JP3764262B2 - 軸受装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば油圧ショベル等の建設機械に装備される作業装置のピン結合部等に好適に用いられる軸受装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、例えば油圧ショベル等に用いられる軸受装置は、軸方向にブッシュ嵌着穴が形成されたボス部材と、前記ボス部材の軸方向両側に設けられた相手方部材と、前記ボス部材のブッシュ嵌着穴内に挿通され、前記ボス部材を相手方部材に回動可能に連結する連結ピンと、前記ボス部材のブッシュ嵌着穴内に嵌着された外側ブッシュと、外周側が前記外側ブッシュ内に摺動可能に嵌合され、内周側が前記連結ピンに嵌着された内側ブッシュとから構成されている(特開平9−3970号、実開昭59−135951号公報等)。
【0003】
この種の従来技術による軸受装置は、例えば油圧ショベルの作業装置を構成するブーム、アーム、バケット等の各連結部に用いられている。そして、例えばアームとバケットとの連結部では、アームの先端側に設けられたボス部材としてのアームボスと、バケットに設けられた相手方部材としてのブラケットとが連結ピンを介して回動可能に連結されている。
【0004】
また、この軸受装置では、内側ブッシュが外側ブッシュから軸方向に突出し、この突出端側には、外側ブッシュの端面と軸方向で摺接する環状の鍔部が径方向外向きに突出して設けられている。さらに、内側ブッシュの鍔部外周側には、アームボスとの間をシールする第1のシール手段が設けられ、内側ブッシュの内周側には、連結ピンとの間をシールする第2のシール手段が設けられている。
【0005】
ここで、第1のシール手段には、例えばゴム等の弾性材料からなるシールリングが設けられ、このシールリングは、内径寸法が内側ブッシュの鍔部の外径よりも僅かに小さく形成されている。そして、このシールリングは、外周側が金属リング等を介してアームボスのブッシュ嵌着穴内に取付けられ、内周側が内側ブッシュの鍔部外周面に弾性的に摺接することにより、外部からのダスト、水分等がアームボスと鍔部との間に侵入するのを防止している。
【0006】
また、第2のシール手段も同様に、ゴム等のシールリングによって構成され、内径寸法が連結ピンの外径よりも僅かに小さく形成されている。そして、このシールリングは、内側ブッシュの内周側に形成したシール溝内に装着され、この状態で連結ピンの外周面に弾性的に当接することにより、内側ブッシュと連結ピンとの間をシールしている。
【0007】
そして、油圧ショベルの運転中には、バケットがアームの先端側で回動されると、ブラケットが連結ピンと共にアームボスに対して回動し、このとき内側ブッシュは外側ブッシュとの間で摺動する構成となっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述した従来技術では、第1のシール手段に設けられたシールリングの内径寸法を内側ブッシュの鍔部の外径よりも予め小さく形成し、シールリングを弾性変形させた状態で鍔部の外周面に締代(締付け力)をもって摺接させることにより、これらの間のシール性を保持している。また、第2のシール手段でも同様に、シールリングを連結ピンの外周面に締代をもって当接させることにより、これらの間のシール性を高めるようにしている。
【0009】
しかし、シールリングはゴム等の弾性材料によって形成されているため、油圧ショベルを長期間に亘って使用するうちに経時劣化や非可逆性の変形等を生じる傾向があり、その弾性力が徐々に低下して締付け力が緩む場合がある。
【0010】
このため、従来技術では、第1,第2のシール手段のシール性を長期間に亘って保持するのが難しいという問題がある。特に、バケットは、掘削作業中に土砂等と頻繁に接触したり、水中の土砂等をくみ上げるときに水没させたりするため、アームとバケットとのピン結合部には、シールリングの締付け力が僅かに緩んでいるだけでも土砂、水分等の異物が侵入し易くなり、この異物によって軸受装置が摩耗、損傷し、円滑に作動できなくなる虞れがある。
【0011】
これに対し、例えば軟質の弾性材料等によってシールリングを形成し、シールリングを大きく弾性変形させた状態で装着することにより、その弾性復原力を利用して適切な締付け力を保持する方法が考えられる。しかし、この場合には、シールリングが早期に摩耗し易くなり、耐久性が低下するという問題がある。
【0012】
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、本発明は、第1,第2のシール手段のシール性を長期間に亘って良好に保持でき、外側ブッシュと内側ブッシュとの摺動面および内側ブッシュと連結ピンとの間を安定してシールし続けることができると共に、耐久性、寿命を大幅に向上できるようにした軸受装置を提供することを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するために本発明は、軸方向にブッシュ嵌着穴が形成されたボス部材と、ボス部材の軸方向両側に設けられた相手方部材と、ボス部材のブッシュ嵌着穴内に挿通され、ボス部材を相手方部材に連結する連結ピンと、ボス部材のブッシュ嵌着穴内に嵌着された外側ブッシュと、外周側が外側ブッシュ内に摺動可能に嵌合されると共に内周側が連結ピンに嵌着され、外側ブッシュの端面と軸方向で摺接する鍔部が径方向外向きに突出して設けられた内側ブッシュと、内側ブッシュの鍔部とボス部材との間をシールする第1のシール手段と、内側ブッシュと連結ピンとの間をシールする第2のシール手段とからなる軸受装置に適用される。
【0014】
