JPH11107305A - 軸受装置 - Google Patents

軸受装置

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JPH11107305A
JPH11107305A JP9282858A JP28285897A JPH11107305A JP H11107305 A JPH11107305 A JP H11107305A JP 9282858 A JP9282858 A JP 9282858A JP 28285897 A JP28285897 A JP 28285897A JP H11107305 A JPH11107305 A JP H11107305A
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bush
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seal
ring
elastically
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Fujio Sato
藤男 佐藤
Manabu Ogasawara
学 小笠原
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C33/00Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
    • F16C33/72Sealings
    • F16C33/74Sealings of sliding-contact bearings
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C11/00Pivots; Pivotal connections
    • F16C11/04Pivotal connections
    • F16C11/045Pivotal connections with at least a pair of arms pivoting relatively to at least one other arm, all arms being mounted on one pin

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  • Sealing Of Bearings (AREA)
  • Shovels (AREA)
  • Component Parts Of Construction Machinery (AREA)
  • Pivots And Pivotal Connections (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 2種類の弾性材料からなるシール手段を内側
ブッシュの内,外に設けることにより、シール性および
耐久性を向上させるようにする。 【解決手段】 内側ブッシュ17には、鍔部17Bとア
ームボス12との間に位置して第1のシール装置23を
設け、シール溝17Cと連結ピン14との間に位置して
第2のシール装置28を設ける。そして、シール装置2
3は、外側ブッシュ16と内側ブッシュ17との摺動面
をシールする。また、シール装置23には、鍔部17B
の外周面に弾性的に摺接するシールリングと、このシー
ルリングを鍔部17Bに弾性的に押付ける弾性リングと
を設け、シールリングの締付け力が緩んだ場合には、こ
の締付け力を弾性リングの復原力によって補償する。さ
らに、シール装置28にも、他のシールリングと弾性リ
ングとを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば油圧ショベ
ル等の建設機械に装備される作業装置のピン結合部等に
好適に用いられる軸受装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、例えば油圧ショベル等に用いら
れる軸受装置は、軸方向にブッシュ嵌着穴が形成された
ボス部材と、前記ボス部材の軸方向両側に設けられた相
手方部材と、前記ボス部材のブッシュ嵌着穴内に挿通さ
れ、前記ボス部材を相手方部材に回動可能に連結する連
結ピンと、前記ボス部材のブッシュ嵌着穴内に嵌着され
た外側ブッシュと、外周側が前記外側ブッシュ内に摺動
可能に嵌合され、内周側が前記連結ピンに嵌着された内
側ブッシュとから構成されている(特開平9−3970
号、実開昭59−135951号公報等)。
【0003】この種の従来技術による軸受装置は、例え
ば油圧ショベルの作業装置を構成するブーム、アーム、
バケット等の各連結部に用いられている。そして、例え
ばアームとバケットとの連結部では、アームの先端側に
設けられたボス部材としてのアームボスと、バケットに
設けられた相手方部材としてのブラケットとが連結ピン
を介して回動可能に連結されている。
【0004】また、この軸受装置では、内側ブッシュが
外側ブッシュから軸方向に突出し、この突出端側には、
外側ブッシュの端面と軸方向で摺接する環状の鍔部が径
方向外向きに突出して設けられている。さらに、内側ブ
ッシュの鍔部外周側には、アームボスとの間をシールす
る第1のシール手段が設けられ、内側ブッシュの内周側
には、連結ピンとの間をシールする第2のシール手段が
設けられている。
【0005】ここで、第1のシール手段には、例えばゴ
ム等の弾性材料からなるシールリングが設けられ、この
シールリングは、内径寸法が内側ブッシュの鍔部の外径
よりも僅かに小さく形成されている。そして、このシー
ルリングは、外周側が金属リング等を介してアームボス
のブッシュ嵌着穴内に取付けられ、内周側が内側ブッシ
ュの鍔部外周面に弾性的に摺接することにより、外部か
らのダスト、水分等がアームボスと鍔部との間に侵入す
るのを防止している。
【0006】また、第2のシール手段も同様に、ゴム等
のシールリングによって構成され、内径寸法が連結ピン
の外径よりも僅かに小さく形成されている。そして、こ
のシールリングは、内側ブッシュの内周側に形成したシ
ール溝内に装着され、この状態で連結ピンの外周面に弾
性的に当接することにより、内側ブッシュと連結ピンと
の間をシールしている。
【0007】そして、油圧ショベルの運転中には、バケ
ットがアームの先端側で回動されると、ブラケットが連
結ピンと共にアームボスに対して回動し、このとき内側
