JP2001349322A - 軸受装置 - Google Patents

軸受装置

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JP2001349322A
JP2001349322A JP2000171884A JP2000171884A JP2001349322A JP 2001349322 A JP2001349322 A JP 2001349322A JP 2000171884 A JP2000171884 A JP 2000171884A JP 2000171884 A JP2000171884 A JP 2000171884A JP 2001349322 A JP2001349322 A JP 2001349322A
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JP
Japan
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thrust ring
thrust
bush
boss
oil
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Application number
JP2000171884A
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English (en)
Inventor
Morio Tamura
盛雄 田村
Norimitsu Sakuma
宣光 佐久間
Osamu Itsukida
修 五木田
Nobuyuki Hida
信幸 飛田
Shunsuke Shimakura
俊輔 島倉
Hideki Akita
秀樹 秋田
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Publication date
Application filed by Hitachi Construction Machinery Co Ltd filed Critical Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C11/00Pivots; Pivotal connections
    • F16C11/04Pivotal connections
    • F16C11/045Pivotal connections with at least a pair of arms pivoting relatively to at least one other arm, all arms being mounted on one pin
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C2350/00Machines or articles related to building
    • F16C2350/26Excavators

Abstract

(57)【要約】 【課題】 油液の圧力を利用してボスとブラケットとの
間のスラスト方向のがたつきを防止し、構造を簡素化し
て製作、加工等の作業性を高める。 【解決手段】 ボス22の端面22Aには第1のスラス
トリング26を設け、ブラケット24の端面24Bには
第2のスラストリング27を設ける。そして、スラスト
リング27をスラストリング26内に摺動可能に挿嵌す
ることにより、スラストリング26,27間に左,右の
油室28を形成する。また、左,右の油室28,28間
はグリースの供給路32によって互いに連通する。そし
て、油室28内にはグリースを封入し、このグリースの
圧力によりスラストリング26をボス22の端面22A
に向けて押圧し、スラストリング27をブラケット24
の端面24Bに向けて押圧する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば建設機械に
装備される作業装置のピン結合部等に好適に用いられる
軸受装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、油圧ショベル等の建設機械は、
土砂等の掘削作業を行なう作業装置を備えている。そし
て、この作業装置は、ブーム、アームおよびバケット等
を軸受装置を用いて互いに回動可能に連結して構成され
ている。
【0003】即ち、油圧ショベルの作業装置にあって
は、例えばアームの先端側にボスを設け、バケットには
左,右のブラケットを設け、これらのブラケット間にア
ーム側のボスを挿入した状態で両者を連結ピンを用いて
回動可能に連結している。また、ボスの内周側にはブッ
シュを嵌着して設け、このブッシュの内周側に連結ピン
を摺動可能に挿通することにより、連結ピンはブッシュ
により摺動可能に支持されている。
【0004】ところで、このような軸受装置は、ボスの
端面とブラケットの端面との間に意図的に僅かな隙間を
設けることにより、軸受装置の組立時にボスを左,右の
ブラケット間に挿入するときの挿入作業を容易に行なえ
るようにしている。
【0005】このため、ボスとブラケットとの間には前
記隙間の分だけスラスト方向にがたつきが生じ、このが
たつきに起因して掘削作業時にボスとブラケットとの端
