JPH1030640A - 軸受装置 - Google Patents

軸受装置

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Publication number
JPH1030640A
JPH1030640A JP8205370A JP20537096A JPH1030640A JP H1030640 A JPH1030640 A JP H1030640A JP 8205370 A JP8205370 A JP 8205370A JP 20537096 A JP20537096 A JP 20537096A JP H1030640 A JPH1030640 A JP H1030640A
Authority
JP
Japan
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oil
bush
lubricating oil
impregnated
boss
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8205370A
Other languages
English (en)
Inventor
Shunsuke Shimakura
俊輔 島倉
Morio Tamura
盛雄 田村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Construction Machinery Co Ltd filed Critical Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Priority to JP8205370A priority Critical patent/JPH1030640A/ja
Publication of JPH1030640A publication Critical patent/JPH1030640A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C11/00Pivots; Pivotal connections
    • F16C11/04Pivotal connections
    • F16C11/045Pivotal connections with at least a pair of arms pivoting relatively to at least one other arm, all arms being mounted on one pin
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C2350/00Machines or articles related to building
    • F16C2350/26Excavators

Landscapes

  • Sliding-Contact Bearings (AREA)
  • Pivots And Pivotal Connections (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 長期に亘って含油ブッシュの潤滑性を保ち、
寿命を延長できると共に、ボス部材と相手方部材との円
滑な相対回動を補償できるようにする。 【解決手段】 アームボス13のブッシュ嵌合穴13A
内には潤滑油が含浸された含油ブッシュ15を嵌着し、
この含油ブッシュ15の内周側に連結ピン17を挿通す
ると共に、アームボス13を各ブラケット14に対して
回転可能にピン結合する。そして、アームボス13の中
央部側にはブッシュ嵌合穴13A内を臨むようにリング
状の凹溝からなる凹部16を設け、この凹部16内には
潤滑油Gを充填する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば油圧ショベ
ル等の建設機械に装備される作業装置のピン結合部等に
