JPH09151482A - 軸受装置 - Google Patents
軸受装置Info
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- JPH09151482A JPH09151482A JP32800095A JP32800095A JPH09151482A JP H09151482 A JPH09151482 A JP H09151482A JP 32800095 A JP32800095 A JP 32800095A JP 32800095 A JP32800095 A JP 32800095A JP H09151482 A JPH09151482 A JP H09151482A
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- bracket
- sliding
- boss
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ブラケット部をボス部に対して相対回転させ
たときに「鳴き音」等の騒音が発生するのを防止でき、
快適な作業環境を維持できるようにする。 【解決手段】 各スラスト板19を自己潤滑性を有した
耐摩耗性材料等によって形成し、各スラスト板19をア
ームボス13と各ブラケット14との間に形成される各
隙間空間内にそれぞれ配設する。また、各スラスト板1
9とアームボス13の摺動面13Bとの間、および各ス
ラスト板19と各ブラケット14の摺動面14Dとの間
にそれぞれ隙間を設ける。そして、各隙間寸法を連結ピ
ン16の軸方向で0.5〜3.5mmに設定することに
より、バケット8をアーム7に対して相対回動させたと
きに、各スラスト板19が摺動面13B,14Dに対し
それぞれ独立して相対回転できるようにする。
たときに「鳴き音」等の騒音が発生するのを防止でき、
快適な作業環境を維持できるようにする。 【解決手段】 各スラスト板19を自己潤滑性を有した
耐摩耗性材料等によって形成し、各スラスト板19をア
ームボス13と各ブラケット14との間に形成される各
隙間空間内にそれぞれ配設する。また、各スラスト板1
9とアームボス13の摺動面13Bとの間、および各ス
ラスト板19と各ブラケット14の摺動面14Dとの間
にそれぞれ隙間を設ける。そして、各隙間寸法を連結ピ
ン16の軸方向で0.5〜3.5mmに設定することに
より、バケット8をアーム7に対して相対回動させたと
きに、各スラスト板19が摺動面13B,14Dに対し
それぞれ独立して相対回転できるようにする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば建設機械に
装備される作業装置のピン結合部等に好適に用いられる
軸受装置に関する。
装備される作業装置のピン結合部等に好適に用いられる
軸受装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、一側部材のボス部と相手方部材
のブラケット部とを連結ピンを介して回動可能に連結し
てなる軸受装置は知られている。
のブラケット部とを連結ピンを介して回動可能に連結し
てなる軸受装置は知られている。
【0003】この種の従来技術による軸受装置を油圧シ
ョベル等に装備される作業装置のピン結合部等に用いる
場合には、例えば一側部材としてのアームの先端側に内
周側がブッシュ嵌合穴となったボス部を設け、該ボス部
のブッシュ嵌合穴内に内周側が挿通穴となったブッシュ
を嵌着すると共に、連結ピンをブッシュの挿通穴内に摺
動可能な状態で挿通し、該連結ピンの両端側を相手方部
材としてのバケットの一側に設けられたブラケットに一
体に取付けることにより、バケットを連結ピンを介して
アームに回動可能に連結するようにしている。
ョベル等に装備される作業装置のピン結合部等に用いる
場合には、例えば一側部材としてのアームの先端側に内
周側がブッシュ嵌合穴となったボス部を設け、該ボス部
のブッシュ嵌合穴内に内周側が挿通穴となったブッシュ
を嵌着すると共に、連結ピンをブッシュの挿通穴内に摺
動可能な状態で挿通し、該連結ピンの両端側を相手方部
材としてのバケットの一側に設けられたブラケットに一
体に取付けることにより、バケットを連結ピンを介して
アームに回動可能に連結するようにしている。
【0004】そして、アームの先端側に配設されたバケ
ットは、リンク機構等を介してバケットシリンダを作動
させることにより、連結ピンを中心としてアームに対し
て回動し掘削作業等を行うようになっている。
ットは、リンク機構等を介してバケットシリンダを作動
させることにより、連結ピンを中心としてアームに対し
て回動し掘削作業等を行うようになっている。
【0005】ここで、前記ブラケット部とボス部との間
には隙間が形成され、該隙間内には例えば、SS400
あるいは低炭素鋼(S20C程度)等の軟鋼によって形
成されたシム板が配設されている。そして、該シム板の
両端面をそれぞれボス部および各ブラケット部に対して
当接(摺接)させることにより、前記隙間をシム板で隙
間なく詰めるようにている。これによって、バケットと
一体となったブラケット部からのスラスト荷重を各シム
板によって受承できるようにすると共に、この荷重が直
接ボス部に作用するのを防止し、該ボス部が早期に摩
耗、損傷するのを防止している。
には隙間が形成され、該隙間内には例えば、SS400
あるいは低炭素鋼(S20C程度)等の軟鋼によって形
成されたシム板が配設されている。そして、該シム板の
両端面をそれぞれボス部および各ブラケット部に対して
当接(摺接)させることにより、前記隙間をシム板で隙
間なく詰めるようにている。これによって、バケットと
一体となったブラケット部からのスラスト荷重を各シム
板によって受承できるようにすると共に、この荷重が直
接ボス部に作用するのを防止し、該ボス部が早期に摩
耗、損傷するのを防止している。
【0006】また、連結ピンの内部にはその一端側から