面間で衝突音が発生し、運転室内での居住性が悪くなる
という問題がある。
【0006】そこで、このような不具合を解消するため
に、他の従来技術として、ボスの端面側に環状のシリン
ダ溝を軸方向に凹設し、このシリンダ溝内に環状のピス
トンを摺動可能に挿嵌すると共に、このピストンとブラ
ケットとの間には、ピストンによって前記ブラケットの
端面に押圧されるスラスト板を設ける構成としたものが
知られている(例えば、実開平5−52334号公報
等)。
【0007】そして、この他の従来技術は、シリンダ溝
とピストンとの間に画成した油室内に油液を充填し、こ
の油液の圧力により、ピストンと一体となったスラスト
板をブラケットの端面に押圧してボスの端面から離間さ
せ、この状態でボスとブラケットとの間のがたつきを防
止する構成としているものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した他
の従来技術では、ボスとブラケットとの端面間にピスト
ンおよびスラスト板を配設するために、ボスの軸方向両
端側にはピストンが摺動可能に挿嵌されるシリンダ溝を
それぞれ設ける構成としているので、ボスの製作時に、
これらのシリンダ溝をボスの端面側に特別に加工する必
要があり、加工工数が増えて作業性が低下するという問
題がある。
【0009】また、この従来技術にあっては、ボスの軸
方向に離間してシリンダ溝とピストンとの間に油室をそ
れぞれ形成する構成としているため、ボスとブラケット
との間に一方向のスラスト荷重が作用したときに、前記
各油室のうち一方の油室内の圧力のみが上昇し、他方の
油室内では圧力が低下することになる。
【0010】そして、圧力が上昇した一方の油室内で
は、圧力の上昇に伴って油液が漏洩し易くなり、万一油
液が漏洩したときには油液の減少分だけボスとブラケッ
トとの間でスラスト方向にがたつきが生じるという問題
がある。
【0011】また、このように油液が漏洩して油室内の
油液の量が減少すると、ボスとブラケットとの間にスラ
スト荷重が作用したときに、ピストンと一体となったス
ラスト板がボスの端面に摺接し、ボスとスラスト板との
間に焼き付き、かじり等が発生するという問題もある。
【0012】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、本発明の目的は、油液の圧力を利用して
ボスとブラケットとの間のスラスト方向のがたつきを防
止でき、構造を簡素化して製作、加工等の作業性を向上
できるようにした軸受装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために本発明による軸受装置は、内周側にブッシュが嵌
着して設けられたボスと、前記ボスの軸方向両側に対向
して配置された左,右のブラケットと、前記ブッシュの
内周側に摺動可能に挿嵌され前記ボスとブラケットとを
回動可能に連結した連結ピンとによって構成している。
【0014】そして、請求項1の発明が採用する構成の
特徴は、前記ブッシュの端面には第1のスラストリング
を設け、前記ブラケットの端面には前記第1のスラスト
リングと互いに摺動可能に組付けられた第2のスラスト
リングを設け、前記第1,第2のスラストリング間には
潤滑用の油液が封入されることにより第1のスラストリ
ングを前記ブッシュの端面に向けて押圧し第2のスラス
トリングを前記ブラケットの端面に向けて押圧する左,
右の油室を設ける構成としたことにある。
【0015】このように構成したことにより、第1,第
2のスラストリング間に設けられた油室内に外部から潤
滑用の油液を封入することにより、第1のスラストリン
グをブッシュの端面に押圧できると共に、第2のスラス
トリングをブラケットの端面に向けて押圧でき、この状
態でボスとブラケットとの間のスラスト方向のがたつき
を防止することができる。
【0016】また、請求項2の発明は、連結ピンには
左,右の油室間を連通する連通路を設ける構成としてい
る。これにより、左,右の油室間を連通路を介して互い
に連通できるから、ボスとブラケットとの間にスラスト
荷重が作用したときでも、従来技術で述べたように一方
の油室内の圧力のみが上昇することがなくなり、両方の
油室内の圧力をほぼ均等に保つことができる。そして、
前記スラスト荷重を各油室でそれぞれ分担して受承する
ことができる。
【0017】また、請求項3の発明は、連通路の途中に
は前記連通路内を流れる油液に対して抵抗を与える絞り
を設ける構成としている。この場合には、ボスとブラケ
ットとの間にスラスト荷重が作用して、一方の油室から
他方の油室に向けて油液が連通路内を流れたときには、
連通路の途中に設けた絞りにより連通路の油液の流れに
対して抵抗を与えることができ、この抵抗力を利用する
ことにより前記スラスト荷重をより安定して受承するこ
とができる。
【0018】請求項4の発明は、第1のスラストリング
と第2のスラストリングには、油室内に油液を封止する
ためのシール部材を設ける構成としている。これによっ
て油室内の油液が第1,第2のスラストリング間等から
外部に漏洩するのをシール部材により良好に抑えること
ができる。
【0019】さらに、請求項5の発明は、第1のスラス
トリングと第2のスラストリングは連結ピンの外周側に
それぞれ摺動可能に挿嵌された段付の筒状体からなり、
