JPH10122378A - 軸受装置 - Google Patents

軸受装置

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JPH10122378A
JPH10122378A JP8293446A JP29344696A JPH10122378A JP H10122378 A JPH10122378 A JP H10122378A JP 8293446 A JP8293446 A JP 8293446A JP 29344696 A JP29344696 A JP 29344696A JP H10122378 A JPH10122378 A JP H10122378A
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JP
Japan
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ring
seal
elastic
seal ring
lip
Prior art date
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Pending
Application number
JP8293446A
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English (en)
Inventor
Fujio Sato
藤男 佐藤
Manabu Ogasawara
学 小笠原
Junichi Yamashita
純一 山下
Hiromasa Muraki
弘昌 村木
Tatsuo Takamure
辰雄 高牟礼
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Nippon Valqua Industries Ltd
Nihon Valqua Kogyo KK
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Nippon Valqua Industries Ltd
Nihon Valqua Kogyo KK
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Publication date
Application filed by Hitachi Construction Machinery Co Ltd, Nippon Valqua Industries Ltd, Nihon Valqua Kogyo KK filed Critical Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C33/00Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
    • F16C33/72Sealings
    • F16C33/74Sealings of sliding-contact bearings
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C11/00Pivots; Pivotal connections
    • F16C11/04Pivotal connections
    • F16C11/045Pivotal connections with at least a pair of arms pivoting relatively to at least one other arm, all arms being mounted on one pin
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
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    • F16C2350/26Excavators

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Component Parts Of Construction Machinery (AREA)
  • Sealing With Elastic Sealing Lips (AREA)
  • Pivots And Pivotal Connections (AREA)
  • Sealing Of Bearings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 シールリングを弾性リングにより連結ピンに
押付け、ボス部材と連結ピンとの間のシール性を長期間
に亘って保持できるようにする。 【解決手段】 アームボス10のピン挿通穴10A内に
は、ブッシュ14を介して連結ピン12を挿通する。そ
して、連結ピン12をブラケット11のピン挿嵌穴11
A内に挿嵌し、アームボス10とブラケット11とを連
結ピン12を介して回動可能に連結する。また、アーム
ボス10と連結ピン12との間にはシール装置16を設
け、このシール装置16を、取付リング17、シールリ
ング18、弾性リング20およびリテーナ21から構成
