JP2008075382A - 軸受装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 摩耗したブッシュやスラストプレートを交換するときの作業性を高める。
【解決手段】 ブッシュ17とスラストプレート20とを別部材として形成し、ブッシュ17は、アームボス12のボス筒体14に圧入したスリーブ16の内周側に圧入することによりアームボス12に取付け、スラストプレート20は、スリーブ16の突出部16Bの外周側に圧入することによりアームボス12に取付ける構成とする。これにより、例えばブッシュ17が摩耗したときには当該ブッシュ17のみを単独で交換することができ、スラストプレート20が摩耗したときには当該スラストプレート20のみを単独で交換することができるので、これらブッシュ17、スラストプレート20を交換する時の作業性を高めることができる。
【選択図】 図3

Description

本発明は、例えば油圧ショベル等の建設機械に装備される作業装置のピン結合部等に用いて好適な軸受装置に関する。
一般に、建設機械としての油圧ショベルは、自走可能な下部走行体と、該下部走行体上に旋回可能に搭載された上部旋回体と、該上部旋回体の前部側に俯仰動可能に設けられた作業装置とにより大略構成されている。そして、油圧ショベルの作業装置は、ブーム、アーム及びバケットによって大略構成され、上部旋回体とブームとの間、ブームとアームとの間、アームとバケットとの間は、それぞれ軸受装置を用いて互いに回動可能に連結されている。
ここで、アームとバケットとの間に設けられる軸受装置は、アームの先端側に設けられたボス部材と、該ボス部材を挟んでバケットに設けられた相手方部材となる一対のブラケットと、ボス部材と各ブラケットとの間を相対回転可能に連結する連結ピンとにより大略構成されている。この場合、ボス部材の内周側には円筒状のブッシュが圧入され、該ブッシュの内周側に連結ピンを摺動可能に挿嵌する構成となっている。
ところで、従来技術による軸受装置は、掘削作業時にアームに対してバケットが頻繁に回動することにより、ボス部材の内周側に圧入したブッシュの摺動面(内周面)が連結ピンとの摺動によって摩耗するため、摩耗したブッシュを適宜に交換することにより、バケットの円滑な回動を確保する必要がある。
また、掘削作業時にバケットに対してスラスト荷重が加わったときに、ボス部材の端面とブラケットとが互いに摺接して摩耗するのを抑えるため、ボス部材の端面とブラケットとにスラストプレートを設け、これらスラストプレートを互いに摺接させてスラスト荷重を受けることにより、ボス部材の端面とブラケットとを保護する構成とした軸受装置が提案されている(例えば、特許文献1、2参照)。
特開平10−245868号公報 特開2001−173670号公報
ここで、上述した従来技術による軸受装置は、ブッシュに環状の鍔部を一体に形成し、ブッシュをボス部材の内周側に圧入するときに鍔部がスラストプレートの内周側に係合することにより、スラストプレートをボス部材の端部に取付ける構成となっている。また、ブッシュの内周側には環状のシール溝が形成され、このシール溝内に配置したダストシールによってブッシュと連結ピンとの摺動面に土砂等の塵埃が侵入するのを防止する構成となっている。このため、従来技術による軸受装置は、ブッシュに鍔部とシール溝とが設けられることによりその形状が複雑化してしまい、交換部品であるブッシュの製造コストが嵩んでしまうという問題がある。
一方、他の従来技術として、建設機械の下部走行体に用いられるローラのボス部等に取付けられる鍔付きブッシュが提案されており、この鍔付きブッシュは、ローラのボス部の内周側に圧入される円筒状のブッシュ本体と、このブッシュ本体とは別部材からなる環状のスラストプレートとにより構成されている。この従来技術による鍔付きブッシュは、ブッシュ本体の端部にスラストプレートを圧入することにより形成されるもので、ブッシュ本体、スラストプレートの構成を簡素化することができ、その製造コストを低減することができる(例えば、特許文献3参照)。
