JPH11131526A - 軸受装置 - Google Patents
軸受装置Info
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- JPH11131526A JPH11131526A JP9314277A JP31427797A JPH11131526A JP H11131526 A JPH11131526 A JP H11131526A JP 9314277 A JP9314277 A JP 9314277A JP 31427797 A JP31427797 A JP 31427797A JP H11131526 A JPH11131526 A JP H11131526A
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- bracket
- boss
- movable bracket
- connecting pin
- bush
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-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C11/00—Pivots; Pivotal connections
- F16C11/04—Pivotal connections
- F16C11/045—Pivotal connections with at least a pair of arms pivoting relatively to at least one other arm, all arms being mounted on one pin
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C2350/00—Machines or articles related to building
- F16C2350/26—Excavators
Landscapes
- Component Parts Of Construction Machinery (AREA)
- Pivots And Pivotal Connections (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 可動ブラケットを支持ブラケットに対して着
脱可能に設け、固定ブラケットと支持ブラケットとの間
に連結ピンを容易に挿通できるようにする。 【解決手段】 アームボス12の両端側には固定ブラケ
ット19、支持ブラケット21を設け、支持ブラケット
21には、ピン穴23A内に含油ブッシュ26が嵌着さ
れた可動ブラケット23を着脱可能に設ける。そして、
軸受装置を組立てるときには、固定ブラケット19のブ
ッシュ20、アームボス12の各ブッシュ15に挿通し
た連結ピン17の先端側を支持ブラケット板21の取付
穴21A内に挿通する。次に、可動ブラケット23をブ
ッシュ22を介して取付穴21A内に軸方向外側から挿
嵌し、取付板24、ボルト25A,25Bによって支持
ブラケット21に固着する。
脱可能に設け、固定ブラケットと支持ブラケットとの間
に連結ピンを容易に挿通できるようにする。 【解決手段】 アームボス12の両端側には固定ブラケ
ット19、支持ブラケット21を設け、支持ブラケット
21には、ピン穴23A内に含油ブッシュ26が嵌着さ
れた可動ブラケット23を着脱可能に設ける。そして、
軸受装置を組立てるときには、固定ブラケット19のブ
ッシュ20、アームボス12の各ブッシュ15に挿通し
た連結ピン17の先端側を支持ブラケット板21の取付
穴21A内に挿通する。次に、可動ブラケット23をブ
ッシュ22を介して取付穴21A内に軸方向外側から挿
嵌し、取付板24、ボルト25A,25Bによって支持
ブラケット21に固着する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば油圧ショベ
ル等の建設機械に装備される作業装置のピン結合部等に
好適に用いられる軸受装置に関する。
ル等の建設機械に装備される作業装置のピン結合部等に
好適に用いられる軸受装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、油圧ショベル等の建設機械に用
いられる軸受装置は、筒状のボスと、前記ボス内に挿通
される連結ピンと、前記ボスの軸方向両端側に配設さ
れ、前記連結ピンの両端側を固定的に支持する左,右の
ブラケットとから構成されている(実開平3−4811
8号公報等)。
いられる軸受装置は、筒状のボスと、前記ボス内に挿通
される連結ピンと、前記ボスの軸方向両端側に配設さ
れ、前記連結ピンの両端側を固定的に支持する左,右の
ブラケットとから構成されている(実開平3−4811
8号公報等)。
【0003】この種の従来技術による軸受装置を、油圧
ショベルの作業装置に設けられたアームとバケットとの
ピン結合部を例に挙げて述べると、アームの先端側には
ボスが設けられ、バケットには左,右のブラケットが設
けられている。
ショベルの作業装置に設けられたアームとバケットとの
ピン結合部を例に挙げて述べると、アームの先端側には
ボスが設けられ、バケットには左,右のブラケットが設
けられている。
【0004】そして、連結ピンは、軸方向の両端側が
左,右のブラケット等に形成されたピン挿嵌穴内に挿嵌
され、軸方向の中間部がブッシュ等を介してボスの内周
側に摺動可能に挿通されることにより、ボスと各ブラケ
ットとを回動可能に連結している。これにより、バケッ
トがアームの先端側で回動すると、左,右のブラケット
が連結ピンと共にボスに対して回動する。
左,右のブラケット等に形成されたピン挿嵌穴内に挿嵌
され、軸方向の中間部がブッシュ等を介してボスの内周
側に摺動可能に挿通されることにより、ボスと各ブラケ
ットとを回動可能に連結している。これにより、バケッ
トがアームの先端側で回動すると、左,右のブラケット
が連結ピンと共にボスに対して回動する。
【0005】また、軸受装置を組立てるときには、まず
左,右のブラケット間にボスを配置し、左,右のピン挿
嵌穴とボス(ブッシュ)の内周側とが同軸となるように
位置合わせする。そして、連結ピンを一方のブラケット
のピン挿嵌穴内に軸方向の外側から挿入し、その先端側
をボスの内周側を介して他方のブラケット側のピン挿嵌
穴内に挿嵌した後に、例えば連結ピンの端部を抜止めピ
ン等によって一方のブラケットに固定する。
左,右のブラケット間にボスを配置し、左,右のピン挿
