JP2000120693A - 軸受装置 - Google Patents

軸受装置

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JP2000120693A
JP2000120693A JP10303290A JP30329098A JP2000120693A JP 2000120693 A JP2000120693 A JP 2000120693A JP 10303290 A JP10303290 A JP 10303290A JP 30329098 A JP30329098 A JP 30329098A JP 2000120693 A JP2000120693 A JP 2000120693A
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JP
Japan
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bush
boss
connecting pin
bearing device
seal
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JP10303290A
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English (en)
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Tatsuro Iizuka
達郎 飯塚
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Publication date
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C33/00Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
    • F16C33/02Parts of sliding-contact bearings
    • F16C33/04Brasses; Bushes; Linings
    • F16C33/06Sliding surface mainly made of metal
    • F16C33/10Construction relative to lubrication
    • F16C33/1025Construction relative to lubrication with liquid, e.g. oil, as lubricant
    • F16C33/103Construction relative to lubrication with liquid, e.g. oil, as lubricant retained in or near the bearing
    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E02HYDRAULIC ENGINEERING; FOUNDATIONS; SOIL SHIFTING
    • E02FDREDGING; SOIL-SHIFTING
    • E02F3/00Dredgers; Soil-shifting machines
    • E02F3/04Dredgers; Soil-shifting machines mechanically-driven
    • E02F3/28Dredgers; Soil-shifting machines mechanically-driven with digging tools mounted on a dipper- or bucket-arm, i.e. there is either one arm or a pair of arms, e.g. dippers, buckets
    • E02F3/36Component parts
    • E02F3/3604Devices to connect tools to arms, booms or the like
    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E02HYDRAULIC ENGINEERING; FOUNDATIONS; SOIL SHIFTING
    • E02FDREDGING; SOIL-SHIFTING
    • E02F9/00Component parts of dredgers or soil-shifting machines, not restricted to one of the kinds covered by groups E02F3/00 - E02F7/00
    • E02F9/006Pivot joint assemblies
