JPH1137138A - 軸受装置 - Google Patents

軸受装置

Info

Publication number
JPH1137138A
JPH1137138A JP9211363A JP21136397A JPH1137138A JP H1137138 A JPH1137138 A JP H1137138A JP 9211363 A JP9211363 A JP 9211363A JP 21136397 A JP21136397 A JP 21136397A JP H1137138 A JPH1137138 A JP H1137138A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bush
connecting pin
oil
bracket
pin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9211363A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshio Hasegawa
利男 長谷川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Construction Machinery Co Ltd filed Critical Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Priority to JP9211363A priority Critical patent/JPH1137138A/ja
Publication of JPH1137138A publication Critical patent/JPH1137138A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C11/00Pivots; Pivotal connections
    • F16C11/04Pivotal connections
    • F16C11/045Pivotal connections with at least a pair of arms pivoting relatively to at least one other arm, all arms being mounted on one pin
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C2350/00Machines or articles related to building
    • F16C2350/26Excavators

Abstract

(57)【要約】 【課題】 左,右のブラケット部材に設けたストッパプ
レートによって連結ピンを抜止め状態に保持し、連結ピ
ンのがたつき等を防止する。 【解決手段】 第1のブッシュ15をアームボス12の
ブッシュ嵌合穴12A内に嵌着し、第2のブッシュ17
を左,右のブラケット14のブッシュ嵌合穴14A内に
嵌着する。そして、連結ピン19をブッシュ15,17
内に摺動可能に挿嵌し、左,右のストッパプレート20
によって抜止め状態に保持する。また、潤滑油を左,右
の油溜め室22内に収容し、この潤滑油を連結ピン19
の油通路19A,19B等を介してブッシュ15,17
との摺動面15A,17Aに供給する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば油圧ショベ
ル等の建設機械に装備される作業装置のピン結合部等に
好適に用いられる軸受装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、例えば油圧ショベル等に用いら
れる軸受装置は、軸方向にブッシュ嵌合穴が形成された
ボス部材と、該ボス部材の軸方向両端側に配設された
左,右のブラケット部材と、前記ボス部材のブッシュ嵌
合穴内にブッシュを介して摺動可能に挿嵌され、前記ボ
ス部材と各ブラケット部材とを回動可能に連結する連結
ピンとから構成されている(特開平8−270637公
報等)。
【0003】この種の従来技術による軸受装置は、例え
ば油圧ショベルの作業装置を構成するブーム、アーム、
バケット等の各連結部に用いられ、例えばアームとバケ
ットとの連結部では、アームの先端側に設けられたボス
部材と、バケットに設けられた各ブラケット部材とが連
結ピンを介して回動可能に連結されている。
【0004】この場合、ボス部材のブッシュ嵌合穴内に
はブッシュが嵌着され、各ブラケット部材にはピン挿嵌
穴が形成されている。そして、連結ピンは、軸方向の両