好適に用いられる軸受装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、油圧ショベル等の建設機械にあ
っては、例えば作業装置のブーム、アームおよびバケッ
ト間をそれぞれピン結合装置としての軸受装置により回
動可能に連結し、土砂等の掘削作業時にブームシリン
ダ、アームシリンダおよびバケットシリンダを伸縮させ
ることによって、ブーム、アームおよびバケットをそれ
ぞれ俯仰動(回動)するようにしている。
【0003】そして、この種の従来技術による軸受装置
では、例えばアームの先端側に位置して内周側にブッシ
ュ嵌合穴が形成された筒状のボス部材を設け、該ボス部
材のブッシュ嵌合穴内に内周側がピン挿嵌穴となったブ
ッシュを嵌着すると共に、連結ピンをブッシュのピン挿
通穴内に摺動可能な状態で挿通し、該連結ピンの両端側
を相手方部材となるバケットの各ブラケット間に取付け
ることにより、バケットを連結ピンを介してアームに回
動可能に連結するようにしている。
【0004】ここで、連結ピンの内部にはその一端側か
ら該連結ピンとブッシュとの間の摺動面に向けて延びた
グリース注入路等が形成され、該摺動面にグリース等の
潤滑油を定期的に充填することにより、連結ピンをブッ
シュに対して円滑に回動できるようにしている。
【0005】また、他の従来技術として、例えば米国特
許第5490730号明細書では、潤滑油が含浸された
含油ブッシュを用いたものが開示されている。この場
合、含油ブッシュと連結ピンとが摺動するときに、各摺
動面間で生じる摩擦熱によって含油ブッシュ内の潤滑油
が摺動面側にしみ出すようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術による軸受装置では、連結ピンとブッシュとの摺
動面に供給された潤滑油は各摺動面間のクリアランス量
程度しか保持できず、この潤滑油は連結ピンとブッシュ
との摺動に伴って外部に漏洩するから、潤滑油を頻繁か
つ定期的に給脂しなければならないという問題がある。
【0007】一方、潤滑油が含浸された含油ブッシュを
用いる場合には、定期的な給脂をしなくても連結ピンが
含油ブッシュに対して円滑に摺動する状態に保つことが
できるが、含油ブッシュ内の潤滑油は連結ピンと含油ブ
ッシュとの摺動面間に生じる摩擦熱によって含油ブッシ
ュ内から摺動面間にしみ出し、徐々に消費されるから、
含油ブッシュの含油量が低下すると、含油ブッシュが連
結ピンに対して円滑に摺動できなくなる可能性がある。
【0008】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、長期に亘って含油ブッシュの潤滑性を保
ち、寿命を延長できると共に、ボス部材と相手方部材と
の円滑な相対回動を補償できるようにした軸受装置を提
供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために請求項1に記載の発明が採用する軸受装置の構成
は、軸方向にブッシュ嵌合穴が形成されたボス部材と、
該ボス部材のブッシュ嵌合穴内に嵌着され潤滑油が含浸
される含油ブッシュと、該含油ブッシュを介して前記ボ
ス部材を相手方部材に回転可能に連結する連結ピンと、
前記ボス部材に設けられ前記含油ブッシュに外周側から
潤滑油を補給する潤滑油補給手段とからなる。
【0010】このように構成することにより、ボス部材
と相手方部材との相対回転に伴って含油ブッシュ内の潤
滑油が含油ブッシュと連結ピンとの摺動面間にしみ出
し、含油ブッシュ内の潤滑油量が減少したときでも、含
油ブッシュ内に向けて潤滑油補給手段から潤滑油を補給
できる。また、含油ブッシュの外周側から潤滑油を補給
するから、潤滑油補給手段からの潤滑油が各摺動面間の
クリアランスを介して直接外部に漏洩するのを防止で
き、確実に含油ブッシュ内に吸収されると共に、長期に
亘って潤滑油の補給ができる。
【0011】この場合、請求項2に記載の発明では、前
記潤滑油補給手段を、前記ブッシュ嵌合穴内に臨むよう
