JPS6131588Y2 - - Google Patents

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JPS6131588Y2
JPS6131588Y2 JP1981066923U JP6692381U JPS6131588Y2 JP S6131588 Y2 JPS6131588 Y2 JP S6131588Y2 JP 1981066923 U JP1981066923 U JP 1981066923U JP 6692381 U JP6692381 U JP 6692381U JP S6131588 Y2 JPS6131588 Y2 JP S6131588Y2
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JP
Japan
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packing
annular groove
pressure
groove
sliding
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JP1981066923U
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JPS57179649U (ja
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  • Sealing With Elastic Sealing Lips (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は二部材の摺動部の間隙を密封するため
のパツキンに係る。特に、パツキンの摺動面側に
リブ付環状溝を設けてパツキンに圧力が作用して
も潤滑剤がパツキンのリブ付環状溝から排出され
ないようにしたパツキンに関する。
本考案に関する先行技術としては第1図に示す
ものが存在する。第1図に示すものは断面がU形
をしたゴム材製のパツキンであつて、受圧側に受
圧溝4を設けると共に、当該受圧溝側の内外周側
にシール部2,3を有するものである。そして、
パツキンの外周側である摺動面に油溜用溝5が設
けられている。
当該パツキンは油溜用溝5に油脂を保持し、受
圧側からの圧力作用を受けて摺動しながら、油溜
用溝5内の油脂により摺動面間の潤滑を成すよう
にしたものである。
しかし、この種のパツキンは、受圧側に圧力作
用を受けて摺動するとき、軸方向に圧縮されるよ
うに変形するから、環状に形成された油溜用溝5
の一個所から油が漏れると、この漏れる一個所へ
環状溝内の全油脂圧力が集中したようになり、油
溜用溝5内の油脂は外部へ流出しやすくなる。従
つて、パツキンが繰り返し摺動すると、この油溜
用溝5内に保持されている油脂は前述の作用を繰
返し受けることになるから、ついには全部油溜用
溝5から流出し、パツキンから排除されることに
なる。
加えて、摺動面から油脂が排除されてしまう
と、油による潤滑作用がなくなるから、油溜用溝
5を形成している縁部6が相手摺動面と強く密着
するごとく摺動し、摩擦係数を増大させるような
作用をする。従つて、パツキンの摺動面の摩擦抵
抗が増大し、ついにはパツキンの摺動面が摩耗し
て密封性を低下させることになる。つまり、パツ
キンとしての耐久性と密封性に欠点を有すること
になる。
本考案は、従来技術に於ける上述の欠点を解決
するために成されたもので、パツキンの摺動する
摺動側に設けられた保持溝に潤滑剤を保持し、パ
ツキンが摺動するとき、この潤滑剤がパツキンに
常時保持されて、摺動面の潤滑作用を成すように
することを目的とするものである。
このため、本考案の構成は、嵌合して移動する
2部材のうちの一方部材の嵌合周面に沿つて設け
られている環状溝に装着される環状のパツキンで
あつて、軸方向両側の側面に環状の溝を有し、内
外周面のうち少なくとも摺動する周面の軸方向両
端側に有するシール部間に、周方向へ沿つて形成
された環状溝に、当該溝を横断又は橋渡しするリ
ブを設けて形成されるリブ付環状溝を備えたもの
である。
上記の構成を有する本考案は以下に述べるよう
な効果を奏する。
パツキンの摺動側の周面に有するリブ付環状
溝に潤滑油を保有させて低圧状態で使用した場
合、軸方向受圧側より作動圧力を受けると、パ
ツキンは軸方向に圧縮されるように変形する
か、パツキンの軸方向両端の側面に溝が設けら
れているから、前記摺動側の周面の軸方向両端
側に有するそれぞれのシール部は相手摺動面に
対して効果的な密封接触を行い、リブ付環状溝
内の潤滑剤の流出を防止することが可能とな
る。特に、パツキンが受圧側から作動圧力を受
けると、受圧側反対側面に有する溝はパツキン
装着用環状溝の側面に接面するごとく変形する
から、当該溝の径方向両側に有するシール部は
径方向に伸びて相手部材接触面に密封的に接触
する。
次に、高圧状態のパツキンでは、リブによつ
て、リブ付環状溝の環状方向へ潤滑油が流出す
るのを阻止されるから、パツキンに受けた圧力
によつて全潤滑油がその圧力を一部へ集中的に
受けて外方へ漏洩させられるのを効果的に防止
できる。
更に、リブにはパツキンの周方向への強い密
封力がないから、軸方向を成すリブの面と相手
摺動側(軸)の面間に潤滑油の油膜が介在する
が、この油膜が作動圧力によつてシール部の摺
動面側へ移動してシール部の摺動時の摩耗を阻
止し、シール部がもぎ取られたように損傷する
のを効果的に防止する。又、リブが軸方向を成
して一体的に両端シール部と連結しているの
で、潤滑剤シール部が作動圧力より相手摺動側
と強く接合するような変形を阻止し、摩擦係数
の増大を効果的に防止する。
以下に本考案の一実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。
第2図は本考案のパツキンの断面図である。こ