嵌穴とボス(ブッシュ)の内周側とが同軸となるように
位置合わせする。そして、連結ピンを一方のブラケット
のピン挿嵌穴内に軸方向の外側から挿入し、その先端側
をボスの内周側を介して他方のブラケット側のピン挿嵌
穴内に挿嵌した後に、例えば連結ピンの端部を抜止めピ
ン等によって一方のブラケットに固定する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術では、軸受装置を組立てるときに、連結ピンをブ
ッシュの内周側を介して左,右のブラケット間に挿通す
ることにより、ボスと各ブラケットとを連結している。
しかし、連結ピンの外径は、ボス、ブラケットに対する
連結ピンのがたつきを抑えるため、ブッシュの内径、ピ
ン挿嵌穴の穴径とほぼ等しい大きさに形成されている。
来技術では、軸受装置を組立てるときに、連結ピンをブ
ッシュの内周側を介して左,右のブラケット間に挿通す
ることにより、ボスと各ブラケットとを連結している。
しかし、連結ピンの外径は、ボス、ブラケットに対する
連結ピンのがたつきを抑えるため、ブッシュの内径、ピ
ン挿嵌穴の穴径とほぼ等しい大きさに形成されている。
【0007】このため、軸受装置を組立てるときには、
比較的大きな構造物であるアーム、バケット等の相対位
置を微妙に調整し、ボスの内周側と左,右のピン挿嵌穴
とを正確に同軸配置する作業が必要となり、しかもこの
状態を保持したまま連結ピンを各ブラケット間に挿通し
なければならず、組立作業に手間がかかるという問題が
ある。
比較的大きな構造物であるアーム、バケット等の相対位
置を微妙に調整し、ボスの内周側と左,右のピン挿嵌穴
とを正確に同軸配置する作業が必要となり、しかもこの
状態を保持したまま連結ピンを各ブラケット間に挿通し
なければならず、組立作業に手間がかかるという問題が
ある。
【0008】そして、連結ピンの挿通作業中には、例え
ばアームとブラケットとの相対位置が僅かに変動しただ
けでも、ブッシュ内を通過した連結ピンの先端側が他方
のブラケット等に衝突してこれを損傷させたり、連結ピ
ンの外周面とピン挿嵌穴の開口端等とが強く擦れて傷つ
いたりする虞れがある。
ばアームとブラケットとの相対位置が僅かに変動しただ
けでも、ブッシュ内を通過した連結ピンの先端側が他方
のブラケット等に衝突してこれを損傷させたり、連結ピ
ンの外周面とピン挿嵌穴の開口端等とが強く擦れて傷つ
いたりする虞れがある。
【0009】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、本発明は、連結ピンをボスの内周側を介
して両端側のブラケット間に容易に挿通でき、このとき
ボス、ブラケット、連結ピン等が損傷されるのを確実に
防止できると共に、組立作業を効率よく行うことができ
るようにした軸受装置を提供することを目的としてい
る。
されたもので、本発明は、連結ピンをボスの内周側を介
して両端側のブラケット間に容易に挿通でき、このとき
ボス、ブラケット、連結ピン等が損傷されるのを確実に
防止できると共に、組立作業を効率よく行うことができ
るようにした軸受装置を提供することを目的としてい
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために請求項1の発明は、筒状のボスと、ボス内に挿通
される連結ピンと、ボスの軸方向一端側に配設され、連
結ピンの一端側を固定的に支持する固定ブラケットと、
連結ピンの軸方向他端側に位置して設けられ、連結ピン
よりも大径の取付穴が形成された支持ブラケットと、連
結ピンを挿通するピン穴が設けられ、支持ブラケットの
取付穴内に支持ブラケットの外側から着脱可能に挿嵌さ
れる可動ブラケットとからなる構成を採用している。
ために請求項1の発明は、筒状のボスと、ボス内に挿通
される連結ピンと、ボスの軸方向一端側に配設され、連
結ピンの一端側を固定的に支持する固定ブラケットと、
連結ピンの軸方向他端側に位置して設けられ、連結ピン
よりも大径の取付穴が形成された支持ブラケットと、連
結ピンを挿通するピン穴が設けられ、支持ブラケットの
取付穴内に支持ブラケットの外側から着脱可能に挿嵌さ
れる可動ブラケットとからなる構成を採用している。
【0011】このように構成することにより、軸受装置
を組立てるときには、まず連結ピンを固定ブラケット内
に軸方向外側から挿入し、その先端側をボスの内周側を
介して支持ブラケットの取付穴内に軸方向内側から挿通
する。この場合、支持ブラケットの取付穴は連結ピンよ
りも大径に形成されているから、連結ピンを取付穴内に
隙間をもって挿通することができる。そして、可動ブラ
ケットを支持ブラケットの取付穴内に軸方向外側から挿
嵌しつつ、そのピン穴内に連結ピンの他端側を挿通す
る。
を組立てるときには、まず連結ピンを固定ブラケット内
に軸方向外側から挿入し、その先端側をボスの内周側を
介して支持ブラケットの取付穴内に軸方向内側から挿通
する。この場合、支持ブラケットの取付穴は連結ピンよ
りも大径に形成されているから、連結ピンを取付穴内に
隙間をもって挿通することができる。そして、可動ブラ
ケットを支持ブラケットの取付穴内に軸方向外側から挿
嵌しつつ、そのピン穴内に連結ピンの他端側を挿通す
る。
【0012】また、請求項2の発明では、可動ブラケッ
トの内周側には、連結ピンの外周面に摺接するブッシュ
を設ける構成としたことにある。
トの内周側には、連結ピンの外周面に摺接するブッシュ
を設ける構成としたことにある。
【0013】これにより、連結ピンをブッシュを介して
可動ブラケットに当接させることができ、連結ピンと可
動ブラケットとの間に微小な摺動、かじり等が生じるの
をブッシュによって防止することができる。
可動ブラケットに当接させることができ、連結ピンと可
動ブラケットとの間に微小な摺動、かじり等が生じるの
をブッシュによって防止することができる。
【0014】さらに、請求項3の発明では、支持ブラケ
ットの取付穴内には、内周側に可動ブラケットが摺動可
能に挿嵌されるブッシュを設ける構成としたことにあ
る。
ットの取付穴内には、内周側に可動ブラケットが摺動可
能に挿嵌されるブッシュを設ける構成としたことにあ
る。
【0015】これにより、可動ブラケットをブッシュを
介して支持ブラケットの取付穴内に円滑に挿嵌すること
ができる。
介して支持ブラケットの取付穴内に円滑に挿嵌すること
ができる。
【0016】また、請求項4の発明では、ボスの端面外
周縁と可動ブラケットの内側端面の外周縁にはそれぞれ
切欠きを設け、ボスと可動ブラケットとを衝合させたと
