JP2506246Y2 - パッキン - Google Patents

パッキン

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JP2506246Y2
JP2506246Y2 JP1990128267U JP12826790U JP2506246Y2 JP 2506246 Y2 JP2506246 Y2 JP 2506246Y2 JP 1990128267 U JP1990128267 U JP 1990128267U JP 12826790 U JP12826790 U JP 12826790U JP 2506246 Y2 JP2506246 Y2 JP 2506246Y2
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packing
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浩 鎌田
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エヌオーケー株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案はパッキンに関し、特に、摺動抵抗を低減さ
せることができるとともに、微小ストローク時の摩耗量
を低減させることができるパッキンに関するものであ
る。
〔従来技術およびその問題点〕
従来、移動体と固定体との間をシールするパッキンに
あっては種々のタイプのものが提案されており、例え
ば、第8図および第9図に示すようなものが既に知られ
ている。
すなわち、第8図に示すパッキン31は所謂Oリングで
あって、第9図に示すパッキン41は所謂Dリングであっ
て、これらのパッキン31、41は、移動体又は固定体に設
けられて溝内に装着され、移動体の往復駆動時に相手側
部材と摺動接触することによって、移動体と固定体との
間をシールするようにしたものである。
この場合、移動体と固定体との間を良好にシールする
ためには、パッキン31、41のつぶし代をある程度とらな
ければならない。
しかしながら、シール性を確保するためにつぶし代を
大きくすると、パッキン31、41の相手側部材に対する摺
動抵抗が大きくなり、パッキン31、41の摺動接触部の摩
耗が激しくなって、パッキン31、41の耐久性が損なわれ
るとともに、パッキン31、41の摩耗量に追従して相手側
部材との間のシール性が徐々に低下し、初期のシール状
態を維持することができなくなる。
また、移動体のストロークが微小な場合、すなわち、
パッキンの摺動接触部の幅が移動体のストロークよりも
小さい場合には、摺動接触部と相手側部材との間に潤滑
油を保持することが困難となるため、潤滑不良となって
摺動接触部の摩耗が激しくなり、耐久性が損なわれるば
かりでなく、相手側部材との間のシール性も損なわれる
ことになる。
この考案は上記のような従来のもののもつ問題点を解
決したものであって、つぶし代を大きくとることなく、
相手側部材との間を良好にシールするとともに、移動体
のストロークが微小であっても潤滑不良が生じる虞れが
全くないパッキンを提供することを目的とするものであ
る。
〔問題点を解決するための手段〕
上記の問題点を解決するためにこの考案は、移動体又
は固定体の相手側部材との対向面に設けられた環状の溝
内に装着され、両者間をシールする環状のパッキンであ
って、前記溝の底部の二隅および開口部の二隅に対応す
る部分に設けられ、先端部が前記溝の底部の二隅および
開口部の二隅に接触する環状の固定側リップ部と、隣接
する固定側リップ部間のうち前記溝の内面に対応する部
分に設けられる環状の凹部と、前記底部側に位置する固
定側リップ部の少なくとも何れか一方に設けられ、該固
定側リップ部に連設する凹部間を連通する切欠部と、隣
接する固定側リップ部間のうち相手側部材に面する部分
に設けられ、先端部が相手側部材に接触するとともに相
手側部材に近づくほど先細となる環状の摺動側リップ部
とを具えた手段を採用したものである。
〔作用〕
この考案は上記の手段を採用したことにより、固定側
リップ部の先端部が溝の底部の二隅および開口部の二隅
に接触し、摺動側リップ部の先端部が相手側部材に接触
することによって移動体と固定体との間がシールされ
る。また、隣接する固定側リップ部のうち溝の内面に対
