JP4519501B2 - ローラチェーン - Google Patents

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Description

本発明は、オートバイの駆動用又はエンジンのタイミングチェーン等の駆動用として、又はコンベヤ等の搬送用として、用いられるローラチェーンに係り、詳しくはローラのシール化を図ったローラチェーンに関する。
従来、内リンクプレート(ローラリンクプレート)にブシュ端を突出して嵌合し、該ブシュ突部を囲むようにして、内リンクプレートと外リンクプレートとの間にシールリングを配置し、ピンとブシュとの間にグリース等の潤滑剤を封入すると共に、ブシュ突部によりシールリングの過度の圧潰を防止したシールチェーンが知られている。
該シールチェーンは、内リンクプレートと外リンクプレートとの間に、シールリングを介在するための所定間隔を必要とし、チェーンの幅が拡大し、シールリングを備えないノンシールチェーンと互換性がなく共用することができない。例えば、ノンシールチェーンからなるコンベヤ装置をシールチェーンに変更する場合、コンベヤチェーンを装着する装置全体を変更する必要がある。
本出願人は、外リンクプレートにリングの凹溝を形成し、該凹溝にシールリングを嵌込むことにより、内リンクプレートと外リンクプレートとの間にシールリング用の特別な間隔を存する必要をなくして、チェーン幅の拡大をもたらさないシールチェーンを提案した(特許文献1参照)。
特開2003−314628号公報 実公昭55−23242号公報 実開昭56−71545号公報
上述したシールチェーンは、外リンクプレートの外幅を従来のノンシールチェーンのものと略々同等として、既設設備でのシールチェーン化を容易となし、ピンとブシュとのクリアランス(軸受部)に潤滑剤を封入すると共に、塵埃等の摩耗物が軸受部に侵入することを防止して、ピン及びブシュ間(軸受部)の摩耗の進行が大幅に改善され、このため、ローラとの間の摩耗によりローラチェーンが寿命に達することが判明した。
従来より、ローラと内リンクプレートとの間にシールリングを介在して、ローラとブシュとの間への塵埃等が侵入することを防止すると共に、ローラとブシュ間の潤滑剤の保持を図ったものも各種提案されているが(特許文献2及び3参照)、いずれも、ローラ端と内リンクプレートとの間にシールリングを介在するものである。従って、ローラがスプロケット歯に接触してその外周面が摩耗すると、該ローラの端面も薄くなり、スプロケットからの衝撃荷重が直接シールリングに作用し、シールリングを早期に破損してしまう。また、駆動又は従動スプロケットがローラチェーンに噛合する際、スプロケットからローラに受ける衝撃荷重がローラから直接シールリングに作用し、シールリングを比較的早期に破損してしまうことがある。
そこで、本発明は、ローラに作用する衝撃荷重が直接シールリングに作用しないように構成し、もってローラとブシュ間の潤滑剤を長期に亘って保持すると共に、ローラとブシュ間に塵埃等の侵入を長期に亘って防止して、長寿命化を図ったローラチェーンを提供することを目的とするものである。
請求項1に係る本発明は、1対のリンクプレート(7,7)の両端部をピン(9,9)で連結した外リンク(3)と、1対の内リンクプレート(4,4)の両端部をブシュ(5,5)で連結すると共に該ブシュにローラ(6)を被嵌した内リンク(2)と、を前記ブシュ(5)に前記ピン(9)を嵌挿することにより交互に連結してなる、ローラチェーン(1・・・)において、
前記内リンクプレート(4)の内側面に前記ブシュ(5)を囲むように凹部(15)を形成し、前記ローラ(6)の両端部(6a)にリング状のシールプレート(17)を遊嵌し、前記凹部と前記シールプレートの間に、弾性体からなるシールリング(19)を配置して、前記ブシュ(5)と前記ローラ(6)との間の軸受部(E)に潤滑剤を封入すると共に該軸受部に外部から摩耗物が侵入することを防止してなり、
前記シールリング(19)及び前記シールプレート(17)を、前記内リンクプレート(4)の内側面(h)に対して前記凹部(15)内に位置することを特徴とする、
ローラチェーンにある。