きにこれらの切欠きによって形成されるOリング嵌着溝
にはOリングを設ける構成としたことにある。
周縁と可動ブラケットの内側端面の外周縁にはそれぞれ
切欠きを設け、ボスと可動ブラケットとを衝合させたと
きにこれらの切欠きによって形成されるOリング嵌着溝
にはOリングを設ける構成としたことにある。
【0017】これにより、Oリングをボスの外周縁と可
動ブラケットの外周縁との間に装着でき、ボスと可動ブ
ラケットとの間をOリングによってシールすることがで
きる。そして、この状態でOリングをOリング嵌着溝内
に収容し、Oリングがボス、可動ブラケットの外周面よ
りも径方向外側の範囲に突出するのを避けることができ
る。
動ブラケットの外周縁との間に装着でき、ボスと可動ブ
ラケットとの間をOリングによってシールすることがで
きる。そして、この状態でOリングをOリング嵌着溝内
に収容し、Oリングがボス、可動ブラケットの外周面よ
りも径方向外側の範囲に突出するのを避けることができ
る。
【0018】さらに、請求項5の発明では、ボスの端面
と可動ブラケットの内側端面との間には環状の摺動板を
設ける構成としたことにある。
と可動ブラケットの内側端面との間には環状の摺動板を
設ける構成としたことにある。
【0019】これにより、ボスが外力等によって固定ブ
ラケットと可動ブラケットとの間で軸方向に変位した場
合でも、ボスと可動ブラケットとを摺動板を介して摺動
させることができ、これらが直接摺動して早期に摩耗す
るのを摺動板によって防ぐことができる。
ラケットと可動ブラケットとの間で軸方向に変位した場
合でも、ボスと可動ブラケットとを摺動板を介して摺動
させることができ、これらが直接摺動して早期に摩耗す
るのを摺動板によって防ぐことができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明による実施の形態
を、図1ないし図5を参照しつつ、詳細に説明する。
を、図1ないし図5を参照しつつ、詳細に説明する。
【0021】ここで、図1ないし図5は本発明による実
施例を示し、本実施例では、軸受装置を油圧ショベルの
ピン結合部に適用した場合を例に挙げて説明する。
施例を示し、本実施例では、軸受装置を油圧ショベルの
ピン結合部に適用した場合を例に挙げて説明する。
【0022】1は油圧ショベルの下部走行体、2は下部
走行体1上に旋回可能に搭載された上部旋回体を示し、
前記上部旋回体2の旋回フレーム3上には、運転室4、
機械室等が設けられている。
走行体1上に旋回可能に搭載された上部旋回体を示し、
前記上部旋回体2の旋回フレーム3上には、運転室4、
機械室等が設けられている。
【0023】5は上部旋回体2の前部に俯仰動可能に取
付けられた作業装置で、前記作業装置5は、上部旋回体
2の旋回フレーム3にピン結合されたブーム6と、前記
ブーム6の先端側にピン結合されたアーム7と、前記ア
ーム7の先端側にピン結合されたバケット8等とから構
成されている。そして、ブーム6、アーム7およびバケ
ット8は、それぞれブームシリンダ9、アームシリンダ
10およびバケットシリンダ11によって回動される。
付けられた作業装置で、前記作業装置5は、上部旋回体
2の旋回フレーム3にピン結合されたブーム6と、前記
ブーム6の先端側にピン結合されたアーム7と、前記ア
ーム7の先端側にピン結合されたバケット8等とから構
成されている。そして、ブーム6、アーム7およびバケ
ット8は、それぞれブームシリンダ9、アームシリンダ
10およびバケットシリンダ11によって回動される。
【0024】ここで、これらの各ピン結合部には本実施
例による軸受装置が装備され、例えばアーム7とバケッ
ト8とは、図2に示す如く、この軸受装置を介して回動
可能に連結されている。
例による軸受装置が装備され、例えばアーム7とバケッ
ト8とは、図2に示す如く、この軸受装置を介して回動
可能に連結されている。
【0025】12はアーム7の先端側に設けられたボス
としてのアームボスで、前記アームボス12は、左,右
のボス部12A,12Aと、これらの各ボス部12Aを
連結するボスパイプ12Bとから略円筒状をなして一体
に形成されている。そして、各ボス部12Aの内周側に
は、後述するブッシュ15,15用のブッシュ嵌合穴1
2C,12Cが軸方向に形成されている。
としてのアームボスで、前記アームボス12は、左,右
のボス部12A,12Aと、これらの各ボス部12Aを
連結するボスパイプ12Bとから略円筒状をなして一体
に形成されている。そして、各ボス部12Aの内周側に
は、後述するブッシュ15,15用のブッシュ嵌合穴1
2C,12Cが軸方向に形成されている。
【0026】また、各ボス部12Aの端面は略円形状に
形成され、その外周縁には、図2および図3に示す如
く、後述の固定ブラケット19、可動ブラケット23と
対向して環状の切欠き12D,12Dがそれぞれ形成さ
れている。さらに、ボスパイプ12Bは各ボス部12A
間に固着され、後述する連結ピン17との間に環状の潤
滑油収容室13を画成している。そして、ボスパイプ1
2Bには、潤滑油収容室13内に潤滑油を供給するため
の給脂口が設けられ、この給脂口にはグリスニップル1
4が螺着されている。
形成され、その外周縁には、図2および図3に示す如
く、後述の固定ブラケット19、可動ブラケット23と
対向して環状の切欠き12D,12Dがそれぞれ形成さ
れている。さらに、ボスパイプ12Bは各ボス部12A
間に固着され、後述する連結ピン17との間に環状の潤
滑油収容室13を画成している。そして、ボスパイプ1
2Bには、潤滑油収容室13内に潤滑油を供給するため
の給脂口が設けられ、この給脂口にはグリスニップル1
4が螺着されている。
【0027】15,15はアームボス12の各ブッシュ
嵌合穴12C内にそれぞれ嵌着されたブッシュで、前記
各ブッシュ15は、図2に示す如く、内周側が連結ピン
17との摺動面となり、この摺動面は、アームボス12
の軸方向両端側で各ボス部12Aと連結ピン17との間
に装着されたシール部材16,16によってシールされ
ている。
嵌合穴12C内にそれぞれ嵌着されたブッシュで、前記
各ブッシュ15は、図2に示す如く、内周側が連結ピン
17との摺動面となり、この摺動面は、アームボス12
の軸方向両端側で各ボス部12Aと連結ピン17との間
に装着されたシール部材16,16によってシールされ
ている。
【0028】17は軸方向の中間部が各ブッシュ15を
介してアームボス12内に摺動可能に挿嵌された連結ピ
ンで、前記連結ピン17は、軸方向の一端側が後述のブ