ブッシュは外側ブッシュとの間で摺動する構成となって
いる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術では、第1のシール手段に設けられたシールリン
グの内径寸法を内側ブッシュの鍔部の外径よりも予め小
さく形成し、シールリングを弾性変形させた状態で鍔部
の外周面に締代(締付け力)をもって摺接させることに
より、これらの間のシール性を保持している。また、第
2のシール手段でも同様に、シールリングを連結ピンの
外周面に締代をもって当接させることにより、これらの
間のシール性を高めるようにしている。
【0009】しかし、シールリングはゴム等の弾性材料
によって形成されているため、油圧ショベルを長期間に
亘って使用するうちに経時劣化や非可逆性の変形等を生
じる傾向があり、その弾性力が徐々に低下して締付け力
が緩む場合がある。
【0010】このため、従来技術では、第1,第2のシ
ール手段のシール性を長期間に亘って保持するのが難し
いという問題がある。特に、バケットは、掘削作業中に
土砂等と頻繁に接触したり、水中の土砂等をくみ上げる
ときに水没させたりするため、アームとバケットとのピ
ン結合部には、シールリングの締付け力が僅かに緩んで
いるだけでも土砂、水分等の異物が侵入し易くなり、こ
の異物によって軸受装置が摩耗、損傷し、円滑に作動で
きなくなる虞れがある。
【0011】これに対し、例えば軟質の弾性材料等によ
ってシールリングを形成し、シールリングを大きく弾性
変形させた状態で装着することにより、その弾性復原力
を利用して適切な締付け力を保持する方法が考えられ
る。しかし、この場合には、シールリングが早期に摩耗
し易くなり、耐久性が低下するという問題がある。
【0012】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、本発明は、第1,第2のシール手段のシ
ール性を長期間に亘って良好に保持でき、外側ブッシュ
と内側ブッシュとの摺動面および内側ブッシュと連結ピ
ンとの間を安定してシールし続けることができると共
に、耐久性、寿命を大幅に向上できるようにした軸受装
置を提供することを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために本発明は、軸方向にブッシュ嵌着穴が形成された
ボス部材と、ボス部材の軸方向両側に設けられた相手方
部材と、ボス部材のブッシュ嵌着穴内に挿通され、ボス
部材を相手方部材に連結する連結ピンと、ボス部材のブ
ッシュ嵌着穴内に嵌着された外側ブッシュと、外周側が
外側ブッシュ内に摺動可能に嵌合されると共に内周側が
連結ピンに嵌着され、外側ブッシュの端面と軸方向で摺
接する鍔部が径方向外向きに突出して設けられた内側ブ
ッシュと、内側ブッシュの鍔部とボス部材との間をシー
ルする第1のシール手段と、内側ブッシュと連結ピンと
の間をシールする第2のシール手段とからなる軸受装置
に適用される。
【0014】そして、請求項1の発明が採用する特徴
は、前記第1のシール手段は、ボス部材のブッシュ嵌着
穴内に取付けられる金属リングと、金属リングの内周側
に固着され、内側ブッシュの鍔部外周面に弾性的に摺接
するリップ部が径方向内向きに突出して設けられた第1
のシールリングと、金属リングと第1のシールリングの
リップ部との間に弾性変形状態で装着され、このリップ
部を前記内側ブッシュの鍔部に弾性的に押付ける第1の
弾性リングとから形成し、前記第2のシール手段は、外
周側が鍔部の内周側に形成したシール溝内に取付けられ
る取付部となり、内周側が径方向内向きに突出して連結
ピンの外周面に弾性的に当接するリップ部となった第2
のシールリングと、第2のシールリングの取付部とリッ
プ部との間に弾性変形状態で装着され、このリップ部を
連結ピンに弾性的に押付けると共にシール溝内に弾性的
に当接する第2の弾性リングとから構成したことにあ
る。
【0015】このように構成することにより、第1のシ
ール手段は、シールリングのリップ部が内側ブッシュの
鍔部外周面に弾性的に摺接するから、ボス部材と鍔部と
の間をシールできる。また、第2のシール手段は、シー
ルリングのリップ部が連結ピンの外周面に弾性的に当接
することにより、内側ブッシュと連結ピンとの間をシー
ルすることができる。そして、第1,第2のシール手段
は、シールリングのリップ部による締付け力が緩んだ場
合でも、リップ部の締付け力を弾性リングによって補償
することができる。
【0016】また、請求項2の発明では、前記第1のシ
ール手段には、金属リングの外周側とボス部材のブッシ
ュ嵌着穴との間に位置して環状の弾性体を設けている。
【0017】これにより、第1のシール手段では、金属
リングを弾性体を介してボス部材のブッシュ嵌着穴内に
弾性的に取付けることができるから、金属リングとボス
部材との間を弾性体によってシールすることができる。
【0018】一方、請求項3の発明が採用する特徴は、
前記第1のシール手段は、外周側がボス部材のブッシュ
嵌着穴に形成したシール溝内に取付けられる取付部とな
り、内周側が径方向内向きに突出して内側ブッシュの鍔
部外周面に弾性的に当接するリップ部となった第1のシ
ールリングと、第1のシールリングの取付部とリップ部
との間に弾性変形状態で装着され、このリップ部を内側
ブッシュの鍔部に弾性的に押付けると共にシール溝内に
弾性的に当接する第1の弾性リングとから形成し、前記
第2のシール手段は、外周側が鍔部の内周側に形成した
シール溝内に取付けられる取付部となり、内周側が径方
向内向きに突出して連結ピンの外周面に弾性的に当接す
るリップ部となった第2のシールリングと、第2のシー
ルリングの取付部とリップ部との間に弾性変形状態で装
着され、このリップ部を連結ピンに弾性的に押付けると
共にシール溝内に弾性的に当接する第2の弾性リングと
から構成したことにある。
【0019】これにより、第1のシールリングは、取付
部がボス部材のシール溝内に弾性的に取付けられ、リッ
プ部が内側ブッシュの鍔部外周面に弾性的に摺接するか
ら、ボス部材と鍔部との間をシールできる。また、第2
のシールリングも同様に、内側ブッシュと連結ピンとの
間をシールすることができる。そして、第1,第2の弾
性リングは、これらのシールリングのリップ部による締
付け力が緩んだ場合でも、弾性的な復原力によってリッ
プ部の締付力を補償することができる。
【0020】また、請求項4の発明では、前記相手方部