に前記ボス部材に設けられ、内部に潤滑油を収容する凹
部によって構成している。
【0012】これにより、ボス部材と相手方部材との相
対回転に伴い含油ブッシュ内の潤滑油が連結ピンとの摺
動面側に徐々にしみ出し、含油ブッシュ内の潤滑油量が
減少したときでも、凹部内の潤滑油を含油ブッシュ内へ
と確実に補給し続けることができる。
【0013】また、請求項3に記載の発明では、前記潤
滑油補給手段は、前記ブッシュ嵌合穴内に臨むように前
記ボス部材に設けられる凹部と、前記含油ブッシュの外
周面に接触するように該凹部内に設けられ潤滑油が含浸
される油含浸部材とから構成している。
【0014】これにより、凹部内で油含浸部材に含浸さ
せた潤滑油を、含油ブッシュと油含浸部材との接触面と
なる外周面側から含油ブッシュ内に確実に補給すること
ができる。
【0015】さらに、請求項4に記載の発明では、前記
潤滑油補給手段は、ボス部材の外周側から潤滑油を給脂
する給脂部を備えている。
【0016】このように構成することにより、給脂部を
介してボス部材の外周側から潤滑油を給脂でき、潤滑油
補給手段から含油ブッシュに向けて長期に亘って潤滑油
を補給できる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に従って詳細に説明する。
【0018】ここで、図1および図2は本発明の第1の
実施例を示している。
【0019】図において、1は油圧ショベルの下部走行
体、2は該下部走行体1上に旋回可能に搭載された作業
機本体となる上部旋回体を示し、該上部旋回体2は旋回
フレーム3を有し、該旋回フレーム3上には運転室4、
機械室(図示せず)等が設けられている。
【0020】5は上部旋回体2の前部に俯仰動可能に設
けられた作業装置を示し、該作業装置5は、上部旋回体
2の旋回フレーム3にピン結合されたブーム6と、該ブ
ーム6の先端側にピン結合されたアーム7と、該アーム
7の先端側にピン結合されたバケット8等とから大略構
成されている。そして、ブーム6とアーム7とは、それ
ぞれピン結合部を介して連結されたブームシリンダ9お
よびアームシリンダ10によって回動され、バケット8
はバケットシリンダ11によってリンク12,12等を
介して回動されるようになっている。
【0021】ここで、これらの各ピン結合部には、軸受
装置が装備されており、例えばアーム7と相手方部材と
なるバケット8とは、図2に示す軸受装置を介して回動
可能に連結されている。
【0022】13はアーム7の先端側に設けられたボス
部材としてのアームボスを示し、該アームボス13は、
略円筒状に形成され内周側にブッシュ嵌合穴13Aが設
けられている。また、アームボス13は軸方向両端側が
後述するスラスト板20に対する摺動面となり、該各端
面は略円板状をなし、その外周側には環状の各テーパ部
13Bが形成されている。
【0023】14,14はバケット8の外側に突設さ
れ、アーム7のアームボス13を挟むように配置された
一対のブラケットを示し、該各ブラケット14には、後
述の連結ピン17が挿通されるピン挿通穴14A,14
Aが穿設されている。また、一方のブラケット14の外
側面には、筒部14Bの端面がピン挿通穴14Aの外縁
部に溶接等の手段によって固着されると共に、該筒部1
4Bには径方向にボルト挿通穴14Cが設けられてい
る。
【0024】また、各ブラケット14は、アームボス1
3と対向した内側端面がスラスト板20に対する摺動面
となっている。そして、該各端面は略円板状をなし、そ
の外周側には環状の各テーパ部14Dが形成されると共
に、該各テーパ部14Dと前記テーパ部13Bとの間
で、図2に示す如くV字溝を構成している。
【0025】15はアームボス13のブッシュ嵌合穴1
3A内に嵌着され、潤滑油が含浸された含油ブッシュを
示し、該含油ブッシュは多孔質材料としての鉄と銅との
焼結合金によって筒状に形成され、内部にギアオイル等
の潤滑油(例えば、粘度240〜1500cSt程度)