そして、請求項1の発明が採用する特徴は、前記第1のシール手段は、ボス部材のブッシュ嵌着穴内に取付けられる金属リングと、金属リングの内周側に固着され、内側ブッシュの鍔部外周面に弾性的に摺接するリップ部が径方向内向きに突出して設けられた第1のシールリングと、金属リングと第1のシールリングのリップ部との間に弾性変形状態で装着され、このリップ部を前記内側ブッシュの鍔部に弾性的に押付ける第1の弾性リングとから形成し、前記第2のシール手段は、外周側が鍔部の内周側に形成したシール溝内に取付けられる取付部となり、内周側が径方向内向きに突出して連結ピンの外周面に弾性的に当接するリップ部となった第2のシールリングと、第2のシールリングの取付部とリップ部との間に弾性変形状態で装着され、このリップ部を連結ピンに弾性的に押付けると共にシール溝内に弾性的に当接する第2の弾性リングとから構成したことにある。
【0015】
このように構成することにより、第1のシール手段は、シールリングのリップ部が内側ブッシュの鍔部外周面に弾性的に摺接するから、ボス部材と鍔部との間をシールできる。また、第2のシール手段は、シールリングのリップ部が連結ピンの外周面に弾性的に当接することにより、内側ブッシュと連結ピンとの間をシールすることができる。そして、第1,第2のシール手段は、シールリングのリップ部による締付け力が緩んだ場合でも、リップ部の締付け力を弾性リングによって補償することができる。
【0016】
また、請求項2の発明では、前記第1のシール手段には、金属リングの外周側とボス部材のブッシュ嵌着穴との間に位置して環状の弾性体を設けている。
【0017】
これにより、第1のシール手段では、金属リングを弾性体を介してボス部材のブッシュ嵌着穴内に弾性的に取付けることができるから、金属リングとボス部材との間を弾性体によってシールすることができる。
【0018】
一方、請求項3の発明が採用する特徴は、前記第1のシール手段は、外周側が前記ボス部材のブッシュ嵌着穴に形成した第1のシール溝内に取付けられる取付部となり、内周側が径方向内向きに突出して前記内側ブッシュの鍔部外周面に弾性的に摺接するリップ部となった第1のシールリングと、前記第1のシールリングの取付部とリップ部との間に弾性変形状態で装着され、このリップ部を前記内側ブッシュの鍔部に弾性的に押付けると共に前記第1のシール溝内に弾性的に当接する第1の弾性リングとから形成し、前記第2のシール手段は、外周側が前記鍔部の内周側に形成した第2のシール溝内に取付けられる取付部となり、内周側が径方向内向きに突出して前記連結ピンの外周面に弾性的に当接するリップ部となった第2のシールリングと、前記第2のシールリングの取付部とリップ部との間に弾性変形状態で装着され、このリップ部を前記連結ピンに弾性的に押付けると共に前記第2のシール溝内に弾性的に当接する第2の弾性リングとから構成したことにある。
【0019】
これにより、第1のシールリングは、取付部がボス部材の第1のシール溝内に弾性的に取付けられ、リップ部が内側ブッシュの鍔部外周面に弾性的に摺接するから、前記第1のシールリングによってボス部材と鍔部との間をシールできる。また、第2のシールリングも同様に、内側ブッシュと連結ピンとの間をシールすることができる。そして、第1,第2の弾性リングは、これらの第1,第2のシールリングのリップ部による締付け力が緩んだ場合でも、弾性的な復原力によってリップ部の締付力を補償することができる。
また、請求項4の発明によると、前記第1,第2のシールリングのうち少なくとも一つのシールリングには、前記リップ部と軸方向の異なる位置で径方向内向きに突出した環状の突起部を設け、当該シールリングの内周側には、この突起部と前記リップ部との間に位置して環状の油溜め室を形成する構成としている。これにより、第1,第2のシールリングのうち少なくとも一つのシールリングの内周側に形成した環状の油溜め室内には、例えば軸受装置の組立時に潤滑剤を予め塗布しておくことができ、この潤滑剤をシールリングのリップ部に長期間に亘って供給することができる。
【0020】
また、請求項5の発明によると、前記相手方部材は、連結ピンの端部側を挿嵌するピン挿嵌穴が形成された一対のブラケットからなり、該各ブラケットの内周側には、前記連結ピンとの間をシールする第3のシール手段を設け、前記第3のシール手段は、外周側が前記ブラケットのピン挿嵌穴に形成したシール溝内に取付けられる取付部となり、内周側が径方向内向きに突出して前記連結ピンの外周面に弾性的に当接するリップ部となった第3のシールリングと、前記第3のシールリングの取付部とリップ部との間に弾性変形状態で装着され、このリップ部を前記連結ピンに弾性的に押付けると共に前記シール溝内に弾性的に当接する第3の弾性リングとから構成している。
【0021】
これにより、第3のシール手段は、第3のシールリングのリップ部が連結ピンの外周面に弾性的に当接するから、ブラケットと連結ピンとの間を第3のシールリングによりシールでき、この状態でリップ部の締付け力を弾性リングによって補償することができる。
【0022】
さらに、請求項6の発明では、前記第1,第2,第3のシールリングのうち少なくとも一つのシールリングには、リップ部と軸方向の異なる位置で径方向内向きに突出した環状の突起部を設け、当該シールリングの内周側には、この突起部と前記リップ部との間に位置して環状の油溜め室を形成する構成としている。
【0023】
これにより、第1,第2,第3のシールリングのうち少なくとも一つのシールリングの内周側に形成した環状の油溜め室内には、例えば軸受装置の組立時に潤滑剤を予め塗布しておくことができ、この潤滑剤をシールリングのリップ部に長期間に亘って供給することができる。
【0024】