端側が各ブラケット部材のピン挿嵌穴内に嵌合され、軸
方向の中間部がボス部材のブッシュと摺接すると共に、
連結ピンとブッシュとの摺動面にはグリス等の潤滑油が
供給されている。
【0005】また、連結ピンには、一方のブラケット部
材との間に抜止めピンが設けられている。そして、この
抜止めピンは、連結ピンの一端側を径方向に貫通した状
態で一方のブラケット部材に取付けられ、連結ピンをブ
ラケット部材に抜止めおよび廻止め状態で固定してい
る。
【0006】そして、バケットがアームの先端側で回動
されると、各ブラケット部材が連結ピンと共にボス部材
に対して回動し、このとき連結ピンとブッシュとは互い
に摺動する構成となっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術では、連結ピンを抜止めピンによってブラケット
部材に固定する構成としている。しかし、連結ピンとそ
の内部に挿通された抜止めピンとの間には微小な隙間が
形成されるため、連結ピンは、ボス部材と各ブラケット
部材とが相対回転するときに、各ブラケット部材のピン
挿嵌穴内でがたつきを僅かに生じることがある。
【0008】このため、従来技術では、ブーム、アー
ム、バケット等を回動させるときに、連結ピンと各ブラ
ケット部材との間でがたつき、かじり等による異音が生
じ易くなり、油圧ショベルの作業環境を悪化させるばか
りでなく、これらが早期に摩耗し易くなるという問題が
ある。
【0009】そして、連結ピンの両端側は各ブラケット
部材のピン挿嵌穴を介して外部に露出しているため、油
圧ショベルの掘削作業中には、外部からのダスト、土砂
等が連結ピンと各ブラケット部材との間に侵入する場合
があり、これらの異物によって前述した異音、摩耗等は
さらに生じ易くなる。
【0010】これに対し、連結ピンと各ブラケット部材
との間に十分な潤滑油を供給することにより、これらの
間に生じる異音、摩耗等を低減させる方法が考えられ
る。しかし、この場合には、油圧ショベルを運転するう
ちに潤滑油が各ブラケット部材のピン挿嵌穴から外部に
漏れ出し易くなり、油圧ショベルの外観、周囲の環境等
が損なわれるという問題がある。
【0011】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、本発明は、連結ピンと各ブラケット部材
との間に生じるがたつきを確実に抑制でき、長期間に亘
って安定した作動状態を保持できると共に、ピン結合部
等の外観、周囲の環境等を良好に保つことができるよう
にした軸受装置を提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために請求項1の発明は、軸方向にブッシュ嵌合穴が形
成されたボス部材と、該ボス部材の軸方向両端側に配設
され、ブッシュ嵌合穴がそれぞれ形成された左,右のブ
ラケット部材と、ボス部材のブッシュ嵌合穴内に嵌着さ
れた第1のブッシュと、各ブラケット部材のブッシュ嵌
合穴内に嵌着された第2のブッシュと、軸方向の中間部
が前記第1のブッシュ内に摺動可能に挿嵌され、軸方向
の両端側が該第2のブッシュ内に摺動可能に挿嵌される
ことによってボス部材と各ブラケット部材とをそれぞれ
回動可能に連結する連結ピンと、各ブラケット部材に設
けられ連結ピンの抜止めを行う左,右のストッパプレー
トと、該各ストッパプレートと連結ピンの両端側との間
に画成され、潤滑油が収容される左,右の油溜め室とか
らなる構成を採用している。
【0013】このように構成することにより、連結ピン
を第1および第2のブッシュ内にそれぞれ摺動可能に挿
嵌し、ボス部材と左,右のブラケット部材とを回動可能
に連結することができる。そして、連結ピンを各ストッ
パプレートにより各ブラケット部材に対して抜止め状態
に保持でき、例えば左,右のブラケット部材のブッシュ
嵌合穴をストッパプレートによって外側から閉塞するこ
とにより、左,右のストッパプレートと連結ピンの両端
側との間に油溜め室をそれぞれ画成することができる。
【0014】また、請求項2の発明では、前記各ストッ
パプレートには、前記連結ピンの端面と対面して油溜め
用の凹陥部を形成している。
【0015】これにより、左,右のストッパプレートと
連結ピンとの間に画成される油溜め室の容積をストッパ
プレートの凹陥部によって増大させ、各油溜め室内に多
量の潤滑油を収容することができる。
【0016】さらに、請求項3の発明では、前記ボス部
材またはストッパプレートに給脂用のニップルを設けて
いる。
【0017】これにより、軸受装置に対して給脂を行う
ときには、ニップルの位置に形成された給脂口等から連