更に、請求項に係る本発明は、前記凹部(15)の底面(15a)にリング状の凹溝(16)を形成し、該凹溝に前記シールリング(19)を嵌込み、
前記シールプレート(17)の前記ローラ(5)との遊嵌部(f)と、該シールプレートの前記シールリング(19)との当接部(g)の間に径方向に所定間隔(i)を存する、
ーラチェーンにある。
請求項に係る本発明は、前記外リンクプレート(7)と前記内リンクプレート(4)との間に前記ブシュ(5)を囲むようにシール装置(S1,S2)を介在して、前記ブシュ(5)と前記ピン(6)との間の軸受部(C)に潤滑剤を封入すると共に該軸受部に外部から摩耗物が侵入することを防止してなる、
請求項記載のローラチェーンにある。
請求項に係る本発明は、前記ローラチェーンが、搬送用のローラチェーンである、
請求項1又は2記載のローラチェーンにある。
なお、上記カッコ内の符号は、図面と対照するためのものであるが、請求項記載の構成に何等影響を及ぼすものではない。
請求項1に係る本発明は、ローラとブシュとの間の軸受部に潤滑剤を封入するシールリングを設けたので、該シールリングにより塵埃等が上記軸受部に侵入することを防止することが相俟って、ブシュに対するローラの回転を長期に亘って滑らかに保持することができる。そして、ローラがスプロケット歯の噛合又はガイド面との転がり等によりその外周面が摩耗しても、ローラ端面に遊嵌するシールプレート及びシールリングは、凹部内に配置されて、上記スプロケット歯又はガイド面と接触することはなく、従ってこれらが早期に摩耗することはないため、シールプレートとシールリングの当接及びシールプレートのローラ端面での遊嵌に基づくシール機能を長期に亘って維持することができる。
また、請求項に係る本発明によると、スプロケット歯の噛合によりローラに大きな衝撃荷重が作用し、該荷重がローラに対してスラスト方向の力として作用しても、シールリングは、凹溝内に配置されているので、過度に圧潰されることはなく、また上記シールプレートと内リンクプレートとの間の潤滑剤は、上記衝撃に伴うローラの移動により、該衝撃作用方向のシールリングとシールプレートの当接部に供給され、該シールリングに捻れるような大きな力が作用することを防止する。
更に、シールプレートがローラとの遊嵌部とシールリングとの間に径方向に所定間隔を有するので、シールプレートにより上記衝撃を吸収すると共に、該シールプレートの内リンクプレートとシールリングとの間の潤滑剤が緩衝材として作用し、上記ローラに作用する衝撃力は、大幅に緩和されてシールリングに伝わり、該ローラの衝撃力が直接シールリングに作用することはない。
これらが相俟って、ローラに大きな衝撃力が作用しても、シールリングが破損することを防止でき、シールリングの長寿命化を図って、ローラチェーンの寿命を延ばすことができる。
請求項に係る本発明は、ブシュとピンとの間の軸受部にもシール装置を配置したので、該シール装置により潤滑剤を保持すると共に、塵埃等が上記軸受部に侵入することを防止して、該ブシュとピンとの間の軸受部の屈曲も長期に亘って滑らかに保持することが相俟って、ローラチェーンの寿命を延ばすことができる。
請求項に係る本発明によると、搬送用ローラチェーンは、ローラをガイド面に案内する等によりローラが回転する割合が多いと共に、大型であるためローラに大きな衝撃荷重が作用して、ローラ潤滑用のシールリングに対する環境は厳しいが、本発明を搬送用ローラチェーンに適用することにより、該搬送用チェーンの長寿命化を図ることができる。
以下、図面に沿って、本発明をコンベヤ用ローラチェーンに適用した実施の形態について説明する。コンベヤ用ローラチェーン1は、図1に示すように、交互に連結された内リンク2と外リンク3とからなり、内リンク2は、2枚の内リンクプレート4,4と、これら両リンクプレートの両端部を連結するブシュ5,5と、これらブシュに回転自在に被嵌されたローラ6,6とからなり、外リンク3は、上記内リンクプレートと同じ形状の2枚の外リンクプレート7,7と、これら両リンクプレートの両端部を連結するピン9,9とからなる。ブシュ5,5にピン9,9が挿入され、かつピン9がその頭部9a及び先端部に挿入された割りピン10により抜止めされて、両リンク2,3が交互に連結されて無端状に構成されている。該ローラチェーン1は、アタッチメント等により各種運搬部材に連結され、駆動スプロケットにより駆動されて、コンベヤ用として用いられる。