一方、請求項7の発明が採用する特徴は、前記第1のシール手段は、外周側がボス部材のブッシュ嵌着穴内に取付けられる取付部となり、内周側が径方向内向きに突出して内側ブッシュの鍔部外周面に弾性的に摺接するリップ部となった第1のシールリングと、第1のシールリングの取付部とリップ部との間に弾性変形状態で装着され、このリップ部を内側ブッシュの鍔部に弾性的に押付ける第1の弾性リングとから形成し、前記第2のシール手段は、外周側が鍔部の内周側に形成したシール溝内に取付けられる取付部となり、内周側が径方向内向きに突出して連結ピンの外周面に弾性的に当接するリップ部となった第2のシールリングと、第2のシールリングの取付部とリップ部との間に弾性変形状態で装着され、このリップ部を連結ピンに弾性的に押付けると共にシール溝内に弾性的に当接する第2の弾性リングとから構成したことにある。
【0025】
これにより、第1のシール手段はボス部材と鍔部との間をシールでき、第2のシール手段は内側ブッシュと連結ピンとの間をシールすることができる。また、第1,第2のシール手段は、シールリングのリップ部による締付け力を弾性リングによって補償することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本発明による実施の形態を、図1ないし図9を参照しつつ詳細に説明する。
【0027】
ここで、図1ないし図3は本発明による第1の実施の形態を示し、本実施の形態では、軸受装置を油圧ショベルのピン結合部に適用した場合を例に挙げて説明する。
【0028】
1は油圧ショベルの下部走行体、2は前記下部走行体1上に旋回可能に搭載された上部旋回体を示し、前記上部旋回体2の旋回フレーム3上には、運転室4、機械室等が設けられている。
【0029】
5は上部旋回体2の前部に俯仰動可能に取付けられた作業装置で、前記作業装置5は、上部旋回体2の旋回フレーム3にピン結合されたブーム6と、前記ブーム6の先端側にピン結合されたアーム7と、前記アーム7の先端側にピン結合されたバケット8等とから構成されている。そして、ブーム6、アーム7およびバケット8は、それぞれブームシリンダ9、アームシリンダ10およびバケットシリンダ11によって回動される。
【0030】
ここで、これらの各ピン結合部には本実施の形態による軸受装置が装備され、例えばアーム7とバケット8とは、図2に示す如く、この軸受装置を介して回動可能に連結されている。
【0031】
12はアーム7の先端側に設けたボス部材としてのアームボスで、前記アームボス12は略円筒状に形成され、その内周側には軸方向の両端側に位置してブッシュ嵌着穴12A,12Aが形成されている。また、アームボス12内には、軸方向の中間部に位置して環状の凹部12Bが形成され、この凹部12Bと各ブッシュ嵌着穴12Aとの間に位置して径方向内向きに突出した環状突起12C,12Cが形成されている。さらに、アームボス12には、後述のグリス収容空間22内に給脂を行うための給脂口およびニップル(いずれも図示せず)等が設けられている。
【0032】
13,13はバケット8の外側に相手方部材として突設された左,右一対のブラケットで、前記各ブラケット13は、アームボス12の軸方向両端側に配設され、その内周側にはピン挿嵌穴13Aが軸方向に形成されている。
【0033】
14はアームボス12と左,右のブラケット13とを回動可能に連結した連結ピンで、前記連結ピン14は、軸方向の両端側が各ブラケット13のピン挿嵌穴13A内に挿嵌され、軸方向の中間部がアームボス12内に挿通されている。そして、連結ピン14は、一端側が抜止めピン15を介して一方のブラケット13に抜止めおよび回り止め状態で固定されている。
【0034】
16,16はアームボス12の各ブッシュ嵌着穴12A内に嵌着された一対の外側ブッシュで、前記各外側ブッシュ16は、グリス収容空間22に面した軸方向の内側端面がアームボス12の環状突起12Cに当接し、軸方向の外側端面が後述する内側ブッシュ17の鍔部17Bと摺接している。
【0035】
17,17は各外側ブッシュ16内に摺動可能に嵌合された一対の内側ブッシュで、前記各内側ブッシュ17は、外側ブッシュ16よりも長尺の略円筒状に形成され、外周側が外側ブッシュ16との摺動面となっている。また、内側ブッシュ17の内周側にはピン嵌着穴17Aが軸方向に形成され、このピン嵌着穴17A内には連結ピン14が嵌着されている。
【0036】
ここで、内側ブッシュ17には、外側ブッシュ16の軸方向外側に位置して径方向外向きに突出した環状の鍔部17Bが一体形成されている。そして、鍔部17Bの外周側には、アームボス12との間に位置して後述する第1のシール装置23を収容する環状のシール収容空間18,18が形成されている。また、内側ブッシュ17内には、鍔部17Bの内周側に位置して後述する第2のシール装置28を装着する環状のシール溝17Cが形成されている。
【0037】
19はアームボス12内に配設されたグリスシール用のパイプで、前記パイプ19は、各外側ブッシュ16間に位置して各内側ブッシュ17の外周側に嵌合され、止め輪20,20によって軸方向に位置決めされている。また、パイプ19には、各内側ブッシュ17との間に位置してOリング21,21が装着されている。さらに、パイプ19の外周側には、アームボス12の凹部12B内に位置して環状のグリス収容空間22が形成され、このグリス収容空間22内には、アームボス12の給脂口等を介してグリスGが充填されている。
【0038】
そして、グリス収容空間22内のグリスGは、外側ブッシュ16と内側ブッシュ17との摺動面に供給されると共に、連結ピン14と内側ブッシュ17との間に浸入するのをパイプ19、Oリング21によって規制されている。
【0039】
23,23は内側ブッシュ17の鍔部17Bとアームボス12との間をシールする第1のシール手段としての第1のシール装置で、前記各シール装置23は、図3に示す如く、後述の金属リング24、第1のシールリング26および第1の弾性リング27からなり、アームボス12の軸方向両端側で各シール収容空間18内に配設されている。
【0040】