ッシュ20を介して固定ブラケット19内に摺動可能に
挿嵌され、他端側が後述の含油ブッシュ26を介して可
動ブラケット23のピン穴23A内に摺動可能に挿通さ
れている。また、連結ピン17は、抜止めピン18によ
り固定ブラケット19に抜止めおよび廻り止め状態で固
定されている。
介してアームボス12内に摺動可能に挿嵌された連結ピ
ンで、前記連結ピン17は、軸方向の一端側が後述のブ
ッシュ20を介して固定ブラケット19内に摺動可能に
挿嵌され、他端側が後述の含油ブッシュ26を介して可
動ブラケット23のピン穴23A内に摺動可能に挿通さ
れている。また、連結ピン17は、抜止めピン18によ
り固定ブラケット19に抜止めおよび廻り止め状態で固
定されている。
【0029】そして、連結ピン17は、アームボス12
と固定ブラケット19、可動ブラケット23をそれぞれ
回動可能に連結している。これにより、図1中のバケッ
ト8がアーム7の先端側で回動するときには、図2中の
固定ブラケット19、可動ブラケット23(および後述
の支持ブラケット21)が連結ピン17と共にアームボ
ス12に対して回動する。
と固定ブラケット19、可動ブラケット23をそれぞれ
回動可能に連結している。これにより、図1中のバケッ
ト8がアーム7の先端側で回動するときには、図2中の
固定ブラケット19、可動ブラケット23(および後述
の支持ブラケット21)が連結ピン17と共にアームボ
ス12に対して回動する。
【0030】19は支持ブラケット21と共にバケット
8の外側に突設された平板状の固定ブラケットで、前記
固定ブラケット19は、図2に示す如く、アームボス1
2の軸方向一側に配置されている。そして、固定ブラケ
ット19は、ブッシュ20が嵌着されたブッシュ嵌合穴
19Aを有し、連結ピン17の一端側をブッシュ20を
介して固定的に支持している。
8の外側に突設された平板状の固定ブラケットで、前記
固定ブラケット19は、図2に示す如く、アームボス1
2の軸方向一側に配置されている。そして、固定ブラケ
ット19は、ブッシュ20が嵌着されたブッシュ嵌合穴
19Aを有し、連結ピン17の一端側をブッシュ20を
介して固定的に支持している。
【0031】また、固定ブラケット19の内面側には、
アームボス12のボス部12Aと対向する環状板19B
が固着され、この環状板19Bの端面外周縁には、アー
ムボス12の切欠き12Dと対向して環状の切欠き19
Cが形成されている。さらに、固定ブラケット19の外
面側には、抜止めピン18用の取付部19Dが固着され
ている。
アームボス12のボス部12Aと対向する環状板19B
が固着され、この環状板19Bの端面外周縁には、アー
ムボス12の切欠き12Dと対向して環状の切欠き19
Cが形成されている。さらに、固定ブラケット19の外
面側には、抜止めピン18用の取付部19Dが固着され
ている。
【0032】21はアームボス12の軸方向他側に配設
された平板状の支持ブラケットで、前記支持ブラケット
21には可動ブラケット23用の取付穴21Aが形成さ
れ、この取付穴21Aの穴径は連結ピン17よりも大径
となっている。また、取付穴21A内には薄肉のブッシ
ュ22が嵌着されている。そして、支持ブラケット21
は、可動ブラケット23を介して連結ピン17の他端側
を支持している。
された平板状の支持ブラケットで、前記支持ブラケット
21には可動ブラケット23用の取付穴21Aが形成さ
れ、この取付穴21Aの穴径は連結ピン17よりも大径
となっている。また、取付穴21A内には薄肉のブッシ
ュ22が嵌着されている。そして、支持ブラケット21
は、可動ブラケット23を介して連結ピン17の他端側
を支持している。
【0033】23は金属材料等により短尺の筒状に形成
された可動ブラケットで、前記可動ブラケット23の内
周側は、連結ピン17用のピン穴23Aとなっている。
また、可動ブラケット23の一側端面には、図3に示す
如く、外周縁に位置してアームボス12の切欠き12D
と対向した環状の切欠き23Bが形成されている。さら
に、可動ブラケット23の一側端部外周面には、切欠き
23B側に向けて縮径するテーパ状の面取り部23Cが
一定の軸方向長さをもって形成されている。
された可動ブラケットで、前記可動ブラケット23の内
周側は、連結ピン17用のピン穴23Aとなっている。
また、可動ブラケット23の一側端面には、図3に示す
如く、外周縁に位置してアームボス12の切欠き12D
と対向した環状の切欠き23Bが形成されている。さら
に、可動ブラケット23の一側端部外周面には、切欠き
23B側に向けて縮径するテーパ状の面取り部23Cが
一定の軸方向長さをもって形成されている。
【0034】そして、可動ブラケット23は、他端側外
周がブッシュ22を介して支持ブラケット21の取付穴
21A内に挿嵌され、後述の取付板24、ボルト25
A,25B等を介して支持ブラケット21に着脱可能に
固定されると共に、一端側が支持ブラケット21からア
ームボス12に向けて突出し、ボス部12Aの端面と対
向している。
周がブッシュ22を介して支持ブラケット21の取付穴
21A内に挿嵌され、後述の取付板24、ボルト25
A,25B等を介して支持ブラケット21に着脱可能に
固定されると共に、一端側が支持ブラケット21からア
ームボス12に向けて突出し、ボス部12Aの端面と対
向している。
【0035】また、可動ブラケット23は、図4に示す
如く、固定ブラケット19、支持ブラケット21間に連
結ピン17を挿通した状態で、支持ブラケット21の取
付穴21A内に軸方向外側(他端側)から挿嵌される。
如く、固定ブラケット19、支持ブラケット21間に連
結ピン17を挿通した状態で、支持ブラケット21の取
付穴21A内に軸方向外側(他端側)から挿嵌される。
【0036】そして、可動ブラケット23は、アームボ
ス12のボス部12Aとほぼ等しい外径を有し、この外
径は支持ブラケット21のブッシュ22の内径よりも僅
かに小さく形成されている。
ス12のボス部12Aとほぼ等しい外径を有し、この外
径は支持ブラケット21のブッシュ22の内径よりも僅
かに小さく形成されている。
【0037】24は可動ブラケット23を支持ブラケッ
ト21に取付けるための環状の取付板で、前記取付板2
4は、図2に示す如く、内周側が複数のボルト25A,
25A,…により可動ブラケット23の外面側に締着さ
れ、外周側がボルト25B,25B,…によって支持ブ
ラケット21の外面側に締着されると共に、これらのボ
ルト25A,25Bはそれぞれ周方向に間隔をもって配
設されている。
ト21に取付けるための環状の取付板で、前記取付板2