が約20%の含油率で含浸されている。そして、各含油
ブッシュ15の内周側は後述の連結ピン17が回転可能
に挿通されるピン挿通穴15Aとなっている。
【0026】16はブッシュ嵌合穴13A内を臨むよう
にアームボス13の中央部側に設けられた潤滑油補給手
段としての凹部を示し、該凹部16はアームボス13の
内周側にリング状の凹溝として形成され、含油ブッシュ
15で閉塞されたときの凹部16内の容積は含油ブッシ
ュ15の含油量に対して約3.5倍の潤滑油が収容可能
な大きさになっている。そして、この凹部16内にはグ
リースや好ましくは含油ブッシュ15に含浸された潤滑
油と同一種類の潤滑油等の潤滑油Gが充填されている。
【0027】そして、アームボス13が各ブラケット1
4に対して相対回動し、含油ブッシュ15と連結ピン1
7との摺動面で発生する摩擦熱によって含油ブッシュ1
5内の潤滑油がピン挿通穴15A側にしみ出し、含油ブ
ッシュ15内の潤滑油量が減少した場合には、多孔質構
造をなす含油ブッシュ15の毛細管現象によって凹部1
6内の潤滑油Gが含油ブッシュ15内に吸い込まれ、含
油ブッシュ15内に潤滑油Gを補給することができる。
【0028】17は各ブラケット14間にアームボス1
3を回転可能に連結した円柱状の連結ピンを示し、該連
結ピン17はその軸方向中間部が含油ブッシュ15のピ
ン挿通穴15A内に摺動可能に挿嵌され、軸方向両端側
は各ブラケット14のピン挿通穴14A内に挿通されて
いる。また、連結ピン17の軸方向一端側には、径方向
にボルト挿通穴17Aが形成されている。そして、該ボ
ルト挿通穴17Aとブラケット14のボルト挿通穴17
Aとには固定ボルト18が挿通され、該固定ボルト18
は後述の固定ナット22と共に、連結ピン17をブラケ
ット14に対して抜止め、廻止め状態に保持している。
【0029】19,19はシール部材としてのリップシ
ールを示し、該各リップシール19はブッシュ15の軸
方向両端面に当接するようにアームボス13のブッシュ
嵌合穴13A内に嵌着され、そのリップ部19Aが連結
ピン17の外周面に摺接している。そして、各リップシ
ール19はブッシュ15と連結ピン17との間の摺動面
に、外部から土砂等の異物が侵入するのを防止する。
【0030】20,20は連結ピン17に対して回転自
在に設けられた一対のスラスト板を示し、該各スラスト
板20は約1mm程度の板厚寸法をもつ環状の薄板とし
て形成され、各スラスト板20は耐摩耗性材料である焼
結含油合金あるいは高密度ポリエチレン等のプラスチッ
ク材料によって構成されている。
【0031】そして、当該軸受装置に対して衝撃等が作
用したときには、各スラスト板20がアームボス13の
各端面やブラケット14の内側端面からスラスト荷重を
受承し、アームボス13とブラケット14とが直接衝突
するのを防止している。
【0032】21,21はシール部材としてのOリング
を示し、該各Oリング21はアームボス13のテーパ部
13Cとブラケット14の各テーパ部14Eとの間のV
字溝内に弾性的に装着されている。そして、各Oリング
21は、アームボス13と各ブラケット14との間に外
部から異物が混入するのを防止している。
【0033】22は連結ピン17を固定ボルト18と共
にブラケット14に固定する固定ナットを示し、該固定
ナット22は固定ボルト18の先端側に螺着されること
により、固定ボルト18を緩止め状態に保持している。
【0034】本実施例による軸受装置は上述の如き構成
を有するもので、当該軸受装置を介してアーム7の先端
側にピン結合されたバケット8はアームボス13に取付
けた含油ブッシュ15に対し、連結ピン17を回動させ
ることにより、アーム7の先端側で回動動作を行う。
【0035】ここで、例えば土砂等の掘削作業において
各ブラケット14をアームボス13に対して相対的に回
動させるときに、連結ピン17の外周面と含油ブッシュ
15の内周面との間に摺動抵抗が生じ、連結ピン17と
含油ブッシュ15との各摺動面間の摩擦熱により含油ブ