24はシール装置23を構成する断面略コ字状の金属リングで、前記金属リング24は、外周側にゴム等からなる筒状の弾性体25が固着された筒部24Aと、筒部24Aの軸方向両端側を径方向内向きに屈曲させることにより形成された環状の屈曲部24B,24Cとからなり、金属リング24は、弾性体25を介してアームボス12のブッシュ嵌着穴12A内に弾性的に嵌合されている。
【0041】
26は金属リング24の内周側に固着された第1のシールリングで、前記シールリング26は、例えばウレタンゴム等の弾性材料によって断面略「く」字状に形成されている。そして、シールリング26は、金属リング24の筒部24Aおよび屈曲部24Bに接合された接合部26Aと、接合部26Aから径方向内側および軸方向外側に向けて斜めに突出し、先端側が内側ブッシュ17の鍔部17Bの外周面に弾性的に摺接するリップ部26Bとから構成されている。
【0042】
27はシールリング26よりも軟質の弾性材料である例えばニトリルゴム(NBR)等により形成された第1の弾性リングで、前記弾性リング27は、径方向に圧縮されるように柔軟性をもって大きく弾性変形した状態で金属リング24とシールリング26のリップ部26Bとの間に装着され、リップ部26Bを図3中の矢示A方向に向けて鍔部17Bに弾性的に押付けている。
【0043】
28,28は内側ブッシュ17のシール溝17C内に装着された第2のシール手段としての第2のシール装置で、前記各シール装置28は、図3に示す如く、後述する第2のシールリング29と、第2の弾性リング30とから構成されている。そして、シール装置28は、内側ブッシュ17と連結ピン14との間にがたつき等による僅かな隙間が形成される場合でも、この隙間をシールしてダスト、水分等の侵入を防止するものである。
【0044】
29はウレタンゴム等の弾性材料から断面略コ字状に形成された第2のシールリングで、前記シールリング29は、シール溝17C内に弾性的に取付けられた断面略L字状の取付部29Aと、取付部29Aから径方向内側および軸方向外側に向けて斜めに突出したリップ部29Bとからなり、リップ部29Bは、先端側が連結ピン14の外周面に弾性的に摺接している。
【0045】
30はニトリルゴム等により弾性リング27とほぼ同様に形成された第2の弾性リングで、前記弾性リング30は、径方向に圧縮されるように大きく弾性変形した状態でシールリング29の取付部29Aとリップ部29Bとの間に装着されている。そして、弾性リング30は、取付部29Aを図3中の矢示B方向に向けてシール溝17Cに弾性的に押付け、リップ部29Bを矢示C方向に向けて連結ピン14に弾性的に押付けている。また、弾性リング30は、軸方向外側の端部30Aがシール溝17Cに弾性的に当接している。
【0046】
本実施の形態による軸受装置は上述の如き構成を有するもので、次にその作動について説明する。
【0047】
まず、油圧ショベルの運転中には、図1中のバケット8がアーム7の先端側で回動されると、図2中の各ブラケット13が連結ピン14、内側ブッシュ17と共にアームボス12に対して回動する。これにより、内側ブッシュ17は外側ブッシュ16との間で摺動し、これらの摺動面には、グリス収容空間22内に予め収容されたグリスGが供給される。
【0048】
また、第1のシール装置23は、外部からのダスト、水分等がアームボス12と内側ブッシュ17の鍔部17Bとの間を介して外側ブッシュ16と内側ブッシュ17との摺動面に侵入したり、これらの摺動面に供給されるグリスGがアームボス12から外部へと多量に漏れ出したりするのを防止する。さらに、第2のシール装置28は、内側ブッシュ17と連結ピン14との間をシールし、これらの間にダスト、水分等が侵入して摩耗、錆等が生じるのを防止する。
【0049】
一方、油圧ショベルを長期間に亘って使用するうちに、例えば第1のシール装置23のシールリング26が経時劣化等を生じて弾性力が低下したり、そのリップ部26Bが摩耗したりすると、内側ブッシュ17の鍔部17Bに対する締付け力が弱くなってくる。しかし、この場合には、弾性リング27の押付け力がリップ部26Bの締付け力を補償するように作用し、リップ部26Bは十分な締付力をもって鍔部17Bの外周面に摺接し続ける。
【0050】
特に、リップ部26Bが摩耗後退したときには、これを補償するように弾性リング27の形状が径方向内側等に向けて復原し、摩耗後退したリップ部26Bの先端側を鍔部17Bの外周面に押付ける。これにより、リップ部26Bは、初期状態とほぼ同様の締付け力をもって鍔部17Bの外周面に摺接した状態を保持する。また、第2のシール装置28も同様に、シールリング29のリップ部29Bによる締付け力が弾性リング30の復原力によって補償されるため、初期状態とほぼ同様の締付け力をもって連結ピン14の外周面に当接した状態を長期間に亘り保持する。
【0051】
かくして、本実施の形態では、金属リング24、シールリング26および弾性リング27からなる第1のシール装置23をアームボス12のブッシュ嵌着穴12Aと内側ブッシュ17の鍔部17Bとの間に装着し、シールリング29および弾性リング30からなる第2のシール装置28を内側ブッシュ17と連結ピン14との間に装着する構成としたから、アームボス12と内側ブッシュ17の鍔部17Bとの間をシール装置23によって確実にシールすることができる。
【0052】
これにより、外部からのダスト、水分等がアームボス12と鍔部17Bとの間を介して外側ブッシュ16と内側ブッシュ17との摺動面に侵入し、これらの摺動面が摩耗、損傷されたり、前記摺動面に供給されるグリスGがアームボス12から外部へと多量に漏出したりするのをシール装置23によって確実に防止でき、外側ブッシュ16と内側ブッシュ17とを円滑に摺動させることができる。
【0053】
また、内側ブッシュ17と連結ピン14との間にがたつき等による僅かな隙間が形成される場合でも、この隙間をシール装置28によってシールでき、これらの間に侵入したダスト、水分等により内側ブッシュ17、連結ピン14に摩耗、錆等が発生するのをシール装置28によって確実に防止することができる。