該連結ピンとブッシュとの間の摺動面に向けて延びたグ
リース注入路等が形成され、該摺動面にグリース等の糊
状潤滑油を定期的に充填することにより、連結ピンをボ
ス部に対して円滑に回動できるようにしている。
該連結ピンとブッシュとの間の摺動面に向けて延びたグ
リース注入路等が形成され、該摺動面にグリース等の糊
状潤滑油を定期的に充填することにより、連結ピンをボ
ス部に対して円滑に回動できるようにしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで上述した従来
技術による軸受装置では、該シム板の両端面をそれぞれ
ボス部およびブラケット部に対して実質的に当接(摺
接)させ、両者の隙間を積極的になくす構成としている
から、シム板の両端面にはボス部およびブラケット部か
ら極めて大きな面圧が作用してしまい、シム板とボス部
との間、および該シム板とブラケット部との間の摺動抵
抗がそれぞれ非常に大きなものとなってしまう。
技術による軸受装置では、該シム板の両端面をそれぞれ
ボス部およびブラケット部に対して実質的に当接(摺
接)させ、両者の隙間を積極的になくす構成としている
から、シム板の両端面にはボス部およびブラケット部か
ら極めて大きな面圧が作用してしまい、シム板とボス部
との間、および該シム板とブラケット部との間の摺動抵
抗がそれぞれ非常に大きなものとなってしまう。
【0008】このため、ブッシュと連結ピンとの摺動面
間に補充されるグリースの一部をシム板側にも供給でき
るようにし、シム板とボス部との間および該ボス部とブ
ラケット部との間をそれぞれ潤滑状態に保持できるよう
にしている。しかし、前記摺動面側からシム板側に補給
されるグリースの量は極めて微量のため、短時間(例え
ば、約10時間程度)で油膜切れを起こしてしまう。
間に補充されるグリースの一部をシム板側にも供給でき
るようにし、シム板とボス部との間および該ボス部とブ
ラケット部との間をそれぞれ潤滑状態に保持できるよう
にしている。しかし、前記摺動面側からシム板側に補給
されるグリースの量は極めて微量のため、短時間(例え
ば、約10時間程度)で油膜切れを起こしてしまう。
【0009】この結果、土砂等掘削時にバケットをアー
ムに対して相対回動させると、前記シム板はボス部、ブ
ラケット部に対して所謂「連れ廻り」状態で摺動(相対
回動)してしまい、シム板とブラケット部との摺動面お
よびシム板とボス部との摺動面に早期に焼付き、かじり
あるいは偏摩耗が生じてしまうと共に、バケットの回動
時にこのような摩耗、損傷に起因した「鳴き音(キーキ
ー、ギシギシ音等)」、「かじり音」等の異音を発生さ
せてしまい、市街地等の作業では騒音の原因となって作
業環境を悪化させてしまうという問題が生じる。
ムに対して相対回動させると、前記シム板はボス部、ブ
ラケット部に対して所謂「連れ廻り」状態で摺動(相対
回動)してしまい、シム板とブラケット部との摺動面お
よびシム板とボス部との摺動面に早期に焼付き、かじり
あるいは偏摩耗が生じてしまうと共に、バケットの回動
時にこのような摩耗、損傷に起因した「鳴き音(キーキ
ー、ギシギシ音等)」、「かじり音」等の異音を発生さ
せてしまい、市街地等の作業では騒音の原因となって作
業環境を悪化させてしまうという問題が生じる。
【0010】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、本発明はブラケット部をボス部に対して
相対回動させたときに、ボス部とブラケット部との間に
設けたシム板が摩耗、損傷するのを効果的に防止できる
と共に、このような摩耗、損傷に起因した「鳴き音」、
「かじり音」等を確実に防止でき、快適な作業環境を維
持できるようにした軸受装置を提供することを目的とし
ている。
されたもので、本発明はブラケット部をボス部に対して
相対回動させたときに、ボス部とブラケット部との間に
設けたシム板が摩耗、損傷するのを効果的に防止できる
と共に、このような摩耗、損傷に起因した「鳴き音」、
「かじり音」等を確実に防止でき、快適な作業環境を維
持できるようにした軸受装置を提供することを目的とし
ている。
【0011】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、請求項1に記載の発明が採用する構成は、一側
部材のボス部と相手方部材のブラケット部とを連結ピン
を介して回動可能に連結してなる軸受装置において、前
記ブラケット部とボス部との間に、前記連結ピンの外周
側に位置して少なくとも1枚以上のスラスト板を配設
し、該スラスト板が前記ボス部とブラケット部とに対し
独立して相対回転するように、該スラスト板と前記ブラ
ケット部との間および該スラスト板とボス部との間にそ
れぞれ隙間を設ける構成としたことを特徴としている。
ために、請求項1に記載の発明が採用する構成は、一側
部材のボス部と相手方部材のブラケット部とを連結ピン
を介して回動可能に連結してなる軸受装置において、前
記ブラケット部とボス部との間に、前記連結ピンの外周
側に位置して少なくとも1枚以上のスラスト板を配設
し、該スラスト板が前記ボス部とブラケット部とに対し
独立して相対回転するように、該スラスト板と前記ブラ
ケット部との間および該スラスト板とボス部との間にそ
れぞれ隙間を設ける構成としたことを特徴としている。
【0012】このように構成することにより、ブラケッ
ト部をボス部に対して相対回転させたときには、スラス
ト板をボス部、ブラケット部に対し独立して相対回転さ
せることができ、スラスト板とボス部との間および該ス
ラスト板とブラケット部との間に作用する摺動抵抗をそ
れぞれ小さくできる。
ト部をボス部に対して相対回転させたときには、スラス
ト板をボス部、ブラケット部に対し独立して相対回転さ
せることができ、スラスト板とボス部との間および該ス
ラスト板とブラケット部との間に作用する摺動抵抗をそ
れぞれ小さくできる。
【0013】また、請求項2に記載の発明では、前記ス
ラスト板と前記ブラケット部との隙間および該スラスト