する。そして、取付リング17をピン挿通穴10A内に
嵌合し、シールリング18の接合部18Aを取付リング
17に固着する。また、シールリング18のリップ部1
8Bを連結ピン12に摺接させ、弾性リング20により
連結ピン12に弾性的に押付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば油圧ショベ
ル等の建設機械においてピン結合装置として好適に用い
られる軸受装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、軸方向に挿通穴が形成されたボ
ス部材と、このボス部材の挿通穴内に挿通され前記ボス
部材を相手方部材に回動可能に連結する連結ピンと、こ
の連結ピンと前記ボス部材との間をシールするシール手
段とからなる軸受装置は、例えば油圧ショベル等の建設
機械に用いられ、実開平1−69970号公報等に開示
されている。
【0003】そこで、この種の従来技術による軸受装置
を、アームとバケットとのピン結合部に用いた場合を例
に挙げて述べると、この軸受装置は、アームの先端側に
ボス部材として設けられ、軸方向にピン挿通穴が形成さ
れたボス部と、バケットに相手方部材として突設された
左,右一対のブラケット部と、軸方向中間部がボス部の
ピン挿通穴内にブッシュ等を介して摺動可能に挿通さ
れ、軸方向両端側が各ブラケット部に固定されることに
より、前記ボス部とブラケット部とを回動可能に連結す
る連結ピンとを備えている。
【0004】また、ボス部と連結ピンとの間には、これ
らの間をシールするためのシール部材がピン挿通穴の両
端側にシール手段として配設されている。そして、これ
らのシール部材は、例えばゴム等の弾性材料から環状に
形成され、その内周側には径方向内向きに突出する環状
のリップ部が設けられている。また、リップ部先端側の
内径は連結ピンの外径よりも小さくなっている。
【0005】そして、シール部材は、外周側がボス部の
ピン挿通穴内に取付けられ、リップ部の先端側(内周
側)が弾性変形した状態で連結ピンの外周面に締代をも
って摺接することにより、ボス部のピン挿通穴(ブッシ
ュの内周面)と連結ピンの外周面とからなる摺動面をシ
ールし、これらの間にゴミ等の異物が侵入したり、これ
らの間を潤滑する潤滑油等が外部に多量に漏洩したりし
てボス部(ブッシュ)や連結ピン等が摺動時に摩耗、損
傷するのを防止している。
【0006】これに対し、他の従来技術としては、例え
ば弾性を有する負荷リング等をリップ部に設け、この負
荷リングによりリップ部と連結ピンとの間のシール性を
高めるようにしたシール部材が知られている。
【0007】この場合、負荷リングは、例えば硬質な樹
脂や薄肉な金属板等の弾性材料により形成され、リップ
部の外周側または内部等に配設されている。そして、所
定の締付け力をもってリップ部の内周側を連結ピンの外
周面に弾性的に押付けることにより、これらの間に高い
シール性を与えるようになっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術では、シール部材のリップ部の内径を連結ピンの
外径よりも予め小さく形成し、リップ部の内周側を弾性
変形させた状態で連結ピンの外周面に締代(締付け力)
をもって摺接させることにより、リップ部と連結ピンと
の間のシール性を高めるようにしている。
【0009】しかし、シール部材には、油圧ショベルを
長期間に亘って使用するうちに経時劣化や非可逆性の変
形等が生じ易く、リップ部の弾性力が徐々に低下して連
結ピンに対する締付け力が緩む場合があるため、従来技
術では、リップ部と連結ピンとの間のシール性を長期間
に亘って保持するのが難しいという問題がある。
【0010】特に、バケットは掘削作業中に土砂等と頻
繁に接触したり、水中の土砂等をくみ上げるときに水没
させたりするため、アームとバケットとのピン結合部に
は、シール部材の締付け力が僅かに緩んでいるだけでも
土砂、水分等が侵入し易く、侵入した異物により軸受装
置が摩耗、損傷したり、円滑に作動できなくなったりす
るという問題がある。
【0011】これに対し、他の従来技術では、リップ部
に所定の締付け力を有する負荷リングを設けているか
ら、リップ部の弾性力が低下した場合でも、その内周側
を負荷リングにより連結ピンに対して弾性的に摺接させ
ることができる。
【0012】しかし、他の従来技術では、シール性を高
めるため負荷リングの締付け力をある程度大きく設定し
ている上、シール部材の組付け時等に負荷リングの締付
け力を調整するのが難しいため、リップ部の内周側が負
荷リングにより連結ピンに対して必要以上に強い力で押
付けられた状態となる場合があり、リップ部が連結ピン
との摺動によって早期に摩耗し易く、シール部材の耐久
性が悪化するという問題がある。
【0013】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、シール手段を適切な締付け力で連結ピン
に摺接させ続けることができ、ボス部材と連結ピンとの
間をシール手段により長期間に亘って確実にシールでき
ると共に、耐久性や寿命を大幅に向上できるようにした