材は、連結ピンの端部側を挿嵌するピン挿嵌穴が形成さ
れた一対のブラケットからなり、各ブラケットの内周側
には、連結ピンとの間をシールする第3のシール手段を
設けると共に、第3のシール手段は、外周側がブラケッ
トのピン挿嵌穴に形成したシール溝内に取付けられる取
付部となり、内周側が径方向内向きに突出して連結ピン
の外周面に弾性的に当接するリップ部となった第3のシ
ールリングと、第3のシールリングの取付部とリップ部
との間に弾性変形状態で装着され、このリップ部を連結
ピンに弾性的に押付けると共にシール溝内に弾性的に当
接する第3の弾性リングとから構成している。
【0021】これにより、第3のシール手段は、シール
リングのリップ部が連結ピンの外周面に弾性的に当接す
るから、ブラケットと連結ピンとの間をシールでき、こ
の状態でリップ部の締付け力を弾性リングによって補償
することができる。
【0022】さらに、請求項5の発明では、前記シール
リングには、リップ部と軸方向の異なる位置で径方向内
向きに突出した環状の突起部を設け、シールリングの内
周側には、この突起部とリップ部との間に位置して環状
の油溜め室を形成する構成としている。
【0023】これにより、シールリングの油溜め室内に
は、例えば軸受装置の組立時に潤滑剤を予め塗布してお
くことができ、この潤滑剤をシールリングのリップ部に
長期間に亘って供給することができる。
【0024】一方、請求項6の発明が採用する特徴は、
前記第1のシール手段は、外周側がボス部材のブッシュ
嵌着穴内に取付けられる取付部となり、内周側が径方向
内向きに突出して内側ブッシュの鍔部外周面に弾性的に
摺接するリップ部となった第1のシールリングと、第1
のシールリングの取付部とリップ部との間に弾性変形状
態で装着され、このリップ部を内側ブッシュの鍔部に弾
性的に押付ける第1の弾性リングとから形成し、前記第
2のシール手段は、外周側が鍔部の内周側に形成したシ
ール溝内に取付けられる取付部となり、内周側が径方向
内向きに突出して連結ピンの外周面に弾性的に当接する
リップ部となった第2のシールリングと、第2のシール
リングの取付部とリップ部との間に弾性変形状態で装着
され、このリップ部を連結ピンに弾性的に押付けると共
にシール溝内に弾性的に当接する第2の弾性リングとか
ら構成したことにある。
【0025】これにより、第1のシール手段はボス部材
と鍔部との間をシールでき、第2のシール手段は内側ブ
ッシュと連結ピンとの間をシールすることができる。ま
た、第1,第2のシール手段は、シールリングのリップ
部による締付け力を弾性リングによって補償することが
できる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明による実施の形態
を、図1ないし図9を参照しつつ詳細に説明する。
【0027】ここで、図1ないし図3は本発明による第
1の実施の形態を示し、本実施の形態では、軸受装置を
油圧ショベルのピン結合部に適用した場合を例に挙げて
説明する。
【0028】1は油圧ショベルの下部走行体、2は前記
下部走行体1上に旋回可能に搭載された上部旋回体を示
し、前記上部旋回体2の旋回フレーム3上には、運転室
4、機械室等が設けられている。
【0029】5は上部旋回体2の前部に俯仰動可能に取
付けられた作業装置で、前記作業装置5は、上部旋回体
2の旋回フレーム3にピン結合されたブーム6と、前記
ブーム6の先端側にピン結合されたアーム7と、前記ア
ーム7の先端側にピン結合されたバケット8等とから構
成されている。そして、ブーム6、アーム7およびバケ
ット8は、それぞれブームシリンダ9、アームシリンダ
10およびバケットシリンダ11によって回動される。
【0030】ここで、これらの各ピン結合部には本実施
の形態による軸受装置が装備され、例えばアーム7とバ
ケット8とは、図2に示す如く、この軸受装置を介して
回動可能に連結されている。
【0031】12はアーム7の先端側に設けたボス部材
としてのアームボスで、前記アームボス12は略円筒状
に形成され、その内周側には軸方向の両端側に位置して
ブッシュ嵌着穴12A,12Aが形成されている。ま
た、アームボス12内には、軸方向の中間部に位置して
環状の凹部12Bが形成され、この凹部12Bと各ブッ
シュ嵌着穴12Aとの間に位置して径方向内向きに突出
した環状突起12C,12Cが形成されている。さら
に、アームボス12には、後述のグリス収容空間22内
に給脂を行うための給脂口およびニップル(いずれも図
示せず)等が設けられている。
【0032】13,13はバケット8の外側に相手方部
材として突設された左,右一対のブラケットで、前記各
ブラケット13は、アームボス12の軸方向両端側に配
設され、その内周側にはピン挿嵌穴13Aが軸方向に形
成されている。
【0033】14はアームボス12と左,右のブラケッ
ト13とを回動可能に連結した連結ピンで、前記連結ピ
ン14は、軸方向の両端側が各ブラケット13のピン挿
嵌穴13A内に挿嵌され、軸方向の中間部がアームボス
12内に挿通されている。そして、連結ピン14は、一
端側が抜止めピン15を介して一方のブラケット13に
抜止めおよび回り止め状態で固定されている。
【0034】16,16はアームボス12の各ブッシュ
嵌着穴12A内に嵌着された一対の外側ブッシュで、前
記各外側ブッシュ16は、グリス収容空間22に面した
軸方向の内側端面がアームボス12の環状突起12Cに
当接し、軸方向の外側端面が後述する内側ブッシュ17
の鍔部17Bと摺接している。
【0035】17,17は各外側ブッシュ16内に摺動
可能に嵌合された一対の内側ブッシュで、前記各内側ブ
ッシュ17は、外側ブッシュ16よりも長尺の略円筒状
に形成され、外周側が外側ブッシュ16との摺動面とな
っている。また、内側ブッシュ17の内周側にはピン嵌
着穴17Aが軸方向に形成され、このピン嵌着穴17A
内には連結ピン14が嵌着されている。
【0036】ここで、内側ブッシュ17には、外側ブッ
シュ16の軸方向外側に位置して径方向外向きに突出し
た環状の鍔部17Bが一体形成されている。そして、鍔
部17Bの外周側には、アームボス12との間に位置し
て後述する第1のシール装置23を収容する環状のシー
ル収容空間18,18が形成されている。また、内側ブ
ッシュ17内には、鍔部17Bの内周側に位置して後述
する第2のシール装置28を装着する環状のシール溝1
7Cが形成されている。