板とボス部との隙間を、それぞれ前記連結ピンの軸方向
で0.5〜3.5mmの隙間寸法に形成している。
ラスト板と前記ブラケット部との隙間および該スラスト
板とボス部との隙間を、それぞれ前記連結ピンの軸方向
で0.5〜3.5mmの隙間寸法に形成している。
【0014】この結果、スラスト板とボス部との間およ
び該スラスト板とブラケット部との間の摺動抵抗をそれ
ぞれ確実に小さくでき、スラスト板のボス部およびブラ
ケット部に対する独立した相対回転を確実に補償するこ
とができる。
び該スラスト板とブラケット部との間の摺動抵抗をそれ
ぞれ確実に小さくでき、スラスト板のボス部およびブラ
ケット部に対する独立した相対回転を確実に補償するこ
とができる。
【0015】さらに、請求項3に記載の発明では、前記
スラスト板を、互いに相対回転可能な複数枚の摺動板に
より構成したことにある。
スラスト板を、互いに相対回転可能な複数枚の摺動板に
より構成したことにある。
【0016】これにより、ブラケット部をボス部に対し
て相対回転させるときには、各摺動板が互いに独立して
相対回動するようになり、各摺動板間に作用する摺動抵
抗を確実に小さくできる。
て相対回転させるときには、各摺動板が互いに独立して
相対回動するようになり、各摺動板間に作用する摺動抵
抗を確実に小さくできる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態による
軸受装置を油圧ショベルのピン結合部に適用した場合を
例に挙げて、添付図面に従って詳細に説明する。
軸受装置を油圧ショベルのピン結合部に適用した場合を
例に挙げて、添付図面に従って詳細に説明する。
【0018】ここで、図1ないし図3は本発明の第1の
実施例を示している。
実施例を示している。
【0019】図において、1は油圧ショベルの下部走行
体、2は該下部走行体1上に旋回可能に搭載された作業
機本体となる上部旋回体を示し、該上部旋回体2は旋回
フレーム3を有し、該旋回フレーム3上には運転室4お
よび機械室(図示せず)等が設けられている。
体、2は該下部走行体1上に旋回可能に搭載された作業
機本体となる上部旋回体を示し、該上部旋回体2は旋回
フレーム3を有し、該旋回フレーム3上には運転室4お
よび機械室(図示せず)等が設けられている。
【0020】5は上部旋回体2の前部に俯仰動可能に設
けられた作業装置を示し、該作業装置5は、上部旋回体
2の旋回フレーム3にピン結合されたブーム6と、該ブ
ーム6の先端側にピン結合されたアーム7と、該アーム
7の先端側にピン結合されたバケット8とから大略構成
されている。そして、ブーム6およびアーム7は、それ
ぞれピン結合部を介して連結されたブームシリンダ9お
よびアームシリンダ10によって回動され、バケット8
はバケットシリンダ11によりリンク12,12等を介
して回動されるようになっている。
けられた作業装置を示し、該作業装置5は、上部旋回体
2の旋回フレーム3にピン結合されたブーム6と、該ブ
ーム6の先端側にピン結合されたアーム7と、該アーム
7の先端側にピン結合されたバケット8とから大略構成
されている。そして、ブーム6およびアーム7は、それ
ぞれピン結合部を介して連結されたブームシリンダ9お
よびアームシリンダ10によって回動され、バケット8
はバケットシリンダ11によりリンク12,12等を介
して回動されるようになっている。
【0021】ここで、これらの各ピン結合部には、軸受
装置が装備されており、例えば一側部材となるアーム7
と相手方部材となるバケット8とは、図2および図3に
示す軸受装置を介して回動可能に結合されている。
装置が装備されており、例えば一側部材となるアーム7
と相手方部材となるバケット8とは、図2および図3に
示す軸受装置を介して回動可能に結合されている。
【0022】13はアーム7の先端側に設けられたボス
部としてのアームボスを示し、該アームボス13は、略
円筒状に形成され内周側にブッシュ嵌合穴13Aが設け
られている。また、アームボス13は軸方向両端側が後
述するスラスト板19に対する摺動面13B,13Bと
なり、該各端面13Bは略円形状をなし、その外周側に
は環状の各テーパ部13Cが形成されている。
部としてのアームボスを示し、該アームボス13は、略
円筒状に形成され内周側にブッシュ嵌合穴13Aが設け
られている。また、アームボス13は軸方向両端側が後
述するスラスト板19に対する摺動面13B,13Bと
なり、該各端面13Bは略円形状をなし、その外周側に
は環状の各テーパ部13Cが形成されている。
【0023】14,14はバケット8の外側に突設さ
れ、アーム7のアームボス13を挟むように配置された
ブラケット部としての一対のブラケットを示し、該各ブ
ラケット14には、後述の連結ピン16が挿通されるピ
ン挿通穴14A,14Aが穿設されている。また、一方
のブラケット14の外側面には、筒部14Bの端面がピ
ン挿通穴14Aの外縁部に溶接等の手段によって固着さ
れると共に、該筒部14Bには径方向にボルト挿通穴1
4Cが形成されている。
れ、アーム7のアームボス13を挟むように配置された
ブラケット部としての一対のブラケットを示し、該各ブ
ラケット14には、後述の連結ピン16が挿通されるピ
ン挿通穴14A,14Aが穿設されている。また、一方
のブラケット14の外側面には、筒部14Bの端面がピ
ン挿通穴14Aの外縁部に溶接等の手段によって固着さ
れると共に、該筒部14Bには径方向にボルト挿通穴1
4Cが形成されている。
【0024】また、各ブラケット14は、アームボス1
3の各摺動面13Bと対向した内側面がスラスト板19
に対する摺動面14D,14Dとなっている。そして、
該各摺動面14Dは略円形状をなし、その外周側には環
状の各テーパ部14Eが形成され、該各テーパ部14E
と前記テーパ部13Cとの間で、図2に示す如くV字溝
を構成している。
3の各摺動面13Bと対向した内側面がスラスト板19
に対する摺動面14D,14Dとなっている。そして、
