JP4815258B2 - アンローダ用シールチェーン - Google Patents

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本発明は、ブシュの内周面とピンの外周面で構成される軸受部に封入された潤滑剤が外部に漏れ出すのを防止するとともに軸受部に外部から異物が侵入するのを防止するシール手段を有するアンローダ用シールチェーンに関し、特に、バラ物(穀類、鉄鉱石、石炭等)を搬送するバケットコンベヤ等のアンローダ用チェーンに用いて好適なアンローダ用シールチェーンに関するものである。
従来、シールチェーンとしては、次のようなシールチェーンが提案されている。
すなわち、一対のブシュの両端部を一対の内プレートのブシュ圧入孔に圧入して構成される内リンクと、一対のピンの両端部を一対の外プレートのピン圧入孔に圧入して構成される外リンクとを、各ブシュ内を貫通する各ピンにより交互に連結し、各ブシュの内周面と各ピンの外周面で構成される軸受部にグリースが封入され、グリースが外部に漏れ出すのを防止するとともに外部から異物が侵入するのを防止するシール手段を有するシールチェーンにおいて、各内プレートと各外プレートとの対向面の間に配置されたシール手段は、第1の剛体シール部材と、第2の剛体シール部材と、第1の剛体シール部材の一側面と第2の剛体シール部材の一側面の間に把持されるOリングと、リップを有する弾性シールリングとから構成され、Oリング及びリップを有する弾性シールリングはニトリルゴムまたはフッ素ゴム製であり、第1の剛体シール部材は各内プレートの外側面に固着され、第2の剛体シール部材は各外プレートの内側面に固着され、リップを有する弾性シールリングは各ブシュの外周面に固着され、弾性シールリングのリップの先端部は各外プレートの内側面に当接しているものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−322221号公報
ところで、前記特開2003−322221号公報に開示されたシールチェーンは、次のような改良すべき問題点がある。
リップを有する弾性シールリングのリップの押付力が弱く、シール効果がそれほど高くない。
そのため、各ブシュの内周面と各ピンの外周面で構成される軸受部の潤滑に潤滑油(オイル)を使用すると、リップ先端部が当接する接触部分から潤滑油(オイル)が漏れてしまうため、潤滑剤としてはグリースしか使用することができない。
また、ピンの中心軸線からリップ先端部が当接する接触部分までの距離が大きいため、シールチェーンの屈曲時のリップ先端部の摺動長さが長くなり、その結果、リップ先端部の摩耗が大きくなり、弾性シールリングのシール寿命が短い。
また、各ブシュの端面と各外プレートの内側面との対向面の面積(すなわち摺動面積)が小さいため、この対向面(摺動面)の軸方向の摩耗が促進され、各内プレートと各外プレートとの対向面の間の距離(隙間)が長期間保てない。
また、シールチェーンの屈曲時にリップ先端部が摺動する各外プレートの内側面の表面が粗いため、リップ先端部の摩耗が大きくなり、弾性シールリングのシール寿命が短い。
各外プレートの内側面の表面を機械加工すれば、その表面の粗さを解消できるが、機械加工を必要とする分だけ製造コストが上昇する。
また、シール手段は、第1の剛体シール部材と、第2の剛体シール部材と、Oリングと、リップを有する弾性シールリングとから構成されるため、シール手段の構造が複雑で、その組立が困難である。
そこで、本発明は、弾性シール部材のリップを摺動させるブシュの突出した端面の表面粗さを小さくしてシール性能を向上させるとともに弾性シール部材のリップの摩耗量を減少させて長寿命化を達成し、製造コストの上昇がなく、組立が容易なアンローダ用シールチェーンを提供することを課題とするものである。
請求項1記載の発明は、前述した課題を解決するために、一対のブシュの両端部を一対の内プレートのブシュ圧入孔に圧入して突出した状態で構成される内リンクと、一対のピンの両端部を一対の外プレートのピン圧入孔に圧入して構成される外リンクとを、前記各ブシュ内を貫通する前記各ピンにより交互に連結し、前記各ブシュの内周面と前記各ピンの外周面で構成される軸受部に潤滑剤が封入され、前記軸受部に封入された潤滑剤が外部に漏れ出すのを防止するとともに前記軸受部に外部から異物が侵入するのを防止するシール手段を有するアンローダ用シールチェーンであって、前記シール手段が、前記ピンの外周面に固着してブシュの突出した端面に先端部を当接させたリップを有する弾性シールリングと該弾性シールリングの半径方向外側に位置して外プレートの内側面に固着した剛性シールリングとで構成され、前記ブシュの突出した端面が、外プレートの内側面より表面粗さが小さくなっているものである。