前記第2のスラストリングは前記第1のスラストリング
内に摺動可能に挿嵌されることにより第1のスラストリ
ングとの間に前記油室を画成する構成としている。
【0020】この場合、第2のスラストリングを第1の
スラストリング内に摺動可能に挿嵌することにより、各
スラストリングと連結ピンとの間で環状の空間部からな
る油室を画成することができる。
【0021】さらに、請求項6の発明は、ボスの内周側
には第1のスラストリングとの間をシールする他のシー
ル部材を設ける構成としている。これにより、第1のス
ラストリングとブッシュとの間を油液によって潤滑する
場合、この油液が第1のスラストリングとボスとの間か
ら外部に漏洩するのを他のシール部材により防止するこ
とができる。
【0022】一方、請求項7の発明は、連結ピンには、
外部からの油液を各油室に連通路を介して供給する第1
の供給路と、ブッシュと連結ピンとの摺動面間に外部か
ら潤滑用の油液を供給する第2の供給路とを互いに独立
して設ける構成としている。これにより、2つの供給路
を用いて油室と前記摺動面に対しそれぞれ個別に油液を
供給することができる。
【0023】また、請求項8の発明は、連結ピンには、
外部からの油液を各油室に連通路を介して供給する第1
の供給路と、前記第1の供給路と連通し前記油液の一部
をブッシュと連結ピンとの摺動面間に潤滑用の油液とし
て供給する第2の供給路とを設け、前記第2の供給路の
途中部位には、ブッシュと連結ピンとの摺動面側を前記
各油室内よりも低い圧力状態に保つ弁手段を設ける構成
としている。
【0024】これにより、第1の供給路に外部から油液
を注入するだけで、油室と前記摺動面の両方に油液を供
給することができる。そして、第2の供給路の途中に設
けた弁手段により連結ピンとブッシュとの摺動面側を第
1の供給路よりも低く抑えて、油室内の油液の圧力を高
い状態に保ち続けることができる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態による
軸受装置を油圧ショベルのピン結合部に適用した場合を
例に挙げ、添付図面に従って詳細に説明する。
【0026】ここで、図1ないし図5は本発明の第1の
実施の形態を示し、1は油圧ショベルの下部走行体、2
はこの下部走行体1上に旋回可能に搭載された上部旋回
体で、この上部旋回体2は、旋回フレーム3を有し、こ
の旋回フレーム3上には、運転室を画成するキャブ4、
エンジン(図示せず)等を収容する機械室を画成するエ
ンジンカバー5およびカウンタウエイト6等が設けられ
ている。
【0027】7は上部旋回体2の前部側に俯仰動可能に
設けられた作業装置で、この作業装置7は、上部旋回体
2の旋回フレーム3にピン結合されたブーム8と、この
ブーム8の先端側にピン結合されたアーム9と、このア
ーム9の先端側にピン結合されたバケット10とによっ
て大略構成されている。
【0028】そして、作業装置7のブーム8は、ブーム
シリンダ11によって上,下に俯仰動され、アーム9は
アームシリンダ12によりブーム8に対して俯仰動さ
れ、バケット10はバケットシリンダ13によりアーム
9に対して回動される。
【0029】21はアーム9とバケット10との間のピ
ン結合部を構成する軸受装置で、この軸受装置21は、
後述のボス22、ブラケット24、連結ピン25、スラ
ストリング26,27および油室28によって大略構成
されている。
【0030】22はアーム9の先端側に設けられたボス
で、このボス22は、鋳鉄等の金属材料を用いて略円筒
状に形成され、軸方向の両端側に端面22A,22Aを
有している。また、このボス22の内周側両端にはシー
ル装着穴22B,22Bが拡径して設けられている。そ
して、ボス22は、その端面22Aと後述するブラケッ
ト24の端面24Bとの間に左,右の隙間S1 をもって
配置されている。
【0031】23はボス22の内周側に嵌着して設けら
れたブッシュで、このブッシュ23は、例えば鉄材、焼
結合金、高力黄銅、プラチック材等を用いて形成されて
いる。なお、このブッシュ23の内周側には例えば二流
化モリブデン等の固体潤滑材からなる小さな複数個の板
体を埋設する構成としてもよい。そして、このブッシュ
23はボス22の内周側に圧入して取付けられ、連結ピ
ン25を摺動可能に支持している。また、ブッシュ23
は、軸方向両端側に端面23A,23Aを有している。
【0032】24,24はバケット10に左,右に離間
して設けられた左,右のブラケットで、このブラケット
24はピン穴24Aを有し、ボス22の軸方向両側に対
向して配置されている。また、ブラケット24は、ボス
22との対向面側が端面24Bとなっている。
【0033】25はボス22を各ブラケット24間に回
動可能に連結する連結ピンで、この連結ピン25は、そ
の軸方向の中間部分がブッシュ23内に摺動可能に挿通
され、軸方向両端側はブラケット24のピン穴24A,
24A内に挿嵌されている。そして、連結ピン25は、
その右端側に一体形成した鍔部25Aが固定ボルト(図
示せず)等を用いてブラケット24に廻止め状態で固定
されている。
【0034】26,26はブッシュ23の端面23Aに
設けられた左,右の第1のスラストリングで、このスラ
ストリング26は、耐摩耗性、摺動性等に優れた鋼材を