軸受装置を提供することを目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために本発明は、軸方向に挿通穴が形成されたボス部材
と、このボス部材の挿通穴内に挿通され前記ボス部材を
相手方部材に回動可能に連結する連結ピンと、この連結
ピンと前記ボス部材との間をシールするシール手段とか
らなる軸受装置に適用される。
【0015】そして、請求項1に記載の発明が採用する
構成の特徴は、前記シール手段は、前記ボス部材の挿通
穴内に嵌合して取付けられる金属製の取付リングと、外
周側がこの取付リングに接合された接合部となり、内周
側が前記連結ピンの外周面に弾性的に摺接するリップ部
となったシールリングと、前記取付リングとシールリン
グのリップ部との間に弾性変形状態で装着され、前記シ
ールリングのリップ部を前記連結ピンの外周面に弾性的
に押付ける弾性リングとからなり、前記弾性リングを前
記シールリングよりも軟質の弾性材料により形成したこ
とにある。
【0016】上記構成によれば、シールリングの接合部
が接合された取付リングをボス部材の挿通穴内に嵌合さ
せ、この取付リングから径方向内向きに延びるシールリ
ングのリップ部を連結ピンの外周面に弾性的に摺接させ
ることができ、シールリングによりボス部材と連結ピン
との間をシールできる。そして、弾性変形状態で装着さ
れた弾性リングの復原力により、シールリングのリップ
部を連結ピンの外周面に弾性的に押付けることができ、
シールリングのリップ部が連結ピンの外周面に摺接する
ときの締付け力を弾性リングにより補償できる。
【0017】一方、請求項2に記載の発明では、前記シ
ール手段は、薄肉の金属環をプレス成形することにより
形成され前記ボス部材の挿通穴内に嵌合して取付けられ
る取付リングと、外周側がこの取付リングに接合された
接合部となり、内周側が前記連結ピンの外周面に弾性的
に摺接するリップ部となったシールリングと、前記取付
リングとシールリングのリップ部との間に弾性変形状態
で装着するため前記シールリングよりも軟質の弾性材料
により形成され、前記シールリングのリップ部を前記連
結ピンの外周面に弾性的に押付ける弾性リングとからな
り、前記取付リングには、前記ボス部材の挿通穴内に締
代をもって装着され、前記取付リングとボス部材との間
をシールする環状のシール体を設ける構成としたことに
ある。
【0018】これにより、ボス部材の挿通穴とシール手
段の取付リングとの間をシール体によってシールでき、
この取付リングから径方向内向きに延びるシールリング
のリップ部を連結ピンの外周面に弾性的に摺接させるこ
とにより、ボス部材と連結ピンとの間をこれらのシール
リングおよびシール体によってシールできる。そして、
この状態で連結ピンに摺接するシールリングのリップ部
の締付け力を弾性リングにより補償できる。
【0019】また、請求項3に記載の発明では、前記弾
性リングは、外径が前記取付リングの内径よりも大き
く、内径が前記シールリングのリップ部よりも小となる
ように予め形成し、前記取付リングとシールリングのリ
ップ部との間に装着したときには、両者の間の空間を埋
めるように柔軟性をもって弾性変形する構成としたこと
にある。
【0020】これにより、弾性リングを装着するときに
は、弾性リングの外周側を縮径させ内周側を拡径させる
ことにより、この弾性リングを柔軟性をもって大きく弾
性変形させた状態で、取付リングとシールリングのリッ
プ部との間に形成された空間を埋めるように装着でき
る。そして、弾性リングの弾性変形量に応じた柔軟な復
原力をもってシールリングのリップ部を連結ピンの外周
面に押付けることができる。
【0021】さらに、請求項4に記載の発明では、前記
取付リングは、前記シールリングにほぼ対応する軸方向
長さをもった筒部と、この筒部の一端側から径方向内向
きに突出し、前記シールリングの接合部が固着される環
状の鍔部と、前記筒部の他端側に一体形成され、前記鍔
部との間で前記弾性リングを弾性変形状態に保持するか
しめ部とから構成したことにある。
【0022】これにより、シールリングの接合部を取付
リングの鍔部に固着し、シールリングのリップ部を鍔部
から径方向内向きに突出させることができる。また、取
付リングの筒部とシールリングのリップ部との間に弾性
リングを弾性変形させて装着し、その後に筒部の他端側
にかしめ部を形成することにより、弾性リングを取付リ
ングの鍔部とかしめ部との間で弾性変形状態に保持で
き、この状態で弾性リングの復原力をシールリングのリ
ップ部に向けて径方向内向きに作用させることができ
る。
【0023】また、請求項5に記載の発明では、前記取
付リングの筒部内には、この筒部の内径に対応する外径
寸法をもった環状平板として形成され、前記弾性リング
と共に前記筒部内に装着されるリテーナを設け、前記か
しめ部はこのリテーナを介して前記弾性リングを筒部内
に抜止め状態に保持する構成としたことにある。
【0024】これにより、取付リングの筒部とシールリ
ングのリップ部との間に装着した弾性リングを、取付リ
ングの鍔部とリテーナとにより筒部の軸方向両端側から
挟持した状態で、かしめ部によりリテーナを介して弾性
リングを筒部内に抜止め状態に保持できる。
【0025】さらに、請求項6に記載の発明では、前記
リテーナの外周側には、前記かしめ部を径方向内側に曲
