JPH0139967Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0139967Y2
JPH0139967Y2 JP18495385U JP18495385U JPH0139967Y2 JP H0139967 Y2 JPH0139967 Y2 JP H0139967Y2 JP 18495385 U JP18495385 U JP 18495385U JP 18495385 U JP18495385 U JP 18495385U JP H0139967 Y2 JPH0139967 Y2 JP H0139967Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
groove
grease reservoir
lip
sides
grease
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP18495385U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6292362U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP18495385U priority Critical patent/JPH0139967Y2/ja
Publication of JPS6292362U publication Critical patent/JPS6292362U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0139967Y2 publication Critical patent/JPH0139967Y2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Sealing Devices (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は無給油パツキンに係り、特に空気圧シ
リンダのような直線運動用であつて、高温(200
℃前後)にも使用可能な無給油パツキンに関す
る。
〔従来の技術とその問題点〕
従来、例えば第7図に示すようなX字型の無給
油パツキンaが用いられていたが、1個のグリー
ス溜りb内のグリースが短期間に無くなつてリツ
プc,cが早期摩耗するという欠点があつた。特
に200℃前後の高温で使用する場合には、上記グ
リース溜りb内のグリースが一層流失し易く、さ
らにゴム製の該パツキンaが永久変形して、寿命
が著しく短いという欠点があつた。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案に係る無給油パツキンは、相互に軸心方
向に摺動可能として嵌合する二部材のいずれか一
方に形成された凹周溝に嵌着される無給油パツキ
ンに於て;軸心方向中央部に凹溝を、その両側に
隣合つて副リツプを、さらにその外側であつて軸
心方向両端部に主リツプを、夫々形成して、該副
リツプと該主リツプとの間に第1グリース溜りを
谷状に形成してなる弾性リングと;第3グリース
溜りを摺接面に有し、さらに、該弾性リングの上
記凹溝に嵌着されて、上記副リツプとの間に第2
グリース溜りを形成する樹脂リングと;上記凹周
溝の軸心方向両面と、上記弾性リングの両側面と
の間に、介装される樹脂製バツクアツプリング
と;から構成した。
〔作用〕
第1・第2・第3のグリース溝が合計5本も形
成出来て、グリースは流失しにくく、長期間保持
されて、パツキンのリツプ部位の摩耗を防止し、
密封性能を長期間良好に保つ。さらに低摩擦とな
る。
さらに、バツクアツプリングによつて、例えば
200℃前後の高温条件で使用したとしても、ゴム
等の弾性材質からなる弾性リングの永久変形を防
止し、密封性能が良く、寿命は長くなる。
また凹周溝への嵌着時に方向性がなく、嵌着が
容易となり、かつコンパクト化を図り得る。
〔実施例〕
以下、図示の実施例に基づき本考案を詳説す
る。
第4図に於て、無給油パツキン1…の使用箇所
を例示する。即ち、矢印方向に往復動する空気圧
シリンダ2のピストン部3及びヘツド部4,4に
本考案に係る無給油パツキン1…が適用可能であ
る。
しかして、第1図の拡大横断面に示すように、
この無給油パツキン1は、上記ピストン部3の外
周面、又は、上記ヘツド部4の内周面、に形成さ
れた凹周溝5に嵌着されるものであり、弾性リン
グ6と樹脂リング7と樹脂製バツクアツプリング
8,8とから構成される。
具体的には、弾性リング6は、軸心方向中央部
に角形の凹溝9を形成し、その両側に小さな山形
状の一対の副リツプ10,10を、さらにその外
側であつて軸心方向両端部に大きな山形の一対の
主リツプ11,11を、夫々形成し、もつて、摺
接面12側を凹凸波状に形成する。そして、副リ
ツプ10と主リツプ11との間に第1グリース溜
り13を谷状に形成する。凹溝9には樹脂リング
7が嵌着される。
この樹脂リング7は第5図と第1図に示す如
く、横断面が略方形の本体部7aと、摺接面の中
央に小さな凹溝状の第3グリース溜り14を有す
る摺接突部7bとを、一体に有する形状であつ
て、摺接突部7bの幅寸法を本体部7aの幅寸法
よりも小さくなるように段部7c,7cを両側面
に有する。そして、第1図に示す如く、弾性リン
グ6の凹溝9に嵌着されて、副リツプ10,10