応する部分に設けた凹部により、全体が径方向および軸
方向に変形し易くなる。さらに、溝の底部側に位置する
固定側リップ部の少なくとも何れか一方に、その固定側
リップ部に連設する凹部間を連通する切欠部を設けたこ
とにより、溝の底部側に位置する固定側リップ部が溝の
内面に吸着するのを防止できる。
〔実施例〕
以下、図面に示すこの考案の実施例について説明す
る。
第1図〜第4図には、この考案によるパッキンの第1
の実施例が示されていて、第1図は正面から見た概略断
面図、第2図は側面から見た概略断面図、第3図はパッ
キンの断面形状を示す説明図、第4図は第1図および第
2図に示すパッキンを移動体に設けた溝内に装着した状
態を示す概略断面図である。
すなわち、この実施例に示すパッキン1は、移動体6
又は固定体8(この実施例では移動体6)の外周面に設
けられた環状の溝7内に装着されるものであって、溝7
内にその内面と所定の間隔をおいて位置する環状の本体
部4と、この本体部4の溝7の底部の二隅に対応する部
分に一体に設けられ、先端部が溝7の底面および側面に
接触する断面半円形状で環状をなす固定側リップ部3a、
3bと、本体部4の溝7の開口部の二隅に対応する部分に
一体に設けられ、先端部が溝7の側面に接触する断面半
円形状で環状をなす固定側リップ部2b、2cと、本体部4
の相手側部材(この実施例では固体体8)に面する部分
(溝7の開口部側の固定側リップ部2b、2c間)に一体に
設けられ、先端部が固定体8に接触する断面三角形状で
環状をなす摺動側リップ部2aとを具えている。
溝7の底部側に位置する固定側リップ部3a、3b間に
は、断面半円形状の凹部4aが所定の深さで全周に渡って
設けられるとともに、溝7の開口部側に位置する一方の
固定側リップ部2bと溝7の底部側に位置する一方の固定
側リップ部3aとの間および溝7の開口部側に位置する他
方の固定側リップ部2cと溝7の底部側に位置する他方の
固定側リップ部3bとの間にも、それぞれ断面半円形状の
凹部4b、4cが所定の深さで全周に渡って設けられてい
る。
溝7の底部側に位置する各固定側リップ部3a、3bに
は、それに連設する凹部4a、4b間、4a、4c間を連通する
切欠部5、5が所定の幅・深さでそれぞれ設けられてい
る。なお、切欠部5、5を両方の固定側リップ部3a、3b
に設けず、一方の固定側リップ部3a又は3bのみに設けて
もよいものである。
摺動側リップ部2aは、固定体8に近づくほど先細とな
る断面三角形状に形成され、その先端部が固定体8の内
周面に接触するとともに、摺動側リップ部2aの両傾斜面
と固定体8とのなす角度θ1、θ2は、10〜60°の範囲内
に設定されている。
パッキン1は、軸方向の両面に設けた凹部4b、4cによ
って、軸方向の寸法T(固定側リップ部3a、3b又は2b、
2cの端面間の寸法)が軸方向の寸法t(凹部4b、4cの底
面間の寸法)よりも大きくなっている。
そして、上記のように構成したこの考案によるパッキ
ン1を用いて第4図に示す移動体6と固定体8との間を
シールするには、つぶし代をほとんど与えない場合と、
つぶし代を1〜30%程度与える場合とがある。以下、各
場合について説明する。
まず、つぶし代をほとんど与えない場合には、パッキ
ン1の径方向の端面間の寸法Wを溝7の深さとほぼ同程
度とし、パッキン1の軸方向の端面間の寸法Tを溝7の
幅よりも僅かに大きくする。
そして、このように構成したパッキン1を移動体6に
設けた溝7内に装着すると、パッキン1は軸方向に圧縮
変形するとともに、径方向に拡径変形して、内周側の各
固定側リップ部3a、3bが溝7の底面および側面に適度な
力で当接し、外周側の各固定側リップ部2b、2cが溝7の
側面に適度な力で当接し、外周側の摺動側リップ部2aが
固定体8の内周面に適度な力で当接する。すなわち、つ
ぶし代をほとんど与えていないにもかかわらず、固定体
8と移動体6との間が良好にシールされることになる。
そして、この状態で移動体6が軸方向に往復駆動する
と、パッキン1の摺動側リップ部2aが固定体8の内周面
上を摺動接触することによって、移動体6と固定体8と
の間のシール性が確保されることになる。
したがって、つぶし代をほとんど与えなくても移動体
と固定体との間を良好にシールすることができるので、
パッキン1の摺動抵抗を小さくすることができ、パッキ
ン1の摩耗を小さく抑えることができ、初期のシール性
