JP2003314629A - シールチェーン - Google Patents
シールチェーンInfo
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- JP2003314629A JP2003314629A JP2002122305A JP2002122305A JP2003314629A JP 2003314629 A JP2003314629 A JP 2003314629A JP 2002122305 A JP2002122305 A JP 2002122305A JP 2002122305 A JP2002122305 A JP 2002122305A JP 2003314629 A JP2003314629 A JP 2003314629A
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Abstract
シール機能が持続するシールチェーンを提供すること。 【解決手段】 内プレート21と外プレート22との対
向面の間に、背面が前記内プレート21と接触し、前面
に前記外プレート22に向けて拡開した断面台形状溝を
有する第1の剛体シール部材14と、前記第1の剛体シ
ール部材14の断面台形状溝の中に当該断面台形状溝の
内壁に離間して配置され、背面が前記外プレート22と
接触する断面台形状の第2の剛体シール部材11と、前
記断面台形状溝と前記断面台形状の第2の剛体シール部
材の相対する側壁面間に配置される2つの弾性材製の環
状シール部材15とにより構成する。
Description
シュの内周面との間に封入された潤滑油(例えばグリー
ス)が外部へ漏れ出すのを防止するとともにピンの外周
面とブシュの内周面との間に外部から異物が侵入するの
を防止する弾性材製の環状シール部材を有するシールチ
ェーンに関するものである。
すように内プレート21と外プレート22の隙間Sに、
シール構造Aを有している。このシール構造には、従来
より、様々なものが提案されている。例えば、図3に示
すように、ピン23に遊嵌するブシュ24の端部外周の
近傍位置に、内側シールリング34と外側シールリング
31を装填し、両シールリングの互いに対向する側周面
に所要のテーパ面を形成して、この両テーパ面の間に弾
性材製の環状シール部材35を介装させている。そし
て、それぞれのテーパ面と弾性材製の環状シール部材の
弾性を利用して、内側シールリング34が内プレート2
1の外側面に、また、外側シールリング31が外プレー
ト22の内側面に、それぞれ押圧されるように配置した
構成のフルフロート型シール構造が知られている(実開
平6−76218号公報参照)。
に示したように内側シールリング34と外プレート22
の間及び外側シールリング31と内プレート21の間に
弾性シール部材33、32を介装した二重シール型シー
ル構造も提案されている(特開2000−136848
号公報参照)。
ロート型シール構造では、実質的に1つの弾性材製の環
状シール部材でシールしているため、微細粉末が侵入し
やすく十分なシール効果が得られなかった。また、上記
二重シール型シール構造では、シール機能を担う2つの
弾性シール部材が内プレート又は外プレートと直接接触
するため、チェーンの屈曲運動に伴い弾性シール部材と
プレートが摺接し、弾性シール部材が次第に摩耗し、シ
ール機能が低下していた。さらに外側シールリングが外
部に露出しているため、チェーン摺接物(例えば、搬送
用チェーンにおいては搬送物)との衝突やピンとブシュ
間の隙間の変化によって、外側シールリングがピンと直
交する方向(ラジアル)に摺動し、外側シールリングと
内プレート間に介装されている弾性シール部材が、内プ
レートとの摩擦により摩耗し、シール効果の低下の原因
となっていた。
耗を抑制し、長期に亘り高いシール機能が持続するシー
ルチェーンを提供することを目的とするものである。
に、請求項1に係るシールチェーンは、複数のリンク組
立体が連結されてなるチェーンであって、隣合うリンク
組立体の一方が、前記チェーンの長手方向と直交する方
向に離間する一対の内プレートと、該一対の内プレート
に圧嵌された中空円筒状ブシュとを有し、前記隣合うリ
ンク組立体の他方が、前記一対の内プレートの外側で前
記チェーンの長手方向と直交する方向に離間する一対の
外プレートと、前記ブシュを貫通して該一対の外プレー
トに圧嵌されたピンとを有し、前記内プレートと前記外