請求項2記載の発明は、前記課題を解決するために、請求項1記載のアンローダ用シールチェーンの構成に加えて、前記弾性シールリングが熱硬化性樹脂製である。
請求項1記載の発明によれば、ア一対のブシュの両端部を一対の内プレートのブシュ圧入孔に圧入して突出した状態で構成される内リンクと、一対のピンの両端部を一対の外プレートのピン圧入孔に圧入して構成される外リンクとを、各ブシュ内を貫通する各ピンにより交互に連結し、各ブシュの内周面と前記各ピンの外周面で構成される軸受部に潤滑剤が封入され、軸受部に封入された潤滑剤が外部に漏れ出すのを防止するとともに軸受部に外部から異物が侵入するのを防止するシール手段を有するンローダ用シールチェーンであって、シール手段がピンの外周面に固着してブシュの突出した端面に先端部を当接させたリップを有する弾性シールリングとこの弾性シールリングの半径方向外側に位置して外プレートの内側面に固着した剛性シールリングとで構成され、ブシュの突出した端面が、外プレートの内側面より表面粗さが小さくなっていることにより、次のような効果を奏することができる。
請求項1記載の発明のアンローダ用シールチェーンの屈曲時に、リップの先端部がブシュの突出した端面に対して摺動し、このリップの先端部が摺動するブシュの突出した端面は、機械加工によりその表面粗さが小さくなっている。一方、従来のもの(特開2003−322221号公報に開示されたシールチェーン)は、弾性シールリングのリップの先端部は外プレートの内側面に対して摺動し、このリップの先端部が摺動する外プレートの内側面は機械加工されていないので、その表面粗さは粗く、シール性能が十分でないが、請求項1記載の発明のリップの先端部が摺動するブシュの突出した端面は、機械加工によりその表面粗さが小さくなっているので、従来のもの(前記特開2003−322221号公報に開示されたシールチェーン)よりもそのシール性能が向上し、リップの先端部の摩耗量が減少して長寿命化を達成することができる。
また、リップの先端部が摺動する位置が、従来のもの(特開2003−322221号公報に開示されたシールチェーン)よりも各ピンの中心軸線に近いので、アンローダ用シールチェーンの屈曲時にリップの先端部が摺動する摺動距離が短くなり、同じ屈曲回数でもリップの先端部の摩耗量は減少することとなり、弾性シールリングの長寿命化につながる結果、アンローダ用シールチェーンの長寿命化を図ることができる。
また、リップの先端部が摺動する位置が、従来のもの(特開2003−322221号公報に開示されたシールチェーン)よりも各ピンの中心軸線に近いので、アンローダ用シールチェーンの屈曲時にリップの先端部が摺動する摺動距離が短くなり、リップの先端部に作用するトルクが低トルクとなる。
したがって、リップの押し付け力を上げてもアンローダ用シールチェーンが屈曲不良となりにくく、従来のもの(特開2003−322221号公報に開示されたシールチェーン)よりもリップの押し付け力を上げることができる。
そして、リップの押し付け力のアップは、リップの先端部の摺動部(接触部)がある程度摩耗した状態でもシール効果が低下しにくくなることにつながる結果、アンローダ用シールチェーンの長寿命化を図ることができる。
また、各内プレートの外側面と剛性シールリングの内側面との相互間とこれに連接するブシュの突出した端面と外プレートの内側面との相互間が、ラビリンス構造を有しているので、外部から異物が侵入しにくい結果、アンローダ用シールチェーンの長寿命化を図ることができる。
また、シール性能が向上し密封性が高まることで、軸受部に封入される潤滑剤にグリースよりも浸透性の高い潤滑油(オイル)を用いることができ、アンローダ用シールチェーンが長寿命化する。
また、各ブシュの端面の機械加工は、従来も行われているものであり、この機械加工により特に製造コストが上昇することはない。
また、シール手段が、前記弾性シールリングと前記剛性シールリングとから構成されていることによって、従来のもの(特開2003−322221号公報に開示されたシールチェーン)に比べて部品点数が少ないので、組立が容易である。
請求項2記載の発明によれば、請求項1記載のアンローダ用シールチェーンの奏する効果に加えて、前記弾性シールリングは熱硬化性樹脂製であるので、従来のもの(前記特開2003−322221号公報に開示されたシールチェーン)、すなわち、ニトリルゴムまたはフッ素ゴム製の弾性シールリングに比べて前記弾性シールリングの耐摩耗性が向上している。その結果、前記アンローダ用シールチェーンのより一層の長寿命化を図ることができる。
