JP2002349571A - 軸受装置 - Google Patents

軸受装置

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JP2002349571A
JP2002349571A JP2002110709A JP2002110709A JP2002349571A JP 2002349571 A JP2002349571 A JP 2002349571A JP 2002110709 A JP2002110709 A JP 2002110709A JP 2002110709 A JP2002110709 A JP 2002110709A JP 2002349571 A JP2002349571 A JP 2002349571A
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JP
Japan
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thermal spray
spray coating
bracket
bearing device
arm
Prior art date
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Pending
Application number
JP2002110709A
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English (en)
Inventor
Akihiko Yamamoto
明彦 山本
Muneo Mizumoto
宗男 水本
Kazuyoshi Hatano
和好 波多野
Manabu Ogasawara
学 小笠原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Publication date
Application filed by Hitachi Construction Machinery Co Ltd filed Critical Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C11/00Pivots; Pivotal connections
    • F16C11/04Pivotal connections
    • F16C11/045Pivotal connections with at least a pair of arms pivoting relatively to at least one other arm, all arms being mounted on one pin
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C2350/00Machines or articles related to building
    • F16C2350/26Excavators

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  • Sliding-Contact Bearings (AREA)
  • Pivots And Pivotal Connections (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 給脂作業時の作業者の負担を軽減し、バケッ
ト等の回動時に生じる鳴き音、ガタ音等の異音を抑え、
快適な作業環境を維持できるようにする。 【解決手段】 油圧ショベル等の軸受装置において、ア
ーム7の先端側に位置すアームボス13には一対のブッ
シュ15、15を嵌着して設け、バケット8の各ブラケ
ット14を連結ピン16により各ブッシュ15に対して
回動可能に連結する。また、アームボス13の端面13
B、ブラケット14の端面14Cには、剛性と耐熱性を
有する硬質の材料を溶射処理することによって溶射皮膜
19,20を形成する。そして、これらの溶射皮膜1
9,20の表面は、グリース等の潤滑剤を捕捉して溶射
皮膜19,20間を潤滑状態に保持する凹凸面によって
構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば建設機械に
装備される作業装置のピン結合部等に好適に用いられる
軸受装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、一側部材のボス部と相手方部材
のブラケット部とを連結ピンを介して回動可能に連結し
てなる軸受装置は知られている。
【0003】この種の従来技術による軸受装置を油圧シ
ョベル等に装備される作業装置のピン結合部等に用いる
場合には、例えば一側部材としてのアームの先端側に内
周側がブッシュ嵌合穴となったボス部を設け、該ボス部
のブッシュ嵌合穴内に内周側が挿通穴となったブッシュ
を嵌着すると共に、連結ピンをブッシュの挿通穴内に摺
動可能な状態で挿通し、該連結ピンの両端側を相手方部
材としてのバケットの一側に設けられたブラケットに一
体に取付けることにより、バケットを連結ピンを介して
アームに回動可能に連結するようにしている。
【0004】そして、アームの先端側に配設されたバケ
ットは、リンク機構等を介してバケットシリンダを作動
させることにより、連結ピンを中心としてアームに対し
て回動し掘削作業等を行うようになっている。
【0005】ここで、ボス部とブラケット部とには、両
者を互いに接触させるための接触面がそれぞれ設けられ
ており、ボス部側あるいはブラケット部側に作用するス
ラスト荷重を該接触面で受承させることで、ボス部に対
するブラケット部のスラスト方向(連結ピンの軸方向)
へのガタつきを防止するようにしている。
【0006】また、前記連結ピンの内部には、一端側が
外部に開口し、他端側が前記ブッシュと連結ピンとの間
の摺動面に開口するようにグリース供給通路等が形成さ
れている。そして、グリース等の潤滑剤が外部から該グ
リース供給通路等を介して前記摺動面に定期的に給脂さ
れると共に、該摺動面間に給脂されたこのグリースの一
部はボス部とブラケット部との接触面へも補給されるよ
うになっている。
【0007】そして、掘削作業時に、ブッシュと連結ピ
ンとの摺動面およびボス部とブラケット部との接触面間
を前記グリースにより潤滑状態に保持し、該摺動面間お
よび接触面間の摺動抵抗を小さくさせることにより、バ
ケットをアームに対して円滑に相対回動できるようにし
ている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで上述した従来