特開平6−249241号公報
しかし、上述した特許文献3による従来技術では、ブッシュ本体の端部にスラストプレートを圧入することにより両者を一体化しているため、ローラのボス部からブッシュ本体を取外すときには、このブッシュ本体に一体化されたスラストプレートも同時に取外すことになる。
従って、ブッシュ本体の内周面が摩耗した場合に、この摩耗したブッシュ本体のみを交換することが困難であり、例えばスラストプレートが摩耗していないにもかかわらず、ブッシュ本体と一緒にスラストプレートも交換しなければならないという問題がある。
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、摩耗したブッシュやスラストプレートを交換するときの作業性を高め、かつ、ブッシュ等の部品の構成を簡素化することができるようにした軸受装置を提供することを目的としている。
上述した課題を解決するため本発明は、ボス部材と、該ボス部材と軸方向で対向して配置される相手方部材と、前記ボス部材と前記相手方部材とを相対回転可能に連結する連結ピンとを備えてなる軸受装置に適用される。
そして、請求項1の発明が採用する構成の特徴は、前記ボス部材の内周側には、前記ボス部材の端面から突出する突出部を有したスリーブを圧入して設け、該スリーブの内周側には、前記連結ピンが摺動可能に挿嵌されるブッシュを圧入して設け、前記スリーブの突出部の外周側には、前記ボス部材の端面に当接してスラストプレートを設けたことにある。
請求項2の発明は、前記ブッシュの端面は前記スリーブの突出部の端面よりも軸方向に後退して配置し、前記ブッシュの端面と前記スリーブの内周面との間には環状のシール収容部を設け、該シール収容部には前記ブッシュと前記連結ピンとの摺動面をシールするシール部材を設ける構成としたことにある。
請求項3の発明は、前記相手方部材の内周側には、前記相手方部材の端面から突出する突出部を有し前記連結ピンが摺動可能に挿嵌される相手方スリーブを圧入して設け、該相手方スリーブの突出部の外周側には、前記スラストプレートに摺接する相手方スラストプレートを設ける構成としたことにある。
請求項4の発明は、前記相手方スリーブの突出部の内周側には、前記連結ピンの外周面との間に隙間を確保する切欠部を設ける構成としたことにある。
請求項1の発明によれば、ボス部材の内周側にスリーブを圧入し、このスリーブの突出部をボス部材の端面から突出させた状態で、スリーブの内周側にブッシュを圧入すると共に、スリーブの突出部の外周側にスラストプレートを取付けることにより、ボス部材にブッシュとスラストプレートとを取付けることができる。この場合、ブッシュとスラストプレートは別部材として形成され、それぞれスリーブを介してボス部材に取付けられるので、例えばブッシュが摩耗したときには当該ブッシュのみを交換することができ、スラストプレートが摩耗したときには当該スラストプレートのみを交換することができるので、これらブッシュやスラストプレートを交換する時の作業性を高めることができる。
また、ブッシュとスラストプレートとを互いに別部材として形成し、かつ、ブッシュはスリーブの内周側に圧入することによりボス部材に取付け、スラストプレートはスリーブの突出部を利用してボス部材に取付ける構成としたので、例えばブッシュとスラストプレートとに、互いに係合するための係合部等を設ける必要がなく、この分、ブッシュやスラストプレートの構成(形状)を簡素化することができ、これらの部品の製造コストを低減することができる。
請求項2の発明によれば、ブッシュの端面をスリーブの突出部の端面よりも後退して配置するだけで、ブッシュの端面とスリーブの内周面とを利用して環状のシール収容部を形成することができる。これにより、例えば連結ピンが挿嵌されるブッシュの内周面にシール溝を設ける必要がなく、この分、ブッシュの構成をさらに簡素化することができる。
