でき
ると共に、スラスト荷重を確実に受承でき、スラストプ
レートの取換えも簡単に行なうことができる。 また、請
求項5の発明によれば、ボス部材と相手方部材とのうち
少なくともいずれか一方の部材側のブッシュには一方の
スラストプレートを軸方向に位置決めする鍔部を一体に
設ける構成としたから、互いに別体の一方のスラストプ
レートを鍔部に一体的に取付けることができ、構造を簡
素化できると共に、一方の部材側に固定した状態で連結
ピンを各ブッシュ内に挿通することができ、軸受装置の
組立性を向上できる。
【0084】また、請求項6の発明では、第1のスラス
トプレートをボス部材の軸方向端面側にねじ部材を用い
て固着し、第2のスラストプレートを相手方部材の軸方
向端面側に他のねじ部材を用いて固着する構成としてい
るので、第1,第2のスラストプレートをボス部材,相
手方部材にそれぞれねじ止めし、各スラストプレートに
よりそれぞれの部材の端面を保護できると共に、各スラ
ストプレートを容易に取換えることができ、補修作業の
労力や時間を低減することができる。さらに、請求項
の発明によれば、第1,第2のスラストプレートを互い
に異なる硬度の材料によって形成したから、例えば第1
のスラストプレートを第2のスラストプレートよりも低
い硬度の材料で形成した場合には、第2のスラストプレ
ートの摩耗等をほぼなくすことができ、各スラストプレ
ートに摩耗等が生じたとしても、この場合には第1のス
ラストプレートのみ交換すればよく、メンテナンス性を
向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例による軸受装置が適用さ
れる油圧ショベルを示す全体図である。
【図2】図1中の矢示II−II方向からみた軸受装置を拡
大して示す縦断面図である。
【図3】ボス側スラストプレート等を示す図2中の矢示
III−III 方向からみた断面図である。
【図4】図2中のボス側スラストプレートを示す斜視図
である。
【図5】図2中のブラケット側スラストプレートを示す
斜視図である。
【図6】本発明の第2の実施例による軸受装置を示す縦
断面図である。
【図7】ボス側スラストプレート等を示す図6中の矢示
VII−VII 方向からみた断面図である。
【図8】本発明の第3の実施例による軸受装置を示す縦
断面図である。
【図9】本発明の第4の実施例による軸受装置を示す縦
断面図である。
【図10】本発明の第5の実施例による軸受装置を示す
縦断面図である。
【符号の説明】
11 ブラケット(相手方部材) 11A ブッシュ嵌合穴 18 アームボス(ボス部材) 18A ブッシュ嵌合穴 18C 係合部 19,33,52,63 ボス側ブッシュ(第1のブッ
シュ) 19A,33A,52A,63A ピン挿通穴 19B,34B,41B 鍔部 21,34,41 ブラケット側ブッシュ(第2のブッ
シュ) 21A,34A,41A ピン挿通穴 23 連結ピン 24,31,51,61 ボス側スラストプレート(第
1のスラストプレート) 24C,35C,51B 切欠部 25,35,42 ブラケット側スラストプレート(第
2のスラストプレート) 26,32,62 固定ボルト(ねじ部材) 36,43 固定ストッパ(係合部)
フロントページの続き (72)発明者 海老沢 正行 茨城県新治郡玉里村上玉里40 (56)参考文献 実開 平1−165399(JP,U) 実開 平2−33853(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E02F 9/00 F16C 17/04

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸方向にブッシュ嵌合穴が形成されたボ
    ス部材と、該ボス部材のブッシュ嵌合穴に圧入嵌合さ
    れ、内周側にピン挿通穴が形成された第1のブッシュ
    と、前記ボス部材の軸方向端面側に配設され、軸方向に
    ブッシュ嵌合穴が形成された相手方部材と、該相手方部
    材のブッシュ嵌合穴内に圧入嵌合され、内周側にピン挿
    通穴が形成された第2のブッシュと、該第1,第2のブ
    ッシュのピン挿通穴にそれぞれ挿嵌され、前記ボス部材
    を相手方部材に対して回動可能に連結する連結ピンと
    らなる軸受装置において、 記ボス部材と相手方部材との間に位置して前記ボス部
    材の軸方向端面側に着脱可能に固定されると共に前記ボ
    ス部材に対して廻止めされた第1のスラストプレート
    第1のスラストプレートに摺接するように前記相手方
    部材の軸方向端面側に着脱可能に固定されると共に前記
    相手方部材に対して廻止めされた第2のスラストプレー
    トとを備える構成としたことを特徴とする軸受装置。
  2. 【請求項2】 前記第1,第2のスラストプレートのう
    ち少なくとも一方のスラストプレートには外周側に切欠
    部を設け、前記ボス部材と相手方部材のうち少なくとも
    一方の部材には前記切欠部に係合することにより前記一
    方のスラストプレートの廻止めを行う係合部を一体に設
    ける構成としてなる請求項1に記載の軸受装置。
  3. 【請求項3】 前記第1,第2のスラストプレートのう
    ち一方のスラストプレートには外周側に切欠部を設け、
    前記ボス部材と相手方部材とのうち一方の部材には前記
    切欠部に係合することにより前記一方のスラストプレー
    トの廻止めを行う係合部を設け、かつ前記ボス部材と相
    手方部材とのうち他方の部材には他方のスラストプレー
    トを着脱可能に固着するねじ部材を設ける構成としてな
    る請求項1に記載の軸受装置。
  4. 【請求項4】 前記第1,第2のスラストプレートには
    外周側にそれぞれ切欠部を設け、前記ボス部材と相手方
    部材には前記切欠部にそれぞれ係合することにより前記
    第1,第2のスラストプレートの廻止めを行う係合部を
    一体に設ける構成としてなる請求項1に記載の軸受装
    置。
  5. 【請求項5】 前記ボス部材と相手方部材とのうち少な
    くとも一方の部材側では前記ブッシュを該部材の端面か
    ら一定寸法だけ突出させ、該ブッシュの突出端外周側に
    は前記スラストプレートを前記部材の端面との間で軸方
    向に位置決めする環状の鍔部を一体に設ける構成として
    なる請求項1,2,3または4に記載の軸受装置。
  6. 【請求項6】 前記第1のスラストプレートは前記ボス
    部材の軸方向端面側にねじ部材を用いて固着し、前記第
    2のスラストプレートは前記相手方部材の軸方向端面側
    に他のねじ部材を用いて固着する構成としてなる請求項
    1に記載の軸受装置。
  7. 【請求項7】 前記第1,第2のスラストプレートは互
    いに異なる硬度の材料によって形成してなる請求項1,
    2,3,4,5または6に記載の軸受装置。
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