【0037】19はアームボス12内に配設されたグリ
スシール用のパイプで、前記パイプ19は、各外側ブッ
シュ16間に位置して各内側ブッシュ17の外周側に嵌
合され、止め輪20,20によって軸方向に位置決めさ
れている。また、パイプ19には、各内側ブッシュ17
との間に位置してOリング21,21が装着されてい
る。さらに、パイプ19の外周側には、アームボス12
の凹部12B内に位置して環状のグリス収容空間22が
形成され、このグリス収容空間22内には、アームボス
12の給脂口等を介してグリスGが充填されている。
【0038】そして、グリス収容空間22内のグリスG
は、外側ブッシュ16と内側ブッシュ17との摺動面に
供給されると共に、連結ピン14と内側ブッシュ17と
の間に浸入するのをパイプ19、Oリング21によって
規制されている。
【0039】23,23は内側ブッシュ17の鍔部17
Bとアームボス12との間をシールする第1のシール手
段としての第1のシール装置で、前記各シール装置23
は、図3に示す如く、後述の金属リング24、第1のシ
ールリング26および第1の弾性リング27からなり、
アームボス12の軸方向両端側で各シール収容空間18
内に配設されている。
【0040】24はシール装置23を構成する断面略コ
字状の金属リングで、前記金属リング24は、外周側に
ゴム等からなる筒状の弾性体25が固着された筒部24
Aと、筒部24Aの軸方向両端側を径方向内向きに屈曲
させることにより形成された環状の屈曲部24B,24
Cとからなり、金属リング24は、弾性体25を介して
アームボス12のブッシュ嵌着穴12A内に弾性的に嵌
合されている。
【0041】26は金属リング24の内周側に固着され
た第1のシールリングで、前記シールリング26は、例
えばウレタンゴム等の弾性材料によって断面略「く」字
状に形成されている。そして、シールリング26は、金
属リング24の筒部24Aおよび屈曲部24Bに接合さ
れた接合部26Aと、接合部26Aから径方向内側およ
び軸方向外側に向けて斜めに突出し、先端側が内側ブッ
シュ17の鍔部17Bの外周面に弾性的に摺接するリッ
プ部26Bとから構成されている。
【0042】27はシールリング26よりも軟質の弾性
材料である例えばニトリルゴム(NBR)等により形成
された第1の弾性リングで、前記弾性リング27は、径
方向に圧縮されるように柔軟性をもって大きく弾性変形
した状態で金属リング24とシールリング26のリップ
部26Bとの間に装着され、リップ部26Bを図3中の
矢示A方向に向けて鍔部17Bに弾性的に押付けてい
る。
【0043】28,28は内側ブッシュ17のシール溝
17C内に装着された第2のシール手段としての第2の
シール装置で、前記各シール装置28は、図3に示す如
く、後述する第2のシールリング29と、第2の弾性リ
ング30とから構成されている。そして、シール装置2
8は、内側ブッシュ17と連結ピン14との間にがたつ
き等による僅かな隙間が形成される場合でも、この隙間
をシールしてダスト、水分等の侵入を防止するものであ
る。
【0044】29はウレタンゴム等の弾性材料から断面
略コ字状に形成された第2のシールリングで、前記シー
ルリング29は、シール溝17C内に弾性的に取付けら
れた断面略L字状の取付部29Aと、取付部29Aから
径方向内側および軸方向外側に向けて斜めに突出したリ
ップ部29Bとからなり、リップ部29Bは、先端側が
連結ピン14の外周面に弾性的に摺接している。
【0045】30はニトリルゴム等により弾性リング2
7とほぼ同様に形成された第2の弾性リングで、前記弾
性リング30は、径方向に圧縮されるように大きく弾性
変形した状態でシールリング29の取付部29Aとリッ
プ部29Bとの間に装着されている。そして、弾性リン
グ30は、取付部29Aを図3中の矢示B方向に向けて
シール溝17Cに弾性的に押付け、リップ部29Bを矢
示C方向に向けて連結ピン14に弾性的に押付けてい
る。また、弾性リング30は、軸方向外側の端部30A
がシール溝17Cに弾性的に当接している。
【0046】本実施の形態による軸受装置は上述の如き
構成を有するもので、次にその作動について説明する。
【0047】まず、油圧ショベルの運転中には、図1中
のバケット8がアーム7の先端側で回動されると、図2
中の各ブラケット13が連結ピン14、内側ブッシュ1
7と共にアームボス12に対して回動する。これによ
り、内側ブッシュ17は外側ブッシュ16との間で摺動
し、これらの摺動面には、グリス収容空間22内に予め
収容されたグリスGが供給される。
【0048】また、第1のシール装置23は、外部から
のダスト、水分等がアームボス12と内側ブッシュ17
の鍔部17Bとの間を介して外側ブッシュ16と内側ブ
ッシュ17との摺動面に侵入したり、これらの摺動面に
供給されるグリスGがアームボス12から外部へと多量
に漏れ出したりするのを防止する。さらに、第2のシー
ル装置28は、内側ブッシュ17と連結ピン14との間
をシールし、これらの間にダスト、水分等が侵入して摩
耗、錆等が生じるのを防止する。
【0049】一方、油圧ショベルを長期間に亘って使用
するうちに、例えば第1のシール装置23のシールリン
グ26が経時劣化等を生じて弾性力が低下したり、その
リップ部26Bが摩耗したりすると、内側ブッシュ17
の鍔部17Bに対する締付け力が弱くなってくる。しか
し、この場合には、弾性リング27の押付け力がリップ
部26Bの締付け力を補償するように作用し、リップ部
26Bは十分な締付力をもって鍔部17Bの外周面に摺
接し続ける。
【0050】特に、リップ部26Bが摩耗後退したとき
には、これを補償するように弾性リング27の形状が径
方向内側等に向けて復原し、摩耗後退したリップ部26
Bの先端側を鍔部17Bの外周面に押付ける。これによ
り、リップ部26Bは、初期状態とほぼ同様の締付け力
をもって鍔部17Bの外周面に摺接した状態を保持す
る。また、第2のシール装置28も同様に、シールリン
グ29のリップ部29Bによる締付け力が弾性リング3
0の復原力によって補償されるため、初期状態とほぼ同
様の締付け力をもって連結ピン14の外周面に当接した
状態を長期間に亘り保持する。
【0051】かくして、本実施の形態では、金属リング
24、シールリング26および弾性リング27からなる
第1のシール装置23をアームボス12のブッシュ嵌着
穴12Aと内側ブッシュ17の鍔部17Bとの間に装着