図2に詳示するように、外リンクプレート7の内側面には、ピン孔7aを中心とした円環(リング)状に凹溝11が形成されており、該凹溝には断面O字状のゴム等の弾性体からなるシールリング(Oリング)12が嵌込まれている。また、ブシュ5はその両端外周側が削られて、小径でかつ僅かな突出量からなるボス部5aが形成されており、該ボス部5aはリンクプレートから突出しており、該突出ボス部5aにリング(ワッシャ)状のシールプレート13が回転自在に遊嵌されている。該シールプレート13及び突出ボス部5aは、比較的小さく(薄い)かつ遊嵌関係を保持するためボス部がシールプレートより僅かに突出しており、該シールプレート13は、外リンクプレート7と内リンクプレート4との間に介在すると共に、該シールプレートの側面に上記シールリング12が当接して、シール装置S1を構成している。
シールリング(Oリング)12は、自然長状態でおいて、上記凹溝11から所定量突出しており、シールリング12が所定量圧縮した状態(押え代以上突出した状態)でシールプレート13に接触するように、外リンクプレート7,7の間隔Aがピン9の頭部9aと割りピン10により規定されていると共に、内リンクプレート4,4の間隔Bがブシュ5により規定されている。そして、チェーン組立時、又は組立後グリースガン等により、ピン9とブシュ5との間隔(軸受部)Cにグリース等の潤滑剤が塗布又は注入され、該潤滑剤は、上記シールリング12のシールプレート13への圧接により封入される。
また、内リンクプレート4の内側面にはブシュ5を中心として円形に皿状に浅く座刳られて凹部15が形成されており、更に該凹部の底面15aに、ブシュ5を中心とした円環(リング)状に凹溝16が形成されている。また、ローラ6の両端面はその外周側が削られて、小径でかつ僅かな突出量からなるボス部6aが形成されており、該突出ボス部6aにリング(ワッシャ)状のシールプレート17が回転自在に遊嵌されている。該シールプレート17は上記皿状の凹部15内に位置するようにその外径及び厚さが規定されており、かつ上記円環状の凹溝16に断面O字状のゴム等の弾性体からなるシールリング(Oリング)19が嵌込まれている。
該シールリング19は、自然長状態において、上記凹溝16から所定量突出しており、シールリング19が所定量圧縮した状態(押え代以上突出した状態)でシールプレート17に接触するように、ローラ6の長さ(D)及び内リンクプレート4,4の間隔Bが規定されている。そして、チェーン組立時等、ブシュ5とローラ6との間隔(軸受部)Eにグリース等の潤滑剤が注入又は塗布されて、該潤滑剤は、上記シールリング19のシールプレート17への圧接により封入される。
即ち、内リンクプレート4の間隔をB、その凹部15の底面15a間の間隔をB’、両シールプレート17の外側面間の間隔をD(シールプレート17の外れ防止のため、ローラ6の端面6aがシールプレート17よりも僅かに突出している)、凹溝16に嵌込まれた自然長のシールリング19間の間隔をJ(図示せず)とすると、B’>J>D>Bとなり、かつ各間隔間(B’−J),(J−D)は比較的小さな値からなる。そして、凹部15は所定深さj(=B’−B)を有しており、該深さj内、即ち内リンクプレート4の内側面h内に、前記シールプレート17及びシールリング19更にシールプレート17のローラ端ボス部6aに対する遊嵌接合部fが位置するように設定されている。また、リング状のシールプレート17は、その内径部でローラ6に遊嵌し、かつその外径部でシールリング19と当接しているので、遊嵌部fと当接部gとの間に径方向に所定間隔iを存する。
なお、上記シールリング12及び19は、同じ形状のものを用いてもよく、この場合、部品点数が少なくなると共に、組立時のシールリングの装着ミスをなくすことができる。また、シールプレート13,17は、同じ厚さのものを用いることが好ましいが、異なるものでもよく、また耐久性の面から焼入硬化材を用いることが好ましい。また、ブシュ5に径方向の貫通孔を穿設し、ピン9との間の軸受部Cとローラ6との間の軸受部Eとを連通して、ピン9から軸受部Cに潤滑剤を充填する際、軸受部Eにも供給できるようにしてもよい。