請求項3の発明によれば、相手方スリーブと相手方スラストプレートとは別部材として形成されるので、例えば相手方スリーブが摩耗したときには当該相手方スリーブのみを交換することができ、相手方スラストプレートが摩耗したときには当該相手方スラストプレートのみを交換することができるので、これらを交換する時の作業性を高めることができる。
請求項4の発明によれば、相手方スリーブの突出部の内周側に切欠部を設けることにより、相手方スリーブの突出部に連結ピンからの荷重が作用するのを抑え、当該突出部を保護することができる。
以下、本発明に係る軸受装置の実施の形態を、油圧ショベルに適用した場合を例に挙げ、図1ないし図7を参照しつつ詳細に説明する。
図中、1は油圧ショベルで、該油圧ショベル1は、自走可能なクローラ式の下部走行体2と、該下部走行体2上に旋回可能に搭載された上部旋回体3と、該上部旋回体3の前部側に俯仰動可能に設けられた作業装置4とにより大略構成されている。
そして、作業装置4は、上部旋回体3の前部側に回動可能にピン結合されたブーム5と、該ブーム5の先端側に回動可能にピン結合されたアーム6と、該アーム6の先端側に回動可能にピン結合されたバケット7と、ブームシリンダ8、アームシリンダ9、バケットシリンダ10とにより大略構成されている。
ここで、上部旋回体3とブーム5との間のピン結合部、ブーム5とアーム6との間のピン結合部、アーム6とバケット7との間のピン結合部には、それぞれ軸受装置が設けられており、例えばアーム6とバケット7とは、後述の軸受装置11を介して回動可能に連結されている。
11はアーム6とバケット7との間のピン結合部に設けられた軸受装置で、該軸受装置11は、アーム6に対してバケット7を回動可能に支持するものである。そして、軸受装置11は、後述のアームボス12、スリーブ16、ブッシュ17、スラストプレート20、ブラケット21、ブラケット側スリーブ23、ブラケット側スラストプレート24、連結ピン26等により構成されている。
12はアーム6の先端側に設けられたボス部材としてのアームボスで、該アームボス12は、溶接等の手段を用いてアーム6の先端に一体に固着されるものである。ここで、アームボス12は、薄肉な円筒体からなり左,右方向に延びた中間筒体13と、該中間筒体13の左,右両端部にそれぞれ溶接によって固着された厚肉な円筒体からなる左,右のボス筒体14,14とにより構成されている。
そして、中間筒体13の内周側は油溜め部13Aとなり、該油溜め部13A内には、給脂ニップル15を通じてグリース等の潤滑油が充填される構成となっている。一方、各ボス筒体14の内周側はスリーブ嵌合孔14Aとなり、該スリーブ嵌合孔14A内には、後述のスリーブ16が圧入状態で嵌合される構成となっている。また、各ボス筒体14の端面14Bには、後述するスラストプレート20が当接する構成となっている。
16,16はアームボス12を構成する左,右のボス筒体14の内周側にそれぞれ設けられた円筒状のスリーブで、該各スリーブ16は、その内周側に後述のブッシュ17が圧入されるものである。ここで、各スリーブ16は、耐摩耗性に優れた金属材料を用いて段差等のない一様な円筒状に形成され、各スリーブ16の内周側は、後述のブッシュ17が圧入状態で嵌合するブッシュ嵌合孔16Aとなっている。
そして、各スリーブ16は、ボス筒体14のスリーブ嵌合孔14A内に圧入状態で嵌合され、スリーブ16の軸方向の一端側は、ボス筒体14の端面14Bから後述するブラケット21に向けて突出した環状の突出部16Bとなっている。ここで、図4に示すように、突出部16Bの端面16Cは、ボス筒体14の端面14Bから突出寸法Aをもって突出している。そして、突出部16Bの突出寸法Aは、後述するスラストプレート20の厚さ寸法と等しく設定され、突出部16Bの外周側には当該スラストプレート20が圧入される構成となっている。