を長期的に維持することができることになる。
次に、つぶし代を1〜30%程度与える場合には、パッ
キン1の径方向の端面間の寸法Wを溝7の深さの1.01〜
1.3倍とするとともに、パッキン1の軸方向の端面間の
寸法Tを溝の幅と同程度とする。
そして、このように構成したパッキン1を移動体6に
設けた溝7内に装着すると、パッキン1は、つぶし代を
ほとんど与えない場合よりも大きな力で、内周側の各固
定側リップ部3a、3bが溝7の底面および側面に当接し、
外周側の各固定側リップ部2b、2cが溝7の側面に当接
し、外周側の摺動側リップ部2aの先端部が固定体8の内
周面に当接し、移動体6と固定体8との間がシールされ
ることになる。
そして、この状態で移動体6が軸方向に往復駆動する
と、パッキン1の摺動側リップ部2aが固定体8の内周面
上を摺動接触することによって、移動体6と固定体8と
の間のシール性が確保されることになる。
また、移動体6のストロークが微小な場合(移動体6
のストロークがパッキン1の摺動接触幅よりも小さい場
合)には、パッキン1は摺動側リップ部2aが適度な力で
固定体8側に当接しているとともに、軸方向の両面に設
けた凹部4b、4cによって全体が軸方向に変形し易くなっ
ているので、摺動側リップ部2aが固定体8に接触したま
まの状態で全体が幅方向に屈曲し、移動体の動きに追従
することになる。
したがって、移動体6のストロークが微小であるため
に摺動接触部に潤滑油を保持することができなくても、
摺動接触部が激しく摩耗するようなことはなく、良好な
シール状態を確保することができることになる。
さらに、溝7の底部側に位置する固定側リップ部3a、
3bには、それに連設する凹部4a、4b間、4a、4c間を連通
する切欠部5、5が設けられているので、移動体6によ
ってパッキン1全体が溝7の底部方向に押圧されたよう
な場合であっても、溝7の底部側に位置する固定側リッ
プ部3a、3bが溝7の底部側の内面に吸着するようなこと
がない。
したがって、各固定側リップ部3a、3b、2b、2cおよび
摺動側リップ部2aを正常な状態で相手側に当接させるこ
とができ、良好なシール性を確保することができること
になる。
第5図〜第7図には、この考案によるパッキンの第2
の実施例が示されていて、第5図は正面から見た概略断
面図、第6図は側面から見た概略断面図、第7図はパッ
キンを固定体に設けた溝内に装着した状態を示した概略
断面図である。
すなわち、この実施例に示すパッキン21は、移動体26
又は固定体28(この実施例では固定体28)の内周面に設
けられた環状の溝27内に装着されるものであって、溝27
内にその内面と所定の間隔をおいて位置する環状の本体
部24と、この本体部24の溝27の底部の二隅に対応する部
分に一体に設けられ、先端部が溝27の底面および側面に
接触する断面半円形状で環状をなす固定側リップ部23
a、23bと、本体部24の溝27の開口部の二隅に対応する部
分に一体に設けられ、先端部が溝27の側面に接触する断
面半円形状で環状をなす固定側リップ部22b、22cと、本
体部24の相手側部材(この実施例では移動体26)に対向
する部分(溝27の開口部側の固定側リップ部22b、22c
間)に一体に設けられ、先端部が移動体26に接触する断
面三角形状で環状をなす摺動側リップ部22aとを具えて
いる。
溝27の底部側に位置する固定側リップ部23a、23b間に
は、断面半円形状の凹部24aが所定の深さで全周に渡っ
て設けられるとともに、溝27の開口部側に位置する一方
の固定側リップ部22bと溝27の底部側に位置する一方の
固定側リップ部23aとの間および溝27の開口部側に位置
する他方の固定側リップ部22cと溝27の底部側に位置す
る他方の固定側リップ部23bとの間にも、それぞれ断面
半円形状の凹部24b、24cが所定の深さで全周に渡って設
けられている。
溝27の底部側に位置する各固定側リップ部23a、23bに
は、それに連設する凹部24a、24b間、24a、24c間を連通
する切欠部25、25が所定の幅・深さでそれぞれ設けられ
ている。なお、切欠部25、25を両方の固定側リップ部23
a、23bに設けず、一方の固定側リップ部23a又は23bのみ
に設けてもよいものである。
摺動側リップ部22aは、移動体26に近づくほど先細と
なる断面三角形状に形成され、その先端部が移動体26に