技術による軸受装置では、ボス部あるいはブラケット部
に作用するスラスト荷重をボス部とブラケット部との接
触面で受承させる構成としているから、該接触面には極
めて大きな面圧が作用してしまい、該接触面間の摺動抵
抗がそれぞれ非常に大きなものとなってしまう。このた
め、ブッシュと連結ピンとの摺動面に給脂されるグリー
スの一部を、ボス部とブラケット部との接触面にも補給
させることにより、該接触面間を潤滑状態に保持できる
ようにしている。
【0009】しかし、ボス部とブラケット部との接触面
を常時潤滑状態に保持するためには、該接触面への給脂
時期の間隔を短くして給脂を頻繁に行う必要があり、作
業者にとってこのような給脂作業等のメンテナンス作業
が面倒なものとなり、大きな負担になってしまうという
問題がある。
【0010】一方、バケットとアームとの間に装備され
る軸受装置では、バケットが多量の土砂を扱う構成にな
っているから、土砂等が外部からボス部とブラケット部
との接触面間に形成された僅かな隙間内に頻繁に侵入し
てしまう。そして、このように前記接触面間の隙間内に
土砂等が侵入した状態で、バケットをアームに対して相
対回動させたときには、この土砂が接触面に引掻き傷等
を形成してまう。この結果、前記摺動面間に所謂「アブ
レッシブ摩耗」等の激しい摩耗が発生してしまい、接触
面の摩耗、損傷の進行を早めてしまうという問題があ
る。
【0011】また、このように前記接触面に摩耗、損傷
が生じたときには、該接触面間に形成されるスラスト方
向の隙間が大きくなってしまう。この結果、該接触面間
にガタツキが生じてしまい、バケットの回動時にこのよ
うなガタツキに起因した「ガタ」音等の異音が発生し易
くなり、これによって作業現場の作業環境等が悪化して
しまうという問題がある。また、前記接触面に給脂され
たグリースがこの隙間を介して外部に漏洩してしまい、
バケット廻りの外観の見栄えが悪くなるという問題があ
る。
【0012】さらに、バケットの回動時に、前記摺動面
間に給脂されるグリース等の潤滑剤が油膜切れを起こし
た場合には、該摺動面間に凝着摩耗等が発生し易くなる
と共に、このような摩耗、損傷等に起因した「鳴き音」
等の異音が発生し易くなり、これによっても作業現場等
の作業環境が悪化してしまうという問題がある。
【0013】そこで、このような従来技術による問題点
を解決するために、軸受装置として例えば、特開平6−
159346号公報(以下、他の従来技術という)に記
載のものが知られている。
【0014】この軸受装置では、ブラケット部に設けら
れた連結ピン挿通穴の内周側に筒状部材(カラー)を嵌
着して、連結ピンとブラケット部との間の隙間を埋める
と共に、ブッシュの軸方向外側端面には、その径方向内
側部位にグリースを供給するための環状溝が形成されて
いる。また、該環状溝の内部には径方向内側の位置にス
ラストリングを嵌着して、該スラストリングの軸方向外
側端面を筒状部材の軸方向内側端面に当接させている。
さらに、前記環状溝内には径方向外側の位置にシール部
材を配設し、前記環状溝内に供給されたグリースが外部
に漏洩するのを防止している。これによって、前記スラ
ストリングと筒状部材との当接面を常時潤滑状態に保持
して、該当接面へのグリースの頻繁な給脂を不要にする
と共に、ボス部とブラケット部とが直接摺動接触して、
これらボス部、ブラケット部が摩耗、損傷してしまうの
を防止するようにしている。
【0015】しかし、このような他の従来技術では、ボ
ス部側あるいはブラケット部側からのスラスト荷重を、
スラストリングと共にシール部材にも受承させてしまう
構成となっているため、このようなスラスト荷重によっ
てシール部材に破損、損傷等が生じ易くなり、シール部
材の寿命が短くなるという問題がある。
【0016】また、このようにシール部材が摩耗、損傷
してしまうと、スラストリングと筒状部材との当接面に
土砂等が進入してアブレッシブ摩耗等が発生し易くなる
と共に、前記環状溝に給脂されたグリースが外部に漏洩
し易くなる。
【0017】この結果、他の従来技術でも、前述した従
来技術と同様に、グリース等の給脂作業等を頻繁に行う
必要があり、作業者にとってこのようなメンテナンス作
業が負担になるという問題がある。また、バケットの回
動時に、「鳴き音」、「ガタ音」等の異音が発生して作
業環境が悪化してしまうという問題があると共に、前記
当接面から漏洩したグリースによってバケット廻りの外
観の見栄えが悪くなるという問題がある。
【0018】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、本発明はボス部とブラケット部との接触
面等への給脂時期の間隔を長くでき、作業者が行う給脂
作業等の負担を大幅に軽減化できると共に、ブラケット
部をボス部に対して相対回動させたときに、ボス部とブ
ラケット部との間に生じるアブレッシブ摩耗、凝着摩耗
等を確実に防止でき、このような摩耗、損傷等に起因し
た「鳴き音」、「ガタ音」等を確実に防止でき、快適な
作業環境を維持できるようにした軸受装置を提供するこ
とを目的としている。
【0019】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、請求項1に記載の発明が採用する構成は、一側
部材のボス部と相手方部材のブラケット部とを連結ピン
を介して回動可能に連結してなる軸受装置において、前
記ボス部とブラケット部との接触面のうち少なくともい
ずれか一方の接触面には、超硬合金材料とセラミックス
材料のうちいずれか一方の材料による溶射処理を行うこ
とによって溶射皮膜を形成し、該溶射皮膜の表面は潤滑
剤を捕捉する凹凸面を有する構成としたことを特徴とし
ている。
【0020】このように構成することにより、ボス部と
ブラケット部との接触面のうち、少なくともいずれか一
方の接触面を溶射皮膜によって確実に保護することがで
き、これによってボス部をブラケット部に対し相対回動
させたときに、溶射皮膜が設けられた接触面が摩耗、損
傷してしまうのを確実に防止できる。そして、溶射皮膜
の材料として、超硬合金材料とセラミックス材料のうち
いずれか一方の材料を選択することができる。また、ボ
ス部とブラケット部との接触面間にグリース等の潤滑剤
を給脂したときには、溶射皮膜の表面に形成される凹凸
面によりグリース等の潤滑剤を捕捉することができ、溶
射皮膜の表面を潤滑状態に保持できると共に、これらの
接触面間からグリースが外部に漏洩してしまうのを防止
できる。
【0021】また、請求項2に記載の発明が採用する構
成は、一側部材のボス部と相手方部材のブラケット部と
を連結ピンを介して回動可能に連結してなる軸受装置に