ッシュ15等が高温状態になると、含油ブッシュ15内
に含浸された潤滑油は連結ピン17との摺動面側にしみ
出し、含油ブッシュ15内の潤滑油量が減少する。
【0036】しかし、このときの摩擦熱がアームボス1
3側に熱伝導すると、凹部16内の潤滑油Gが加熱され
ることによって粘度を低下させ、凹部16内で流動可能
な状態となるから、多孔質構造をなす含油ブッシュ15
は毛細管現象を発揮することによってこの潤滑油Gを凹
部16内から含油ブッシュ15内に向けて図2中の矢示
A方向へと吸い込むようになる。
【0037】この結果、含油ブッシュ15内には常に必
要量の潤滑油を含有させることができ、含油ブッシュ1
5と連結ピン17とを円滑に相対回動させることができ
る。また、凹部16内には含油ブッシュ15内に含浸さ
れた潤滑油に対して約3.5倍の潤滑油Gを蓄えておく
ことができるから、従来技術による含油ブッシュと比較
して約4.5倍の潤滑油を保持できると共に、含油ブッ
シュ15の寿命を大幅に延長できる。
【0038】かくして、本実施例によれば、含油ブッシ
ュ15の外周側に位置してアームボス13に凹部16を
設け、該凹部16内には潤滑油Gを充填したから、含油
ブッシュ15と連結ピン17との摺動面に生じる摩擦熱
によって含油ブッシュ15内の潤滑油が摺動面側にしみ
出しても、凹部16内から含油ブッシュ15内へと潤滑
油Gを補給することができ、常に潤滑状態に保持された
含油ブッシュ15によりアームボス13とバケット8と
の円滑な相対回動を補償できる。
【0039】また、含油ブッシュ15には消費した分の
潤滑油を凹部16内の潤滑油Gによって補給するから、
潤滑油の消費による含油ブッシュ15の含油量の低下を
防止でき、長期に亘って含油ブッシュ15の潤滑性を保
ち、摩耗や損傷を確実に防ぐことができると共に、含油
ブッシュ15の寿命を大幅に延長できる。
【0040】さらに、内部に潤滑油Gが収容された凹部
16を含油ブッシュ15の外周側に設けたから、潤滑油
Gを確実に含油ブッシュ15内に吸収させることがで
き、含油ブッシュ15内の潤滑油が含油ブッシュ15と
連結ピン17との摺動面側にしみ出すことによってアー
ムボス13とバケット8との円滑な相対回動を補償でき
ると共に、必要以上の潤滑油が含油ブッシュ15と連結
ピン17との摺動面間のクリアランスから漏洩するのを
防止でき、長期に亘って潤滑油の補給ができる。
【0041】そして、アームボス13と各ブラケット1
4とが相対回動するときに、連結ピン17に対して摺動
する含油ブッシュ15をブッシュ嵌合穴13A内に嵌着
したから、従来技術のような定期的な潤滑油の給脂を行
う必要がなく、メンテナンス性を向上させることができ
る。
【0042】次に、図3は本発明の第2の実施例を示
し、本実施例では前記第1の実施例と同一の構成要素に
同一の符号を付し、その説明を省略する。しかし、本実
施例の特徴は、凹部16内に潤滑油Gを含浸させた油含
浸部材としてのスポンジ状の海綿構造体31を設けたこ
とにある。
【0043】ここで、海綿構造体31はフェルトや石綿
等によって断面矩形のリング状に形成され、その外周面
が凹部16の底面に接着されると共に、その内部には含
油ブッシュ15内の潤滑油と同一のギアオイル等の潤滑
油Gが含浸されている。また、海綿構造体31の断面形
状は凹部16内の断面形状よりも僅かに大きく形成さ
れ、海綿構造体31が凹部16内に取付けられたときに
海綿構造体31の内周側が凹部16から、僅かに内側に
突出し、海綿構造体31の内周面は全周に亘って含油ブ
ッシュ15の外周面に接触する。
【0044】かくして、このように構成される本実施例
でも、前記第1の実施例とほぼ同様の作用効果を得るこ
とができるが、特に本実施例では、凹部16内に海綿構
造体31を設けたから、グリースよりも粘度の低い潤滑
油G(例えば含油ブッシュ15内に予め含浸させた潤滑
油と同一種類のもの)を海綿構造体31内に容易に保持
できる。そして、含油ブッシュ15と連結ピン17との
摺動面に生じる摩擦熱によって含油ブッシュ15内の潤