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C11/00Pivots; Pivotal connections
    • F16C11/04Pivotal connections
    • F16C11/045Pivotal connections with at least a pair of arms pivoting relatively to at least one other arm, all arms being mounted on one pin
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C2350/00Machines or articles related to building
    • F16C2350/26Excavators

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ブッシュの両端側にダストシールとオイルシ
ールとを設けることにより、ブッシュと連結ピンとの摺
動面に対する給脂量の低減を図る。 【解決手段】 左,右のブッシュ12内には連結ピン1
3を摺動可能に挿嵌し、この連結ピン13によりアーム
ボス10と取付ブラケット14とを回動可能に連結す
る。また、各ブッシュ12の外側にはダストシール15
を設け、内側にはオイルシール18を設ける。これによ
り、ブッシュ12と連結ピン13との摺動面から外部に
潤滑油が流出するのを防止でき、潤滑に必要な油量を低
減させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば油圧ショベ
ル等の建設機械に装備される作業装置のピン結合部等に
好適に用いられる軸受装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、油圧ショベル等の建設機械に用
いられる軸受装置は、内周側に一対のブッシュ嵌合穴が
形成された筒状のボスと、該ボスの各ブッシュ嵌合穴内
に嵌着され、軸方向に間隔をもって配設された左,右の
ブッシュと、該各ブッシュを介して前記ボスの内周側に
挿通され、前記ボスを相手方部材に回動可能に連結する
連結ピンとを備えている(例えば、特開平8−1451
90号公報等)。
【0003】この種の従来技術による軸受装置を、油圧
ショベルの作業装置に設けられたアームとバケットとの
ピン結合部を例に挙げて述べると、アームの先端側には
アームボスが設けられ、バケットには相手方部材となる
左,右の取付ブラケットが設けられている。
【0004】ここで、アームボス内には一対のブッシュ
が左,右両側に配設され、これらのブッシュ内には連結
ピンの中間部が摺動可能に挿嵌されている。また、アー
ムボスの内周側と連結ピンの外周側との間には、これら
のブッシュ間に位置して一定の容量をもった環状の空間
部が形成され、この空間部は潤滑油を収容するグリス溜
めとなっている。さらに、連結ピンの両端側は各ブッシ
ュから外側に突出し、取付ブラケットに挿嵌されてい
る。
【0005】また、アームボス内には、左,右の取付ブ
ラケットと対向する各ブッシュの外側端面の近傍に位置
してブッシュと連結ピンとの摺動面をシールする左,右
のダストシールが設けられ、これらのダストシールは前
記摺動面に外部からのダスト、水分等が浸入するのを規
制している。
【0006】そして、アームボスが取付ブラケット間で
回動するときには、アームボスと一体となって回動する
ブッシュが連結ピンと摺動し、このとき両者の摺動面に
は左,右のブッシュ間に設けられたグリス溜めから潤滑
油が供給される構成となっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術では、左,右のブッシュ間に位置してアームボス
と連結ピンとの間に一定の容量をもったグリス溜めを設
け、このグリス溜め内に収容した潤滑油をブッシュと連
結ピンとの摺動面に供給する構成としている。
【0008】このため、軸受装置の組立時には、アーム
ボスに設けられた給脂口等から多量の潤滑油をグリス溜
め内に徐々に注入する作業が必要となり、この注入作業
に手間がかかる。
【0009】しかも、潤滑油の注入作業では、ブッシュ
と連結ピンとの摺動面を潤滑するのに必要な油量に対し
てグリス溜めの容量だけ余分な潤滑油が必要となるばか
りでなく、グリス溜めを満たした潤滑油が前記摺動面か
ら外側のダストシールの位置を通過して外部に漏れ出す
まで潤滑油を注入し続けることになり易いため、軸受装
置の組立ライン等においては潤滑油の消費量が多くなり
不経済となるという問題がある。
【0010】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、本発明の目的は、ブッシュと連結ピンと
の摺動面に潤滑油を安定して保持でき、この潤滑油によ