本発明のアンローダ用シールチェーンの最良の形態としては、以下のとおりである。
すなわち、一対のブシュ3,3の両端部を一対の内プレート4,4のブシュ圧入孔に圧入して構成される内リンク2と、一対のピン7,7の両端部を一対の外プレート8,8のピン圧入孔に圧入して構成される外リンク6とを、各ブシュ3内を貫通する各ピン7により交互に連結し、各ブシュ3の内周面と各ピン7の外周面で構成される軸受部12に潤滑剤が封入され、軸受部12に封入された潤滑剤が外部に漏れ出すのを防止するとともに軸受部12に外部から異物が侵入するのを防止するシール手段21を有するアンローダ用シールチェーン1において、潤滑剤として潤滑油(オイル)を使用し、シール手段21は、リップ22aを有する熱硬化性樹脂製弾性シールリング22と剛性シールリング23とから構成され、熱硬化性樹脂製弾性シールリング22は各ピン7の外周面に固着され、リップ22aの先端部は各ブシュ3の端面3aに当接し、剛性シールリング23は熱硬化性樹脂製弾性シールリング22の半径方向外側に位置しかつ各外プレート8の内側面に固着されている。その実施例を以下に説明する。
本発明の実施例に係るアンローダ用シールチェーンについて、図1〜図3を参照して、以下に説明する。
図1は、本発明の実施例に係るアンローダ用シールチェーンの一部を断面で示す平面図であり、図2は、図1に示すアンローダ用シールチェーンの側面図であり、図3は、図1におけるX−X線断面図である。
本発明の実施例に係るアンローダ用シールチェーン1は、図1,2に示すように、複数の内リンク2及び外リンク6と後述するシール手段21を有している。
複数の内リンク2及び外リンク6は交互に連結されてアンローダ用シールチェーン1を構成している。
内リンク2は、一対の中空円筒状のブシュ3,3と一対の内プレート4,4とローラ5とからなり、一対の内プレート4,4は、ブシュ圧入孔に一対の中空円筒状のブシュ3,3の両端部を圧入して結合され、ローラ5は、各ブシュ3の外周面に回転自在に挿入されている。
外リンク6は、一対のピン7,7と一対の外プレート8,8とからなり、一対の外プレート8,8は、ピン圧入孔に一対のピン7,7の両端部を圧入して結合されている。
内リンク2と外リンク6は、各ブシュ3内を貫通する各ピン7により交互に連結されている。
各ピン7は、その頭部と反対側に座金9を介してナット10が締結されている。
アンローダ用シールチェーン1は、バケットを取り付けて使用する連続アンローダ用のコンベヤチェーンであり、図1,2に示すように、バケットを取り付けるための延長ピン7’,7”がピン7に代えて必要数だけ使用されている。
各延長ピン7’も、その頭部と反対側に座金9を介してナット10’が締結されている。
また、各延長ピン7”も、その頭部と反対側に座金9とスリーブ11を介してナット10’が締結されている。
そして、各ブシュ3の内周面と各ピン7及び各延長ピン7’,7”の外周面で軸受部12が構成されており、この軸受部12に潤滑油(オイル)が封入されている。
各ピン7及び各延長ピン7’,7”には、図1,3に示すように、潤滑油(オイル)を貯留するための貯留室7aが形成されている。
この貯留室7aは、一端側が開口しており他端側は閉鎖されている。
また、貯留室7aの中央部の近傍に貯留室7aに連通する半径方向の給油路7bが形成されており、この給油路7bは、軸受部12に開口している。
そして、貯留室7a内に一端側の開口から潤滑油(オイル)を注入した後に、一端側の開口は栓7cによって閉鎖される。
そして、栓7cの上方には、プラグ7dとキャップ7eとが装着されている。したがって、軸受部12には給油路7bを経由して貯留室7a内の潤滑油(オイル)が封入されている。
シール手段21は、図3に示すように、リップ22aを有する弾性シールリング22と剛性シールリング23とから構成されている。
リップ22aを有する弾性シールリング22はその本体22bの外周面に横断面V字状溝が形成され、この横断面V字状溝が形成されることにより側面にリップ22aが形成されている。
このリップ22aを有する弾性シールリング22は、熱硬化性樹脂で成形された成形パッキンである。
熱硬化性樹脂としては、例えば、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂、ユリア樹脂、ポリエステル樹脂、尿素樹脂等が使用できる。
そして、弾性シールリング22は、その本体22bを各ピン7及び各延長ピン7’,7”の外周面に固着し、リップ22aの先端部が、各ブシュ3の端面に当接するように取り付けられている。