該各摺動面14Dは略円形状をなし、その外周側には環
状の各テーパ部14Eが形成され、該各テーパ部14E
と前記テーパ部13Cとの間で、図2に示す如くV字溝
を構成している。
【0025】ここで、各ブラケット14の摺動面14D
と各アームボス13の摺動面13Bとの間には、図2お
よび図3に示す如く後述の各スラスト板19が設けられ
る隙間空間S,S(1個のみ図示)が形成されている。
と各アームボス13の摺動面13Bとの間には、図2お
よび図3に示す如く後述の各スラスト板19が設けられ
る隙間空間S,S(1個のみ図示)が形成されている。
【0026】16は各ブラケット14間にアームボス1
3を回動可能に連結した円柱状の連結ピンを示し、該連
結ピン16はその軸方向中間部がブッシュ15のピン挿
通穴15A内に摺動可能に挿嵌され、軸方向両端側は各
ブラケット14のピン挿通穴14A内に挿通されてい
る。また、連結ピン16の軸方向一端側には、径方向に
ボルト挿通穴16Aが形成されている。そして、該ボル
ト挿通穴16Aおよびブラケット14のボルト挿通穴1
4C内には固定ボルト17が挿通され、該固定ボルト1
7は後述の固定ナット21と共に、連結ピン16をブラ
ケット14に対して抜止め、廻止め状態に保持してい
る。
3を回動可能に連結した円柱状の連結ピンを示し、該連
結ピン16はその軸方向中間部がブッシュ15のピン挿
通穴15A内に摺動可能に挿嵌され、軸方向両端側は各
ブラケット14のピン挿通穴14A内に挿通されてい
る。また、連結ピン16の軸方向一端側には、径方向に
ボルト挿通穴16Aが形成されている。そして、該ボル
ト挿通穴16Aおよびブラケット14のボルト挿通穴1
4C内には固定ボルト17が挿通され、該固定ボルト1
7は後述の固定ナット21と共に、連結ピン16をブラ
ケット14に対して抜止め、廻止め状態に保持してい
る。
【0027】また、連結ピン16の他端側端面にはその
中央部側にグリース注入路16Bの基端側が開口してい
る。一方、該グリース注入路16Bの先端側は軸方向中
間部でL字状に屈曲し、連結ピン16とブッシュ15の
ピン挿通穴15Aとの間の摺動面に開口している。そし
て、この摺動面には糊状潤滑剤としてのグリース(図示
せず)が後述のグリースニップル22側からグーリス注
入路16Bを介して定期的に充填される。
中央部側にグリース注入路16Bの基端側が開口してい
る。一方、該グリース注入路16Bの先端側は軸方向中
間部でL字状に屈曲し、連結ピン16とブッシュ15の
ピン挿通穴15Aとの間の摺動面に開口している。そし
て、この摺動面には糊状潤滑剤としてのグリース(図示
せず)が後述のグリースニップル22側からグーリス注
入路16Bを介して定期的に充填される。
【0028】18,18はシール部材としてのリップシ
ールを示し、該各リップシール18はブッシュ15の軸
方向両端面に当接するようにアームボス13のブッシュ
嵌合穴13A内に嵌着され、そのリップ部18Aが連結
ピン16の外周面に摺接している。そして、各リップシ
ール18はブッシュ15と連結ピン16との間の摺動面
に、外部から土砂等の異物が侵入するのを防止すると共
に、グリース等の潤滑剤が外部に漏出するのを防止して
いる。
ールを示し、該各リップシール18はブッシュ15の軸
方向両端面に当接するようにアームボス13のブッシュ
嵌合穴13A内に嵌着され、そのリップ部18Aが連結
ピン16の外周面に摺接している。そして、各リップシ
ール18はブッシュ15と連結ピン16との間の摺動面
に、外部から土砂等の異物が侵入するのを防止すると共
に、グリース等の潤滑剤が外部に漏出するのを防止して
いる。
【0029】19,19は連結ピン16に対して回転自
在に設けられた一対のスラスト板を示し、該スラスト板
19は耐摩耗性材料によって環状の薄板として形成され
ている。ここで、該各スラスト板19は表面改質処理を
施すことにより耐候性を備えたSUS304(ステンレ
ス鋼)、焼結含油合金あるいは高密度ポリエチレン等の
プラスチック材料から構成されている。なお、各スラス
ト板19の板厚寸法は約1mm程度に設定するのが好ま
しい。
在に設けられた一対のスラスト板を示し、該スラスト板
19は耐摩耗性材料によって環状の薄板として形成され
ている。ここで、該各スラスト板19は表面改質処理を
施すことにより耐候性を備えたSUS304(ステンレ
ス鋼)、焼結含油合金あるいは高密度ポリエチレン等の
プラスチック材料から構成されている。なお、各スラス
ト板19の板厚寸法は約1mm程度に設定するのが好ま
しい。
【0030】そして、各スラスト板19はアームボス1
3とブラケット14との間の隙間空間S内に配設され、
各スラスト板19の内周側には所定の隙間を介して連結
ピン16が挿入されている。また、各スラスト板19の
両側面はそれぞれ各摺動面13B、14Dに対する摺動
面となっている。
3とブラケット14との間の隙間空間S内に配設され、
各スラスト板19の内周側には所定の隙間を介して連結
ピン16が挿入されている。また、各スラスト板19の
両側面はそれぞれ各摺動面13B、14Dに対する摺動
面となっている。
【0031】ここで、図3に示す如く連結ピン16の軸
方向でスラスト板19とアームボス13の摺動面13B
との間の隙間寸法L1 、およびスラスト板19とブラケ
ット14の摺動面14Dとの間の隙間寸法L2 は、それ
ぞれ0.5〜3.5mm程度、好ましくは0.5〜1.
2mm程度の隙間寸法に設定され、各スラスト板19と
各摺動面13B,14Dとの間に作用する摺動抵抗を可
能な限り小さくしている。なお、アームボス13が各ブ
ラケット14に対して相対回転するときの摺動面13
B,14Dに対するスラスト板19の摺動速度は、2〜
5cm/secの範囲内に設定するのが好ましい。
方向でスラスト板19とアームボス13の摺動面13B
との間の隙間寸法L1 、およびスラスト板19とブラケ
ット14の摺動面14Dとの間の隙間寸法L2 は、それ
ぞれ0.5〜3.5mm程度、好ましくは0.5〜1.