り両者の摺動面を確実に潤滑できると共に、軸受装置の
組立時等に予め注入しておく潤滑油の量を節約でき、そ
の注入作業を効率よく行うことができるようにした軸受
装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために本発明は、内周側に一対のブッシュ嵌合穴が形成
された筒状のボスと、該ボスの各ブッシュ嵌合穴内に嵌
着され、軸方向に間隔をもって配設された左,右のブッ
シュと、該各ブッシュを介して前記ボスの内周側に摺動
可能に挿嵌され、前記ボスを相手方部材に連結する連結
ピンとを備えた軸受装置に適用される。
【0012】そして、請求項1の発明が採用する構成の
特徴は、前記ブッシュ嵌合穴には、前記各ブッシュの外
側端面の近傍に位置して前記ブッシュと連結ピンとの摺
動面をシールする左,右のダストシールを設けると共
に、前記各ブッシュが互いに対向する内側端面の近傍に
位置して前記ブッシュと連結ピンとの摺動面をシールす
る左,右のオイルシールを設けたことにある。
【0013】このように構成することにより、左,右の
ブッシュと連結ピンとの摺動面に外部からのダスト、水
分等が侵入するのをダストシールによって防止できると
共に、ブッシュと連結ピンとの摺動面に供給される潤滑
油が軸方向の両側から外部に流出するのをダストシール
とオイルシールとを用いて規制することができる。
【0014】また、請求項2の発明では、前記左,右の
オイルシールは、前記ブッシュと連結ピンとの摺動面に
供給される潤滑油が前記各ブッシュ間に形成される空間
部内に流出するのを規制する構成としている。
【0015】これにより、各ブッシュ間に形成される空
間部に各ブッシュの内側端面から潤滑油が流出するのを
左,右のオイルシールによって防止でき、前記空間部に
潤滑油が溜るのを阻止することができる。
【0016】さらに、請求項3の発明では、前記ダスト
シールは、外周側が芯金を介して前記ボスの各ブッシュ
嵌合穴に取付けられた取付部と、内周側が前記ブッシュ
の外側端面の近傍で前記連結ピンの外周面と弾性的に摺
接するリップ部とにより構成している。
【0017】これにより、ダストシールの取付部を芯金
を介してブッシュ嵌合穴に取付け、リップ部を各ブッシ
ュの外側端面に近い位置で連結ピンの外周面と弾性的に
摺接させることができる。この結果、ブッシュと連結ピ
ンとの摺動面をダストシールによってシールすることが
できる。
【0018】また、請求項4の発明では、前記オイルシ
ールは、外周側が芯金を介して前記ボスの各ブッシュ嵌
合穴に取付けられた取付部と、内周側が前記ブッシュの
内側端面の近傍で前記連結ピンの外周面と弾性的に摺接
するリップ部とにより構成してなる請求項1,2または
3に記載の軸受装置。
【0019】これにより、オイルシールのリップ部を各
ブッシュの内側端面に近い位置で連結ピンの外周面と弾
性的に摺接させることができ、この位置でブッシュと連
結ピンとの摺動面を油密にシールすることができる。
【0020】さらに、請求項5の発明では、前記ボスに
は外部に開口する給脂口を有し前記ブッシュ嵌合穴の周
壁に開口して形成された給脂通路を設け、前記ブッシュ
には前記ボスの給脂通路から前記ブッシュと連結ピンと
の摺動面に潤滑油を供給する径方向の給脂孔を設けてい
る。
【0021】これにより、ダストシールとオイルシール
とを用いてブッシュの両端側をシールしつつ、このブッ
シュと連結ピンとの摺動面には、ボスの給脂通路とブッ
シュの給脂孔とを用いて径方向の外側から潤滑油を注入
でき、潤滑油の注入作業を容易に行うことができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態による
軸受装置を、油圧ショベルのピン結合部に適用した場合
を例に挙げ、図1ないし図5に従って詳細に説明する。
【0023】1は油圧ショベルの下部走行体、2は該下
部走行体1上に旋回可能に搭載された上部旋回体を示
し、該上部旋回体2の旋回フレーム3上には、建屋4、
キャブ5等が設けられている。
【0024】6は上部旋回体2の前部側に俯仰動可能に
取付けられた作業装置で、該作業装置6は、旋回フレー
ム3にピン結合され、ブームシリンダ7Aによって俯仰
動されるブーム7と、該ブーム7の先端側にピン結合さ
れ、アームシリンダ8Aによって回動されるアーム8
と、該アーム8の先端側にピン結合され、バケットシリ
ンダ9Aによって回動されるバケット9等とから構成さ
れている。
【0025】ここで、作業装置6の各ピン結合部には本
実施の形態による軸受装置が装備され、例えばアーム8
とバケット9とは、図2に示す如く、この軸受装置を介
して回動可能に連結されている。
【0026】10はアーム8の先端側に設けられたボス
としてのアームボスで、該アームボス10は、軸方向に
間隔をもって配置された左,右のボス部10A,10A
と、該各ボス部10Aを連結するボスパイプ10Bとか
らなり、略円筒状をなして一体に形成されている。
