JPH0614132Y2 - ダストシール - Google Patents

ダストシール

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JPH0614132Y2
JPH0614132Y2 JP1988097054U JP9705488U JPH0614132Y2 JP H0614132 Y2 JPH0614132 Y2 JP H0614132Y2 JP 1988097054 U JP1988097054 U JP 1988097054U JP 9705488 U JP9705488 U JP 9705488U JP H0614132 Y2 JPH0614132 Y2 JP H0614132Y2
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JP
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dust seal
lip
seal lip
inner peripheral
peripheral surface
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JP1988097054U
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JPH0218972U (ja
Inventor
俊克 大久保
Original Assignee
株式会社阪上製作所
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  • Sealing With Elastic Sealing Lips (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、流体圧シリンダ等の主として往復運動するロ
ッド部分に取り付けられ、シリンダの外部からロッドの
表面に付着するダストあるいは水等の異物が、シリンダ
内に侵入することを防止するためのダストシールに関す
る。
(従来の技術) 従来より、流体圧シリンダ等のロッド部において外部か
ら侵入するダストおよび水等の異物をシールするにはダ
ストシールが用いられてきた。
第1図は、従来からの金属製の補強環に合成ゴムあるい
は熱可塑性エラストマー等の弾性材料を接着した一般的
ダストシールを装着した状態を示す断面図である。ダス
トシール3はハウジング1に収容されている。なお、リ
ップは装着前の自然状態を示し、ロッドとの接触による
変形の状態を示してはいない。
しかしながら、従来のダストシールでは、シリンダのロ
ッド2に多量の水がかかるような場合や、水中に入って
作動するような使用においては、ロッド表面の潤滑剤
(潤滑油)が水とダストシール3のリップ5により洗い
落とされるため、リップ部分の潤滑状態が悪くシール性
が維持できなくなりリップ5の摩耗が促進され、水がシ
リンダの内部に侵入し油圧機器の故障の原因となってい
た。
特に、ロッド2が水溶性の切削液などに接する場合は、
切削液自体の潤滑性が乏しくかつロッド表面の潤滑油を
洗い流し易いため、リップ部分の潤滑状態が著しく悪く
なり、リップ5の摩耗が促進され切削液が作動油と混ざ
り、作動油を乳化、劣化させる等の不具合の発生するこ
とがある。
これまでにもダストシールのシール性を向上させる方法
として、第2図に示すように、シリンダ外部側に伸びる
主リップ7とダストシール3の本体の基部側にロッド2
に接する突起状の副リップ8を設けることが試みられて
いる。符号31は例えば金属製の補強環を示す。しかし
ながら、このような構成は、突起状の副リップ8のハリ
代量(α)が十分取れないため、該副リップ8はシール
としての機能が乏しく、またこの副リップのハリ代量を
大きくとれば、ダストシール3の摩擦が大きくなり、副
リップ8の寿命も短く、且つこのような構成においては
主リップ7と副リップ8との間の空所9が小さく、この
空所9に潤滑剤を保持させたりあるいは、副リップ8で
シールした水などを溜めることもほとんど出来ないため
特に水のシールとしては不十分なものであった。なお、
副リップ8は軸方向長さを有しない。
そこで、これらの不具合に対し、第3図に示すように、
ダストシール3の内部側に、外部の水等と直接接触しな
い第2シール4を組込み、その内周リップ6によりダス
トシール3を通過して侵入してきた水等をシールする方
法を提案されている。
確かに、このような構成では、ダストシール3と第2シ
ール4との間の空間に潤滑剤を溜めることができるた
め、潤滑切れによるリップ5および内周リップ6の摩耗
などはかなり減少し、さらに第2シール4の内周リップ
6により水などは完全にシールされるが、シールされた
水などによりハウジング1あるいはパッキン装着溝の金
属部分に錆が発生し、この錆によりリップが摩耗するこ
とも起こる。また、このような方法は、2つのシール
3、4を装着するため、ハウジング部分の加工工数が増
え、各シールの組み込みが複雑となり手数を要し、ある
いはハウジングスペースが大きくなる等、設計加工面か
ら見ても必ずしも最良の構成ではない。
(考案が解決しようとする課題) 本考案は、かかる従来のダストシールのシール性、特に
水などの液体に対するシール性を改良したダストシール
を提供することである。
(課題を解決するための手段) ここに、本考案は、その構成を第4図に示すように合成
ゴム、合成樹脂などの弾性材料からなるダストシール本
体11;該ダストシール本体11の内周側に軸方向に伸びる
第1ダストシールリップ13;該第1ダストシールリップ
13と同方向に伸び、第1ダストシールリップ13の基部側
の端部16に頂部17が接しない第2ダストシールリップ1
4;および前記第1ダストシールリップ13の基部側の端
部16と、前記第2ダストシールリップ14の外周面20と、
前記第1ダストシールリップ13の内周面18とほぼ同方向
に伸びる内周面19とから区画される空所15から構成さ
れ、前記第2ダストシールリップの先端17の外周端26
と、空所15の内周面19との該空所15の開口部の径方向幅
が該第2ダストシールリップのロッドに対するハリ代量
(α)とほぼ同等以上の幅を有しているとともに、前記
空所15の最外部21が前記第1ダストシールリップ13の外
周面25の始点22より内周側に位置することを特徴とする
ダストシールである。
本考案の好適態様によれば前記ダストシール本体の少な
くとも外周側にリング状の補強環を設けてもよい。
このように、本考案のダストシール10は、2つのダスト
シールリップ13、14を一体のダストシールに設けること