2mm程度の隙間寸法に設定され、各スラスト板19と
各摺動面13B,14Dとの間に作用する摺動抵抗を可
能な限り小さくしている。なお、アームボス13が各ブ
ラケット14に対して相対回転するときの摺動面13
B,14Dに対するスラスト板19の摺動速度は、2〜
5cm/secの範囲内に設定するのが好ましい。
【0032】また、当該軸受装置に対して衝撃等が作用
したときには、各スラスト板19がアームボス13の摺
動面13Bあるいはブラケット14の摺動面14Dから
スラスト荷重を受承し、アームボス13とブラケット1
4とが直接衝突するのを防止している。なお、このとき
各スラスト板19が各摺動面13B,14Dから受承す
る最大面圧は2.0kgf/mm2 以下に設定するのが
好ましい。
したときには、各スラスト板19がアームボス13の摺
動面13Bあるいはブラケット14の摺動面14Dから
スラスト荷重を受承し、アームボス13とブラケット1
4とが直接衝突するのを防止している。なお、このとき
各スラスト板19が各摺動面13B,14Dから受承す
る最大面圧は2.0kgf/mm2 以下に設定するのが
好ましい。
【0033】20,20はシール部材としてのOリング
を示し、該各Oリング20はアームボス13のテーパ部
13Cとブラケット14の各テーパ部14Eとの間のV
字溝内に弾性的に装着されている。そして、各Oリング
20は、アームボス13と各ブラケット14との間の隙
間空間S内に外部から異物が混入するのを防止してい
る。
を示し、該各Oリング20はアームボス13のテーパ部
13Cとブラケット14の各テーパ部14Eとの間のV
字溝内に弾性的に装着されている。そして、各Oリング
20は、アームボス13と各ブラケット14との間の隙
間空間S内に外部から異物が混入するのを防止してい
る。
【0034】21は連結ピン16を固定ボルト17と共
にブラケット14に固定する固定ナットを示し、該固定
ナット21は固定ボルト17の先端側に螺着されること
により、固定ボルト17を緩止め状態に保持している。
なお、22は連結ピン16のグリース注入路16B基端
側に螺着されたグリースニップルで、該グリースニップ
ル22はグリースガン(図示せず)等が装着されること
によって、グリース等の潤滑油を外部からグリース注入
路16B内に注入させるものである。
にブラケット14に固定する固定ナットを示し、該固定
ナット21は固定ボルト17の先端側に螺着されること
により、固定ボルト17を緩止め状態に保持している。
なお、22は連結ピン16のグリース注入路16B基端
側に螺着されたグリースニップルで、該グリースニップ
ル22はグリースガン(図示せず)等が装着されること
によって、グリース等の潤滑油を外部からグリース注入
路16B内に注入させるものである。
【0035】本実施例による軸受装置は上述の如き構成
を有するもので、当該軸受装置を介してアーム7の先端
側にピン結合されたバケット8は、アームボス13に取
付つけた各ブッシュ15に対し、連結ピン16を回動さ
せることにより、アーム7の先端側で回動動作を行う。
を有するもので、当該軸受装置を介してアーム7の先端
側にピン結合されたバケット8は、アームボス13に取
付つけた各ブッシュ15に対し、連結ピン16を回動さ
せることにより、アーム7の先端側で回動動作を行う。
【0036】ここで、連結ピン16と各ブッシュ15と
の間の摺動面間には、連結ピン16のグリース注入路1
6B等を介して外部からグリースが供給され、連結ピン
16と各ブッシュとの円滑な相対回動を長時間(約50
〜100時間)に亘り補償しているものの、各スラスト
板19は前記摺動面に対し各リップシール18等を介し
て離隔した位置に配設されるため、前記グリースはスラ
スト板19側までは十分に行き渡りにくくなり、グリー
スによるスラスト板19側の潤滑効果は短時間で低下し
てしまうことが多い。
の間の摺動面間には、連結ピン16のグリース注入路1
6B等を介して外部からグリースが供給され、連結ピン
16と各ブッシュとの円滑な相対回動を長時間(約50
〜100時間)に亘り補償しているものの、各スラスト
板19は前記摺動面に対し各リップシール18等を介し
て離隔した位置に配設されるため、前記グリースはスラ
スト板19側までは十分に行き渡りにくくなり、グリー
スによるスラスト板19側の潤滑効果は短時間で低下し
てしまうことが多い。
【0037】しかし、本実施例では、各スラスト板19
を耐摩耗性材料等によって形成し、該各スラスト板19
をアームボス13と各ブラケット14との間に形成され
る隙間空間S内に配設すると共に、各スラスト板19と
各摺動面13B,14Dとの間にそれぞれ隙間を設け、
該各隙間寸法L1 、L2 を連結ピン16の軸方向で0.
5〜3.5mm程度に設定している。
を耐摩耗性材料等によって形成し、該各スラスト板19
をアームボス13と各ブラケット14との間に形成され
る隙間空間S内に配設すると共に、各スラスト板19と
各摺動面13B,14Dとの間にそれぞれ隙間を設け、
該各隙間寸法L1 、L2 を連結ピン16の軸方向で0.