4は、図2に示す如く、内周側が複数のボルト25A,
25A,…により可動ブラケット23の外面側に締着さ
れ、外周側がボルト25B,25B,…によって支持ブ
ラケット21の外面側に締着されると共に、これらのボ
ルト25A,25Bはそれぞれ周方向に間隔をもって配
設されている。
【0038】26は可動ブラケット23のピン穴23A
内に嵌着されたブッシュとしての含油ブッシュで、前記
含油ブッシュ26は、例えば鉄と銅との焼結合金等によ
り多孔質構造をなす筒状体として形成され、その内部に
はギアオイル等からなる潤滑油が予め含浸されている。
内に嵌着されたブッシュとしての含油ブッシュで、前記
含油ブッシュ26は、例えば鉄と銅との焼結合金等によ
り多孔質構造をなす筒状体として形成され、その内部に
はギアオイル等からなる潤滑油が予め含浸されている。
【0039】そして、含油ブッシュ26の内周側には連
結ピン17の他端側が摺動可能に挿嵌され、この状態で
含油ブッシュ26内の潤滑油は、連結ピン17との当接
面に徐々にしみ出し、これらの当接面を潤滑し続ける構
成となっている。これにより、含油ブッシュ26は、連
結ピン17と可動ブラケット23との間に微小な摺動、
かじり等が生じてこれらが早期に摩耗したり、異音を発
生したりするのを防止している。
結ピン17の他端側が摺動可能に挿嵌され、この状態で
含油ブッシュ26内の潤滑油は、連結ピン17との当接
面に徐々にしみ出し、これらの当接面を潤滑し続ける構
成となっている。これにより、含油ブッシュ26は、連
結ピン17と可動ブラケット23との間に微小な摺動、
かじり等が生じてこれらが早期に摩耗したり、異音を発
生したりするのを防止している。
【0040】27,27は後述のOリング29を装着す
るためのOリング嵌着溝で、前記各Oリング嵌着溝27
は、図2および図3に示す如く、アームボス12の軸方
向両側と固定ブラケット19、可動ブラケット23とを
それぞれ衝合させた状態で、一方がアームボス12と固
定ブラケット19の切欠き12D,19Cにより形成さ
れ、他方がアームボス12と可動ブラケット23の切欠
き12D,23Bによって形成されている。そして、各
Oリング嵌着溝27の底部側は略V字状をなす傾斜面と
なっている。
るためのOリング嵌着溝で、前記各Oリング嵌着溝27
は、図2および図3に示す如く、アームボス12の軸方
向両側と固定ブラケット19、可動ブラケット23とを
それぞれ衝合させた状態で、一方がアームボス12と固
定ブラケット19の切欠き12D,19Cにより形成さ
れ、他方がアームボス12と可動ブラケット23の切欠
き12D,23Bによって形成されている。そして、各
Oリング嵌着溝27の底部側は略V字状をなす傾斜面と
なっている。
【0041】28,28,…は例えばアルミニウム、銅
等の金属材料、またはポリテトラフルオロエチレン等の
樹脂材料からなる4枚の摺動板で、前記各摺動板28
は、図3に示す如く、連結ピン17の外周側に挿通され
る環状の平板部28Aと、この平板部28Aの外周側か
らOリング嵌着溝27の底部側に対応してテーパ状に屈
曲したリップ部28Bとを有している。
等の金属材料、またはポリテトラフルオロエチレン等の
樹脂材料からなる4枚の摺動板で、前記各摺動板28
は、図3に示す如く、連結ピン17の外周側に挿通され
る環状の平板部28Aと、この平板部28Aの外周側か
らOリング嵌着溝27の底部側に対応してテーパ状に屈
曲したリップ部28Bとを有している。
【0042】そして、各摺動板28のうち2枚は、例え
ばアームボス12と可動ブラケット23との間に配設さ
れ、これらが互いに摺動するのを平板部28Aによって
防止すると共に、各摺動板28のリップ部28Bは、O
リング嵌着溝27の左,右両側でその底部側にそれぞれ
摺接している。また、他の摺動板28も同様に、アーム
ボス12と固定ブラケット19との間に配設されてい
る。
ばアームボス12と可動ブラケット23との間に配設さ
れ、これらが互いに摺動するのを平板部28Aによって
防止すると共に、各摺動板28のリップ部28Bは、O
リング嵌着溝27の左,右両側でその底部側にそれぞれ
摺接している。また、他の摺動板28も同様に、アーム
ボス12と固定ブラケット19との間に配設されてい
る。
【0043】29,29は各Oリング嵌着溝27内にシ
ール部材として装着された左,右のOリングで、前記各
Oリング29は、図3に示す如く、内周側が各摺動板2
8のリップ部28Bに締代をもって当接し、これらのリ
ップ部28BをOリング嵌着溝27の底部側に弾性的に
押圧すると共に、Oリング嵌着溝27内でアームボス1
2、可動ブラケット23等の外周面よりも径方向内側の
範囲に収容されている。そして、各Oリング29は、ア
ームボス12と固定ブラケット19、可動ブラケット2
3との間をそれぞれシールし、これらの間に外部からダ
スト、水分等の異物が侵入するのを規制している。
ール部材として装着された左,右のOリングで、前記各
Oリング29は、図3に示す如く、内周側が各摺動板2
8のリップ部28Bに締代をもって当接し、これらのリ
ップ部28BをOリング嵌着溝27の底部側に弾性的に
押圧すると共に、Oリング嵌着溝27内でアームボス1
2、可動ブラケット23等の外周面よりも径方向内側の
範囲に収容されている。そして、各Oリング29は、ア
ームボス12と固定ブラケット19、可動ブラケット2
3との間をそれぞれシールし、これらの間に外部からダ
スト、水分等の異物が侵入するのを規制している。
【0044】本実施例による軸受装置は上述の如き構成
を有するもので、次にその組立について説明する。
を有するもので、次にその組立について説明する。
【0045】まず、図4中に示すアームボス12を各摺
動板28、各Oリング29と共に固定ブラケット19、
支持ブラケット21間に配設する。そして、このときア
ームボス12と固定ブラケット19との間、アームボス
12と支持ブラケット21との間には、それぞれ摺動板
28、Oリング29を径方向外側から挿入する。続い
て、アームボス12と固定ブラケット19等との相対位
置を調整し、ブッシュ15,20が互いに同軸となるよ
うに配置する。
動板28、各Oリング29と共に固定ブラケット19、
支持ブラケット21間に配設する。そして、このときア
ームボス12と固定ブラケット19との間、アームボス
12と支持ブラケット21との間には、それぞれ摺動板
28、Oリング29を径方向外側から挿入する。続い
て、アームボス12と固定ブラケット19等との相対位
置を調整し、ブッシュ15,20が互いに同軸となるよ
