JPH0543324Y2 - - Google Patents

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JPH0543324Y2
JPH0543324Y2 JP11899287U JP11899287U JPH0543324Y2 JP H0543324 Y2 JPH0543324 Y2 JP H0543324Y2 JP 11899287 U JP11899287 U JP 11899287U JP 11899287 U JP11899287 U JP 11899287U JP H0543324 Y2 JPH0543324 Y2 JP H0543324Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案はパツキンに関し、特に、往復動する
シリンダに配設してシールをするためのパツキン
に関するものである。
〔従来技術およびその問題点〕
一般に、往復動用シリンダのピストンに使用す
るパツキンにあつては、第6図および第7図に示
すように構成されている。
すなわち、シリンダチユーブ21の内部に往復
動可能にピストン本体22およびロツド23から
なるピストン24が配設され、このピストン24
のピストン本体22の外周面に環状の溝25,2
6が所定の間隔をおいて2つ穿設され、一方の溝
25の内部には軸受け(ウエアリング)27が配
設されてシリンダチユーブ21に接触している。
また、他方の溝26の内部には、環状をなすと
ともに、内周部の両側が外方に突出して突出部2
8a,28aが形成されているバツクリング28
と、このバツクリング28の両突出部28a,2
8aの上部にそれぞれ位置する環状の一対のバツ
クアツプリング29,29と、この両バツクアツ
プリング29,29および前記バツクリング28
で囲まれた空所内に位置して外周面が前記シリン
ダチユーブ21と接触する環状のスリツパリング
30とからなるパツキンが配設されている。
この場合、前記バツクリング28はゴム状弾性
材から、また、前記バツクアツプリング29は硬
質合成樹脂から、そして、前記スリツパリング3
0は軟質合成樹脂、たとえば、充填剤入り四フツ
化エチレン樹脂から形成されている。
上記のように構成されているものをピストン本
体22の溝26の内部に収納した状態で、前記シ
リンダチユーブ21の内部において、ピストン2
4を往復動すると、バツクリング28とスリツパ
リング30との接触部が交番圧力の作用によつて
摺接し、バツクリング28の接触部が摩耗して密
封性が低下するという問題点を有し、また、前記
スリツパリング30は充填剤入り四フツ化エチレ
ン樹脂のような軟質合成樹脂で形成してあるの
で、油中に存在するスラツジなどにより傷がつき
やすく密封性が低下する場合があるという問題点
を有していた。
この考案は前記のような従来のもののもつ問題
点を解決したものであつて、交番圧力が作用した
場合であつても摩耗が生じる恐れがなく、これに
よつて耐久性を向上させることのできるパツキン
を提供することを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
上記の問題点を解決するためにこの考案は、シ
リンダチユーブ内に配設されて往復動するピスト
ンの溝内に配設されて両者間を密封するパツキン
であつて、該パツキンは、環状をなし、かつ、内
周部の両側に突出部が設けられて断面凸状となつ
ているバツクリングと、該バツクリングの両突出
部の外周にそれぞれ配設されるとともに、外周面
が前記バツクリングの外周面よりも半径方向外側
となつている一対のバツクアツプリングと、前記
バツクリングの外周面と接触して配設されるとと
もに、外周面が前記シリンダチユーブと接触し、
かつ、両側が前記両バツクアツプリングと当接し
ているスリツパリングとを具え、前記バツクリン
グは外周部の両側に周方向に所定の間隔をおく突
起が設けられて、この各突起が前記バツクアツプ
リングと当接しているとともに、外周部の外周面
のうち少なくとも両側が湾曲している手段を採用
したものである。
〔作用〕
この考案は上記の手段を採用したことにより、
交番圧力が作用した際にバツクリングとスリツパ
リングとが相対的に移動する首振り振動が発生し
た場合であつても、バツクリングの外周部の両縁
部を湾曲状としたことにより、潤滑剤がバツクリ
ングとスリツパリングとの間に充分に供給される
のでバツクリングの摩耗を防止でき、しかも、バ
ツクリングの外周部の両側には所定の間隔をおく
突起が設けられ、この各突起がバツクアツプリン
グと当接しているので、前記潤滑剤は各突起の間
を通つて供給されるとともに、バツクリングの首
振り運動が大幅に減少することとなる。
〔実施例〕
以下、図面に示すこの考案の実施例について説
明する。
第1図〜第3図にはこの考案によるパツキンの
第1実施例が示されていて、前記従来のものと同
様にピストン24のピストン本体22の溝26の