結ピンと第1,第2のブッシュとの摺動面、または油溜
め室等に潤滑油を補給することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明による実施の形態
を、図1ないし図6を参照しつつ、詳細に説明する。
【0019】ここで、図1ないし図4は本発明による第
1の実施例を示し、本実施例では、軸受装置を油圧ショ
ベルのピン結合部に適用した場合を例に挙げて説明す
る。
【0020】1は油圧ショベルの下部走行体、2は該下
部走行体1上に旋回可能に搭載された上部旋回体を示
し、該上部旋回体2の旋回フレーム3上には、運転室
4、機械室等が設けられている。
【0021】5は上部旋回体2の前部に俯仰動可能に取
付けられた作業装置で、該作業装置5は、上部旋回体2
の旋回フレーム3にピン結合されたブーム6と、該ブー
ム6の先端側にピン結合されたアーム7と、該アーム7
の先端側にピン結合されたバケット8等とから構成され
ている。そして、ブーム6、アーム7およびバケット8
は、それぞれブームシリンダ9、アームシリンダ10お
よびバケットシリンダ11によって回動される。
【0022】ここで、これらの各ピン結合部には本実施
例による軸受装置が装備され、例えばアーム7とバケッ
ト8とは、図2ないし図4に示す如く、この軸受装置を
介して回動可能に連結されている。
【0023】12はアーム7の先端側に設けられたボス
部材としてのアームボスで、該アームボス12は略円筒
状に形成され、その内周側には後述する第1のブッシュ
15用のブッシュ嵌合穴12Aが軸方向に形成されてい
る。そして、アームボス12の軸方向中間部には、径方
向に延びる給脂通路12Bが形成され、該給脂通路12
Bの内周側は、第1のブッシュ15を介してその摺動面
15Aに連通している。また、給脂通路12Bの外周側
はアームボス12の外周面に開口し、この開口部には給
脂用のニップル13が着脱可能に取付けられている。
【0024】14,14はバケット8の外側にブラケッ
ト部材として突設された左,右一対のブラケットで、該
各ブラケット14は、図3に示す如く、アームボス12
の軸方向両端側に配設されている。そして、各ブラケッ
ト14には、後述する第2のブッシュ17用のブッシュ
嵌合穴14Aが軸方向に形成されている。また、各ブラ
ケット14は、アームボス12と対向する内面側に固着
された環状板14Bを有し、各ブラケット14の外面側
には、後述のストッパプレート20,20が取付けられ
ている。
【0025】15はアームボス12のブッシュ嵌合穴1
2A内に嵌着された第1のブッシュで、該第1のブッシ
ュ15の内周側には、後述する連結ピン19との摺動面
15Aが形成され、この摺動面15Aは、アームボス1
2と連結ピン19との間に装着されたシール部材16,
16によってシールされている。
【0026】17,17は左,右のブラケット14のブ
ッシュ嵌合穴14A内に嵌着された第2のブッシュで、
該各第2のブッシュ17の内周側は、連結ピン19との
摺動面17Aとなり、この摺動面17Aは、各ブラケッ
ト14と連結ピン19との間に装着されたシール部材1
8,18等によってシールされている。ここで、前記ブ
ッシュ15,17としては、例えば金属材料等からなる
鉄ブッシュ、潤滑油を含浸させた多孔質の焼結金属等か
らなる含油ブッシュ等が用いられる。
【0027】19はアームボス12と左,右のブラケッ
ト14とを回動可能に連結した連結ピンで、該連結ピン
19は、図2および図3に示す如く、各ブラケット14
の外面側間の間隔よりも短尺な所定の軸方向長さをもっ
て形成され、軸方向の中間部が第1のブッシュ15内に
摺動可能に挿嵌されると共に、軸方向の両端側が第2の
ブッシュ17内に摺動可能に挿嵌されている。また、連
結ピン19の内部には、両端側が後述の油溜め室22,
22に連通した軸方向の油通路19Aと、該油通路19
Aから径方向に延びる複数の油通路19B,19B,…
とが形成されている。
【0028】20,20は左,右のブラケット14に設
けられた左,右一対のストッパプレートで、該各ストッ
パプレート20は、図2および図3に示す如く、略円形
状の金属板等からなり、周方向に間隔をもって配置され
た複数のボルト21,21,…等によって各ブラケット
14の外面側に締着されている。そして、左,右のスト
ッパプレート20は、各ブラケット14のブッシュ嵌合
穴14Aを閉塞し、連結ピン19を各ブッシュ15,1
7内に抜止め状態に保持している。
【0029】また、各ストッパプレート20の内面(ブ
ラケット14と当接面)側には、図4に示す如く、前記
ブッシュ嵌合穴14Aの外周側に位置して環状の油溝2