5〜3.5mm程度に設定している。
【0038】この結果、各スラスト板19と各摺動面1
3B,14Dとの間に作用する摺動抵抗を可能な限り小
さくすることができ、アーム7とバケット8とを互いに
相対回動させるときには、各スラスト板19を各摺動面
13B,14Dの両者に対して「連れ廻り」させること
なく、独立に摺動させつつ相対回転させることができ
る。
3B,14Dとの間に作用する摺動抵抗を可能な限り小
さくすることができ、アーム7とバケット8とを互いに
相対回動させるときには、各スラスト板19を各摺動面
13B,14Dの両者に対して「連れ廻り」させること
なく、独立に摺動させつつ相対回転させることができ
る。
【0039】また、掘削作業時等に当該軸受装置に対し
てバケット8に衝撃等が作用した場合でも、各スラスト
板19がアームボス13の摺動面13Bあるいはブラケ
ット14の摺動面14Dからスラスト荷重を受承するこ
とにより、アームボス13とブラケット14とが直接衝
突するのを防止でき、該アームボス13、ブラケット1
4等が摩耗、損傷するのを効果的に抑えることができ
る。
てバケット8に衝撃等が作用した場合でも、各スラスト
板19がアームボス13の摺動面13Bあるいはブラケ
ット14の摺動面14Dからスラスト荷重を受承するこ
とにより、アームボス13とブラケット14とが直接衝
突するのを防止でき、該アームボス13、ブラケット1
4等が摩耗、損傷するのを効果的に抑えることができ
る。
【0040】かくして、本実施例によれば、掘削時等で
バケット8をアーム7に対して相対回動させるときに
は、アームボス13と各ブラケット14とスラスト板1
9とを、各々独立させて円滑に相対回動させることがで
き、これらのアームボス13、ブラケット14およびス
ラスト板19を所謂「三元摩耗状態」にすることができ
る。この結果、各スラスト板19とアームボス13の各
摺動面13Bとの間、および各スラスト板19とブラケ
ット14の各摺動面14Dとの間にかじり、焼付きある
いは偏摩耗等が生じるのを効果的に抑えることができる
と共に、このような摩耗、損傷に起因した「鳴き音」、
「かじり音」等の騒音を大幅に低減でき、快適な作業環
境を維持することができる。
バケット8をアーム7に対して相対回動させるときに
は、アームボス13と各ブラケット14とスラスト板1
9とを、各々独立させて円滑に相対回動させることがで
き、これらのアームボス13、ブラケット14およびス
ラスト板19を所謂「三元摩耗状態」にすることができ
る。この結果、各スラスト板19とアームボス13の各
摺動面13Bとの間、および各スラスト板19とブラケ
ット14の各摺動面14Dとの間にかじり、焼付きある
いは偏摩耗等が生じるのを効果的に抑えることができる
と共に、このような摩耗、損傷に起因した「鳴き音」、
「かじり音」等の騒音を大幅に低減でき、快適な作業環
境を維持することができる。
【0041】次に、図4および図5は本発明の第2の実
施例を示し、本実施例では前記第1の実施例と同一の構
成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものと
するに、本実施例の特徴は、アームボス13と各ブラケ
ット14との間に前記第1の実施例で述べた隙間空間S
よりも大きい隙間空間S1 を形成すると共に、該隙間空
間S1 内には連結ピン16の軸方向内側および外側にそ
れぞれ位置した摺動板31,32と、各摺動板31,3
2間に位置した摺動板33とからなるスラスト板を配設
したことにある。
施例を示し、本実施例では前記第1の実施例と同一の構
成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものと
するに、本実施例の特徴は、アームボス13と各ブラケ
ット14との間に前記第1の実施例で述べた隙間空間S
よりも大きい隙間空間S1 を形成すると共に、該隙間空
間S1 内には連結ピン16の軸方向内側および外側にそ
れぞれ位置した摺動板31,32と、各摺動板31,3
2間に位置した摺動板33とからなるスラスト板を配設
したことにある。
【0042】ここで、各摺動板31,32,33は前記
第1の実施例で述べたスラスト板19とほぼ同様に形成
されているものの、該摺動板31,32は焼結含油合金
等の自己潤滑性を有した硬質の耐摩耗性材料によって形
成されている。また、摺動板33は摺動板31,32よ
りも軟質の耐摩耗性材料、例えば高密度ポリエチレン等
のプラスチック材料から形成され、これによって摺動板
33と摺動板31,32との間の摺動抵抗を可能な限り
小さしている。
第1の実施例で述べたスラスト板19とほぼ同様に形成
されているものの、該摺動板31,32は焼結含油合金
等の自己潤滑性を有した硬質の耐摩耗性材料によって形
成されている。また、摺動板33は摺動板31,32よ
りも軟質の耐摩耗性材料、例えば高密度ポリエチレン等
のプラスチック材料から形成され、これによって摺動板
33と摺動板31,32との間の摺動抵抗を可能な限り
小さしている。
【0043】そして、摺動板31とアームボス13の摺
動面13Bとの間、および摺動板32とブラケット14
の摺動面14Dとの間の隙間寸法は、前記第1の実施例
で述べた隙間寸法L1 ,L2 と同様に設定され、これに
よって摺動板31と摺動面13Bとの間、摺動板32と
摺動面14Dとの間の摺動抵抗を可能な限り小さくして
いる。
動面13Bとの間、および摺動板32とブラケット14
の摺動面14Dとの間の隙間寸法は、前記第1の実施例
で述べた隙間寸法L1 ,L2 と同様に設定され、これに
よって摺動板31と摺動面13Bとの間、摺動板32と
摺動面14Dとの間の摺動抵抗を可能な限り小さくして
いる。
【0044】さらに、アームボス13のテーパ部13C
とブラケット14の各テーパ部14Eとは両者の間でV
字溝を構成し、該V字溝内には前記第1の実施例で述べ
たOリング20よりも大径のOリング34が弾性的に装
着されている。
とブラケット14の各テーパ部14Eとは両者の間でV
字溝を構成し、該V字溝内には前記第1の実施例で述べ
たOリング20よりも大径のOリング34が弾性的に装
着されている。
【0045】かくして、このように構成される本実施例
でも、バケット8をアーム7に対して相対回動させたと
きには、各摺動板31,32,33をそれぞれ互いに円
滑に相対回転させることができると共に、各摺動板3
1,32をそれぞれブラケット14およびアームボス1
3に対して独立に相対回転させることができ、前記第1
の実施例とほぼ同様の作用効果を得ることができる。
でも、バケット8をアーム7に対して相対回動させたと
きには、各摺動板31,32,33をそれぞれ互いに円
滑に相対回転させることができると共に、各摺動板3
1,32をそれぞれブラケット14およびアームボス1
3に対して独立に相対回転させることができ、前記第1
の実施例とほぼ同様の作用効果を得ることができる。