【0054】
そして、シール装置23では、例えばシールリング26の経時劣化、摩耗等によってリップ部26Bの締付け力が緩んだ場合でも、この締付け力を弾性リング27の復原力(押付け力)によって確実に補償でき、リップ部26Bを鍔部17Bの外周面に対し常に適切な締付け力をもって摺接させ続けることができる。また、シール装置28でも、シールリング29のリップ部29Bの締付け力を弾性リング30の復原力によって確実に補償でき、リップ部29Bを連結ピン14の外周面に対して長期間に亘り安定した状態で当接させることができる。
【0055】
従って、本実施の形態によれば、第1,第2のシール装置23,28のシール性を長期間に亘って良好な状態に保持でき、外側ブッシュ16と内側ブッシュ17との摺動面、内側ブッシュ17と連結ピン14との間を安定してシールし続けることができると共に、耐久性、寿命を大幅に向上させることができる。
【0056】
そして、この場合には、弾性リング27,30をシールリング26,29よりも軟質の弾性材料によって構成したから、耐摩耗性を有する弾性材料によってシールリング26,29を形成でき、かつリップ部26B,29Bに対して弾性リング27,30により長期間の弾性力(締付け力)を与えることができ、シール装置23,28のシール性能を大幅に高めることができる。
【0057】
また、第1のシール装置23には、シールリング26の外周側に位置して金属リング24を設けたから、外部からの衝撃等に対してシール装置23の強度を向上させることができる。そして、シール装置23の剛性を金属リング24によって高めることができるから、軸受装置の組立時には、シール装置23をアームボス12のブッシュ嵌着穴12A内に容易に嵌合させることができ、シール装置23の取付作業を効率よく行うことができる。
【0058】
さらに、金属リング24の外周側に弾性体25を設け、金属リング24を弾性体25を介してアームボス12のブッシュ嵌着穴12A内に取付けるようにしたから、金属リング24とアームボス12との間を弾性体25によって確実にシールでき、シール性能を安定化することができる。
【0059】
また、第2のシール装置28では、弾性リング30の端部30Aを内側ブッシュ17のシール溝17C内に弾性的に当接させたから、シールリング29だけでなく弾性リング30によっても内側ブッシュ17と連結ピン14との間をシールでき、シール性をより高めることができる。
【0060】
次に、図4および図5は本発明による第2の実施の形態を示し、本実施の形態の特徴は、第1のシール手段をブッシュ嵌着穴に形成したシール溝内に装着する構成としたことにある。なお、本実施の形態では、前記第1の実施の形態と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
【0061】
31は本実施の形態による軸受装置に設けたボス部材としてのアームボスを示し、前記アームボス31には、第1の実施の形態によるアームボス12とほぼ同様に、ブッシュ嵌着穴31A,31A、凹部31Bおよび環状突起31C,31Cが設けられている。しかし、アームボス31には、各ブッシュ嵌着穴31Aの軸方向外側寄りに位置して後述する第1のシール装置38を装着する環状の第1のシール溝32,32が形成されている。
【0062】
33,33はアームボス31の各ブッシュ嵌着穴31A内に嵌着された一対の外側ブッシュで、前記各外側ブッシュ33は、第1の実施の形態による外側ブッシュ16よりも薄肉に形成されている。
【0063】
34,34は各外側ブッシュ33内に摺動可能に嵌合された一対の内側ブッシュで、前記各内側ブッシュ34は、第1の実施の形態による内側ブッシュ17とほぼ同様に、ピン挿嵌穴34A、鍔部34Bおよび第2のシール溝34Cを有し、鍔部34Bは、外側ブッシュ33の端面と軸方向で摺接している。また、各内側ブッシュ34の外周側には、グリスシール用のパイプ35が嵌合され、パイプ35との間に位置してOリング36,36が装着されている。そして、パイプ35の外周側にはグリス収容空間37が形成されている。
【0064】
38,38はアームボス31のシール溝32内に装着された第1のシール手段としての第1のシール装置で、前記各シール装置38は、図5に示す如く、ウレタンゴム等の弾性材料により断面略コ字状に形成された第1のシールリング39と、NBR等の弾性材料によって形成された第1の弾性リング40とからなり、第1の実施の形態によるシール装置28とほぼ同様に構成されている。そして、シール装置38は、アームボス31と内側ブッシュ34の鍔部34Bとの間をシールしている。
【0065】
また、シールリング39は、取付部39Aが第1のシール溝32内に弾性的に取付けられ、リップ部39Bが鍔部34Bの外周面に弾性的に摺接している。さらに、弾性リング40は、径方向に圧縮されるように大きく弾性変形した状態でシールリング39の取付部39Aとリップ部39Bとの間に装着され、リップ部39Bを内側ブッシュ34の鍔部34Bに弾性的に押付けると共に、軸方向外側の端部40Aが第1のシール溝32内に弾性的に当接している。
【0066】
41,41は内側ブッシュ34の第2のシール溝34C内に装着された第2のシール手段としての第2のシール装置で、前記各シール装置41は、第1の実施の形態によるシール装置28とほぼ同様に、取付部42Aおよびリップ部42Bを有する断面略コ字状に形成された第2のシールリング42と、シールリング42の取付部42Aとリップ部42Bとの間に位置して径方向に弾性変形した状態で装着され、端部43Aが第2のシール溝34C内に弾性的に当接した第2の弾性リング43とからなり、内側ブッシュ34と連結ピン14との間をシールしている。
【0067】