おいて、前記ボス部とブラケット部との接触面のうち少
なくともいずれか一方の接触面には、内周側に前記連結
ピンが挿通されるリング状部材を設け、該リング状部材
には少なくともその表面側に超硬合金材料とセラミック
ス材料のうちいずれか一方の材料による溶射処理を行う
ことによって溶射皮膜を形成し、該溶射皮膜の表面は潤
滑剤を捕捉する凹凸面を有する構成としたことを特徴と
している。
【0022】このように構成することにより、溶射皮膜
をリング状部材の少なくとも表面側に予め形成した後、
このリング状部材の内周側に連結ピンを挿通させること
により、該リング状部材をボス部とブラケット部との接
触面のうち少なくとも一方の接触面側に容易に取付ける
ことができる。
【0023】また、請求項3に記載の発明によると、溶
射皮膜の凹凸面は、30μm以下の表面粗さである構成
としている。
【0024】これにより、ボス部とブラケット部との接
触面間にグリース等の潤滑剤を給脂したときには、溶射
皮膜の凹側面内にグリースを捕捉することができ、溶射
皮膜の表面を確実に潤滑状態に保持することができると
共に、こられの接触面間からグリースが外部に漏洩して
しまうのを防止することができる。
【0025】一方、請求項4に記載の発明によると、溶
射皮膜の厚さは50〜200μmである構成としてい
る。これにより、溶射皮膜の耐久年数を10年間(運転
総時間約8000時間)程度にすることができる。
【0026】また、請求項5に記載の発明は、溶射皮膜
に熱処理を施してなる構成としている。これにより、溶
射皮膜の密着性を向上でき、溶射皮膜が有する硬度を高
めることができる。
【0027】さらに、請求項6に記載の発明は、熱処理
の温度を500℃〜700℃である構成としている。こ
れにより、溶射皮膜が有する硬度、摺動特性等を高め、
信頼性を向上することができる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態による
軸受装置を油圧ショベルのピン結合部に適用した場合を
例に挙げて、添付図面に従って詳細に説明する。
【0029】ここで、図1ないし図3は本発明の第1の
実施例を示している。
【0030】図において、1は油圧ショベルの下部走行
体、2は該下部走行体1上に旋回可能に搭載された作業
機本体となる上部旋回体を示し、該上部旋回体2は旋回
フレーム3を有し、該旋回フレーム3上には運転室4お
よび機械室(図示せず)等が設けられている。
【0031】5は上部旋回体2の前部に俯仰動可能に設
けられた作業装置を示し、該作業装置5は、上部旋回体
2の旋回フレーム3にピン結合されたブーム6と、該ブ
ーム6の先端側にピン結合されたアーム7と、該アーム
7の先端側にピン結合されたバケット8とから大略構成
されている。そして、ブーム6およびアーム7は、それ
ぞれピン結合部を介して連結されたブームシリンダ9お
よびアームシリンダ10によって回動され、バケット8
はバケットシリンダ11によりリンク12,12等を介
して回動されるようになっている。
【0032】ここで、これらの各ピン結合部には、軸受
装置が装備されており、例えば一側部材となるアーム7
と相手方部材となるバケット8とは、図2および図3に
示す軸受装置を介して回動可能に結合されている。
【0033】13はアーム7の先端側に設けられたボス
部としてのアームボスを示し、該アームボス13は、鋳
鉄等の金属材料により略円筒状に形成され、その内周側
には軸方向両側に位置してブッシュ嵌合穴13A,13
Aが設けられている。ここで、アームボス13は軸方向
両端側が後述する各ブラケット14の端面14Cに対す
る接触面としての端面13B,13Bとなっている。ま
た、該各端面13Bの外周側には図3に示す如く環状の
テーパ面部13Cが形成されている。そして、該各端面
13Bはその表面上に後述の各溶射皮膜19が形成さ
れ、該各溶射皮膜19と共にバケット8からのスラスト
荷重を受承するようになっている。
【0034】14,14はバケット8の外側に突設さ
れ、アーム7のアームボス13を挟むように配置された
ブラケット部としての一対のブラケットを示し、該各ブ
ラケット14は鋼板等の金属材料から平板状に形成され
ている。そして、該各ブラケット14には各ブッシュ嵌
合穴13Aと同心となるピン挿通穴14A,14Aが穿
設されている。また、一方のブラケット14の外側面に
は、筒部14Bの端面がピン挿通穴14Aの外縁部に溶
接等の手段によって固着されると共に、該筒部14Bに
は径方向にボルト挿通穴(図示せず)が形成されてい
る。
【0035】ここで、各ブラケット14のピン挿通穴1
4A外周側は厚肉に形成され、その軸方向内側面がアー
ムボス13の各端面13Bに対する接触面としての端面
14C,14Cとなっている。また、該各端面14Cの
外周側には環状の各テーパ面部14Dが形成され、該テ
ーパ面部14Dは前記テーパ面部13Cとの間で、図3
に示す如くV字溝を構成している。そして、該各端面1
4Cはその表面上に後述の各溶射皮膜20が形成され、
該各溶射皮膜20と共にアーム7からのスラスト荷重を
受承するようになっている。
【0036】15,15は一対のブッシュで、該各ブッ
シュ15は焼結金属等により略円筒状に形成され、その
外周側がアームボス13の各ブッシュ嵌合穴13A内に
それぞれ圧入嵌合された状態で嵌着されている。
【0037】16は各ブラケット14間にアームボス1
3を回動可能に連結した円柱状の連結ピンを示し、該連
結ピン16はブッシュ15の内周側に摺動可能に挿嵌さ
れ、軸方向両端側は各ブラケット14のピン挿通穴14
A内に挿通されている。そして、連結ピン16の軸方向
一端側には、径方向にボルト挿通穴(図示せず)が形成
され、該ボルト挿通穴およびブラケット14(筒部14
B)の前記ボルト挿通穴に固定ボルト等(図示せず)を
挿通することにより、連結ピン16をブラケット14に
対して抜止め、廻止め状態に保持している。
【0038】ここで、連結ピン16の外周面にはブッシ
ュ15との摺動面となる部位に浅底の凹溝16A,16
A,…が周方向に一定間隔をもって形成されている。ま
た、連結ピン16の左,右両端面には各凹陥部16B,
16Cが形成され、該各凹陥部16B,16Cにはそれ
ぞれ各グリース注入路16D,16Eの基端側が開口し
ている。一方、グリース注入路16D,16Eの先端側
は、それぞれ連結ピン16の軸方向中間部両側から径方
向外向きに放射状をなして延び前記各凹溝16Aに開口
している。
【0039】そして、各グリース注入路16D,16E
に螺着されたグリースニップル17,17からグリース
等の潤滑剤が注入されると共に、このグリースは連結ピ
ン16と各ブッシュ15との摺動面に給脂され、前記凹