げ加工したときにこのかしめ部が当接する傾斜面を形成
したことにある。
【0026】これにより、取付リングの筒部を径方向内
側に向けてリテーナの傾斜面に当接する位置まで曲げ加
工することにより、かしめ部をリテーナの傾斜面に沿っ
て均一に形成でき、その曲げ角度をリテーナの傾斜面に
より定めることができる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に従って詳細に説明する。
【0028】ここで、図1ないし図5は本発明による実
施例を示し、本実施例では、軸受装置を油圧ショベルの
ピン結合部に適用した場合を例に挙げて説明する。
【0029】図中、1は本実施例による軸受装置が適用
された油圧ショベルを示し、前記油圧ショベル1の上部
旋回体2には、掘削作業等を行う作業装置3が俯仰動可
能に取付けられている。
【0030】そして、作業装置3は、上部旋回体2に俯
仰動可能にピン結合されたブーム4と、ブーム4の先端
側に回動可能にピン結合されたアーム5と、アーム5の
先端側に回動可能にピン結合されたバケット6等とから
大略構成され、これらブーム4、アーム5およびバケッ
ト6は、それぞれブームシリンダ7、アームシリンダ8
およびバケットシリンダ9等によって回動(俯仰動)さ
れる。
【0031】また、ブーム4、アーム5およびバケット
6のピン結合部には本実施例による軸受装置が設けら
れ、例えばアーム5とバケット6との間に設けられた軸
受装置は図2に示すように、後述のアームボス10、ブ
ラケット11、連結ピン12およびシール装置16とか
ら大略構成されている。
【0032】10はアーム5の先端側に一体的に設けら
れたボス部材としてのアームボスを示し、前記アームボ
ス10には図2および図3に示すように、後述の各ブッ
シュ14を介して連結ピン12が挿通されるピン挿通穴
10Aが穴径D1 をもって軸方向に穿設され、このピン
挿通穴10A内の軸方向中間位置には、径方内向きに突
出する環状凸部10Bが形成されている。
【0033】11,11はアームボス10の相手方部材
としてバケット6に突出形成された一対のブラケットを
示し、前記各ブラケット11はアームボス10を挟むよ
うに配設されている。そして、各ブラケット11には連
結ピン12が挿嵌されるピン挿嵌穴11Aが穿設されて
いる。
【0034】12はアームボス10と各ブラケット11
とを回動可能に連結する連結ピンを示し、前記連結ピン
12は図2および図3に示す如く軸径D2 を有し、その
内部には、後述のグリス溜め15に潤滑剤を供給するた
めのグリス通路12Aが形成されている。
【0035】そして、連結ピン12は、軸方向中間部が
アームボス10のピン挿通穴10A内に各ブッシュ14
を介して摺動可能に挿通され、軸方向両端側が各ブラケ
ット11のピン挿嵌穴11A内に挿嵌されると共に、こ
の状態で一方の端部が抜止めピン13によりブラケット
11に抜止めおよび回り止め状態で固定され、アームボ
ス10と各ブラケット11とを回動可能に連結してい
る。
【0036】14,14は内周側に連結ピン12が摺動
可能に挿通されたブッシュで、前記各ブッシュ14はア
ームボス10のピン挿通穴10A内に嵌合され、環状凸
部10Bにより軸方向に位置決めされている。また、各
ブッシュ14の間には、連結ピン12とブッシュ14と
の摺動面に供給すべき潤滑剤を溜めるグリス溜め15が
連結ピン12とアームボス10との間に画成されてい
る。
【0037】16,16は本実施例によるシール手段と
してのシール装置を示し、前記各シール装置16は図3
に示すように、後述の取付リング17、シールリング1
8、弾性リング20およびリテーナ21から構成されて
いる。そして、各シール装置16は、各ブッシュ14よ
りも軸方向両端側に位置してアームボス10と連結ピン
12との間に配設され、これらの間をシールしている。
【0038】17はアームボス10のピン挿通穴10A
内に取付けられた取付リングを示し、前記取付リング1
7は図4に示すように、例えば薄肉の金属環をプレス成
形することにより形成されている。そして、取付リング
17は、アームボス10のピン挿通穴10A内に嵌合さ
れる筒部17Aと、筒部17Aの一端側から径方向内向
きに突出し、シールリング18の接合部18Aが固着さ
れる環状の鍔部17Bとを備えている。また、筒部17
Aの他端側には、後述のかしめ部22が一体形成されて
いる。
【0039】そして、筒部17Aは図5に示す如く、シ
ールリング18にほぼ対応する軸方向長さと、アームボ
ス10のピン挿通穴10Aの穴径D1 にほぼ等しい外径
D3と、内径D4 とを有している。
【0040】18は取付リング17に設けられたシール
リングを示し、前記シールリング18は図4に示す如
く、例えばウレタンゴム等の耐摩耗性を有する弾性材料
から環状に形成されている。そして、シールリング18
は、取付リング17の鍔部17Bおよび筒部17Aの一
側内周面に一体成形または焼付け等の手段により接合さ
れた外周側の接合部18Aと、この接合部18Aから径
方向内向きに突出しつつ筒部17Aの他端側に向けて斜
め方向に延びるリップ部18Bとから構成され、全体と
して断面略L字状をなしている。
【0041】また、シールリング18のリップ部18B