用いて段付の筒状体として形成され、その外径はボス2
2の内径よりも小さくなっている。
【0035】ここで、スラストリング26は、有底円筒
状に形成され内周側が連結ピン25の外周側に摺動可能
に挿嵌された環状底部26Aと、この環状底部26Aの
外周側から軸方向に突出した筒状シリンダ部26Bとか
らなり、この筒状シリンダ部26Bの内周側には、後述
するスラストリング27の筒状ピストン部27Aが摺動
可能に挿嵌されている。そして、スラストリング26の
環状底部26Aは、後述する油室28内のグリースによ
りブッシュ23の端面23Aに当接した状態に保持され
るものである。
【0036】27,27はブラケット24の端面24B
に設けられ、スラストリング26と互いに摺動可能に組
付けられた左,右の第2のスラストリングで、このスラ
ストリング27は、スラストリング26とほぼ同様の鋼
材等を用いて段付の筒状体として形成されている。
【0037】ここで、スラストリング27は、内周側が
連結ピン25の外周側に摺動可能に挿嵌され、外周側が
前記筒状シリンダ部26B内に摺動可能に挿嵌された筒
状ピストン部27Aと、この筒状ピストン部27Aの端
部外周側から径方向外向きに突出し、前記筒状シリンダ
部26Bとの間に隙間S2 が形成される環状の鍔部27
Bとから構成されている。そして、スラストリング27
は鍔部27B側が油室28内の潤滑用の油液であるグリ
ースによりブラケット24の端面24Bに当接した状態
に保持されるものである。
【0038】また、バケット10の回動時には、これら
スラストリング26,27は、後述する理由によりブラ
ケット24、連結ピン25と一体に動き、スラストリン
グ26の環状底部26Aがブッシュ23の端面23Aと
シール部材34に対して摺動するようになる。
【0039】28,28は連結ピン25の外周側に位置
して第1,第2のスラストリング26,27間に設けら
れた左,右の油室で、この油室28は、スラストリング
26の筒状シリンダ部26B内にスラストリング27の
筒状ピストン部27Aとの間で環状の空間部として画成
され、その内部には油液となるグリース等の潤滑剤が封
入されている。
【0040】そして、この油室28は、図2に示すよう
に、その内部に封入したグリースの圧力によりスラスト
リング26をブッシュ23の端面23Aに向けて矢示F
1 方向へと押圧すると共に、スラストリング27をブラ
ケット24の端面24Bに向けて矢示F2 方向へと押圧
し、この状態でボス22とブラケット24との間に作用
するスラスト荷重を受承する構成となっている。
【0041】29,29はスラストリング26の環状底
部26A内周側に装着され、連結ピン25との間をシー
ルするシール部材としてのOリングで、このOリング2
9は、油室28内のグリースが連結ピン25とスラスト
リング26との間からブッシュ23側に漏洩するのを防
止するものである。
【0042】30,30はスラストリング27の筒状ピ
ストン部27A内周側に装着され、連結ピン25との間
をシールするシール部材としてのOリングで、このOリ
ング30は、油室28内のグリースが連結ピン25とス
ラストリング27との間からブラケット24側に漏洩す
るのを防止するものである。
【0043】31,31はスラストリング27の筒状ピ
ストン部27A外周側に装着され、スラストリング26
との間をシールするシール部材としてのOリングで、こ
のOリング31は、油室28内のグリースがスラストリ
ング26,27間から外部に漏洩するのを防止するもの
である。
【0044】32は油室28にグリースを供給するため
連結ピン25に設けられた第1の供給路で、この供給路
32は、連結ピン25の内部を軸方向に延び、一端側が
連結ピン25の端面に開口して他端側が閉塞端となった
軸方向通路部32Aと、この軸方向通路部32Aと交差
して連結ピン25の内部をそれぞれ径方向に延び、両端
が左,右の油室28,28内に開口した左,右の径方向
通路部32B,32Bとにより構成されている。
【0045】ここで、供給路32は、左,右の径方向通
路部32B,32Bが軸方向通路部32Aと連通するこ
とにより、左,右の油室28,28間を互いに連通する
連通路を構成しているものである。そして、供給路32
内には、図2に示す如く軸方向通路部32Aの開口端側
からグリースが注入され、この状態で軸方向通路部32
Aの開口端は封止栓32Cにより封止されている。
【0046】33はブッシュ23と連結ピン25との摺
動面間にグリースを供給するため、連結ピン25に第1
の供給路32とは独立して設けられた第2の供給路で、
この供給路33は、連結ピン25の内部を軸方向に延
び、一端側が連結ピン25の端面に開口し、他端側が閉
塞端となった軸方向通路部33Aと、この軸方向通路部
33Aと交差して連結ピン25の内部を径方向に延び、
両端がブッシュ23と連結ピン25との摺動面間に開口
した径方向通路部33Bと、この径方向通路部33Bの
開口端側に位置して連結ピン25の外周面に設けられた
長円形状の溝部33C,33Cとにより構成されてい
る。
【0047】そして、この供給路33内には軸方向通路
部33Aの開口端側からグリースが注入され、この状態
で軸方向通路部33Aの開口端は封止栓33Dにより封
止されている。
【0048】34,34はシール装着穴22B内に装着