プレートとの対向面の間に、背面が前記内プレートと接
触し、前面に前記外プレートに向けて拡開した断面台形
状溝を有する第1の剛体シール部材と、前記第1の剛体
シール部材の断面台形状溝の中に当該断面台形状溝の内
壁に離間して配置され、背面が前記外プレートと接触す
る断面台形状の第2の剛体シール部材と、前記断面台形
状溝と前記断面台形状の第2の剛体シール部材の相対す
る側壁面間に配置される2つの弾性材製の環状シール部
材とにより構成される。
1に係るシールチェーンの構成に加えて、前記第2の剛
体シール部材の背面に形成されたグリース溜まりとなる
凹部とにより構成される。
下のような本発明に特有の作用を奏する。
内プレートと外プレートとの対向面の間に、背面が内プ
レートと接触し、前面に外プレートに向けて拡開した断
面台形状溝を有する第1の剛体シール部材と、前記第1
の剛体シール部材の断面台形状溝の中に当該断面台形状
溝の内壁に離間して配置され、背面が外プレートと接触
する断面台形状の第2の剛体シール部材と、前記断面台
形状溝と前記断面台形状の第2の剛体シール部材の相対
する側壁面間に配置される2つの弾性材製の環状シール
部材とからなるシール構造を有しているため、弾性材製
の環状シール部材と内プレート又は外プレートとの直接
の接触が回避され、弾性材製の環状シール部材の摺動摩
耗が抑制される。さらに、第1の剛体シール部材と内プ
レートとの接触面積が大きいので、第1の剛体シール部
材が内プレートから受ける単位面積当たりの接触圧力が
小さくなり、第1の剛体シール部材の摩耗も低減する。
しかも、第1の剛体シール部材は、ブシュ端部に挿嵌さ
れているため、ピンと直交する方向への摺動が阻止され
るため、摺接摩耗が回避される。
第2の剛体シール部材の背面にグリース溜まりとなる凹
部を有しているので、第2の剛体シール部材と外プレー
トとの摺動摩耗が抑制され、第2の剛体シール部材と外
プレートとの間に微細粉末が侵入することが回避され、
シール効果が一層長期に亘って持続する。
いて、図1及び図2を参照して説明する。図1は、シー
ルチェーンの全体構造を示しており、図2は、本発明の
実施例1に係るシールチェーンの特徴部分であるシール
構造の拡大断面図である。これは図1に一点破線の円A
として示された部分に相当する。
ンク組立体が連結されてなるチェーンであって、隣合う
リンク組立体の一方が、前記チェーンの長手方向と直交
する方向に離間する一対の内プレート21、21と、該
一対の内プレートに圧嵌された中空円筒状ブシュ24と
を有し、前記隣合うリンク組立体の他方が、前記一対の
内プレート21、21の外側で前記チェーンの長手方向
と直交する方向に離間する一対の外プレート22、22
と、前記ブシュ24を貫通して該一対の外プレート2
2、22に圧嵌されたピン23とを有し、前記内プレー
ト21と前記外プレート22との対向面の間に、背面が
前記内プレート21と接触し、前面に前記外プレートに
向けて拡開した断面台形状溝を有する第1の剛体シール
部材14と、前記第1の剛体シール部材14の断面台形
状溝の中に当該断面台形状溝の内壁に離間して配置さ
れ、背面が前記外プレート22と接触する断面台形状の
第2の剛体シール部材11と、前記断面台形状溝と前記
断面台形状の第2の剛体シール部材の相対する側壁面間
に配置される2つの弾性材製の環状シール部材(Oリン
グ)15、15とから構成されている。
面14b、14cを内側面とする断面台形状溝を片面に
形成した平板ドーナツ形状であり、前記第2の剛体シー
ル部材11は、テーパ面11b、11cを側面とする断
面台形状をしたリング形状である。そして、前記第1の
剛体シール部材14のテーパ面14b、14cと前記第
2の剛体シール部材11のテーパ面11b、11cとに
よって把持されるように2つの弾性材製の環状シール部
材15、15が配置されている。そして、この弾性材製
の環状シール部材15の弾性作用とテーパ面11b、1
1c及びテーパ面14b、14cの作用により、第1の
剛体シール部材14の一背面14dが、内プレート21
の外側面方向に付勢され、第2の剛体シール部材11の
一背面11aが、外プレート22の内側面方向に付勢さ
れる。これによって、チェーンの屈曲に伴い、内プレー
ト21と外プレート22との間で相対変位が発生しても
第1の剛体シール部材14の内プレート21への押付状
態及び第2の剛体シール部材11の外プレート22への