剛性シールリング23は、横断面が矩形の鋼製環状リングである。
この剛性シールリング23は、鋼製に限定されるものではなく、剛性を有するものであれば鋼以外の金属あるいは合成樹脂を使用してもよい。
そして、剛性シールリング23は、弾性シールリング22の半径方向外側に位置するように各外プレート8の内側面に固着されている。
なお、剛性シールリング23の軸方向寸法は、各内プレート4と各外プレート8の対向側面との間の距離より僅かに小さくなっている。
したがって、剛性シールリング23の内側面と各内プレート4の外側面との間には、僅かな隙間tが形成されている。
そして、剛性シールリング23は、各ブシュ3の端面と各外プレート8の内側面との間の距離を上記の隙間tの範囲内で規制する。
また、シール手段21を構成する弾性シールリング22と剛性シールリング23が、上記のように、各ピン7及び各延長ピン7’,7”の外周面側に配置されているので、各内プレート4の外側面と剛性シールリング23の内側面との間は、ラビリンス構造を有している。
次に、本発明の実施例に係るアンローダ用シールチェーン1の作用について、図3を参照して以下に説明する。
弾性シールリング22は、各ピン7及び各延長ピン7’,7”に取り付けられているので、アンローダ用シールチェーン1の屈曲時に、弾性シールリング22は、ブシュ3に対して相対回転する。
その際、リップ22aの先端部は、リップ22aの弾発力によりブシュ3の端面3aに当接しており、相対回転時にリップ22aの先端部は、ブシュ3の端面3aに対して摺動する。
このように、リップ22aの先端部はリップ22aの弾発力によりブシュ3の端面3aに当接していることにより、軸受部12に封入されている潤滑油(オイル)が外部に漏れ出すのを防止している。
また、剛性シールリング23は、弾性シールリング22の半径方向外側に位置するように各外プレート8の内側面に固着されているので、アンローダ用シールチェーン1の屈曲時に、剛性シールリング23は、各内プレート4の外側面に対して僅かな隙間tを介して相対回転する。
そして、内リンク2と外リンク6が軸方向に相対変位する場合、剛性シールリング23は、各ブシュ3の端面と各外プレート8の内側面との間の距離を上記の隙間tの範囲内で規制する。
したがって、この相対変位によってリップ22aに過大な押し付け力がかかるのを防止している。
上述した構造及び作用を有する本発明の実施例に係るアンローダ用シールチェーン1によれば、次のような効果を奏する。
アンローダ用シールチェーン1の屈曲時に、リップ22aの先端部が各ブシュ3の端面3aに対して摺動する。
このリップ22aの先端部が摺動する各ブシュ3の端面は、機械加工によって外プレートの内側面よりその表面粗さが小さくなっている。
一方、従来のもの(特開2003−322221号公報に開示されたシールチェーン)においては、弾性シールリングのリップの先端部は、各外プレートの内側面に対して摺動する。
そして、このリップの先端部が摺動する各外プレートの内側面は機械加工されていないので、その表面粗さは粗い。そのため、シール性能が十分でない。
これに対して、リップ22aの先端部が摺動する各ブシュ3の突出した端面3aは、機械加工によりその表面粗さが小さくなっているので、従来のもの(前記特開2003−322221号公報に開示されたシールチェーン)よりもそのシール性能が向上し、また、リップ22aの先端部の摩耗量が減少して長寿命化する。
また、リップ22aの先端部が摺動する位置が、従来のもの(前記特開2003−322221号公報に開示されたシールチェーン)よりも各ピン7及び各延長ピン7’,7”の中心軸線に近いので、アンローダ用シールチェーン1の屈曲時にリップ22aの先端部が摺動する摺動距離が短くなり、同じ屈曲回数でもリップ22aの先端部の摩耗量は減少することとなり、弾性シールリング22の長寿命化につながる。
その結果、アンローダ用シールチェーン1の長寿命化を図ることができる。
また、リップ22aの先端部が摺動する位置が、従来のもの(特開2003−322221号公報に開示されたシールチェーン)よりも各ピン7及び各延長ピン7’,7”の中心軸線に近いので、アンローダ用シールチェーン1の屈曲時にリップ22aの先端部が摺動する摺動距離が短くなり、リップ22aの先端部に作用するトルクが低トルクとなる。
したがって、リップ22aの押し付け力を上げても、アンローダ用シールチェーン1が屈曲不良となりにくく、従来のもの(特開2003−322221号公報に開示されたシールチェーン)よりもリップ22aの押し付け力を上げることができる。