17,17は各スリーブ16の内周側に設けられたブッシュで、該各ブッシュ17は、その内周側に後述の連結ピン26が摺動可能に挿嵌されるものである。ここで、各ブッシュ17は、例えば含油燒結金属を用いて段差等のない一様な円筒状に形成され、その内周側は連結ピン26が摺動可能に挿嵌されるピン挿嵌孔17Aとなっている。従って、ブッシュ17は多量の潤滑油を保持することができ、連結ピン26の摺動面となるピン挿嵌孔17Aの内周面は常に良好な潤滑性を有している。
そして、ブッシュ17は、スリーブ16のブッシュ嵌合孔16A内に圧入状態で嵌合されている。この場合、ブッシュ17の軸方向寸法は、スリーブ16の軸方向寸法よりも小さく設定され、図4に示すように、ブッシュ17のうちスリーブ16の突出部16B側に位置する端面17Bは、突出部16Bの端面16Cよりも深さ寸法Bだけ軸方向に後退した位置に配置されている。
18,18はブッシュ17の端面17Bとスリーブ16の内周面との間に設けられたシール収容部で、該各シール収容部18は、スリーブ16に設けられたブッシュ嵌合孔16Aの内周面と連結ピン26の外周面とに囲まれた環状の空間を形成している。そして、シール収容部18内には後述のダストシール19が設けられる構成となっている。
19,19はブッシュ17の端面17Bとスリーブ16の内周面との間に形成された各シール収容部18に設けられたシール部材としてのダストシールで、該各ダストシール19は、後述する連結ピン26の外周面に摺接する環状なリップ部を有している。そして、ダストシール19は、ブッシュ17と連結ピン26との摺動面をシールし、当該摺動面に土砂等の塵埃が侵入するのを防止するものである。
このように、ブッシュ17の端面17Bを、スリーブ16の端面16Cよりも深さ寸法Bだけ軸方向に後退させて(凹ませて)配置し、ブッシュ17の端面17Bとスリーブ16の内周面との間に環状のシール収容部18を設け、このシール収容部18にダストシール19を設けることにより、例えばブッシュ17の内周面に環状なシール溝等を形成する必要がなく、この分、ブッシュ17の構成を簡素化することができる。
20,20は各スリーブ16の突出部16Bに設けられたスラストプレートで、該各スラストプレート20は、アームボス12を構成する左,右のボス筒体14の端面14Bに当接するものである。ここで、各スラストプレート20は、例えば含油燒結金属を用いて円板状に形成され、その内周側はスリーブ嵌合孔20Aとなっている。また、スラストプレート20の軸方向の厚さ寸法は、ボス筒体14の端面14Bからのスリーブ16の突出部16Bの突出寸法Aと等しく設定されている。
そして、スラストプレート20は、スリーブ16の突出部16Bにスリーブ嵌合孔20Aを圧入することにより、当該スリーブ16に一体的に取付けられ、ボス筒体14の端面14Bに当接してこれを覆う構成となっている。
ここで、ブッシュ17とスラストプレート20とは互いに別部材として形成され、ブッシュ17は、スリーブ16のブッシュ嵌合孔16Aに圧入して設けられ、スラストプレート20は、スリーブ16の突出部16Bに圧入して設けられている。従って、例えばブッシュ17が摩耗したときには、この摩耗したブッシュ17のみをスリーブ16に対して交換することができ、スラストプレート20が摩耗したときには、この摩耗したスラストプレート20のみをスリーブ16に対して交換することができる構成となっている。
21,21はバケット7に設けられた相手方部材としての左,右のブラケットで、これら左,右のブラケット21は、バケット7に溶接等の手段を用いて固着されている。ここで、各ブラケット21は、厚肉な鋼板等を用いて平板状に形成され、互いに対向する内側面には環状の補強板21Aが固着されている。
そして、左,右のブラケット21は、アームボス12を左,右方向から挟む位置に配置され、後述の連結ピン26を用いてアームボス12に相対回転可能に取付けられるものである。また、各ブラケット21には、軸方向に延びるスリーブ嵌合孔21Bが形成され、該スリーブ嵌合孔21B内には、後述のブラケット側スリーブ23が圧入状態で嵌合される構成となっている。