0Aと、該油溝20Aの外周側に位置してOリング溝2
0Bとが形成されている。そして、各油溝20Aは、油
溜め室22からストッパプレート20とブラケット14
との間に流出する潤滑油を捕捉し、この潤滑油が外部に
漏れ出すのを後述のOリング25と共に防止する構成と
なっている。
【0030】22,22は連結ピン19の両端側と左,
右のストッパプレート20との間に画成された左,右の
油溜め室で、該各油溜め室22内には、各ブッシュ1
5,17と連結ピン19との摺動面15A,17A等に
供給される潤滑油が収容されている。
【0031】25,25は左,右のストッパプレート2
0のOリング溝20B内に装着されたOリングで、該各
Oリング25は、図4に示す如く、ストッパプレート2
0とブラケット14との間をシールし、油溜め室22内
の潤滑油が外部に漏れ出すのを防止すると共に、油溜め
室22内に外部からダスト、水分等の異物が侵入するの
を規制している。また、26,26はアームボス12と
各ブラケット14との間をシールする他のOリングであ
る。
【0032】本実施例による軸受装置は上述の如き構成
を有するもので、次にその作動について説明する。
【0033】まず、図1中のバケット8がアーム7の先
端側で回動するときには、図3中の各ブラケット14が
アームボス12に対して連結ピン19を中心とした回動
動作を行い、このとき連結ピン19は、アームボス12
のブッシュ15と、各ブラケット14のブッシュ17に
対してそれぞれ摺動可能な状態を保持する。
【0034】また、左,右の油溜め室22内に収容され
た潤滑油は、連結ピン19の両端側からブッシュ17と
の摺動面17A等に供給されると共に、連結ピン19の
油通路19A,19Bを介してブッシュ15との摺動面
15A等に供給される。この場合、摺動面17A側に供
給された潤滑油も、連結ピン19とブッシュ17とが摺
動することにより、連結ピン19の表面を介して摺動面
15A側に流通する。一方、軸受装置に対して給脂を行
うときには、ニップル13を取外した後に油通路19B
から潤滑油を注入することにより、この潤滑油を油通路
19A,19Bを介して各油溜め室22内に補給する。
【0035】かくして、本実施例では、左,右のストッ
パプレート20をそれぞれ各ボルト21によって各ブラ
ケット14に締着し、該各ストッパプレート20によっ
て連結ピン19をブッシュ15,17内に抜止め状態に
保持する構成としたから、従来技術の抜止めピン等を省
略することができ、抜止めピン等を用いた場合に連結ピ
ン19と各ブラケット14との間に生じるがたつき等を
確実に抑制できると共に、長期間に亘って安定した作動
状態を保持することができる。
【0036】また、左,右のストッパプレート20を用
いてブラケット14のブッシュ嵌合穴14Aを閉塞した
から、連結ピン19の両端側に各油溜め室22を画成す
ることができ、該各油溜め室22内の潤滑油を連結ピン
19とブッシュ15,17との摺動面15A,17A等
に安定して供給できると共に、これらの摺動面15A,
17A等を長期間に亘って潤滑し続けることができる。
【0037】この場合、連結ピン19は第1,第2のブ
ッシュ15,17とそれぞれ摺動可能となっているか
ら、これらの摺動に伴って各油溜め室22内の潤滑油を
各摺動面17A側から摺動面15A側へと円滑に供給で
き、摺動面15A,17A等を全体に亘って確実に潤滑
できると共に、これらが早期に摩耗したり、異音を発生
したりするのを防ぐことができる。
【0038】そして、左,右のストッパプレート20に
油溝20AとOリング25とを設けたから、油溜め室2
2内の潤滑油が外部に漏れ出すのを確実に規制でき、油
圧ショベルの外観、周囲の環境等を良好に保持できると
共に、外部からの異物が潤滑油に混入するのを防ぐこと
ができる。
【0039】また、連結ピン19を左,右のストッパプ
レート20,20間に配設することによって抜止めピン
等を省略することができるから、軸受装置を幅方向(軸
方向)でコンパクトに形成でき、連結ピン19の軸方向
長さを短尺に形成できると共に、その材料を節約するこ
とができる。
【0040】さらに、アームボス12にはニップル13
と共に給脂通路12Bを設け、連結ピン19には油通路
19A,19Bを設けるようにしたから、潤滑油を各油
溜め室22内に容易に補給できると共に、該各油溜め室
22内の潤滑油を連結ピン19の油通路19A,19B
を介してブッシュ15との摺動面15A等に確実に供給
することができる。
【0041】次に、図5は本発明による第2の実施例を
示し、本実施例では、前記第1の実施例と同一の構成要