かくして、このように構成される本実施の形態でも、前記第1の実施の形態とほぼ同一の作用効果を得ることができるが、特に本実施の形態では、アームボス31にシール溝32を形成したので、第1のシール装置38を外部からの衝撃等に対して確実に保護することができる。そして、例えば金属リング等を用いることなくシール装置38を形成でき、シール装置38に対する部品点数の削減、信頼性の向上を図ることができる。
【0068】
次に、図6および図7は本発明による第3の実施の形態を示し、本実施の形態の特徴は、ブラケットと連結ピンとの間をシールする第3のシール手段を設けたことにある。なお、本実施の形態では、前記第1の実施の形態と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
【0069】
51,51は本実施の形態による軸受装置に設けた相手方部材としてのブラケットを示し、前記各ブラケット51には、第1の実施の形態によるブラケット13とほぼ同様に、ピン挿嵌穴51Aが形成されている。しかし、各ブラケット51には、図7に示す如く、ピン挿嵌穴51A内に位置して後述する第3のシール装置53を装着する環状のシール溝52,52が形成されている。
【0070】
53,53,…はブラケット51の各シール溝52内に装着された第3のシール手段としての第3のシール装置53で、前記各シール装置53は、第1の実施の形態によるシール装置28とほぼ同様に、取付部54Aおよびリップ部54Bを有する断面略コ字状に形成された第3のシールリング54と、シールリング54の取付部54Aとリップ部54Bとの間に位置して径方向に弾性変形した状態で装着され、端部55Aがシール溝52内に弾性的に当接した第3の弾性リング55とからなり、ブラケット51と連結ピン14との間をシールしている。
【0071】
かくして、このように構成される本実施の形態でも、前記第1の実施の形態とほぼ同一の作用効果を得ることができるが、特に本実施の形態では、ブラケット51と連結ピン14との間にがたつき等による僅かな隙間が形成される場合でも、この隙間に外部からのダスト、水分等が侵入するのをシール装置53によって確実に防止でき、耐久性、信頼性を向上させることができる。また、シール装置53をブラケット51のシール溝52内に装着することにより、外部からの衝撃等に対してシール装置53を保護することができる。
【0072】
次に、図8は本発明による第4の実施の形態を示し、本実施の形態では、前記第1の実施の形態と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。しかし、本実施の形態の特徴は、第2のシール手段としてのシール装置61に対して後述の油溜め室64を形成したことにある。
【0073】
ここで、第2のシール装置61は、第1の実施の形態によるシール装置28とほぼ同様に、シールリング62および弾性リング63からなり、内側ブッシュ17と連結ピン14との間をシールしている。そして、シールリング62は、内側ブッシュ17のシール溝17C内に取付けられた取付部62Aと、基端側が取付部62Aに一体形成され、先端側が径方向内側および軸方向外側に向けて斜めに突出したリップ部62Bとから構成されている。
【0074】
しかし、シールリング62には、リップ部62Bの基端側に位置して環状の突起部62Cが一体形成されている。そして、突起部62Cは、先端(内周)側がリップ部62Bと軸方向の異なる位置で径方向内向きに突出し、リップ部62Bと共に連結ピン14の外周面に弾性的に摺接している。
【0075】
これにより、シール装置61の内周側には、シールリング62のリップ部62B、突起部62Cおよび連結ピン14の外周面との間に位置して環状の油溜め室64が形成されている。そして、例えば軸受装置の組立時には、グリス等の潤滑剤G′が油溜め室64内に予め塗布され、この潤滑剤G′は、シールリング62のリップ部62Bと連結ピン14との間に長期間に亘って供給される。
【0076】
かくして、このように構成される本実施の形態でも、前記第1の実施の形態とほぼ同一の作用効果を得ることができるが、特に本実施の形態では、油溜め室64内に予め塗布しておいた潤滑剤G′をシールリング62のリップ部62Bと連結ピン14との間に長期間に亘って供給でき、シール装置61のシール性、耐久性を大幅に向上させることができる。
【0077】
なお、前記第1の実施の形態では、金属リング24を有する第1のシール装置23をシール収容空間18に設ける構成としたが、本発明はこれに限らず、第1の実施の形態に対する変形例として、図9に示すように構成してもよい。即ち、図9において、71は第1の実施の形態で第1のシール装置23に代えて用いられる第1のシール装置を示し、このシール装置71は、シールリング72および弾性リング73によって構成され、シール収容空間18に装着されている。この場合、シール装置71は、例えば止め輪74等を用いてシール収容空間18内に位置決めされている。これにより、シール装置71の構造を簡略化でき、その部品点数を削減することができる。
【0078】
また、前記第1の実施の形態では、金属リング24の外周側に弾性体25を設ける構成としたが、本発明はこれに限らず、弾性体25を省略し、金属リング24をアームボス12のブッシュ嵌着穴12A内に直接嵌合させる構成としてもよい。
【0079】
さらに、前記各実施の形態では、第4の実施の形態におけるシール装置61の内周側に環状の油溜め室64を設ける構成としたが、本発明はこれに限らず、第1ないし第3の実施の形態におけるシール装置23,28,38,41,53,71の内周側に油溜め室を設ける構成としてもよい。
【0080】
また、前記第3の実施の形態では、前記第1の実施の形態に対して第3のシール装置53を設ける構成としたが、本発明はこれに限らず、前記第2の実施の形態に対してシール装置53を設ける構成としてもよい。
【0081】
そして、前記各実施の形態では、油圧ショベルのピン結合部を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限らず、例えば油圧クレーン等の建設機械や、農業用および産業用の機械等に設けられたピン結合部に適用してもよい。