【0027】ここで、各ボス部10Aの内周側には、図
3に示す如く、軸方向に延びる一対のブッシュ嵌合穴1
0C,10Cと、径方向内向きに突出する環状の突起部
10D,10Dとが設けられ、該各突起部10Dは後述
のオイルシール18を挟んでブッシュ12の内側端面1
2Bと対向している。また、ボスパイプ10Bの内周側
には、図2に示す如く、後述する連結ピン13の外周側
に位置して左,右のボス部10Aに挟まれた環状の空間
部11が画成されている。
【0028】12,12はアームボス10の各ブッシュ
嵌合穴10C内に嵌着された左,右一対のブッシュで、
該各ブッシュ12は軸方向に間隔をもって配設され、そ
の内周側は連結ピン13との摺動面となっている。ま
た、ブッシュ12は、図3に示す如く、後述の各取付ブ
ラケット14に面した外側端面12Aと、空間部11を
挟んで互いに対向する内側端面12Bとを有している。
【0029】さらに、ブッシュ12には、複数の給脂孔
12C,12C,…(2個のみ図示)が周方向に間隔を
もって設けられ、該各給脂孔12Cはブッシュ12を径
方向に貫通して形成されている。そして、ブッシュ12
と連結ピン13との摺動面には、後述の給脂通路21か
らブッシュ12の給脂孔12Cを通じて潤滑油が供給さ
れる構成となっている。
【0030】13は高強度の金属材料等により形成され
た連結ピンで、該連結ピン13は、図2に示す如く軸方
向の中間部が各ブッシュ12内に摺動可能に挿嵌され、
両端側が左,右の取付ブラケット14内に挿嵌されてい
る。また、連結ピン13は、抜止めピン13Aを用いて
一方の取付ブラケット14に抜止めおよび廻止め状態で
固定され、ブッシュ12を介してアームボス10と取付
ブラケット14とを回動可能に連結している。
【0031】14,14はアームボス10の相手方部材
となる左,右の取付ブラケットで、該各取付ブラケット
14は、バケット9の外側に突設された金属板等からな
り、アームボス10の両側に配置されている。また、各
取付ブラケット14には連結ピン13を挿嵌するピン挿
嵌穴が設けられている。
【0032】15,15はアームボス10の各ブッシュ
嵌合穴10C内に設けられた左,右のダストシールで、
該各ダストシール15は、図3および図4に示す如く、
環状のゴム部材16と、芯金17とを有する外周金属ダ
ストシールからなり、後述のオイルシール18とほぼ同
様に構成されている。また、ダストシール15は、外周
側が取付部15Aとなり、内周側がリップ部15Bとな
っている。
【0033】そして、これらのダストシール15は、各
ブッシュ12の外側端面12Aに近い位置でアームボス
10のブッシュ嵌合穴10Cと連結ピン13の外周面と
の間をシールし、ブッシュ12と連結ピン13との摺動
面に外部からのダスト、水分等が侵入するのを防止して
いる。また、ダストシール15は、前記摺動面に一定量
の潤滑油を保持し、この摺動面から潤滑油がアームボス
10の外部に流出するのを防止する構成となっている。
【0034】18,18はアームボス10の各ブッシュ
嵌合穴10C内に設けられた左,右のオイルシールで、
該各オイルシール18は、図3および図5に示す如く、
例えば弾性樹脂材料等を用いて断面略U字状に形成され
た環状のゴム部材19と、該ゴム部材19の外周側に焼
付け、接着等の手段を用いて固着された断面L字状の芯
金20とからなり、ブッシュ12と連結ピン13との摺
動面をシールする外周金属オイルシールとして構成され
ている。
【0035】ここで、オイルシール18は、外周側が芯
金20を介してアームボス10のブッシュ嵌合穴10C
内に嵌合された環状の取付部18Aとなり、内周側が環
状のリップ部18Bとなっている。そして、リップ部1
8Bは、取付部15Aから径方向内向きに突出しつつブ
ッシュ12の内側端面12Bに向けて斜めに延び、先端
側が連結ピン13の外周面と弾性的に摺接している。
【0036】また、これらのオイルシール18は、各ブ
ッシュ12の内側端面12Bとアームボス10の突起部
10Dとの間にそれぞれ配置され、芯金20が突起部1
0Dと当接することによって軸方向で位置決めされてい
る。
【0037】そして、オイルシール18は、各ブッシュ
12の内側端面12Bに近い位置でアームボス10のブ
ッシュ嵌合穴10Cと連結ピン13の外周面との間を油
密にシールし、両者の摺動面に供給された潤滑油を保持
すると共に、この潤滑油が空間部11側に流出するのを
防止するものである。
【0038】21,21はアームボス10の各ボス部1
0Aを径方向に貫通して設けられた給脂通路で、該各給
脂通路21は、図2および図3に示す如く、径方向内側
がブッシュ嵌合穴10Cの周壁に開口して形成され、ブ
ッシュ12の給脂孔12Cと連通している。また、給脂
通路21は、径方向外側がアームボス10の外面側に開
口する給脂口21Aとなり、該給脂口21Aにはグリス
ニップル22が螺着されている。