22は各ブラケット21のうち一方のブラケット21の外側面に固着して設けられた固定環で、該固定環22は、図2に示すように、後述の連結ピン26をブラケット21に対して抜止め、廻止めするものである。ここで、固定環22は、ブラケット21のスリーブ嵌合孔21Bと同心状をなす連結ピン挿通孔22Aと、径方向に貫通し後述のストッパピン27を挿通するピン挿通孔22Bとを有している。
23,23は左,右のブラケット21のブッシュ嵌合孔21A内にそれぞれ設けられた相手方スリーブとしての円筒状のブラケット側スリーブで、該各ブラケット側スリーブ23は、耐摩耗性に優れた金属材料を用いて段差等のない一様な円筒状に形成され、その内周側は、後述の連結ピン26が摺動可能に挿嵌されるピン挿嵌孔23Aとなっている。
そして、ブラケット側スリーブ23は、ブラケット21のスリーブ嵌合孔21B内に圧入状態で嵌合され、ブラケット側スリーブ23の軸方向の一端側は、ブラケット21の端面21Cからアームボス12に向けて突出した環状の突出部23Bとなっている。ここで、図4に示すように、突出部23Bは、ブラケット21の端面21Cから突出寸法Cをもって突出している。そして、突出部23Bの突出寸法Cは、後述するブラケット側スラストプレート24の厚さ寸法と等しく設定され、突出部23Bの外周側には当該ブラケット側スラストプレート24が圧入される構成となっている。
23Cはブラケット側スリーブ23の突出部23Bの内周側に設けられた切欠部で、該切欠部23Cは、図3及び図4に示すように、突出部23Bの内周面を切欠くことにより、ピン挿嵌孔23Aからアームボス12に向けて徐々にテーパ状に拡径している。そして、切欠部23Cは、ブラケット側スリーブ23のピン挿嵌孔23Aに挿嵌された後述の連結ピン26の外周面との間に隙間を確保するものである。これにより、ブラケット21の端面21Cから突出した突出部23Bの内周面に連結ピン26が当接するのを抑え、この連結ピン26からの荷重が突出部23Bに作用して当該突出部23Bが破損するのを防止できる構成となっている。
24,24は各ブラケット側スリーブ23の突出部23Bに設けられた相手方スラストプレートとしてのブラケット側スラストプレートで、該各ブラケット側スラストプレート24は、左,右のブラケット21の端面21Cに当接するものである。ここで、各ブラケット側スラストプレート24は、例えば含油燒結金属を用いて円板状に形成され、その内周側はスリーブ嵌合孔24Aとなっている。また、ブラケット側スラストプレート24の軸方向の厚さ寸法は、ブラケット21の端面21Cからのブラケット側スリーブ23の突出部23Bの突出寸法Cと等しく設定されている。
そして、ブラケット側スラストプレート24は、ブラケット側スリーブ23の突出部23Bにスリーブ嵌合孔24Aを圧入することにより、当該ブラケット側スリーブ23に一体的に取付けられ、ブラケット21の端面21Cに当接してこれを覆う構成となっている。
ここで、ブラケット側スラストプレート24とスラストプレート20とは、軸方向で僅かな隙間をもって対面し、掘削作業時にバケット7に対してスラスト荷重が作用したときには、互いに摺接してスラスト荷重を受けるものである。これにより、アームボス12を構成するボス筒体14の端面14Bとブラケット21の端面21Cとが、直接的に摺接して摩耗するのを防止し、両者を保護する構成となっている。
また、スラストプレート20の外周面とブラケット側スラストプレート24の外周面との間にはOリング25が取付けられ、該Oリング25によって、ブラケット側スラストプレート24とスラストプレート20との間の隙間を塞ぎ、土砂等の異物が侵入するのを防止する構成となっている。
26はアームボス12と左,右のブラケット21とを相対回転可能に連結する連結ピンで、該連結ピン26は、図2に示すように、アームボス12に設けられたブッシュ17と、ブラケット21に設けられたブラケット側スリーブ23の内周側に摺動可能に挿嵌されるものである。ここで、連結ピン26の一端側には大径鍔部26Aが一体に設けられ、連結ピン26の他端側には、後述のストッパピン27を挿通するピン挿通孔26Bが、径方向に貫通して設けられている。