し、シールリング29および弾性リング30からなる第
2のシール装置28を内側ブッシュ17と連結ピン14
との間に装着する構成としたから、アームボス12と内
側ブッシュ17の鍔部17Bとの間をシール装置23に
よって確実にシールすることができる。
【0052】これにより、外部からのダスト、水分等が
アームボス12と鍔部17Bとの間を介して外側ブッシ
ュ16と内側ブッシュ17との摺動面に侵入し、これら
の摺動面が摩耗、損傷されたり、前記摺動面に供給され
るグリスGがアームボス12から外部へと多量に漏出し
たりするのをシール装置23によって確実に防止でき、
外側ブッシュ16と内側ブッシュ17とを円滑に摺動さ
せることができる。
【0053】また、内側ブッシュ17と連結ピン14と
の間にがたつき等による僅かな隙間が形成される場合で
も、この隙間をシール装置28によってシールでき、こ
れらの間に侵入したダスト、水分等により内側ブッシュ
17、連結ピン14に摩耗、錆等が発生するのをシール
装置28によって確実に防止することができる。
【0054】そして、シール装置23では、例えばシー
ルリング26の経時劣化、摩耗等によってリップ部26
Bの締付け力が緩んだ場合でも、この締付け力を弾性リ
ング27の復原力(押付け力)によって確実に補償で
き、リップ部26Bを鍔部17Bの外周面に対し常に適
切な締付け力をもって摺接させ続けることができる。ま
た、シール装置28でも、シールリング29のリップ部
29Bの締付け力を弾性リング30の復原力によって確
実に補償でき、リップ部29Bを連結ピン14の外周面
に対して長期間に亘り安定した状態で当接させることが
できる。
【0055】従って、本実施の形態によれば、第1,第
2のシール装置23,28のシール性を長期間に亘って
良好な状態に保持でき、外側ブッシュ16と内側ブッシ
ュ17との摺動面、内側ブッシュ17と連結ピン14と
の間を安定してシールし続けることができると共に、耐
久性、寿命を大幅に向上させることができる。
【0056】そして、この場合には、弾性リング27,
30をシールリング26,29よりも軟質の弾性材料に
よって構成したから、耐摩耗性を有する弾性材料によっ
てシールリング26,29を形成でき、かつリップ部2
6B,29Bに対して弾性リング27,30により長期
間の弾性力(締付け力)を与えることができ、シール装
置23,28のシール性能を大幅に高めることができ
る。
【0057】また、第1のシール装置23には、シール
リング26の外周側に位置して金属リング24を設けた
から、外部からの衝撃等に対してシール装置23の強度
を向上させることができる。そして、シール装置23の
剛性を金属リング24によって高めることができるか
ら、軸受装置の組立時には、シール装置23をアームボ
ス12のブッシュ嵌着穴12A内に容易に嵌合させるこ
とができ、シール装置23の取付作業を効率よく行うこ
とができる。
【0058】さらに、金属リング24の外周側に弾性体
25を設け、金属リング24を弾性体25を介してアー
ムボス12のブッシュ嵌着穴12A内に取付けるように
したから、金属リング24とアームボス12との間を弾
性体25によって確実にシールでき、シール性能を安定
化することができる。
【0059】また、第2のシール装置28では、弾性リ
ング30の端部30Aを内側ブッシュ17のシール溝1
7C内に弾性的に当接させたから、シールリング29だ
けでなく弾性リング30によっても内側ブッシュ17と
連結ピン14との間をシールでき、シール性をより高め
ることができる。
【0060】次に、図4および図5は本発明による第2
の実施の形態を示し、本実施の形態の特徴は、第1のシ
ール手段をブッシュ嵌着穴に形成したシール溝内に装着
する構成としたことにある。なお、本実施の形態では、
前記第1の実施の形態と同一の構成要素に同一の符号を
付し、その説明を省略するものとする。
【0061】31は本実施の形態による軸受装置に設け
たボス部材としてのアームボスを示し、前記アームボス
31には、第1の実施の形態によるアームボス12とほ
ぼ同様に、ブッシュ嵌着穴31A,31A、凹部31B
および環状突起31C,31Cが設けられている。しか
し、アームボス31には、各ブッシュ嵌着穴31Aの軸
方向外側寄りに位置して後述する第1のシール装置38
を装着する環状のシール溝32,32が形成されてい
る。
【0062】33,33はアームボス31の各ブッシュ
嵌着穴31A内に嵌着された一対の外側ブッシュで、前
記各外側ブッシュ33は、第1の実施の形態による外側
ブッシュ16よりも薄肉に形成されている。
【0063】34,34は各外側ブッシュ33内に摺動
可能に嵌合された一対の内側ブッシュで、前記各内側ブ
ッシュ34は、第1の実施の形態による内側ブッシュ1
7とほぼ同様に、ピン挿嵌穴34A、鍔部34Bおよび
シール溝34Cを有し、鍔部34Bは、外側ブッシュ3
3の端面と軸方向で摺接している。また、各内側ブッシ
ュ34の外周側には、グリスシール用のパイプ35が嵌
合され、パイプ35との間に位置してOリング36,3
6が装着されている。そして、パイプ35の外周側には
グリス収容空間37が形成されている。
【0064】38,38はアームボス31のシール溝3
2内に装着された第1のシール手段としての第1のシー
ル装置で、前記各シール装置38は、図5に示す如く、
ウレタンゴム等の弾性材料により断面略コ字状に形成さ
れた第1のシールリング39と、NBR等の弾性材料に
よって形成された第1の弾性リング40とからなり、第
1の実施の形態によるシール装置28とほぼ同様に構成
されている。そして、シール装置38は、アームボス3
1と内側ブッシュ34の鍔部34Bとの間をシールして
いる。
【0065】また、シールリング39は、取付部39A
がシール溝32内に弾性的に取付けられ、リップ部39
Bが鍔部34Bの外周面に弾性的に摺接している。さら
に、弾性リング40は、径方向に圧縮されるように大き
く弾性変形した状態でシールリング39の取付部39A
とリップ部39Bとの間に装着され、リップ部39Bを
内側ブッシュ34の鍔部34Bに弾性的に押付けると共
に、軸方向外側の端部40Aがシール溝32内に弾性的
に当接している。
【0066】41,41は内側ブッシュ34のシール溝
34C内に装着された第2のシール手段としての第2の
シール装置で、前記各シール装置41は、第1の実施の
形態によるシール装置28とほぼ同様に、取付部42A