され、ボス22とスラストリング26との間をシールす
る他のシール部材で、このシール部材34は、ボス22
のシール装着穴22B内に嵌着して設けられた金属環3
4Aと、この金属環34A内に固着して設けられたシー
ルリング34Bと、このシールリング34Bと金属環3
4Aとの間に設けられた弾性リング34Cとによって構
成されている。
【0049】そして、このシール部材34は、弾性リン
グ34Cによりシールリング34Bをスラストリング2
6の外周面に締代をもって摺接させ、ブッシュ23とス
ラストリング26との当接面間(摺動面間)に外部から
異物が侵入するのを防止すると共に、この当接面間に供
給されたグリースが外部に漏洩するのを防止する構成と
なっている。
【0050】本実施の形態による軸受装置21は上述の
如き構成を有するもので、油圧ショベルの掘削作業時等
に作業装置7のバケット10を駆動するときには、バケ
ットシリンダ13を伸縮させることにより、バケット1
0側のブラケット24を連結ピン25を介してボス22
に対し回動させる。これによりバケット10をアーム9
の先端側で回動し、土砂等の掘削を行なう。
【0051】また、このバケット10の回動時には、供
給路33によりブッシュ23と連結ピン25との摺動面
間が潤滑状態に保持されるから、両者の摺動面間で発生
する摺動抵抗を低減でき、バケット10を円滑に回動す
ることができる。
【0052】ここで、本実施の形態では、スラストリン
グ26,27間に形成した油室28内にグリースを封入
する構成としたので、図2に示すように油室28内のグ
リースの圧力によりスラストリング26をブッシュ23
の端面23Aに向け矢示F1方向へと押圧できると共
に、スラストリング27をブラケット24の端面24B
に向け矢示F2 方向へと押圧することができる。
【0053】これにより、ボス22とブラケット24と
の間のスラスト方向のがたつきを抑えられ、バケット1
0の回動時には、従来技術で述べたようにボス22の端
面22Aとブラケット24の端面24Bとが互いに摺動
(衝突)して、両者の間で摩耗、摺動音等が発生する不
具合を解消でき、キャブ4内の居住性等を高めることが
できる。
【0054】しかも、本実施の形態では、左,右の油室
28間を供給路32によって互いに連通する構成とした
ので、図2に示すように掘削作業時にバケット10に土
砂等連通する構成としたので、図2に示すように掘削作
業時にバケット10に土砂等が衝突して、ボス22とブ
ラケット24との間に矢示f,f′方向へとスラスト荷
重が作用したときでも、従来技術で述べたように左側ま
たは右側の油室28内の圧力のみが上昇することがなく
なり、両方の油室28内の圧力をほぼ均等に保つことが
できる。
【0055】かくして、本実施の形態では、前記スラス
ト荷重を両方の油室28で均等に分担して受承でき、油
室28内のグリースがOリング29,30,31を介し
て外部に漏洩するのを防止でき、ボス22とブラケット
24との間のスラスト方向のがたつきをより確実に防止
することができる。
【0056】また、油室28は2個のスラストリング2
6,27間に画成する構成としたので、前述した従来技
術のようにシリンダ室を設けるためにブッシュ23の端
面23Aに溝加工等を特別に施す必要がなくなり、ブッ
シュ23の全体形状を簡素化してブッシュ23の製作時
の加工工数を減らし、作業性を向上することができる。
【0057】次に、バケット10の回動時におけるスラ
ストリング26,27の動きについて説明するに、ま
ず、ブッシュ23とスラストリング26との当接面は、
ブッシュ23と連結ピン25との摺動面間に供給される
グリースにより潤滑状態に保たれる。これに対し、ブラ
ケット24とスラストリング27との当接面には、Oリ
ング30によりグリースは殆ど存在せず、無潤滑状態に
保たれる。また、スラストリング26とスラストリング
27との当接面のうち、Oリング31よりも軸方向の外
側に位置する外側面部A(図5参照)についても、Oリ
ング31により無潤滑状態に保たれる。
【0058】このため、バケット10の回動時には、ブ
ッシュ23とスラストリング26との間で発生する摩擦
抵抗R1 は、ブラケット24とスラストリング27との
間で発生する摩擦抵抗R2 、スラストリング26,27
間で発生する摩擦抵抗R3 よりも小さくなり(R1 <R
2 、R1 <R3 )、これによりスラストリング26,2
7は連結ピン25、ブラケット24と一体に動くように
なる。
【0059】この結果、スラストリング26は、連結ピ
ン25、スラストリング27に対して摺動せず、ブッシ
ュ23とシール部材34に対してのみ摺動する。そし
て、ブッシュ23とスラストリング26との当接面(摺
動面)には、前述の如くブッシュ23と連結ピン25と
の間に供給したグリースの一部を直接導くことができる
から、この当接面の潤滑状態を良好に保ち、スラストリ
ング26の摩耗を抑え、摺動音の発生を防止することが
できる。
【0060】また、スラストリング27は、ブラケット
24、連結ピン25およびスラストリング26のいずれ
に対しても摺動せず、これによりスラストリング27に
ついても、その摩耗を抑え、摺動音の発生を防止するこ
とができる。
【0061】さらに、シール部材34は、シールリング
34Bをスラストリング27のみに摺接させる構成と