溝16Aによって摺動面間全体に均一な油膜を形成し、
該摺動面間を効率よく潤滑状態に保持する。
【0040】18,18はシール部材としてのオイルシ
ールを示し、該各オイルシール18はブッシュ15の軸
方向外側に位置してアームボス13の各ブッシュ嵌合穴
13A内に嵌着されている。ここで、各オイルシール1
8は、ブッシュ15と連結ピン16との間の摺動面に外
部から土砂等の異物が侵入するのを防止すると共に、該
摺動面間に給脂されたグリース等の潤滑剤の一部を、前
記各端面13B,14C(溶射皮膜19,20)間に補
給させる構成となっている。
【0041】19,19はアームボス13の各端面13
Bに溶射処理を施すことにより形成された耐摩耗層とし
ての溶射皮膜、20,20は各ブラケット14の端面1
4Cを含めた軸方向内側端面全体に溶射処理を施すこと
により形成された耐摩耗層としての溶射皮膜をそれぞれ
示している。
【0042】ここで、各溶射皮膜19,20は図3に示
す如く、剛性を有しかつ耐熱性を備えた硬質の超硬合金
材料から形成されている。この場合、この超硬合金材料
は、例えばタングステンカーバイト等の材料にニッケル
とクロムを合計して10〜30重量%、例えば27重量
%含ませた粉末材料を、プラズマ溶射法あるいは高エネ
ルギーガス溶射法等の手段を用いて溶射処理することに
より形成されている。
【0043】また、各溶射皮膜19,20は、ニッケル
とクロムを合計して10〜30重量%含み、残りが70
〜90重量%のタングステンカーバイト等の超硬合金材
料からなる粉末材料を、プラズマ溶射法あるいは高エネ
ルギーガス溶射法等の手段を用いて溶射処理することに
より形成してもよい。
【0044】そして、各溶射皮膜19,20は互いに摺
動可能にほぼ摺接した状態で配設され、バケット8をブ
ラケット14に対して相対回動させたときに、バケット
8側あるいはブラケット14側からのスラスト荷重を各
溶射皮膜19,20で直接受承させることにより、各端
面13B,14Cが互いに直接摺動して摩耗、損傷等が
生じるのを確実に防止している。また、各溶射皮膜1
9,20間に形成される僅かな隙間内に土砂等が侵入し
たときには、この土砂を該各溶射皮膜19,20間で確
実にすり潰すことができるようにしている。
【0045】また、溶射処理により形成された各溶射皮
膜19,20の表面は、30μm以下程度の表面粗さを
有する凹凸面(図示せず)として形成されている。これ
によって各溶射皮膜19,20を互いに摺接させたとき
に、各溶射皮膜19,20の凹部側面で複数の凹部空間
(図示せず)を形成することができる。そして、この凹
部空間は、ブッシュ15と連結ピン16との摺動面から
各溶射皮膜19,20間に補給されたグリースを捕捉し
て内部に閉込め、各溶射皮膜19,20間を長期に亘っ
て潤滑状態に保持すると共に、このグリースが各溶射皮
膜19,20から外部に漏出するのを防止している。
【0046】なお、各溶射皮膜19,20の厚さ寸法t
は任意に設定してもよいが、前記粉末材料の比重が重く
かつ値段が高価である点を考慮に入れて、該寸法tを5
0〜200μm程度に設定すると共に、各溶射皮膜1
9,20の耐久年数を10年間(運転総時間約8000
時間)程度補償できるようにするのが好ましい。また、
各溶射皮膜19,20は、剛性を有しかつ耐熱性を備え
た硬質(珪砂よりも硬い)のセラミックス材料、例えば
炭化ケイ素、炭化チタン、アルミナおよび酸化クロム等
を主成分としたセラミックス材料から形成してもよい。
【0047】21,21はシール部材としてのOリング
を示し、該各Oリング21はアームボス13のテーパ面
部13Cとブラケット14の各テーパ面部14Dとの間
のV字溝内に弾性変形状態で締代をもって装着されてい
る。そして、各Oリング21は、アームボス13と各ブ
ラケット14との間から各溶射皮膜19,20間の隙間
内に外部から異物が侵入するのを抑制すると共に、各溶
射皮膜19,20間に補給されたグリースが外部に漏洩
するのを抑制するものである。
【0048】本実施例による軸受装置は上述の如き構成
を有するもので、当該軸受装置を介してアーム7の先端
側にピン結合されたバケット8は、アームボス13に取
付けた各ブッシュ15に対し、連結ピン16を回動させ
ることにより、アーム7の先端側で回動動作を行う。
【0049】そして、バケット8の回動時には、アーム
7側およびバケット8側に作用するスラスト荷重を、ア
ームボス13とブラケット14との各端面13B,14
Cで受承させることにより、バケット8のアーム7に対
するスラスト方向のガタツキを防止するようにしてい
る。このため、端面13B、端面14C側には、それぞ
れスラスト荷重による極めて大きな面圧が作用してしま
う。
【0050】しかし、本実施例では、アームボス13と
ブラケット14との各端面13B,14Cに剛性を有し
かつ耐熱性を備えた硬質の超硬合金材料からなる各溶射
皮膜19,20を形成すると共に、該各溶射皮膜19,
20を互いに摺動させることにより、アーム7側および
バケット8側からのスラスト荷重を各溶射皮膜19,2
0で直接受承させる構成としている。
【0051】この結果、バケット8の回動時には各溶射
皮膜19,20間に補給されたグリースを、各溶射皮膜
19,20の表面(凹凸面)間で形成される複数の凹部
空間に捕捉して閉込めることができる。そして、該溶射
皮膜19,20間を長期に亘って潤滑状態に保持できる
から、各溶射皮膜19,20間で生じる摩耗、損傷を著
しく減少させることができると共に、このグリースが端
面13B,14C間から外部に漏出してしまうの効果的
に防止することができる。
【0052】また、該溶射皮膜19,20間に補給され
たグリースが油膜切れを起こしてしまった場合でも、各
溶射皮膜19,20間で生じる摺動摩擦熱等による凝着
摩耗や焼付き等を確実に防止することができる。
【0053】さらに、掘削作業時に、土砂等が外部から
Oリング21とテーパ面部13C,14Dとの間を介し
て各溶射皮膜19,20間に侵入した場合には、この土
砂等を超硬合金材料からなる各溶射皮膜19,20間で
すり潰すことができ、このような土砂等により各溶射皮
膜19,20(各端面13B,14C)にアブレッシブ
摩耗等が生じてしまうのを確実に防止することができ
る。
【0054】また、各溶射皮膜19,20間ですり潰し
た土砂等を該各溶射皮膜19,20間で保持することが
でき、土砂等の異物が連結ピン16と各ブッシュ15と
の摺動面間に侵入してしまうのを確実に防止することが
できる。
【0055】従って本実施例では、アームボス13とブ
ラケット14との各端面13B,14Cに各溶射皮膜1