により、ハウジング1の錆の発生、ハウジング部分の加
工工数、スペース、ダストシールの組込み等の装着作業
性等の点で、従来からの2つのシールから成る構成の欠
点を補ったものであり、ダストシール10を合成ゴムまた
は合成樹脂単体で構成することができるためロッド2の
ブレ等、径方向の動きに対してもダストシール全体が追
随することが容易となり非常に優れたダストシール性を
持つシールである。
(作用) 次に、本考案の作用について図面を参照してさらに詳述
する。
本考案にかかるダストシール10は、第4図に略式部分断
面図で示すように、合成ゴム、合成樹脂等の弾性材料か
らなるダストシール本体11と、その内周側に軸方向に伸
びる第1ダストシールリップ13と、本体基部12の側に第
1ダストシールリップ13と同方向に伸び、第1ダストシ
ールリップ13の基部側の端部16に頂部17が接しない軸方
向長さを持つ第2ダストシールリップ14と、および空所
15から構成される。この空所15は前記第1ダストシール
リップ13の基部側の端部16と前記第2ダストシールリッ
プ14の外周面20と、前記第1ダストシールリップ13の内
周面18とほぼ同方向に伸びる内周面19とから区画され
る。前記第2ダストシールリップの頂部17の外周端26と
空所15の内周面19とによる該空所15の開口部の幅は第2
ダストシールリップ14のロッドに対するハリ代量(α)
とほぼ同等以上の幅を有しており、また前記空所15の最
外部21が前記第1ダストシールリップ13の外周面25の始
点22より内周側に位置されている。
またダストシール10の運動条件によっては、ダストシー
ルの運動時の摩擦力による変形を防止するためのダスト
シール本体11の少なくとも外周側に断面がI型のリング
状の補強環31、あるいは外周側の軸直角方向の側面に断
面がほぼL型の金属製の補強環31(第4図において2点
鎖線で示す)を入れ、ダストシールの補強と共に、装着
も圧入方式にすることができる。
また本考案のダストシール10は、第1ダストシールリッ
プ13と第2ダストシールリップ14の間の空所15に潤滑剤
(例えばグリースなど)を充分保持させることができ
る。この空所15は第1ダストシールリップ13を漏れて第
2ダストシールリップ14でシールされた水などを溜める
のに充分な容量が取れる。さらに、該空所15は、第2ダ
ストシールリップ14の頂部17で、第2ダストシールリッ
プ14のハリ代量(α)と同程度以上の径方向幅を与えら
れているため、ロッド2を装着した状態においても第2
ダストシールリップ14は本体部分11の基部12とロッド2
の間で圧縮状態になることはなく、常にリップとしての
自由度を維持できるため、ロッドの偏心などの動きにも
追随しやすく、摩擦も小さい。
このように、本考案のダストシール10は、第2ダストシ
ール14の構成を完全なリップ型式としたことにより、摩
擦力の低い、シール性、耐久性に優れた性能を持つ。
第2ダストシールリップ14の外周側に空所15を設けるこ
とは、上述した性能面の利点の他にも、ダストシール10
の加工においては、該空所15がアンダーカット部分とな
るため、型からのシールの取出しが難しくなる。そのた
め本考案のダストシールでは、第2ダストシールリップ
14を第1ダストシールリップ13の基部側の端部16に頂部
17が接しない軸方向長さとし、ダストシール本体11の内
周面19を第1ダストシールリップ13の内周面18とほぼ同
方向に構成し、第2ダストシール14の外周面20と前記内
周面19との距離が頂部17の側で広くなるようにすると共
に、さらに該空所15の最外部21が第1ダストシールリッ
プ13の外周面25の本体側の始点22より内周側に位置する
ように構成して、型において空所15を構成する部分とな
るアンダーカット部分を型から抜出しやすくして成形を
容易にしている。
本考案の別の変更例によれば、空所15内に溜った流体が
シリンダ(図示せず)の外部へ伸びだすロッド2の表面
に付着して外部へ出る際に、この空所内に溜った流体が
出やすいように、第2ダストシールリップ14の頂部17に
突起、あるいは径方向溝による流路23を設けてもよい。
これにより、空所内に流体が溜り圧力を持つことが防止
でき、リップの摩耗、損傷を防止できる。
またダストシール10が弾性材料単体で構成される場合
は、ダストシール本体11の第1ダストシールリップ13あ
るいは本体基部12の側の少なくともいずれか一方の軸直
角方向側面に、環状の突起24を設け、ダストシール10の
運動時におけるガタを吸収させることができ、さらにダ
ストシール本体11とハウジング1との間からの漏れを防
ぐ効果を持つ。
さらに、本考案のダストシール10は、シール材料として
たとえばポリウレタンゴム、ポリエステルゴム等の弾性
強度の高い熱可塑性エラストマーを用いることにより広
範囲の流体圧シリンダの使用条件に適応させることが可
能である。
(考案の効果) 本考案のダストシールは同方向に伸びた2個の第1およ
び第2ダストシールリップ13、14を一体構造としたもの
で、ハウジング1の錆の発生、ハウジング部分の加工工
数、スペース、ダストシールの組込み等の装着作業性を
改良した。
また第1ダストシールリップ13と第2ダストシールリッ
プ14の間に空所15が設けてあり、ここに潤滑剤(たとえ
ばグリース)を蓄えるとともに外部から第1ダストシー
ルリップを洩れて侵入した水、ダスト等も蓄えることも
でる。なお後者では流路23を経て排出することも考えて
いる。
さらに、本考案にあっても補強環があれば、ダストシー
ルをハウジングに圧入装着できるし、補強環の外周面
に、本体を構成する弾性材料を被覆、あるいは環状の凸
起を設けることにより軸ブレに対するリップの追随幅が
増してシール性を十分保つことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、従来のダストシールの略式部分断面図; 第2図は、副リップを設けた従来のダストシールの同じ
く略式部分断面図; 第3図は、シリンダの内部側に合成ゴム等の弾性材料か
らなるシールを備えたシングルリップタイプのダストシ
ールの略式部分断面図;および 第4図は、本考案にかかるダストシールの略式部分断面
図である。 1:ハウジング、2:ロッド 3:ダストシール、4:シール 5:リップ、6:内周リップ 7:主リップ、8:副リップ 9:空所、10:ダストシール 11:ダストシール本体、12:本体基部 13:第1ダストシールリップ 14:第2ダストシールリップ 15:空所、16:端部 17:頂部、18:内周面 19:内周面、20:外周面 21:最外部、22:始点 23:流路、24:環状突起 31:補強環