接触するとともに、摺動側リップ部22aの両傾斜面と移
動体26とのなす角度θ1、θ2は、10〜60°の範囲内に設
定されている。
パッキン21は、軸方向の両面に設けた凹部24b、24cに
よって、軸方向の寸法T(固定側リップ部23a、23b又は
22b、22cの端面間の寸法)が軸方向の寸法t(凹部24
b、24cの底面間の寸法)よりも大きくなっている。
そして、上記のように構成したこの考案によるパッキ
ン21を用いて第7図に示す移動体26と固定体28との間を
シールするには、つぶし代をほとんど与えない場合と、
つぶし代を1〜30%程度与える場合とがある。以下、各
場合について説明する。
まず、つぶし代をほとんど与えない場合には、パッキ
ン21の径方向の端面間の寸法Wを溝27の深さとほぼ同程
度とし、パッキン21の軸方向の端面間の寸法Tを溝27の
幅よりも僅かに大きくする。
そして、このように構成したパッキン21を固定体28に
設けた溝27内に装着すると、パッキン21は軸方向に圧縮
変形するとともに、径方向に拡径変形して、内周側の各
固定側リップ部23a、23bを溝27の底面および側面に適度
な力で当接し、外周側の各固定側リップ部22b、22cが溝
27の側面に適度な力で当接し、外周側の摺動側リップ部
22aの先端部が移動体26の内周面に適度な力で当接す
る。すなわち、つぶし代を与えていないにもかかわら
ず、固定体28と移動体26との間が良好にシールされるこ
とになる。
そして、この状態で移動体26が軸方向に往復駆動する
と、パッキン21の摺動側リップ部22aが移動体26の内周
面上を摺動接触することによって、移動体26と固定体28
との間のシール性が確保されることになる。
したがって、つぶし代をほとんど与えなくても、移動
体26と固定体28との間を良好にシールすることができる
ので、パッキン21の摺動抵抗を小さくすることができ、
移動体26動きをスムーズにすることができるとともに、
安定したシール性を長期的に維持することができること
になる。
次に、つぶし代を1〜30%程度与える場合には、パッ
キン21の径方向の端面間の寸法Wを溝27の深さの1.01〜
1.3倍とするとともに、パッキン21の軸方向の端面間の
寸法Tを溝の幅とほぼ同程度とする。
そして、このように構成したパッキン21を固定体28に
設けた溝27内に装着すると、パッキン21は、つぶし代を
与えない場合よりも大きな力で、内周側の各固定側リッ
プ部23a、23bが溝27の底面および側面に当接し、外周側
の各固定側リップ部22b、22cが溝27の側面に当接し、外
周側の摺動側リップ部22aの先端部が移動体26の内周面
に当接し、移動体26と固定体28との間がシールされるこ
とになる。
そして、この状態で移動体26が軸方向に往復駆動する
と、パッキン21の摺動側リップ部22aが移動体26の周面
上を摺動接触することによって、移動体26と固定体28と
の間のシール性が確保されることになる。
また、移動体26のストロークが微小な場合(移動体26
のストロークがパッキン21の摺動接触幅よりも小さい場
合)には、パッキン21は摺動側リップ部22aが適度な力
で移動体26側に当接しているとともに、軸方向の両面に
設けた凹部24b、24cによって全体が軸方向に変形し易く
なっているので、摺動側リップ部22aが移動体26に接触
したままの状態で全体が幅方向に屈曲して、移動体26の
動きに追従することになる。
したがって、移動体26のストロークが微小であるため
に摺動接触部に潤滑油を保持することができなくても、
摺動接触部が激しく摩耗するようなことはなく、良好な
シール状態を確保することができることになる。
さらに、溝27の底部側に位置する固定側リップ部23
a、23bには、それに連設する凹部24a、24b間、24a、24c
間を連通する切欠部25、25が設けられているので、移動
体26によってパッキン21全体が溝26の底部方向に押圧さ
れたような場合であっても、溝27の底部側に位置する固
定側リップ部23a、23bが溝27の底部側の内面に吸着する
ようなことはない。
したがって、各固定側リップ部23a、23b、22b、22cお
よび摺動側リップ部22aを正常な状態で相手側に当接さ
せることができ、良好なシール性を確保することができ
ることになる。
〔考案の効果〕
この考案は前記したように構成したことにより以下の
ような効果を奏することになる。