9,20を形成したから、該各溶射皮膜19,20間を
グリース等により長期に亘って潤滑状態に保持できると
共に、各溶射皮膜19,20間に補給されたグリースが
油膜切れを起こした場合でも、各端面13B,14Cに
摩耗、損傷等が生じるのを確実に防止することができ
る。
【0056】これによって、バケット8の円滑な回動を
長期に亘って補償することができ、当該軸受装置の装置
寿命を大幅に延ばすことができ、例えば、各溶射皮膜1
9,20の厚さ寸法tを50〜200μmに設定した場
合には、該各溶射皮膜19,20の耐久年数を、10年
間(運転総時間約8000時間)程度に補償することが
できる。
【0057】また、グリースの給脂時期の間隔を大幅に
延ばすことができ、作業者にとって負担となる給脂作業
等のメンテナンス作業を確実に軽減化することができ
る。また、各溶射皮膜19,20間に生じる凝着摩耗等
を確実に防止でき、バケット8の回動時にこのような摩
耗に起因した「鳴き音」等の異音が発生するのを効果的
に防止することができる。
【0058】さらに、各端面13B,14C間の僅かな
隙間に土砂等が侵入した場合には、各溶射皮膜19,2
0にアブレッシブ摩耗等の激しい摩耗が生じるのを確実
に防止できる。この結果、バケット8のアーム7に対す
る軸方向のガタツキをなくすことができ、このようなガ
タツキに起因した「ガタ音」等の異音を防止することが
できる。これによって前述した「鳴き音」等を含めて当
該油圧ショベルから発生する騒音源を効果的に減らすこ
とができ、快適な作業環境を維持することができる。
【0059】さらにまた、各溶射皮膜19,20間に補
給されたグリースが該各溶射皮膜19,20間の隙間か
ら外部に漏出するのを防止することができ、当該軸受装
置の外観の見栄えを良好にすることができる。
【0060】一方、タングステンカーバイト等の超硬合
金材料にニッケルとクロムを合計して27重量%含ませ
た粉末材料を各端面13B,14Cに溶射処理すること
により、各溶射皮膜19,20を容易に形成することが
でき、剛性を有する硬質の耐摩耗層としての各溶射皮膜
19,20の信頼性を確実に高めることができる。
【0061】また、各溶射皮膜19,20を溶射処理に
よって形成することにより、該各溶射皮膜19,20の
表面を30μm程度以下の表面粗さを有する凹凸面とし
て容易に形成することができる。これによって溶射処理
後に、各溶射皮膜19,20の表面に表面加工を施して
前記凹凸面を形成するような作業を不要にすることがで
き、各溶射皮膜19,20の形成時の作業性を効果的に
向上させることができる。
【0062】さらに、各溶射皮膜19,20を超硬合金
材料に替えてセラミックス材料によっても形成すること
ができ、各溶射皮膜19,20を形成するための材料選
びを容易にすることができる。
【0063】次に、図4は本発明の第2の実施例を示
し、本実施例の特徴は、ボス部とブラケット部との接触
面に、予め耐食性を有する表面処理層を形成した後に、
該表面処理層上に各溶射皮膜を設けたことにある。な
お、本実施例では前記第1の実施例と同一の構成要素に
同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
【0064】図中、31,31はアームボス13の各端
面13Bに設けられた表面処理層、32,32は各ブラ
ケット14の端面14C側に設けられた表面処理層をそ
れぞれ示している。そして、該各表面処理層31,32
上には後述の各溶射皮膜33,34が形成されている。
【0065】ここで、表面処理層31,32は各端面1
3B,14Cに無電解ニッケルメッキ処理を施すことに
より耐食性を有するニッケル層として形成され、その厚
さ寸法は約5〜20μm程度に設定されている。
【0066】そして、各表面処理層31,32は、後述
するように各溶射皮膜33,34に複数の気孔等が形成
された場合に、各端面13B,14Cが該気孔等を介し
て直接外気に曝されて腐食してしまうのを確実に防止す
るものである。
【0067】33,33はアームボス13の各端面13
B側に設けられた耐摩耗層としての溶射皮膜、34,3
4は各ブラケット14の端面14C側に設けられた溶射
皮膜をそれぞれ示している。そして、該各溶射皮膜3
3,34は、各表面処理層31,32上に前記第1の実
施例で述べた各溶射皮膜19,20と同様に形成されて
いる。ここで、各溶射皮膜33,34はその形成時の処
理条件等によって、厚さ方向に複数の気孔等(図示せ
ず)が貫通して形成される場合が生じてまう。
【0068】なお、各表面処理層31,32、各溶射皮
膜33,34にそれぞれ500℃〜700℃程度の熱処
理等を適宜に施すことにより、各端面13B,14Cと
表面処理層31,32との間、および該各表面処理層3
1,32と各溶射皮膜33,34との間の密着性をさら
に向上できる上に、各溶射皮膜33,34が有する硬度
をさらに向上させることができるが、このような熱処理
は各溶射皮膜33,34に要求される耐摩耗層としての
摺動特性と、熱処理時にかかる処理コスト等を比較考慮
に入れて任意に選択してもよい。
【0069】かくして、このように構成される本実施例
でも、前記第1の実施例とほぼ同様の作用効果を得るこ
とができるが、特に本実施例では、各端面13B,14
C上に耐食性を有する各表面処理層31,32を形成す
ると共に、該各表面処理層31,32上に各溶射皮膜3
3,34を形成したから、各端面13B,14Cが外気
に曝されて腐食してしまうのを確実に防止でき、これに
よってアームボス13および各ブラケット14の耐久性
を大幅に向上させることができると共に、当該軸受装置
の寿命をさらに確実に延ばすことができ、装置の信頼性
を一層向上させることができる。
【0070】また、各表面処理層31,32、各溶射皮
膜33,34にそれぞれ500℃〜700℃程度の熱処
理等を適宜に施すことにより、各端面13B,14Cが
有する摺動特性等を高め、信頼性を大幅に向上させるこ
とができる。
【0071】次に、図5ないし図7は本発明の第3の実
施例を示し、本実施例の特徴は、ボス部とブラケット部
との接触面に、予め耐食性を有する表面処理層を形成し
た後に、該表面処理層上に各溶射皮膜を設けたことにあ
る。なお、本実施例では前記第1の実施例と同一の構成
要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとす
る。
【0072】図中、41はアームボス13の各端面13
Bに設けられた環状溝、42は各ブラケット14の端面
14Cに設けられた環状溝(いずれも1個のみ図示)を
それぞれ示している。ここで、該各環状溝41は図5お
よび図6に示す如く、各端面13Bをブッシュ嵌合穴1