そして、連結ピン26をブッシュ17のピン挿嵌孔17A、ブラケット側スリーブ23のピン挿嵌孔23Aに挿嵌し、大径鍔部26Aを一方のブラケット21の外側面に当接させた状態で、連結ピン26のピン挿通孔26Bと固定環22のピン挿通孔22Bとにストッパピン27を挿通することにより、連結ピン26は、ブラケット21に対して抜止め、廻止め状態に取付けられている。
本実施の形態による軸受装置11は上述の如き構成を有するもので、油圧ショベル1の掘削作業時には、図1に示すバケットシリンダ10を伸縮させることにより、アーム6先端側のアームボス12に取付けられたバケット7が、軸受装置11の連結ピン26を中心として回動動作を行なう。
この場合、連結ピン26は、バケット7に固着されたブラケット21に廻止め状態に取付けられているので、アームボス12に設けられたブッシュ17(ピン挿嵌孔17A)の内周面上を摺動する。このため、掘削作業等においてバケット7を繰返し回動させることにより、ブッシュ17の内周面は徐々に摩耗するようになる。
また、掘削作業時においてバケット7に対しスラスト荷重が作用したときには、アームボス12に設けられたスラストプレート20と、ブラケット21に設けられたブラケット側スラストプレート24とは、互いに摺接してスラスト荷重を受けることにより、アームボス12の端面14Bとブラケット21の端面21Cとが直接的に摺接するのを防止する。このため、長期に亘って掘削作業を行うことにより、スラストプレート20とブラケット側スラストプレート24は、互いに摺接して徐々に摩耗するようになる。
次に、摩耗したブッシュ17、スラストプレート20を交換する作業について説明する。
まず、連結ピン26からストッパピン27を取外した状態で、アームボス12及び各ブラケット21から連結ピン26を抜取ることにより、アームボス12と各ブラケット21とを切り離す。
そして、摩耗したブッシュ17を交換する場合には、アームボス12のボス筒体14に固定されたスリーブ16のブッシュ挿嵌孔16Aから、抜取り治具等(図示せず)を用いて摩耗したブッシュ17のみを抜取る。そして、摩耗したブッシュ17を抜取った後には、スリーブ16のブッシュ挿嵌穴16Aに新たなブッシュ17を圧入することにより、ブッシュ17の交換作業が終了する。
また、摩耗したスラストプレート20を交換する場合には、ボス筒体14の端面14Bから突出したスリーブ16の突出部16Bから、抜取り治具等(図示せず)を用いて摩耗したスラストプレート20のみを抜取る。そして、スリーブ16の突出部16Bの外周側に新たなスラストプレート20を圧入することにより、スラストプレート20の交換作業が終了する。
このように、本実施の形態によれば、ブッシュ17とスラストプレート20とを別部材として形成し、ブッシュ17は、アームボス12のボス筒体14に圧入したスリーブ16の内周側に圧入することによりアームボス12に取付け、スラストプレート20は、スリーブ16の突出部16Bの外周側に圧入することによりアームボス12に取付ける構成としている。
このため、例えばブッシュ17が摩耗したときには当該ブッシュ17のみを単独で交換することができ、スラストプレート20が摩耗したときには当該スラストプレート20のみを単独で交換することができるので、これらブッシュ17、スラストプレート20を交換する時の作業性を高めることができる。
また、ブッシュ17は、スリーブ16の内周側に圧入することによりアームボス12に取付けることができ、スラストプレート20は、スリーブ16の突出部16B外周側に圧入することによりアームボス12に取付けることができる。従って、例えばブッシュ17とスラストプレート20とに、互いに係合するための係合部等を設ける必要がなく、この分、ブッシュ17、スラストプレート20の構成(形状)を簡素化することができるので、これらの部品の製造コストを低減することができる。