し、例えば特開平10−311334号公報に記載の軸
受装置のように、シール部材をボスとブッシュの両方に
摺接させる構成とはなっていないため、シール部材34
の耐摩耗性、耐久性等を高めることができる。
【0062】一方、当該軸受装置21の組立時には、ま
ず、スラストリング26,27をボス22と一体となっ
たブッシュ23側に予め組付けておき、この状態でボス
22を左,右のブラケット24間に配置し、連結ピン2
5を用いてボス22とブラケット24とを連結する。そ
して、最後に油室28内にグリースを充填する。
【0063】これにより、軸受装置21の組立時には、
ボス22を隙間S1 をもって各ブラケット24間に容易
に配置できると共に、スラストリング26,27をボス
22とブラケット24との間に隙間S2 をもって容易に
配置でき、組立時の作業性を向上することができる。
【0064】次に、図6は本発明の第2の実施の形態を
示し、本実施の形態では、第1の実施の形態と同一の構
成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものと
する。
【0065】然るに、本実施の形態の特徴は、連結ピン
25には油室28にグリースを供給するための第1の供
給路41を設け、この供給路41を構成する軸方向通路
部41Aの途中には絞り42を設ける構成としたことに
ある。
【0066】ここで、供給路41は、第1の実施の形態
で述べた供給路32とほぼ同様に、軸方向通路部41A
および左,右の径方向通路部41B,41B等によって
構成されている。
【0067】しかし、この軸方向通路部41Aは、連結
ピン25を軸方向に貫通する貫通孔として形成され、そ
の両端は封止栓41Cによって封止されている。そし
て、この軸方向通路部41Aは、その途中部分が絞り4
2となって縮径し、この絞り42は、軸方向通路部41
Aを流れるグリースに対して抵抗を与える構成となって
いる。
【0068】かくして、このように構成される本実施の
形態でも、第1の実施の形態とほぼ同様の作用効果を得
ることができる。特に、本実施の形態では、供給路41
を構成する軸方向通路部41Aの途中に絞り42を設け
る構成としたので、ボス22とブラケット24との間に
スラスト荷重が作用して、一方の油室28から他方の油
室28に向けてグリースが軸方向通路部41A内を流れ
たときには、絞り42によりこのグリースの流れに対し
て抵抗を与えることができ、この抵抗力を利用すること
により前記スラスト荷重をより安定して受承することが
できる。
【0069】次に、図7、図8は本発明の第3の実施の
形態を示し、本実施の形態の特徴は、第2の供給路を第
1の供給路の途中に連通させると共に、この第2の供給
路の途中には、連結ピンとブッシュとの摺動面側を第1
の供給路よりも低い低圧状態に保つ弁手段を設ける構成
としたことにある。
【0070】なお、本実施の形態では、第1の実施の形
態と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省
略するものとする。
【0071】図中、51は本実施の形態に用いる第1の
供給路で、この供給路51についても、第1の実施の形
態で述べた供給路32とほぼ同様に、軸方向通路部51
A、左,右の径方向通路部51B,51Bによって構成
されている。また、この供給路51の軸方向通路部51
A開口端側には、第1の実施の形態による封止栓32C
に替えてグリースニップル52が設けられている。
【0072】53は第1の実施の形態による供給路33
に替えて、連結ピン25に設けられた本実施の形態に用
いる第2の供給路で、この供給路53は、供給路51の
軸方向通路部51Aの途中から分岐して径方向に延び、
一端側が封止栓53Aによって封止された径方向通路部
53Bと、この径方向通路部53Bと直交して径方向に
延び、両端が連結ピン25の外周面に開口した他の径方
向通路部53Cと、この径方向通路部53Bの開口端側
に位置して連結ピン25の外周面に設けられた長円形状
の溝部53D,53Dとによって構成されている。
【0073】54は供給路53の径方向通路部53C内
に長さ方向に離間して設けられた弁手段としての一対の
逆止弁で、この逆止弁54は、連結ピン25とブッシュ
23との摺動面側を、油室28と連通した供給路51よ
りも低い低圧状態に保つものである。
【0074】かくして、このように構成される本実施の
形態でも、第1の実施の形態とほぼ同様の作用効果を得
ることができる。
【0075】特に、本実施の形態では、連結ピン25に
は、供給路53を供給路51の軸方向通路部51Aの途
中に連通させる構成としたので、軸方向通路部51Aに
設けたグリースニップル52からグリースを注入するだ
けで、油室28と、ブッシュ23と連結ピン25との摺
動面の両方にグリースを同時に供給でき、このようなグ
リースの供給作業を効率よく行なうことができる。
【0076】また、供給路53の径方向通路部53C内
には逆止弁54を設け、この逆止弁54によりブッシュ
23と連結ピン25との摺動面側を、油室28と連通し
た供給路51よりも低い低圧状態に保つ構成としたの
で、油室28内のグリースの圧力を常に高圧状態に保ち
続けることができ、ボス22とブラケット24との間に
スラスト荷重が作用したときでも、逆止弁54の設定圧