3Aの外縁部の位置から径方向外向きに切欠くことによ
り、ブッシュ嵌合穴13Aと同心の円形溝として形成さ
れている。
【0073】また、各環状溝42は各環状溝41と対応
した位置で各端面14Cに環状の凹溝として形成され、
その溝深さおよび溝幅は各環状溝41と対応している。
そして、これらの各環状溝41、42内にはそれぞれ後
述の各リング状部材43,44が設けられている。
【0074】43は各環状溝41内に設けられたリング
状部材、44は各環状溝42内に設けられたリング状部
材(いずれも1個のみ図示)を示している。ここで、該
リング状部材43,44は図7に示す如く環状円板とし
て形成され、その上,下,左,右の位置にはボルト挿通
穴43A,43A,…、ボルト挿通穴44A,44A,
…がそれぞれ形成されている。また、該リング状部材4
3,44の表面上には予め後述の各溶射皮膜46,47
が形成されている。
【0075】そして、各リング状部材43,44は、各
ボルト45(4個のみ図示)等をそれぞれ各ボルト挿通
穴43A,44A内に挿通して後述のねじ穴48,49
に螺合させることにより、各環状溝41,42内に嵌着
されている。また、リング状部材43,44の板厚寸法
は、各環状溝41(各環状溝42)の溝深さと同一また
はそれ以上の厚さをもって形成され、各リング状部材4
3,44の表面は各端面13B,14Cとほぼ同一平面
上に位置するようになっている。
【0076】46は各リング状部材43の表面上に形成
された耐摩耗層としての溶射皮膜、47は各リング状部
材44の表面上に形成された耐摩耗層としての溶射皮膜
(いずれも1個のみ図示)をそれぞれ示している。
【0077】ここで、各溶射皮膜46,47は各リング
状部材43,44の表面上に前記第1の実施例で述べた
各溶射皮膜19,20とほぼ同様に形成されているもの
の、該各溶射皮膜46,47はその上,下,左,右の位
置に前記ボルト挿通穴43A,44Aが貫通して形成さ
れている。そして、バケット8の回動時に、各溶射皮膜
46,47を互いに摺動させることにより、各端面13
B,14Cが直接摺動してしまうのを確実に防止してい
る。
【0078】なお、48,49は前記各ボルト挿通穴4
3A,44Aと対応した位置で、各環状溝41、各環状
溝42の溝底側にそれぞれ形成されたねじ穴を示してい
る。
【0079】かくして、このように構成される本実施例
でも前記第1の実施例とほぼ同様の作用効果を得ること
ができるが、特に本実施例では、アーム7およびバケッ
ト8に形成された各端面13B,14Cに直接溶射処理
するのが難しい場合には、各リング状部材43,44の
表面上に予め各溶射皮膜46,47を形成した後に、該
各リング状部材46,47を各ボルト45等を介して各
環状溝41、各環状溝42に嵌着させることにより、各
溶射皮膜46,47を各端面13B,14Cに容易に形
成することができる。
【0080】次に、図8および図9は本発明の第4の実
施例を示し、本実施例の特徴は、ボス部とブラケット部
との接触面のうち、いずれか一方の接触面上にリング状
部材となる隙間調整用のシム板を配設すると共に、該シ
ム板の表面と相手側の接触面には予め耐食性を有する表
面処理層を形成した後、該表面処理層上に各溶射皮膜を
設けたことにある。なお、本実施例では前記第2の実施
例と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省
略するものとする。
【0081】図中、50,50,…はブラケット14を
板厚方向に貫通して形成された3個のねじ穴を示し、該
各ねじ穴50は図9に示す如く互いに120度程度の間
隔をもってピン挿通穴14Aの周方向に配設されてい
る。また、各ねじ穴50には各ボルト51がそれぞれ螺
着され、該各ボルト51はその先端部51Aがブラケッ
ト14の端面14Cから後述のシム板52に向けて一定
寸法だけ突出している。
【0082】52はリング状部材となる隙間調整用のシ
ム板を示し、該シム板52は図9に示す如く、略半リン
グ形状に形成された一対のシム半割体52A,52Aか
らなり、該各シム半割体52Aは分割線O−Oに対して
左,右対称となる位置に配設されている。
【0083】ここで、該各シム半割体52Aには各ボル
ト51の先端部51Aと対応した位置に、それぞれ係合
溝53,53,54,54が切欠溝として形成されてい
る。そして、該各係合溝53は、各シム半割体52Aの
端部のうち略半円形状をなした内側端の下部に、分割線
O−Oに対して60度程度の角度θ1 をもって斜め上向
きに開口している。また、前記各係合溝54は各シム半
割体52Aの端部のうち、分割線O−Oに沿った上側端
部に該分割線O−Oに対して垂直方向に開口している。
【0084】そして、各シム半割体52Aの係合溝53
は、分割線O−Oに対して左,右両側に位置したボルト
51に径方向外側から引掛けるようにして係合されると
共に、各係合溝54は対向する相手方の係合溝54と衝
合して略円形状の合わせ溝を形成し、分割線O−O上に
位置するボルト51に左,右両側から係合するようにな
っている。
【0085】55はシム板52の表面に設けられた表面
処理層、56は該表面処理層55上に形成された溶射皮
膜を示し、該表面処理層55および溶射皮膜56は、前
記第2の実施例で述べた表面処理層31,32、溶射皮
膜33,34と同様に形成されている。そして、前記シ
ム板52の板厚寸法を適宜に変えることにより、シム板
52に形成された溶射皮膜56とアームボス13の端面
13Bに形成された溶射皮膜33との間の隙間をなく
し、各ブラケット14のアームボス13に対する軸方向
のがたつき等を確実に防止している。
【0086】かくして、このように構成される本実施例
でも前記第2の実施例とほぼ同様の作用効果を得ること
ができるが、特に本実施例では、アームボス13の端面
13Bとブラケット14の端面14Cとの間に隙間調整
用のシム板52を配設し、該シム板52の表面には表面
処理層55を介して溶射皮膜56を形成したから、板厚
の異なるシム板52を適宜に取換えて用いることによ
り、各ブラケット14のアームボス13に対する軸方向
のがたつきを確実に防止できると共に、シム板52の耐
久性を大幅に向上させることができ、装置の信頼性をさ
らに一層向上させることができる。
【0087】次に、図10は本発明の第5の実施例を示
し、本実施例では前記第4の実施例と同一の構成要素に
は同一の符号を付し、その説明は省略するものとする。
しかし、本実施例の特徴は、前記第5の実施例で述べた
3本のボルト51に替えて、4本のボルト61をブラケ
ット14に設け、シム板62を該各ボルト61を介して
アームボスの端面(図示せず)とブラケット14の端面