滑油が摺動面間にしみ出し、消費されても、海綿構造体
31内の潤滑油Gを含油ブッシュ15側へと補給でき、
常に潤滑油を含油ブッシュ15内に含ませることによっ
て、含油ブッシュ15と連結ピン17とを円滑に相対回
動させることができる。
【0045】また、海綿構造体31の内周面が含油ブッ
シュ15の外周面に接触する構成としたから、多孔質構
造をなす含油ブッシュ15の毛細管現象によって海綿構
造体31内の潤滑油Gを含油ブッシュ15内に補給で
き、含油ブッシュ15の潤滑性を長期に亘って補償でき
る。
【0046】次に、図4は本発明の第3の実施例を示
し、本実施例では前記第2の実施例と同一の構成要素に
同一の符号を付し、その説明を省略する。しかし、本実
施例の特徴は、一端が凹部16内に開口し他端がアーム
ボス13の外周側に開口した給脂通路41をアームボス
13に設け、該給脂通路41の他端側には海綿構造体3
1に潤滑油を給脂する給脂部としてのニップル部42を
設けたことにある。
【0047】ここで、給脂通路41は凹部16から径方
向外側に延び、その他端側には給脂通路41を閉塞する
ようにニップル部42が螺着されている。そして、潤滑
油Gを海綿構造体31に供給するときには、外部のオイ
ルタンク等を給脂配管、オイルガン(いずれも図示せ
ず)等を介してニップル部42に接続することにより、
給脂通路41を介して凹部16内に潤滑油を注入する。
【0048】かくして、このように構成される本実施例
でも、前記第2の実施例とほぼ同様の作用効果を得るこ
とができるが、特に本実施例では、アームボス13の外
周側に内部の海綿構造体31へと潤滑油Gを供給する給
脂通路41とニップル部42とを設けたから、含油ブッ
シュ15と連結ピン17との摺動面に生じる摩擦熱によ
って含油ブッシュ15内の潤滑油が摺動面側にしみ出
し、消費されても、海綿構造体31内の潤滑油Gを含油
ブッシュ15側に補給できると共に、これにより、海綿
構造体31内の潤滑油Gが消費されたときでも、外部か
ら給脂通路41を介して海綿構造体31に潤滑油Gを供
給でき、より長期間に亘って含油ブッシュ15の潤滑性
を確保することができる。
【0049】次に、図5は本発明の第4の実施例を示
し、本実施例では前記第2の実施例と同一の構成要素に
同一の符号を付し、その説明を省略する。しかし、本実
施例の特徴は、ブッシュ嵌合穴51Aに臨むようにリン
グ状の凹溝からなる凹部52をアームボス51に設け、
該凹部52は開口部側が幅狭となり、底部側が幅広とな
るように断面台形状に形成すると共に、該凹部52内に
は潤滑油Gが含浸された海綿構造体53を配設したこと
にある。
【0050】ここで、アームボス51は前記第1の実施
例で述べたアームボス13とほぼ同様に略円筒状をなし
てアーム7の先端側に設けられ、その内周側にはブッシ
ュ嵌合穴51Aが設けられている。また、アームボス5
1は軸方向両端側がスラスト板20に対する摺動面とな
り、該各端面は略円板状をなし、その外周側には環状の
各テーパ部51Bが形成されている。
【0051】また、海綿構造体53は前記第2の実施例
で述べた海綿構造体31と同様に構成されるものの、該
海綿構造体53は凹部52内に挿着されることにより、
断面台形状のリングとして形成され、その内部には含油
ブッシュ15内の潤滑油と同一種類の潤滑油G等が含浸
されている。また、海綿構造体53は凹部52よりも予
め大きく形成され、凹部52内に取付けられたときに海
綿構造体53が変形することによって、海綿構造体53
の内周側は内側へと僅かに突出し、海綿構造体53の内
周面は全周に亘って含油ブッシュ15の外周面に接触す
る。
【0052】かくして、このように構成される本実施例
でも、前記第2の実施例とほぼ同様の作用効果を得るこ
とができるが、特に本実施例では、凹部52は開口部側
が幅狭となり、底部側が幅広となるように断面台形状に
形成すると共に、該凹部52内に海綿構造体53を設け
る構成としたから、接着等の手段を用いることなく海綿