本ローラチェーン1は、以上のような構成を有するので、駆動スプロケットにより駆動されて走行する。ローラチェーン1は、スプロケットとの噛合い時等、内リンク2と外リンク3とが屈曲し、この際ピン9とブシュ5とが相対的に擦れ合う軸受部を構成するが、該軸受部Cには潤滑剤がシールリング12により封入されており、長期に亘り上記屈曲を滑らかに保持し得る。なお、シールリング12は外リンクプレート7に形成した凹溝11内に配置されているので、シールリング12が介在しないノンシールチェーンと、外リンク3の幅A及び内リンク2の幅Bを略々同一にすることができる。正確には、内リンクプレート4に凹部15及び凹溝16を形成することによる、内リンクプレート4の強度が低下することを防止するため、内リンクプレート4の厚さを少し大きくするか、又は内リンクプレート4(及び外リンクプレート7)の高さH(図1(b)参照)を大きくしている。
また、本ローラチェーン1は、スプロケットとの噛合時等、ブシュ5に対してローラ6が回転して、ブシュ5とローラ6との隙間Eで軸受部を構成するが、該軸受部Eにはシールリング19により潤滑剤が封入されており、長期に亘って上記ローラ6の滑らかな回転を保持し得る。この際、シールプレート17(13も同様)は、ゴム等の摩擦係数が高くかつ外径側に位置するシールリング19との接触により、その間を殆ど摺動・移動することがなく、シールリング19と略々一体に動き、遊嵌部fにより潤滑剤を介在してローラ6と相対移動し(摺動)する。
そして、図3に示すように、ローラチェーン1がスプロケット25の歯25aに噛合する際、スプロケット歯25aがローラ6の中央から片寄ったとしても、該歯25aは内リンクプレート4の内側面hに当接して、凹部15内に位置するシールプレート17と干渉することはない。従って、図2の6eに示すように、スプロケット歯25aとの接触により、ローラ6の外周面が摩耗しても、ローラの端面部分が摩耗することはない。これにより、シールプレート17及び該シールプレートの遊嵌部fであるローラ端部分及びシールリング19からなるシール機構は、長期に亘ってその機能を維持する。
また、ローラ6がスプロケット歯と噛合開始する際、スプロケット歯がローラ6に激しく衝突して、ローラ6に大きな衝撃荷重が作用する。該衝撃荷重はローラ6の中央にその径方向から真直ぐに作用すれば、ローラに軸方向力(スラスト力)としては作用せず、ローラの広い内周面に分散してかつ封入されている潤滑剤を介してブシュ5に作用して、チェーンの走行方向力として滑らかに伝達されるが、実際には、チェーンの蛇行等により、ローラ6にスラスト力としても作用する。
該ローラ6に作用するスラスト力は、該ローラに遊嵌するシールプレート17を介してシールリング19に押圧力として作用するが、その際ローラ6のシールプレート17への作用点(嵌合部)fとシールプレート17がシールリング19に作用する点(当接部)gとは径方向に所定間隔i離れている。これにより、上記ローラ6に作用する衝撃力は、図3に示すように、シールプレート17を介して(例えばシールプレートを弾性変形しつつ)シールリング19に伝達され、更にローラ6の衝撃方向への移動により、シールリング17の内リンクプレート4とシールリング16との間部分mの潤滑剤を圧縮して、該潤滑剤を緩衝材として作用し、上記ローラに作用する衝撃力(スラスト力)は、大幅に緩和されてシールリング19に作用する。
更に、上記シールプレート17と内リンクプレート4との間部分mの潤滑剤は、ローラ端面6a及びシールプレート17をその大きな衝撃(スラスト)力に拘らず、凹部底面1aとの間及び遊嵌部fで滑らかに回転し、更にシールリング19とシールプレート17の当接部gにも供給されて、シールリング19に対してシールプレート17を滑らかに回転し、シールリング19を捻るような大きな力が生ずることを防止する。