およびリップ部42Bを有する断面略コ字状に形成され
た第2のシールリング42と、シールリング42の取付
部42Aとリップ部42Bとの間に位置して径方向に弾
性変形した状態で装着され、端部43Aがシール溝34
C内に弾性的に当接した第2の弾性リング43とからな
り、内側ブッシュ34と連結ピン14との間をシールし
ている。
【0067】かくして、このように構成される本実施の
形態でも、前記第1の実施の形態とほぼ同一の作用効果
を得ることができるが、特に本実施の形態では、アーム
ボス31にシール溝32を形成したので、第1のシール
装置38を外部からの衝撃等に対して確実に保護するこ
とができる。そして、例えば金属リング等を用いること
なくシール装置38を形成でき、シール装置38に対す
る部品点数の削減、信頼性の向上を図ることができる。
【0068】次に、図6および図7は本発明による第3
の実施の形態を示し、本実施の形態の特徴は、ブラケッ
トと連結ピンとの間をシールする第3のシール手段を設
けたことにある。なお、本実施の形態では、前記第1の
実施の形態と同一の構成要素に同一の符号を付し、その
説明を省略するものとする。
【0069】51,51は本実施の形態による軸受装置
に設けた相手方部材としてのブラケットを示し、前記各
ブラケット51には、第1の実施の形態によるブラケッ
ト13とほぼ同様に、ピン挿嵌穴51Aが形成されてい
る。しかし、各ブラケット51には、図7に示す如く、
ピン挿嵌穴51A内に位置して後述する第3のシール装
置53を装着する環状のシール溝52,52が形成され
ている。
【0070】53,53,…はブラケット51の各シー
ル溝52内に装着された第3のシール手段としての第3
のシール装置53で、前記各シール装置53は、第1の
実施の形態によるシール装置28とほぼ同様に、取付部
54Aおよびリップ部54Bを有する断面略コ字状に形
成された第3のシールリング54と、シールリング54
の取付部54Aとリップ部54Bとの間に位置して径方
向に弾性変形した状態で装着され、端部55Aがシール
溝52内に弾性的に当接した第3の弾性リング55とか
らなり、ブラケット51と連結ピン14との間をシール
している。
【0071】かくして、このように構成される本実施の
形態でも、前記第1の実施の形態とほぼ同一の作用効果
を得ることができるが、特に本実施の形態では、ブラケ
ット51と連結ピン14との間にがたつき等による僅か
な隙間が形成される場合でも、この隙間に外部からのダ
スト、水分等が侵入するのをシール装置53によって確
実に防止でき、耐久性、信頼性を向上させることができ
る。また、シール装置53をブラケット51のシール溝
52内に装着することにより、外部からの衝撃等に対し
てシール装置53を保護することができる。
【0072】次に、図8は本発明による第4の実施の形
態を示し、本実施の形態では、前記第1の実施の形態と
同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略す
るものとする。しかし、本実施の形態の特徴は、第2の
シール手段としてのシール装置61に対して後述の油溜
め室64を形成したことにある。
【0073】ここで、第2のシール装置61は、第1の
実施の形態によるシール装置28とほぼ同様に、シール
リング62および弾性リング63からなり、内側ブッシ
ュ17と連結ピン14との間をシールしている。そし
て、シールリング62は、内側ブッシュ17のシール溝
17C内に取付けられた取付部62Aと、基端側が取付
部62Aに一体形成され、先端側が径方向内側および軸
方向外側に向けて斜めに突出したリップ部62Bとから
構成されている。
【0074】しかし、シールリング62には、リップ部
62Bの基端側に位置して環状の突起部62Cが一体形
成されている。そして、突起部62Cは、先端(内周)
側がリップ部62Bと軸方向の異なる位置で径方向内向
きに突出し、リップ部62Bと共に連結ピン14の外周
面に弾性的に摺接している。
【0075】これにより、シール装置61の内周側に
は、シールリング62のリップ部62B、突起部62C
および連結ピン14の外周面との間に位置して環状の油
溜め室64が形成されている。そして、例えば軸受装置
の組立時には、グリス等の潤滑剤G′が油溜め室64内
に予め塗布され、この潤滑剤G′は、シールリング62
のリップ部62Bと連結ピン14との間に長期間に亘っ
て供給される。
【0076】かくして、このように構成される本実施の
形態でも、前記第1の実施の形態とほぼ同一の作用効果
を得ることができるが、特に本実施の形態では、油溜め
室64内に予め塗布しておいた潤滑剤G′をシールリン
グ62のリップ部62Bと連結ピン14との間に長期間
に亘って供給でき、シール装置61のシール性、耐久性
を大幅に向上させることができる。
【0077】なお、前記第1の実施の形態では、金属リ
ング24を有する第1のシール装置23をシール収容空
間18に設ける構成としたが、本発明はこれに限らず、
第1の実施の形態に対する変形例として、図9に示すよ
うに構成してもよい。即ち、図9において、71は第1
の実施の形態で第1のシール装置23に代えて用いられ
る第1のシール装置を示し、このシール装置71は、シ
ールリング72および弾性リング73によって構成さ
れ、シール収容空間18に装着されている。この場合、
シール装置71は、例えば止め輪74等を用いてシール
収容空間18内に位置決めされている。これにより、シ
ール装置71の構造を簡略化でき、その部品点数を削減
することができる。
【0078】また、前記第1の実施の形態では、金属リ
ング24の外周側に弾性体25を設ける構成としたが、
本発明はこれに限らず、弾性体25を省略し、金属リン
グ24をアームボス12のブッシュ嵌着穴12A内に直
接嵌合させる構成としてもよい。
【0079】さらに、前記各実施の形態では、第4の実
施の形態におけるシール装置61の内周側に環状の油溜
め室64を設ける構成としたが、本発明はこれに限ら
ず、第1ないし第3の実施の形態におけるシール装置2
3,28,38,41,53,71の内周側に油溜め室
を設ける構成としてもよい。
【0080】また、前記第3の実施の形態では、前記第
1の実施の形態に対して第3のシール装置53を設ける
構成としたが、本発明はこれに限らず、前記第2の実施
の形態に対してシール装置53を設ける構成としてもよ
い。