素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとす
る。しかし、本実施例の特徴は、左,右のストッパプレ
ート31に対して凹陥部31Aと、給脂用のニップル3
2とを設ける構成としたことにある。
【0042】ここで、左,右のストッパプレート31
は、前記第1の実施例とほぼ同様に構成されているもの
の、本実施例では、連結ピン33と対面した各ストッパ
プレート31の内面側に所定の深さ寸法をもった凹陥部
31Aが形成され、該各凹陥部31A内は油溜め室22
となっている。また、一方のストッパプレート31に
は、凹陥部31Aの中央に位置して油溜め室22に開口
する給脂口31Bが設けられ、この給脂口31Bにはニ
ップル32が着脱可能に取付けられている。さらに、連
結ピン33は、各ブラケット14の外面側間の間隔とほ
ぼ等しい軸方向長さをもって形成されている。
【0043】かくして、このように構成される本実施例
でも、前記第1の実施例とほぼ同一の作用効果を得るこ
とができるが、特に本実施例では、例えば各油溜め室2
2の容積をストッパプレート31の凹陥部31Aによっ
て増大させることができ、各油溜め室22内に多量の潤
滑油を収容できると共に、潤滑性能を長期間に亘って保
持することができる。また、各油溜め室22、ニップル
32(給脂口31B)の配置を必要に応じて自由にレイ
アウトすることができる。
【0044】次に、図6は本発明による第3の実施例を
示し、本実施例では、前記第1の実施例と同一の構成要
素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとす
る。しかし、本実施例の特徴は、左,右のストッパプレ
ート41にそれぞれ給脂用のニップル42を設けたこと
にある。
【0045】ここで、左,右のストッパプレート41
は、前記第1の実施例とほぼ同様に構成されているもの
の、本実施例では、各ストッパプレート41の中央部に
油溜め室22に開口した給脂口41Aが設けられ、各ニ
ップル42は、該各給脂口41Aに着脱可能に取付けら
れている。また、連結ピン43には、第1の実施例の油
通路19A,19Bに代えて油溜め用の凹部43A,4
3A,…が設けられている。
【0046】かくして、このように構成される本実施例
でも、前記第1の実施例とほぼ同一の作用効果を得るこ
とができるが、特に本実施例では、潤滑油を給脂通路1
2B,41Aから連結ピン43とブッシュ15との摺動
面15A、連結ピン43と各ブッシュ17との摺動面1
7A(各油溜め室22)に対してそれぞれ効率よく補給
することができる。また、連結ピン43に対して油通路
19A,19B等を省略したから、その強度、加工性を
大幅に向上させることができる。
【0047】なお、前記各実施例では、油圧ショベルの
ピン結合部を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限
らず、例えば油圧クレーン等の建設機械や、農業用およ
び産業用の機械等に設けられたピン結合部に適用しても
よい。
【0048】
【発明の効果】以上詳述した通り、請求項1に記載の発
明によれば、連結ピンを第1,第2のブッシュ内にそれ
ぞれ摺動可能に挿嵌し、この連結ピンをストッパプレー
トによって抜止め状態に保持すると共に、連結ピンの両
端側に左,右の油溜め室を画成する構成としたから、従
来技術の抜止めピン等を省略でき、連結ピンと左,右の
ブラケット部材との間にがたつきを生じることなく、長
期間に亘って安定した作動状態を保持することができ
る。そして、連結ピンを左,右のストッパプレート間に
配設するようにしたから、連結ピンの軸方向長さを短尺
に形成でき、軸受装置をコンパクトに形成することがで
きる。また、連結ピンを第1,第2のブッシュとそれぞ
れ摺動可能とすることにより、油溜め室内の潤滑油を連
結ピンと第1,第2のブッシュとの摺動面全体に安定し
て供給し続けることができる。さらに、例えば油溜め室
を左,右のストッパプレートによって閉塞することによ
り、油溜め室内の潤滑油が外部に漏れ出したり、外部か
らの異物が潤滑油に混入したりするのを確実に防止で
き、軸受装置の外観、周囲の環境等を良好に保つことが
できる。
【0049】また、請求項2に記載の発明によれば、ス
トッパプレートに凹陥部を形成したから、油溜め室の容
積をストッパプレートの凹陥部によって増大させること
ができ、油溜め室内に多量の潤滑油を収容できると共
に、潤滑性能を長期間に亘って保持することができる。
また、油溜め室を凹陥部内だけに設けることもでき、そ
の配置を必要に応じて自由にレイアウトすることができ
る。