内部に配設されてシリンダチユーブ21との間を
密封するようになつている。
この実施例に示すパツキンにあつては、内周部
の両側にそれぞれ突出部8a,8aが形成されて
断面が凸状となつている環状のバツクリング8
と、このバツクリング8の両突出部8a,8aの
上部にそれぞれ位置するとともに、環状をなす一
対のバツクアツプリング9,9と、前記バツクリ
ング8および両バツクアツプリング9,9で形成
される空所内に位置するとともに、下面が前記バ
ツクリング8の上面に当接するスリツパリング1
0とから構成されている。
そして、前記バツクリング8は、その外周部の
幅が前記スリツパリング10の幅よりも狭くなつ
ているとともに、両外周縁部は半径Rの円弧状と
なつており、さらに、外周部の両側に所定の間隔
をおいて、環状のバツクリング8の軸心を中心と
する円弧状の突起8bが設けられている。
したがつて、バツクリング8は外周面の幅が狭
くなつているのに加えて両外周縁部が円弧状とな
つていることにより、前記スリツパリング10と
の摺接面が小さくなつているとともに、外周部の
両側にはそれぞれ突起8b,8bが設けられてい
るので、この両側の突起8b,8bが前記バツク
アツプリング9,9と当接するようになつてい
る。
この場合、前記従来のパツキンと、この考案に
よるパツキンとをスリツパリングとバツクリング
との関係について見ると、従来のスリツパリング
30とバツクリング28との接触面における接触
圧力分布は、角リングと平面とが接触する場合と
同様に、両端が大きく、中央部が小さい凹状をな
し、最大接触圧力は両端に作用するのに対し、こ
の考案によるスリツパリング10とバツクリング
8との接触面における接触圧力分布はDリングの
場合と同様に凸状となつて中央部が大きく両端が
小さくなり、最大接触圧力は中央に作用すること
となる。
そして、スリツパリングとバツクリングとが相
対移動する際に、潤滑油膜厚さは接触圧力分布形
状(理論的には最大接触圧力勾配)によつて決定
され、潤滑油膜厚さは接触圧力勾配が小さいほど
厚く形成されるので、従来のものが最大接触圧力
勾配が両端に位置してシール能力が高く潤滑油が
進入しにくくなるのに対して、この考案によるも
のは最大接触圧力分布が凸状をなしているので潤
滑油が進入し易くて油膜が形成され易く、バツク
リングの頭部は従来のものと比較して摩耗しにく
くなる。
このために、この考案によるパツキンをピスト
ン本体22の溝26の内部に収納した使用時に、
シリンダチユーブ21に対してピストン24が相
対運動すると交番圧力が作用し、バツクリング8
の外周部に首振り運動が生じても、周辺の油ある
いは液体の潤滑剤が進入して作用し易くなり、さ
らに、バツクリング8の外周部の両側に互いに所
定の間隔をおく複数の突起8b,8bが設けら
れ、この突起8b,8bがバツクアツプリング
9,9と当接することによりバツクリング8の首
振り運動が防止できて、スリツパリング10との
相対運動を大幅に抑えることができてバツクリン
グ8の外周面の摩耗を軽減することができるもの
であり、この時、前記複数の突起8b,8b間に
は間隙が設けられているので、潤滑剤の供給は阻
止されることはないものである。
第4図および第5図にはこの考案によるパツキ
ンの他の実施例が示されていて、前記実施例のも
のと同様にピストン本体22の溝26の内部に配
設されてピストン24とシリンダチユーブ21と
の間を密封するものであり、この実施例に示すも
のにあつては、バツクリング18が前記実施例の
バツクリング8と異なつており、バツクアツプリ
ング9およびスリツパリング10は同様なので説
明は省略する。
この実施例のパツキンに使用されるバツクリン
グ18は、内周部の両側が突出部18a,18a
となつていて前記実施例と同様に断面が凸状をな
すとともに、前記実施例によるバツクリング8
が、外周部の両外周縁部が半径R1で湾曲してい
るのに対して、外周縁部が半径R2で湾曲して外
周面の全部が湾曲して形成され、この外周部の両
側に、前記実施例のように円弧状の突起8bでは
なく、単なる突起18bが所定の間隔で複数配設
され、さらに、両内周縁部がテーパー状部18
c,18cとなつている。
したがつて、上記のように構成したバツクリン
グ18を、バツクアツプリング9,9およびスリ
ツパリング10と組合わせて構成されるパツキン
をピストン本体22の溝26の内部に収納した使
用時に、シリンダチユーブ21に対してピストン
24が相対運動すると交番圧力が作用し、バツク
リング18の外周部に首振り運動が生じても、バ
ツクリング18の外周部は湾曲状となつていて最
大接触圧力勾配は中央に位置するので周辺の油あ
るいは液体の潤滑剤が進入して作用し易くなり、
さらに、バツクリング18の外周部の両側に互い
に所定の間隔をおく複数の突起が設けられ、この
突起がバツクアツプリング9,9と当接すること
によりバツクリング18の首振り運動が防止でき
て、スリツパリングとの相対運動を大幅に抑える