は図5に示すように、取付リング17の筒部17Aの内
径D4 よりも小さな外径D5 (D5 <D4 )を有し、こ
のリップ部18Bと取付リング17の筒部17Aとの間
には環状の空間19が形成されている。
【0042】さらに、リップ部18Bは連結ピン12の
軸径D2 よりも、例えば1mm〜3mm程度小さい内径
D6 (D6 <D2 )を有し、図4に示す如く連結ピン1
2の外周側に装着された状態では、その先端側(内周
側)が拡径するように弾性変形して連結ピン12の外周
面に弾性的に摺接している。
【0043】20は取付リング17とシールリング18
との間の空間19に装着された弾性リングを示し、前記
弾性リング20はシールリング18よりも軟質で柔軟性
を有する弾性材料、例えばニトリルゴム(NBR)等か
ら横断面が略台形状をなすように形成され、図5中に示
す自由長状態では、取付リング17の筒部17Aの内径
D4 よりも大きな外径D7 (D7 >D4 )と、シールリ
ング18のリップ部18Bの外径D5 よりも小さな内径
D8 (D8 <D5 )とを有している。
【0044】そして、弾性リング20を図5中に二点鎖
線で示す如く取付リング17の筒部17Aとシールリン
グ18のリップ部18Bとの間に装着した状態では、そ
の外周側が縮径され内周側が拡径されることにより、弾
性リング20は空間19を埋めるように柔軟性をもって
大きく弾性変形した状態でこれらの間に装着される。
【0045】これにより、弾性リング20は図4中に示
す如く、その復原力によりシールリング18のリップ部
18Bを矢示A方向に向けて押圧し、リップ部18Bを
連結ピン12の外周面に弾性的に押付けている。
【0046】21は弾性リング20と共に取付リング1
7の筒部17A内に装着されるリテーナを示し、前記リ
テーナ21は図5に示す如く、例えば圧延鋼板等の金属
材料から取付リング17の筒部17Aの内径D4 にほぼ
等しい外径を有する環状平板として形成され、その外周
側にはかしめ部22が当接するテーパ状の傾斜面21A
が設けられている。
【0047】そして、リテーナ21は図4に示す如く、
弾性リング20を筒部17Aの軸方向他端側から覆うよ
うに筒部17A内に嵌着され、かしめ部22により抜止
め状態に保持されている。
【0048】22は取付リング17の筒部17Aに一体
形成されたかしめ部を示し、前記かしめ部22は図4に
示すように、取付リング17の筒部17A内に弾性リン
グ20およびリテーナ21を装着した後に、筒部17A
の他端側を径方向内側に向けてリテーナ21の傾斜面2
1Aに当接する位置まで曲げ加工することにより形成さ
れている。そして、かしめ部22はリテーナ21を介し
て弾性リング20を取付リング17の筒部17A内に抜
止め状態に保持している。
【0049】本実施例による軸受装置は上述の如き構成
を有するもので、次にその作動について説明する。
【0050】まず、図1中に示すバケットシリンダ9を
作動させることにより、アーム5の先端側でバケット6
を回動させると、図2中に示す各ブラケット11が連結
ピン12と共にアームボス10に対して回動し、このと
きアームボス10側の各ブッシュ14と各ブラケット1
1側の連結ピン12とは互いに摺動する。
【0051】そして、このとき各シール装置16は図3
に示す如く、シールリング18の接合部18Aが取付リ
ング17を介してアームボス10のピン挿通穴10A内
に取付けられた状態で、シールリング18のリップ部1
8Bが連結ピン12の外周面に弾性的に摺接することに
より、アームボス10と連結ピン12との間をシール
し、各ブッシュ14と連結ピン12との摺動面に外部か
らダスト等の異物が侵入したり、この摺動面に向けてグ
リス溜め15から供給される潤滑剤が外部に多量に漏洩
したりするのを防止する。
【0052】一方、油圧ショベルを長期間に亘って使用
するうちに、シールリング18の弾性力が経時劣化等に
より低下したり、そのリップ部18Bが連結ピン12と
の摩擦摺動により摩耗したりすると、連結ピン12に対
するリップ部18Bの締付け力が弱くなってくる。しか
し、このときリップ部18Bは弾性リング20により連
結ピン12に向けて図4中の矢示A方向に押付けられて
いるため、この押付け力がリップ部18Bの締付け力を
補償するように作用し、リップ部18Bはシール性を維
持するのに十分な締付け力をもって連結ピン12の外周
面に摺接し続ける。
【0053】特に、リップ部18Bが摩耗したときに
は、その摩耗を補償するように弾性リング20の形状が
径方向内側等に向けて復原することにより、摩耗後退し
たリップ部18Bの摺動面を連結ピン12の外周面に押
付け、これによりリップ部18Bは初期状態と同様の締
付け力で連結ピン12の外周面に摺接し続ける。
【0054】かくして、本実施例では、取付リング1
7、シールリング18および弾性リング20からなるシ
ール装置16をアームボス10と連結ピン12との間に
設け、シールリング18よりも軟質で柔軟性を有する弾
性材料から形成した弾性リング20を、取付リング17
とシールリング18のリップ部18Bとの間の空間19
を埋めるように大きく弾性変形させた状態で、これらの
間に装着する構成としている。
【0055】これにより、シールリング18のリップ部