そして、リップ22aの押し付け力のアップは、リップ22aの先端部の摺動部(接触部)がある程度摩耗した状態でもシール効果が低下しにくくなることにつながる。
その結果、アンローダ用シールチェーン1の長寿命化を図ることができる。
また、弾性シールリング22は、熱硬化性樹脂製であるので、従来のもの(特開2003−322221号公報に開示されたシールチェーン)、すなわち、ニトリルゴムまたはフッ素ゴム製の弾性シールリングに比べて、弾性シールリング22の耐摩耗性が向上している。
その結果、アンローダ用シールチェーン1のより一層の長寿命化を図ることができる。
また、各内プレート4の外側面と剛性シールリング23の内側面との相互間とこれに連接するブシュの突出した端面と外プレートの内側面との相互間は、ラビリンス構造を有しているので、外部から異物が侵入しにくい。
その結果、アンローダ用シールチェーン1の長寿命化を図ることができる。
また、シール性能が向上し密封性が高まることで、軸受部12に封入される潤滑剤にグリースよりも浸透性の高い潤滑油(オイル)を用いることができ、アンローダ用シールチェーン1が長寿命化する。
そして、各ピン7及び各延長ピン7’,7”の内部に貯留室7aを設けているので、給油のためのメンテナンスが不要なアンローダ用シールチェーン1が製作できる。
また、ブシュ3の端面3aの機械加工は、従来も行われているものであり、この機械加工により特に製造コストが上昇することはない。
また、シール手段21は、弾性シールリング22と剛性シールリング23とから構成されているものであり、従来のもの(特開2003−322221号公報に開示されたシールチェーン)に比べて部品点数が少ないので、組立が容易である。
また、剛性シールリング23の半径方向寸法を適宜の大きさにすることにより、剛性シールリング23の側面が、内プレート4の外側面と摺動することがあっても、その摺動面積を増大させることができる。
したがって、この摺動面積の増大により耐摩耗性が向上し、剛性シールリング23の摩耗による隙間tの変化を小さくすることができ、リップ22aの押し付け力の変化を小さくできる。
なお、本発明の実施例に係るアンローダ用シールチェーン1は、ローラチェーンに適用したものであるが、請求項1,2記載の発明は、ローラを有しないブシュチェーンにも適用できるものである。
また、本発明の実施例に係るアンローダ用シールチェーン1はバラ物(穀類、鉄鉱石、石炭等)を搬送するバケットコンベヤ等のアンローダ用チェーンに用いたものであるが、請求項1,2記載の発明は、バケットコンベヤ等のアンローダ用チェーン以外の、別の用途のチェーンにも用いることができる。
本発明の実施例に係るアンローダ用シールチェーンの一部を断面で示す平面図。 図1に示すアンローダ用シールチェーンの側面図。 図1におけるX−X線断面図。
1 ・・・アンローダ用シールチェーン
2 ・・・内リンク
3 ・・・ブシュ
3a・・・端面
4 ・・・内プレート
5 ・・・ローラ
6 ・・・外リンク
7 ・・・ピン
7a・・・貯留室
7b・・・給油路
7c・・・栓
7d・・・プラグ
7e・・・キャップ
7’,7”・・・延長ピン
8 ・・・外プレート
9 ・・・座金
10,10’・・・ナット
11 ・・・スリーブ
12 ・・・軸受部
21 ・・・シール手段
22 ・・・リップを有する弾性シールリング
22a・・・リップ
22b・・・本体
23 ・・・剛性シールリング
t ・・・隙間

Claims (2)

  1. 一対のブシュの両端部を一対の内プレートのブシュ圧入孔に圧入して突出した状態で構成される内リンクと、一対のピンの両端部を一対の外プレートのピン圧入孔に圧入して構成される外リンクとを、前記各ブシュ内を貫通する前記各ピンにより交互に連結し、前記各ブシュの内周面と前記各ピンの外周面で構成される軸受部に潤滑剤が封入され、前記軸受部に封入された潤滑剤が外部に漏れ出すのを防止するとともに前記軸受部に外部から異物が侵入するのを防止するシール手段を有するアンローダ用シールチェーンであって、
    前記シール手段が、前記ピンの外周面に固着してブシュの突出した端面に先端部を当接させたリップを有する弾性シールリングと該弾性シールリングの半径方向外側に位置して外プレートの内側面に固着した剛性シールリングとで構成され、
    前記ブシュの突出した端面が、外プレートの内側面より表面粗さが小さくなっていることを特徴とするアンローダ用シールチェーン。
  2. 前記弾性シールリングが、熱硬化性樹脂製であることを特徴とする請求項1記載のアンローダ用シールチェーン。
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