【0046】そして、特に本実施例では、各摺動板3
1,32をそれぞれ焼結合金等によって形成し、該各摺
動板31,32間に位置した摺動板33をプラスチック
材料等によって形成したから、当該軸受装置に衝撃等が
作用した場合には、アームボス13からのスラスト荷重
および各ブラケット14からのスラスト荷重を、それぞ
れ摺動板32および摺動板31で直接受承できるため、
このような衝撃が摺動板33に直接作用して該摺動板3
3が破損、損傷してしまうのを効果的に防止することが
できる。
1,32をそれぞれ焼結合金等によって形成し、該各摺
動板31,32間に位置した摺動板33をプラスチック
材料等によって形成したから、当該軸受装置に衝撃等が
作用した場合には、アームボス13からのスラスト荷重
および各ブラケット14からのスラスト荷重を、それぞ
れ摺動板32および摺動板31で直接受承できるため、
このような衝撃が摺動板33に直接作用して該摺動板3
3が破損、損傷してしまうのを効果的に防止することが
できる。
【0047】また、各摺動板33と各摺動板31,32
との間の摺動抵抗を著しく低減でき、これによって各摺
動板31,32,33の摩耗、損傷を確実に低減するこ
とができる。
との間の摺動抵抗を著しく低減でき、これによって各摺
動板31,32,33の摩耗、損傷を確実に低減するこ
とができる。
【0048】なお、前記第2の実施例では、アームボス
13と各ブラケット14との間の各隙間空間S1 内にス
ラスト板として3枚の摺動板31,32,33を設ける
ものとして述べたが、本発明はこれに限らず、スラスト
板としての摺動板を2枚または4枚以上設ける構成とし
てもよい。
13と各ブラケット14との間の各隙間空間S1 内にス
ラスト板として3枚の摺動板31,32,33を設ける
ものとして述べたが、本発明はこれに限らず、スラスト
板としての摺動板を2枚または4枚以上設ける構成とし
てもよい。
【0049】また、前記第2の実施例では、各摺動板3
1,32を焼結含油合金等の自己潤滑性を有する金属材
料によって形成し、各摺動板33をプラスチック等の樹
脂材料によって形成するものとして述べたが、これに替
えて、各摺動板31あるいは各摺動板32を樹脂材料に
よって形成し、逆に各摺動板33を金属材料によって形
成してもよい。
1,32を焼結含油合金等の自己潤滑性を有する金属材
料によって形成し、各摺動板33をプラスチック等の樹
脂材料によって形成するものとして述べたが、これに替
えて、各摺動板31あるいは各摺動板32を樹脂材料に
よって形成し、逆に各摺動板33を金属材料によって形
成してもよい。
【0050】さらに、前記各実施例では、軸方向両側の
隙間空間S(S1 )内にそれぞれ各スラスト板19(各
摺動板31,32,33)を設けるものとして説明した
が、本発明はこれに限らず、一方の収容空間S(S1 )
内にのみスラスト板を設けてもよい。
隙間空間S(S1 )内にそれぞれ各スラスト板19(各
摺動板31,32,33)を設けるものとして説明した
が、本発明はこれに限らず、一方の収容空間S(S1 )
内にのみスラスト板を設けてもよい。
【0051】さらにまた、前記各実施例では、当該軸受
装置をアーム7とバケット8との間のピン結合部に設け
るものとして述べたが、本発明はこれに限らす、例えば
図1に示した作業装置5のうち、旋回フレーム3とブー
ム6との間のピン結合部、ブーム6とアーム7との間の
ピン結合部、ブームシリンダ9、アームシリンダ10ま
たはバケットシリンダ11のピン結合部等に当該軸受装
置を適用してもよく、また油圧ショベルに限らず、油圧
クレーン等の他の建設機械に適用してもよい。
装置をアーム7とバケット8との間のピン結合部に設け
るものとして述べたが、本発明はこれに限らす、例えば
図1に示した作業装置5のうち、旋回フレーム3とブー
ム6との間のピン結合部、ブーム6とアーム7との間の
ピン結合部、ブームシリンダ9、アームシリンダ10ま
たはバケットシリンダ11のピン結合部等に当該軸受装
置を適用してもよく、また油圧ショベルに限らず、油圧
クレーン等の他の建設機械に適用してもよい。
【0052】
【発明の効果】以上詳述した通り本発明によれば、請求
項1に記載の如く、ブラケット部とボス部との間に、連
結ピンの外周側に位置して少なくとも一枚以上のスラス
ト板を配設すると共に、スラスト板と前記ブラケット部
との間、および該スラスト板とボス部との間にそれぞれ
隙間を設けることにより、スラスト板が前記ボス部とブ
ラケット部とに対し独立して相対回転できるようにした
から、ブラケット部をボス部に対して相対回転させると
きには、ブラケット部とボス部とスラスト板とを各々独
立して円滑に相対回転させることができ、所謂「三元摩
耗状態」にすることができる。
項1に記載の如く、ブラケット部とボス部との間に、連
結ピンの外周側に位置して少なくとも一枚以上のスラス
ト板を配設すると共に、スラスト板と前記ブラケット部
との間、および該スラスト板とボス部との間にそれぞれ
隙間を設けることにより、スラスト板が前記ボス部とブ
ラケット部とに対し独立して相対回転できるようにした
から、ブラケット部をボス部に対して相対回転させると
きには、ブラケット部とボス部とスラスト板とを各々独
立して円滑に相対回転させることができ、所謂「三元摩
耗状態」にすることができる。
【0053】従って、スラスト板とボス部との間および
該スラスト板とブラケット部との間にかじり、焼付きあ
るいは偏摩耗が生じるのを確実に防止できると共に、こ
のような摩耗、損傷に起因した「鳴き音」、「かじり
音」等の騒音を確実に防止でき、当該軸受装置を建設機
械等に用いる場合には、快適な作業環境を維持すること
ができる。
該スラスト板とブラケット部との間にかじり、焼付きあ
るいは偏摩耗が生じるのを確実に防止できると共に、こ
のような摩耗、損傷に起因した「鳴き音」、「かじり
音」等の騒音を確実に防止でき、当該軸受装置を建設機
械等に用いる場合には、快適な作業環境を維持すること
ができる。
【0054】また、請求項2に記載の発明では、隙間寸
法を適正化することにより、スラスト板とブラケット部
との間および該スラスト板とボス部との間に作用する摺
動抵抗をそれぞれ確実に小さくでき、スラスト板が早期
に摩耗、損傷してしまうのを確実に低減することができ
る。
法を適正化することにより、スラスト板とブラケット部
との間および該スラスト板とボス部との間に作用する摺
動抵抗をそれぞれ確実に小さくでき、スラスト板が早期
に摩耗、損傷してしまうのを確実に低減することができ
る。
【0055】さらに、請求項3に記載の発明では、各摺
動板とブラケット部との間、該摺動板とボス部との間、
および各摺動板間に生じるかじり、焼付きあるいは偏摩
耗等をさらに確実に防止できると共に各摺動板の寿命を
大幅に延ばすことができる。
動板とブラケット部との間、該摺動板とボス部との間、
および各摺動板間に生じるかじり、焼付きあるいは偏摩