更に、ローラ6の軸方向移動量は、そのボス部端面6aが内リンクプレート4の皿状凹部15の底面に当接することにより規制され、またシールリング19の圧潰量も凹溝16内に位置することにより規制されて、シールリングが過度に圧潰されることはない。これらが相俟って、シールリング19は、ローラ6の大きな衝撃荷重が繰返し作用しても、早期に破断することが防止される。
そして、スプロケット歯がローラ6に径方向から衝接することにより、ローラ6はブシュ5に対して径方向の一方に移動し、この際ローラとブシュとの隙間Eが一方に寄せられるポンプ作用により、該隙間Eの潤滑油がシールプレート17の遊嵌部f及びローラ端面6aと凹部底面1aとの間、更にはシールリング19とシールプレート17の接触面方向に押出される。これにより、上述したローラ6のスラスト力発生時、潤滑剤が、ローラ端面6aと内リンクプレート側面との間に供給され、そして僅かな量がシールリング19とシールプレート17との間にも送られて、ローラ6の滑らかな回転を保持する。なお、シールリング19に送られる潤滑剤は僅かな量であり、シールリング19とシールプレート17との滑らかな摺接運動は維持し得るが、これにより早期に封入潤滑剤が切れることはない。
なお、シールリング12及びシールプレート13によるシール装置により、ピン9とブシュ5との間の軸受部Cに塵埃等が侵入することが防止され、またシールリング19及びシールプレート17によるシール装置により、ブシュ5とローラ6との間の軸受部Eに塵埃等が侵入することが防止され、塵埃等が軸受部に侵入することによる摩耗の早期進行は防止されている。
ついで、図4ないし図9に沿って、一部変更した実施の形態について説明する。図4は、先の実施の形態において、ピン9とブシュ5との間の潤滑剤を封入するシール装置をなくしたものを示す。ローラチェーン1は、内リンクプレート4と外リンクプレート7とは所定間隔nを存して対面しており、ピン9とブシュ5との間の軸受部Cは、上記間隔nによりオープンになっている。なお、ローラ6とブシュ5との間の潤滑剤を封入するシール装置19,17は、先の実施例と同様であり、同一符号を付して説明を省略する。
本ローラチェーン1は、ピン9とブシュ5の間の軸受部Cに充填された潤滑剤は、使用時間と伴に飛散して減少するが、所定時間毎に該軸受部Cに上記間隔から潤滑剤を供給することにより、該軸受部Cの屈曲は滑らかに保持される。ブシュ5に対するローラ6の回転は、上述したように、シールリング19により封入されている潤滑剤により長期に亘り滑らかに保持されると共に、ローラ6に作用するスプロケットからの衝撃によっても、シールリング19が早期に破損することはない。
図5は、ローラの形状を変更した実施の形態を示すものである。本ローラチェーン1は、ローラ6の径が内及び外リンクプレート4,7の幅より大きく形成されており、ローラ6がガイド面上を転がることによりチェーン1を走行・案内する。ローラ6は、幅方向の大部分が大径部6bからなり、両端部が同芯状に多段に縮径されて、最小径部が先の実施の形態と同様に、突出ボス部6aとなっている。該突出ボス部aに前記シールプレート17が嵌合している。本実施の形態は、上記ローラの形状を除いて、図2に示した第1の実施の形態と同様であるので、同一符号を付して説明を省略する。
図6は、上記図の実施の形態に示すローラ6を用いたものであって、かつ図の実施の形態のように、ピン9とブシュ5との間の軸受部C用のシール装置を省略したものである。従って、本ローラチェーン1は、図4に示した第2の実施の形態と同様であるので、同一符号を付して説明を省略する。
図7は、シールリング12,19に、断面X字状のOリングを用いたローラチェーン1を示す。該シールリング12,19は、断面X字状にて形成されるリップ部の存在により、シールプレート13,17に対する押圧力が小さくて足り、シール性を保持しつつ、ゴム等の高い摩擦係数からなるシールリングの摩擦抵抗力を減少して、ピン9とブシュ5間の屈曲抵抗及びローラ6のブシュ5に対する回転抵抗を減少し得る。
図8は、図7において、ピン9とブシュ5間の軸受部Cのシール装置を省略したローラチェーン1を示す。なお、図7,図8に示すローラチェーンは、上記シールリングの断面形状以外に先の実施の形態と同様なので、図面に同一符号を付して説明を省略する。