【0039】本実施の形態による軸受装置は上述の如き
構成を有するもので、次にその作動について説明する。
【0040】まず、軸受装置の組立時には、連結ピン1
3を用いてアームボス10と各取付ブラケット14とを
連結した後に、給脂通路21の給脂口21Aから潤滑油
を注入し、この潤滑油をブッシュ12の給脂孔12Cを
通じてブッシュ12と連結ピン13との摺動面に供給す
る。
【0041】そして、油圧ショベルの運転中には、バケ
ット9をアーム8の先端側で回動させると、連結ピン1
3が取付ブラケット14と一体となって回動し、このと
き連結ピン13はブッシュ12と摺動する。
【0042】この場合、ダストシール15とオイルシー
ル18とは、ブッシュ12の両端側に位置してブッシュ
12と連結ピン13との摺動面をシールでき、この摺動
面に供給された潤滑油を安定して保持できると共に、こ
れによってブッシュ12と連結ピン13とを円滑に摺動
させることができる。
【0043】かくして、本実施の形態では、アームボス
10の各ブッシュ嵌合穴10C内にダストシール15と
オイルシール18とを設ける構成としたので、ブッシュ
12の外側端面12Aに近い位置では、ブッシュ12と
連結ピン13との摺動面をダストシール15によってシ
ールでき、ブッシュ12の内側端面12Bに近い位置で
は、前記摺動面をオイルシール18によって油密にシー
ルすることができる。
【0044】これにより、ブッシュ12と連結ピン13
との摺動面に供給された潤滑油が空間部11側に流出す
るのを防止でき、この空間部11に潤滑油が溜るのを阻
止できると共に、潤滑油がアームボス10の外側に流出
するのも抑制することができる。また、前記摺動面を外
部のダスト、水分等から保護することができる。
【0045】この結果、ダストシール15とオイルシー
ル18とを用いてブッシュ12と連結ピン13との摺動
面に必要な量だけの潤滑油を保持でき、軸受装置の組立
時には、この油量に対応して少量の潤滑油を給脂通路2
1から注入するだけで、潤滑油の注入作業を完了するこ
とができる。
【0046】従って、本実施の形態によれば、ブッシュ
12と連結ピン13との摺動面を潤滑油により安定して
潤滑でき、この潤滑油を前記摺動面に長期間に亘って保
持できると共に、軸受装置の組立時等には、潤滑油の注
入量を確実に節約でき、その注入作業を効率よく行うこ
とができる。
【0047】この場合、ダストシール15は、ゴム部材
16と、芯金17とからなり、取付部15Aとリップ部
15Bとを有する構成としたので、リップ部15Bをブ
ッシュ12の外側端面12Aの近傍で連結ピン13の外
周側と弾性的に摺接させることができ、ダストシール1
5のシール性を高めることができる。
【0048】また、オイルシール18は、ゴム部材19
と、芯金20とからなり、取付部18Aとリップ部18
Bとを有する構成としたので、リップ部18Bをブッシ
ュ12の内側端面12Bの近傍で連結ピン13の外周側
と弾性的に摺接させることができ、オイルシール18の
シール性を高めることができる。
【0049】さらに、アームボス10には給脂口21A
を有する給脂通路21を設け、ブッシュ12には給脂孔
12Cを設けたので、両端側がダストシール15、オイ
ルシール18によりシールされたブッシュ12と連結ピ
ン13との摺動面に対して径方向の外側から潤滑油を容
易に注入でき、軸受装置の組立時等に潤滑油を初期注入
するときだけでなく、その補充等を行う場合にも、注入
時の作業性を確実に向上させることができる。
【0050】なお、前記実施の形態では、ダストシール
として単一のリップ部15Bをもったダストシール15
を設ける構成としたが、本発明はこれに限らず、ダスト
シールとして例えば2個のリップ部を有しオイルシール
とダストシールとを兼用したダブルリップ式のリップシ
ールを設ける構成としてもよい。
【0051】また、前記実施の形態では、油圧ショベル
のアーム8とバケット9とのピン結合部を例に挙げて説
明したが、本発明はこれに限らず、例えばブーム7、ア
ーム8、ブームシリンダ7A、アームシリンダ8A、バ
ケットシリンダ9A等に設けられたピン結合部に適用し
てもよく、さらには例えばクレーン、ホイールローダ等
からなる他の建設機械、農業用機械、産業用機械に設け
られたピン結合部に適用し得るものである。
【0052】
【発明の効果】以上詳述した通り請求項1の発明によれ
ば、ボスの各ブッシュ嵌合穴には、ブッシュの外側端面
の近傍に位置して左,右のダストシールを設け、内側端
面の近傍に位置して左,右のオイルシールを設ける構成
としたので、これらのダストシールとオイルシールとを
用いて各ブッシュの両端側でブッシュと連結ピンとの摺
動面をシールでき、この摺動面に供給される潤滑油が各
ブッシュ間に流出したり、各ブッシュの外側に流出した
りするのを防止することができる。これにより、ブッシ
ュと連結ピンとの摺動面に必要な量だけの潤滑油を長期