との間に第2グリース溜り15,15を形成す
る。
また、弾性リング6の両側面は弯曲状凹部1
6,16に形成し、これに対応して、バツクアツ
プリング8の弾性リング接触面側を弯曲状凸部1
7に形成して、両者を第1図のように組合せて凹
周溝5に嵌着する。主リツプ11は丸味のある先
端部を有する舌片状であり、このバツクアツプリ
ング8によつて側面側から保持される。
第4図に示したシリンダチユーブとピストン部
3、あるいは、ピストンロツドとヘツド部4のよ
よに、相互に軸心方向に摺動可能として嵌合する
二部材A,Bいずれか一方−第1図では部材B−
に凹周溝5を形成し、これに無給油パツキン1を
嵌着するために、樹脂リング7及びバツクアツプ
リング8,8には、円周1か所にバイアスカツト
が設けられている(図示省略)。そして、第1図
の嵌着状態で、摺接する他方の部材Aと、弾性リ
ング6とによつて、第1・第2・第3グリース溜
り13,13,15,15,14が合計5個形成
される。段部7c,7cによつて摺接突部7bの
幅寸法を小さくしたから、第1図のように、第2
グリース溜り15を増大してグリース量を増加し
ている。
しかして、本考案に係る無給油パツキンは特に
高温(200℃〜230℃)用のものとして好適であつ
て、そのために、弾性リング6としてはふつ素ゴ
ム等の耐熱性ゴムを、また、樹脂リング7とバツ
クアツプリング8としてはガラス入り四ふつ化エ
チレン樹脂(PTFE)等の耐熱・耐摩耗性樹脂
を、使用するのが望ましい。
次に、第2図と第3図に於て、無給油パツキン
1の各構成材の寸法を凹周溝5の寸法の関係を示
す。両面に於て、 弾性リング6について: d1<d D1>D (主リツプ11は他部材Aの面
に確実に接する) W3<W2<W1 (摺動摩擦抵抗を減少す
るため) D2≒D (副リツプ10が軽く他部材A
の面に接するか接しないような状態と
なる。) 樹脂リング7について: D3≒D バツクアツプリング8について: d2≧d D4≦D セツトとして: W<G 以上〜のように寸法関係を設定する。
なお、第5図に示すように樹脂リング7の両
側面に段部を省略して、全体を略矩形横断面と
し、摺接面にやや幅広のグリース溜り14を凹設
するも好ましい。あるいは第5図に示すように
摺接面のグリース溜り14…を複数個とするも自
由である。
〔考案の効果〕
本考案は上述の構成によつて次のような著大な
効果を奏する。
弾性リング6の両端部に主リツプ11,11
が設けられていると共にその内側には副リツプ
10,10が設けられ、さらに中央部は樹脂リ
ング7が設けられて、グリース溜り13,1
5,14が分割され、グリースの流失が防止出
来、グリース保持性に優れている。
そのため、高温(200℃前後)用にも適して
いる。
第6図に示す如く、バツクアツプリング8,
8が無い場合には主リツプ11,11が同図c
部のように永久変形してつぶし代が無くなつて
しまうが、本考案ではこの主リツプ部11,1
1の変形をバツクアツプリング8,8にて確実
に受持するから、、形が少なく、シール性が良
好で、(高温用としても)長寿命である。
(第4図に例示した如く)ピストン部3(ピ
ストン用)及びヘツド部4(ピストンロツド
用)のいずれにも使用可能である。
摺動時の摩擦抵抗が小さい。
密封に方向性がないので本考案の無給油パツ
キンを複動形シリンダのピストン部に用いた場
合に一個で済む。このようにピストン部のコン
パクト化を図り得る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す要部拡大断
面、第2図と第3図は寸法関係説明図、第4図は
適用箇所を例示する簡略図、第5図は樹脂リング
の横断面形状を示す簡略断面図、第6図はバツク
アツプリングが無い場合を示す簡略断面図であ
る。第7図は従来例を示す断面図である。 1……無給油パツキン、5……凹周溝、6……
弾性リング、7……樹脂リング、8……バツクア
ツプリング、9……凹溝、10……副リツプ、1
1……主リツプ、13……第1グリース溜り、1
4……第3グリース溜り、15……第2グリース
溜り。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 相互に軸心方向に摺動可能として嵌合する二部
    材のいずれか一方に形成された凹周溝に嵌着され
    る無給油パツキンに於て、 軸心方向中央部に凹溝を、その両側に隣合つて
    副リツプを、さらにその外側であつて軸心方向両
    端部に主リツプを、夫々形成して、該副リツプと
    該主リツプとの間に第1グリース溜りを谷状に形
    成してなる弾性リングと、 第3グリース溜りを摺接面に有し、さらに、該
    弾性リングの上記凹溝に嵌着されて、上記副リツ
    プとの間に第2グリース溜りを形成する樹脂リン
    グと、 上記凹周溝の軸心方向両面と、上記弾性リング
    の両側面との間に、介装される樹脂製バツクアツ
    プリングと、 から構成されたことを特徴とする無給油パツキ
    ン。
JP18495385U 1985-11-29 1985-11-29 Expired JPH0139967Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18495385U JPH0139967Y2 (ja) 1985-11-29 1985-11-29