【0082】
【発明の効果】
以上詳述した通り、請求項1の発明によれば、第1のシール手段によってボス部材と内側ブッシュの鍔部との間をシールし、第2のシール手段によって内側ブッシュと連結ピンとの間をシールする構成としたから、第1,第2のシールリングの経時劣化等によってリップ部の締付け力が緩んだ場合でも、この締付け力を第1,第2の弾性リングの復原力によって確実に補償でき、これらのリップ部を鍔部または連結ピンの外周面に対し常に適切な締付け力をもって摺接させることができる。従って、外側ブッシュと内側ブッシュとの摺動面、内側ブッシュと連結ピンとの間を第1,第2のシール手段によって長期間に亘り安定してシールし続けることができ、耐久性、寿命を大幅に向上させることができる。また、第1のシール手段では、その強度、取付作業性を金属リングによって高めることができ、第2のシール手段では、弾性リングが内側ブッシュのシール溝内に弾性的に当接することにより、シール性を確実に高めることができる。
【0083】
また、請求項2の発明によれば、金属リングを弾性体を介してボス部材のブッシュ嵌着穴内に取付ける構成としたから、金属リングとアームボスとの間を弾性体によって確実にシールでき、シール性能を安定化することができる。
【0084】
一方、請求項3の発明によれば、シールリング、弾性リングからなる第1のシール手段をボス部材に形成した第1のシール溝内に装着する構成としたので、第1のシール手段を外部からの衝撃等に対して確実に保護でき、第1のシール手段に対する部品点数の削減、信頼性の向上を図ることができる。
また、請求項4の発明によると、第1,第2のシールリングのうち少なくとも一つのシールリングには、その内周側に油溜め室を設ける構成としているので、例えば軸受装置の組立時に油溜め室内に予め塗布しておいた潤滑剤を当該シールリングのリップ部に対し長期間に亘って供給でき、シール性、耐久性を大幅に向上させることができる。
【0085】
また、請求項5の発明によれば、ブラケットの連結ピンとの間に第3のシール手段を設ける構成としたので、これらの間にがたつき等による僅かな隙間が形成される場合でも、この隙間に外部からのダスト、水分等が侵入するのを第3のシール手段によって確実に防止でき、耐久性、信頼性を向上させることができる。また、第3のシール手段をブラケットのシール溝内に装着することにより、外部からの衝撃等に対して第3のシール手段を保護することができる。
【0086】
さらに、請求項6の発明によれば、第1,第2,第3のシールリングのうち少なくとも一つのシールリングには、その内周側に油溜め室を設ける構成としているので、例えば軸受装置の組立時に油溜め室内に予め塗布しておいた潤滑剤を当該シールリングのリップ部に対し長期間に亘って供給でき、シール性、耐久性を大幅に向上させることができる。
【0087】
一方、請求項7の発明によれば、シールリング、弾性リングからなる第1のシール手段をボス部材のブッシュ嵌着穴と内側ブッシュの鍔部外周側との間に装着する構成としたので、第1のシール手段の構造を簡略化でき、その部品点数を削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による軸受装置が適用される油圧ショベルを示す外観図である。
【図2】図1中の矢示II−II方向からみた軸受装置の縦断面図である。
【図3】第1,第2のシール手段を示す図2中の要部拡大図である。
【図4】第2の実施の形態による軸受装置を示す縦断面図である。
【図5】第1,第2のシール手段を示す図4中の要部拡大図である。
【図6】第3の実施の形態による軸受装置を示す縦断面図である。
【図7】第3のシール手段を示す図6中の要部拡大図である。
【図8】第4の実施の形態による軸受装置のシール手段を示す拡大図である。
【図9】第1の実施の形態に対する変形例を示す図3と同様の要部拡大図である。
【符号の説明】
12,31 アームボス(ボス部材)
12A,31A ブッシュ嵌着穴
13,51 ブラケット(相手方部材)
13A ピン挿嵌穴
14 連結ピン
16,33 外側ブッシュ
17,34 内側ブッシュ
17B,34B 鍔部
17C,32,34C,52 シール溝
23,38,71 第1のシール装置(第1のシール手段)
24 金属リング
25 弾性体
26,39,72 第1のシールリング
26B,29B,39B,42B,54B,62B リップ部
27,40,73 第1の弾性リング
28,41,61 第2のシール装置(第2のシール手段)
29,42,62 第2のシールリング
29A,39A,42A,54A,62A 取付部
30,43,63 第2の弾性リング
53 第3のシール装置(第3のシール手段)
54 第3のシールリング
55 第3の弾性リング
62C 突起部
64 油溜め室
Claims (7)
- 軸方向にブッシュ嵌着穴が形成されたボス部材と、前記ボス部材の軸方向両側に設けられた相手方部材と、前記ボス部材のブッシュ嵌着穴内に挿通され、前記ボス部材を相手方部材に回動可能に連結する連結ピンと、前記ボス部材のブッシュ嵌着穴内に嵌着された外側ブッシュと、外周側が前記外側ブッシュ内に摺動可能に嵌合されると共に内周側が前記連結ピンに嵌着され、前記外側ブッシュの端面と軸方向で摺接する鍔部が径方向外向きに突出して設けられた内側ブッシュと、前記内側ブッシュの鍔部とボス部材との間をシールする第1のシール手段と、前記内側ブッシュと連結ピンとの間をシールする第2のシール手段とからなる軸受装置において、
前記第1のシール手段は、前記ボス部材のブッシュ嵌着穴内に取付けられる金属リングと、前記金属リングの内周側に固着され、前記内側ブッシュの鍔部外周面に弾性的に摺接するリップ部が径方向内向きに突出して設けられた第1のシールリングと、前記金属リングと第1のシールリングのリップ部との間に弾性変形状態で装着され、このリップ部を前記内側ブッシュの鍔部に弾性的に押付ける第1の弾性リングとから形成し、