【0050】さらに、請求項3に記載の発明によれば、
ボス部材またはストッパプレートに給脂用のニップルを
設けたから、ニップルの配置を必要に応じて自由にレイ
アウトすることができ、例えばニップルをボス部材とス
トッパプレートにそれぞれ設ける場合には、潤滑油を各
ニップルの位置に形成された給脂口等から連結ピンと第
1,第2のブッシュとの摺動面、油溜め室等に対してそ
れぞれ効率よく補給することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例による軸受装置が適用される油圧
ショベルを示す外観図である。
【図2】図1中のアームとバケットとの連結部を示す拡
大図である。
【図3】図2中の矢示III − III方向からみた断面図で
ある。
【図4】図3中の要部拡大図である。
【図5】第2の実施例による軸受装置を示す断面図であ
る。
【図6】第3の実施例による軸受装置を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
12 アームボス(ボス部材) 12A ブッシュ嵌合穴 13,32,42 ニップル 14 ブラケット(ブラケット部材) 14A ブッシュ嵌合穴 15 第1のブッシュ 17 第2のブッシュ 19,33,43 連結ピン 20,31,41 ストッパプレート 22 油溜め室 31A 凹陥部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸方向にブッシュ嵌合穴が形成されたボ
    ス部材と、該ボス部材の軸方向両端側に配設され、ブッ
    シュ嵌合穴がそれぞれ形成された左,右のブラケット部
    材と、前記ボス部材のブッシュ嵌合穴内に嵌着された第
    1のブッシュと、前記各ブラケット部材のブッシュ嵌合
    穴内に嵌着された第2のブッシュと、軸方向の中間部が
    前記第1のブッシュ内に摺動可能に挿嵌され、軸方向の
    両端側が該第2のブッシュ内に摺動可能に挿嵌されるこ
    とによって前記ボス部材と各ブラケット部材とをそれぞ
    れ回動可能に連結する連結ピンと、前記各ブラケット部
    材に設けられ前記連結ピンの抜止めを行う左,右のスト
    ッパプレートと、該各ストッパプレートと連結ピンの両
    端側との間に画成され、潤滑油が収容される左,右の油
    溜め室とから構成してなる軸受装置。
  2. 【請求項2】 前記各ストッパプレートには、前記連結
    ピンの端面と対面して油溜め用の凹陥部を形成してなる
    請求項1に記載の軸受装置。
  3. 【請求項3】 前記ボス部材またはストッパプレートに
    給脂用のニップルを設けてなる請求項1または2に記載
    の軸受装置。
JP9211363A 1997-07-22 1997-07-22 軸受装置 Pending JPH1137138A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9211363A JPH1137138A (ja) 1997-07-22 1997-07-22 軸受装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9211363A JPH1137138A (ja) 1997-07-22 1997-07-22 軸受装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1137138A true JPH1137138A (ja) 1999-02-09

Family

ID=16604735

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9211363A Pending JPH1137138A (ja) 1997-07-22 1997-07-22 軸受装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1137138A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003044379A1 (de) * 2001-11-22 2003-05-30 Voest-Alpine Bergtechnik Gesellschaft M.B.H. Gelenksbolzenbaueinheit
WO2004022989A1 (ja) * 2002-09-09 2004-03-18 Hitachi Construction Machinery Co., Ltd. 軸受装置
WO2006080242A1 (ja) * 2005-01-25 2006-08-03 Komatsu Ltd. 軸受装置