また、潤滑性をあまり必要としないスリーブ16は金属材料を用いて形成し、潤滑性が必要なブッシュ17、スラストプレート20は含油燒結金属材料を用いて形成することにより、各部品に適した材料を適宜に選択することができる。これにより、各部品の信頼性を高めることができる。
また、本実施の形態では、ブッシュ17の端面17Bを、スリーブ16の端面16Cよりも深さ寸法Bだけ軸方向に後退させて配置し、ブッシュ17の端面17Bとスリーブ16の内周面との間に環状のシール収容部18を設け、このシール収容部18にダストシール19を設ける構成としている。これにより、例えばブッシュ17の内周面に環状のシール溝等を形成する必要がなくなるので、この分、ブッシュ17の構成を一層簡素化し、製造コストの低減にも寄与することができる。
また、本実施の形態によれば、ブラケット側スリーブ23とブラケット側スラストプレート24とを別部材として形成し、ブラケット21の内周側にはブラケット側スリーブ23を圧入して設け、ブラケット21の端面21Cから突出したブラケット側スリーブ23の突出部23Bの外周側には、スラストプレート20に摺接するブラケット側スラストプレート24を圧入して設ける構成としている。
これにより、摩耗したブラケット側スリーブ23、ブラケット側スラストプレート24のみを単独で交換することができるので、これらブラケット側スリーブ23、ブラケット側スラストプレート24を交換する時の作業性を高めることができる。
さらに、ブラケット側スリーブ23の突出部23Bの内周側に、ピン挿嵌孔23Aからテーパ状に拡径する切欠部23Cを形成することにより、ピン挿嵌孔23Aに挿嵌された連結ピン26の外周面との間に隙間を確保する構成としている。これにより、ブラケット側スリーブ23の突出部23Bに連結ピン26からの荷重が作用するのを抑え、当該突出部23Bが破損するのを防止することができるので、ブラケット側スリーブ23の寿命を延ばすことができる。
なお、上述した実施の形態では、スリーブ16の突出部16Bの外周側にスラストプレート20を圧入した場合を例示している。しかし、本発明はこれに限るものではなく、例えば図7に示す変形例のように、スリーブ16の突出部16Bの外周側にスラストプレート31を配置し、このスラストプレート31をボルト32を用いてアームボス12(ボス筒体14)の端面14Bに固定する構成としてもよい。
また、上述した実施の形態では、ブラケット側スリーブ23の突出部23Bの外周側にブラケット側スラストプレート24を圧入した場合を例示している。しかし、本発明はこれに限らず、例えば図7に示す変形例のように、ブラケット側スリーブ23の突出部23Bの外周側にブラケット側スラストプレート33を配置し、このブラケット側スラストプレート33をボルト34を用いてブラケット21の端面21Cに固定する構成としてもよい。
また、上述した実施の形態では、ブラケット側スリーブ23の突出部23Bの内周側に、連結ピン26の外周面との間に隙間を確保するテーパ状の切欠部23Cを設けた場合を例示している。しかし、本発明はこれに限らず、例えば図7に示す変形例のように、ピン挿嵌孔23Aよりも大きな内径寸法を有する段付き孔状の切欠部23C′を設ける構成としてもよい。即ち、切欠部23Cの形状は、連結ピン26の外周面との間に空間を確保できればどのような形状に形成してもよい。
また、上述した実施の形態では、ブッシュ17を含油燒結金属を用いて円筒状に形成した場合を例示している。しかし、本発明はこれに限るものではなく、例えば自己潤滑性を有する樹脂材料を用いてブッシュ17を形成してもよく、また、例えば連結ピン26との摺動面となるブッシュ17の内周面に、タングステン、モリブデン等を基材とする金属溶射皮膜を形成する構成としてもよい。このことは、スラストプレート20、ブラケット側スラストプレート24についても同様である。