うに配置する。
【0046】次に、連結ピン17を固定ブラケット19
のブッシュ20内に軸方向外側から挿入し、その先端側
をアームボス12の各ブッシュ15内を介して支持ブラ
ケット21の取付穴21A内に挿通する。この状態で取
付穴21A内には、連結ピン17との間に可動ブラケッ
ト23を挿通するための環状の隙間が形成される。
のブッシュ20内に軸方向外側から挿入し、その先端側
をアームボス12の各ブッシュ15内を介して支持ブラ
ケット21の取付穴21A内に挿通する。この状態で取
付穴21A内には、連結ピン17との間に可動ブラケッ
ト23を挿通するための環状の隙間が形成される。
【0047】次に、可動ブラケット23を支持ブラケッ
ト21の取付穴21A内に軸方向外側から挿嵌しつつ、
連結ピン17の他端側を含油ブッシュ26内に挿嵌す
る。この場合、可動ブラケット23は、面取り部23C
によって取付穴21A(ブッシュ22)内へと滑らかに
案内される。また、Oリング29は、アームボス12の
軸方向両端側でOリング嵌着溝27とほぼ等しい大きさ
まで拡径させた状態に保持し、Oリング嵌着溝27内に
締代をもって装着する。
ト21の取付穴21A内に軸方向外側から挿嵌しつつ、
連結ピン17の他端側を含油ブッシュ26内に挿嵌す
る。この場合、可動ブラケット23は、面取り部23C
によって取付穴21A(ブッシュ22)内へと滑らかに
案内される。また、Oリング29は、アームボス12の
軸方向両端側でOリング嵌着溝27とほぼ等しい大きさ
まで拡径させた状態に保持し、Oリング嵌着溝27内に
締代をもって装着する。
【0048】そして、最後には、取付板24をボルト2
5A,25B等によって可動ブラケット23と支持ブラ
ケット21にそれぞれ締着し、可動ブラケット23を取
付板24等を介して支持ブラケット21に固定する。
5A,25B等によって可動ブラケット23と支持ブラ
ケット21にそれぞれ締着し、可動ブラケット23を取
付板24等を介して支持ブラケット21に固定する。
【0049】また、例えばアームボス12と可動ブラケ
ット23等との間に形成される隙間の寸法を調整すると
きには、図5に示す如く、ボルト25A,25B等を弛
めて取付板24を支持ブラケット21、可動ブラケット
23から一旦取外し、所定の厚さ寸法をもった環状のシ
ム板30等を可動ブラケット23と取付板24との間に
配設する。これにより、前記隙間を小さくすることがで
き、固定ブラケット19、可動ブラケット23に対する
アームボス12のがたつきを防止する。
ット23等との間に形成される隙間の寸法を調整すると
きには、図5に示す如く、ボルト25A,25B等を弛
めて取付板24を支持ブラケット21、可動ブラケット
23から一旦取外し、所定の厚さ寸法をもった環状のシ
ム板30等を可動ブラケット23と取付板24との間に
配設する。これにより、前記隙間を小さくすることがで
き、固定ブラケット19、可動ブラケット23に対する
アームボス12のがたつきを防止する。
【0050】かくして、本実施例では、支持ブラケット
21に連結ピン17よりも大径の取付穴21Aを形成
し、この取付穴21A内には連結ピン17用のピン穴2
3Aを有する可動ブラケット23を軸方向外側から挿嵌
する構成としたので、軸受装置を組立てるときには、固
定ブラケット19とアームボス12に挿嵌した連結ピン
17の他端側を支持ブラケット21の取付穴21A内に
隙間をもって挿通することができる。
21に連結ピン17よりも大径の取付穴21Aを形成
し、この取付穴21A内には連結ピン17用のピン穴2
3Aを有する可動ブラケット23を軸方向外側から挿嵌
する構成としたので、軸受装置を組立てるときには、固
定ブラケット19とアームボス12に挿嵌した連結ピン
17の他端側を支持ブラケット21の取付穴21A内に
隙間をもって挿通することができる。
【0051】これにより、連結ピン17を固定ブラケッ
ト19、支持ブラケット21間に挿通するときには、例
えば連結ピン17が傾くように位置ずれした場合でも、
その他端側が支持ブラケット21に接触してこれらが損
傷されるのを確実に防止でき、連結ピン17の挿通作業
を容易に行うことができる。
ト19、支持ブラケット21間に挿通するときには、例
えば連結ピン17が傾くように位置ずれした場合でも、
その他端側が支持ブラケット21に接触してこれらが損
傷されるのを確実に防止でき、連結ピン17の挿通作業
を容易に行うことができる。
【0052】そして、連結ピン17を挿通した後には、
可動ブラケット23を支持ブラケット21の取付穴21
A内に軸方向外側から挿嵌した後に、この状態で可動ブ
ラケット23を取付板24等によって支持ブラケット2
1に確実に固着させることができ、軸受装置を効率よく
組立てることができる。
可動ブラケット23を支持ブラケット21の取付穴21
A内に軸方向外側から挿嵌した後に、この状態で可動ブ
ラケット23を取付板24等によって支持ブラケット2
1に確実に固着させることができ、軸受装置を効率よく
組立てることができる。
【0053】この場合、支持ブラケット21の取付穴2
1A内にはブッシュ22を設け、可動ブラケット23の
ピン穴23A内には含油ブッシュ26を設けると共に、
可動ブラケット23の外周面には面取り部23Cを形成
したから、可動ブラケット23をブッシュ22、含油ブ
ッシュ26を介して支持ブラケット21と連結ピン17
との間に容易に挿嵌でき、このとき可動ブラケット23
を面取り部23Cによって含油ブッシュ26内に円滑に
導くことができる。
1A内にはブッシュ22を設け、可動ブラケット23の
ピン穴23A内には含油ブッシュ26を設けると共に、
可動ブラケット23の外周面には面取り部23Cを形成
したから、可動ブラケット23をブッシュ22、含油ブ
ッシュ26を介して支持ブラケット21と連結ピン17
との間に容易に挿嵌でき、このとき可動ブラケット23
を面取り部23Cによって含油ブッシュ26内に円滑に
導くことができる。
【0054】また、含油ブッシュ26からしみ出す潤滑
油によって可動ブラケット23と連結ピン17との間を
安定して潤滑し続けることができ、可動ブラケット23
と連結ピン17との間に微小な摺動、かじり等が生じて
これらが早期に摩耗したり、異音を発生したりするのを
長期間に亘って防止することができる。
油によって可動ブラケット23と連結ピン17との間を
安定して潤滑し続けることができ、可動ブラケット23
と連結ピン17との間に微小な摺動、かじり等が生じて
これらが早期に摩耗したり、異音を発生したりするのを