構造体53を容易に凹部52内に挿着することができ、
含油ブッシュ15と連結ピン17との摺動面に生じる摩
擦熱によって含油ブッシュ15内の潤滑油が摺動面側に
しみ出し、消費されても、海綿構造体53内の潤滑油G
を含油ブッシュ15内に補給でき、長期間に亘って含油
ブッシュ15の潤滑性を確保することができる。
【0053】次に、図6は本発明の第5の実施例を示
し、本実施例では前記第2の実施例と同一の構成要素に
同一の符号を付し、その説明を省略する。しかし、本実
施例の特徴は、ブッシュ嵌合穴61A内に臨むようにリ
ング状の凹溝からなる凹部62をアームボス61に設
け、該凹部62の底部側には凸湾曲部62Aを形成する
と共に、該凹部62内には潤滑油Gが含浸された海綿構
造体63を配設したことにある。
【0054】ここで、アームボス61はアーム7の先端
側に設けられ、略円筒状に形成されると共に、その内周
側にブッシュ嵌合穴61Aが設けられている。また、ア
ームボス61は軸方向両端側がスラスト板20に対する
摺動面となり、該各端面は略円板状をなし、その外周側
には環状の各テーパ部61Bが形成されている。
【0055】また、海綿構造体63は前記第2の実施例
で述べた海綿構造体31と同様に構成されるものの、該
海綿構造体63は凹部62内に挿着されることにより、
断面矩形状のリングとして形成され、その内部には含油
ブッシュ15内の潤滑油と同一種類の潤滑油G等が含浸
されている。また、海綿構造体63は凹部62よりも予
め大きく形成され、凹部62内に取付けられたときに凸
湾曲部62Aにより弾海綿構造体63が変形することに
よって、海綿構造体63の内周側は内側へと僅かに突出
し、海綿構造体63の内周面は全周に亘って含油ブッシ
ュ15の外周面に接触する。
【0056】かくして、このように構成される本実施例
でも、前記第2の実施例とほぼ同様の作用効果を得るこ
とができるが、特に本実施例では、凹部62の底部側に
凸湾曲部62Aを設け、該凹部62内に海綿構造体63
を装着する構成としたから、海綿構造体63を含油ブッ
シュ15の外周面に確実に接触させることができ、含油
ブッシュ15と連結ピン17との摺動面に生じる摩擦熱
によって含油ブッシュ15内の潤滑油が摺動面側にしみ
出し、消費されても、海綿構造体63内の潤滑油Gを含
油ブッシュ15内に補給でき、長期間に亘って含油ブッ
シュ15の潤滑性を確保することができる。
【0057】なお、前記各実施例では、凹部16(5
2,62)をリング状の凹溝によって形成するものとし
て説明したが、本発明はこれに限らず、例えばブッシュ
嵌合穴13A(51A,61A)内に臨む複数の凹部を
設け、各凹部内に潤滑油や潤滑油が含浸された油含浸部
材を設ける構成としてもよい。
【0058】また、上述した各実施例では、油圧ショベ
ルのアーム7とバケット8とのピン結合部に軸受装置を
適用した場合を例に挙げて説明したが、本発明はこれに
限らず、例えばリンク12とバケット8とのピン結合
部、アーム7とアームシリンダ10とのピン結合部等、
他のピン結合部にも広く適用することができる。
【0059】
【発明の効果】以上詳述した如く、請求項1の発明によ
れば、ボス部材のブッシュ嵌合穴内に潤滑油が含浸され
た含油ブッシュを嵌着すると共に、前記ボス部材には該
含油ブッシュに外周側から潤滑油を補給する潤滑油補給
手段を設けたから、含油ブッシュと連結ピンとの摺動面
に生じる摩擦熱によって含油ブッシュ内の潤滑油が摺動
面側にしみ出しても、潤滑油補給手段によって含油ブッ
シュ内へと潤滑油を補給することができ、常に潤滑状態
に保持された含油ブッシュによりボス部材と相手方部材
との円滑な相対回動を補償できる。また、含油ブッシュ
には消費した分の潤滑油を潤滑油補給手段から補給する
から、含油ブッシュ内の潤滑油量の減少を防止でき、長
期に亘って含油ブッシュの潤滑性を保ち、摩耗や損傷を
確実に防ぐことができると共に、含油ブッシュの寿命を
大幅に延長できる。さらに、含油ブッシュの外周側から