CN103994140A (zh) * 2014-06-06 2014-08-20 山东中川液压有限公司 一种铲斗销轴连接结构
CN104005435A (zh) * 2014-06-06 2014-08-27 山东中川液压有限公司 一种高效节能环保油液混合动力挖掘机
CN106870576A (zh) * 2017-04-19 2017-06-20 如皋市非标轴承有限公司 一种新型垃圾斗用轴承
CN106884862A (zh) * 2014-10-17 2017-06-23 柳州柳工挖掘机有限公司 工作装置铰接机构

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
AU2002357949B2 (en) * 2001-11-22 2008-02-28 Voest-Alpine Bergtechnik Gesellschaft M.B.H. Hinge bolt modular unit
US7070331B2 (en) 2001-11-22 2006-07-04 Voest-Alpine Bergtechnik Gesellschaft M.B.H. Hinge bolt modular unit
WO2003044379A1 (de) * 2001-11-22 2003-05-30 Voest-Alpine Bergtechnik Gesellschaft M.B.H. Gelenksbolzenbaueinheit
WO2004022989A1 (ja) * 2002-09-09 2004-03-18 Hitachi Construction Machinery Co., Ltd. 軸受装置
KR100894532B1 (ko) 2005-01-25 2009-04-24 가부시키가이샤 고마쓰 세이사쿠쇼 베어링 장치
JPWO2006080242A1 (ja) * 2005-01-25 2008-06-19 株式会社小松製作所 軸受装置
WO2006080242A1 (ja) * 2005-01-25 2006-08-03 Komatsu Ltd. 軸受装置
US7748908B2 (en) 2005-01-25 2010-07-06 Komatsu Ltd. Bearing device
JP4616879B2 (ja) * 2005-01-25 2011-01-19 株式会社小松製作所 軸受装置
CN103994140A (zh) * 2014-06-06 2014-08-20 山东中川液压有限公司 一种铲斗销轴连接结构
CN104005435A (zh) * 2014-06-06 2014-08-27 山东中川液压有限公司 一种高效节能环保油液混合动力挖掘机
CN106884862A (zh) * 2014-10-17 2017-06-23 柳州柳工挖掘机有限公司 工作装置铰接机构
CN106870576A (zh) * 2017-04-19 2017-06-20 如皋市非标轴承有限公司 一种新型垃圾斗用轴承

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100894532B1 (ko) 베어링 장치
JP4489705B2 (ja) 建設機械のスイベルジョイント
JPH1137138A (ja) 軸受装置
JPH1030640A (ja) 軸受装置
JP2001349322A (ja) 軸受装置
JP2000120693A (ja) 軸受装置
JP2004028203A (ja) 2部材連結装置
WO2020189126A1 (ja) 建設機械
JPH09151482A (ja) 軸受装置
JP2005048864A (ja) 減速装置
JP2009185937A (ja) 軸受装置
JPH10311335A (ja) 軸受装置
JP2543538B2 (ja) ピン結合装置
JP2003020685A (ja) 建設機械の旋回軸受
JP2008075382A (ja) 軸受装置
JPH11131526A (ja) 軸受装置
JPH0538141Y2 (ja)
JPH09111804A (ja) 軸受装置
JPH08230731A (ja) 建設機械のトラックローラ
JPH0653653U (ja) バケット用リンク機構の自動給脂構造
JPH1181372A (ja) ピン結合部の潤滑油飛散防止装置
JP2005076775A (ja) 軸受装置
JP2000038739A (ja) 建設機械の2部材連結装置
JPH1181371A (ja) ピン結合部の潤滑油飛散防止装置
JPH0542256Y2 (ja)