JPH08145193A - ダストシ−ル - Google Patents

ダストシ−ル

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Publication number
JPH08145193A
JPH08145193A JP31400094A JP31400094A JPH08145193A JP H08145193 A JPH08145193 A JP H08145193A JP 31400094 A JP31400094 A JP 31400094A JP 31400094 A JP31400094 A JP 31400094A JP H08145193 A JPH08145193 A JP H08145193A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rod member
seal
housing
dust seal
dust
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP31400094A
Other languages
English (en)
Inventor
Naoaki Kawamura
直明 河村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Mektron KK
Original Assignee
Nippon Mektron KK
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Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Mektron KK filed Critical Nippon Mektron KK
Priority to JP31400094A priority Critical patent/JPH08145193A/ja
Publication of JPH08145193A publication Critical patent/JPH08145193A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 止め輪等の抜け止め部材を設けることなく、
しかも自らはピストン作用による蓄圧に対し脱落防止機
能を備えたダストシールを提供する。 【構成】 ハウジング1に嵌合して往復動などするロッ
ド部材2の外周に密接し、ハウジングとロッド部材との
嵌合面で泥水や塵埃等の異物侵入を防止するもので、ロ
ッド部材2の長手軸線方向に貫通する少なくとも1つの
気液抜き溝15をシール本体11に設けることで、ロッ
ド部材2の往復動で発生する蓄圧を外部放出してダスト
シール10の脱落を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一般産業機器において
回転運動や往復運動するロッド軸周りを土砂、泥水、そ
して塵埃等から防護するダストシールに関する。
【0002】
【従来の技術】回転部または往復動部のシリンダとピス
トンの如き嵌合関係にあって、図2はハウジング1に対
してロッド部材2が嵌合して図の左右方向へ往復動する
構造の従来例を示している。ハウジング1との間でロッ
ド部材2の外周面にはその運動を妨げない程度の嵌合力
でオイルシール3やパッキン4、5が装着され、潤滑油
などがハウジング1の外部に漏洩するのを防止して所要
の液密性を保持している。また、ハウジング1とロッド
部材2との嵌合面に外部から土砂、泥水、そして塵埃等
の異物が侵入浸水して機器を劣化させるのを防止するた
めに、ハウジング1の外側端部にダストシール6が装着
されている。ところで、こうしたダストシール6にあっ
ては、ハウジング1から抜けて脱落するといった問題が
みられる。即ち、ロッド部材2のピストン作用によって
ハウジング内部空気や潤滑油が圧縮され、オイルシール
3やパッキン4、5のシール部材間に図3の矢印Pで表
すような蓄圧が生じ、この蓄圧Pによる軸線方向へのス
ラストがダストシール6に働き、ダストシール6がハウ
ジング1の外側端部の格納部7から抜け出て外部に脱落
してしまうことが多々あった。ロッド部材2の運動が、
その長手軸線方向への往復動である場合には、特に回転
運動の場合にも増してダストシール6はハウジング1か
ら抜けて脱落し易い。ダストシール6の脱落を防止する
ため、通常は図2に示すような止め輪8とか、あるいは
図3に示すような押え板9をハウジング1の外側端部の
格納部7に設け、外側からダストシール6を押えてい
る。しかしながら、止め輪8や押え板9を抜け防止のた
めに設置することは、それだけ部品点数を増し、それに
係る製造や組立作業等のコスト高を招くことにもなって
いた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、止め
輪等の抜止め部材を設けることなく、しかも自らはピス
トン作用による蓄圧に対し脱落防止機能を備えたダスト
シールを提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明に係るダストカバ
ーは、ハウジングに嵌合して往復動等の作動するロッド
部材の外周に密接し、ハウジングとロッド部材との嵌合
面で泥水や塵埃等の異物侵入を防止するために、ロッド
部材の長手軸線方向に貫通する少なくとも1つの気液抜
き溝をシール本体に設けている。
【0005】
【作用】ロッド部材の作動が往復動の場合、そのピスト
ン作用によってハウジング内部空気や潤滑油が圧縮され
て蓄圧が発生する。蓄圧がダストシールに作用してそれ
をハウジング外部に押し出そうとするが、蓄圧はダスト
シールの気液抜き溝から外部へ抜けて、ダストシールの
ハウジングからの脱落が防止される。気液抜き溝からは
蓄圧ばかりでなく潤滑油なども外部に押し出すことがで
きる。
【0006】
【実施例】以下、本発明よるダストシールの実施例を図
面に基づいて説明する。図1に示すように、実施例のダ
ストシール10は、図2で示されたようなシリンダの如
きハウジング1の外側端に設けられ、このハウジング1
に挿通して往復動するロッド部材2の外周に密着嵌合に
より装着されている。ダストシール10は、例えばウレ
タンゴム等によって全体輪環状に成形されたシール本体
11を有し、このシール本体11中に埋設させて円周方
向へ補強用の芯金リング12を射出成形などで一体成形
したものである。
【0007】シール本体11の内周面側には、図示のよ
うな形状に成形された2つのシール脚部13、13が設
けられ、これらシール脚部13、13が上記ロッド部材
2の外周面にその往復動を妨げない程度の嵌合力で弾性
密着している。また、シール本体11の外周面はハウジ
ング1の外側端部に弾性密着する外周シール面14とな
っている。したがって、これら内外周に形成されたシー
ル脚部13、13および外周シール面14をそれぞれハ
ウジング1とロッド部材2との間に密着嵌合させること
によって、ハウジング1内部に泥水や塵埃等が入り込む
のを防止している。
【0008】シール本体11の外周シール面14には、
円周方向を一般に等分のピッチで複数の気液抜き溝15
が、シール本体11の内側面16および外側面17間を
ロッド部材1の長手軸線方向に平行に設けられている。
【0009】従って、上記構成による実施例のダストシ
ール10がハウジング1の外側端でロッド部材2の外周
面に密着嵌合により装着されると、次のように作用す
る。ロッド部材2がその長手軸線方向へ往復動すると、
そのピストン作用によってハウジング1内部の空気や潤
滑油が圧縮され、図3で示されたようなオイルシール3
やパッキン4、5のシール部材間に蓄圧が生じる。この
蓄圧による軸線方向へのスラストがダストシール10に
働くが、蓄圧はシール本体11の円周等分に設けられた
複数の気液抜き溝15から抜け、ハウジング1の外部へ
放出される。これによって、ダストシール10はハウジ
ング1の外側端格納部7(図2参照)から脱落すること
なく、そこに留まることができる。
【0010】実施例ではロッド部材2の作動を往復動に
ついて説明されたが、回転動作の場合でも蓄圧発生の可
能性はあり、従ってそうした回転動作の場合においても
気液抜き溝15からの蓄圧放出は有効である。しかし、
回転動作よりも往復動の場合の方がよりその効果は顕著
である。
【0011】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によるダス
トシールは、特にロッド部材の作動が往復ピストン動作
する場合に発生し易い蓄圧に対して、その蓄圧をハウジ
ング外部に逃す気液抜き溝を設けたことで、蓄圧による
影響を受けて脱落することなく、自ら定位置に留まる機
能を備えているので、従来から用いられてきた止め輪や
押え板のごとき抜け止め部材をわざわざ設置する必要が
なくなり、部品点数の削減などによるコスト低減が可能
になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による実施例のダストシールの斜視図で
ある。
【図2】ハウジング内を作動するロッド部材に装着され
た従来例のダストシール組付部分断面図。
【図3】従来例のダストシール抜け止め部材による装着
形態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 ハウジング 2 ロッド部材 10 ダストシール 11 シール本体 12 補強用芯金 13 シール脚部 14 外周シール面 15 気液抜き溝