18Bを軟質で柔軟性を有する弾性リング20により図
4中の矢示A方向に向けて連結ピン12の外周側に押付
けることができるから、連結ピン12に対するリップ部
18Bの締付け力を弾性リング20の復原力(押付け
力)により確実に補償でき、リップ部18Bを連結ピン
12の外周面に常に適切な締付け力をもって摺接させ続
けることができる。
【0056】即ち、シールリング18のリップ部18B
が十分な弾性力を保持している初期状態では、弾性リン
グ20をシールリング18よりも軟質の弾性材料によっ
て形成しているため、弾性リング20が従来技術の負荷
リングのようにリップ部18Bを連結ピン12に強い力
で押付けるのを防止でき、リップ部18Bが連結ピン1
2との摺動により早期に摩耗するのを確実に防止するこ
とができる。
【0057】また、シールリング18のリップ部18B
による締付け力が低下したり、リップ部18Bが摩耗後
退したりした場合には、空間19を埋めるように大きく
弾性変形した弾性リング20の形状が径方向内側等に向
けて復原することにより、このリップ部18Bを適切な
押付け力と十分な復原量とをもって連結ピン12に確実
に押付けることができ、リップ部18Bを連結ピン12
に対し長期間に亘って確実に摺接させ続けることができ
る。
【0058】従って、本実施例によれば、アームボス1
0と連結ピン12との間をシール装置16により長期間
に亘って確実にシールでき、シール装置16が早期に劣
化することによりアームボス10(ブッシュ14)と連
結ピン12との間にダスト、水分等の異物が侵入するの
を確実に防止できると共に、当該軸受装置の耐久性や寿
命を大幅に向上させることができる。
【0059】また、取付リング17の筒部17A内に装
着した弾性リング20を、筒部17Aの他端側に形成し
たかしめ部22によりリテーナ21を介して抜止め状態
に保持する構成としたから、取付リング17とシールリ
ング18との間の空間19に弾性リング20を弾性変形
させて装着した後に、筒部17Aの他端側にリテーナ2
1を介してかしめ部22を形成することにより、弾性リ
ング20をかしめ部22から保護できる上に、簡単なか
しめ作業によって弾性リング20を鍔部17B(シール
リング18の接合部18A)とリテーナ21との間に弾
性変形状態で確実に挟持させることができ、その復原力
を筒部17Aの径方向内側に向けてシールリング18の
リップ部18Bに確実に作用させることができる。
【0060】そして、弾性リング20とかしめ部22と
の間にリテーナ21を介在させることにより、かしめ部
22を比較的小さく曲げ加工するだけで筒部17Aのひ
ずみを抑えつつ軟質の弾性リング20を安定した状態で
固定でき、弾性リング20をリテーナ21により土砂等
の異物から確実に保護することができる。
【0061】さらに、リテーナ21の外周側に傾斜面2
1Aを形成し、この傾斜面21Aにかしめ部22を当接
させることにより、かしめ部22を傾斜面21Aに沿っ
て直角よりも小さい曲げ角度で均一に形成でき、リテー
ナ21の組付け精度やかしめ部22の加工精度を確実に
向上させることができる。
【0062】次に、図6および図7は本発明による第2
の実施例を示し、本実施例の特徴は、取付リングにシー
ル体を設け、このシール体により取付リングとボス部材
との間をシールする構成としたことにある。なお、本実
施例では、前記第1の実施例と同一の構成要素に同一の
符号を付し、その説明を省略するものとする。
【0063】図中、31は本実施例による軸受装置のシ
ール手段となるシール装置を示し、前記シール装置31
は第1の実施例とほぼ同様に、外径D3 を有する筒部3
2Aと鍔部32Bとを備えた取付リング32と、シール
リング18、弾性リング20およびリテーナ21等とか
ら構成されているものの、本実施例では、取付リング3
2の鍔部32Bの外周側に環状の段部32Cが設けら
れ、この段部32Cは鍔部32Bの外周側を断面L字状
に屈曲させることにより形成されている。
【0064】33は取付リング32の段部32Cに固着
されたシール体を示し、前記シール体33は図7に示す
ように、例えばゴム等の弾性材料により環状に形成さ
れ、自由長状態では、筒部32Aの外径D3 (即ち、ア
ームボス10のピン挿通穴10Aの穴径D1 )よりも大
きい外径D9 (D9 >D3 )を有している。そして、シ
ール体33はピン挿通穴10A内に締代をもって装着さ
れ、取付リング32とアームボス10との間をシールし
ている。
【0065】かくして、このように構成される本実施例
でも、第1の実施例とほぼ同様の作用効果を得ることが
できるが、特に本実施例では、取付リング32とアーム
ボス10との間をシール体33により確実にシールで
き、アームボス10のピン挿通穴10Aと取付リング3
2との隙間を介して外部からダスト、水分等の異物が侵
入したり、この隙間から内部の潤滑剤が外部に漏洩した
りするのを確実に防止できると共に、シール装置31の
シール性能を大幅に向上させることができる。
【0066】なお、前記第2の実施例では、取付リング
32の鍔部32B(段部32C)にシール体33を固着
する構成としたが、本発明はこれに限らず、取付リング
32の筒部32Aの外周側に環状のシール体を設け、こ