長期間に亘って防止することができる。
【0055】また、可動ブラケット23を、取付板2
4、ボルト25A,25B等によって支持ブラケット2
1に着脱可能に取付けたから、仮りにアームボス12と
固定ブラケット19、可動ブラケット23との間に隙間
が生じた場合でも、取付板24を着脱して可動ブラケッ
ト23との間に図5中のシム板30等を配設するだけ
で、この隙間を容易に小さくでき、固定ブラケット1
9、可動ブラケット23に対するアームボス12のがた
つきを確実に防止することができる。
4、ボルト25A,25B等によって支持ブラケット2
1に着脱可能に取付けたから、仮りにアームボス12と
固定ブラケット19、可動ブラケット23との間に隙間
が生じた場合でも、取付板24を着脱して可動ブラケッ
ト23との間に図5中のシム板30等を配設するだけ
で、この隙間を容易に小さくでき、固定ブラケット1
9、可動ブラケット23に対するアームボス12のがた
つきを確実に防止することができる。
【0056】そして、アームボス12と固定ブラケット
19とは、従来技術とほぼ同様に構成することができ、
現状の油圧ショベル等に対しても、大きな設計変更等を
行うことなく軸受装置を容易に適用することができる。
19とは、従来技術とほぼ同様に構成することができ、
現状の油圧ショベル等に対しても、大きな設計変更等を
行うことなく軸受装置を容易に適用することができる。
【0057】一方、アームボス12、固定ブラケット1
9、可動ブラケット23にそれぞれ切欠き12D,19
C,23Bを形成し、これらの切欠き12D,19C,
23Bによって形成されるOリング嵌着溝27内にOリ
ング29を装着したから、アームボス12と固定ブラケ
ット19、可動ブラケット23との間をOリング29に
よって確実にシールでき、この状態でOリング29をア
ームボス12、可動ブラケット23等の外周面よりも径
方向内側の範囲に安定して収容することができる。これ
により、例えば油圧ショベルの作業中にOリング29が
岩石等の異物と接触して損傷されるのを確実に防止で
き、耐久性を向上させることができる。
9、可動ブラケット23にそれぞれ切欠き12D,19
C,23Bを形成し、これらの切欠き12D,19C,
23Bによって形成されるOリング嵌着溝27内にOリ
ング29を装着したから、アームボス12と固定ブラケ
ット19、可動ブラケット23との間をOリング29に
よって確実にシールでき、この状態でOリング29をア
ームボス12、可動ブラケット23等の外周面よりも径
方向内側の範囲に安定して収容することができる。これ
により、例えば油圧ショベルの作業中にOリング29が
岩石等の異物と接触して損傷されるのを確実に防止で
き、耐久性を向上させることができる。
【0058】また、アームボス12と固定ブラケット1
9、可動ブラケット23との間に摺動板28を配設した
から、これらが外力等により互いに摺動して早期に摩耗
するのを確実に防ぐことができる。
9、可動ブラケット23との間に摺動板28を配設した
から、これらが外力等により互いに摺動して早期に摩耗
するのを確実に防ぐことができる。
【0059】なお、前記実施例では、可動ブラケット2
3のピン穴23A内に含油ブッシュ26を設ける構成と
したが、本発明はこれに限らず、含油ブッシュ26に代
えて例えば鉄、銅等の金属材料、ポリテトラフルオロエ
チレン等の樹脂材料からなるブッシュを用いる構成とし
てもよい。
3のピン穴23A内に含油ブッシュ26を設ける構成と
したが、本発明はこれに限らず、含油ブッシュ26に代
えて例えば鉄、銅等の金属材料、ポリテトラフルオロエ
チレン等の樹脂材料からなるブッシュを用いる構成とし
てもよい。
【0060】また、前記実施例では、油圧ショベルのア
ーム7とバケット8とのピン結合部を例に挙げて説明し
たが、本発明はこれに限らず、例えばブーム6、アーム
7、ブームシリンダ9、アームシリンダ10、バケット
シリンダ11等に設けられたピン結合部に適用してもよ
く、さらには例えば油圧クレーン、ホイールローダ等の
他の建設機械、農業用機械、産業用機械等に設けられた
ピン結合部に適用してもよい。
ーム7とバケット8とのピン結合部を例に挙げて説明し
たが、本発明はこれに限らず、例えばブーム6、アーム
7、ブームシリンダ9、アームシリンダ10、バケット
シリンダ11等に設けられたピン結合部に適用してもよ
く、さらには例えば油圧クレーン、ホイールローダ等の
他の建設機械、農業用機械、産業用機械等に設けられた
ピン結合部に適用してもよい。
【0061】
【発明の効果】以上詳述した通り、請求項1に記載の発
明によれば、支持ブラケットに連結ピンよりも大径の取
付穴を形成し、この取付穴内には連結ピン用のピン穴を
有する可動ブラケットを着脱可能に挿嵌する構成とした
ので、軸受装置を組立てるときには、固定ブラケットと
ボスに挿嵌した連結ピンの他端側を支持ブラケットの取
付穴内に隙間をもって挿通でき、挿通時に連結ピン、支
持ブラケット等が損傷されるのを確実に防止できると共
に、連結ピンの挿通作業を容易に行うことができる。そ
して、連結ピンを挿通した後には、可動ブラケットを支
持ブラケットの取付穴内に軸方向外側から円滑に挿嵌で
き、軸受装置を効率よく組立てることができる。
明によれば、支持ブラケットに連結ピンよりも大径の取
付穴を形成し、この取付穴内には連結ピン用のピン穴を
有する可動ブラケットを着脱可能に挿嵌する構成とした
ので、軸受装置を組立てるときには、固定ブラケットと
ボスに挿嵌した連結ピンの他端側を支持ブラケットの取
付穴内に隙間をもって挿通でき、挿通時に連結ピン、支
持ブラケット等が損傷されるのを確実に防止できると共
に、連結ピンの挿通作業を容易に行うことができる。そ
して、連結ピンを挿通した後には、可動ブラケットを支
持ブラケットの取付穴内に軸方向外側から円滑に挿嵌で
き、軸受装置を効率よく組立てることができる。
【0062】また、請求項2に記載の発明によれば、可
動ブラケットの内周側にブッシュを設ける構成としたか
ら、可動ブラケットを支持ブラケットの取付穴内に挿嵌
するときには、その内周側をブッシュを介して連結ピン
の外周側に円滑に挿嵌でき、可動ブラケットと連結ピン
との間に微小な摺動、かじり等が生じてこれらが早期に
摩耗したり、異音を発生したりするのを確実に防止する
ことができる。
動ブラケットの内周側にブッシュを設ける構成としたか
ら、可動ブラケットを支持ブラケットの取付穴内に挿嵌
するときには、その内周側をブッシュを介して連結ピン
の外周側に円滑に挿嵌でき、可動ブラケットと連結ピン