により油室28内のグリースが供給路51,53を通じ
てブッシュ23と連結ピン25との摺動面側に逃げるの
を阻止でき、前記スラスト荷重を油室28により安定し
て受承することができる。
【0077】なお、第3の実施の形態では、供給路53
の径方向通路部53C内には弁手段としての逆止弁54
を設ける構成とした場合を例に挙げて説明したが、これ
に替えて、例えば減圧弁等の他の弁手段を設ける構成と
してもよい。
【0078】また、各実施の形態では、軸受装置を、ア
ーム9とバケット10とのピン結合部に用いる構成とし
た場合を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限ら
ず、例えばブーム8とアーム9との間を連結するピン結
合部、旋回フレーム3とブーム8との間を連結するピン
結合部等に用いてもよいし、油圧クレーン等の建設機
械、農業用および産業用の作業機等に設けられたピン結
合部に適用してもよい。
【0079】
【発明の効果】以上詳述した通り、請求項1の発明によ
れば、ブッシュの端面に設けた第1のスラストリングと
ブラケットの端面に設けた第2のスラストリングを互い
に摺動可能に組付け、これら各スラストリング間に設け
た左,右の油室内に潤滑用の油液を封入することにより
第1のスラストリングをブッシュの端面に押圧し、第2
のスラストリングをブラケットの端面に向けて押圧する
構成としたので、油室によりボスとブラケットとの間の
スラスト方向のがたつきを防止でき、ボスの回動時に
は、従来技術で述べたようにボスの端面とブラケットの
端面とが互いに摺動して、両者の間で摩耗、摺動音等が
発生する不具合を解消できる。
【0080】また、油室は左,右のスラストリング間に
形成する構成としたので、前述した従来技術のように油
室となるシリンダ室を形成するためにブッシュの端面に
溝加工等を特別に施す必要がなくなり、ブッシュの製作
時の加工工数を減らし、作業性を向上することができ
る。
【0081】また、請求項2の発明は、左,右の油室間
を連通路を介して互いに連通する構成としたので、ボス
とブラケットとの間にスラスト荷重が作用したときで
も、この従来技術で述べたように一方の油室内の圧力の
みが上昇することがなくなり、油室内の油液が外部に漏
洩するのを抑えられ、ボスとブラケットとの間のスラス
ト方向のがたつきをより確実に防止することができる。
【0082】また、請求項3の発明は、連通路の途中に
絞りを設ける構成としたので、ボスとブラケットとの間
にスラスト荷重が作用して、一方の油室から他方の油室
に向けて油液が連通路内を流れたときには、連通路の途
中に設けた絞りにより連通路の油液の流れに対して抵抗
を与えることができ、この抵抗力を利用することにより
前記スラスト荷重をより安定して受承することができ
る。
【0083】請求項4の発明は、油室内に油液を封止す
るためのシール部材を第1,第2のスラストリングに設
ける構成としたので、油室内の油液が第1,第2のスラ
ストリング間から外部に漏洩するのをシール部材により
良好に抑えることができる。
【0084】さらに、請求項5の発明は、第1,第2の
スラストリングを段付の筒状体として形成し、第2のス
ラストリングを第1のスラストリング内に摺動可能に挿
嵌することにより各スラストリング間で油室を画成する
構成としたので、油室を第1,第2のスラストリングと
連結ピンとの間で環状の空間部として形成でき、この環
状の油室によりボスとブラケットとの間に作用するスラ
スト荷重を安定して受承することができる。
【0085】さらに、請求項6の発明は、ボスの内周側
には第1のスラストリングとの間をシールする他のシー
ル部材を設ける構成としたので、第1のスラストリング
とブッシュとの当接面間を油液によって潤滑する場合、
他のシール部材によりこの油液が第1のスラストリング
とボスとの間から外部に漏洩するのを防止できる。これ
により、第1のスラストリングとブッシュとの当接面間
の潤滑状態を良好に保つことができ、両者の間で摩耗等
が発生するのを防止することができる。
【0086】一方、請求項7の発明は、外部からの油液
を各油室に連通路を介して供給する第1の供給路と、ブ
ッシュと連結ピンとの摺動面間に外部から潤滑用の油液
を供給する第2の供給路とを、連結ピンに互いに独立し
て設ける構成としたので、これら2つの供給路に外部か
ら油液を個別に供給することにより、油室と前記摺動面
間に向けて油液をそれぞれ円滑に供給することができ
る。
【0087】また、請求項8の発明は、外部からの油液
を各油室に連通路を介して供給する第1の供給路と、ブ
ッシュと連結ピンとの摺動面間に外部から潤滑用の油液
を供給する第2の供給路とを連結ピンに設け、第2の供
給路を第1の供給路と連通させると共に、この第2の供
給路の途中部位には、ブッシュと連結ピンとの摺動面側
を油室内よりも低い圧力状態に保つ弁手段を設ける構成
としたので、油液を油室と前記摺動面の両方に供給する
ときには、第1の供給路に外部から油液を注入するだけ
でよく、このような油液の供給作業時における作業効率
を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による軸受装置が適
用される油圧ショベルを示す外観図である。