【0081】そして、前記各実施の形態では、油圧ショ
ベルのピン結合部を例に挙げて説明したが、本発明はこ
れに限らず、例えば油圧クレーン等の建設機械や、農業
用および産業用の機械等に設けられたピン結合部に適用
してもよい。
【0082】
【発明の効果】以上詳述した通り、請求項1の発明によ
れば、第1のシール手段によってボス部材と内側ブッシ
ュの鍔部との間をシールし、第2のシール手段によって
内側ブッシュと連結ピンとの間をシールする構成とした
から、第1,第2のシールリングの経時劣化等によって
リップ部の締付け力が緩んだ場合でも、この締付け力を
第1,第2の弾性リングの復原力によって確実に補償で
き、これらのリップ部を鍔部または連結ピンの外周面に
対し常に適切な締付け力をもって摺接させることができ
る。従って、外側ブッシュと内側ブッシュとの摺動面、
内側ブッシュと連結ピンとの間を第1,第2のシール手
段によって長期間に亘り安定してシールし続けることが
でき、耐久性、寿命を大幅に向上させることができる。
また、第1のシール手段では、その強度、取付作業性を
金属リングによって高めることができ、第2のシール手
段では、弾性リングが内側ブッシュのシール溝内に弾性
的に当接することにより、シール性を確実に高めること
ができる。
【0083】また、請求項2の発明によれば、金属リン
グを弾性体を介してボス部材のブッシュ嵌着穴内に取付
ける構成としたから、金属リングとアームボスとの間を
弾性体によって確実にシールでき、シール性能を安定化
することができる。
【0084】一方、請求項3の発明によれば、シールリ
ング、弾性リングからなる第1のシール手段をボス部材
に形成したシール溝内に装着する構成としたので、第1
のシール手段を外部からの衝撃等に対して確実に保護で
き、第1のシール手段に対する部品点数の削減、信頼性
の向上を図ることができる。
【0085】また、請求項4の発明によれば、ブラケッ
トの連結ピンとの間に第3のシール手段を設ける構成と
したので、これらの間にがたつき等による僅かな隙間が
形成される場合でも、この隙間に外部からのダスト、水
分等が侵入するのを第3のシール手段によって確実に防
止でき、耐久性、信頼性を向上させることができる。ま
た、第3のシール手段をブラケットのシール溝内に装着
することにより、外部からの衝撃等に対して第3のシー
ル手段を保護することができる。
【0086】さらに、請求項5の発明によれば、シール
リングの内周側に油溜め室を設ける構成としたので、例
えば軸受装置の組立時に油溜め室内に予め塗布しておい
た潤滑剤をシールリングのリップ部に対し長期間に亘っ
て供給でき、シール性、耐久性を大幅に向上させること
ができる。
【0087】一方、請求項6の発明によれば、シールリ
ング、弾性リングからなる第1のシール手段をボス部材
のブッシュ嵌着穴と内側ブッシュの鍔部外周側との間に
装着する構成としたので、第1のシール手段の構造を簡
略化でき、その部品点数を削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による軸受装置が適
用される油圧ショベルを示す外観図である。
【図2】図1中の矢示II−II方向からみた軸受装置の縦
断面図である。
【図3】第1,第2のシール手段を示す図2中の要部拡
大図である。
【図4】第2の実施の形態による軸受装置を示す縦断面
図である。
【図5】第1,第2のシール手段を示す図4中の要部拡
大図である。
【図6】第3の実施の形態による軸受装置を示す縦断面
図である。
【図7】第3のシール手段を示す図6中の要部拡大図で
ある。
【図8】第4の実施の形態による軸受装置のシール手段
を示す拡大図である。
【図9】第1の実施の形態に対する変形例を示す図3と
同様の要部拡大図である。
【符号の説明】
12,31 アームボス(ボス部材) 12A,31A ブッシュ嵌着穴 13,51 ブラケット(相手方部材) 13A ピン挿嵌穴 14 連結ピン 16,33 外側ブッシュ 17,34 内側ブッシュ 17B,34B 鍔部 17C,32,34C,52 シール溝 23,38,71 第1のシール装置(第1のシール手
段) 24 金属リング 25 弾性体 26,39,72 第1のシールリング 26B,29B,39B,42B,54B,62B リ
ップ部 27,40,73 第1の弾性リング 28,41,61 第2のシール装置(第2のシール手
段) 29,42,62 第2のシールリング 29A,39A,42A,54A,62A 取付部 30,43,63 第2の弾性リング 53 第3のシール装置(第3のシール手段) 54 第3のシールリング 55 第3の弾性リング 62C 突起部 64 油溜め室

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸方向にブッシュ嵌着穴が形成されたボ
    ス部材と、前記ボス部材の軸方向両側に設けられた相手
    方部材と、前記ボス部材のブッシュ嵌着穴内に挿通さ
    れ、前記ボス部材を相手方部材に回動可能に連結する連
    結ピンと、前記ボス部材のブッシュ嵌着穴内に嵌着され
    た外側ブッシュと、外周側が前記外側ブッシュ内に摺動
    可能に嵌合されると共に内周側が前記連結ピンに嵌着さ
    れ、前記外側ブッシュの端面と軸方向で摺接する鍔部が
    径方向外向きに突出して設けられた内側ブッシュと、前
    記内側ブッシュの鍔部とボス部材との間をシールする第
    1のシール手段と、前記内側ブッシュと連結ピンとの間
    をシールする第2のシール手段とからなる軸受装置にお
    いて、 前記第1のシール手段は、前記ボス部材のブッシュ嵌着
    穴内に取付けられる金属リングと、前記金属リングの内
    周側に固着され、前記内側ブッシュの鍔部外周面に弾性
    的に摺接するリップ部が径方向内向きに突出して設けら
    れた第1のシールリングと、前記金属リングと第1のシ
    ールリングのリップ部との間に弾性変形状態で装着さ
    れ、このリップ部を前記内側ブッシュの鍔部に弾性的に
    押付ける第1の弾性リングとから形成し、 前記第2のシール手段は、外周側が前記鍔部の内周側に
    形成したシール溝内に取付けられる取付部となり、内周
    側が径方向内向きに突出して前記連結ピンの外周面に弾
    性的に当接するリップ部となった第2のシールリング
    と、前記第2のシールリングの取付部とリップ部との間