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジングに嵌合して作動するロッド部
    材の外周に密接し、ハウジングとロッド部材との嵌合面
    で泥水や塵埃等の異物侵入を防止するダストシールにお
    いて、 ロッド部材の長手軸線方向に貫通する少なくとも1つの
    気液抜き溝をシール本体に設けたことを特徴とするダス
    トシール。
  2. 【請求項2】 ロッド部材の作動がその長手軸線方向へ
    の往復動である請求項1記載のダストシール。
JP31400094A 1994-11-24 1994-11-24 ダストシ−ル Pending JPH08145193A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31400094A JPH08145193A (ja) 1994-11-24 1994-11-24 ダストシ−ル

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31400094A JPH08145193A (ja) 1994-11-24 1994-11-24 ダストシ−ル

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08145193A true JPH08145193A (ja) 1996-06-04

Family

ID=18048016

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP31400094A Pending JPH08145193A (ja) 1994-11-24 1994-11-24 ダストシ−ル

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JP (1) JPH08145193A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002059310A (ja) * 2000-08-17 2002-02-26 Makita Corp 往復動切断工具の防塵構造
KR100731663B1 (ko) * 2006-07-24 2007-06-27 주식회사 에스.제이테크 이탈 방지용 더스트 시일 링 형상

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002059310A (ja) * 2000-08-17 2002-02-26 Makita Corp 往復動切断工具の防塵構造
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