14Cとの間に配設すると共に、シム板62の表面には
表面処理層(図示せず)を介して溶射皮膜65を形成し
たことにある。
【0088】ここで、各ボルト61はブラケット14の
ピン挿通穴14Aに対して周方向で、上,下,左,右へ
と離間して配設され、その先端部61Aがブラケット1
4の端面14Cからシム板62の板厚寸法だけ外部に突
出している。
【0089】また、シム板62は、前記第4の実施例で
述べた各シム半割体52Aとほぼ同様に、半リング形状
をなした一対のシム半割体62A,62Aから構成され
ている。しかし、該各シム半割体62Aの端部のうち略
半円形状をなした内側端の中間部には略U字形状の係合
溝63,63が形成され、分割線O−Oに沿った上,下
端面には略U字形状の係合溝64,64が形成されてい
る点で前記シム板52とは異なっている。
【0090】そして、前記係合溝63は分割線O−Oに
対して60度程度の角度θ2 をもって斜め下向きに開口
して、左,右に位置したボルト61の先端部61Aに係
合されると共に、係合溝64,64は分割線O−Oに対
して垂直方向に開口し、上,下に位置したボルト61の
先端部61Aに係合される。
【0091】かくして、このように構成される本実施例
でも前記第4の実施例と同様の作用効果を得ることがで
きる。
【0092】次に、図11は本発明の第6の実施例を示
し、本実施例では前記第4の実施例と同一の構成要素に
は同一の符号を付し、その説明は省略するものとする。
しかし、本実施例の特徴は、前記第4の実施例で述べた
3本のボルト51に替えて、4本のボルト71をブラケ
ット14に設け、シム板72を該各ボルト71を介して
アームボスの端面(図示せず)とブラケット14の端面
14Cとの間に配設すると共に、シム板72の表面には
表面処理層(図示せず)を介して溶射皮膜75を形成し
たことにある。
【0093】ここで、各ボルト71は、分割線O−Oの
左,右両側に上,下に離間して配設され、その先端部7
1Aがブラケット14の端面14Cからシム板72の板
厚寸法だけ外部に突出している。
【0094】また、シム板72は、略C字形状に形成さ
れたシム半割体72A,72Aからなり、該各シム半割
体72Aの円弧は、例えば120度〜170度程度の角
度範囲に亘って延びている。そして、該各シム半割体7
2Aの端部のうち円弧状をなした内側端の上部には略U
字形状の係合溝73,73が形成され、分割線O−Oに
沿った上端面に対し反対側に位置した端面には略U字形
状の係合溝74,74が形成されている。
【0095】そして、前記係合溝73は斜め下向きに開
口して、上側に位置した左,右のボルト71の先端部7
1Aに係合されると共に、係合溝74は分割線O−Oに
対して45度程度の角度θ3 をもって斜め下向きに開口
し、下側に位置した左,右のボルト71の先端部71A
に係合される。
【0096】かくして、このように構成される本実施例
でも前記第5の実施例と同様の作用効果を得ることがで
きる。
【0097】次に、図12は本発明の第7の実施例を示
し、本実施例では前記第5の実施例と同一の構成要素に
は同一の符号を付し、その説明は省略するものとする。
しかし、本実施例の特徴は、シム板62を構成する各シ
ム半割体62Aに、前記第5の実施例で述べた各係合溝
63,64に替えて、外形が円弧状をなした大きめの係
合溝81,82をそれぞれ形成し、該各係合溝81,8
2を分割線O−Oに対して略垂直方向に開口させたこと
にある。
【0098】かくして、このように構成される本実施例
でも前記第5の実施例と同様の作用効果を得ることがで
きる。
【0099】なお、前記第3の実施例では、各リング状
部材43,44の表面上に各溶射皮膜46,47のみを
形成するものとして述べたが、本発明はこれに限らず、
前記第2の実施例で述べた各表面処理層を各リング状部
材43,44の表面上に予め形成した後に、該各表面処
理層上に各溶射皮膜46,47を形成してもよい。
【0100】また、前記第1〜3の実施例では、アーム
ボス13と各ブラケット14との端面13B,14Cに
各溶射皮膜19,20(33,34,46,47)を形
成するものとして述べたが、本発明はこれに限らず、例
えば前記各端面13B,14Cのうち、いずれか一方の
端面(接触面)にのみ溶射皮膜を形成し、相手方の端面
(接触面)にこの溶射皮膜を直接またはシム板等を介し
て間接的に接触させる構成としてもよく、これによって
溶射皮膜を形成した側の端面(接触面)が摩耗、損傷す
るのを確実に防止することができる。
【0101】一方、端面13B,14Cのうち、一方の
端面側に超硬合金からなる溶射皮膜等の耐摩耗層を形成
し、他方の端面側にセラミック材料(例えば、炭化ケイ
素、炭化チタン、アルミナおよび酸化クロム等を主成分
としたセラミックス材料)からなる溶射皮膜等の耐摩耗
層を形成してもよい。
【0102】さらに、前記各実施例では、バケット8の
回動時に各溶射皮膜19,20(33,34,46,4
7,56,65,75)を互いに直接摺動させるものと
して述べたが、該各溶射皮膜19,20(33,34,
46,47,56,65,75)の間にアーム7あるい
はバケット8からのスラスト荷重を受承させるためのス
ラスト板(シム板等)を配設してもよい。
【0103】さらにまた、前記実施例では、当該軸受装
置をアーム7とバケット8との間のピン結合部に設ける
ものとして述べたが、本発明はこれに限らず、例えば図
1に示した作業装置5のうち、旋回フレーム3とブーム
6との間のピン結合部、ブーム6とアーム7との間のピ
ン結合部に当該軸受装置を適用してもよく、また油圧シ
ョベルに限らず、油圧クレーン等の他の建設機械に適用
してもよい。
【0104】
【発明の効果】以上詳述した通り本発明によれば、請求
項1に記載の如く、ボス部とブラケット部との接触面の
うち少なくともいずれか一方の接触面には、超硬合金材
料とセラミックス材料のうちいずれか一方の材料によっ
て形成される溶射皮膜を設け、該溶射皮膜の表面は潤滑
剤を捕捉する凹凸面を有する構成としているので、ボス
部をブラケット部に対し相対回動させたときに、前記溶
射皮膜間に供給されるグリース等の潤滑剤が油膜切れを
起こした場合や、各接触面間の僅かな隙間内に土砂等が
侵入した場合でも、該各溶射皮膜間にアブレッシブ摩
耗、凝着摩耗等の激しい摩耗が生じるのを効果的に防止
できる。また、凹凸面からなる溶射皮膜の表面は潤滑剤
を捕捉できるので、溶射皮膜をグリース等の潤滑剤によ
り長期に亘って潤滑状態に保持することができ、ブラケ
ット部とボス部との円滑な回動を確実に補償することが
できる。
【0105】従って、ボス部の回動時に、ボス部とブラ