前記第2のシール手段は、外周側が前記鍔部の内周側に形成したシール溝内に取付けられる取付部となり、内周側が径方向内向きに突出して前記連結ピンの外周面に弾性的に当接するリップ部となった第2のシールリングと、前記第2のシールリングの取付部とリップ部との間に弾性変形状態で装着され、このリップ部を前記連結ピンに弾性的に押付けると共に前記シール溝内に弾性的に当接する第2の弾性リングとから構成したことを特徴とする軸受装置。 - 前記第1のシール手段には、前記金属リングの外周側とボス部材のブッシュ嵌着穴との間に位置して環状の弾性体を設けてなる請求項1に記載の軸受装置。
- 軸方向にブッシュ嵌着穴が形成されたボス部材と、前記ボス部材の軸方向両側に設けられた相手方部材と、前記ボス部材のブッシュ嵌着穴内に挿通され、前記ボス部材を相手方部材に回動可能に連結する連結ピンと、前記ボス部材のブッシュ嵌着穴内に嵌着された外側ブッシュと、外周側が前記外側ブッシュ内に摺動可能に嵌合されると共に内周側が前記連結ピンに嵌着され、前記外側ブッシュの端面と軸方向で摺接する鍔部が径方向外向きに突出して設けられた内側ブッシュと、前記内側ブッシュの鍔部とボス部材との間をシールする第1のシール手段と、前記内側ブッシュと連結ピンとの間をシールする第2のシール手段とからなる軸受装置において、
前記第1のシール手段は、外周側が前記ボス部材のブッシュ嵌着穴に形成した第1のシール溝内に取付けられる取付部となり、内周側が径方向内向きに突出して前記内側ブッシュの鍔部外周面に弾性的に摺接するリップ部となった第1のシールリングと、前記第1のシールリングの取付部とリップ部との間に弾性変形状態で装着され、このリップ部を前記内側ブッシュの鍔部に弾性的に押付けると共に前記第1のシール溝内に弾性的に当接する第1の弾性リングとから形成し、
前記第2のシール手段は、外周側が前記鍔部の内周側に形成した第2のシール溝内に取付けられる取付部となり、内周側が径方向内向きに突出して前記連結ピンの外周面に弾性的に当接するリップ部となった第2のシールリングと、前記第2のシールリングの取付部とリップ部との間に弾性変形状態で装着され、このリップ部を前記連結ピンに弾性的に押付けると共に前記第2のシール溝内に弾性的に当接する第2の弾性リングとから構成したことを特徴とする軸受装置。 - 前記第1,第2のシールリングのうち少なくとも一つのシールリングには、前記リップ部と軸方向の異なる位置で径方向内向きに突出した環状の突起部を設け、当該シールリングの内周側には、この突起部と前記リップ部との間に位置して環状の油溜め室を形成する構成としてなる請求項1,2または3に記載の軸受装置。
- 前記相手方部材は、前記連結ピンの端部側を挿嵌するピン挿嵌穴が形成された一対のブラケットからなり、前記各ブラケットの内周側には、前記連結ピンとの間をシールする第3のシール手段を設け、前記第3のシール手段は、外周側が前記ブラケットのピン挿嵌穴に形成したシール溝内に取付けられる取付部となり、内周側が径方向内向きに突出して前記連結ピンの外周面に弾性的に当接するリップ部となった第3のシールリングと、前記第3のシールリングの取付部とリップ部との間に弾性変形状態で装着され、このリップ部を前記連結ピンに弾性的に押付けると共に前記シール溝内に弾性的に当接する第3の弾性リングとから構成してなる請求項1,2または3に記載の軸受装置。
- 前記第1,第2,第3のシールリングのうち少なくとも一つのシールリングには、前記リップ部と軸方向の異なる位置で径方向内向きに突出した環状の突起部を設け、当該シールリングの内周側には、この突起部と前記リップ部との間に位置して環状の油溜め室を形成する構成としてなる請求項5に記載の軸受装置。
- 軸方向にブッシュ嵌着穴が形成されたボス部材と、前記ボス部材の軸方向両側に設けられた相手方部材と、前記ボス部材のブッシュ嵌着穴内に挿通され、前記ボス部材を相手方部材に回動可能に連結する連結ピンと、前記ボス部材のブッシュ嵌着穴内に嵌着された外側ブッシュと、外周側が前記外側ブッシュ内に摺動可能に嵌合されると共に内周側が前記連結ピンに嵌着され、前記外側ブッシュの端面と軸方向で摺接する鍔部が径方向外向きに突出して設けられた内側ブッシュと、前記内側ブッシュの鍔部とボス部材との間をシールする第1のシール手段と、前記内側ブッシュと連結ピンとの間をシールする第2のシール手段とからなる軸受装置において、
前記第1のシール手段は、外周側が前記ボス部材のブッシュ嵌着穴内に取付けられる取付部となり、内周側が径方向内向きに突出して前記内側ブッシュの鍔部外周面に弾性的に摺接するリップ部となった第1のシールリングと、前記第1のシールリングの取付部とリップ部との間に弾性変形状態で装着され、このリップ部を前記内側ブッシュの鍔部に弾性的に押付ける第1の弾性リングとから形成し、
前記第2のシール手段は、外周側が前記鍔部の内周側に形成したシール溝内に取付けられる取付部となり、内周側が径方向内向きに突出して前記連結ピンの外周面に弾性的に当接するリップ部となった第2のシールリングと、前記第2のシールリングの取付部とリップ部との間に弾性変形状態で装着され、このリップ部を前記連結ピンに弾性的に押付けると共に前記シール溝内に弾性的に当接する第2の弾性リングとから構成したことを特徴とする軸受装置。
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1997
- 1997-09-30 JP JP28285897A patent/JP3764262B2/ja not_active Expired - Fee Related
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