また、上述した実施の形態では、アームボス12の軸方向の両端側にそれぞれ1個ずつ、合計2個のスリーブ16,16を圧入して設けると共に、これら各スリーブ16のブッシュ嵌合孔16A内にそれぞれ1個ずつ、合計2個のブッシュ17を圧入した場合を例示している。しかし、本発明はこれに限るものではなく、アームボス12の内周側に1個のスリーブを圧入し、該スリーブの内周側に1個、または2個のブッシュを圧入する構成としてもよい。
さらに、上述した実施の形態では、油圧ショベル1のアーム6とバケット7との間のピン結合部に用いた軸受装置11を例示している。しかし、本発明はこれに限らず、本発明に係る軸受装置は、例えば上部旋回体3とブーム5との間のピン結合部、ブーム5とアーム6との間のピン結合部等、2部材間を回動可能に連結する部分に広く適用することができるものである。
本発明の実施の形態による軸受装置が適用される油圧ショベルを示す正面図である。 軸受装置を図1中の矢示II−II方向からみた断面図である。 図2中のアームボス、スリーブ、ブッシュ、スラストプレート等を拡大して示す拡大断面図である。 図3中のスリーブの突出部、ブラケット側スリーブの突出部等の要部を拡大して示す要部拡大断面図である。 アームボス、スリーブ、ブッシュ、スラストプレート、ダストシールを示す分解斜視図である。 ブラケット、ブラケット側スリーブ、ブラケット側スラストプレートを示す分解斜視図である。 スラストプレート、ブラケット側スラストプレート、ブラケット側スリーブの切欠部の変形例を示す、図4と同様な要部拡大断面図である。
符号の説明
11 軸受装置
12 アームボス(ボス部材)
14A スリーブ嵌合孔
14B 端面
16 スリーブ
16A ブッシュ嵌合孔
16B 突出部
16C 端面
17 ブッシュ
17A ピン挿通孔
17B 端面
18 シール収容部
19 ダストシール(シール部材)
20,31 スラストプレート
20A スリーブ嵌合孔
21 ブラケット(相手方部材)
23 ブラケット側スリーブ(相手方スリーブ)
23A ピン挿嵌孔
23B 突出部
23C,23C′ 切欠部
24,33 ブラケット側スラストプレート(相手方スラストプレート)
24A スリーブ嵌合孔
26 連結ピン

Claims (4)

  1. ボス部材と、該ボス部材と軸方向で対向して配置される相手方部材と、前記ボス部材と前記相手方部材とを相対回転可能に連結する連結ピンとを備えてなる軸受装置において、
    前記ボス部材の内周側には、前記ボス部材の端面から突出する突出部を有したスリーブを圧入して設け、該スリーブの内周側には、前記連結ピンが摺動可能に挿嵌されるブッシュを圧入して設け、前記スリーブの突出部の外周側には、前記ボス部材の端面に当接してスラストプレートを設ける構成としたことを特徴とする軸受装置。
  2. 前記ブッシュの端面は前記スリーブの突出部の端面よりも軸方向に後退して配置し、前記ブッシュの端面と前記スリーブの内周面との間には環状のシール収容部を設け、該シール収容部には前記ブッシュと前記連結ピンとの摺動面をシールするシール部材を設ける構成としてなる請求項1に記載の軸受装置。
  3. 前記相手方部材の内周側には、前記相手方部材の端面から突出する突出部を有し前記連結ピンが摺動可能に挿嵌される相手方スリーブを圧入して設け、該相手方スリーブの突出部の外周側には、前記スラストプレートに摺接する相手方スラストプレートを設ける構成としてなる請求項1または2に記載の軸受装置。
  4. 前記相手方スリーブの突出部の内周側には、前記連結ピンの外周面との間に隙間を確保する切欠部を設ける構成としてなる請求項3に記載の軸受装置。
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US11346394B2 (en) * 2018-08-06 2022-05-31 Caterpillar Sarl Bearing device and construction machine

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