図9は、ピン9とブシュ5間の軸受部C用のシール装置の他の実施の形態を示す。なお、該シール装置以外は、先の実施の形態と同様なので、同一符号を付して説明を省略する。シール装置S2は、段差部qにより互いに係合している内側シールプレート31と外側シールプレート32とを有しており、内側シールプレート31はその外側面に凹溝33が形成されており、外側シールプレート32はその内側面に凹溝35が形成されている。そして、これら凹溝33,35にそれぞれゴム等の弾性体からなるシールリング37,38が嵌込まれている。
本シール装置S2は、内側シールリング37が外リンクプレート7に接触してシールし、内側シールプレート31が外リンクプレート7と一体に動き、また外側シールリング38が内側リンクプレート4に接触してシールし、外側シールプレート32が内リンクプレート4と一体に動く。従って、両シールプレート31,32は、その段差部qを有する接合部にて互いに摺動する。また、本シール装置S2にあっては、該シール装置分だけ、チェーンの幅が広くなる。
なお、本発明は、上述した実施の形態に限るものではなく、シールリングは、断面O字状、X字状の外、X字状を重ねた2−X形状、U字形状等他の形状でもよく、またローラ、アタッチメントの形状をどのようなものでもよく、エスカレータを含むあらゆる運搬用(コンベア用)ローラチェーンに適用可能であり、更にオートバイ、タイミングチェーン、産業用チェーン等の駆動用ローラチェーンにも適用可能である。
本発明を適用したコンベヤ用ローラチェーンを示す図で、(a)は一部断面した平面図、(b)は側面図。 その要部を示す断面図。 ローラとブシュとの間の軸受部のシール部分を示す拡大断面図。 一部変更した実施の形態を示す断面図。 ローラが異なる実施の形態を示す断面図。 その一部変更した実施の形態を示す側面図。 シールリングの断面形状が異なる実施の形態を示す断面図。 その一部変更した実施の形態を示す断面図。 ピンとブシュとの間の軸受部をシールする他のシール装置を有するローラチェーンを示す断面図。
符号の説明
1,1,1,1,1,1,1 ローラチェーン
2 内リンク
3 外リンク
4 内リンクプレート
5 ブシュ
5a ブシュ端面(ボス部)
6 ローラ
6a ローラ端面(ボス部)
7 外リンクプレート
9 ピン
11 凹溝
12 シールリング(Oリング)
13 シールプレート
15 凹部
15a 底面
16 凹溝
17 シールプレート
19 シールリング
C 軸受部
E 軸受部
f 嵌合部
g 当接部
i 所定間隔
S1,S2 シール装置

Claims (3)

  1. 1対のリンクプレートの両端部をピンで連結した外リンクと、1対の内リンクプレートの両端部をブシュで連結すると共に該ブシュにローラを被嵌した内リンクと、を前記ブシュに前記ピンを嵌挿することにより交互に連結してなる、ローラチェーンにおいて、
    前記内リンクプレートの内側面に前記ブシュを囲むように凹部を形成し、前記ローラの両端部にリング状のシールプレートを遊嵌し、前記凹部と前記シールプレートの間に、弾性体からなるシールリングを配置して、前記ブシュと前記ローラとの間の軸受部に潤滑剤を封入すると共に該軸受部に外部から摩耗物が侵入することを防止してなり、
    前記シールリング及び前記シールプレートを、前記内リンクプレートの内側面に対して前記凹部内に位置し、
    前記凹部の底面にリング状の凹溝を形成し、該凹溝に前記シールリングを嵌込み、
    前記シールプレートの前記ローラとの遊嵌部と、該シールプレートの前記シールリングとの当接部の間に径方向に所定間隔を存する、
    ことを特徴とするローラチェーン。
  2. 前記外リンクプレートと前記内リンクプレートとの間に前記ブシュを囲むようにシール装置を介在して、前記ブシュと前記ピンとの間の軸受部に潤滑剤を封入すると共に該軸受部に外部から摩耗物が侵入することを防止してなる、
    請求項記載のローラチェーン。
  3. 前記ローラチェーンが、搬送用のローラチェーンである、
    請求項1又は2記載のローラチェーン。
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