【図2】軸受装置を図1中の矢示II−II方向から拡大し
てみた縦断面図である。
【図3】連結ピン、第1,第2の供給路を図2中の矢示
III−III 方向から拡大してみた横断面図である。
【図4】軸受装置を図2中の矢示IV−IV方向からみた縦
断面図である。
【図5】図1中の第1,第2のスラストリング、油室お
よび第1の供給路等を拡大して示す部分拡大断面図であ
る。
【図6】本発明の第2の実施の形態による軸受装置を図
2と同様位置からみた縦断面図である。
【図7】本発明の第3の実施の形態による軸受装置を図
2と同様位置からみた縦断面図である。
【図8】連結ピン、第1,第2の供給路および逆止弁等
を図7中の矢示VIII−VIII方向から拡大してみた横断面
図である。
【符号の説明】
21 軸受装置 22 ボス 22A,23A,24B 端面 23 ブッシュ 24 ブラケット 25 連結ピン 26 第1のスラストリング 27 第2のスラストリング 28 油室 29,30,31 Oリング(シール部材) 32,41,51 第1の供給路(連通路) 33,53 第2の供給路 34 他のシール部材 42 絞り 54 逆止弁(弁手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 五木田 修 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 (72)発明者 飛田 信幸 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 (72)発明者 島倉 俊輔 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 (72)発明者 秋田 秀樹 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 Fターム(参考) 2D015 AA01 3J011 JA02 KA04 MA03 MA27 3J105 AA02 AA03 AB07 AC02 BC21 BC32 BC44

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内周側にブッシュが嵌着して設けられた
    ボスと、前記ボスの軸方向両側に対向して配置された
    左,右のブラケットと、前記ブッシュの内周側に摺動可
    能に挿嵌され前記ボスとブラケットとを回動可能に連結
    した連結ピンとからなる軸受装置において、 前記ブッシュの端面には第1のスラストリングを設け、
    前記ブラケットの端面には前記第1のスラストリングと
    互いに摺動可能に組付けられた第2のスラストリングを
    設け、前記第1,第2のスラストリング間には潤滑用の
    油液が封入されることにより第1のスラストリングを前
    記ブッシュの端面に向けて押圧し第2のスラストリング
    を前記ブラケットの端面に向けて押圧する左,右の油室
    を設ける構成としたことを特徴とする軸受装置。
  2. 【請求項2】 前記連結ピンには前記左,右の油室間を
    連通する連通路を設ける構成としてなる請求項1に記載
    の軸受装置。
  3. 【請求項3】 前記連通路の途中には前記連通路内を流
    れる油液に対して抵抗を与える絞りを設けてなる請求項
    2に記載の軸受装置。
  4. 【請求項4】 前記第1のスラストリングと第2のスラ
    ストリングには前記油室内に油液を封止するためのシー
    ル部材を設ける構成としてなる請求項1,2または3に
    記載の軸受装置。
  5. 【請求項5】 前記第1のスラストリングと第2のスラ
    ストリングは前記連結ピンの外周側にそれぞれ摺動可能
    に挿嵌された段付の筒状体からなり、前記第2のスラス
    トリングは前記第1のスラストリング内に摺動可能に挿
    嵌されることにより第1のスラストリングとの間に前記
    油室を画成する構成としてなる請求項1,2,3または
    4に記載の軸受装置。
  6. 【請求項6】 前記ボスの内周側には前記第1のスラス
    トリングの外周面との間をシールする他のシール部材を
    設けてなる請求項5に記載の軸受装置。
  7. 【請求項7】 前記連結ピンには、外部からの油液を前
    記各油室に前記連通路を介して供給する第1の供給路
    と、前記ブッシュと連結ピンとの摺動面間に外部から潤
    滑用の油液を供給する第2の供給路とを互いに独立して
    設ける構成としてなる請求項1,2,3,4,5または
    6に記載の軸受装置。
  8. 【請求項8】 前記連結ピンには、外部からの油液を前
    記各油室に前記連通路を介して供給する第1の供給路
    と、前記第1の供給路と連通し前記油液の一部を前記ブ
    ッシュと連結ピンとの摺動面間に潤滑用の油液として供
    給する第2の供給路とを設け、前記第2の供給路の途中
    部位には、前記ブッシュと連結ピンとの摺動面側を前記
    各油室内よりも低い圧力状態に保つ弁手段を設ける構成
    としてなる請求項1,2,3,4,5または6に記載の
    軸受装置。
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