のパツキンはゴム状弾性材製の断面が略四角形状
の環状体を成しており、軸方向受圧側側面に受圧
溝15を有すると共に、当該受圧溝15に対して
軸方向反対側側面に変形溝16を設けている。
そして、環状体の内周側の周面には受圧側に圧
力シール部12を、当該圧力シール部12の軸方
向反対側に潤滑剤シール部14を設けている。
又、外周面には軸方向両端側にそれぞれ固定シー
ル部11,13を有している。更に、環状体の内
外周面には環状溝と、当該環状溝を横ぎるリブ1
9を複数個設けるごとくして形成したリブ付環状
溝17,20を有している。
このリブ付環状溝17,20の態様としては、
環状溝にリブ19が潤滑油の周方向の流れを絞る
孔が形成された橋をかけるごとく横切つて形成さ
れているもの、又は、環状溝をリブ19が横断す
るごとくして形成されているものが適している。
又、リブ付環状溝17,20形成面とパツキンの
内周面との軸方向に接続する立上り面は第2図に
示すようになめらかな立上りのものと、直角状に
立上るものとがある。これは、パツキンが作動圧
力により変形し、リブ付環状溝17,20から潤
滑剤が押出される程度により設計されるものであ
る。
上述のように構成された本考案は以下に述べる
ような作用を成す。
第3図に示すように、パツキンに受圧側から作
用圧力を受けると、受圧溝15を有する本考案の
パツキンは、圧力シール部12と固定シール部1
1とが径方向に伸されていて軸10と環状溝21
の底周面とに密接するので、効果的に作動圧力を
シールする。
同時に、パツキンは軸方向に圧縮されるように
変形するから、変形溝16を形成する面はパツキ
ン装着用環状溝21の側面に接面するごとく変形
する。そして、潤滑剤シール部14と固定シール
部13とは相反する径方向に伸ばされて軸10と
環状溝21との接触面に密接する。従つて、保持
溝17,20内の潤滑剤がパツキンの変形によつ
て押出されようとするのを前記各シール部によつ
て効果的に防止される。又、各リブ付環状溝1
7,20との間にはリブ19が設けられているか
ら、パツキンが変形してリブ付環状溝17,20
内の体積が減少しようとするのを、リブ19が防
止するごとく補強する。特に、パツキンが圧縮変
形するときは、リブ19が接触している軸10又
はパツキン装着用環状溝21の底周面に支持され
るので、リブ付環状溝17,20内の体積が減少
するように変形するのを防止できると共に、リブ
19と軸10との間に介在する潤滑油を各シール
部12,14の摺動面へ補給することができ、各
シール部12,14が摺動によつて摩耗損傷する
のを効果的に防止できる。
従つて、リブ付環状溝17,20内の潤滑剤は
常にリブ付環状溝17,20に保持されて摺動面
間の潤滑作用を成すことができ、ゴム状弾性材製
としての密封性を発揮することができると共にパ
ツキンとしての摺動摩擦係数を減少することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来技術のパツキンの断面図、第2図
は本考案のパツキンの断面図、第3図は本考案の
パツキンに圧力が作用して摺動部の間隙をシール
する状態のパツキンの断面図である。 10……軸、11……第1固定シール部、12
……圧力シール部、13……第2固定シール部、
14……潤滑剤シール部、15……受圧溝、16
……変形溝、17……保持溝、19……リブ、2
0……リブ付環状溝、21……環状溝。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 嵌合して相対移動する二部材のうちの一方部材
    の嵌合周面に沿つて設けられている環状溝21に
    装着される環状の摺動面にシール部12,14を
    有するゴム状弾性材製のパツキンであつて、軸方
    向端部の側面に環状溝15,16を有すると共
    に、内外周面のうちの少なくとも摺動する周面に
    周方向へ沿つて形成された環状溝に当該溝を横断
    又は橋渡しするリブ19を設けてリブ付環状溝2
    0を形成したパツキン。
JP1981066923U 1981-05-09 1981-05-09 Expired JPS6131588Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1981066923U JPS6131588Y2 (ja) 1981-05-09 1981-05-09

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JP1981066923U JPS6131588Y2 (ja) 1981-05-09 1981-05-09

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Publication Number Publication Date
JPS57179649U JPS57179649U (ja) 1982-11-13
JPS6131588Y2 true JPS6131588Y2 (ja) 1986-09-13

Family

ID=29862945

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JP1981066923U Expired JPS6131588Y2 (ja) 1981-05-09 1981-05-09

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JP2009216198A (ja) * 2008-03-11 2009-09-24 Nok Corp 密封装置

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JPS57179649U (ja) 1982-11-13

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