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】合成ゴム、合成樹脂などの弾性材料からな
    るダストシール本体(11);該ダストシール本体(11)の内
    周側に軸方向に伸びる第1ダストシールリップ(13);該
    第1ダストシールリップ(13)と同方向に伸び、第1ダス
    トシールリップ(13)の基部側の端部(16)に頂部(17)が接
    しない第2ダストシールリップ(14);および前記第1ダ
    ストシールリップ(13)の基部側の端部(16)と、前記第2
    ダストシールリップ(14)の外周面(20)と、前記第1ダス
    トシールリップ(13)の内周面(18)とほぼ同方向に伸びる
    内周面(19)とから区画される空所(15)から構成され、前
    記第2ダストシールリップの先端(17)の外周端(26)と内
    周面(19)との該空所(15)の開口部の径方向幅が該第2ダ
    ストシールリップのロッドに対するハリ代量(α)とほ
    ぼ同等以上の幅を有しているとともに、前記空所(15)の
    最外部(21)が前記第1ダストシールリップ(13)の外周面
    (25)の始点22より内周側に位置することを特徴とするダ
    ストシール。
  2. 【請求項2】前記ダストシール本体(11)の少なくとも外
    周側にリング状の補強環(31)を入れたことを特徴とする
    請求項1記載のダストシール。
JP1988097054U 1988-07-22 1988-07-22 ダストシール Expired - Lifetime JPH0614132Y2 (ja)

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JPH0218972U JPH0218972U (ja) 1990-02-08
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2579816Y2 (ja) * 1992-05-12 1998-09-03 太陽鉄工株式会社 流体圧シリンダにおけるダストシール装置

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5735937U (ja) * 1980-08-05 1982-02-25
JPS5931964U (ja) * 1982-08-25 1984-02-28 澤島ナイロン株式会社 加温用発熱体を押脱自在に収容する座褥

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