ことができてバツクリング18の外周面の摩耗を
軽減することができるものであり、この時、前記
複数の突起18b,18b間には間隙が設けられ
ているので、潤滑剤の供給は阻止されることはな
いものである。
したがつて、この実施例によるパツキンにあつ
ては、前記実施例のもと比較して、バツクリング
18とスリツパリング10との摺接部分が少ない
ことと、バツクリング18の外周部の両側に設け
た突起18bの間隔が大きいこととによつて潤滑
剤の供給は一層大きくなり、バツクリング18の
摩耗が防止できるものである。
なお、上記のいずれの実施例に示すものにあつ
ても各構成部品の材質は前記バツクリング8,1
8は、たとえば、ニトリルゴム、フツ素ゴム等の
ゴム状弾性材から、また、前記バツクアツプリン
グ9は、たとえば、ポリアミド樹脂、アセタール
樹脂等の硬質合成樹脂あるいは、たとえば、アル
ミニユーム、銅合金等の軟質金属から、そして、
前記スリツパリング10は、たとえば、四フツ化
エチレン樹脂等の軟質合成樹脂あるいは、たとえ
ば、ポリウレタンゴム等の耐摩耗性のゴム状弾性
材から形成されているものである。
〔考案の効果〕
この考案は前記のように構成したことにより、
スリツパリングとバツクリングとの接触圧力分布
が凸状となつて最大接触圧力勾配が中央に位置す
ることになるのでスリツパリングとバツクリング
とが相対移動して交番圧力が作用した際にはスリ
ツパリングとバツクリングとの接触部分に潤滑材
が充分に供給されることにより、摩耗を減少する
ことができ、しかも、交番圧力の作用時に、バツ
クリング自体が、それに設けられた突起の存在に
より首振り運動を発生し難いのでスリツパリング
との摺動量が減少し、これらによつてバツクリン
グの摩耗が著しく減少するので、パツキン自体の
耐久性を著しく向上することができるなどのすぐ
れた効果を有するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第3図はこの考案によるパツキンの実
施例を示し、第1図は全体の概略断面図、第2図
はバツクリングの断面図、第3図はバツクリング
の側面図、第4図および第5図はこの考案による
パツキンの他の実施例のバツクリングを示し、第
4図は断面図、第5図は側面図、第6図および第
7図は従来のパツキンを示し、第6図はピストン
とシリンダチユーブとの間に配設した状態を示す
概略断面図、第7図はパツキンの概略断面図であ
る。 8,18,28……バツクリング、8a,18
a,28a……突出部、8b,18b……突起、
18c……テーパー状部、21……シリンダチユ
ーブ、22……ピストン本体、23……ロツド、
24……ピストン、25,26……溝、27……
軸受け、9,29……バツクアツプリング、1
0,30……スリツパリング。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) シリンダチユーブ21内に配設されて往復動
    するピストン24の溝26内に配設されて両者
    21,24間を密封するパツキンであつて、該
    パツキンは、環状をなし、かつ、内周部の両側
    に突出部8a,18aが設けられて断面凸状と
    なつているバツクリング8,18と、該バツク
    リング8,18の両突出部8a,18aの外周
    にそれぞれ配設されるとともに、外周面が前記
    バツクリング8,18の外周面よりも半径方向
    外側となつている一対のバツクアツプリング9
    と、前記バツクリング8,18の外周面と接触
    して配設されるとともに、外周面が前記シリン
    ダチユーブ21と接触し、かつ、両側が前記両
    バツクアツプリング9と当接しているスリツパ
    リング10とを具え、前記バツクリング8,1
    8は外周部の両側に周方向に所定の間隔をおく
    突起8b,18bが設けられて、この各突起8
    b,18bが前記バツクアツプリング9と当接
    しているとともに、外周部の外周面のうち少な
    くとも両側が湾曲していることを特徴とするパ
    ツキン。 (2) 前記バツクリング8の外周部の両側に所定の
    間隔をおいて設けられた突起8bは、バツクリ
    ング8の軸心を中心とする円弧状になつている
    実用新案登録請求の範囲第1項記載のパツキ
    ン。
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Families Citing this family (4)

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JP2535664Y2 (ja) * 1991-03-25 1997-05-14 株式会社阪上製作所 スリッパシール
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