間に亘って保持でき、この摺動面を潤滑油により安定し
て潤滑することができる。また、軸受装置の組立時に
は、ブッシュと連結ピンとの間に少量の潤滑油を注入す
るだけでよくなり、潤滑油の注入作業を効率よく行うこ
とができると共に、このときの注入量を確実に節約する
ことができる。
【0053】また、請求項2の発明によれば、左,右の
オイルシールはブッシュと連結ピンとの摺動面に供給さ
れる潤滑油が各ブッシュ間の空間部に流出するのを規制
する構成としたので、ブッシュと連結ピンとの摺動面に
必要な量だけの潤滑油を長期間に亘って保持でき、この
潤滑油が空間部内に溜るのを確実に防止できると共に、
軸受装置の組立時には、ブッシュと連結ピンとの間に注
入する潤滑油の量を節約することができる。
【0054】さらに、請求項3の発明によれば、ダスト
シールを取付部とリップ部とから構成したので、このリ
ップ部を各ブッシュの外側端面に近い位置で連結ピンの
外周面に弾性的に摺接させることができ、この位置でブ
ッシュと連結ピンとの摺動面をシールすることができ
る。
【0055】また、請求項4の発明によれば、オイルシ
ールを取付部とリップ部とから構成したので、このリッ
プ部を各ブッシュの内側端面に近い位置で連結ピンの外
周面に弾性的に摺接させることができ、この位置でブッ
シュと連結ピンとの摺動面を油密にシールすることがで
きる。
【0056】さらに、請求項5の発明によれば、ボスに
は給脂通路を設け、ブッシュには給脂孔を設ける構成と
したので、これらの給脂通路と給脂孔とを用いてブッシ
ュと連結ピンとの摺動面に径方向の外側から潤滑油を容
易に注入でき、軸受装置の組立時等に潤滑油を初期注入
するときだけでなく、その補充等を行う場合にも、注入
時の作業性を確実に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態による軸受装置が適用され
る油圧ショベルを示す外観図である。
【図2】図1中の矢示II−II方向からみた軸受装置の縦
断面図である。
【図3】ブッシュ、オイルシール、ダストシール等を示
す図2中の要部拡大図である。
【図4】ダストシールの拡大断面図である。
【図5】オイルシールの拡大断面図である。
【符号の説明】
10 アームボス(ボス) 10C ブッシュ嵌合穴 11 空間部 12 ブッシュ 12A 外側端面 12B 内側端面 12C 給脂孔 13 連結ピン 14 取付ブラケット(相手方部材) 15 ダストシール 15A,18A 取付部 15B,18B リップ部 16,19 ゴム部材 17,20 芯金 18 オイルシール 21 給脂通路 21A 給脂口

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内周側に一対のブッシュ嵌合穴が形成さ
    れた筒状のボスと、該ボスの各ブッシュ嵌合穴内に嵌着
    され、軸方向に間隔をもって配設された左,右のブッシ
    ュと、該各ブッシュを介して前記ボスの内周側に摺動可
    能に挿嵌され、前記ボスを相手方部材に連結する連結ピ
    ンとを備えた軸受装置において、 前記ブッシュ嵌合穴には、前記各ブッシュの外側端面の
    近傍に位置して前記ブッシュと連結ピンとの摺動面をシ
    ールする左,右のダストシールを設けると共に、前記各
    ブッシュが互いに対向する内側端面の近傍に位置して前
    記ブッシュと連結ピンとの摺動面をシールする左,右の
    オイルシールを設けたことを特徴とする軸受装置。
  2. 【請求項2】 前記左,右のオイルシールは、前記ブッ
    シュと連結ピンとの摺動面に供給される潤滑油が前記各
    ブッシュ間に形成される空間部内に流出するのを規制す
    る構成としてなる請求項1に記載の軸受装置。
  3. 【請求項3】 前記ダストシールは、外周側が芯金を介
    して前記ボスの各ブッシュ嵌合穴に取付けられた取付部
    と、内周側が前記ブッシュの外側端面の近傍で前記連結
    ピンの外周面と弾性的に摺接するリップ部とにより構成
    してなる請求項1または2に記載の軸受装置。
  4. 【請求項4】 前記オイルシールは、外周側が芯金を介
    して前記ボスの各ブッシュ嵌合穴に取付けられた取付部
    と、内周側が前記ブッシュの内側端面の近傍で前記連結
    ピンの外周面と弾性的に摺接するリップ部とにより構成
    してなる請求項1,2または3に記載の軸受装置。
  5. 【請求項5】 前記ボスには外部に開口する給脂口を有
    し前記ブッシュ嵌合穴の周壁に開口して形成された給脂
    通路を設け、前記ブッシュには前記ボスの給脂通路から
    前記ブッシュと連結ピンとの摺動面に潤滑油を供給する
    径方向の給脂孔を設けてなる請求項1,2,3または4
    に記載の軸受装置。
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