のシール部材をアームボス10のピン挿通穴10Aとの
間に締代をもって装着する構成としてもよい。
【0067】また、前記各実施例では、当該軸受装置を
油圧ショベルの作業装置3のピン結合部に適用した場合
を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限らず、例え
ば油圧クレーン等の建設機械や、農耕用および産業用の
作業機等に設けられたピン結合部に当該軸受装置を適用
してもよい。
【0068】
【発明の効果】以上詳述した通り、請求項1に記載の発
明によれば、ボス部材と連結ピンとの間をシールするシ
ール手段を、ボス部材の挿通穴内に嵌合された取付リン
グと、連結ピンの外周面に弾性的に摺接するリップ部を
備えたシールリングと、シールリングよりも軟質の弾性
材料により形成され、そのリップ部を連結ピンの外周面
に弾性的に押付ける弾性リングとによって構成したか
ら、連結ピンに摺接するシールリングのリップ部の締付
け力を弾性リングの押付け力(復原力)により確実に補
償でき、シールリングのリップ部を連結ピンの外周面に
対し長期間に亘って適切な締付け力で摺接させ続けるこ
とができる。即ち、弾性リングをシールリングよりも軟
質の弾性材料から形成することにより、シールリングの
リップ部が十分な弾性力を保持している初期状態では、
このリップ部が弾性リングにより連結ピンの外周面に過
度に押付けられて早期に摩耗するのを確実に防止でき、
リップ部の締付け力が経時劣化や摩耗等により緩んだ場
合には、弾性リングの形状が復原することにより、この
リップ部を適切な押付け力で連結ピンの外周面に摺接さ
せることができる。従って、ボス部材と連結ピンとの間
を従来技術のシール手段よりも長期間に亘って確実にシ
ールでき、当該軸受装置の耐久性や寿命を大幅に向上さ
せることができる。
【0069】一方、請求項2に記載の発明によれば、取
付リング、シールリングおよび弾性リングからなるシー
ル手段に対し、取付リングにシール体を設け、このシー
ル体をボス部材の挿通穴内に締代をもって装着すること
により、取付リングとボス部材との間をシールする構成
としたから、ボス部材と連結ピンとの間のシール性をシ
ールリングと弾性リングとによって大幅に向上でき、取
付リングとボス部材との間のシール性をシール体により
確実に高めることができる。従って、ボス部材と連結ピ
ンとの間を従来技術のシール手段よりも長期間に亘って
確実にシールでき、当該軸受装置の耐久性や寿命を大幅
に向上させることができる。
【0070】また、請求項3に記載の発明によれば、弾
性リングを取付リングとシールリングのリップ部との間
に装着したときには、両者の間の空間を埋めるように柔
軟性をもって弾性変形させる構成としたから、弾性リン
グを取付リングとシールリングのリップ部との間に大き
く弾性変形させた状態で装着でき、シールリングのリッ
プ部による締付け力が経時劣化や摩耗等により緩んだ場
合には、弾性リングの形状が復原することにより、この
リップ部を適切な押付け力と十分な復元量とをもって連
結ピンに確実に押付けることができ、リップ部を連結ピ
ンに対し長期間に亘って確実に摺接させ続けることがで
きる。
【0071】さらに、請求項4に記載の発明によれば、
取付リングの筒部の軸方向両端側に鍔部とかしめ部とを
形成し、このかしめ部により鍔部との間で弾性リングを
弾性変形状態に保持する構成としたから、簡単なかしめ
作業によって弾性リングを鍔部とかしめ部との間に弾性
変形状態で確実に挟持させることができ、弾性リングの
復原力を筒部の径方向内側に向けてシールリングのリッ
プ部に確実に作用させ、このリップ部を連結ピンの外周
面に確実に押付けることができる。
【0072】また、請求項5に記載の発明によれば、取
付リングの筒部内にリテーナを設け、このリテーナを介
してかしめ部により弾性リングを筒部内に抜止め状態に
保持する構成としたから、弾性リングとかしめ部との間
にリテーナを介在させることにより、かしめ部を比較的
小さく曲げ加工するだけで取付リングのひずみを抑えつ
つ軟質の弾性リングを安定した状態で固定でき、弾性リ
ングをリテーナにより土砂等の異物から確実に保護する
ことができる。
【0073】さらに、請求項6に記載の発明によれば、
かしめ部を曲げ加工したときに当接する傾斜面をリテー
ナの外周側に形成したから、かしめ部をリテーナの傾斜
面に沿って直角よりも小さい曲げ角度で均一に形成で
き、リテーナの組付け精度やかしめ部の加工精度を確実
に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例による軸受装置を適用した油圧シ
ョベルを示す外観図である。
【図2】軸受装置を示す図1中の矢示II−II方向からみ
た断面図である。
【図3】図2中のシール装置を拡大して示す部分断面図
である。
【図4】図3中の取付リング、シールリングおよび弾性
リング等を示す拡大断面図である。
【図5】弾性リングおよびリテーナを取付リング内に装
着する前の状態を示す断面図である。
【図6】第2の実施例による軸受装置の要部を示す図4
と同様の拡大断面図である。
【図7】図6中のシール装置を示す断面図である。