    に弾性変形状態で装着され、このリップ部を前記連結ピ
    ンに弾性的に押付けると共に前記シール溝内に弾性的に
    当接する第2の弾性リングとから構成したことを特徴と
    する軸受装置。
  2. 【請求項2】 前記第1のシール手段には、前記金属リ
    ングの外周側とボス部材のブッシュ嵌着穴との間に位置
    して環状の弾性体を設けてなる請求項1に記載の軸受装
    置。
  3. 【請求項3】 軸方向にブッシュ嵌着穴が形成されたボ
    ス部材と、前記ボス部材の軸方向両側に設けられた相手
    方部材と、前記ボス部材のブッシュ嵌着穴内に挿通さ
    れ、前記ボス部材を相手方部材に回動可能に連結する連
    結ピンと、前記ボス部材のブッシュ嵌着穴内に嵌着され
    た外側ブッシュと、外周側が前記外側ブッシュ内に摺動
    可能に嵌合されると共に内周側が前記連結ピンに嵌着さ
    れ、前記外側ブッシュの端面と軸方向で摺接する鍔部が
    径方向外向きに突出して設けられた内側ブッシュと、前
    記内側ブッシュの鍔部とボス部材との間をシールする第
    1のシール手段と、前記内側ブッシュと連結ピンとの間
    をシールする第2のシール手段とからなる軸受装置にお
    いて、 前記第1のシール手段は、外周側が前記ボス部材のブッ
    シュ嵌着穴に形成したシール溝内に取付けられる取付部
    となり、内周側が径方向内向きに突出して前記内側ブッ
    シュの鍔部外周面に弾性的に当接するリップ部となった
    第1のシールリングと、前記第1のシールリングの取付
    部とリップ部との間に弾性変形状態で装着され、このリ
    ップ部を前記内側ブッシュの鍔部に弾性的に押付けると
    共に前記シール溝内に弾性的に当接する第1の弾性リン
    グとから形成し、 前記第2のシール手段は、外周側が前記鍔部の内周側に
    形成したシール溝内に取付けられる取付部となり、内周
    側が径方向内向きに突出して前記連結ピンの外周面に弾
    性的に当接するリップ部となった第2のシールリング
    と、前記第2のシールリングの取付部とリップ部との間
    に弾性変形状態で装着され、このリップ部を前記連結ピ
    ンに弾性的に押付けると共に前記シール溝内に弾性的に
    当接する第2の弾性リングとから構成したことを特徴と
    する軸受装置。
  4. 【請求項4】 前記相手方部材は、前記連結ピンの端部
    側を挿嵌するピン挿嵌穴が形成された一対のブラケット
    からなり、前記各ブラケットの内周側には、前記連結ピ
    ンとの間をシールする第3のシール手段を設けると共
    に、前記第3のシール手段は、外周側が前記ブラケット
    のピン挿嵌穴に形成したシール溝内に取付けられる取付
    部となり、内周側が径方向内向きに突出して前記連結ピ
    ンの外周面に弾性的に当接するリップ部となった第3の
    シールリングと、前記第3のシールリングの取付部とリ
    ップ部との間に弾性変形状態で装着され、このリップ部
    を前記連結ピンに弾性的に押付けると共に前記シール溝
    内に弾性的に当接する第3の弾性リングとから構成して
    なる請求項1,2または3に記載の軸受装置。
  5. 【請求項5】 前記シールリングには、前記リップ部と
    軸方向の異なる位置で径方向内向きに突出した環状の突
    起部を設け、前記シールリングの内周側には、この突起
    部と前記リップ部との間に位置して環状の油溜め室を形
    成する構成としてなる請求項1,2,3または4に記載
    の軸受装置。
  6. 【請求項6】 軸方向にブッシュ嵌着穴が形成されたボ
    ス部材と、前記ボス部材の軸方向両側に設けられた相手
    方部材と、前記ボス部材のブッシュ嵌着穴内に挿通さ
    れ、前記ボス部材を相手方部材に回動可能に連結する連
    結ピンと、前記ボス部材のブッシュ嵌着穴内に嵌着され
    た外側ブッシュと、外周側が前記外側ブッシュ内に摺動
    可能に嵌合されると共に内周側が前記連結ピンに嵌着さ
    れ、前記外側ブッシュの端面と軸方向で摺接する鍔部が
    径方向外向きに突出して設けられた内側ブッシュと、前
    記内側ブッシュの鍔部とボス部材との間をシールする第
    1のシール手段と、前記内側ブッシュと連結ピンとの間
    をシールする第2のシール手段とからなる軸受装置にお
    いて、 前記第1のシール手段は、外周側が前記ボス部材のブッ
    シュ嵌着穴内に取付けられる取付部となり、内周側が径
    方向内向きに突出して前記内側ブッシュの鍔部外周面に
    弾性的に摺接するリップ部となった第1のシールリング
    と、前記第1のシールリングの取付部とリップ部との間
    に弾性変形状態で装着され、このリップ部を前記内側ブ
    ッシュの鍔部に弾性的に押付ける第1の弾性リングとか
    ら形成し、 前記第2のシール手段は、外周側が前記鍔部の内周側に
    形成したシール溝内に取付けられる取付部となり、内周
    側が径方向内向きに突出して前記連結ピンの外周面に弾
    性的に当接するリップ部となった第2のシールリング
    と、前記第2のシールリングの取付部とリップ部との間
    に弾性変形状態で装着され、このリップ部を前記連結ピ
    ンに弾性的に押付けると共に前記シール溝内に弾性的に
    当接する第2の弾性リングとから構成したことを特徴と
    する軸受装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002088807A (ja) * 2000-08-24 2002-03-27 Caterpillar Inc 作業機械の下部構造のためのローラー組立体
KR20040063179A (ko) * 2003-01-06 2004-07-14 신승술 (굴삭기) 이 물질 방지용 조립홀더
JP2014062624A (ja) * 2012-09-24 2014-04-10 Kimori:Kk 連結具
CN113001534A (zh) * 2021-04-27 2021-06-22 南京华研动密封科技有限公司 一种水下挖掘机用液压机械臂

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