耗等をさらに確実に防止できると共に各摺動板の寿命を
大幅に延ばすことができる。
【図1】本発明の第1の実施例による軸受装置が適用さ
れる油圧ショベルの作業装置等を示す外観図である。
れる油圧ショベルの作業装置等を示す外観図である。
【図2】図1中の矢示II−II方向からみた軸受装置を示
す縦断面図である。
す縦断面図である。
【図3】図2中のボス部、ブラケット部およびスラスト
板等を拡大して示す要部断面図である。
板等を拡大して示す要部断面図である。
【図4】本発明の第2の実施例による軸受装置を示す図
2と同様の縦断面図である。
2と同様の縦断面図である。
【図5】図4中のボス部、ブラケット部およびスラスト
板等を拡大して示す要部断面図である。
板等を拡大して示す要部断面図である。
5 作業装置 7 アーム(一側部材) 8 バケット(相手方部材) 13 アームボス(ボス部) 14 ブラケット(ブラケット部) 16 連結ピン 18 リップシール(シール部材) 19 スラスト板 31,32,33 摺動板(スラスト板) L1 ,L2 隙間寸法
Claims (3)
- 【請求項1】 一側部材のボス部と相手方部材のブラケ
ット部とを連結ピンを介して回動可能に連結してなる軸
受装置において、前記ブラケット部とボス部との間に
は、前記連結ピンの外周側に位置して少なくとも1枚以
上のスラスト板を配設し、該スラスト板が前記ボス部と
ブラケット部とに対し独立して相対回転するように、該
スラスト板と前記ブラケット部および該スラスト板とボ
ス部との間にはそれぞれ隙間を設ける構成としたことを
特徴とする軸受装置。 - 【請求項2】 前記スラスト板と前記ブラケット部との
隙間および該スラスト板とボス部との隙間は、それぞれ
前記連結ピンの軸方向で0.5〜3.5mmの隙間寸法
に形成してなる請求項1に記載の軸受装置。 - 【請求項3】 前記スラスト板は、互いに相対回転可能
な複数枚の摺動板により構成してなる請求項1または2
に記載の軸受装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32800095A JPH09151482A (ja) | 1995-11-22 | 1995-11-22 | 軸受装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32800095A JPH09151482A (ja) | 1995-11-22 | 1995-11-22 | 軸受装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09151482A true JPH09151482A (ja) | 1997-06-10 |
Family
ID=18205393
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32800095A Pending JPH09151482A (ja) | 1995-11-22 | 1995-11-22 | 軸受装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09151482A (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001020954A (ja) * | 1999-07-06 | 2001-01-23 | Hitachi Constr Mach Co Ltd | 軸受装置 |
JP2002309619A (ja) * | 2001-04-16 | 2002-10-23 | Shin Caterpillar Mitsubishi Ltd | 作業機のピンジョイント構造 |
KR20030084204A (ko) * | 2002-04-25 | 2003-11-01 | 볼보 컨스트럭션 이키프먼트 홀딩 스웨덴 에이비 | 굴삭기의 힌지부 연결구조 |
JP2004003358A (ja) * | 2003-07-10 | 2004-01-08 | Yanmar Co Ltd | 超小旋回作業機 |
JP2004205004A (ja) * | 2002-12-26 | 2004-07-22 | Oiles Ind Co Ltd | ピン結合部構造 |
JP2009041659A (ja) * | 2007-08-08 | 2009-02-26 | Hitachi Constr Mach Co Ltd | 軸受装置 |
JP2020023986A (ja) * | 2018-08-06 | 2020-02-13 | キャタピラー エス エー アール エル | 軸受装置および建設機械 |
JP2020101239A (ja) * | 2018-12-21 | 2020-07-02 | Tpr株式会社 | 組合せスラストワッシャ |
-
1995
- 1995-11-22 JP JP32800095A patent/JPH09151482A/ja active Pending
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001020954A (ja) * | 1999-07-06 | 2001-01-23 | Hitachi Constr Mach Co Ltd | 軸受装置 |
JP2002309619A (ja) * | 2001-04-16 | 2002-10-23 | Shin Caterpillar Mitsubishi Ltd | 作業機のピンジョイント構造 |
KR20030084204A (ko) * | 2002-04-25 | 2003-11-01 | 볼보 컨스트럭션 이키프먼트 홀딩 스웨덴 에이비 | 굴삭기의 힌지부 연결구조 |
JP2004205004A (ja) * | 2002-12-26 | 2004-07-22 | Oiles Ind Co Ltd | ピン結合部構造 |
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JP2009041659A (ja) * | 2007-08-08 | 2009-02-26 | Hitachi Constr Mach Co Ltd | 軸受装置 |
JP2020023986A (ja) * | 2018-08-06 | 2020-02-13 | キャタピラー エス エー アール エル | 軸受装置および建設機械 |
US11639738B2 (en) | 2018-08-06 | 2023-05-02 | Caterpillar Sarl | Bearing device and construction machine |
JP2020101239A (ja) * | 2018-12-21 | 2020-07-02 | Tpr株式会社 | 組合せスラストワッシャ |
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