【符号の説明】 10 アームボス(ボス部材) 10A ピン挿通穴 11 ブラケット(相手方部材) 12 連結ピン 16,31 シール装置(シール手段) 17,32 取付リング 17A,32A 筒部 17B,32B 鍔部 18 シールリング 18A 接合部 18B リップ部 19 空間 20 弾性リング 21 リテーナ 21A 傾斜面 22 かしめ部 33 シール体 D3 ,D5 ,D7 ,D9 外径 D4 ,D6 ,D8 内径
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山下 純一 愛知県新城市川田字本宮道150番地 日本 バルカー工業株式会社内 (72)発明者 村木 弘昌 東京都中央区銀座六丁目13番3号 日本バ ルカー工業株式会社内 (72)発明者 高牟礼 辰雄 大阪府八尾市安中町五丁目5番5号 日本 バルカー工業株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸方向に挿通穴が形成されたボス部材
    と、このボス部材の挿通穴内に挿通され前記ボス部材を
    相手方部材に回動可能に連結する連結ピンと、この連結
    ピンと前記ボス部材との間をシールするシール手段とか
    らなる軸受装置において、 前記シール手段は、前記ボス部材の挿通穴内に嵌合して
    取付けられる金属製の取付リングと、外周側がこの取付
    リングに接合された接合部となり、内周側が前記連結ピ
    ンの外周面に弾性的に摺接するリップ部となったシール
    リングと、前記取付リングとシールリングのリップ部と
    の間に弾性変形状態で装着され、前記シールリングのリ
    ップ部を前記連結ピンの外周面に弾性的に押付ける弾性
    リングとからなり、前記弾性リングを前記シールリング
    よりも軟質の弾性材料により形成したことを特徴とする
    軸受装置。
  2. 【請求項2】 軸方向に挿通穴が形成されたボス部材
    と、このボス部材の挿通穴内に挿通され前記ボス部材を
    相手方部材に回動可能に連結する連結ピンと、この連結
    ピンと前記ボス部材との間をシールするシール手段とか
    らなる軸受装置において、 前記シール手段は、薄肉の金属環をプレス成形すること
    により形成され前記ボス部材の挿通穴内に嵌合して取付
    けられる取付リングと、外周側がこの取付リングに接合
    された接合部となり、内周側が前記連結ピンの外周面に
    弾性的に摺接するリップ部となったシールリングと、前
    記取付リングとシールリングのリップ部との間に弾性変
    形状態で装着するため前記シールリングよりも軟質の弾
    性材料により形成され、前記シールリングのリップ部を
    前記連結ピンの外周面に弾性的に押付ける弾性リングと
    からなり、前記取付リングには、前記ボス部材の挿通穴
    内に締代をもって装着され、前記取付リングとボス部材
    との間をシールする環状のシール体を設ける構成とした
    ことを特徴とする軸受装置。
  3. 【請求項3】 前記弾性リングは、外径が前記取付リン
    グの内径よりも大きく、内径が前記シールリングのリッ
    プ部よりも小となるように予め形成し、前記取付リング
    とシールリングのリップ部との間に装着したときには、
    両者の間の空間を埋めるように柔軟性をもって弾性変形
    する構成としてなる請求項1または2に記載の軸受装
    置。
  4. 【請求項4】 前記取付リングは、前記シールリングに
    ほぼ対応する軸方向長さをもった筒部と、この筒部の一
    端側から径方向内向きに突出し、前記シールリングの接
    合部が固着される環状の鍔部と、前記筒部の他端側に一
    体形成され、前記鍔部との間で前記弾性リングを弾性変
    形状態に保持するかしめ部とから構成してなる請求項
    1,2または3に記載の軸受装置。
  5. 【請求項5】 前記取付リングの筒部内には、この筒部
    の内径に対応する外径寸法をもった環状平板として形成
    され、前記弾性リングと共に前記筒部内に装着されるリ
    テーナを設け、前記かしめ部はこのリテーナを介して前
    記弾性リングを筒部内に抜止め状態に保持する構成とし
    てなる請求項4に記載の軸受装置。
  6. 【請求項6】 前記リテーナの外周側には、前記かしめ
    部を径方向内側に曲げ加工したときにこのかしめ部が当
    接する傾斜面を形成してなる請求項5に記載の軸受装
    置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000230643A (ja) * 1999-02-10 2000-08-22 Hitachi Constr Mach Co Ltd 軸受装置およびシール装置の製造方法
WO2007066504A1 (ja) * 2005-12-08 2007-06-14 Nok Corporation 密封装置
JP2011247359A (ja) * 2010-05-27 2011-12-08 Nsk Ltd リニアガイド装置

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