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18495385U JPH0139967Y2 (ja) 1985-11-29 1985-11-29

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6292362U JPS6292362U (ja) 1987-06-12
JPH0139967Y2 true JPH0139967Y2 (ja) 1989-11-30

Family

ID=31133123

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP18495385U Expired JPH0139967Y2 (ja) 1985-11-29 1985-11-29

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0139967Y2 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH064112Y2 (ja) * 1989-07-05 1994-02-02 日信工業株式会社 デイスクブレーキのピストンシール構造
JP2005147317A (ja) * 2003-11-18 2005-06-09 Nok Corp 密封装置及び燃料噴射ポンプ
DE102006055298A1 (de) * 2006-11-23 2008-06-05 Elringklinger Ag Dichtungsanordnung
KR20110036524A (ko) * 2008-07-07 2011-04-07 이글 고오교 가부시키가이샤 실링장치
US8328199B2 (en) * 2009-09-24 2012-12-11 Eagle Industry Co., Ltd. Seal device
EP2479460A1 (de) * 2011-01-21 2012-07-25 Burckhardt Compression AG Ölabstreifring
JP2012092976A (ja) * 2011-12-20 2012-05-17 Mitsubishi Cable Ind Ltd 回転軸シール
JP2023149987A (ja) * 2022-03-31 2023-10-16 株式会社バルカー ダストシールリング

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6292362U (ja) 1987-06-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3215441A (en) Resilient seal and distortion controlling means therefor
EP0730713B1 (en) Sealing assembly
JPH0721968Y2 (ja) 機械的スプリングシール
US3521893A (en) Nonextrusion ring
JPH0139967Y2 (ja)
JPH0217247Y2 (ja)
JPS633497Y2 (ja)
JP2506246Y2 (ja) パッキン
JPS6316925Y2 (ja)
JPS6324292Y2 (ja)
JPH0723656Y2 (ja) 組合せシール
JPH0680060U (ja) スリッパーシールのバックリング
JPS62171506A (ja) 両圧用ピストンシ−ル
JPH0547900Y2 (ja)
JPH0543324Y2 (ja)
JPH05588B2 (ja)
JPH0524865Y2 (ja)
JP2511683B2 (ja) シ―ル装置
JPH0231634Y2 (ja)
JPS6027256Y2 (ja) シ−ル装置
JP3493888B2 (ja) 密封装置
JP5211927B2 (ja) 密封装置
JPH0410368Y2 (ja)
US4437674A (en) Fluid sealing devices
JPH084902A (ja) 密封装置