潤滑油を補給する潤滑油補給手段を設けたから、潤滑油
を確実に含油ブッシュ内に吸収させることができ、含油
ブッシュ内の潤滑油が含油ブッシュと連結ピンとの摺動
面側にしみ出すことによってボス部材と相手方部材との
円滑な相対回動を補償できると共に、必要以上の潤滑油
が含油ブッシュと連結ピンとの摺動面間のクリアランス
から漏洩するのを防止でき、長期に亘って潤滑油の補給
ができる。そして、ボス部材と相手方部材とが相対回動
するときに、連結ピンに対して摺動する含油ブッシュを
ブッシュ嵌合穴内に嵌着したから、定期的な潤滑油の給
脂を行う必要がなく、メンテナンス性を向上させること
ができる。
【0060】一方、請求項2に記載の発明によれば、ボ
ス部材に設けた凹部と、該凹部に収容した潤滑油とによ
って潤滑油補給手段を構成したから、ボス部材と相手方
部材との相対回転に伴い含油ブッシュ内の潤滑油が連結
ピンとの摺動面側に徐々にしみ出し、含油ブッシュ内の
潤滑油量が減少したときでも、凹部内の潤滑油を含油ブ
ッシュ内へと確実に補給し続けることができる。
【0061】また、請求項3に記載の発明によれば、ボ
ス部材に設けた凹部と、該凹部内に設けた油含浸部材と
から潤滑油補給手段を構成したから、凹部内で油含浸部
材に含浸させた潤滑油を、含油ブッシュと油含浸部材と
の接触面となる外周面側から含油ブッシュ内に確実に補
給することができる。
【0062】さらに、請求項4に記載の発明によれば、
ボス部材の外周側から潤滑油を給脂する給脂部を備える
構成としたから、給脂部を介してボス部材の外周側から
潤滑油を給脂でき、潤滑油補給手段から含油ブッシュに
向けて長期に亘り潤滑油を補給できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例による軸受装置が適用さ
れる油圧ショベルの作業装置等を示す全体図である。
【図2】図1中の矢示II−II方向からみた軸受装置を拡
大して示す縦断面図である。
【図3】本発明の第2の実施例による軸受装置を示す縦
断面図である。
【図4】本発明の第3の実施例による軸受装置を示す縦
断面図である。
【図5】本発明の第4の実施例による軸受装置を示す縦
断面図である。
【図6】本発明の第5の実施例による軸受装置を示す縦
断面図である。
【符号の説明】
8 バケット(相手方部材) 13,51,61 アームボス(ボス部材) 13A,51A,61A ブッシュ嵌合穴 14 ブラケット 15 含油ブッシュ 16,52,62 凹部(潤滑油補給手段) 17 連結ピン 31,53,63 海綿構造体(油含浸部材) 42 ニップル部(給脂部) G 潤滑油

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸方向にブッシュ嵌合穴が形成されたボ
    ス部材と、該ボス部材のブッシュ嵌合穴内に嵌着され潤
    滑油が含浸される含油ブッシュと、該含油ブッシュを介
    して前記ボス部材を相手方部材に回転可能に連結する連
    結ピンと、前記ボス部材に設けられ前記含油ブッシュに
    外周側から潤滑油を補給する潤滑油補給手段とから構成
    してなる軸受装置。
  2. 【請求項2】 前記潤滑油補給手段は、前記ブッシュ嵌
    合穴内に臨むように前記ボス部材に設けられ、内部に潤
    滑油を収容する凹部によって構成してなる請求項1に記
    載の軸受装置。
  3. 【請求項3】 前記潤滑油補給手段は、前記ブッシュ嵌
    合穴内に臨むように前記ボス部材に設けられる凹部と、
    前記含油ブッシュの外周面に接触するように該凹部内に
    設けられ潤滑油が含浸される油含浸部材とから構成して
    なる請求項1に記載の軸受装置。
  4. 【請求項4】 前記潤滑油供給手段は、ボス部材の外周
    側から潤滑油を給脂する給脂部を備えてなる請求項1,
    2または3に記載の軸受装置。
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