ケット部との接触面同士が互いに直接摺動して、該接触
面が摩耗、損傷してしまうのを確実に防止することがで
き、当該軸受装置の寿命を確実に延ばすことができ、装
置の信頼性等を大幅に向上させることができる。また、
グリースの給脂時期の間隔を大幅に延ばすことができ、
作業者にとって負担となる給脂作業等のメンテナンス作
業を確実に軽減化することができる。さらに、各ブラケ
ット部の回動時に、前記接触面間で「鳴き音」、「ガタ
音」等の異音が発生するのを効果的に防止でき、当該軸
受装置を建設機械等に用いる場合には、快適な作業環境
を維持することができる。さらにまた、超硬合金材料と
セラミックス材料のうちいずれか一方の材料を溶射皮膜
として選択することができ、溶射皮膜を形成するための
材料選びを容易に行える。
【0106】また、請求項2に記載の発明では、リング
状部材を用いることにより、ボス部側の接触面あるいは
ブラケット部側の接触面に溶射皮膜を直接形成するのが
難しい場合でも、溶射皮膜をリング状部材の少なくとも
表面側に予め形成した後、該リング状部材を前記接触面
に取付けることによって、溶射皮膜を該接触面に容易に
形成でき、溶射皮膜の製作時の作業効率等を確実に向上
させることができる。
【0107】また、請求項3に記載の発明は、溶射皮膜
の凹凸面を、30μm以下の表面粗さとしているので、
溶射皮膜をグリース等の潤滑剤により長期に亘って確実
に潤滑状態に保持することができ、ブラケット部のボス
部に対する円滑な回動を確実に補償することができる。
また、グリース等の潤滑剤を溶射皮膜に供給するときに
は、グリース等の給脂時期の給脂間隔をさらに延ばすこ
とができ、作業者が行う給脂作業等の負担を大幅に軽減
することができる。
【0108】一方、請求項4に記載の発明は、溶射皮膜
の厚さを50〜200μmとしているので、溶射皮膜の
耐久年数を10年間(運転総時間約8000時間)程度
にすることができる。
【0109】また、請求項5に記載の発明は、溶射皮膜
に熱処理を施してなる構成としているので、溶射皮膜の
密着性を向上でき、溶射皮膜が有する硬度を高めること
ができる。
【0110】さらに、請求項6に記載の発明は、熱処理
の温度を500℃〜700℃としているので、溶射皮膜
が有する硬度、摺動特性等を高めることができ、信頼性
を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例による軸受装置が適用さ
れる油圧ショベルの作業装置等を示す外観図である。
【図2】図1中の矢示II−II方向からみた軸受装置を示
す縦断面図である。
【図3】図2中のボス部、ブラケット部および溶射皮膜
等を拡大して示す要部断面図である。
【図4】本発明の第2の実施例による軸受装置のボス
部、ブラケット部および溶射皮膜等を拡大して示す図3
と同様の断面図である。
【図5】本発明の第3の実施例による軸受装置の要部を
拡大して示す縦断面図である。
【図6】図5中のボス部、ブラケット部、リング状部材
および溶射皮膜等を拡大して示す要部断面図である。
【図7】図5中のリング状部材を示す正面図である。
【図8】本発明の第4の実施例による軸受装置のボス
部、ブラケット部および溶射皮膜等を拡大して示す図3
と同様の断面図である。
【図9】図8中の矢示IX−IX方向からみたシム板の全体
形状を示す断面図である。
【図10】本発明の第5の実施例によるシム板の全体形
状を示す図9と同様の断面図である。
【図11】本発明の第6の実施例によるシム板の全体形
状を示す図9と同様の断面図である。
【図12】本発明の第7の実施例によるシム板の全体形
状を示す図9と同様の断面図である。
【符号の説明】
5 作業装置 7 アーム(一側部材) 8 バケット(相手方部材) 13 アームボス(ボス部) 13B 端面(接触面) 14 ブラケット(ブラケット部) 14C 端面(接触面) 16 連結ピン 19,20,33,34,46,47,56,65,7
5 溶射皮膜 31,32,55 表面処理層 43,44 リング状部材 52,62,72 シム板(リング状部材) 52A,62A,72A シム半割体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 波多野 和好 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 (72)発明者 小笠原 学 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 Fターム(参考) 3J011 KA08 MA03 PA02 QA03 QA04 SB12 SB14 SB15 SD02 SD04 3J105 AA02 AA12 AB06 AB31 AC02 BC31

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一側部材のボス部と相手方部材のブラケ
    ット部とを連結ピンを介して回動可能に連結してなる軸
    受装置において、 前記ボス部とブラケット部との接触面のうち少なくとも
    いずれか一方の接触面には、超硬合金材料とセラミック
    ス材料のうちいずれか一方の材料による溶射処理を行う
    ことによって溶射皮膜を形成し、該溶射皮膜の表面は潤
    滑剤を捕捉する凹凸面を有する構成としたことを特徴と
    する軸受装置。
  2. 【請求項2】 一側部材のボス部と相手方部材のブラケ
    ット部とを連結ピンを介して回動可能に連結してなる軸
    受装置において、 前記ボス部とブラケット部との接触面のうち少なくとも
    いずれか一方の接触面側には、内周側に前記連結ピンが
    挿通されるリング状部材を設け、該リング状部材には少
    なくともその表面側に超硬合金材料とセラミックス材料
    のうちいずれか一方の材料による溶射処理を行うことに
    よって溶射皮膜を形成し、該溶射皮膜の表面は潤滑剤を
    捕捉する凹凸面を有する構成としたことを特徴とする軸
    受装置。
  3. 【請求項3】 前記溶射皮膜の表面の前記凹凸面は、3
    0μm以下の表面粗さである請求項1または2に記載の
    軸受装置。
  4. 【請求項4】 前記溶射皮膜の厚さは50〜200μm
    である請求項1,2または3に記載の軸受装置。
  5. 【請求項5】 前記溶射皮膜には熱処理を施してなる請
    求項1,2,3または4に記載の軸受装置。
  6. 【請求項6】 前記熱処理の温度は500℃〜700℃
    である請求項5に記載の軸受装置。
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