との間に微小な摺動、かじり等が生じてこれらが早期に
摩耗したり、異音を発生したりするのを確実に防止する
ことができる。
【0063】さらに、請求項3に記載の発明によれば、
支持ブラケットの取付穴内にブッシュを設ける構成とし
たから、可動ブラケットをブッシュを介して支持ブラケ
ットの取付穴内に円滑に挿嵌することができ、軸受装置
を効率よく組立てることができる。
支持ブラケットの取付穴内にブッシュを設ける構成とし
たから、可動ブラケットをブッシュを介して支持ブラケ
ットの取付穴内に円滑に挿嵌することができ、軸受装置
を効率よく組立てることができる。
【0064】また、請求項4に記載の発明によれば、ボ
スと可動ブラケットにそれぞれ切欠きを設け、これらの
切欠きによって形成されるOリング嵌着溝にはOリング
を設ける構成としたから、ボスと可動ブラケットとの間
をOリングによって確実にシールでき、この状態でOリ
ングをボス、可動ブラケット等の外周面よりも径方向内
側の範囲に安定して収容することができる。これによ
り、Oリングが外部の異物等と接触して損傷されるのを
確実に防止でき、耐久性を向上させることができる。
スと可動ブラケットにそれぞれ切欠きを設け、これらの
切欠きによって形成されるOリング嵌着溝にはOリング
を設ける構成としたから、ボスと可動ブラケットとの間
をOリングによって確実にシールでき、この状態でOリ
ングをボス、可動ブラケット等の外周面よりも径方向内
側の範囲に安定して収容することができる。これによ
り、Oリングが外部の異物等と接触して損傷されるのを
確実に防止でき、耐久性を向上させることができる。
【0065】さらに、請求項5に記載の発明によれば、
ボスと可動ブラケットとの間に摺動板を配設する構成と
したから、これらが外力等により互いに摺動して早期に
摩耗するのを確実に防ぐことができる。
ボスと可動ブラケットとの間に摺動板を配設する構成と
したから、これらが外力等により互いに摺動して早期に
摩耗するのを確実に防ぐことができる。
【図1】実施例による軸受装置が適用される油圧ショベ
ルを示す外観図である。
ルを示す外観図である。
【図2】図1中の矢示II−II方向からみた軸受装置の縦
断面図である。
断面図である。
【図3】図2中の要部拡大図である。
【図4】可動ブラケットを支持ブラケットに取付ける前
の状態を示す縦断面図である。
の状態を示す縦断面図である。
【図5】ボスと可動ブラケットとの隙間寸法をシム板等
によって調整した状態を示す図3と同様の要部拡大図で
ある。
によって調整した状態を示す図3と同様の要部拡大図で
ある。
12 アームボス(ボス) 12D 切欠き 17 連結ピン 19 固定ブラケット 21 支持ブラケット 21A 取付穴 22 ブッシュ 23 可動ブラケット 23A ピン穴 23B 切欠き 26 含油ブッシュ 27 Oリング嵌着溝 28 摺動板 29 Oリング
Claims (5)
- 【請求項1】 筒状のボスと、前記ボス内に挿通される
連結ピンと、前記ボスの軸方向一端側に配設され、前記
連結ピンの一端側を固定的に支持する固定ブラケット
と、前記連結ピンの軸方向他端側に位置して設けられ、
前記連結ピンよりも大径の取付穴が形成された支持ブラ
ケットと、前記連結ピンを挿通するピン穴が設けられ、
前記支持ブラケットの取付穴内に前記支持ブラケットの
外側から着脱可能に挿嵌される可動ブラケットとから構
成してなる軸受装置。 - 【請求項2】 前記可動ブラケットの内周側には、前記
連結ピンの外周面に摺接するブッシュを設けてなる請求
項1に記載の軸受装置。 - 【請求項3】 前記支持ブラケットの取付穴内には、内
周側に前記可動ブラケットが摺動可能に挿嵌されるブッ
シュを設けてなる請求項1または2に記載の軸受装置。 - 【請求項4】 前記ボスの端面外周縁と可動ブラケット
の内側端面の外周縁にはそれぞれ切欠きを設け、前記ボ
スと可動ブラケットとを衝合させたときにこれらの切欠
きによって形成されるOリング嵌着溝にはOリングを設
けてなる請求項1,2または3に記載の軸受装置。 - 【請求項5】 前記ボスの端面と可動ブラケットの内側
端面との間には環状の摺動板を設けてなる請求項1,
2,3または4に記載の軸受装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9314277A JPH11131526A (ja) | 1997-10-30 | 1997-10-30 | 軸受装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9314277A JPH11131526A (ja) | 1997-10-30 | 1997-10-30 | 軸受装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11131526A true JPH11131526A (ja) | 1999-05-18 |
Family
ID=18051434
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9314277A Pending JPH11131526A (ja) | 1997-10-30 | 1997-10-30 | 軸受装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11131526A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106884862A (zh) * | 2014-10-17 | 2017-06-23 | 柳州柳工挖掘机有限公司 | 工作装置铰接机构 |
CN107701561A (zh) * | 2017-11-10 | 2018-02-16 | 徐州徐工环境技术有限公司 | 一种垃圾压缩设备及其自调节销轴 |
-
1997
- 1997-10-30 JP JP9314277A patent/JPH11131526A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106884862A (zh) * | 2014-10-17 | 2017-06-23 | 柳州柳工挖掘机有限公司 | 工作装置铰接机构 |
CN107701561A (zh) * | 2017-11-10 | 2018-02-16 | 徐州徐工环境技术有限公司 | 一种垃圾压缩设备及其自调节销轴 |
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