すなわち、隣接する固定側リップ部間のうち溝の内
面に対応する部分に設けた凹部によって全体が軸方向お
よび径方向に変形し易くなるので、つぶし代をほとんど
与えない場合であっても、各固定側リップ部を溝の内面
に適度な力で当接させることができるとともに、摺動側
リップ部を適度な力で相手側部材に当接させることがで
きることになる。したがって、つぶし代をほとんど与え
ない場合であっても、固定体と移動体との間を良好にシ
ールすることができ、パッキンの摺動抵抗を小さくする
ことができ、移動体の動きをスムーズにすることができ
るとともに、安定したシール性を長期的に維持すること
ができることになる。
また、溝の底部側に位置する少なくとも何れか一方
の固定側リップ部に、その固定側リップ部に連設する凹
部間を連通する切欠部を設けたことにより、つぶし代を
とった場合に、移動体によってパッキン全体が溝の底部
方向に押圧されたとしても、溝の底部に対応する部分に
位置する固定側リップ部が溝の底部側の内面に吸着する
ことがないので、各固定側リップ部を溝の内面に、摺動
側リップ部を相手側部材に正常な状態で当接させること
ができ、固定体と移動体との間を良好にシールすること
ができることになる。
さらに、移動体のストロークが微小な場合(移動体
のストロークがパッキンの摺動接触幅よりも小さい場
合)には、パッキンは、摺動側リップ部が適度な力で相
手側部材に接触しているとともに、軸方向の両面に設け
た凹部によって軸方向に変形し易くなっているので、摺
動側リップ部が相手側部材に接触したままの状態で、全
体が軸方向に屈曲変形することによって移動体の動きに
追従することになる。したがって、移動体のストローク
が微小であって、摺動接触部に潤滑油を十分に保持でき
なくても、摺動接触部が激しく摩耗するようなことはな
く、良好なシール性を確保することができることにな
る。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第4図はこの考案によるパッキンの第1の実施
例を示し、第1図は正面から見た概略断面図、第2図は
側面から見た概略断面図、第3図は断面形状を示す説明
図、第4図は移動体に設けた溝に装着した状態を示す概
略図である。第5図〜第7図はこの考案によるパッキン
の第2の実施例を示し、第5図は正面から見た概略断面
図、第6図は側面から見た概略断面図、第7図は固定体
に設けた溝に装着した状態を示す概略図である。第8図
は従来のパッキンの一例を示した概略断面図、第9図は
従来のパッキンの他の例を示した概略断面図である。 1、21、31、41……パッキン 2a、22a……摺動側リップ部 3a、3b、23a、23b……固定側リップ部 4、24……本体部 5、25……切欠部 6、26……移動体 7、27……溝 8、28……固定体

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】移動体又は固定体の相手側部材との対向面
    に設けられた環状の溝内に装着され、両者間をシールす
    る環状のパッキンであって、 前記溝の底部の二隅および開口部の二隅に対応する部分
    に設けられ、先端部が前記溝の底部の二隅および開口部
    の二隅に接触する環状の固定側リップ部と、隣接する固
    定側リップ部間のうち前記溝の内面に対応する部分に設
    けられる環状の凹部と、前記底部側に位置する固定側リ
    ップ部の少なくとも何れか一方に設けられ、該固定側リ
    ップ部に連設する凹部間を連通する切欠部と、隣接する
    固定側リップ部間のうち相手側部材に面する部分に設け
    られ、先端部が相手側部材に接触するとともに相手側部
    材に近づくほど先細となる環状の摺動側リップ部とを具
    えたことを特徴とするパッキン。
JP1990128267U 1990-11-30 1990-11-30 パッキン Expired - Lifetime JP2506246Y2 (ja)

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JP2017129063A (ja) * 2016-01-20 2017-07-27 株式会社荏原製作所 ポンプ装置

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