押付状態が維持され、しかも、弾性材製の環状シール部
材は、接触しているテーパ面から常に内プレート及び外
プレートの略中央に留まるような力を受けるため、前記
両プレートと接触することがない。
背面には、グリース溜まりとなる凹部16が形成されて
おり、第2の剛体シール部材11と外プレート22との
摺動による摩耗が軽減され、且つ、第2の剛体シール部
材11と外プレート22との間に外部から微細粉末が侵
入することを抑制することができる。
外プレート22との間に断面V字状形状を有する弾性シ
ール部材13を介装することにより、前記弾性材製の環
状シール部材、前記第1の剛体シール部材、前記断面V
字状形状を有する弾性シール部材、外プレート及び第2
の剛体シール部材とで囲まれた空間にもグリース溜まり
17が形成され、第2の剛体シール部材と外プレートと
の間の摺動による摩耗及び弾性材製の環状シール部材と
第1、第2の剛体シール部材との間の摺動による摩耗を
より一層軽減することができる。
シール部材及び弾性シール部材の材質としては、十分な
弾性を有するものであれば特に限定されるものではない
が、ニトリルゴム(NBR)は、耐油性、耐熱性、耐摩
耗性に優れているため、特に好ましい。また、高温雰囲
気で使用する場合には、耐熱性に優れているフッ素ゴム
が好適に使用できる。
ルチェーン20はローラを有するローラチェーンとして
説明したが、本発明はローラを有しないブシュチェーン
にも適用できるものである。
ルチェーンは、上述したような構成を備えているため、
以下のような本発明に特有の効果を奏する。
れば、内プレートと外プレートとの対向面の間に、背面
が内プレートと接触し、前面に外プレートに向けて拡開
した断面台形状溝を有する第1の剛体シール部材と、前
記第1の剛体シール部材の断面台形状溝の中に当該断面
台形状溝の内壁に離間して配置され、背面が外プレート
と接触する断面台形状の第2の剛体シール部材と、前記
断面台形状溝と前記断面台形状の第2の剛体シール部材
の相対する側壁面間に配置される2つの弾性材製の環状
シール部材とからなるシール構造を有しているため、弾
性材製の環状シール部材と内プレート又は外プレートと
の直接の接触が回避され、弾性材製の環状シール部材の
摺動摩耗が抑制される。さらに、第1の剛体シール部材
と内プレートとの接触面積が大きいので、第1の剛体シ
ール部材が内プレートから受ける単位面積当たりの接触
圧力が小さくなり、第1の剛体シール部材の摺動摩耗も
低減する。その結果、塵芥雰囲気で使用される場合にお
いても長期間に亘りシール機能が持続し、円滑な運行が
可能になる。
れば、請求項1に係るシールチェーンが奏する効果に加
えて、第2の剛体シール部材の背面にグリース溜まりと
なる凹部を有しているので、前記第2の剛体シール部材
と外プレートとの摺動摩耗が抑制され、第2の剛体シー
ル部材と外プレートとの間に外部から微細粉末が侵入す
ることが回避され、シール効果が一層長期に亘って持続
する。
面図で、(b)は、その側面図を示す。
る。
断面図である。
面図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 複数のリンク組立体が連結されてなるチ
ェーンであって、 隣合うリンク組立体の一方が、前記チェーンの長手方向
と直交する方向に離間する一対の内プレートと、該一対
の内プレートに圧嵌された中空円筒状ブシュとを有し、 前記隣合うリンク組立体の他方が、前記一対の内プレー
トの外側で前記チェーンの長手方向と直交する方向に離
間する一対の外プレートと、前記ブシュを貫通して当該
一対の外プレートに圧嵌されたピンとを有し、 前記内プレートと前記外プレートとの対向面の間に、背
面が前記内プレートと接触し、前面に前記外プレートに
向けて拡開した断面台形状溝を有する第1の剛体シール
部材と、 前記第1の剛体シール部材の断面台形状溝の中に当該断
面台形状溝の内壁に離間して配置され、背面が前記外プ
レートと接触する断面台形状の第2の剛体シール部材
と、 前記断面台形状溝と前記断面台形状の第2の剛体シール
部材の相対する側壁面間に配置される2つの弾性材製の
環状シール部材とからなるシールチェーン。 - 【請求項2】 前記第2の剛体シール部材の背面には、
グリース溜まりとなる凹部を有することを特徴とする請
求項1に記載のシールチェーン。
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